JP2007277948A - 立体構築物 - Google Patents

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三男 佐々木
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Abstract

【課題】梁の数を低減して、構成のシンプル化を可能にすること。
【解決手段】4個の支柱4Cにより囲まれた領域に実質的に直方体状の立体空間が形成される立体構築物400は、下水平横梁18、下水平縦梁40、床パネル100、水平縦壁パネル140、水平横壁パネル140B、屋根パネル220とを備えている。水平縦壁パネル140及び水平横壁パネル140Bは、内壁143及び外壁144と、底壁145とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられたチャンネル形金属板部材から構成される矩形状の周縁部142を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、住宅、宿泊施設、倉庫、事務所、作業所、その他として多目的の使用が可能である立体構築物に関する。
従来の立体構築物としては、例えば、平面から見て矩形に配列された支柱及び水平に延在しかつ支柱間を連結する梁を備えた骨組であって実質的に直方体状の立体空間を形成する骨組を備えている。骨組に形成される複数の側縁領域の各々には、上下方向に対向する一対の側梁及び水平方向に対向する一対の支柱により囲まれた矩形の側縁空間が、それぞれ、1個又は複数個形成される。骨組における側縁空間の全部、又は少なくとも1個を除く他の全部の側縁空間には、それぞれ1個又は複数個の矩形の側壁ユニットが嵌合され、連結される。床パネル(床ユニット)、屋根パネル(屋根ユニット)は、それぞれ、相互に対向する梁上に載置されて連結される(特許文献1参照)。この立体構築物によれば、組立現場における分解作業が容易かつ迅速にできる、構成要素の各々及び全体の構成が比較的軽量かつシンプルでありながら十分な強度を確保することができる、など、多くの優れた効果が得られる。
しかしながら、上記立体構築物においては、個々の組立要素の構成及び全体の構成のシンプル化及びコストダウンという目標は、それ以前の立体構築物よりは改善されてはいるものの、梁の数が比較的多いこと、骨組のほとんどが鋼材により構成されていること、などに起因して、未だ充分満足できるものとはいえない。
特許第3635467号公報
本発明の目的は、梁の数を低減することを可能にして、全体の構成のシンプル化及びコストダウンを可能にする、新規な立体構築物を提供することである。
本発明の他の目的は、個々の組立要素の構成及び全体の構成のシンプル化及びコストダウンを可能にする、新規な立体構築物を提供することである。
本発明の他の目的は、組立現場における組立作業を容易かつ迅速にできるようにして、組立期間を短縮することを可能にし、しかも、十分な強度を確保することを可能にする、新規な立体構築物を提供することである。
本発明の更に他の目的は、ボルトにより全ての組立要素の組立を可能にする、新規な立体構築物を提供することである。
本発明の一局面によれば、
水平横方向に間隔をおいて基礎上に直立して配設された2個の支柱と、該2個の支柱に対し、水平横方向に直交する水平縦方向に相互に等間隔をおいて基礎上に直立して配設されたそれぞれ1個又は複数個の支柱とを備え、支柱の各々は横断面が4角形をなし、水平横方向に対向する支柱は一つの側面同士が対向し、水平縦方向に対向する支柱は他の一つの側面同士が対向し、支柱により囲まれた領域に実質的に直方体状の立体空間が形成される立体構築物であって、
両端がそれぞれ水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平横梁と、両端がそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の下端部における該他の一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平縦梁と、両端部がそれぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁の上面に載置されて連結されかつ各々の上面が実質的に同一水平面上に位置付けられた複数個の矩形状の床パネルと、該複数個の床パネルの該両端部における上面と該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の各々における該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平縦壁パネルと、水平縦方向の一端及び/又は他端において水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々における該一つの側面との間に形成される水平横空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平横壁パネルと、両端部の下面が、それぞれ水平横方向に対向する水平縦壁パネルの上端面に載置された複数個の矩形状のパネル部材とを備え、
水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの各々は、それぞれ一定の幅で相互に平行に延在する内壁及び外壁と、内壁及び外壁の幅方向の一端間を内壁及び外壁に直角に延在する底壁とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられたチャンネル形金属板部材から構成される矩形状の周縁部を備え、外壁の全周には、複数の取付穴が外壁の延在方向に間隔をおいて形成され、
床パネルの各々の該両端部には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向に対向する支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、パネル部材の各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
水平横方向に対向する支柱の各々には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の該下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され
水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する該複数個の床パネルの該両端部における上面及び該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面と、該複数個のパネル部材の該両端部の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、
水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横空間に挿入された水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間を形成する、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面とは、相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、
ことを特徴とする立体構築物、が提供される。
水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの各々における該周縁部を構成する内壁及び外壁の内側には、複数の矩形状の補強金属板が、内壁及び外壁の延在方向に間隔をおいてかつ、内壁、外壁及び底壁に対し直角に配設される、ことが好ましい。
下水平横梁の各々の両端には金具が一体に配設され、金具の各々は、矩形状の上壁と、上壁の下方に間隔をおいて対向する矩形状の下壁と、上壁及び下壁の両側間をそれぞれ延在する矩形状の側壁と、上壁、下壁及び側壁の各々により形成される矩形開口の一端を覆うよう配設された底壁とを備え、金具の各々における上壁には、該雌ねじ穴の一つが形成され、片方の側壁には複数の取付穴が形成され、金具の各々における上壁の上面は、下水平横梁の上面と実質的に同一水平面上に存在し、片方の側壁の外表面は、下水平横梁の鉛直な両端面と実質的に同一面上に存在し、下水平横梁の各々の両端面はそれぞれ、水平横方向に対向する支柱の下端部の該一つの側面に対向して位置付けられ、下水平横梁の各々の両端面がそれぞれ、該支柱の各々の下端部の該一つの側面に対向して位置付けられた状態で、下水平横梁の各々の金具の各々における矩形開口の他端は、該立体空間の水平縦方向内側に向けられかつ、片方の側壁に形成された取付穴は、対応する該支柱の下端部の該一つの側面に開口する雌ねじ穴に整合し、下水平横梁の各々の両端面と、該支柱の各々の下端部における該一つの側面とは、相互に整合された取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、ことが好ましい。
下水平横梁の各々の上面は、床パネルの各々の上面と実質的に同一水平面上に存在する、ことが好ましい。
下水平縦梁の各々の両端には金具が一体に配設され、金具の各々は、矩形状の上壁と、上壁の下方に間隔をおいて対向する矩形状の下壁と、上壁及び下壁の両側間をそれぞれ延在する矩形状の側壁と、上壁、下壁及び側壁の各々により形成される矩形開口の一端を覆うよう配設された底壁とを備え、金具の各々における上壁には、該雌ねじ穴の一つが形成され、片方の側壁には複数の取付穴が形成され、金具の各々における上壁の上面は、下水平縦梁の上面と実質的に同一水平面上に存在し、片方の側壁の外表面は、下水平縦梁の鉛直な両端面と実質的に同一面上に存在し、下水平縦梁の各々の両端面はそれぞれ、水平縦方向に対向する支柱の下端部の該他の一つの側面に対向して位置付けられ、下水平縦梁の各々の両端面がそれぞれ、該支柱の各々の下端部の該他の一つの側面に対向して位置付けられた状態で、下水平縦梁の各々の金具の各々における矩形開口の他端は、該立体空間の水平横方向内側に向けられかつ、片方の側壁に形成された取付穴は、対応する該支柱の下端部の該他の一つの側面に開口する雌ねじ穴に整合し、下水平縦梁の各々の両端面と、該支柱の各々の下端部における該他の一つの側面とは、相互に整合された取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、ことが好ましい。
床パネル、水平横壁パネル、水平縦壁パネル及びパネル部材は、鉄筋コンクリート製の本体を有している、ことが好ましい。
床パネルの各々は、鉄筋コンクリート製の矩形状の本体と、本体の両端部に一体に配設された複数の金具とを備え、金具の各々は、横断面が4角形の中空本体と、中空本体の下端を覆う底壁であって中央に取付穴が形成された底壁と、中空本体の上端よりも下方の上端部内に一体に配設された支持壁であって、中央に手を挿入するための貫通穴が形成されかつ角部に雌ねじ穴が形成された支持壁と、中空本体の上端部内において、支持壁の上に重合されかつ離脱自在に連結されるカバー板であって、中央に形成された貫通穴と、中央上面に固着されたナットと、角部に形成された取付穴とを備えたカバー板とを備え、金具の各々の下端面は、対応する床パネルの下面と実質的に同一水平面上に存在し、床パネルの各々の該両端部の下面がそれぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁の上面に載置された状態で、金具の各々の底壁に形成された取付穴が、下水平縦梁の上面に開口する雌ねじ穴に整合され、金具の各々においてカバー板が離脱された状態で、床パネルの各々の両端部と下水平縦梁とは、相互に整合された取付穴と雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、ことが好ましい。
金具の各々においてカバー板は、中空本体の上端部内において、支持壁の上に重合されると、カバー板の取付穴は支持壁の雌ねじ穴に整合され、カバー板は支持壁に、相互に整合された取付穴と雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、カバー板が支持壁に締結された状態で、金具の各々の上端面は、中空本体の上端面と、カバー板のナットの上端面とにより規定されかつ、床パネルの上面と実質的に同一水平面上に存在し、床パネルの上面に開口する該雌ねじ穴は、金具の各々のナットにより形成される、ことが好ましい。
床パネル及び/又はパネル部材は、少なくとも1個の断熱及び/又は吸音のための部材が埋設されている鉄筋コンクリート製の本体を有している、ことが好ましい。
水平横壁パネル及び水平縦壁パネルは、矩形状の鉄筋コンクリート製の本体と、該本体の周縁全周を囲む該周縁部とを備えている、ことが好ましい。
下水平横梁及び下水平縦梁は、鉄筋コンクリート製の本体を有している、ことが好ましい。
支柱の各々の下端には、複数の取付穴が形成された鋼製の基板が固着され、支柱の各々が配設される基礎には、上面に開口する複数の雌ねじ穴が配設され、支柱の各々の基板は、対応する基礎に対し、対応する基礎の上面に載置された状態で、相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、ことが好ましい。
本発明の他の局面によれば、
水平横方向に間隔をおいて基礎上に直立して配設された2個の支柱と、該2個の支柱に対し、水平横方向に直交する水平縦方向に相互に等間隔をおいて基礎上に直立して配設されたそれぞれ1個又は複数個の支柱とを備え、支柱の各々は横断面が4角形をなし、水平横方向に対向する支柱は一つの側面同士が対向し、水平縦方向に対向する支柱は他の一つの側面同士が対向し、支柱により囲まれた領域に実質的に直方体状の立体空間が形成される立体構築物であって、
両端がそれぞれ水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平横梁と、両端がそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の下端部における該他の一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平縦梁と、両端部がそれぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁の上面に載置されて連結されかつ各々の上面が実質的に同一水平面上に位置付けられた複数個の矩形状の1階床パネルと、該複数個の1階床パネルの該両端部における上面と該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の各々における該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の1階水平縦壁パネルと、水平縦方向の一端及び/又は他端において水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々における該一つの側面との間に形成される水平横空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の1階水平横壁パネルと、両端部の下面が、それぞれ水平横方向に対向する1階水平縦壁パネルの上端面に載置された複数個の矩形状の2階床パネルとを備え、
