JP2007277992A - 施錠・解錠装置 - Google Patents

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寿治 片桐
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Abstract

【課題】構造全体の簡素化及び装置・マッチキー製造におけるコストの低廉化を図ることができる施錠・解錠装置を提供する。
【解決手段】マッチキーKとの照合によって進退可能なキープラグ7を有し、ドアロック機構を施錠・解錠するためのシリンダ錠2と、このシリンダ錠2とマッチキーKとの照合状態においてキープラグ7をシリンダ錠2の中で進退させる回動用の操作ハンドル3と、この操作ハンドル3の回動操作に伴うキープラグ7の進退動作に連動して回動し、ドアロック機構の施錠・解錠を切り替えるための切替レバー4とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、施錠・解錠装置に関し、特に車両用ドアパネルにおけるドアロック機構の施錠・解錠を行うための施錠・解錠装置に関する。
周知のように、自動車等の車両には、ドアパネルのドアロック機構を施錠又は解錠状態にするための施錠・解錠装置が組み込まれている。
近年、この種の施錠・解錠装置には、車両の操作性の向上を図る目的から、その所有者(運転者)が車両に近づいた際に電子的にドアロック機構を解錠し、運転者が車両から離れた際には電子的にドアロック機構を施錠する機能(スマートエントリ機能)を備えたものが提案されている。
このような施錠・解錠装置は、電子的に施錠・解錠不能となった場合を想定し、施錠・解錠を機械的に行う機能も備えている。
この種の従来の施錠・解錠装置として、例えば、内部に収容したアクチュエータ用リンク機構の断続を切り替えて施錠・解錠を行うドアロックアクチュエータを備えたものがある(特許文献1)。
この施錠・解錠装置は、ハンドルの引き出し操作によって回転運動を生じるハンドル用リンク機構と、ハンドル用リンク機構の回転運動によって下向きの直線運動を生じるハンドル用ロッドと、ハンドル用ロッドの直線運動を上記したアクチュエータ用リンク機構に伝達する連結レバー機構とを有している。
この施錠・解錠装置は、また、正規キー(マッチキー)の差し込み回動操作によって回動するロータを有してハンドルに収容されたシリンダ錠と、シリンダ錠のロータの回動運動によって回動するシリンダ錠用ロッドと、シリンダ錠用ロッドの回動運動を上記したアクチュエータ用リンク機構に伝達するキーレバー機構とを有している。
このような施錠・解錠装置においては、マッチキーのシリンダ錠への差し込み回動操作によってロータが中立位置から一方向に回動すると、この回動がキーレバー機構に伝達され、キーレバー機構の作動によってドアロックアクチュエータ内のアクチュエータ用リンク機構の断続が切り替えられ、ドアロック機構が施錠状態から解錠状態にされる。
この後、ドアパネルを開放する方向にハンドルを操作すると、このハンドルの引き出し操作がハンドル用リンク機構を介してハンドル用ロッドに伝達される。ハンドル用ロッドがハンドルの引き出し操作によって下方へ直線運動すると、その直線運動が連結レバー機構を介してアクチュエータ用リンク機構に伝達される。アクチュエータ用リンク機構が作動すると、ドアロック機構が解錠状態にされているので、ドアパネルが開放される。
一方、マッチキーのシリンダ錠への差し込み回動操作によってロータが中立位置から他方向に回動すると、この回動がシリンダ錠用ロッドを介してキーレバー機構に伝達され、キーレバー機構の作動によってアクチュエータ用リンク機構が作動してドアロック機構が解錠状態から施錠状態にされる。
特開2002−129805号公報
しかしながら、特許文献1の施錠・解錠装置によると、ハンドルの引き出し操作に連動して作動するハンドル用リンク機構のみならず、このハンドル用リンク機構の作動をドアロックアクチュエータのアクチュエータ用リンク機構に伝達するハンドル用ロッド・連結レバー機構及びシリンダ錠におけるロータの回動力を受けてアクチュエータ用リンク機構の断続を切り替えるキーレバー機構を備えたものであるため、部品点数が嵩み、構造全体が複雑になるばかりか、コスト高になるという問題があった。
また、特許文献1の施錠・解錠装置によると、シリンダ錠がマッチキーの差し込み回動操作によって回動するロータを備えているため、使用(施錠・解錠)時にマッチキーに比較的大きい応力が作用していた。この結果、マッチキーの剛性を高めるために、マッチキーを機械的強度の高い材料によって形成するか、あるいはそのキー厚を大きくする必要が生じ、マッチキーの製造コストが嵩むという問題もあった。
