JP2007287197A - ディスク・ドライブ装置 - Google Patents

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和良 吉田
Koji Takahashi
功治 高橋
Takahisa Okada
隆寿 岡田
Takuma Muraki
拓磨 村木
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Abstract

【課題】アクチュエータに実装されたプリアンプICの放熱を確実に行う。
【解決手段】本発明の一形態は、アクチュエータ14とその側面に固定されたFPCユニット30を備える。FPCユニット30は、スティッフナ33、その上のFPC31及びFPC31上に実装されたプリアンプIC32備える。スティッフナ33は、アクチュエータ14側の樹脂ブラケットとその上のメタルプレートを備える。アクチュエータ14の凸部とスティッフナ33の凹部とが嵌装部40を形成する。この嵌装部40において、アクチュエータ14の一部がスティッフナ33内のメタルプレートに接触している。これによって、プリアンプIC32の放熱を確実に行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディスク・ドライブ装置に関し、特に、ディスク・ドライブ装置のアクチュエータに固定された回路素子の放熱構造に関する。
データ記憶装置として、光ディスクや光磁気ディスクなどの様々な態様の記録ディスクを使用する装置が知られているが、その中で、ハードディスク・ドライブ(以下において、HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。更に、コンピュータにとどまらず、動画像記録再生装置、カーナビゲーション・システム、あるいはデジタル・カメラなどで使用されるリムーバブルメモリなど、HDDの用途は、その優れた特性により益々拡大している。
HDDにはヘッド素子部を保持するアクチュエータが組み込まれている。アクチュエータは回動軸を中心として回動し、ヘッド素子部を磁気ディスク上の所望の記録トラックに位置決めする。アクチュエータには、ヘッド素子部と制御回路との間の信号伝送するFPC(Flexible Printed Circuit)ユニットが固定されている。FPCユニットは、FPCと、そのFPC上に実装されたプリアンプICを備えている。FPCが、制御回路とプリアンプICとの間で信号伝送を行う。プリアンプICは、ヘッド素子部とフレキシャとよばれる伝送配線(FPC)によって接続される。プリアンプICはから出力されるセンス電流や書込み電流は、フレキシャによってからヘッド素子部に伝送される。
HDDにおいて、大容量化と高速化を目的としてさまざまな技術が開発されている。HDDの高速化に伴いデータの転送速度が飛躍的に大きくなっているため、HDDのFPCに実装されているプリアンプICの発熱が大きくなっている。そのため、プリアンプICに発熱した熱を逃がす構造をFPCユニットに持たせる必要がある。
典型的には、FPC上に実装されたプリアンプICをアクチュエータに固定するために、プリアンプの下に、FPCを介して薄いメタルプレートを設ける。プリアンプICの熱を逃がすために、熱伝導率の良いこのメタルプレートをアクチュエータに接触させるとよい。しかしながら、メタルプレートを安易にアクチュエータに接触させると、フレキシャとFPCユニットとの半田付けの際に熱がアクチュエータ側に逃げてしまい、半田が溶けずに製造性が悪化してしまうという問題点がある。
半田付けにおける熱拡散の問題を解決するために、プリアンプICとアクチュエータとの間に熱伝導板を配置してプリアンプICの熱を放熱すると共に、FPCとフレキシャとの半田接続部と熱伝導シートとの間に断熱シートを配置する技術が提案されている(特許文献1)。FPCとフレキシャとを接続する際に、断熱シートが半田を溶かす熱が逃げることを防ぎ、半田を容易に溶融することが可能となる。これによって、歩留まりの低下を防ぐことができる。
特開2004−273968号公報
上述のように、アクチュエータへのFPCユニットの実装においては、放熱と断熱の双方を考慮する必要がる。ここで、プリアンプICをアクチュエータ上で固定するため、相応の強度を有する支持部材上にFPCとプリアンプICを実装し、その支持部材をアクチュエータに固定する。
