JP2007275346A - 放射線画像処理装置、放射線画像処理方法及び放射線画像処理プログラム - Google Patents

放射線画像処理装置、放射線画像処理方法及び放射線画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 抽出対象の走行方向以外への領域成長を抑制し、高い精度で領域抽出が可能な放射線画像処理装置、放射線画像処理方法及び放射線画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】 入力画像Iの画素sと複数のテンプレート画像Tiの間の相関値Ciを求め、この相関値Ciの最大値を画素sの尤度Lとし、このときのテンプレート画像Tiの走行方向を画素sの走行方向θsとする。そして、入力画像Iの画素毎の尤度L及び走行方向θを求める。次に、入力画像Iから抽出対象である線状陰影を抽出する際、抽出した画素sの走行方向θsとこれに隣接する画素nの走行方向θnの間の角度ωを求め(ステップS303)、この角度ωを予め定めた閾値Th_ωと比較し(ステップS304)、閾値Th_ωより小さい場合のみ、画素nを新たな抽出領域と判定する(ステップS305)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、放射線画像処理装置、放射線画像処理方法及び放射線画像処理プログラムに関し、特に放射線を用いて撮影された透視画像を処理する放射線画像処理装置、放射線画像処理方法及び放射線画像処理プログラムに関する。
近年、カテーテル手技の発展に伴い、循環器分野を中心に放射線を利用した診断が盛んに行われている。放射線診断の場合、患者の被爆量を低減するため、放射線による撮像は、放射線量を極力低減して行われる。そのため、撮像画像上に重畳するノイズが大きくなってしまい、撮像対象であるガイドワイヤ、血管などが見えにくくなるという問題がある。
そこで、従来の放射線診断において、この画像が見えにくくなるという問題を改善するために、撮像画像に対して血管などの線状陰影を抽出する画像処理が行われている。この線状陰影領域の抽出方法として、まず撮像画像の中から画素値が一定値以上である画素を抽出し、次にこれに隣接する画素の画素値を閾値判定し、抽出領域として新たに抽出するか否かを決定することで、線状陰影領域を抽出する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
撮像画像から抽出する対象は、ガイドワイヤ、血管などの連続した線状陰影であるため、既に線状陰影として抽出されている領域から、この領域に隣接する領域へと抽出対象を広げることにより、線状領域を精度よく抽出することができる。また、既に抽出した領域に隣接した領域を閾値判定する際、各画素の画素値を大域閾値と局所閾値の2つを用いて閾値判定することにより、誤抽出を低減し精度よく対象を抽出することができる。
特開2004−8304公報(7−9頁)
しかしながら、特許文献1に記載される方法は、既に抽出されている領域に隣接する領域を閾値判定するため、ノイズの影響によっては、例えば抽出した線状陰影の走行方向と垂直な方向など、ガイドワイヤ、血管などの走行方向とは考えにくい方向に対しても領域が過度に成長してしまうという問題がある。その結果、抽出対象ではない領域まで誤抽出してしまい、抽出精度が低下してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、抽出対象の走行方向以外への領域成長を抑制し、高い抽出精度で領域抽出が可能な放射線画像処理装置、放射線画像処理方法及び放射線画像処理プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の放射線画像処理装置は、放射線画像から線状陰影を抽出する放射線画像処理装置であって、前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する尤度・走行方向算出部と、前記尤度・走行方向算出部で算出された前記尤度及び前記走行方向を元に前記線状陰影を抽出する領域抽出部とを備え、前記領域抽出部は、前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出し、前記線状陰影の画素中から選択した画素aに隣接する画素bを選択し、前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aの走行方向と前記画素bの走行方向の間の角度が予め定められた第3の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定することを特徴とする。
また、本発明の放射線画像処理装置は、放射線画像から線状陰影を抽出する放射線画像処理装置であって、前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する尤度・走行方向算出部と、前記尤度・走行方向算出部で算出された前記尤度及び前記走行方向を元に前記線状陰影を抽出する領域抽出部とを備え、前記領域抽出部は、前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出し、前記線状陰影の画素中から選択した画素aに隣接する画素bを選択し、前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aと前記画素bを結ぶ直線と前記画素aの走行方向との間の角度が予め定められた第4の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定することを特徴とする。
