JP2007279352A - 画像表示装置 - Google Patents

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Yasushi Suwabe
恭史 諏訪部
Yoshiro Yamaguchi
善郎 山口
Yoshinori Machida
義則 町田
Motohiko Sakamaki
元彦 酒巻
Takeshi Matsunaga
健 松永
Atsusuke Hirano
敦資 平野
Kiyoshi Shigehiro
清 重廣
Shunichiro Shishikura
俊一郎 宍倉
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Abstract

【課題】画像表示領域を十分に確保し、表示画像の劣化を確実に検出して画像品質を適切に維持するとともに、装置サイズを薄型化することができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】この画像表示装置1は、表示画像および検出画像を出力する画像表示媒体10と、画像表示媒体10の前記表面基板に対向して配置された画像表示領域21を有し、画像表示媒体10を内部に収容する外部ケース20と、画像表示媒体10により出力された検出画像を検出する、画像表示媒体10の背面基板3の外側表面近傍に設置された検出手段30と、検出手段30の検出結果に基づいて、画像表示媒体10に画像を書き込む書込手段40とを備えて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置に関する。さらに詳しくは、画像表示領域を十分に確保し、装置サイズを薄型化することができるとともに、表示画像の劣化を確実に検出して画像品質を適切に維持することができる画像表示装置に関する。
従来、電子ペーパ等の書き換えが可能な画像表示装置として、トナー粒子の電界中の移動を用いたトナーディスプレイや電気泳動、磁気泳動を用いた電気(磁気)泳動ディスプレイが知られている。このような装置の場合、長期に渡る表示の繰り返しや、環境(温度、湿度、気圧)の変化により、表示濃度やコントラストが変化して、表示画像が劣化してしまうという不都合がある。このような不都合を防止するため、例えば、電気泳動ディスプレイにおいて、電気泳動表示素子の輝度を検出できるセンサー、あるいは電流値を検出する電流検出手段を設け、このセンサーあるいは電流検出手段の出力が予め計測した輝度又は電流値の飽和値に対応するセンサー又は電流検出手段の出力に達したときに、電圧印加書込手段により駆動電圧印加を停止するものが開示されている(特許文献1参照)。
特開平9−6277号公報
しかし、上述の特許文献1に開示されたような従来の画像表示装置によると、センサー(検出手段)として表示状態(反射率)を検出して、フィードバック制御する場合、検出手段を表示面側に取り付ける必要があり、画像表示装置に突出部ができるか、あるいは表示装置内で検出手段の背面に表示素子を設置するため、表示装置の厚さが増大するという問題があった。また、検出手段が表示面側に設置されている場合、検出手段による検出対象となる領域は画像表示に用いることができないため、表示領域の確保の面で不利となるという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、表示画像の劣化を確実に検出して画像品質を適切に維持するとともに、画像表示領域を十分に確保し、装置サイズを薄型化することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、以下の画像表示装置が提供される。
[1]所定の方向に表示画像を出力するとともに、前記所定の方向と異なる方向に前記画像に対応した検出画像を出力する画像表示媒体と、前記所定の方向と異なる方向に設けられ、前記画像表示媒体により出力された検出画像を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記画像表示媒体に画像を書き込む書込手段と、備えたことを特徴とする画像表示装置。
前記画像表示媒体により出力された検出画像を検出する検出手段を、表示画像が出力される方向と異なる方向に設置することにより、表示画像の劣化を確実に検出して画像品質を適切に維持するとともに、画像表示領域を十分に確保し、装置サイズを小型化することができる。
[2]前記画像表示媒体を支持する支持体を備えたことを特徴とする前記[1]に記載の画像表示装置。前記支持体を備えることにより、前記画像表示媒体の支持、保護等を行うことができる。
[3]前記支持体は、透明な画像表示領域を有する外部ケースであり、前記画像表示媒体は、前記外部ケース内に設けられたことを特徴とする前記[1]に記載の画像表示装置。これにより、前記画像表示媒体、前記検出手段、前記書込手段を前記外部ケース内に納め、前記画像表示媒体として一体化することができる。
