JP2007293764A - アテンダント端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】一見しただけで、割り当てられている個々のセルフチェックアウト端末で発生している事象を容易に把握できるようにする。個々のセルフチェックアウト端末に重量チェックについてのエラーが発生した場合、そのエラー原因の追究を可能にする。
【解決手段】割り当てられているセルフチェックアウト端末毎に、その監視画面521を表示部の表示画面中に分割表示する。セルフチェックアウト端末が待機中か商品販売データ処理中かの稼働状況毎に、監視画面521に固有の形態を生じさせる。また、セルフチェックアウト端末からエラー発生情報を受信した場合には、エラー報知画面529を生成して対応する監視画面521上に重ねて表示する。更に、受信した重量チェックについてのエラー発生情報及び当該エラー発生情報に含まれているエラー詳細情報についてのログを採取し、そのリストを表示部に表示する。
【選択図】図32

Description

本発明は、セルフチェックアウト端末を操作する顧客を案内する案内係(アテンダント)の店員が使用し、セルフチェックアウト端末から送信された各種の情報をモニタ表示するアテンダント端末に関する。
近年、商品販売データ処理を実行するための各種ユーザインターフェースを顧客による操作と顧客への情報提供と顧客へのレシート発行とが可能な位置に配置し、顧客によるセルフチェックアウトを可能にしたセルフチェックアウト端末の開発が進められている(特許文献1)。各種ユーザインターフェースとしては、例えばバーコードリーダ等のような商品コード読取部、情報を表示する表示部、情報を入力する入力部、例えば硬貨及び紙幣の入出金装置のような決済を可能とする決済部、及びレシートプリンタ等が用意される。
このようなセルフチェックアウト端末を用いた商取引の実際の運用面を考慮すると、複数台のセルフチェックアウト端末に対して一人の店員が案内係(アテンダント)として待機していることが望ましい。そこで、このような案内係となる店員用に、アテンダント端末が開発されている(非特許文献1)。アテンダント端末は、割り当てられているセルフチェックアウト端末の状態を監視する。つまり、アテンダント端末は、各セルフチェックアウト端末で発生している事象、例えば稼働状況や商品販売データ処理の内容等を表示し、案内係の店員に対して、各セルフチェックアウト端末で発生している事象を知らせる。
また、特許文献1には、アテンダント端末ではない一般的なPOS端末ではあるが、セルフチェックアウト端末において何らかのエラーが発生した場合、セルフチェックアウト端末から店員が操作するPOS端末にエラー発生情報を送信し、POS端末においてエラー内容を表示することができるようにしたシステムが記載されている。
特開2004−086728公報 http://www.ncr.co.jp/products/hardware/sa/whats-fl.html
アテンダント端末は、最大限8台程度のセルフチェックアウト端末の情報を表示する。このため、一見しただけで、割り当てられている個々のセルフチェックアウト端末で発生している事象を案内係の店員に容易に分からせるような表示上の工夫が求められる。
また、個々のセルフチェックアウト端末に重量チェックについてのエラーが発生した場合、セルフチェックアウト端末での対応商品の設定重量が不適切である可能性がある。このため、そのエラー原因を突き止める必要がある。
本発明の目的は、一見しただけで、割り当てられている個々のセルフチェックアウト端末で発生している事象を容易に把握できるようにすることである。
本発明の別の目的は、個々のセルフチェックアウト端末に重量チェックについてのエラーが発生した場合、そのエラー原因の追究を可能にすることである。
本発明のアテンダント端末は、情報処理を実行する情報処理部と、顧客による商品販売データ処理を許容する複数台のセルフチェックアウト端末と通信ネットワークを介して接続可能であり、前記セルフチェックアウト端末が自機の識別コードに対応付けて前記ネットワーク上に送信出力する各種の情報を受信する手段と、情報を表示する表示部と、情報を入力する操作部と、を備え、前記情報処理部が、(イ)個々の前記セルフチェックアウト端末に対応する監視画面を生成し、前記表示部の一画面中に分割表示し、(ロ)個々の前記セルフチェックアウト端末から当該セルフチェックアウト端末が待機中か商品販売データ処理中かの稼働状況を示す稼働状況情報を受信すると、稼働状況毎に固有の形態を前記監視画面に生じさせ、受信した当該稼働状況情報を対応する個々の前記監視画面中に表示し、(ハ)個々の前記セルフチェックアウト端末から当該セルフチェックアウト端末での商品販売データ処理の内容を示す商品販売データ処理情報を受信すると、受信した当該商品販売データ処理情報を対応する個々の前記監視画面中に表示し、(ニ)個々の前記セルフチェックアウト端末から当該セルフチェックアウト端末に重量チェックエラーが発生したことを示すエラー発生情報を受信すると、受信した前記エラー発生情報を含むエラー報知画面を生成し、対応する前記監視画面上に重ねて表示し、(ホ)受信した重量チェックについてのエラー発生情報及び当該エラー発生情報に含まれているエラー詳細情報についてのログを記憶部に記憶し、(ヘ)前記操作部での操作指定によって前記ログのリストを前記表示部に表示する。
本発明によれば、表示画面中に分割表示される個々のセルフチェックアウト端末に対応する監視画面について、セルフチェックアウト端末の稼働状況毎に固有の形態を生じさせ、また、セルフチェックアウト端末からエラー発生情報を受信した場合にはエラー報知画面を生成して対応する監視画面上に重ねて表示するようにしたので、アテンダント端末を操作する案内係の店員に、一見しただけで、割り当てられている個々のセルフチェックアウト端末で発生している事象を容易に把握させることができる。また、受信した重量チェックについてのエラー発生情報及び当該エラー発生情報に含まれているエラー詳細情報についてのログを記憶部に記憶し、そのリストを表示部に表示できるようにしたので、個々のセルフチェックアウト端末に重量チェックについてのエラーが発生した場合、そのエラー原因の追究が可能となる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図36に基づいて説明する。
本実施の形態の説明は、次の項目に沿ってなされる。
1.システム構成
(1)システム構成の概要
(2)セルフチェックアウト端末
(3)アテンダント端末
2.セルフチェックアウト処理
(1)セルフチェックアウト処理の基本的ルーチン
(2)セルフチェックアウト処理時の画面遷移
(3)重量チェック処理
(一)最初の一例
(二)別の一例
(三)重量チェック処理のスキップ
(4)画面入力による商品情報登録
(5)パック詰め商品の商品情報登録
(一)パック詰め商品の入力手法
(二)第2の重量チェック処理
(6)中止指定
(7)呼出指定
(8)M&M(ミックス・アンド・マッチ)
(9)決済
(10)チェッカーモード
(11)重量登録処理
3.アテンダント端末での監視
(1)セルフチェックアウト端末がアテンダント端末に送信する各種の情報
(2)アテンダント端末が表示する監視画面
(3)監視画面上での監視処理
(一)稼動状況表示
(二)使用宣言表示
(三)商品販売データ処理情報表示
(四)エラー発生情報表示
(五)店員呼出表示
(六)入出金関連表示
(七)重量チェックエラーのログ表示
以下、上記項目の順に説明する。
1.システム構成
(1)システム構成の概要
図1は、全体のシステム構成を示す模式図である。本実施の形態のシステムは、複数のセルフチェックアウトシステム11と、複数台のPOS端末21と、ストアコントローラ31とが通信ネットワーク41を介して接続されて構築されている。
セルフチェックアウトシステム11は、複数台のセルフチェックアウト端末101に一台のアテンダント端末501が割り当てられて構成されている。セルフチェックアウト端末101は、決済端末201と秤装置301とから構成されている。
図2は、セルフチェックアウトシステム11での各部の配置状態を示す平面図である。本実施の形態のセルフチェックアウトシステム11は、四台のセルフチェックアウト端末101に対して一台のアテンダント端末501が割り当てられている。セルフチェックアウト端末101は、一対のセルフチェックアウト端末101が顧客通路121に沿って平行に並べられ、これらの一対のセルフチェックアウト端末101が顧客通路121を介して正面側を対面させるように配置されている。
顧客通路121の突き当りにはアテンダント端末501が配置されている。アテンダント端末501は、その外観上、本体部502と表示部としてのディスプレイ503とキーボード504と操作部としてのポインティングデバイス505とを有するパーソナルコンピュータ形態を有しており、アテンダントテーブル601に載置されている。
顧客は、顧客通路121を通ってどのセルフチェックアウト端末101に対してもアクセス可能となっている。例えば、図2中の右上方、顧客から見ると進行方向左奥側に位置するセルフチェックアウト端末101を使用しようとする場合、顧客通路121を通ってそのセルフチェックアウト端末101の前に立ち、セルフチェックアウトの終了後にはアテンダントテーブル601の前で左側又は右側に回りこんで立ち去ることになる。
(2)セルフチェックアウト端末
図3は、セルフチェックアウト端末101を示す斜視図である。セルフチェックアウト端末101は、決済端末201と秤装置301とから構成されている。
決済端末201は、顧客が購入しようとする商品を入れた籠(図示せず)を載置するための商品籠載置台102が左脇から突出したハウジング202を有している。商品籠載置台102の上面には、籠を位置決めするための突部103がL字形状に突出形成されている。
決済端末201のハウジング202は、床面に設置されるベースハウジング202aと、このベースハウジング202aの上面に載置される小振りな上部ハウジング202bとによって構成されている。ベースハウジング202aの前面は、下方に向かうほどベースハウジング202aの投影面積を狭めるように傾斜している。これにより、ベースハウジング202aは、下方に向かうほど奥側にオフセットした形状となっている。
上部ハウジング202bには、各種ユーザインターフェースが設けられている。つまり、上部ハウジング202bには、左側に商品コード読取部としてのバーコードスキャナ203が配置され、右側にプリンタカバー204及び監視カメラ205が配置され、これらのバーコードスキャナ203とプリンタカバー204及び監視カメラ205の間には決済部としてのカード読取部206及びテンキー207が配置されている。バーコードスキャナ203は、商品に付された商品コードを読み取る商品コード読取部として機能する縦型スキャナである。プリンタカバー204には、レシート発行口208が設けられている。プリンタカバー204の奥側にはレシートプリンタ251(図6参照)が上部ハウジング202bに内蔵され、このレシートプリンタ251によって印字される図示しないレシートは、レシート発行口208から発行されるように構成されている。プリンタカバー204は、上部ハウジング202bに対して開閉自在に取り付けられ、フラップ209の引っ張り操作で開放される。監視カメラ205は、プリンタカバー204の上方に配置されている。カード読取部206は、図示しない非接触ICカードと無線通信を確立し、非接触ICカードに対して情報を読み書きする。非接触ICカードは、一例として現金と等価な価値を有する電子マネーを記憶保存することが可能であり、別の一例として、引き落し銀行口座を特定するための識別番号を記憶保存し、決済に際して利用される。図1中、丸印の中に「CARD」と記されている部分の奥側に図示しないアンテナが内蔵され、このアンテナを介して非接触ICカードとの間の無線通信が確立される。テンキー207は、非接触ICカードでの決済に際して、暗証番号の入力のために用いられる。
上部ハウジング202bには、液晶表示パネルを有する表示部としてのLCD210が取り付けられている。このLCD210は、その表示面に入力部としてのタッチパネル211を有し、右側方にカード読取溝212を有する。カード読取溝212の内部には、決済部としてのカードリーダライタ252(図6参照)が内蔵されている。カードリーダライタ252は、クレジットカード等の磁気カードに記録された情報、例えばカード番号や暗証番号を読み取る。
ベースハウジング202aには、硬貨と紙幣との入出金装置221(図6参照)が内蔵されている。入出金装置221の一部として、ベースハウジング202aの中央上面には硬貨投入口213が配置され、その左側には硬貨払出口214が配置されている。また、ベースハウジングの前面右上方位置には、紙幣投入口215と紙幣払出口216とが配置されている。このような入出金装置221は、貨幣及び紙幣の取扱いを可能にする機構部とこの機構部を制御する制御部とを有している(いずれも図示せず)。このような機構部の構造及び制御部での処理手順等については、その内容が周知なので、説明を省略する。
さらに、ベースハウジング202aの背面からは、セルフチェックアウト端末101の現在の状態を表示する表示ポール217が立設されている。この表示ポール217は、先端部に青色と赤色とに選択的に発光する発光部218を有する。
図4は、秤装置301を示す斜視図である。秤装置301は、秤ハウジング302の上部に秤皿303が設けられ、この秤皿303に袋保持具304が取り付けられて構成されている。秤皿303は、その上面に載置台303aを有する。袋保持具304は載置台303aに取り付けられている。したがって、袋保持具304からすると、秤皿303は台座を構成する。つまり、載置台303aの後方中央部にはポール形状のアーム支持部305が立設され、このアーム支持部305の上端には品物を載置するための一時置き台306が固定されている。一時置き台306は、上面が平坦面となっており、決済端末201のバーコードスキャナ203でバーコードを読み取った後の商品を一時的に置く用途で用いられる台である。載置台303a及び一時置き台306は、共に、商品コードが入力された商品を載置するための載置部としての役割を担っている。
このような一時置き台306の下面には、一対の保持アーム307とフック308とが取り付けられている。つまり、一時置き台306の下面両端位置には、アーム取付具309が固定されている。固定は、例えばネジ止め、接着止め等、各種の固定手法によってなされている。そして、それらのアーム取付具309のそれぞれには、保持アーム307が埋設されている。また、一時置き台306の下面中央位置には、フック取付具310が固定されている。固定は、例えばネジ止め、接着止め等、各種の固定手法によってなされている。そして、フック取付具310には、フック308が埋設されている。
図5は、保持アーム307に収納袋としてのレジ袋401が保持されている状態を示す斜視図である。保持アーム307は、例えばスーパーマーケット等で顧客に提供するビニール袋等のレジ袋401、つまり、開口部402とこの開口部402から突出する一対の把手403とを有してこれらの把手403が両側に位置付けられるように折り畳まれたレジ袋401を保持するために、一対の把手403を串刺し状態で保持する。このような保持状態を実現するために、把手403にはスリット404が形成されている。また、レジ袋401には、一対の把手403の間に位置させてミシン目405で脱落可能な一対の耳部406が形成されており、これらの耳部406には引掛け穴407が形成されている。フック308は、引掛け穴407を挿通し、これによってレジ袋401を保持アーム307と共に保持する。
より詳細には、レジ袋401は、折り畳まれた状態においては、その耳部406に設けられた引掛け穴407がフック308に引っ掛けられ、保持されている。保持アーム307は、このようにフック308に保持されている折り畳まれた状態のレジ袋401を保持する第1の保持部311を根本側に有する。これらのフック308及び第1の保持部311は、折り畳まれたレジ袋401を複数枚積層状態で保持し得るだけの保持容量を有している。保持アーム307は、第1の保持部311に連続してレジ袋401を第1の保持部311による保持位置よりも低い位置で開いた状態で保持する第2の保持部312を先端側に有する。第2の保持部312は、その中央部の高さが高くなる形状、より詳細にはアーチ形状に形成されている。したがって、第2の保持部312の両端部の二点は高さが低く、これらの高さが低い二点を繋ぐ中央部はアーチ形状に盛り上がっている。そして、第1の保持部311と第2の保持部312とは、第1の保持部311から第2の保持部312に直線的に傾斜する傾斜部313で連結されている。更に、第2の保持部312の端部、つまり保持アーム307の最先端となる部分は、高さが低い部分から斜め上方に向けて上昇している。この上昇部分は、保持したレジ袋401の把手403を脱落させないようにするための返し部314となっている。
図6は、決済端末201の電気的なハードウェア構成を示すブロック図である。決済端末201は、内部に情報処理部としての制御部253を有する。制御部253は、例えば動作シーケンスが書き込まれた半導体チップ構成のものであっても、RAM254等に動作プログラムを記憶させて動作するマイクロコンピュータ構成のものであっても良い。ここでは、マイクロコンピュータ構成の制御部253を紹介する。
制御部253の中核をなすのはCPU255である。CPU255には、固定データを固定的に記憶するROM256と、可変データを書き換え自在に記憶するRAM254と、LCD210に表示する表示画像を生成するVRAM257と、HDD258とがシステムバス259を介して接続されている。一例として、HDD258には、動作プログラム、各種表示フレーム、PLUファイル、部門ファイル、重量データファイルWDF(図30参照)、画像ファイル、売上ファイル等の各種ファイル、重量チェック実行有無定義、商品載置場所定義、各種規則情報等(重量データファイルWDF以外は全て図示せず)が記憶保存されており、これらの動作プログラム、各種表示フレーム、各種ファイル及び各種規則情報等は、その全部又は一部が決済端末201の起動時にRAM254に移されて使用される。そして、それらのPLUファイル、重量データファイルWDF、部門ファイル、画像ファイル、売上ファイル等の各種ファイル、重量チェック実行有無定義、商品載置場所定義、各種規則情報等は、商品データファイルを構成する。
商品データファイルを構成するPLUファイルは、各商品を特定する商品コードに対応させて、単価の他に、商品表示、割引商品の別、割引金額、M&M(ミックス・アンド・マッチ)情報等を書き換え自在に記憶する。商品表示は、商品コードによって特定される商品の商品名称のテキストデータと、その商品の画像データとを含む。
商品データファイルを構成する部門ファイルは、PLUファイルに記憶されない各商品についての部門コードに対応させて、その単価、商品表示、割引商品の別、割引金額、M&M(ミックス・アンド・マッチ)情報等を書き換え自在に記憶する。商品表示は、部門コードによって特定される商品の商品名称のテキストデータと、その商品の画像データとを含む。
商品データファイルを構成する重量データファイルWDFは、PLUファイル及び部門ファイルに登録されている商品の商品コードに対応させて、設定重量及びその許容幅等記憶する。このような重量データファイルWDFの詳細については図30を参照して後述する。このような重量データファイルWDFは、別の一例として、PLUファイル、部門ファイルに含ませても良い。
商品データファイルを構成する重量チェック実行有無定義は、重量データファイルWDFに組み込まれ、重量チェック実行の別を各商品コードに対応付けて記憶する。重量チェックをしない商品は、一例として、軽すぎて秤装置301による計量に馴染まない商品、あるいは、重すぎて秤装置301の秤皿303まで移動させにくい商品である。商品載置場所定義と同様に、多くの商品の場合、重量チェックをすることになるので、重量チェックをすることの積極的な情報を持たせる必要はない。つまり、各商品について、重量チェックをするかしないかの一方だけの情報を持たせれば足りる。このような重量チェック実行有無定義は、別の一例として、PLUファイルに含ませても良い。
商品データファイルを構成する商品載置場所定義は、重量データファイルWDFに組み込まれ、バーコードスキャナ203によってバーコードが読み取られた商品の載置場所として、秤皿303と一時置き台306と床面とのいずれにすべきかを個々の商品毎に定義する。つまり、商品載置場所定義は、商品コードに対応させて商品の載置場所を秤皿303(重量スキップしない)と一時置き台306(重量スキップする(計量))と床面(重量スキップする(重量))とのいずれにすべきかを定義する。別の一例として、商品載置場所定義をPLUファイルに含ませることも可能である。更に別の一例として、商品の特性、例えば、割れ易い、壊れ易い、型崩れし易い、重い等の特性情報をPLUファイル等に記憶させておき、一例として、割れ易い、壊れ易い、型崩れし易いという特性を持つ商品については一時置き台306を載置場所として定義し、重いという特性を持つ商品については床面を載置場所として定義する。更に別の一例としては、重量データファイルWDFに記憶されている重量が規定重量より重い場合のバーコード読み取り後の商品の載置場所として、床面を定義する。
重量データファイルWDFは、商品の載置場所を秤皿303(重量スキップしない)と一時置き台306(重量スキップする(計量))と床面(重量スキップする(重量))とのいずれにすべきかを積極的に定義している。これに対して、多くの商品の場合、バーコード読み取り後の載置場所が秤皿303となる。したがって、別の一例としては、バーコード読み取り後の載置場所が秤皿303となる商品については、その旨の格別の情報を持たせる必要はない。したがって、そのような商品については、その旨の格別の情報を設定してもしなくても良い。商品載置場所定義としては、バーコード読み取り後の商品の載置場所が秤皿303と一時置き台306と床面とのいずれであるかを定義付けていれば十分なので、それらの選択肢のうちの少なくとも二種類の載置場所についての情報のみ有していれば足りることになる。
