JP2007294357A - ミッドマウントタイプのコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板への組付状態で、相互の奥行き方向の正確な位置決めを確実に保持し得るミッドマウントタイプのコネクタを提供すること。
【解決手段】 正面に開口するプラグ挿入孔1a及び基板4の端子用ランド5a、5bを配した所定端部4aに挟持状態に結合する結合間隙部1bを備えたハウジング1と、ハウジング1に配した陽極側及びアース側の端子部材2、3とで構成する。陽極側の端子部材2は、プラグ挿入孔1aに臨むコンタクト部2a1、2a2及び結合間隙部1bの上下に二股フォーク状に延長した接触ポイント2dと係合突起2cで構成し、アース側の端子部材3は、プラグのアース側の筒型コンタクトに接触するコンタクト部3a及び結合間隙部1bの上下に二股フォーク状に延長した接触ポイント3dと係合突起3cで構成する。接触ポイント2d、3dと係合突起2c、3cとは前後方向に位置をずらす。
【選択図】 図7

Description

本発明は、移動通信機器その他の電子機器に於けるオーディオ信号、ビデオ信号又は各種の制御信号その他の信号の授受、若しくは電源の授受に用いられる機器側のコネクタであって、基板の端子用ランドを配した端部に挟持状態に結合するミッドマウントタイプのコネクタに関する。
携帯電話などの移動通信機器その他の小型の電子機器では、コネクタとして、これを用いた機器の小型化を図る趣旨で基板の端子用ランドを配した端部に結合するミッドマウントタイプのそれが採用されることがある。
このようなミッドマウントタイプのコネクタに関して、特許文献1のコネクタが提案されている。
これは、基板の配線ランドを配した端部を挿入する基板挿入部と、ジャック部から該基板挿入部に延長したコンタクト部材と、これらを支持するケーシングとからなり、該基板挿入部は、該基板の挿入に際して、その横方向の位置決めがされるように構成し、かつ該コンタクト部材は、その先端部を二股フォーク状に構成し、その二つの先端部により、該基板挿入部に挿入された基板の配線ランドを配した端部を弾力的に挟持しつつ電気的に接続するように構成したコネクタである。
従って、このコネクタによれば、この特許文献1中に記載があるように、半田付けを必要とせずに基板に組み付けることが可能になり、また該基板からの取り外しも該基板及びコネクタのいずれの側にも損傷を生じさせることなく行うことが可能となったことは確かである。また基板とコネクタの組み付けに関しても、組み付け時の基板の横方向の位置決めは、該基板の結合部位の両側に基板挿入部の両側に延長する突出部を構成する等により、正確なそれを確保することが可能である。
しかしこの特許文献1のコネクタではこの組み付け時の基板の奥行き方向の位置決めは十分に確保できない虞がある。基板挿入部に延長しているコンタクト部材の二股フォーク状先端部で基板の該当部位を弾力的に挟持し、これによって基板の奥行き方向の位置決めを正確に確保すると、この特許文献1中では述べられているが、このように単に基板を弾力的に挟持するのみでは、機器の組立過程のいずれかの段階で、基板又はコネクタが外部の何らかの部材に接触する等により、ずれてしまう虞がある。ずれが生じれば、当然、次の組み立て工程に支障が生じるので、これを是正する手間が掛かることになる。
特許第3393839号公報
本発明は、前記特許文献1に示されたようなミッドマウントタイプのコネクタの問題点を解決し、基板への組付状態で、相互の奥行き方向の正確な位置決めを確実に保持し得るミッドマウントタイプのコネクタを提供することを解決の課題とする。
本発明の1は、基板の端子用ランドを配した端部に挟持状態に結合する結合間隙部を備えたハウジングと、該ハウジングに配した、他の接続対象のコネクタの接触部と接触するためのコネクタ用接触部及び前記結合間隙部に臨ませた前記基板の端子用ランドと接触するための基板用接触部を備えた所定数の端子部材とからなるミッドマウントタイプのコネクタであって、