[4]前記画像表示媒体は、表面基板と背面基板の間に封入された帯電性粒子に電圧を印加して移動させることより画像表示を行うものであることを特徴とする前記[1]に記載の画像表示装置。前記画像表示媒体は、例えば、気体の媒体中に粒子を配設したトナーディスプレイ型、液体の媒体中に粒子を配設した電気(磁気)泳動型の表示媒体を用いることができる。
[5]前記帯電性粒子は、色及び帯電性が異なる複数種類の粒子群であることを特徴とする前記[4]に記載の画像表示装置。これにより、前記画像表示装置により、2色以上の表示を行うことができる。
[6]前記検出画像を出力する方向は、前記画像を表示する方向と反対方向であることを特徴とする前記[1]に記載の画像表示装置。これにより、検出手段を、通常前記画像を表示する方向と反対方向に設置される書込手段と一体化、または並置することができるため、前記画像表示装置を薄型化することができる。
[7]前記画像表示媒体は、本体部と、前記本体部から略直角方向に延設された屈曲部とを有し、前記検出画像を出力する方向は、前記屈曲部における前記画像表示媒体の表面に垂直な方向であることを特徴とする前記[1]に記載の画像表示装置。これにより、前記検出画像を出力する画素を、前記表示画像を出力する画素と別に設けることができる。
[8]前記検出手段は、前記検出画像の反射率を検出することを特徴とする前記[1]に記載の画像表示装置。なお、前記検出手段は、反射率の他に、電圧値、電流値、これらの反射率への換算値、濃度への換算値等を検出するものであってもよい。
本発明によれば、画像表示領域を十分に確保し、装置サイズを薄型化することができるとともに、表示画像の劣化を確実に検出して画像品質を適切に維持することができる。
[第1の実施の形態]
(画像表示装置1の全体の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置を示す断面図である。この画像表示装置1は、表示画像および検出画像を出力する画像表示媒体10と、画像表示媒体10の前記表面基板に対向して配置された画像表示領域21を有し、画像表示媒体10を内部に収容する外部ケース20と、画像表示媒体10により出力された検出画像を検出する検出手段30と、検出手段30の検出結果に基づいて、画像表示媒体10に画像を書き込む書込手段40とを備えて構成されている。
表示画像は、画像表示媒体10の表面基板2側から、表示画像出力方向7に出力され、外部ケース20の画像表示領域21を通してユーザが視認することができる。一方、検出画像は、背面基板3側から、検出画像出力方向8に出力され、背面基板3の外側表面近傍に設置された検出手段30により検出される。なお、検出画像は、少なくとも検出手段30による検出の対象となる領域から出力され、背面基板3の検出の対象となる領域は透明であることが好ましい。
外部ケース20は、内部に収容した画像表示媒体10を外部応力から保護する剛性を有するものであれば特に制限はないが、例えば、直方体形状のものを挙げることができる。また、少なくとも画像表示領域21の部分は、透明な材料を用いることが好ましいため、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることが好ましい。
検出手段30は、表示画像情報としての反射率を測定するセンサーを備えている。このようなセンサーとしては、例えば、光電子倍増管等の光センサーを用いることができる。さらに、検出手段30は、検出画像が出力される領域を照明するライト等の光源を有する。検出手段30は、光源により照射され、検出画像が出力される領域から反射してくる光(検出画像光)の光量を光センサーにより感知して反射率を測定する。検出手段30は、外部ケース20の画像表示領域21を通してユーザに視認されない位置に設置される。
なお、図1においては、検出手段30が書込手段40と並置された構成として示されているが、検出手段30は書込手段40と同一基板上に一体に設けられる構成であってもよい。また、図1においては、検出手段30は、画像表示媒体10の端部付近から出力される検出画像を検出する位置に設置されているとして示されているが、検出手段30の設置位置はこの位置に限られず、例えば、画像表示媒体10の中央付近から出力される検出画像を検出する位置であってもよい。
(画像表示媒体10の構成)
図2は、本発明の第1の実施の形態に用いられる画像表示媒体の一部を拡大して示す部分拡大図である。本実施の形態においては、画像表示媒体3は、トナーディスプレイ方式の電子ペーパであるとして説明する。
この画像表示媒体10は、対向配置され、接着剤6により接着された一対の表面基板2および背面基板3と、表面基板2と背面基板3により形成される複数のセル4と、4に封入され、印加電界に応じてセル4内を移動して、表示画像および検出画像を形成する帯電性粒子5(白色粒子5A、黒色粒子5B)を有する。