制御部253には、バーコードスキャナ203、LCD210、タッチパネル211、カード読取部206、テンキー207、カードリーダライタ252、レシートプリンタ251、監視カメラ205、発光部218、入出金装置221との間でのデータ通信を媒介するインターフェース260がシステムバス259を介して接続され、制御部253による制御を受ける。制御部253は、それらの各部を制御し、検索処理と重量チェック処理と商品情報登録処理と決済処理とを含む商品販売データ処理を実行する。
検索処理は、バーコードスキャナ203によって商品に付されたバーコードが読み取られた場合、このバーコードによって特定される商品コードを認識し、PLUファイルを検索してその商品コードに対応する単価、重量及び商品表示を取得する。
重量チェック処理は、バーコードの読み取り後に秤装置301によって計量された重量が、検索処理によって取得した重量と同一性を有しているかどうかを判定する処理である。同一性を有しているかどうかは、計量重量が検索処理によって取得した重量の許容幅(例えば上限値と下限値との間)に収まっているかどうかを判定することによってなされる。
商品情報登録処理は、バーコードスキャナ203によって商品に付されたバーコードが読み取られた場合、このバーコードによって特定される商品コードと特定された商品コードに基づいて検索処理によって検索された単価とを含む取引情報をRAM254に一時登録する処理である。
決済処理は、検索処理によって取得した単価に基づいて決済金額を算出し、その決済金額の決済を実行する処理である。決済金額は、タッチパネル211での締め操作に応じて必要な消費税計算等を含む売上合計金額を計算することによって算出され、RAM254等に仮登録するか、あるいは売上ファイルに登録する。決済処理では、算出した決済金額について、現金、クレジットカード等の磁気カード、電子マネー又は銀行口座特定用の識別番号を記憶保存する非接触ICカードを利用した決済を可能にする。現金の扱いは、ベースハウジング202aに設けられた入出金装置221で実行され、磁気カードの扱いは、カード読取溝212の内部に設けられたカードリーダライタ252によって実行され、非接触ICカードの扱いは、カード読取部206を介して実行される。
本実施の形態では、商品販売データ処理という概念を、検索処理、重量チェック処理、商品情報登録処理及び決済処理等を含む広義の概念として用いている。そこで、このような広義の意味での商品販売データ処理を支援するために、決済端末201の制御部253は、LCD210に操作方法を表示し、顧客の便宜を図る。
制御部253にはシステムバス259を介して通信インターフェース261も接続されている。通信インターフェース261は、通信ネットワーク41に接続され、アテンダント端末501及びストアコントローラ31とセルフチェックアウト端末101との間のデータ通信を実現させる。
図7は、秤装置301の電気的なハードウェア構成を示す模式図である。秤装置301は、ロードセルユニット351を有する。ロードセルユニット351は、構造及び形状を図示しないロードセルの一端側をベース352に固定し、他端側に荷重受け部353を有する。荷重受け部353には秤フレーム354が固定されている。秤フレーム354は、図7では図示しないが、平面から見てX字形状をしており、四隅に秤皿303を載置する。ロードセルユニット351の出力信号は、アンプ355で増幅され、アナログデジタル変換器(AD/C)356でデジタル信号に変換され、演算部357で解析される。演算部357では、ロードセルユニット351の出力信号に基づく重量解析がなされる。演算部357は、例えば動作シーケンスが書き込まれた半導体チップ構成のものであっても、RAM等に動作プログラムを記憶させて動作するマイクロコンピュータ構成のものであっても良い。演算部357は、解析結果である重量データを送信部358に送信し、送信部358を介して決済端末201に出力する。
(3)アテンダント端末
図8は、アテンダント端末501の電気的なハードウェア構成を示す模式図である。アテンダント端末501は、構成的にはマイクロコンピュータである。つまり、情報処理を実行する情報処理部としてのマイクロコンピュータを主体にアテンダント端末501が構成されている。そこで、アテンダント端末501は、マイクロコンピュータの中核をなすCPU506を有する。そして、このCPU506に対して、固定データを固定的に記憶するROM507と、可変データを書き換え自在に記憶するRAM508と、ディスプレイ503に表示する表示画像を生成するVRAM509と、HDD510とがシステムバス511を介して接続されている。一例として、HDD510には動作プログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等(全て図示せず)が記憶保存されており、これらの動作プログラム、各種表示フレーム及び各種ファイル等は、その全部又は一部がアテンダント端末501の起動時にRAM508に移されて使用される。
前述したディスプレイ503、キーボード504及びポインティングデバイス505は、インターフェース512及び通信インターフェース513と共に、システムバス511を介してCPU506に接続され、CPU506による制御を受ける。
通信インターフェース513は、通信ネットワーク41に接続され、セルフチェックアウト端末101及びストアコントローラ31とアテンダント端末501との間のデータ通信を実現させる。
このような構成において、セルフチェックアウト端末101は、セルフチェックアウトを可能にする。この際、決済端末201の制御部253及び秤装置301の演算部357は、各種演算処理や各部の駆動制御処理等を実行し、セルフチェックアウト処理を支援する。つまり、決済端末201では、そのLCD210に各種のユーザ支援画面を表示し、前述した検索処理、重量チェック処理及び商品販売データ処理を実行する。秤装置301は、決済端末201での重量チェック処理を支援するように、計量した重量の値を送信部358から決済端末201に送信出力する。以下、処理の流れを示すフローチャート、各種の画面例及び画面遷移例等を用いて、セルフチェックアウト処理の流れを説明する。
2.セルフチェックアウト処理
(1)セルフチェックアウト処理の基本的ルーチン
図9は、セルフチェックアウト端末101でのセルフチェックアウト処理の流れを示すフローチャートである。セルフチェックアウト端末101の制御部253は、商品コードの入力有無判定に待機している(ステップS11)。商品コードの入力は、バーコードスキャナ203によるバーコードの読み取りの他、LCD210の表示に従ったタッチパネル211での入力操作によって行なわれる。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、商品コードの入力を判定すると(ステップS11のY)、検索処理を実行する(ステップS12)。その結果、前述したとおり、入力された商品コードに対応する単価、重量及び商品表示が取得される。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、検索処理に続いて、重量チェック処理を実行する(ステップS12)。重量チェック処理については、図12ないし図19を参照して後述する。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量チェック処理に続いて、商品情報登録処理を実行する(ステップS14)。つまり、重量チェック処理を通過した場合には、商品コード及びその単価等の取引情報をRAM254に一時登録する。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、商品情報登録処理に続いて、決済指定の有無を判定する(ステップS15)。決済指定は、LCD210での表示に従ったタッチパネル211での入力操作によって実行される。そして、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、決済指定ありの判定をすると(ステップS15のY)、前述した決済処理を実行する(ステップS16)。このような決済処理の詳細については、図25ないし図27を参照して後述する。
(2)セルフチェックアウト処理時の画面遷移
図10は、セルフチェックアウト端末101でのセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。顧客は、購入しようとする商品を籠に入れてセルフチェックアウト端末101に持ち寄り、商品を籠ごとセルフチェックアウト端末101の商品籠載置台102に載せる。
この際、決済端末201の制御部253は、図10に示すような初期ガイダンス画面A(左から第1列第1行目)を生成し、LCD210に表示させる。初期ガイダンス画面Aでは、顧客が持ち運んだ商品の取り扱い方法を案内する。案内される取り扱い方法は、二種類である。一方の取り扱い方法はバーコードスキャナ203を用いた商品コード入力であり、もう一つは、タッチパネル211からの入力指定である。前者のガイダンスとしては、「バーコードをガラス面にタッチしてください」という文字がその状態を示す絵柄と共に案内される。後者のガイダンスとしては、「バーコードのない商品は次の画面で登録します」という文字が次の画面を示す絵柄と共に案内される。
この際、制御部253は、セルフチェックアウト処理をスタートさせる場合、自機が待機中か商品スキャニング中かの稼働状況を示す稼働状況情報として、待機中であることを示す情報を、自機が割り当てられているアテンダント端末501に向けて出力する。
初期ガイダンス画面Aでは、レジ袋を使用するかマイバスケットを使用するかの選択を、二つの選択ボタンA1とA2とによって可能とする。マイバスケットというのは、顧客自らが所持する買物籠を意味する。選択ボタンA1がタッチパネル211によってタッチ指定された場合、レジ袋401でのセルフチェックアウト処理をスタートさせる。選択ボタンA2がタッチパネル211によってタッチ指定された場合、マイバスケットでのセルフチェックアウト処理をスタートさせる。
この際、制御部253は、セルフチェックアウト処理をスタートさせる場合、自機が待機中か商品スキャニング中かの稼働状況を示す稼働状況情報として、稼動中であることを示す情報を、自機が割り当てられているアテンダント端末501に向けて出力する。
図10は、選択ボタンA2がタッチパネル211によってタッチ指定され、マイバスケットでのセルフチェックアウト処理をスタートさせる例を示している(図10の左から第1列第2行目)。レジ袋401での処理とマイバスケットでの処理との相違は、秤装置301での0点設定である。マイバスケットでの処理を実行する場合、制御部253は、秤装置301の秤皿303に店舗側の籠を載せ、その中にマイバスケットを広げるべきことを示す画像を生成し、LCD210に表示して顧客に案内する。そして、マイバスケットが選択された後の初期ガイダンス画面A(図10の左から第1列第2行目)には、セット完了ボタンA3と戻るボタンA4とが表示される。制御部253は、セット完了ボタンA3がタッチパネル211によってタッチ指定された場合、0点設定を実行すべきことを秤装置301に伝達する。戻るボタンA4がタッチパネル211によってタッチ指定された場合には、最初の初期ガイダンス画面A(図10の左から第1列第1行目)に戻る。
図10には図示しないが、最初の初期ガイダンス画面A(図10の左から第1列第1行目)において選択ボタンA1がタッチパネル211によってタッチ指定された場合、制御部253は、初期ガイダンス画面Aの表示内容を、レジ袋401を使用する場合のガイダンス表示に切替える。このガイダンス表示では、秤装置301の袋保持具304に保持されているレジ袋401を予め開いておくことを案内する。つまり、保持アーム307の第1の保持部311に閉じられて積層状態で保持されている複数枚のレジ袋401から最上位のレジ袋401を引っ張り出し、第2の保持部312に保持させるよう指示する。この際、レジ袋401の耳部406は、ミシン目405の部分で取り除き、フック308に残しておくことができるので、その旨も案内する。このような案内に従いレジ袋401を引っ張り出すと、引っ張り出されたレジ袋401の把手403は、第2の保持部312に形成されているアーチ形状の両側の高さが低い二点に位置付けられ、自ずと開口部402が開かれる。図10中には図示しないが、最初の初期ガイダンス画面A(図10の左から第1列第1行目)において選択ボタンA1がタッチパネル211によってタッチ指定された場合にも、セット完了ボタンA3と戻るボタンA4とが表示される。
初期ガイダンス画面A(図10の左から第1列第1行及び第2行目)には、その左下に中止ボタンYと呼出ボタンZとが表示される。中止ボタンYは、処理の中止を指示するためのボタンであり、呼出ボタンZは、案内係(アテンダント)の店員を呼び出すためのボタンである。制御部253は、それらの中止ボタンY及び呼出ボタンZを、セルフチェックアウト処理の一連の流れに従い遷移する各画面中、必要に応じて生成し、出現させる。
最初の初期ガイダンス画面A(図10の左から第1列第1行目)において選択ボタンA1又はA2がタッチパネル211によって選択指定された後の初期ガイダンス画面A(例えば、図10の左から第1列第2行目)において、選択ボタンA3がタッチパネル211によってタッチ指定されると、制御部253は、基本画面Bを生成し、LCD210に表示する(図10の左から第2列第1行目)。基本画面Bは、ガイダンス表示領域B1とユーザ領域B2とから構成されている。ガイダンス表示領域B1は上方位置、ユーザ領域B2はその下方位置にそれぞれ配列されている。ガイダンス表示領域B1は、セルフチェックアウトを進めるために必要な各種のガイダンスを表示する。ユーザ領域B2は、セルフチェックアウトを進めるために必要な各種の操作ボタン及び取引情報を表示する。
商品に付されたバーコードの読み取りに待機する最初の基本画面B(図10の左から第2列第1行目)におけるガイダンス表示領域B1には、「商品のバーコードをガラス面にタッチしてください」という表示がその状態を示す絵柄と共に表示される。
商品に付されたバーコードの読み取りに待機する最初の基本画面B(図10の左から第2列第1行目)におけるユーザ領域B2には、各種の操作ボタンとして、バーコードのない商品を指定するための商品指定ボタンB22が表示され、取引情報として、購入する商品の名称、点数、単価と、購入する商品の合計金額とを含む取引情報B21が表示される。図10に示す最初の基本画面B(左から第2列第1行目)の画面例では、今までに、ジュースが1点、牛乳が1点、コロッケが3点、それぞれ商品登録された状態を表わしている。購入点数が増えて表示しきれない場合には、取引情報B21中のスクロールボタンをタッチパネル211によってタッチ指定することによって、スクロール表示可能となっている。また、同画面中、ジュースとコロッケとにはその左側に丸割印が表示されている。これは、割引商品であることを示している。割引商品であるかどうかは、一例として、PLUファイルに割引情報を持たせることで表示可能となる。
最初の基本画面B(図10の左から第2列第1行目)のガイダンス表示領域B1に表示されているガイダンス表示に従い、顧客は、バーコードスキャナ203の前に商品をかざし、商品に付されたバーコードを読み取らせる。これにより、決済端末201の制御部253は、前述した検索処理を実行し、PLUファイルから必要な情報を取得する。
この際、制御部253は、LCD210に表示されている基本画面B中、ユーザ領域B2の明度を落とし、読取確認画面Cを生成し、生成した読取確認画面Cをユーザ領域B2に重ねて表示する(図10の左から第3列第1行目)。読取確認画面Cは、PLUファイルから検索されたバーコードが読み取られた商品の単価、割引金額、購入点数、購入金額という取引情報を含み、PLUファイルに記録されている商品表示から引用された当該商品の商品名称のテキストデータに基づく文字と当該商品の画像データに基づく絵柄とを含む。このような読取確認画面Cは、例えば、一般的なポップアップ表示技術を用いて表示しても良く、あるいは、基本画面Bに読取確認画面Cを重ねて表示するような表示フレームを用いる技術を用いても良い。つまり、結果的に、基本画面Bに読取確認画面Cが重なって表示されていれば良く、そのために採用する表示技術について制約はない。
ここで重要なことは、読取確認画面Cは、基本画面B中のユーザ領域B2にのみ重ねて表示され、ガイダンス表示領域B1には重なって表示されない、ということである。これにより、顧客に対して、継続的にガイダンス表示領域B1でのガイダンス表示を実行することができる。図10に示す例では、バーコードスキャナ203によって商品に付されたバーコードが読み取られた場合、ガイダンス表示領域B1では、「商品のバーコードをガラス面にタッチしてください」という最初の基本画面B(図10の左から第2列第1行目)でのガイダンスから、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」というガイダンスに表示が遷移している(図10の左から第3列第1行目)。図10には示さないが、制御部253は、文字のみならず、ガイダンス表示領域B1に表示する絵柄も商品をレジ袋又はマイバスケットに入れる作業を支援する絵柄に遷移させる。読取確認画面Cをガイダンス表示領域B1に重ねずに表示することにより、このようなガイダンス表示領域B1でのガイダンス表示及びその遷移を、顧客に容易く確認させることが可能となる。
図11は、一時置き台306に載置すべき商品についての基本画面B及び読取確認画面Cを例示する模式図である。前述したように、決済端末201は、商品載置場所定義を持つ。そこで、最初の基本画面B(図10の左から第2列第1行目)において、商品載置場所定義として一時置き台306が定義されている商品のバーコードがバーコードスキャナ203によって読み取られた場合、制御部253は、ガイダンス表示領域B1に「商品を一時置き台に置いてください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に表示する図11に例示する画像を生成し、LCD210に表示する。
図10に基づく説明に戻る。バーコードスキャナ203によって商品に付されたバーコードが読み取られた後、制御部253は、重量チェック処理に待機している。そのために、商品に付されたバーコードが読み取られた後のガイダンス表示領域B1には、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に示すガイダンスを表示する(図10の左から第3列第1行目)。あるいは、図11に例示するように、商品載置場所定義として一時置き台306が定義されている場合には、ガイダンス表示領域B1には、「商品を一時置き台に置いてください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に示すガイダンスを表示する。そこで、これらのガイダンスに従い、顧客は、バーコードスキャナ203によってバーコードを読み取らせた商品をレジ袋401又はマイバスケットに入れ、あるいは一時置き台306に置く。これにより、レジ袋401に詰められた商品及び一時置き台306に載置された商品は、秤装置301の秤皿303に荷重をかけることになり、その荷重がロードセルユニット351によって計量されることになる。ロードセルユニット351による計量結果は、前述したように、送信部358を介して決済端末201に出力される。決済端末201は、ロードセルユニット351による計量結果を受信し、重量チェック処理を実行する。前述したように、重量チェック処理は、バーコードの読み取り後に秤装置301によって計量された重量が、検索処理によってPLUファイルから取得した重量と同一性を有しているかどうかを判定する処理である。
重量チェック処理の結果、両重量間に同一性がないと判定された場合は、何らかの操作ミスか又は不正が行われたことになる。そこで、この場合、制御部253は、商品販売データ処理の進行を停止し、表示ポール217の先端部に設けられている発光部218の発光色を青色から赤色に変更し、何らかの操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係(アテンダント)の店員等に向けて報知する。商品販売データ処理の進行を停止する結果、LCD210の表示画面としては、読取確認画面Cが表示されたままの状態となり、顧客には、処理が進行しないことが示される。
(3)重量チェック処理
(一)最初の一例
ここで、重量チェック処理の流れを図12ないし図17を参照しながら説明する。
図12は、重量チェック処理に含まれている秤装置301からの重量データ受信処理の流れを示すフローチャートである。秤装置301は、ロードセルユニット351による計量結果を重量データとしてセルフチェックアウト端末101に送信する。そこで、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、図10に示す最初の初期ガイダンス画面A(図10の左から第1列第1行目)中での選択ボタンA1のタッチパネル211によるタッチ指定等によってセルフチェックアウト処理のスタートが指定されると、重量データの受信に待機している(ステップS51)。そして、重量データの受信を判定すると(ステップS51のY)、受信した重量データを現在重量としてRAM254に一時記憶する(ステップS52)。
図13は、重量チェックファイルの一例を示す模式図である。セルフチェックアウト処理のスタートが指定されると、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、図13に例示する重量チェックファイルWCFをRAM254に生成する。図13(a)に示す重量チェックファイルWCFは、図14及び図16に示す重量チェック処理に際して用いられ、図12中のステップS52で一時記憶する現在重量、元重量、重量減少が生じた場合の履歴(減少重量1、減少重量2、減少重量3、…)を一時記憶する。また、図13(b)に示す重量チェックファイルWCFは、図17及び図19に示す重量チェック処理に際して用いられ、図12中のステップS52で一時記憶する現在重量、元重量を一時記憶する。
