JP2007281261A - 基板ハンドリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の基板どうしを部分的に仮固定したユニットの形態の基板を好適に保持できる基板ハンドリング装置の提供。
【解決手段】基板ハンドリング装置80は、配線基板ユニット31の周縁部の各々異なる部位を保持する複数の基板保持部材87と、複数の基板保持部材87の各々の位置を基板表面に沿った所定の方向に変位させて基板全体にテンションを付与するテンション付与機構89と備える。
【選択図】図1
【解決手段】基板ハンドリング装置80は、配線基板ユニット31の周縁部の各々異なる部位を保持する複数の基板保持部材87と、複数の基板保持部材87の各々の位置を基板表面に沿った所定の方向に変位させて基板全体にテンションを付与するテンション付与機構89と備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、基板を保持することが可能な基板ハンドリング装置に関する。
フレキシブル基板とリジッド基板とを個別に作製した後、各基板上の電極パッドどうしを半田を介して接合することで、フレキシブル・リジッド配線板を製造する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、このような基板を製造する製造工程においては、基板の周縁部を矩形状にアームで保持しつつ工程内で搬送できるように構成された基板搬送装置なども提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、上記したフレキシブル・リジッド配線板の製法の一つとして、まず各基板の電極パッドどうしの位置合わせをして各基板の樹脂部分を熱溶着などにより仮固定した後、プレス機にて最終的な基板どうしの本固定を行うといった製法が採られる場合がある。
特開2004−186375号公報
特開平11−254374号公報
しかしながら、このような製法を採用する場合、仮固定状態のフレキシブル基板とリジッド基板とのユニット基板をプレス機側に搬送する過程で、このユニット基板の被保持部分となるリジット基板が比較的薄い場合には、基板の反りやたわみなどが原因で仮固定部分が剥離することがあり、歩留まり悪化の要因となっている。
そこで本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、複数の基板どうしを部分的に仮固定した例えばユニットの形態の基板などを好適に保持することができる基板ハンドリング装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る基板ハンドリング装置は、基板の周縁部の各々異なる部位を保持する複数の基板保持部材と、前記複数の基板保持部材の各々の位置を基板表面に沿った所定の方向に変位させて基板全体にテンションを付与するテンション付与機構と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係る基板ハンドリング装置は、前記テンション付与機構が、前記複数の基板保持部材が固定され、これらの基板保持部材が前記基板を保持している状態で前記基板と対向する位置に配置されるフレームと、前記フレームの周縁部に互いに離間して設けられた一対の取手部と、前記一対の取手部の周辺部分から架け渡されたワイヤと、前記一対の取手部に設けられ、前記取手部を握る握り動作に連動させて前記ワイヤにテンションを付与するワイヤ引張機構と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の基板ハンドリング装置は、前記複数の基板保持部材の前記フレームに対する固定位置を可変する固定位置可変機構をさらに備えるものであってもよい。さらに、前記基板保持部材は、基板表面に吸着される吸盤を備えて構成されていてもよいし、また、前記基板表面を両側から挟持する一対のクランプ部材を備えて構成されていてもよい。
ここで、ハンドリングの対象の基板が、少なくとも二つ以上の配線基板を局所的に固定した仮固定状態のユニット基板である場合、基板の反りやたわみなどが原因で仮固定部分が剥離してしまうことなどを抑制することができる。
このように本発明によれば、複数の基板どうしを部分的に仮固定した例えばユニットの形態の基板などを好適に保持することが可能な基板ハンドリング装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る基板ハンドリング装置を示す斜視図であり、図2は、この基板ハンドリング装置を側面方向からみた断面図であり、図3は、図2の基板ハンドリング装置によって、ハンドリング中の配線基板ユニット全体にテンションが付与された状態を示す断面図である。