接着剤6は、例えば、加熱によって粘着性が付与される熱可塑性接着剤、熱活性型接着剤等の感熱接着剤、加圧によって粘着性が付与される感圧接着剤、紫外線(UV)あるいは可視光照射によって粘着性が付与される感光接着剤等を用いることができる。
白色粒子5Aと黒色粒子5Bは、例えば、相互の摩擦による摩擦帯電により、互いに異なる極性に帯電する性質を有する。例えば、基板内側誘電体膜がポリカーボネート樹脂(PC)である場合、白色粒子5Aは負に帯電(例えば、平均帯電量−16fC)する、黒色粒子5Bは正に帯電(例えば、平均帯電量は+16fC)する。なお、セル4の内部には空気等の気体が充填されている。
表面基板2は、透明ガラス基板等からなる表面基板部材2aと、表面基板部材2a上に形成されたインジウム錫酸化物(ITO)等からなる透明な複数の帯状の列電極2bと、列電極2bを保護するとともに粒子5A、5Bの帯電特性を安定化させるポリカーボネート等からなる誘電体膜2cとを積層して構成されている。
表面基板部材2aには、上記透明ガラス基板の他に、透光性を有する透明プラスチック基板、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることができる。
列電極2bには、上記ITOの他に、透光性を有する、インジリウム、錫、カドミニウム、アンチモン等の酸化物、これらの複合酸化物、金、銀、銅、炭素、ニッケル等の単層膜、混合膜、又は複合膜を蒸着法又はスパッタリング法で100〜2000オングストロームの厚さとしたもの、又はポリピロール、ポリチオフェン等の有機導電性材料等を用いることができる。
誘電体膜2cには、セル4に封入する粒子5A、5Bの帯電特性に応じて、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、PMMA、共重合ナイロン、紫外硬化アクリル樹脂、非晶質テフロン(登録商標)等を用いることができる。誘電体膜2cを構成する絶縁性材料中に電荷輸送物質を含有させたものも用いることができる。電荷輸送物質を含有させることにより、粒子5A、5Bへの電荷注入による粒子帯電性の向上や、粒子5A、5Bの帯電量が極度に大きくなった場合に粒子5A、5Bの電荷を漏洩させ、粒子5A、5Bの帯電量を安定させる等の効果を得ることができる。
背面基板3は、エポキシ樹脂等からなる背面基板部材3aと、背面基板部材3a上に形成された銅等からなる複数の帯状の行電極3bと、空間を仕切ってセル4を形成する仕切り部材3dと、行電極3bを保護するとともに粒子5A、5Bの帯電特性を安定化させるポリカーボネート等からなる誘電体膜3cとを積層して構成されている。なお、背面基板部材3aとして、表面基板2の表面基板部材2aと同様の基板を用いてもよい。誘電体膜3cには、表面基板3の誘電体膜2cと同様に、セル4に封入する粒子5A、5Bの帯電特性に応じた材料を用いることができる。また誘電体膜3cが仕切り部材3dを覆わずに、背面基板部材3aおよび行電極3bのみを覆う構成であってもよい。
仕切り部材3dには、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、電子線硬化樹脂、光硬化性樹脂、ゴム等の絶縁性材料を用いることができる。なお、仕切り部材3は、背面基板3ではなく、表面基板2に設けられる構成であってもよい。
(書込手段40の構成)
図3は、書込手段の構成を表すブロック図である。書込手段40は、例えば、列電極2b及び行電極3bに所定の電圧を印加する電圧印加部41、画像表示品質の基準となる反射率の値が含まれる参照データ、および検出手段30により検出された反射率のデータを記憶する記憶部42、検出手段30を制御して反射率のデータを得て記憶部42に記憶させ、記憶されたデータと参照データとの比較を行い、その結果に基づいて電圧印加部41が印加する電圧の大きさ、パルス幅、パルス数及びパルス波形等を制御する制御部43、各部に電源を供給する電源部(図示しない)等を備えている。
(画像表示装置の動作)
以下、検出手段30によって画像表示制御を行う必要性について説明する。画像表示媒体の画像表示品質は、帯電性粒子5A、5Bの帯電量や、粒子5A、5B同士、または粒子5A、5Bと基板内側表面との付着力の変化等により変化する。例えば、粒子5A、5Bの帯電電位が高ければ、低い印加電圧でも粒子5A、5Bの移動が起こり、画像表示濃度が高くなる。逆に、粒子5A、5Bの帯電電位が低ければ移動する粒子量が少なくなり、表示濃度が低くなる。一方、粒子5A、5Bが移動しやすくなると、しきい値が下がり、クロストークによる白地のかぶり(背景の白色表示部分の反射率が下がる現象)や、電極間に位置する粒子5A、5Bのヌケが多くなり、結果的にコントラストが低下することもある。また、粒子5A、5B同士、または粒子5A、5Bと基板内側表面との付着力が低下すると、粒子5A、5Bが振動や衝撃などにより基板内側表面から脱落する場合があり、表示欠陥や濃度低下の原因となる。