図14は、重量チェック処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、セルフチェックアウト処理のスタートが指定されると、商品情報を登録するための登録待ち状態となる。重量チェック処理では、この状態で商品コードの入力有無判定に待機する(ステップS101)。商品コードの入力を判定した場合には(ステップS101のY)、図16に処理内容を示す商品袋詰め待ちフェーズに移行する(ステップS102)。商品袋詰め待ちフェーズは、商品コードを入力した商品を秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置し、重量チェックを通過することによって終了する(図16のステップS209及びステップS215参照)。これに対して、商品コードの入力待ちであると判定された場合には(ステップS101のN)、図13(a)に示す重量チェックファイルWCFに記憶されている現在重量を参照し(ステップS103)、同様に図13(a)に示す重量チェックファイルWCFに記憶されている元重量に対する重量変化を判定する(ステップS104)。商品コードの入力待ちであるとの判定(ステップS101のN)は、セルフチェックアウト処理のスタートが指定されて未だ商品コードの入力が済んでいない場合か、前の商品についての商品袋詰めフェーズが正常に終了した場合かのいずれかの場合になされる。
ここで、元重量は、デフォルト値が0(g)である。そして、図16のステップS215に示すように、商品袋詰め待ちフェーズに移行して(ステップS102)、商品コードを入力した商品を秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置した後に重量チェックを通過すると(図16のステップS209のY)、図13(a)に示す重量チェックファイルWCF中、元重量が現在重量の値に更新される。したがって、元重量というのは、一取引の中で、商品コードが一つも入力されていない場合には0(g)、その後、商品コードが入力された場合には、商品コードが入力された商品が原則的には全て秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている状態での秤装置301による計量値を意味している。このようなことから、正常な運用がなされている限り、ステップS104では元重量に対する重量変化ありとの判定がなされないはずである。したがって、ステップS104で元重量に対する重量変化ありとの判定がなされなければ(ステップS104のN)、後述するステップS105及びステップS106の処理を経てステップS101での商品コードの入力有無判定にリターンする。
これに対して、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された場合には、現在重量が元重量を上回ることになる。あるいは、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られれば、現在重量が元重量を下回ることになる。そこで、元重量に対する重量変化ありとの判定がなされた(ステップS104のY)後のステップS107では、重量が増加したかどうか、換言すると、現在重量が元重量より増加したのか減少したのかを判定する。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、現在重量が元重量より増加したと判定した場合には(ステップS107のY)、後述するステップS108及びステップS109の処理を経て、エラー報知を実行する(ステップS110)。つまり、この場合には、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されたという操作ミス又は不正が行なわれているはずなので、制御部253は、表示ポール217の先端部に設けられている発光部218の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係(アテンダント)の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末101のLCD210に、重量エラー画面D1を表示する(図15参照)。その後、RAM254にエラーステータス=1を設定し(ステップS111)、ステップS103の現在重量参照処理にリターンする。
図15は、重量チェック処理の結果、バーコードが読み取られていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された場合の重量エラー画面D1の一例を示す模式図である。制御部253は、現在重量が元重量より増加したと判定した場合には(ステップS107のY)、基本画面B全体の明度を落とし、図15に例示するような重量エラー画面D1を生成し、基本画面Bに重ねて表示する。重量エラー画面D1には、「バーコードが読み取られていない商品が袋に入っています その商品を取り除いてください」という文字がそのための作業を支援する絵柄と共に表示される。
この後、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、ステップS104で元重量に対する重量変化を判定しなくなれば(ステップS104のN)、操作ミス又は不正によって秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された商品が元に戻されたことになるので、ステップS105でエラーステータス=1との判定ルーチンを通り(ステップS105のY)、ステップS106でエラー解除処理を実行する。エラー解除処理は、エラー報知の消去とエラーステータス=0の設定とによってなされる。つまり、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を元に戻し、重量エラー画面D1を消去する。これにより、LCD210の表示は、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)に復帰する。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、現在重量が元重量より減少したと判定した場合には(ステップS107のN)、エラーステータス=1でないことを条件に(ステップS112のN)、図13(a)に示す重量チェックファイルWCFに減少重量を履歴記録し(ステップS113)、その重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新する(ステップS114)。つまり、この場合には、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られたはずである。このような事象は、一例として、子供連れの顧客の場合に多発することが予想される。つまり、親がセルフチェックアウト端末101を操作している間、秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に一旦載置された商品、例えば菓子類等を子供が持ち去ってしまうようなことが発生し易い。そこで、本例では、このような事象が発生した場合、商品情報自体は既に登録されているのだから、その事象をエラーとして扱わずに許容するようにしている。つまり、前述したように、重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新するわけである(ステップS114)。そして、図13(a)に示す重量チェックファイルWCFには、商品袋詰め待ちフェーズ(ステップS102)に移行する前に重量減を判定する度に(ステップS107のN)、その減少した重量を減少重量1、減少重量2、減少重量3、…という具合に次々と履歴を記録していく(ステップS113)。
但し、ステップS107で重量増が判定されている場合には(ステップS107のY)、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されているはずなので、その後に重量減が判定されても(ステップS107のN)、操作ミス又は不正に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された商品が取り除かれているとは限らない。例えば、高額な商品を不正にレジ袋401に入れることで重量増となり、その後、低額な商品をレジ袋401から取り出すことでステップS107において重量減が判定されているのかもしれない。この場合、重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新してしまっては操作ミスや不正が見逃されることになってしまう。そこで、重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新する前に(ステップS114)、ステップS112でエラーステータス=1かどうかを判定し、エラーステータス=1である場合には(ステップS112のY)、再度、ステップS103の現在重量の参照処理にリターンさせるようにしている。つまり、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された場合には、その商品が確実に元に戻されたことを確認した後(ステップS106、ステップS112のN)、重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新するわけである(ステップS114)。
また、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた後、再度、載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置される可能性がある。一例として、一旦レジ袋401に入れることで載置台303aに載置された菓子類等を子供が持ち去ってしまった後、親がそのことに気が付き、再度レジ袋401に入れるというような可能性である。この場合、ステップS114の処理によって重量チェックファイルWCFの元重量を減少した現在重量に更新しているのであるから、元重量に対する重量変化が判定され(ステップS104のY)、重量増が判定され(ステップS107のY)、そのままではエラー報知となってしまう(ステップS110)。しかしながら、運用上、それでは不適当である。そこで、この場合には、原因推定処理を実行し(ステップS108)、ステップS107でのそもそもの減少重量分が増加したのかどうかを判定する(ステップS109)。つまり、ステップS108の原因推定処理では、図13(a)に示す重量チェックファイルWCFに履歴がとられている減少重量の組合せのうちの一つに増加重量が一致するかどうかをもって、元重量の減少原因となっている秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)から取り去られた商品が当該載置部に再度載置されたのかどうかを推定する。そして、元重量の減少原因となっている秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)から取り去られた商品が当該載置部に再度載置されたと判定された場合には(ステップS109のY)、ステップS114の処理に移行し、図13(a)に示す重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新する。
図16は、商品袋詰め待ちフェーズでの重量チェック処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、図14中のステップS101で商品コードの入力を判定すると(ステップS101のY)、商品袋詰め待ちフェーズに移行する(ステップS102)。図16に処理の流れを示す商品袋詰め待ちフェーズでは、まず、LCD210に袋詰めメッセージを表示する(ステップS201)。袋詰めメッセージは、図10中、ガイダンス表示領域B1での「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」というガイダンスによって示され、図11中、ガイダンス表示領域B1での「商品を一時置き台に置いてください」というガイダンスによって示されている。
続くステップS202では、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、商品データファイルを構成する重量データファイルWDF(図30参照)を検索し、設定重量として規定されている該当する商品の設定重量及びその許容幅(上限許容値及び下限許容値)を取得し、重量Aを求める。この重量Aは、図30に示す重量データファイルWDFにそれぞれ記憶されている設定重量に対する上限許容値及び下限許容値の範囲である。例えば、設定重量が310(g)で上限許容値及び下限許容値がそれぞれ10(g)である場合、重量Aは300〜320(g)となる。
続いて、図12中のステップS52により図13(a)に示す重量チェックファイルWCF中の現在重量として一時記憶された現在重量を参照し(ステップS203)、その重量チェックファイルWCF中に一時記憶されている元重量に対する重量変化を判定する(ステップS204)。
この際、商品袋詰め待ちフェーズでは、商品コードが入力された商品がセルフチェックアウト端末101の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されるはずである。これに対して、商品が載置部に載置されるまでは、後述するステップS205及びステップS206の処理を経てステップS203の現在重量の参照処理にリターンする。そして、商品が載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されれば、ステップS204で元重量に対する現在重量の重量変化が判定され(ステップS204のY)、続くステップS207で元重量に対する現在重量の増加が判定される(ステップS207のY)。そこで、この場合には、現在重量−元重量=重量Bと置き(ステップS208)、ステップS202で取得した重量Aと重量Bとの同一性を判定する(ステップS209)。重量Aと重量Bとの同一性判定は、重量Aの範囲に重量Bが含まれているかどうかをもってなされる。その結果、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量Aと重量Bとの同一性を判定すると(ステップS209のY)、図13(a)に示す重量チェックファイルWCF中、元重量を現在重量の値に更新し(ステップS215)、処理を終了する。
これに対して、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された場合には、その商品と商品コードが入力された商品との重量に同一性がない限り、重量Aと重量Bとの同一性が判定されない(ステップS209のN)。そこで、この場合、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、後述するステップS210〜ステップS212の処理を経て、前述したエラー報知を実行する(ステップS213)。つまり、この場合には、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されたという操作ミス又は不正が行なわれているはずなので、制御部253は、表示ポール217の先端部に設けられている発光部218の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係(アテンダント)の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末101のLCD210に、重量エラー画面D1を表示する(図15参照)。その後、RAM254にエラーステータス=1を設定し(ステップS214)、ステップS203の現在重量参照処理にリターンする。
この後、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、ステップS204で元重量に対する重量変化を判定しなくなれば(ステップS204のN)、操作ミス又は不正によって秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された商品が元に戻されたことになるので、ステップS205でエラーステータス=1との判定ルーチンを通り(ステップS205のY)、ステップS206でエラー解除処理を実行する。エラー解除処理は、エラー報知の消去とエラーステータス=0の設定とによってなされる。つまり、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を元に戻し、重量エラー画面D1を消去する。これにより、LCD210の表示は、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)に復帰する。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、ステップS207で、現在重量が元重量より減少したと判定した場合には(ステップS207のN)、エラーステータス=1でないことを条件に(ステップS216のN)、図13(a)に示す重量チェックファイルWCFに減少重量を履歴記録し(ステップS217)、その重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新する(ステップS218)。つまり、この場合には、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られたはずである。このような事象は、一例として、子供連れの顧客の場合に多発することが予想される。より詳細には、親がセルフチェックアウト端末101を操作している間、秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に一旦載置された商品、例えば菓子類等を子供が持ち去ってしまうようなことが発生し易い。そこで、本例では、このような事象が発生した場合、商品情報自体は既に登録されているのだから、その事象をエラーとして扱わずに許容するようにしている。つまり、前述したように、重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新するわけである(ステップS218)。そして、ステップS203の現在重量参照処理にリターンする。したがって、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)から次々と商品コード入力後の商品が取り去られた場合には、重量減を判定する度に(ステップS207のN)、その減少した重量を減少重量1、減少重量2、減少重量3、…という具合に次々と重量チェックファイルWCFに履歴を記録していく(ステップS217)。
但し、ステップS209で重量Aと重量Bとの同一性が判定されない場合には(ステップS209のN)、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されているはずなので、その後に重量減が判定されても(ステップS207のN)、操作ミス又は不正に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された商品が取り除かれているとは限らない。例えば、高額な商品を不正にレジ袋401に入れることで重量Aと重量Bとの同一性が判定されないにも拘らず(ステップS209のN)、その後、低額な商品をレジ袋401から取り出すことでステップS207において重量減が判定されているのかもしれない。この場合、重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新してしまっては操作ミスや不正が見逃されることになってしまう。そこで、重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新する前に(ステップS218)、ステップS216でエラーステータス=1かどうかを判定し、エラーステータス=1である場合には(ステップS216のY)、再度、ステップS203の現在重量の参照処理にリターンさせるようにしている。つまり、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された場合には、その商品が確実に元に戻されたことを確認した後(ステップS206、ステップS216のN)、重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新するわけである(ステップS218)。
また、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた後、再度、載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置される可能性がある。一例として、一旦レジ袋401に入れることで載置台303aに載置された菓子類等を子供が持ち去ってしまった後、親がそのことに気が付き、再度レジ袋401に入れるというような可能性である。この場合、ステップS218の処理によって重量チェックファイルWCFの元重量を減少した現在重量に更新しているのであるから、元重量に対する重量変化が判定され(ステップS204のY)、重量増が判定され(ステップS207のY)、ステップS208で算出される現在重量−元重量=重量Bは、再度レジ袋401に入れた既に商品情報を登録済みの商品の重量ということになる。このため、ステップS209で重量Aと重量Bとの同一性が判定されず、エラー報知となってしまう(ステップS213)。しかしながら、運用上、それでは不適当である。そこで、この場合には、原因推定処理を実行し(ステップS210)、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた後、再度、載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されたのかどうかを判定する(ステップS211、ステップS212)。つまり、ステップS210の原因推定処理では、図13(a)に示す重量チェックファイルWCFに履歴がとられている減少重量の組合せのうちの一つに増加重量が一致するかどうかをもって、元重量の減少原因となっている秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)から取り去られた商品が当該載置部に再度載置されたのかどうかを推定する。