プリアンプICの放熱を効果的に行うには、アクチュエータとFPCユニットとの放熱のための接触を、より確実に行うことが重要である。そのため、支持部材をアクチュエータに確実に固定することが重要となる。また、放熱用の部材は金属などの硬い部材が使用されるため、アクチュエータ上に配線が配設されている場合など、放熱部材による配線絶被覆の損傷を考慮する設計が必要である。また、放熱部材を金属で形成する場合、配線短絡を考慮した設計が必要である。このように、プリアンプICの支持部材は、アクチュエータあるいはHDDの構造に応じた設計が要求される。
本発明の一つの態様に係るディスク・ドライブ装置は、筺体と、記録ディスクへアクセスするヘッドと、前記筺体内に固定され、前記ヘッドを保持し移動するアクチュエータと、前記アクチュエータに固定された支持部材と、前記アクチュエータの反対側において、前記支持部材上に設けられたフレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板上に実装された回路素子を備える。前記支持部材は、前記アクチュエータと当接する樹脂層と、その樹脂層よりも熱伝導性が高く前記フレキシブル回路基板と前記樹脂層との間にある放熱性材料層とを有する。前記アクチュエータの一部と前記支持部材とが嵌まっており、その嵌まった部分において、前記樹脂層から露出している前記放熱性材料層と前記アクチュエータの一部とが接触している。その嵌まった部分において、樹脂層から露出している放熱性材料層とアクチュエータの一部とが接触することで、所望の位置で放熱性材料層とアクチュエータを接触させるとともに、確実に位置決め固定されたから部分から熱を逃がすことができる。
前記アクチュエータの本体部から突出する凸部が前記支持部材の凹部に嵌まり、その凸部が前記放熱性材料層と接触していることが好ましい。これによって、容易に接触部を形成することができる。さらに、前記凸部の頂面が前記樹脂層から露出している前記放熱性材料層の面に当接していることが好ましい。これによって、凸部と放熱性材料層の接触面積を調整できるとともに、その接触より確かなものとすることができる。さらに、前記凸部の頂面と前記支持部材のその頂面と当接する部分とが、互いに嵌まる凹凸形状を有していることが好ましい。これによって、より確実に嵌めることができる。あるいは、前記凸部の頂面の少なくとも一部と前記回路素子とが重なる位置にあることが好ましい。これによって、回路素子からの熱の放熱性を上げることができる。
前記放熱性材料層の少なくとも一部は前記樹脂層と前記回路素子と間にあることが好ましい。これによって、回路素子からの熱の放熱性を上げることができる。
前記樹脂層の少なくとも一部は、前記ヘッドの信号伝送配線と前記フレキシブル回路基板との半田接続部と前記アクチュエータとの間にあることが好ましい。これによって、半田接続をより容易にすることができる。
前記樹脂層の少なくとも一部は、前記アクチュエータに配設されているVCMコイルのための配線と前記フレキシブル回路基板との接続部と前記アクチュエータとの間にあることが好ましい。これによって、VCMコイルのための配線の損傷を防ぐことができる。
本発明の他の態様に係るディスク・ドライブ装置は、筺体と、記録ディスクへアクセスするヘッドと、前記筺体内に固定され、前記ヘッドを保持し移動するアクチュエータと、前記アクチュエータに固定された支持部材と、前記アクチュエータの反対側において、前記支持部材上に設けられたフレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板上に実装された回路素子を備える。前記支持部材は、前記アクチュエータと当接する樹脂層と、前記回路素子と前記樹脂層との間にある金属層とを有する。前記アクチュエータの一部と前記支持部材とが嵌まっており、その嵌まった部分において、前記樹脂層から露出している前記金属層と前記アクチュエータの一部とが接触している。嵌まった部分において、樹脂層から露出している金属層とアクチュエータの一部とが接触することで、所望の位置で金属層とアクチュエータを接触させるとともに、確実に位置決め固定された部分から熱を逃がすことができる。