図1は、本発明の実施形態に係る基板ハンドリング装置を示す斜視図であり、図2は、この基板ハンドリング装置を側面方向からみた断面図であり、図3は、図2の基板ハンドリング装置によって、ハンドリング中の配線基板ユニット全体にテンションが付与された状態を示す断面図である。
すなわち、この実施形態の基板ハンドリング装置80は、図1〜図3に示すように、配線基板ユニット(仮固定状態のフレキシブル・プリント配線板)31の周縁部の各々異なる部位を保持する吸盤で構成された複数の基板保持部材87と、複数の基板保持部材87の各々の位置を配線基板ユニット31の基板表面に沿った所定の方向(Y1−Y2方向)に変位させて基板全体にテンションを付与するテンション付与機構89とを備える。
ここで、まず、基板ハンドリング装置80に保持される保持対象の配線基板ユニット31の構成を図4a〜図4c及び図5に例示する。ここで、図4a〜図4cは、配線基板ユニットの製造工程の一例を示す断面図、図5は、配線基板ユニットの一例を示す平面図である。
図4aに示すように、リジッド基板23は、例えば、ビー・スクエア・イット[B2it](登録商標)などの層間接続法を用い、ガラス−エポキシ系プリプレグなどで構成された複数の絶縁層57どうしの間を挟む位置にある導体パターン(ランド部53、56を含む)を垂直配線部55で層間接続して構成された例えば8層のプリント配線板である。また、各リジッド基板23は、フレキシブル基板27(の導体バンプ51)との接続部分である当該基板本体の辺部の端縁に座繰り加工を施し、接続すべきフレキシブル基板27の厚さと同等もしくはそれよりも深く座繰って接続端子となる上記ランド部(接続パッド部)53を形成した段差部47を有する。
一方、フレキシブル基板27は、図4bに示すように、例えばポリイミド製の基材フィルム58の各面に各々形成された導体パターン(接続端子部27bを含む)を垂直配線部で層間接続して構成された例えば2層のフレキシブル・プリント配線板である。さらに、フレキシブル基板27には、接続端子部27b上に例えば銀ペーストなどの導電性物質により端子間接続用の突起部としての導体バンプ51が形成されている。フレキシブル基板27では、この導体バンプ51の形成面側(図4c中の下側)に、当該導体バンプ51の先端が外部に突き出す(露出する)ようにガラス−エポキシ系のプリプレグ54が積層配置されている。
さらに、図4cに示すように、これら(二つの)リジッド基板23とフレキシブル基板27とは、仮止め用加熱装置19による仮止め後、真空多段プレス機によって互いが固着される。ここで、フレキシブル基板27の導体バンプ51が塑性変形してリジッド基板23側のランド部53と電気的且つ機械的に接続されるとともに、フレキシブル基板27側のプリプレグ54がリジッド基板23の絶縁層と加熱融着される。ここで、上記した段差部47は、フレキシブル基板27の主面(図4c中の上面)とリジッド基板23の主面とを実質的に等高若しくはこれよりも低位置に配置したかたちで、互いを接合することができ、これにより、部品実装の際や後工程で行われ得るスクリーン印刷の際などに、フレキシブル基板27の主面が障害となることを阻止できる。
次に、図5に例示された配線基板ユニットについて説明する。図5に示す配線基板ユニット(フレキシブル・リジッド配線板)31では、基板支持枠21に、リジッド基板23を、段差部47が互いに対向するように配置し、各リジッド基板23の対向する段差部47に跨って、フレキシブル基板27が取り付けられている。
さらに、仮止め加熱装置19によるリジッド基板23とフレキシブル基板27との仮止め(仮固定)の工程を図6a〜図6dに基づき説明する。
図6a〜図6dに示すように、リジッド基板23とフレキシブル基板27との仮止めは、リジッド基板23の段差部47に設けられたランド部53と、フレキシブル基板27の導体バンプ51とを位置合わせした後、仮止め用加熱装置19の先端部19aでフレキシブル基板27のコーナ部分の端縁27aをリジッド基板23側の段差部47にスポット熱融着することで行われる。詳細には、図6dに示す熱融着部分27cとは、フレキシブル基板27の導体バンプ51を貫通させたプリプレグ54とリジッド基板23側の段差部47とが熱融着される部位である。
図6a〜図6dに示すように、リジッド基板23とフレキシブル基板27との仮止めは、リジッド基板23の段差部47に設けられたランド部53と、フレキシブル基板27の導体バンプ51とを位置合わせした後、仮止め用加熱装置19の先端部19aでフレキシブル基板27のコーナ部分の端縁27aをリジッド基板23側の段差部47にスポット熱融着することで行われる。詳細には、図6dに示す熱融着部分27cとは、フレキシブル基板27の導体バンプ51を貫通させたプリプレグ54とリジッド基板23側の段差部47とが熱融着される部位である。
