JP2007282450A - 電源装置、保護特性を用いた出力制御方法、ならびに、出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

電源装置、保護特性を用いた出力制御方法、ならびに、出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2007282450A
JP2007282450A JP2006108922A JP2006108922A JP2007282450A JP 2007282450 A JP2007282450 A JP 2007282450A JP 2006108922 A JP2006108922 A JP 2006108922A JP 2006108922 A JP2006108922 A JP 2006108922A JP 2007282450 A JP2007282450 A JP 2007282450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
characteristic
protection
load device
output control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006108922A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ohara
浩一 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Priority to JP2006108922A priority Critical patent/JP2007282450A/ja
Publication of JP2007282450A publication Critical patent/JP2007282450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】電源装置の保護機能処理を過剰に付与することなく必要最小限度に、かつ、効率良く動作させること。
【解決手段】負荷機器30と接続された主電源回路1を有する電源装置において、負荷機器30がもつ固有の状態(機器特性)を認識する機能と、その認識した負荷情報Bを基に最適な保護特性をメモリ4の中から自動的に選択し、その選択した最適な保護特性に基づいて主電源回路1を制御信号Aにより制御して該負荷機器30に対する電力の出力制御処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に搭載若しくは接続される、電源装置、保護特性を用いた出力制御方法、ならびに、出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来から、負荷機器としての電子機器には、これに電力を供給するための電源装置が、搭載若しくは接続されている。電源装置には、その正常に動作中の電子機器を異常な状態から電気的に保護するために、保護機能としての電子回路を一般に備えている。
その電源装置に搭載された電子回路の保護機能としては、過電流保護、過電圧保護、過熱保護などの各種の保護機能が設定されている。
これらの保護機能は、その電源装置に搭載する電子回路で、ある決まった特性を実現するように設計されている。
また、これらの保護機能は、負荷短絡や負荷での消費電流過大などで、電源装置の電子回路と負荷機器が破損しないようにすることが目的となっている。
特開2001−78443号公報
しかし、従来の方法では、各種の保護機能を作動させるための判断基準となる保護特性がその電子回路によって決まっており、固定された値となっているために、負荷の状況に応じて保護特性の変更ができなかった。
その結果、電源装置の電流容量が十分大きく、一方で負荷となる電子機器の消費電流がそれに比べて十分小さかった場合では、電子機器にとっては電源装置の保護特性が過剰となってしまい、電源装置の保護機能が働く前に、負荷機器が破損してしまう場合があった。
また、保護特性が固定となっているため、電源装置に接続される電子回路には悪影響が無いような一過性の異常状態でも、保護違反となる条件であれば、保護機能が働いてしまい、いわゆる過保護状態となってしまい、最悪の場合には電源装置の機能が停止するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、負荷機器がもつ固有の機器特性に応じて保護特性の変更を行うことにより、電源装置の保護機能処理を過剰に付与することなく必要最小限度に、かつ、効率良く動作させることが可能な、電源装置、保護特性を用いた出力制御方法、ならびに、出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
