JP2007279507A - 光アセンブリ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て作業性の向上と部品製作の簡素化、また寸法精度を高くしやすい光送信アセンブリを提供する。
【解決手段】電気信号を光信号に、または光信号を電気信号に変換する光素子を複数個並列に収納すると共に、その各光素子の光信号を波長多重、または波長分離する複数個のフィルタを有する光アセンブリ10において、複数個の上記光素子と複数個の上記フィルタとを収納するベース1の上面に、各光素子を収納したCanパッケージを接合するためのCan接合部3a〜3dを形成し、ベース1に、その長さ方向に沿って光路を形成し、さらに光路の両側の上記ベース1に、上記フィルタを接合するためのフィルタ接合部5a〜5dを形成したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ギガビットクラスのイーサネット(登録商標)信号を伝送する光トランシーバに用いられる光アセンブリ及びその製造方法に関する。
近年、インターネットは、通信インフラとして定着し、データ通信・音声・映像など情報の種類を選ばず、様々な業種・サービスを取り込み、その適用範囲は拡大し続けている。それにあわせて回線容量も増加の一途をたどっている。この中においてイーサネット(登録商標)は、低価格さと簡便な運用性により家庭内LAN、WANにおいても広く利用されるコア技術として普及している。
この情勢の中、既に10ギガイーサネット(登録商標)の標準化が完了し、各社から10ギガ対応のネットワーク機器が開発されており、これに伴い、光トランシーバにおいても、中距離ネットワークを中心に1ギガから10ギガへのアップグレードが始まっている。
このような光トランシーバとしては、4個の長波長の半導体レーザ(LD)を用いた4波WWDM(広帯域波長分割多重)のLX4光トランシーバがある。このLX4光トランシーバに、図6に示すような光アセンブリ用ベース61を用いた光アセンブリが使用される。
光アセンブリとしての光送信アセンブリ(TOSA)は、回路基板からの電気信号を光信号に変換する4個のLDと、これらLDからの光信号を合波して波長多重する光合波器として4個の光フィルタとを備える。光アセンブリ用ベース61は、これら4個のLD、4個の光フィルタを所定の角度で位置決めして収納するものである。
光アセンブリ用ベース61には、波長多重光信号を光ファイバに伝送するためのレセプタクル部も接続される。さらに、光アセンブリ用ベース61には、LDと光フィルタの間に、LDからの光を集光するレンズが設けられる。
この光アセンブリ用ベース61は、ベース本体66の上面に、各LDを収納したCanパッケージを接合するための4個のCan接合部67を形成し、ベース本体66の側部に、各光フィルタを接合するためのフィルタ接合部68を形成し、ベース本体66の前面に、レセプタクル部を接合するための凸状のレセプタクル接合部69を形成したものである。
光アセンブリ用ベース61の製造方法は、まず、上金型71uに光フィルタを接合するためのフィルタ接合部形成部材72と、ベース本体66の長さ方向に沿う光路を形成するための光路形成部材73とを形成し、スライド金型71aにCanパッケージが嵌合するための中実体74を形成し、スライド金型71bにレセプタクル接合部を形成するためのレセプタクル接合部形成部材を形成する。
上金型71uと下金型71dを重ね、これにスライド金型71a,71bを挿入して原料を注入した後、スライド金型71a,71bを横にスライドさせて引き抜き、上金型71uを上方に取り外すと共に、下金型71dを下方に取り外すことで、光アセンブリ用ベース61を製造する。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、次のものがある。
特開2005−140960号公報
しかしながら、光アセンブリ用ベース61は、Canパッケージと光フィルタがなす角度と、光フィルタとレセプタクル部がなす角度の位置決めを行うという役目を担うので、寸法公差が厳しい。したがって、金型による製造方法では、Canパッケージとの接合面61uの平面度を均一にするのが難しいという問題がある。
これは、光アセンブリ用ベース61の上面のほぼ全てが広い接合面61uとなっていることも原因である。つまり、1つの接合面61uに全てのCanパッケージを接合しているため、非常に厳しい平面度が要求される。
