JP2006223038A - スイッチング電源回路保護装置およびスイッチング電源回路保護方法 - Google Patents

スイッチング電源回路保護装置およびスイッチング電源回路保護方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、商用電源をスイッチングして、スイッチングトランスの二次側に定電圧を供給するスイッチング電源回路保護装置およびスイッチング電源回路保護方法に関するものである。
【解決手段】 本発明は、出荷前におけるスイッチングトランジスタに流れる電流に着目して、前記電流を電圧に変換することにより、比較回路の閾値と比較し、前記閾値を超えた電圧値を積分して、この値をEEPROMに記憶しておき、使用時における所定の周期により、前記閾値を超えた時間当たりの電圧値を積分したものと、前記EEPROMに記憶された値とを比較し、所定以上の値になった場合、リモートコントローラに警報を発生させている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、商用電源をスイッチングする際の動作によって、スイッチングトランス内のエネルギーを充電および放電させ、前記スイッチングトランスの二次側に定電圧を供給するスイッチング電源回路保護装置およびスイッチング電源回路保護方法に関するものである。
本発明は、前記スイッチングトランスの一次巻線の通電をオン・オフするスイッチングトランジスタに通電させる電流を出荷前の初期段階でEEPROMに書き込み、その後、常時、前記スイッチングトランジスタの通電電流をマイクロコンピュータによって監視し、ある閾値以上の変化量を検出した場合、リモートコントローラを通じて、警報報知するスイッチング電源回路保護装置およびスイッチング電源回路保護方法に関するものである。
従来のスイッチング電源回路は、スイッチングトランスの二次側に電流検出回路を設け、所定以上の負荷電流が流れた場合に、一次側のスイッチング制御回路にフィードバックして、スイッチング動作を制限している。また、従来のスイッチング電源回路は、その許容電力および垂下特性を利用し、スイッチングトランスの二次側にある一定以上の電力消費があった場合、一次側供給電力を減衰させて、スイッチング動作を制限している。
さらに、本出願人が提案した特願2004−236613におけるスイッチング電源回路の制御は、スイッチングトランスの一次巻線の通電をオン・オフするスイッチングトランジスタに通電させる電流、および予め決められた閾値を越えた回数をマイクロコンピュータに監視させ、所定の規定幅を超えた周波数(回数)で前記スイッチングトランジスタに印加された場合、マイクロコンピュータがリモートコントローラを通じて警報を報知して、スイッチング電源回路を保護している。
特願2004−236613
しかし、前記保護機能は、二次側のフィードバック回路からのフィードバックや、一次側のスイッチングトランジスタのソース−GND間に接続されている電流検出抵抗からのフィードバックにより、成り行き制御をしているため、スイッチング回路の劣化度合いを検出することが上手にできないことがあった。そのため、前記スイッチング回路は、素子の劣化から瞬時に故障または異常動作になる可能性がある。
前記スイッチングトランジスタの破壊または故障は、その製品が動作しないことである。たとえば、前記スイッチング電源回路を搭載したユニットで給湯器を制御していた場合、前記故障により、使用者は、前記機器の故障発生時期から修理完了までの数日間風呂に入れないといった状況になる可能性がある。また、スイッチングトランジスタまたはその周辺部品は、前記劣化が判らないままでいると、急に発熱することによって、最悪の場合、発火や発煙を招き、使用者に危険が及ぶ可能性がある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、スイッチングトランジスタに流れる電流を初期の段階、基本的には素子の劣化のない状態、で予め記憶しておき、使用時の前記電流の変化量を監視することで、前記スイッチング電源回路の動作状態を精度良く把握して、前記動作状態における大きな変化を警報報知することで、前記製品の故障を防止し、強いては使用者に及ぼす不便や危険を防止するスイッチング電源回路保護装置およびスイッチング電源回路保護方法を提供することを目的とする。
