JP2007280107A - ポインティングデバイス用座標変換装置、ポインティングデバイス、表示装置、コンピュータ装置、画像表示システム、ポインティングデバイス用座標変換プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

ポインティングデバイス用座標変換装置、ポインティングデバイス、表示装置、コンピュータ装置、画像表示システム、ポインティングデバイス用座標変換プログラム、並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】マウスポインタを表示している表示画像に対し、逆方向に居る利用者の、マウスの操作性を改善する。
【解決手段】マウス130の操作によって画像上のポインタ108を移動させるという移動操作時に得られるポインティングデバイス移動信号に対して座標変換を行うポインティングデバイス用座標変換装置であって、移動操作時の表示移動軸と利用者が移動操作させるためのポインティングデバイス操作軸との角度差を含む角度差情報を設定する角度差情報入力スイッチ132と、ポインティングデバイス移動信号に対し角度差に応じた座標変換処理を行って座標変換された移動信号を生成する変換移動信号生成手段312とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示画像上のポインタを移動させるポインティングデバイスの操作性を向上させるためのポインティングデバイス用座標変換装置、ポインティングデバイス、表示装置、コンピュータ装置、画像表示システム、ポインティングデバイス用座標変換プログラム、並びに記録媒体に係り、特に表示画像上のポインタを移動させる際の表示移動軸と、利用者が表示画像上の前記ポインタを移動させるためのポインティングデバイス操作軸との間に操作感覚上の角度差が存在する場合に、ポインティングデバイスの操作性を向上させるポインティングデバイス用座標変換装置、ポインティングデバイス、表示装置、画像表示システム、ポインティングデバイス用座標変換プログラム、並びに記録媒体に関する。
コンピュータ装置の操作性を向上させるために、従来からマウス等のポインティングデバイスが用いられている。これらのポインティングデバイスは、コンピュータ装置がグラフィック表示するアイコンの指定や操作をする際に、表示画像上に表示されているポインタの移動、又は操作をするための入力装置である。
一般的なポインティングデバイスの使用方法は、コンピュータ装置を操作する一人の利用者が、投影される画像に対し適正な位置で、つまり略正立画像として表示画像を見ながら操作するものである。従来は、一人の利用者がポインティングデバイスを操作する場合が多かったので、表示画像上のポインタを移動させる際の表示移動軸と、利用者がポインティングデバイスを操作する際のポインティングデバイス操作軸との間で座標変換処理を行うような必要もあまり無かった。
なお、複数の利用者が、水平に載置されたディスプレイ装置を囲んで会議を行う場合において、各利用者が見やすい位置にウインドウを回転表示させるための発明が開示されている(例えば特許文献1参照。)。
特開平6−59813号公報(第1−3ページ、第5図)
上記特許文献1に記載の発明は、各利用者が見やすい位置にウインドウを回転させるものである。したがって、利用者が、表示画像の斜め方向又は反対方向からマウスを操作する場合には、表示画像上におけるポインタを移動させる際の表示移動軸と、利用者がマウスを操作する際のポインティングデバイス操作軸との角度差が大きく異なる場合が生ずる。そして、利用者が居る場所によっては、マウスの操作に支障をきたす程の角度差が生じる場合がある。その状態を以下の図18を用いて説明する。
図18は、従来のマウスの操作性を説明する図である。
図18に示すように、机902の上にはコンピュータ装置980が載置されている。コンピュータ装置980には、マウス930と、コンピュータ装置980が表示する表示画像904を机902上に投影するための表示装置960とが接続されている。表示画像904には、家、雲、太陽等の画像とともに、アイコンの指定や画像の範囲指定、移動その他の操作をするためのポインタ908が表示されている。
利用者aは、表示画像904を正立画像として見る位置に居て、マウス930を操作することによってコンピュータ装置980を操作している。
表示画像904におけるポインタ908の移動軸(U,V)(以下表示移動軸と表記する。)と、利用者aがポインタ908を移動させるためのポインティングデバイス操作軸(Xa,Ya)とは、同一の座標軸である。前述の通り、利用者aは表示画像904を正立画像として見る位置に居るので、利用者aがマウス930をXa方向に操作すると、ポインタ908はU方向に移動する。したがって利用者aは、マウス930を用いてコンピュータ装置980の操作を行うことができる。
ところが、表示画像904を逆向きの画像として見る位置に居る利用者bの場合、利用者bのマウス940のポインティングデバイス操作軸(Xb,Yb)と、ポインタ908の表示移動軸(U,V)とは逆向きになる。この場合であっても、従来のコンピュータ装置980は、利用者bのマウス940のポインティングデバイス操作軸(Xb,Yb)を、そのまま表示移動軸(U,V)としてポインタ908の移動処理を行う。
例えば、利用者bがマウス930を+Xb方向に移動させた場合は、ポインタ908は+U方向に移動してしまう。これは、利用者bがマウス930を移動させた方向と逆向きであるために、たいへん操作しにくいものとなる。
また、1人で操作する場合であっても、机上に設置し、机上面に画像を投影するようなプロジェクタ等の表示装置では、表示装置が設置された側から表示画像を見るのは困難などの理由で、投影される画像に対し適正な位置で(例えば、略正立画像として。)表示画像を見てマウスを操作するのは困難であるという同様な不便さがあった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、例えば机上に投影された表示画像に対し、右、逆さ、又は左方向に居る利用者が、ポインティングデバイスを操作した場合であっても、利用者が指示した方向にカーソルを移動させることが可能なポインティングデバイス用座標変換装置、ポインティングデバイス、表示装置、コンピュータ装置、画像表示システム、ポインティングデバイス用座標変換プログラム、並びに記録媒体を提供することを目的としている。
また、本発明は、例えば机上に投影された表示画像に対し、逆さ方向に居る利用者がポインティングデバイスを操作して表示画面のスクロールを指示した場合であっても、利用者が指示した方向に表示画面のスクロールを行うことが可能なポインティングデバイス用座標変換装置、ポインティングデバイス、表示装置、コンピュータ装置、画像表示システム、ポインティングデバイス用座標変換プログラム、並びに記録媒体を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、画像を表示する画像表示手段を備える画像表示装置と、前記表示された画像の少なくとも一部を操作可能なポインティングデバイスとで構成される画像表示システムに用いられ、前記ポインティングデバイスの操作によって画像上のポインタを移動、又は、前記画像をスクロール、させるという移動操作時に得られるポインティングデバイス移動信号に対して座標変換を行うポインティングデバイス用座標変換装置であって、前記移動操作時の表示移動軸と、利用者が移動操作させるためのポインティングデバイス操作軸との角度差を含む角度差情報を設定する角度差設定手段と、前記ポインティングデバイス移動信号に対し、前記角度差に応じた座標変換処理を行って、座標変換された移動信号を生成する変換移動信号生成手段とを備える。
また請求項2に記載の発明は、前記角度差情報を記憶する角度差情報記憶手段を備え、前記角度差情報を用いて座標変換処理を行うことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、ポインティングデバイス用座標変換装置の角度差設定手段が、前記角度差情報を手動で設定する角度差手動設定手段を備えることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、ポインティングデバイス用座標変換装置の前記角度差設定手段が、手動により角度差情報を設定するスイッチからなることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、ポインティングデバイス用座標変換装置をポインティングデバイスに備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、画像表示装置にポインティングデバイス用座標変換装置を備え、前記ポインティングデバイスより出力されるポインティングデバイス出力信号が入力されポインティングデバイス移動信号を抽出し前記変換移動信号生成手段へ出力するポインティングデバイス入力手段と、前記変換移動信号生成手段より出力されたポインティングデバイス移動信号よりポインティングデバイス出力信号を生成し出力するポインティングデバイス信号出力手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、画像表示装置とは別体のコンピュータ装置を備え、前記コンピュータ装置はポインティングデバイス用座標変換装置を備えることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、画像表示装置にコンピュータ装置を備え、更にポインティングデバイス用座標変換装置を備えることを特徴とする。
