JP2007275450A - 遊技機 - Google Patents

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智昭 栗田
Shin Katayama
慎 片山
Shunichi Nakano
俊一 中野
Tatsuaki Oshima
龍明 大島
Ryohei Tanaka
良平 田中
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Abstract

【課題】遊技状態が遊技者にとって不利な遊技状態であるかどうかを遊技者が識別できない状況を生み出すことができる遊技機を提供する。
【解決手段】複数の遊技状態には、一般遊技状態と、大役に当選する確率が低く且つ小役に当選する確率が一般遊技状態と略同じに設定されており、SBの当選時に一般遊技状態に移行する減少ボーナス遊技状態とが含まれている。減少ボーナス遊技状態に対する演出抽選テーブルでは、SBの当選時に、減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態への移行を報知しない演出が選ばれる抽選確率が、その移行を報知する演出が選ばれる抽選確率に比べて高く設定されている。これにより、演出制御基板80のCPU83は、遊技状態が減少ボーナス遊技状態である場合、SBの当選時に、減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態への移行を報知しない演出を高い頻度で画像表示部30等に行わせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技の状況に応じて各種の遊技の演出を行う回胴式遊技機等の遊技機に関するものである。
上記の遊技機の一つである回胴式遊技機には、一般に、複数の図柄が記された三つの回胴リールと、三つの回胴リールの回転開始を指示するためのスタートレバーと、各回胴リールの回転停止を指示するための三つの停止ボタンと、演出手段と、主制御基板と、演出制御基板とが設けられている。遊技者がスタートレバーを操作すると、三つの回胴リールの駆動が開始し、各停止ボタンを押下すると、当該停止ボタンに対応する回胴リールの駆動が停止する。
主制御基板は、回胴リールの制御等、遊技内容の制御を行うものである。この主制御基板は、遊技状態の管理をも行う。例えば、遊技状態が一般遊技状態である場合にBB(ビッグボーナス)に当選すると、主制御基板は、遊技状態を一般遊技状態からRT(リプレイタイム)遊技状態に移行させる(例えば、特許文献1参照。)。RT遊技状態は、リプレイ役に当選する確率が高く設定された遊技状態であり、所定回数のRTゲームを消化するまで継続する。そして、所定回数のRTゲームを消化すると、主制御基板は、遊技状態をRT遊技状態からBB内部中状態に移行させる。遊技機がBB内部中状態にあれば、遊技者は、停止ボタンを操作して、BBに関する図柄を揃え、BBに入賞することが可能である。また、演出制御基板は、主制御基板からの指令信号に基づいて演出内容を決定し、その演出内容にしたがって演出手段を制御する。演出手段は、遊技の状況に応じて遊技に関わる演出を行う。
特開2003−299788号公報
上記の回胴式遊技機では、遊技状態がRT遊技状態であっても、RTゲームの回数は決まっているため、遊技者は、あと何回ぐらいゲームを行うと、遊技状態がBBに入賞することが可能なBB内部中状態に移行するのかを比較的容易に推定することができる。ところで、回胴式遊技機には、上述した各遊技状態以外にも、様々な遊技状態を設けることが可能である。これにより、遊技状態に応じて多彩な内容のゲームを行うことができるようになる。また、回胴式遊技機には、遊技媒体を獲得する点で遊技者にとって有利な遊技状態だけでなく、遊技者にとって不利な遊技状態を設けることも可能である。このような遊技者にとって不利な遊技状態を設けた場合には、遊技状態がかかる不利な遊技状態に移行するということを遊技者に悟られないようにしなければならない。もし一般遊技状態からその不利な遊技状態への移行が、その移行時に直ちに遊技者に知られてしまうと、ゲームを続行しようとする遊技者の意欲を低下させてしまうおそれがあるからである。このため、遊技者にとって不利な遊技状態が設けられた場合には、遊技状態が遊技者にとって不利な遊技状態であるかどうかを遊技者が識別できない状況を生み出すことができる遊技機の実現が望まれている。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、遊技状態が遊技者にとって不利な遊技状態であるかどうかを遊技者が識別できない状況を生み出すことができる遊技機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、遊技者に有利な遊技を実行することができる大役に当選する確率が高く設定された第一の遊技状態と、この第一の遊技状態よりも前記大役に当選する確率が低く且つ所定数量の遊技媒体の払出を受けることができる小役に当選する確率が前記第一の遊技状態と略同じに設定されており、小役当選時に当該小役に入賞すれば払出を受けることができる遊技媒体の累積数量である累積払出数量が規定の数量に達したこと又は前記大役若しくは前記小役以外の特定の役に当選したことに基づいて前記第一の遊技状態に移行する第二の遊技状態とを含む複数の遊技状態を有し、各遊技状態に応じて所定内容の遊技を実行する遊技機であって、遊技が開始されたときに行われる役抽選の結果又はその遊技の結果に基づいて遊技状態の移行を制御すると共に、前記役抽選の結果に関する指令信号又はその遊技の結果に関する指令信号を出力する遊技制御手段と、この遊技制御手段からの指令信号に基づいて遊技に関わる演出を行う演出手段と、この演出手段が行う各演出内容についての抽選確率を前記役抽選の結果又はその遊技の結果毎に定める演出抽選テーブルを各遊技状態に対応して記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されている演出抽選テーブルを用いた演出抽選を、前記遊技制御手段から送られた前記役抽選の結果に関する指令信号又はその遊技の結果に関する指令信号に基づいて行うことにより演出内容を決定し、その決定した演出内容にしたがって前記演出手段を制御する演出制御手段と、を具備し、前記第二の遊技状態に対する前記演出抽選テーブルでは、前記役抽選の結果が前記特定の役の当選であるときに、遊技状態が前記第二の遊技状態から前記第一の遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、遊技状態が前記第二の遊技状態から前記第一の遊技状態に移行することを報知する演出が選ばれる抽選確率に比べて高く設定されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、前記第二の遊技状態に対する前記演出抽選テーブルは前記第二の遊技状態における遊技媒体の累積払出数量に応じて複数種類設けられており、前記第二の遊技状態に対する前記複数種類の演出抽選テーブルでは、前記役抽選の結果が前記特定の役の当選であるときに、遊技状態が前記第二の遊技状態から前記第一の遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、遊技媒体の累積払出数量が前記規定の数量に近づくにつれて低くなるように設定されていることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明では、複数の遊技状態の中に、大役に当選する確率が高く設定された第一の遊技状態と、第二の遊技状態とが含まれている。この第二の遊技状態は、第一の遊技状態よりも大役に当選する確率が低く(当該確率がゼロである場合を含む。)且つ小役に当選する確率が第一の遊技状態と略同じに設定されているため、遊技者にとっては不利な遊技状態である。そして、本発明では、第二の遊技状態に対する演出抽選テーブルにおいて、役抽選の結果が特定の役の当選であるときに、遊技状態が第二の遊技状態から第一の遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、遊技状態が第二の遊技状態から第一の遊技状態に移行することを報知する演出が選ばれる抽選確率に比べて高く設定されている。これにより、演出制御手段は、遊技状態が第二の遊技状態である場合、役抽選の結果が特定の役の当選であるときに、遊技状態が第二の遊技状態から第一の遊技状態に移行することを報知しない演出を高い頻度で演出手段に行わせることになる。このため、遊技状態が第一の遊技状態、第二の遊技状態のいずれであるかを遊技者が識別できない状況を生み出すことができるので、遊技状態が第一の遊技状態、第二の遊技状態のいずれであっても、遊技者には、遊技状態が第一の遊技状態であると認識させて遊技を行わせることができる。このとき、実際には遊技状態が遊技者にとって不利な第二の遊技状態であったとしても、そのことを遊技者は知らないので、遊技者の遊技継続意欲が低下することはない。
請求項2記載の発明では、第二の遊技状態に対する演出抽選テーブルは第二の遊技状態における遊技媒体の累積払出数量に応じて複数種類設けられており、第二の遊技状態に対する複数種類の演出抽選テーブルにおいては、役抽選の結果が特定の役の当選であるときに、遊技状態が第二の遊技状態から第一の遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、遊技媒体の累積払出数量が規定の数量に近づくにつれて低くなるように設定されている。これにより、演出制御手段は、遊技状態が第二の遊技状態である場合、遊技媒体の累積払出数量が規定の数量に近づくにしたがって、役抽選の結果が特定の役の当選であるときに、遊技状態が第二の遊技状態から第一の遊技状態に移行することを報知する演出をより高い頻度で演出手段に行わせることになる。このため、かかる演出の実行により遊技者に次回以降の遊技での大役当選の可能性を期待させることができるので、遊技者の遊技継続意欲を高めることができる。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である遊技機の概略正面図、図2はその遊技機の概略ブロック図である。ここでは、遊技機が、いわゆるパチスロ機といわれる回胴式遊技機である場合について説明する。
本実施形態の回胴式遊技機は、図1及び図2に示すように、第一回胴リール11a,第二回胴リール11b,第三回胴リール11cと、表示窓12と、メダル投入口13と、クレジット数表示部14と、MAXベットボタン15と、一枚投入ボタン16と、ベット枚数表示部17と、スタートレバー18と、第一停止ボタン19a,第二停止ボタン19b,第三停止ボタン19cと、清算ボタン21と、払出数表示部22と、メダル放出口23と、メダル受皿24と、払出装置25と、画像表示部30と、電飾表示部40と、スピーカ部50と、投入メダル検出センサ61と、MAXベットボタン操作検出センサ62と、一枚投入ボタン操作検出センサ63と、スタートレバー操作検出センサ64と、第一停止ボタン操作検出センサ65a,第二停止ボタン操作検出センサ65b,第三停止ボタン操作検出センサ65cと、第一回胴リール駆動手段66a,第二回胴リール駆動手段66b,第三回胴リール駆動手段66cと、主制御基板70と、演出制御基板80とを備える。ここで、画像表示部30、電飾表示部40及びスピーカ部50が本発明の演出手段に該当する。
図1に示すように、回胴式遊技機の中央部のやや上側には、第一回胴リール11a、第二回胴リール11b、第三回胴リール11cが配設されている。各回胴リール11a,11b,11cは、複数の図柄を一列に配した図柄列を有しており、回転可能に構成されている。これらの回胴リール11a,11b,11cは、複数の図柄を変動させる変動表示及びその変動表示を停止させる停止表示が可能な図柄表示手段としての役割を果たすものである。第一回胴リール11aは第一回胴リール駆動手段66aにより駆動され、第二回胴リール11bは第二回胴リール駆動手段66bにより駆動され、そして、第三回胴リール11cは第三回胴リール駆動手段66cにより駆動される。ここで、各回胴リール駆動手段66a,66b,66cとしては、例えばステッピングモータが用いられる。これら回胴リール駆動手段66a,66b,66cの制御は、主制御基板70により行われる。
各回胴リール11a,11b,11cに配される図柄には、例えば、赤色の数字「7」図柄(赤7図柄)、青色の数字「7」図柄(青7図柄)、BAR図柄、リプレイ図柄、スイカ図柄、ベル図柄、チェリー図柄、青色のチェリー図柄(青チェリー図柄)、アルファベット「D」図柄(D図柄)等がある。各回胴リール11a,11b,11cの外周には、これらの図柄が合計21個若しくはそれ以下の個数、配されている。また、回胴リール11a,11b,11c毎に各図柄の数及び図柄の配置順序は異なっている。
