JP2007278465A - 緩み留め具 - Google Patents

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剛貴 吉田
Nobuyasu Kogori
伸康 古郡
Naoki Ito
直樹 伊藤
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Abstract

【課題】ねじ部が刻設された支柱に螺合された螺合部材の緩みを確実に阻止すると共に、破壊せずに螺合部材から離脱させて、再利用することが可能な緩み留め具を提供する。
【解決手段】本緩み留め具1は、調整ナット43に当接される当接部2及びボルト部41が挿通される挿通孔4を有する基体5と、当接部2から突設され、挿通孔4を挿通したボルト部41に係合する一対の爪部8、8と、一対の爪部8、8の先端付近から一体的に形成され、挿通孔4から遠ざかる方向に延びる押圧部6とを備えているので、緩み留め具1に調整ナット43からの押圧力が作用しても、緩み留め具1の移動が確実に阻止される。しかも、押圧部6を押せば、一対の爪部8、8とボルト部41との係合が解除され、緩み留め具1を破壊せずに調整ナット43から離脱させることができ、再利用することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、緩み留め具に関して、特に、自動車等に備えられたパーキングブレーキ(以下PKBという)ケーブルから一体的に延びるボルト部(支柱)に、PKB装置のフランジ部を介して螺合させてPKBケーブルの張力を調整する調整ナット(螺合部材)の緩み留めのために使用される緩み留め具に関するものである。
一般に、自動車等のPKBケーブルの張力を調整する際には、図4に示すように、PKBケーブル40から一体的に延びるボルト部41をPKB装置のフランジ部42に設けた挿通孔(図示略)に挿通させて、該ボルト部41に調整ナット43を螺合し、調整ナット43を適宜回転させることによりPKBケーブル40の張力を調整している。そして、従来から、この調整ナット43の緩みを阻止するための緩み留め構造が種々採用されている。
従来の緩み留め構造として、図4に示すように、ダブルナット構造が採用されている。すなわち、フランジ部42から突出されたボルト部41に調整ナット43を螺合し適宜回転させてPKBケーブル40の張力を設定した後、調整ナット43に当接するようにロックナット44を螺合して締め付けることによって、調整ナット43の緩みを阻止する構造が採用されている。
しかしながら、図4に示すダブルナット構造では、ロックナット44を締め付ける際、調整ナット43が共に回らないようにスパナ等で固定する必要があり、作業性が悪く、その上、調整ナット43の緩みの不具合が発生する虞があった。
また、従来の緩み留め構造として、図5に示すように、調整ナット43’自体に緩み方向に回転し難い構造を採用しているものがある。この調整ナット43’は、例えばナイロン製リングが内蔵されているナットやカシメナット等が採用されている。
しかしながら、この構造を有する調整ナット43’はコストが高く、しかも、緩みトルクが安定しないという問題があった。
そこで、図4及び図5に示す緩み留め構造の問題を解決すべく、特許文献1には、ボルト部に係合され、調整ナットの緩みを阻止する緩み止め具が開示されている。
すなわち、この特許文献1の発明に係る緩み止め具50は、図6及び図7に示すように、調整ナット43から突出したボルト部41に係合されており、この緩み止め具50は、挿通筒部51に、軸線を中心として対向する位置に一対の開口52、52が形成されており、これら一対の開口52、52内に、緩み止め具50の軸方向一端側フランジ53から片持状に各係合爪54、54が延設されている。各係合爪54、54は延出端に向かって次第に先細りに形成されると共に、挿通筒部51の中心に向かって傾斜しており、この延出端近傍には、挿通筒部51の中心に向かって屈曲させた屈曲部55、55が形成されている。また、対向する屈曲部55、55間の距離は、ボルト部41の雄ねじ部の谷径よりも若干狭くなるように設定されている。さらに、挿通筒部51の外周からは、径方向外側に向かって当接片56が突設されている。