水平横方向に対向する支柱の、2階床パネルと同じ高さ位置における該一つの側面には、中間水平横梁の両端がそれぞれ連結され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、中間水平横梁の下面は、該水平横空間に挿入された1階水平横壁パネルの上端面に対向して位置付けられ、
1階水平縦壁パネル及び1階水平横壁パネルの各々は、それぞれ一定の幅で相互に平行に延在する内壁及び外壁と、内壁及び外壁の幅方向の一端間を内壁及び外壁に直角に延在する底壁とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられたチャンネル形金属板部材から構成される矩形状の周縁部を備え、外壁の全周には、複数の取付穴が外壁の延在方向に間隔をおいて形成され、
1階床パネルの各々の該両端部には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向に対向する支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、2階床パネルの各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
水平横方向に対向する支柱の各々には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の該下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設されかつ、中間水平横梁には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された1階水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する該複数個の1階床パネルの該両端部における上面及び該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面と、該複数個の2階床パネルの該両端部の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、
水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横空間に挿入された1階水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間を形成する、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面と、中間水平横梁の下面とは、相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、
ことを特徴とする立体構築物、が提供される。
1階水平縦壁パネル及び1階水平横壁パネルの各々の外周面は、矩形状の外壁の外面により形成される該上端面と、該上端面と平行に延在する下端面と、該上端面及び下端面の両端間をそれぞれ延在する鉛直面とを備え、外壁に形成された取付穴は、該上端面、下端面及び鉛直面にそれぞれ開口し、水平縦壁パネルが水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された状態で、各々の下端面は、該複数個の1階床パネルの該両端部における上面に載置され、各々の下端面に開口する取付穴は、該複数個の1階床パネルの該上面に開口する雌ねじ穴と整合し、鉛直面の各々は、対応する支柱の該他の一つの側面に対向し、鉛直面の各々に開口する取付穴は、対応する支柱の該他の一つの側面に開口する雌ねじ穴と整合し、該上端面に開口する取付穴は、該複数個の2階床パネルの該下面に開口する雌ねじ穴と整合する、ことが好ましい。
1階水平横壁パネルが、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々の該一つの側面とにより形成される水平横空間に挿入された状態で、1階水平横壁パネルの下端面は、下水平横梁の上面に載置され、下端面に開口する取付穴は、下水平横梁の上面に開口する雌ねじ穴と整合し、鉛直面の各々は、対応する支柱の該一つの側面に対向し、鉛直面の各々に開口する取付穴は、対応する支柱の該一つの側面に開口する雌ねじ穴と整合し、上端面に開口する取付穴は、中間水平横梁の下面に開口する雌ねじ穴と整合する、ことが好ましい。
中間水平横梁の両端には金具が一体に配設され、金具の各々は、矩形状の上壁と、上壁の下方に間隔をおいて対向する矩形状の下壁と、上壁及び下壁の両側間をそれぞれ延在する矩形状の側壁と、上壁、下壁及び側壁の各々により形成される矩形開口の一端を覆うよう配設された底壁とを備え、金具の各々における上壁には、該雌ねじ穴の一つが形成され、片方の側壁には複数の取付穴が形成され、金具の各々における上壁の上面は、中間水平横梁の上面と実質的に同一水平面上に存在し、片方の側壁の外表面は、中間水平横梁の鉛直な両端面と実質的に同一面上に存在し、中間水平横梁の両端面はそれぞれ、水平横方向に対向する支柱の該高さ位置における該一つの側面に対向して位置付けられ、下水平横梁の両端面がそれぞれ、該支柱の各々の該高さ位置における該一つの側面に対向して位置付けられた状態で、中間水平横梁の金具の各々における矩形開口の他端は、該立体空間の水平縦方向内側に向けられかつ、片方の側壁に形成された取付穴は、対応する該支柱の該高さ位置における該一つの側面に開口する雌ねじ穴に整合し、中間水平横梁の両端面と、該支柱の各々の該高さ位置における該一つの側面とは、相互に整合された取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、ことが好ましい。
2階床パネル及び中間水平横梁の各々の上面は実質的に同一水平面上に存在し、支柱の各々は、2階床パネルの上面を越えて上方に同じ高さまで延び出し、該複数個の2階床パネルの両端部における上面と該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間には、該周縁部と実質的に同じ構成を有する周縁部を備えた2階水平縦壁パネルが挿入され、水平縦方向の一端及び他端において水平横方向に対向する支柱の該高さ位置における該一つの側面間を延在する中間水平横梁の上面と該支柱の各々の該一つの側面との間に形成される水平横空間には、該周縁部と実質的に同じ構成を有する周縁部を備えた2階水平横壁パネルが挿入され、2階水平縦壁パネル及び2階水平横壁パネルの各々の上端面と、支柱の各々の上端面とは、実質的に同一水平面上に存在し、それぞれ水平横方向に対向する2階水平縦壁パネルの上端面及び支柱の上端面により、水平縦方向に平行に延在するよう形成される一対の水平縦上端面には、複数の矩形状の屋根パネルの両端部における下面が載置され、水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネルの下面の、水平横方向に延在する一部領域は、対応する2階水平横壁パネルの上端面に載置され、2階床パネルの各々の該両端部には、該上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向に対向する支柱であって2階床パネルの各々の上面を超えて延び出した支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、屋根パネルの各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び他端において、水平横方向に対向する支柱であって2階床パネルの各々の上面を超えて延び出した支柱には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、中間水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネルの該一部領域には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された2階水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する該複数個の2階床パネルの該両端部における上面及び該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面と、該複数個の屋根パネルの該両端部の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、水平縦方向の一端及び他端において、水平横空間に挿入された2階水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間の各々を形成する、水平横方向に対向する支柱の該高さ位置における該一つの側面間を延在する中間水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面と、水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネルの該一部領域の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、ことが好ましい。
2階水平横壁パネル及び2階水平縦壁パネルは、矩形状の鉄筋コンクリート製の本体と、該本体の周縁を囲む該周縁部とを備えている、ことが好ましい。
1階床パネル、2階床パネル、屋根パネルは、矩形状の鉄筋コンクリート製の本体を有している、ことが好ましい。
1階床パネル、2階床パネル又は屋根パネルの少なくとも一つは、少なくとも1個の断熱部材及び/又は吸音部材が埋設されている鉄筋コンクリート製の本体を有している、ことが好ましい。
水平縦方向に相互に隣合う屋根パネルにおいて、相互に水平縦方向に隣合う一側部の各々の上面には、水平横方向に直線状に延在するスリットが形成され、相互に水平縦方向に隣合う一側部の各々の上面に形成されたスリットには、それぞれ一定の鉛直長さを有しかつ、平縦方向に間隔をおいて水平横方向に平行に延在する側壁と、側壁の上端間に一体に配設された水平上壁とからなるチャンネル形の防水カバーの側壁が挿入される、ことが好ましい。
本発明の更に他の局面によれば、
水平横方向に間隔をおいて基礎上に直立して配設された2個の支柱と、該2個の支柱に対し、水平横方向に直交する水平縦方向に相互に等間隔をおいて基礎上に直立して配設されたそれぞれ1個又は複数個の支柱とを備え、支柱の各々は横断面が4角形をなし、水平横方向に対向する支柱は一つの側面同士が対向し、水平縦方向に対向する支柱は他の一つの側面同士が対向し、支柱により囲まれた領域に実質的に直方体状の立体空間が形成される立体構築物であって、
両端がそれぞれ水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平横梁と、両端がそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の下端部における該他の一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平縦梁と、両端部がそれぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁の上面に載置されて連結されかつ各々の上面が実質的に同一水平面上に位置付けられた複数個の矩形状の床パネルと、該複数個の床パネルの該両端部における上面と該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の各々における該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平縦壁パネルと、水平縦方向の一端及び/又は他端において水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々における該一つの側面との間に形成される水平横空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平横壁パネルとを備え、
水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの上端面と支柱の各々の上端面とは実質的に同一水平面上に存在し、水平横方向に対向する水平縦壁パネルの上端面及び支柱の上端面により、水平縦方向に平行に延在するよう形成される一対の水平縦上端面には、複数の矩形状の屋根パネルの両端部における下面が載置され、水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネルの下面の、水平横方向に延在する一部領域は、対応する水平横壁パネルの上端面に載置され、
水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの各々は、それぞれ一定の幅で相互に平行に延在する内壁及び外壁と、内壁及び外壁の幅方向の一端間を内壁及び外壁に直角に延在する底壁とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられたチャンネル形金属板部材から構成される矩形状の周縁部を備え、外壁の全周には、複数の取付穴が外壁の延在方向に間隔をおいて形成され、
床パネルの各々の該両端部には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向に対向する支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、屋根パネルの各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
水平横方向に対向する支柱の各々には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の該下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設されかつ、水平縦方向の一端及び/又は他端に存在する屋根パネルの該一部領域には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する該複数個の床パネルの該両端部における上面及び該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面と、該複数個の屋根パネルの該両端部の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、
水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横空間に挿入された水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間を形成する、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面と、水平縦方向の一端及び/又は他端に存在する屋根パネルの該一部領域の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、
