JP2007276428A - 樹脂中空成形体の成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中空成形体の成形装置10において、中子の中空部内におけるエア及び液体の供給及び排出を効率よく行えるようにする。
【解決手段】中空部25を形成するように膨張可能な中子27に中空部25に連通する1つの開口部27cを設け、開口部27cに、エアが流通するエアパイプ21と機械油(液体、圧力流体)が流通する液体パイプとを先端21a,23aが中空部25に望むようにそれぞれ挿入する。開口部27cからの中空部25内へのエアパイプ21の延長長さL1を、液体パイプ23の延長長さL2よりも長く設定する。中子27の外面に樹脂製のシート材35を巻き付けて成形型1内に配置した状態で、制御装置により、中子27の内部に液体パイプ23から機械油を導入して加圧膨張させることにより、シート材35を成形型1の第1及び第2成形面3a,5aに押圧して樹脂製の中空成形体7を成形する。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製の中空成形体を成形する成形装置に関するものである。
従来より、中空部を形成するように膨張可能な中子の外面に熱硬化性樹脂製のシート材を巻き付けて成形型内に配置した状態で中空部内に圧力流体を導入して加圧膨張させることにより、上記シート材を成形型の成形面に押圧して樹脂製の中空成形体を成形する成形装置は知られている。
例えば、特許文献1では、外周に熱硬化性樹脂シートを巻き付けて成形型内に挿入配置した状態で、内部に圧力流体を導入して加圧膨張させることにより、熱硬化性樹脂シートを成形型の内面に押圧密着させて成形を行う内圧成形用のプレッシャーバッグが開示されている。このプレッシャーバッグでは、外周に巻き付けた熱硬化性樹脂シートの、成形硬化後の変曲点に対応する対応変曲部の膜厚を、周囲の膜厚よりも薄く形成するようになっている。
特許第3359789号公報
ところで、圧力流体としては、気体と液体が考えられるが、気体だと温度等の影響を受けやすく圧縮されやすい一方、液体は温度の影響を受けにくく、圧縮され難いため、圧力流体として適している。
上記従来の中空成形体の成形装置では、プレッシャーバッグ(中子)内に圧力流体を送り込むための導入管が1本しか設けられず、別にプレッシャーバッグ内の圧力流体を排出するための管が設けられていない。
従来の中空成形体の成形装置において、圧力流体として液体を使用すると、成形のためプレッシャーバック内に導入管から液体を送り込む際、導入管が1本しかないため、プレッシャーバック内のエアを十分に排出することができない。このため、プレッシャーバッグ内に液体を充填することができず、プレッシャーバック内にエアが混在することとなってプレッシャーバッグ内の内圧不足となり、上記樹脂シートによる目的とする中空成形体の成形ができなくなるという問題があった。
また、成形後にプレッシャーバッグ内の液体を排出する際にも導入管が1本しかないためその液体を十分に排出することができず、仮に導入管に負圧を加えて圧力流体を排出しようとすると、中空成形体も凹むなどにより変形してしまって適切ではない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中子の中空部内におけるエア及び液体の供給及び排出を効率よく行えるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、中子の開口部に、エアが流通するエアパイプと液体が流通する液体パイプとを先端が中空部に望むようにそれぞれ挿入するようにした。
具体的には、第1の発明では、中空部を形成するように膨張可能な中子の外面に樹脂製のシート材を巻き付けて成形型内に配置した状態で該中子の内部に圧力流体を導入して加圧膨張させることにより、上記シート材を成形型の成形面に押圧して樹脂製の中空成形体を成形する成形装置を対象とし、
上記中子は、上記中空部に連通する1つの開口部を有し、該開口部に、エアが流通するエアパイプと上記圧力流体としての液体が流通する液体パイプとを先端が上記中空部に望むようにそれぞれ挿入し、上記開口部からの中空部内への上記エアパイプの延長長さを、上記液体パイプの延長長さよりも長く設定し、