この際、既に商品情報登録済みの商品が戻される状況としては二種類の状況が考えられる。一つは、商品コードが入力されているが商品情報が未登録である商品と共に、既に商品情報登録済みの商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に戻される場合である。もう一つは、既に商品情報登録済みの商品のみが秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に戻される場合である。前者の場合、ステップS209では重量Aと重量Bとの同一性が判定されない。既に商品情報登録済みの商品の分だけ重量Bが重くなっているからである。そこで、この場合には、減少重量分である既に商品情報登録済みの商品の分が未登録の商品の重量に加重されているかどうかの判定を実行し(ステップS211)、結果が肯定的である場合には(ステップS211のY)、操作ミス又は不正がないはずなので、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、図13(a)に示す重量チェックファイルWCF中、元重量を現在重量の値に更新し(ステップS215)、処理を終了する。これに対して、後者の場合、ステップS207でのそもそもの減少重量分が増加したのかどうかを判定し(ステップS212)、結果が肯定的である場合には(ステップS212のY)、ステップS218の処理に移行し、図13(a)に示す重量チェックファイルWCFの元重量を現在重量に更新する。
以上説明したように、重量チェック処理は、図16中のステップS209で重量Aと重量Bとの同一性が判定されるか(ステップS209のY)、あるいは、図16中のステップS211で減少重量分である既に商品情報登録済みの商品の分が未登録の商品の重量に加重されていると判定されるか(ステップS211のY)を条件として、図16中のステップS215における元重量を現在重量の値に更新する処理を経なければ終了しない。
(二)別の一例
図17は、重量チェック処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。まず、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、セルフチェックアウト処理のスタートが指定されると、商品情報を登録するための登録待ち状態となる。重量チェック処理では、この状態で商品コードの入力有無判定に待機する(ステップS151)。商品コードの入力を判定した場合には(ステップS151のY)、図19に処理内容を示す商品袋詰め待ちフェーズに移行する(ステップS152)。商品袋詰め待ちフェーズは、商品コードを入力した商品を秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置し、重量チェックを通過することによって終了する(図19のステップS259及びステップS265参照)。これに対して、商品コードの入力待ちであると判定された場合には(ステップS151のN)、図13(b)に示す重量チェックファイルWCFに記憶されている現在重量を参照し(ステップS153)、同様に図13(b)に示す重量チェックファイルWCFに記憶されている元重量に対する重量変化を判定する(ステップS154)。商品コードの入力待ちであるとの判定(ステップS151のN)は、セルフチェックアウト処理のスタートが指定されて未だ商品コードの入力が済んでいない場合か、前の商品についての商品袋詰めフェーズが正常に終了した場合かのいずれかの場合になされる。
ここで、元重量は、デフォルト値が0(g)である。そして、図19のステップS265に示すように、商品袋詰め待ちフェーズに移行して(ステップS152)、商品コードを入力した商品を秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置した後に重量チェックを通過すると(図19のステップS259のY)、図13(b)に示す重量チェックファイルWCF中、元重量が現在重量の値に更新される。したがって、元重量というのは、一取引の中で、商品コードが一つも入力されていない場合には0(g)、その後、商品コードが入力された場合には、商品コードが入力された商品が原則的には全て秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている状態での秤装置301による計量値を意味している。このようなことから、正常な運用がなされている限り、ステップS154では元重量に対する重量変化ありとの判定がなされないはずである。したがって、ステップS154で元重量に対する重量変化ありとの判定がなされなければ(ステップS154のN)、ステップS151での商品コードの入力有無判定にリターンする。
これに対して、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された場合には、現在重量が元重量を上回ることになる。あるいは、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られれば、現在重量が元重量を下回ることになる。そこで、元重量に対する重量変化ありとの判定がなされた(ステップS154のY)後のステップS155では、重量が増加したかどうか、換言すると、現在重量が元重量より増加したのか減少したのかを判定する。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、現在重量が元重量より増加したと判定した場合には(ステップS155のY)、エラー報知を実行する(ステップS110)。つまり、この場合には、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されたという操作ミス又は不正が行なわれているはずなので、制御部253は、表示ポール217の先端部に設けられている発光部218の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係(アテンダント)の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末101のLCD210に、重量エラー画面D1を表示する(図15参照)。
その後、図12に示すステップS52で一時記憶された図13(b)に示す現在重量を参照し(ステップS157)、現在重量=元重量を判定すれば(ステップS158)、操作ミス又は不正によって秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された商品が取り去られた元に戻されたことになるので、ステップS159でエラー解除処理を実行する。エラー解除処理は、エラー報知の消去によってなされる。つまり、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を元に戻し、重量エラー画面D1を消去する。これにより、LCD210の表示は、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)に復帰する。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、現在重量が元重量より減少したと判定した場合には(ステップS155のN)、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られたはずである。このような事象は、一例として、子供連れの顧客の場合に多発することが予想される。つまり、親がセルフチェックアウト端末101を操作している間、秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に一旦載置された商品、例えば菓子類等を子供が持ち去ってしまうようなことが発生し易い。そこで、本例では、このような事象が発生した場合、エラー報知を実行する(ステップS160)。つまり、この場合、制御部253は、表示ポール217の先端部に設けられている発光部218の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係(アテンダント)の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末101のLCD210に、重量エラー画面D2を表示する(図18参照)。
図18は、重量チェック処理の結果、載置台から商品が取り去られてしまった場合の重量エラー画面D2の一例を示す模式図である。制御部253は、現在重量が元重量より減少したと判定した場合には(ステップS155のN)、基本画面B全体の明度を落とし、図18に例示するような重量エラー画面D2を生成し、基本画面Bに重ねて表示する。重量エラー画面D2には、「先ほど袋から取り除いた物を袋に戻してください」という文字がそのための作業を支援する絵柄と共に表示される。
その後、図12に示すステップS52で一時記憶された図13(b)に示す現在重量を参照し(ステップS161)、現在重量=元重量を判定すれば(ステップS162)、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた後、再び載置部に戻されたことになるので、ステップS163でエラー解除処理を実行する。エラー解除処理は、エラー報知の消去によってなされる。つまり、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を元に戻し、重量エラー画面D2を消去する。これにより、LCD210の表示は、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)に復帰する。
図19は、商品袋詰め待ちフェーズでの重量チェック処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。まず、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、図17中のステップS151で商品コードの入力を判定すると(ステップS151のY)、商品袋詰め待ちフェーズに移行する(ステップS152)。図19に処理の流れを示す商品袋詰め待ちフェーズでは、まず、LCD210に袋詰めメッセージを表示する(ステップS251)。袋詰めメッセージは、図10中、ガイダンス表示領域B1での「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」というガイダンスによって示され、図11中、ガイダンス表示領域B1での「商品を一時置き台に置いてください」というガイダンスによって示されている。
続くステップS252では、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、商品データファイルを構成する重量データファイルWDF(図30参照)を検索し、設定重量として規定されている該当する商品の設定重量及びその許容幅(上限許容値及び下限許容値)を取得し、重量Aを求める。この重量Aは、図30に示す重量データファイルWDFにそれぞれ記憶されている設定重量に対する上限許容値及び下限許容値の範囲である。例えば、設定重量が310(g)で上限許容値及び下限許容値がそれぞれ10(g)である場合、重量Aは300〜320(g)となる。
続いて、図12中のステップS52により図13(b)に示す重量チェックファイルWCF中の現在重量として一時記憶された現在重量を参照し(ステップS253)、その重量チェックファイルWCF中に一時記憶されている元重量に対する重量変化を判定する(ステップS254)。
この際、商品袋詰め待ちフェーズでは、商品コードが入力された商品がセルフチェックアウト端末101の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されるはずである。これに対して、商品が載置部に載置されるまでは、後述するステップS255及びステップS256の処理を経てステップS253の現在重量の参照処理にリターンする。そして、商品が載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されれば、ステップS254で元重量に対する現在重量の重量変化が判定され(ステップS254のY)、続くステップS257で元重量に対する現在重量の増加が判定される(ステップS257のY)。そこで、この場合には、現在重量−元重量=重量Bと置き(ステップS258)、ステップS252で取得した重量Aと重量Bとの同一性を判定する(ステップS259)。重量Aと重量Bとの同一性判定は、重量Aの範囲に重量Bが含まれているかどうかをもってなされる。その結果、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量Aと重量Bとの同一性を判定すると(ステップS259のY)、後述するステップS263及びステップS264の処理を経て、図13(b)に示す重量チェックファイルWCF中、元重量を現在重量の値に更新し(ステップS265)、処理を終了する。
これに対して、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された場合には、その商品と商品コードが入力された商品との重量に同一性がない限り、重量Aと重量Bとの同一性が判定されない(ステップS259のN)。そこで、この場合、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、後述するステップS260の処理を経て、前述したエラー報知を実行する(ステップS261)。つまり、この場合には、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されたという操作ミス又は不正が行なわれているはずなので、制御部253は、表示ポール217の先端部に設けられている発光部218の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係(アテンダント)の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末101のLCD210に、重量エラー画面D1を表示する(図15参照)。その後、RAM254にエラーステータス=1を設定し(ステップS262)、ステップS253の現在重量参照処理にリターンする。
この後、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、ステップS254で元重量に対する重量変化を判定しなくなれば(ステップS254のN)、操作ミス又は不正によって秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された商品が元に戻されたことになるので、ステップS255でエラーステータス=1との判定ルーチンを通り(ステップS255のY)、ステップS256でエラー解除処理を実行する。エラー解除処理は、エラー報知の消去とエラーステータス=0の設定とによってなされる。つまり、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を元に戻し、重量エラー画面D1を消去する。これにより、LCD210の表示は、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)に復帰する。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、ステップS257で、現在重量が元重量より減少したと判定した場合には(ステップS257のN)、エラーステータス=1でないことを条件に(ステップS266のN)、エラー報知を実行する(ステップS267)。つまり、この場合には、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られたはずである。このような事象は、一例として、子供連れの顧客の場合に多発することが予想される。より詳細には、親がセルフチェックアウト端末101を操作している間、秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に一旦載置された商品、例えば菓子類等を子供が持ち去ってしまうようなことが発生し易い。そこで、このような場合にはエラー報知を実行する(ステップS267)。つまり、制御部253は、表示ポール217の先端部に設けられている発光部218の発光色を青色から赤色に変更し、当該操作ミスか又は不正が行われたことを、例えば案内係(アテンダント)の店員等に向けて報知する。また、セルフチェックアウト端末101のLCD210に、重量エラー画面D2を表示する(図18参照)。その後、RAM254にエラーステータス=2を設定する(ステップS268)。
そして、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、図12中のステップS52により図13(b)に示す重量チェックファイルWCF中の現在重量として一時記憶された現在重量を参照し(ステップS269)、その重量チェックファイルWCF中に一時記憶されている元重量に対する重量変化を判定し(ステップS270)、重量変化がある場合には(ステップS270のY)、それが重量増なのか重量減なのかを判定する(ステップS271)。この場合、そもそもが、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られたことを原因としているので、ステップS270ではステップS269で参照した現在重量が元重量に対して重量変化ありと判定され(ステップS270のY)、ステップS271ではその変化が重量減であると判定されるはずである(ステップS271のN)。ステップS271で重量変化が重量減であると判定された場合には(ステップS271のN)、ステップS269の現在重量の参照処理にリターンする。
これに対して、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた後、再び載置部に戻された場合には、ステップS270で、元重量に対する現在重量の変化なしが判定される(ステップS270のN)。そこで、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、この場合にステップS272でエラー解除処理を実行する。エラー解除処理は、エラー報知の消去とエラーステータス=0の設定とによってなされる。つまり、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を元に戻し、重量エラー画面D2を消去する。これにより、LCD210の表示は、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)に復帰する。
また、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた後、商品コードが入力されたが商品情報が未登録である商品と共に再び載置部に戻された場合には、ステップS270で現在重量が元重量に対して重量変化ありと判定された後(ステップS270のY)、ステップS271ではその変化が重量増であると判定されるはずである(ステップS271のY)。そこで、この場合には、ステップS258の処理に移行する。つまり、現在重量−元重量=重量Bと置き(ステップS258)、ステップS252で取得した重量Aと重量Bとの同一性を判定する(ステップS259)。ここで想定している状況は、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた後、商品コードが入力されたが商品情報が未登録である商品と共に再び載置部に戻された場合であるので、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量Aと重量Bとの同一性を判定する(ステップS259のY)。そして、この際、エラーステータス=2のままであるので、ステップS263ではエラーステータス=2を判定し(ステップS263のY)、ステップS264でエラー解除処理を実行する。エラー解除処理は、エラー報知の消去とエラーステータス=0の設定とによってなされる。つまり、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を元に戻し、重量エラー画面D2を消去する。これにより、LCD210の表示は、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)に復帰する。その後、図13(b)に示す重量チェックファイルWCF中、元重量を現在重量の値に更新し(ステップS265)、処理を終了する。
これに対して、ステップS271で重量増が生じたと判定される別の状況としては、一旦は秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されていたが取り去られてしまった商品情報登録後の商品よりも重量が重く、しかも商品コードが未だ入力されていない別の商品が載置部に載置された状況も想定される。この場合、本例では、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた後、商品コードが入力されたが商品情報が未登録である商品と共に再び載置部に戻された場合と区別することなく、ステップS258の処理に移行する。つまり、現在重量−元重量=重量Bと置き(ステップS258)、ステップS252で取得した重量Aと重量Bとの同一性を判定する(ステップS259)。しかしながら、ここで想定している状況は、秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)から取り去られてしまった商品情報登録後の商品よりも重量が重く、しかも商品コードが未だ入力されていない別の商品が載置部に載置されたという状況である。このため、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、ステップS259で、重量Aと重量Bとの同一性を判定しない(ステップS259のN)。そして、この際、エラーステータス=2のままであるので、ステップS260ではエラーステータス=2を判定し(ステップS260のY)、ステップS269の現在重量の参照処理にリターンする。つまり、本例によれば、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されている商品情報登録後の商品が取り去られた場合、取り去った商品を再び載置部に載置しなければ、ステップS269〜ステップS271の処理ルーチンを抜け出せないようになっている。