ことを特徴とする立体構築物、が提供される。
本発明の他の局面によれば、
水平横方向に間隔をおいて基礎上に直立して配設された2個の支柱と、該2個の支柱に対し、水平横方向に直交する水平縦方向に相互に等間隔をおいて基礎上に直立して配設されたそれぞれ1個又は複数個の支柱とを備え、支柱の各々は横断面が4角形をなし、水平横方向に対向する支柱は一つの側面同士が対向し、水平縦方向に対向する支柱は他の一つの側面同士が対向し、支柱により囲まれた領域に実質的に直方体状の立体空間が形成される立体構築物であって、
両端がそれぞれ水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平横梁と、両端がそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の下端部における該他の一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平縦梁と、下水平縦梁の各々の上面と下水平縦梁の各々の両端においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の各々における該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平縦壁パネルと、水平縦方向の一端及び/又は他端において水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々における該一つの側面との間に形成される水平横空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平横壁パネルと、両端部の下面が、それぞれ水平横方向に対向する水平縦壁パネルの上端面に載置された複数個の矩形状のパネル部材とを備え、
水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの各々は、それぞれ一定の幅で相互に平行に延在する内壁及び外壁と、内壁及び外壁の幅方向の一端間を内壁及び外壁に直角に延在する底壁とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられたチャンネル形金属板部材から構成される矩形状の周縁部を備え、外壁の全周には、複数の取付穴が外壁の延在方向に間隔をおいて形成され、
水平縦方向に対向する支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、パネル部材の各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
水平横方向に対向する支柱の各々には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の該下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され
水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する水平縦梁の上面及び水平縦梁の両端においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、
水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横空間に挿入された水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間を形成する、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面とは、相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、
ことを特徴とする立体構築物、が提供される。
以下、本発明に従って構成された立体構築物の好適な実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、図1〜図45において、実質的に同一部分は同一符号で示されている。
先ず、図3〜図14に示されている立体構築物について説明する。なお、図1及び図2は、本発明の理解を容易にするため、図3〜図14に示されている立体構築物を、一部を省略し、分解し、かつ模式的に示したものである。
図3及び図4を参照して、本発明による立体構築物300は、水平横方向(図3及び図4において矢印X−X方向)に間隔をおいてそれぞれ基礎2上に直立して配設された2個の支柱4Cと、支柱4Cの各々に対し、水平横方向に直交する水平縦方向(図3及び図4において矢印Y−Y方向)に相互に等間隔をおいて基礎2上に直立して配設されたそれぞれ1個又は複数個の支柱、実施形態においてはそれぞれ2個の支柱4M、4C、及び4M、4Cを備えている。支柱4C及び4Mの各々は横断面が4角形をなす金属製角パイプから形成されている。支柱4C及び4Mの各々を、横断面が4角形をなす鉄筋コンクリートから形成する、他の実施形態もある。水平縦方向の一端(図4において左端)及び他端(図4において右端)においてそれぞれ水平横方向に対向する支柱4Cの各々は、それぞれ一つの側面同士が対向し、水平縦方向の中央において水平横方向に対向する支柱4Mは、一つの側面同士が対向する。また、水平横方向の両側において、水平縦方向に対向する支柱4Cと4M、支柱4Mと4Cは、それぞれ他の一つの側面同士が対向する。そして、支柱4C及び4Mの各々により囲まれた領域には、実質的に直方体状の立体空間が形成される。
支柱4C及び4Mの各々の配列の実施形態について具体的に説明すると、水平縦方向の一端において、水平横方向の一側(図4において下側)の支柱4Cの一側面aと、水平横方向の他側(図4において上側)の支柱4Cの一側面bとが対向する。また、水平縦方向の他端において、水平横方向の一側の支柱4Cの一側面bと、水平横方向の他側の支柱4Cの一側面aとが対向する。水平縦方向の中間において、水平横方向の一側の支柱4Mの一側面aと、水平横方向の他側の支柱4Mの一側面aとが対向する。
他方、水平横方向の一側において、水平縦方向の一端に位置する支柱4Cの他の一側面bと、水平縦方向の中央に位置する支柱4Mの他の一側面bとが対向し、水平縦方向の中央に位置する支柱4Mの更に他の一側面cと、水平縦方向の他端に位置する支柱4Cの他の一側面aとが対向する。また、水平横方向の他側において、水平縦方向の一端に位置する支柱4Cの他の一側面aと、水平縦方向の中央に位置する支柱4Mの他の一側面cとが対向し、水平縦方向の中央に位置する支柱4Mの更に他の一側面bと、水平縦方向の他端に位置する支柱4Cの他の一側面bとが対向する。
なお以下の記載において、支柱4Cの他の一側面b、支柱4Mの他の一側面b、支柱4Mの更に他の一側面cは、記載の簡略化のため、それぞれ単に、支柱4Cの一側面b、支柱4Mの一側面b、支柱4Mの一側面c、と記載することがある。
基礎2の各々は相互に実質的に同一の構成を有しており、また、支柱4C及び4Mの各々の構成それ自体(後述する連結構造50、70、150、160を除く構成)は、相互に実質的に同一であるので、以下、それらを代表して、水平横方向の一側における水平縦方向の一端に配設された基礎2と、該基礎2に取り付けられた支柱4Cの構成について説明する。
図3〜図5及び図15を参照して、基礎2は、直方体状の鉄筋コンクリートを備え、地面G(図5)から突出して位置付けられた上端面2aは実質的に水平面上に位置付けられている。矩形平面形状を有する基礎2には、上面に開口する雌ねじ穴8が複数個(実施形態においては4個)、平面から見て矩形状に配設されている。雌ねじ穴8の各々は、基礎2に埋設されたインサートナット10により形成されている。支柱4Cの下端には、複数の(実施形態においては4個の)取付穴12が形成された基板14が、支柱4Cに対し直角に固着されている。基板14は矩形状の鋼板からなる。支柱4Cの基板14は、基礎2の上面に載置されかつ直立した状態で、相互に整合される取付穴12及び雌ねじ穴8を介してボルト16により基礎2に対し、離脱自在に締結される。
基礎2の各々の上端面2aは実質的に同一水平面上に位置付けられる。図16〜図19に示されているように、支柱4Cの各々には、一側面a及び一側面bに開口する複数の雌ねじ穴17が配設されている。支柱4Cの各々には、2種類の連結構造がそれぞれ複数配設され、該連結構造の各々により該雌ねじ穴17が形成される。実施形態において、支柱4Cの各々は、連結構造を含め、相互に実質的に同じ構成を有している。また、支柱4Mの各々には、一側面a、一側面b及び一側面cに開口する複数の雌ねじ穴17が配設されている。支柱4Mの各々には、2種類の連結構造がそれぞれ複数配設され、該連結構造の各々により該雌ねじ穴17が形成される。実施形態において、支柱4Mの各々は、連結構造を含め、相互に実質的に同じ構成を有している。該連結構造については後述する。なお、図1には、基礎2と支柱4Cとが分離された状態で図示され、図2には、基礎2に支柱4Cが連結された状態が図示されている。
図3〜図5を参照して、水平横方向の一側において、一端から他端に向ってそれぞれ順に水平縦方向に対向する、支柱4Cと支柱4Mの下端部における一側面bと一側面b間、及び、支柱4Mと支柱4Cの下端部における一側面cと一側面a間には、下水平縦梁18の両端がそれぞれ連結される。また、水平横方向の他側において、一端から他端に向ってそれぞれ順に水平縦方向に対向する、支柱4Cと支柱4Mの下端部における一側面aと一側面c間、及び、支柱4Mと支柱4Cの下端部における一側面bと一側面b間には、それぞれ下水平縦梁18の両端が連結される。水平縦梁18の各々は水平な上面18aを有している。
下水平縦梁18の各々は相互に実質的に同一の構成を有するので、その一つについて説明する。図20〜図22を参照して、下水平縦梁18は、鉄筋コンクリート製の本体20を有している。本体20は、細長い直方体形状をなし、両端には金具22が一体に配設されている。本体20の一端に配設された片方の金具22は、矩形状の上壁24と、上壁24の下方に間隔をおいて対向する矩形状の下壁26と、上壁24及び下壁26の両側間をそれぞれ延在する矩形状の側壁27及び28と、上壁24、下壁26及び側壁27、28の各々により形成される矩形開口の一端を覆うよう配設された底壁30とを備えている。上壁24と下壁26との中央における内側には、矩形状の補強壁32が底壁30から矩形開口の一端まで延在するよう配設されている。上壁24の上面は、本体20の上面と実質的に同一水平面上に存在し、片方の側壁28の外表面は、下水平縦梁18の鉛直な一端面と実質的に同一面上に存在する。矩形開口の一端面は、本体20の一側面20aと実質的に同一面上に存在し、底壁30の外表面は、本体20の他側面20bの内側に埋設されている。上壁24には雌ねじ穴34が形成されている。該片方の側壁28には複数の(実施形態においては4個の)取付穴36が形成されている。取付穴36は、該片方の側壁28の上端部及び下端部に、それぞれ水平方向に等間隔をおいて2個づつ形成されている。
上記片方の金具22に対し、本体20の他端の対称位置に配設された他方の金具22は、上記片方の金具22と実質的に同一の構成を有している。実施形態において金具22の各々は板金から形成されている。本体20には、上面18aに開口する雌ねじ穴34が複数個配設されている。雌ねじ穴34の各々は、本体20に埋設された複数のインサートナット38により形成されている。本体20の上面及び金具22の各々の上面により、下水平縦梁18の上面18aが形成される。なお、図1及び図2には、下水平縦梁18の一部が図示されている。
図3〜図5を参照して、水平縦方向の一端において、水平縦方向の一側から他側に向って水平横方向に対向する、支柱4Cと支柱4Cの下端部における一側面aと一側面b間、水平縦方向の中央において、水平縦方向の一側から他側に向って水平横方向に対向する、支柱4Mと支柱4Mの下端部における一側面aと一側面a間、及び、水平縦方向の他端において、水平縦方向の一側から他側に向って水平横方向に対向する、支柱4Cと支柱4Cの下端部における一側面bと一側面a間には、下水平横梁40の両端がそれぞれ連結される。下水平横梁40の各々は水平な上面40aを有している。
下水平横梁40の各々は相互に実質的に同一の構成を有している。実施形態において、下水平横梁40の各々は、下水平縦梁18と実質的に同一の構成を有している。図23を参照して、下水平横梁40は、鉄筋コンクリート製の本体42を有している。本体42は、細長い直方体形状をなし、両端には、下水平縦梁18に備えられたのと実質的に同一の構成を有する金具22が一体に配設されている。下水平横梁40の高さは、下水平縦梁18よりも高い。したがって、下水平横梁40の各々における金具22の各々の高さも、下水平縦梁18の金具22よりも高い。この構成に起因して、実施形態においては、下水平横梁40における金具22の各々の該片方の側板28に形成される取付穴36は、該片方の側壁28の上端部、中央部及び下端部に、それぞれ水平方向に等間隔をおいて2個づつ形成されている。補強壁32は、取付穴36が2個づつ形成された、該片方の側壁28の上端部と中央部、及び中央部と下端部の間に、それぞれ1個づつ配設されている。
図16及び図18を参照して、支柱4Cの各々の下端部には、連結構造50が上下方向に間隔をおいて3個配設されている。連結構造50の各々は、相互に実質的に同一の構成を有するので、水平縦方向の一端でありかつ水平横方向の一側である角(図18において左下の角)に位置する支柱4Cに配設された連結構造50について説明する。
支柱4Cは、一側面bを有する側壁52と、側壁52に対向する側壁54と、一側面aを有する側壁56と、側壁56に対向する側壁58とを備えている。一側面bを有する側壁52と側壁54との間には、同じ高さで水平方向に間隔をおいて平行に延在しかつ一端部に雌ねじ穴17が形成された第1の雌ねじ部材60の対が、それぞれ雌ねじ穴17が側壁52の外面である一側面bに開口するよう配設されている。側壁52及び側壁54の、第1の雌ねじ部材60の各々の装着位置に対応する位置には、それぞれ共通の軸線を有する貫通穴が形成され、第1の雌ねじ部材60の各々が、対応する該貫通穴の各々に嵌合された状態で溶接により固着される。第1の雌ねじ部材60の各々の一端面は側壁52の外面である一側面bと同一面上に位置付けられ、第1の雌ねじ部材60の各々の他端面は側壁54の外面と同一面上に位置付けられる。第1の雌ねじ部材60の各々は、金属製の丸棒を切削加工することにより形成することができ、一端から他端まで同径である。
相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する第1の雌ねじ部材60の各々のうち、一側面aを有する側壁56側に位置する片方の第1の雌ねじ部材60には、軸方向に間隔をおいてそれぞれ各軸線に水平に直交しかつ相互に平行に延在する軸線を有する雌ねじ穴62の対が形成されている。雌ねじ穴62の各々は第1の雌ねじ部材60を貫通している。一側面aを有する側壁56には、それぞれ片方の第1の雌ねじ部材60に形成された雌ねじ穴62の対の軸線とそれぞれ共通の軸線を有しかつ一端部に雌ねじ穴17が形成された第2の雌ねじ部材64の対が配設されている。第2の雌ねじ部材64の各々において、雄ねじが形成された一端部(先端部)は、片方の第1の雌ねじ部材60の、対応する雌ねじ穴62にネジ係合され、他端面は、側壁56の外面である一側面aと同一面上に位置付けられ、雌ねじ穴17は一側面aに開口する。