また、請求項9に記載の画像表示システムは、角度差情報を設定する際に用いる指示画像を表示するための指示画像情報を前記画像表示手段に出力する指示画像情報出力手段を備え、角度差設定手段は、前記出力した指示画像情報と指示画像情報を出力した後の所定期間内の前記ポインティングデバイス移動信号とに基づいて、表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差情報を設定することを特徴とする。
また、請求項10に記載の画像表示システムは、角度差情報を設定する際に用いる設定用画像を表示するための設定画像情報を前記画像表示手段に出力する設定画像情報出力手段と、ポインティングデバイスに設けられ、前記設定用画像の光を受光して受光属性情報を出力する受光手段とを備え、角度差設定手段は、前記出力した設定画像情報と前記受光属性情報とに基づいて、前記表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差情報を設定することを特徴とする。
また、請求項11に記載の画像表示システムは、設定画像情報として、画像の中央から放射状に方向毎に表示色の異なる方向識別表示を表示するための方向識別表示情報を用い、角度差設定手段は、前記出力した方向識別情報と前記受光属性情報とに基づいて、前記表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差情報を設定することを特徴とする。
また、請求項12に記載の画像表示システムは、ポインティングデバイス操作軸と地磁気の向きとの角度差を検出しポインティングデバイス側地磁気情報として出力する磁気情報出力手段と、画像表示手段に表示されている画像と地磁気の向きとの角度差を検出して表示装置側地磁気情報として出力する表示装置側地磁気検出手段とを備え、角度差算出手段は、前記表示装置側地磁気情報と前記ポインティングデバイス側地磁気情報とに基づいて、前記画像の向きと前記操作軸との角度差を角度差情報として設定することを特徴とする。
また、請求項13に記載のポインティングデバイス用座標変換プログラム又は請求項14に記載の記録媒体は、利用者が画像上のポインタを移動又は前記画像をスクロールさせる移動操作時のポインティングデバイス操作軸と前記移動操作時の表示移動軸との角度差を含む角度差情報を設定する角度差設定手段と、前記移動操作時の移動信号を生成する変換移動信号生成手段と、前記角度差設定手段及び前記変換移動信号生成手段を制御する情報処理手段とを備えるポインティングデバイス用座標変換装置の情報処理手段が実行するポインティングデバイス用座標変換プログラムであって、前記情報処理手段が、前記角度差設定手段から前記表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差を含む角度差情報を取得する機能と、前記変換移動信号生成手段に、前記移動操作時に得られるポインティングデバイス移動信号に対し前記角度差に応じた座標変換処理を行って座標変換された移動信号を生成する機能とを実現させることを特徴とする。
請求項1、請求項2又は請求項8の発明によれば、ポインティングデバイスが操作された際の操作信号に対し、ポインティングデバイスを操作する際のポインティングデバイス操作軸とポインタを移動させる際の表示移動軸との角度差に基づいた座標変換処理を行って、ポインタを移動、又は、表示画像をスクロールさせるための移動信号を生成して出力することができる。
したがって、表示画像に対して、右、逆さ、又は左方向に居る利用者がポインティングデバイスを操作した場合であっても、利用者が指示した方向にポインタを移動させることができるので、ポインティングデバイスの操作性が向上する。
また、表示画像を逆さ方向に見る位置に居る利用者が、マウスのスクロールホイールを操作した場合であっても、利用者が指示した方向に表示画像をスクロールさせることができるので、マウスのスクロールホイールの操作性が向上する。
また、請求項3又は請求項4のポインティングデバイス用座標変換装置は、角度差情報を手動で設定する角度差手動設定手段を備えたので、利用者が容易に表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差を入力することができる。
これにより、机上に投影された表示画像上のポインタの移動、又は、前記表示画像のスクロール等を行う際のポインティングデバイスの操作性、又はスクロールホイールの操作性を向上させることができる。
また、請求項5の発明は、マウス等のポインティングデバイスにポインティングデバイス用座標変換装置を備えたので、コンピュータ装置及び表示装置として標準の装置を用いながら、ポインティングデバイスの操作性を向上させることができる。
また、請求項6の発明は、プロジェクタ等の表示装置にポインティングデバイス用座標変換装置を備えたので、コンピュータ装置及びポインティングデバイスとして標準の装置を用いながら、ポインティングデバイスの操作性を向上させることができる。
また、請求項7の発明は、コンピュータ装置にポインティングデバイス用座標変換装置を備えたので、表示装置及びポインティングデバイスとして標準の装置を用いながら、ポインティングデバイスの操作性を向上させることができる。
また、請求項9の発明は、角度差情報を設定するための指示画像を画像表示手段に表示して、指示画像情報を出力した後の所定期間内の前記ポインティングデバイス移動信号に基づいて角度差情報を設定するようにしたので、簡単な操作で机上に投影された表示画像に対するポインティングデバイスの操作性、又はスクロールホイールの操作性を向上させることができる。また、表示画像を見ながら、容易にキャリブレーションを行うことができる。
また、請求項10の発明は、角度差情報を設定するための設定用画像を画像表示手段に表示し、ポインティングデバイスに設けた受光手段がその設定用画像の光の属性を受光し、その光の属性に基づいて表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差情報を設定するようにしたので、利用者によるポインティングデバイス操作軸と表示移動軸との角度差の入力を不要とすることができる。
したがって、簡単な操作で机上に投影された表示画像に対するポインティングデバイスの操作性、又はスクロールホイールの操作性を向上させることができる。また、表示画像を見ながら、容易にキャリブレーションを行うことができる。
また、請求項11の発明は、画像の中央から放射状に方向毎に表示色の異なる方向識別表示を表示し、ポインティングデバイスに設けた受光手段がその方向識別表示の光の属性を受光し、その光の属性に基づいて表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差情報を設定するようにしたので、利用者によるポインティングデバイス操作軸と表示移動軸との角度差の入力を不要とすることができる。
したがって、簡単な操作で机上に投影された表示画像に対するポインティングデバイスの操作性、又はスクロールホイールの操作性を向上させることができる。また、表示画像を見ながら、容易にキャリブレーションを行うことができる。
また、請求項12の発明は、ポインティングデバイスと表示装置とが地磁気の向きを検出する機能を備え、表示装置が双方の機器に対する地磁気の向きの角度差を角度差情報として算出する。表示装置は、ポインティングデバイスから入力した操作信号に対して角度差情報を用いた座標変換処理を行って、ポインタの移動、又は、前記表示画像をスクロールさせるための移動信号を生成して出力することができる。
したがって、利用者に対して特段のキャリブレーション作業を要求することなく、自動でポインタの移動方向を変更するためのキャリブレーションを行うことができる。そして、机上に投影された表示画像に対するポインティングデバイスの操作性、又はスクロールホイールの操作性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能を、マウス130に設けた実施形態を説明する図である。
図1に示すように、机102の上にはコンピュータ装置180が載置されており、コンピュータ装置180には、マウス130と、表示画像104を机102上に投影するための表示装置160とが接続されている。表示画像104には、家、雲、太陽等の画像とともに、アイコンの指定や画像の範囲指定、移動等の操作をするためのポインタ108が表示されている。
図2は、マウスの上面に本発明の実施の形態に係る角度差情報入力スイッチを備えた、マウス130の外観図である。
図2に示すようにマウス130には、表示画面104に表示されるアイコンや選択範囲の指示、メニュー表示の指示を行うための右スイッチ320、並びに左スイッチ322と、表示画面のスクロールを指示するスクロールホイール308とが設けられている。