更に、ステップS259で重量Aと重量Bとの同一性が判定されない場合には(ステップS259のN)、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されているはずなので、その後に重量減が判定されても(ステップS257のN)、操作ミス又は不正に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された商品が取り除かれているとは限らない。例えば、ある商品を操作ミスで又は不正にレジ袋401に入れることで重量Aと重量Bとの同一性が判定されないにも拘らず(ステップS259のN)、その後、別の商品をレジ袋401から取り出すことでステップS257において重量減が判定されているのかもしれない。この場合、ステップS257において重量減が判定されたからといって(ステップS257のN)、ステップS267の処理に移行させてしまうと、結局はステップS269〜ステップS271の処理ルーチンを抜け出せなくなる可能性が高い。そこで、重量減を判定した後(ステップS257のN)、ステップS266でエラーステータス=1かどうかを判定し、エラーステータス=1である場合には(ステップS266のY)、再度、ステップS253の現在重量の参照処理にリターンさせるようにしている。つまり、商品コードが入力されていない商品が秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置された場合には、その商品が確実に元に戻されたことを確認した後(ステップS256、ステップS266のN)、ステップS267の処理に移行させるわけである。
以上説明したように、重量チェック処理は、図19中のステップS259で重量Aと重量Bとの同一性が判定されること(ステップS259のY)を条件として、図19中のステップS265における元重量を現在重量の値に更新する処理を経なければ終了しない。したがって、重量チェック処理が終了しなければ、その後の商品情報登録処理(図9中のステップS14)に移行せず、商品販売データ処理が進行しない。換言すると、図17中のエラー報知処理(ステップS156、ステップS161)又は図19中のエラー報知処理(ステップS261、ステップS267)が実行される場合には、商品情報登録処理(図9中のステップS14)が中止されることになる。その反面、商品袋詰め待ちフェーズでは、重量減の場合のエラー報知がなされた場合(ステップS267)、既に秤装置301の載置部(載置台303a又は一時置き台306)に載置されていたが取り去ってしまった商品情報登録後の商品だけでなく、その取り去った商品と共にこれから商品情報を登録すべき商品を載置部に載置した場合でも、正常に重量チェック処理を終了させることができる(ステップS271のY、ステップS259のY)。
(三)重量チェック処理のスキップ
図20は、重量チェック対象外商品についての基本画面B及び読取確認画面Cを例示する模式図である。前述したように、決済端末201は、重量チェック実行有無定義を持つ。そこで、制御部253は、重量チェック実行有無定義を参照し、重量チェックをしないと定義付けられた商品については、図20に例示するように、読取確認画面Cに確定ボタンXを表示し、重量チェック処理をスキップする。そして、読取確認画面Cにおいて、確定ボタンXがタッチパネル211によってタッチ指定された場合、制御部253は、商品販売データ処理の進行を許容し、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を元に戻し、読取確認画面Cを消去する。これにより、LCD210の表示は、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)に復帰する。
このように、重量チェック対象外商品については、重量チェック処理をスキップする。これに対して、顧客に対しては、重量チェック処理をスキップすることを案内する必要はなく、むしろ、案内することによって却って不正行為の引き金ともなりかねない。そこで、図20(a)に示すように、重量チェック処理をスキップするにも拘らず、商品に付されたバーコードが読み取られた後のガイダンス表示領域B1には、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れ、確定ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に示すガイダンスを表示する。このようなガイダンス表示は、「確定ボタンを押してください」というガイダンスを除けば、重量チェック処理をスキップしない商品と同一の表示である。これにより、顧客に対して、重量チェック処理をするのかしないのかを分かりにくくすることができる。
もっとも、図11に基づいて説明したように、制御部253は、商品載置場所定義に従い、ガイダンス表示領域B1にバーコード読み取り後の商品の載置場所を表示する。そこで、図20(b)に例示するように、制御部253は、床面を載置場所として商品載置場所定義に定義されている商品の場合、ガイダンス表示領域B1に「商品はレジ袋台の脇に置き、確定ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に表示させる。
(4)画面入力による商品情報登録
図10に基づく説明に戻る。前述したように、最初の初期ガイダンス画面A(図10の左から第1列第1行目)には、「バーコードのない商品は次の画面で登録します」という文字が「次の画面」を示す絵柄と共に案内される。これを受けて、制御部253は、バーコードのない商品を登録するための画像として、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)中のユーザ領域B2に、「やさい」、「くだもの」、「そうざい」、「魚貝」、「その他」、「詰合せ」の六種類のタッチボタンからなる商品指定ボタンB22を用意する。そこで、顧客は、購入しようとする商品にバーコードが付されていない場合、商品指定ボタンB22をタッチパネル211によってタッチ指定することになる。これらのいずれかの商品指定ボタンB22がタッチパネル211によってタッチ指定されると、基本画面B中のユーザ領域B2の取引情報B21が部門選択画面Eに切り替え表示される(9図の左から第2列第2行目)。
図10に示す部門選択画面E(左から第2列第2行目)は、「そうざい」がタッチパネル211によってタッチ指定された一例を示している。この場合、部門選択画面Eとして、「そうざい」の範疇に含まれる各種の食品が4列4行の合計16種、スクロールボタンによってスクロール可能に表示される。部門選択画面Eには、戻るボタンE1も表示され、この戻るボタンE1がタッチパネル211によってタッチ指定された場合には、部門選択画面Eが取引情報B21に切り替え表示され、基本画面B(図10の左から第2列第1行目)の表示に復帰する。
基本画面B中のユーザ領域B2の取引情報B21が部門選択画面Eに切り替え表示された場合(図10の左から第2列第2行目)、制御部253は、ガイダンス表示領域B1に、「お持ちの商品のボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。
そこで、そのガイダンスに従い、顧客が部門選択画面E(図10の左から第2列第2行目)から一つの食品をタッチパネル211によってタッチ指定すると、基本画面B中のユーザ領域B2に、その食品についての部門登録画面F(図10の左から第3列第2行目)が出現する。図10に示す部門登録画面F(左から第3列第2行目)は、「玉子トウフ」がタッチ指定された一例を示している。この場合、「玉子トウフ」についての部門登録画面Fが出現する。部門登録画面Fは、商品の単価、割引金額、購入点数、購入金額という取引情報を含み、当該商品の商品名称のテキストデータに基づく文字と当該商品の画像データに基づく絵柄とを含み、更に、テンキーを含む。テンキーは、デフォルト設定が1点である購入点数の変更入力を可能にする。これらの各種データは、一例として、決済端末201においてPLUファイルとは別個に設けられた部門ファイルに記録されている情報から引用される。また、部門登録画面Fには、取消しボタンF1と決定ボタンF2とが含まれている。取消しボタンF1がタッチパネル211によってタッチ指定された場合、基本画面Bのユーザ領域B2に部門選択画面Eが表示された画面(図10の左から第2列第2行目)に復帰する。
基本画面B中のユーザ領域B2に部門登録画面Fが表示された場合(図10の左から第3列第2行目)、制御部253は、ガイダンス表示領域B1に、「点数を変更するときは数字キーから入力し、「決定」ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。
そこで、そのガイダンスに従い、部門登録画面F(図10の左から第3列第2行目)において、必要に応じてテンキーによって購入点数を変更入力した後、決定ボタンF2をタッチパネル211によってタッチ指定すると、デフォルト又はテンキーによって変更入力された購入点数分だけ、選択した食品、図10に示す例では「玉子トウフ」についての部門登録が完了する。そこで、制御部253は、LCD210に表示されている基本画面B中、ユーザ領域B2の明度を落とし、読取確認画面Cを生成し、生成した読取確認画面Cをユーザ領域B2に重ねて表示する(図10の左から第4列第2行目)。また、制御部253は、基本画面B中のガイダンス表示領域B1の表示を、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」というガイダンスに表示に遷移させる(図10の左から第4列第2行目)。図10には示さないが、制御部253は、文字のみならず、ガイダンス表示領域B1に表示する絵柄も商品をレジ袋又はマイバスケットに入れる作業を支援する絵柄に遷移させる。読取確認画面Cをガイダンス表示領域B1に重ねずに表示することにより、このようなガイダンス表示領域B1でのガイダンス表示及びその遷移を、顧客に容易く確認させることが可能となる。
ここで、「やさい」、「くだもの」、「そうざい」、「魚貝」、「その他」という五種類の商品指定ボタンB22がタッチパネル211によってタッチ指定されて部門登録がなされた場合、つまり、「詰合せ」以外の商品指定ボタンB22がタッチ指定されて部門登録がなされた場合には、基本画面B中のユーザ領域B2に読取確認画面Cを重ねて表示させた後の処理は、重量チェック処理である。つまり、既に説明したバーコードスキャナ203によって商品に付されたバーコードを読み取った場合の処理と共通性を有している。そこで、その後の処理については説明を省略する。
(5)パック詰め商品の商品情報登録
(一)パック詰め商品の入力手法
図21は、パック詰め商品のセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。最初の基本画面B(図10の左から第2列第1行目)における商品指定ボタンB22に設定されている「詰合せ」は、パック詰め商品を意味している。つまり、スーパーマーケット等では、揚げ物、天婦羅、焼き鳥等、顧客が自由にパック詰めできるように各種の食品を並べたコーナーを設置するようなことが一般的に行われている。このようなコーナーでパック詰めする商品が「詰合せ」である。
最初の基本画面B(図10の左から第2列第1行目)において、「詰合せ」という商品指定ボタンB22がタッチパネル211によってタッチ指定されると、制御部253は、LCD210に表示されている基本画面B中、ユーザ領域B2の明度を落とし、このユーザ領域B2に表示されていた取引情報B21を部門選択画面Eに切り替え表示するよう画面生成を行ない、この部門選択画面EをLCD210に表示する(図21の左から第1列第1行目)。部門選択画面Eでは、「詰合せ」の範疇に含まれる各種の食品が4列4行の合計16種、スクロールボタンによってスクロール可能に表示される。
基本画面B中のユーザ領域B2の取引情報B21が部門選択画面Eに切り替え表示された場合(図21の左から第1列第1行目)、制御部253は、ガイダンス表示領域B1に、「お持ちの商品のボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。
そこで、そのガイダンスに従い、「詰合せ」についての部門選択画面Eから一つの食品をタッチパネル211によってタッチ指定すると、制御部253は、その食品についての部門登録画面Fを生成し、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を落としたまま、ユーザ領域B2に生成した部門登録画面Fを表示させる(図21の左から第2列第1行目)。図21は、「コロッケ」がタッチ指定された一例を示している。この場合、「コロッケ」についての部門登録画面Fが出現する(図21の左から第2列第1行目)。部門登録画面Fは、商品の単価、割引金額、購入点数、購入金額という取引情報を含み、当該商品の商品名称のテキストデータに基づく文字と当該商品の画像データに基づく絵柄とを含み、更に、テンキーを含む。テンキーは、デフォルト設定が1点である購入点数の変更入力を可能にする。図21に示す例では、テンキーによって購入点数が2点と変更入力されている。
基本画面B中のユーザ領域B2に部門登録画面Fが表示された場合(図21の左から第2列第1行目)、制御部253は、ガイダンス表示領域B1に、「点数を変更するときは数字キーから入力し、「決定」ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。
そこで、そのガイダンスに従い、部門登録画面F(図21の左から第2列第1行目)において、必要に応じてテンキーによって購入点数を変更入力した後、決定ボタンF2をタッチパネル211によってタッチ指定すると、デフォルト又はテンキーによって変更入力された購入点数分だけ、選択した食品、図21に示す例では「コロッケ」についての部門登録が完了する。その後、制御部253は、読取確認画面C(例えば、図10の左から第4列第2行目)を表示することなく、再度、部門選択画面Eを表示させる(図21の左から第3列第1行目)。但し、二回目以降の部門選択画面E(図21の左から第1列第3行目)では、戻るボタンE1に代えて、決定ボタンE2が表示される。そこで、決定ボタンE2がタッチパネル211によってタッチ指定されるまで、繰返し、部門選択画面Eに表示される食品を登録することができる。
二回目以降の部門選択画面E(図21の左から第3列第1行目)において、制御部253は、ガイダンス表示領域B1に、「お持ちの商品のボタンを押し、パック内の全ての商品の入力が完了したら「決定」ボタンを押してください」という文字をそのための作業を支援する絵柄と共に表示する。これにより、顧客は、次にどのような操作をすれば良いのかを知ることができる。
そこで、そのガイダンスに従い、顧客は、自らパック詰めした全ての食品について、部門選択画面Eと部門登録画面Fとによってその登録のための操作を繰り返す。そして、パック内の全ての食品についての登録作業が終了した場合、顧客は、タッチパネル211によって決定ボタンE2をタッチ指定する。これにより、制御部253は、読取確認画面Cを生成し、基本画面B中のユーザ領域B2の明度を落としたまま、ユーザ領域B2に生成した読取確認画面Cを重ねて表示する(図21の左から第3列第2行目)。また、制御部253は、基本画面B中のガイダンス表示領域B1の表示を、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」というガイダンスに表示に遷移させる(図21の左から第3列第2行目)。図21には示さないが、制御部253は、文字のみならず、ガイダンス表示領域B1に表示する絵柄も商品をレジ袋又はマイバスケットに入れる作業を支援する絵柄に遷移させる。読取確認画面Cをガイダンス表示領域B1に重ねずに表示することにより、このようなガイダンス表示領域B1でのガイダンス表示及びその遷移を、顧客に容易く確認させることが可能となる。
(二)第2の重量チェック処理
この後、重量チェック処理が実行される。この場合、パック詰め商品のセルフチェックアウト処理においては、前述した重量チェック処理とは異なる重量チェック処理を実行する。便宜上、前述した重量チェック処理を第1の重量チェック処理と呼び、「詰合せ」の商品についての重量チェック処理を第2の重量チェック処理と呼ぶことにする。
前述したように、最初の基本画面B中のユーザ領域B2(図10の左から第2列第1行目)には、バーコードのない商品を登録するために「やさい」、「くだもの」、「そうざい」、「魚貝」、「その他」、「詰合せ」の六種類のタッチボタンからなる商品指定ボタンB22が表示される。これらの商品指定ボタンB22のタッチ指定に基づいて最終的に指定される商品は、PLUファイルには設定されず、部門ファイルに設定されている非PLU商品である。これらの商品のうちでも、「やさい」、「くだもの」、「そうざい」、「魚貝」、「その他」のタッチボタンからなる商品指定ボタンB22のタッチ指定に基づいて最終的に指定される非PLU商品については、部門ファイル中、対応する重量データを設定している。そこで、第1の重量チェック処理が可能である。これに対して、「詰合せ」のタッチボタンからなる商品指定ボタンB22のタッチ指定に基づいて最終的に指定される非PLU商品については、部門ファイル中、対応する重量データを設定していない。このため、第1の重量チェック処理を実行することができず、第2の重量チェック処理を実行することになる。
第2の重量チェック処理では、秤装置301からの出力に基づいて秤皿303に商品が載置されたかどうかを判定する。つまり、秤装置301において、計量重量が少しでも増えたら、登録済みのパック詰め商品が正しくレジ袋401又はマイバスケットに入れられ、あるいは一時置き台306に置かれと判定する。いわば、簡易な重量チェック処理を実行する。
この場合、顧客に対しては、秤皿303に商品が載置されたかどうかを判定するに過ぎない第2の重量チェック処理を実行したかどうかを案内する必要はなく、むしろ、案内することによって却って不正行為の引き金ともなりかねない。そこで、基本画面B中のユーザ領域B2に読取確認画面Cを重ねて表示する待機画面(図21の左から第3列第2行目)において、ガイダンス表示領域B1には、「商品をレジ袋またはマイバスケットに入れてください」という第1の重量チェックを行なう場合と同一のガイダンスを表示する。これにより、顧客に対して、簡易な重量チェック処理がなされているに過ぎないことを知らせないようにすることができる。
もっとも、本実施の形態のセルフチェックアウト端末101でのセルフチェックアウト操作は、バーコードスキャナ203によって商品に付されたバーコードを読み取らせ、バーコードを読み取らせた商品をレジ袋401又はマイバスケットに入れ、あるいは一時置き台306に置く、という操作を基本としている。このため、商品指定ボタンB22のタッチ指定に基づいて最終的に登録される非PLU商品の場合、通常とは異なる操作を要求することになる。このような操作上の相違から、顧客は、登録済みのパック詰め商品をレジ袋401又はマイバスケットに入れ、あるいは一時置き台306に置いた後、未登録の商品を間違ってレジ袋401又はマイバスケットに入れ、あるいは一時置き台306に置いてしまうようなこと、いわば二度置きの発生が予想される。このような二度置きが発生した場合、非PLU商品のうちでも、第1の重量チェック処理を実行する商品についてはエラーとなるため、大きな問題は発生しない。
これに対して、非PLU商品のうち、第2の重量チェック処理を実行する商品、本実施の形態ではパック詰め商品の場合、秤皿303に商品が載置されたかどうかを判定するに過ぎないいわば簡易な重量チェック処理である第2の重量チェック処理を実行するため、未登録商品の二度置きが発生しても、これをエラーとすることができない。この場合、秤装置301からの出力に基づいて重量増を認識した後、更に重量増を認識した場合にはエラーとする、という対策も考えられる。しかしながら、秤装置301は、その秤皿303に品物が載置された後、振動が収まるまでの所定時間、計量を実行することができない。このため、振動が収まるまでの所定時間以上を待機時間として設定する必要があり、この待機時間内に二度置きが発生した場合には、やはりこれをエラーとすることができない。
そこで、本実施の形態では、第2の重量チェックを実行する商品については、秤装置301によって計量された重量が規定値を超えたかどうかを判定し、超えた場合にはエラーとする、という処理を実行する。これにより、パック詰め商品に続いて商品が二度置きされた場合、その合計重量が規定重量を超えれば、エラーとすることが可能となる。このようなエラーが発生した場合、制御部253は、一例として、図11に例示するような重量エラー画面D1を基本画面Bに重ねて表示する画面をLCD210に表示しても良い。
(6)中止指定
図22は、中止ボタンYが押された場合に出現する中止画面の一例を示す模式図である。各画面に表示される中止ボタンYがタッチパネル211によってタッチ指定された場合、制御部は、図22に例示するような中止画面Hを生成し、基本画面Bの全体の明度を落とし、ユーザ領域B2に生成した中止画面Hを重ねて表示する。中止画面Hには、「お買い物をやめてもよろしいですか?」という文字と共に、「はい」と「いいえ」と表示された二つの選択ボタンH1とH2が表示され、更に、呼出ボタンZも表示される。「はい」と表示された選択ボタンH1がタッチパネル211によってタッチ指定されると、制御部253は、全ての処理を中止し、LCD210の表示を最初の初期ガイダンス画面A(図10の左から第1列第1行目)に戻す。これに対して、「いいえ」と表示された選択ボタンH2がタッチパネル211によってタッチ指定されると、制御部253は、処理を直前状態に復帰させる。
(7)呼出指定
図23は、呼出ボタンZが押された場合に出現する店員呼出画面の一例を示す模式図である。各画面に表示される呼出ボタンZがタッチパネル211によってタッチ指定された場合、制御部は、図23(a)に例示するような店員呼出画面Iを生成し、基本画面Bの全体の明度を落とし、ユーザ領域B2に生成した店員呼出画面Iを重ねて表示する。店員呼出画面Iには、「店員を呼び出します。よろしいですか?」という文字と共に、「はい」と「いいえ」と表示された二つの選択ボタンI1とI2が表示される。「はい」と表示された選択ボタンI1がタッチパネル211によってタッチ指定されると、制御部253は、店員呼出画面Iを図23(b)に例示するように遷移させる。図23(b)に示す店員呼出画面Iでは、「ただ今店員がまいります。そのままお待ちください」という文字と共に、「呼出しを中止します」と表示された呼出中止ボタンI3が表示される。そこで、呼出中止ボタンI3がタッチパネル211によってタッチ指定されると、制御部253は、店員の呼出処理を実行する。呼出処理として、制御部253は、自機が割り当てられているアテンダント端末501に向けて店員呼出情報を出力する。これに対して、「いいえ」と表示された選択ボタンI2がタッチパネル211によってタッチ指定されると、制御部253は、店員の呼び出し処理を中止して処理を直前状態に復帰させる。
