JP2007276414A - インク硬化装置および印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送対象物に対する紫外線の熱の影響を簡易かつ適切に抑制できる構成を備えたインク硬化装置を提供すること。
【解決手段】インク硬化装置5は、UVインクが塗布された搬送対象物9が搬送される搬送部34と、搬送対象物9に向かって紫外線を照射してUVインクを硬化させる紫外線照射部35と、搬送部34と紫外線照射部35との間に配置され、紫外線照射部35から搬送対象物9へ照射される紫外線の照射領域を規制するシャッター部材36と、搬送対象物9の搬送方向Vの上流側および下流側にシャッター部材36を移動させる移動機構37とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、紫外線硬化型のインクを硬化させるインク硬化装置およびこのインク硬化装置を備える印刷システムに関する。
従来から、電子部品等の印刷対象物に対して紫外線硬化型のインクを塗布する印刷ヘッドと、印刷対象物に塗布されたインクを硬化させる紫外線照射装置とを備える印刷装置が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
特許文献1に記載された印刷装置では、樹脂フィルム等によって形成されるエンボステープと印刷対象物である電子部品とから搬送対象物が構成されており、この搬送対象物が所定の搬送機構によって間欠送りされている。そして、この印刷装置では、エンボステープの部品収納凹部に装填された電子部品へのインクの塗布および塗布されたインクの硬化が行われている。また、この印刷装置では、紫外線照射装置から照射される紫外線の熱の影響でエンボステープが変形するのを防止するために、紫外線照射装置とエンボステープとの間には、所定の窓枠が形成されたマスク板が配置されている。
また、特許文献2に記載された印刷装置は、紫外線照射装置を冷却するための冷却ダクトを備えている。また、この印刷装置は、印刷ヘッドと紫外線照射装置とを覆うカバーを備えるとともに、このカバー内の排気を行うための排気ダクトを備えている。
特開平6−45467号公報 特開2003−165208号公報
特許文献1に記載されたエンボステープのように、搬送対象物は、紫外線照射装置から照射される紫外線の熱の影響を受ける。この搬送対象物に対する紫外線の熱の影響を抑制する手段として、特許文献1に記載されたマスク板は有効である。しかしながら、近年、印刷装置で用いられる搬送対象物は多種多様化している。たとえば、電子部品の大きさや配置ピッチ等は多種多様化しており、その結果、電子部品とエンボステープとから構成される搬送対象物も多種多様化する。したがって、特許文献1に記載されたマスク板を用いて多様化する搬送対象物を適切に保護しようとすると、適切な窓枠が形成されたマスク板を搬送対象物ごとに準備する必要が生じる。したがって、マスク板の交換作業およびマスク板の管理が煩雑になる。
特許文献2には、搬送対象物に対する紫外線の熱の影響を抑制するための具体的な手段は開示されていない。
そこで、本発明の課題は、搬送対象物に対する紫外線の熱の影響を簡易かつ適切に抑制できる構成を備えたインク硬化装置およびこのインク硬化装置を備えた印刷システムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のインク硬化装置は、紫外線硬化型のインクが塗布された印刷部を有する搬送対象物が搬送される搬送部と、搬送対象物に向かって紫外線を照射してインクを硬化させる紫外線照射部と、搬送部と紫外線照射部との間に配置され、紫外線照射部から搬送対象物へ照射される紫外線の照射領域を規制するシャッター部材と、搬送対象物の搬送方向の上流側および下流側にシャッター部材を移動させる移動機構とを備えるとともに、シャッター部材として、搬送方向の上流側に配置され、移動機構によって移動する第1シャッター部材と、搬送方向の下流側に配置され、移動機構によって移動する第2シャッター部材とを備えることを特徴とする。
本発明のインク硬化装置は、紫外線照射部から搬送対象物へ照射される紫外線の照射領域を規制するシャッター部材と、シャッター部材を搬送対象物の搬送方向の上流側および下流側に移動させる移動機構とを備えている。そのため、搬送方向の上流側および下流側に移動するシャッター部材によって、搬送対象物へ照射される紫外線の照射領域を適切に設定できる。たとえば、搬送対象物が基板とその基板上に実装された電子部品とから構成される場合であれば、電子部品の大きさや配置ピッチ等に合わせて、紫外線の照射領域を適切に設定できる。その結果、シャッター部材を移動させるという簡易な構成で、インクを硬化させたい部分にのみ紫外線を照射することが可能となり、搬送対象物に対する紫外線の熱の影響を適切に抑制できる。
また、本発明のインク硬化装置は、シャッター部材として、搬送方向の上流側に配置される第1シャッター部材と、搬送方向の下流側に配置される第2シャッター部材とを備えている。そのため、紫外線照射部に対する搬送方向の上流側の紫外線の照射範囲と搬送方向の下流側の紫外線の照射範囲とを、紫外線照射部を中心にして適切に設定することが可能になる。