前記アクチュエータの本体部から突出する凸部が前記支持部材の凹部に嵌まり、その凸部の頂面が前記金属層と当接していることが好ましい。これによって、凸部と放熱性材料層の接触面積を調整できるとともに、その接触より確かなものとすることができる。さらに、前記樹脂層の少なくとも一部は、前記ヘッドの信号伝送配線と前記フレキシブル回路基板との半田接続部と前記アクチュエータとの間にあることが好ましい。あるいは、前記樹脂層の少なくとも一部は、前記アクチュエータに配設されているVCMコイルのための配線と前記放熱性材料層との間にあることが好ましい。
本発明によれば、アクチュエータに実装された回路素子の放熱を、ディスク・ドライブに適した方法によって確実に行うことができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。本実施形態においては、ディスク・ドライブ装置の一例であるハードディスク・ドライブ(HDD)に、本発明を適用した場合について説明する。
本発明の理解の容易のため、最初に、HDDの全体構成を説明する。図1はHDD1の全体構成を模式的に示す平面図である。HDD1は、筺体の一部を構成するベース11内に1枚もしくは積層配置された複数枚の磁気ディスク10を備える。スピンドル・モータ(SPM)12が、磁気ディスク10を所定の角速度で回転する。ベース11の開口は、トップ・カバー(不図示)によってふさがれる。磁気ディスク10両面もしくは一面のみにデータを記録することができる。
磁気ディスク10の各記録面に対応する複数のヘッド・スライダ13がアクチュエータ14に保持されている。本明細書において、アクチュエータ14と、ヘッド・スライダ13とを備えるアセンブリを、ヘッド・スタック・アセンブリ(HSA)と呼ぶ。ヘッドの一例であるヘッド・スライダ13は、スライダとスライダの表面に固定され磁気ディスク10にアクセスするヘッド素子部から構成されている。ヘッド素子部は、磁気ディスク10への記憶データに応じて電気信号を磁界に変換するライト素子及び/または磁気ディスク10からの磁界を電気信号に変換するリード素子を有している。HDD1の動作は、ベース11裏面に実装される制御回路基板によって制御される。ヘッド素子部と制御回路の間の信号は、FPC(Flexible Printed Circuit)31及びコネクタ34を介して伝送される。
アクチュエータ14は回動軸15に回動自在に保持されている。VCM16は、フラットコイル17に流される駆動信号に応じて、回動軸15を中心としてアクチュエータ14を回動する。アクチュエータ14がヘッド・スライダ13を磁気ディスク10表面の半径方向に沿って移動することによって、ヘッド素子部は所望のトラックにアクセスする。磁気ディスク10に対向するスライダのABS(Air Bearing Surface)面と回転している磁気ディスク10との間の空気の粘性による圧力が、アクチュエータ14によって磁気ディスク10方向に加えられる圧力とバランスすることによって、ヘッド・スライダ13は磁気ディスク10上をギャップを置いて浮上する。
磁気ディスク10の回転が停止するときには、アクチュエータ14はヘッド・スライダ13を磁気ディスク10上からランプ機構19に退避させる。なお、この他、データ書き込み/読み出し処理を行わない場合に、ヘッドが磁気ディスク10の内周に配置されているゾーンに退避するCSS(Contact Start and Stop)方式が知られており、本実施の形態に係るHDDにも適用可能である。
図2は、本形態のHSAの構成を模式的に示す斜視図である。図2に例示されているアクチュエータ14は、両面記録される二枚の磁気ディスク10に対応した構成を備えている。本形態のHSAは、アクチュエータ14、ヘッド・スライダ13及びFPCユニット30を備えている。アクチュエータ14は、キャリッジ20とそのキャリッジ20に固定された複数のサスペンション22とを備えている。なお、図2においては、4つのサスペンション22が例示されているが、その数はHDDの設計によって変化する。
各サスペンション22の磁気ディスク10側に、ヘッド・スライダ13が固定される。また、ヘッド素子部の電気信号を伝送する伝送配線(トレース)であるフレキシャ25が、各ヘッド・スライダ13に接続されている。フレキシャ25としては、ポリイミドなどの絶縁層で挟まれた複数の伝送線を備えるFPCを使用することができる。サスペンション22、ヘッド・スライダ13及びフレキシャ25のアセンブリを、本明細書においてヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)24と呼ぶ。
