JP2007278315A - 高圧ガスを燃料とする自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が駆動していない状態においても適切かつ安全な高圧ガスの充填を行うことができる高圧ガスを燃料とする自動車を提供する。
【解決手段】コントロールユニット50は、車両が駆動中に容器状態検出手段52、54、56等が検出したガス燃料容器12の状態に基づいて充填ライン30の流路断面積を変更させ、流路断面積変更手段36、40は、停止命令検出手段が車両停止命令を検出したとき、または停止命令検出手段が車両停止命令を検出してから所定時間後にコントロールユニット50が変更させた充填ライン30の流路断面積を車両の停止後も維持することを特徴とするものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、高圧ガスを燃料とする自動車に関し、特に適切かつ安全にガスの充填を行うことのできる高圧ガスを燃料とする自動車に関する。
従来の高圧ガスの充填方法では、高圧ガスを充填することによる高圧ガス容器内でのガス温度上昇を抑制するために、高圧ガス容器内の圧力上昇速度や充填配管内の圧力上昇速度、高圧ガス容器内のガス温度を測定し、圧力上昇速度やガス温度が所定の許容値を超えた場合には充填流量を低くして、高圧ガス容器内のガス温度上昇を抑制するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−115796号公報(第1頁、図1)
しかし従来の高圧ガスの充填方法では(例えば、特許文献1参照)、充填中に高圧ガス容器内や配管内の圧力上昇値を測定し、充填流量を制御する必要がある。しかし高圧ガスを燃料とする自動車では、高圧ガスの充填は車両のキースイッチをオフとし、車両が駆動していない状態で行われる場合がほとんどである。このような場合に、特許文献1のような測定および制御を行うには、例えば車両に搭載されたバッテリーで制御システムを稼動する必要があり、早期のバッテリー切れが懸念されるとともに、充填中にバッテリー切れを起こした場合には充填制御が出来なくなってしまうという問題点があった。
また充填の安全上からも、車両が駆動していない状態における調整弁通電等の電装制御は好ましくないという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車両が駆動していない状態においても適切かつ安全な高圧ガスの充填を行うことができる高圧ガスを燃料とする自動車を提供することを目的とする。
本発明に係る高圧ガスを燃料とする自動車は、ガスを収容するガス燃料容器と、このガス燃料容器にガスを充填するための充填ラインと、この充填ラインの流路断面積を変更する流路断面積変更手段と、この流路断面積変更手段を制御するコントロールユニットと、前記ガス燃料容器の状態を検出する容器状態検出手段と、運転者からの車両停止命令を検出する停止命令検出手段と、を備え、前記コントロールユニットは、車両が駆動中に前記容器状態検出手段が検出した前記ガス燃料容器の状態に基づいて前記充填ラインの流路断面積を変更させ、前記流路断面積変更手段は、前記停止命令検出手段が車両停止命令を検出したとき、または前記停止命令検出手段が車両停止命令を検出してから所定時間後であって車両が停止する前に前記コントロールユニットが変更させた前記充填ラインの流路断面積を車両の停止後も維持することを特徴とするものである。
本発明に係る高圧ガスを燃料とする自動車は、車両が駆動中にガス燃料容器の状態に基づいて充填ラインの流路断面積を変更し、車両停止命令を検出したとき、または車両停止命令を検出してから所定時間後に変更された充填ラインの流路断面積を車両の停止後も維持するため、車両が停止した後もバッテリー等を用いずに適切な充填流量で高圧ガスの充填を行うことが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る高圧ガスを燃料とする自動車の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る高圧ガスを燃料とする自動車の例を示す縦断面図である。また図2は、図1に示す自動車に搭載される高圧ガスの貯蔵装置を示す模式図である。
図1に示す高圧ガスを燃料とする自動車10は、例えば水素ガスを燃料とする燃料電池車であり、高圧の水素ガスを収容するガス燃料容器12を備える。なお本実施形態では、例として燃料電池車を取り上げるが、高圧ガスを燃料とする自動車は、例えば圧縮天然ガスを燃料とするCNG車であってもよい。
また図1に示す自動車10は、車両の速度を検出する車速センサ14、運転者がブレーキペダル16を踏み込んでいるかどうかを検出するブレーキペダルセンサ18、車両の変速機(図示せず)を操作するシフトレバー20がPレンジ(パーキングレンジ)の位置にあるかどうかを検出するシフトレバーセンサ22を備えている。なお、車速センサ14、ブレーキペダルセンサ18またはシフトレバーセンサ22は、後述する停止命令検出手段として機能する。
さらに図1に示す自動車10は、空気中の水素濃度を検出する水素濃度センサ(ガス漏れ検出手段)24を備える。水素濃度センサ24は、例えば空気中の水素濃度が所定値以上になったときに水素ガスの漏れを検出し、ガス漏れ信号を出力する。なお図1では、水素濃度センサ24がガス燃料容器12の近傍に設置されているが、水素濃度センサ24を自動車10の他の位置に設けるようにしてもよい。