この他にも、基板2、3の回路の抵抗値や、書込手段40を構成する駆動回路等の温度特性等も影響して、実際に電極2b、3bに印加される電圧自体が変化することもあり、複雑な要因によって画像表示媒体10の画像表示品質は変化し続けることとなる。このために、現状の状態を検出して最適なフィードバック制御を行う処理が必要となる。
図4、図5は、画像表示装置の画像表示制御の流れを示す部分断面図、およびフローチャートである。
以下、表示画像の検出方法及びフィードバック制御方法について説明する。まず、書込手段40により画像表示媒体10に電圧を印加し、図4(a)に示すように、検出手段30による検出の対象となるセル4の、表面基板2側に黒色粒子5Bが、背面基板3側に白色粒子5Aが位置する状態(第1の状態)にする(図5:ステップS1)。
次に、背面基板3外側に位置する検出手段30のセンサーにより、白色表示の反射率(最大反射率)を検出し、得られた最大反射率の値を記憶部42に記憶する(図5:ステップS2)。
次に、書込手段40により画像表示媒体10に電圧を印加し、図4(b)に示すように、表面基板2側に白色粒子5Aが、背面基板3側に黒色粒子5Bが位置する状態(第2の状態)にする(図5:ステップS3)。
次に、背面基板3外側に位置する検出手段30のセンサーにより、黒色表示の反射率(最小反射率)を検出し、得られた最大反射率の値を記憶部42に記憶する(図5:ステップS4)。
次に、制御部43が、ステップS2、S4において検出された最大反射率、最小反射率の値を、それぞれ参照データの最大反射率、最小反射率の値と比較する(図5:ステップS5)。
次に、制御部43が、ステップS5において得られた、検出された最大反射率、最小反射率と参照データの最大反射率、最小反射率との差に基づいて、電圧印加部41を制御し、印加電圧の大きさ、パルス幅、パルス数及びパルス波形等を調整する(図5:ステップS6)。
検出手段30による検出の結果、最大反射率が参照データのものと比較して大きい(背面基板3側の黒色濃度が薄い)、または最小反射率が参照データのものと比較して小さい(背面基板3側の白色濃度が薄い)場合は、例えば、クロストークにより余分な粒子5A、5Bの移動が起きていることが考えられ、クロストークを解消できる値まで印加電圧の大きさを小さくすることにより、表示画像品質を良好な状態に維持することができる。
なお、検出手段30により検出される表示画像情報、および画像表示品質の基準となる参照データの表示画像情報は、上記のような反射率の他に、電圧値、電流値、これらの反射率への換算値、濃度への換算値のいずれであってもよい。
(第1の実施の形態の効果)
この第1の実施の形態によれば、検出手段30が画像表示媒体10の背面基板3側に配設されているため、表面基板2側に配置される場合と比較して、画像表示媒体10の多くの領域を画像表示に用いることができ、画像表示領域を十分に確保することができる。
また、検出手段30が画像表示媒体10の背面基板3側に配設されているため、検出手段30を、背面基板3側に設置される書込手段40と一体化、または並置することができるため、画像表示装置1を薄型化することができる。
また、検出手段30を書込手段40と同一の基板上に設けた場合には、部品点数が少なくできる他、外部ケース20内への部品の設置の手間を少なくすることも可能となる。
また、表示画像の情報位置は中央付近に集中するため、書き換えによる画像劣化や履歴の影響は、画像表示媒体10の周辺部よりも中央付近の方が大きく出ることがある。このため、検出手段30を画像表示媒体10の中央付近から出力される検出画像を検出する位置に設置させることで、より感度の高い劣化の検出を行うことが可能となる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る画像表示装置を示す断面図である。この第2の実施の形態に係る画像表示媒体10は、第1の実施の形態に係る画像表示媒体10の一部を略直角方向に湾曲させたものであり、外部ケース20の画像表示領域21に対抗する位置にある本体部10aと、本体部10aから略直角方向に延設された屈曲部10bとから構成され、検出手段30は、屈曲部10bの表面基板2の外側表面近傍に配置されている。この場合、屈曲部10bを作製し易くするため、画像表示媒体10は、フレキシブルな材料から構成することが好ましい。なお、検出手段30は、屈曲部10bの背面基板3の外側表面近傍に配置されてもよい。他の構成についてはは第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(第2の実施の形態の効果)