前記ハウジングの結合間隙部に臨ませた基板用接触部を前記基板の一面の端子用ランドと接触する接触ポイントと該基板に開口した結合孔に他面側から係合する係合突起とを有する弾性を備えた二股フォーク状に構成したミッドマウントタイプのコネクタである。
本発明の2は、本発明の1のミッドマウントタイプのコネクタに於いて、前記ハウジングの結合間隙部に臨ませた基板用接触部の接触ポイントと係合突起とを前後方向に位置を異ならせて構成したものである。
本発明の1のミッドマウントタイプのコネクタによれば、その結合間隙部に基板の所定端部を挿入して結合状態にすると、端子部材の基板用接触部の接触ポイントが該基板の一面の端子用ランドに接触して電気的な接続を確保し、同時に係合突起が他面側から該基板に開口した結合孔に係止し、機械的な結合を確保することになる。該接触ポイントと係合突起とは、基板用接触部の二股フォーク状の二つの先端部をなし、かつ該基板用接触部が弾性を備えているため、前記のように挿入すると、基板の所定端部がこれらによって弾力的に挟持された状態となる。そのため該接触ポイントと端子用ランドとの接触及び前記係合突起と前記結合孔との係合が、それぞれ確実なものとなり、後者により基板とコネクタの結合間隙部との奥行き方向の正確な位置決めが保持されることになる。こうして基板とコネクタとの電気的・機械的接続が確実に保持されることになるわけである。
本発明の2のミッドマウントタイプのコネクタによれば、基板に開口する結合孔を基板用接触部の接触ポイントの突出部に対して奥行き方向にずらすことができる。そのため、基板用接触部の接触ポイントが結合孔に嵌合するようなことがなくなり、これと端子用ランドとの接触がより確実なものとなる。
本発明のミッドマウントタイプのコネクタは、ハウジングと、該ハウジングに配した端子部材とで構成したものである。
対象のコネクタは、種々の信号や電源の授受のために対応する相互を嵌合して接続する手段の全てであり、具体的には、オスメスのコネクタやプラグとジャックとの組み合わせに係る物等があるが、その内、対象のコネクタは、機器側の基板の端部に結合するミッドマウントタイプのそれである。
前記ハウジングは、絶縁性の素材で成形された部材であり、基板の端子用ランドを配した端部に挟持状態に結合する結合間隙部を有する外、他の接続対象のコネクタとの接続のための構成、例えば、プラグとの結合のためのプラグ挿入孔を備え、更に前記端子部材を組み込むための構成等を備えたものである。
前記端子部材は、対象のコネクタの要求される機能に応じた数及び構成のそれであり、基本的には、それぞれ接続対象のプラグ等の他のコネクタの接触部と接触するためのコネクタ用接触部及び前記ハウジングの結合間隙部に臨ませた前記基板の端子用ランドと接触するための基板用接触部を備えたものである。弾性を有する導電性部材で構成される必要がある。
例えば、端子部材の数は、対象のコネクタが直流電源の授受用のそれである場合は、少なくとも+極側と−極側とを構成する二つのそれが必要であり、それぞれが前記コネクタ用接触部及び基板用接触部を備えたものであり、これらが前記ハウジングに組み付けられることになる。端子部材の数は、対象のコネクタの目的及び機能等に応じて自由に設定されるべきものである。
前記コネクタ用接触部は、接続対象のコネクタとの関係で、それに適合するように構成すべきものであり、接続対象のコネクタがプラグ挿入孔に挿入されるプラグであれば、例えば、該プラグ挿入孔内に側方から弾力的に進出するように構成する等、それぞれ接続対象のコネクタに適合するように自由に構成することができる。
前記基板用接触部は、前記ハウジングの結合間隙部に於いて、前記基板の所定端部の一面に配してある端子用ランドと接触する接触ポイントと該基板の該所定端部に開口した結合孔に他面側から係合する係合突起とを有する二股フォーク状に構成する。該接触ポイントと該係合突起とは相互に対面する向きに構成されることになるが、これら相互は、前後方向(奥行き方向)に位置を異ならせて構成することとするのが好ましい。該接触ポイントと該係合突起とはいずれを前後方向の前側又は後側に構成することとしても不都合ではない。