従って、本発明の目的は、構造全体の簡素化及び装置・マッチキー製造におけるコストの低廉化を図ることができる施錠・解錠装置を提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、マッチキーとの照合によって進退可能なキープラグを有し、ロック機構を施錠・解錠するためのシリンダ錠と、前記シリンダ錠と前記マッチキーとの照合状態において前記キープラグを前記シリンダ錠の中で進退させる操作部材と、前記操作部材の操作に伴う前記キープラグの進退動作に連動して回動し、前記ロック機構の施錠・解錠を切り替えるための切替部材とを備えたことを特徴とする施錠・解錠装置を提供する。
(2)本発明は、上記目的を達成するために、マッチキーとの照合によって進退可能なキープラグを有し、ドアロック機構を施錠・解錠するためのシリンダ錠と、前記シリンダ錠と前記マッチキーとの照合状態において前記キープラグを前記シリンダ錠の中で進退させる回動用の操作ハンドルと、前記操作ハンドルの回動操作に伴う前記キープラグの進退動作に連動して回動し、前記ドアロック機構の施錠・解錠を切り替えるための切替レバーとを備えたことを特徴とする施錠・解錠装置を提供する。
(3)本発明は、上記目的を達成するために、マッチキーとの照合によって進退可能なキープラグを有し、ドアロック機構を施錠・解錠するためのシリンダ錠と、前記シリンダ錠と前記マッチキーとの照合状態において前記キープラグを進退させるための回動用の操作ハンドルと、前記操作ハンドルの操作力を受けて回動し、この回動によって前記キープラグを前記シリンダ錠の中で進退させる連結片と、この連結片の回動動作に伴う前記キープラグの進退動作に連動して回動し、前記ドアロック機構の施錠・解錠を切り替えるための切替レバーとを備えたことを特徴とする施錠・解錠装置を提供する。
本発明によると、構造全体の簡素化及び装置・マッチキー製造におけるコストの低廉化を図ることができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置を説明するために示す断面図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠のキー係合状態を説明するために示す断面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠のキー挿抜状態を説明するために示す断面図である。図3(a)はキー引き抜き状態を、図3(b)はキー挿入状態をそれぞれ示す。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置の切替レバーを説明するために示す側面図である。
〔施錠・解錠装置の全体構成〕
図1において、符号1で示す施錠・解錠装置は、自動車ドアパネル用のドアロック機構(図示せず)を施錠・解錠するためのシリンダ錠2と、アウトサイドハンドルとしての操作ハンドル3と、ドアロック機構の施錠・解錠を切り替えるための切替レバー4とから大略構成されている。
(シリンダ錠2の構成)
図2に示すように、シリンダ錠2は、外装部材としてのケース5と、このケース5内に収容されたスリーブ6と、例えば金属製の正規キー(マッチキー)Kとの差し込み操作(照合)によって進退可能なキープラグ7とを備えている。
図1に示すように、ケース5は、自動車用ドアパネル(図示せず)に固定され、スリーブ6を収容可能な内部空間5Aを有する角形箱によって形成されている。ケース5には、キー挿入(引き抜き)側端面に開口するキー挿通孔5Bが設けられている。また、ケース5には、その側面に開口する貫通孔5C,5Dが設けられている。貫通孔5C,5Dはキー挿抜方向に沿う長孔によってそれぞれ形成されている。
図1に示すように、スリーブ6は、キープラグ7を収容可能な内部空間6A及びキー挿通孔5Bの軸線方向に開口するキー挿通孔6Bを有する角形箱からなり、内部空間5Aのキー反挿入側に配設されている。そして、キープラグ7のキー挿抜孔7A(後述)に対するマッチキーKの非挿入状態において、操作ハンドル3の回動動作によって内部空間5Aのキー挿入側とキー反挿入側との間を進退し得るように構成されている。スリーブ6には、貫通孔5Cを挿通して切替レバー4を回動可能にする枢支用の凸部6C及びスリーブ側面に開口する貫通孔6Dが設けられている。貫通孔6Dは、キー挿抜方向に沿う長孔によって形成されている。また、スリーブ6には、内部空間6Aに開口するプレート係合溝6Eが設けられている。