図1に示す自動車10に搭載される高圧ガスの貯蔵装置は、図2に示すようにガス燃料容器12を中心に構成され、ガス燃料容器12には水素ガス等の燃料ガスを充填するための充填ライン30が接続されている。図2に示す充填ライン30は、充填ライン30の上流側で分岐し、下流側で合流する第1管路32と第2管路34とを備えている。第1管路32と第2管路34は各々異なる流路径を有し、第1管路32には電動アクチュエータ等により任意の開度に設定できる第1開度調整弁36と減圧弁38が設けられ、第2管路34には第1開度調整弁36と同様の第2開度調整弁40が設けられている。なお、第1開度調整弁36と第2開度調整弁40は、充填ライン30の流路断面積を変更する流路断面積変更手段として機能する。また充填ライン30とガス燃料容器12が接続される部分には、逆止弁42が設けられている。
充填ライン30は、例えばガスステーションに設置されたガス供給装置100から
水素ガス等の燃料ガスを供給されて、ガス燃料容器12に燃料ガスを充填する。なお本実施形態では、充填ライン30が各々異なる流路径を有する2本の管路に分岐しているが、例えば充填ライン30を各々異なる流路径を有する3本以上の管路に分岐させるようにしてもよい。このように、充填ライン30を異なる流路径を有する複数の管路に分岐させることで、多段階の流路断面積の設定が可能となる。
また、充填ライン30に設けられた第1開度調整弁36と第2開度調整弁40は、これらの流路断面積変更手段を制御するコントロールユニット50と電気的に接続されている。
ガス燃料容器12には、ガス燃料容器12内部の圧力を検出する圧力センサ(圧力検出手段)52、ガス燃料容器12内部の温度を検出する温度センサ(温度検出手段)54、ガス燃料容器12の表面温度を検出する表面温度センサ(表面温度検出手段)56が備えられている。これらのセンサは、コントロールユニット50に電気的に接続されており、ガス燃料容器12の状態を検出する容器状態検出手段として機能する。さらにコントロールユニット50には、車両外部の外気温を検出する外気温センサ(外気温検出手段)58が電気的に接続されている。
またガス燃料容器12は、例えばガス供給路60を介して燃料電池(図示せず)と接続されており、燃料電池はガス燃料容器12から供給された水素ガス等の燃料ガスによって発電を行う。
図3、図4および図5は、図1および図2に示す自動車10で行われる制御内容の例を示すフローチャートである。なお図3から図5では、一般的な自動車で行われる制御内容は省略し、本実施形態に係る高圧ガスを燃料とする自動車10に特有の制御内容を示している。
図3に示す制御では、まず高圧ガスを燃料とする自動車10が起動されると(ステップ31)、停止命令検出手段であるブレーキペダルセンサ18は、運転者によってブレーキペダル16が踏み込まれているかどうかを検出し、その検出信号をコントロールユニット50に送信する。
そして、コントロールユニット50は運転者によってブレーキペダル16が踏み込まれているかどうかを判断し(ステップ32)、ブレーキペダル16が踏み込まれている場合には、圧力センサ52、温度センサ54、表面温度センサ56、外気温センサ58から、ガス燃料容器12内部の圧力および温度、ガス燃料容器12の表面温度、車両外部の外気温を読み込む(ステップ33)。運転者によってブレーキペダル16が踏み込まれていない場合には、ステップ32が繰り返される。
それからコントロールユニット50は、ガス燃料容器12内部の圧力および温度、ガス燃料容器12の表面温度、車両外部の外気温から、その状態で水素ガスの充填を行った場合の充填完了時のガス燃料容器12内部の温度を算出し、この充填完了時のガス燃料容器12内部の温度が所定温度以下となるように充填ライン30の流路断面積、すなわち第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を決定する(ステップ34)。
そしてコントロールユニット50は、流路断面積変更手段である第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を調整(変更)する(ステップ35)。なお、第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度調整は、ブレーキペダルセンサ18がブレーキペダル16の踏み込みを検出したときに行っても、ブレーキペダルセンサ18がブレーキペダル16の踏み込みを検出してから所定時間後に行ってもよい。
その後コントロールユニット50は、例えば車速センサ14の信号から車両が停止したかどうかを判断し(ステップ36)、車両が停止した場合には充填ライン30の流路断面積、すなわち第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を維持し(ステップ37)、処理が終了する(ステップ38)。車両が停止しなかった場合には、ステップ32に戻って制御が繰り返される。
図4に示す制御の例では、まず高圧ガスを燃料とする自動車10が起動されると(ステップ41)、停止命令検出手段であるシフトレバーセンサ22は、シフトレバー20がPレンジの位置にあるかどうかを検出し、その検出信号をコントロールユニット50に送信する。