また、上記の課題を解決するため、本発明のインク硬化装置は、紫外線硬化型のインクが塗布された印刷部を有する搬送対象物が搬送される搬送部と、搬送対象物に向かって紫外線を照射してインクを硬化させる紫外線照射部と、搬送部と紫外線照射部とが収納される筐体と、搬送対象物または筐体内の温度を検出する温度検出器と、温度検出器の検出結果に基づいて筐体内の排気を行う排気手段とを備えることを特徴とする。
本発明のインク硬化装置は、搬送対象物または筐体内の温度を検出する温度検出器と、温度検出器の検出結果に基づいて筐体内の排気を行う排気手段とを備えている。そのため、温度検出器の検出結果に基づいて、搬送対象物に対する紫外線の熱の影響を抑制するように筐体内部の排気を行うことができる。すなわち、温度検出器の検出結果に基づく排気手段での排気によって、搬送対象物の温度を所定温度以下に維持することが可能となる。その結果、温度検出器と排気手段とを用いた簡易な構成で、搬送対象物に対する紫外線の熱の影響を適切に抑制できる。
本発明において、インク硬化装置は、排気手段に加え、紫外線照射部の温度上昇を防止するために、筐体内の空気を吸引して紫外線照射部の冷却を行う冷却手段を備えることが好ましい。このように構成すると、温度検出器の検出結果にかかわらず、筐体内の空気を吸引して、紫外線照射部の温度上昇を適切に防止できる。
本発明のインク硬化装置は、搬送対象物にインクを塗布するインク塗布装置と、搬送対象物にインクを塗布するインク塗布装置と、搬送対象物をインク塗布装置に供給する搬送対象物供給装置と、インク硬化装置でインクが硬化された後の搬送対象物を巻き取る搬送対象物巻取装置と、搬送対象物を間欠的に搬送する搬送装置とを備える印刷システムに用いることができる。この印刷システムでは、搬送方向に移動するシャッター部材によって、間欠的に搬送される搬送対象物の搬送ピッチに応じて、搬送対象物へ照射される紫外線の照射領域を設定できる。そのため、より適切に、インクを硬化させたい部分にのみ紫外線を照射することができる。
本発明の印刷システムでは、たとえば、搬送対象物供給装置から供給される搬送対象物と、搬送対象物巻取装置で巻き取られる搬送対象物とがつながっている。このように構成された印刷システムでは、インク硬化装置において、必要以上の紫外線が、紫外線照射部から搬送対象物に照射されやすくなるが、本発明のインク硬化装置を用いることで、紫外線の照射領域を適切に設定することができ、その結果、搬送対象物に対する紫外線の熱の影響を抑制することが可能になる。
以上説明したように、本発明にかかるインク硬化装置および印刷システムでは、簡易な構成で、搬送対象物に対する紫外線の熱の影響を適切に抑制できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(印刷システムの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる印刷システム1の概略構成を示す図である。図2(A)は、図1に示す搬送対象物9の一例を拡大して示す拡大平面図であり、図2(B)は、図1に示す搬送対象物9の他の例を拡大して示す拡大平面図である。
本形態の印刷システム1は、テープ状の基板2に実装された半導体チップ等の電子部品3の上面(図2の紙面手前側の面)に、紫外線硬化型のインク(以下、UVインクとする)で所定の文字等を印刷するためのシステムである。この印刷システム1は、図1に示すように、テープ状の基板2に実装された電子部品3の上面にUVインクを塗布するインク塗布装置4と、電子部品3に塗布されたUVインクを硬化させるインク硬化装置5と、電子部品3が実装された基板2をインク塗布装置4へ供給する基板供給装置6と、インク硬化装置5から搬出される基板2を巻き取る基板巻取装置7と、インク塗布装置4でUVインクが適切に塗布されたか否かを検査する検査装置8とを備えている。
なお、本形態では、基板2と電子部品3とによって印刷システム1内で搬送される搬送対象物9が構成されている。また、本形態では、基板供給装置6は、インク塗布装置4に搬送対象物9を供給する搬送対象物供給装置であり、基板巻取装置7は、インク硬化装置5でUVインクが硬化された後の搬送対象物9を巻き取る搬送対象物巻取装置である。
本形態では、図1の左側から右側へ向かう方向(矢印Vで示す方向)が基板2の搬送方向である。すなわち、印刷システム1では、基板供給装置6、インク塗布装置4、検査装置8、インク硬化装置5および基板巻取装置7がこの順番で、搬送方向の上流側(図1の左側)から下流側(図1の右側)に向かって配置されている。また、本形態では、インク塗布装置4と検査装置8とインク硬化装置5とが、共通の架台10に載置されている。
基板供給装置6は、テープ状のスペーサ11と、インク塗布装置4に供給されるテープ状の基板2とが重なった状態で巻回された基板供給リール12を備えている。また、基板巻取装置7は、テープ状のスペーサ11と、インク硬化装置5から搬出されるテープ状の基板2とが重なった状態で巻き取られる基板巻取リール13を備えている。そして、図1に示すように、基板供給リール12に巻回された基板2と基板巻取リール13に巻回される基板2とはつながっている。すなわち、本形態の印刷システム1は、いわゆるリール・ツウ・リールの印刷システムである。なお、基板供給リール12に巻回された基板2には予め電子部品3が実装されている。