図1に示すように、キープラグ7は、マッチキーKを挿抜可能なキー挿抜孔7A(図2に示す)を有し、キー挿抜孔7Aに対するマッチキーKの挿入(照合)状態において操作ハンドル3の回動動作によって内部空間6Aのキー挿入側とキー反挿入側との間を進退し得るように構成されている。そして、ドアロック機構の施錠状態においては内部空間6Aのキー反挿入側に、またドアロック機構の解錠状態においては内部空間6Aのキー挿入側にそれぞれ配置されている。
キープラグ7には、貫通孔5D,6D(図1に示す)及び切替レバー4を挿通して操作ハンドル3の操作力を伝達される操作力伝達用の凸部7Bが設けられている。また、キープラグ7には、図2に示すように、複数のロックプレート8がキー挿抜孔7Aの中心軸線と直角な方向に進退自在に配設されている。図3(a)及び(b)に示すように、複数のロックプレート8はキー挿抜孔7Aの軸線方向に等間隔をもって配置され、このうち互いに隣り合う2つのロックプレート8はプレート復帰用のスプリング9によって反対の方向(キー挿抜孔7Aの中心軸線の上方と下方)に付勢されている。ロックプレート8には、キー挿抜方向に開口するキー嵌合孔8Aが設けられている。また、ロックプレート8には、スリーブ6のプレート係合溝6Eに係脱可能な係合突起8B及びスプリング9の付勢力を受けるスプリング受部8Cが設けられている。
(操作ハンドル3の構成)
図1に示すように、操作ハンドル3は、シリンダ錠2の近傍に配設され、かつドアパネル(図示せず)の外側にピン10を中心にして回動自在に枢支されている。そして、マッチキーKのキー挿抜孔7Aへの挿入状態において所定の回動範囲内でドアパネルに対して回動し、シリンダ錠2のキープラグ7又はスリーブ6・キープラグ7をキー挿抜方向に操作し得るように構成されている。操作ハンドル3には、ハンドル復帰用スプリング(図示せず)によって復帰習性が付与されている。操作ハンドル3の反枢支側端部には、キープラグ7の凸部7Bが遊嵌する切り欠き11Aを有するレバー連結部11が一体に設けられている。
(切替レバー4の構成)
図4に示すように、切替レバー4は、レバー表裏両面に開口する第1挿通孔4A及び第2挿通孔4B・第3挿通孔4Cを有する平面半円形状の板部材からなり、シリンダ錠2と操作ハンドル3との間に配設され、かつスリーブ6の凸部6Cに回動自在に枢支されている。そして、操作ハンドル3の回動操作に伴うキープラグ7の移動動作に連動して回動し、ドアロック機構(図示せず)の施錠・解錠を切り替えるように構成されている。
第1挿通孔4Aは、スリーブ6の凸部6Cを挿通させる丸孔からなり、切替レバー4の上方端縁キー挿入側部に設けられている。第2挿通孔4Bは、キープラグ7の凸部7Bを挿通させる長孔からなり、切替レバー4の略中央部に設けられている。そして、キープラグ7の進退動作に伴う切替レバー4の回動によって、ドアロック機構の施錠状態から解錠状態への切り替え時には図4に実線で示す下端位置から図4に2点鎖線で示す上端位置に、またドアロック機構の解錠状態から施錠状態への切り替え時には図4に2点鎖線で示す上端位置から図4に実線で示す下端位置に凸部7Bをそれぞれ移動させて逃がすように構成されている。第3挿通孔4Cは、ドアロック機構(図示せず)の鉤形状のロッド12を揺動可能に係止する丸孔からなり、切替レバー4の上方端縁キー反挿入側部に設けられている。
〔施錠・解錠装置1の動作〕
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置における全体の動作を説明するために示す断面図である。図5(a)はドア施錠状態を、図5(b)はドア解錠状態をそれぞれ示す。図6は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置における切替レバーの動作を説明するために示す側面図である。図6(a)はドア施錠状態を、図6(b)はドア解錠状態をそれぞれ示す。図7は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠に不正キーが差し込まれた場合の動作について説明するために示す断面図である。
図5(a)に示すように、ドアロック機構の施錠状態においてはキープラグ7が内部空間6Aのキー反挿入側に配置されているため、ドアロック機構を施錠状態から解錠状態に切り替えるにはキープラグ7のキー挿抜孔7A(図2に示す)にマッチキーKを挿入する。この場合、キープラグ7のキー挿抜孔7AにマッチキーKが挿入されると、複数のロックプレート8のキー嵌合孔8Aがそれぞれ対応するマッチキーKの凹凸に係合し、キープラグ7がスリーブ6に対して進退可能な状態となる。