図3は各回胴リール11a,11b,11cに配置される図柄列の一例を示す図である。図3の例では、各回胴リール11a,11b,11cに21個の図柄が配されている。また、各回胴リール11a,11b,11cにおいては、各図柄に図柄番号(0から20)が付されている。具体的に、第一回胴リール11aには、リプレイ図柄、ベル図柄、赤7図柄、スイカ図柄、リプレイ図柄、ベル図柄、BAR図柄、D図柄、チェリー図柄、リプレイ図柄、BAR図柄、スイカ図柄、ベル図柄、リプレイ図柄、青7図柄、スイカ図柄、リプレイ図柄、ベル図柄、BAR図柄、D図柄、チェリー図柄がこの順番で配されている。第二回胴リール11bには、ベル図柄、スイカ図柄、赤7図柄、BAR図柄、リプレイ図柄、ベル図柄、スイカ図柄、リプレイ図柄、ベル図柄、スイカ図柄、青7図柄、D図柄、リプレイ図柄、ベル図柄、スイカ図柄、BAR図柄、リプレイ図柄、ベル図柄、スイカ図柄、チェリー図柄、リプレイ図柄がこの順番で配されている。そして、第三回胴リール11cには、スイカ図柄、ベル図柄、赤7図柄、リプレイ図柄、チェリー図柄、ベル図柄、ベル図柄、BAR図柄、リプレイ図柄、D図柄、ベル図柄、青チェリー図柄、リプレイ図柄、スイカ図柄、ベル図柄、青7図柄、リプレイ図柄、スイカ図柄、ベル図柄、BAR図柄、リプレイ図柄がこの順番で配されている。尚、各回胴リール11a,11b,11cは、図3に示す図柄列が上から下に移動するように駆動される。
回胴式遊技機では、三つの回胴リール11a,11b,11cの停止時に表示される図柄を、各種の役に対応する図柄に揃えるというゲーム(遊技)が行われる。すなわち、三つの回胴リール11a,11b,11cが回転を開始した後に遊技者による停止ボタン19a,19b,19cの操作にしたがって三つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、三つの回胴リール11a,11b,11cに停止表示される図柄の組合せが各種の役に対応する図柄の組合せになれば、当該役の入賞となる。
表示窓12は回胴リール11a,11b,11cに対応する位置に設けられた透明な窓部である。遊技者は、図1に示すように、第一回胴リール11a、第二回胴リール11b、第三回胴リール11cの停止時において表示窓12からそれぞれの回胴リール11a,11b,11cに付された三つの図柄を目視することができる。
メダル投入口13は、遊技者がメダル(遊技媒体)を投入するための投入口である。投入メダル検出センサ61はメダル投入口13の内部に設けられており、メダルがメダル投入口13に投入されたことを検出するものである。投入メダル検出センサ61からの検出信号は主制御基板70に送られる。主制御基板70は、かかる投入メダル検出センサ61からの検出信号に基づいて、メダルが何枚投入されたのかを認識することができる。
表示窓12のすぐ下側には、クレジット数表示部14が設けられている。クレジット数表示部14は、メダルのクレジット数(貯留数)を所定の範囲内(例えば50枚以内)で表示するものである。メダル投入口13からメダルを投入すると、主制御基板70は、投入メダル検出センサ61からの信号に基づいて、現在のクレジット数からその投入したメダルの数だけ増加させた数を計数して貯留し、クレジット数表示部14に表示させる。また、主制御基板70は、ゲームにおいて所定の役が成立すると、その役に対応して払い出されるメダルの払出枚数を現在のクレジット数に加算し、その加算した数をクレジット数表示部14に表示させる。
MAXベットボタン15及び一枚投入ボタン16は、メダルを賭けてゲームを行う旨を指示するための遊技指示手段であり、表示窓12の左下側に設けられている。MAXベットボタン15は、メダルを三枚賭けてゲームを行うことを選択するボタンであり、また、一枚投入ボタン16は、メダルを一枚、二枚又は三枚賭けてゲームを行うことを選択するボタンである。具体的には、一枚投入ボタン16を一回押すことにより、メダルを一枚賭けてゲームを行うことが選択され、一枚投入ボタン16を二回押すことにより、メダルを二枚賭けてゲームを行うことが選択され、そして、一枚投入ボタン16を三回押すことにより、メダルを三枚賭けてゲームを行うことが選択される。すなわち、一枚投入ボタン16を三回押すことは、MAXベットボタン15を一回押すことと同じである。MAXベットボタン操作検出センサ62はMAXベットボタン15が押されたことを検出するものであり、一枚投入ボタン操作検出センサ63は一枚投入ボタン16が押されたことを検出するものである。各センサ62,63からの検出信号は、主制御基板70に送られる。これにより、主制御基板70は、メダルを何枚賭けてゲームを行うのかを認識することができる。
表示窓12の左下側には、ベット枚数表示部17が設けられている。かかるベット枚数表示部17は、当該ゲームにおいて賭けられたメダルの枚数を表示するものである。具体的には、一枚投入ボタン16が一回押されると、主制御基板70は、ベット枚数表示部17の「一」の部分に対応するランプを点灯させる。一枚投入ボタン16が二回押されると、主制御基板70は、ベット枚数表示部17の「二」の部分に対応するランプを点灯させる。そして、一枚投入ボタン16が三回押され、又はMAXベットボタン15が押されると、主制御基板70は、ベット枚数表示部17の「三」の部分に対応するランプを点灯させる。
本実施形態では、三つの回胴リール11a,11b,11cを停止させて所定の図柄を揃えるための入賞ラインが五つ設定されている。すなわち、表示窓12の上部、中央部、下部のそれぞれを通り水平方向に延びた三つのラインと、表示窓12の左上から右下に向かって延びるラインと、表示窓12の左下から右上に向かって延びるラインとである。メダルを何枚賭けるかに応じて、有効な入賞ラインが異なる。メダルを一枚賭けてゲームを行う場合には、表示窓12の中央部を通り水平方向に延びる一つの入賞ラインだけが有効な入賞ラインとなる。メダルを二枚賭けてゲームを行う場合には、表示窓12の上部、中央部、下部のそれぞれを通り水平方向に延びた三つの入賞ラインだけが有効な入賞ラインとなる。そして、メダルを三枚賭けてゲームを行う場合には、五つの入賞ラインすべてが有効な入賞ラインとなる。三つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、五つの入賞ラインのうち有効な入賞ライン上に所定の図柄が揃い、所定の役が成立すると、当該役の入賞となる。
スタートレバー18は、ゲームを開始する旨を指示するために遊技者が操作するものである。メダル投入口13から一回のゲームに必要な数のメダルが投入されるか、又は、既に一回のゲームに必要な数のメダルがクレジットされている状態でMAXベットボタン15の操作、若しくは一枚投入ボタン16の必要回数の操作のうちいずれかの操作が行われることにより、スタートレバー18の操作が可能となる。ここで、一回のゲームは、スタートレバー18が操作されることにより開始し、三つの停止ボタン19a,19b,19cがすべて押された後、次回のゲームを行うためにメダルが投入され又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下されることにより終了する。スタートレバー操作検出センサ64は、スタートレバー18が操作されたことを検出するものである。スタートレバー操作検出センサ64は、スタートレバー18が操作されたことを検出すると、ゲーム開始信号を主制御基板70に送る。主制御基板70は、投入メダル検出センサ61、MAXベットボタン操作検出センサ62、一枚投入ボタン操作検出センサ63のいずれかから信号を受けているときに、スタートレバー操作検出センサ64からゲーム開始信号を受けると、ゲーム開始の処理を行う。具体的には、主制御基板70は、ゲーム開始信号を受けると、乱数値を取得し、その乱数値に基づいて役の抽選処理を行うと共に、前回のゲーム開始信号の受信時から4.1秒以上経過していれば直ちに、4.1秒経過前であれば4.1秒経過後に、三つの回胴リール11a,11b,11cの回転動作を開始する。
第一停止ボタン19aは第一回胴リール11aの回転動作の停止を指示するためのものであり、第二停止ボタン19bは第二回胴リール11bの回転動作の停止を指示するためのものであり、第三停止ボタン19cは第三回胴リール11cの回転動作の停止を指示するためのものである。第一停止ボタン操作検出センサ65aは第一停止ボタン19aが押されたことを検出するものであり、第二停止ボタン操作検出センサ65bは第二停止ボタン19bが押されたことを検出するものであり、第三停止ボタン操作検出センサ65cは第三停止ボタン19cが押されたことを検出するものである。各停止ボタン操作検出センサ65a,65b,65cからの検出信号は、主制御基板70に送られる。主制御基板70は、停止ボタン操作検出センサ65a,65b,65cからの検出信号を受けると、当該停止ボタン操作検出センサに対応する回胴リールの回転動作を所定の制御方法により停止する。こうして、三つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、それらの回胴リール11a,11b,11cに付されている図柄が有効な入賞ライン上において特定の組合せとなると、役が成立することになる。
役の種類には、例えば、スイカ小役と、ベル小役と、チェリー小役と、リプレイ役と、三種類の大役(RB、BB、CT)と、減少ボーナス役と、二種類の特別役(SCT、SB)とがある。このうち、スイカ小役、ベル小役、チェリー小役は、小当りである小役と称されるものである。主制御基板70による役の抽選処理によりスイカ小役に当選したときには、遊技者は三つのスイカ図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。そして、三つのスイカ図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、スイカ小役が成立し、スイカ小役の入賞となる。また、主制御基板70による役の抽選処理によりベル小役に当選したときには、遊技者は三つのベル図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。そして、三つのベル図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、ベル小役が成立し、ベル小役の入賞となる。更に、主制御基板70による役の抽選処理によりチェリー小役に当選したときには、遊技者は第一回胴リール11aに配されたチェリー図柄を有効な入賞ライン上に停止させることが可能となる。そして、第一回胴リール11aに配されたチェリー図柄が有効な入賞ライン上に停止すると、チェリー小役が成立し、チェリー小役の入賞となる。このように小役が成立して、その入賞を果たしたときには、それぞれの小役の種類に応じて所定枚数のメダルが払い出される。例えば、スイカ小役の入賞時には15枚のメダルが、ベル小役の入賞時には10枚のメダルが、チェリー小役の入賞時には4枚のメダルが払い出される。
また、主制御基板70による役の抽選処理によりリプレイ役に当選したときには、遊技者は三つのリプレイ図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。三つのリプレイ図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、リプレイ役が成立し、リプレイ役の入賞となる。このリプレイ役が成立した場合には、回胴式遊技機は、再遊技の状態、すなわち、今回のゲームに賭けたメダルの枚数と同数のメダルが自動投入され、遊技者が新たにメダルを投入することなく、再度、ゲームを行うことが可能な状態となる。尚、本実施形態では、リプレイ役はメダルの払出しがないことから、リプレイ役を小役に含めていないが、次のゲームのための新たなメダルの投入操作が不要なので、そのゲームに使用したメダルが払い出されたと仮定して、リプレイ役を小役として取扱うことも可能である。
大役には、RB(レギュラーボーナス)、BB(ビッグボーナス)、CT(チャレンジタイム)という三種類の役がある。主制御基板70による役の抽選処理によりRBに当選すると、遊技者は、左から順に青7図柄・赤7図柄・青7図柄という図柄の組合せ(RB図柄)を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。RB図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、RBが成立し、RBの入賞となる。このRBが成立した場合には、回胴式遊技機は、RBゲームを実行する。RBゲームでは、所定回数以下のJACゲームが行われる。ここで、JACゲームとは、所定の図柄の組合せである役物を有効な入賞ライン上に揃えるゲームである。このJACゲームの入賞時には例えば15枚のメダルが払い出される。このため、遊技者は、かかるJACゲームを複数回行うことにより、多量のメダルを獲得することが可能である。RBゲームは、JACゲームが12回行われたとき又はJACゲームの入賞が8回に達したときに終了する。
また、主制御基板70による役の抽選処理によりBBに当選すると、遊技者は、三つの赤7図柄という図柄の組合せ(BB図柄)を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。BB図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、BBが成立し、BBの入賞となる。このBBが成立した場合には、回胴式遊技機は、BBゲームを実行する。BBゲームでは、RBゲームが複数回連続して行われる。これにより、遊技者は短期間に多量のメダルを獲得することができる。このBBゲームは、メダルの累積払出枚数(累積払出数量)が300枚を超えたときに終了する。更に、主制御基板70による役の抽選処理によりCTに当選すると、遊技者は、三つの青7図柄という図柄の組合せ(CT図柄)を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。CT図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CTが成立し、CTの入賞となる。このCTが成立した場合には、回胴式遊技機は、CTゲームを実行する。CTゲームでは、リール制御が特殊な制御状態となり、役の抽選結果に関係なく、遊技者の技量次第でいずれの小役をも有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。このCTゲームは、メダルの累積払出枚数が150枚を超えたとき又は役の抽選によりRB若しくはSBに当選したときに終了する。