基板2は、フレキシブルな樹脂基板であるCOF(Chip On Film or Chip On Flexible Circuit Board)テープやTAB(Tape Automated Bonding)テープ等のテープ状の基板である。すなわち、基板2は、ポリイミド等の樹脂で長尺状に形成されている。
具体的には、図2に示すように、基板2は、長手方向(搬送方向V)に複数の基板片2aが連なるように形成されている。各基板片2aは、最終的には分離部2bで分離されて所定の製品に搭載される。また、基板2の短手方向端(図2の上下方向端)のそれぞれには、後述のテンションローラ16および搬送ローラ25(図1参照)に形成された係合突起(図示省略)と係合して、基板2を搬送方向Vへ搬送するための複数の矩形状の係合孔2cが所定の形成ピッチP(たとえば、5mm)で長手方向に形成されている。
本形態において、基板2に実装される電子部品3の種類や電子部品3の配置ピッチは多種多様である。すなわち、基板2には、たとえば、図2(A)に示すように、扁平な長方形状のICチップ等の電子部品3が配置ピッチP1で実装されたり、図2(B)に示すように、扁平な正方形状のCPU(Central Processing Unit)等の電子部品3が配置ピッチP2で実装される。そのため、本形態における基板2も実装される電子部品3の種類等によって多種多様である。具体的には、基板2の厚さはたとえば、20μm〜150μmの範囲であり、また、基板2の幅(基板2の短手方向の幅)はたとえば、35mm〜70mmの範囲である。なお、以下では、図2(A)に示す基板2、電子部品3と、図2(B)に示す基板2、電子部品3とを区別して表記する場合には、図2(A)に示す基板2を基板21、電子部品3を電子部品31とし、図2(B)に示す基板2を基板22、電子部品3を電子部品32とする。
ここで、電子部品3の配置ピッチは原則的に係合孔2cの形成ピッチPの整数倍となっている。たとえば、電子部品31の配置ピッチP1は形成ピッチPの3倍であり、電子部品32の配置ピッチP2は形成ピッチPの5倍である。
スペーサ11は、基板供給リール12や基板巻取リール13に巻回される基板2を保護するためのものであり、薄い樹脂でテープ状に形成されている。たとえば、スペーサ11は、カーボンが含有されたポリエチレンテレフタレートで形成されている。
基板供給装置6は、上述した基板供給リール12の他に、基板2と分離されるスペーサ11が巻き取られるスペーサ巻取リール15と、印刷システム1内を搬送される基板2にテンションを与えるために径方向で対向する一対のテンションローラ16とを備えている。この基板供給装置6では、図1に示すように、基板供給リール12から供給された基板2が、基板供給装置6の内部で下側に一旦たるんだ後に、テンションローラ16によって下流側に案内され、インク塗布装置4へ供給される。また、基板2と分離されたスペーサ11は、スペーサ巻取リール15に巻き取られる。
テンションローラ16には、図示を省略するモータが図示を省略するトルクリミッタを介して接続されている。また、テンションローラ16には、基板2の係合孔2cと係合する係合突起(図示省略)が形成されている。このテンションローラ16は、基板巻取装置7に設けられた後述の搬送ローラ25と協働して、印刷システム1内を搬送される基板2にテンションを与える。すなわち、テンションローラ16は、基板2が上流側(図1の左側)に引っ張られるように回転する。
インク塗布装置4は、図示を省略する印刷ヘッドを複数備えている。たとえば、インク塗布装置4は4個の印刷ヘッドを備えており、この4個の印刷ヘッドによって、4個の電子部品3の上面に同時にUVインクが塗布される。具体的には、所定の文字列が形成されるように電子部品3の上面に印刷ヘッドによってUVインクが塗布される。UVインクが塗布されると、図2に示すように、電子部品3の上面に印刷部17が形成される。なお、インク塗布装置4でUVインクが同時に塗布される電子部品3の数量は4個には限定されず、印刷ヘッドの数量や電子部品3の配置ピッチ等の関係で、3個以下の場合もあれば、5個以上の場合もある。
検査装置8は、検査用のカメラ18と、カメラ18での撮影結果を表示するモニタ19とを備えている。この検査装置8では上述のように、インク塗布装置4で塗布されたUVインクによって電子部品3の上面に適切な文字列が形成されたか否かの検査が行われる。
インク硬化装置5では、電子部品3に塗布されたUVインクを硬化させる。このインク硬化装置5の詳細な構成については後述する。
基板巻取装置7は、上述の基板巻取リール13の他に、基板2と重なるスペーサ11を供給するスペーサ供給リール24と、基板2を装置内部へ引き込むとともに印刷システム1において基板2(搬送対象物9)を搬送するために径方向で対向する一対の搬送ローラ25とを備えている。この基板巻取装置7では、図1に示すように、装置内に引き込まれた基板2は、まず、下側にたるみ、その後、スペーサ供給リール24から供給されるスペーサ9とともに基板巻取リール13に巻き取られる。
