JP2007275058A - 酵母による不斉還元 - Google Patents
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Abstract
【課題】 微生物の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を、非対称ケトン化合物と接触させることにより、トロンボポイエチン受容体アゴニストの重要中間体である光学活性なアルコール化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】キャンディダ・クルセイ、キャンディダ・トロピカリス、キャンディダ・アルビカンス、キャンディダ・グラブラータ、キャンディダ・パラクルセイ、キャンディダ・ユティリス、キャンディダ・プシュードトロピカリス、キャンディダ・ルゴサ、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス、ロードトルーラ・ルブラ、及びサッカロマイセス・セレビシアエからなる群より選ばれる菌株の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を、非対称ケトン化合物と接触させることを特徴とする、光学活性なアルコール化合物の製造方法。
【選択図】 なし
【解決手段】キャンディダ・クルセイ、キャンディダ・トロピカリス、キャンディダ・アルビカンス、キャンディダ・グラブラータ、キャンディダ・パラクルセイ、キャンディダ・ユティリス、キャンディダ・プシュードトロピカリス、キャンディダ・ルゴサ、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス、ロードトルーラ・ルブラ、及びサッカロマイセス・セレビシアエからなる群より選ばれる菌株の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を、非対称ケトン化合物と接触させることを特徴とする、光学活性なアルコール化合物の製造方法。
【選択図】 なし
Description
本発明は、微生物の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を用いた、非対称ケトン誘導体から光学活性アルコール誘導体の製造方法に関する。
微生物の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を用いた、非対称ケトン誘導体から光学活性アルコール誘導体の製造方法は既に知られており、例えば、特許文献1には3−オキソペンタンニトリルから光学活性3−ヒドロキシペンタンニトリルの製造方法、特許文献2、特許文献3および特許文献4には、アルキルアリールケトン誘導体から光学活性アルコール誘導体が開示されている。
しかしながら、キャンディダ・クルセイ(Candida krusei)株を用いた、非対称ケトン化合物から光学活性アルコール化合物の製造方法について、ならびにキャンディダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、キャンディダ・アルビカンス(Candida albicans)、キャンディダ・グラブラータ(Candida glabrata)、キャンディダ・パラクルセイ(Candida parakrusei)、キャンディダ・ユティリス(Candida utilis)、キャンディダ・プシュードトロピカリス(Candida pseudotropicalis)、キャンディダ・ルゴサ(Candida rugosa)、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス(Rhodotorula qlutinis var dairenesis)、ロードトルーラ・ルブラ(Rhodotorula rubra)、及びサッカロマイセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)株を用いたアルキルアリールケトン誘導体から光学活性アルコール誘導体については開示されていなかった。
国際公開第2003/031636号パンフレット
国際公開第2004/027055号パンフレット
特開2000−253890号公報
特開平11−290092号公報
しかしながら、キャンディダ・クルセイ(Candida krusei)株を用いた、非対称ケトン化合物から光学活性アルコール化合物の製造方法について、ならびにキャンディダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、キャンディダ・アルビカンス(Candida albicans)、キャンディダ・グラブラータ(Candida glabrata)、キャンディダ・パラクルセイ(Candida parakrusei)、キャンディダ・ユティリス(Candida utilis)、キャンディダ・プシュードトロピカリス(Candida pseudotropicalis)、キャンディダ・ルゴサ(Candida rugosa)、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス(Rhodotorula qlutinis var dairenesis)、ロードトルーラ・ルブラ(Rhodotorula rubra)、及びサッカロマイセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)株を用いたアルキルアリールケトン誘導体から光学活性アルコール誘導体については開示されていなかった。
本発明は、微生物の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を用いた、非対称ケトン誘導体から光学活性アルコール誘導体の製造方法を提供する。
本発明者らは以下に示す微生物の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を用いた、非対称ケトン誘導体から光学活性アルコール誘導体の製造方法が有効であることを見出した。
すなわち、本発明は、1)キャンディダ・クルセイの培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を非対称ケトン化合物と接触させることを特徴とする光学活性なアルコール化合物の製造方法、