この第2の実施の形態によれば、検出手段30を画像表示媒体10の屈曲部10bの表面基板2の外側表面近傍に配置することにより、画像表示媒体10の検出画像を出力する画素を、表示画像を出力する画素と別に設けることができるため、画像表示媒体10の本体部10aの多くの領域を画像表示に用いることができ、画像表示領域を十分に確保することができる。
[他の実施の形態]
本発明は、上記各実施の形態、実施例に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々変形実施が可能である。例えば、セル4の数は上記各実施の形態の図面で示したものに限られない。また、仕切り部材3dは、複数のセル毎に太いものを用いてもよい。これにより、必要な強度を確保することができる。また、帯電性粒子5A、5Bは、白黒であることに限定されず、カラーであってもよい。これにより、色彩に関する情報を増やすことができる。
また、上記実施の形態では、1つのセル4が1つの画素に対応するが、これに限定され
ず、複数のセルで1つの画素を構成してもよく、1つのセル4に複数の画素が含まれる構成でもよい。また、画像表示媒体10がRGB又はCMYの3色を1画素としてカラー表示する場合等、セル4は1つの画素を3色の領域にそれぞれ区画するものとしてもよい。
また、上記実施の形態では、表面基板2に列電極2a、背面基板3に行電極3aを設けたが、これとは逆に表面基板2に行電極3a、背面基板3に列電極2aを設けてもよい。また、単純マトリックス駆動に限らず、全面電極と画素電極、又は画素電極同士の組合せによるアクティブマトリックス駆動によって画像表示してもよい。また、表面に電極2a、3aを設けずに外部に設けた電極2a、3aに電圧を印加して基板2、3間に電界を形成してもよい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はそれらによって限定されるものではない。
第1の実施の形態に係る画像表示装置を以下のように製造し、得られた画像表示装置に以下のようにフィードバック制御を行った。
(1)画像表示装置の製造
(1−1)画像表示媒体の作製
表面基板2は、1.1mm厚さの透明ガラスからなる表面基板部材2a上にITO膜をスパッタリングし、これを所定のパターンにエッチングして複数の列電極2bを形成し、これらの列電極21上にトルエン97重量部に対してポリカーボネート樹脂3重量部を溶解させた溶液をディップコートし、乾燥して2μm厚さのポリカーボネート膜からなる誘電体膜2cを形成することにより作製した。
背面基板3も同様に、1.1mm厚さの透明ガラスからなる背面基板部材3a上にITO膜を行状にスパッタリングして行電極3bを作製した。この後、背面基板3にはドライフィルムを高さ150μmになるように積層した、仕切り部材(スペーサ)3dとして残す部分を幅75μm、スペーサ5に囲まれるセル4の形状が1×4mmになるようにフォトリソグラフィにて加工した後、表面基板2と同様にポリカーボネート樹脂を溶解させた溶液をディップコートし、乾燥して2μm厚さのポリカーボネート膜からなる誘電体膜3cを形成した。さらに、スペーサ5上には、熱可塑接着剤をステンレスメッシュのスクリーン版により印刷し、150℃で30分間乾燥させることにより作製した。
白色粒子5Aは、体積平均粒径13μmの酸化チタン含有架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子100重量部にイソプロピルトリメトキシシラン処理したチタニアの微粉末0.4重量部を外添して得た。黒色粒子5Bは、体積平均粒径13μmのカーボン含有架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子を用いた。次に、白色粒子5Aと、黒色粒子5Bを重量比1対1の割合で混合し、これらを背面基板3上のスペーサ5よって区画された凹部にステンレススクリーンを通して振るい落とした。スペーサ5上面に付着した白色粒子5A及び黒色粒子5Bは、シリコンゴム製ブレードで除去した。表面基板2を所定の位置に位置合わせして重ね合わせ、100℃の熱をかけて熱圧着して接合して、パッシブマトリックス駆動の粒子移動型の画像表示媒体10を作製した。
(1−2)外部ケース20への収納、固定
表面基板2の列電極2aと、背面基板3の行電極3aに、各々フレキシブルプリント基板(図示せず)を熱圧着して接続し、書込手段40を構成する駆動基板の対応する列駆動回路、行駆動回路に電気的に接続した後、外部ケース20内に固定した。外部ケース20内の粒子移動型の画像表示媒体10の背面の一部には、光学濃度を検出する検出手段30を設置して、画像表示領域21の背面側から表示状態を検出するようにした。