(第1発明)
第1発明のスイッチング電源回路保護装置は、
商用電源を整流・平滑した電圧を分圧する分圧抵抗を備えた整流回路と、前記分圧された電圧によってオン・オフするスイッチングトランジスタと、通電することによりエネルギーを蓄積する一次巻線と、前記一次巻線に発生する起電力を利用した帰還回路を介して前記スイッチングトランジスタをオフさせる前記一次巻線と同相である帰還巻線と、スイッチングトランスの一次電流を遮断することにより、前記蓄積されたエネルギーを二次側に放出して起電力を発生させるスイッチングトランスと、二次巻線の出力電圧を平滑する定電圧発生回路と、前記スイッチングトランジスタに通電された電流を抵抗によって電圧変換し、予め、決められた閾値電圧と比較する比較回路と、前記比較回路の出力電圧を送信する送信回路と、から少なくとも構成されているスイッチング電源回路;
前記送信回路から送信された電圧信号を積分する積分回路と、予め、前記積分回路における適正な出力電圧を記憶するEEPROMと、使用中における前記積分回路の出力電圧と、前記EEPROMに記憶されている電圧との差分電圧を得る演算回路と、予め、閾値電圧が記憶されている閾値電圧記憶部と、前記演算回路における差分電圧と前記閾値電圧を比較し、前記閾値電圧を超えたことを判断して信号を送出する比較判断回路と、から少なくとも構成されているスイッチング電源保護回路;
から構成されていることを特徴とする。
(第2発明)
第2発明のスイッチング電源回路保護装置は、
商用電源を整流・平滑した電圧を分圧する分圧抵抗を備えた整流回路と、前記分圧された電圧によってオン・オフするスイッチングトランジスタと、通電することによりエネルギーを蓄積する一次巻線と、前記一次巻線に発生する起電力を利用した帰還回路を介して前記スイッチングトランジスタをオフさせる前記一次巻線と同相である帰還巻線と、スイッチングトランスの一次電流を遮断することにより、前記蓄積されたエネルギーを二次側に放出して起電力を発生させるスイッチングトランスと、二次巻線の出力電圧を平滑する定電圧発生回路と、前記スイッチングトランジスタに通電された電流を抵抗によって電圧変換し、予め、決められた閾値電圧と比較する比較回路と、前記比較回路の出力電圧を送信する送信回路と、から少なくとも構成されているスイッチング電源回路;
前記送信回路から送信された電圧信号を積分する積分回路と、予め、前記積分回路における適正な出力電圧の変化量を記憶するEEPROMと、使用中における前記積分回路の出力電圧と、前記EEPROMに記憶されている電圧との変化量を監視する積分電圧変化量監視抽出手段と、予め、決められた変化量を超えているか否かを調べる積分電圧変化量判断手段と、から少なくとも構成されているスイッチング電源保護回路;
から構成されていることを特徴とする。
(第3発明)
第3発明のスイッチング電源回路保護装置は、第1発明および第2発明におけるトランジスタ等の素子が劣化していない初期時において、一次巻線側の電流を間接的に認識して、そのデータをEEPROMに記憶することを特徴とする。
(第4発明)
第4発明のスイッチング電源回路保護装置は、第1発明から第3発明における比較判断回路によりスイッチングトランジスタに過大な電圧がかかっていると判断された場合に警報を発する警報装置を備えていることを特徴とする。
(第5発明)
第5発明のスイッチング電源回路保護方法は、商用電源を整流・平滑した電圧をオン・オフすることにより、一次巻線に蓄積されたエネルギーを二次巻線に放出して起電力を発生させるスイッチング電源回路を保護するものであり、前記一次巻線の電流を制御するスイッチングトランジスタの通電状態を経時的な変化量に注目して監視し、初期の変化量と常時監視時の変化量を比較し、前記変化量が所定以上の場合、警報報知することを特徴とする。
(第6発明)
第6発明のスイッチング電源回路保護方法は、第5発明において、比較された変化量がスイッチング電源回路を故障に至らしめない量であることを特徴とする。