本発明は、負荷機器に対して電力を供給する電源装置であって、前記負荷機器と出力端子を介して接続された主電源回路と、前記負荷機器がもつ固有の機器特性に応じて該負荷機器の動作を保護するための基準となる保護特性を設定し、該設定された保護特性に基づいて前記主電源回路を制御することによって前記負荷機器に対する電力の出力制御処理を実行する出力制御手段とを具えたことを特徴とする電源装置を構成する。
前記出力制御手段は、前記負荷機器と出力端子を介して接続された主電源回路に対して、該負荷機器に対する電力の出力制御処理を実行するための制御信号を出力する制御回路と、前記保護特性を、前記出力端子に接続される前記負荷機器がもつ固有の機器特性に対応させて記憶したメモリとを含んでもよい。
前記制御回路は、前記出力端子に接続される前記負荷機器がもつ固有の機器特性を取得し、該取得した機器特性の内容を判別する判別手段と、前記判別した負荷機器の固有の機器特性に対応した保護特性を、前記メモリに記憶された複数の保護特性データの中から選択する選択手段と、前記主電源回路の経時的に変化する動作特性を検出する検出手段と、前記選択された保護特性に対して、前記検出された動作特性を比較する比較手段と、前記比較結果に応じて、前記主電源回路から前記負荷機器への電力の出力制御処理を実行するための前記制御信号を出力するか否かを決定する決定手段とを含んでもよい。
前記選択手段、前記比較手段、又は前記決定手段のいずれかによる処理の結果に基づいて前記負荷機器に対する保護の解除条件を設定し、該解除条件に基づいて前記主電源回路から前記負荷機器へ実行中の電力の出力制御処理に対する解除の制御を実行する解除制御手段をさらに具えてもよい。
前記負荷機器の固有の機器特性に対応した保護特性は、前記負荷機器へ供給される電流の閾値に関する過電流保護特性、該負荷機器へ供給される電圧の閾値に関する過電圧保護特性、又は、該負荷機器に接続された主制御回路での温度の閾値に関する温度保護特性を含んでもよい。
本発明は、電源装置を構成する主電源回路の出力端子に接続される負荷機器に対する電力の供給制御を実行するための、保護特性を用いた出力制御方法であって、前記出力端子に接続される前記負荷機器がもつ固有の機器特性を取得し、該取得した機器特性の内容を判別する工程と、前記判別した負荷機器の固有の機器特性に対応した保護特性を、メモリに記憶された複数の保護特性データの中から選択する工程と、前記主電源回路の経時的に変化する動作特性を検出する工程と、前記選択された保護特性に対して、前記検出された動作特性を比較する工程と、前記比較結果に応じて、前記主電源回路から前記負荷機器への電力の出力制御処理を実行するための制御信号を出力するか否かを決定する工程とを具えたことを特徴とする保護特性を用いた出力制御方法を提供する。
前記選択工程、前記比較工程、又は前記決定工程のいずれかによる処理の結果に基づいて前記負荷機器に対する保護の解除条件を設定し、該解除条件に基づいて前記主電源回路から前記負荷機器へ実行中の電力の出力制御処理に対する解除の制御を実行する解除制御工程をさらに具えてもよい。
本発明は、コンピュータに、上記出力制御方法を実行させるための出力制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
本発明によれば、負荷機器と接続された主電源回路を有する電源装置において、負荷機器がもつ固有の状態(機器特性)を認識する機能と、その認識した負荷情報を基に最適な保護特性をメモリの中から自動的に選択し、その選択した最適な保護特性に基づいて主電源回路を制御信号により制御して該負荷機器に対する電力の出力制御処理を実行するようにしたので、負荷機器に対して過剰に保護機能が働いたり、負荷機器が破損や、電源装置の機能が動作環境に無関係に停止等をするようなことを無くすことができ、これにより、電源装置の保護機能処理を過剰に付与することなく必要最小限度に、かつ、効率良く動作させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の例]
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図2に基づいて説明する。
<構成>
図1は、本発明に係る電源装置100の構成例を示す。
電源装置100は、主電源回路1と、マイコン専用電源回路2と、制御回路(マイコン)3と、メモリ4とを備えている。
電源入力ライン20には、主電源回路1およびマイコン専用電源回路2の入力側に接続されている。電源出力ライン21には、出力端子22を介して、負荷機器としての電子機器30が接続されている。
この電源出力ライン21には電流センサ5が接続され、その出力端子22間には電圧センサ6が接続されている。主電源回路1内には、熱センサ7が設けられている。
これにより、制御回路3には、電流センサ5、電圧センサ6、熱センサ7によりそれぞれ検出された信号が入力される。また、制御回路3には、主電源回路1に対して制御信号Aを出力する制御線8が接続されている。