2)菌体を接触させる1)記載の製造方法、
3)キャンディダ・クルセイが、キャンディダ・クルセイ IFO−0841、キャンディダ・クルセイ IFO−1162、キャンディダ・クルセイ IFO−1664、及び受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858からなる群より選ばれる1)又は2)記載の製造方法、
4)受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858、
5)非対称ケトン化合物が式(I):
(式中、R1はアルキル又はシクロアルキル;R2はハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニルオキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアルケニルチオ、置換されていてもよいアルキニルチオ、置換されていてもよいアミノ、ニトロ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ、又は置換されていてもよい非芳香複素環式基;nは0〜5の整数)
で示される化合物であり、光学活性なアルコール化合物が式(II):
(式中、R1、R2、及びnは上記と同意義;*は不斉炭素を表わす)
で示される化合物である1)〜3)いずれかに記載の製造方法、
6)非対称ケトン化合物が式(III):
(式中、R1はアルキル又はシクロアルキル;R3はハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシ;R4はハロゲン原子)
で示される化合物であり、光学活性なアルコール化合物が式(IV):
(式中、R1、R3、及びR4は上記と同意義;*は不斉炭素を表わす)
で示される化合物である1)〜3)いずれかに記載の製造方法の製造方法、
7)R1がメチルである5)又は6)記載の製造方法、
8)R3がメチルオキシである6)又は7)記載の製造方法、
9)キャンディダ・トロピカリス、キャンディダ・アルビカンス、キャンディダ・グラブラータ、キャンディダ・パラクルセイ、キャンディダ・ユティリス、キャンディダ・プシュードトロピカリス、キャンディダ・ルゴサ、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス、ロードトルーラ・ルブラ、及びサッカロマイセス・セレビシアエからなる群より選ばれる菌株の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を、式(V):
(式中、R5はアルキル又はシクロアルキル;R6、R7、R8、R9、及びR10は、それぞれ独立してハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニルオキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアルケニルチオ、置換されていてもよいアルキニルチオ、置換されていてもよいアミノ、ニトロ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ、又は置換されていてもよい非芳香複素環式基)
で示される非対称ケトン化合物と反応させることを特徴とする、式(VI):
(式中、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は上記と同意義;*は不斉炭素を表わす)
で示される光学活性なアルコール化合物の製造方法、
10)菌株が、キャンディダ・トロピカリス ATCC−20336、キャンディダ・トロピカリス IFO−0589、キャンディダ・トロピカリス IFO−0006、キャンディダ・トロピカリス IFO−0618、キャンディダ・トロピカリス IFO−0587、キャンディダ・トロピカリス IFO−1400、キャンディダ・アルビカンス ATCC−36232、キャンディダ・アルビカンス IFO−1388、キャンディダ・グラブラータ IFO−0005、キャンディダ・グラブラータ IFO−0622、キャンディダ・パラクルセイ IFO−1068、キャンディダ・ユティリス IFO−1086、キャンディダ・プシュードトロピカリス IFO−1065、キャンディダ・ルゴサ ATCC−10571、キャンディダ・ルゴサ ATCC−14830、ロードトルーラ・クルチニス・ヴァー・ダイレネンシス IFO−0415、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0901、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0902、サッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−16043、又はサッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−46786である9)記載の製造方法、
11)菌株が、キャンディダ・トロピカリスATCC−20336、ロドトルーラ・クルチニス バラエティ ダイレネンシス IFO−0415、ロドトルーラ・ルブラ IFO−0901、又はロドトルーラ・ルブラ IFO−0902である9)記載の製造方法。
12)R5がアルキル又はシクロアルキルであり、R6がハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシであり、R7がハロゲン原子であり、R8、R9、及びR10が水素原子である9)〜11)のいずれかに記載の製造方法、
13)R5がメチル又はn−ヘキシルである9)〜11)のいずれかに記載の製造方法、
14)菌体を用いる9)〜13)のいずれかに記載の製造方法、
15)式(VII):
(式中、R11はアルキル又はシクロアルキル;R12はアルキル又はアルキルオキシ;R13はハロゲン原子;*は不斉炭素を表わす)
で示される光学活性なアルコール化合物、
16)R12がアルキルオキシである15)記載の光学活性なアルコール化合物、
17)R12がC1−C6アルキルオキシである15)記載の光学活性なアルコール化合物、