図2に示すように、キャリッジ20は、複数のアーム23、軸受部26、フラットコイル17及びコイル・サポート27を備えている。軸受部26に回動軸15が嵌合し、アクチュエータ14が回動軸15を中心に回動する。キャリッジ20は、軸受部26に対してHGA24の反対側に、フラットコイル17とコイル・サポート27とを備えている。コイル・サポート27は、フラットコイル17をその内周側において保持している。本形態のキャリッジ20全体は、ステンレスやアルミニウムなどの金属材料で形成されている。なお、コイル・サポート27など、キャリッジ20の一部を樹脂で形成することもできるが、アーム23及び軸受部26部は金属で形成することが好ましい。
キャリッジ20は、軸受部26に対してフラットコイル17の反対側に、複数のアーム23を備えている。複数のアーム23は回動軸方向に離間して形成され、各アーム23の先端側、つまり反軸受部26側にHGA24が結合されている。本例においては、各アーム23に、一つもしくは二つのHGA24が結合されている。なお、アーム23の数は実装される磁気ディスク10の数によって変化する。
キャリッジ20の側面に、FPCユニット30が固定されている。FPCユニット30は、回動方向における磁気ディスク10の反対側において、キャリッジ20に固定されている。FPCユニット30は、FPC31、回路素子の一例であるプリアンプIC32及び支持部材の一例であるスティッフナ(stiffener)33を備えている。FPC31は、プリアンプIC32と制御回路との間の信号を伝送する。図1に示したように、FPC31の一端はコネクタ34と接続され、他端側においてプリアンプIC32が実装されている。
FPC31は、さらに、ヘッド・スライダ13に接続されているフレキシャ25と接続されている。FPC31及びスティッフナ33は、HGA24に向かって突出する2つの突出部35を備えており、その突出部35においてフレキシャ25とFPC31とが半田によって接続される。フレキシャ25は、サスペンション22及びアーム23の主面上又は側面上を通り、ヘッド・スライダ13とFPC31を接続する。本例においては、アーム23の側面にフレキシャ25が通される溝231が形成され、この溝231に沿ってフレキシャ25が配設されている。
本形態のHSAは、その特徴的な点として、スティッフナ33とキャリッジ20の一部とが嵌まる嵌装部40を備えている。ヘッド素子部が磁気ディスク10にアクセスする際、プリアンプIC32は高周波数の電気信号を増幅処理する。このため、HDD1の高速化に伴い、プリアンプIC32が発生する熱が増大している。本形態において、この嵌装部40において、プリアンプIC32からの熱をキャリッジ20に逃がす。これによって、正確に位置決め固定された部分において確実にプリアンプIC32の熱を放熱することできる。
本実施の形態に係るFPCユニット30の全体構成を、図3Aに示す。また、スティッフナ33の構成を図3Bに示す。図3A及び図3Bは、キャリッジ20側から見たFPCユニット30の構成を示している。スティッフナ33は、放熱材料層の一例である板状のメタルプレート331と、樹脂層の一例である板状の樹脂ブラケット332を備えている。キャリッジ20側から、樹脂ブラケット332、メタルプレート331の順序で配置されている。
樹脂ブラケット332の反対側において、メタルプレート331上にFPC31が配置されている。つまり、樹脂ブラケット332とFPC31との間にメタルプレート331が延在している。本形態においては、メタルプレート331とFPC31が直接接触している。FPC31の反メタルプレート331側は露出しており、その側にプリアンプIC32が実装されている。
樹脂ブラケット332のキャリッジ20側の面の一部が切りかかれており、凹部333が形成されている。この凹部333にキャリッジ20の一部が嵌まり、嵌装部40を構成する。図4は、本形態のキャリッジ20の構造を模式的に示す斜視図である。キャリッジ20は、軸受部26のFPCユニット30側の側面に、金属で形成された凸部28を備えている。凸部28は、磁気ディスク10から離れる方向、スティッフナ33に向かって突出している。本例において、凸部28はキャリッジ20本体と一体成形されている。