電源装置100は、電子機器30がもつ固有の機器特性に応じて、該電子機器30の動作を保護するための基準となる保護特性を設定し、該設定された保護特性に基づいて該負荷機器に対する電力の供給制御を行う機能をもつ。
制御回路3は、制御線8を通じて、電子機器30と出力端子15を介して接続された主電源回路1に対して、該電子機器30に対する電力の供給制御を行うための制御信号Aを出力する。
また、制御回路3には、電流センサ5、電圧センサ6、熱センサ7、負荷入力線9、通信線10が接続され、それぞれ信号が入力される。
負荷情報Bは、出力端子22に接続された電子機器30に関する負荷容量や負荷の種類などの情報を、制御回路3に知らしめるための信号であり、負荷入力線9を介して入力される。
データ通信情報Cは、情報通信機器31と制御回路3との間で通信を行うための信号であり、保護特性データの設定変更や、制御回路3の制御状態をモニタするためのものであり、通信線10を介して入力される。
メモリ4は、保護特性を、出力端子22に接続される電子機器30がもつ固有の機器特性に対応させて記憶させる機能をもつ。
このメモリ4に記憶された電子機器30の固有の機器特性に対応した保護特性には、電流センサ5により検出される電子機器30への供給用の電流の閾値に関する過電流保護特性、電圧センサ6により検出される電子機器30への供給用の電圧の閾値に関する過電圧保護特性、又は、熱センサ7により検出される主制御回路1での温度の閾値に関する温度保護特性などが含まれる。
<動作>
図1の電源装置100における出力制御の動作について説明する。
制御回路3とメモリ4とは、電源装置100の保護機能を制御するために、主電源回路1とは別に独立したマイコン専用電源2で動作する。
主電源回路1は、通常の電源回路であり、電源入力として供給された電圧を、電源装置100の仕様とおりの電圧になるように制御する。
今、電源入力ライン20へ電源が供給されることにより、主電源回路1とマイコン専用電源回路2とが動作を開始し、これと同時に制御回路3とメモリ4も動作を開始する。
制御回路3は、動作開始直後から、電流センサ5、電圧センサ6、熱センサ7の状態を監視しており、これら各センサ5,6,7からそれぞれ検出された信号が随時入力されている。
そして、制御回路3は、それら各センサ5,6,7により検出された信号と、メモリ4に登録されている保護特性データとを常時照合することにより、保護機能を動作させるかどうかを判断する。
制御回路3では、負荷情報9の情報を基にして、照合すべき保護特性データをメモリ4に記録されているものから選択したり、また、制御回路3に搭載されている制御プログラムを選択することによって、最適な保護特性を実行する。
制御回路3が保護機能を動作させるような状態になったと判断した場合には、主電源回路1の電源回路を制御するための制御信号Aを、制御線8を介して制御回路3が発信する。
主電源回路1では、制御信号Aの指令を受けて、場合により電源出力を停止したり、場合により電源出力を低減したり、場合により供給電流を制限したりすることによって、電子機器30が安全な状態になるように動作させる。
通信線10に、パソコンなどの情報通信機器を接続することにより、制御回路3のプログラムを変更したり、電源装置100内の内部情報をモニタしたり、また制御回路3を経由してメモリ4に格納されている保護データを変更したりすることができる。
<出力制御処理>
図2は、制御回路3において、電子機器30に対する電力の供給制御を実行するための、保護特性を用いた出力制御処理を説明するフローチャートを示す。
ステップS1では、電子機器30がもつ固有の機器特性を取得し、該取得した機器特性の内容を判別する。
ステップS2では、判別した電子機器30の固有の機器特性に対応した保護特性を、メモリ4に記憶された複数の保護特性データの中から選択する。
ステップS3は、主電源回路1の経時的に変化する動作特性を検出する。例えば、電流センサ5、電圧センサ6によって、主電源回路1の出力端子22から出力される電流、電圧をそれぞれ検出し、また、熱センサ7によって主電源回路1内の温度を検出する。
ステップS4では、選択された保護特性に対して、検出された動作特性を比較する。
ステップS5では、比較結果に応じて、主電源回路1から電子機器30への電力の供給制御を実行するための制御信号Aを出力するか否かを決定する。
このステップS5においては、比較結果により、主電源回路1から電子機器30への電力の供給制御を実行しないと決定したときでも、さらに、該決定よりも前の比較結果により決定した電力の供給制御の結果、又は、選択した保護特性に基づいて、該電力の出力制御処理を実行するか否かを決定してもよい。
ステップS6では、ステップS2の選択による処理の結果、ステップS4の比較による処理の結果、又はステップS5の決定による処理の結果のいずれかに基づいて解除条件を設定し、該解除条件に基づいて主電源回路1から負荷機器30へ実行中の電力の出力制御処理に対する解除の制御を実行する。
[第2の例]
