JP2007289856A - 粘性流体の押し出し装置 - Google Patents

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耕一 萩▲原▼
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雅樹 萓野
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昭仁 田嶋
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Abstract

【課題】取扱い時の安全性に優れていると共に、押し出しが途中で不能になるというようなことがない、使い勝手の良い粘性流体の押し出し装置を提供する。
【解決手段】ガン本体14に、歯車20の逆止機構22と、この逆止機構22を介して歯車20に正回転を付与するための可動ハンドル18を設け、多数のブロック体31を順次連結して直線状態から片側のみに折れ曲がり可能となる押圧部材19を形成し、この押圧部材19を、歯車20の正回転で送り出されるよう、折り曲げ部分を前記歯車20に噛合させることにより二つ折り状に配置し、この押圧部材19を前記逆止機構22が逆回転阻止を解除した状態で元位置に引き戻すことができるようにする。
【選択図】図1

Description

この発明は、ハンドルを前後に動かすことにより、容器入りの粘性流体を押圧部材で尾部から押圧して先端部のノズルから吐出させる粘性流体の押し出し装置、更に詳しくは、新規な押圧部材を採用することにより、全長の短尺化を図ることができる粘性流体の押し出し装置に関する。
ノズルから粘性流体を吐出させるための押し出し装置として、建設分野ではカートリッジガンやコーキングガン、グリスガンがあり、また、食品分野ではソーセージガン等を挙げることができ、他の分野を含めたこれらの押し出し装置は、概略同様の構造になっているので、建設分野で一般的に用いられているカートリッジガンを図17に示す。
従来のカートリッジガンは、カートリッジ1内の流体を押し出すための押圧部材として、長い一本の金属線材で形成された押し棒2を採用し、その先端に円板状の押し板3が設けられた前記押し棒2を、カートリッジ1を装着するガン本体4の後端部に前後軸方向への移動が自在となるよう装着し、前記ガン本体4の後端側下部に、一対となる固定ハンドル5と可動ハンドル6を取付け、可動ハンドル6にばねで常時元位置に復帰する方向の弾性を付与し、前記可動ハンドル6の上端と押し棒2を、可動ハンドル6の握り方向の揺動で押し棒2を前進移動させ、押し棒2に対して可動ハンドル6の握り開放方向の揺動を自由とする間歇送り機構7で連動し、更に、ガン本体4の後端に、押し棒2の前進動を自由として後退動を阻止する戻り止め機構8と、この戻り止め機構8の解除部材9を設けた構造になっている。
このようなカートリッジガンは、ガン本体4にカートリッジ1を装着し、押し棒2の先端押し板3をカートリッジ1の底板に当接させた状態で、固定ハンドル5と可動ハンドル6を保持し、可動ハンドル6を握り込むと、間歇送り機構7の係合によって一定ストロークを前進する押し棒2の押し板3でカートリッジ1の底板を押し込み、ノズルの先端から流体を吐出させることができる。
また、可動ハンドル6の握り込みを開放すると、一方間歇送り機構7の係合が解けて押し棒2を残したまま可動ハンドル6が元位置に戻り、このように、可動ハンドル6を握るごとに、流体を間歇的に吐出させることができ、カートリッジ1の取り換え時は、戻り止め機構8を解除して押し棒2を後方に引き戻すようにする。
ところで、上記のような従来のカートリッジガンは、押し棒2に長い直線状の金属棒を用いているため、使用時にはガン本体4の後端から押し棒2が後方に突出し、最長時にはガン本体4の全長と押し棒2の全長をプラスした長さとなり、全長がガン本体4の略二倍の長さになる。
このように、ガン本体4の後端から押し棒2が後方に突出して全長が長いと、押し棒2が押し出し作業を行っている者の腕に接触し、作業を邪魔することで、カートリッジ1のノズルを目的とする充填位置に移動させにくいといった問題がある。
また、作業場所がトイレのような狭い空間では、長いカートリッジガンを自由に取り回すのが困難で作業性に劣ると共に、外壁など足場を使う作業現場では、押し棒2が足場に引っ掛かるという危険を伴うといった不具合がある。
近年、上記のような長い押し棒2を用いたカートリッジガンの問題点を解決するため、全長の短尺化を図ったカートリッジガンが幾つか提案されている。
第1の短尺化カートリッジガンは、押し棒に断面円弧状で長さ方向に一定間隔で送り孔を設けた金属板ばねを用い、ガン本体の後端部にスプロケットを取付け、前記金属板ばねを前記スプロケットに送り孔を噛合させることにより二つ折り状に配置し、握りハンドルでスプロケットを間歇回転させることにより、金属板ばねを上部直線側に向けて送り出し、この金属板ばねの上部直線側の先端でカートリッジの底板を押すような構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
第2の短尺化カートリッジガンは、押し棒に長い密巻きのコイルスプリングを用い、ガン本体の後端部にガイドローラを取付け、前記コイルスプリングをガイドローラの外周に沿うようにして二つ折り状に配置してその下部直線部の先端をガン本体に固定し、ガン本体に設けた握りハンドルでコイルスプリングの下部直線部分をガイドローラ側に向けて送り出し、コイルスプリングの下部直線部分を引き伸ばすことで上部直線側に向けて送り出し、この上部直線側の先端でカートリッジの底板を押すような構造になっている(例えば、特許文献2参照)。