スティッフナ33の凹部333において、樹脂ブラケット332からメタルプレート331の一部が露出している。メタルプレート331の露出部と、キャリッジ20の凸部28が接触する。メタルプレート331は、プリアンプIC32からの熱を凸部28に伝導する。プリアンプIC32の熱は、メタルプレート331を介して凸部28に伝わり、キャリッジ20全体に拡散していく。これによって、プリアンプIC32の熱を効果的に逃がすことができる。
上述のように、キャリッジ20の凸部28がスティッフナ33の凹部333に嵌まった嵌装部40において、凸部28とメタルプレート331とが接触している。これによって、放熱を行う位置を固定し、さらに、キャリッジ20とメタルプレート331の接触をより確実に行うことができる。プリアンプIC32からの熱を効果的に逃がすため、メタルプレート331がプリアンプIC32の下まで延在し、プリアンプIC32の少なくとも一部とメタルプレート331は、重なるように配置されていることが好ましい。つまり、プリアンプIC32と樹脂ブラケット332との間にメタルプレート331の一部が存在する。図3に示した好ましい本形態においては、プリアンプIC32のキャリッジ20側の全面がメタルプレート331と重なる位置にある。
ここで、メタルプレート331とキャリッジ20との間に、樹脂ブラケット332がある。樹脂ブラケット332は、メタルプレート331からの望ましくない放熱を抑制するとともに、メタルプレート331とキャリッジ20上の配線などとの接触を避ける緩衝材としの働きを備えている。樹脂ブラケット332はキャリッジ20に当接しており、本例においては、嵌装部40を外れた位置においてメタルプレート331はキャリッジ20と接触することなく離間している。このように、樹脂ブラケット332とキャリッジ20の形状を設計することで、キャリッジ20とメタルプレート331の接触部を選択することができる。
このように、メタルプレート331はプリアンプIC32の熱を逃がす働きを示す。一方、樹脂ブラケット332が半田付けにおける断熱あるいはメタルプレート331の絶縁の働きを示す。図2に示したように、本形態のHSAにおいて、FPC31及びスティッフナ33は、アクチュエータ14先端のヘッド・スライダ13に向かって突出する2つの突出部35を備えており、その突出部35においてフレキシャ25とFPC31とが半田によって接続される。突出部35における半田接続部の下、つまり、FPC31の半田接続部とキャリッジ20との間には樹脂ブラケット332が延在している。
HSAの製造においては、プリアンプIC32が実装されたFPCユニット30を、キャリッジ20にネジなどで固定し、その固定されたFPC31とフレキシャ25とを半田によって接続する。このため、半田接続における過剰な熱の逃げを抑制するため、樹脂ブラケット332の一部をその半田接続部と重なる位置に配置する。
樹脂ブラケット332の断熱性によって、半田材を受け止めるFPC31の接続端子とキャリッジ20との間で熱移動は減少するため、半田材や導電パッドに熱は留まることができる。このことから、半田は確実に溶融することができ、製造性が向上させ歩留まりが上げることができる。
また、図2に示すように、FPC31はワイヤ接続端子29において、フラットコイル17のコイル・ワイヤと接続される。ワイヤ接続端子29は、フレキシャ25と同様に、半田によってFPC31に接続される。このため、ワイヤ接続端子29とFPC31の半田接続部とキャリッジ20との間には、樹脂ブラケット332が介在していることが好ましい。樹脂ブラケット332の断熱性によって、半田溶融を促進し、歩留まりを向上することができる。
また、スティッフナ33の最も内側、つまりキャリッジ20側には樹脂ブラケット332が配置されている。スティッフナ33とキャリッジ20上のコイル・ワイヤとが接触する場合には、やあわらかい樹脂ブラケット332が接触するため、コイル・ワイヤの被覆破損を防止することができる。また、メタルプレート331とコイル・ワイヤとの接触を防止することができるので、メタルプレート331によるコイル・ワイヤの破損及び短絡の危険性を避けることができる。