本発明の第2の実施の形態を、図3〜図5に基づいて説明する。なお、前述した第1の例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
<構成>
図3は、電源装置200の構成例を示す。
本例では、電源装置200として、フライバック方式のスイッチング電源回路を、主電源回路1として構成した場合の例である。
スイッチング電源回路200の構成について説明する。
電源装置200の入力端子15を介して電源入力ライン20には、整流器40と、平滑用のコンデンサ41とが接続されている。
主電源回路1には、1次側コイル50a,50bおよび2次側コイル50cからなるトランス50が設けられている。電源入力ライン20と接続された1次側コイル50aには、電源IC42と、MOSのトランジスタ素子43と、ダイオード44と、ツェナーダイオード45とが接続されている。2次側コイル50cには、ダイオード45と、ツェナーダイオード46と、抵抗47と、平滑用のコンデンサ48とが接続されている。
1次側コイル50bと、2次側コイル50cのツェナーダイオード46が接続されたラインとの間には、エラーアンプ60が設けられている。エラーアンプ60は、フォトトランジスタ61とフォトダイオード62とからなる。
フォトトランジスタ61が接続された1次側コイル50bと、制御回路3に接続された制御線8との間には、エラーアンプ70が設けられている。エラーアンプ70は、フォトトランジスタ71とフォトダイオード72とからなる。
電流センサ5には、電流トランス(CT)やホール素子などの適用が想定される。また電流センサ5の信号はアナログ値となるので、制御回路3のアナログ電圧入力端子に接続する。
本例では、電圧センサ6として、そのまま制御回路3のアナログ電圧入力端子を使用することを想定している。
熱センサ7は、熱電対素子などを想定しており、そのアナログ電圧信号を制御回路3のアナログ電圧入力端子に接続する。
なお、本例では、スイッチング電源回路を例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、他の電源装置として例えばシリーズ電源回路にも適用できる。
<出力制御処理>
図4は、制御回路3において、電子機器30に対する電力の供給制御を実行するための、保護特性を用いた出力制御処理を説明するためのフローチャートを示す。
ステップS20では、出力端子22に接続された電子機器30からの負荷情報B(固有の機器特性)をチェックして、その負荷情報Bに対応してメモリ4の中から特性データ(固有の機器特性に対応した保護特性)を選択する。そして、以下の処理では、その選択した特性データを、その電子機器30がもつ固有の機器特性に対応した閾値データとして判定の基準として利用する。
図5は、メモリ4に記憶された負荷特性表300を示す。
負荷特性表300には、負荷情報Bと特性データとが関連付けされて記憶されている。
すなわち、No.1,2,3,4…の各負荷情報Bに対応して、特性データとして、1−A,2−A,3−A,4−A等からなる過電流閾値301と、1−B,2−B,3−B,4−B等からなる過電圧閾値302と、1−C,2−C,3−C,4−C等からなる過熱閾値303と、1−D,2−D,3−D,4−D等からなる電源保護特性304と、1−E,2−E,3−E,4−E等からなる保護復帰条件305と、1−F,2−F,3−F,4−F等からなる保護復帰特性306とが記憶されている。
1例として、図5の負荷特性表300において、No.3の負荷情報Bが選択されたとすると、以後の処理で判定基準となる特性データとして、3−Aの過電流閾値301と、3−Bの過電圧閾値302と、3−Cの過熱閾値303と、3−Dの電源保護特性304と、3−Eの保護復帰条件305と、3−Fの保護復帰特性306とが選択されることになる。
ステップS21は、電流センサ5により検出された信号の値すなわち電流値を、その選択された特性データすなわち判定基準となる閾値を示す図5の過電流閾値301と比較する。
この比較により、電流値が閾値を越えている場合には、NGと判定して、ステップS24に進み、保護機能処理を実行する。ここでの保護機能処理としては、図5の電源保護特性304を用いる。
ステップS24の保護機能処理の例としては、電源出力の停止処理、電源出力の低減処理、供給電流の制限処理等の各種制御処理が考えられ、これにより、制御回路3から制御線8を介して主電源回路1に対して制御信号Aを出力することによって、電子機器30を電気的に破壊することなく安全な状態に保つように調整することができる。
このような保護機能処理が働いた場合、制御回路3は主電源回路1に対して制御信号Aを送って、主電源回路1の電源IC42の保護機能を有効にするように働く。本例では、電源IC42にフィードバックされているエラーアンプ60に、制御信号8が入力される別のエラーアンプ70を並列接続して、電源IC42の動作を抑制することによって、保護機能処理を働かせる。