18)6)又は9)記載の製造方法により得た式(IV):
(式中、R1はアルキル又はシクロアルキル;R3はハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシ;R4はハロゲン原子;*は不斉炭素を表わす)
で示される光学活性なアルコール化合物を用いることを特徴とする、式(VIII):
(式中、R1及びR3は上記と同意義;R14はアルキル;R15又はR16はそれぞれ独立してハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシ;R17はハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシ;*は不斉中心を表わす)で示される化合物の製造方法、
19)R1はアルキルであり、R3はアルキルオキシであり、R15又はR16はそれぞれ独立してハロゲン原子であり、R17はアルキルである18)記載の製造方法、に関する。
すなわち、本発明は、1)キャンディダ・クルセイの培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を非対称ケトン化合物と接触させることを特徴とする光学活性なアルコール化合物の製造方法、
2)菌体を接触させる1)記載の製造方法、
3)キャンディダ・クルセイが、キャンディダ・クルセイ IFO−0841、キャンディダ・クルセイ IFO−1162、キャンディダ・クルセイ IFO−1664、及び受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858からなる群より選ばれる1)又は2)記載の製造方法、
4)受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858、
5)非対称ケトン化合物が式(I):
(式中、R1はアルキル又はシクロアルキル;R2はハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニルオキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアルケニルチオ、置換されていてもよいアルキニルチオ、置換されていてもよいアミノ、ニトロ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ、又は置換されていてもよい非芳香複素環式基;nは0〜5の整数)
で示される化合物であり、光学活性なアルコール化合物が式(II):
(式中、R1、R2、及びnは上記と同意義;*は不斉炭素を表わす)
で示される化合物である1)〜3)いずれかに記載の製造方法、
6)非対称ケトン化合物が式(III):
(式中、R1はアルキル又はシクロアルキル;R3はハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシ;R4はハロゲン原子)
で示される化合物であり、光学活性なアルコール化合物が式(IV):
(式中、R1、R3、及びR4は上記と同意義;*は不斉炭素を表わす)
で示される化合物である1)〜3)いずれかに記載の製造方法の製造方法、
7)R1がメチルである5)又は6)記載の製造方法、
8)R3がメチルオキシである6)又は7)記載の製造方法、
9)キャンディダ・トロピカリス、キャンディダ・アルビカンス、キャンディダ・グラブラータ、キャンディダ・パラクルセイ、キャンディダ・ユティリス、キャンディダ・プシュードトロピカリス、キャンディダ・ルゴサ、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス、ロードトルーラ・ルブラ、及びサッカロマイセス・セレビシアエからなる群より選ばれる菌株の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を、式(V):
(式中、R5はアルキル又はシクロアルキル;R6、R7、R8、R9、及びR10は、それぞれ独立してハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニルオキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアルケニルチオ、置換されていてもよいアルキニルチオ、置換されていてもよいアミノ、ニトロ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ、又は置換されていてもよい非芳香複素環式基)
で示される非対称ケトン化合物と反応させることを特徴とする、式(VI):
(式中、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は上記と同意義;*は不斉炭素を表わす)
で示される光学活性なアルコール化合物の製造方法、
10)菌株が、キャンディダ・トロピカリス ATCC−20336、キャンディダ・トロピカリス IFO−0589、キャンディダ・トロピカリス IFO−0006、キャンディダ・トロピカリス IFO−0618、キャンディダ・トロピカリス IFO−0587、キャンディダ・トロピカリス IFO−1400、キャンディダ・アルビカンス ATCC−36232、キャンディダ・アルビカンス IFO−1388、キャンディダ・グラブラータ IFO−0005、キャンディダ・グラブラータ IFO−0622、キャンディダ・パラクルセイ IFO−1068、キャンディダ・ユティリス IFO−1086、キャンディダ・プシュードトロピカリス IFO−1065、キャンディダ・ルゴサ ATCC−10571、キャンディダ・ルゴサ ATCC−14830、ロードトルーラ・クルチニス・ヴァー・ダイレネンシス IFO−0415、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0901、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0902、サッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−16043、又はサッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−46786である9)記載の製造方法、