搬送ローラ25には、図示を省略するモータが図示を省略するトルクリミッタを介して接続されている。また、搬送ローラ25には、基板2の係合孔2cと係合する係合突起(図示省略)が形成されている。本形態の印刷システム1では、この搬送ローラ25によって基板2の搬送が行われており、搬送ローラ25は、印刷システム1において、搬送対象物9を搬送する搬送装置となっている。この搬送ローラ25は、所定量回転した後に一定時間停止するというサイクルを繰り返す。すなわち、搬送ローラ25は、基板2を間欠的に搬送するように回転と停止を繰り返す。たとえば、搬送ローラ25は、搬送対象物9の種類に応じて、係合孔2cの形成ピッチPの1〜10倍の搬送量(搬送ピッチ)で基板2を間欠的に搬送する。
印刷システム1では、搬送ローラ25によって、基板供給装置6からインク塗布装置4へ間欠的に基板2が供給される。通常の動作モードにおいては、インク塗布装置4では、間欠的に搬送される基板2が停止するごとに、電子部品3の上面にUVインクが塗布される。また、検査装置8では、間欠的に搬送される基板2が停止するごとに、UVインクの塗布状態の検査が行われる。UVインクの塗布および検査が終わった基板2は、搬送ローラ25によって、インク硬化装置5内を間欠的に搬送されて、インク硬化装置5内でUVインクの硬化が行われる。また、インク硬化装置5を搬出された基板2は、基板巻取装置7で、スペーサ11とともに巻き取られる。
(インク硬化装置の構成)
図3は、図1のX−X方向からインク硬化装置5の断面を示す断面図である。図4は、図3のY−Y方向からインク硬化装置5の断面を示す断面図である。図5は、図3のZ−Z方向からシャッター部材36および移動機構37周辺の構成を示す平面図である。図6は、図3に示すシャッター部材36の配置状態を説明するための図である。なお、図5では、便宜上、搬送対象物9の図示を省略している。また、図6では、搬送対象物9の間欠搬送時における搬送対象物9の間欠的な停止状態を示している。さらに、以下の説明では、図3の左右方向を「前後方向」と表記し、特に、図3の左側を「前面側」、右側を「後面側」と表記する。また、図3の上下方向を「上下方向」と表記する。さらに、上述のように、図3の紙面垂直方向を「搬送方向」と表記し、特に、図3の紙面手前側を「下流側」、紙面奥側を「上流側」と表記する。
インク硬化装置5は、図3から図5に示すように、搬送対象物9が搬送される搬送部である搬送路34と、搬送対象物9に向かって紫外線を照射して印刷部17のUVインクを硬化させる紫外線照射部35と、上下方向で搬送路34と紫外線照射部35との間に配置されたシャッター部材36と、搬送対象物9の搬送方向Vの上流側および下流側にシャッター部材36を移動させる移動機構37と、搬送対象物9の上方の温度を検出する温度検出器(温度計)38と、搬送路34、紫外線照射部35およびシャッター部材36等が収納される筐体39と、筐体39の下方へ筐体39内の排気を行う排気手段40と、筐体39の上方へ筐体39内の空気を吸引して紫外線照射部35の冷却を行う冷却手段41と、紫外線照射部35を上下方向へ案内するために筐体39に取り付けられた2本の摺動ガイド42、42とを備えている。また、インク硬化装置5は上述のように、架台10に載置されている。
搬送路34は、図3等に示すように、前後方向の両側に配置された2つのガイド43、43を備えている。このガイド43、43は、基板2の幅方向(前後方向)両端を支持するとともに、基板2を搬送方向へ案内する。
紫外線照射部35は、図3および図4に示すように、搬送路34の上方に配置されている。この紫外線照射部35は、紫外線ランプ44と、紫外線ランプ44の上方に配置され、紫外線ランプ44が発した光を搬送対象物9に向けて反射する反射板(反射鏡)45と、紫外線ランプ44から搬送対象物9へ照射される紫外線の強度を調整する2枚の熱線遮蔽板(熱線カットフィルター)46、46と、これらの構成が取り付けられるケース体47とを備えている。
本形態の紫外線ランプ44は、真空管の一種であるマグネトロンを利用した無電極型のランプ(マグネトロン式ランプ)である。本形態では、紫外線ランプ44の内部でマイクロ波を発生させるための永久磁石(図示省略)がケース体47に収納されている。なお、紫外線ランプ44は、マグネトロン式ランプには限定されず、発光物質として水銀に加え所定の金属ハロゲン化物質が封入されたメタルハロイドランプであっても良い。また、紫外線ランプ44は、図4に示すように、搬送方向Vでは、紫外線照射部35の中心位置に配置されている。
2枚の熱線遮蔽板46、46は、上下方向に離間した状態で重なるようにケース体47に取り付けられ、紫外線ランプ44の下方に配置されている。この熱線遮蔽板46、46は、たとえば、ダイクロイックミラーであり、搬送対象物9へ照射される熱線をカットする機能を果たす。また、2枚の熱線遮蔽板46、46によって、紫外線ランプ44が発する紫外線の強度に対して、搬送対象物9へ照射される紫外線の強度が大略25%まで低減される。
なお、紫外線ランプ44は、経時的に劣化する。そのため、本形態では、紫外線ランプ44の劣化の程度に合わせて、紫外線ランプ44の下方に配置される熱線遮蔽板46、46の枚数が変更される。たとえば、インク硬化装置5の稼動開始から所定期間では、紫外線ランプ44が発する紫外線の強度が高いため、2枚の熱線遮蔽板46、46が紫外線ランプ44の下方に配置される。また、所定期間を経過すると、紫外線ランプ44が発する紫外線の強度が低下するため、1枚の熱線遮蔽板46がケース体47から取り外され、1枚の熱線遮蔽板46のみが紫外線ランプ44の下方に配置される。