ステップS24の具体的な例としては、図3の回路例では、制御信号Aがエラーアンプ70に入力されることにより、フォトダイオード72が発光して、フォトトランジスタ71がオンすることで、エラーアンプ60と同じ電源制御機能を、制御回路3(マイコン)のアナログ出力8の電圧を制御することで、マイコン3から直接制御することが可能となる。これにより、エラーアンプ60の制御が弱く電源出力がまだ保護状態になっていない時でも、マイコン3からの制御で電源を保護状態にも、通常の動作状態にも制御することが可能となる。
なお、エラーアンプ60およびエラーアンプ70の動作を簡単に説明する。
フォトダイオードの点灯の強さに比例してフォトトランジスタが流すことができる電流が大きくなり、1次コイル50bに発生する電流もそれに比例して電源IC42にフィードバックし、電源IC42はこのフィードバック電流が大きいほどトランジスタ43をONさせるスイッチング時間を低下させるように制御して1次コイル50aへの電流供給を低下させる。そのため、エラーアンプ70のフォトダイオード72の発光量をマイコン3のアナログ出力8で制御することで、電源装置の出力状態をマイコン3から自在に制御することが可能となる。
また、同様にして、その他の電源出力の停止処理や、電源出力の低減処理等の各種制御処理も容易に実行することが可能となる。
一方、ステップS21で電流値が閾値以下の場合には、OKと判定して、ステップS22に進む。
ステップS22は、電圧センサ6により検出された信号の値すなわち電圧値を、その選択された特性データすなわち図5の過電圧閾値302と比較する。
この比較により、電圧値が閾値を越えている場合には、NGと判定して、ステップS24に進んで、図5の電源保護特性304を用いて保護機能処理を実行する。
一方、電圧値が閾値以下の場合には、OKと判定して、ステップS23に進む。
ステップS23は、熱センサ7により検出された信号の値すなわち発熱量を電圧に換算した換算値を、その選択された特性データすなわち過熱閾値303と比較する。
この比較により、換算値を越えている場合には、NGと判定して、ステップS24に進み、図5の電源保護特性304を用いて保護機能処理を実行する。
一方、換算値が閾値以下の場合には、OKと判定して、ステップS25に進む。
ステップS25では、現在、保護機能処理が、実行中か否かを判定する。実行中でなければステップS28に飛び、実行中であればステップS26に進む。
以下、ステップS26、ステップS27について詳細に説明する。
ステップS26、ステップS27では、保護機能処理を解除するための処理を提示するものである。
保護機能処理の解除条件としては、例えば、これまでの処理の経過履歴を用いることができる。これまでの処理の経過履歴としては、例えば、ステップS20の選択結果、ステップS21〜ステップS23の比較結果、ステップS24の保護機能処理の実行結果等を用いることができる。
具体例として、ステップS26では、これまでの処理の経過履歴を図5の負荷特性表300の保護復帰条件305と比較した結果、保護機能処理を解除する解除条件を満足するか、を判定する。
保護復帰条件305としては、電圧、電流、熱の保護機能処理を解除するための値や、経過時間等を設定することができる。
これまでの処理の経過履歴と保護復帰条件305との比較処理の例としては、保護復帰条件305の成立回数や一定時間等の計測を行い、計測結果に基づいて保護復帰条件305が確実に安定して成立していることを確認してから、保護機能処理を解除するか否かの判定を行う。
そして、保護機能処理を解除するときにはステップS27に進み、解除しないときにはステップS28に進む。
ステップS27では、図5の負荷特性表300の保護復帰特性306に従って、電源装置200の保護処理機能を段階的に解除する制御を行う。
保護復帰特性306としては、例えば、ステップS20で選択した電源装置200に接続された電子機器30の負荷特性Bや、ステップS21〜ステップS23で比較したメモリ4中の過電流閾値301、過電圧閾値302、過熱閾値303や、ステップS24で実行した保護機能処理等を用いることができる。これにより、負荷機器30に対して実行中の保護は、これら保護復帰特性306の内容に従って、経時的に変化又は制御値を段階的に軽減させながら解除することができる。
ここで、上記ステップS26、ステップS27の処理の意義について説明する。
ステップS26、ステップS27は、ステップS21〜ステップS23の処理において、ステップS24の保護機能処理(NGの状態)を実行せずに、そのままOKの状態で進んできたとしても、さらに、該決定よりも前のこれまでの経過履歴により決定した電力の供給制御の結果に基づいて、該電力の供給制御を実行するか否かを決定するための処理を実行するというものである。
この図4のプログラム処理においては、サイクリック処理で無限にループするように作成しており、そのループ処理の毎に負荷情報9の状態をチェックして、特性データを選択するようにしている。