(8)M&M(ミックス・アンド・マッチ)
図24は、M&M(ミックス・アンド・マッチ)が成立する場合のセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。図24は、ヨーグルト、牛バラ肉、ヨーグルト、ヨーグルトの順番でそのバーコードをバーコードスキャナ203に読み取らせた一例を示している。一例として、ヨーグルト3個でM&Mが成立し、M&Mが成立した場合には1個分の値引きをする場合を想定すると、図24に示す一例では、M&M(ミックス・アンド・マッチ)が成立している。そこで、図24中、バーコードの読み取り後に重量チェック処理がなされてLCD210に表示される基本画面Bの遷移を参照すると、ユーザ領域B2に表示されている取引情報B21における合計金額として、最初のヨーグルト(単価150円)の登録後は150円、続く牛バラ肉(単価480円)の登録後は630円(150円+480円)、二つ目のヨーグルト(単価150円)の登録後は780円(150円+480円+150円)、そして、三つ目のヨーグルト(単価150円)の登録後は780円(150円+480円+150円+150円−150円)となる。ヨーグルト3個でM&Mが成立したため、制御部253は、ヨーグルト1個分の単価である150円を値引き処理し、ユーザ領域B2に表示される取引情報B21の「セット値引計」として−150円を表示している(図24の左から第4列第2行目)。
図24中、ユーザ領域B2に表示される取引情報B21には、M&Mの対象商品であるヨーグルトに丸得印を付して表示している。これは、PLUファイルに記憶されているM&M情報に基づいて表示される。制御部253は、M&M対象商品であることをPLUファイルのM&M情報に基づいて認識し、M&M処理を実行する。
(9)決済
図10に基づく説明に戻る。基本画面B中のユーザ領域B2(図10の左から第2列第1行目)には、「お会計」と表示された会計ボタンB23が表示されている。この会計ボタンB23のタッチ指定は、締め指定を意味する。そこで、タッチパネル211により会計ボタンB23がタッチ指定されると、制御部253は、決済処理を実行する。つまり、制御部253は、会計画面Jを生成し、ユーザ領域B2に表示する(図10の左から第2列第3行目)。会計画面Jは、合計金額の表示と、支払方法の選択ボタンJ1〜J5と、最初の基本画面B(図10の左から第2列第3行目)に戻るための「明細画面に戻る」と表示された戻るボタンJ6とを含んでいる。選択ボタンJ1は現金、選択ボタンJ2はクレジット、選択ボタンJ3は電子マネー型の非接触ICカード、選択ボタンJ4は銀行口座引き落し型の非接触ICカード、選択ボタンJ5は商品券・クーポンをそれぞれ選択指定する。
ユーザ領域B2に会計画面Jを表示する場合、制御部253は、ガイダンス表示領域B1に、「次のカードでお支払いできます」というカード決済についての示唆を表示する。また、制御部253は、入出金装置221の図示しない制御部から金種毎のニアエンプティ情報、エンプティ情報、ニアフル情報、フル情報を受信している。そこで、制御部253は、受信した金種毎のニアエンプティ情報及びエンプティ情報に基づく釣銭情報をガイダンス表示領域B1に表示する。図10に示す一例では、10,000円が釣銭切れとなっていることがガイダンス表示領域B1に表示されている(左から第2列第3行目)。
図25は、現金によるチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。基本画面Bのユーザ領域B2に表示された会計画面J(図10の左から第2例第3行目)において、現金を選択するための選択ボタンJ1がタッチパネル211によってタッチ指定された場合(図25の左から第1列第1行目)、制御部253は、ガイダンス画面Kを生成し、基本画面Bのユーザ領域B2に表示する(図25の左から第2列第1行及び第3列第1行目)。ガイダンス画面Kは、入出金装置221に対して現金が未投入の場合、「お金を投入してください」という文字とそのための操作を顧客に示す絵柄とを含んだガイダンスを決済状況と共に表示する(図25の左から第2列第1行目)。そして、現金が投入されると、ガイダンス画面Kのガイダンスは、「お金を投入してください お支払いのときは「確認」ボタンを押してください」というガイダンスに遷移し、投入金額確認ボタンK1が出現する(図25の左から第3列第1行目)。この際、制御部253は、基本画面Bのガイダンス表示領域B1に、利用できる紙幣についての情報をガイダンス表示する。
制御部253は、ガイダンス画面Kに出現した投入金額確認ボタンK1がタッチ指定されると、基本画面Bの全体の明度を落として決済確認画面Lを重ねて表示する(図25の左から第3列第2行目)。決済確認画面Lは、「はい」と「いいえ」と表示された選択ボタンL1とL2を有する。制御部253は、「いいえ」に対応する選択ボタンL2がタッチ指定されると直前のガイダンス画面K(図25の左から第3列第1行目)に戻り、「はい」に対応する選択ボタンL1がタッチ指定されると、「お釣とレシートをお取りください」というガイダンスを表示する決済終了画面M(図25の左から第4列第2行目)から最終画面N(図25の左から第4列第3行目)に順に画面表示を遷移させる。決済終了画面Mから最終画面Nへの画面遷移はタイマ処理による。
図26は、クレジットカードによるチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。基本画面Bのユーザ領域B2に表示された会計画面J(図10の左から第2例第3行目)において、クレジットを選択するための選択ボタンJ2がタッチパネル211によってタッチ指定された場合(図26の左から第1列第1行目)、制御部253は、ガイダンス画面Kを生成し、基本画面Bのユーザ領域B2に表示する(図26の左から第1列第2行及び第1列第3行目)。ガイダンス画面Kは、一括/リボ払い確認ボタンK2を含み(図26の左から第1列第2行)、この一括/リボ払い確認ボタンK2のタッチ指定によって基本画面Bの全体の明度を落とした一括払いとリボ払いとを選択できる画面に遷移する(図26の左から第1列第3行目)。
そこで、顧客は、一括払いかリボ払いかを選択し、決済端末201のLCD210に設けられたカード読取溝212に沿ってクレジットカードを走査する。カードリーダライタ252によってクレジットカードの磁気ストライプに記録されている情報が正しく読み取られると、制御部253は、基本画面Bの全体の明度を落として決済確認画面Lを重ねて表示する(図26の左から第2列第2行目)。クレジットカードの磁気ストライプに記録されている情報が正しく読み取られなかった場合には、再度の走査が促される(図26の左から第2列第3行目)。
決済確認画面Lは、「はい」と「いいえ」と表示された選択ボタンL1とL2を有する。制御部253は、「いいえ」に対応する選択ボタンL2がタッチ指定されると直前のガイダンス画面K(図26の左から第3列第1行目)に戻り、「はい」に対応する選択ボタンL1がタッチ指定されると、「ただ今認証中です 少々お待ち下さい」という認証中面Oに表示画面を画面遷移させ(図26の左から第3列第2行目)、認証処理を実行する。その後、制御部253は、認証が得られなかった場合には、認証拒否画面Pに表示画面を画面遷移させる(図26の左から第3列第2行目)。一方、認証が得られた場合には、制御部253は、「レシートをお取りください」というガイダンスを表示する決済終了画面M(図26の左から第4列第2行目)から最終画面N(図26の左から第4列第3行目)に順に画面表示を遷移させる。決済終了画面Mから最終画面Nへの画面遷移はタイマ処理による。
以上、現金決済の場合(図25)とクレジット決済の場合(図26)とを例に挙げて説明した。基本画面Bのユーザ領域B2に表示された会計画面J(図10の左から第2例第3行目)において、電子マネー型の非接触ICカードを選択するための選択ボタンJ3又は銀行口座引き落し型の非接触ICカードを選択するための選択ボタンJ4がタッチパネル211によってタッチ指定された場合にも、類似の手法による決済処理が可能となる。つまり、決済端末201では、顧客がタッチパネル211によって会計ボタンB23をタッチ指定することにより締め指定をすると、制御部253は、商品販売データ処理で算出した決済金額について、現金、クレジットカード等の磁気カード、電子マネー型の非接触ICカード、銀行引き落し型の非接触ICカードを利用した決済処理を実行する。
図27は、商品券又はクーポンを利用する場合のチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。商品券又はクーポンは、上記いずれの方法で決済する場合にも使用可能である。この場合、図27に示すように、店員を呼び出し、店員による操作が必要とされる。そのために、決済端末201では、店員を呼び出して良いかどうかの問い合わせ画面(図27の左から第2列第1行目)から待機画面となり(図27の左から第3列第1行目)、その後、チェッカーモードとなる。チェッカーモードとなった場合、制御部253は、チェッカーモード待機画面Q(図27の左から第4列第1行目)に画面表示を遷移させる。
(10)チェッカーモード
図28は、チェッカーモード待機画面Qを例示する模式図である。商品券又はクーポンを利用する場合に限らず、店員による操作を必要とするチェッカーモードに移行する場合、制御部253は、表示画面をチェッカーモード待機画面Qにする。このチェッカーモード待機画面Qが表示されている場合、バーコードスキャナ203によって店員用バーコードが読み取られた場合にのみ、機器の動作モードがチェッカーモードにされ、店員による操作が可能となる。制御部253は、LCD210にチェッカーモード待機画面Qを表示している場合、顧客による操作を受け付けない。
図29は、チェッカーモードでの画面遷移例を示す模式図である。制御部253は、チェッカーモード待機画面QをLCD210に表示している場合、バーコードスキャナ203によって店員用バーコードが読み取られると、画面表示をチェッカーモード初期画面Rとし(図29の左から第1列第1行目)、店員による操作を可能とする。チェッカーモード初期画面Rには、釣銭補充ボタンR1、会計操作ボタンR2、メンテナンスモードボタンR3がタッチ指定可能に表示され、「スタート画面に戻る」と「元の画面に戻る」という二種類の戻るボタンR4とR5とがタッチ指定可能に表示されている。そこで、タッチパネル211によって釣銭補充ボタンR1、会計操作ボタンR2又はメンテナンスモードボタンR3をタッチ指定すると、釣銭補充、会計操作、メンテナンスをそれぞれ実行することが可能となる。
釣銭補充ボタンR1をタッチ指定することによる釣銭補充では、「釣銭を補充/復旧操作が終わりましたら、完了ボタンを押してください」というメッセージ表示と共に、完了ボタンR6が表示され(図29の左から第1列第2行目)、入出金装置221に対する釣銭の補充作業等が可能となる。
会計操作ボタンR2をタッチ指定することによる会計操作は、例えば前述した商品券又はクーポンを利用する場合のチェックアウト処理に際して利用され、テンキーによる預かり金額の入力が可能となる(図29の左から第2列第2行目)。そこで、釣銭の金額を入力すれば、制御部253は、「レシートをお取りください」というガイダンスを表示する決済終了画面M(図29の左から第2列第3行目)から最終画面N(図29の左から第3列第3行目)に順に画面表示を遷移させ、決済処理を終了させることができる。
メンテナンスモードボタンR3をタッチ指定することによるメンテナンスモードでは、各種のメンテナンスが可能となる。
(11)重量登録処理
以上、セルフチェックアウト端末101での商品販売データ処理、つまり、検索処理、重量チェック処理(第1の重量チェック処理、第2の重量チェック処理)、商品情報登録処理、決済処理について説明した。このような各種処理を実行する実際の取引の中で、決済端末201は、重量データファイルWDFに対して重量を取り込む学習機能を有している。つまり、前述した検索処理によってPLUファイルからは単価等、重量データファイルWDFからは重量等の各種の情報を取得することができるのは、そもそも、PLUファイル及び重量データファイルWDFに所望の情報が記憶されているからに他ならない。これに対して、重量データファイルWDFに対して、商品コード毎に対応する商品の重量等を記憶させるという作業は、極めて煩雑である。
そこで、本実施の形態では、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、実際の取引の場面で、検索処理の結果、重量データファイルWDFから対応する重量を取得できたかどうかを判定し、できなかったと判定した場合には、その後、バーコードスキャナ203による商品に付されたバーコードの読み取り後に秤装置301で計量された商品の重量を重量データファイルWDFに対応する商品の重量として登録する重量登録処理を実行する。
図30は、商品データファイルを構成する重量データファイルWDFの一例を示す模式図である。重量データファイルWDFは、商品コードに対応させて、設定重量(g)、重量チェック実行有無定義、商品載置場所定義(袋詰めスキップ)、許容値タイプ定義、上限許容値、下限許容値、及び重量更新フラグを記憶している。
設定重量(g)には、商品コードで特定される商品の重量の設定値が記憶されている。
重量チェック実行有無定義は、前述したように、重量チェック実行の別を各商品コードに対応付けて記憶する定義情報である。セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量チェック実行有無定義中、「0」は重量チェックしない、「1」は重量チェックすると解釈する。
商品載置場所定義(袋詰めスキップ)は、バーコードスキャナ203によってバーコードが読み取られた商品の載置場所として、秤皿303(重量スキップしない)と一時置き台306(重量スキップする(計量))と床面(重量スキップする(重量))とのいずれにすべきかを個々の商品毎に定義する。セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量チェック実行有無定義中、「0」は秤皿303(重量スキップしない)、「1」は一時置き台306(重量スキップする(計量))、「2」は床面(重量スキップする(重量))と解釈する。
許容値タイプ定義は、設定重量(g)に対する許容幅を割合とするか上限値及び下限値とするかを決定するための情報である。つまり、重量チェック処理に際しては、秤装置301による現実の計量重量と設定重量(g)に記憶されている重量との比較処理を実行することになるが、この際、設定重量(g)に対する許容幅を設定する。この許容幅は、許容値タイプ定義に記憶されている定義に従い、設定重量(g)に記憶されている重量値に対する割合で求められ、あるいは数値設定されている上限値及び下限値で求められる。
上限許容値及び下限許容値は、設定重量(g)に対する許容幅を決定するための数値情報を記憶する。許容値タイプ定義が、設定重量(g)に記憶されている重量値に対する割合を許容幅とする場合には、上限許容値及び下限許容値に記憶される数値は%の数値となる。また、許容値タイプ定義が、設定重量(g)に記憶されている重量値に対する上限値及び下限値は具体的な数値となり、この場合、上限許容値及び下限許容値に記憶される数値は具体的な数値そのものとなる。
そして、重量更新フラグは、重量登録処理の実行の有無を記憶する。セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量更新フラグ中、「0」は未更新、「1」は自動更新済み、「2」は手動更新済み、「3」は個別更新済みと解釈する。未更新の場合にはデフォルト値となる。自動更新は、重量登録処理の実行によって行なわれる。手動更新は、手入力によって行なわれる。個別更新は、自動更新後に手入力で修正されることによって行なわれる。
バーコードスキャナ203によってバーコードが読み取られると、制御部253は、そのバーコードによって特定される商品コードをキーとしてPLUファイルからは対応する単価等、重量データファイルWDFからは重量等の各種商品情報を検索する検索処理を実行する。この際、重量データファイルWDFに対応する重量が記憶されていなければ、当然のことながら重量のデータが得られない。重量のデータが得られないことは、一例として、重量データファイルWDFの設定重量(g)に記録されているNULLデータを取得することによって容易に判定可能である。別の実施の形態としては、重量データファイルWDFに各商品コードに対応させて設定重量(g)に数値が設定されているかどうかを判定するための重量設定有無フラグを設定しておき、この重量設定有無フラグを参照することによって重量のデータが得られたかどうかを判定するようにしても良い。セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量データファイルWDFから重量が得られないとの判定結果を得た場合、そのことを例えばRAM254のワークエリアに一時記憶しておく。
その後、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、秤装置301からの出力を参照しての重量チェック処理に待機する。この待機処理において、秤装置301から計量結果を受信すると、制御部253は、重量データファイルWDFの設定重量(g)に記憶された重量値を得た商品については重量チェック処理、つまり第1の重量チェック処理を実行する。この際、制御部253は、重量データファイルWDFの許容値タイプ定義を参照し、設定重量(g)に記憶されている重量値に対する許容幅を、この重量値に対する割合で算出するか、上限許容値及び下限許容値に記憶されている上限値及び下限値の値を参照して求めるかを判定する。例えば、商品コードが「4900000000030」の商品は、設定重量(g)が310(g)で許容値タイプ定義が「0:%」なので、301(g)に対するある割合によって許容幅を求めることになる。この場合の割合は、重量データファイルWDF中の上限許容値及び下限許容値に設定されている10(%)及び10(%)となる。したがって、この商品についての許容幅は、279(g)〜341(g)ということになる。また、商品コードが「4900000000047」の商品は、設定重量(g)が400(g)で許容値タイプ定義が「1:重量(g)」なので、重量データファイルWDF中の上限許容値及び下限許容値に記憶されている数値を参照して許容幅を求める。この商品についての上限許容値及び下限許容値の設定値はそれぞれ20(g)と10(g)なので、許容幅は390(g)〜420(g)ということになる。
これに対して、重量データファイルWDFの設定重量(g)に記憶された重量値が得られないとの判定結果はRAM254のワークエリアに一時記憶してあるので、この場合には、秤装置301から受信した計量値をバーコード読み取りにより特定される商品コードに対応付けて重量データファイルWDFの設定重量(g)に登録する。この際、制御部253は、一例として、登録する重量に対する上限値及び下限値を算出し、重量データファイルWDFの上限許容値と下限許容値とに書き込む。上限値及び下限値は、一例として、全ての商品について共通の割合によって算出するか、あるいは全ての商品について共通の数値として求める。ここに、重量登録処理が実行される。これにより、商品コード毎に対応する商品の重量を記憶させるという作業を、店側で行なう必要がなくなり、作業効率の向上が図られる。
そして、重量登録処理を実行する場合、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量チェック処理を実行することなく、そのまま商品販売データ処理を許容する。但し、セキュリティ確保のため、第2の重量チェック処理を実行し、秤装置301からの出力によって秤皿303に荷重がかけられたことが認識された場合にのみ、その後の商品販売データ処理の進行を許容する。
図31は、設定重量に対する許容幅の設定方法を定義する許容幅規則の一例として、(a)は商品のグループ毎に設定重量に対する許容幅の設定方法を定義する許容幅規則を、(b)は重量範囲毎に設定重量に対する許容幅の設定方法を定義する許容幅規則をそれぞれ示す模式図である。前述したように、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量登録処理に際して、一例として、登録する重量に対する上限値及び下限値を算出し、重量データファイルWDFの上限許容値と下限許容値とに書き込む。この際、前述したように、一例として、全ての商品について共通の割合によって上限値及び下限値が求められる。
別の一例として、図31(a)に示す許容幅定義に従い重量データファイルWDFの上限許容値と下限許容値とに書き込むべき上限値と下限値とを求めるようにしても良い。図31(a)に示す許容幅定義では、対象コードの欄に、「20123456?????」と「19???????????」とが設定されている。制御部253は、「20123456?????」という対象コードを、頭から8桁の「20123456」まで共通する商品コードと認識する。また、「19???????????」という対象コードを、頭から2桁の「19」まで共通する商品コードと認識する。つまり、商品のグループを認識するわけである。同様に、図31(a)には示さないが、「??20?????????」であれば、頭から3桁目が「2」で4桁目が「0」の商品コードということになる。そこで、「20123456」まで共通する商品コードのグループについては、重量チェックステータスが「する」なので、重量チェックをする商品と認識し、その重量許可幅設定に規定されている数値の割合をもって上限値及び下限値を算出する。ここでは、重量許可幅設定に「50%」と設定されているので、「20123456」まで共通する商品コードのグループに属する商品については、重量登録処理に際して、重量データファイルWDFの設定重量(g)に設定すべき重量値に対して50%の値を上限値及び下限値として算出し、算出した上限値及び下限値をそれぞれ重量データファイルWDFの上限許容値及び下限許容値に記憶させる。これに対して、「19」まで共通する商品コードのグループについては、重量チェックステータスが「しない」なので、重量登録処理を実行しない。したがって、本例では、重量登録処理に際して、図30に示す重量データファイルWDF中の商品コードに含まれている文字列を属性情報として把握し、図31(a)に示す許容幅定義中の対象コードに該当すれば、当該許容幅定義に規定されている条件で上限値及び下限値を算出することになる。なお、図31(a)に示す許容幅定義の別の一例としては、重量許可幅設定の設定方法として、割合ではなく具体的な上限値及び下限値という数値を用いる方法であっても良い。