そして、コントロールユニット50はシフトレバー20がPレンジの位置にあるかどうかを判断し(ステップ42)、シフトレバー20がPレンジの位置にある場合には、圧力センサ52、温度センサ54、表面温度センサ56、外気温センサ58から、ガス燃料容器12内部の圧力および温度、ガス燃料容器12の表面温度、車両外部の外気温を読み込む(ステップ43)。シフトレバー20がPレンジの位置にない場合には、ステップ42が繰り返される。
それからコントロールユニット50は、ガス燃料容器12内部の圧力および温度、ガス燃料容器12の表面温度、車両外部の外気温から、その状態で水素ガスの充填を行った場合の充填完了時のガス燃料容器12内部の温度を算出し、この充填完了時のガス燃料容器12内部の温度が所定温度以下となるように充填ライン30の流路断面積、すなわち第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を決定する(ステップ44)。
そしてコントロールユニット50は、流路断面積変更手段である第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を調整(変更)する(ステップ45)。なお、第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度調整は、シフトレバー20がPレンジの位置にあるかどうかを検出したときに行っても、シフトレバー20がPレンジの位置にあるかどうかを検出してから所定時間後に行ってもよい。
その後コントロールユニット50は、例えば車速センサ14の信号から車両が停止したかどうかを判断し(ステップ46)、車両が停止した場合には充填ライン30の流路断面積、すなわち第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を維持し(ステップ47)、処理が終了する(ステップ48)。車両が停止しなかった場合には、ステップ42に戻って制御が繰り返される。
図5に示す制御の例では、まず高圧ガスを燃料とする自動車10が起動されると(ステップ51)、停止命令検出手段である車速センサ14は車速を検出し、その検出信号をコントロールユニット50に送信する。
そして、コントロールユニット50は車速が所定値(例えば、10km/h)以下になったかどうかを判断し(ステップ52)、車速が所定値以下になった場合には、圧力センサ52、温度センサ54、表面温度センサ56、外気温センサ58から、ガス燃料容器12内部の圧力および温度、ガス燃料容器12の表面温度、車両外部の外気温を読み込む(ステップ53)。車速が所定値より大きい場合には、ステップ52が繰り返される。
それからコントロールユニット50は、ガス燃料容器12内部の圧力および温度、ガス燃料容器12の表面温度、車両外部の外気温から、その状態で水素ガスの充填を行った場合の充填完了時のガス燃料容器12内部の温度を算出し、この充填完了時のガス燃料容器12内部の温度が所定温度以下となるように充填ライン30の流路断面積、すなわち第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を決定する(ステップ54)。
そしてコントロールユニット50は、流路断面積変更手段である第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を調整(変更)する(ステップ55)。なお、第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度調整は、車速が所定値以下になったときに行っても、車速が所定値以下になってから所定時間後に行ってもよい。
その後コントロールユニット50は、例えば車速センサ14の信号から車両が停止したかどうかを判断し(ステップ56)、車両が停止した場合には充填ライン30の流路断面積、すなわち第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を維持し(ステップ57)、処理が終了する(ステップ58)。車両が停止しなかった場合には、ステップ52に戻って制御が繰り返される。
図3、図4または図5に示す制御が行われた後に、例えばガスステーションで水素ガスの充填を行うときには、まず第1管路32および第2管路34を水素ガスが流れ、減圧弁38下流の圧力が所定値まで上昇したところで、減圧弁38が設けられた第1管路32のガスの流れが止まる。その後、第2管路34のみに水素ガスが流れ、ガス燃料容器12内部の圧力が所定値に達すると充填が完了する。
なお図3のステップ35、図4のステップ45および図5のステップ55における第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度調整、すなわち充填ライン30の流路断面積の変更は、車両の減速時、または車両が停止するときに行うことができる。これにより制御回数を減らすことができ、制御部品の寿命を長くすることが可能となる。また第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度調整、すなわち充填ライン30の流路断面積の変更を、車両の駆動中に複数回行ったり、車両の速度が所定値以下になったときに行うこともできる。これにより、車両が停止していない状態における充填においても充填流量を制御することが可能となる。