検出する領域は、検出手段30のセンサーの範囲によるが、通常は、数mm径の範囲あればよく、最大でも10mm×10mm程度の範囲あれば、光学濃度の検出が可能である。画素サイズと一致させる必要はない。例えば、検出領域内に5×5個の25画素が位置していてもよい。この場合は、領域内の全画素の平均光学濃度を測定する。粒子移動型の画像表示媒体10の背面であれば、画像の光学濃度を検出する位置は特に限定されないが、通常は、表示画像の情報位置は周辺部より中央寄りが多いため、書き換えによる画像劣化や履歴の影響は中央寄りの方が大きく出ることがある。このため、検出する位置は粒子移動型の画像表示媒体10の背面の中央付近に設置することが好ましい。画像表示媒体10の周辺部に位置させる時は、検出した画像の光学濃度を補正して判断するようにしてもよい。
(2)フィードバック制御
本実施例において、白粒子5A、黒粒子5Bは、セル4内において、それぞれ摩擦帯電により負、正に帯電した。このため、表面基板2の列電極2aと背面基板3の行電極3aに表面基板2側が負、背面基板3側が正の電位を有するように電圧を印加すると、黒色粒子5Bが表面基板2側に付着して黒色表示に(第1の表示状態)、表面基板2側が正、背面基板3側が負の電位を有するように電圧を印加すると、白色粒子5Aが表面基板2側に付着して白色表示になる(第2の表示状態)。この時、背面基板3側ではそれぞれの表示状態の対称表示状態になっており、検出手段30は、第1の表示状態では白色、第2の表示状態では黒色の表示状態を検出する。
本実施例においては、初期の状態の画像書込の印加電圧の基準値を40Vとしてフィードバック制御を行った。印加電圧の基準値は、単純マトリックス駆動の場合などに、隣接の電極間の最大電位差となる電圧値であり、表裏の電極間には、この基準値にバイアス電圧(固定)を重畳した電圧が印加される(例えば電圧基準値40V+バイアス電圧80Vで120V)。検出手段30により検出される表示画像情報、および画像表示品質の基準となる参照データの表示画像情報は、反射率を換算した電圧値を用いた。
第1の表示状態の参照データの値は、5Vであり、検出手段30により検出した値が5Vよりも0.3V以上大きな値であった場合は、画像書込の印加電圧基準値を2V上げて42Vとし、5V以上小さな値であった場合は、画像書込の印加電圧基準値を2V下げて38Vとした。一方、検出した値と参照データの値との差が0.3V以内であった場合は、画像書込の印加電圧基準値を40Vのまま保持することとした。
第2の表示状態の参照データの値は、0.6Vであり、検出手段30により検出した値が0.6Vよりも0.3V以上大きな値であった場合は、画像書込の印加電圧基準値を2V上げて42Vとし、5V以上小さな値であった場合は、画像書込の印加電圧を2V下げて38Vとした。一方、検出した値と参照データの値との差が0.3V以内であった場合は、画像書込の印加電圧基準値を40Vのまま保持することとした。なお、上記のフィードバック処理は第1の表示状態に基づくものを先に行い、第2の表示状態に基づくものを後に行った。
(2−1)初期状態
画像表示装置1の起動直後に検出手段30による検出を行ったところ、第1の表示状態の反射率が40%であり、換算された電圧値は5Vであった。続いて、第2の表示状態に対して検出を行ったところ、反射率が3%であり、換算された電圧値は0.6Vであった。
検出の結果、第1の表示状態の検出した値(5V)と参照データの値(5V)との差が0.3V以内であり、第2の表示状態の検出した値(0.6V)と参照データの値(0.6V)との差が0.3V以内であったので、画像書込の印加電圧基準値を40Vのまま保持した。
画像表示装置1の起動直後は、画像表示装置1の表面基板2上から観察したところ、コントラストが高く読みやすい、良好な白黒画像が表示されていた。
(2−2)劣化状態1
初期状態の画像表示装置1を、1週間にわたり1分毎に画像の書き換えを行い、約10000回の画像書込動作を繰り返すテスト動作を行った後に検出を行った。このとき、第1の表示状態の反射率は40%であり、換算された電圧値は5Vであった。続いて、第2の表示状態に対して検出を行ったところ、反射率が5%であり、換算された電圧値は1Vであった。
検出の結果、第1の表示状態の検出した値(5V)と参照データの値(5V)との差は0.3V以内であったが、第2の表示状態の検出した値(1V)が参照データの値(0.6V)よりも0.3V以上大きな値であったので、画像書込の印加電圧基準値を42Vに変更した。
動作テスト後に画像表示装置1の表面基板2上から観察したところ、画像表示装置1の黒濃度がやや薄くなり、コントラストが下がったため読みにくい表示だったが、上記のフィードバック処理後、黒の表示濃度が高まり、再び初期の状態に近い読みやすい表示となった。
(2−3)劣化状態2
初期状態の画像表示装置1を、温度36度、湿度80%の環境下に24時間放置した後、1回の画像の書き換えを行う動作テストを行った後に検出を行った。このとき、第1の表示状態の反射率は35%であり、換算された電圧値は4.5Vであった。続いて、第2の表示状態に対して検出を行ったところ、反射率が3%であり、換算された電圧値は0.6Vであった。