また、本発明の放射線画像処理方法は、放射線画像から線状陰影を抽出する放射線画像処理方法であって、前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出するステップと、前記ステップで算出された前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出するステップと、前記線状陰影の画素中から選択した画素aに隣接する画素bを選択するステップと、前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aの走行方向と前記画素bの走行方向の間の角度が予め定められた第3の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定するステップとを有することを特徴とする。
また、本発明の放射線画像処理方法は、放射線画像から線状陰影を抽出する放射線画像処理方法であって、前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出するステップと、前記ステップで算出された前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出するステップと、前記線状陰影の画素中から選択した画素aに隣接する画素bを選択するステップと、前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aと前記画素bを結ぶ直線と前記画素aの走行方向との間の角度が予め定められた第4の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定するステップとを有することを特徴とする。
また、本発明の放射線画像処理プログラムは、コンピュータに放射線画像から線状陰影を抽出する機能を実現させるための放射線画像処理プログラムであって、前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する機能と、前記機能で算出された前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出する機能と、前記線状陰影の画素の中から選択した画素aに隣接する画素bを選択する機能と、前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aの走行方向と前記画素bの走行方向の間の角度が予め定められた第3の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定する機能とを有することを特徴とする。
また、本発明の放射線画像処理プログラムは、コンピュータに放射線画像から線状陰影を抽出する機能を実現させるための放射線画像処理プログラムであって、前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する機能と、前記機能で算出された前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出する機能と、前記線状陰影の画素の中から選択した画素aに隣接する画素bを選択する機能と、前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aと前記画素bを結ぶ直線と前記画素aの走行方向との間の角度が予め定められた第4の閾値以下である場合に、当該画素bを前記線状陰影であると判定する機能とを有することを特徴とする。
本発明によれば、抽出対象の走行方向以外への領域成長を抑制し、高い抽出精度で領域抽出が可能な放射線画像処理装置、放射線画像処理方法及び放射線画像処理プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて本発明に係る放射線画像処理システムの構成について説明する。図1は、本実施例に係る放射線画像処理システムの構成を示すブロック図である。
この放射線画像処理システムは、例えばX線などの放射線を放射する放射線源1と、この放射線源1から被検体に放射された放射線を撮像する撮像装置2と、撮像装置2によって撮像された画像を処理し、撮像対象である線状陰影を抽出する放射線画像処理装置3と、線状陰影を抽出した画像情報を表示部(図示せず)に表示するための処理等を行う処理部4を備えている。
本発明は、上述した放射線画像処理装置3に関するものであり、以下、放射線画像処理装置3を中心にその構成及び動作について、図1乃至図10を用いて詳細に説明する。
図1に示す放射線画像処理装置3は、撮像装置2から入力される入力画像Iの各画素に対する尤度L及び走行方向θを算出する尤度・走行方向算出部11と、尤度L及び走行方向θを元に、抽出対象を抽出する領域抽出部12を有している。