同様に、各センサ5,6,7の状態もループ処理の毎にチェックして、特性データと比較して、NGであれば保護機能を働かせるようにしている。
一方、全てのセンサ5,6,7の状態がOKであっても、その直前のループ処理で保護機能処理が働いていた場合、すぐに保護機能処理を解除すると危険な場合がある。
そこで、このような点を考慮して、このステップS26とこれに続くステップS27とでは、保護機能の解除には、動作環境の状態を十分確認した上で安全を確認してから解除する工夫を盛り込んでいる。
その後、ステップS28では、通信線10を介してデータ通信情報Cの要求を許可するか否かを判定する。
要求を許可する場合はステップS29に進み、要求を許可しない場合はループ先頭のステップS20に戻る。
ステップS29では、データ通信情報Cの要求の許可を受けて、データ通信処理を実行する。このプログラム処理では、ループ処理の毎にデータ通信情報Cの状態を確認して、外部に接続したパソコンなどの情報機器からの通信要求に応答するようにする。この処理では、制御回路3のプログラムの変更や、メモリ4に格納する特性データの変更や、マイコン内部でデータのモニタなどを実行する。
<利点>
以上述べたような各例から、以下に述べるような利点を得ることができる。
1)本発明を適用した電流容量が大きな電源装置100,200から消費電流の小さな負荷機器(電子機器30)へ電源を供給するときには、保護特性をその消費電流に合わせて低く設定することで、万が一接続した機器が故障して電流が過大に流れるような事故が発生しても、接続した機器や配線材などの焼損や発火といった重大事故の発生を防ぐことができる。
2)電源IC42の内部温度が高い状態で電源仕様の最大電流を取り出そうとすると、電源装置100,200が破損する場合があるので、通常は負荷軽減処置をとる。この場合は、ユーザが意識して軽減した負荷を接続しなければならないため、間違えて負荷の大きなものを接続すると、電源装置100,200の故障などの思わぬ事故が発生する場合がある。
しかし、本発明を適用した電源装置100,200であれば、熱センサ7のデータと、電流センサ5のデータとを総合判断して、自動的に危険な状態を回避するように、主電源回路1の動作状態を調整することができるようになり、電源装置100,200の破損などの致命的な結果を回避することができる。
3)通常の過電流保護回路では、保護機能が働いた場合に完全に電源出力電圧を0Vにすることができないが、本発明を適用した電源装置100,200であれば、制御回路3からの指令で主電源回路1を強制的に停止させて0Vにすることが可能となる。
同様に、制御回路3のプログラミング次第で、保護機能が働いた時の電圧や電流などの供給仕様も自由に制御することが可能となるので、負荷機器にあった電源特性を作り出すことが可能となる。
4)制御回路3を搭載した本発明の電源装置100,200であれば、制御回路3のデータ通信機能を使うことで電源装置100,200の各センサ5,6,7の状態をモニタして、電源装置100,200の状態を外部に接続したパソコンなどの情報機器で記録したり監視したりすることができ、電源品質管理などの情報処理が可能となる。
5)負荷情報Bを制御回路3で常時監視することができるので、接続している負荷機器の台数が設備の稼動途中で変化する様な装置の場合でも、それに応じた保護と特性に自動的に変更して、常に最適な電源保護機能で電源装置100,200を稼動させることができる。これにより、電源装置100,200の電流能力が負荷機器に対して過大になり、その結果、負荷機器の故障により、負荷機器に仕様を超えた大電流が流れて、負荷機器を破損させてしまうことを防ぐことができる。
本発明の第1の実施の形態である電源装置の構成例を示すブロック図である。 保護特性を用いて出力制御処理を実行する例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態である電源装置としてスイッチング電源回路の構成例を示すブロック図である。 保護特性を用いて出力制御処理を実行する例を示すフローチャートである。 メモリに記憶された、負荷情報と特性データとの対応関係の例を示す説明図である。
符号の説明
1 主電源回路
2 マイコン専用電源回路
3 制御回路(マイコン)
4 メモリ
5 電流センサ
6 電圧センサ
7 熱センサ
8 制御線
15 入力端子
20 電源入力ライン
21 電源出力ライン
22 出力端子
30 電子機器
31 情報通信機器
40 整流器
41 平滑用のコンデンサ
42 電源IC
43 MOSのトランジスタ素子
44 ダイオード
45,46 ツェナーダイオード
47 抵抗
48 平滑用のコンデンサ
50a,50b 1次側コイル
50c 2次側コイル
50 トランス
60 エラーアンプ
61 フォトトランジスタ
62 フォトダイオード
70 エラーアンプ
71 フォトトランジスタ
72 フォトダイオード
100,200 電源装置
A 制御信号
B 負荷情報
C データ通信情報