次に、ドアパネルを開放する方向(図5(a)に矢印Aで示す方向)に操作ハンドル3を回動操作する。この場合、操作ハンドル3が回動すると、この回動力がレバー連結部11を介してキープラグ7の凸部7Bに伝達され、キープラグ7がキー反挿入側からキー挿入側(図5(a)に矢印Bで示す方向)にスリーブ6に対して移動する。これに伴い、切替レバー4が図6(a)に示す位置から図6(b)に示す位置(図6(a)に矢印Cで示す方向)に回動し、この回動動作に連動してロッド12がドアロック機構の施錠状態を解除する方向(図6(a)に矢印Dで示す方向)に下降し、ドアロック機構が施錠状態から解錠状態に切り替えられる。
なお、ドアロック機構の施錠状態において、キープラグ7のキー挿抜孔7Aに例えば不正キーが差し込まれ、この状態でドアパネルを開放する方向にキー操作者が操作ハンドル3を回動操作すると、図7に示すようにキープラグ7がスリーブ6と共にキー反挿入側からキー挿入側にケース5に対して移動する。この場合、キープラグ7がキー反挿入側からキー挿入側にスリーブ6に対して移動することはない。これにより、切替レバー4がドアロック機構の施錠状態を解除する方向に回動せず、ドアロック機構(図示せず)の不正解錠が防止される。
また、ドアロック機構の施錠状態において、キープラグ7のキー挿抜孔7Aに不正キーが差し込まれず、ドアパネルを開放する方向に操作ハンドル3を回動操作すると、不正キーをキー挿抜孔7Aに差し込んで操作ハンドル3を回動操作した場合と同様にキープラグ7がスリーブ6と共にキー反挿入側からキー挿入側にケース5に対して移動するため、切替レバー4がドアロック機構の施錠状態を解除する方向に回動せず、ドアロック機構の施錠状態が維持される。
一方、図5(b)に示すように、ドアロック機構の解錠状態においてはキープラグ7が内部空間6Aのキー挿入側に配置されているため、ドアロック機構を解錠状態から施錠状態に切り替えるには、操作ハンドル3の復帰動作によってキープラグ7をキー挿入側からキー反挿入側に図5(b)に矢印Eで示す方向に移動させる。この場合、キープラグ7が移動すると、切替レバー4が図6(b)に矢印Fで示す方向に回動し、この回動動作に連動してロッド12がドアロック機構の施錠状態とする方向(図6(b)に矢印Gで示す方向)に上昇し、ドアロック機構が解錠状態から施錠状態に切り替えられる。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)操作ハンドル3の回動操作に伴うキープラグ7の進退動作に連動して回動する切替レバー4によってドアロック機構の施錠・解錠を切り替える構成としたため、従来におけるハンドル用ロッド及びハンドル用リンク機構・連結レバー機構・キーレバー機構を切り替えレバー4で兼用することができる。これにより、部品点数を削減することができ、構造全体の簡素化及び製造コストの低廉化を図ることができる。
(2)シリンダ錠1がマッチキーKとの照合によって進退可能なキープラグ7を備えているため、使用時にマッチキーKに作用する応力を低減することができる。これにより、マッチキーKの剛性を高めるために、マッチキーKを機械的強度の高い材料によって形成したり、あるいはキー厚を大きくしたりすることを必要とせず、マッチキーKにおける製造コストの低廉化を図ることができる。
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る施錠・解錠装置を説明するために示す断面図である。図9は、本発明の第2の実施の形態に係る施錠・解錠装置の切替レバーを説明するために示す側面図である。図8及び図9において、図1及び図4と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8に示すように、第2の実施の形態に示す施錠・解錠装置51は、操作ハンドル3とキープラグ7とを連結するための連結片52を備えた点に特徴がある。
このため、スリーブ6は、内部空間5Aのキー挿入側に配設されている。そして、キー挿抜孔7A(図2に示す)に対するマッチキーKの非挿入状態において、操作ハンドル3の回動操作によって内部空間5Aのキー挿入側とキー反挿入側との間を進退し得るように構成されている。
キープラグ7は、ドアロック機構の施錠状態においては内部空間6Aのキー挿入側に、またドアロック機構の解錠状態においては内部空間6Aのキー反挿入側にそれぞれ配置されている。そして、キー挿抜孔7Aに対するマッチキーKの挿入(照合)状態において、操作ハンドル3の回動操作によって内部空間6Aのキー挿入側とキー反挿入側との間を進退し得るように構成されている。