ここで、放射線画像処理装置3に入力される画像Iは、放射線源1から照射された放射線を撮像装置2により撮像した画像であり、抽出対象とする線状陰影が写った画像である。
次に、図2を用いて尤度・走行方向算出部11の詳細を説明する。
図2は、尤度・走行方向算出部11の構成を示すブロック図である。図2に示す尤度・走行方向算出部11は、予め記憶している複数のテンプレート画像Ti(iは1,2,3、4、‥。以下も同じ。)と入力画像Iの画素pとの相関値Ci、及び各テンプレート画像に対応する走行方向θiを算出する相関値算出部13と、相関値算出部13で算出した相関値Ciを元に、画素pの尤度L及び走行方向θを算出する尤度算出部14を有している。
なお、尤度Lとは、もっともらしさを表す指標であり、ここでは、入力画像Iの線状陰影としてのもっともらしさを尤度Lと呼ぶ。
図2に示す尤度・走行方向算出部11は、入力画像Iの全画素に対して相関値算出部13及び尤度算出部14に尤度Lと走行方向θを算出させ、結果を領域抽出部12へと出力する。
以下、相関値算出部13及び尤度算出部14の詳細を説明する。
図2に示す相関値算出部13は、入力画像I中の1画素毎の相関値Ciと走行方向θiを算出する。ここでは、入力画像I中の画素pの相関値Ciと走行方向θiの算出方法について説明する。相関値算出部13は、この画素pを含む入力画像Iの一部(以下、ブロックPと称する。)と、予め記憶している複数のテンプレート画像Tiとの相関値Ciを算出する。この複数のテンプレート画像Tiは、それぞれθi(図2ではi=1〜4)の異なる走行方向を持つ線状陰影を有している。
相関値算出部13は、この複数のテンプレート画像Tiに対しブロックPとの相関値Ciを算出し、相関値Ciの算出に使用したテンプレート画像Tiが有する線状陰影の走行方向θiを、画素pのテンプレート画像Tiに対応する走行方向θiとする。相関値算出部13は、算出した相関値Ci及び走行方向θiを、尤度算出部14へと出力する。
次に、尤度算出部14は、相関値算出部13から受け取った複数の相関値Ciの中から最大相関値を求め、これを画素pの尤度Lとする。さらに、尤度算出部14は、相関値Ciが最大となるテンプレート画像Tiが有する走行方向θiを、画素pの走行方向θとする。
領域抽出部12は、尤度・走行方向算出部11から受け取った尤度Lと走行方向θを元に、入力画像Iから線状陰影を抽出する。
次に、図3乃至図9を用いて、本実施例に係る放射線画像処理装置3の動作を説明する。
図1に示す撮像装置2によって撮像された画像は、尤度・走行方向算出部11の相関値算出部13に入力される。この相関値算出部13では、入力画像Iの画素pに対して相関算出処理が行われ、複数のテンプレート画像Tiに対する相関値Ci及び走行方向θiが算出される。
以下、図3を用いて、相関値算出処理を説明する。
図3は、相関値算出処理の動作を示すフローチャートである。
相関値算出部13は、まずブロックPの正規化を行う(ステップS101)。ブロックPは、放射線画像の一部であり、撮像された線状陰影の画素値は、
(線状陰影の画素値)=(背景画素値)×(線状陰影の放射線透過率)
となるため、同じ線状物体を撮像しても、物体の位置する場所の背景画素値に応じて線状陰影の画素値が異なる。
そこで、放射線画像を入力としてテンプレート画像との相関値を算出する場合は、ブロックPの画素値からブロックP内の画素の平均画素値を差し引く、又は画素値をブロックPの最大画素値差(最大振幅)で除算する等の正規化を行う。
なお、テンプレート画像Tiに対しても、同様の正規化を行う(ステップS102)。ただし、テンプレート画像Tiは、一度正規化を行えばよく、ブロックPとの相関値Ciを算出するたびに正規化を行う必要はない。
続いて、正規化を行ったブロックPとテンプレート画像Tiの相関値Ciを算出する。
即ち、相関値算出部13は、まず複数のテンプレート画像Tiの中から、まだブロックPとの相関値を算出していないテンプレート画像を選択する(ステップS103)。ここでは、走行方向θ1を有するテンプレート画像T1を選んだものとして説明をする。
相関値算出部13は、選択したテンプレート画像T1とブロックPとの相関を、SSD(Sum of Squared Difference)と呼ばれる相関値算出手法を用いて算出する(ステップS104)。SSDとは、テンプレート画像T1の画素値とブロックPの画素値の差を2乗したものの総和を算出する手法であり、このとき算出される値をSと称する。
SSDは、2つの画像間の非類似度を表す尺度であり、テンプレート画像T1とブロックPが似ているほど、算出される値Sは小さくなる。従って、ステップS104にて算出される値Sを、この値Sの逆数をとる又は正負の符号を逆転させる等の処理をして相関値C1に変換する(ステップS105)。
次に、全てのテンプレート画像Tiに対してブロックPの相関値Ciを算出したか否かを判断する(ステップS106)。まだ相関値Ciを算出していないテンプレート画像Tiがある場合は、ステップS103乃至S106を繰り返し実行して、算出していないテンプレート画像Tiの相関値Ciを算出する。一方、全てのテンプレート画像Tiに対してブロックPとの相関値Ciを算出している場合は、算出した相関値Ciとこの相関値Ciに対応する走行方向θiを尤度算出部14へ出力する。