第3の短尺化カートリッジガンは、ガン本体に容器切断刃を前後方向に移動可能に設け、握りハンドルで容器切断刃を前進移動させることにより、カートリッジの周壁を容器切断刃で軸方向に沿って切断しながら、この容器切断刃に設けた押し板でカートリッジの底板を押すような構造になっている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−317214号公報 特開2002−327528号公報 特開昭63−185475号公報
ところで、上記のような各短尺化カートリッジガンは、それぞれに利点もあるが問題点もある。
先ず、第1の短尺化カートリッジガン(特許文献1)は、押し棒に薄い金属板ばねを使用しているため、ガン全体の軽量小型化ができ、送り出し構造の簡素化によるコストダウンが可能になるという利点はあるが、金属板ばねは長くなるほど腰が弱くなり、途中で折れ曲がって押し出しができなくなる事態が発生し、また、金属板ばねは滑りやすく、送り出し構造との間でスリップし、定量的に押し出すことができないという問題がある。
また、金属板ばねは薄い帯状の鋼板を使用するため、これで手を切る危険性があり、安全性の面で好ましくない。
次に、第2の短尺化カートリッジガン(特許文献2)は、押し棒に長い密巻きのコイルスプリングを用いているため、押し出しが進むにつれてコイルスプリングの折れ曲がりが発生しやすく、押し出しに支障が生じるという問題がある。
また、第3の短尺化カートリッジガン(特許文献3)は、容器切断刃が小さいため、ガン本体の軽量化ができるだけでなく、容器切断刃の取り換えが簡単でメンテナンスが容易であるという利点はあるが、容器切断刃の採用は怪我の危険性があり、カートリッジに金属部分があると切断できないという問題がある。
しかも、容器切断刃は、繰り返し使用するとコーキング材やグリス等が刃先に付着し、これが硬化することで切断能力が低下すると共に、カートリッジを切断するため、ガン本体がコーキング材やグリス等で汚れやすいという問題もある。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、短尺化した押し出し装置において、取扱い時の安全性に優れていると共に、押し出しが途中で不能になるというようなことがない、使い勝手の良い粘性流体の押し出し装置を提供することである。
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、ハンドルを動かすことにより、粘性流体を押圧部材で尾部から押圧して先端部のノズルから吐出させる粘性流体の押し出し装置において、前記尾部の押圧部材が折れ曲がり部を介して複数連続するブロック体によって形成され、このブロック体の折れ曲がり部は、複数が連続するブロック体が直棒状に位置した状態で、隣接するブロック体と当接し、直棒状態から一方への折れ曲がりを規制する当接構造を有する構成を採用したものである。
請求項2の発明は、押し出し装置本体に、回転可能となる歯車と、前記歯車の正回転を許容して逆回転を阻止し、外部からの操作でこの阻止を解除することができる逆止機構と、握り動作時に前記逆止機構を介して前記歯車に正回転を付与するためのハンドルを設け、上記押圧部材を上側棒状部分が歯車の正回転で送り出されるよう、折り曲げ部分を前記歯車に噛合させることにより二つ折り状に配置し、この押圧部材を、前記逆止機構が逆回転阻止を解除した状態で元位置に引き戻すことができるようになっている構成を採用したものである。
請求項3の発明は、上記押圧部材が、両側幅方向の垂直断面形状がコ字状で下面と後面が開放し、一方の端部に接続部と両側壁の開放する下部寄りの位置に接続孔が設けられた複数のブロック体を、接続部と接続孔を歯車との噛み合い部材を兼ねる接続ピンで結合して順次連結することによって形成されている構成を採用したものである。
ここで、押圧部材の形成に用いるブロック体は、幅方向の縦断面がコ字状で下面と後面が開放し、両側壁の下部寄りの位置に接続孔が設けられ、両側壁の後端下部コーナが切り欠かれたブロック本体と、同じく幅方向の縦断面がコ字状で両側壁の下部寄りの位置に接続孔が設けられ、前記ブロック本体の内部に嵌まる幅でブロック本体の前面側へ一体に突出した接続部で形成されている。
上記ブロック体は、ブロック本体に後部から後続ブロック体の接続部を嵌め込み、両者の接続孔に挿入した接続ピンで連結し、この接続を繰り返すことにより長い角軸状の外観を呈する棒状体を形成することになる。
上記押圧部材は、隣接するブロック体において、ブロック本体の両側壁の後部と前部に設けた当接面が当接する構造となり、当接面が当接することにより直線状の配置となり、前記当接面と接続ピンの位置関係により、この直線状態から一方側に折れ曲がり不可となり、また、ブロック本体の両側壁の後端下部コーナが切り欠かれているので、他方側に対しては、接続ピンを支点に折れ曲がり可能となる。
請求項4の発明は、上記押圧部材が、一面が開口して内部の孔が歯車との噛み合い部分となる箱形のブロック体を、開口の端部位置において折れ曲がり部となる可曲ヒンジで順次連結することによって一体成型されている構成を採用したものである。
請求項5の発明は、上記押圧部材に、この押圧部材の少なくとも上側棒状部分の直線状態を保持する直線保持部材を設けた構成を採用したものである。