本発明によれば、スイッチング電源回路の動作状態が精度良く把握することができるため、スイッチング電源回路の交換または修理時期が予測でき、使用者にかける不便や危険を最小限に済ませることができる。
本発明によれば、スイッチングトランジスタを流れる電流がある一定の変化量を超えたことにより、警報を発するようになっているため、完全に破壊または故障する前に、対策を立てることができるため、使用者が長期間にわたって、スイッチング電源回路が組み込まれた装置を使用できないという不便がなくなる。
本発明によれば、スイッチングトランジスタを流れる電流の変化量は、スイッチングトランジスタが瞬間的に破壊に至らない変化量に設定することにより、完全に破壊または故障する前に警告が出されるために、使用者に危険が及ばないだけでなく、スイッチング電源回路の交換または修理を早く行うことができる。
(第1発明)
第1発明のスイッチング電源回路保護装置は、定電圧を得る定電圧回路と、前記定電圧を得るための制御回路とから構成されているスイッチング電源回路と;前記スイッチング電源回路から送信された信号を受信する受信回路を含むスイッチング電源保護回路と、;前記スイッチング電源保護回路からの信号により警報を送出する警報装置を備えたリモートコントローラと;を備えている。
前記定電圧回路は、整流回路と、スイッチングトランジスタと、一次巻線と帰還巻線および二次巻線からなるスイッチングトランスと、定電圧整流回路とから構成されている。前記定電圧整流回路は、商用電源を整流・平滑するとともに、前記平滑された電圧を分圧する分圧抵抗を備えている。前記スイッチングトランジスタは、前記分圧された電圧によってオン・オフするとともに、一次巻線に通電することによりエネルギーを蓄積する。
前記一次巻線と同相である帰還巻線は、前記一次巻線に発生する起電力を利用した帰還回路を介して前記スイッチングトランジスタをオフさせる。スイッチングトランスは、前記一次巻線の一次電流を遮断することにより、前記蓄積されたエネルギーを二次側に放出して起電力を発生させる。前記二次巻線の出力電圧は、平滑されて定電圧を発生する。
前記制御回路は、前記スイッチングトランジスタにおける電流がオン時の検出抵抗両端電圧を、予め決められた閾値電圧と比較する電圧比較回路と、前記電圧比較回路の出力を信号として送信する送信回路とから少なくとも構成されている。前記閾値電圧は、前記スイッチングトランジスタにおける電流がオン時の検出抵抗両端電圧が予め決められた電圧値を越したことを示す信号として送信回路から送信される。
前記送信回路から送信された信号は、前記スイッチング電源保護回路によって受信される。前記受信された信号の電圧は、積分回路によって積分され、必要に応じて、積分値記憶手段に記憶された後、EEPROMに記憶される。前記EEPROMに記憶された積分値は、スイッチング電源の出荷時または設置したときの初期状態における正常な値である。前記スイッチング電源回路は、使用に際し、常に前記と同様に、受信された信号を積分回路によって積分し、その積分値を積分値記憶手段に記憶する。演算回路は、前記積分値記憶手段に記憶された値と前記EEPROMに記憶された積分値とを比較する。
前記演算回路は、たとえば、前記積分値記憶手段に記憶された値と前記EEPROMに記憶された積分値との差分電圧をとる。比較判断回路は、前記演算回路によって演算された差分電圧と、予め閾値が記憶されている閾値電圧記憶部の電圧と比較し、前記閾値を超えた場合、極近い将来に、スイッチングトランジスタ等の素子が不良または破壊されると判断し、リモートコントローラに報知する。前記リモートコントローラにある警報装置は、前記比較判断回路により前記スイッチングトランジスタが不良または破壊される状態が近いとして警報を発する。使用者は、スイッチング電源回路が故障する前に、スイッチング電源回路の状態を知ることができるため、装置が完全にダウンする前に、最適な処理を選択することができる。
(第2発明)