なお、この相関値算出処理では、相関値を算出するためにSSDを用いたが、これ以外にも、テンプレート画像Tiの画素値とブロックPの画素値の差の絶対値の総和を計算するSAD(Sum of Absolute Difference)を元に相関値を算出してもよく、確率的増分符号相関(例えば、電子情報通信学会論文誌 Vol.J88−D−II No.8 August 2005 p.1615 を参照。)を用いて算出してもよい。
尤度算出部14は、相関値算出部13から入力された相関値Ciと走行方向θiを元に、画素pの尤度L及び走行方向θを算出する。
尤度算出部14は、入力された全ての相関値Ciの中から最大相関値Cを求め、これを画素pの尤度Lとする。また尤度算出部14は、最大相関値Cに対応する走行方向θiを求め、これを画素pに対する走行方向θとする。
尤度・走行方向算出部11は、入力画像Iの全ての画素に対して相関値算出部13に相関算出処理を行わせ、続く尤度算出部14に尤度Lと走行方向θを算出させる。そして、入力画像Iの全ての画素について尤度Lと走行方向θを求めた尤度・走行方向算出部11は、結果を例えば配列データとして領域抽出部12へ出力する。
なお、尤度・走行方向算出部11における尤度L及び走行方向θの算出方法は、上述した方法に限られるものではなく、本実施例における尤度Lのように、入力画像Iが線状陰影であるほど値が大きくなるような何らかの値や、走行方向θのように、線状陰影の走行方向を表す何らかの値が求められる手法であればよい。
次に、図4乃至図8を用いて領域抽出部12の動作を説明する。
図4は、領域抽出処理の動作を示すフローチャートである。
領域抽出部12は、まず後述する領域成長処理の開始点となる領域(以下、シード領域と称する。)の抽出を行う(ステップS201)。領域抽出部12は、尤度・走行方向算出部11から入力された各入力画素の尤度Lと予め決められた閾値Th_Hとを比較し、各入力画素の尤度Lが閾値Th_Hより大きくなる画素をシード領域とする。
次に、領域抽出部12は、領域成長処理を行い、1回の処理によって新たに抽出した領域及び抽出した画素数を求める(ステップS202)。この領域成長処理の詳細は後述する。
領域成長処理を行った領域抽出部12は、その処理の結果から抽出領域が成長したか否かを判断する(ステップS203)。この判断は、領域成長処理において新たに抽出領域とした画素数が「0」であるか否かによって行う。新たに抽出領域とされた画素数が「0」でないならば抽出領域は成長したと判断し、ステップS202に戻って再度領域成長処理を行う(ステップS202)。同様にして、ステップS203で、抽出領域は成長したと判断する場合は、領域成長処理を繰り返し実行する。一方、カウントされた画素数が「0」であるならば、領域は成長しなかったとみなす。そして、線状陰影は抽出し終ったと判断して領域抽出処理を終了する。
なお、領域抽出処理を終了するか否かの判断は、抽出領域が成長したか否かによって判断するのではなく、領域成長処理を所定の回数繰り返したか否かによって判断してもよい。
続いて、図5乃至図8を用いて、ステップS202の領域成長処理の詳細を説明する。領域成長とは、既に抽出された画素sからその近傍の画素へと、抽出領域を広げていく手法である。
図5は、領域抽出部12による領域成長処理の動作を示すフローチャートである。
まず、領域抽出処理のステップS201にて抽出したシード領域(繰り返し領域成長処理を行う場合は、1つ前の領域成長処理で新たに線状陰影であると抽出した画素)の中から画素sを選択する(ステップS301)。次に、この画素sに隣接する画素nを選択する(ステップS302)。
次に、相関値算出処理で求めた画素nの尤度Lnと予め決められた閾値Th_Lを比較する(ステップS303)。比較の結果、画素nの尤度Lnが閾値Th_Lより小さければ、次のステップには進まずに、後述するステップS308へ進む。
一方、画素nの尤度Lnが閾値Th_L以上であれば、画素sの走行方向θsと画素nの走行方向の間の角度ωを算出する(ステップS304)。例えば、図6に示すように、画素sに対して右斜め上の画素を画素nとした場合、画素sの走行方向θsと画素nの走行方向θnの間の角度ωは、ω=θn−θsとして求められる。
次に、ステップS302で求めた角度ωと、予め決められた閾値Th_ωとを比較する(ステップS305)。比較の結果、角度ωが閾値Th_ω以上であれば(ステップS305のNo)、当該画素nを新たな抽出領域であるとは判定せずに、後述するステップS308へ進む。一方、角度ωが閾値Th_ωより小さければ(ステップS305のYes)、当該画素nは、画素sと同じ線状陰影であると判定して、これを新たな抽出領域とする(ステップS306)。
画素nを新たな抽出領域とした場合、カウントしている新たに抽出した画素数を「1」増やす(ステップS307)。この画素数は、上述した領域抽出処理のステップS203において、領域が成長したか否かの判断に使用する。
以上のようにして、画素nを陰影領域として新たに抽出するか否かを判定した後、画素sに隣接する全ての画素について、この判定を行ったか否かを判断する(ステップS308)。その判断結果、画素sに隣接する画素で未判定の画素が存在すれば、ステップS302に戻る。以降、画素sに隣接する全ての画素についてこの判定が行なわれる間、この処理を繰り返し実行する。一方、画素sに隣接する全ての画素について新たに抽出するか否かを判定した場合は、領域抽出処理のステップS201にて抽出したシード領域の全画素(繰り返し領域成長処理を行う場合は、1つ前の領域成長処理で新たに線状陰影であると抽出した全画素)に対して、この判定を行ったか否かを判断する(ステップS309)。