11)菌株が、キャンディダ・トロピカリスATCC−20336、ロドトルーラ・クルチニス バラエティ ダイレネンシス IFO−0415、ロドトルーラ・ルブラ IFO−0901、又はロドトルーラ・ルブラ IFO−0902である9)記載の製造方法。
12)R5がアルキル又はシクロアルキルであり、R6がハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシであり、R7がハロゲン原子であり、R8、R9、及びR10が水素原子である9)〜11)のいずれかに記載の製造方法、
13)R5がメチル又はn−ヘキシルである9)〜11)のいずれかに記載の製造方法、
14)菌体を用いる9)〜13)のいずれかに記載の製造方法、
15)式(VII):
(式中、R11はアルキル又はシクロアルキル;R12はアルキル又はアルキルオキシ;R13はハロゲン原子;*は不斉炭素を表わす)
で示される光学活性なアルコール化合物、
16)R12がアルキルオキシである15)記載の光学活性なアルコール化合物、
17)R12がC1−C6アルキルオキシである15)記載の光学活性なアルコール化合物、
18)6)又は9)記載の製造方法により得た式(IV):
(式中、R1はアルキル又はシクロアルキル;R3はハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシ;R4はハロゲン原子;*は不斉炭素を表わす)
で示される光学活性なアルコール化合物を用いることを特徴とする、式(VIII):
(式中、R1及びR3は上記と同意義;R14はアルキル;R15又はR16はそれぞれ独立してハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシ;R17はハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシ;*は不斉中心を表わす)で示される化合物の製造方法、
19)R1はアルキルであり、R3はアルキルオキシであり、R15又はR16はそれぞれ独立してハロゲン原子であり、R17はアルキルである18)記載の製造方法、に関する。
以下に各用語の意味を説明する。各用語は本明細書中、統一した意味で使用し、単独で用いられる場合も、又は他の用語と組み合わされて用いられる場合も、同一の意味で用いられる。
本明細書中、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
本明細書中、「アルキル」とは、炭素原子数1〜12の直鎖または分枝鎖のアルキルを包含する。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、neo−ペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル等が挙げられる。好ましくは、C1−C8アルキルが挙げられる。
本明細書中、「アルケニル」とは、炭素原子数が2〜12個であり、1個もしくは2個以上の二重結合を有する、直鎖または分枝鎖のアルケニルを包含する。例えば、ビニル、アリル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−ペンテニル、2−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−オクテニル等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルケニルが挙げられる。
本明細書中、「アルキニル」とは、炭素原子数が2〜12個であり、1個もしくは2個以上の三重結合を有する、直鎖または分枝鎖のアルキニルを包含する。例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、2−ブチニル、2−ペンチニル、2−ヘキシニル、2−ヘプチニル、2−オクチニル等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルキニルが挙げられる。
本明細書中、「シクロアルキル」とは、炭素原子数が3〜8個であるシクロアルキルを包含する。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルが挙げられる。好ましくはC3−C6シクロアルキルが挙げられる。
本明細書中、「アルキルオキシ」としては、炭素原子数が1〜12個であるアルキルオキシを包含する。例えば、メチルオキシ、エチルオキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、2−ペンチルオキシ、3−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、2−ヘキシルオキシ、3−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ等が挙げられる。好ましくは、C1−C8アルキルオキシが挙げられる。
本明細書中、「アルケニルオキシ」としては、炭素原子数が2〜12個であるアルケニルオキシを包含する。例えば、ビニルオキシ、アリルオキシ、1−プロペニルオキシ、2−ブテニルオキシ、2−ペンテニルオキシ、2−ヘキセニルオキシ、2−ヘプテニルオキシ、2−オクテニルオキシ等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルケニルオキシが挙げられる。
本明細書中、「アルキニルオキシ」としては、炭素原子数が2〜12個であるアルキニルオキシを包含する。例えば、エチニルオキシ、1−プロピニルオキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、2−ペンチニルオキシ、2−ヘキシニルオキシ、2−ヘプチニルオキシ、2−オクチニルオキシ等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルキニルオキシが挙げられる。