さらに、ステップ34等で決定された第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度をメモリ(図示せず)等に記憶しておき、車両のキースイッチがオフされたときに第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を一度だけ調整するようにしてもよい。これにより、バッテリーの消費量を低減することが可能となる。またカーナビゲーションを用いて、車両がガスステーションに到着したときに、充填完了時のガス燃料容器12内部の温度の算出、充填ライン30の流路断面積の決定および変更を行うようにしてもよい。
図6は、図3から図5に示される制御で使用されるマップを示したグラフである。なお図6に示すマップは、ステップ34等において充填完了時のガス燃料容器12内部の温度を算出する際に使用されるものである。
図6(a)は、水素ガス等の燃料ガスの充填流量とガス燃料容器12内部の温度上昇値△Tとの関係を示すマップである。なお温度上昇値△Tは、燃料ガスの充填開始から充填
完了までの温度上昇値を示す。また充填流量は、単位時間当たりの燃料ガスの流量であり、第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度、すなわち充填ライン30の流路断面積で決まるものである。
図6(a)に示すように、燃料ガスの充填前におけるガス燃料容器12の初期容器内圧力はA<B<Cとなっており、初期容器内圧力が低いほど充填開始から充填完了までの間の温度上昇値△Tが高くなることが分かる。なお図6(a)には示していないが、充填流
量が0の場合は温度上昇値△Tは0となる。
図6(b)は、燃料ガスの充填開始からの経過時間とガス燃料容器12内部の温度上昇値△Tとの関係を示すマップである。図6(b)において、Dは充填中に充填流量を小か
ら大へと増やした場合、Eは充填中の充填流量が一定の場合、Fは充填中に充填流量を大から小へと減らした場合の温度上昇値△Tを示している。また、点線は充填完了時間を示
している。なお図6(b)では、充填開始前のガス燃料容器12の初期容器内圧力および内部温度はすべて同じにしてある。
図6(b)に示すように、燃料ガスの充填中に充填流量を大から小へと減らした場合に最もガス燃料容器12内部の温度上昇値△Tを低くできる。換言すれば、燃料ガスの充填
中に充填流量を大から小へと減らすことで、同じ充填総量を同じ温度上昇値△Tに抑えて
早く充填が完了できるということである。これは、燃料ガスの充填開始直後の温度上昇が高くなるため、外気温との温度差が大きくなって燃料ガスの熱放出が多くなり、その結果、燃料ガスの温度上昇を抑制でき充填時間を短くできるためである。なお減圧弁38にも、燃料ガスの充填中に充填流量を大から小へと減らす機能がある。
コントロールユニット50は、図6(a)や図6(b)に示すようなマップを用いて充填完了時のガス燃料容器12内部の温度を算出する。その際、例えばガス燃料容器12内部の圧力および温度、ガス燃料容器12の表面温度、車両外部の外気温等を変数として第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を自動計算する。なお、ガス燃料容器12内部の温度の代わりにガス燃料容器12の表面温度を用いたり、車両外部の外気温を、ガスステーションにおける燃料ガスの温度とみなして図6(a)に示すマップを補正するようにしてもよい。このようにして、充填完了時のガス燃料容器12内部の温度を算出し、充填完了時のガス燃料容器12内部の温度が所定温度以下となるように充填ライン30の流路断面積、すなわち第1開度調整弁36および第2開度調整弁40の開度を決定する。
図7および図8は、本実施形態に係る自動車10に備えられたガス漏れ検出装置における制御内容を示すフローチャートである。なおこのガス漏れ検出装置は、例えば水素濃度センサ24(図1参照)、圧力センサ52、コントロールユニット50などから構成される。
図7に示すガス漏れ検出装置の制御の例では、まず車両が起動されると(ステップ71)ガス漏れ検出手段である水素濃度センサ24が空気中の水素濃度を検出し、この検出信号をコントロールユニット50に送信する。コントロールユニット50は、この検出信号から水素濃度が所定値以上であるかどうかを判断し(ステップ72)、空気中の水素濃度が所定値以上である場合には、ガス燃料容器12から水素ガスが漏れているものとして第1開度調整弁36および第2開度調整弁40を閉鎖(開度0)して(ステップ73)、処理を終了する(ステップ74)。空気中の水素濃度が所定値以上になっていない場合には、ステップ72が繰り返される。このように、ガス燃料容器12から水素ガスが漏れているときに、第1開度調整弁36および第2開度調整弁40を閉鎖して水素ガスを充填できないようにすることにより、ガス漏れの増大を防止することができる。
また図8に示すガス漏れ検出装置の制御の例では、まず車両が起動されると(ステップ81)コントロールユニット50が圧力センサ52またはメモリ(図示せず)からある期間におけるガス燃料容器12内部の圧力降下幅を読み取り、このガス燃料容器12内部の圧力降下幅が所定値以上であるかどうかを判断する(ステップ82)。ガス燃料容器12内部の圧力降下幅が所定値以上である場合には、ガス燃料容器12から水素ガスが漏れているものとして第1開度調整弁36および第2開度調整弁40を閉鎖(開度0)して(ステップ83)、処理を終了する(ステップ84)。ガス燃料容器12内部の圧力降下幅が所定値以上になっていない場合には、そのまま処理を終了する(ステップ84)。図8に示す制御の例では、圧力センサ52およびコントロールユニット50が圧力降下幅検出手段として機能するが、例えば圧力降下幅検出手段を別に設けるようにしてもよい。