判断結果、未判定の画素が存在すれば、ステップS301に戻る。一方、全ての画素について判定を行った場合は、領域成長処理を終了し、領域抽出処理のステップS203へ移る。
(領域成長処理の変形例)
次に、図7及び図8を用いて、領域成長処理の変形例を説明する。
上述した領域成長処理では、画素sに隣接する画素nの尤度Lnが閾値Th_Lより大きい値であったとしても(即ち、ステップS303のYesの判定)、画素sの走行方向θsと画素nの走行方向θnが似通った方向(類似方向)でなければ、画素nを新たな領域として抽出しない(即ち、ステップS305のNoの判定)。
一方、本変形例では、例えば図7に示すように、画素nの尤度Lnが閾値Th_Lより大きい値であったとしても、画素nが、画素sから見て走行方向θsの方向になれければ新たな領域として抽出しない。
図8は、領域抽出部12による領域成長処理の変形例の動作を示すフローチャートである。なお、図8に示す領域成長処理は、画素sから見た画素nの方向θn’と画素sの走行方向θsの間の角度τを求めるステップ、及びこの角度τと閾値Th_τを比較するステップ以外は、図5に示す領域成長処理と同じであるため、同一符号を付し説明を省略する。
この変形例では、図5のステップS304の代わりに、画素sから見た画素nの方向θn’と画素sの走行方向θsの間の角度τを求める(ステップS311)。例えば、図7に示すように、画素sに対して右斜め上の画素を画素nとした場合、画素sと画素nを結ぶ直線と画素sの走行方向θsの間の角度τは、τ=θn’−θsとして求められる。
次に、このステップS311で求めた角度τと予め決められた閾値Th_τを比較する(ステップS312)。比較の結果、角度τが閾値Th_τ以上であれば(ステップS312のNo)、当該画素nを新たな抽出領域であるとは判定せずに、ステップS308へ進む。また、角度τが閾値Th_τより小さければ(ステップS312のYes)、当該画素nは画素sと同じ線状陰影であると判定して、これを新たな抽出領域とする(ステップS306)。
なお、図3に示す相関値算出処理のステップS101及びステップS102では、相関値を算出する前にブロックP及びテンプレート画像Tiの正規化を行うとしたが、これを省略することができる。即ち、図9に示すように、撮像装置2と放射線画像処理装置3の間に前処理部5を設け、この前処理部5によって入力画像Iの前処理を行えば、入力画像I及びテンプレート画像Tiの正規化が省略できる。
これを実現するため前処理部5は、撮像装置2から入力される入力画像Iに対して対数変換を施す対数変換部15と、この対数変換部15において対数変換された画像の背景値を求め、この背景値を、同じく対数変換部15にて対数変換された画像から差分をとる背景差分部16とによって構成される。
上述したように、放射線画像上の線状陰影は(背景画素値)×(線状陰影の放射線透過率)の画素値を持っており、同一の線状物体であってもその物体の位置する場所の背景値に応じてその画素値は異なる。線状陰影が(背景画素値)×(線状陰影の放射線透過率)の画素値を持っているとすると、対数変換部15において対数変換された画像はLog{(背景画素値)×(線状陰影の放射線透過率)}の値をもつこととなる。
背景差分部16において、この値から背景値を差分すると、Log{(背景画素値)×(線状陰影の放射線透過率)}−Log(背景画素値)=Log(線状陰影の放射線透過率)となり背景の画素値によらず線状物体固有の値を得る。したがって、相関値算出処理において、相関値を算出する前に入力画像I及びテンプレート画像を正規化する必要はなくなる。
図10は、第1の実施例に係る放射線画像処理装置3のハードウェア構成を示す図である。放射線画像処理装置3は、放射線画像処理を実行する放射線画像処理プログラムなどが格納されているROM21と、ROM21内のプログラムに従って放射線画像処理装置の各部を制御するCPU22と、放射線画像処理装置の制御に必要な種々のデータを記憶するRAM23と、ネットワークに接続して通信を行う通信I/F24と、各部を接続するバス25を備えている。
また放射線画像処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよい。
この場合には、放射線画像処理プログラムは、上記記憶媒体から読み出して実行することにより放射線画像処理装置3の主記憶装置上にロードされ、図10に示すソフトウェア構成の各部が、主記憶装置上に形成されるようになっている。
また、本実施例の放射線画像処理プログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク、通信I/F24経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。