以下において、キャリッジ20とスティッフナ33の嵌装部40の構成について説明する。図5Aは、図3BにおけるA−A切断線における断面をヘッド・スライダ13側から見た図である。図5Bは、図3BにおけるB−B切断線における断面を回動軸方向に置いて見た図を示している。キャリッジ20の凸部28の頂面28aが、露出しているメタルプレート331の上面(主面)と当接している。これによって、メタルプレート331と凸部28との確実な接触を行い、また、接触面積をHDDにあわせて容易に設定することができる。
さらに、本例においては、凸部28の頂面281が凹凸形状、つまり段差を備えており、また、スティッフナ33の凹部333内に、頂面281の凹凸形状に対応した凹凸形状が形成されており、両部材が嵌まっている。両部材の間には、製造公差吸収のために隙間が空けられている。このように、頂面281の凹凸形状と凹部333内の凹凸形状が対応することにおって、より確実に凸部28とメタルプレート331とを接触させることができる。具体的には、凹部333内おいて、樹脂ブラケット332が階段状に形成され、段差が存在する。凹部内のステップ334の高さが、メタルプレート331の面と樹脂ブラケット332のキャリッジ20側表面との間に位置している。尚、凸部28と凹部33との間に隙間がなく、完全に嵌まっていても良い。
凹部333の内一つの側(トップ・カバー側)において、樹脂ブラケット332が完全に切りかかれており、開放となっている。しかし、この部分を樹脂で閉じて、樹脂で周囲を囲まれた凹部を形成してもよい。図5Bに示したように、本例においては、回動軸15からヘッド・スライダ13に向かう方向における凸部28の寸法は凹部333の寸法以下であり、両部材の寸法公差を吸収して、より確実にメタルプレート331と凸部28とのコンタクトを図ることができるようになっている。
上述のように、本形態のFPCユニット30はメタルプレート331を備え、それがキャリッジ20に当接している。これによって、プリアンプIC32の温度上昇を効果的に抑制することができる。さらに、キャリッジ20の凸部28とスティッフナ33の凹部333とが嵌まっているため、樹脂ブラケット332とキャリッジ20との位置関係が確定することになり、樹脂ブラケット332の凹部333内で露出するメタルプレート331からキャリッジ20の凸部28への熱の移動が確実に行われるようになる。
また、キャリッジ20の凸部28は、プリアンプIC32の近傍にあることが好ましい
具体的には、プリアンプIC32のキャリッジ側の面(底面と呼ぶ)の少なくとも一部が凸部28の頂面281と重なることが好ましい。さらに好ましくは、頂面281もしくはプリアンプIC32底面の一方が、他方に完全に重なることが好ましい。これによって、プリアンプIC32から発生した熱がキャリッジ20に流れやすくなり、頂面281がプリアンプIC32の真下にあるとき、特に効果が大きくなる。
図5A及び図5Bに示したように、頂面281の凹凸形状と凹部333内の凹凸形状が対応することが好ましいが、図6に示すように、頂面281を平坦な面として形成することも可能である。図6は図5Aに対応する。あるいは、図7に示すように、メタルプレート331に凹凸形状を形成し、メタルプレート331の凹凸形状と頂面281の凹凸形状とを対応させることができる。これによって、樹脂ブラケット332に凹凸形状を設ける場合と同様の効果を奏する。
上述の例においては、キャリッジ20が凸部28を備え、スティッフナ33が凹部333を備えている。これと異なり、スティッフナ33が凸部を備え、その凸部がキャリッジ20に形成された凹部に嵌まる構成とすることもできる。図8は、図5Aに対応する断面構造を示している。メタルプレート331が、キャリッジ側に凸部335を備え、キャリッジ20のスティッフナ33対向面には、メタルプレート331の凸部335に対応した凹部201が形成されている。凸部335と凹部201とが嵌まり、この嵌まった部分において、プリアンプIC32の熱が、メタルプレート331からキャリッジ20へと逃げていく。
ここで、スティッフナ33の凹部333とキャリッジ20の凸部28とは、ワイヤ接続端子29と反対側にあることが好ましい。例えば、図2に示したように、嵌装部40をキャリッジ20のベース11とは反対側に設け、ワイヤ接続端子29をキャリッジ20のベース11側に設けるとよい。