そして、この緩み止め具50を調整ナット43の緩み止めとして使用する際には、緩み留め具50を、その挿通筒部51内にボルト部41が挿入されるようにして、一端側フランジ53が調整ナット43に当接されるまで押し込んでいく。この時、当接片56は、PKB装置のパネル42から延設された板部42aに対して、調整ナット43のねじ込み方向側に位置するようにしておく。このように、緩み留め具50が調整ナット43に当接された状態になると、各係合爪54、54の屈曲部55、55の先端がボルト部41の雄ねじ部の谷部に係合しているので、緩み止め具50に、ボルト部41から抜け出る方向の力が作用しても、緩み止め具50の移動が阻止され、しかも、緩み止め具50に、緩み方向への回転力が作用しても、当接片56によって緩み方向への回転が阻止される。その結果、緩み止め具50を、そのフランジ53が調整ナット43に当接されるまで押し込むと、不用意に調整ナット43から離間することがなく、調整ナット43の緩みが確実に阻止される。
特開2000−65035号公報
しかしながら、特許文献1の発明に係る緩み止め具50においては、緩み止め具50を容易に取り外せないという問題が発生する。すなわち、この緩み止め具50を取り外して、調整ナット43を緩める際には、この緩み止め具50の当接片56を折損させた後、緩み止め具50を緩み方向に回転させて、調整ナット43を緩める方法しかなく、緩み止め具50の再利用ができず、サービス性に劣る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ねじ部が刻設された支柱に螺合された螺合部材の緩みを確実に阻止すると共に、破壊することなく螺合部材から離脱させて、再利用することが可能な緩み留め具を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した緩み留め具の発明は、ねじ部が刻設された支柱に螺合した螺合部材の緩みを留めるための緩み留め具であって、前記螺合部材に当接する当接部及び前記支柱が挿通する挿通孔を有する基体と、該基体の前記当接部の前記螺合部材が当接される面と反対側の面で、前記挿通孔の周囲から前記挿通孔に近づく方向に傾斜して延び、先端が前記挿通孔を挿通した前記支柱に係合する少なくとも一つの爪部と、該爪部の先端付近に一体的に形成され、前記挿通孔から遠ざかる方向に延びる押圧部と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載した緩み留め具の発明は、請求項1に記載した発明において、前記基体に、前記支柱に対して相対的に位置及び方向を変化させない部材と接触可能な接触部を設けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載した緩み留め具の発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記基体に、前記爪部を囲う保護部を設けたことを特徴とするものである。
請求項4に記載した緩み留め具の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載した発明において、前記螺合部材は、パーキングブレーキケーブルの張力を調整する調整ナットであることを特徴とするものである。
従って、請求項1に記載した緩み留め具の発明では、挿通孔内に、螺合部材から突出した支柱を挿通して、当接部が螺合部材に当接するまで基体を押し込むと、爪部が弾性変形して支柱のねじ部を乗り越えながら下降して、当接部が螺合部材に当接された時点で、爪部の先端が支柱のねじ部に係合する。この状態では、螺合部材が緩み方向に回転して当接部を押圧し、その押圧力が爪部に伝達されたとしても、爪部は挿通孔に向かって傾斜しているので、爪部がねじ部との係合部分を支点に支柱に向かって回転しようとするため、爪部の先端とねじ部との間に十分な係合力が得られる。
また、爪部の先端付近に一体的に形成され、挿通孔から遠ざかる方向に延びる押圧部を設けたので、押圧部を押せば、てこの原理により、爪部の当接部との連設部分を支点として、爪部の先端が支柱のねじ部から離脱して、爪部の先端とねじ部との係合が解除される。
請求項2に記載した緩み留め具の発明では、緩み留め具に緩み方向の回転力が不用意に作用しても、緩み留め具の接触部が、支柱に対して相対的に位置及び方向を変化させない部材に接触するので、緩み留め具の緩み方向の回転が阻止される。
請求項3に記載した緩み留め具の発明では、爪部は保護部により囲われているので、外力が爪部とねじ部との係合部分に不用意に作用して、爪部とねじ部との係合が解除されることはない。
請求項4に記載した緩み留め具の発明では、PKBケーブルの張力を調整する調整ナットの緩みを確実に阻止する。
本発明によれば、ねじ部が刻設された支柱に螺合された螺合部材の緩みを確実に阻止すると共に、破壊することなく螺合部材から離脱させて、再利用することが可能な緩み留め具を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図5に基いて詳細に説明する。なお、従来例と同じ部材は同じ符号を使用して説明する。