上記シート材の加圧成形に際し、加圧された上記液体を上記液体パイプから上記中空部内に送り込んで該中空部内の圧力を高めると共に中空部内のエアを上記エアパイプから排出する一方、上記中空成形体の脱型に際し、上記エアパイプから上記エアを中空部内に送り込んで上記液体パイプから中空部内の液体を排出する制御装置を備えている。
第2の発明では、上記エアパイプ先端は、上記液体パイプ先端よりも上方に位置付けられている。
上記第1の発明によれば、制御装置の作動により、シート材の加圧成形に際し、加圧された液体をエアパイプよりも短い液体パイプの先端から中空部内の全体に送り込んで中空部内の圧力を高めると共に中空部内のエアを、液体パイプ先端から離れたエアパイプ先端から排出することができる。これにより、シート材を成形型の成形面に中子を介して十分に押圧でき、目的とする形状の樹脂中空成形体を成形することができる。中空成形体の脱型に際しては、エアパイプ先端からエアを中空部の奥側から中空部内に送り込んで開口部に近い液体パイプ先端から中空部内の液体を排出することができる。これにより、中子内に残留液体の少ない樹脂中空成形体を脱型することができ、脱型後に該成形体から残留液体を排出するのに要する時間を低減できる。したがって、中空部内におけるエア及び液体の供給及び排出を効率よく行うことができ、これにより、目的とする樹脂成形体を効率よく成形することができる。
上記第2の発明によれば、シート材の加圧成形に際して、加圧された液体を液体パイプから中空部内に送り込んで中空部内のエアをエアパイプから排出するときに中空部内のエアパイプ先端よりも下側に配置された液体パイプ先端から液体が充填され、上側に配置されたエアパイプ先端よりエアを効率よく排出することができる。これにより、シート材を成形型の成形面に中子を介してエアが混入しない液体で高圧で押圧でき、目的とする樹脂中空成形体を高精度に成形することができる。逆に、中空成形体の脱型に際しては、中空部の上側にあるエアパイプ先端からエアを中空部内に送り込んで下側に溜まった液体をエアパイプ先端よりも下側にある液体パイプ先端から効率よく排出することができる。これにより、中子内に残留する液体量がさらに少ない中空成形体を脱型することができ、脱型後に該成形体から残留液体を排出するに要する時間をさらに低減できる。したがって、中空部内におけるエア及び液体の供給及び排出をさらに効率よく行うことができ、これにより目的とする樹脂中空成形体をさらに効率よく成形することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態の樹脂中空成形体の成形装置10における成形型1の一部を拡大して示す。図2は、導入ノズル11の平面図を示す。図3は、樹脂中空成形体の成形装置10を示す。
図1に示すように、成形型1は、上型3及び下型5を備え、これら上型3と下型5との間には、容器状の樹脂製の中空成形体7を成形するためのキャビティ9が形成されている。図5に示すように、中空成形体7は、フェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP)、メラミン樹脂(MF)等の熱硬化性樹脂よりなり、この実施形態では、矩形状の底部7a、矩形筒状側部7b、先端に向かって細くなるテーパ部7c及び該テーパ部7cに成形体開口部7dを備えた有底四角形筒状の形状を有している。
上型3には、上記中空成形体7を、その中心線を通り長手方向に伸びる平面で切断したときの一方の外表面を形成するための第1成形面3aが形成され、下型5には、中空成形体7の他方の外表面を形成するための第2成形面5aが形成されている。上記第1及び第2成形面3a,5aで形成されるキャビティ9は、成形型1の外部に連通し、その外部と連通する部分に導入ノズル11が挿入されるようになっている。
図2に示すように、上記導入ノズル11は、円柱状のノズル本体13と、該ノズル本体13の長手方向中間外周部に凸条に形成されたノズル側鍔部15と、ノズル本体13の長手方向に貫通し、エアが流通するエアパイプ21と圧力流体としての液体が流通する液体パイプ23とがそれぞれ挿通されるエアパイプ挿通孔17及び液体パイプ挿通孔19とがそれぞれ成形されている。