主制御基板70による役の抽選処理により減少ボーナス役に当選すると、遊技者は、左から順にリプレイ図柄・ベル図柄・リプレイ図柄という図柄の組合せ(減少ボーナス図柄)を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。減少ボーナス図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、減少ボーナス役が成立し、減少ボーナス役の入賞となる。この減少ボーナス役が成立した場合には、回胴式遊技機は、減少ゲームを実行する。減少ゲームでは、各小役の当選確率が通常のゲーム中における当該小役の当選確率と同様に低く、しかも、BB及びCTに当選する機会が失われる。このため、減少ゲームは、上述のRBゲーム、BBゲーム、CTゲームと異なり、遊技者の保有するメダルの枚数が減少する可能性の高いゲームである。このことから、かかる減少ゲームを実行する契機を与える役のことを「減少」ボーナス役と称しているのである。これに対し、多量のメダル獲得が可能なゲームを実行する契機を与える大役(RB、BB、CT)は「増加ボーナス役」ともいうことができる。減少ゲームは、メダルの累積払出枚数が253枚を超えたとき又は役の抽選によりRB若しくはSBに当選したときに終了する。
特別役には、SCT(シングルチャレンジタイム)、SB(シングルボーナス)という二種類の役がある。主制御基板70による役の抽選処理によりSCTに当選すると、遊技者は、左から順に赤7図柄・チェリー図柄・D図柄という図柄の組合せ(SCT図柄)を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。SCT図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、SCTが成立し、SCTの入賞となる。このSCTが成立した場合には、回胴式遊技機は、CTゲームを一回だけ実行する。したがって、このCTゲームは、小役の入賞の有無に関わらず、そのゲーム限りで終了する。また、主制御基板70による役の抽選処理によりSBに当選すると、遊技者は、左から順に赤7図柄・D図柄・チェリー図柄又は青7図柄・チェリー図柄・チェリー図柄という図柄の組合せ(SB図柄)を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。SB図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、SBが成立し、SBの入賞となる。このSBが成立した場合には、回胴式遊技機は、JACゲームを一回だけ実行する。したがって、このJACゲームは、役物の入賞の有無に関わらず、そのゲーム限りで終了する。
払出数表示部22は、成立した役に対応して払い出されるメダルの払出枚数を表示するものである。払出数表示部22の制御は主制御基板70により行われる。メダル放出口23からは、例えば、遊技者が清算ボタン21を押した場合にそのときのクレジット数に対応する数のメダルが放出される。メダル受皿24は、メダル放出口23から放出されるメダルを蓄積するための皿である。また、払出装置25は、所定の回転機構(不図示)を利用してメダルを一枚ずつメダル放出口23から払い出す装置である。かかる払出装置25の動作は、主制御基板70により制御される。
画像表示部30は、表示窓12の上側に設けられている。本実施形態では、画像表示部30として液晶表示装置を用いている。かかる画像表示部30は、図1及び図2に示すように、液晶パネル31と、液晶パネル31を制御する液晶制御基板32とを有する。画像表示部30は、複数の文字、数字、図形やキャラクター等の画像を変動表示することにより、役の成立の予告、所定の情報の告知、その他の遊技に関わる演出を行う。例えば、大当り確定を予告するプレミアム演出を行ったり、有効な入賞ライン上に揃えるべき図柄の種類を告知したりする。この画像表示部30の演出制御は、主制御基板70からのコマンド(指令信号)に基づいて演出制御基板80により行われる。
電飾表示部40は、複数の表示用ランプを点灯表示することにより、各種の遊技状態を報知したり、遊技に関わる演出を行ったりするものである。本実施形態では、表示用ランプとして、発光ダイオード(light-emitting diode)を用いている。この電飾表示部40の制御は、主制御基板70からのコマンドに基づいて演出制御基板80により行われる。具体的に、電飾表示部40は、図1及び図2に示すように、トップランプユニット41と、左サイドランプユニット42と、右サイドランプユニット43と、左パネルランプユニット44と、右パネルランプユニット45とを有する。各ランプユニット41,42,43,44,45には、複数の発光ダイオードが含まれている。トップランプユニット41は、図1に示すように、前扉の裏側であってその外周の上部に設けられている。左サイドランプユニット42は、前扉の裏側であってその外周の左側の上部及び中央部に設けられ、右サイドランプユニット43は、前扉の裏側であってその外周の右側の上部及び中央部に設けられている。そして、左パネルランプユニット44は、前扉の裏側であって左サイドランプユニット42の内側に設けられ、右パネルランプユニット45は、前扉の裏側であって右サイドランプユニット43の内側に設けられている。
スピーカ部50は、音により遊技に関わる演出を行うものである。スピーカ部50の制御は、主制御基板70からのコマンドに基づいて演出制御基板80により行われる。かかるスピーカ部50は、図1及び図2に示すように、第一ドアスピーカ51と、第二ドアスピーカ52と、背面スピーカ53とを有する。第一ドアスピーカ51及び第二ドアスピーカ52はそれぞれ、前扉の裏側上部の左側、右側に設けられている。すなわち、図1において、前扉上部に点線で描いた円の部分が第一ドアスピーカ51及び第二ドアスピーカ52である。また、背面スピーカ53は回胴式遊技機の背面側に設けられている。
次に、主制御基板70について説明する。主制御基板70は、主に遊技内容やメダルの払出しの制御及び管理を行う。かかる主制御基板70は、図2に示すように、乱数発生手段71と、ROM72と、RAM73と、CPU74とを備えている。ROM72には、遊技内容の制御等に関する各種のプログラムが格納されている。また、RAM73は、データを一時的に記憶する作業用のメモリである。
CPU74は、ROM72に格納されたプログラムを実行することにより、遊技内容の制御を行ったり、演出制御基板80を制御することによって演出の制御を行ったりする。すなわち、CPU74は、スタートレバー18が操作されてゲームが開始される度に、各種の役の中から所定の役を抽選で決定する役抽選手段としての役割と、遊技状態の管理、回胴リール11a,11b,11cの駆動・停止処理、演出制御基板80へのコマンドの送信処理等を行う遊技制御手段としての役割とを果たす。
まず、遊技状態の管理について説明する。CPU74は、ゲームが開始されたときに行われる役抽選の結果又はそのゲームの結果に基づいて遊技状態の移行を制御する。図4は遊技状態の遷移を説明するための図である。本実施形態の回胴式遊技機では、遊技状態として、「一般遊技状態(第一の遊技状態)」、「RB内部中状態」、「BB内部中状態」、「CT内部中状態」、「RB遊技状態」、「BB遊技状態」、「CT遊技状態」、「減少ボーナス遊技状態(第二の遊技状態)」等の各種の遊技状態が設定されている。「一般遊技状態」とは、通常のゲームを行う通常の遊技状態のことである。一般遊技状態では、小役当選時に当該小役が成立したとき、及び、SB入賞時にJACゲームで役物が成立したときに、メダルの獲得が可能である。ここで、一般遊技状態では、SCTに当選することはない。遊技機が一般遊技状態にある場合、図4に示すように、乱数値に基づく役抽選によりRBに当選すると、次のゲーム時に遊技状態が一般遊技状態からRB内部中状態に移行する。また、BBに当選すると、次のゲーム時に遊技状態が一般遊技状態からBB内部中状態に移行し、CTに当選すると、次のゲーム時に遊技状態が一般遊技状態からCT内部中状態に移行する。更に、遊技機が一般遊技状態にある場合、図4に示すように、役抽選により減少ボーナス役に当選し、減少ボーナス図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、次のゲーム時に遊技状態は一般遊技状態から減少ボーナス遊技状態に移行する。
「RB内部中状態」は、遊技者自身の停止ボタン19a,19b,19cの操作によりRB図柄を有効な入賞ライン上に揃える機会が与えられた遊技状態である。遊技機がRB内部中状態にある場合、RB図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、図4に示すように、次のゲーム時に遊技状態はRB内部中状態からRB遊技状態に移行する。すなわち、RB内部中状態とは、RBの当選という役抽選が行われたゲームの次のゲームが開始されてからRBに入賞するまでの期間における遊技状態のことである。「BB内部中状態」は、遊技者自身の停止ボタン19a,19b,19cの操作によりBB図柄を有効な入賞ライン上に揃える機会が与えられた遊技状態である。遊技機がBB内部中状態にある場合、BB図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、図4に示すように、次のゲーム時に遊技状態はBB内部中状態からBB遊技状態に移行する。すなわち、BB内部中状態とは、BBの当選という役抽選が行われたゲームの次のゲームが開始されてからBBに入賞するまでの期間における遊技状態のことである。また、「CT内部中状態」は、遊技者自身の停止ボタン19a,19b,19cの操作によりCT図柄を有効な入賞ライン上に揃える機会が与えられた遊技状態である。遊技機がCT内部中状態にある場合、CT図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、図4に示すように、次のゲーム時に遊技状態はCT内部中状態からCT遊技状態に移行する。すなわち、CT内部中状態とは、CTの当選という役抽選が行われたゲームの次のゲームが開始されてからCTに入賞するまでの期間における遊技状態のことである。尚、以下では、「RB内部中状態」、「BB内部中状態」、「CT内部中状態」のことを、「ボーナス内部中状態」とも称することにする。
「RB遊技状態」は、遊技者が多量のメダルを獲得可能なRBゲームを実行する遊技状態である。RBゲームでは所定回数以下のJACゲームが行われ、JACゲームが12回行われたとき又はJACゲームの入賞が8回に達したときにRBゲームが終了する。そして、RBゲームが終了すると、次のゲーム時に遊技状態はRB遊技状態から一般遊技状態に移行する。「BB遊技状態」は、遊技者が最も多量のメダルを獲得可能なBBゲームを実行する遊技状態である。BBゲームではRBゲームが連続して行われ、メダルの累積払出枚数が300枚を超えたときにBBゲームが終了する。そして、BBゲームが終了すると、次のゲーム時に遊技状態はBB遊技状態から一般遊技状態に移行する。また、「CT遊技状態」は、遊技者が多量のメダルを獲得可能なCTゲームを実行する遊技状態である。CTゲームは、メダルの累積払出枚数が150枚を超えたとき又は役の抽選でRB若しくはSBに当選したときに終了する。そして、メダルの累積払出枚数が150枚を超えたこと又は役の抽選でSBに当選したことによりCTゲームが終了すると、次のゲーム時に遊技状態はCT遊技状態から一般遊技状態に移行する。一方、役の抽選でRBに当選したことによりCTゲームが終了すると、次のゲーム時に遊技状態はCT遊技状態からRB内部中状態に移行する。
「減少ボーナス遊技状態」は、遊技者がメダルを獲得するには不利な減少ゲームを実行する遊技状態である。減少ゲームの実行中は、小役当選時に当該小役が成立したとき、SB入賞時にJACゲームで役物が成立したとき、及び、SCT入賞時にCTゲームで小役が成立したときに、メダルの獲得が可能である。減少ゲームは、メダルの累積払出枚数が253枚を超えたとき又は役の抽選でRB若しくはSBに当選したときに終了する。そして、メダルの累積払出枚数が253枚を超えたこと又は役の抽選でSBに当選したことにより減少ゲームが終了すると、次のゲーム時に遊技状態は減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行する。一方、役の抽選でRBに当選したことにより減少ゲームが終了すると、次のゲーム時に遊技状態は減少ボーナス遊技状態からRB内部中状態に移行する。このように回胴式遊技機が複数の遊技状態を有することにより、遊技状態に応じて多彩な内容の遊技を実現することができる。
次に、乱数値に基づく役の抽選処理を説明する。乱数発生手段71は、所定範囲の数値を順次発生すると共に、所定のタイミングで当該数値を乱数値として取得し、その取得した乱数値をCPU74に送出するものである。本実施形態では、乱数発生手段71として、2バイトのハードウェア乱数カウンタを用いることにしている。このため、乱数発生手段71の発生する数値の範囲は、0から65535までの範囲である。したがって、取得される乱数値もこの範囲内の数である。かかる乱数発生手段71は、スタートレバー操作検出センサ64からのゲーム開始信号を受けたときに、乱数値を取得する。その乱数値はCPU74に送られ、CPU74はその送られた乱数値に基づいて役の抽選処理を行う。
