JP2007294141A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】暖まった燃料電池に低温の冷却液が流れ込むのを抑える。
【解決手段】燃料電池システムは、冷却液が燃料電池1と冷却手段7との間を循環する第1循環路6と、一部が前記第1循環路と重なり、冷却液が前記冷却手段をバイパスするように設けられたバイパス路9と燃料電池との間を循環する第2循環路と、第1及び第2循環路をそれぞれ流れる冷却液の流量を調整する調整手段12と、第1循環路の第2循環路と重ならない部分を流れる冷却液を加熱する第1の加熱手段10と、第2循環路を流れる冷却液の流量が第1循環路を流れる冷却液の流量よりも大きい状態において第1の加熱手段が冷却液の加熱を行うように、第1の加熱手段の加熱動作を制御する制御手段とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来、燃料電池を冷却するための冷却液が燃料電池とラジエータとの間を循環する循環路が設けられ、さらに、この循環路にラジエータをバイパスするバイパス路が設けられ、冷却液がラジエータを経由する経路(第1の循環路)とラジエータをバイパスする経路(第
2の循環路)との間で切り替えられるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
さらに、バイパス路上に、熱交換器が配置され、例えば、燃料電池の低温起動下において、冷却液がバイパス路を流れる状態とし、熱交換器により加熱された冷却液で燃料電池を暖機するようにしたものがある(例えば、特許文献2)。
特開2001−155753号公報 特開2004−235075号公報
燃料電池の起動時において、燃料電池の温度がその運転に適した温度(適正温度)よりも低い場合がある。この場合、冷却液が第2の循環路を流れる状態に制御される。燃料電池の温度が適正温度より低い状態で冷却液が第1の循環路を流れる状態にされると、燃料電池の冷却液出口から排出されラジエータにて冷却された冷却液が燃料電池の冷却液入口に流れ込み、燃料電池の温度が適正温度へ上昇することを妨げるからである。燃料電池の起動後、燃料電池の温度は、その発電によって上昇し、第2の循環路を流れる冷却液の温度も、燃料電池からの熱を受け取って上昇する。その後、燃料電池の温度が適正温度に達したら、燃料電池の温度が上昇し続けて適正温度より高くなってしまうことを防止すべく、冷却液の流れが第2の循環路を流れる状態から第1の循環路を流れる状態に切り替えられ、ラジエータで冷却された冷却液で燃料電池を冷却する状態にされる。このとき、第1の循環路の、第2の循環路と重ならない部分(例えば、ラジエータ内やその付近)に滞留していた冷却液は、燃料電池の温度上昇による影響を受けていないので、第2の循環路を循環していた冷却液よりも低い状態にある。このような冷却液がラジエータで冷却され、燃料電池に流れ込むと、ヒートショックが発生するおそれがあった。
本発明の目的は、暖まった燃料電池に低温の冷却液が流れ込むことによるヒートショックの影響や出力低下のおそれをなくすことができる燃料電池システムを提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。
即ち、本発明は、冷却液が燃料電池と冷却手段との間を循環する第1の循環路と、
一部が前記第1の循環路と重なり、冷却水が前記冷却手段をバイパスするように設けられたバイパス路と前記燃料電池との間を循環する第2の循環路と、
前記第1及び第2の循環路をそれぞれ流れる冷却液の流量を調整する調整手段と、
前記第1の循環路の、前記第2の循環路と重ならない部分を流れる冷却液を加熱する第1の加熱手段と、
前記第2の循環路を流れる冷却液の流量が前記第1の循環路を流れる冷却液の流量よりも大きい状態において前記第1の加熱手段が冷却液の加熱を行うように、前記第1の加熱
手段の加熱動作を制御する制御手段と
を含む燃料電池システムである。
本発明によれば、第2の循環路に主に冷却液が流れている状態において、第1の循環路の、第2の循環路と重ならない部分における冷却液が第2加熱手段で加熱される。これによって、その後に第1の循環路を通じた冷却液が燃料電池に流れ込む状態となっても、この冷却液は第1の加熱手段で加熱されているので、発電により暖まっている燃料電池に対してヒートショックを与えたり出力を低下させたりするおそれがない。