また、マウス130には、表示画像104上のポインタ108を移動、又は、表示画像104をスクロールさせる際の表示移動軸と、利用者が表示画像104上のポインタ108を移動、又は、表示画像104をスクロールさせるためのポインティングデバイス操作軸との角度差を、角度、ベクトル、又は行列式等の角度差情報として入力する角度差情報入力スイッチ132が設けられている。
図2に示す例では、利用者が、角度差情報入力スイッチ132を操作することによって、0°、90°、180°、−90°の角度差情報を入力することが可能となっている。図2に示す角度差情報入力スイッチ132の下側に表記されている4方向の矢印は、それぞれマウス130に対する表示画像104の向きを示す矢印である。
図2では、表示画像104上のポインタ108を移動、又は、表示画像104をスクロールさせるためのポインティングデバイスとして、マウス130を用いた実施形態を示しているが、本発明はマウスに限定するものではなく、トラックボール、タッチパッド等に本発明を応用することが可能である。
図3は、図1及び図2に示したマウス130の信号処理系のブロック図である。
図3に示すようにマウス130には、表示画像104上のポインタ108を移動させる際に、利用者の操作により、それぞれ位相が90°異なるA相、B相からなる矩形波の信号を出力するX方向ロータリーエンコーダ302と、Y方向ロータリーエンコーダ304と、スクロールホイール用ロータリーエンコーダ306とが設けられている。また、マウス130には、各エンコーダ信号を処理してマウス130の操作の量、並びに方向を判定して、X方向及びY方向の操作信号(ポインティングデバイス移動信号)を出力するとともに、スクロールホイール308の操作の量を操作信号(ポインティングデバイス移動信号)として出力する操作信号生成手段310が設けられている。
また、マウス130には、表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差を、角度、ベクトル、又は行列式等の角度差情報として入力する角度差情報入力スイッチ132が設けられており、マウス130の操作位置に対応した角度差情報を入力することができる。
変換移動信号生成手段312は、X方向ロータリーエンコーダ302及び、Y方向ロータリーエンコーダ304から入力した操作信号に対し、角度差情報入力スイッチ132から入力した角度差情報に基づいた座標変換処理を行って、ポインタ108を移動させるための移動信号を生成し、マウス情報生成回路314に出力する処理を行う。
また、変換移動信号生成手段312は、スクロールホイール用ロータリーエンコーダ306から入力した操作信号に対し、角度差情報入力スイッチ132から入力した角度差情報に基づいた座標変換処理を行って、表示画像104をスクロールさせるための移動信号を生成し、マウス情報生成回路314に出力する処理を行う。
また、マウス130には、表示画面104に表示されるアイコンや選択範囲の指示、メニュー表示の指示を行うための右スイッチ320、並びに左スイッチ322が設けられている。
マウス情報生成回路314は、右スイッチ320、並びに左スイッチ322から出力されるクリック信号と、変換移動信号生成手段312が出力する移動信号を通信データに変換し、通信ケーブル134を介してコンピュータ装置180等に出力する。
コンピュータ装置180では、角度差情報に基づいて座標変換された移動信号をマウス130から入力して、表示画像104上のポインタ108の移動処理、又は、表示画像104のスクロール処理を行う。
図3では、変換移動信号生成手段312を備えたマウス130の実施形態であるが、本発明はマウスに限定するものではなく、トラックボール、タッチパッド等のポインティングデバイスに応用することが可能である。また、図3では、X方向ロータリーエンコーダ302及び、Y方向ロータリーエンコーダ304を用いて操作信号を生成する実施形態を示しているが、本発明を光学式のマウスに応用することも可能である。
また、図3に示すマウス130では、各ロータリーエンコーダが出力したA相、B相の信号を操作信号生成手段310が操作信号に変換し、更に変換移動信号生成手段312が角度差情報に基づいた座標変換処理を行って、ポインタ108を移動させるための移動信号を生成しているが、角度差情報として0°、90°、180°、又は−90°を用いる場合には、ロータリーエンコーダのA相、B相の信号の入れ替えや、X方向及びY方向の信号の入れ替えを行うことによって、各ロータリーエンコーダが出力したA相、B相の信号から直接移動信号を生成することができる。
例えば、角度情報として180°が指定されている場合には、X方向ロータリーエンコーダ302、Y方向ロータリーエンコーダ304、及びスクロールホイール用ロータリーエンコーダ306が出力した信号の、A相とB相とをそれぞれ入れ替えることによって、180°の座標変換を簡便な方法で実現することができる。
また、角度情報として90°が指定されている場合には、X方向ロータリーエンコーダ302が出力したA相及びB相の信号をそのままV方向の移動信号として出力するとともに、Y方向ロータリーエンコーダ304から入力したA相とB相とを入れ替えた信号をU方向の移動信号として出力することによって、90°の座標変換を簡便な方法で実現することができる。
また、角度情報として−90°が指定されている場合には、X方向ロータリーエンコーダ302が出力したA相とB相とを入れ替えた信号をV方向の移動信号として出力するとともに、Y方向ロータリーエンコーダ304から入力したA相及びB相の信号をそのままU方向の移動信号として出力することによって、−90°の座標変換を簡便な方法で実現することができる。
また、図3に示すマウス130は、各ロータリーエンコーダが出力したA相、B相の信号と、各スイッチが出力したクリック信号とを通信データに変換して出力する、所謂シリアルマウスの実施形態で説明しているが、本発明はシリアルマウスに限定するものではなく、各ロータリーエンコーダが出力したA相、B相の信号及び各スイッチのクリック信号をそのままコンピュータ装置180に出力するバスマウスを用いるようにしてもよい。
次に、マウス130を用いたポインタ108の動作について説明する。
図1に示すように利用者aは、表示画像104を正立画像として見る位置に居て、マウス130を用いてコンピュータ装置180を操作している。
利用者aがマウス130を操作する場合、表示画像104におけるポインタ108の表示移動軸(U,V)と、利用者aがポインタ108を移動させるためのポインティングデバイス操作軸(Xa,Ya)とは、同一の座標軸である。前述の通り、利用者aは表示画像104を正立画像として見る位置に居るので、利用者aはマウス130をXa方向に操作することによってポインタ108をU方向に移動させて、コンピュータ装置180の操作を行うことができる。
一方、表示画像104を逆向きの画像として見る位置に居る利用者bの場合には、マウス130のポインティングデバイス操作軸(Xb,Yb)と、ポインタ108の表示移動軸(U,V)とは逆向きである。この場合に利用者bは、マウス130に設けられている角度差情報入力スイッチ132を操作することによって、表示画像104上のポインタ108を移動させる際の表示移動軸(U,V)と、利用者bが表示画像104上のポインタ108を移動させるためのポインティングデバイス操作軸(Xb,Yb)との角度差を、角度、ベクトル、又は行列式等の角度差情報として入力する。
図1に示す例では、利用者aが操作するマウス130の角度差情報入力スイッチ132には角度差情報θ=0°を設定する。また、利用者bが操作するマウス130の角度差情報入力スイッチ132には、角度差情報θ=180°を設定する。
図3に示した通り、マウス130は本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能を備えているので、利用者の操作により得られたマウス130の操作の量を表す操作信号(x,y)に対して、下記の式(1)に示す演算を行って、ポインタ108を移動させるための移動信号(u,v)を生成して、コンピュータ装置180に対して出力する。
Figure 2007280107
但し、
u,v:表示画像上のポインタを移動、又は表示画像をスクロールさせるための2次元の移動信号
x,y:利用者の操作により得られた操作の量及び方向を表す2次元の操作信号
θ:表示画像上のポインタを移動、又は、表示画像をスクロールさせる際の表示移動軸と、利用者が表示画像上のポインタを移動、又は、表示画像をスクロールさせるためのポインティングデバイス操作軸との角度差
利用者aが操作するマウス130では、表示移動軸(U,V)とポインティングデバイス操作軸(Xa,Ya)との角度差は0°に設定してあるので、上記式(1)においてu=x、v=yと算出される。したがって、表示画像104におけるポインタ108の表示移動軸(U,V)と、利用者aがポインタ108を移動させるためのポインティングデバイス操作軸(Xa,Ya)とは、同一の座標軸となる。