上記液体パイプ23は、ノズル本体13から水平に突出し、エアパイプ21に比べて短いものとなっている。上記エアパイプ21は、ノズル本体13から上記液体パイプ23の先端23a対応位置までは水平に突出し、該液体パイプ先端23aから上方に向かって徐々に上型3の第1成形面3aに近付くように折り曲げられ、その先端21aが、上記液体パイプ先端23aよりも上方に位置付けられている。図1及び図2に示すように、開口部27cからの中空部25内へのエアパイプ21の延長長さL1は、液体パイプ23の延長長さL2よりも長く設定されている(L1>L2)。つまり、中空部25内へのエアパイプ21の延長長さL1は、液体パイプ23の延長長さL2よりも長く突出している。
上記ノズル本体13のノズル側鍔部15よりも先端側(中空部25側)には、中空部25を有する、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂製の膨張可能な中子27が取り付けられている。この中子27は、中空部25を有する大径部27aと、該中空部25に連通して1つの上記開口部27cを有する小径部27b、これら大径部27a及び小径部27b間のテーパ部27eとが一体に形成され、さらに上記大径部27aに底壁部27dが一体に形成された大径部角状、小径部円形状の容器形状をなしている。そして、上記小径部27bにノズル本体13の中空部25側が押入されている。上記開口部27c近傍に凸条の中子側鍔部27fが形成され、該中子側鍔部27fに当接するように内側Oリング31が上記小径部27bに嵌め込まれている。ノズル本体13の上記ノズル側鍔部15の基端側には、該ノズル側鍔部15に当接するように外側Oリング33が嵌め込まれている。上記内側Oリング31及び外側Oリング33は、成形型1を型閉じしたとき、上型3の第1小径内面3b及び下型5の第2小径内面5bによって押圧され、このことにより、中子27内(中空部25内)の液体やエアが中子27外に漏れないようになっている。すなわち、内側Oリング31により液体やエアが中子27の大径部27aと上記第1成形面3a及び第2成形面5aとの間に漏れないようにすると共に、外側Oリング33により、液体やエアがノズル本体13の基端側(図1において左側)から型外に漏れないようにしている。
上記中子27の外面には、中空成形体7の材料である、熱硬化性樹脂製のシート材35が巻き付けられている。このシート材35は、例えば図4に示す展開図のように中子27の上記底壁部27dに対応する底部35a、中子27の大径部27aに対応する側部35b及び中子27のテーパ部27eに対応する先端部35cの形状は、切断及び巻き付けしやすいように、矩形や台形によって構成されている。シート材35は、熱硬化性樹脂にカーボンファイバーやガラスファイバーなどの強化繊維が混合されたシートでもよく、熱硬化性樹脂単体のシートに強化繊維シートを積層して形成したシートでもよい。
樹脂中空成形体の成形装置10は、制御装置43を備えている。上記シート材35を中子27外面に巻き付けて成形型1内に配置した状態で、制御装置43の制御により、中子27の内部に液体(圧力流体)としての機械油を導入して加圧膨張させることにより、シート材35を成形型1の第1及び第2成形面3a,5aに押圧して樹脂製の中空成形体7を成形するようになっている。なお、中子27の小径部27bは、脱型後に切断される。
−作動−
次に、本実施形態にかかる中空成形体7の成形装置10の油圧回路の作動について図3を用いて詳しく説明する。
(1)中子27及びシート材35の準備
まず、中子27の小径部27bに内側Oリング31を中子側鍔部27fに当接するように嵌め込み、エアパイプ21及び液体パイプ23が取り付けられたノズル本体13を、これらパイプ21,23を中子27の開口部27cから中空部25内へ挿入しながら小径部27b内に差し込む。この差し込み量は、小径部27bの先端がノズル側鍔部15に当接するまで差し込む。その後、外側Oリング33をノズル側鍔部15に当接するようにノズル本体13に嵌め込む。なお、外側Oリング33は、ノズル本体13を中子の小径部27bに差し込む前にノズル本体13に予め差し込んでいてもよい。
次いで、中子27の外周にシート材35を巻き付ける。
導入ノズル11のエアパイプ21を回路K1に、及び液体パイプ23を回路K2にそれぞれ接続しておく。