操作ハンドル3は、マッチキーKのキー挿抜孔7Aへの挿入状態において所定の回動範囲内でドアパネルに対して回動し、シリンダ錠2のキープラグ7をキー挿抜方向に操作し得るように構成されている。操作ハンドル3には、第1の実施の形態に示す切り欠き付きのレバー連結部11に代え、連結片52を動作可能に連結するための凸部31Aが一体に設けられている。凸部31Aは、操作ハンドル3の反枢支側端部に連接する平面矩形状の基部31aと、連結片52に操作ハンドル3の回動力を付与する平面略楕円形状の押圧部31bとによって形成されている。
連結片52は、例えばH字状部材からなり、操作ハンドル3と切替レバー4との間にピン53を中心にして回動可能に配設されている。そして、操作ハンドル3の操作力(回動力)を受けて回動し、この回動力をキープラグ7(凸部7B)又はスリーブ6・キープラグ7に進退力として伝達するように構成されている。連結片52の一方端部には操作ハンドル3の凸部31Aに嵌合する切り欠き52Aが、またその他方端部にはキープラグ7の凸部7Bに遊嵌する切り欠き52Bがそれぞれ設けられている。連結片52としては、H字状部材の他にI字状部材であってもよい。この場合、I字状部材と操作ハンドル3との間及びI字状部材とキープラグ7との間には、互いに嵌合する凹凸部等の連結部がそれぞれ設けられている。
図9に示すように、第2挿通孔4Bは、キープラグ7の進退動作に伴う切替レバー4の回動によって、ドアロック機構の施錠状態から解錠状態への切り替え時には図9に実線で示す上端位置から図9に2点鎖線で示す下端位置に、またドアロック機構の解錠状態から施錠状態への切り替え時には図9に2点鎖線で示す下端位置から図9に実線で示す上端位置に凸部7Bをそれぞれ移動させて逃がすように構成されている。
〔施錠・解錠装置51の動作〕
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る施錠・解錠装置における全体の動作を説明するために示す断面図である。図10(a)はドア施錠状態を、図10(b)はドア解錠状態をそれぞれ示す。図11は、本発明の第2の実施の形態に係る施錠・解錠装置における切替レバーの動作を説明するために示す側面図である。図11(a)はドア施錠状態を、図11(b)はドア解錠状態をそれぞれ示す。
図10(a)に示すように、ドアロック機構の施錠状態においてはキープラグ7が内部空間6Aのキー挿入側に配置されているため、ドアロック機構を施錠状態から解錠状態に切り替えるにはキープラグ7のキー挿抜孔7A(図2に示す)にマッチキーKを挿入する。この場合、キープラグ7のキー挿抜孔7AにマッチキーKが挿入されると、第1の実施の形態と同様に複数のロックプレート8がそれぞれ対応するマッチキーKの凹凸に係合し、キープラグ7がスリーブ6に対して進退可能な状態となる。
次に、ドアパネルを開放する方向(図10(a)に矢印Aで示す方向)に操作ハンドル3を回動操作する。この場合、操作ハンドル3が回動すると、この回動力が連結片52に伝達され、連結片52が図10(a)に矢印Bで示す方向に回動する。これに伴い、連結片52の回動力がキープラグ7の凸部7Bに伝達され、キープラグ7がキー挿入側からキー反挿入側(図10(a)に矢印Cで示す方向)に移動する。
そして、切替レバー4が図11(a)で示す位置から図11(b)で示す位置(図11(a)に矢印Dで示す方向)に回動し、この回動動作に連動してロッド12がドアロック機構の施錠状態を解除する方向(図11(a)に矢印Eで示す方向)に上昇し、ドアロック機構が施錠状態から解錠状態に切り替えられる。
なお、ドアロック機構の施錠状態において、キープラグ7のキー挿抜孔7Aに例えば不正キーが差し込まれ、この状態でドアパネルを開放する方向にキー操作者が操作ハンドル3を回動操作すると、キープラグ7がスリーブ6と共にキー挿入側からキー反挿入側にケース5に対して移動する。この場合、キープラグ7がキー挿入側からキー反挿入側にスリーブ6に対して移動することはない。これにより、切替レバー4がドアロック機構の施錠状態を解除する方向に回動せず、ドアロック機構(図示せず)の不正解錠が防止されることは第1の実施の形態と同様である。
また、ドアロック機構の施錠状態において、キープラグ7のキー挿抜孔7Aに不正キーが差し込まれず、ドアパネルを開放する方向に操作ハンドル3を回動操作すると、不正キーをキー挿抜孔7Aに差し込んで操作ハンドル3を回動操作した場合と同様にキープラグ7がスリーブ6と共にキー挿入側からキー反挿入側にケース5に対して移動するため、切替レバー4がドアロック機構の施錠状態を解除する方向に回動せず、ドアロック機構の施錠状態が維持される。
