JP2007278964A - 回転角度およびトルク検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁石エッジ部の欠けやクラックの発生を抑制し、検出精度を劣化させない回転角度およびトルク検出装置を提供する。
【解決手段】トーションバー2を有する軸部8と、軸部8のトルクを検出するトルク検出部とを備え、トルク検出部はトーションバー2を挟むように軸部8に連結した第1、第2の回転体10、12と、第1、第2の回転体10、12の周面方向に極性の異なる磁極を交互に配置するとともに第1、第2の回転体10、12に保持させた第1、第2の磁石部14、16と、第1、第2の磁石部14、16の磁極に対向させた第1、第2の磁気検知素子18、20とを有し、第1、第2の磁石部14、16は少なくともエッジ部を第1、第2の回転体10、12で被覆した構成である。
【選択図】図1
【解決手段】トーションバー2を有する軸部8と、軸部8のトルクを検出するトルク検出部とを備え、トルク検出部はトーションバー2を挟むように軸部8に連結した第1、第2の回転体10、12と、第1、第2の回転体10、12の周面方向に極性の異なる磁極を交互に配置するとともに第1、第2の回転体10、12に保持させた第1、第2の磁石部14、16と、第1、第2の磁石部14、16の磁極に対向させた第1、第2の磁気検知素子18、20とを有し、第1、第2の磁石部14、16は少なくともエッジ部を第1、第2の回転体10、12で被覆した構成である。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両のパワーステアリング等に用いる回転角度およびトルク検出装置に関する。
図6において、従来の回転角度およびトルク検出装置は、回転角度を検出したい回転軸(図示せず)に、係合バネ60を介して2つの歯車部59を取り付けている。この歯車部59は、外周面に異なる磁極を交互に配置したコード板61を保持する歯車部62と噛み合っている。検出する回転軸の回転にしたがって、コード板61に設けられた磁極が回転移動するので、この磁極の変位をコード板61の外周面に対向して設けた磁気検知素子63でカウントすることにより、回転軸の回転角度を検出することができる。
また、トーションバーを介して連結された2本の軸にこの機構を取り付けることにより、2本の軸間にトルクが作用し、軸間のねじれが発生した時、回転軸の回転角度を比較することによってトルクを検出することができる。
上記の回転角度およびトルク検出装置では、コード板61に磁極を着磁する磁石形成工程と、歯車部62を歯車部59に噛み合うように取り付ける取付工程とを備えている。一般に、コード板61の磁極は、着磁前のコード板61が取り付けられた歯車部62を着磁機にセットして、コード板61の周面方向に異なる磁極が所定間隔に交互に配置されるように着磁して形成する。そして、2つの歯車部62を対向するように回転軸に取り付けている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平11−194007号公報
上記従来の回転角度およびトルク検出装置では、コード板61に設けた磁極の変位を、コード板61の外周面に対向して設けた磁気検知素子63でカウントすることによって、回転軸の回転角度を検出する。この際、コード板61と磁気検知素子63の形状が検出精度に非常に影響する。上記構成では、コード板61が歯車部62の上方または下方に単に保持されているので、コード板61の端部に欠けが発生したり、クラックが発生したりして、検出精度が劣化する恐れがあるという問題点を有していた。
本発明は上記問題点を解決するもので、検出精度を劣化させない回転角度およびトルク検出装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、特に、トルク検出部は前記トーションバーを挟むように軸部に連結した第1、第2の回転体と、前記第1、第2の回転体の周面方向に極性の異なる磁極を交互に配置するとともに前記第1、第2の回転体に保持させた第1、第2の磁石部と、前記第1、第2の磁石部の磁極に対向させた第1、第2の磁気検知素子とを有し、前記第1、第2の磁石部は少なくともエッジ部を前記第1、第2の回転体で被覆した構成である。
上記構成により、第1、第2の磁石部は少なくともエッジ部を第1、第2の回転体で被覆しているので、欠けやクラックの発生が抑制され検出精度の劣化を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における回転角度およびトルク検出装置の断面図、図2は図1のA部の拡大断面図、図3は同検出装置の第1のリング磁石部を保持した第1の回転体の斜視図、図4は図3のA−A断面図、図5は同検出装置の第1のリング磁石部を保持した他の第1の回転体の断面図である。
図1から図4において、本発明の一実施の形態における回転角度およびトルク検出装置は、トーションバー2の両端に入力軸4と出力軸6が連結された同一剛体である軸部8と、この軸部8の回転角度を検出する回転角度検出部と、軸部8のトルクを検出するトルク検出部とを備えている。