更に別の一例として、図31(b)に示す許容幅定義に従い重量データファイルWDFの上限許容値と下限許容値とに書き込むべき上限値と下限値とを求めるようにしても良い。図31(b)に示す許容幅定義では、重量値の単位で許容値タイプ定義と上限許容値及び下限許容値とが設定されている。一例として、図31(b)に例示する許容幅定義では、50(g)以下の重量区間は、許容値タイプ定義が「1:重量(g)」であり、上限許容値及び下限許容値が共に10(g)に設定されている。また、50(g)を越えて100(g)以下の重量区間は、許容値タイプ定義が「1:重量(g)」であり、上限許容値が20(g)で下限許容値が15(g)に設定されている。そして、100(g)を越える重量区間は、許容値タイプ定義が「0:%」であり、上限許容値が20(%)で下限許容値が15(%)に設定されている。したがって、本例では、重量登録処理に際して、秤装置301による計量結果から図31(a)に示す許容幅定義中の該当する重量区間を判定し、該当する重量区間に規定されている条件で上限値及び下限値を算出することになる。
更に別の一例として、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量登録処理に際して、重量データファイルWDFには設定重量(g)のみ登録し、登録する重量に対する上限値及び下限値を上限許容値及び下限許容値に書き込まないようにしても良い。この場合には、重量チェック処理に際して、例えば図31(a)に示す許容幅定義、別の一例としては図31(b)に示す許容幅定義を参照し、重量チェックを行うようにすれば良い。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、重量登録処理によって重量データファイルWDFに登録する重量を、他のセルフチェックアウト端末101に向けて配信する機能を有している。例えば、PLUファイルに重量を登録するタイミングで、あるいは閉店後等のタイミングで、自機がPLUファイルに登録する重量を、通信ネットワーク41を利用して他のセルフチェックアウト端末101に向けて配信する。この場合、上位機であるストアコントローラ31から各決済端末201にPLU等を配信できるシステム構成が採用されている場合には、制御部253は、重量登録処理によって重量データファイルWDFに登録する重量を、通信ネットワーク41を利用してストアコントローラ31に向けて送信する構成であっても良い。この場合、ストアコントローラ31は、決済端末201から受信した重量データファイルWDFに登録する重量を、他の決済端末201に向けて配信する。
3.アテンダント端末での監視
(1)セルフチェックアウト端末がアテンダント端末に送信する各種の情報
図32は、アテンダント端末501での監視画面の一例を示す模式図である。前述したセルフチェックアウト端末101は、自機が割り当てられたアテンダント端末501に対して、自機の識別コードに対応付けて通信ネットワーク41上に各種の情報を送信出力する。各種の情報としては、稼働状況情報、使用宣言情報、商品販売データ処理情報、エラー発生情報、エラー解除情報、エラー発生時刻情報、店員呼出情報、店員呼出中断情報、店員呼出発生時刻情報、金種別過不足情報等である。
稼働状況情報は、個々のセルフチェックアウト端末101が待機中か商品スキャニング中かの稼働状況に関する情報である。決済端末201の制御部253は、セルフチェックアウト端末101が待機中か商品スキャニング中かの稼働状況に関する情報をアテンダント端末501に向けて出力する。
使用宣言情報は、例えばマイバスケットの使用宣言情報である。マイバスケットの使用宣言情報は、個々のセルフチェックアウト端末101において、マイバスケットの使用が宣言された場合(図10の左側から第1列第2行目)に出力される。
商品販売データ処理情報は、個々のセルフチェックアウト端末101で実行されている商品販売データ処理に関する情報である。決済端末201の制御部253は、商品販売データ処理の流れの中で発生する取引情報を、アテンダント端末501に向けて出力する。
エラー発生情報は、個々のセルフチェックアウト端末101で生じたエラーについての情報である。エラー発生情報として、セルフチェックアウト端末101は、入出金装置221に何らかの異常が発生した場合の釣銭機異常、レシートプリンタ251に何らかの異常が発生した場合のプリンタ異常、カードリーダライタ252又はカード読取部206に何らかの異常が発生した場合のカード異常、重量チェックエラーが発生した場合の重量チェック異常等をエラー発生情報として出力する。また、エラー発生情報は、より詳細なエラー詳細情報を含んでいる。
エラー解除情報は、個々のセルフチェックアウト端末101で生じたエラーの解除情報である。エラー解除情報として、セルフチェックアウト端末101は、入出金装置221に何らかの異常が発生した場合の釣銭機異常、レシートプリンタ251に何らかの異常が発生した場合のプリンタ異常、カードリーダライタ252又はカード読取部206に何らかの異常が発生した場合のカード異常、重量チェックエラーが発生した場合の重量チェック異常等についての各種解除情報をエラー解除情報として出力する。
エラー発生時刻情報は、エラー発生時刻についての情報である。エラー発生時、決済端末201の制御部253は、当該エラーの発生時刻を自らの図示しない時計回路によって取得する。そして、取得したエラー発生時刻情報をアテンダント端末501に向けて出力する。もっとも、エラー発生時刻情報は、決済端末201から取得しなくても、アテンダント端末501が自らの図示しない時計回路によって取得しても良い。この場合、一例として、アテンダント端末501がエラー発生情報を受信した時刻をもってエラー発生時刻とする。
店員呼出情報は、個々のセルフチェックアウト端末101において、呼出ボタンZがタッチ指定された場合にセルフチェックアウト端末101からアテンダント端末501に向けて出力される。
店員呼出中断情報は、呼出ボタンZがタッチ指定された後、呼出中止ボタンI3(図23(b)参照)がタッチ指定された場合に、セルフチェックアウト端末101からアテンダント端末501に向けて出力される。
店員呼出発生時刻情報は、店員呼出発生時刻についての情報である。店員呼出発生時、決済端末201の制御部253は、当該店員呼出発生時刻を自らの図示しない時計回路によって取得する。そして、取得した店員呼出発生時刻情報をアテンダント端末501に向けて出力する。もっとも、店員呼出発生時刻情報は、決済端末201から取得しなくても、アテンダント端末501が自らの図示しない時計回路によって取得しても良い。この場合、一例として、アテンダント端末501が店員呼出情報を受信した時刻をもって店員呼出発生時刻とする。
金種別過不足情報は、入出金装置221が各種金種毎に出力し、これを決済端末201の制御部253がアテンダント端末501に向けて出力する金種毎のニアエンプティ情報、エンプティ情報、ニアフル情報、フル情報からなる。
(2)アテンダント端末が表示する監視画面
以上説明した各種の情報を受信するアテンダント端末501は、その起動時にHDD510からRAM508に移された制御プログラムに従い、CPU506が個々のセルフチェックアウト端末101に対応する監視画面521を生成する。この際、一例として、図2に示す配列を採用した場合、アテンダント端末501から見て左奥側のセルフチェックアウト端末101はレジ1、右奥側のセルフチェックアウト端末101はレジ2、左手前側のセルフチェックアウト端末101はレジ3、右手前側のセルフチェックアウト端末101はレジ4として番号を割り振り、現実の配列を模した画面配列とする。つまり、監視画面521中、レジ1は左上欄、レジ2は右上欄、レジ3は左下欄、レジ4は右下欄となるよう、分割画面構成を実行する。そして、CPU506は、セルフチェックアウト端末101の決済端末201から送信される各種の情報を受信すると、VRAM509等を利用して、受信した情報に基づく画面表示をディスプレイ503に表示させる。以下、監視画面521について詳細に述べる。
分割された個々の監視画面521は、レジ番号を表示するタイトルバー522、エラー情報欄523、使用宣言情報欄524、取引情報表示欄525、釣銭状態情報表示欄526を有している。
タイトルバー522は、個々の監視画面521中の最上位置に横長形状で配置され、その下方には右側を開けてエラー情報欄523と使用宣言情報欄524と取引情報表示欄525とが下方に向けて順に配列されている。図32に示すように、タイトルバー522には、割り当てられたセルフチェックアウト端末101を特定する情報として、レジ1〜レジ4までの表示がなされている。
エラー情報欄523は、釣銭機異常表示欄523a、プリンタ異常表示欄523b、カード異常表示欄523cという三種類の表示欄を有し、これらの釣銭機異常表示欄523a、プリンタ異常表示欄523b、カード異常表示欄523cは、横一列に配列されている。
使用宣言情報欄524は、マイバスケット使用宣言表示欄524aを有し、このマイバスケット使用宣言表示欄524aの横には二つのブランク欄524cが横一列に配列されている。
取引情報表示欄525は、セルフチェックアウト端末101から受信した取引情報を横書きで表示する欄である。
釣銭状態情報表示欄526は、エラー情報欄523と使用宣言情報欄524と取引情報表示欄525とがオフセットした右側の領域に、上から¥10,000、¥5,000、¥2,000、¥1,000、¥500、¥100、¥50、¥10、¥5、¥1の順に、金種別状態表示526aが縦一列に配列されて構成されている。これらの金種別状態表示526aの左側には、金種別に、「補充」及び「回収」という文字表示526bが選択的に出現する。
監視画面521は、共通項目として、右上に現在時刻を表示する時刻表示欄527が配置され、その下方にコマンド表示欄528が縦一列に配置されている。コマンド表示欄528には、「他業務起動」と「終了」という二つのコマンドボタン528aが割り当てられ、必要に応じてその他のコマンドボタン528aの割り当てが可能となっている。
(3)監視画面上での監視処理
(一)稼動状況表示
このような監視画面521を利用し、アテンダント端末501は、割り当てられたセルフチェックアウト端末101の状態監視を実行する。つまり、アテンダント端末501は、稼働状況情報を受信すると、稼働状況毎に固有の形態を監視画面521中のタイトルバー522に生じさせ、受信した当該稼働状況情報を対応する個々の監視画面521中に表示する。この場合、一例として、固有の形態は色彩である。例えば、待機中のセルフチェックアウト端末101(レジ2)については、そのタイトルバー522を白色表示し、商品スキャニング中のセルフチェックアウト端末101(レジ1)については、そのタイトルバー522を青色表示する。別の一例として、形態は形状、模様又は色彩を意味するので、特有の形態としては、形状や模様、あるいは形状と模様と色彩との少なくとも二つの要素の組み合わせであっても良い。
(二)使用宣言表示
アテンダント端末501は、個々のセルフチェックアウト端末101から使用宣言情報、ここではマイバスケットの使用宣言情報を受信すると、使用宣言情報欄524において、マイバスケット使用宣言表示欄524aを強調表示する。強調表示は、タイトルバー522と同一の色彩での発色によってなされる。
なお、図32中、レジ1の監視画面521において、タイトルバー522とマイバスケット使用宣言表示欄524aとが同一の色彩で発色している状態は、斜線をもって示している。
(三)商品販売データ処理情報表示
アテンダント端末501は、個々のセルフチェックアウト端末101から商品販売データ処理情報を受信すると、取引情報表示欄525に受信した取引情報を表示する。一例として、レジ1の監視画面521の取引情報表示欄525には、「ポテトチップうす塩 1点 140」、「洗剤 1点 298」、…、「生ビール 4点 1,000」という購入履歴情報欄525aと、「値引き合計 0円」、「合計金額 2,386円」、「支払い金額」、「おつり」という決済情報欄525bとが表示されている。また、決済情報欄525bには、「酒・たばこ購入中」というメッセージとそのことを示すマークとからなる20歳未満販売禁止の注意喚起表示が表示されている。これは、取引情報表示欄525を参照すると分かるように、「生ビール」が購入されているからである。このような注意喚起表示は、一例として、セルフチェックアウト端末101からの情報に基づいて表示可能である。セルフチェックアウト端末101では、決済端末201が有するPLUファイルに20歳未満販売禁止商品であることを記憶させることで、容易にその峻別が可能となる。
(四)エラー発生情報表示
アテンダント端末501は、個々のセルフチェックアウト端末101からエラー発生情報を受信すると、第一に、固有の形態を監視画面521に生じさせ、第二に、当該固有の形態と共通する形態を有するエラー報知画面529を生成して対応する監視画面521上に重ねて表示し、第三に、当該固有の形態と共通する形態でエラー情報欄523に該当するエラー表示を行なう。
つまり、監視画面521に生じさせる固有の形態は、一例として色彩である。例えば、アテンダント端末501のCPU506は、エラー発生情報を送信したセルフチェックアウト端末101(レジ4)について、そのタイトルバー522を赤色表示する。別の一例として、形態は形状、模様又は色彩を意味するので、特有の形態としては、形状や模様、あるいは形状と模様と色彩との少なくとも二つの要素の組み合わせであっても良い。
CPU506は、そのような監視画面521のタイトルバー522と共通する形態を有するエラー報知画面529を生成し、レジ4の監視画面521上に重ねて表示する。タイトルバー522は、前述したように、赤色という形態を有しているので、タイトルバー522と共通する形態を持たせるために、エラー報知画面529も赤色という色彩で表示する。そして、CPU506は、エラー報知画面529にOKボタン529aを操作指定可能に表示する。CPU506は、アテンダント端末501が有するポインティングデバイス505によってOKボタン529aが操作指定された場合、その表示消去を実行する。また、CPU506は、エラー報知画面529に、どのような種類の異常が発生したのかをその発生時刻とともに表示する。つまり、エラー発生情報は、釣銭機異常とプリンタ異常とカード異常との三種類なので、その別をエラー報知画面529に表示する。また、セルフチェックアウト端末101から送信出力されるエラー発生時刻情報又はアテンダント端末501が取得したエラー発生時刻情報により、エラー発生時刻が分かっているので、CPU506は、判明しているエラー発生時刻をエラー報知画面529に表示する。
そして、アテンダント端末501のCPU506は、エラー情報欄523の表示として、エラー発生情報が釣銭機異常だった場合には釣銭機異常表示欄523aを強調表示し、エラー発生情報がプリンタ異常だった場合にはプリンタ異常表示欄523bを強調表示し、エラー発生情報がカード異常だった場合、カード異常表示欄523cを強調表示する。この場合、エラー情報欄523のエラー表示も、監視画面521のタイトルバー522に生じさせる固有の形態と共通性を持たせるために、赤色という色彩で表示する。
ここで、エラー報知画面529は、OKボタン529aを操作指定することで消去可能である。エラー報知画面529は、監視画面521上に重ねて表示する画面であるため、案内係(アテンダント)の店員に対してエラー発生を有効に示すことができる反面、監視画面521の表示を隠してしまう。そこで、あるセルフチェックアウト端末101、ここではレジ1のセルフチェックアウト端末101にエラーが発生したことを店員に認識させた後は、その店員によるOKボタン529aの操作指定によってエラー報知画面529を消去し、監視画面521の視認性を高めている。その反面、エラー報知画面529を消去した後、どのセルフチェックアウト端末101についてどのようなエラーが発生していたのかを誤認する可能性がある。そこで、エラー報知画面529を消去した後もエラー情報欄523のエラー表示は残し、どのセルフチェックアウト端末101についてどのようなエラーが発生していたのかを後々容易に確認できるようにしている。
図33は、エラー詳細画面の一例を示す模式図である。図32に示す監視画面521に表示されるエラー報知画面529には、OKボタン529aの他に、詳細ボタン529bがオブジェクト表示される。そこで、アテンダント端末501のCPU506は、ポインティングデバイス505等によって詳細ボタン529bを操作指定すると、図33に示すエラー詳細画面551を監視画面521に重ねて表示する。この場合、対応するセルフチェックアウト端末101の分割画面上のみならず、監視画面521の全体に重ねてエラー詳細画面551が表示される。そこで、どのセルフチェックアウト端末101にエラーが発生しているのかを明示するために、エラー詳細画面551にはそのタイトルバー522にレジ番号欄553が表示され、このレジ番号欄553に対応するセルフチェックアウト端末101のレジ番号が表示される。また、タイトルバー522にはどのようなエラーが発生しているのかを表示するためのエラータイトル欄524も表示される。図33に例示するエラー詳細画面551は、ある商品について重量チェックエラーが発生している状態を示している。そこで、エラータイトル欄524には、「商品スキャニング中エラー発生中」と表示されている。
ここで、エラー詳細画面551は、エラー発生情報に含まれているエラー詳細情報に基づいて生成される画面であり、発生しているエラーについてのより詳細な情報を案内係(アテンダント)の店員に提供する。つまり、エラー詳細画面551には、個々のセルフチェックアウト端末101から受信した商品販売データ処理情報に基づく経過情報表示欄555が出現し、この経過情報表示欄555に「お買い物スタート」、「スキャン」、「お支払い」、「お買い物終了」という経過情報が示される。このような経過情報表示欄555中の各経過情報は、色が変わった部分が既に終了していることを示している。また、エラー詳細画面551には、個々のセルフチェックアウト端末101から受信した商品販売データ処理情報に基づく取引情報表示欄556が出現し、この取引情報表示欄556に取引情報が表示される。図33に例示するエラー詳細画面551は、チーズという商品について重量チェックエラーが発生している状態を示している。重量チェックエラーが発生していることは、該当商品欄の強調表示と、ステータスでの「丸軽い」という表示によって示されている。
エラー詳細画面551には、更に、釣銭機補充履歴欄557及びエラー履歴欄558が表示され、商品マスタ起動ボタン559、ジャーナル紹介ボタン560、エラー解除ボタン561及び閉じるボタン562がオブジェクト表示される。
アテンダント端末501のCPU506は、ポインティングデバイス505等によってエラー解除ボタン561が操作指定されると、エラー詳細画面551に対応するセルフチェックアウト端末101に向けてエラー解除指令を送信出力する。この際、セルフチェックアウト端末101は、図16に示すフローチャート中のステップS213のエラー報知又は図19に示すフローチャート中のステップS260のエラー報知がなされているはずである。このため、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、その重量チェックエラーが解消されない限り、図16のフローチャートに示すルーチン又は図19のフローチャートに示すルーチンを抜け出せず、その後の商品情報登録処理(図9のステップS14)を実行することができない。これに対して、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、アテンダント端末501から送信されたエラー解除指令を受信することで、図16又は図19に示すフローチャートのルーチンを終了させる。
図34は、アテンダント端末501にてエラー解除処理された後のセルフチェックアウト端末101に出現する登録続行指示画面の一例を示す模式図である。セルフチェックアウト端末101の制御部253は、アテンダント端末501から送信されたエラー解除指令を受信すると、図34に示すように、基本画面B全体の明度を落し、登録続行指示画面GをLCD210に表示する。この登録続行指示画面Gには、「次へ」と表示される登録続行指示ボタンG1がオブジェクト表示される。そこで、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、その登録続行指示ボタンG1がタッチパネル211によってタッチ指定されると、図16又は図19に示すフローチャートのルーチンを終了させ、バーコードスキャナ203によって既にバーコード読み取りした商品についての商品情報登録処理を実行し(図9のステップS14)、LCD210の表示を基本画面B(図10の左から第2列第1行目)に復帰させ、アテンダント端末501にエラー解除情報を送信し、次の処理に進行できるようにする。
このように、本実施の形態では、重量チェック処理の実行によってセルフチェックアウト端末101に生じた重量チェックエラーをアテンダント端末501にて解除可能にしている。これにより、セルフチェックアウト端末101を用いた円滑な取引の実現が図られる。つまり、セルフチェックアウト端末101において重量チェックエラーが発生した場合、その原因が不正によるものではなく操作ミスによるものである場合には、円滑な取引の進行という側面からすると、発生した重量チェックエラーの解消を待つまでもなくセルフチェックアウト端末101での操作を続行できるようにした方が望ましい。この場合、セルフチェックアウト端末101にける重量チェックエラーの原因が不正によるものか操作ミスによるものかは、個々のセルフチェックアウト端末101の状況を監視する案内係(アテンダント)の店員によって容易に把握できる場合が予想される。そこで、重量チェックエラーの原因が操作ミスによるものである場合には、案内係(アテンダント)の店員の判断によって、重量チェックエラーをアテンダント端末501にて解除できるようにし、円滑な取引を実現できるようにしている。