役の抽選処理は所定の役抽選テーブルを用いて行われる。かかる役抽選テーブルは、各種の役に対応する乱数値の範囲を当該役の抽選確率に応じて定めたものであり、遊技状態毎に設けられている。各遊技状態に対する役抽選テーブルはROM72に格納されている。各役抽選テーブルにおいては、0から65535までの合計65536個の全数値データが、各種の役や、いずれの役にも該当しない、いわゆる「はずれ」に振り分けられている。CPU74は、乱数発生手段71から送られた乱数値が、役抽選テーブルにおいていずれの役に対応するかを調べることにより、どの役に当選したか、はずれであるかを決定する。CPU74は、役抽選の結果に基づいて、遊技内容の制御を行ったり、所定のコマンドを演出制御基板80に送ったりする。
いま、役抽選テーブルの内容を詳しく説明する。図5(a)は一般遊技状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図、図5(b)は減少ボーナス遊技状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図である。図5(a),(b)においては、当該遊技状態において定義されている役の種類とその役に当選する確率とを示している。尚、ここでは、これらの遊技状態以外の遊技状態に対する役抽選テーブルの内容の説明は省略する。
一般遊技状態に対する役抽選テーブルには、図5(a)に示すように、「チェリー小役」、「ベル小役」、「スイカ小役」、「リプレイ役」、「SB」、「RB」、「BB」、「CT」、「減少ボーナス役」の合計9種類の役が定義されている。一方、減少ボーナス遊技状態に対する役抽選テーブルには、図5(b)に示すように、「チェリー小役」、「ベル小役」、「スイカ小役」、「リプレイ役」、「SB」、「RB」、「SCT」の合計7個の役が定義されている。このため、遊技機が一般遊技状態又は減少ボーナス遊技状態にある場合には、役抽選により各小役に当選し、所定枚数のメダルが払い出されることがある。また、遊技機が一般遊技状態にある場合には、SBに当選し、JACゲームが一回だけ実行されることがあるが、一般遊技状態に対する役抽選テーブルには「SCT」が定義されていないので、SCTに当選することはない。これに対し、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合には、SBに当選し、JACゲームが一回だけ実行されたり、SCTに当選し、CTゲームが一回だけ実行されたりすることがあるが、減少ボーナス遊技状態に対する役抽選テーブルには「BB」、「CT」、「減少ボーナス役」が定義されていないので、これらの役に当選することはない。
また、一般遊技状態に対する役抽選テーブルでは、「チェリー小役」に当選する確率が7/180に、「ベル小役」に当選する確率が18/180に、「スイカ小役」に当選する確率が3/180に、「リプレイ役」に当選する確率が9000/65536に、「SB」に当選する確率が1/600に、「RB」に当選する確率が1/900に、「BB」に当選する確率が1/80に、「CT」に当選する確率が1/100に、「減少ボーナス役」に当選する確率が1/44に、それぞれ設定されている。そして、これらの役のいずれにも当選しない確率が「はずれ」に当選する確率である。一方、減少ボーナス役に対する役抽選テーブルでは、「チェリー小役」に当選する確率が7/180に、「ベル小役」に当選する確率が18/180に、「スイカ小役」に当選する確率が3/180に、「リプレイ役」に当選する確率が9000/65536に、「SB」に当選する確率が1/600に、「RB」に当選する確率が1/900に、「SCT」に当選する確率が1/65536に、それぞれ設定されている。そしれ、これらの役のいずれにも当選しない確率が「はずれ」に当選する確率である。
本実施形態では、遊技機が一般遊技状態にある場合、図5(a)から分かるように、大役(RB、BB、CT)に当選する確率は約1/42である。従来の回胴式遊技機では、大役に当選する確率は200〜600分の1に設定されている。このため、本実施形態の回胴式遊技機では、一般遊技状態からRB内部中状態、BB内部中状態、CT内部中状態への移行が高い確率で生じる。このことから、一般遊技状態は、大役に当選する確率が高く設定された高確率抽選遊技状態ということができる。これに対し、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合に、役抽選により当選可能な大役はRBだけであり、そのRBの当選確率は1/900と低く設定されている。したがって、減少ボーナス遊技状態からRB内部中状態への移行は低い確率でしか生じない。
また、一般遊技状態に対する役抽選テーブルと減少ボーナス遊技状態に対する役抽選テーブルとでは、各小役に当選する確率が同じに設定されている。そして、減少ボーナス遊技状態に対する役抽選テーブルでは、SB及びSCTのいずれかに当選する確率が非常に低く設定されている。このため、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合には、一般遊技状態と同様に、小役の入賞によるメダルの一時的な払出があったとしても、遊技者の保有するメダルの枚数が減少する可能性が高い。しかも、減少ボーナス遊技状態に対する役抽選テーブルでは、大役の当選確率が低く設定されているので、減少ボーナス遊技状態は、一般遊技状態よりも遊技者にとって不利な遊技状態であるということができる。尚、一般遊技状態に対する役抽選テーブルにおいて大役の当選確率を高く設定しているのは、遊技者にとって最も不利な減少ボーナス遊技状態を設けたこととのバランスを図るためでもある。
ところで、上述したように、一般遊技状態に対する役抽選テーブルと減少ボーナス遊技状態に対する役抽選テーブルとでは、各小役の当選確率が同じに設定されているので、遊技者が、各小役の当選状況から、遊技状態が一般遊技状態であるのか減少ボーナス遊技状態であるのかを識別することは困難である。このように、本実施形態の回胴式遊技機では、遊技者が遊技状態を明確に識別することができない状況を生み出すことにより、更なる遊技性の向上を図っている。特に、一般遊技状態との識別を困難にするという減少ボーナス遊技状態の役割を十分果たすためには、遊技状態が減少ボーナス遊技状態に移行するということを遊技者に悟られないようにする必要がある。減少ボーナス遊技状態は遊技者にとって不利な遊技状態であるので、もし一般遊技状態から減少ボーナス遊技状態への移行が、その移行時に直ちに遊技者に知られてしまうと、ゲームを続行しようとする遊技者の意欲が失われてしまうこともあり得るからである。このため、本実施形態では、減少ボーナス図柄を遊技者が一目で分かりづらい構成にすると共に、減少ボーナス役の入賞時にその入賞した旨を遊技者に告知する演出を行わないことにしている。実際、リプレイ図柄・ベル図柄・リプレイ図柄という減少ボーナス図柄は、同一図柄の組合せではないので、遊技者は、そのような図柄の組合せが停止表示されても、単なるはずれであると直感してしまい、減少ボーナス役の成立を直ちに認識することは少ないと思われる。また、遊技者が一般遊技状態と減少ボーナス遊技状態との識別を容易に行うことができない状況を生み出すためには、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行するということも遊技者に悟られないようにする必要がある。このため、本実施形態では、SB図柄(赤7図柄・D図柄・チェリー図柄又は青7図柄・チェリー図柄・チェリー図柄)についても遊技者が一目で分かりづらい構成にすると共に、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合、SBに当選し且つSBに入賞したときにその入賞した旨を遊技者に告知する演出を行わないことにしている。
次に、回胴リール11a,11b,11cの駆動・停止処理を説明する。CPU74は、遊技の制御の一つとして、回胴リール11a,11b,11cを駆動及び停止させるリール制御を行う。このCPU74のリール制御には、リールの駆動開始制御、リールの駆動停止制御がある。リールの駆動開始制御とは、所定枚数のメダルが投入されることを条件に、スタートレバー18が押されたときに、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動動作を開始するように制御することをいう。具体的に、CPU74は、投入メダル検出センサ61からメダルが投入された旨の信号が送られて、所定枚数のメダルが投入されたことを認識したこと、又は、MAXベットボタン操作検出センサ62若しくは一枚投入ボタン操作検出センサ63から信号が送られたことを条件として、その後、スタートレバー操作検出センサ64からの信号を受けたときに、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動を開始する。また、リールの駆動停止制御とは、回胴リールが駆動している場合、当該回胴リールに対する停止ボタンが押されたときに、当該回胴リールの駆動を停止するように制御することをいう。具体的に、CPU74は、回胴リールが駆動している場合、当該回胴リールに対する停止ボタンが押され、その停止ボタンに対する停止ボタン操作検出センサから当該停止ボタンが押された旨の信号を受けたときに、当該回胴リールの駆動を停止する。
また、CPU74は、各ゲームにおいてはそのゲームの開始の際に役抽選により決定された役の入賞を許容するように、リールの駆動停止制御を行う。すなわち、当該ゲームの結果は、当該役が成立するか、又は、いずれの役に対応する図柄も揃わない、いわゆる「はずれ」となるかである。尚、遊技機がボーナス内部中状態にある場合には、CPU74は、当該大役の入賞をも許容するように、リールの駆動停止制御を行う。
CPU74のリール制御には、リールの駆動開始制御、リールの駆動停止制御の他、例えば、各種の役に当選した場合に行われるリール引込み制御、はずれに当選した場合に行われるはずれ制御等がある。リール引込み制御とは、停止ボタンが押されたときに、その押されたタイミングで有効な入賞ライン上にある図柄を含めてその図柄から所定のコマ数(例えば、5コマ)の範囲内に当該役を構成する図柄が存在するときに、その図柄を当該有効な入賞ライン上に引き込むように回胴リールの停止位置を制御することをいう。但し、遊技者が停止ボタンを押したタイミングにおいて上記の所定のコマ数の範囲内に当該役を構成する図柄が存在しないときには、リールの引込み制御が働かず、押したなりの図柄が有効な入賞ライン上に停止する。したがって、このときには、当該役を構成する図柄は有効な入賞ライン上に揃わず、当該役は成立しないことになる。
特に、本実施形態では、各回胴リール11a,11b,11cに、図3に示すような図柄列を配置している。かかる図柄列では、隣り合うリプレイ図柄同士の間には、多くとも四つの図柄しか含まれていない。このため、役抽選によりリプレイ役に当選した場合には、遊技者が三つの停止ボタンをどのようなタイミングで押したとしても、上記リール引込み制御により、リプレイ図柄が必ず有効な入賞ライン上に揃い、リプレイ役が成立することになる。すなわち、役抽選によりリプレイ役に当選した場合、リプレイ役が成立する確率は100%であり、リプレイ役についてはその成立を取りこぼしてしまうことはない。また、第二回胴リール11bに配した図柄列では、隣り合うベル図柄同士の間には、多くとも四つの図柄しか含まれていない。このため、役抽選により減少ボーナス役に当選した場合には、遊技者が三つの停止ボタンをどのようなタイミングで押したとしても、上記リール引込み制御により、減少ボーナス図柄(リプレイ図柄・ベル図柄・リプレイ図柄)が必ず有効な入賞ライン上に揃い、減少ボーナス役が成立することになる。すなわち、役抽選により減少ボーナス役に当選した場合、減少ボーナス役が成立する確率は100%であり、減少ボーナス役についてはその成立を取りこぼしてしまうことはない。このように減少ボーナス図柄を、取りこぼしが発生しないような図柄の組合せとしたのは、減少ボーナス遊技状態は遊技者にとって不利な遊技状態であるので、遊技者自身にその減少ボーナス図柄の成立を狙わせるのは好ましくないからである。
一方、はずれ制御とは、有効な入賞ラインにはいずれの役も成立しないように、回胴リールの停止位置を制御することをいう。したがって、この場合には、遊技者が所望の役を狙って停止ボタンを押したとしても、どのような役も成立せず、ゲームの結果はいわゆる「はずれ」となる。
次に、演出制御基板80へのコマンド送信処理について説明する。CPU74から演出制御基板80に送信するコマンドには多くの種類がある。例えば、役抽選処理の結果に基づいて作成される遊技の演出に関するコマンド(演出コマンド)や、遊技者によって所定の操作が行われたときに作成されるコマンド(操作コマンド)等がある。