次に、シート材35が巻き付けられた中子27を略水平になるように成形型1の下型5に配置して、上型3及び下型5を型閉じする。
(2)中子27の中空部25内の加圧動作
油タンク41には、機械油が貯留され、該油タンク4は大気開放口(図示せず)を備えている。制御装置43から、電動機45に信号が送られ、該電動機45が駆動されると、油圧ポンプ47により機械油が加圧される。
加圧された機械油は、逆止弁49を通り、四ポート三位置切換弁51に流れる。
四ポート三位置切換弁51の手前には、リリーフ弁53が設けられ、所定圧力以上において、油タンク41にリリーフされる。
制御装置43から四ポート三位置切換弁51のソレノイドbに信号が送られ、スプールが左に移動して、加圧された機械油がBポートを通って逆止弁付絞り弁55に至る。
次いで、逆止弁付絞り弁55で流量調整される。この流量調整された機械油は、第1ソレノイドバルブ57に至る。
第1ソレノイドバルブ57内では、機械油がAポートを通って回路K2から成形型1に流れ込む。
成形型1内で液体パイプ23から機械油が中子27の中空部25内に導入される。このとき、加圧された機械油がエアパイプ21よりも短い液体パイプ先端23aから中空部25内の全体に送り込まれ、中空部25内の圧力が高められ、中子27が加圧膨張され、シート材35が第1及び第2成形面3a,5aに押圧される。この際、中空部25内のエアは、液体パイプ先端23aから離れたエアパイプ先端21aからエアパイプ21、回路K1を経て第2ソレノイドバルブ59のAポート及び第3ソレノイドバルブ61のAポートを通って油タンク41に流出する。このとき、中空部25内のエアパイプ先端21aよりも下側に配置された液体パイプ先端23aから液体が充填され、上側に配置されたエアパイプ先端21aよりエアを排出するので、エアが効率よく排出される。
次いで、中空部25内に残ったエアは、機械油と共に上記エアの排出経路と同一の経路を通って油タンク41に排出される。
中空部25内のエアが十分に排出されると、すなわち上記四ポート三位置切換弁51のソレノイドbに信号が送られてから設定時間が経過すると、制御装置43から第2ソレノイドバルブ59に信号が送られ、スプールが左に移動し、回路K1が遮断されて成形型1からの機械油の排出が止まり、中空部25内が一定の圧力に保たれる。油圧ポンプ47からの機械油は、リリーフ弁53からリリーフされる。この中空部25が一定圧力に保たれることにより、シート材35が所定の温度で第1及び第2成形面3a,5aに押圧されながら一定時間加圧され、中空成形体7が成形される。中空部25内には、エアは残っていないので、シート材35を成形型1の第1及び第2成形面3a,5aに中子27を介してエアが混入しない液体で高圧で押圧でき、目的とする形状の樹脂中空成形体7を成形することができる。なお、例えば、成形型1は、約110〜150℃、機械油は約100〜110℃に加熱される。
(3)中子27の中空部25内の減圧動作
次いで、成形後の脱型作業について説明する。
上記のようにして、シート材35による中空成形体が成形されると、すなわち第2ソレノイドバルブ59に回路K1の遮断信号が送られてから設定時間が経過すると、制御装置43から電動機45に信号が送られ、該電動機45の駆動を停止する。
次いで、制御装置43から第1ソレノイドバルブ57に信号が送られ、スプールが左に移動し、回路K2がBポートに連通して油タンク41に連通する。これと同期して第2ソレノイドバルブ59に信号が送られ、スプールが右に移動し、回路K1がAポートに連通すると共に、第3ソレノイドバルブ61に信号が送られ、スプールが左に移動し、回路K1が第2ソレノイドバルブ59を介してBポートに連通する。
次に、エア供給口63からエアを供給し、エアを第3ソレノイドバルブ61のBポート、第2ソレノイドバルブ59のAポート及び回路K1を通して、エアパイプ21から中空部25内に送り込む。すなわち、中空部25の上側にあるエアパイプ先端21aからエアを中空部25内に送り込み、これにより中空部25内の機械油が液体パイプ先端23aから排出される。このとき、液体パイプ先端23aよりも下側に溜まった機械油の大部分は、高圧エアにより液体パイプ23から排出される。この液体パイプ23から成形型1外へ抜け出した機械油は、回路K2及び第1ソレノイドバルブ57のBポートを通り、油タンク41に排出される。