一方、利用者bが操作するマウス130では、表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差は180°に設定してあるので、上記式(1)においてu=−x、v=−yと算出される。したがって、表示画像104におけるポインタ108の表示移動軸(U,V)と、利用者aがポインタ108を移動させるためのポインティングデバイス操作軸(Xb,Yb)とは、逆向きの座標軸となる。なお、角度差θは、0°、180°に限定されるものではなく、任意の角度を選ぶことができる。
したがって、表示画像に対し、右、逆さ、又は左方向に居る利用者が、マウスを操作した場合であっても、利用者が指示した方向にカーソルを移動させることができ、マウスの操作性が向上する。
次に、マウスに設けられている1次元操作のスクロールホイール308を用いて表示画像のスクロールを行う際の座標変換処理について説明する。マウス130には、表示画像のスクロールを行うためのスクロールホイール308が設けられている。このスクロールホイール308の操作の量を表す操作信号をysとすると、表示画像のスクロールを行う際には、例えば下記の式(2)に示す変換を行って表示画像のスクロールを行うための移動信号を生成して、コンピュータ装置180に出力する。
(数2)
cosθ≧0のとき、v= ys
cosθ<0のとき、v=−ys …式(2)
但し、
v:表示画像をスクロールさせるための1次元の移動信号
ys:利用者の操作により得られた操作の量及び方向を表す1次元の操作信号
θ:表示画像をスクロールさせる際の表示移動軸と、利用者が表示画像をスクロールさせるためのポインティングデバイス操作軸との角度差
利用者aが操作するマウス130では、表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差は0°に設定してあるので、上記式(2)においてv=ysと算出される。したがって、表示画像104がスクロールする表示移動軸(V)と、利用者aがスクロールホイール308を操作するポインティングデバイス操作軸(Ys)とは、同一の座標軸となる。
一方、利用者bが操作するマウス130では、表示移動軸(U)とポインティングデバイス操作軸(Ys)との角度差は180°に設定してあるので、上記式(2)においてv=−ysと算出される。したがって、表示画像104におけるポインタ108の表示移動軸(V)と、利用者aがポインタ108を移動させるためのポインティングデバイス操作軸(Ys)とは、逆向きの座標軸となる。なお、角度差θは、0°、180°に限定されるものではなく、任意の角度を選ぶことができる。
したがって、表示画像104を逆さ方向に見る位置に居る利用者bが、マウスのスクロールホイール308を操作して表示画面のスクロールを指示した場合であっても、利用者が指示した方向に表示画面をスクロールさせることができ、マウスの操作性が向上する。
また、式(1)及び式(2)では、角度差情報として角度差θを入力する実施の形態であるが、本発明は角度差θの入力に限定するものではなく、θに代えて tanθ 等のベクトル、行列式等を入力して座標変換を行うようにしても、本発明の目的を達成することができる。
上記の実施形態では、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能を、マウス130に設けた実施形態で説明したが、表示装置160にポインティングデバイス用座標変換装置の機能を設ける構成としてもよいし、コンピュータ装置180にポインティングデバイス用座標変換装置の機能を設ける構成としてもよい。
(第2実施形態)
図4は、表示装置660に、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能と、角度差情報入力スイッチと669とを設けた実施形態を説明する図である。
図4に示すように、机102の上にはコンピュータ装置180が載置されており、コンピュータ装置180には、表示画像104を机102上に投影するための表示装置660が接続されている。また、表示装置660には、マウス350が接続されている。本実施形態では、マウス350として公知のマウスを用いることができる。また、マウス350に代えて、トラックボール、タッチパッド等の公知のポインティングデバイスを用いることができる。
図5は、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能を備えた表示装置660の信号処理系ブロック図である。
図5に示すように表示装置660は、投影光を発光する発光手段671と、発光手段671が発光した投影光に対して映像を形成する液晶等の映像形成部672と、コンピュータ装置180からRGB信号等の映像信号を入力して映像形成部672に対する駆動信号の出力、発光手段671に対する発光量の調節を行うとともに、表示装置660が投影する映像の輝度及び光の属性の調節や、接続されているポインティングデバイスのキャリブレーションを行う際に表示情報を合成して映像形成部672に出力する投影ドライバ673を備えている。
また、表示装置660は、投影する映像の輝度及び光の属性の調節や、接続されているポインティングデバイスのキャリブレーションを行う際に角度差情報を含む各種情報を利用者から入力する入力スイッチ669と、入力スイッチ669に入力された情報をバス699を介して情報処理手段680に伝えるI/O677と、1乃至複数のポインティングデバイスから操作信号等を入力するダウンストリームインターフェース665と、コンピュータ装置180等に対してポインティングデバイスによる移動信号等を出力するアップストリームインターフェース666とを備えている。
また、表示装置660は、表示装置660の全体を制御するとともに表示装置660が投影する映像の輝度及び光の属性の調節や、接続されているポインティングデバイスのキャリブレーションを行う際の表示情報の生成、入力した操作信号に対して角度差情報を用いた座標変換処理等を実行する情報処理手段680を備えている。
また、表示装置660は、表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差を角度、ベクトル、又は行列式等の角度差情報として記憶するとともに、情報処理手段680が処理を実行する際に作業領域として用いるRAM681と、情報処理手段680が実行する処理プログラムや各種定数等の各種情報を記録するROM683とを備えている。
表示装置660内の情報処理手段680と、ダウンストリームインターフェース665、アップストリームインターフェース666、投影ドライバ673、I/O677、RAM681、ROM683等を含む各周辺回路はバス699で接続されており、情報処理手段680にて実行される処理プログラムに基づいて、情報処理手段680が各々の周辺回路を制御することが可能となっている。なお、情報処理手段680にて実行される処理プログラムは、記録媒体や通信によって提供することが可能である。
次に、表示装置660の代表的な機能について説明する。コンピュータ装置180からRGB信号等の映像信号を入力すると、投影ドライバ673は映像形成部672に映像を形成するための駆動信号を出力し、発光手段671に対して発光量を指示する。これにより映像の投影光が形成され、映像をスクリーンに投射することができる。
また、利用者は、表示装置660に設けられている入力スイッチ669を操作して、表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差を表す角度差情報を入力することができる。入力スイッチ669を介して入力した角度差情報は、情報処理手段680がRAM681に記憶する。入力スイッチ669の形態は、例えば図2に示したマウス130の角度差情報入力スイッチ132と同様の形態を用いることができる。
利用者がマウス350を操作すると、表示装置660のダウンストリームインターフェース665がその操作信号又はクリック信号を取得し、取得した情報はRAM681に記憶する。マウス350から操作信号を入力すると情報処理手段680は、入力した操作信号に対して角度差情報を用いた座標変換処理を行って、ポインタ108を移動、又は、表示画像104をスクロールさせるための移動信号を生成する。
情報処理手段680が実行する座標変換処理は、例えば上記式(1)又は式(2)に示した座標変換処理である。生成した移動信号は、アップストリームインターフェース666を介してコンピュータ装置180に出力する。前記入力したクリック信号は、そのままコンピュータ装置180に出力する。
コンピュータ装置180では、表示装置660から入力した移動信号に基づいて、表示画像104上のポインタ108の移動処理、又は、表示画像104のスクロール処理を行い、映像信号を表示装置660に出力する。表示装置660では、上述のようにして映像信号に基づいた映像を生成してスクリーンに投影する。
このようにして、表示画像104を逆さ方向に見る位置に居る利用者bが、マウス350を操作した場合であっても、利用者が指示した方向にポインタ108の移動、及び表示画面104のスクロールを行うことができるようになる。よって、マウスの操作性が向上する。