CPU74は、遊技者によって所定の操作が行われたときに、当該操作が行われた旨の操作コマンドを作成し、その作成した操作コマンドを演出制御基板80に出力する。具体的には、スタートレバー18の押下時(レバー押下時)、第一停止ボタン19aの押下時(第一押下時)、第二停止ボタン19bの押下時(第二押下時)、第三停止ボタン19cの押下時(第三押下時)、そして、メダルの一枚目投入時又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16の押下時(ベット押下時)に、操作コマンドが作成される。すなわち、スタートレバー18の押下時には、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドが作成される。第一停止ボタン19aの押下時には、第一停止ボタン19aが押下された旨の操作コマンドが作成され、第二停止ボタン19bの押下時には、第二停止ボタン19bが押下された旨の操作コマンドが作成され、そして、第三停止ボタン19cの押下時には、第三停止ボタン19cが押下された旨の操作コマンドが作成される。また、メダルの一枚目投入時には、メダル投入口13からメダルが投入された旨の操作コマンドが作成され、MAXベットボタン15の押下時には、MAXベットボタン15が押下された旨の操作コマンドが作成され、そして、一枚投入ボタン16の押下時には、一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドが作成される。しかし、実際に、CPU74は、メダルの一枚目投入時、MAXベットボタン15の押下時、一枚投入ボタン16の押下時にあっては、いずれも全く同じ内容の操作コマンドを作成することにしている。
また、CPU74は、スタートレバー18が押下されたときに、上述の役抽選処理を行うと共に、その役抽選の結果に応じた演出コマンドを生成し、その生成した演出コマンドを演出制御基板80に出力する。すなわち、この演出コマンドは役抽選の結果に関する指令信号である。演出制御基板80はかかる演出コマンドに基づいて遊技の演出内容を決定することになる。更に、CPU74は、三つの停止ボタン19a,19b,19cが押され、三つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、それら回胴リール11a,11b,11cの停止位置を示す停止位置コマンドを演出制御基板80に出力する。すなわち、この停止位置コマンドは、ゲームの結果に関する指令信号である。このように、CPU74は、演出制御基板80に所定の指令信号(演出コマンド、操作コマンド、停止位置コマンド等)を送ることにより、演出制御基板80を制御している。
尚、回胴式遊技機に関しては、さまざまな規格が定められている。その一つに、スタートレバー18を操作してから4.1秒を経過しないと、次にスタートレバー18を操作しても、回胴リール11a,11b,11cが回転しないという規格がある。このため、CPU74は、かかる規格に合致するように、回胴リール11a,11b,11cの駆動開始制御を行う。但し、スタートレバー18を操作してから4.1秒以内に、次にスタートレバー18を操作した場合であっても、CPU74が、投入メダル検出センサ61、MAXベットボタン操作検出センサ62、一枚投入ボタン操作検出センサ63のいずれかから信号をすでに受けていれば、乱数値に基づく役抽選処理は行われる。
次に、演出制御基板80について説明する。演出制御基板80は、主制御基板70と通信ケーブル線を介して接続されている。かかる演出制御基板80は、主に遊技演出に関わる機能を実現する。演出制御基板80は、図2に示すように、ROM(記憶手段)81と、RAM82と、CPU83とを有する。ROM81には、遊技の演出に関する各種のプログラムが格納されている。RAM82は、データを一時的に記憶する作業用のメモリである。CPU83は、ROM81に格納されたプログラムを実行することにより、遊技の演出の制御を行う。すなわち、CPU83は、主制御基板70からの指示(演出コマンド、操作コマンド、停止位置コマンド等)に基づいて遊技の演出内容を決定し、その決定した遊技の演出内容にしたがって画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する演出制御手段としての役割を果たす。
また、CPU83は、主制御基板70から送られた演出コマンド又は停止位置コマンドに基づいて遊技状態を認識し、これを管理している。例えば、現在の遊技状態が一般遊技状態である場合、CPU83は、減少ボーナス役に当選した旨の演出コマンドを受けると、減少ボーナス図柄は取りこぼしが発生しないような図柄の組合せであるので、次のゲーム時に遊技状態が一般遊技状態から減少ボーナス遊技状態に移行することを認識する。また、CPU83は、BB当選した旨の演出コマンドを受けると、次のゲーム時に遊技状態が一般遊技状態からBB内部中状態に移行することを認識する。そして、その後、BB図柄が揃ったという内容の停止位置コマンドを受けると、次のゲーム時に遊技状態がBB内部中状態からBB遊技状態に移行することを認識する。更に、現在の遊技状態が減少ボーナス遊技状態である場合、CPU83は、SB図柄が揃ったという内容の停止位置コマンドを受けると、次のゲーム時に遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを認識する。
更に、CPU83は、主制御基板70から送られた停止位置コマンドに基づいて、役が成立したかどうかを認識することができる。このため、CPU83は、小役等の成立したことを認識すると、その小役等の成立に対して払い出されるメダルの枚数を知ることができる。特に、本実施形態では、CPU83は、遊技状態が減少ボーナス遊技状態である期間中、停止位置コマンドに基づいてメダルの累積払出枚数を管理し、RAM82に記憶している。
ROM81には、プログラムの他に、各種のデータが格納されている。例えば、複数の演出抽選テーブルがROM81に格納されている。かかる演出抽選テーブルは遊技状態に対応して設けられている。具体的に、複数の演出抽選テーブルの中には、一般遊技状態に対する演出抽選テーブル、ボーナス内部中状態に対する演出抽選テーブル、減少ボーナス遊技状態に対する演出抽選テーブルが含まれている。
一般遊技状態に対する演出抽選テーブルは、遊技機が一般遊技状態にある場合に用いられ、ボーナス内部中状態に対する演出抽選テーブルは、遊技機がRB内部中状態、BB内部中状態及びCT内部中状態のいずれかにある場合に用いられる。また、減少ボーナス遊技状態に対する演出抽選テーブルは、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合に用いられる。特に、本実施形態では、減少ボーナス遊技状態に対する演出抽選テーブルを、減少ボーナス遊技状態におけるメダルの累積払出枚数に応じて三種類設けている。すなわち、減少ボーナス遊技状態に対する演出抽選テーブルは、減少ボーナス遊技状態に対する第一の演出抽選テーブルAと、減少ボーナス遊技状態に対する第二の演出抽選テーブルBと、減少ボーナス遊技状態に対する第三の演出抽選テーブルCとから構成される。具体的に、減少ボーナス遊技状態に対する第一の演出抽選テーブルAは、減少ボーナス遊技状態におけるメダルの累積払出枚数が215枚以下である場合に用いられ、減少ボーナス遊技状態に対する第二の演出抽選テーブルBは、減少ボーナス遊技状態におけるメダルの累積払出枚数が216枚以上247枚以下である場合に用いられ、減少ボーナス遊技状態に対する第三の演出抽選テーブルCは、減少ボーナス遊技状態におけるメダルの累積払出枚数が248枚以上252枚以下である場合に用いられる。
各演出抽選テーブルには、各演出内容についての抽選確率が役抽選の結果毎に定められている。CPU83は、主制御基板70から演出コマンドを受けたとき、所定の演出抽選テーブルにおいて当該演出コマンド(役抽選の結果)に対する抽選確率を用いて、演出内容の抽選を行い、一つの演出内容を決定する。そして、CPU83は、その決定した演出内容に基づいて画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する。
図6(a)は減少ボーナス遊技状態に対する第一の演出抽選テーブルAの内容を説明するための図、図6(b)は減少ボーナス遊技状態に対する第二の演出抽選テーブルBの内容を説明するための図、図6(c)は減少ボーナス遊技状態に対する第三の演出抽選テーブルCの内容を説明するための図である。実際の演出抽選テーブルには、画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50のそれぞれに行わせる演出の内容を定めた演出データの番号(演出番号)が多数記述されている。図6(a),(b),(c)では、これらの演出データを、演出内容の種類に応じて六種類の演出グループに分類し、各演出グループについての抽選確率を役抽選の結果毎に示している。ここで、図6(a),(b),(c)に記載された各数値を65536で除した値が実際の抽選確率である。尚、図6(a),(b),(c)では、役抽選の結果が「はずれ」、「SB」、「RB」である場合に対する抽選確率のみを示しており、役抽選の結果が他の役の当選である場合に対する抽選確率については省略して示している。
具体的に、上記六種類の演出グループは、図6(a),(b),(c)に示すように、「演出なし」、「期待度小」、「期待度中」、「期待度大」、「一般遊技状態への移行」、「確定」である。「演出なし」という演出グループには、画像表示部30等に演出を行わせないという内容の演出が含まれる。「期待度小」という演出グループには、減少ボーナス遊技状態の終了が近づいていることを遊技者に少しだけ期待させるような内容の演出が含まれる。「期待度中」という演出グループには、減少ボーナス遊技状態の終了が近づいていることを遊技者にある程度期待させるような内容の演出が含まれる。「期待度大」という演出グループには、減少ボーナス遊技状態の終了が近づいていることを遊技者に大いに期待させるような内容の演出が含まれる。また、「一般遊技状態への移行」という演出グループには、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを遊技者に報知するという内容の演出が含まれる。そして、「確定」という演出グループには、大役(RB)に当選したことを遊技者に報知するという内容の演出が含まれる。尚、「一般遊技状態への移行」以外の、「演出なし」、「期待度小」、「期待度中」、「期待度大」、「確定」の各演出グループは、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを遊技者に報知しない演出ということができる。
いま、「期待度小」、「期待度中」、「期待度大」の各演出グループの具体例を説明する。図7は「期待度小」、「期待度中」、「期待度大」の各演出グループに含まれる演出内容の具体例を説明するための図である。図7では、図6と同様に、それらの演出内容についての抽選確率も示している。「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容の例としては、第一停止ボタン19aが押下されたときに左サイドランプユニット42及び右サイドランプユニット43が点灯するという電飾演出Xを挙げることができる。「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容の例としては、第一停止ボタン19aが押下されたとき、及び、第二停止ボタン19bが押下されたときに、左サイドランプユニット42及び右サイドランプユニット43が点灯するという電飾演出Yを挙げることができる。そして、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容の例としては、第一停止ボタン19aが押下されたとき、第二停止ボタン19bが押下されたとき、及び、第三停止ボタン19cが押下されたときに、左サイドランプユニット42及び右サイドランプユニット43が点灯するという電飾演出Zを挙げることができる。このように、左サイドランプユニット42及び右サイドランプユニット43が点灯するタイミングが、第一停止ボタン19aの押下時のみであるか、第一停止ボタン19a及び第二停止ボタン19bの押下時のみであるか、三つの停止ボタン19a,19b,19cの押下時すべてであるかに応じて、減少ボーナス遊技状態の終了が近づいているかどうかを遊技者に報知することができる。
次に、減少ボーナス遊技状態に対する第一の演出抽選テーブルAの内容を詳しく説明する。遊技機が減少ボーナス遊技状態にあり、その減少ボーナス遊技状態におけるメダルの累積払出枚数が215枚以下である場合、CPU83は、減少ボーナス遊技状態に対する第一の演出抽選テーブルAを用いて演出抽選を行う。この第一の演出抽選テーブルAでは、図6(a)に示すように、役抽選により「はずれ」に当選したとき、「演出なし」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は55536/65536に、「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は8500/65536に、「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は1000/65536に、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は500/65536に、「一般遊技状態への移行」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、「確定」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、それぞれ設定されている。ここで、図7に示すように、上記の電飾演出Xを含む演出が選ばれる抽選確率は6500/65536である。