次に、基板ハンドリング装置80の構造について、上記図1〜図3に加え、図7及び図8に基づき詳細に説明する。ここで、図7は、基板ハンドリング装置80に設けられた固定位置可変機構88の構造を詳細に示す断面図であり、また、図8は、基板ハンドリング装置80に設けられたテンション付与機構89の一部を構成するワイヤ引張機構84aの構造を詳細に示す部分断面図である。
図1〜図3に示すように、基板ハンドリング装置80のテンション付与機構89は、上記の複数の基板保持部材87が固定され、これらの基板保持部材87が配線基板ユニット31を保持している状態で、配線基板ユニット31と対向する位置に配置される視認性の向上を図った矩形枠状のフレーム85と、フレーム85の周縁部(周縁部の対向する一組の辺部)に互いに離間して設けられた一対の取手部84と、一対の取手部84の周辺部分から架け渡されたワイヤ81と、一対の取手部84に設けられ、取手部84を握る握り動作に連動させてワイヤ81にテンションを付与するワイヤ引張機構84aと、で構成される。
上述した複数の基板保持部材87は、矩形枠状のフレーム85の各コーナ部近傍、周縁の各辺部の中央部分近傍に配置されている。ここで、本実施形態の基板ハンドリング装置80には、図1及び図7に示すように、個々の基板保持部材87のフレームに対する固定位置を可変する固定位置可変機構88が設けられている。すなわち、この固定位置可変機構88は、フレーム85に形成された溝部80a、80b、80cと、個々の基板保持部材87に設けられたフランジ部87c及び雄ねじ部87dと、この雄ねじ部87dと螺合するナット87eと、で実現されている。
上記溝部80bは、フレーム85の各コーナ部近傍に断面L字状に形成されている。また、溝部80a、80cは、フレーム85の周縁の各辺部の中央部分近傍に断面T字状又は断面I字状に形成されている。なお、これらの溝部80a、80b、80cは、フレーム85上の全ての基板保持部材87の固定部分に形成されているが、図1では、一部の溝部の図示を省略している。一方、個々の基板保持部材87は、図7に示すように、一端部に吸盤87aを備えたシャフト87bを有しており、上述したフランジ部87cは、このシャフト87bの中央部分に形成され、さらに上記の雄ねじ部87dは、シャフト87bの他端部に形成されている。
つまり、図7に示すように、溝部80a、80b、80cに挿通されたシャフト87bの雄ねじ部87dに螺合するナット87eと、シャフト87b上のフランジ部87cとでフレーム85を両側から挟持するようにして、個々の基板保持部材87は、フレーム85上に固定される。これにより、図1及び図7に示すように、この溝部80a、80b、80cを通じて当該フレーム85の表面に沿った方向(Y1−Y2/X1−X2方向)に基板保持部材87を移動させることができ、これらの溝部の長さ範囲の所望の位置で、基板保持部材87をフレーム85上に固定することができる。
また、ワイヤ引張機構84aは、図1〜図3及び図8に示すように、一対の取手部84に対して固定的に設けられた固定シャフト82と、この固定シャフト82上で例えば矢印S2方向に回転しつつワイヤ81を中継(支持)する中継プーリ82aと、フレーム85上に立設され且つ一対の取手部84に各々一組ずつ設けられた支柱72の長手方向(矢印Z1−Z2方向)に沿って昇降自在な昇降シャフト83と、昇降シャフト83上にワイヤ81の一端部及び他端部を係止するワイヤ係止部材83aと、から構成されている。ここで、上記昇降シャフト83の各端部は、一組の支柱72に形成された長孔71内に係合されており、これにより、昇降シャフト83は、支柱72の長手方向(矢印Z1−Z2方向)に沿って昇降自在となる。
すなわち、このようなワイヤ引張機構84aを含むテンション付与機構89を備えた基板ハンドリング装置80では、複数の基板保持部材87が配線基板ユニット31に吸着された状態で、取手部84の昇降シャフト83を握り込む(グリップする)ことで、ワイヤ81にテンションが付与され、フレームが反り返るように僅かに撓むことになる。
これにより(取手間が狭くなることで)、複数の基板保持部材87(吸盤87a)が外側に変位し(拡がり)、これに追従して、配線基板ユニット31全体が基板表面に沿って拡がる方向にテンションが付与されることになる。
したがって本実施形態の基板ハンドリング装置80によれば、配線基板ユニット31の搬送中に生じる反りやたわみなどの要因で仮固定部分(熱融着部分27c)が剥離してしまうことなどを抑制することができる。