これによって、FPC31とワイヤ接続端子29との配線を容易に行うことができる。また、ワイヤ接続端子29がメタルプレート331に接触することによってひきおこされるショートを、より確実に防ぐことができる。ワイヤ接続端子29は、嵌装部40から離れているとともに、樹脂ブラケット332で囲まれた部分に設けられる。これによって、ワイヤ接続端子29とFPC31とを接続するための半田溶融を促進し、製造を容易とする。
本形態に従うHSAを有すルHDDを製造し、その放熱効果について検証した。具体的には、図2-5を参照して説明したように、キャリッジ20に凸部28頂面281を露出しているメタルプレート331に当接させた。比較例として、嵌装部40を有していない通常のHDDを用意した。つまり、キャリッジ20はメタルプレート331に当接していない。この比較は、環境温度が60℃で、磁気ディスク駆動電圧5.25Vの環境下でフォーマットコマンドを行ったときの温度変化を行った。従来のHDDと比較して、本形態従うHDDは、平均で約13℃の放熱効果があることが確認できた。
以上のように、本実施の形態に係るHDDにおいては、FPCユニット30がキャリッジ20に取付けられるとき、嵌装部40によってスティッフナ33及びFPC31がキャリッジ20に対して動かないようにする。このことから、FPC31上に載置されたプリアンプIC32で発生した熱は、樹脂ブラケットの切り欠きから露出したメタルプレート331を介してキャリッジ20に熱が確実に流れ込み、プリアンプIC32の温度上昇を効果的に抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、本形態のキャリッジ20は、一体的に形成された複数のアーム23とコイル・サポート27とを備えているが、本発明は、個別に形成された複数のアームと、コイル・サポートとを軸受部においてスタックして形成したキャリッジも適用することができる。さらに、HDD以外のディスク・ドライブ装置に本発明を適当することができる。
あるいは、放熱作用を行う放熱性部材として上述のように金属製のプレートを使用することが好ましいが、セラミックなど他の材料の部材を使用することも可能である。また、キャリッジの凸部はメタルプレートの上面に当接することが好ましいが、放熱性が確保されれば、その側面と凸部とが接触していてもよい。アクチュエータに実装される回路素子は、プリアンプICに限らず、他の回路素子であってもよい。
本実施形態において、HDDの全体構成を模式的に示す平面図である。 本実施形態において、ヘッド・スタック・アセンブリの構成を模式的に示す斜視図である。 本実施形態において、FPCユニットの全体構成を模式的に示す斜視図である。 本実施形態において、FPCユニットのスティッフナの形状を模式的に示す斜視図である。 本実施形態において、キャリッジの構成を模式的に示す斜視図である。 図3BにおけるA−A切断線における断面をヘッド・スライダ側から見た図である。 図3BにおけるB−B切断線における断面を回動軸方向に置いて見た図を示している。 本実施形態において、キャリッジの凸部が平坦な頂面を有する場合における嵌装部の断面図である。 本実施形態において、メタルプレートとキャリッジの凸部頂面とが嵌まる凹凸形状を備える場合における嵌装部の断面図である。 本実施形態において、メタルプレートが凸部を備えキャリッジが凹部を備える場合における嵌装部の断面図である。
符号の説明
1 ハードディスク・ドライブ、10 磁気ディスク、11 ベース、
12 スピンドル・モータ、13 ヘッド・スライダ、14 アクチュエータ、
15 回動軸、16 VCM、17 フラットコイル、19 ランプ機構、
20 キャリッジ、22 サスペンション、23 アーム、
24 ヘッド・ジンバル・アセンブリ、25 フレキシャ、26 軸受部、
27 コイル・サポート、28 凸部、29 ワイヤ接続端子、30 FPCユニット、
31 FPC、32 プリアンプIC、33 スティッフナ、34 コネクタ、
35 突出部、40 嵌装部、201 凹部、231 溝、281 凸部頂面、
331 メタルプレート、332 樹脂ブラケット、333 凹部、334 ステップ、
335 凸部

Claims (12)