ケース体47の前面および後面には、摺動ガイド42、42に係合するとともに、摺動性に優れる摺動部材48、48が固定されている。この摺動部材48、48と、摺動ガイド42、42とによって、紫外線照射部35は、上下方向へスライド可能に構成されている。本形態では、手動で紫外線照射部35の上下方向のスライドが行われる。具体的には、摺動ガイド42、42に沿って手動で、紫外線照射部35を上下動させ、所定の位置にネジ等の固定手段で紫外線照射部35を固定する。なお、モータ等の駆動手段を設けて、紫外線照射部35を自動で上下動させても良い。
この紫外線照射部35の上下動は、紫外線ランプ44の劣化の程度に合わせて行われる。たとえば、インク硬化装置5の稼動開始時には、紫外線照射部35を上限に固定し、その後、紫外線ランプ44の劣化の程度に合わせて、紫外線照射部35をしだいに下降させる。本形態では、上述した熱線遮蔽板46、46の枚数の調整と、紫外線照射部35の固定位置の上下方向の調整とによって、紫外線ランプ44が経時的に劣化した場合であっても、搬送対象物9に対して適切な強度の紫外線を照射することが可能になる。
シャッター部材36は、紫外線照射部35から搬送対象物9へ照射される紫外線の照射領域を規制する機能を果たしている。本形態のシャッター部材36は、搬送方向Vの上流側に配置される第1シャッター部材50と、搬送方向Vの下流側に配置される第2シャッター部材51とから構成されている。具体的には、図5に示すように、紫外線照射部35の搬送方向Vの中心位置CLよりも上流側に第1シャッター部材50が配置され、第1シャッター部材50は、中心位置CLよりも上流側で移動可能となっている。また、図5に示すように、中心位置CLよりも下流側に第2シャッター部材51が配置され、第2シャッター部材51は、中心位置CLよりも下流側で移動可能となっている。
第1シャッター部材50および第2シャッター部材51はともに、たとえば、ステンレス鋼板等の金属薄板で形成されている。この第1シャッター部材50および第2シャッター部材51にはそれぞれ、移動機構37を構成する後述の第1可動ブラケット53または第2可動ブラケット55に取り付けるための取付部50a、51aが前後方向の外側に突出するように形成されている。また、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51はともに、図5等に示すように、搬送路34の上面の前後方向全体を覆っている。すなわち、ガイド43、43によって構成される搬送路34の前後方向の幅よりも、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51の前後方向の幅が広くなっている。
移動機構37は、第1シャッター部材50を移動させるための駆動源となる第1モータ52および第1シャッター部材50が取り付けられる第1可動ブラケット53を備える第1の移動機構と、第2シャッター部材51を移動させるための駆動源となる第2モータ54および第2シャッター部材51が取り付けられる第2可動ブラケット55を備える第2の移動機構とから構成されている。すなわち、本形態では、第1シャッター部材50と第2シャッター部材51とは、別個の移動機構によって、搬送方向Vの上流側および下流側に個別に移動可能となっている。
本形態の第1モータ52および第2モータ54はともにステッピングモータである。この第1モータ52および第2モータ54は、筐体39の底面部39aの下側で、かつ、搬送路34よりも前後方向の外側に配置された状態で、底面部39aの下面側に固定されている。また、第1モータ52の出力軸52aおよび第2モータ54の出力軸54aにはそれぞれ、第1シャッター部材50または第2シャッター部材51を移動させるための送りネジ(オネジ)が形成されている。
第1可動ブラケット53および第2可動ブラケット55はともにブロック状の部材である。この第1可動ブラケット53および第2可動ブラケット55の下端側にはそれぞれ、図3等に示すように、出力軸52a、54aのオネジに螺合するメネジが形成された貫通孔53a、55aが設けられている。また、第1可動ブラケット53の上面には第1シャッター部材50の取付部50aが固定され、第2可動ブラケット55の上面には第2シャッター部材51の取付部51aが固定されている。本形態では、第1モータ52および第2モータ54が底面部39aの下面側に固定されているため、底面部39aには、図5に示すように、第1可動ブラケット53、第2可動ブラケット55が搬送方向Vの上流側および下流側に移動できるように、開口部39b、39bが形成されている。
本形態では、第1モータ52が駆動すると、第1可動ブラケット53の上面に固定された第1シャッター部材50が搬送方向Vの上流側または下流側に移動する。また、第2モータ54が駆動すると、第2可動ブラケット55の上面に固定された第2シャッター部材51が搬送方向Vの上流側または下流側に移動する。たとえば、第1シャッター部材50は、下流側端が中心位置CLとほぼ一致する位置(図5の二点鎖線で示す位置)から上流側に向かって所定範囲内で移動する。また、第2シャッター部材51は、上流側端が中心位置CLとほぼ一致する位置(図5の二点鎖線で示す位置)から下流側に向かって所定範囲内で移動する。具体的には、たとえば、基板2の係合孔2cの形成ピッチPが5mmで、搬送ローラ25による基板2の搬送ピッチが形成ピッチPの1〜10倍である場合には、第1シャッター部材50は、図5の二点鎖線で示す位置から上流側に向かって約25mmの範囲で移動し、第2シャッター部材51は、図5の二点鎖線で示す位置から下流側に向かって約25mmの範囲で移動する。すなわち、第1シャッター部材50の下流側端と第2シャッター部材51の上流側端との隙間G(図5参照)は、たとえば、0〜50mmとなる。