また、金型による製造方法では、フィルタ接合部68の角度を精度よく安定させることができない。これは、上金型71uを取り外したり、スライド金型71aを横に引き抜いたりする際、ズレが生じることや、上金型71uやスライド金型71aに抜きテーパが設けられていることが原因である。抜きテーパとは、金型を真っ直ぐに取り外したり、引き抜いたりすることができないために、金型に余裕を持って設けたテーパ角のことをいう。
光アセンブリ用ベース61では、レセプタクル接合部69が凸状でベース本体66から出っ張っているため、金型による作製時に熱収縮が不均一になるという問題もある。
光アセンブリ用ベース61を切削加工で製造することも行われているが、コストが高くなるという問題がある。
さらに、光アセンブリ用ベース61は、直方体の一部を凹状に穴を開けた構造(バスタブ構造)であるため、変形やねじれに弱いという問題もある。
そこで、本発明の目的は、組み立て作業性の向上と部品製作の簡素化、また寸法精度を高くしやすい光アセンブリ及びその製造方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、電気信号を光信号に、または光信号を電気信号に変換する光素子を複数個並列に収納すると共に、その各光素子の光信号を波長多重、または波長分離する複数個のフィルタを有する光アセンブリにおいて、複数個の上記光素子と複数個の上記フィルタとを収納するベースの上面に、各光素子を収納したCanパッケージを接合するためのCan接合部を形成し、上記ベースに、その長さ方向に沿って光路を形成し、さらに光路の両側の上記ベースに、上記フィルタを接合するためのフィルタ接合部を形成した光アセンブリである。
請求項2の発明は、上記ベース本体の上面に、上記Canパッケージごとに分けて上記Can接合部をそれぞれ形成した請求項1記載の光アセンブリである。
請求項3の発明は、上記ベース本体の前面に、波長多重光信号を光ファイバに伝送するためのレセプタクル部が接合される凹状のレセプタクル接合部を形成した請求項1または2記載の光アセンブリである。
請求項4の発明は、上記ベース本体は、縦断面および横断面が略H字構造を有し、縦断面および横断面に垂直な切断面が略ロの字構造を有する請求項1〜3いずれかに記載の光アセンブリである。
請求項5の発明は、電気信号を光信号に、または光信号を電気信号に変換する光素子を複数個並列に収納すると共に、その各光素子の光信号を波長多重、または波長分離する複数個のフィルタを有する光アセンブリの製造方法において、上金型に各光素子を収納したCanパッケージが嵌合するための中実体を形成し、下金型に、複数個の上記光素子と複数個の上記フィルタとを収納するベースの長さ方向に沿う光路を形成するための光路形成部材と、その光路形成部材の両側に上記フィルタを接合するためのフィルタ接合部形成部材とを形成し、上記上金型と下金型を重ねて上記ベースの原料を注入した後、上記上金型を上方へ取り外すと共に、上記下金型を下方に取り外して上記ベースを製造する光アセンブリの製造方法である。
本発明によれば、Can接合部とフィルタ接合部の位置を上下の対称関係にすることで、寸法精度を上げやすい構造にすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面にしたがって説明する。
まず、光アセンブリ用ベースを用いた本実施形態に係る光アセンブリを使用した光トランシーバを図5で説明する。
図5に示すように、光トランシーバ50は、複数個の長波長の半導体レーザ(LD)を用いた4波WWDM(広帯域波長分割多重)のLX4光トランシーバである。
この光トランシーバ50は、リジッド基板からなる回路基板(メイン基板)51と、その回路基板51にスペーサsを介して搭載される光アセンブリとしての光送信アセンブリ(TOSA)52と、光受信アセンブリ53(ROSA)とを備える。
回路基板51には、光トランシーバ50が接続されるスイッチングハブやメディアコンバータなどのネットワーク機器からの電気信号を伝送する4つの送信用レーンが形成される。
光送信アセンブリ52は、4つの送信用レーンからの電気信号を光信号に変換する4個の1.3μm帯のDFB(分布帰還型)−LDと、各LDの光信号を波長多重する光合波器として4個の光フィルタとを備え、これらをSUSなどのYAG溶接性が良好で、かつ熱膨張係数が小さい金属からなる箱状の光アセンブリ用ベース1内に収納したものである。各LDは、光素子としてのLD素子をそれぞれCanパッケージに収納したものである。
光フィルタは、所定の波長帯域の波長の光信号を反射し、それ以外の波長帯域の光信号を透過するものである。光送信アセンブリ52には、光フィルタからの波長多重した光信号を伝送する送信用ピッグテイルファイバ54tが光コネクタを介して接続される。