検出の結果、第2の表示状態の検出した値(0.6V)と参照データの値(0.6V)との差は0.3V以内であったが、第1の表示状態の検出した値(4.5V)が参照データの値(5V)よりも0.3V以上小さな値であったので、画像書込の印加電圧基準値を38Vに変更した。
動作テスト後に画像表示装置1の表面基板2上から観察したところ、クロストークが発生しており、画像表示装置1の白地がやや濃くなり、コントラストが下がったため読みにくい表示であったが、上記のフィードバック処理後、白濃度が、再び初期状態に近くなり読みやすい表示となった。
なお、本実施例においては、フィードバック処理は電圧の大きさを制御することにより行ったが、電圧の印加時間(パルスの幅)や、電圧の印加回数(パルスの繰り返し数)、パルスの立ち上がり時間を制御する方法を用いた場合も、同様の効果を得ることができた。また、フィードバック後に再度検知を行って、回復が設定通りに行われたかをチェックし、参照値との比較で回復が不十分と判断される場合には、再びフィードバックを行うことも可能であり、より劣化の回復の効果が上がる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の部分拡大図である。 本発明の第1の実施の形態に係る書込手段の構成を表すブロック図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の黒色表示(第1の表示状態)を示す断面図であり、(b)は、白色表示(第2の表示状態)を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像表示媒体の動作フローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る画像表示装置の断面図である。
符号の説明
1 画像表示装置
2 表面基板
2a 表面基板部材
2b 列電極
2c 誘電体膜
3 背面基板
3a 背面基板部材
3b 行電極
3c 誘電体膜
3d 仕切り部材
4 セル
5 帯電性粒子
5A 白色粒子
5B 黒色粒子
6 接着剤
7 表示画像出力方向
8 検出画像出力方向
10 画像表示媒体
10a 本体部
10b 屈曲部
20 外部ケース
21 画像表示領域
30 検出手段
40 書込手段

Claims (8)

  1. 所定の方向に表示画像を出力するとともに、前記所定の方向と異なる方向に前記表示画像に対応した検出画像を出力する画像表示媒体と、
    前記所定の方向と異なる方向に設けられ、前記検出画像を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記画像表示媒体に前記表示画像および前記検出画像を書き込む書込手段と、
    を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記画像表示媒体を支持する支持体を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記支持体は、前記表示画像を表示する透明な画像表示領域を有する外部ケースであり、
    前記画像表示媒体は、前記外部ケース内に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記画像表示媒体は、表面基板と背面基板の間に封入された帯電性粒子に電圧を印加して移動させることより画像表示を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記帯電性粒子は、色及び帯電性が異なる複数種類の粒子群であることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記画像表示媒体は、前記表示画像を出力する第1の面と、前記第1の面と反対側に設けられ、前記検出画像を出力する第2の面とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  7. 前記画像表示媒体は、前記表示画像を出力する本体部と、前記本体部から屈曲して延設された、前記検出画像を出力する屈曲部とを有し、
    前記表示画像と前記検出画像は、前記画像表示媒体の同一の面から出力されることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  8. 前記検出手段は、前記検出画像の反射率を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012063419A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Seiko Epson Corp 電気光学表示装置及びその製造方法

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