Claims (8)

  1. 負荷機器に対して電力を供給する電源装置であって、
    前記負荷機器と出力端子を介して接続された主電源回路と、
    前記負荷機器がもつ固有の機器特性に応じて該負荷機器の動作を保護するための基準となる保護特性を設定し、該設定された保護特性に基づいて前記主電源回路を制御することによって前記負荷機器に対する電力の出力制御処理を実行する出力制御手段と
    を具えたことを特徴とする電源装置。
  2. 前記出力制御手段は、
    前記負荷機器と出力端子を介して接続された主電源回路に対して、該負荷機器に対する電力の出力制御処理を実行するための制御信号を出力する制御回路と、
    前記保護特性を、前記出力端子に接続される前記負荷機器がもつ固有の機器特性に対応させて記憶したメモリと
    を含むことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記制御回路は、
    前記出力端子に接続される前記負荷機器がもつ固有の機器特性を取得し、該取得した機器特性の内容を判別する判別手段と、
    前記判別した負荷機器の固有の機器特性に対応した保護特性を、前記メモリに記憶された複数の保護特性データの中から選択する選択手段と、
    前記主電源回路の経時的に変化する動作特性を検出する検出手段と、
    前記選択された保護特性に対して、前記検出された動作特性を比較する比較手段と、
    前記比較結果に応じて、前記主電源回路から前記負荷機器への電力の出力制御処理を実行するための前記制御信号を出力するか否かを決定する決定手段と
    を含むことを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 前記選択手段、前記比較手段、又は前記決定手段のいずれかによる処理の結果に基づいて前記負荷機器に対する保護の解除条件を設定し、該解除条件に基づいて前記主電源回路から前記負荷機器へ実行中の電力の出力制御処理に対する解除の制御を実行する解除制御手段
    をさらに具えたことを特徴とする請求項3記載の電源装置。
  5. 前記負荷機器の固有の機器特性に対応した保護特性は、
    前記負荷機器へ供給される電流の閾値に関する過電流保護特性、該負荷機器へ供給される電圧の閾値に関する過電圧保護特性、又は、該負荷機器に接続された主制御回路での温度の閾値に関する温度保護特性を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電源装置。
  6. 電源装置を構成する主電源回路の出力端子に接続される負荷機器に対する電力の供給制御を実行するための、保護特性を用いた出力制御方法であって、
    前記出力端子に接続される前記負荷機器がもつ固有の機器特性を取得し、該取得した機器特性の内容を判別する判別工程と、
    前記判別した負荷機器の固有の機器特性に対応した保護特性を、メモリに記憶された複数の保護特性データの中から選択する選択工程と、
    前記主電源回路の経時的に変化する動作特性を検出する検出工程と、
    前記選択された保護特性に対して、前記検出された動作特性を比較する比較工程と、
    前記比較結果に応じて、前記主電源回路から前記負荷機器への電力の出力制御処理を実行するための制御信号を出力するか否かを決定する決定工程と
    を具えたことを特徴とする保護特性を用いた出力制御方法。
  7. 前記選択工程、前記比較工程、又は前記決定工程のいずれかによる処理の結果に基づいて前記負荷機器に対する保護の解除条件を設定し、該解除条件に基づいて前記主電源回路から前記負荷機器へ実行中の電力の出力制御処理に対する解除の制御を実行する解除制御工程をさらに具えたことを特徴とする請求項6記載の保護特性を用いた出力制御方法。
  8. コンピュータに、請求項6又は7記載の出力制御方法を実行させるための出力制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2006108922A 2006-04-11 2006-04-11 電源装置、保護特性を用いた出力制御方法、ならびに、出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2007282450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108922A JP2007282450A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 電源装置、保護特性を用いた出力制御方法、ならびに、出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108922A JP2007282450A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 電源装置、保護特性を用いた出力制御方法、ならびに、出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007282450A true JP2007282450A (ja) 2007-10-25