第2発明のスイッチング電源回路保護装置は、使用中における前記積分回路の出力電圧と、前記EEPROMに記憶されている電圧との変化量を監視する積分電圧変化量監視抽出手段と、予め、決められた変化量を超えているか否かを調べる積分電圧変化量判断手段とを備えている点で、第1発明と異なっている。すなわち、第1発明が積分された電圧が一定電圧を超えたか否かを監視するのに対して、第2発明は、積分された電圧の変化量を監視している。前記積分電圧の変化量は、絶縁等の破壊が急激に進むような故障を予期するのに適している。
(第3発明)
第3発明のスイッチング電源回路保護装置は、スイッチングトランジスタ等の素子に劣化がない初期状態において、一次巻線側の電流を間接的に認識して、そのデータをEEPROMに記憶する。第3発明のスイッチング電源回路保護装置は、初期状態の一次巻線側の電流と、運転を初めてからの前記一次巻線側の電流とを比較して、前記電流の流れ方に変化がある場合、スイッチングトランジスタ等の素子に近い将来故障または破壊される恐れのあることを報知することができる。
(第4発明)
第4発明のスイッチング電源回路保護装置は、比較判断回路によりスイッチングトランジスタ等の素子に過大な電流が流れているかどうかを、出荷または設置したときの電圧と比較して調べる。初期の電圧より大きい場合、たとえば、リモートコントローラに内蔵された警報装置は、近い将来の故障または破壊の恐れがあることを警報の発生によって知らせる。
(第5発明)
第5発明のスイッチング電源回路保護方法は、商用電源を整流・平滑した電圧をオン・オフすることにより、一次巻線に蓄積されたエネルギーを二次側に放出して起電力を発生させるスイッチング電源回路を保護している。前記スイッチング電源回路保護方法は、前記一次巻線側の電流を制御するスイッチングトランジスタの通電状態の経時的な変化量に注目して監視する。すなわち、前記スイッチング電源回路保護方法は、初期の変化量と常時監視時の電圧の変化量を比較する。前記電圧の変化量が所定以上の場合には、そろそろ故障が起き易いことを警報装置によって報知する。
(第6発明)
第6発明のスイッチング電源回路保護方法は、初期時と監視時における比較される電圧の変化量がスイッチング電源回路の故障に至らない量である。すなわち、第6発明は、完全にスイッチング電源回路が故障または破壊する前に報知して、修理を頼むか新品に買い変えるかの選択時間を与えることができる。
図1は本発明の第1実施例であるスイッチング電源回路保護装置を説明するための回路図と一部ブロック構成図である。図1において、スイッチング電源回路は、主に、商用交流電源を整流するブリッジダイオード1と、平滑コンデンサー2と、第1の分圧抵抗3と、第2の分圧抵抗4と、スイッチングトランジスタ5と、スイッチングトランス6と、帰還回路7と、フィードバック回路10と、スイッチング制御回路11と、比較回路13と、フォトカプラ14とから少なくとも構成されている。
スイッチング電源保護回路15は、前記フォトカプラ14からの信号を受信するとともに、前記スイッチング電源回路を保護するとともに、警報を発する警報器を備えたリモートコントローラ16へ警報を送る。
商用電源は、ブリッジダイオード1により整流された後、平滑コンデンサー2によって平滑される。前記平滑コンデンサー2には、直列に接続された第1の分圧抵抗3および第2の分圧抵抗4が並列に接続されている。スイッチングトランジスタ5は、前記第1の分圧抵抗3および第2の分圧抵抗4の分圧電圧によって、オンする。前記スイッチングトランジスタ5のオンは、スイッチングトランス6の一次巻線に通電し、前記通電中にスイッチングトランス6内にエネルギーが蓄積される。
前記スイッチングトランス6には、帰還巻線が前記一次巻線と同相に巻回されている。前記帰還巻線は、一次巻線に通電された電流に比例して、起電力を発生する。前記帰還巻線の起電力は、帰還回路7を通じてスイッチングトランジスタ5をオフにする。スイッチングトランジスタ5のオフは、一次巻線への通電を終了し、スイッチングトランス6に対するエネルギーの蓄積が終了する。
前記スイッチングトランス6内に蓄積されたエネルギーは、次に、スイッチングトランス6の二次側へエネルギーを放出しようとする。前記エネルギーの放出は、負荷に対する電力を供給する。二次側に発生した起電力は、ダイオード8を通じて平滑コンデンサー9にチャージされる。