一方、図10(b)に示すように、ドアロック機構の解錠状態においてはキープラグ7が内部空間6Aのキー反挿入側に配置されているため、ドアロック機構を解錠状態から施錠状態に切り替えるには、操作ハンドル3の復帰動作によって連結片52を図10(b)に矢印Fで示す方向に回動させ、キープラグ7をキー反挿入側からキー挿入側に(図10(b)に矢印Gで示す方向)に移動させる。この場合、キープラグ7が移動すると、切替レバー4が図11(b)に矢印Hで示す方向に回動し、この回動動作に連動してロッド12がドアロック機構のロック状態とする方向(図11(b)に矢印Iで示す方向)に下降し、ドアロック機構が解錠状態から施錠状態に切り替えられる。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)及び(2)に加え、次に示す効果が得られる。
連結片52が操作ハンドル3の操作力を受けて回動し、この回動力をキープラグ7に進退力として伝達するため、連結片52のキー挿抜方向の変位量を低減することができる。これにより、キープラグ7の進退ストロークを連結片52が無い場合(第1の実施の形態)と比べて小さいストロークに設定することができ、マッチキーのキー長を短縮することができる。
なお、本実施の形態では、操作ハンドル3における凸部31Aの押圧部31bが平面略楕円形状である場合について説明したが、平面円形状あるいは球状であってもよく、連結片52に操作ハンドル3の回動力を付与することが可能であれば、他の形状であってもよい。
以上、本発明の施錠・解錠装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)各実施の形態では、マッチキーが金属製である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、樹脂や紙製であってもよく、その形成材料は適宜変更することが可能である。
(2)各実施の形態では、切替レバー4の平面形状が半円形である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば矩形あるいは三角形であってもよく、他の平面形状であっても勿論よい。
(3)各実施の形態では、操作部材として操作ハンドル3である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、操作によってキープラグ7を進退させることができるものであれば、操作ノブであってもよい。
(4)各実施の形態では、操作ハンドル3が回動する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、キープラグ7に進退力を付与可能であれば、キープラグ7と同様に進退する操作ハンドルであってもよい。
(5)各実施の形態では、自動車用ドアパネルにおけるドアロック機構の施錠・解錠を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、他のドアパネルにおけるドアロック機構の施錠・解錠を行う場合であってもよく、またドアロック機構以外のロック機構の施錠・解錠を行う場合にも各実施の形態と同様に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置を説明するために示す断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠のキー係合状態を説明するために示す断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠のキー挿抜状態を説明するために示す断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置の切替レバーを説明するために示す側面図。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置における全体の動作を説明するために示す断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置における切替レバーの動作を説明するために示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る施錠・解錠装置におけるシリンダ錠に不正キーが差し込まれた場合の動作について説明するために示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る施錠・解錠装置を説明するために示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る施錠・解錠装置の切替レバーを説明するために示す側面図。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る施錠・解錠装置における全体の動作を説明するために示す断面図。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る施錠・解錠装置における切替レバーの動作を説明するために示す側面図。