好ましくは、本発明による燃料電池システムは、前記第2の循環路を流れる冷却液を加熱する第2の加熱手段をさらに含み、
前記制御手段は、前記第2の循環路を流れる冷却液の流量が前記第1の循環路を流れる冷却液の流量よりも大きい状態において前記第1及び第2の加熱手段が冷却液の加熱を行うように、前記第1及び第2の加熱手段の加熱動作を制御する構成とされる。
この場合、第2の循環路を流れる冷却液は、第2の加熱手段で加熱され、燃料電池を加熱(暖機)する。これにより、燃料電池の温度を短時間で適正温度まで上昇させることができる。一方で、第2の循環路と重ならない第1の循環路の部分に滞留する冷却液の温度は、第1の加熱手段による加熱で上昇する。これによって、その後に第1の循環路を流れる冷却液の流量が第2の循環路を流れる冷却液の流量よりも大きくされ、重ならない部分に滞留していた冷却液が燃料電池に流れ込んでも、このような冷却液が燃料電池にヒートショックを与えたり、燃料電池の出力を低下させたりすることを抑えることができる。
好ましくは、本発明による燃料電池システムは、前記冷却液の温度を検知する検知手段をさらに含み、前記制御手段は、前記検知手段で検知された前記冷却水の温度が所定値以下である場合に、前記制御を行うように構成される。
また、好ましくは、本発明における制御手段は、前記検知手段で検知された前記冷却水の温度が所定値を上回る場合に、前記第1の循環路を流れる冷却液の流量が前記第2の循環路を流れる冷却液の流量よりも大きい状態において、前記第2の加熱手段のみが冷却液の加熱を行うように制御する。
本発明によれば、暖まった燃料電池に低温の冷却液が流れ込むことによるヒートショックによる影響や出力低下のおそれをなくすことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〈燃料電池システムの構成〉
図1は、本発明の実施形態における燃料電池システムの構成例を示す図である。この燃料電池システムは、移動体(例えば車両)に搭載される。図1における燃料電池1として、固体高分子型燃料電池(PEFC)が適用されている。燃料電池1は、複数のセルを積層してなるセルスタックで構成されている。
セルは、固体高分子電解質膜と、固体高分子電解質膜を両側から挟む燃料極(アノード)及び空気極(酸化剤極:カソード)と、燃料極及び空気極を挟む燃料極側セパレータ及び空気極側セパレータとからなる。
燃料極は、拡散層と触媒層とを有している。水素ガスや水素リッチガスなどの水素を含む燃料が燃料供給系により燃料極に供給される。燃料極に供給された燃料は、拡散層で拡散され触媒層に到達する。触媒層では、水素がプロトン(水素イオン)と電子とに分離される。水素イオンは固体高分子電解質膜を通って空気極に移動し、電子は外部回路(図示せ
ず)を通って空気極に移動する。
一方、空気極は、拡散層と触媒層とを有する。空気等の酸化剤ガスが酸化剤供給系により空気極に供給される。空気極に供給された酸化剤ガスは、拡散層で拡散され触媒層に到達する。触媒層では、酸化剤ガスと、固体高分子電解質膜を通って空気極に到達した水素イオンと、外部回路を通って空気極に到達した電子とによる反応を通じて水が生成される。
これらのような燃料極及び空気極における反応の際に外部回路を通る電子が、燃料電池1の両端子間に接続される負荷に対する電力として使用される。
燃料電池1は、発電によって発熱する。一方、燃料電池1の適正な運転温度は決まっている。燃料電池の温度を所定の運転温度で維持するため、燃料電池システムは、燃料電池1を冷却する冷却系を備えている。冷却系は、燃料電池1に設けられた冷却水(冷却液)通路に冷却水を通水させることで、燃料電池1を冷却する。
また、冷却系は、燃料電池1の起動時において、燃料電池1の温度を早期に運転に適した温度にするために使用される。この場合、加熱された冷却水が燃料電池1を通過するようにして、燃料電池1が暖機される。
図1では、冷却系は次のように構成されている。即ち、冷却系は、燃料電池1の冷却水出口に接続された配管2と、配管2に接続され、モータ3Aの駆動によって作動するポンプ3と、ポンプ3に接続された配管4と、入口が配管5に接続された三方弁5と、三方弁5の第1出口に接続された配管6と、入口が配管6に接続されたラジエータ7と、一端がラジエータ7の出口に接続され、他端が燃料電池1の冷却水入口に接続された配管8とを備えている。燃料電池1の冷却水入口と冷却水出口とは燃料電池1の内部でつながっている。