トルク検出部はトーションバー2を挟むように軸部8にかしめることによって連結した第1の回転体10および第2の回転体12と、第1、第2の回転体10、12の周面方向に極性の異なる磁極を交互に配置するとともに第1、第2の回転体10、12に保持させた第1のリング磁石部14および第2のリング磁石部16と、第1、第2の磁石部14、16の磁極に対向させて第1の磁気検知素子18および第2の磁気検知素子20とを配置している。
図2に示すように、第1、第2のリング磁石部14、16はエッジ部17を第1、第2の回転体10、12で被覆しており、第1、第2のリング磁石部14、16の側面19だけを露出させている。
また、第1、第2の磁気検知素子18、20は、第1、第2のリング磁石部14、16の磁極の中心に対して、軸部8の軸方向に位置をずらして対向させており、各々の中心線A、Bがずれるようにしている。そして、第1の磁気検知素子18および第2の磁気検知素子20により磁界の変化を検知する。
回転角度検出部は第1、第2の回転体10、12のいずれか一方と同期する同期回転体を設けてこの回転角度を検出すればよい。
上記構成により、第1、第2のリング磁石部14、16は少なくともエッジ部17を第1、第2の回転体10、12で被覆しているので、欠けやクラックの発生が抑制され検出精度の劣化を抑制できる。特に、第1、第2のリング磁石部14、16の磁極の中心に対して、第1、第2の磁気検知素子18、20は軸部8の軸方向に位置をずらして対向させているので、第1、第2のリング磁石部14、16の磁界変化を受けやすくなり精度を向上できる。
なお、第1、第2のリング磁石部14、16のエッジ部17を第1、第2の回転体10、12で被覆する構成としては、図5に示すようにエッジ部17のみを被覆するようにしたり、すべてを被覆して第1、第2の回転体10、12に埋設してもよい。
本発明にかかる回転角度およびトルク検出装置は、検出精度を劣化させず、各種の車両のパワーステアリング等で用いることができる。
2 トーションバー
4 入力軸
6 出力軸
8 軸部
10 第1の回転体
12 第2の回転体
14 第1のリング磁石部
16 第2のリング磁石部
17 エッジ部
18 第1の磁気検知素子
20 第2の磁気検知素子
4 入力軸
6 出力軸
8 軸部
10 第1の回転体
12 第2の回転体
14 第1のリング磁石部
16 第2のリング磁石部
17 エッジ部
18 第1の磁気検知素子
20 第2の磁気検知素子
Claims (4)
- トーションバーを有する軸部と、前記軸部のトルクを検出するトルク検出部とを備え、前記トルク検出部は前記トーションバーを挟むように前記軸部に連結した第1、第2の回転体と、前記第1、第2の回転体の周面方向に極性の異なる磁極を交互に配置するとともに前記第1、第2の回転体に保持させた第1、第2の磁石部と、前記第1、第2の磁石部の磁極に対向させた第1、第2の磁気検知素子とを有し、前記第1、第2の磁石部は少なくともエッジ部を前記第1、第2の回転体で被覆した回転角度およびトルク検出装置。
- 前記第1、第2磁石部を前記第1、第2の回転体に埋設した請求項1記載の回転角度およびトルク検出装置。
- 前記第1、第2回転体は前記軸部にかしめて連結した請求項1記載の回転角度およびトルク検出装置。
- 前記第1、第2の磁石部の磁極の中心に対して、前記第1、第2の磁気検知素子は前記軸部の軸方向に位置をずらして対向させた請求項1記載の回転角度およびトルク検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006108438A JP2007278964A (ja) | 2006-04-11 | 2006-04-11 | 回転角度およびトルク検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006108438A JP2007278964A (ja) | 2006-04-11 | 2006-04-11 | 回転角度およびトルク検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007278964A true JP2007278964A (ja) | 2007-10-25 |
Family
ID=38680546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006108438A Pending JP2007278964A (ja) | 2006-04-11 | 2006-04-11 | 回転角度およびトルク検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007278964A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107025653A (zh) * | 2017-06-17 | 2017-08-08 | 丹凤县荣毅电子有限公司 | 一种基于机器视觉的磁环检测方法 |
-
2006
- 2006-04-11 JP JP2006108438A patent/JP2007278964A/ja active Pending
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