請求項6の発明は、上記直線保持部材が、少なくとも押圧部材の上側棒状部分の上面に沿って配置したスチール帯を用い、その先端を上側棒状部分の先端に結合し、他端側を押し出し装置本体に設けた巻取り機構で巻き取るようにして形成され、この直線保持部材が、押圧部材を元位置に戻す引き戻し手段を兼ねている構成を採用したものである。
請求項7の発明は、上記直線保持部材が、少なくとも押圧部材の上側棒状部分の上面に沿って配置した弾性体を用い、その先端を上側棒状部分の先端に結合し、他端側を押し出し装置本体に取付けて形成され、この直線保持部材が、押圧部材を元位置に戻す引き戻し手段を兼ねている構成を採用したものである。
請求項8の発明は、上記直線保持部材が、隣接するブロック体間に縮設した弾性部材で形成され、この弾性部材で隣接するブロック体間に折れ曲がり不可方向の引っ張り弾性を付勢している構成を採用したものである。
請求項9の発明は、上記押し出し装置本体は、その後端側の位置に吊下げ用のフックが、押し出し装置本体の前後方向の移動と回転が可能となるよう取付けられ、このフックにばねで押し出し装置本体の前方に向けての移動弾性を付勢した構成を採用したものである。
なお、押圧部材を形成するブロック体において、両側壁の後部と前部が当接する当接面に傾斜面を採用して当接面積を多くするようにすれば、前進時に押圧部材の先端に取付けた押し板付きブロック体に順次伝達される反作用力を分散でき、ブロック体を破損しにくくすることができる。
また、押し出し装置本体の後端側に設けた歯車は、上記ブロック体の両側壁間に収まる歯幅で接続ピンの間隔に等しいピッチの歯を有し、二つ折り状に屈曲させた押圧部材の屈曲部分の内側を歯車に外接して接続ピン間を歯に噛合させれば、歯車の回転で棒状体を移動させることができる。
上記押圧部材は、屈曲部分を歯車に噛合させた二つ折り状態で、押し出し装置本体に対して、上側棒状部分と下側棒状部分が上下に並行する水平配置となり、押し出し装置本体の後端部に設けたハウジングの内部に屈曲部分が納まり、下側棒状部分は押し出し装置本体の下部に設けたケース内に収まり、上側棒状部分は上側に向けて折れ曲がり不可となって押し出し装置本体の後端部から押し出し装置本体内に臨み、その前進時に先端に取付けた押し板でカートリッジの底板を押すことになる。
また、押圧部材の上側棒状部分は、直線保持部材によって下向きに折れ曲がることのないよう保持され、直線保持部材がスチール帯の場合は、押圧部材の外周に沿ってスチール帯を沿わせ、その一端を棒状体の上側棒状部分の先端に結合し、他端を押し出し装置本体に設けた巻取り機構で巻き取ることにより、上側棒状部分を先端から引き上げるようにすることにより、直線状態を保持している。
上記直線保持部材の他の例としては、押圧部材におけるブロック本体の上部対向面間に弾性体である引っ張りばねを組み込み、連結したブロック体の直線状態を弾力的に保持するようにしたり、押圧部材の上側棒状部分の先端に一端を連結し、他端を押し出し装置本体に取付け、押圧部材の外周に沿って配置したゴム帯やコイルスプリングを用いることができる。
上記可動ハンドルの握り動作によって歯車に正回転を付与し、可動ハンドルの元位置への復帰は自由とする機構は、逆止機構を構成するため歯車の軸に固定したラチェット爪車に対して、可動ハンドルの握り方向の揺動時にこのラチェット爪車と係合して揺動方向に回転を与え、ラチェット爪車を介して歯車を正回転させるラチェット送り爪によって形成され、可動ハンドルの元位置への復帰時、ラチェット送り爪はラチェット爪車と係合しないようになっている。
また、歯車の正回転を許容して逆回転を阻止し、この逆回転阻止を開放する逆止機構は、上記ラチェット爪車と、このラチェット爪車に係脱自在となり、ばねで常時ラチェット爪車に係合する弾性が付勢され、歯車の正回転方向へのラチェット爪車の回転を許容し、逆回転を阻止する逆転防止爪によって形成されている。
なお、上記逆止機構は、逆転防止爪に代えて、押し出し装置本体に一体成形され、そのものが板ばねのように弾性を有し、ラチェット爪車に弾性的に係合できるもので形成するようにしてもよい。
上記逆止機構の逆転防止爪を外部からの操作でラチェット爪車との係合を解いて、逆回転阻止を開放した状態で、上記押圧部材を元位置に戻す引き戻し手段は、押圧部材の直線状態を保持する上記スチール帯やゴム帯、コイルスプリングがこれを兼ねており、スチール帯が巻き取られたり、また、ゴム帯やコイルスプリングの収縮弾性により、押圧部材を元位置に引き戻すことになる。
なお、上記押圧部材を元位置に戻す引き戻す場合、押し出し装置本体の前壁と反対側の端にクッションゴム等の緩衝材を用いたダンパー機能を設けておくことで、押し出し装置本体の破損を防ぐことが可能になる。
また、別の引き戻し手段としては、押し出し装置本体の下部に前後移動可能となる引き戻し杆を設けておき、押圧部材の下側棒状部分の端部に係合した引き戻し杆で押圧部材を引き戻すようにする構造とすることができ、このような引き戻し手段を採用すると、押圧部材の押し出しのために必要な操作力が最初から最後まで一定となる。
なお、押し出し装置本体の後部に、歯車に直結する回転ハンドルを設けることで、引き戻し手段が故障した場合でも、回転ハンドルを回転させることによって、押圧部材を元位置に引き戻すことができる。
この発明によると、流体を押し出すための押圧部材に、多数のブロック体を順次連結して直線状態から片側のみに折れ曲がり可能となる押圧部材を用いたので、押し出し装置の短尺化が図れると共に、押し出しが途中で不能になるというようなことがなく、使い勝手が良くなる。
また、押圧部材は角軸状になるので、手が接触しても傷を生じさせるようなことがなく、取扱い時の安全性に優れていると共に、カートリッジを切断するものに比べて広範な容器の種類に対応することができる。