このような構成によって、ポンプ3からラジエータ7へ向かって送り出される冷却水が、配管4,三方弁5,配管6,ラジエータ7,配管8,燃料電池1及び配管2を通って再びポンプ3から送り出される循環路が形成されている。この循環路は、冷却水が燃料電池1と冷却手段としてのラジエータ7との間を循環する第1の循環路として機能する。冷却液が第1の循環路を循環して燃料電池1の熱が冷却液に移動することで、燃料電池1が冷却され、冷却液に移動した熱はラジエータ7で放熱される。
また、燃料電池システムは、冷却系を用いて燃料電池1を暖機するための構成(暖機系)として、次の構成を備える。即ち、配管8の中間部には、バイパス管9の一端が配管8から分岐する状態で接続されており、バイパス管9の他端は、三方弁5の第2出口に接続されている。このような構成によって、ポンプ3から送り出される冷却水が、配管4,三方弁5,バイパス管9,配管8,燃料電池1,配管2を通って再びポンプ3から送り出される循環路が形成されている。この循環路は、第1の循環路と重なり、冷却水がバイパス管9(バイパス路)と燃料電池1との間を循環する第2の循環路として機能する。
さらに、配管8の、バイパス管9よりもラジエータ7側(上流側)の部分(便宜上、「配
管8A」と呼ぶ。一方、バイパス管9よりも燃料電池側(下流側)の部分を「配管8B」と呼ぶ)には、配管8Aを通してその内部を流れる冷却水を加熱する(温める)、第1の加熱
手段としての第1ヒータ10が配置されている。また、バイパス管9上には、バイパス管9を通してその内部を流れる冷却水を加熱する(温める)、第2の加熱手段としての第2ヒータ11が配置されている。第1及び第2ヒータ10,11は、電熱線ヒータを用いて構
成されており、燃料電池1の発電によって生じた電力で発熱し、冷却水を加熱する。
また、燃料電池システムは、上記した冷却系及び暖機系の制御系を備える。即ち、ポンプ3,三方弁5,ラジエータ7,第1ヒータ10,及び第2ヒータ11の動作は、制御手段としてのECU(Electronic Control Unit)12によって制御される。ECU12は、
CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ,プロセッサにより実行されるプログ
ラムやプログラムの実行に際して使用されるデータを記憶したメモリ、センサ等との間の入出力インタフェース(I/O)等から構成されている。
図1では、センサとして、配管2内の冷却水温度を検知する検知手段としての温度センサ13と、燃料電池1(セルスタック)の温度(スタック温度)を検知する温度センサ14とを備え、温度センサ13及び14からのそれぞれのセンサ出力を、ECU12が受け取るように構成されている。
また、ECU12は、モータ3Aに制御信号を与えて、モータ3Aのオン/オフや回転速度を制御し、ポンプ3から送出される冷却水の流量を制御する。また、ECU12は、三方弁5(例えば電磁弁で構成されている)に対して制御信号を与えることで、第1及び第2出口から排出される冷却水の流量を制御する。即ち、三方弁5は、ECU12による制御を通じて、第1及び第2の循環路をそれぞれ流れる冷却水の流量を調整する。さらに、ECU12は、第1及び第2ヒータ10,11に制御信号を与えて、第1及び第2ヒータ
10,11のオン/オフ制御を行う。また、ECU12は、第1及び第2ヒータ10,11の発熱量を制御することもできる。さらに、ECU12は、図示しない燃料/酸化剤供給系の制御を通じて燃料電池1の発電を制御する。
ECU12は、CPUで実行されるプログラムにしたがって、上記した各部の動作制御を行う。例えば、ECU12は、燃料電池1(セルスタック)の起動制御を行う。
〈動作例〉
図2は、図1に示した燃料電池システムの動作例を示すフローチャートである。図2には、動作例として、ECU12によるスタック起動制御の例が示されている。図2において、燃料電池システムが搭載された移動体(車両)のイグニッションコイル(IG)がオンにされると(ステップS01)、ECU12は、低温判定を行う(ステップS02)。