相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する第2の雌ねじ部材64の各々は、比較的小径の丸棒部64aであって該雄ねじが形成された丸棒部64aと、丸棒部64aの一端に連結された比較的大径の円筒部64bとからなり、円筒部64bに雌ねじ穴17が形成されている。円筒部64bは、丸棒部64aとの接続部において閉塞されている。第2の雌ねじ部材64の各々は、金属製の丸棒を切削加工することにより形成することができる。第2の雌ねじ部材64の各々における円筒部64bは、第1の雌ねじ部材60の直径と同じに形成され、円筒部64bの雌ねじ穴17は、第1の雌ねじ部材60の雌ねじ穴17と同じ内径を有している。このような構成は、第1の雌ねじ部材60及び第2の雌ねじ部材64に対し、同じ外径の雄ねじを有するボルト(ねじの呼びが同じである雄ねじを有するボルト)、すなわち共通のボルト83の使用を可能にする。
側壁56の、第1の雌ねじ部材60の各々に形成された雌ねじ穴62の各々の軸線上には、それぞれ貫通穴が形成されている。貫通穴の各々は、第2の雌ねじ部材64の円筒部64bが嵌合しうる内径を有している。第2の雌ねじ部材64の各々は、該雄ねじが形成された丸棒部64aが、第1の雌ねじ部材60の雌ねじ穴62にネジ係合され、円筒部64bが側壁56に形成された貫通穴に嵌合された状態で溶接により固着される。第2の雌ねじ部材64の各々の一端面(円筒部64bの一端面)は側壁56の外面である一側面aと同一面上に位置付けられる。
図17及び図18を参照して、支柱4Mの各々の下端部であって、支柱4Cの連結構造50の各々に対応した高さ位置には、それぞれ、他の連結構造70が上下方向に間隔をおいて3個配設されている。連結構造70の各々は、相互に実質的に同一の構成を有するので、水平横方向の一側(図18において下側)に位置する支柱4Mに配設された連結構造70について説明する。
支柱4Mは、一側面cを有する側壁72と、側壁72に対向する側壁74であって、一側面bを有する側壁74と、一側面aを有する側壁76と、側壁76に対向する側壁78とを備えている。一側面cを有する側壁72と一側面bを有する側壁74との間には、同じ高さで水平方向に間隔をおいて平行に延在しかつ両端部に雌ねじ穴17が形成された第1の雌ねじ部材80の対が、それぞれ雌ねじ穴17が側壁72の外面である一側面c及び側壁74の外面である一側面bに開口するよう配設されている。第1の雌ねじ部材80の各々は、連結構造50の第1の雌ねじ部材60の各々と同じ如くして、側壁72及び74間に固着される。一側面aを有する側壁76と、側壁76側に位置する片方の第1の雌ねじ部材80との間には、第2の雌ねじ部材82の対が配設されている。第2の雌ねじ部材82の各々は、連結構造50の第2の雌ねじ部材64の各々と同じ如くして、側壁76と、該片方の第1の雌ねじ部材80との間に固着される。図18に示されているように、支柱4C及び4Mの各々は、それぞれに配設された連結構造50及び70の雌ねじ穴17の対が、相互に対向するように各々の向きが設定される。
図3、図4、図18及び図20を参照して、水平横方向の一側において、水平縦方向の一端に位置する支柱4Cと水平縦方向の中央に位置する支柱4Mの下端部における一側面bと一側面b間には、下水平縦梁18の両端面がそれぞれ対向して位置付けられる。この状態で、下水平縦梁18の両端の金具22の矩形開口の他端(開口端)は、立体空間の水平縦方向内側に向けられ、金具22の取付穴36(上下それぞれ2個づつ)が、支柱4C及び4Mの下端部に配設された上下2個の連結構造50及び上下2個の連結構造70の雌ねじ穴17(上下それぞれ2個づつ)に相互に整合され、それぞれボルト83(図18において1個だけ図示されている)により離脱自在に締結される。水平横方向の一側において、支柱4Mと支柱4Cの下端部における一側面cと一側面a間も、実質的に同じ如くして、下水平縦梁18の両端面がそれぞれボルト83により離脱自在に締結される。また、水平横方向の他側において、一端から他端に向ってそれぞれ順に水平縦方向に対向する、支柱4Cと支柱4Mの下端部における一側面aと一側面c間、及び、支柱4Mと支柱4Cの下端部における一側面bと一側面b間も、実質的に同じ如くして、下水平縦梁18の両端面がそれぞれボルト83により離脱自在に締結される。このように、下水平縦梁18の各々の両端と、対応する支柱4C及び4Mとの連結は、ボルト83の締結操作のみで遂行されるので、容易かつ迅速に遂行される。下水平縦梁18の各々の上面18aは、実質的に同一水平面上に位置付けられる。また、金具22の矩形開口の他端(開口端)は、立体空間の水平縦方向内側に向けられるので、該内側からボルト83の締結作業の遂行が可能になり、作業性の向上に寄与する。
水平縦方向の一端において、水平縦方向の一側において水平横方向に対向する、支柱4Cと支柱4Cの下端部における一側面aと一側面b間には、下水平横梁40の両端面がそれぞれ対向して位置付けられる。この状態で、下水平横梁40の両端の金具22の矩形開口の他端(開口端)は、立体空間の水平縦方向内側に向けられ、金具22の取付穴36(上中下それぞれ2個づつ)が、支柱4C及び4Mの下端部に配設された上中下3個の連結構造50及び上中下3個の連結構造70の雌ねじ穴17(上中下それぞれ2個づつ)に相互に整合され、それぞれボルト83により離脱自在に締結される。水平縦方向の中央において、水平縦方向の一側から他側に向って水平横方向に対向する、支柱4Mと支柱4Mの下端部における一側面aと一側面a間、及び、水平縦方向の他端において、水平縦方向の一側から他側に向って水平横方向に対向する、支柱4Cと支柱4Cの下端部における一側面bと一側面a間も、実質的に同じ如くして、下水平横梁40の両端面がそれぞれボルト83により離脱自在に締結される。このように、下水平横梁40の各々の両端と、対応する支柱4C及び4Mとの連結は、ボルト83の締結操作のみで遂行されるので、容易かつ迅速に遂行される。また、金具22の矩形開口の他端(開口端)は、立体空間の水平縦方向内側に向けられるので、該内側からボルト83の締結作業の遂行が可能になり、作業性の向上に寄与する。
図4及び図5から容易に理解されるように、実施形態において、基礎2は、地面Gにおける支柱4C及び4Mの各々が配置される位置の他に、下水平縦梁18及び下水平横梁40の各々における長手方向中央の下面に対向する位置にも配設されている。下水平縦梁18及び下水平横梁40の各々の該下面と、対向する基礎2の上面とは、わずかな隙間をおいて対向している。このような構成は、下水平縦梁18及び下水平横梁40の各々の過剰な撓みを防止できる。
図24及び図25には、下水平縦梁18(図20)の他の実施形態が示されている。この下水平縦梁84は、本体86が、鉄筋コンクリートに代えて、横断面が4角形の金属製角パイプから構成されていることが、下水平縦梁18との構成上の大きな相違である。本体86の両端には、下水平縦梁18に備えられたのと実質的に同一の構成を有する金具22が溶接により固着されている。雌ねじ穴34は、本体86に配設された円筒状の雌ねじ部材88の上端部内に形成されている。雌ねじ部材88は、本体86の上壁86aと下壁86bとに形成された、相互に同軸の貫通穴に挿入されかつ溶接により固着される。
図26及び図27には、下水平縦梁18(図20)の更に他の実施形態が示されている。この下水平縦梁90は、本体92が、鉄筋コンクリートに代えて、ウェブW、上フランジUF及び下フランジLFからなるH鋼から構成されていることが、下水平縦梁18との構成上の大きな相違である。本体92の両端には、下水平縦梁18に備えられたのと実質的に同一の構成を有する金具22が溶接により固着されている。図示の実施形態において、本体92の両端に矩形状の補強板94が溶接により固着され、金具22の各々は、対応する補強板94に溶接により固着される。雌ねじ穴34は、本体92に配設された雌ねじ部材96内に形成されている。本体92の、雌ねじ穴34を形成する位置には、一対の補強板98が配設されている。ほぼ矩形状の補強板98の各々は、ウェブWを挟んだ対称位置において、それぞれウェブWに直交するよう、上フランジUFと下フランジLFとの間に挿入され、溶接により固着されている。
本体92の、雌ねじ穴34を形成する位置には、ウェブWの厚さ方向の中心を通り上下フランジUF及びLFに直交する軸線と同心の取付穴99であって、上フランジUFの上面からウェブW及び補強板98の各々の上端部まで延在する取付穴99が形成されている。下端が閉塞されかつ内部に雌ねじ穴34が形成された円筒状の雌ねじ部材96は、取付穴99に、雌ねじ穴34が上フランジUFの上面に開口するよう挿入されて溶接により固着される。雌ねじ部材96は、金属製の丸棒を切削加工することにより形成することができ、一端から他端まで同径である。
図24〜図27に示された下水平縦梁84及び90は、下水平横梁40の他の実施形態としても適用可能である。
図3、図6及び図7を参照して、水平横方向に対向する下水平縦梁18の上面には、複数個の矩形状の床パネル、実施形態においては1階床パネル100の両端部がそれぞれ載置されて連結される。実施形態において、1階床パネル100は、水平縦方向に対向する支柱4Cと支柱4M間、支柱4Mと支柱4C間において、それぞれ3個配設される。
1階床パネル100の各々は、相互に実質的に同一の構成を有しているので、その一つについて説明する。図3、図6及び図7を参照して、1階床パネル100は、鉄筋コンクリート製の本体102を備えている。本体102は、実質的に一定の厚みを有しており、縦長の、実質的に矩形平面形状を有している。本体102の長手方向両端部には、それぞれ複数の、実施形態においては3個の金具104が一体に配設されている。本体102の両端部において、金具104は幅方向における両角部と中央部に配設されている。金具104の各々は、相互に実質的に同一の構成を有しているので、その一つを、図28及び図29を参照して説明する。
金具104は、横断面が4角形の中空本体106と、中空本体106の下端を覆う底壁108と、中空本体106の上端よりも下方の上端部内に一体に配設された支持壁110と、矩形状のカバー板112とを備えている。実施形態において、これらの構成部材は板金から形成されている。矩形状の底壁108の中央には取付穴114が形成されている。矩形状の支持壁110の中央には、手を挿入するための貫通穴116が形成されかつ4つの角部には、それぞれ雌ねじ穴118が形成されている。カバー板112の中央には貫通穴120が形成されかつ該中央上面にはナット122が固着されている。貫通穴120とナット122の雌ねじ穴123とは同一軸線上に存在する。カバー板112の4つの角部には、それぞれ取付穴124が形成されている。金具104のカバー板112を除く他の構成部材は、本体102に一体に配設される。金具104の下端面(更に具体的には、中空本体106の下端面及び底壁108の下面)は、1階床パネル100の下面と実質的に同一水平面上に存在する。
図3、図6、図7及び図30を参照して、1階床パネル100は、金具104が配設された両端部の下面が、それぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁18の上面18aに載置される。実施形態において、水平縦方向に対向する支柱4Cと4Mとの間に3個、支柱4Mと4Cとの間に3個、それぞれ載置される。1階床パネル100の各々の両端部の下面がそれぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁18の上面18aに載置された状態で、金具104の各々の底壁108に形成された取付穴114が、下水平縦梁18の上面に開口する雌ねじ穴34に整合される。金具104の各々においてカバー板112(図28)が離脱された状態で、1階床パネル100の各々の該両端部と下水平縦梁18とは、相互に整合された取付穴114と雌ねじ穴34を介してボルト128により離脱自在に締結される(図30参照)。ボルト128の締結操作は、1階床パネル100の各々の両端部を対応する下水平縦梁18上に載置した状態であっても、金具104の支持壁110に形成された貫通穴116から手を挿入して遂行でき、しかも、該立体空間の内側で遂行可能であるので、作業性の向上に寄与する。
1階床パネル100の各々が、上記したとおりにして、対応する下水平縦梁18上に取り付けられた状態で、1階床パネル100の各々において、金具104の各々のカバー板112が、中空本体106の上端部内において、支持壁110の上に重合されると、カバー板112の取付穴124は支持壁110の雌ねじ穴118に整合される。そして、カバー板112は支持壁110に、相互に整合された取付穴124と雌ねじ穴118を介してボルト130により離脱自在に締結される(図30)。カバー板112が支持壁110に締結された状態で、金具104の各々の上端面は、中空本体106の上端面と、カバー板112のナット122の上端面とにより構成されかつ、1階床パネル100の上面100aと実質的に同一水平面上に存在する(図29参照)。金具104の各々におけるナット122の雌ねじ穴123は、対応する1階床パネル100の上面100aに開口する雌ねじ穴123を構成する。上記金具104によれば、1階床パネル100を下水平縦梁18上に載置した状態で下水平縦梁18に締結可能であるとともに、1階床パネル100の上面100aに開口する雌ねじ穴123をも形成できるので、後の説明から容易に理解されるように、組付け作業性の向上に寄与するものである。
1階床パネル100の各々が、対応する下水平縦梁18上に取り付けられた状態で、1階床パネル100の各々の上面100aは、相互に実質的に同一水平面上に存在しかつ、下水平横梁40の各々の上面40aと実質的に同一水平面上に存在する。
図3、図6及び図7を参照して、3個の1階床パネル100の一端部(金具104が配設された一端部)であって、水平横方向の一側(図7において下側)の一端部における上面と、該一端部において水平縦方向に対向する、支柱4Cの一側面b及び支柱4Mの一側面bとの間に形成される水平縦空間、及び、該3個の1階床パネル100の他端部(金具104が配設された他端部)であって、水平横方向の他側(図7において上側)の他端部における上面と、該他端部において水平縦方向に対向する、支柱4Cの一側面a及び支柱4Mの一側面cとの間に形成される水平縦空間には、それぞれ水平縦壁パネルである矩形状の1階水平縦壁パネル140が挿入されて離脱自在に連結される。また、他の3個の1階床パネル100の一端部(金具104が配設された一端部)であって、水平横方向の一側(図7において下側)の一端部における上面と、該一端部において水平縦方向に対向する、支柱4Mの一側面c及び支柱4Cの一側面aとの間に形成される水平縦空間、及び、該3個の1階床パネル100の他端部(金具104が配設された他端部)であって、水平横方向の他側(図7において上側)の他端部における上面と、該他端部において水平縦方向に対向する、水平縦方向に対向する支柱4Mの一側面b及び支柱4Cの一側面bとの間に形成される水平縦空間には、それぞれ水平横壁パネルである矩形状の1階水平縦壁パネル140が挿入されて離脱自在に連結される。