一方、帰還巻線に発生した起電力は、一次巻線への通電終了とともに減衰し、やがて前記第1の分圧抵抗3および第2の分圧抵抗4の分圧電圧によって、再びスイッチングトランジスタ5をオンにする。上述の動作は、以後繰り返されることにより、二次側に定電圧電源を供給する。
前記スイッチング動作の中で、二次側のフィードバック回路10は、二次側の電圧がある一定以上上昇すると、一次側へフィードバックし、スイッチング制御回路11を通じてスイッチングトランジスタ5をオフさせる方向に働く。また、一次側のシャント抵抗12は、前記スイッチングトランジスタ5が通電すると、その両端電圧を上昇させる。
前記シャント抵抗12にかかる電圧は、スイッチング制御回路11にフィードバックされて、前記スイッチングトランジスタ5をオフにする方向に働く。前記シャント抵抗12およびフィードバック回路10は、一連のスイッチング動作を微調整するものである。
次に、本発明のスイッチング電源回路の保護機能について動作を説明する。まず、スイッチングトランジスタ5に流れる電流、すなわち、シャント抵抗12に流れる電流は、電圧に変換され、比較回路13へ入力する。比較回路13は、通常のスイッチング動作であっても、常時越えるような閾値が存在し、前記閾値を越える毎に比較回路13の論理を反転した出力がフォトカプラ14に通電され、後述するスイッチング電源保護回路15の積分回路212へ伝達される。
図2は本発明の第1実施例であるスイッチング電源保護回路を説明するためのブロック構成図である。図2において、スイッチング電源保護回路15は、前記フォトカプラ14から送信された信号を受信する受信回路211と、前記受信回路211によって受信された信号の電圧を積分する積分回路212と、前記積分回路212によって、積分する所定の時間を決めるタイマー213と、前記積分回路212によって積分された電圧を一時記憶する積分値記憶手段214と、前記一時記憶された積分電圧で、出荷前または設置時のものを記憶するEEPROM215と、前記EEPROM215に記憶された積分電圧と、常時運転状態における積分電圧を比較する演算回路216と、前記EEPROM215に記憶された積分回路212と、EEPROM215に記憶されている初期状態の積分電圧と常時運転状態の積分電圧との差分電圧を演算する演算回路216と、前記演算回路216によって演算された差分電圧がどの程度になった際に警報を出すかを決める閾値が予め記憶されている閾値電圧記憶部217と、前記演算回路216の差分電圧と閾値電圧記憶部217に記憶された閾値電圧とを比較して、警報として出力するか否かを決める比較判断回路218と、前記各処理を行うプログラムが記憶されているROM219と、各ブロックを制御する制御回路220とから構成されている。
前記フォトカプラ14から送出された電圧信号は、受信回路211によって受信される。前記受信された電圧信号は、積分回路212によって積分される。前記タイマー213は、積分回路212における積分電圧の時間当たりの変化量を見るような場合に必要である。前記積分された電圧は、積分値記憶手段214に記憶される。前記積分値記憶手段214に記憶された積分値は、初期のデータであれば、EEPROM215に記憶される。前記積分値が通常のデータであれば、前記EEPROM215の値と演算回路216によって比較演算される。
前記演算回路216の演算結果である差分電圧は、比較判断回路218において、閾値電圧記憶部217に予め記憶される閾値電圧と比較され、前記差分電圧が所定の閾値電圧を超えた場合に、リモートコントローラ16へ、故障が近いことを報知する。前記リモートコントローラ16は、前記比較判断回路218の信号により、警報を発生して、使用者に故障が近いことを告げる。前記スイッチング電源回路は、前記操作をROM219に記憶されたプログラムを制御回路220とともに実行する。
図3は本発明の第2実施例であるスイッチング電源回路保護装置を説明するためのブロック構成図である。第2実施例は、EEPROM215に初期状態の積分電圧を記憶する代わりに、積分電圧の変化量を記憶する。すなわち、第2実施例は、タイマー213により、所定時間の間に前記積分電圧がどのように変化するか、その変化量によって、スイッチングトランジスタ5等の素子の劣化等を検出することができる。