即ち、ECU12は、温度センサ13からのセンサ出力(冷却水温度)を得て、冷却水温度が所定温度(この場合は0℃)より低いか否かを判定する。冷却水温度が0℃より低い場合(S02;YES)には、ECU12は、処理をステップS03に進める。冷却水温度が0℃以上の場合(S02;NO)には、ECU12は、処理をステップS05に進める。なお、ステップS02では、所定温度(0℃)以下か否かを判定するようにしても良い。
ステップS03に処理が進む場合、ECU12は、燃料電池1が氷点下環境下での低温起動であると判断し、燃料電池1(セルスタック)の暖機運転を行う。即ち、ECU12は、ステップS03にて、三方弁5における第1及び第2出口の開度を制御し、第2出口からの流量(バイパス管9側への流量)が第1出口からの流量(ラジエータ7側への流量)よりも大きくなる状態とする。このとき、第1出口からの流量が零となる(第1出口が完全に
閉じる)ようにしても良い。続いて、ECU12は、モータ3Aを駆動させてポンプ3を
作動させ、冷却水が主に第2ヒータ11のライン(即ち、第2の循環路)を流れる状態とする。
次に、ECU12は、燃料電池1に発電を行わせ、この発電による電力を用いて燃料電池1の暖機を行う(ステップS04)。即ち、ECU12は、第1及び第2ヒータ10,1
1をオンにする。これによって、バイパス管9(即ち、第2の循環路)を流れる冷却水と、配管8Aを流れる(又は滞留する)冷却水とが、それぞれ、第1及び第2ヒータ10,11
によって加熱される。加熱された冷却水は、配管8Bを通じて燃料電池1に流れ込み、燃料電池1との熱交換を通じて、燃料電池1を加熱(暖機)する。
次に、ECU12は、燃料電池1の通常発電の準備が完了したか否かの判定(Ready On
判定)を行う(ステップS07)。即ち、ECU12は、温度センサ14からスタック温度
を得て、スタック温度が所定温度(X[℃])を上回り、且つ各セル電圧が所定値(Y[V])を上回るか否かを判定する。なお、ECU12は、図示しない電圧計で測定される各セルの電圧値が入力される構成となっている。
スタック温度及びセル電圧が所定温度及び所定値をそれぞれ上回る場合(S07;YE
S)には、ECU12は、処理をステップS08に進め、そうでない場合には、処理をス
テップS02に戻す。
ステップS08に処理が進んだ場合には、ECU12は、燃料電池1に通常発電を行わせる(通常運転を行う)。このとき、ECU12は、第1及び第2ヒータ10,11の双方
をオフにする。
その後、ECU12は、IGがオフにされたか否かを判定する(ステップS09)、IGがオフにされない場合(S09;NO)には、例えば、IGがオフにされるまで、ステップS08とS09とのループ処理が行われる。IGがオフにされると(S09;YES)、ECU12は、燃料電池1による発電を停止し、カソード及びアノードの掃気を行い、カソード及びアノード内で水分が氷結しないようにする(ステップS10)。
ところで、ステップS02で冷却水温度が所定温度(0℃)を上回る(所定温度より高い)と判定された場合(S02;NO)には、処理がステップS05に進む。ステップS05では、ECU12は、氷点下より高い環境下での起動であると判断し、燃料電池1(セルス
タック)の暖機運転を行う。この場合、ECU12は、ステップS05にて、三方弁5に
おける第1及び第2出口の開度を制御し、第1出口からの流量(ラジエータ7側への流量)が第2出口からの流量(バイパス管9側への流量)よりも大きくなる状態とする。このとき、第1出口からの流量が零となる(第1出口が完全に閉じる)ようにしても良い。続いて、ECU12は、モータ3Aを駆動させてポンプ3を作動させ、冷却水が主に第1ヒータ10のライン(即ち、第1の循環路)を流れる状態とする。
次に、ECU12は、燃料電池1に発電を行わせ、この発電による電力を用いて燃料電池1の暖機を行う(ステップS04)。この場合、ECU12は、第2ヒータ11をオフにしたままで、第1ヒータ10のみをオンにする。これによって、配管8Aを流れる(又は
滞留する)冷却水が、第1ヒータ10によって加熱される。加熱された冷却水は、配管8
Bを通じて燃料電池1に流れ込み、燃料電池1との熱交換を通じて、燃料電池1を加熱(
暖機)する。その後、処理がステップS07に進む。このように、冷却水温度が所定温度
を上回る場合においても、第1ヒータ10による加熱を行うことで、燃料電池1の温度を通常運転に適した温度にする時間を短縮できる。
〈作用効果〉