また、第一の演出抽選テーブルAでは、図6(a)に示すように、役抽選により「SB」に当選したとき、「演出なし」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は37036/65536に、「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は2500/65536に、「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は5000/65536に、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は10000/65536に、「一般遊技状態への移行」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は11000/65536に、「確定」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、それぞれ設定されている。ここで、役抽選により「SB」に当選すると、メダルの累積払出枚数に関係なく、遊技状態は減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行するので、「SB」の当選時には「一般遊技状態への移行」が選ばれる確率をゼロでない所定の値に設定している。また、図6(a)から分かるように、「一般遊技状態への移行」が選ばれる抽選確率は11000/65536であり、「一般遊技状態への移行」以外の演出グループが選ばれる抽選確率は54536/65536である。すなわち、本実施形態では、第一の演出抽選テーブルAにおいて、「SB」の当選時に、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知する演出が選ばれる抽選確率に比べて高く設定されている。これにより、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合に、役抽選で「SB」に当選しても、CPU83は、一般遊技状態への移行を報知しない演出を高い頻度で画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50に行わせることになる。このため、遊技状態が一般遊技状態、減少ボーナス遊技状態のいずれであるかを遊技者が識別できない状況を生み出すことができる。
更に、第一の演出抽選テーブルAでは、図6(a)に示すように、役抽選により「RB」に当選したとき、「演出なし」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は15536/65536に、「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は2000/65536に、「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は4000/65536に、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は8500/65536に、「一般遊技状態への移行」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、「確定」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は35500/65536に、それぞれ設定されている。ここで、図7に示すように、上記の電飾演出Xを含む演出が選ばれる抽選確率は540/65536、電飾演出Yを含む演出が選ばれる抽選確率は150/65536、電飾演出Zを含む演出が選ばれる抽選確率は850/65536である。また、「RB」の当選時に「期待度大」が選ばれる抽選確率を高くしているのは、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合に、役抽選により「RB」に当選すると、メダルの累積払出枚数に関係なく、遊技状態は減少ボーナス遊技状態からRB内部中状態に移行するからである。
次に、減少ボーナス遊技状態に対する第二の演出抽選テーブルBの内容を詳しく説明する。遊技機が減少ボーナス遊技状態にあり、当該減少ボーナス遊技状態の間におけるメダルの累積払出枚数が216枚以上247枚以下である場合、CPU83は、減少ボーナス遊技状態に対する第二の演出抽選テーブルBを用いて演出抽選を行う。この第二の演出抽選テーブルBでは、図6(b)に示すように、役抽選により「はずれ」に当選したとき、「演出なし」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は45536/65536に、「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は17000/65536に、「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は2000/65536に、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は1000/65536に、「一般遊技状態への移行」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、「確定」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、それぞれ設定されている。ここで、図7に示すように、上記の電飾演出Xを含む演出が選ばれる抽選確率は14000/65536である。
また、第二の演出抽選テーブルBでは、図6(b)に示すように、役抽選により「SB」に当選したとき、「演出なし」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は35036/65536に、「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は2500/65536に、「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は5000/65536に、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は10000/65536に、「一般遊技状態への移行」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は13000/65536に、「確定」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、それぞれ設定されている。このように、第二の演出抽選テーブルBでも、第一の演出抽選テーブルAと同様に、「SB」の当選時に、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率(52536/65536)は、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知する演出が選ばれる抽選確率(1300/65536)に比べて高く設定されている。これにより、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合に、役抽選で「SB」に当選しても、CPU83は、一般遊技状態への移行を報知しない演出を高い頻度で画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50に行わせることになるので、遊技状態が一般遊技状態、減少ボーナス遊技状態のいずれであるかを遊技者が識別できない状況を生み出すことができる。
更に、第二の演出抽選テーブルBでは、図6(b)に示すように、役抽選により「RB」に当選したとき、「演出なし」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は15536/65536に、「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は2000/65536に、「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は4000/65536に、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は8500/65536に、「一般遊技状態への移行」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、「確定」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は35500/65536に、それぞれ設定されている。ここで、図7に示すように、上記の電飾演出Xを含む演出が選ばれる抽選確率は600/65536、電飾演出Yを含む演出が選ばれる抽選確率は700/65536、電飾演出Zを含む演出が選ばれる抽選確率は1500/65536である。
次に、減少ボーナス遊技状態に対する第三の演出抽選テーブルCの内容を詳しく説明する。遊技機が減少ボーナス遊技状態にあり、当該減少ボーナス遊技状態の間におけるメダルの累積払出枚数が248枚以上252枚以下である場合、CPU83は、減少ボーナス遊技状態に対する第三の演出抽選テーブルCを用いて演出抽選を行う。この第三の演出抽選テーブルCでは、図6(c)に示すように、役抽選により「はずれ」に当選したとき、「演出なし」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は5536/65536に、「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は45000/65536に、「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は10000/65536に、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は5000/65536に、「一般遊技状態への移行」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、「確定」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、それぞれ設定されている。ここで、図7に示すように、上記の電飾演出Xを含む演出が選ばれる確率は10000/65536、電飾演出Yを含む演出が選ばれる抽選確率は8000/65536である。
また、第三の演出抽選テーブルCでは、図6(c)に示すように、役抽選により「SB」に当選したとき、「演出なし」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は33036/65536に、「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は2500/65536に、「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は5000/65536に、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は10000/65536に、「一般遊技状態への移行」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は15000/65536に、「確定」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、それぞれ設定されている。このように、第三の演出抽選テーブルCでも、第一及び第二の演出抽選テーブルA,Bと同様に、「SB」の当選時に、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率(505536/65536)は、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知する演出が選ばれる抽選確率(15000/65536)に比べて高く設定されている。これにより、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合に、役抽選で「SB」に当選しても、CPU83は、一般遊技状態への移行を報知しない演出を高い頻度で画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50に行わせることになるので、遊技状態が一般遊技状態、減少ボーナス遊技状態のいずれであるかを遊技者が識別できない状況を生み出すことができる。
更に、第三の演出抽選テーブルCでは、図6(c)に示すように、役抽選により「RB」に当選したとき、「演出なし」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は15536/65536に、「期待度小」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は2000/65536に、「期待度中」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は4000/65536に、「期待度大」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は8500/65536に、「一般遊技状態への移行」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率はゼロに、「確定」の演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は35500/65536に、それぞれ設定されている。ここで、図7に示すように、上記の電飾演出Xを含む演出が選ばれる抽選確率は600/65536、電飾演出Yを含む演出が選ばれる抽選確率は700/65536、電飾演出Zを含む演出が選ばれる抽選確率は850/65536である。