1階水平縦壁パネル140は相互に実質的に同一の構成を有しているので、そのうちの一つについて説明する。図2及び図31を参照して、1階水平縦壁パネル140は、矩形状の鉄筋コンクリート製の本体141と、本体141の周縁全周を囲む矩形状の周縁部142とを備えている。周縁部142は、一定の幅で相互に平行に延在する内壁143及び外壁144と、内壁143及び外壁144の幅方向の一端間を内壁143及び外壁144に直角に延在する底壁145とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられるチャンネル形金属板部材から構成される。周縁部142を構成するチャンネル形金属板部材は、一般的にはチャンネル形鋼板部材でよい。外壁144の全周には、複数の取付穴146が外壁144の延在方向に間隔をおいて形成されている。水平縦壁パネル140の周縁部142を構成する内壁143及び外壁144の内側には、複数の矩形状の補強金属板147が、143及び外壁144の延在方向に間隔をおいてかつ、内壁143、外壁144及び底壁145に対し直角に配設される(溶接により固着される)。周縁部142の底壁145側の外面は、本体141の外面(図31における表面)と実質的に同一平面上に存在し、周縁部142の開口端は、本体141の内面(図31における裏面、図2における表面)と実質的に同一平面上に存在する。
1階水平縦壁パネル140の外周面は、矩形状の外壁144の外面により形成される水平な上端面144aと、上端面144aと平行に延在する下端面144bと、上端面144a及び下端面144bの両端間をそれぞれ延在する鉛直面144cとを備えている。外壁144に形成された取付穴146の各々は、上端面144a、下端面144b及び鉛直面144cにそれぞれ開口する。
図16及び図19を参照して、支柱4Cの各々の中央部と下端部との間には、連結構造150が上下方向に間隔をおいて4個配設されている。連結構造150の各々は、相互に実質的に同一の構成を有するので、水平縦方向の一端でありかつ水平横方向の一側である角(図19において左下の角)に位置する支柱4Cに配設された連結構造150について説明する。
支柱4Cの、一側面aを有する側壁56と側壁58との間には、一端部に雌ねじ穴17が形成された第1の雌ねじ部材152が、雌ねじ穴17が側壁56の外面である一側面aに開口するよう配設されている。側壁56及び側壁58の、第1の雌ねじ部材152の装着位置に対応する位置には、それぞれ共通の軸線を有する貫通穴が形成され、第1の雌ねじ部材152が、対応する該貫通穴の各々に嵌合された状態で溶接により固着される。第1の雌ねじ部材152の一端面は側壁56の外面である一側面aと同一面上に位置付けられ、第1の雌ねじ部材152の他端面は側壁58の外面と同一面上に位置付けられる。第1の雌ねじ部材152は、金属製の丸棒を切削加工することにより形成することができ、一端から他端まで同径である。
第1の雌ねじ部材152には、第1の雌ねじ部材152の軸線に水平に直交する軸線を有する雌ねじ穴154が形成されている。雌ねじ穴154は第1の雌ねじ部材152を貫通している。一側面bを有する側壁52には、第1の雌ねじ部材152に形成された雌ねじ穴154の軸線と共通の軸線を有しかつ一端部に雌ねじ穴17が形成された第2の雌ねじ部材156が配設されている。第2の雌ねじ部材156において、雄ねじが形成された一端部(先端部)は、第1の雌ねじ部材152の雌ねじ穴154にネジ係合され、他端面は、側壁52の外面である一側面bと同一面上に位置付けられ、雌ねじ穴17は一側面bに開口する。
第2の雌ねじ部材156は、比較的小径の丸棒部156aであって該雄ねじが形成された丸棒部156aと、丸棒部156aの一端に連結された比較的大径の円筒部156bとからなり、円筒部156bに雌ねじ穴17が形成されている。円筒部156bは、丸棒部156aとの接続部において閉塞されている。第2の雌ねじ部材156は、金属製の丸棒を切削加工することにより形成することができる。第2の雌ねじ部材156の円筒部156bは、第1の雌ねじ部材152の直径と同じに形成され、円筒部156bの雌ねじ穴17は、第1の雌ねじ部材152の雌ねじ穴17と同じ内径を有している。このような構成は、第1の雌ねじ部材152及び第2の雌ねじ部材156に対し、同じ外径の雄ねじを有するボルト83(ねじの呼びが同じである雄ねじを有するボルト)、すなわち共通のボルト83の使用を可能にする。
側壁52の、第1の雌ねじ部材152に形成された雌ねじ穴154の軸線上には貫通穴が形成されている。貫通穴は、第2の雌ねじ部材156の円筒部156bが嵌合しうる内径を有している。第2の雌ねじ部材156は、該雄ねじが形成された丸棒部156aが、第1の雌ねじ部材152の雌ねじ穴154にネジ係合され、円筒部156bが側壁52に形成された貫通穴に嵌合された状態で溶接により固着される。第2の雌ねじ部材156の各々の一端面(円筒部156bの一端面)は側壁52の外面である一側面bと同一面上に位置付けられる。
図17及び図19を参照して、支柱4Mの各々の中央部と下端部との間であって、支柱4Cの連結構造150の各々に対応した高さ位置には、それぞれ、他の連結構造160が上下方向に間隔をおいて4個配設されている。連結構造160の各々は、相互に実質的に同一の構成を有するので、水平横方向の一側(図19において下側)に位置する支柱4Mに配設された連結構造160について説明する。
支柱4Mの一側面cを有する側壁72と一側面bを有する側壁74との間には、両端部に雌ねじ穴17が形成された第1の雌ねじ部材162が、雌ねじ穴17が側壁72の外面である一側面c及び側壁74の外面である一側面bに開口するよう配設されている。第1の雌ねじ部材162は、連結構造150の第1の雌ねじ部材152と同じ如くして、側壁72及び74間に固着される。一側面aを有する側壁76と、第1の雌ねじ部材162との間には、第2の雌ねじ部材164が配設されている。第2の雌ねじ部材164は、連結構造150の第2の雌ねじ部材156と同じ如くして、側壁76と、第1の雌ねじ部材162との間に固着される。図19に示されているように、支柱4C及び4Mの各々は、それぞれに配設された連結構造150及び160の雌ねじ穴17の対が、相互に対向するように各々の向きが設定される。
図2、図3、図7及び19を参照して、1階水平縦壁パネル140が、3個の1階床パネル100の一端部(金具104が配設された一端部)であって、水平横方向の一側(図7において下側)の一端部における上面と、該一端部において水平縦方向に対向する、支柱4Cの一側面b及び支柱4Mの一側面bとの間に形成される水平縦空間に挿入された状態で、1階水平縦壁パネル140の各々の外壁144の下端面144bは、1階床パネル100の該一端部における上面に載置される。1階水平縦壁パネル140の各々の周縁部142の開放端は、該立体空間の水平方向内側に向けられる。1階水平縦壁パネル140の各々の外壁144の下端面144bに開口する取付穴146は、1階床パネル100の該上面に開口する雌ねじ穴123と整合する。1階水平縦壁パネル140の下端面144bと1階床パネル100の該上面とは、相互に整合される取付穴146及び雌ねじ穴123を介してボルト83(図19において1個だけ図示されている)により離脱自在に締結される。
1階水平縦壁パネル140の外壁144の片方の鉛直面144cは、支柱4Cの一側面bに対向し、片方の鉛直面144cに開口する取付穴146は、支柱4Cに配設された上記連結構造150の各々の、一側面bに開口する雌ねじ穴17と整合する。1階水平縦壁パネル140の片方の鉛直面144cと支柱4Cの一側面bとは、相互に整合される取付穴146及び雌ねじ穴17を介してボルト83(図19)により離脱自在に締結される。他方の鉛直面144cは支柱4Mの一側面bに対向し、他方の鉛直面144cに開口する取付穴146は、支柱4Mに配設された上記連結構造160の各々の、一側面bに開口する雌ねじ穴17と整合する。1階水平縦壁パネル140の他方の鉛直面144cと支柱4Mの一側面bとは、相互に整合される取付穴146及び雌ねじ穴17を介してボルト83(図19)により離脱自在に締結される。
該3個の1階床パネル100の他端部(金具104が配設された他端部)であって、水平横方向の他側(図7において上側)の他端部における上面と、該他端部において水平縦方向に対向する、支柱4Cの一側面a及び支柱4Mの一側面cとの間に形成される水平縦空間に挿入された1階水平縦壁パネル140と相互の締結、他の3個の1階床パネル100の一端部(金具104が配設された一端部)であって、水平横方向の一側(図7において下側)の一端部における上面と、該一端部において水平縦方向に対向する、支柱4Mの一側面c及び支柱4Cの一側面aとの間に形成される水平縦空間に挿入された1階水平縦壁パネル140と相互の締結、及び、該3個の1階床パネル100の他端部(金具104が配設された他端部)であって、水平横方向の他側(図7において上側)の他端部における上面と、該他端部において水平縦方向に対向する、支柱4Mの一側面b及び支柱4Cの一側面bとの間に形成される水平縦空間に挿入された1階水平縦壁パネル140と相互の締結も、先の締結におけるのと実質的に同じ如くして、ボルト83(図19)により離脱自在に遂行される。
このように、1階水平縦壁パネル140を、上記水平縦空間に挿入した状態で、該立体空間の内側から、ボルト83の締結作業を行うことにより、上記所定の位置に、容易かつ迅速に取り付けることができる。
1階水平縦壁パネル140と実質的に同一の構成を有する1階水平横壁パネル140B(図1、図2、図9参照)は、水平縦方向の一端において水平横方向に対向する支柱4Cの下端部における一側面aと一側面b間を延在する下水平横梁40の上面40aと、該支柱4Cの一側面aと一側面bとの間に形成される水平横空間に挿入される、及び/又は、水平縦方向の他一端において水平横方向に対向する支柱4Cの下端部における一側面bと一側面a間を延在する下水平横梁40の上面40aと、該支柱4Cの一側面bと一側面aとの間に形成される水平横空間に挿入される。実施形態においては、水平縦方向の一端及び他端において、1階水平横壁パネル140Bが配設されている。もちろん、1階水平横壁パネル140Bは、水平縦方向の中間において水平横方向に対向する支柱4Mの下端部における一側面aと一側面a間を延在する下水平横梁40の上面40aと、該支柱4Mの一側面aと一側面aとの間に形成される水平横空間に挿入される実施形態もある。1階水平横壁パネル140Bの各々は、1階水平横壁パネル140におけるのと実質的に同じ如くして、対応する下水平横梁40及び支柱4Cの各々に離脱自在に締結される。
図1、図3、図8及び図11を参照して、1階水平縦壁パネル140の上端面144aの各々は、相互に実質的に同一水平面上に位置付けられる。そして、複数個の矩形状のパネル部材である2階床パネル170の両端部の下面が、それぞれ水平横方向に対向する水平縦壁パネル140の上端面144aに載置される。
実施形態において、2階床パネル170は、水平縦方向に対向する支柱4Cと支柱4M間、支柱4Mと支柱4C間において、それぞれ3個配設される。
2階床パネル170の各々は、相互に実質的に同一の構成を有しているので、その一つについて説明する。図32を参照して、2階床パネル170は、鉄筋コンクリート製の本体172を備えている。本体172は、実質的に一定の厚みを有しており、縦長の、実質的に矩形平面形状を有している。本体172の長手方向両端部には、それぞれ複数の、実施形態においては3個の金具174が一体に配設されている。本体172の両端部において、金具174は幅方向における両角部と中央部に配設されている。金具174の各々は、相互に実質的に同一の構成を有しているので、その一つを、図33及び図34を参照して説明する。
金具174は、横断面が4角形の中空本体176と、中空本体176の上端を覆う天壁178と、中空本体176の下端を覆う底壁180とを備えている。実施形態において、これらの構成部材は板金から形成されている。矩形状の天壁178及び底壁180の中央には、それぞれ雌ねじ穴182及び184が形成されている。金具174の上端面及び下端面は、それぞれ2階床パネル170の上面170a及び下面170bと実質的に同一水平面上に存在する。金具174の各々の雌ねじ穴182は、2階床パネル170の両端部の上面に開口する雌ねじ穴182を構成し、金具174の各々の雌ねじ穴184は、2階床パネル170の両端部の下面に開口する雌ねじ穴184を構成する。なお、図35に示されているように、雌ねじ穴182及び184の対を金具174により形成する構成に代えて、2階床パネル170の本体172に埋設した2個のインサートナット186により構成する他の実施形態、あるいは、2階床パネル170の本体172に埋設した1個のインサートナット188であって、両端部にそれぞれ雌ねじ穴182及び184が形成された1個のインサートナット188により構成する更に他の実施形態もある。
図1〜図3及び図11を参照して、2階床パネル170の各々の両端部の下面が、それぞれ水平横方向に対向する水平縦壁パネル140の上端面144aに載置されると、2階床パネル170の各々の両端部の下面に開口する雌ねじ穴184(図33)の各々が、対応する水平縦壁パネル140の上端面144aに開口する取付穴146に整合される。2階床パネル170の各々の両端部の下面と、対応する水平縦壁パネル140の上端面144aとは、相互に整合される取付穴146と雌ねじ穴184を介して図示しないボルトにより離脱自在に締結される。
図2、図3、図10及び図19を参照して、それぞれ水平横方向に対向する支柱4Cと支柱4Cの一側面aと一側面b間、支柱4Mと支柱4Mの一側面aと一側面a間、及び、支柱4Cと支柱4Cの一側面bと一側面a間の、2階床パネル170と同じ高さ位置には、中間水平横梁190の両端がそれぞれ連結される。相互に実質的に同一の構成を有する中間水平横梁190の各々は、先に述べた下水平縦梁18(図20)とほぼ同一の構成を有しているが、上面及び下面に開口する複数の雌ねじ穴34が配設されている構成が相違する。すなわち、中間水平横梁190の各々の両端部に配設された金具22の上壁24及び下壁26に雌ねじ穴34が形成され、本体192にも上面とともに下面に開口する複数の雌ねじ穴34が形成される。中間水平横梁190の各々の高さ(厚み)は2階床パネル170のそれと同じである。2階床パネル170の各々の上面及び下面は、それぞれ、中間水平横梁190の各々の上面及び下面と実質的に同一水平面上に存在する。
水平縦方向の一端及び他端において、水平横空間の各々に挿入された1階水平横壁パネル140Bの上端面144a(図2)と、中間水平横梁190の下面が対向しかつ、相互に整合される雌ねじ穴34(中間水平横梁190の下面に開口)及び1階水平横壁パネル140Bの上端面144aの取付穴146を介してボルト83により離脱自在に締結される。