光受信アセンブリ53には、ピッグテイルファイバ54rが光コネクタを介して接続される。光受信アセンブリ53は、受信用光ファイバからの波長多重光信号を分波する光分波器と、分波された光信号を電気信号に変換する4個のPD(フォトダイオード)とを備える。光分波器としては、4層の誘電体多層フィルタを用いる。
回路基板51には、光受信アセンブリ53からの電気信号を伝送する受信用レーンも形成される。回路基板51の他端(送受信路側)は、図示しない端子を形成したカードエッジ部であり、ネットワーク機器に備えたカードエッジコネクタに嵌合することで、光トランシーバ50の活線挿抜が可能となっている。
送受信用ピッグテイルファイバは、それぞれ光コネクタを介してSC光アダプタ55の他端側に接続される。このSC光アダプタ55の一端側にそれぞれ光コネクタを介して送受信用光ファイバが接続される。
光トランシーバ50の動作を簡単に説明すると、ネットワーク機器からの3.125Gbit/sの4つの送信用電気信号は、各LDで4つの光信号に変換され、これら光信号が光フィルタで合波されて波長多重光信号として送信用光ファイバに送信される。他方、受信用光ファイバからの波長多重光信号は、光分波器で4つの光信号に分波され、各PDで4つの電気信号に変換され、4つの受信用電気信号ネットワーク機器に伝送される。
この光トランシーバ10の寸法は、全長が約80mm、幅が約40mm、回路基板51の長さが50〜60mmである。
さて、図1は、本発明の好適な実施形態である光アセンブリとしての光送信アセンブリに用いる光アセンブリ用ベースの斜視図、図2はこれをCan接合部側から見た斜視図、図3(a)は図2の3A−3A線断面図(横断面)、図3(b)は図2の3B−3B線断面図(縦断面図)、図3(c)は図1の3C−3C線断面図である。
図1〜図3に示すように、光送信アセンブリ(TOSA)は、回路基板からの電気信号を光信号に変換する4個のLDと、これらLDからの光信号を合波して波長多重する光合波器として4個の光フィルタとを備える。光アセンブリ用ベース1は、これら4個のLD、4個の光フィルタを所定の角度で長さ方向に沿って複数個並列に高精度に位置決めして収納するものである。
この光アセンブリ用ベース1は、ベース本体2の上面2uに、各光素子を収納したCanパッケージを接合するための4個のCan接合部(Can収納部)3a〜3dがベース本体2の長さ方向に沿って形成される。各Can接合部3には、LDの出射面が下向きになるようにCanパッケージが収納されて接合される。これら各Can接合部3a〜3dは、Canパッケージごとに分けて形成されたものである。各Can接合部3a〜3dの上端となるCan接合面3uは、円環状の突起部の上面である。
ベース本体2の各Can接合部3a〜3dの下側には、LDからの光を集光するレンズを収納するためのレンズ収納部4(図3(a)および図3(b)参照)が形成される。ベース本体2のレンズ収納部4の中央には、LDからの光を上方から下方に伝搬する垂直光路VLが下方に延出形成される。
ベース本体2の下部の内側で、垂直光路VLの下方には、ベース本体2の長さ方向に沿って水平光路HLを形成し、さらに水平光路HLの両側のベース本体2には、光フィルタを接合するための4個のフィルタ接合部5a〜5dが形成される。
ベース本体2の下方は開放形成され、その開放部の一部が水平光路HLで構成される。各フィルタ接合部5a〜5dは、ベース本体2の水平方向あるいは垂直方向に対して45°傾斜して形成され、一方の面が垂直光路VLおよび水平光路HLに臨むように配置される。各フィルタ接合部5a〜5dの中央部には、その各フィルタ接合部5a〜5dに接合した光フィルタでLDからの光を反射させ、かつ上流側の光フィルタからの光を透過させるための光路用穴6が形成される。
ベース本体2の前面2fには、レセプタクル部を接合するための凹状のレセプタクル接合部7が形成される。レセプタクル接合部7は、ベース本体2の前面2fから後面側に若干凹んで浅く形成されていればよい。レセプタクル部は、波長多重光信号を送信用ピッグテイルファイバに伝送するためのものである。
図3(a)に示すように、ベース本体2は、垂直光路VLを中心に中実部分の縦断面が略H字構造(図3(a)中の一点鎖線)を有する。さらに図3(b)に示すように、ベース本体2は、垂直光路VLを中心に中実部分の縦断面が各Can接合部3ごとに略H字構造が繰り返される構造(図3(b)中の一点鎖線)を有する。