上述したように、第一の演出抽選テーブルAでは、「SB」の当選時に「一般遊技状態への移行」以外の演出グループが選ばれる抽選確率は54536/65536であり、第二の演出抽選テーブルBでは、「SB」の当選時に「一般遊技状態への移行」以外の演出グループが選ばれる抽選確率は52536/65536であり、第三の演出抽選グループCでは、「SB」の当選時に「一般遊技状態への移行」以外の演出グループが選ばれる抽選確率は50536/65536である。すなわち、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合、メダルの累積払出枚数が増えていき、演出抽選の際に用いられる演出抽選テーブルがAからB、BからCへと切り替わるにしたがって、「SB」の当選時に、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率は低くなっている。これにより、CPU83は、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合、メダルの累積払出枚数が規定の枚数(253枚)に近づくにしたがって、「SB」の当選時に、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知する演出をより高い頻度で画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50に行わせることになる。このため、かかる演出の実行により次回以降のゲームでの大役当選の可能性を遊技者に期待させることができるので、遊技者の遊技継続意欲を高めることができる。
また、減少ボーナス遊技状態に対する三種類の演出抽選テーブルA,B,Cでは、メダルの累積払出枚数が規定の枚数(253枚)に近づくにつれて減少ボーナス遊技状態の終了が近づいていることを報知する演出が行われやすくなるように、各演出内容の抽選確率が定められている。すなわち、遊技機が減少ボーナス遊技状態にある場合、メダルの累積払出枚数が増えていき、演出抽選の際に用いられる演出抽選テーブルがAからB、BからCへと切り替わるにしたがって、「期待度小」、「期待度中」、「期待度大」のそれぞれの演出グループに含まれる演出内容が選ばれる抽選確率は大きくなる。そして、「期待度小」、「期待度中」、「期待度大」の各演出グループに含まれる演出が行われることにより、減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行する時期が近づいていることをその期待度とともに、遊技者にそれとなく知らせることができる。実際、自己の保有するメダルの枚数が減少するばかりで、大役当選の期待感が失われた状況が長く続くと、遊技者は、遊技機が減少ボーナス遊技状態にあるのではないかと推測するようになる。かかる状況下で、遊技者は、「期待度中」や「期待度大」の演出内容が実行される頻度が多くなったと感じると、減少ボーナス遊技状態がもう少しで終了し、大役当選確率の高い一般遊技状態に移行するかもしれないと期待することができる。これにより、遊技者のゲーム継続意欲を高めて、遊技性の向上を図ることができる。
上述したように、演出抽選テーブルを用いて演出抽選を行うことにより、演出内容が決定されるが、その決定された演出内容に対応する実際の演出データはROM81に格納されている。具体的に、各演出データにおいては、スタートレバー18の押下時、第一停止ボタン19aの押下時、第二停止ボタン19bの押下時、第三停止ボタン19cの押下時、及び、メダルの一枚目投入時又はベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16の押下時の合計五つの操作タイミングが定められている。そして、各演出データには、各操作タイミングに対応して、画像演出用パターンデータ、電飾演出用パターンデータ、音声演出用パターンデータを特定するデータ(例えば番号)が含まれている。ここで、画像演出用パターンデータは画像表示部30を制御するためのデータであり、電飾演出用パターンデータは電飾表示部40を制御するためのデータであり、音声演出用パターンデータはスピーカ部50を制御するためのデータである。これら演出用パターンデータはROM81に格納されている。
CPU83は、主制御基板70から演出コマンドを受けたとき、所定の演出抽選テーブルにおいて当該演出コマンド(役抽選の結果)に対する抽選確率を用いて、演出内容の抽選を行う。CPU83は、その抽選で決定した演出内容に対応する演出データをROM81から取得し、RAM82に一時記憶する。そして、CPU83は、その決定した演出データに基づいて各演出用パターンデータをROM81から取得し、その取得した当該各演出用パターンデータに基づいて画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する。
次に、本実施形態の回胴式遊技機において主制御基板70が行う処理の手順について説明する。図8は主制御基板70が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、主制御基板70のCPU74は、ベットボタン操作待ち処理を行う(S1)。すなわち、CPU74は、投入メダル検出センサ61、MAXベットボタン操作検出センサ62又は一枚投入ボタン操作検出センサ63からの検出信号が送られてくるのを待つ。そして、かかる検出信号を受けると、CPU74は、メダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドを演出制御基板80に送信する。次に、CPU74は、スタートレバー押下待ち処理を行う(S2)。すなわち、CPU74は、スタートレバー操作検出センサ64から検出信号が送られてくるのを待つ。CPU74は、投入メダル検出センサ61、MAXベットボタン操作検出センサ62、一枚投入ボタン操作検出センサ63のいずれかから信号を受けているときに、スタートレバー操作検出センサ64から信号を受けると、ゲームが開始されたことを認識する。
こうしてゲームが開始されると、CPU74は、乱数値に基づく役抽選処理を行う(S3)。すなわち、主制御基板70の乱数発生手段71は、スタートレバー操作検出センサ64からの信号を受けたタイミングで、乱数値を取得して、その取得した乱数値をCPU74に送る。CPU74は、ROM72に格納されている現在の遊技状態に対する役抽選テーブルに基づいて、当該取得された乱数値がどの役に対応するかを調べることにより、どの役に当選したか、はずれであるかを決定する。その後、CPU74は、役の抽選結果に基づいて演出コマンドを生成し、その作成した演出コマンドを演出制御基板80に送信する(S4)。尚、ここでは、演出コマンドが、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドとしての役割をも果たすものとする。
次に、CPU74は、前回のスタートレバー操作検出センサ64からの信号を受けてから4.1秒経過するのを待つ(S5)。そして、4.1秒経過すると、CPU74は、回胴リール駆動手段66a,66b,66cを制御して、第一回胴リール11a、第二回胴リール11b、第三回胴リール11cを回転させる(S6)。
次に、CPU74は、三つの回胴リール11a,11b,11cの停止処理を行う(S7)。すなわち、CPU74は、第一停止ボタン操作検出センサ65aから信号を受けたときに、第一回胴リール駆動手段66aを制御して、第一回胴リール11aを停止させると共に、第一停止ボタン19aが押下された旨の操作コマンドを演出制御基板80に送信する。また、CPU74は、第二停止ボタン操作検出センサ65bから信号を受けたときに、第二回胴リール駆動手段66bを制御して、第二回胴リール11bを停止させると共に、第二停止ボタン19bが押下された旨の操作コマンドを演出制御基板80に送信する。更に、CPU74は、第三停止ボタン操作検出センサ65cから信号を受けたときに、第三回胴リール駆動手段66cを制御して、第三回胴リール11cを停止させると共に、第三停止ボタン19cが押下された旨の操作コマンドを演出制御基板80に送信する。その後、CPU74は、三つの回胴リール11a,11b,11cの停止位置に関する停止位置コマンドを演出制御基板80に送信する(S8)。
こうして、三つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、所定の図柄の組合せが有効な入賞ライン上に揃い、所定の役が成立すると、当該ゲームが入賞となり、CPU74は、所定数のメダルを払い出す(S9)。また、CPU74は、ステップS3における役抽選の結果又はステップS7におけるゲームの結果に基づいて遊技状態の移行を制御する(S10)。例えば、現在の遊技状態が一般遊技状態である場合、役抽選の結果が減少ボーナス役の当選であれば、減少ボーナス図柄は取りこぼしが発生しないような図柄の組合せであり、減少ボーナス役が必ず成立するので、CPU74は、遊技状態を一般遊技状態から減少ボーナス遊技状態に移行することを決定する。また、現在の遊技状態が減少ボーナス遊技状態である場合、役抽選の結果がSBの当選であれば、CPU74は、遊技状態を減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを決定する。こうして、遊技状態が移行すると、次のゲームにおいて役抽選処理を行う際には、その移行した遊技状態に対する役抽選テーブルが用いられることになる。以上で、図8に示す処理フローが終了するが、その後、CPU74は、再びステップS1から処理を開始する。
次に、本実施形態の回胴式遊技機において演出制御基板80が行う処理の手順について説明する。図9は演出制御基板80が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。
演出制御基板80のCPU83は、メダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドが主制御基板70から送られると、RAM82に記憶されている演出データの中から、メダル投入時又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16の押下時に対する各演出用パターンデータの番号を認識する。その後、CPU83は、その認識した各番号の演出用パターンデータにしたがって、画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する(S21)。
次に、CPU83は、役抽選の結果に基づいて生成された演出コマンドが主制御基板70から送られると、演出内容の抽選処理を行う。具体的には、CPU83は、まず、現在の遊技状態を認識し、その認識した遊技状態が減少ボーナス遊技状態であるかどうかを判断する(S22)。現在の遊技状態が減少ボーナス遊技状態でなければ、現在の遊技状態に対する演出抽選テーブルにおいて当該演出コマンド(役抽選の結果)に対する抽選確率を用いて、演出内容の抽選を行う(S23)。一方、現在の遊技状態が減少ボーナス遊技状態であれば、CPU83は、当該減少ボーナス遊技状態におけるメダルの累積払出枚数が215枚以下であるかどうかを判断する(S24)。このステップS24においてメダルの累積払出枚数が215枚以下であると判断すると、CPU83は、減少ボーナス遊技状態に対する第一の演出抽選テーブルAにおいて当該演出コマンド(役抽選の結果)に対する抽選確率を用いて、演出内容の抽選を行う(S25)。一方、メダルの累積払出枚数が216枚以上であると判断すると、CPU83は、メダルの累積払出枚数が216枚以上247枚以下であるかどうかを判断する(S26)。このステップS26においてメダルの累積払出枚数が216枚以上247枚以下であると判断すると、CPU83は、減少ボーナス遊技状態に対する第二の演出抽選テーブルBにおいて当該演出コマンド(役抽選の結果)に対する抽選確率を用いて、演出内容の抽選を行う(S27)。一方、メダルの累積払出枚数が216以上247枚以下でなければ、CPU83は、メダルの累積払出枚数が248枚以上252枚以下であると認識し、減少ボーナス遊技状態に対する第三の演出抽選テーブルCにおいて当該演出コマンド(役抽選の結果)に対する抽選確率を用いて、演出内容の抽選を行う(S28)。こうして、CPU83は、ステップS23、S25、S27又はS28の抽選で演出内容を決定すると、その決定した演出内容に対応する演出データをROM81から取得し、RAM82に一時記憶する。すなわち、RAM82に記憶されていた前回のゲーム時に決定された演出データは、今回のゲーム時に決定された演出データによって書き換えられる。