なお、図4に示すマウス350として、X方向ロータリーエンコーダ及びY方向ロータリーエンコーダが出力したA相、B相の信号をそのまま表示装置660に出力する所謂バスマウスを用いた場合であって、角度差情報として0°、90°、180°、又は−90°を用いる場合には、ロータリーエンコーダのA相、B相の信号の入れ替えや、X方向及びY方向の信号の入れ替えを行うことによって、各ロータリーエンコーダが出力したA相、B相の信号から直接移動信号を生成することができる。
(第3実施形態)
図6は、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能と角度差情報入力スイッチの機能とを、コンピュータ装置800に設けた実施形態を説明する図である。なお、図1及び図4にて説明した物品と同一の機能を有する物品については同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、机102の上にはコンピュータ装置800が載置されており、コンピュータ装置800にはマウス350と、表示画像104を机102上に投影するための表示装置160とが接続されている。本実施形態では、マウス350として公知のマウスを用いることができ、表示装置160として公知の表示装置を用いることができる。なお、マウス350に代えて、トラックボール、タッチパッド等の公知のポインティングデバイスを用いることができる。
先ず、ポインティングデバイス用座標変換装置の機能を備えたコンピュータ装置800の信号処理について、図7の信号処理系ブロック図を用いて説明する。
図7に示すコンピュータ装置800は、接続されているポインティングデバイスのキャリブレーション等を行う際に、角度差情報を入力することが可能なキーボード870を備えている。利用者は、キーボード870を操作して表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差を表す角度差情報を入力することができる。キーボード870を介して入力した角度差情報は、情報処理手段880がRAM881又は記憶手段884に記憶する。
利用者がマウス350を操作すると、コンピュータ装置800のダウンストリームインターフェース865がその操作信号又はクリック信号を取得する。取得した情報はRAM881又は記憶手段884に記憶する。
利用者がマウス350を操作すると、情報処理手段880はマウス350から操作信号を入力する。情報処理手段880は、入力した操作信号に対し、キーボード870から入力した角度差情報を用いた座標変換処理を行って移動信号を生成し、ポインタ108を移動、又は、表示画像104をスクロールさせるための映像信号を生成して表示装置160に出力する。情報処理手段880が実行する座標変換処理は、例えば上記式(1)又は式(2)に示した座標変換処理である。
このようにして、表示画像104を逆さ方向に見る位置に居る利用者bが、マウス350を操作した場合であっても、利用者が指示した方向にポインタ108の移動、及び表示画面104のスクロールを行うことができるようになる。よって、マウスの操作性が向上する。
上記の実施形態では、コンピュータ装置800と表示装置160とを別体とした実施形態で説明しているが、コンピュータ装置800と表示装置160とを一体として構成してもよい。
(第4実施形態)
図8は、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能をコンピュータ装置800に設け、キャリブレーションモードを設定して角度差情報を取得する実施形態を説明する図である。なお、図1及び図6にて説明した物品と同一の機能を有する物品については同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、机102の上にはコンピュータ装置800が載置されており、コンピュータ装置800にはマウス350と、表示画像104を机102上に投影するための表示装置160とが接続されている。この実施形態では、マウス350として公知のマウスを用いることができ、その他トラックボール、タッチパッド等の公知のポインティングデバイスを用いることができる。また、表示装置160として公知の表示装置を用いることができる。
また、ポインティングデバイス用座標変換装置の機能を備えたコンピュータ装置800として、図7に示したコンピュータ装置800を用いることができるので、図7を用いてコンピュータ装置800の処理について説明する。
利用者bがキーボード870等を操作して、ポインティングデバイスのキャリブレーションを指示すると、情報処理手段880は角度差情報を生成するためのキャリブレーションモードを設定する。キャリブレーションモードが設定されると、表示画像104に対するポインティングデバイスの位置関係を案内するためのキャリブレーション表示情報(指示画像情報)を生成して表示装置160に対して出力し、例えば図8に示す案内表示604(指示画像)を表示する。
利用者は、案内表示604を見ながら、表示画像104に対するポインティングデバイスの位置関係に関するキャリブレーション情報を入力する。キャリブレーション情報の入力は、キーボード870等を操作して、例えば0°、90°、180°、又は−90°の情報を入力するようにしてもよいし、マウス350を操作して案内表示604の中の所定の位置にカーソル108を移動させて、マウス350の右スイッチ320又は左スイッチ322をクリックすることによって入力するようにしてもよい。
キャリブレーション情報の入力が終了すると、情報処理手段880は、入力したキャリブレーション情報に基づいて角度、ベクトル、又は行列式の角度差情報を生成し、この角度差情報をRAM881又は記憶手段884に記憶し、キャリブレーションモードを終了する。
以降、利用者がマウス350を操作すると、情報処理手段880は、その入力した操作信号に対して角度差情報を用いた座標変換処理を行って、ポインタ108を移動、又は、表示画像104をスクロールさせるための移動信号を生成し、表示画像104上のポインタ108の移動処理、又は、表示画像104のスクロール処理を行い、その映像信号を表示装置160に出力する。
このようにして、表示画像104を逆さ方向に見る位置に居る利用者bのマウス350の操作性を改善することができる。
上記の実施形態では、コンピュータ装置800と表示装置160とを別体とした実施形態で説明しているが、コンピュータ装置800と表示装置160とを一体として構成してもよい。
次に、コンピュータ装置800の情報処理手段880が実行するキャリブレーション処理について、図9を用いて説明する。
図9に示すように、情報処理手段880の処理ループの中には、ステップS102「キャリブレーションモード設定?」(以降、S102のように省略して記載する。)の判断処理が含まれている。利用者が、コンピュータ装置800に接続されているリモコン、キーボード870、又は、表示装置160により投影されている表示画像104のアイコン等を用いてキャリブレーションモードの設定を指示すると、情報処理手段880が実行する処理はステップS104「ポインティングデバイスキャリブレーションプログラムを起動」に分岐する。
S104では、表示画像104に対するポインティングデバイスの位置関係を案内するためのキャリブレーション表示情報を含む映像信号を生成して、表示装置160に対して出力し、例えば図8に示す案内表示604を表示する。そして次のS106「変更前の角度差情報を保存」の処理に進む。
S106では、変更前の現在の角度差情報をRAM881又は記憶手段884に記憶する。そして次のS108「利用者と表示画像との位置関係を入力」の処理に進む。
S108では、利用者からキャリブレーション情報が入力されるのを待つ処理を行う。S108にて、利用者からキャリブレーション情報を入力すると、角度、ベクトル、又は行列式等の角度差情報を生成し、この角度差情報をRAM881又は記憶手段884に記憶する。そして、次のS110「角度差情報切り替え」の処理に進む。
S110では、以降S108にてRAM881又は記憶手段884に記憶した角度差情報を用いて移動信号の生成処理を行うように設定する。そして、案内表示604の投影を終了して、通常の表示画像の投影を行い、キャリブレーションモードを終了して元の処理ルーチンに戻る。
キャリブレーションモード終了後に利用者がマウス350を操作すると、情報処理手段880は、マウス350から入力した操作信号に対して角度差情報を用いた座標変換処理を行って、ポインタ108を移動、又は、表示画像104をスクロールさせるための移動信号を生成し、表示画像104上のポインタ108の移動処理、又は、表示画像104をスクロールさせる映像信号を生成して表示装置160に出力する。表示装置160は、映像信号に基づいた映像を生成してスクリーンに投影する。
上記の説明では、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能と角度差情報入力スイッチの機能とを、コンピュータ装置800に設けた実施形態について説明したが、ポインティングデバイス用座標変換装置の機能と角度差情報入力スイッチの機能とを表示装置160に設けてもよい。
(第5実施形態)