たとえば、EEPROM215には、積分電圧変化量監視抽出手段314により抽出された一週間当たりの積分電圧の変化の閾値が予め記憶されている。積分電圧変化量判断手段318は、通常動作における積分電圧の変化量を一週間毎に前記積分電圧変化量監視抽出手段314により抽出し、前記EEPROM215に予め記憶されている変化量と比較し、一定の値を超えた場合、近い将来に何らかの故障を起こす確率が高いことをリモートコントローラ16に知らせる。リモートコントローラ16は、前記積分電圧変化量判断手段318からの信号により、警報を発生する。使用者は、前記警報により、スイッチング電源保護回路15を修理するか、新しい装置に変えるかの対応を早く行うことができる。
図4(イ)から(ハ)は本発明の実施例を説明するための波形概略図である。図4(イ)は、生産工場等における初期時または設置した際のフォトカプラ動作電圧を示すものであり、その際のフォトカプラ14への通電時間が(ロ)に示されている。(ハ)は積分回路212により積分された平滑電圧vaを示す。なお、図4に示す(イ)および(ロ)と、(ハ)は時間軸tの長さが異なっている。
図5(イ)から(ハ)は本発明の実施例を説明するための波形概略図である。図5(イ)および(ロ)は、たとえば、スイッチングトランジスタ5等の素子が経年変化により、劣化等があり、電流が大きくなった場合を示している。図5(ハ)は、平滑された積分電圧の比較であり、初期時の積分電圧vaが経年変化によりvbと大きくなり、その差分電圧vcとなった場合が示されている。本発明は、前記差分電圧vcの大きさにより、完全に故障する前に、近い将来故障することを警報する。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。本発明の実施例に記載されたブロック構成図は、公知または周知の技術により達成できるものである。また、スイッチング電源回路は、本実施例に記載されたものだけではなく、公知または周知のものに適用できる。なお、本実施例におけるスイッチング電源保護回路は、受信回路および積分回路を除く部分をマイクロコンピュータで構成することができる。前記受信回路および積分回路は、前記マイクロコンピュータへ電圧を伝達する外付けのインターフェース回路となる。
本発明の第1実施例であるスイッチング電源回路保護装置を説明するための回路図と一部ブロック構成図である。(実施例1) 本発明の第1実施例であるスイッチング電源保護回路を説明するためのブロック構成図である。 本発明の第2実施例であるスイッチング電源回路保護装置を説明するためのブロック構成図である。(実施例2) (イ)から(ハ)は本発明の実施例を説明するための波形概略図である。 (イ)から(ハ)は本発明の実施例を説明するための波形概略図である。
符号の説明
1・・・ブリッジダイオード
2・・・平滑コンデンサー
3・・・第1の分圧抵抗
4・・・第2の分圧抵抗
5・・・スイッチングトランジスタ
6・・・スイッチングトランス
7・・・帰還回路
8・・・ダイオード
9・・・平滑コンデンサー
10・・・フィードバック回路
11・・・スイッチング制御回路
12・・・シャント抵抗
13・・・比較回路
14・・・フォトカプラ
15・・・スイッチング電源保護回路(マイクロコンピュータ)
16・・・リモートコントローラ
211・・受信回路
212・・・積分回路
213・・・タイマー
214・・・積分値記憶手段
215・・・EEPROM
216・・・演算回路
217・・・閾値電圧記憶部
218・・・比較判断回路
219・・・ROM
220・・・制御回路
314・・・積分電圧変化量監視抽出手段
318・・・積分電圧変化量判断手段

Claims (6)

  1. 商用電源を整流・平滑した電圧を分圧する分圧抵抗を備えた整流回路と、
    前記分圧された電圧によってオン・オフするスイッチングトランジスタと、
