JP2007287510A - 金属接合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 線状、棒状或いは短冊状の互いに異なる材質の二つの金属片2A、2Bを、互いに対向する金型4、10により、その二つの金属片2A、2Bの端面同士が接し、接した後もその接した端面からその両金属片材料が鍔状に周囲に食み出る(2Cが鍔状部分)ように連続して加圧することによりその二つの異なる金属片2A、2Bをその端面同士にて接合した金属接合体2E(或いは2F)を得る。
尚、その後、鍔取り金型50により鍔状部分2Cを除去する。
【選択図】 図1
Description
そこで、本願発明者は、種々の接合方法を試し、加熱を要せずして接合ができ、且つ、接合面の異種金属が酸化されていない金属で構成されるようにすることにより接合強度を強め、更には電気的導電性を良くすべく模索し、その結果、本願発明を為すに至った
従って、異種金属接合体の生産性を向上することができる。
尚、鍔取り金型により上記他方の金型上の上記接合体の鍔状の食み出し部を除去することとした場合には、不要な鍔状部分を除去できる。
依って、本願発明の二つの異なる金属片をその端面同士にて強い強度で、更には電気的導電性がより良くなるように接合した金属接合体を高い生産性を以て製造できるようにするという目的を達成することができる。
尚、鍔取り金型により上記他方の金型上の上記接合体の鍔状の食み出し部を除去することとした場合には、不要な鍔状部分を除去できる。
異種金属の金属片の形状は、いずれも線材、棒状材を所定の長さに切断した線状、棒状であっても良いし、また、短冊状であっても良い。
図1(A)〜(E)及び図2(F)〜(K)は本発明金属接合体の製造方法の一つの実施例をプロセス順に示す断面図である。
図面において、2Aは材質Aの線状の金属片、2Bは材質Bの線状の金属片で、この両金属片2Aと2Bはその一端面にて接合されるべきものである。
次に、図1(A)を参照してこの接合に用いる接合機の説明をする。
10は上側の金型(以下に「上型」という)、12はシリンダ、14はこのシリンダ12の開口で、この開口14は下を向いている。16はシリンダ12内部に形成された上向きの段部で、開口14の径を下の部分よりも上の部分の方を大径にすることにより形成されたものであり、後述する筒状可動部材(20)の段部(24)と係合してその筒状可動部材(20)の下向きへの移動を阻止するストッパとなる。
20は上記開口14に摺動自在に内嵌された筒状可動部材で、22はその中心孔、24は外周面上部に形成された下向きの段部で、上よりも下の外径を小さくすることにより形成されたもので、その段部24が上記シリンダ12の上記段部16と係合することにより筒状可動部材20のシリンダ12に対する下向きの移動が規制される。
26は筒状可動部材20の上面中央部に形成された凹部である。
34は上記加圧ロッド30に加圧力を伝達する伝達ロッドで、36はその伝達ロッド34の大径にされた下端部であり、この伝達ロッド34は上記加圧ロッド30上に垂直の向きに置かれており、その大径の下端部36にてロッド付勢用スプリング38により下向きに付勢されている。
40は筒状可動部材付勢用スプリングで、筒状可動部材20を下向きに付勢するものである。
この初期状態では、上型10が全体的に下型4に対して上記金属片2A、2Bのセッティングに必要な間隔をおいて上側に離間しており、筒状可動部材20は筒状可動部材付勢スプリング40の付勢力によって筒状可動部材20の移動可能な範囲における下側限界点に位置した状態になっている。
一方、下型4においては、下型ロッド8はその上端が金属片2Aの長さより稍大きい長さだけ下型上面より下がったところに位置している。この状態で先ず、金属片2A、次いで、金属片2Bのセッティングを待つ。
(C)次に、図示しない上型駆動機構により、上型10のシリンダ12を図1(C)に示すように矢印aに示すように下降させる。その下降は加圧ロッド30の下端面が金属片2Bの上端面に接する位置まで行わせる。
(E)次に、上型駆動機構によりシリンダ12を図1(E)の矢印cに示すように下降させる。この下降により、伝達ロッド34がロッド付勢用スプリング38の付勢力に抗してシリンダ12に対して上昇し、その上端がシリンダ12の内底面に接した状態になり、上型駆動機構により加圧力が伝達ロッド34及び加圧ロッド30を介して金属片2B、2Aに加わる。矢印dは下型ロッド8による加圧方向を示す。
その近接後、加圧し、その加圧力を強くしながら加え続けると、金属片2Bと金属片2Aの接する部分が、図3(B)に示すように、更には、図3(C)に示すように、周囲に鍔状に食み出す。2Cは鍔状の食み出した部分を示す。