図1〜図3、図8及び図9を参照して、支柱の各々は、2階床パネルの上面を越えて上方に同じ高さまで延び出している。1階におけると実質的に同じ如くして、それぞれ3個の2階床パネル170の両端部における上面と該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱4C及び4M間、支柱4M及び4C間にそれぞれ形成される水平縦空間には、1階水平縦壁パネル140の周縁部142と実質的に同じ構成を有する周縁部142を備えた2階水平縦壁パネル200が挿入され、立体空間の内側からボルト83(図19)により離脱自在に締結される。支柱4C及び4Mの雌ねじ穴17は、2階床パネル170の各々の上面170aを越えて延び出した領域に配設された連結構造150及び160(図19)による。実施形態において、2階水平縦壁パネル200は、1階水平縦壁パネル140と実質的に同じ構成を有している。
1階におけると実質的に同じ如くして、水平縦方向の一端及び他端において水平横方向に対向する支柱4C及び4Cの該高さ位置間を延在する中間水平横梁192の上面と支柱4C及び4Cとの間に形成される水平横空間には、1階水平横壁パネル140Bの周縁部142と実質的に同じ構成を有する周縁部142を備えた2階水平横壁パネル210が挿入され、立体空間の内側からボルト83(図19)により離脱自在に締結される。支柱4C及び4Mの雌ねじ穴17は、2階床パネル170の各々の上面170aを越えて延び出した領域に配設された連結構造150及び160(図19)による。実施形態において、2階水平横壁パネル210は、1階水平横壁パネル140Bと実質的に同じ構成を有している。
2階水平縦壁パネル200及び2階水平横壁パネル210の各々の上端面と、支柱4C及び4Mの各々の上端面とは、実質的に同一水平面上に存在する。それぞれ水平横方向に対向する2階水平縦壁パネル200の上端面及び支柱4C及び4Mの上端面により、水平縦方向に平行に延在するよう形成される一対の水平縦上端面には、複数の矩形状の屋根パネル220の両端部における下面が載置される。水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネル220の下面の、水平横方向に延在する一部領域は、対応する2階水平横壁パネル210の上端面に載置される。
屋根パネル220の各々は、相互に実質的に同じ構成を有しているので、その一つについて説明する。図37〜図40を参照して、屋根パネル220は、鉄筋コンクリート製の本体222を備えている。本体222は、実質的に一定の厚みを有しており、縦長の、実質的に矩形平面形状を有している。本体222の長手方向両端部には、それぞれ複数の、実施形態においては3個の(合計6個の)雌ねじ穴224が、下面222aに開口するよう配設されている。本体222にはまた、4個の雌ねじ穴224が、上面222bに開口するよう配設されている。雌ねじ穴224の各々は、本体172に埋設された図示しないインサートナットにより形成される。屋根パネル220の上面222bに開口する雌ねじ穴224の各々は、クレーンによる吊り上げ用の図示しないアイボルトを装着するために利用される。屋根パネル220の幅方向の両側部の上面222bには、長手方向に直線状に延在するスリット226が形成されている。
水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネル220の該一部領域には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴224(図8)が配設される。雌ねじ穴224の各々は、本体172に埋設された図示しないインサートナットにより形成される。
それぞれ水平横方向に対向する2階水平縦壁パネル200の上端面144a及び支柱4C及び4Mの上端面により、水平縦方向に平行に延在するよう形成される一対の水平縦上端面には、複数の矩形状の屋根パネル220の両端部における下面が載置され、それぞれ相互に整合される2階水平縦壁パネル200の上端面144aの取付穴146及び屋根パネル220の両端部における下面に開口する雌ねじ穴224を介してボルト83(図19)により離脱自在に締結される。水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネル220の下面の、水平横方向に延在する一部領域は、対応する2階水平横壁パネル210の上端面に載置され、それぞれ相互に整合される2階水平縦壁パネル200の上端面144aの取付穴146及び屋根パネル220の下面の、水平横方向に延在する一部領域に開口する雌ねじ穴224を介してボルト83(図19)により離脱自在に締結される。
水平縦方向に隣合う屋根パネル220において、相互に水平縦方向に隣合う一側部の各々の上面に形成されたスリット226(図41参照)には、それぞれ一定の鉛直長さを有しかつ、平縦方向に間隔をおいて水平横方向に平行に延在する側壁230aと、側壁230aの上端間に一体に配設された水平上壁230bとからなるチャンネル形の防水カバー230の側壁230aが挿入される。これにより、水平縦方向に隣合う屋根パネル220間の隙間からの水の浸入が防止される。防水カバー230は例えばアルミニウム、SUSなどの金属板、適宜の合成樹脂製の板から構成することができる。
図12及び図13には、1階水平縦壁パネル140、1階水平横壁パネル140B、2階水平縦壁パネル200、2階水平横壁パネル210に、窓やドアなどが装着された立体構築物300が図示されている。図14には、完成された立体構築物300が図示されている。
上記実施形態において、1階床パネル100(図2)、2階床パネル170(図2)及び屋根パネル220(図38〜図40)は、少なくとも1個の断熱及び/又は吸音のための部材230が埋設されている鉄筋コンクリート製の本体102、172、222を有している。部材230は例えば、発泡スチロールからなる。部材230を埋設することにより軽量化を図ることもできる。
図42及び図43には、本発明の他の実施形態である一階建ての立体構築物400が図示されている。立体構築物400は、4本の支柱4Cと、2本の下水平縦梁18と、2本の下水平横梁40と、3個の1階床パネル100と、2個の水平縦壁パネル140と、2個の水平横壁パネル140Bと、4個の屋根パネル220とから構成されている。
図44には、本発明の更に他の実施形態である一階建ての立体構築物500が図示されている。立体構築物500は、4本の支柱4Cと、2本の下水平縦梁18と、2本の下水平横梁40と、2個の水平縦壁パネル140と、2個の水平横壁パネル140Bと、4個の屋根パネル220とから構成され、1階床パネル100は存在しない。基礎2は、いわゆるべた基礎(ここでは、単一の鉄筋コンクリート製のスラブ)であり、床として機能させている。
本発明による立体構築物によれば、水平横方向に対向する1階水平縦壁パネル140の上端面144aにパネル部材である2階床パネル170又は屋根パネル220を載置して連結する構成を備えているので、1階水平縦壁パネル140の各々の上端面144aに沿って水平縦方向に延在する梁が不要となり、梁の数を低減して、全体の構成のシンプル化及びコストダウンを可能にする。また、全体を壁構造とすることができるので、簡潔な構造で所要の強度を確保できる。特に1階水平横壁パネル140Bを増加することにより、全体の強度を容易に向上することができる。また、個々の組立要素の構成(例えば、立体構築物300の場合、支柱4C、4M、下水平縦梁18、下水平横梁40、1階床パネル100、1階水平縦壁パネル140、1階水平横壁パネル140B、2階床パネル170、中間水平横梁190、2階水平縦壁パネル200、2階水平横壁パネル210、屋根パネル220など)がシンプルであり、したがって、全体の構成がシンプルとなるので、コストダウンを可能にする。また、立体空間の内側から、全ての構成要素同士におけるボルトによる締結作業の遂行が可能であるので、組立現場における組立作業が容易かつ迅速に遂行でき、組立期間を短縮することを可能にすると共に、十分な強度を確保することを可能にする。更にはまた、ボルトにより全ての構成要素の組立が可能であるので、組立作業の容易化、迅速化、組立期間の短縮に寄与するものである。また、1階水平縦壁パネル140、1階水平横壁パネル140Bなど、全ての壁パネルの構成が従来に較べてシンプル化され、しかも、ボルトによる締結作業も容易に遂行可能であるので、壁パネル自体のコストダウン、組立作業の容易化、迅速化に寄与する。更にはまた、構成要素の種類が少ないので、組立作業の容易化、迅速化及びコストダウンに寄与する。一階建ての立体構築物400、500においても、上記した種々の効果を得ることができる。本発明による立体構築物によれば、水平横方向及び/又は水平縦方向に面積を所望のとおりに増加させることは容易である。また、鉛直上方への増加も容易に可能である。更にはまた、全ての構成要素を実質的に鉄筋コンクリートで製造できるので、構成のシンプル化及びコストダウンに寄与する。
上記立体構築物において、支柱4C、4Mは、横断面が4角形の金属製角パイプから構成されているが、これに代えて、鉄筋コンクリートから構成する他の実施形態もある。その場合、雌ねじ穴17は、埋設されたインサートナットにより構成される。
図3に示す立体構築物を、一部を省略しかつ分解して模式的に示す斜視図である。 図1に示す立体構築物の一部を、別の角度から見た斜視図であって、一部を断面にして、また他の一部を透視図にして示す斜視図である。 本発明に従って構成された立体構築物の実施形態を示す斜視図であって、一部を省略し、他の一部を断面にし、更に他の一部を透視図にして示す斜視図である。 図3に示す立体構築物における基礎、支柱、下水平縦梁及び下水平横梁の組付状態を示す平面図である。 図4に示す基礎、支柱及び下水平縦梁を、図4において下方から見た構成図であって、支柱の一部を省略して示す構成図である。 図5に示す下水平縦梁上に複数の床パネルが装着された状態を示す構成図である。 図6の平面図である。 図3に示す立体構築物を、図3において矢印A方向に見た側面構成図である。 図8に示す立体構築物を、図8において右方から見た後面構成図である。 図3に示す立体構築物を、図3において矢印B方向に見た正面図であって、1階及び2階水平横壁パネルを取り除いて示す正面構成図である。 図9に示す立体構築物において、支柱と、1階及び2階水平横壁パネルを取り除いて示す図である。 図3に示す立体構築物の完成された状態を、図3において矢印B方向に見た正面図である。 図3に示す立体構築物の完成された状態を、図3において矢印A方向に見た側面図である。 図3に示す立体構築物を、完成された状態で示す斜視図である。 図3に示す立体構築物における支柱と基礎とを分解して示す部分側面図であって、基礎を断面で示す部分側面図である。 図4に示す支柱のうち、4つの角に配置される支柱の側面図である。 図4に示す支柱のうち、中間に配置される支柱の側面図である。 図16及び図17に示す支柱が図4に示す如く配置された状態で、支柱の各々の一つの連結構造を共通の水平断面で示す配置図である。 図16及び図17に示す支柱が図4に示す如く配置された状態で、支柱の各々の他の一つの連結構造を共通の水平断面で示す配置図である。 図3に示す立体構築物に備えられた下水平縦梁の一部を省略して示す斜視概略図である。 図20に示す下水平縦梁に備えられた一つの金具のC矢視図である。 図19に示す下水平縦梁の、一つのインサートナットが埋設された部分の断面図である。 図3に示す立体構築物に備えられた下水平横梁の斜視図である。 図3に示す立体構築物に備えられた下水平横梁の他の実施形態の一部を示す斜視図であって、一部を断面にして示す斜視図である。 図24に示す下水平横梁の、一つの雌ねじ部材が埋設された部分の断面図である。 図3に示す立体構築物に備えられた下水平横梁の更に他の実施形態の一部を示す斜視図であって、一部を断面にして示す斜視図である。 図26に示す下水平横梁の、一つの雌ねじ部材が埋設された部分の断面図である。 図3に示す立体構築物に備えられた1階床パネルの両端部に配設される金具の分解斜視図である。 図28に示す金具が1階床パネルに一体に配設された状態を示す断面図である。 図3に示す立体構築物において、下水平縦梁と、1階床パネルと、1階水平縦壁パネルとが、図29に示す金具を介して連結された状態を示す部分断面図である。 図3に示す立体構築物に備えられた1階水平縦壁パネルを、立体構築物の外側から見た外面図である。 図3に示す立体構築物に備えられた2階床パネルの斜視図である。 図32に示す2階床パネルの一つの角部を示す斜視概略図である。 図33のD-D矢視断面図である。 図33に示す金具に代わる他の実施形態を示す断面図である。 図33に示す金具に代わる更に他の実施形態を示す断面図である。 図3に示す立体構築物に備えられた一つの屋根パネルの平面図である。 図37に示す屋根パネルを、図37において下方から見た側面図である。 図37に示す屋根パネルを、図37において左方から見た側面図である。 図37に示す屋根パネルを、図37において裏面から見た図である。 図3に示す立体構築物に備えられた、相互に隣合う屋根パネルの各々の側部及び該側同士を連結する防水カバーの分解断面図である。 本発明による立体構築物の他の実施形態を示す正面図である。 図42に示す立体構築物の側面図である。 本発明による立体構築物の更に他の実施形態を示す正面図である。 図44に示す立体構築物の側面図である。
符号の説明
2:基礎
4C、4M:支柱
18:下水平縦梁
40:下水平横梁
100:1階床パネル
140:1階水平縦壁パネル
140B:1階水平横壁パネル
170:2階床パネル
190:中間水平横梁
200:2階水平縦壁パネル
210:2階水平横壁パネル
220:屋根パネル
300、400、500:立体構築物

Claims (23)

  1. 水平横方向に間隔をおいて基礎上に直立して配設された2個の支柱と、該2個の支柱に対し、水平横方向に直交する水平縦方向に相互に等間隔をおいて基礎上に直立して配設されたそれぞれ1個又は複数個の支柱とを備え、支柱の各々は横断面が4角形をなし、水平横方向に対向する支柱は一つの側面同士が対向し、水平縦方向に対向する支柱は他の一つの側面同士が対向し、支柱により囲まれた領域に実質的に直方体状の立体空間が形成される立体構築物であって、
    両端がそれぞれ水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平横梁と、両端がそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の下端部における該他の一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平縦梁と、両端部がそれぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁の上面に載置されて連結されかつ各々の上面が実質的に同一水平面上に位置付けられた複数個の矩形状の床パネルと、該複数個の床パネルの該両端部における上面と該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の各々における該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平縦壁パネルと、水平縦方向の一端及び/又は他端において水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々における該一つの側面との間に形成される水平横空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平横壁パネルと、両端部の下面が、それぞれ水平横方向に対向する水平縦壁パネルの上端面に載置された複数個の矩形状のパネル部材とを備え、