前述したように、セルフチェックアウト端末101の制御部253は、発生したエラーが解消された場合、エラー解除情報を送信出力する。そこで、アテンダント端末501のCPU506は、セルフチェックアウト端末101からエラー解除情報を受信することで、図32に示すエラー情報欄523のエラー表示を消去し、エラー詳細画面551を表示していた場合には表示していたエラー詳細画面551を消去する。
アテンダント端末501は、各種のエラーが発生した場合、エラー情報のログをRAM508に記録する。
なお、図32中、レジ4の監視画面521において、タイトルバー522とエラー報知画面529とエラー情報欄523とが同一の色彩で発色している状態は、斜め網掛けをもって示している。
(五)店員呼出表示
アテンダント端末501は、個々のセルフチェックアウト端末101から店員を呼び出し中であることを示す店員呼出情報を受信すると、第一に、固有の形態を監視画面521に生じさせ、第二に、当該固有の形態と共通する形態を有する店員呼出画面530を生成して対応する監視画面521上に重ねて表示する。
つまり、監視画面521に生じさせる固有の形態は、一例として色彩である。例えば、アテンダント端末501のCPU506は、店員呼出情報を送信したセルフチェックアウト端末101(レジ3)について、そのタイトルバー522を黄色表示する。別の一例として、形態は形状、模様又は色彩を意味するので、特有の形態としては、形状や模様、あるいは形状と模様と色彩との少なくとも二つの要素の組み合わせであっても良い。
CPU506は、そのような監視画面521のタイトルバー522と共通する形態を有する店員呼出画面530を生成し、レジ3の監視画面521上に重ねて表示する。タイトルバー522は、前述したように、黄色という形態を有しているので、タイトルバー522と共通する形態を持たせるために、店員呼出画面530も黄色という色彩で表示する。そして、CPU506は、店員呼出画面530にOKボタン530aを操作指定可能に表示する。CPU506は、アテンダント端末501が有するポインティングデバイス505によってOKボタン530aが操作指定された場合、その表示消去を実行する。また、CPU506は、店員呼出画面530に、店員呼出中であることをその呼出発生時刻とともに表示する。セルフチェックアウト端末101から送信出力される店員呼出発生時刻情報又はアテンダント端末501が取得した店員呼出発生時刻情報により、店員呼出発生時刻が分かっているので、CPU506は、判明している店員呼出発生時刻を店員呼出画面530に表示する。
なお、図32中、レジ3の監視画面521において、タイトルバー522と店員呼出画面530とが同一の色彩で発色している状態は、格子状の網掛けをもって示している。
(六)入出金関連表示
アテンダント端末501は、個々のセルフチェックアウト端末101から当該セルフチェックアウト端末101が備える入出金装置221での金種毎の過不足情報を示す金種別過不足情報を受信すると、受信した当該金種別過不足情報を対応する個々の監視画面521中に表示する。つまり、金種別過不足情報は、縦列表示された金種表示として表示される。この金種表示は、釣銭状態情報表示欄526における金種別状態表示526aとこの金種別状態表示526aの左側に選択的に出現する文字表示526bとから構成されている。
個々のセルフチェックアウト端末101は、金種別過不足情報として、金種毎のニアエンプティ情報、エンプティ情報、ニアフル情報及びフル情報をアテンダント端末501に送信する。そこで、アテンダント端末501のCPU506は、ある金種についてニアエンプティ情報を受信した場合には、金種別状態表示526aの当該金種部分を強調表示し、その左側に「補充」という文字表示526bを出現させる。金種別状態表示526aの強調表示は、当該強調箇所を例えば灰色という色彩に発色させることによってなされる。また、アテンダント端末501のCPU506は、ある金種についてニアフル情報を受信した場合には、金種別状態表示526aの当該金種部分を強調表示し、その左側に「回収」という文字表示526bを出現させる。金種別状態表示526aの強調表示は、当該強調箇所を例えば赤色という色彩に発色させることによってなされる。
(七)重量チェックエラーのログ表示
アテンダント端末501のCPU506は、前述したように、セルフチェックアウト端末101に発生したエラー情報のログをRAM508に記録している。そこで、各種エラーについて、ディスプレイ503にログを表示することができる。つまり、監視画面521のコマンド表示欄528に表示されるコマンドボタン528aとして、「他業務起動」と表示されるコマンドボタン528aがある。ポインティングデバイス505等によってその「他業務起動」と表示されるコマンドボタン528aを操作指定すると、ディスプレイ503には図示しない他業務のリストが表示される。このリストから、ログ表示をディスプレイ503に出現させることが可能である。
図35は、重量チェックエラー発生状況リストの一例を示す模式図である。重量チェックエラーのログ表示は、図35に示す重量チェックエラー発生状況リスト571の表示によってなされる。重量チェックエラー発生状況リスト571は、開始日指定欄572と終了日指定欄573とを備え、ログを表示する期間をプルダウンメニューから指定することができる。また、レジ番号指定欄574を備え、ログを表示するセルフチェックアウト端末101のレジ番号をプルダウンメニューから指定することができる。図35は、全指定されている状態を示している。
重量チェックエラー発生状況リスト571の中核をなすのはログ表示欄575である。このログ表示欄575に、開始日指定欄572と終了日指定欄573とで指定された期間におけるレジ番号指定欄574で指定されたセルフチェックアウト端末101についての重量チェックエラーのログが表示される。ログ表示欄575に表示されるログ情報として重要なのは、「上限重量」、「下限重量」、「検知重量」である。操作者は、それらの情報から、図30に示す重量データファイルWDF中の設定重量(g)、上限許容値、下限許容値が適正なのかどうかを判断することができる。
図36は、商品マスタメンテナンス画面の一例を示す模式図である。アテンダント端末501のCPU506は、図35に示す重量チェックエラー発生状況リスト571を出現させている状態でも、コマンド表示欄528を表示する。重量チェックエラー発生状況リスト571が表示されている場合のコマンド表示欄528には、コマンドボタン528aの一つとして、「抽出」と表示されているコマンドボタン528aが含まれている。アテンダント端末501のCPU506は、ログ表示欄575中から一つの商品が選択されている状態でポインティングデバイス505等によって「抽出」と表示されているコマンドボタン528aが操作指定されると、選択されている商品についてセルフチェックアウト端末101が記憶している商品データファイル(重量データファイルWDF等)の情報を含む商品マスタメンテナンス画面581をディスプレイ503に表示する。つまり、アテンダント端末501のCPU506は、ログ表示欄575中から一つの商品が選択されている状態でポインティングデバイス505等によって「抽出」と表示されているコマンドボタン528aが操作指定されると、通信ネットワーク41を介して、その商品の商品コードを特定して対応するセルフチェックアウト端末101に対し商品データファイル(重量データファイルWDF等)の情報の送信要求を送信する。セルフチェックアウト端末101の制御部253は、要求があった商品の商品データファイル(重量データファイルWDF等)の情報をアテンダント端末501に返送する。これにより、アテンダント端末501では、商品マスタメンテナンス画面581をディスプレイ503に表示することができる。
商品マスタメンテナンス画面581は、個々のセルフチェックアウト端末101が備えている重量データファイルWDF等のメンテナンスをアテンダント端末501の側で実行するために用意されている。つまり、商品マスタメンテナンス画面581には、バーコード表示欄582、重量チェック選択欄583、袋詰めスキップ選択欄584、警告表示選択欄585、重量設定欄586、画像表示選択欄587、画像表示欄588、ファイル選択欄589、更新フラグ選択欄590、及びメッセージ欄591が表示される。
アテンダント端末501にて商品マスタメンテナンス画面581を呼び出すと、アテンダント端末501のCPU506は、セルフチェックアウト端末101が備えている商品データファイル(重量データファイルWDF等)のメンテナンス処理を実行することができる。つまり、重量チェック選択欄583では重量チェック実行の有無を入力することができ、袋詰めスキップ選択欄584では商品の載置場所を入力することができ、警告表示選択欄585では警告表示の有無を入力することができ、重量設定欄586では商品の重量とその上限重量及び下限重量とを入力することができ、画像表示選択欄587では画像表示の有無を入力することができ、更新フラグ選択欄590では重量更新フラグの設定入力をすることができる。また、画像表示欄588には、セルフチェックアウト端末101においてLCD210に表示すべきものとして表示されている商品の画像が表示され、この画像は、ファイル選択欄589での選択指定によって変更が可能である。
アテンダント端末501のCPU506は、図36に示す商品マスタメンテナンス画面581を出現させている状態でも、コマンド表示欄528を表示する。商品マスタメンテナンス画面581が表示されている場合のコマンド表示欄528には、コマンドボタン528aの一つとして、「更新」と表示されているコマンドボタン528aが含まれている。アテンダント端末501のCPU506は、ポインティングデバイス505等によって「更新」と表示されているコマンドボタン528aが操作指定されると、通信ネットワーク41を介して、商品マスタメンテナンス画面581に入力された情報と共に、変更指令を対応するセルフチェックアウト端末101に送信する。
セルフチェックアウト端末101の制御部253は、アテンダント端末501から商品マスタメンテナンス画面581に入力された情報を伴う変更指令を受信すると、その受信情報に従い、自ら有している商品データファイル(重量データファイルWDF等)を更新する。一例として、重量チェック選択欄583で入力された重量チェック実行の有無に従い重量データファイルWDFの重量チェックが更新され、袋詰めスキップ選択欄584で入力された商品の載置場所に従い重量データファイルWDFの商品載置場所定義(袋詰めスキップ)が更新され、重量設定欄586で入力された商品の重量とその上限重量及び下限重量とに従い重量データファイルWDFの設定重量(g)と上限許容値及び下限許容値とが更新され、更新フラグ選択欄590で入力された重量更新フラグに従い重量更新フラグが更新される。
以上説明したように、アテンダント端末501では、図35に示す重量チェックエラー発生状況リスト571をディスプレイ503に表示し、重量チェックエラーのログを参照することができる。そして、重量チェックエラー発生状況リスト571から商品マスタメンテナンス画面581に移行することができ、この商品マスタメンテナンス画面581によってセルフチェックアウト端末101が有している商品データファイル(重量データファイルWDF等)の更新が可能である。したがって、メンテナンス作業の使い勝手を向上させることができる。
加えて、アテンダント端末501は、メンテナンス作業の使い勝手を向上させ得るようにするために、商品マスタメンテナンス画面581のメッセージ欄591に有益な情報を表示する。つまり、アテンダント端末501のCPU506は、メッセージ欄591にバーコード表示欄582によって特定される商品についての平均重量と有効上限値及び有効下限値とを表示する。前述したように、アテンダント端末501は、重量チェックエラーのログを採取してRAM508に記憶している。このため、アテンダント端末501は、対応商品の重量、つまり秤装置301の計量結果である重量値の履歴を重量チェックエラーのログから採取可能である。そこで、CPU506は、その重量値から平均重量を算出し、これを商品マスタメンテナンス画面581のメッセージ欄591に表示する。図36に例示する商品マスタメンテナンス画面581では、「平均重量は312(g)」と表示されている。また、秤装置301の計量結果である対応商品の重量値の履歴があれば、その上限値と下限値とを容易に求めることができる。この場合、セルフチェックアウト端末101にて不正が行なわれることによって重量チェックエラーとなった場合には、当該商品の実際の重量とかけ離れた値がログとして残っているはずである。そこで、例えばある閾値を設定し、その閾値を超えた数値を捨象することで、当該商品が現実に計量されたであろう重量値を推定し、これを有効上限値及び有効下限値として求め、商品マスタメンテナンス画面581のメッセージ欄591に表示する。図36に例示する商品マスタメンテナンス画面581では、「有効上限値は+14(g)、有効下限値は−12(g)でした」と表示されている。
図36に例示する商品マスタメンテナンス画面581では、重量設定欄586に表示されている商品重量(g)が310、上限重量(g)が10、下限重量(g)が10である。これらの値は、セルフチェックアウト端末101が有して重量データファイルWDFに記憶されている値である。そこで、メッセージ欄591に表示されている提供情報を参照することで、商品マスタメンテナンス画面581中の重量設定欄586に表示されている商品重量(g)、換言すると重量データファイルWDFの設定重量(g)は、その商品の平均重量である312(g)から2(g)ずれていることが分かる。同様に、商品マスタメンテナンス画面581中の重量設定欄586に表示されている上限重量(g)、換言すると重量データファイルWDFの上限許容値は、その商品の有効上限値である+14(g)に対して4(g)も下回っていることが分かる。更に同様に、商品マスタメンテナンス画面581中の重量設定欄586に表示されている下限重量(g)、換言すると重量データファイルWDFの下限許容値は、その商品の有効上限値である−12(g)に対して2(g)上回っていることが分かる。したがって、重量設定欄586の設定値を変更しなければならないことが明白であり、その場合、メッセージ欄591に表示されている平均重量と有効上限値及び有効下限値とを参照することで、どの程度の変更が必要とされるかが明瞭となる。このように、商品マスタメンテナンス画面581のメッセージ欄591の情報は、メンテナンス作業をするに際して、作業者に対して大きな支援を提供する。
本発明の実施の一形態として、全体のシステム構成を示す模式図である。 セルフチェックアウトシステムでの各部の配置状態を示す平面図である。 セルフチェックアウト端末を示す斜視図である。 秤装置を示す斜視図である。 保持アームにレジ袋が保持されている状態を示す斜視図である。 決済端末の電気的なハードウェア構成を示すブロック図である。 秤装置の電気的なハードウェア構成を示す模式図である。 アテンダント端末の電気的なハードウェア構成を示す模式図である。 セルフチェックアウト端末でのセルフチェックアウト処理の流れを示すフローチャートである。 セルフチェックアウト端末でのセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。 一時置き台に載置すべき商品についての基本画面及び読取確認画面を例示する模式図である。 重量チェック処理に含まれている秤装置からの重量データ受信処理の流れを示すフローチャートである。 重量チェックファイルの一例を示す模式図である。 重量チェック処理の流れの一例を示すフローチャートである。 重量チェック処理の結果、バーコードが読み取られていない商品が秤装置の載置部に載置された場合の重量チェックエラー画面の一例を示す模式図である。 商品袋詰め待ちフェーズでの重量チェック処理の流れの一例を示すフローチャートである。 重量チェック処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。 重量チェック処理の結果、載置台から商品が取り去られてしまった場合の重量チェックエラー画面の一例を示す模式図である。 商品袋詰め待ちフェーズでの重量チェック処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。 重量チェック対象外商品についての基本画面及び読取確認画面を例示する模式図である。 パック詰め商品のセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。 中止ボタンが押された場合に出現する中止画面の一例を示す模式図である。 呼出ボタンが押された場合に出現する店員呼出画面の一例を示す模式図である。 M&M(ミックス・アンド・マッチ)が成立する場合のセルフチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。 現金によるチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。 クレジットカードによるチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。 商品券又はクーポンを利用する場合のチェックアウト処理実行時における画面遷移例を示す模式図である。 チェッカーモード待機画面を例示する模式図である。 チェッカーモードでの画面遷移例を示す模式図である。 商品データファイル(重量データファイル)の一例を示す模式図である。 設定重量に対する許容幅の設定方法を定義する許容幅規則の一例として、(a)は商品のグループ毎に設定重量に対する許容幅の設定方法を定義する許容幅規則を、(b)は重量範囲毎に設定重量に対する許容幅の設定方法を定義する許容幅規則をそれぞれ示す模式図である。 アテンダント端末での監視画面の一例を示す模式図である。 エラー詳細画面の一例を示す模式図である。 アテンダント端末にてエラー解除処理された後のセルフチェックアウト端末に出現する登録続行指示画面の一例を示す模式図である。 重量チェックエラー発生状況リストの一例を示す模式図である。 商品マスタメンテナンス画面の一例を示す模式図である。
符号の説明
41…通信ネットワーク,101…セルフチェックアウト端末,503…ディスプレイ(表示部),504…キーボード(操作部),505…ポインティングデバイス(操作部),506…CPU(情報処理部),508…RAM(記憶部),521…監視画面,529…エラー報知画面,571…重量チェックエラー発生状況リスト(ログのリスト),581…商品マスタメンテナンス画面(メンテナンス用の画面),WDF…重量データファイル(商品データファイル)

Claims (5)

  1. 情報処理を実行する情報処理部と、
    顧客による商品販売データ処理を許容する複数台のセルフチェックアウト端末と通信ネットワークを介して接続可能であり、前記セルフチェックアウト端末が自機の識別コードに対応付けて前記ネットワーク上に送信出力する各種の情報を受信する手段と、
    情報を表示する表示部と、
    情報を入力する操作部と、
    前記情報処理部が、個々の前記セルフチェックアウト端末に対応する監視画面を生成し、前記表示部の一画面中に分割表示する手段と、
    前記情報処理部が、個々の前記セルフチェックアウト端末から当該セルフチェックアウト端末が待機中か商品販売データ処理中かの稼働状況を示す稼働状況情報を受信すると、稼働状況毎に固有の形態を前記監視画面に生じさせ、受信した当該稼働状況情報を対応する個々の前記監視画面中に表示する手段と、
    前記情報処理部が、個々の前記セルフチェックアウト端末から当該セルフチェックアウト端末での商品販売データ処理の内容を示す商品販売データ処理情報を受信すると、受信した当該商品販売データ処理情報を対応する個々の前記監視画面中に表示する手段と、
    前記情報処理部が、個々の前記セルフチェックアウト端末から当該セルフチェックアウト端末に重量チェックエラーが発生したことを示すエラー発生情報を受信すると、受信した前記エラー発生情報を含むエラー報知画面を生成し、対応する前記監視画面上に重ねて表示する手段と、
    前記情報処理部が、受信した重量チェックについてのエラー発生情報及び当該エラー発生情報に含まれているエラー詳細情報についてのログを記憶部に記憶する手段と、
    前記情報処理部が、前記操作部での操作指定によって前記ログのリストを前記表示部に表示する手段と、
    を備えるアテンダント端末。
  2. 前記情報処理部が、前記ログのリストから前記操作部での選択指定によって選択された一の前記ログに含まれている商品について、当該ログに含まれている前記セルフチェックアウト端末に対して、個々の商品コードに対応させて重量と当該重量に対する許容幅とを書き込み自在に記憶する商品データファイルの記憶情報の送信要求を送信する手段と、
    前記情報処理部が、前記セルフチェックアウト端末から受信した前記商品データファイルの記憶情報を変更可能にメンテナンス用の画面に表示する手段と、
    前記情報処理部が、前記メンテナンス用の画面での変更情報を当該変更情報への変更指令と共に前記セルフチェックアウト端末に送信する手段と、
    を備える、請求項1記載のアテンダント端末。
  3. 前記情報処理部が、前記メンテナンス用の画面に表示される商品についての平均重量を前記ログから採取した重量値に基づいて算出して当該メンテナンス用の画面上に表示する手段を備える、請求項2記載のアテンダント端末。
  4. 前記情報処理部が、前記メンテナンス用の画面に表示される商品についての重量の上限値と下限値とを前記ログから採取して当該メンテナンス用の画面上に表示する手段を備える、請求項2又は3記載のアテンダント端末。
  5. 前記情報処理部は、前記エラー発生情報を受信すると、固有の形態を前記監視画面に生じさせ、前記エラー報知画面を当該固有の形態と共通する形態で前記表示部に表示させる、請求項1ないし4のいずれか一記載のアテンダント端末。
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