以上のように第1の実施例によれば、領域成長処理において、画素nを新たな領域として抽出するか否かを、画素nの尤度Lnだけでなく、画素sの走行方向θsと画素nの走行方向θnの間の角度、又は画素sからみた画素nの方向と画素sの走行方向θsの間の角度を用いて決定することによって、抽出対象の走行方向以外への領域成長を抑制することができ、高い抽出精度で領域抽出が可能となる。
次に、図11乃至図13を用いて、本発明の第2の実施例に係る放射線画像処理装置3を説明する。
図11に、第2の実施例に係る放射線画像処理装置3の構成を示す。本実施例における放射線画像処理装置3は、図1に示す放射線画像処理装置3の構成とほぼ同じであるが、尤度・走行方向算出部11と領域抽出部12の間に新たに尤度補正部17を有する点が異なっている。従って、尤度補正部17以外の構成及び動作は、同一符号を付してその説明を省略する。
尤度補正部17は、尤度・走行方向算出部11と領域抽出部12の間にあり、尤度・走行方向算出部11から入力される入力画像Iの画素毎の尤度L及び走行方向θを元に尤度Lを補正し、走行方向θ及び補正後の尤度L’を領域抽出部12へ出力する。
次に、図12及び図13を用いて、尤度補正部17の動作を説明する。
尤度補正部17では、尤度・走行方向算出部11から入力される入力画像Iの画素毎の尤度L及びθを元に尤度補正処理を行い、尤度Lを補正する。
図12は、尤度補正部17による尤度補正処理の動作を示すフローチャートであり、図13は、画素sにおける尤度補正処理を説明する図である。
まず、尤度補正部17は、入力画像Iから尤度補正を行っていない画素sを選択する(ステップS401)。次に、選択した画素sから、画素sの走行方向θsの方向に距離Dだけ離れた点s1及び点s2を求める(ステップS402)。
続いて、点s1を中心とし、一辺がRである正方形を点s1の周辺領域A1とし、この周辺領域A1において、領域内の最大尤度Lmax1を求める(ステップS403)。同様に、点s2を中心とし、一辺がRである正方形を点s2の周辺領域A2とし、この周辺領域A2において、領域内の最大尤度Lmax2を求める(ステップS404)。
尤度補正部17は、この周辺領域A1内の最大尤度Lmax1、周辺領域A2内の最大尤度Lmax2、及び画素sの尤度Lsの平均値=(Lmax1+Lmax2+Ls)/3を求め、これを画素sの補正後の尤度L’sとする(ステップS405)。
続いて、入力画像Iの全画素に対して上記補正を行ったか否かを判断し(ステップS406)、補正を行っていない画素がある場合は、補正を行っていない画素が無くなるまでステップS401乃至S406の処理を繰り返し実行する。一方、全画素に対して尤度Lの補正を行った場合は、尤度補正処理を終了し、補正後の尤度L’及び走行方向θを領域抽出部12へ出力する。
例えば、画素sが線状陰影領域内にある場合は、周辺領域A1,A2内にも線状陰影が存在している確率が高く、周辺領域A1,A2内の最大尤度Lmax1,Lmax2が大きい値となる確率が高い。そのため、画素sの尤度Lsとこれら最大尤度Lmax1,Lmax2の平均値を取った画素sの補正後の尤度L’sも高い値となる。
一方、画素sが線状陰影領域内にない場合は、周辺領域A1,A2内には線状陰影が存在していない確率が高く、周辺領域A1,A2内の最大尤度Lmax1,Lmax2が小さい値となる確率が高い。そのため、画素sの尤度Lsとこれら最大尤度Lmax1,Lmax2の平均値を取った画素sの補正後の尤度L’sも小さい値となる。その結果、入力画像Iの全画素の尤度Lに対して補正を行うことで、尤度Lのノイズが小さくなる。
なお、ここでは、入力画像Iの全画素に対して、尤度補正処理を1回しか行っていないが、この尤度補正処理を所定の回数繰り返し行ってもよい。また、周辺領域A1,A2は、一辺がRである正方形の領域としたが、これに限定されるものではなく例えば長方形や楕円形の領域であってもよい。
以上のように第2の実施例によれば、第1の実施例と同様の効果が得られるとともに、入力画像Iの全画素に対して尤度Lの補正を行うことで、線状陰影以外の領域における尤度Lのノイズを低減することができるため、抽出対象である線状陰影をさらに精度よく抽出することができる。
なお、本発明は上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施例に係る放射線画像処理システムの概略構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施例に係る尤度・走行方向算出部11の構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施例に係る相関算出処理の動作を示すフローチャート。 本発明の第1の実施例に係る領域抽出処理の動作を示すフローチャート。 本発明の第1の実施例に係る領域成長処理の動作を示すフローチャート。 本発明の第1の実施例に係る画素nの走行方向θnと画素sの走行方向θs間の角度ωを示す図。 本発明の第1の実施例に係る画素sから見た画素nの方向と画素sの走行方向θs間の角度τを示す図。 本発明の第1の実施例に係る領域成長処理の変形例の動作を示すフローチャート。 本発明の第1の実施例に係る放射線画像処理システムの変形例を示すブロック図。 本発明の第1の実施例に係る放射線画像処理装置3のハードウェア構成を示す図。 本発明の第2の実施例に係る放射線画像処理システムを示すブロック図。 本発明の第2の実施例に係る尤度補正処理の動作を示すフローチャート。 本発明の第2の実施例に係る画素sにおける尤度補正処理を説明する図。