依って、二つの異なる金属からなる金属片2A、2Bをその端面同士にて強い強度で接合した金属接合体を高い生産性を以て製造できるようにすることができるのである。
そして、図2(F)に示すように、鍔取り金型50を下型4の上方に位置させる。鍔取り金型50は金属片2B、2Aが挿入可能な限度で小さな中心孔52を有する。
(G)次に、図2(G)の矢印に示すように、下型ロッド8を稍上昇させて金属接合体2Eの鍔状部分2Cを下型4の上面から稍浮かせる。
(I)次に、図2(I)の矢印に示すように、下型ロッド8を上昇させ、金属接合体2Fが鍔取り金型50の中心孔52内に入った状態になる。この金属接合体2Fは鍔取り金型50内に例えば真空吸引により納まった状態を保つ。
(K)次に、鍔取り金型50が下型4の上方から横方向に退避し、その後、真空吸引を停止すると、図2(K)の矢印に示すように、鍔取り金型50から内部の金属接合体2Fが落下する。
尚、図2(J)に示す下型4上の鍔状部分2Cは、適宜な排除機構により排除する。
2E・・・鍔状部分除去前の金属接合体、2F・・・鍔状部分除去後の金属接合体、
4・・・下型、6・・・中心孔、8・・・下型ロッド、10・・・上型、
12・・・シリンダ、14・・・開口、20・・・筒状可動部材、
30・・・加圧ロッド、34・・・伝達ロッド、38・・・ロッド付勢用スプリング、
40・・・筒状可動部材付勢用スプリング、50・・・鍔取り金型。
Claims (2)
- 線状、棒状或いは短冊状の互いに異なる材質の二つの金属片を、互いに対向する金型により、その端面同士が接し、接した後もその接した端面からその両金属片材料が鍔状に周囲に食み出るように連続して加圧することによりその二つの異なる金属片をその端面同士にて接合した状態にする
ことを特徴とする金属接合体の製造方法。 - 線状、棒状或いは短冊状の互いに異なる材質の二つの金属片を、互いに対向する金型により、その端面同士が接し、接した後もその接した端面からその両金属片材料が周囲に食み出るように連続して加圧し続けることにより、その端面同士にて接合した状態にし、
その後、上記金型の一方を他方から離して上記二つの金属片の接合体をこの他方の金型上のみに位置した状態にし、
しかる後、上記金型とは別の金型である鍔取り金型により上記他方の金型上の上記接合体の鍔状の食み出し部を除去する
ことを特徴とする金属接合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006114347A JP2007287510A (ja) | 2006-04-18 | 2006-04-18 | 金属接合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006114347A JP2007287510A (ja) | 2006-04-18 | 2006-04-18 | 金属接合体の製造方法 |
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JP2007287510A true JP2007287510A (ja) | 2007-11-01 |
Family
ID=38759089
Family Applications (1)
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JP2006114347A Pending JP2007287510A (ja) | 2006-04-18 | 2006-04-18 | 金属接合体の製造方法 |
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JP (1) | JP2007287510A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5423964A (en) * | 1977-07-25 | 1979-02-22 | Chugai Electric Ind Co Ltd | Apparatus for making composite electric contact |
-
2006
- 2006-04-18 JP JP2006114347A patent/JP2007287510A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5423964A (en) * | 1977-07-25 | 1979-02-22 | Chugai Electric Ind Co Ltd | Apparatus for making composite electric contact |
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