なお、インク硬化装置5には、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51を搬送方向Vへ案内するガイド部材(図示省略)が設けられており、このガイド部材によって、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51は搬送方向Vの上流側および下流側へ適切に案内される。
上述のように、第1モータ52や第2モータ54の駆動に伴い、第1シャッター部材50や第2シャッター部材51が移動する。そして、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51を所定位置に配置することで、紫外線照射部35から搬送対象物9へ照射される紫外線の照射領域が規制される(すなわち、紫外線の照射範囲が設定される)。
たとえば、基板21に電子部品31が実装され、かつ、搬送ローラ25による間欠的な搬送ピッチが形成ピッチPの6倍(配置ピッチP1の2倍)である場合には、図6(A)に示すように、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51が配置される。すなわち、基板21が間欠搬送される際の停止時に、第1シャッター部材50と第2シャッター部材51との隙間Gの中に2個の電子部品31が配置されるように、隙間Gが設定される。また、基板21に電子部品31が実装され、かつ、搬送ローラ25による間欠的な搬送ピッチが形成ピッチPの9倍(配置ピッチP1の3倍)である場合には、図6(B)に示すように、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51が配置される。すなわち、基板21が間欠搬送される際の停止時に、第1シャッター部材50と第2シャッター部材51との隙間Gの中に3個の電子部品31が配置されるように、隙間Gが設定される。さらに、基板22に電子部品32が実装され、かつ、搬送ローラ25による間欠的な搬送ピッチが形成ピッチPの10倍(配置ピッチP2の2倍)である場合には、図6(C)に示すように、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51が配置される。すなわち、基板32が間欠搬送される際の停止時に、第1シャッター部材50と第2シャッター部材51との隙間Gの中に2個の電子部品32が配置されるように、隙間Gが設定される。このように、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51は、搬送対象物9の種類や搬送ローラ25の搬送ピッチに応じて配置される。すなわち、紫外線の照射領域は、搬送対象物9の種類や搬送ローラ25の搬送ピッチに応じて設定される。
温度検出器38は、図4等に示すように、上下方向で第1シャッター部材50と紫外線照射部35との間に配置されている。この温度検出器38は、筐体39の前面側から後面側に向かって伸びるように筐体39に固定された取付部材57の先端に固定されている。
排気手段40は、図3等に示すように、架台10の内部に配置され筐体39の内部の空気を吸引する吸引ブロア58と、吸引ブロア58と筐体39の内部とを接続する配管59と、吸引ブロア58から架台10の外部へ排気を行うための配管60とを備えている。配管59は、筐体39の底面部39aの略中心位置に形成された開口部に固定されるとともに、架台10の上面に形成された開口部に挿通されている。吸引ブロア58には、配管59の下端が固定されている。また、吸引ブロア58には配管60の一端が固定され、配管60の他端は架台10の後面側に突出している。吸引ブロア58によって、筐体39の内部から吸引された空気は、架台10の後面側へ排気される。具体的には、図3等に示すように、筐体39の内部における搬送対象物9の下方の空気が吸引ブロア58によって吸引されて、架台10の後面側へ排気される。
本形態では、温度検出器38の検出結果に基づいて排気手段40による排気が行われる。すなわち、温度検出器38によって検出された搬送対象物9の上方の温度が所定の温度を越える場合または所定の温度以上となった場合に、吸引ブロア58が起動されて排気が行われる。この際には、たとえば、温度検出器38によって検出された搬送対象物9の上方の温度に応じて、吸引ブロア58の吸引力を変えながら排気が行われる。すなわち、搬送対象物9の上方の温度が高ければ吸引ブロア58の吸引力を強くし、搬送対象物9の上方の温度がそれほど高くなければ吸引ブロア58の吸引力を弱くして、排気が行われる。
具体的には、紫外線による熱の影響で、搬送対象物9に不具合が生じることのないように(たとえば、電子部品3および塗布されたUVインクが劣化しないように、また、基板2が変形することがないように)、温度検出器38の検出結果に基づいて、筐体39の内部の排気が行われる。すなわち、搬送対象物9の温度を所定温度(たとえば、200℃)以下に維持するように、排気手段40によって筐体39の内部の排気が行われる。