符号の説明
1,61…施錠・解錠装置、2…シリンダ錠、3…操作ハンドル、4…切替レバー、4A…第1挿通孔、4B…第2挿通孔、4C…第3挿通孔、5…ケース、5A…内部空間、5B…キー挿通孔、5C,5D…貫通孔、6…スリーブ、6A…内部空間、6B…キー挿通孔、6C…凸部、6D…貫通孔、7…キープラグ、7A…キー挿抜孔、7B…凸部、8…ロックプレート、8A…キー嵌合孔、9…スプリング、10…ピン、11…レバー連結部、11A…切り欠き、12…ロッド、31A…凸部、31a…基部、31b…押圧部、52…連結片、52A,52B…切り欠き、K…マッチキー

Claims (7)

  1. マッチキーとの照合によって進退可能なキープラグを有し、ロック機構を施錠・解錠するためのシリンダ錠と、
    前記シリンダ錠と前記マッチキーとの照合状態において前記キープラグを前記シリンダ錠の中で進退させる操作部材と、
    前記操作部材の操作に伴う前記キープラグの進退動作に連動して回動し、前記ロック機構の施錠・解錠を切り替えるための切替部材とを備えたことを特徴とする施錠・解錠装置。
  2. マッチキーとの照合によって進退可能なキープラグを有し、ドアロック機構を施錠・解錠するためのシリンダ錠と、
    前記シリンダ錠と前記マッチキーとの照合状態において前記キープラグを前記シリンダ錠の中で進退させる回動用の操作ハンドルと、
    前記操作ハンドルの回動操作に伴う前記キープラグの進退動作に連動して回動し、前記ドアロック機構の施錠・解錠を切り替えるための切替レバーとを備えたことを特徴とする施錠・解錠装置。
  3. マッチキーとの照合によって進退可能なキープラグを有し、ドアロック機構を施錠・解錠するためのシリンダ錠と、
    前記シリンダ錠と前記マッチキーとの照合状態において前記キープラグを進退させるための回動用の操作ハンドルと、
    前記操作ハンドルの操作力を受けて回動し、この回動によって前記キープラグを前記シリンダ錠の中で進退させる連結片と、
    この連結片の回動動作に伴う前記キープラグの進退動作に連動して回動し、前記ドアロック機構の施錠・解錠を切り替えるための切替レバーとを備えたことを特徴とする施錠・解錠装置。
  4. 前記キープラグは、前記操作ハンドルの操作力を伝達される操作力伝達用の凸部を有する請求項2又は3に記載の施錠・解錠装置。
  5. 前記切替レバーは、前記キープラグの進退動作によって移動する前記凸部を逃がす長孔を有する請求項4に記載の施錠・解錠装置。
  6. 前記切替レバーは、前記キープラグを収容するスリーブに回動可能に枢支されている請求項2又は3に記載の施錠・解錠装置。
  7. 前記スリーブは、前記切替レバーを回動可能にする枢支用の凸部を有する請求項6に記載の施錠・解錠装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20030172695A1 (en) * 2000-09-21 2003-09-18 Gerd Buschmann Device comprising a momentary contact switch for actuating a lock on a door or hinged lid, in particular, for a vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20030172695A1 (en) * 2000-09-21 2003-09-18 Gerd Buschmann Device comprising a momentary contact switch for actuating a lock on a door or hinged lid, in particular, for a vehicle

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