なお図8に示す制御において、圧力降下幅を検出する時期を、例えば車両がアイドル状態にあるときの一定期間とすることができる。また車両が停止状態にあるときのガス燃料容器12内部の圧力と、そこから車両が起動されたときのガス燃料容器12内部の圧力の差を圧力降下幅として検出してもよい。このように、水素ガスの消費が少ないか若しくは無い状態でガス漏れを検出することにより、検出精度を向上させることができる。
本実施形態では車両が駆動中にガス燃料容器12の状態に基づいて、充填完了時のガス燃料容器12内部の温度が所定値以下となるように充填ライン30の流路断面積を変更し、車両停止命令を検出したとき、または車両停止命令を検出してから所定時間後に変更された充填ライン30の流路断面積を車両の停止後も維持するため、車両が停止した後もバッテリー等を用いずに適切な充填流量で水素ガス等の高圧ガスの充填を行うことができ、高圧ガス充填中の安全性も確保することが可能となる。
また、ガス燃料容器12から水素ガス等の燃料ガスが漏れているときに、充填ライン30を閉鎖して水素ガスを充填できないようにしているため、ガス漏れの増大を防止することが可能となる。
なお本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなし得る様々な変更、改良が含まれることは言うまでもない。例えば図1に示す高圧ガスを燃料とする自動車10は、停止命令検出手段として車速センサ14、ブレーキペダルセンサ18、シフトレバーセンサ22を備えているが、これらのうちの1つのみを搭載するようにしてもよい。また図2に示す高圧ガスの貯蔵装置は、ガス燃料容器12内部の温度を検出する温度センサ54と、ガス燃料容器12の表面温度を検出する表面温度センサ56を備えているが、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る高圧ガスを燃料とする自動車の例を示す縦断面図である。 図1に示す自動車に搭載される高圧ガスの貯蔵装置を示す模式図である。 図1および図2に示す自動車で行われる制御内容の例を示すフローチャートである。 図1および図2に示す自動車で行われる制御内容の他の例を示すフローチャートである。 図1および図2に示す自動車で行われる制御内容のさらに他の例を示すフローチャートである。 図3から図5に示される制御で使用されるマップを示したグラフである。 本実施形態に係る自動車に備えられたガス漏れ検出装置における制御内容を示すフローチャートである。 本実施形態に係る自動車に備えられたガス漏れ検出装置における他の制御内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 自動車
12 ガス燃料容器
14 車速センサ
16 ブレーキペダル
18 ブレーキペダルセンサ
20 シフトレバー
22 シフトレバーセンサ
24 水素濃度センサ
30 充填ライン
32 第1管路
34 第2管路
36 第1開度調整弁
38 減圧弁
40 第2開度調整弁
42 逆止弁
50 コントロールユニット
52 圧力センサ
54 温度センサ
56 表面温度センサ
58 外気温センサ
60 ガス供給路

Claims (19)

  1. ガスを収容するガス燃料容器と、このガス燃料容器にガスを充填するための充填ラインと、この充填ラインの流路断面積を変更する流路断面積変更手段と、この流路断面積変更手段を制御するコントロールユニットと、前記ガス燃料容器の状態を検出する容器状態検出手段と、運転者からの車両停止命令を検出する停止命令検出手段と、を備え、
    前記コントロールユニットは、車両が駆動中に前記容器状態検出手段が検出した前記ガス燃料容器の状態に基づいて前記充填ラインの流路断面積を変更させ、前記流路断面積変更手段は、前記停止命令検出手段が車両停止命令を検出したとき、または前記停止命令検出手段が車両停止命令を検出してから所定時間後であって車両が停止する前に前記コントロールユニットが変更させた前記充填ラインの流路断面積を車両の停止後も維持することを特徴とする高圧ガスを燃料とする自動車。
  2. 前記コントロールユニットは、前記容器状態検出手段が検出した前記ガス燃料容器の状態に基づいて充填完了時の前記ガス燃料容器内部の温度を算出し、この充填完了時の前記ガス燃料容器内部の温度が所定温度以下となるように、前記充填ラインの流路断面積を変更させることを特徴とする請求項1に記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  3. 前記容器状態検出手段は、前記ガス燃料容器内部の圧力を検出する圧力検出手段を有し、前記コントロールユニットは、前記ガス燃料容器内部の圧力に基づいて前記充填ラインの流路断面積を変更させることを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  4. 