  1. 筺体と、
    記録ディスクへアクセスするヘッドと、
    前記筺体内に固定され、前記ヘッドを保持し移動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータに固定された支持部材と、
    前記アクチュエータの反対側において、前記支持部材上に設けられたフレキシブル回路基板と、
    前記フレキシブル回路基板上に実装された回路素子と、を備え、
    前記支持部材は、前記アクチュエータと当接する樹脂層と、その樹脂層よりも熱伝導性が高く前記フレキシブル回路基板と前記樹脂層との間にある放熱性材料層とを有し、
    前記アクチュエータの一部と前記支持部材とが嵌まっており、その嵌まった部分において、前記樹脂層から露出している前記放熱性材料層と前記アクチュエータの一部とが接触している、
    ディスク・ドライブ装置。
  2. 前記アクチュエータの本体部から突出する凸部が前記支持部材の凹部に嵌まり、その凸部が前記放熱性材料層と接触している、請求項1に記載のディスク・ドライブ装置。
  3. 前記凸部の頂面が前記樹脂層から露出している前記放熱性材料層の面に当接している、請求項2に記載のディスク・ドライブ装置。
  4. 前記凸部の頂面と前記支持部材のその頂面と当接する部分とが、互いに対応する凹凸形状を有している、請求項3に記載のディスク・ドライブ装置。
  5. 前記凸部の頂面の少なくとも一部と前記回路素子とが重なる位置にある、請求項3に記載のディスク・ドライブ装置。
  6. 前記放熱性材料層の少なくとも一部は前記樹脂層と前記回路素子と間にある、請求項1に記載のディスク・ドライブ装置。
  7. 前記樹脂層の少なくとも一部は、前記ヘッドの信号伝送配線と前記フレキシブル回路基板との半田接続部と前記アクチュエータとの間にある、請求項1に記載のディスク・ドライブ装置。
  8. 前記樹脂層の少なくとも一部は、前記アクチュエータに配設されているVCMコイルのための配線と前記フレキシブル回路基板との接続部と前記アクチュエータとの間にある、請求項1に記載のディスク・ドライブ装置。
  9. 筺体と、
    記録ディスクへアクセスするヘッドと、
    前記筺体内に固定され、前記ヘッドを保持し移動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータに固定された支持部材と、
    前記アクチュエータの反対側において、前記支持部材上に設けられたフレキシブル回路基板と、
    前記フレキシブル回路基板上に実装された回路素子と、を備え、
    前記支持部材は、前記アクチュエータと当接する樹脂層と、前記回路素子と前記樹脂層との間にある金属層とを有し、
    前記アクチュエータの一部と前記支持部材とが嵌まり、その嵌まった部分において、前記樹脂層から露出している前記金属層と前記アクチュエータの一部とが接触している、
    ディスク・ドライブ装置。
  10. 前記アクチュエータの本体部から突出する凸部が前記支持部材の凹部に嵌まり、その凸部の頂面が前記金属層と当接している、請求項8に記載のディスク・ドライブ装置。
  11. 前記樹脂層の少なくとも一部は、前記ヘッドの信号伝送配線と前記フレキシブル回路基板との半田接続部と前記アクチュエータとの間にある、請求項10に記載のディスク・ドライブ装置。
  12. 前記樹脂層の少なくとも一部は、前記アクチュエータに配設されているVCMコイルのための配線と前記放熱性材料層との間にある、請求項10に記載のディスク・ドライブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8194356B2 (en) 2008-12-22 2012-06-05 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. Head-stack assembly including heat-dissipation and impedance-matching structure and hard-disk drive using the head-stack assembly

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