本発明の実施の形態に係る緩み留め具1は、図2に示すように、例えば、自動車等に備えられたPKBケーブル40から一体的に延びるボルト部(支柱)41をPKB装置のフランジ部42、すなわち、ボルト部41に対して相対的に位置及び方向を変化させない部材に設けた挿通孔(図示略)に挿通させて、フランジ部42から突出したボルト部41にPBKケーブル40の張力を調整するために螺合された調整ナット(螺合部材)43の緩みを阻止するために使用されるものである。
そして、本緩み留め具1は、図1及び図2に示すように、調整ナット43に当接される板状の当接部2、該当接部2の略中央に設けられ、ボルト部41が挿通される挿通孔4、当接部2から調整ナット43側に突設され、PKB装置のフランジ部42と接触可能な接触部3及び当接部2からボルト部41の突出方向に突設され、後述する一対の爪部8、8を囲う保護部7を有する基体5と、該基体5の当接部2の調整ナット43が当接される面と反対側の面で、挿通孔4の周囲から挿通孔4に近づくように傾斜して延び、且つ先端が挿通孔4を挿通したボルト部41に係合する一対の爪部8、8と、これら一対の爪部8、8の先端付近から一体的に形成され、当接部2と略平行に、挿通孔4から遠ざかる方向に延びる押圧部6とから構成されている。
なお、本緩み留め具1を構成する材料については特に限定しないが、軽量化及び弾性変形機能の必要性の観点から合成樹脂材を採用するのが好ましい。さらに、本緩み留め具1の製造方法についても特に限定しないが、全ての部位が一体成形で形成されるのが好ましい。
当接部2は、図1及び図2に示すように、板状であって、平面視形状が、対向する直線状の長辺と、対向する円弧状の短辺とから構成された形状に形成されている。この当接部2には、その略中央に挿通孔4が形成されている。なお、各短辺の円弧形状は、挿通孔4の中心を中心とする円弧状に形成されている。
接触部3は、図1及び図2に示すように、板状であって、当接部2の各円弧状短辺からそれぞれ一体的に調整ナット43側に円弧形状で突設される一対の円弧状接触部3a、3aとして構成されている。これら一対の円弧状接触部3a、3aの長さは、当接部2が調整ナット43に当接された際、調整ナット43が当接されるPKB装置のフランジ部42の位置よりも下方に延出される程度の長さに設定されている。また、一対の円弧状接触部3a、3aの外面の長手方向略中間からは、径方向外側に向けて板状の把持部10、10がそれぞれ突設されている。これら各把持部10、10は、各円弧状接触部3a、3aの幅と略同じ幅を有しており、各円弧状接触部3a、3aの周幅全域から突設されている。
また、図2に示すように、当接部2の調整ナット43と当接される面と反対側の面で、挿通孔4の周囲から、挿通孔4に近づくように互いに接近するように傾斜して突設される一対の爪部8、8が一体的に当接部2に形成されている。これら一対の爪部8、8は、挿通孔4の中心を中心とする円弧形状で延設されている。これら一対の爪部8、8の先端には、挿通孔4の中心に向かって屈曲された屈曲部8a、8aがそれぞれ形成されている。また、対向する屈曲部8a、8aの先端の間隔は、ボルト部41の谷径(谷部41bの径)よりも若干狭くなるように形成されている。これら一対の爪部8、8は、全体が弾性変形し、先端の各屈曲部8a、8a間の間隔を拡縮できるような所定の弾性を有している。
押圧部6は、図1及び図2に示すように、板状であって、一対の爪部8、8の屈曲部8a、8aの先端部と重なるようにそれぞれ一対の爪部8、8と一体的に形成され、且つ当接部2と平行で挿通孔4から遠ざかる方向に延設される一対の板状押圧部6a、6aとして構成されている。また、一対の板状押圧部6a、6aの屈曲部8a、8aと連設される基端部は、図1に示すように、挿通孔4の中心を中心とする円弧状に凹設11されており、各板状押圧部6a、6aの幅は、当接部2の幅よりも若干狭く形成されている。図2に示すように、各板状押圧部6a、6aの長さは、当接部2の長さの略半分程度に形成されている。さらに、各板状押圧部6a、6aの先端部には、ボルト部41の突出方向と同方向に、円弧形状の各取手部12、12が各板状押圧部6a、6aと一体に形成されている。そして、図2に示すように、各取手部12の外周面と各円弧状接触部3aの外周面とは、略同一周面上に位置する。また、取手部12と、爪部8の当接部2との連設部位との間の距離L1は、爪部8の屈曲部8aの先端部と、爪部8の当接部2との連設部位との間の距離L2よりも長く設定されている。