更に、押圧部材の直線保持部材に引き戻し手段を兼用させることにより、逆止機構を開放操作するだけで、押圧部材の元位置復帰が直線保持部材の巻取りによって自動的に行え、使用が一段と簡便になる。
また、押し出し装置本体の後端側の位置に吊下げ用のフックを押し出し装置本体の長手方向にばねを介して移動可能に取付けたので、押し出し装置を使用しないときは腰等に吊下げることができて作業に便利であると共に、使用する人の利き腕が左右何れであってもこれに対応することができる。
次に、この発明の実施形態を図示例と共に説明する。
図1と図2のように、粘性流体の押し出し装置であるカートリッジガン11は、断面半円筒状でその先端にカートリッジのノズルが収まる凹欠部12を有する前壁13が設けられ、カートリッジを前方に移動しないよう支持するガン本体(押し出し装置本体)14に、このガン本体14の後端部から下面側に沿って設けられたハウジング15と、このハウジング15の下部先端から連なってガン本体14の下部先端に達する直線状のケース部16を設け、前記ハウジング15の下部に、固定ハンドル17とこの固定ハンドル17の前方に位置し、握ることによって後方の固定ハンドル17側に回動し、握りを解くとスプリングの弾性で前方への元位置に復帰する可動ハンドル18が取付けられ、前記ハウジング15からケース部16の内部に押圧部材19が収納されている。
なお、ガン本体14は、前壁13に凹欠部12がない構成を採用することができる。
上記ハウジング15は、図1と図2のように、後端が半円形の容器に形成され、開口の上部がガン本体14の後端壁に設けた後端切欠き12aに臨み、開口の下部がケース部16に連なっていると共に、このハウジング15の内部に、図13と図14のように、回転可能となる歯車20と、この歯車20の正回転を許容して逆回転を阻止し、逆回転阻止を外部からの操作で開放することができる逆止機構22と、可動ハンドル18を握って固定ハンドル17側へ回動させることで、前記逆止機構22を介して歯車20に正回転を与える駆動機構21が設けられ、前記歯車20に噛合させることにより二つ折り状となる押圧部材19が、ケース部16からハウジング15内に収まり、歯車20の回転によって、その上側棒状部分19aがガン本体14に対して後端側から前方に向けて出没動するように収納されている。
上記歯車20は、ガン本体14の前後方向と直交する配置でハウジング15により回転可能に支持された軸23に固定され、可動ハンドル18を握って固定ハンドル17側へ回動させることでこの歯車20に正回転を与える駆動機構21は、前記逆止機構22を構成するため歯車20の軸23に固定したラチェット爪車24の周囲に配置され、可動ハンドル18の握り動作時にラチェット爪車24と係合して握り方向に送り、このラチェット爪車24を介して歯車20を所定角度だけ正回転させ、可動ハンドル18の元位置への復帰動時は、ラチェット爪車24と係合せずに元位置に戻るラチェット送り爪25で形成されている。
このラチェット送り爪25は、図15のように、上記の軸23を支点として揺動するよう一端側を取付けた揺動部材26の他端側に揺動軸27で後端部が枢止され、図示省略したばねでラチェット爪車24に接近する方向の弾性が付勢され、図15(a)のように、揺動軸27が後退した元位置にあるとき、ラチェット送り爪25は後端上部がストッパー28に当接し、先端の爪先25aがラチェット爪車24から離反している。
可動ハンドル18を握って固定ハンドル17側へ回動させると、図15(b)のように、揺動軸27はラチェット爪車24の周囲に沿って下方へ移動し、ラチェット送り爪25はストッパー28から離れることで先端の爪先25aがラチェット爪車24に当接し、可動ハンドル18の固定ハンドル17側への回動が続くと、図15(c)と図15(d)のように、先端の爪先25aがラチェット爪車24に係合し、このラチェット爪車24を所定角度だけ正回転させる。
このとき、逆止機構22を形成する逆転防止爪29は、ラチェット爪車24の正回転方向に対して係合しないので、ラチェット爪車24の正回転は支障なく発生し、図15(e)のように、可動ハンドル18を最大に握り込んだ状態で、可動ハンドル18の握りを解くと、可動ハンドル18は元位置に向けて回動し、図15(e)のように、逆転防止爪29の下端の爪先29aはラチェット爪車24に係合して逆回転を阻止し、ラチェット送り爪25は正回転付与時とは逆にラチェット爪車24から離れ、可動ハンドル18は図15(a)に示す状態の元位置に復帰し、このように、可動ハンドル18を握るごとに歯車20を所定角度だけ間歇的に正回転させることができる。
上記のようなラチェット送り爪25の動作が可動ハンドル18の揺動によって得られるように、可動ハンドル18と揺動部材26は連杆等を用いて連動されている。
図1は、一対となる固定ハンドル17と可動ハンドル18をカートリッジガン11の後端寄りの位置に設けた例を示し、可動ハンドル18の上端部が23軸の近接位置においてハウジング15に枢止され、この可動ハンドル18の途中と揺動部材26を連杆で結合することにより、可動ハンドル18を握ることでラチェット送り爪25に上記動作を与えることができる。
また、図2は、一対となる固定ハンドル17と可動ハンドル18をカートリッジガン11の中程位置に設けた例を示し、可動ハンドル18とラチェット爪25の間に距離があるため、可動ハンドル18の途中と揺動部材26を長い連杆で結合すればよい。