なお、前記端子部材は、以上に説明したコネクタ用接触部及び基板用接触部の外に、少なくともこれらの間を結合する構成要素及び前記ハウジングに結合固定するための構成要素を必要とするのは云うまでもない。
なおまた接続対象の基板は、コネクタと接続する所定端部が凹状に切り欠かれ、該コネクタの該所定端部への接続状態で、その横方向の動きが該凹状の切欠部の両側部で阻止されるようになっているのが好ましい。また該基板の所定端部の切欠部奥の部位には、当然、コネクタの基板用接触部の接触ポイントに対面する側の面に端子用ランドが構成されているべきであり、同時にコネクタの係合突起が対面する位置に結合孔が開口されている必要がある。
従って本発明のミッドマウントタイプのコネクタによれば、その結合間隙部に接続対象の基板の所定端部を挿入すると、端子部材の基板用接触部の接触ポイントがその弾力により該基板の一面の端子用ランドに接触して電気的な接続を確保し、同時にその弾力により係合突起が他面側から該基板に開口した結合孔に係止し、機械的な結合を確保することになる。
こうして該接触ポイントと端子用ランドとの接触及び前記係合突起と結合孔との係合がそれぞれ確実なものとなり、基板とコネクタの結合間隙部との奥行き方向の正確な位置決めが保持されることになる。
なお基板用接触部の接触ポイントと係合突起とを前後方向にずらして構成した場合は、基板に開口する結合孔が該係合突起に対応して構成され、該接触ポイントが該結合孔に邪魔されることなく基板の端子用ランドと良好に接触できることになる。係合突起と結合孔との係合は、当然、変わりなく良好に行われ、そのため基板とコネクタとの奥行き方向の正確な位置決めが確実に確保できる点は変わらない。こうしていずれにしても基板とコネクタとの電気的・機械的接続が確実に保持されることになる。
この実施例は本発明を適用したミッドマウントタイプのコネクタであるピンジャックの例である。
この実施例のピンジャックは、図1(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び図2(a)、(b)に示すように、基本的に、プラグ挿入口1a及び結合間隙部1bを備えたハウジング1と、各々該ハウジング1に配した、陽極側の端子部材2と、アース側の端子部材3とで構成したものである。
前記ハウジング1は、図1(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)及び図5(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)に示すように、絶縁性のプラスチックで成形された円筒部1Aと、該円筒部1Aの途中から後部にかけて、正面から見て斜め左下にずれた状態に膨出させた角型膨出部1Bとからなり、前記プラグ挿入口1aは、該円筒部1Aの正面ほぼ中央部に開口し、後端まで貫通状態となっている。
該円筒部1Aは、図1(a)、(f)及び図5(a)、(e)に示すように、その周側の内、正面から見て左側の中央部に沿ってアース側の端子部材3のコンタクト部(コネクタ用接触部)3aを取り付ける前部取付溝1A1を備える。この前部取付溝1A1の後端は、前記角型膨出部1Bの正面側に形成された後部取付溝1B1に連続させてある。また図1(a)、(b)、(f)、図2(b)及び図5(a)、(b)、(e)に示すように、該角型膨出部1Bの後部取付溝1B1の左端には、該アース側の端子部材3の端子本体3b、係合突起3c及び接触ポイント3dを挿入すべく後端まで貫通させた取付スリット1B2が形成してある。