図10は、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能をコンピュータ装置800に設け、表示画像に対するポインティングデバイスの方向を案内するためのキャリブレーション表示情報を表示する実施形態を示す図である。なお、図8で説明した内容と同一の内容については、説明を省略する。
利用者bがキーボード870等を操作してポインティングデバイスのキャリブレーションを指示すると、情報処理手段880は角度差情報を生成するためのキャリブレーションモードを設定する。キャリブレーションモードが設定されると、表示画像104に対するポインティングデバイスの方向関係を案内するためのキャリブレーション表示情報(指示画像情報)を生成し、その映像信号を表示装置160に対して出力し、例えば図10に示す案内表示606(指示画像)を表示する。
利用者は、案内表示606を見ながら、表示画像104に対するポインティングデバイスの位置関係に関するキャリブレーション情報を入力する。キャリブレーション情報の入力は、キーボード870等を操作して、例えば0°、90°、180°、又は−90°の情報を入力するようにしてもよいし、マウス350を操作して案内表示606の中の所定の位置にカーソル108を移動させて、マウス350の右スイッチ320又は左スイッチ322をクリックすることによって入力するようにしてもよい。また、クリックの回数に応じたキャリブレーション情報の入力を行うようにしてもよい。
キャリブレーション情報の入力が終了すると、情報処理手段880は、入力したキャリブレーション情報に基づいて角度、ベクトル、又は行列式の角度差情報を生成し、この角度差情報をRAM881又は記憶手段884に記憶し、キャリブレーションモードを終了する。
以降、利用者がマウス350を操作すると、情報処理手段880は、その入力した操作信号に対して角度差情報を用いた座標変換処理を行って、ポインタ108を移動、又は、表示画像104をスクロールさせるための移動信号を生成し、表示画像104上のポインタ108の移動処理、又は、表示画像104のスクロール処理を行い、その映像信号を表示装置160に出力する。
このようにして、表示画像104を逆さ方向に見る位置に居る利用者bのマウス350の操作性を改善することができる。
上記の実施形態では、コンピュータ装置800と表示装置160とを別体とした実施形態で説明しているが、コンピュータ装置800と表示装置160とを一体として構成してもよい。
(第6実施形態)
図11は、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能をマウス360に設け、キャリブレーションモード設定時に、表示画像の中央から放射状に、方向毎に表示色又は点滅周期の異なる方向識別表示608(設定用画像)を表示し、表示されている方向識別表示608の、所定の位置にマウス360を置くと、自動でキャリブレーションを実行する実施形態を示す図である。なお、図1で説明した物品と同一の物品については、同一の符号を付して説明を省略する。
ここで用いるマウス360の信号処理系ブロック図を図12に示す。なお、図3にて説明したブロックと同一の機能を有するブロックについては同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示すようにマウス360には、投影又は表示されている画像の光の属性を受光して検出する受光手段324と、方向識別表示608の投影パターンを記憶するパターン記憶手段328と、パターン記憶手段328に記憶されている方向識別表示608と受光手段324が検出した光の属性とから角度差情報を算出して出力する角度差算出手段330とが設けられている。
プロジェクタ等の表示装置にて投影された映像の光の属性を受光する際には、受光手段324はマウス360の上面に照射されている投影光を受光する。また、LCD等の表示装置にて表示されている画像の光を受光する際には、受光手段324はマウス360の下面に照射されている投影光を受光する。なお、点滅周期のみ検出する場合は、受光手段の代わりにフォトトランジスタやフォトダイオード等の受光素子を用いればよい。キャリブレーションモード設定時に受光手段324が光の属性を検出すると、方向識別表示608におけるマウス360の位置を取得して角度差情報として変換移動信号生成手段312に出力することができる。
変換移動信号生成手段312は、X方向ロータリーエンコーダ302及び、Y方向ロータリーエンコーダ304から得た操作信号に対し、角度差算出手段330から入力した角度差情報に基づいた座標変換処理を行って、ポインタ108を移動させるための移動信号を生成し、マウス情報生成回路314に出力する処理を行う。
また、変換移動信号生成手段312は、スクロールホイール用ロータリーエンコーダ306から得た操作信号に対し、角度差算出手段330から入力した角度差情報に基づいた座標変換処理を行って、表示画像104をスクロールさせるための移動信号を生成し、マウス情報生成回路314に出力する処理を行う。
マウス情報生成回路314は、右スイッチ320、並びに左スイッチ322から出力されるクリック信号と、変換移動信号生成手段312が出力する移動信号を通信データに変換し、通信ケーブル134を介してコンピュータ装置180等に出力する。
コンピュータ装置180では、角度差情報に基づいて座標変換された移動信号をマウス360から入力して、表示画像104上のポインタ108の移動処理、又は、表示画像104のスクロール処理を行う。
このように、キャリブレーションモード設定時に、例えば表示画像の中央から放射状に、方向毎に表示色の異なる方向識別表示608等を表示して、表示されている方向識別表示608の、所定の位置にポインティングデバイスを置いて自動でキャリブレーションを実行することによって、利用者はマウスのキャリブレーションを容易に行うことができる。
また、表示色や点滅周期以外に、照度を検出してもよい。放射状に方向毎に明るさの違う方向識別表示を表示し、これを検出してもよい。このとき、明るさが方向に依らず同じとなる基準表示と交互に表示を行い、基準表示との明るさの比からキャリブレーションを行ってもよい。
(第7実施形態)
図13は、マウス370と表示装置640とが地磁気の向きを検出し、双方の機器に対する地磁気の向きの角度差を角度差情報として算出する実施形態を示す図である。なお、図1にて説明した物品と同一の機能を有する物品については同一の符号を付して説明を省略する。
表示装置640に設けられている表示装置側地磁気検出手段675は、表示画像104と地磁気の向きとの角度差を検出して表示装置側地磁気情報として情報処理手段680に出力することが可能となっている。
図14は、地磁気の向きを検出するポインティングデバイス側地磁気検出手段326を備えたマウス370の信号処理系ブロック図である。なお、図3にて説明したブロックと同一の機能を有するブロックについては同一の符号を付して説明を省略する。
マウス370には、マウス370の向きに対する地磁気の向きを検出するポインティングデバイス側地磁気検出手段326が設けられている。マウス370のマウス情報生成回路314は、右スイッチ320、並びに左スイッチ322から出力されるクリック信号と、操作信号生成手段310が出力する操作信号、並びにポインティングデバイス側地磁気検出手段326が出力するポインティングデバイス側地磁気情報を通信データに変換し、通信ケーブル134を介して表示装置640等に出力する。
図15は、表示画像104と地磁気の向きとの角度差を検出することが可能な表示装置640の信号処理系ブロック図である。なお、図5にて説明したブロックと同一の機能を有するブロックについては同一の符号を付して説明を省略する。
表示装置640に設けられている表示装置側地磁気検出手段675は、表示画像104と地磁気の向きとの角度差を検出して表示装置側地磁気情報として情報処理手段680に出力することが可能となっている。
次に、マウス370と表示装置640を用いた座標変換処理について図13を用いて説明する。
利用者a又は利用者bが操作するマウス370からは、ポインティングデバイス側地磁気情報が出力されている。表示装置640のダウンストリームインターフェース665は、マウス370が出力したポインティングデバイス側地磁気情報を入力する。一方、表示装置側地磁気検出手段675は、表示画像104と地磁気の向きとの角度差を検出して表示装置側地磁気情報として出力している。
情報処理手段680は、表示装置側地磁情報とポインティングデバイス側地磁気情報との角度差から、表示画像104の向きとマウス370のポインティングデバイス操作軸との角度差を、角度、ベクトル、又は行列式等の角度差情報として算出しRAM681に記憶する。
以降、利用者がマウス370を操作すると、情報処理手段680は、その入力した操作信号に対して角度差情報を用いた座標変換処理を行って、ポインタ108を移動、又は、表示画像104をスクロールさせるための移動信号を生成し、アップストリームインターフェース666を介してコンピュータ装置180に出力する。