また、図3(c)に示すように、ベース本体2は、縦断面および横断面に垂直な切断面(ベース本体2の上面2uに平行な平面でベース本体2を切断したときの切断面)が各Can接合部3ごとに略ロの字構造(図3(c)中の一点鎖線)が繰り返される構造を有する。
以上の構成である光アセンブリ用ベース1は、SUSなどのYAGレーザ溶接性が良好で、かつ熱膨張係数が小さい金属を用いて、例えば、MIM(金属粉末射出成形)法で製造される。
次に、光送信アセンブリの製造方法を、これに用いる光アセンブリ用ベース1の製造方法と共に説明する。
まず、図4に示すように、上金型41u、下金型41d、スライド金型41a,41bを用意する。
上金型41uは、垂直光路VLを形成するための、かつCanパッケージおよびレンズが嵌合するための中実体42を形成したものである(図4ではCan接合部3a〜3dをまとめてCan接合部3とした)。下金型41dは、水平光路HLを形成するための水平光路形成部材43と、フィルタ接合部5(図4ではフィルタ接合部5a〜5dをまとめてフィルタ接合部5とした)を形成するためのフィルタ接合部形成部材44とを形成したものである。
スライド金型41aは、上金型41uと下金型41dの側面から挿入され、ベース本体2の側面に、ベース本体2に取り付けるフタを止めるための突起を形成するための金型である。スライド金型41bは、上金型41uと下金型41dの前面から挿入され、レセプタクル接合部7を形成するための突起部45を形成したものである。
各金型を用意した後、上金型41uと下金型41dを重ね、これにスライド金型41a,41bを挿入してベース1用の原料を注入し、原料が固まったことを確認した後、スライド金型41a,41bを引き抜き、上金型41uを上方に取り外すと共に、下金型41dを下方に取り外す(上金型41uと下金型41dを垂直に移動させる)ことで、光アセンブリ用ベース1を製造する。
そして、この光アセンブリ用ベース1を用いて、各レンズ収納部4にレンズを収納し、各Can接合部3a〜3dに、LD素子をそれぞれCanパッケージに収納してなる4個のLDを収納して接合し、各フィルタ接合部5a〜5dに裏面から光フィルタを接合し、レセプタクル接合部7にレセプタクル部を接合すると、光送信アセンブリが得られる。光送信アセンブリは、回路基板にLDのリードが下向きとなるように搭載される。
この光送信アセンブリでは、各LDから出射した光は垂直光路VLを通って下方に伝搬し、各光フィルタで反射、合波されて水平光路HLを通り、波長多重光信号としてレセプタクル部から送信用ピッグテイルファイバに伝送される。
本実施形態の作用を説明する。
光アセンブリ用ベース1を用いた光送信アセンブリは、ベース本体2の上面にCan接合部3a〜3dを形成し、ベース本体2の下部の内側にフィルタ接合部5a〜5dを形成している。すなわち、光アセンブリ用ベース1を用いた光送信アセンブリでは、Can接合部3a〜3dとフィルタ接合部5a〜5dの位置を上下の対称関係にすることで、寸法精度を上げやすい構造にすることができる。
また、Can接合部3a〜3dはCanパッケージごとに分けて形成しているため、言い換えれば従来のCan接合面のような大きな1つの平面を、個々の小さい(狭い)円形の平面に分けることで、部分的なCan接合面3uの平面度を均一にしやすく、Canパッケージごとの平面度の修正も容易にできる。
凹状のレセプタクル接合部7は、従来と異なり凸状でなく、しかも深さが浅いため、光アセンブリ用ベース1を用いた光送信アセンブリを全体的に対称に近い構造にすることができ、変形の影響を小さくする構造にできる。しかも、金型による作製時に光アセンブリ用ベース1の熱収縮が均一になる。
なお、各Can接合部3a〜3dのCan接合面3uはベース本体2から出っ張っているが、Canパッケージごとに分けて形成されているため、金型による作製時に熱収縮が不均一になっても、個別に寸法修正することで対応できる。
さらに、ベース本体2では、従来のバスタブ構造とは異なり、縦断面および横断面は略H字構造を有し、縦断面および横断面に垂直な切断面は各Can接合部3a〜3dの周りをベース本体2の材料で覆った略ロの字構造を有する。このため、光アセンブリ用ベース1は、材料力学や構造力学でいう2次の断面モードが高くなり、光アセンブリ用ベース1を用いた光送信アセンブリを変形やねじれに強い構造にすることができる。
また、光送信アセンブリの製造方法によれば、Canパッケージが嵌合するための中実体42を形成した上金型41uを上方へ取り外すと共に、光路形成部材43、フィルタ接合部形成部材44を形成した下金型41dを下方に取り外すことで、光アセンブリ用ベース1を製造する。