また前記ハウジング1の円筒部1A及び角型膨出部1Bの後端には、図1(b)、(e)、(f)、図2(a)、(b)及び図5(b)、(e)、(f)に示すように、その間隙の中心を該円筒部1Aの軸心に一致させた結合間隙部1bを形成する。該結合間隙部1bは、水平方向に延長する態様で構成するものとし、前記取付スリット1B2の後端及び前記プラグ挿入孔1aの後端は、いずれも該結合間隙部1bの後端に開口するものとする。なお該取付スリット1B2は、該結合間隙部1bの中では、上面側と下面側に相互に対面状態に形成された溝となっており、上面側のそれには、前記接触ポイント3dの背部が、下面側のそれには前記係合突起3cの背部がそれぞれ挿入することになる。また該取付スリット1B2の角型膨出部1B中の部位には端子本体3bが挿入係止することになる。
図1(b)、(c)、(d)、(f)、図2(a)及び図5(b)、(c)、(d)に示すように、前記プラグ挿入孔1aの前部近傍から前記ハウジング1の後端、即ち、前記結合間隙部1bの後端までの間に陽極側の端子部材2を取り付ける端子取付溝1A2を形成する。この端子取付溝1A2は、相互に対面する上下一対の溝で構成されるが、両溝の属する平面が該プラグ挿入孔1aの軸心を通るように構成する。なお該端子取付溝1A2は、前記プラグ挿入孔1a中では、上側の溝には該端子部材2の上側のコンタクト部(コネクタ用接触部)2a1の背部が、下側の溝には下側のコンタクト部(コネクタ用接触部)2a2の背部が、それぞれ挿入し、プラグ挿入孔1aの後部では、上下の溝に端子本体2bの上下縁がそれぞれ挿入係止し、該結合間隙部1b中では、上面側の溝には、接触ポイント2dの背部が、下面側の溝には係合突起2cの背部が、それぞれ挿入することになる。
前記陽極側の端子部材2は、図3(a)、(b)、(c)に示すように、板状の端子本体2bと、該端子本体2bの前端から延長した二股フォーク状のコンタクト部2a1、2a2と、該端子本体2bの後端から延長した係合突起2c及び接触ポイント2dとからなり、導電性かつ弾性を備えた金属板で構成したものである。
なお前記コンタクト部2a1、2a2の各々の先端内側には、これらの間に挿入されるプラグに良好に接触すべく側面から見て半円形の接点部を構成しておく。また前記係合突起2c及び前記接触ポイント2dは、同図に示すように、二股フォーク状に配され、上側に接触ポイント2dが位置し、下側に係合突起2cが位置することとなる。該係合突起2cの突起部が、該接触ポイント2dの内側に突出するポイント部より、端子本体2bから離れた部位に位置するように構成する。更に前記端子本体2bの両側部(上下縁)にはそれぞれ係止用の小突起2b1、2b1を突出させておく。
前記アース側の端子部材3は、図4(a)、(b)、(c)に示すように、板状の端子本体3bと、その後端から二股フォーク状に延長した係合突起3c及び接触ポイント3dと、該端子本体3の前端から延長したコンタクト部3aとからなり、導電性かつ弾性を備えた金属板で構成したものである。
なお前記コンタクト部3aは、同図に示すように、その先端部に前記ハウジング1の円筒部1Aに形成した前部取付溝1A1の先端部に係止すべくU字形に屈曲したU字状屈曲部3a1を有し、後端部には該U字状屈曲部3a1と反対側に直角に屈曲した連結部3a2を形成してあり、この連結部3a2の先端で前記端子本体3bの先端側と連続する構成となっている。該コンタクト部3aの外面側(U字状屈曲部3a1の屈曲方向と反対側)にはその長さ方向に沿って、前記プラグに同心状に配された筒型コンタクトに良好に接触させるべく接触突条3a3が構成してある。
また前記二股フォークの一方をなす係合突起3cの突起部が、接触ポイント3dの内側に突出するポイント部より端子本体3bから離れた部位に位置するように構成する。相互の位置関係は、陽極側の端子部材2の係合突起2cと接触ポイント2dのそれらと同様になるようにする。更に前記端子本体3bの両側部(上下の縁)にはそれぞれ係止用の小突起3b1、3b1を突出させておく。