上記逆止機構22は、図13のように、ハウジング15にピン30で逆転防止爪29を揺動可能に取付け、下端の爪先29aが上記ラチェット爪車24に対して係脱自在となり、ばねで常時ラチェット爪車24に係合する方向の弾性が付勢され、逆転防止爪29の上端に操作片29bが突設されている。
なお、上記ラチェット爪車24は、図14(a)のように、軸23に対して別体に形成したラチェット爪車24を軸23に外嵌固定するほか、図14(b)のように、軸23とラチェット爪車24を一体成形した部品としたり、図14(c)のように、軸23にラチェット爪車24をローリング又はプレスで加工した構造とすることができる。
図1乃至図11は、上記した押圧部材19の第1の実施の形態を示し、多数のブロック体31を歯車20との噛み合い部材を兼ねる接続ピン32で順次連結して直線状態から片側のみに折れ曲がり可能となる構造を有し、この押圧部材19を、カートリッジの底板端面に先端を当接させる上側棒状部分19aが歯車20の正回転で送り出されるよう、前記歯車20に噛合させることにより二つ折り状に配置されている。
図1乃至図9は、上記押圧部材19の形成に用いるブロック体31の第1の例であり、このブロック体31は、上側棒状部分19aの位置にある状態において、両側幅方向の垂直断面形状がコ字状で下面と後面が開放し、両側壁31aの開放する下部寄りの位置に後部接続孔33が設けられ、上壁の後端部に切欠き34と両側壁31aの後端下部コーナに斜め切欠き部35が設けられたブロック本体31bと、ブロック本体31bの前面側から一体に前方へ突出し、同じく縦断面がコ字状で前記ブロック本体31bの内部に嵌まる幅の接続部31cで形成され、この接続部31cは、両側壁に前部接続孔36が設けられ、先端側上面が円弧面になっている。
上記ブロック体31は、金属や合成樹脂等を用いて形成し、その接続は、ブロック本体31bに後部から後続ブロック体31の接続部31cを嵌め込み、後部接続孔33と前部接続孔36に挿入した接続ピン32で連結し、このような接続を繰り返して必要数のブロック体31を連結することにより、長い角軸状の外観を呈する押圧部材19を形成する。
このようにして形成された上記押圧部材19は、接続状態で前後に位置するブロック体31において、当接構造である、ブロック本体31bの両側壁31aの垂直後縁31dと垂直の前縁段部31eが当接することにより直線状の配置となり、この直線状態から一方側に折れ曲がり不可となり、また、ブロック本体31bの両側壁31aの後端下部コーナに設けた斜め切欠き部35と、接続部31cの上面の円弧面によって、他方側に対しては、直線状態を維持する部分がなく、接続ピン32を支点に折れ曲がり可能となる。
次に、図10と図11に示す第2の例のブロック体31は、上側棒状部分19aの位置にある状態において、両側幅方向の垂直断面形状がコ字状で下面と前後面が開放し、両側壁31aの下部後端寄りの位置に後部接続孔33が設けられ、両側壁31aの後端部が上部傾斜縁31fと下部傾斜縁31gで後方に尖ったブロック本体31bと、このブロック本体31bの両側壁31aの下部前端に突設された半円状の接続部31cで形成され、この接続部31cに前部接続孔36が設けられている。
上記ブロック本体31bは、前後方向の前半部が後半部よりも幅が狭く、両側面に生じた段差の下半部が前方下がりの傾斜段部31hとなり、前記ブロック本体31bの後部内側幅寸法は接続部31cが嵌るように、両側壁31aの内面に切り欠き部31iが設けられている。
ブロック体31の接続は、ブロック本体31bに後部から後続ブロック体31の接続部31cを嵌め込み、前部接続孔33と後部接続孔36に挿入した接続ピン32で連結し、このような接続を繰り返して必要数のブロック体31を連結することにより、長い角軸状の外観を呈する押圧部材19を形成する。
このようにして形成された上記押圧部材19は、前後に位置するブロック体31において、ブロック本体31bの両側壁31aの後縁に位置する下部傾斜縁31gと、後続ブロック体31の前方下がりの傾斜段部31hが当接することにより直線状の配置となり、この直線状態から一方側に折れ曲がり不可となり、また、ブロック本体31bの両側壁31aの下部傾斜縁に連ねて設けた円弧縁31jで傾斜段部31hの他方側への回動を許容することにより、他方側に対しては、接続ピン32を支点に折れ曲がり可能となる。
この第2の例のように、上記押圧部材19の直線状の配置において、下部傾斜縁31gと傾斜段部31hが当接する構造とすると、傾斜面の採用により当接面積を多くすることができ、前進時に押圧部材19の先端に取付けた後述する押し板37付きブロック体31に順次伝達される反作用力を分散でき、ブロック体31を破損しにくくすることができる。
上記のように、第1及び第2例で示した押圧部材19は、横向きU字状の二つ折りにしてその折り曲げ部分の内側を歯車20に外接させることにより、図8のように、上側棒状部分19aと下側棒状部分19bを上下に平行する状態の配置が可能になる。
上記ブロック体31を連結することによって形成された押圧部材19は、二つ折り時に内側となる面が、長さ方向の全長に渡って連続する溝となり、この溝内に接続ピン32が長さ方向に一定間隔で架設された構造になる。
図5の場合、上記した歯車20は、ブロック体31の両側壁間に収まる歯幅で接続ピン32の間隔に等しいピッチの歯を有し、二つ折り状に屈曲させた押圧部材19の屈曲部分の内側を歯車20に外接して接続ピン32間を歯に噛合させれば、この歯車20の回転で押圧部材19を移動させることができることになる。