    水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの各々は、それぞれ一定の幅で相互に平行に延在する内壁及び外壁と、内壁及び外壁の幅方向の一端間を内壁及び外壁に直角に延在する底壁とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられたチャンネル形金属板部材から構成される矩形状の周縁部を備え、外壁の全周には、複数の取付穴が外壁の延在方向に間隔をおいて形成され、
    床パネルの各々の該両端部には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向に対向する支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、パネル部材の各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平横方向に対向する支柱の各々には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の該下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され
    水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する該複数個の床パネルの該両端部における上面及び該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面と、該複数個のパネル部材の該両端部の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、
    水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横空間に挿入された水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間を形成する、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面とは、相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、
    ことを特徴とする立体構築物。
  2. 水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの各々における該周縁部を構成する内壁及び外壁の内側には、複数の矩形状の補強金属板が、内壁及び外壁の延在方向に間隔をおいてかつ、内壁、外壁及び底壁に対し直角に配設される、請求項1記載の立体構築物。
  3. 下水平横梁の各々の両端には金具が一体に配設され、金具の各々は、矩形状の上壁と、上壁の下方に間隔をおいて対向する矩形状の下壁と、上壁及び下壁の両側間をそれぞれ延在する矩形状の側壁と、上壁、下壁及び側壁の各々により形成される矩形開口の一端を覆うよう配設された底壁とを備え、金具の各々における上壁には、該雌ねじ穴の一つが形成され、片方の側壁には複数の取付穴が形成され、
    金具の各々における上壁の上面は、下水平横梁の上面と実質的に同一水平面上に存在し、片方の側壁の外表面は、下水平横梁の鉛直な両端面と実質的に同一面上に存在し、
    下水平横梁の各々の両端面はそれぞれ、水平横方向に対向する支柱の下端部の該一つの側面に対向して位置付けられ、下水平横梁の各々の両端面がそれぞれ、該支柱の各々の下端部の該一つの側面に対向して位置付けられた状態で、下水平横梁の各々の金具の各々における矩形開口の他端は、該立体空間の水平縦方向内側に向けられかつ、片方の側壁に形成された取付穴は、対応する該支柱の下端部の該一つの側面に開口する雌ねじ穴に整合し、
    下水平横梁の各々の両端面と、該支柱の各々の下端部における該一つの側面とは、相互に整合された取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、請求項1又は請求項2記載の立体構築物。
  4. 下水平横梁の各々の上面は、床パネルの各々の上面と実質的に同一水平面上に存在する、請求項3記載の立体構築物。
  5. 下水平縦梁の各々の両端には金具が一体に配設され、金具の各々は、矩形状の上壁と、上壁の下方に間隔をおいて対向する矩形状の下壁と、上壁及び下壁の両側間をそれぞれ延在する矩形状の側壁と、上壁、下壁及び側壁の各々により形成される矩形開口の一端を覆うよう配設された底壁とを備え、金具の各々における上壁には、該雌ねじ穴の一つが形成され、片方の側壁には複数の取付穴が形成され、
    金具の各々における上壁の上面は、下水平縦梁の上面と実質的に同一水平面上に存在し、片方の側壁の外表面は、下水平縦梁の鉛直な両端面と実質的に同一面上に存在し、
    下水平縦梁の各々の両端面はそれぞれ、水平縦方向に対向する支柱の下端部の該他の一つの側面に対向して位置付けられ、下水平縦梁の各々の両端面がそれぞれ、該支柱の各々の下端部の該他の一つの側面に対向して位置付けられた状態で、下水平縦梁の各々の金具の各々における矩形開口の他端は、該立体空間の水平横方向内側に向けられかつ、片方の側壁に形成された取付穴は、対応する該支柱の下端部の該他の一つの側面に開口する雌ねじ穴に整合し、
    下水平縦梁の各々の両端面と、該支柱の各々の下端部における該他の一つの側面とは、相互に整合された取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体構築物。
  6. 床パネル、水平横壁パネル、水平縦壁パネル及びパネル部材は、鉄筋コンクリート製の本体を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の立体構築物。
  7. 床パネルの各々は、鉄筋コンクリート製の矩形状の本体と、本体の両端部に一体に配設された複数の金具とを備え、金具の各々は、横断面が4角形の中空本体と、中空本体の下端を覆う底壁であって中央に取付穴が形成された底壁と、中空本体の上端よりも下方の上端部内に一体に配設された支持壁であって、中央に手を挿入するための貫通穴が形成されかつ角部に雌ねじ穴が形成された支持壁と、中空本体の上端部内において、支持壁の上に重合されかつ離脱自在に連結されるカバー板であって、中央に形成された貫通穴と、中央上面に固着されたナットと、角部に形成された取付穴とを備えたカバー板とを備え、金具の各々の下端面は、対応する床パネルの下面と実質的に同一水平面上に存在し、
    床パネルの各々の該両端部の下面がそれぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁の上面に載置された状態で、金具の各々の底壁に形成された取付穴が、下水平縦梁の上面に開口する雌ねじ穴に整合され、金具の各々においてカバー板が離脱された状態で、床パネルの各々の両端部と下水平縦梁とは、相互に整合された取付穴と雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の立体構築物。
  8. 金具の各々においてカバー板は、中空本体の上端部内において、支持壁の上に重合されると、カバー板の取付穴は支持壁の雌ねじ穴に整合され、カバー板は支持壁に、相互に整合された取付穴と雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、カバー板が支持壁に締結された状態で、金具の各々の上端面は、中空本体の上端面と、カバー板のナットの上端面とにより規定されかつ、床パネルの上面と実質的に同一水平面上に存在し、床パネルの上面に開口する該雌ねじ穴は、金具の各々のナットにより形成される、請求項7記載の立体構築物。
  9. 床パネル及び/又はパネル部材は、少なくとも1個の断熱及び/又は吸音のための部材が埋設されている鉄筋コンクリート製の本体を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の立体構築物。
  10. 水平横壁パネル及び水平縦壁パネルは、矩形状の鉄筋コンクリート製の本体と、該本体の周縁全周を囲む該周縁部とを備えている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の立体構築物。
  11. 下水平横梁及び下水平縦梁は、鉄筋コンクリート製の本体を有している、請求項1〜10のいずれか1項に記載の立体構築物。
  12. 支柱の各々の下端には、複数の取付穴が形成された鋼製の基板が固着され、支柱の各々が配設される基礎には、上面に開口する複数の雌ねじ穴が配設され、支柱の各々の基板は、対応する基礎に対し、対応する基礎の上面に載置された状態で、相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の立体構築物。
  13. 水平横方向に間隔をおいて基礎上に直立して配設された2個の支柱と、該2個の支柱に対し、水平横方向に直交する水平縦方向に相互に等間隔をおいて基礎上に直立して配設されたそれぞれ1個又は複数個の支柱とを備え、支柱の各々は横断面が4角形をなし、水平横方向に対向する支柱は一つの側面同士が対向し、水平縦方向に対向する支柱は他の一つの側面同士が対向し、支柱により囲まれた領域に実質的に直方体状の立体空間が形成される立体構築物であって、
    両端がそれぞれ水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平横梁と、両端がそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の下端部における該他の一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平縦梁と、両端部がそれぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁の上面に載置されて連結されかつ各々の上面が実質的に同一水平面上に位置付けられた複数個の矩形状の1階床パネルと、該複数個の1階床パネルの該両端部における上面と該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の各々における該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の1階水平縦壁パネルと、水平縦方向の一端及び/又は他端において水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々における該一つの側面との間に形成される水平横空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の1階水平横壁パネルと、両端部の下面が、それぞれ水平横方向に対向する1階水平縦壁パネルの上端面に載置された複数個の矩形状の2階床パネルとを備え、
    水平横方向に対向する支柱の、2階床パネルと同じ高さ位置における該一つの側面には、中間水平横梁の両端がそれぞれ連結され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、中間水平横梁の下面は、該水平横空間に挿入された1階水平横壁パネルの上端面に対向して位置付けられ、
    1階水平縦壁パネル及び1階水平横壁パネルの各々は、それぞれ一定の幅で相互に平行に延在する内壁及び外壁と、内壁及び外壁の幅方向の一端間を内壁及び外壁に直角に延在する底壁とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられたチャンネル形金属板部材から構成される矩形状の周縁部を備え、外壁の全周には、複数の取付穴が外壁の延在方向に間隔をおいて形成され、
    1階床パネルの各々の該両端部には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向に対向する支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、2階床パネルの各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平横方向に対向する支柱の各々には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の該下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設されかつ、中間水平横梁には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された1階水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する該複数個の1階床パネルの該両端部における上面及び該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面と、該複数個の2階床パネルの該両端部の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、
    水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横空間に挿入された1階水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間を形成する、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面と、中間水平横梁の下面とは、相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、
    ことを特徴とする立体構築物。
  14. 1階水平縦壁パネル及び1階水平横壁パネルの各々の外周面は、矩形状の外壁の外面により形成される該上端面と、該上端面と平行に延在する下端面と、該上端面及び下端面の両端間をそれぞれ延在する鉛直面とを備え、外壁に形成された取付穴は、該上端面、下端面及び鉛直面にそれぞれ開口し、
    水平縦壁パネルが水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された状態で、各々の下端面は、該複数個の1階床パネルの該両端部における上面に載置され、各々の下端面に開口する取付穴は、該複数個の1階床パネルの該上面に開口する雌ねじ穴と整合し、鉛直面の各々は、対応する支柱の該他の一つの側面に対向し、鉛直面の各々に開口する取付穴は、対応する支柱の該他の一つの側面に開口する雌ねじ穴と整合し、該上端面に開口する取付穴は、該複数個の2階床パネルの該下面に開口する雌ねじ穴と整合する、請求項13記載の立体構築物。