保護部7は、図1に示すように、ブロック状に形成され、当接部2の長手方向略中間部位の長辺側両端から各爪部8、8を囲むようにボルト部41の突出方向と同方向に突設され、対向する一対のブロック状保護部7a、7aとして構成されている。図2に示すように、これら一対のブロック状保護部7a、7aは、それぞれの先端部が一対の取手部12、12の先端部を越える程度の高さを有している。これら一対のブロック状保護部7a、7aは、それぞれの外周面が、挿通孔4の中心を中心とする円弧状に形成されている。
次に、本発明の実施の形態に係る緩み留め具1の作用を説明する。
図2に示すように、PKBケーブル40の端部から一体的に延設させたボルト部41をPKB装置のフランジ部42の挿通孔に挿通させて、フランジ部42から突出したボルト部41に調整ナット43を螺合させると共に、調整ナット43をPKB装置のフランジ部42に当接させ、調整ナット43を適宜に回転させてPBKケーブル40を所定の張力に設定する。
次に、緩み留め具1を、各把持部10、10を把持して、当接部2の挿通孔4内にボルト部41が挿通されるように押し込んでいく。この時、緩み留め具1の当接部2を調整ナット43に対面させると共に、一対の円弧状接触部3a、3a間にフランジ部42が位置するように配置する。すると、一対の爪部8、8の屈曲部8a、8aの先端部及び一対の板状押圧部6a、6aの基端部がボルト部41の雄ねじ部41aに当るが、一対の爪部8、8は、ボルト部41の雄ねじ部41aを通過する際に押し広げられるように弾性変形する。
そして、緩み留め具1の当接部2が調整ナット43に当接されると、それ以上緩め留め具1を押し込めなくなり、緩め留め具1のボルト部41への装着が完了する。この状態では、一対の爪部8、8の屈曲部8a、8aの先端部及び一対の板状押圧部6a、6aの基端部が、ボルト部41の雄ねじ部41aの谷部41bに係合されており、調整ナット43が緩み方向に回転して当接部2を押圧し、その押圧力が一対の爪部8、8に伝達されたとしても、一対の爪部8、8は挿通孔4に向かって傾斜しているので、一対の爪部8、8のそれぞれは、ボルト部41の谷部41bとの係合部分を支点にボルト部41に向かって回転しようとするため、一対の爪部8、8の屈曲部8a、8aの先端部とボルト部41の雄ねじ部41aの谷部41bとの間に十分な係合力が得られ、緩み留め具1は、矢印A方向への移動が阻止される。
しかも、各爪部8、8の屈曲部8a、8aの先端部は、挿通孔4の中心を中心とする円弧状に形成されており、ボルト部41の雄ねじ部41aの谷部41bに沿って周方向に線接触しているため、緩み留め具1に調整ナット43からの押圧力が作用しても、緩み留め具1の矢印A方向への移動が確実に阻止される。
また、緩み留め具1がボルト部41と係合した状態では、一対の円弧状接触部3a、3aがPKB装置のフランジ部42を跨ぐように配置されているので、緩み留め具1に、緩み方向の回転力が不用意に作用しても、一対の円弧状接触部3a、3aがフランジ部42に接触するため、緩み留め具1の緩み方向への回転が阻止される。さらに、緩み留め具1の一対の爪部8、8とボルト部41の雄ねじ部41aの谷部41bとの係合部分は、一対のブロック状保護部7a、7aで囲われているために、外力が不用意に作用しても、係合状態が解除されることはない。
このように、本緩み留め具1は、当接部2を調整ナット43に当接するまで押し込む作業を行うだけで、調整ナット43の緩みを確実に阻止することができる。
一方、図2の状態から調整ナット43を緩める場合には、図3に示すように、緩み留め具1の一対の板状押圧部6a、6aの先端部に設けた各取手部12、12を矢印B方向にやや広げるように押し下げるようにする。
すると、てこの原理(図2に示す距離の関係:L1>L2)により、一対の爪部8、8の当接部2との連設部分を支点として、一対の爪部8、8の屈曲部8a、8aの先端部間の間隔が拡がって、該一対の屈曲部8a、8aがボルト部41の雄ねじ部41aの谷部41bから離脱して、一対の爪部8、8とボルト部41との係合が解除される。そして、この状態を維持したまま、一対の円弧状接触部3a、3aの各把持部10、10を持って、緩み留め具1をボルト部41から引き抜けば、調整ナット43を緩めることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係る緩み留め具1では、緩み留め具1をボルト部41に押し込むだけの作業で、調整ナット43の緩み留めが可能となる。これにより、従来採用されていたダブルナット構造のように、スパナ等を使用することもなく、作業性が向上し、しかも、調整ナット43の緩みによる不具合も解消できる。