符号の説明
1・・・放射線源
2・・・撮像装置
3・・・放射線画像処理装置
4・・・処理部
5・・・前処理部
11・・・尤度・走行方向算出部
12・・・領域抽出部
13・・・相関値算出部
14・・・尤度算出部
15・・・対数変換部
16・・・背景差分部
17・・・尤度補正部

Claims (12)

  1. 放射線画像から線状陰影を抽出する放射線画像処理装置であって、
    前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する尤度・走行方向算出部と、
    前記尤度・走行方向算出部で算出された前記尤度及び前記走行方向を元に前記線状陰影を抽出する領域抽出部とを備え、
    前記領域抽出部は、
    前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出し、
    前記線状陰影の中から選択した画素aに隣接する画素bを選択し、
    前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aの走行方向と前記画素bの走行方向の間の角度が予め定められた第3の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定する
    ことを特徴とする放射線画像処理装置。
  2. 放射線画像から線状陰影を抽出する放射線画像処理装置であって、
    前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する尤度・走行方向算出部と、
    前記尤度・走行方向算出部で算出された前記尤度及び前記走行方向を元に前記線状陰影を抽出する領域抽出部とを備え、
    前記領域抽出部は、
    前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出し、
    前記線状陰影の中から選択した画素aに隣接する画素bを選択し、
    前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aと前記画素bを結ぶ直線と前記画素aの走行方向との間の角度が予め定められた第4の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定する
    ことを特徴とする放射線画像処理装置。
  3. 前記尤度・走行方向算出部は、
    走行方向の異なる線状陰影を持つ複数のテンプレート画像毎に前記放射線画像から選択された画素cを含む画像との相関値をそれぞれ算出する相関値算出部と、
    前記相関値算出部で算出した複数の相関値の中から最大相関値となるものを求め、その最大相関値を前記画素cの尤度とし、前記最大相関値に対応する画像が持つ線状陰影の走行方向を前記画素cの走行方向として求める尤度算出部と
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射線画像処理装置。
  4. 前記尤度・走行方向算出部と前記領域抽出部との間に、前記尤度及び走行方向を元に前記尤度を補正する尤度補正部をさらに備え、
    前記尤度補正部は、前記放射線画像から選択した画素dの走行方向に沿って距離L離れた第1点A及び第2点Bをそれぞれ選択し、前記第1点Aの周辺領域内の画素の尤度の最大値と、前記第2点Bの周辺領域内の画素の尤度の最大値と、及び前記画素dの尤度の平均値を前記画素dの尤度とし、
    この処理を前記放射線画像の全ての画素に対し実行する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射線画像処理装置。
  5. 放射線画像から線状陰影を抽出する放射線画像処理方法であって、
    前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出するステップと、
    前記ステップで算出された前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出するステップと、
    前記線状陰影の中から選択した画素aに隣接する画素bを選択するステップと、
    前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aの走行方向と前記画素bの走行方向の間の角度が予め定められた第3の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定するステップと
    を有することを特徴とする放射線画像処理方法。
  6. 放射線画像から線状陰影を抽出する放射線画像処理方法であって、
    前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出するステップと、
    前記ステップで算出された前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出するステップと、
    前記線状陰影の中から選択した画素aに隣接する画素bを選択するステップと、