その後、CPU83は、RAM82に記憶されている演出データの中から、スタートレバー18の押下時に対する各演出用パターンデータの番号を認識する。その後、CPU83は、その認識した各番号の演出用パターンデータにしたがって、画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する(S29)。ここでは、演出コマンドが、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドとしての役割をも果たしている。
次に、CPU83は、第一停止ボタン19aが押下された旨の操作コマンドが主制御基板70から送られると、RAM82に記憶されている演出データの中から、第一停止ボタン19aの押下時に対する各演出用パターンデータの番号を認識する。その後、CPU83は、その認識した番号の各演出用パターンデータにしたがって、画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する(S30)。
また、CPU83は、第二停止ボタン19bが押下された旨の操作コマンドが主制御基板70から送られると、RAM82に記憶されている演出データの中から、第二停止ボタン19bの押下時に対する各演出用パターンデータの番号を認識する。その後、CPU83は、その認識した各番号の演出用パターンデータにしたがって、画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する(S31)。
更に、CPU83は、第三停止ボタン19cが押下された旨の操作コマンドが主制御基板70から送られると、RAM82に記憶されている演出データの中から、第三停止ボタン19cの押下時に対する各演出用パターンデータの番号を認識する。その後、CPU83は、その認識した各番号の演出用パターンデータにしたがって、画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する(S32)。
以上で、図9に示す処理フローが終了するが、その後、CPU83は、再びステップS21から処理を開始することになる。尚、ゲームはスタートレバー18の操作により開始するので、ステップS22の処理から次に図9の処理フローを開始したときのステップS21の処理までが、今回のゲーム時に行われる処理である。
本実施形態の回胴式遊技機では、複数の遊技状態の中に、大役に当選する確率が高く設定された一般遊技状態と、減少ボーナス遊技状態とが含まれている。この減少ボーナス遊技状態は、一般遊技状態よりも大役に当選する確率が低く且つ小役に当選する確率が一般遊技状態と略同じに設定されているため、遊技者にとってはメダル獲得の点で不利な遊技状態である。そして、減少ボーナス遊技状態に対する演出抽選テーブルにおいては、役抽選の結果が「SB」の当選であるときに、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知する演出が選ばれる抽選確率に比べて高く設定されている。これにより、演出制御基板のCPUは、遊技状態が減少ボーナス遊技状態である場合、「SB」の当選時に、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知しない演出を高い頻度で画像表示部、電飾表示部、スピーカ部に行わせることになる。このため、遊技状態が一般遊技状態、減少ボーナス遊技状態のいずれであるかを遊技者が識別できない状況を生み出すことができるので、遊技状態が一般遊技状態、減少ボーナス遊技状態のいずれであっても、遊技者には、遊技状態が一般遊技状態であると認識させてゲームを行わせることができる。このとき、実際には遊技状態が遊技者にとって不利な減少ボーナス遊技状態であったとしても、そのことを遊技者は知らないので、遊技者の遊技継続意欲が低下することはない。
また、本実施形態では、減少ボーナス遊技状態に対する演出抽選テーブルは減少ボーナス遊技状態におけるメダルの累積払出枚数に応じて三種類設けられており、減少ボーナス遊技状態に対する三種類の演出抽選テーブルにおいては、「SB」の当選時に、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、メダルの累積払出枚数が規定の枚数に近づくにつれて低くなるように設定されている。これにより、演出制御基板のCPUは、遊技状態が減少ボーナス遊技状態である場合、メダルの累積払出枚数が規定の枚数に近づくにしたがって、「SB」の当選時に、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知する演出をより高い頻度で画像表示部、電飾表示部、スピーカ部に行わせることになる。このため、かかる演出の実行により遊技者に次回以降のゲームでの大役当選の可能性を期待させることができるので、遊技者の遊技継続意欲を高めることができる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、減少ボーナス遊技状態に対する演出抽選テーブルを三種類設けた場合について説明したが、減少ボーナス遊技状態に対する演出抽選テーブルを二種類又は四種類以上設けるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、減少ボーナス遊技状態に対する各演出抽選テーブルにおいて、「SB」の当選時に、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知する演出が選ばれる抽選確率がゼロでない所定の値に設定されている場合について説明したが、当該演出が選ばれる抽選確率はゼロに設定してもよい。すなわち、遊技状態が減少ボーナス遊技状態である場合、「SB」の当選時には、遊技状態が減少ボーナス遊技状態から一般遊技状態に移行することを報知する演出が全く行われないようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、演出抽選テーブルとして、各演出内容についての抽選確率を役抽選の結果毎に定めるものを用いた場合について説明したが、一般に、演出抽選テーブルとしては、各演出内容についての抽選確率が役抽選の結果又はそのゲームの結果毎に定めるものを用いてもよい。実際、演出抽選テーブルには、役抽選の結果及びその役抽選の行われたゲームにおいて有効な入賞ライン上に揃った図柄の組合せ(ゲームの結果)に対応する演出内容の抽選確率が定められていることもある。この場合には、演出制御基板のCPUは、主制御基板から演出コマンド又は停止位置コマンドを受けたときに、そのコマンドに基づいて所定の演出抽選テーブルを用いた演出抽選を行うことになる。
更に、上記の実施形態では、本発明を、遊技媒体としてメダルを使用した回胴式遊技機に適用した場合について説明したが、例えば、パロット機、パチロット機等と称される、遊技媒体としてパチンコ球を使用したスロットマシン遊技機に適用してもよい。
以上説明したように、本発明では、第二の遊技状態に対する演出抽選テーブルにおいて、役抽選の結果が特定の役の当選であるときに、遊技状態が第二の遊技状態から第一の遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、遊技状態が第二の遊技状態から第一の遊技状態に移行することを報知する演出が選ばれる抽選確率に比べて高く設定されている。これにより、演出制御手段は、遊技状態が第二の遊技状態である場合、役抽選の結果が特定の役の当選であるときに、遊技状態が第二の遊技状態から第一の遊技状態に移行することを報知しない演出を高い頻度で演出手段に行わせることになる。このため、遊技状態が第一の遊技状態、第二の遊技状態のいずれであるかを遊技者が識別できない状況を生み出すことができるので、遊技状態が第一の遊技状態、第二の遊技状態のいずれであっても、遊技者には、遊技状態が第一の遊技状態であると認識させて遊技を行わせることができる。このとき、実際には遊技状態が遊技者にとって不利な第二の遊技状態であったとしても、そのことを遊技者は知らないので、遊技者の遊技継続意欲が低下することはない。したがって、本発明は、遊技の状況に応じて各種の遊技の演出を行う回胴式遊技機等の遊技機に適用することができる。
本発明の一実施形態である遊技機の概略正面図である。 その遊技機の概略ブロック図である。 各回胴リールに配置される図柄列の一例を示す図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 (a)は一般遊技状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図、(b)は減少ボーナス遊技状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図である。 (a)は減少ボーナス遊技状態に対する第一の演出抽選テーブルAの内容を説明するための図、(b)は減少ボーナス遊技状態に対する第二の演出抽選テーブルBの内容を説明するための図、(c)は減少ボーナス遊技状態に対する第三の演出抽選テーブルCの内容を説明するための図である。 「期待度小」、「期待度中」、「期待度大」の各演出グループに含まれる演出内容の具体例を説明するための図である。 主制御基板が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。 演出制御基板が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11a 第一回胴リール
11b 第二回胴リール
11c 第三回胴リール
12 表示窓
13 メダル投入口
14 クレジット数表示部
15 MAXベットボタン
16 一枚投入ボタン
17 ベット枚数表示部
18 スタートレバー
19a 第一停止ボタン
19b 第二停止ボタン
19c 第三停止ボタン
21 清算ボタン
22 払出数表示部
23 メダル放出口
24 メダル受皿
25 払出装置
30 画像表示部(演出手段)
31 液晶パネル
32 液晶制御基板
40 電飾表示部(演出手段)
41 トップランプユニット
42 左サイドランプユニット
43 右サイドランプユニット
44 左パネルランプユニット
45 右パネルランプユニット
50 スピーカ部(演出手段)
51 第一ドアスピーカ
52 第二ドアスピーカ
53 背面スピーカ
61 投入メダル検出センサ
62 MAXベットボタン操作検出センサ
63 一枚投入ボタン操作検出センサ
64 スタートレバー操作検出センサ
65a 第一停止ボタン操作検出センサ
65b 第二停止ボタン操作検出センサ
65c 第三停止ボタン操作検出センサ
66a 第一回胴リール駆動手段
66b 第二回胴リール駆動手段
66c 第三回胴リール駆動手段
70 主制御基板
71 乱数発生手段
72 ROM
73 RAM
74 CPU(遊技制御手段)
80 演出制御基板
81 ROM(記憶手段)
82 RAM
83 CPU(演出制御手段)

Claims (2)

  1. 遊技者に有利な遊技を実行することができる大役に当選する確率が高く設定された第一の遊技状態と、この第一の遊技状態よりも前記大役に当選する確率が低く且つ所定数量の遊技媒体の払出を受けることができる小役に当選する確率が前記第一の遊技状態と略同じに設定されており、小役当選時に当該小役に入賞すれば払出を受けることができる遊技媒体の累積数量である累積払出数量が規定の数量に達したこと又は前記大役若しくは前記小役以外の特定の役に当選したことに基づいて前記第一の遊技状態に移行する第二の遊技状態とを含む複数の遊技状態を有し、各遊技状態に応じて所定内容の遊技を実行する遊技機であって、
    遊技が開始されたときに行われる役抽選の結果又はその遊技の結果に基づいて遊技状態の移行を制御すると共に、前記役抽選の結果に関する指令信号又はその遊技の結果に関する指令信号を出力する遊技制御手段と、
    この遊技制御手段からの指令信号に基づいて遊技に関わる演出を行う演出手段と、
    この演出手段が行う各演出内容についての抽選確率を前記役抽選の結果又はその遊技の結果毎に定める演出抽選テーブルを各遊技状態に対応して記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されている演出抽選テーブルを用いた演出抽選を、前記遊技制御手段から送られた前記役抽選の結果に関する指令信号又はその遊技の結果に関する指令信号に基づいて行うことにより演出内容を決定し、その決定した演出内容にしたがって前記演出手段を制御する演出制御手段と、
    を具備し、
    前記第二の遊技状態に対する前記演出抽選テーブルでは、前記役抽選の結果が前記特定の役の当選であるときに、遊技状態が前記第二の遊技状態から前記第一の遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、遊技状態が前記第二の遊技状態から前記第一の遊技状態に移行することを報知する演出が選ばれる抽選確率に比べて高く設定されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第二の遊技状態に対する前記演出抽選テーブルは前記第二の遊技状態における遊技媒体の累積払出数量に応じて複数種類設けられており、
    前記第二の遊技状態に対する前記複数種類の演出抽選テーブルでは、前記役抽選の結果が前記特定の役の当選であるときに、遊技状態が前記第二の遊技状態から前記第一の遊技状態に移行することを報知しない演出が選ばれる抽選確率が、遊技媒体の累積払出数量が前記規定の数量に近づくにつれて低くなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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