なお、本形態では、排気手段40によって、筐体39の下方へ筐体39内の排気を行っているが、たとえば、筐体39の後面側に吸引ブロア58を配置して、筐体39の後面側へ排気を行っても良い。
冷却手段41は、図3等に示すように、筐体39の上方に配置され筐体39の内部の空気を吸引する吸引ブロア61と、吸引ブロア61と筐体39の内部とを接続する配管62と、吸引ブロア61から印刷システム1の外部へ排気を行うための配管63とを備えている。配管62は、筐体39の上面部39bの略中心位置に形成された開口部に固定されている。吸引ブロア61には、配管62の上端が固定されている。また、吸引ブロア61には配管63の一端が固定されている。
本形態では、図3および図4に示すように、筐体39の内部における紫外線照射部35の上方の空気が吸引ブロア61によって吸引されて、印刷システム1の外部へ排気される。また、本形態の吸引ブロア61は常時起動されている。すなわち、本形態では、冷却手段41によって、紫外線照射部35の上方の空気が常時吸引され、紫外線照射部35の冷却が常時行われている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のインク硬化装置5は、紫外線照射部35から搬送対象物9へ照射される紫外線の照射領域を規制するシャッター部材36と、シャッター部材36を搬送方向Vの上流側および下流側に移動させる移動機構37とを備えている。そのため、シャッター部材36(具体的には第1シャッター部材50および第2シャッター部材51)によって、搬送対象物9へ照射される紫外線の照射領域を適切に設定できる。すなわち、シャッター部材36を移動させるという簡易な構成で、搬送対象物9の、UVインクを硬化させたい部分にのみ紫外線を照射することが可能となり、搬送対象物9に対する紫外線の熱の影響を適切に抑制できる。たとえば、樹脂で形成され、紫外線の熱の影響を受けて変形等の不具合が生じやすい基板2への紫外線の照射時間をシャッター部材36によって必要最小限に抑えることが可能となる。その結果、基板2の温度が過度に上昇することなく、基板2を適切に保護できる。
特に本形態では、搬送対象物9が搬送ローラ25によって間欠的に搬送されるため、搬送対象物9の搬送ピッチに応じて、搬送対象物9へ照射される紫外線の照射領域を設定できる。そのため、搬送対象物9の、UVインクを硬化させたい部分にのみ、より適切に紫外線を照射することができる。
また、本形態の印刷システム1のように、いわゆるリール・ツウ・リールの印刷システムでは、必要以上の紫外線が、紫外線照射部35から搬送対象物9に照射されやすくなるが、本形態のインク硬化装置5では、紫外線の照射領域を適切に設定できるため、搬送対象物9に対する紫外線の熱の影響を抑制することが可能になる。
本形態のインク硬化装置5は、シャッター部材36として、第1シャッター部材50と第2シャッター部材51との2つの部材を備えている。そのため、第1シャッター部材50によって、紫外線照射部35の上流側の紫外線の照射範囲を適切に設定でき、第2シャッター部材51によって、紫外線照射部35の下流側の紫外線の照射範囲を適切に設定できる。すなわち、搬送方向Vにおいて、紫外線照射部35を中心とした適切な紫外線の照射範囲を設定できる。また、本形態では、第1シャッター部材50と第2シャッター部材51とが、搬送方向Vの上流側および下流側に個別に移動可能となっているため、紫外線照射部35を中心とした上流側の照射範囲および下流側の照射範囲を任意に設定できる。
また、本形態のインク硬化装置5は、温度検出器38と、温度検出器38の検出結果に基づいて筐体39内の排気を行う排気手段40とを備えている。そのため、温度検出器38の検出結果に基づいて、搬送対象物9に紫外線の熱の影響が生じないように(たとえば、基板2が紫外線の熱で変形等しないように)、筐体39内部の排気を行うことができる。すなわち、温度検出器38と排気手段40とを用いた簡易な構成で、搬送対象物9に対する紫外線の熱の影響を適切に抑制できる。
本形態では、インク硬化装置5は、排気手段40に加え、紫外線照射部35の冷却を行う冷却手段41を備えている。そのため、温度検出器38の検出結果にかかわらず、筐体39内の空気を吸引して、紫外線照射部35の温度上昇を適切に防止できる。また、紫外線照射部35と搬送対象物9の冷却を別々に行うことができるため、UVインクの印刷条件やUVインクの硬化条件等を独立して任意に設定できる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。
上述した形態では、シャッター部材36は、第1シャッター部材50と第2シャッター部材51とから構成され、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51は、それぞれ別個の移動機構によって、個別に移動可能となっている。この他にもたとえば、1つの移動機構によって、第1シャッター部材50および第2シャッター部材51が同時に移動するように構成しても良い。また、第1シャッター部材50または第2シャッター部材51のいずれか一方のみを移動可能とし、いずれか他方が固定されても良い。さらに、シャッター部材36を1つのシャッター部材で構成しても良い。