また、緩み留め具1とボルト部41との係合状態は、一対の爪部8、8の屈曲部8a、8aの先端部が、ボルト部41の雄ねじ部41aの谷部41bに係合されており、調整ナット43が緩み方向に回転して当接部2を押圧し、その押圧力が一対の爪部8、8に伝達されたとしても、一対の爪部8、8は、谷部41bとの係合部分を支点にボルト部41に向かって回転しようとするため、ボルト部41との間で十分な係合力が得られる。その上、各爪部8、8の屈曲部8a、8aの先端部は、挿通孔4の中心を中心とする円弧状に形成されており、ボルト部41の谷部41bと線接触しているため、さらなる係合力が得られ、緩み留め具1の矢印A方向への移動を確実に阻止することができる。
さらに、本実施の形態に係る緩み留め具1では、調整ナット43を緩める際には、緩み留め具1に設けた各取手部12、12を矢印B方向にやや広げるように押し下げれば、一対の爪部8、8の屈曲部8a、8aの先端部間の間隔が拡がって、該一対の屈曲部8a、8aの先端部がボルト部41の雄ねじ部41aの谷部41bから離脱でき、この状態で緩み留め具1をボルト部41から引き抜けば、調整ナット43を緩めることができる。これにより、緩み留め具1を破壊させることなく調整ナット43から簡単に離脱させることができ、作業性が向上すると共に、緩み留め具1の再利用も可能となり、サービス性を向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る緩み留め具1では、基体5に、緩み留め具1の緩み方向への回転防止のために一対の円弧状接触部3a、3aからなる接触部3を設けた形態を説明したが、緩み方向への回転力が作用しないという前提であれば、特に、接触部3を設ける必要はない。また、接触部3は、必ずしもフランジ部42を跨ぐように一対の円弧状接触部3a、3aを設ける必要はなく、いずれか一方の円弧状接触部3aを備えればよい。さらに、本緩み留め具1では、基体5に、一対の爪部8、8とボルト部41との係合部分を保護する一対のブロック状保護部7a、7aからなる保護部7を設けた形態を説明したが、係合部分に外力が作用することがなければ、特に保護部7を設ける必要はない。さらに、本緩み留め具1では、一対の爪部8、8を設ける形態を説明したが、爪部8は一つだけの構成でもよいし、この場合は板状押圧部6aも一つの構成となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る緩み留め具の斜視図である。 図2は、図1の緩み留め具が調整ナットの緩み留めとして使用された状態を示す断面図である。 図3は、図1の緩み留め具を調整ナットから離脱させる際の状態を示す断面図である。 図4は、従来の緩み留め構造を示す側面図である。 図5は、図4とは別の従来の緩み留め構造を示す側面図である。 図6は、図4及び図5とは別で、緩み留め具を採用した従来の緩み留め構造を示す側面図である。 図7は、図6の緩み留め具の断面図である。
符号の説明
1 緩み留め具、2 当接部、3 接触部、3a 円弧状接触部、4 挿通孔、5 基体、6 押圧部、6a 板状押圧部、7 保護部、7a ブロック状保護部、8 爪部、41 ボルト部(支柱)、42 フランジ部(部材)、43 調整ナット(螺合部材)、40 パーキングブレーキケーブル

Claims (4)

  1. ねじ部が刻設された支柱に螺合した螺合部材の緩みを留めるための緩み留め具であって、
    前記螺合部材に当接する当接部及び前記支柱が挿通する挿通孔を有する基体と、
    該基体の前記当接部の前記螺合部材が当接される面と反対側の面で、前記挿通孔の周囲から前記挿通孔に近づく方向に傾斜して延び、先端が前記挿通孔を挿通した前記支柱に係合する少なくとも一つの爪部と、
    該爪部の先端付近に一体的に形成され、前記挿通孔から遠ざかる方向に延びる押圧部と、を備えたことを特徴とする緩み留め具。
  2. 前記基体に、前記支柱に対して相対的に位置及び方向を変化させない部材と接触可能な接触部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の緩み留め具。
  3. 前記基体に、前記爪部を囲う保護部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の緩み留め具。
  4. 前記螺合部材は、パーキングブレーキケーブルの張力を調整する調整ナットであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の緩み留め具。

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023204196A1 (ja) * 2022-04-18 2023-10-26 株式会社ハイレックスコーポレーション 位置調整機構および位置調整部材

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