コンピュータ装置180では、表示装置640から入力した移動信号に基づいて、表示画像104上のポインタ108の移動処理、又は、表示画像104のスクロール処理を行い、その映像信号を表示装置640に出力する。表示装置640では、上述のようにして映像信号に基づいた映像を生成してスクリーンに投影する。
マウス370と表示装置640とが地磁気の向きを検出し、自動で角度差情報を算出することにより、特段のキャリブレーションを行うことなく、マウスのキャリブレーションを実行することができる。
(第8実施形態)
図16は、表示画像に対し、ポインティングデバイスのデバイスを移動させる方向を指示するための、操作方向指示610の表示例を示す図である。なお、図7、図8等で説明した内容と同一の内容については、説明を省略する。
利用者bがキーボード870を操作してポインティングデバイスのキャリブレーションを指示すると、情報処理手段880は角度差情報を生成するためのキャリブレーションモードを設定する。キャリブレーションモードが設定されると、表示画像104に対するマウス350の操作方向指示610(指示画像)を表示するための操作方向指示情報(指示画像情報)を生成して表示装置160に対して出力し、例えば図16に示す操作方向指示610を表示する。
例えば利用者bは、操作方向指示610を見ながら、マウス350を(1)から(2)の方向に向かって移動させる。このとき、利用者bは表示画像104を逆さ方向から見る位置に居るので、カーソル108は逆向きに移動することになる。この操作方向指示610とカーソル108の移動方向(操作信号)との角度差を、角度、ベクトル、又は行列式等の角度差情報として生成し、RAM881に記憶する。角度差情報を取得するに際しては、取得した操作信号に対し平均処理を行って精度を向上させるようにしてもよい。
キャリブレーションモードが終了すると情報処理手段880は、以降入力した操作信号に対して角度差情報を用いた座標変換処理を行って、カーソル108の移動、又は、表示画像をスクロールさせるための移動信号を生成する。そして情報処理手段880は、その移動信号に基づいて表示画像104上のポインタ108の移動処理、又は、表示画像104のスクロール処理を行い、その映像信号を表示装置160に出力する。表示装置160では、映像信号に基づいた映像を生成してスクリーンに投影する。
このように、キャリブレーションモード設定時に、表示画像104上に操作方向指示610を表示し、利用者が指示された方向にマウス350等のポインティングデバイスを操作することによって、ポインタ108の移動方向や表示画像104のスクロール等に関するキャリブレーションを行うことができる。
上記の実施形態では、コンピュータ装置800と表示装置160とを別体とした実施形態で説明しているが、コンピュータ装置800と表示装置160とを一体として構成してもよい。
図17は、マウスジェスチャーによるキャリブレーション処理を実行するフローチャートである。
図17に示すように、キャリブレーションモード設定時に、S202「マウスジェスチャー監視プログラムを起動」の処理を設け、キャリブレーションモード設定時にマウスジェスチャー監視プログラムが起動するように構成している。S202にてマウスジェスチャー監視プログラムが起動すると、情報処理手段880は、ポインティングデバイスの操作方向を指示する操作方向指示610を表示するための操作方向指示情報(指示画像情報)を生成して表示装置160に対して出力する(図16参照。)。そして処理は、次のS204「マウスジェスチャーが規定のパターン?」の判断に進む。
S204では、マウス350から入力している操作情報を監視して、マウスジェスチャーが規定のパターンに該当しているか否かの判断を行っている。
例えば利用者a又は利用者bが、操作方向指示610を見ながらマウス350を(1)から(2)の方向に向かって移動させたとする。この場合には、カーソル108は略直線状に移動するので、情報処理手段880は、マウスジェスチャーが所定のパターンに合致していると判断する。すると、処理はS206「変更前の角度差情報を保存」の処理に進む。
S206では、現在の角度差情報をRAM881に記憶する。そして次のS208「ジェスチャーのパターンから操作方向と操作方向指示との角度差を算出」の処理に進む。
S208では、利用者による操作信号と操作方向指示との角度差を、角度、ベクトル、又は行列式等の角度差情報として生成し、RAM881に記憶する。そして、次のS210「角度差情報切り替え」の処理に進む。
S210では、S208にてRAM881に記憶した角度差情報を用いて、以降移動信号の生成処理を行うように設定し、次のS212「全処理終了?」の判断に進む。
S212では、コンピュータ装置800の全処理を終了する指示が、利用者等から入力されたか否かの判断を行っている。もし、コンピュータ装置800の全処理を終了する指示が入力された場合には、処理は次のS214「ポインタ移動方向を変更前の設定に戻す」の処理に進み、以降はRAM881に記憶した変更前の角度差情報を採用する設定を行い、処理を終了する。
一方、S212にてコンピュータ装置800の全処理を終了する指示が入力されていない場合には、処理はS212の処理に戻り、キャリブレーションモードを終了して全処理終了の入力を待つ。
このように、キャリブレーションモード設定時に表示画像104上に操作方向指示610を表示し、利用者が指示された方向にマウス350等のポインティングデバイスを操作することによって、ポインタ108の移動方向や表示画像104のスクロール等に関するキャリブレーションを行うことができる。そして、表示画像104を逆さ方向に見る位置に居る利用者bのマウス350等のポインティングデバイスの操作性を改善することができる。
尚、第1実施形態〜第3実施形態においては、角度差手動設定手段(例えば角度差情報入力スイッチ132及び変換移動信号生成手段312)は、実施形態の簡便さ等を考慮して、同一装置内に配置した例を説明したが、互いに別装置に配置してもよい。例えば、第1実施形態のマウス130に角度差情報入力スイッチ132を、表示装置160内に変換移動信号生成手段312をそれぞれ配置し、マウス130側から表示装置160に角度差情報を送信可能な構成とし、表示装置160側にて該角度差情報を受信できるよう構成してもよい。
つまり、角度差情報設定手段と変換移動信号生成手段とを別装置に配置する場合は、角度差手動設定手段を備えた装置側で設定された角度差情報を送信でき、変換移動信号生成手段を備えた装置側では該角度差情報を受信できるよう構成されていれば、どの様に実施されていてもよいのである。
本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能をマウスに設けた実施形態を説明する図である。 マウスの上面に、本発明の実施の形態に係る角度差情報入力スイッチ132を備えたマウス130の外観図である。 図1及び図2に示したマウス130の信号処理系のブロック図である。 表示装置660に、本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能と、角度差情報入力スイッチと669とを設けた実施形態を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能を備えた表示装置660の信号処理系ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能と角度差情報入力スイッチの機能とを、コンピュータ装置800に設けた実施形態を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能を備えたコンピュータ装置800の信号処理系ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能をコンピュータ装置800に設け、キャリブレーションモードを設定して角度差情報を取得する実施形態を説明する図である。 コンピュータ装置800の情報処理手段880が実行するキャリブレーション処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能をコンピュータ装置800に設け、表示画像に対するポインティングデバイスの方向を案内するためのキャリブレーション表示情報を表示する実施形態を示す図である。 本発明の実施の形態に係るポインティングデバイス用座標変換装置の機能をマウス360に設け、キャリブレーションモード設定時に、表示画像の中央から放射状に、方向毎に表示色又は点滅周期の異なる方向識別表示を表示する実施形態を示す図である。 投影又は表示されている画像の光の属性を検出する機能と、ポインティングデバイス用座標変換装置機能とを有するマウス360の信号処理系ブロック図である。 マウス370と表示装置640とが地磁気の向きを検出し、双方の機器に対する地磁気の向きの角度差を角度差情報として算出する実施形態を示す図である。 地磁気の向きを検出するポインティングデバイス側地磁気検出手段326を備えたマウス370の信号処理系ブロック図である。 表示画像104と地磁気の向きとの角度差を検出することが可能な表示装置640の信号処理系ブロック図である。 表示画像に対し、ポインティングデバイスのデバイスを移動させる方向を指示するための、操作方向指示610の表示例を示す図である。 マウスジェスチャーによるキャリブレーション処理を実行するフローチャートである。 従来のマウス930の操作性を説明する図である。