また、上述した形態では、移動機構37を構成する第1モータ52および第2モータ54はステッピングモータである。この他にもたとえば、第1モータ52および第2モータ54は、DC(直流)モータやAC(交流)モータであっても良い。また、移動機構37は、ステッピングモータ等の回転型のモータを用いて構成されたものには限定されず、リニアモータやシリンダ等のアクチュエータを用いて構成したものであって良い。
さらに、上述した形態では、温度検出器38は、上下方向で第1シャッター部材50と紫外線照射部35との間に配置されている。この他にもたとえば、温度検出器38は、上下方向で第1シャッター部材50または第2シャッター部材51と搬送路34との間に配置されても良い。また、搬送路34の下方に温度検出器38が配置されても良い。さらに、温度検出器38によって直接、搬送対象物9の温度を計測しても良い。
さらにまた、上述した形態では、基板2に実装された電子部品3に印刷が行われている。この他にもたとえば、電子部品3が実装されているか否かにかかわらず、基板2に印刷が行われても良い。この場合、電子部品3が実装されていなければ、基板2のみが搬送対象物になる。また、基板2に実装されていない状態の電子部品3のみを搬送して、電子部品3に印刷が行われても良い。この場合、電子部品3のみが搬送対象物となる。
また、上述した形態では、搬送対象物9が間欠的に搬送される印刷システム1を例に実施の形態にかかるインク硬化装置5の構成を説明したが、インク硬化装置5の構成は、搬送対象物9が連続的に搬送される印刷システムにおいても適用可能である。また、インク硬化装置5の構成は、リール・ツー・リールの印刷システム以外の印刷システムにも適用できる。
さらに、上述した形態では、図6に示すように、1回の間欠搬送動作で、ある電子部品3が隙間Gの中に入って停止し、次の間欠搬送動作でその電子部品3は、隙間Gから外れている。この他にもたとえば、2回等の複数の間欠搬送動作の間、ある電子部品3が隙間Gの中に入り続けていても良い。
本発明の実施の形態にかかる印刷システムの概略構成を示す図である。 図2(A)は、図1に示す搬送対象物の一例を拡大して示す拡大平面図であり、図2(B)は、図1に示す搬送対象物の他の例を拡大して示す拡大平面図である。 図1のX−X方向からインク硬化装置の断面を示す断面図である。 図3のY−Y方向からインク硬化装置の断面を示す断面図である。 図3のZ−Z方向からシャッター部材および移動機構周辺の構成を示す平面図である。 図3に示すシャッター部材の配置状態を説明するための図である。
符号の説明
1 印刷システム
4 インク塗布装置
5 インク硬化装置
6 基板供給装置(搬送対象物供給装置)
7 基板巻取装置(搬送対象物巻取装置)
9 搬送対象物
17 印刷部
25 搬送ローラ(搬送装置)
34 搬送路(搬送部)
35 紫外線照射部
36 シャッター部材
37 移動機構
38 温度検出器
39 筐体
40 排気手段
41 冷却手段
50 第1シャッター部材
51 第2シャッター部材
V 搬送方向

Claims (5)

  1. 紫外線硬化型のインクが塗布された印刷部を有する搬送対象物が搬送される搬送部と、上記搬送対象物に向かって紫外線を照射して上記インクを硬化させる紫外線照射部と、上記搬送部と上記紫外線照射部との間に配置され、上記紫外線照射部から上記搬送対象物へ照射される紫外線の照射領域を規制するシャッター部材と、上記搬送対象物の搬送方向の上流側および下流側に上記シャッター部材を移動させる移動機構とを備えるとともに、
    上記シャッター部材として、上記搬送方向の上流側に配置され、上記移動機構によって移動する第1シャッター部材と、上記搬送方向の下流側に配置され、上記移動機構によって移動する第2シャッター部材とを備えることを特徴とするインク硬化装置。
  2. 紫外線硬化型のインクが塗布された印刷部を有する搬送対象物が搬送される搬送部と、上記搬送対象物に向かって紫外線を照射して上記インクを硬化させる紫外線照射部と、上記搬送部と上記紫外線照射部とが収納される筐体と、上記搬送対象物または上記筐体内の温度を検出する温度検出器と、該温度検出器の検出結果に基づいて上記筐体内の排気を行う排気手段とを備えることを特徴とするインク硬化装置。
  3. 前記排気手段に加え、前記紫外線照射部の温度上昇を防止するために、前記筐体内の空気を吸引して前記紫外線照射部の冷却を行う冷却手段を備えることを特徴とする請求項2記載のインク硬化装置。
  4. 請求項1記載のインク硬化装置と、前記搬送対象物に前記インクを塗布するインク塗布装置と、前記搬送対象物を上記インク塗布装置に供給する搬送対象物供給装置と、前記インク硬化装置で前記インクが硬化された後の前記搬送対象物を巻き取る搬送対象物巻取装置と、前記搬送対象物を間欠的に搬送する搬送装置とを備えることを特徴とする印刷システム。
  5. 前記搬送対象物供給装置から供給される前記搬送対象物と、前記搬送対象物巻取装置で巻き取られる前記搬送対象物とがつながっていることを特徴とする請求項4記載の印刷システム。
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