本発明によると、燃料電池システムは、第1の循環路と第2の循環路とを有し、第1の循環路の、第2の循環路と重ならない部分を流れる冷却水を加熱する第1の加熱手段たる
第1ヒータ10を有している。燃料電池1の低温起動下時において、冷却水が第2の循環路を流れる状態とされるとともに、第1及び第2の加熱手段たる第1ヒータ10及び第2ヒータ11がオンにされる。これによって、第2の循環路を流れる冷却水だけではなく、第2の循環路と重ならない範囲における第1の循環路内の冷却水も加熱される。
これによって、暖機終了(通常発電準備完了)後、冷却水が三方弁5により第1の循環路を流れる状態に切り替えられても、第1ヒータ10で温められた冷却水が燃料電池1に流れ込む。これによって、以下のような問題が解消できる。即ち、例えば特許文献2に記載された技術では、上述した低温起動下での暖機において、熱交換器により加熱された第2の循環路を冷却液が循環する。このとき、第2の循環路と経路が重ならない部分の第1の循環路(例えば、ラジエータ及びその付近の冷却液)は循環せず、冷えたままの状態である。その後、燃料電池の暖機が完了し、冷却液が第2の循環路から第1の循環路を流れる状態に切り替えられると、第1の循環路に滞留していた低温の冷却水が燃料電池内に流入することになる。これによって、燃料電池に対してヒートショックによる影響が生じたり燃料電池の出力が低下したりするおそれがあった。本実施形態によれば、上記したような、暖機を通じて暖まった状態の燃料電池に低温の冷却液が流れ込み、ヒートショックが発生するおそれを解消することができる。また、低温の冷却液が燃料電池内に流れ込むことで燃料電池の出力が低下するおそれをなくすこともできる。
また、本実施形態の構成によれば、第1及び第2ヒータ10,11を燃料電池の低効率
運転時における余剰電力の消費先として使用することができる。さらに、第1ヒータ10は、燃料電池の暖機が半暖機で終了した場合におけるアシストヒータとして利用することができる。
〈変形例〉
上述した実施形態は、以下のような変形が可能である。例えば、図1に示した実施形態では、ラジエータ7からの冷却液の排出側の配管8Aを加熱するように第1ヒータ10が設けられている。このような構成に代えて、ラジエータ7への流入側の配管6に第1ヒータ10が設けられていても良い。或いは、配管8A及び6や、第1の循環路の第2の循環路と重ならない部分全体を第1ヒータ10が加熱するように構成されていても良い。
また、実施形態では、第1の加熱手段としての第1ヒータ10が電熱線ヒータである場合について説明した。第1の加熱手段として、電熱線ヒータの代わりの熱交換器が適用されても良い。例えば、ラジエータ7が熱交換器を有し、ラジエータ7内を流れる冷却水が熱交換器による熱交換で温められる構成を適用することができる。
また、実施形態では、第1及び第2の循環路を流れる冷却水の流量を調整する調整手段として、三方弁5が適用された例を示した。このような構成に代えて、図3や図4に示すような構成を適用することができる。
図3は、実施形態の変形例1を示す図である。図3では、三方弁5の代わりの弁21(
例えば電磁弁)が適用されており、弁21の開度がECU12で制御され、開度に応じた
圧力損失差が弁21側(バイパス路側)とラジエータ側とに発生することで、第1の循環路と第2の循環路をそれぞれ流れる冷却水の流量が調整される。例えば、弁21が開いた(
開度が大きい)時には、バイパス路側の圧力がラジエータ側よりも低くなり、バイパス路
の流量がラジエータの流量よりも大きくなる。これに対し、弁21が閉じた(開度が小さ
い)場合には、ラジエータ側の圧力がバイパス路側よりも低くなり、ラジエータ側の流量
がバイパス路側の流量よりも大きくなる。燃料電池1の低温起動時の暖機では、弁21の開度が大きくなる(例えば弁21が完全に開く)ように、ECU12が弁21を制御し、暖機が終了すると、弁21の開度が小さくなる(例えば弁21が完全に閉じる)ように、EC
U12が弁21を制御する。