    前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aと前記画素bを結ぶ直線と前記画素aの走行方向との間の角度が予め定められた第4の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定するステップと
    を有することを特徴とする放射線画像処理方法。
  7. 前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出するステップはさらに、
    前記放射線画像から画素cを選択するステップと、
    走行方向の異なる線状陰影を持つ複数のテンプレート画像毎に前記選択された前記画素cを含む画像との相関値をそれぞれ算出するステップと、
    前記算出した複数の相関値の中から最大相関値を前記画素cの尤度として求めるステップと、
    前記最大相関値に対応するテンプレート画像が持つ線状陰影の走行方向を前記画素cの走行方向として求めるステップと
    を有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の放射線画像処理方法。
  8. 前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出するステップの後に、
    前記放射線画像から画素dを選択するステップと、
    前記画素dの走行方向に沿って距離L離れた第1点A及び第2点Bをそれぞれ選択するステップと、
    前記第1点Aの周辺領域内の画素の尤度の最大値と、前記第2点Bの周辺領域内の画素の尤度の最大値と、及び前記画素dの尤度の平均値を前記画素dの尤度として補正するステップと、
    これらのステップを前記放射線画像の全ての画素に対し実行するステップと
    を有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の放射線画像処理方法。
  9. コンピュータに放射線画像から線状陰影を抽出する機能を実現させるための放射線画像処理プログラムであって、
    前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する機能と、
    前記機能で算出された前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出する機能と、
    前記線状陰影の中から選択した画素aに隣接する画素bを選択する機能と、
    前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aの走行方向と前記画素bの走行方向の間の角度が予め定められた第3の閾値以下である場合、当該画素bを前記線状陰影であると判定する機能と
    を有することを特徴とする放射線画像処理プログラム。
  10. コンピュータに放射線画像から線状陰影を抽出する機能を実現させるための放射線画像処理プログラムであって、
    前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する機能と、
    前記機能で算出された前記尤度が予め定められた第1の閾値以上である前記放射線画像の画素を前記線状陰影として抽出する機能と、
    前記線状陰影の中から選択した画素aに隣接する画素bを選択する機能と、
    前記画素bの前記尤度が予め定められた第2の閾値以上であり、かつ前記画素aと前記画素bを結ぶ直線と前記画素aの走行方向との間の角度が予め定められた第4の閾値以下である場合に、当該画素bを前記線状陰影であると判定する機能と
    を有することを特徴とする放射線画像処理プログラム。
  11. 前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する機能はさらに、
    前記放射線画像から画素cを選択する機能と、
    走行方向の異なる線状陰影を持つ複数のテンプレート画像毎に前記選択された前記画素cを含む画像との相関値をそれぞれ算出する機能と、
    前記算出した複数の相関値の中から最大相関値を前記画素cの尤度として求める機能と、
    前記最大相関値に対応するテンプレート画像が持つ線状陰影の走行方向を前記画素cの走行方向として求める機能と
    を有することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の放射線画像処理プログラム。
  12. 前記線状陰影の線状らしさを表す尤度及び前記線状陰影の走行方向を前記放射線画像の画素毎に算出する機能の後に、
    前記放射線画像から画素dを選択する機能と、
    前記画素dの走行方向に沿って距離L離れた第1点A及び第2点Bをそれぞれ選択する機能と、
    前記第1点Aの周辺領域内の画素の尤度の最大値と、前記第2点Bの周辺領域内の画素の尤度の最大値と、及び前記画素dの尤度の平均値を前記画素dにおける尤度として補正する機能と
    が設けられていることを特徴とする請求項13に記載の放射線画像処理プログラム。
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