図6(a)と(b)は、歯車20と押圧部材19の噛み合わせ構造の他の例を示し、軸23に二つの歯車20をその対向面間にブロック体31の幅方向が収まる間隔で設け、ブロック体31を連結する接続ピン32をブロック体31の両側面から外方に突出する長さとし、接続ピン32の両端を両側歯車20に噛み合わせることにより、歯車20の回転で押圧部材19を送ることができるようにしている。
図12は、上記した押圧部材19の第2の実施の形態を示し、例えば、硬質の合成樹脂を用いて全体を一体成型したものであり、一面が開口して内部の孔51が歯車20との噛み合い部分となる箱形の各ブロック体31を、孔51の開口側端部位置において、折れ曲がり部となるよう、厚みを薄くすることで合成樹脂の弾性を利用した可曲ヒンジ52で順次連結することによって押圧部材19が形成され、前記ブロック体31には、可曲ヒンジ52で互いに接続された前位のブロック体31の後面と後位のブロック体31の前面が、当接構造となって押圧部材19の直線状態で互いに当接して直線状態を維持し、この直線状態から可曲ヒンジ52の部分で片側のみに折れ曲がりを可能とする前部当接面53と後部当接面54になっている。
この第2の実施の形態の押圧部材19においても、図11で示した例と同様、上記押圧部材19の直線状の配置において、両側面に設けた下部傾斜縁31gと傾斜段部31hが当接する構造とすると、当接面積を多くすることができ、前進時に押圧部材19の先端に取付けた押し板付きブロック体に順次伝達される反作用力を分散でき、ブロック体31を破損しにくくすることができる。
上記各実施の形態において、二つ折り状に屈曲させた押圧部材19の上側棒状部分19aの最先端に位置するブロック体31には、先端に円板状の押し板37が取付けられている。
この押し板37は、上側棒状部分19aの長さ方向に対して垂直でもよいが、図7のように、下部が後方に下がる前屈みの角度を持たせ、押し板37でカートリッジの底板を押す時の上側棒状部分19aの先端側垂れ下がり発生を防止するようにしても良く、ちなみに、押し板37の垂直に対する前傾角度θは、垂直線に対して175°〜180°の範囲で設定するのが好ましい。
上記押圧部材19の少なくとも上側棒状部分19aは、直線保持部材38によって下向きに折れ曲がることのないよう保持されている。
図3や図8は、直線保持部材38にスチール帯38aを使用した例を示し、押圧部材19の外周に沿ってスチール帯38aを沿わせ、その一端を押圧部材19の上側棒状部分19aの先端に結合し、他端をハウジング15の下部先端に設けた巻取り機構39のばねによる巻取り弾性で巻き取り、上側棒状部分19aを先端から引き上げるようにすることにより、直線状態を保持している。
なお、巻取り機構39は、ハウジング15の下部先端でなくてもよく、ガン本体14を小さくするために、ハウジング15の内部や固定ハンドル17に設けるようにしてもよい。
上記直線保持部材38の他の例として、図9のように、押圧部材19におけるブロック本体31bの接続ピン32よりも上部の対向面間に引っ張りばね38bを組み込み、連結したブロック体31の直線状態を弾力的に保持するようにしたり、図示省略したが、これとは別に、押圧部材19の上側棒状部分19aの先端に一端を連結し、他端をガン本体14に取付け、押圧部材19の外周に沿って配置したゴム帯やコイルスプリング等を用いて上側棒状部分19aの直線状態を保持するようにしてもよい。
上記のようなスチール帯38aやゴム帯、コイルスプリング等は、押圧部材19に引き戻し方向の弾性を付勢することになるので、これらは、ガン本体14に対して押圧部材19を元位置に戻す引き戻し手段を兼ねることになり、図13で示したように、ラチェット爪車24の逆回転を阻止している逆転防止爪29をラチェット爪車24から外すと、スチール帯38aやゴム帯、コイルスプリング等は巻取り又は縮むことで押圧部材19を引き戻し、押し板37がガン本体14の後端部に位置する元位置に復帰させることになる。
また、直線保持部材38に、図9で示したような、引張りばね38bを用いたような押圧部材19の場合、押圧部材19の引き戻し手段としては、図示省略したが、ガン本体14の下部ケース16の部分に、ケース16の先端側の位置で前後移動操作が可能となる引き戻し杆を設けておき、押圧部材19の下側棒状部分19bの端部に係合した引き戻し杆で押圧部材19を引き戻すようにする構造とすることができ、このような引き戻し手段を採用すると、押圧部材19に引き戻す弾性力が常時作用しないので、カートリッジの押し出しのために必要な押圧部材19の送り出しのための操作力が最初から最後まで一定となる。
上記のような、直線保持部材38としてスチール帯38aやゴム帯、コイルスプリング等を押圧部材19の外周面を覆うように沿わせると、ハウジング15の内周面と押圧部材19の外周の接触による摩擦発生を防止することができ、押圧部材19及びハウジング15の内周面を傷付けることがないという利点がある。
また、押圧部材19とハウジング15の内周面の隙間を一定とせず、ハウジング15の出入り口付近と押圧部材19の隙間を大きくしておくことで、押圧部材19をスムースに動かすことができる。
即ち、歯車20の回転により押圧部材19を送るとき、送りのかかった押圧部材19は歯車20に対して外側に外れようとして、ハウジング15の内周面に接触するが、最も外れようとする上記位置に隙間を設けておくことにより、接触の発生を低減することができる。
図16のように、カートリッジガン11の後端部には、このカートリッジガン11を使用しないときに腰等に吊下げることができるように、吊下げフック40が取付けられている。