中空部25内の機械油が十分に排出されると、制御装置43から第3ソレノイドバルブ61に信号が送られ、スプールが右に移動してAポートが連通する。これにより、エアの供給がストップし、エアが油タンク41側に流れて、中空部25内の圧力が下がる。このように、無理に中子27に負圧を加えて液体を排出させることはないので、中空成形体7が凹んで変形するという悪影響を受けることはない。
次いで、成形型1を型開きし、中子27と一体になった中空成形体7を取り出して、中子27の小径部27bを切断することにより、容器状の中空成形体7が完成する。
したがって、本実施形態にかかる中空成形体7の成形装置10によると、中子27内の機械油の大部分を排出して、中子27内に残留する機械油の量がさらに少ない中空成形体7を脱型することがでる。このため、脱型後に中空成形体7から残留液体を排出するに要する時間をさらに低減できる。このように、中子27の中空部25内におけるエア及び機械油の供給及び排出を効率よく行って、目的とする樹脂中空成形体7を効率よく成形することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、中空成形体7を成形する材料として、熱硬化性樹脂からなるシート材35を使用したが、該シート材35は、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂からなるシート材であってもよい。この場合、成形型は220〜300℃、機械油100〜110℃に加熱する。
また、上記実施形態では、シート材35を中子27の底壁部27dにも被覆したが、該底壁部27dには被覆しないようにしてもよい。
また、上記実施形態では、液体として機械油を使用しているが、水やその他の液体でもよい。この場合、液体は上記実施形態と同様の温度に加熱しておく必要がある。また、エアとして、空気を使用しているが、窒素ガス等でもよい。
さらに、上記実施形態では、中空成形体としてテーパ部7cを有する有底四角形筒状の容器を示しているが、テーパ部7cを有しない形状や円筒状などの形状でもよく、その形状には限定されず、インパネレインフォースメントやサイドドアのレインフォースメントのような有底の複雑な断面構造を持つものでもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本発明の実施形態の樹脂中空成形体の成形装置における成形型の一部を拡大して示す断面図である。 導入ノズルの平面図である。 中空成形体の成形装置を示す油圧回路図である。 シート材の展開平面図である。 中空成形体の斜視図である。
符号の説明
1 成形型
3a 第1成形面
5a 第2成形面
7 中空成形体
21 エアパイプ
21a エアパイプ先端
23 液体パイプ
23a 液体パイプ先端
25 中空部
27 中子
27c 開口部
35 シート材
43 制御装置

Claims (2)

  1. 中空部を形成するように膨張可能な中子の外面に樹脂製のシート材を巻き付けて成形型内に配置した状態で該中子の内部に圧力流体を導入して加圧膨張させることにより、上記シート材を成形型の成形面に押圧して樹脂製の中空成形体を成形する成形装置であって、
    上記中子は、上記中空部に連通する1つの開口部を有し、該開口部に、エアが流通するエアパイプと上記圧力流体としての液体が流通する液体パイプとを先端が上記中空部に望むようにそれぞれ挿入し、上記開口部からの中空部内への上記エアパイプの延長長さを、上記液体パイプの延長長さよりも長く設定し、
    上記シート材の加圧成形に際し、加圧された上記液体を上記液体パイプから上記中空部内に送り込んで該中空部内の圧力を高めると共に中空部内のエアを上記エアパイプから排出する一方、上記中空成形体の脱型に際し、上記エアパイプから上記エアを中空部内に送り込んで上記液体パイプから中空部内の液体を排出する制御装置を備えている
    ことを特徴とする樹脂中空成形体の成形装置。
  2. 請求項1に記載の樹脂中空成形体の成形装置において、
    上記エアパイプ先端は、上記液体パイプ先端よりも上方に位置付けられている
    ことを特徴とする樹脂中空成形体の成形装置。
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