以上に説明した各構成要素を結合することにより、即ち、前記ハウジング1の端子取付溝1A2に陽極側の端子部材2を挿入係止し、かつ前部取付溝1A1、後部取付溝1B1及び取付スリット1B2にアース側の端子部材3を挿入係止することにより、実施例のピンジャックが完成する。
前記陽極側の端子部材2は、ハウジング1の後端側から端子取付溝1A2に挿入する。コンタクト部2a1、2a2側から挿入し、概ねそれらの先端が該端子取付溝1A2の先端部に当接するまで押し込むと、挿入係止は完了である。こうして、図2(a)に示すように、端子部材2のコンタクト部2a1、2a2は、前記プラグ挿入孔1a中では、該端子取付溝1A2の上下の溝に各背部が挿入し、該プラグ挿入孔1aの後部では、上下の溝に端子本体2bの上下縁がそれぞれ挿入係止し、前記結合間隙部1b中では、上面側の溝には、接触ポイント2dの背部が、下面側の溝には係合突起2cの背部が、それぞれ挿入状態となる。また該プラグ挿入孔1aの後部では、端子本体2bの上下縁に構成した小突起2b1、2b1が上下の溝に係止し、その挿入状態を保持する。
前記アース側の端子部材3は、その後部側を取付スリット1B2に、ハウジング1の角型膨出部1Bの正面側から挿入し、同時に前部を円筒部1Aの周側の前部取付溝1A1及び角型膨出部1Bの後部取付溝1B1に嵌合係止する。該取付スリット1B2に該端子部材3の後部を挿入し、前記連結部3a2が角型膨出部1Bの正面の後部取付溝1B1に嵌合するまで押し込むと、図2(b)に示すように、前記結合間隙部1bの中では、上面側の溝には、前記接触ポイント3dの背部が、下面側の溝には前記係合突起3cの背部が、それぞれ挿入状態となり、角型膨出部1Bの中では端子本体3bが挿入係止状態となる。端子本体3bの上下の縁に構成してある小突起3b1、3b1が該取付スリット1B2の上下部に係止し、その挿入状態を保持する。
該端子部材3の前部は、以上の操作時に、図1(a)、(f)に示すように、その先端部のU字状屈曲部3a1が円筒部1Aの前部取付溝1A1の前端部に係止し、途中の部位は周側に位置する部分に嵌合係止し、その状態が、前記のように、端子本体3bの小突起3b1、3b1が取付スリット1B2の上下部に係止することによって保持される。
従ってこの実施例のピンジャックによれば、図6に示すように、これを、その結合間隙部1bに接続対象の基板4の所定端部4aを挿入して取り付けようとすると、図7(a)、(b)に示すように、両端子部材2、3の基板用接触部を構成する接触ポイント2d、3dが該基板4の上面の端子用ランド5a、5bに接触して電気的な接続を確保し、同時に係合突起2c、3cが下面側から該基板4に開口した結合孔6a、6bに係止し、機械的な結合を確保することになる。これは、該接触ポイント2d、3dと該係合突起2c、3cとが、基板用接触部の二股フォーク状部位の二つの先端部をなし、かつ基板用接触部が弾性を備えた金属で構成され、該基板4の前記所定端部4aがこれらによって弾力的に挟持された状態となるためである。
以上に於いて、該各接触ポイント2d、3dと係合突起2c、3cとは、前後方向(奥行き方向)に異なる位置に配されているため、該各接触ポイント2d、3dと該基板4の端子用ランド5a、5bとの接触が、前記結合孔6a、6b又はこれに係合する係合突起2c、3cに邪魔されることなく、良好に行われることになる。また逆に係合突起2c、3cと結合孔6a、6bとの係合も接触ポイント2d、3dに邪魔されることなく、良好に行われることになる。こうして該各接触ポイント2d、3dと端子用ランド5a、5bとの接触及び前記係合突起2c、3cと前記結合孔6a、6bとの係合がそれぞれ確実に行われるものとなり、基板4とこのピンジャックの結合間隙部1bとの奥行き方向の正確な位置決めが保持されることになる。