ここで、上述した吸盤型の基板保持部材87に代えて、図9及び図10に示すように、配線基板ユニット31の基板表面を両側から挟持する一対のクランプ部材91、92で構成された基板保持部材90を適用してもよい。すなわち、この基板保持部材90は、クランプ部材91を備える支持部材99に対して、クランプ部材92が、支軸94を介して回動可能に構成されている。さらに、支持部材99内の空洞部97及びクランプ部材92の空洞部98内には、上記のワイヤ引張機構84a(の昇降シャフト83上のワイヤ係止部材83a:図3、図8参照)に一端部がつながるワイヤ96が設けられている。このワイヤ96の他端部は、中継プーリ93を介して係止部95に係止されている。これにより、取手部84を握る握り動作に連動させて、図9及び図10に示すように、クランプ部材91、92の開閉、すなわち基板保持部材90による配線基板ユニット31の保持/非保持を選択することができる。
以上、本発明を実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。すなわち、基板保持部材に例えば多孔質板などを適用し、真空吸着により配線基板ユニット31を保持するようにしてもよい。つまり例えば、基板保持部材に真空配管を接続し、さらに、この真空配管に対して、真空ON−OFF切り替えバルブや真空発生ポンプなどを設けてもよい。この真空発生ポンプは、電動モータなどの動力を用いてもよいし、手動ポンプを基板ハンドリング装置80上に設置して昇降シャフト83と連結し、この昇降シャフト83の昇降動作にて真空を発生させるようにしてもよい。また、上記の真空ON−OFF切り替えバルブのスイッチ部は、昇降シャフト83に連結してもよいし、フレーム85上に別途設置してもよい。
23…リジッド基板、27…フレキシブル基板、31…配線基板ユニット、71…長孔、72…支柱、80,90…基板ハンドリング装置、80a、80b、80c…溝部、81,96…ワイヤ、82…固定シャフト、82a…中継プーリ、83…昇降シャフト、83a…ワイヤ係止部材、84…取手部、84a…ワイヤ引張機構、85…フレーム、87,90…基板保持部材、87a…吸盤、87b…シャフト、87c…フランジ部、87d…雄ねじ部、87e…ナット、88…固定位置可変機構、89…テンション付与機構、91,92…クランプ部材。
Claims (6)
- 基板の周縁部の各々異なる部位を保持する複数の基板保持部材と、
前記基板保持部材の各々の位置を基板表面に沿った所定の方向に変位させて基板全体にテンションを付与するテンション付与機構と、
を具備することを特徴とする基板ハンドリング装置。 - 前記テンション付与機構は、
前記複数の基板保持部材が固定され、これらの基板保持部材が前記基板を保持している状態で前記基板と対向する位置に配置されるフレームと、
前記フレームの周縁部に互いに離間して設けられた一対の取手部と、
前記一対の取手部の周辺部分から架け渡されたワイヤと、
前記一対の取手部に設けられ、前記取手部を握る握り動作に連動させて前記ワイヤにテンションを付与するワイヤ引張機構と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の基板ハンドリング装置。 - 前記複数の基板保持部材の前記フレームに対する固定位置を可変する固定位置可変機構をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の基板ハンドリング装置。
- 前記基板保持部材は、基板表面に吸着される吸盤を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の基板ハンドリング装置。
- 前記基板保持部材は、前記基板表面を両側から挟持する一対のクランプ部材を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の基板ハンドリング装置。
- 前記基板は、少なくとも二つ以上の配線基板を局所的に溶着した仮固定状態のユニット基板であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の基板ハンドリング装置。
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JP2006106990A JP2007281261A (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | 基板ハンドリング装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8990454B2 (en) | 2012-04-06 | 2015-03-24 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Memory system and wireless communication method by memory system |
-
2006
- 2006-04-07 JP JP2006106990A patent/JP2007281261A/ja not_active Withdrawn
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