前記容器状態検出手段は、前記ガス燃料容器内部の温度を検出する温度検出手段を有し、前記コントロールユニットは、前記ガス燃料容器内部の温度に基づいて前記充填ラインの流路断面積を変更させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  5. 前記容器状態検出手段は、前記ガス燃料容器の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、前記コントロールユニットは、前記ガス燃料容器の表面温度に基づいて前記充填ラインの流路断面積を変更させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  6. 車両外部の外気温を検出する外気温検出手段を備え、前記コントロールユニットは、前記外気温に基づいて前記充填ラインの流路断面積を変更させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  7. 前記充填ラインは互いに合流する複数の管路を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  8. 前記複数の管路は、各々異なる流路径を有することを特徴とする請求項7に記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  9. 前記流路断面積変更手段は、電気によって駆動される開度調整弁からなることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  10. 前記充填ラインは、減圧弁を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  11. 前記ガス燃料容器に収容されるガスは水素ガスであり、この水素ガスの漏れを検出するガス漏れ検出手段を備え、前記コントロールユニットは、前記ガス漏れ検出手段が水素ガスの漏れを検出したときに、前記充填ラインを閉鎖させることを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  12. 前記ガス漏れ検出手段は、空気中の水素濃度を検出し、前記コントロールユニットは、前記水素濃度が所定値以上になったときに、前記充填ラインを閉鎖させることを特徴とする請求項11に記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  13. 前記ガス燃料容器の圧力降下幅を検出する圧力降下幅検出手段を備え、前記コントロールユニットは、ある期間における前記ガス燃料容器の圧力降下幅が所定値以上である場合に、前記充填ラインを閉鎖させることを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  14. 前記圧力降下幅検出手段は、車両がアイドル状態のときに前記ガス燃料容器の圧力降下幅を検出することを特徴とする請求項13記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  15. 前記圧力降下幅検出手段は、車両が停止状態のときと、この停止状態から車両が駆動されたときの前記ガス燃料容器の圧力降下幅を検出することを特徴とする請求項13記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  16. 前記コントロールユニットは、車両が所定速度以下となったときに前記充填ラインの流路断面積を変更させることを特徴とする請求項1から15のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  17. 前記コントロールユニットは、車両の駆動中に前記充填ラインの流路断面積を複数回変更させることを特徴とする請求項1から15のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  18. 前記コントロールユニットは、車両の減速時に前記充填ラインの流路断面積を変更させることを特徴とする請求項1から15のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
  19. 前記コントロールユニットは、車両が停止するときに前記充填ラインの流路断面積を変更させることを特徴とする請求項1から15のいずれか一つに記載の高圧ガスを燃料とする自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012077789A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Toyota Motor Corp ガス充填対象物、ガス供給装置、ガス供給システム、弁の状態の判定方法、および、ガスの供給方法
JP2015122149A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 株式会社デンソー 燃料ガス漏れ検出装置、燃料電池車両
JP2017027809A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 スズキ株式会社 燃料電池の燃料供給装置

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