なお、以上のように、この実施例のピンジャックを結合するための基板4は、図6に示すように、その該当端部を四辺形に切り欠き、その奥側の部位を前記結合間隙部1bに挿入する所定端部4aとする。その切欠幅は該結合間隙部1aの幅を僅かに越える寸法とし、該所定端部4aを該結合間隙部1aに挿入した状態で、該ピンジャックが横方向に動けないようにする。また該基板4の切欠部の奥側である所定端部4aの上面側には、前記接触ポイント2d、3dが当接することとなる位置に端子用ランド5a、5bを構成しておき、更に該所定端部4aの前記係合突起2c、3cが係合することとなる位置に表裏貫通する結合孔6a、6bを開口させておくべきものである。
他方、この実施例のピンジャックは、ピンジャックとしての通常の用途に於いても良好に作用するものであるのも云うまでもない。即ち、このピンジャックのプラグ挿入口1aに対応するプラグを挿入すると、一般の場合と全く異なることなく、陽極側の端子部材2のコンタクト2a1、2a2間に該プラグが進入し、これによってそれらのコンタクト2a1、2a2と接触し、同時に該プラグに同心状に構成されたアース側の筒型コンタクトが前記円筒部1Aに外装状態となることにより、該筒型コンタクトが該円筒部1Aの周側に配したコンタクト部3aと接触し、それぞれ電気的な接続を得ることができる。
(a)は実施例のピンジャックの正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は右側面図、(f)は斜視図。 (a)は図1(a)のA−A線断面図、(b)は図1(a)のB−B線断面図。 (a)は陽極側の端子部材の側面図、(b)は(a)の底面から見た図、(c)は斜視図。 (a)はアース側の端子部材の側面図、(b)は(a)の右側から見た図、(c)は斜視図。 (a)はハウジングの正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は左側面図、(f)は右側面図。 基板にピンジャックを取り付ける直前の状態を示した一部切欠平面図。 (a)は基板に取り付けた状態のピンジャックを陽極側の端子部材の位置で断面した断面図、(b)は基板に取り付けた状態のピンジャックをアース側の端子部材の位置で断面した断面図。
符号の説明
1 ハウジング
1a プラグ挿入口
1b 結合間隙部
1A 円筒部
1A1 前部取付溝
1A2 端子取付溝
1B 角型膨出部
1B1 後部取付溝
1B2 取付スリット
2 陽極側の端子部材
2a1 陽極側の端子部材の上側のコンタクト部(コネクタ用接触部)
2a2 陽極側の端子部材の下側のコンタクト部(コネクタ用接触部)
2b 陽極側の端子部材の端子本体
2b1 陽極側の端子部材の端子本体の両側の小突起
2c 陽極側の端子部材の基板用接触部の係合突起
2d 陽極側の端子部材の基板用接触部の接触ポイント
3 アース側の端子部材
3a アース側の端子部材のコンタクト部(コネクタ用接触部)
3a1 U字状屈曲部
3a2 連結部
3a3 接触突条
3b アース側の端子部材の端子本体
3b1 小突起
3c 係合突起
3d 接触ポイント
4 基板
4a 基板の所定端部
5a、5b 端子用ランド
6a、6b 結合孔

Claims (2)

  1. 基板の端子用ランドを配した端部に挟持状態に結合する結合間隙部を備えたハウジングと、該ハウジングに配した、他の接続対象のコネクタの接触部と接触するためのコネクタ用接触部及び前記結合間隙部に臨ませた前記基板の端子用ランドと接触するための基板用接触部を備えた所定数の端子部材とからなるミッドマウントタイプのコネクタであって、
    前記ハウジングの結合間隙部に臨ませた基板用接触部を前記基板の一面の端子用ランドと接触する接触ポイントと該基板に開口した結合孔に他面側から係合する係合突起とを有する弾性を備えた二股フォーク状に構成したミッドマウントタイプのコネクタ。
  2. 前記ハウジングの結合間隙部に臨ませた基板用接触部の接触ポイントと係合突起とを前後方向に位置を異ならせて構成した請求項1のミッドマウントタイプのコネクタ。
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