    通電することによりエネルギーを蓄積する一次巻線と、前記一次巻線に発生する起電力を利用した帰還回路を介して前記スイッチングトランジスタをオフさせる前記一次巻線と同相である帰還巻線と、スイッチングトランスの一次電流を遮断することにより、前記蓄積されたエネルギーを二次側に放出して起電力を発生させるスイッチングトランスと、
    二次巻線の出力電圧を平滑する定電圧発生回路と、
    前記スイッチングトランジスタに通電された電流を抵抗によって電圧変換し、予め、決められた閾値電圧と比較する比較回路と、
    前記比較回路の出力電圧を送信する送信回路と、
    から少なくとも構成されているスイッチング電源回路;
    前記送信回路から送信された電圧信号を積分する積分回路と、
    予め、前記積分回路における適正な出力電圧を記憶するEEPROMと、
    使用中における前記積分回路の出力電圧と、前記EEPROMに記憶されている電圧との差分電圧を得る演算回路と、
    予め、閾値電圧が記憶されている閾値電圧記憶部と、
    前記演算回路における差分電圧と前記閾値電圧を比較し、前記閾値電圧を超えたことを判断して信号を送出する比較判断回路と、
    から少なくとも構成されているスイッチング電源保護回路;
    から構成されていることを特徴とするスイッチング電源回路保護装置。
  2. 商用電源を整流・平滑した電圧を分圧する分圧抵抗を備えた整流回路と、
    前記分圧された電圧によってオン・オフするスイッチングトランジスタと、
    通電することによりエネルギーを蓄積する一次巻線と、前記一次巻線に発生する起電力を利用した帰還回路を介して前記スイッチングトランジスタをオフさせる前記一次巻線と同相である帰還巻線と、スイッチングトランスの一次電流を遮断することにより、前記蓄積されたエネルギーを二次側に放出して起電力を発生させるスイッチングトランスと、
    二次巻線の出力電圧を平滑する定電圧発生回路と、
    前記スイッチングトランジスタに通電された電流を抵抗によって電圧変換し、予め、決められた閾値電圧と比較する比較回路と、
    前記比較回路の出力電圧を送信する送信回路と、
    から少なくとも構成されているスイッチング電源回路;
    前記送信回路から送信された電圧信号を積分する積分回路と、
    予め、前記積分回路における適正な出力電圧の変化量を記憶するEEPROMと、
    使用中における前記積分回路の出力電圧と、前記EEPROMに記憶されている電圧との変化量を監視する積分電圧変化量監視抽出手段と、
    予め、決められた変化量を超えているか否かを調べる積分電圧変化量判断手段と、
    から少なくとも構成されているスイッチング電源保護回路;
    から構成されていることを特徴とするスイッチング電源回路保護装置。
  3. トランジスタ等の素子が劣化していない初期時において、一次巻線側の電流を間接的に認識して、そのデータをEEPROMに記憶することを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたスイッチング電源回路保護装置。
  4. 前記比較判断回路によりスイッチングトランジスタに過大な電流が流れていると判断された場合に警報を発する警報装置を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載されたスイッチング電源回路保護装置。
  5. 商用電源を整流・平滑した電圧をオン・オフすることにより、一次巻線に蓄積されたエネルギーを二次巻線に放出して起電力を発生させるスイッチング電源回路を保護するスイッチング電源回路保護方法において、
    前記一次巻線の電流を制御するスイッチングトランジスタの通電状態を経時的な変化量に注目して監視し、
    初期の変化量と常時監視時の変化量を比較し、
    前記変化量が所定以上の場合、警報報知することを特徴とするスイッチング電源回路保護方法。
  6. 前記比較された変化量は、スイッチング電源回路が故障に至らない量であることを特徴とする請求項5に記載されたスイッチング電源回路保護方法。
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