符号の説明
102 机
104 表示画像
108 ポインタ
130、350、360、370 マウス
132 角度差情報入力スイッチ(角度差手動設定手段)
134 通信ケーブル
160、640、660 表示装置(画像表示手段)
180、800 コンピュータ装置
302 X方向ロータリーエンコーダ
304 Y方向ロータリーエンコーダ
306 スクロール用ロータリーエンコーダ
308 スクロールホイール
310 操作信号生成手段
312 変換移動信号生成手段(角度差情報記憶手段)
314 マウス情報生成回路(光の属性出力手段、操作信号出力手段、磁気情報出力手段)
320 右スイッチ
322 左スイッチ
324 受光手段
326 ポインティングデバイス側地磁気検出手段(磁気情報出力手段)
328 パターン記憶手段
330 角度差算出手段
604 案内表示(指示画像)
606 案内表示(指示画像)
608 方向識別表示(設定用画像)
610 操作方向指示(指示画像)
665 ダウンストリームインターフェース(ポインティングデバイス入力手段)
666 アップストリームインターフェース(ポインティングデバイス信号出力手段)
669 入力スイッチ(角度差手動設定手段)
671 発光手段
672 映像形成部
673 投影ドライバ(画像表示手段)
675 表示装置側地磁気検出手段
677 I/O
680 情報処理手段(変換移動信号生成手段、角度差算出手段、指示画像情報出力手段、設定画像情報出力手段)
681 RAM(角度差情報記憶手段)
683 ROM
699 バス
865 ダウンストリームインターフェース
870 キーボード(角度差手動設定手段)
873 表示インターフェース
877 I/O
880 情報処理手段(変換移動信号生成手段、角度差算出手段、指示画像情報出力手段、設定画像情報出力手段)
881 RAM(角度差情報記憶手段)
883 ROM
884 記憶手段(角度差情報記憶手段)
887 記録媒体
888 記録媒体装着部
889 記録媒体インターフェース
899 バス
902 机
980 コンピュータ装置
930 マウス
904 表示画像
960 表示装置
908 ポインタ

Claims (14)

  1. 画像を表示する画像表示手段を備える画像表示装置と、前記表示された画像の少なくとも一部を操作可能なポインティングデバイスとで構成される画像表示システムに用いられ、前記ポインティングデバイスの操作によって画像上のポインタを移動、又は、前記画像をスクロール、させるという移動操作時に得られるポインティングデバイス移動信号に対して座標変換を行うポインティングデバイス用座標変換装置であって、
    前記移動操作時の表示移動軸と、利用者が移動操作させるためのポインティングデバイス操作軸との角度差を含む角度差情報を設定する角度差設定手段と、
    前記ポインティングデバイス移動信号に対し、前記角度差に応じた座標変換処理を行って、座標変換された移動信号を生成する変換移動信号生成手段と、
    を備えるポインティングデバイス用座標変換装置。
  2. 前記角度差情報を記憶する角度差情報記憶手段を備え、前記角度差情報を用いて座標変換処理を行うことを特徴とする請求項1に記載のポインティングデバイス用座標変換装置。
  3. 前記角度差設定手段は、前記角度差情報を手動で設定する角度差手動設定手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポインティングデバイス用座標変換装置。
  4. 前記角度差設定手段は、手動により角度差情報を設定するスイッチからなることを特徴とする請求項3に記載のポインティングデバイス用座標変換装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポインティングデバイス用座標変換装置を備えるポインティングデバイス。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポインティングデバイス用座標変換装置を備え、前記ポインティングデバイスより出力されるポインティングデバイス出力信号が入力されポインティングデバイス移動信号を抽出し前記変換移動信号生成手段へ出力するポインティングデバイス入力手段と、前記変換移動信号生成手段より出力されたポインティングデバイス移動信号よりポインティングデバイス出力信号を生成し出力するポインティングデバイス信号出力手段と、
    を備える画像表示装置。
  7. 前記画像表示装置はコンピュータ装置を画像表示手段とは別体で備え、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のポインティングデバイス用座標変換装置を備える前記コンピュータ装置。
  8. 前記画像表示装置はコンピュータ装置を備え、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のポインティングデバイス用座標変換装置を備える前記画像表示システム。
  9. 前記角度差情報を設定する際に用いる指示画像を表示するための指示画像情報を前記画像表示手段に出力する指示画像情報出力手段を備え、
    前記角度差設定手段は、前記出力した指示画像情報と指示画像情報を出力した後の所定期間内の前記ポインティングデバイス移動信号とに基づいて、前記表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差情報を設定することを特徴とする請求項8に記載の画像表示システム。
  10. 前記角度差情報を設定する際に用いる設定用画像を表示するための設定画像情報を前記画像表示手段に出力する設定画像情報出力手段と、
    前記ポインティングデバイスに設けられ、前記設定用画像の光を受光して受光属性情報を出力する受光手段と、
    を備え、
    前記角度差設定手段は、前記出力した設定画像情報と前記受光属性情報とに基づいて、前記表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差情報を設定することを特徴とする請求項8に記載の画像表示システム。
  11. 前記設定画像情報は、画像の中央から放射状に方向毎に表示色の異なる方向識別表示を表示するための方向識別表示情報であり、
    前記角度差設定手段は、前記出力した方向識別情報と前記受光属性情報とに基づいて、前記表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差情報を設定することを特徴とする請求項10に記載の画像表示システム。
  12. 前記ポインティングデバイス操作軸と地磁気の向きとの角度差を検出しポインティングデバイス側地磁気情報として出力する磁気情報出力手段と、
    前記画像表示手段に表示されている画像と地磁気の向きとの角度差を検出して表示装置側地磁気情報として出力する表示装置側地磁気検出手段と、
    前記表示装置側地磁気情報と、前記ポインティングデバイス側地磁気情報とに基づいて、前記画像の向きと前記操作軸との角度差を角度差情報として設定する角度差算出手段と、
    を備えることを特徴とする画像表示システム。
  13. 利用者が画像上のポインタを移動、又は、前記画像をスクロールさせる移動操作時のポインティングデバイス操作軸と前記移動操作時の表示移動軸との角度差を含む角度差情報を設定する角度差設定手段と、前記移動操作時の移動信号を生成する変換移動信号生成手段と、前記角度差設定手段及び前記変換移動信号生成手段を制御する情報処理手段とを備えるポインティングデバイス用座標変換装置の情報処理手段が実行するポインティングデバイス用座標変換プログラムであって、
    前記情報処理手段が、
    前記角度差設定手段から、前記表示移動軸とポインティングデバイス操作軸との角度差を含む角度差情報を取得する機能と、
    前記変換移動信号生成手段に、前記移動操作時に得られるポインティングデバイス移動信号に対し、前記角度差に応じた座標変換処理を行って、座標変換された移動信号を生成する機能と、
    を実現させることを特徴とするポインティングデバイス用座標変換プログラム。
  14. 請求項13に記載のポインティングデバイス用座標変換プログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009253639A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Sharp Corp リモコン装置
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JP2015177495A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 カシオ計算機株式会社 電子機器、表示制御方法及びプログラム

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