  15. 1階水平横壁パネルが、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々の該一つの側面とにより形成される水平横空間に挿入された状態で、1階水平横壁パネルの下端面は、下水平横梁の上面に載置され、下端面に開口する取付穴は、下水平横梁の上面に開口する雌ねじ穴と整合し、鉛直面の各々は、対応する支柱の該一つの側面に対向し、鉛直面の各々に開口する取付穴は、対応する支柱の該一つの側面に開口する雌ねじ穴と整合し、上端面に開口する取付穴は、中間水平横梁の下面に開口する雌ねじ穴と整合する、請求項14記載の立体構築物。
  16. 中間水平横梁の両端には金具が一体に配設され、金具の各々は、矩形状の上壁と、上壁の下方に間隔をおいて対向する矩形状の下壁と、上壁及び下壁の両側間をそれぞれ延在する矩形状の側壁と、上壁、下壁及び側壁の各々により形成される矩形開口の一端を覆うよう配設された底壁とを備え、金具の各々における上壁には、該雌ねじ穴の一つが形成され、片方の側壁には複数の取付穴が形成され、
    金具の各々における上壁の上面は、中間水平横梁の上面と実質的に同一水平面上に存在し、片方の側壁の外表面は、中間水平横梁の鉛直な両端面と実質的に同一面上に存在し、
    中間水平横梁の両端面はそれぞれ、水平横方向に対向する支柱の該高さ位置における該一つの側面に対向して位置付けられ、下水平横梁の両端面がそれぞれ、該支柱の各々の該高さ位置における該一つの側面に対向して位置付けられた状態で、中間水平横梁の金具の各々における矩形開口の他端は、該立体空間の水平縦方向内側に向けられかつ、片方の側壁に形成された取付穴は、対応する該支柱の該高さ位置における該一つの側面に開口する雌ねじ穴に整合し、
    中間水平横梁の両端面と、該支柱の各々の該高さ位置における該一つの側面とは、相互に整合された取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、請求項13〜15のいずれか1項に記載の立体構築物。
  17. 2階床パネル及び中間水平横梁の各々の上面は実質的に同一水平面上に存在し、支柱の各々は、2階床パネルの上面を越えて上方に同じ高さまで延び出し、
    該複数個の2階床パネルの両端部における上面と該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間には、該周縁部と実質的に同じ構成を有する周縁部を備えた2階水平縦壁パネルが挿入され、
    水平縦方向の一端及び他端において水平横方向に対向する支柱の該高さ位置における該一つの側面間を延在する中間水平横梁の上面と該支柱の各々の該一つの側面との間に形成される水平横空間には、該周縁部と実質的に同じ構成を有する周縁部を備えた2階水平横壁パネルが挿入され、
    2階水平縦壁パネル及び2階水平横壁パネルの各々の上端面と、支柱の各々の上端面とは、実質的に同一水平面上に存在し、それぞれ水平横方向に対向する2階水平縦壁パネルの上端面及び支柱の上端面により、水平縦方向に平行に延在するよう形成される一対の水平縦上端面には、複数の矩形状の屋根パネルの両端部における下面が載置され、水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネルの下面の、水平横方向に延在する一部領域は、対応する2階水平横壁パネルの上端面に載置され、
    2階床パネルの各々の該両端部には、該上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平縦方向に対向する支柱であって2階床パネルの各々の上面を超えて延び出した支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    屋根パネルの各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平縦方向の一端及び他端において、水平横方向に対向する支柱であって2階床パネルの各々の上面を超えて延び出した支柱には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、中間水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネルの該一部領域には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された2階水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する該複数個の2階床パネルの該両端部における上面及び該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面と、該複数個の屋根パネルの該両端部の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、
    水平縦方向の一端及び他端において、水平横空間に挿入された2階水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間の各々を形成する、水平横方向に対向する支柱の該高さ位置における該一つの側面間を延在する中間水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面と、水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネルの該一部領域の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、請求項13〜16のいずれか1項に記載の立体構築物。
  18. 2階水平横壁パネル及び2階水平縦壁パネルは、矩形状の鉄筋コンクリート製の本体と、該本体の周縁を囲む該周縁部とを備えている、請求項13〜17のいずれか1項に記載の立体構築物。
  19. 1階床パネル、2階床パネル、屋根パネルは、矩形状の鉄筋コンクリート製の本体を有している、13〜18のいずれか1項に記載の立体構築物。
  20. 1階床パネル、2階床パネル又は屋根パネルの少なくとも一つは、少なくとも1個の断熱部材及び/又は吸音部材が埋設されている鉄筋コンクリート製の本体を有している、請求項13〜18のいずれか1項に記載の立体構築物。
  21. 水平縦方向に相互に隣合う屋根パネルにおいて、相互に水平縦方向に隣合う一側部の各々の上面には、水平横方向に直線状に延在するスリットが形成され、相互に水平縦方向に隣合う一側部の各々の上面に形成されたスリットには、それぞれ一定の鉛直長さを有しかつ、平縦方向に間隔をおいて水平横方向に平行に延在する側壁と、側壁の上端間に一体に配設された水平上壁とからなるチャンネル形の防水カバーの側壁が挿入される、請求項13〜20のいずれか1項に記載の立体構築物。
  22. 水平横方向に間隔をおいて基礎上に直立して配設された2個の支柱と、該2個の支柱に対し、水平横方向に直交する水平縦方向に相互に等間隔をおいて基礎上に直立して配設されたそれぞれ1個又は複数個の支柱とを備え、支柱の各々は横断面が4角形をなし、水平横方向に対向する支柱は一つの側面同士が対向し、水平縦方向に対向する支柱は他の一つの側面同士が対向し、支柱により囲まれた領域に実質的に直方体状の立体空間が形成される立体構築物であって、
    両端がそれぞれ水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平横梁と、両端がそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の下端部における該他の一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平縦梁と、両端部がそれぞれ水平横方向に対向する下水平縦梁の上面に載置されて連結されかつ各々の上面が実質的に同一水平面上に位置付けられた複数個の矩形状の床パネルと、該複数個の床パネルの該両端部における上面と該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の各々における該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平縦壁パネルと、水平縦方向の一端及び/又は他端において水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々における該一つの側面との間に形成される水平横空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平横壁パネルとを備え、
    水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの上端面と支柱の各々の上端面とは実質的に同一水平面上に存在し、水平横方向に対向する水平縦壁パネルの上端面及び支柱の上端面により、水平縦方向に平行に延在するよう形成される一対の水平縦上端面には、複数の矩形状の屋根パネルの両端部における下面が載置され、水平縦方向の一端及び他端に存在する屋根パネルの下面の、水平横方向に延在する一部領域は、対応する水平横壁パネルの上端面に載置され、
    水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの各々は、それぞれ一定の幅で相互に平行に延在する内壁及び外壁と、内壁及び外壁の幅方向の一端間を内壁及び外壁に直角に延在する底壁とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられたチャンネル形金属板部材から構成される矩形状の周縁部を備え、外壁の全周には、複数の取付穴が外壁の延在方向に間隔をおいて形成され、
    床パネルの各々の該両端部には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向に対向する支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、屋根パネルの各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平横方向に対向する支柱の各々には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の該下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設されかつ、水平縦方向の一端及び/又は他端に存在する屋根パネルの該一部領域には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する該複数個の床パネルの該両端部における上面及び該両端部においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面と、該複数個の屋根パネルの該両端部の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、
    水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横空間に挿入された水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間を形成する、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面と、水平縦方向の一端及び/又は他端に存在する屋根パネルの該一部領域の下面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、
    ことを特徴とする立体構築物。
  23. 水平横方向に間隔をおいて基礎上に直立して配設された2個の支柱と、該2個の支柱に対し、水平横方向に直交する水平縦方向に相互に等間隔をおいて基礎上に直立して配設されたそれぞれ1個又は複数個の支柱とを備え、支柱の各々は横断面が4角形をなし、水平横方向に対向する支柱は一つの側面同士が対向し、水平縦方向に対向する支柱は他の一つの側面同士が対向し、支柱により囲まれた領域に実質的に直方体状の立体空間が形成される立体構築物であって、
    両端がそれぞれ水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平横梁と、両端がそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の下端部における該他の一つの側面に連結されかつ水平な上面を有する下水平縦梁と、下水平縦梁の各々の上面と下水平縦梁の各々の両端においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の各々における該他の一つの側面との間に形成される水平縦空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平縦壁パネルと、水平縦方向の一端及び/又は他端において水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面と該支柱の各々における該一つの側面との間に形成される水平横空間に挿入された、水平な上端面を有する矩形状の水平横壁パネルと、両端部の下面が、それぞれ水平横方向に対向する水平縦壁パネルの上端面に載置された複数個の矩形状のパネル部材とを備え、
    水平縦壁パネル及び水平横壁パネルの各々は、それぞれ一定の幅で相互に平行に延在する内壁及び外壁と、内壁及び外壁の幅方向の一端間を内壁及び外壁に直角に延在する底壁とを有しかつ、開放端が該立体空間の水平方向内側に向けられたチャンネル形金属板部材から構成される矩形状の周縁部を備え、外壁の全周には、複数の取付穴が外壁の延在方向に間隔をおいて形成され、
    水平縦方向に対向する支柱には、該他の一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、パネル部材の各々の該両端部には、下面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、
    水平横方向に対向する支柱の各々には、該一つの側面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され、水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横方向に対向する支柱の該下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁には、上面に開口する複数個の雌ねじ穴が配設され
    水平横方向に対向する水平縦空間の各々に挿入された水平縦壁パネルの外周面と、該水平縦空間の各々を形成する水平縦梁の上面及び水平縦梁の両端においてそれぞれ水平縦方向に対向する支柱の該他の一つの側面とは、それぞれ相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結され、
    水平縦方向の一端及び/又は他端において、水平横空間に挿入された水平横壁パネルの外周面と、該水平横空間を形成する、水平横方向に対向する支柱の下端部における該一つの側面間を延在する下水平横梁の上面及び該支柱の各々の該一つの側面とは、相互に整合される取付穴及び雌ねじ穴を介してボルトにより離脱自在に締結される、
    ことを特徴とする立体構築物。
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