つまり、上金型41u、下金型41dを必要な面に対して垂直に抜くことで、金型の抜きテーパの影響を受けない構造にすることができ、金型による製造方法によっても、フィルタ接合部5の角度を精度よく安定させることができる。
これにより、光アセンブリ用ベース1、ひいては光送信アセンブリを金型で高精度に製造できるので、切削加工で作製する場合に比べてコストを大幅に下げることができる。
したがって、光送信アセンブリ1は、組み立て作業性が向上し、部品製作の簡素化が図れ、また寸法精度を高めることが容易となる。
上記実施形態では、4個のLDを収納した光アセンブリ用ベース1を用いた光送信アセンブリの例で説明したが、光送信アセンブリとしては、複数個のLDを収納した光アセンブリ用ベースを用いたものであればよい。
また、上記実施形態では、光アセンブリとして光送信アセンブリの例で説明したが、光アセンブリとしては光受信アセンブリであってもよい。この光受信アセンブリは、図5で説明した光受信アセンブリ53とは異なるタイプのものである。
この光受信アセンブリは、4波の波長多重光信号を4つの光信号に分波(波長分離)する光分波器としての4個の光フィルタと、各光フィルタからの光信号をそれぞれ電気信号に変換する4個のPDとを備える点では光受信アセンブリ53と同じである。
ここでいう光受信アセンブリは、図1および図2の光アセンブリ用ベース1を用いて、各レンズ収納部4にレンズを収納し、各Can接合部3a〜3dに、光素子としてのPD素子をそれぞれCanパッケージに収納してなる4個のPDを収納して接合し、各フィルタ接合部5a〜5dに裏面から光フィルタを接合し、レセプタクル接合部7にレセプタクル部を接合して得られる。
この光受信アセンブリによっても、上述した光送信アセンブリと同じ作用効果が得られる。もちろん、光受信アセンブリとしては、複数個のPDを収納した光アセンブリ用ベースを用いたものであればよい。
本発明の好適な実施形態である光アセンブリに用いる光アセンブリ用ベースの斜視図である。 図1に示した光アセンブリ用ベースのCan接合部側からみた斜視図である。 図3(a)は図2の3A−3A線断面図(横断面図)、図3(b)は図2の3B−3B線断面図(縦断面図)、図3(c)は図1の3C−3C線断面図である。 図1に示した光アセンブリ用ベースの製造方法を示す斜視図である。 図1に示した光アセンブリ用ベースを用いた光アセンブリを光トランシーバに使用した場合の内部構成を示す斜視図である。 従来の光アセンブリに用いる光アセンブリ用ベースとその製造方法を説明する斜視図である。
符号の説明
1 光アセンブリ用ベース
2 ベース本体
3a〜3d Can接合部
5a〜5d フィルタ接合部

Claims (5)

  1. 電気信号を光信号に、または光信号を電気信号に変換する光素子を複数個並列に収納すると共に、その各光素子の光信号を波長多重、または波長分離する複数個のフィルタを有する光アセンブリにおいて、複数個の上記光素子と複数個の上記フィルタとを収納するベースの上面に、各光素子を収納したCanパッケージを接合するためのCan接合部を形成し、上記ベースに、その長さ方向に沿って光路を形成し、さらに光路の両側の上記ベースに、上記フィルタを接合するためのフィルタ接合部を形成したことを特徴とする光アセンブリ。
  2. 上記ベース本体の上面に、上記Canパッケージごとに分けて上記Can接合部をそれぞれ形成した請求項1記載の光アセンブリ。
  3. 上記ベース本体の前面に、波長多重光信号を光ファイバに伝送するためのレセプタクル部が接合される凹状のレセプタクル接合部を形成した請求項1または2記載の光アセンブリ。
  4. 上記ベース本体は、縦断面および横断面が略H字構造を有し、縦断面および横断面に垂直な切断面が略ロの字構造を有する請求項1〜3いずれかに記載の光アセンブリ。
  5. 電気信号を光信号に、または光信号を電気信号に変換する光素子を複数個並列に収納すると共に、その各光素子の光信号を波長多重、または波長分離する複数個のフィルタを有する光アセンブリの製造方法において、上金型に各光素子を収納したCanパッケージが嵌合するための中実体を形成し、下金型に、複数個の上記光素子と複数個の上記フィルタとを収納するベースの長さ方向に沿う光路を形成するための光路形成部材と、その光路形成部材の両側に上記フィルタを接合するためのフィルタ接合部形成部材とを形成し、上記上金型と下金型を重ねて上記ベースの原料を注入した後、上記上金型を上方へ取り外すと共に、上記下金型を下方に取り外して上記ベースを製造することを特徴とする光アセンブリの製造方法。
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