図4は、実施形態の変形例2を示す図である。図4では、三方弁5の代わりの逆止弁22が適用されている。逆止弁22は、自身を通過した冷却水を第2ヒータ11側へ逆流させない構成を有している。さらに、変形例2では、ポンプ3は、低温起動時と通常発電時とでその回転方向(冷却水の送出方向)が逆となるように、ECU12によって制御される。即ち、ポンプ3は、低温起動時には、冷却水を燃料電池1側に送出する。これに対し、ポンプ3は、通常運転時(冷却水温度が所定温度を上回るとき)には、冷却水をラジエータ7側に送出する。これによって、低温起動時におけるバイパス管9を流れる冷却液の流量が、通常運転時における流量よりも大きくなる構成となっている。このように、調整手段は、逆止弁22とポンプ3(冷却液の供給手段)とから構成することが可能である。
なお、本発明において、上記実施形態で説明した第2ヒータ11は、必須の構成要件ではない。即ち、図1,図3及び図4に示した燃料電池システムから、第2ヒータ11がそれぞれ省略されても、本発明はその課題を解決することができる。第2ヒータ11がない場合でも、燃料電池1の起動時には、冷却水が第2の循環路を流れるように制御され、ラジエータ7で冷却された冷却液が燃料電池1に流れ込んで温度上昇を妨げることが防止される。このような、冷却液が主に第2の循環路を流れる(第2の循環路の流量が第1の循
環路の流量より大きい)状態において、第1の循環路と重ならない部分に滞留する冷却液
が第1ヒータ10で加熱される。その後、燃料電池の温度が運転に適した温度に達し(暖
機が終了し)、冷却液が第2の循環路を流れる状態から第1の循環路を流れる状態に切り
替えられ、重ならない部分に滞留していた冷却液が燃料電池1に流れ込んでも、そのような冷却液は第1ヒータ10で温められているので、燃料電池にヒートショックを与えたり、出力を低下させたりすることが抑えられる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成例を示す図である。 図2は、図1に示した燃料電池システムの動作例(制御例)を示すフローチャートである。 図3は、図1に示した燃料電池システムの変形例1を示す図である。 図4は、図1に示した燃料電池システムの変形例2を示す図である。
符号の説明
1・・・燃料電池
2,4,6,8・・・配管
3・・・ポンプ
3A・・・モータ
5・・・三方弁
7・・・ラジエータ
9・・・バイパス管
10・・・第1ヒータ
11・・・第2ヒータ
12・・・ECU
13,14・・・温度センサ
21・・・弁
22・・・逆止弁

Claims (4)

  1. 冷却液が燃料電池と冷却手段との間を循環する第1の循環路と、
    一部が前記第1の循環路と重なり、冷却液が前記冷却手段をバイパスするように設けられたバイパス路と前記燃料電池との間を循環する第2の循環路と、
    前記第1及び第2の循環路をそれぞれ流れる冷却液の流量を調整する調整手段と、
    前記第1の循環路の、前記第2の循環路と重ならない部分の冷却液を加熱する第1の加熱手段と、
    前記第2の循環路を流れる冷却液の流量が前記第1の循環路を流れる冷却液の流量よりも大きい状態において前記第1の加熱手段が冷却液の加熱を行うように、前記第1の加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と
    を含む燃料電池システム。
  2. 前記第2の循環路を流れる冷却液を加熱する第2の加熱手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記第2の循環路を流れる冷却液の流量が前記第1の循環路を流れる冷却液の流量よりも大きい状態において前記第1及び第2の加熱手段が冷却液の加熱を行うように、前記第1及び第2の加熱手段の加熱動作を制御する
    請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記冷却液の温度を検知する検知手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記検知手段で検知された前記冷却水の温度が所定値以下である場合に、前記制御を行う
    請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、前記検知手段で検知された前記冷却水の温度が所定値を上回る場合に、前記第1の循環路を流れる冷却液の流量が前記第2の循環路を流れる冷却液の流量よりも大きい状態において、前記第2の加熱手段のみが冷却液の加熱を行うように制御する
    請求項3に記載の燃料電池システム。
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