この吊下げフック40は、金属線材を用い、ハウジング15の弧状となる端部外面に外接するようJ字状に形成され、その直線部がハウジング15の上部外面に設けた支持片41に回転とガン本体14の前後方向への移動が可能となるよう支持され、ばね42によりガン本体14に接近する方向の弾性を付勢された構造を有し、図16(a)のように、吊下げフック40をハウジング15の弧状となる端部外面に外接させた格納状態から、図16(b)と(c)のように、吊下げフック40は回動させることによって左右何れの方向の側方へも突出させることができ、これにより、カートリッジガン11を使用しないときは吊下げフック40で腰等に吊下げることができて作業に便利であると共に、使用する人の利き腕が左右何れであってもこれに対応することができることになる。
この発明の押し出し装置は、上記のような構成であり、次にその使用方法を説明する。
図8(b)のように、カートリッジガン11は、その使用に際して、押圧部材19を上側棒状部分19aの先端に設けた押し板37がガン本体14の後端に位置するように元位置にセットする。
この状態でノズルを凹欠部12に嵌めてカートリッジをガン本体14に納め、その先端を前壁13に当接させた状態で、可動ハンドル18を握って固定ハンドル17側へ回動させ、歯車20を正回転により押圧部材19を上側棒状部分19aが前進するように送り出し、押し板37をカートリッジの底板に当接させる。
カートリッジ内の流体をノズルから吐出させるために可動ハンドル18を握り、これを固定ハンドル17側に回動させると、この可動ハンドル18と連動したラチェット送り爪25がラチェット爪車24に噛み合いながら移動し、ラチェット爪車24を回転させることで同じ軸23に固定した歯車20を所定角度だけ正回転させる。
歯車20には押圧部材19の屈曲部分の内側が噛み合っているので、歯車20の正回転によって押圧部材19は、上側棒状部分19aが前進するように送り出され、この上側棒状部分19aの前進により、先端の押し板37でカートリッジの底板を前方に所定ストロークだけ押し込み、これによって、ノズルから流体が吐出される。
上記可動ハンドル18を固定ハンドル17側に回動させることで歯車20が正回転した時に、逆止機構22の逆転防止爪29はラチェット爪車24の正回転を許容すると共に、押圧部材19の上側棒状部分19aは、直線保持部材38によって垂れ下がることなく直線状態が保持され、カートリッジの底板に対する押し込みが確実に行えることになる。
上記可動ハンドル18の固定ハンドル17側への握りを解いてこの可動ハンドル18が元位置に復帰するとき、ラチェット送り爪25はラチェット爪車24から離れ、逆転防止爪29はラチェット爪車24に係合することで歯車20の逆回転の発生を阻止する。
従って、可動ハンドル18を元位置に戻すときは、押圧部材19の後退移動の発生はなく、上記のように、押圧部材19は、押し板37でカートリッジの底板を前方に所定ストロークだけ押し込んだ状態で停止している。
可動ハンドル18を再度握って固定ハンドル17側へ回動させると、上記と同様に押圧部材19は上側棒状部分19aが所定ストロークだけ前進し、カートリッジのノズルから流体が吐出されることになり、可動ハンドル18の固定ハンドル17側への回動ごとにノズルから流体を間歇的に吐出させることができる。
上記押圧部材19の上側棒状部分19aが前進した状態でカートリッジを取外すために、逆転防止爪29をラチェット爪車24から離れた開放位置にすると、ラチェット爪車24と歯車20は回転がフリーになり、直線保持部材38が引き戻し手段を兼ねている場合、スチール帯38aやゴム帯、コイルスプリング等は、押圧部材19に引き戻し方向の弾性を付勢しているので、押圧部材19は自動的に元位置に引き戻され、上側棒状部分19aが後退した元位置に戻ることになり、この後、逆転防止爪29をラチェット爪車24に係合する位置に戻すことで、カートリッジガン11は初期の状態になり、カートリッジの取外しと新たなカートリッジの取付けが行えることになる。
図8では、押し板37の後面に逆転防止爪29の戻しピン43を設け、押圧部材19が元位置に戻ると、図8(b)のように、戻しピン43が逆転防止爪29をラチェット爪車24に係合する位置に自動的に戻すようにしている。
なお、上記直線保持部材38が押圧部材19を引き戻す機能がない場合、ガン本体14の下部に前後移動可能となるよう設けた引き戻し杆で押圧部材19を元位置に引き戻すようにすればよい。
また、押し出し装置は、図示の場合、カートリッジガンを例示したが、この発明の押し出し装置は、コーキングガン、グリスガンや食品分野で用いるソーセージガン等、その他様々な分野においても広く使用することができる。
固定ハンドルと可動ハンドルが後部にあるこの発明に係るカートリッジガンを示す斜視図 固定ハンドルと可動ハンドルが前寄りにあるこの発明に係るカートリッジガンを示す斜視図 (a)は第1の実施の形態における第1の例のブロック体を用いた押圧部材とハウジング及び直線保持部材の関係を示す斜視図、(b)は同縦断正面図 第1の実施の形態における第1の例のブロック体を用いた押圧部材の斜視図 (a)は第1の実施の形態における第1の例のブロック体を用いた押圧部材の分解した斜視図、(b)は歯車と押圧部材の関係を示す斜視図 (a)は第1の実施の形態における第1の例のブロック体を用いた押圧部材と歯車の噛み合わせ構造の他の例を示すための押圧部材の斜視図、(b)はこの押圧部材と歯車の噛み合わせ状態を示す斜視図 第1の実施の形態における第1の例のブロック体を用いた押圧部材とその先端に取付けた押し板を示す拡大した正面図 (a)は第1の実施の形態における第1の例のブロック体を用いた押圧部材とハウジング、直線保持部材、駆動機構及び逆止機構の関係を示す逆止機構解除状態の正面図、(b)は同じく逆止機構の係止作動状態を示す正面図 直線保持部材の他の例を示す押圧部材の分解斜視図 (a)は第1の実施の形態における第2の例のブロック体を用いた押圧部材の分解斜視図、(b)はブロック体を縦断した斜視図 (a)は第1の実施の形態における第2の例のブロック体を用いた押圧部材の正面から見た折り曲げ状態の斜視図、(b)は同じく押圧部材の背面から見た折り曲げ状態の斜視図 (a)は第2の実施の形態における押圧部材の歯車との噛み合わせ部分を示す斜視図、(b)は同じく押圧部材を縦断した状態の斜視図 駆動機構及び逆止機構の構造を示す斜視図 (a)と(b)及び(c)のそれぞれは歯車の軸に設けるラチェット爪車の異なった構造を示す斜視図 (a)乃至(e)のそれぞれは、押圧部材を押し出すための駆動機構及び逆止機構の作動を順番に示す正面図 (a)乃至(c)のそれぞれは、カートリッジガンに設けた吊下げフックの作動状態を示す斜視図 従来のカートリッジガンを示す縦断面図
符号の説明
11 カートリッジガン
12 凹欠部
13 前壁
14 ガン本体
15 ハウジング
16 ケース部
17 固定ハンドル
18 可動ハンドル
19 押圧部材
20 歯車
21 駆動機構
22 逆止機構
23 軸
24 ラチェット爪車
25 ラチェット送り爪
26 揺動部材
27 揺動軸
28 ストッパー
29 逆転防止爪
30 ピン
31 ブロック体
32 接続ピン
33 後部接続孔
34 切欠き
35 斜め切欠き部
36 前部接続孔
37 押し板
38 直線保持部材
39 巻取り機構
40 吊下げフック
41 支持片
42 ばね
43 戻しピン
51 孔
52 可曲ヒンジ
53 前部当接面
54 後部当接面

Claims (9)

  1. ハンドルを動かすことにより、押圧部材で粘性流体を尾部から押圧して先端部のノズルから吐出させる粘性流体の押し出し装置において、前記押圧部材が折れ曲がり部を介して複数連続するブロック体によって形成され、このブロック体の折れ曲がり部は、複数が連続するブロック体が直棒状に位置した状態で、隣接するブロック体と当接し、直棒状態から一方への折れ曲がりを規制する当接構造を有することを特徴とする粘性流体の押し出し装置。
  2. 押し出し装置本体に、回転可能となる歯車と、前記歯車の正回転を許容して逆回転を阻止し、外部からの操作でこの阻止を解除することができる逆止機構と、握り動作時に前記逆止機構を介して前記歯車に正回転を付与するためのハンドルを設け、上記押圧部材を上側棒状部分が歯車の正回転で送り出されるよう、折り曲げ部分を前記歯車に噛合させることにより二つ折り状に配置し、この押圧部材を、前記逆止機構が逆回転阻止を解除した状態で元位置に引き戻すことができるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の粘性流体の押し出し装置。
  3. 上記押圧部材が、両側幅方向の垂直断面形状がコ字状で下面と後面が開放し、一方の端部に接続部と両側壁の開放する下部寄りの位置に接続孔が設けられた複数のブロック体を、接続部と接続孔を歯車との噛み合い部材を兼ねる接続ピンで結合して順次連結することによって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘性流体の押し出し装置。
  4. 上記押圧部材が、一面が開口して内部の孔が歯車との噛み合い部分となる箱形のブロック体を、開口の端部位置において折れ曲がり部となる可曲ヒンジで順次連結することによって一体成型されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘性流体の押し出し装置。
  5. 上記押圧部材に、この押圧部材の少なくとも上側棒状部分の直線状態を保持する直線保持部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の粘性流体の押し出し装置。
  6. 上記直線保持部材が、少なくとも押圧部材の上側棒状部分の上面に沿って配置したスチール帯を用い、その先端を上側棒状部分の先端に結合し、他端側を押し出し装置本体に設けた巻取り機構で巻き取るようにして形成され、この直線保持部材が、押圧部材を元位置に戻す引き戻し手段を兼ねていることを特徴とする請求項5に記載の粘性流体の押し出し装置。
  7. 上記直線保持部材が、少なくとも押圧部材の上側棒状部分の上面に沿って配置した弾性体を用い、その先端を上側棒状部分の先端に結合し、他端側を押し出し装置本体に取付けて形成され、この直線保持部材が、押圧部材を元位置に戻す引き戻し手段を兼ねていることを特徴とする請求項5に記載の粘性流体の押し出し装置。
  8. 上記直線保持部材が、隣接するブロック体間に縮設した弾性部材で形成され、この弾性部材で隣接するブロック体間に折れ曲がり不可方向の引っ張り弾性を付勢していることを特徴とする請求項5に記載の粘性流体の押し出し装置。
  9. 上記押し出し装置本体は、その後端側の位置に吊下げ用のフックが、押し出し装置本体の前後方向の移動と回転が可能となるよう取付けられ、このフックにばねで押し出し装置本体の前方に向けての移動弾性を付勢したことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の粘性流体の押し出し装置。
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