Family

ID=38683307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006108922A Pending JP2007282450A (ja) 2006-04-11 2006-04-11 電源装置、保護特性を用いた出力制御方法、ならびに、出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007282450A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103457469A (zh) * 2013-08-16 2013-12-18 国家电网公司 防爆稳压电源

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0530734A (ja) * 1991-07-16 1993-02-05 Canon Inc スイツチング式直流電源装置
JPH09182418A (ja) * 1995-12-25 1997-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 過電流保護回路

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0530734A (ja) * 1991-07-16 1993-02-05 Canon Inc スイツチング式直流電源装置
JPH09182418A (ja) * 1995-12-25 1997-07-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 過電流保護回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103457469A (zh) * 2013-08-16 2013-12-18 国家电网公司 防爆稳压电源
CN103457469B (zh) * 2013-08-16 2015-07-22 国家电网公司 防爆稳压电源

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102473993B1 (ko) 전압 레귤레이터
US9160160B2 (en) Power supply with output protection and control method of the power supply
JP2007082365A (ja) 温度保護回路、電源装置、電子機器
US7791847B2 (en) Fault-sensing and protecting apparatus for soft start circuit of inverter and method for the same
JP2007228785A (ja) 電気機器、電気機器システム、および電源機器
JP4477607B2 (ja) 内燃機関用点火装置
KR20180121620A (ko) 두 개의 전류 모니터를 포함하는 장치
JP2006230111A (ja) Dc/dcコンバータ
JPH10243544A (ja) 過電流保護回路と過電流保護回路の過電流保護方法
JP2007282450A (ja) 電源装置、保護特性を用いた出力制御方法、ならびに、出力制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH11215690A (ja) 過電流保護装置
JP5749285B2 (ja) 電源供給装置
JP5817585B2 (ja) 電子制御装置
US11451046B2 (en) Single switch electronic fuses with multiple power outputs
TWI737778B (zh) 半導體裝置及過電流保護的設備
JP6904188B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2008109779A (ja) 過電流防止装置
JP2005033963A (ja) ファンモータ制御装置
JP6868708B2 (ja) 電源供給監視装置
JP2006223038A (ja) スイッチング電源回路保護装置およびスイッチング電源回路保護方法
JP2005241349A (ja) 制御装置
JP2006302951A (ja) 温度保護回路、電源装置、電子機器
KR20100006984A (ko) 전원차단장치 및 그 제어방법
JP7198169B2 (ja) スイッチング電源装置
EP2288019B1 (en) Motor control apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20080919

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Effective date: 20080919

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080919

A621 Written request for application examination

Effective date: 20090313

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20110422

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110810

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110816

A02 Decision of refusal

Effective date: 20111220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02