本明細書中、「アルキルチオ」としては、炭素原子数が1〜12個であるアルキルチオを包含する。例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、イソペンチルチオ、2−ペンチルチオ、3−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、イソヘキシルチオ、2−ヘキシルチオ、3−ヘキシルチオ、n−ヘプチルチオ、n−オクチルチオ等が挙げられる。好ましくは、C1−C8アルキルチオが挙げられる。
本明細書中、「アルケニルチオ」としては、炭素原子数が2〜12個であるアルケニルチオを包含する。例えば、ビニルチオ、アリルチオ、1−プロペニルチオ、2−ブテニルチオ、2−ペンテニルチオ、2−ヘキセニルチオ、2−ヘプテニルチオ、2−オクテニルチオ等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルケニルチオが挙げられる。
本明細書中、「アルキニルチオ」としては、炭素原子数が2〜12個であるアルキニルチオを包含する。例えば、エチニルチオ、1−プロピニルチオ、2−プロピニルチオ、2−ブチニルチオ、2−ペンチニルチオ、2−ヘキシニルチオ、2−ヘプチニルチオ、2−オクチニルチオ等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルキニルチオが挙げられる。
本明細書中、「置換されていてもよいアミノ」とは、前記「アルキル」、後記「アリール」、後記「ヘテロアリール」、後記「アシル」、後記「アルキルオキシカルボニル」および/または後記「アルキルスルホニル」で1または2個所置換されていもよいアミノを包含する。例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ、ベンジルアミノ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ、メチルオキシカルボニルアミノ、メタンスルホニルアミノ等が挙げられる。好ましくはアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルメチルアミノ、ジエチルアミノ、アセチルアミノ、メタンスルホニルアミノ等が挙げられる。
本明細書中、「アシル」とは、アルキル部分が前記「アルキル」であるアルキルカルボニルまたはアリール部分が後記「アリール」であるアリールカルボニルを包含する。「アルキル」および「アリール」はそれぞれ後述の「置換されていてもよいアルキル」および「置換されていてもよいアリール」において例示された置換基によって置換されていてもよい。例えば、アセチル、プロピオニル、ブチロイル、ベンゾイル等が挙げられる。
本明細書中、「アルキルオキシカルボニル」としては、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、n−プロピルオキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、n−ブチルオキシカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル等が挙げられる。
本明細書中、「アルキルスルホニル」としては、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルニル、n−ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、2−ペンチルスルホニル、3−ペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、イソヘキシルスルホニル、2−ヘキシルスルホニル、3−ヘキシルスルホニル、n−ヘプチルスルホニル、n−オクチルスルホニル等が挙げられる。
本明細書中、「アリール」とは、単環状もしくは縮合環状芳香族炭化水素を包含する。これは前記「シクロアルキル」、後記「非芳香族複素環基」と可能な全ての位置で縮合していてもよい。アリールが単環および縮合環のいずれである場合も、すべての可能な位置で結合しうる。例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントリル、テトラヒドロナフチル、1,3−ベンゾヂオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニル等が挙げられる。好ましくは、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルが挙げられる。さらに好ましくは、フェニルが挙げられる。
本明細書中、「非芳香族複素環基」とは、任意に選ばれる、酸素原子、硫黄原子または窒素原子を環内に1個以上含む非芳香族の5〜7員環またはそれらが2個以上縮合した環を包含する。例えば、ピロリジニル(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル)、ピロリニル(例えば、3−ピロリニル)、イミダゾリジニル(例えば、2−イミダゾリジニル)、イミダゾリニル(例えば、イミダゾリニル)、ピラゾリジニル(例えば、1−ピラゾリジニル、2−ピラゾリジニル)、ピラゾリニル(例えば、ピラゾリニル)、ピペリジル(例えば、ピペリジノ、2−ピペリジル)、ピペラジニル(例えば、1−ピペラジニル)、モルホリニル(例えば、モルホリノ、3−モルホリニル)等が挙げられる。
本明細書中、「ヘテロアリール」とは、任意に選ばれる、酸素原子、硫黄原子または窒素原子を環内に1個以上含む5〜6員の芳香環を包含する。これは前記「シクロアルキル」、前記「アリール」、前記「非芳香族複素環基」、もしくは他のヘテロアリールと可能な全ての位置で縮合していてもよい。ヘテロアリールが単環および縮合環のいずれである場合も、すべての可能な位置で結合しうる。例えば、ピロリル(例えば、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、フリル(例えば、2−フリル、3−フリル)、チエニル(例えば、2−チエニル、3−チエニル)、イミダゾリル(例えば、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル)、ピラゾリル(例えば、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル)、イソチアゾリル(例えば、3−イソチアゾリル)、イソキサゾリル(例えば、3−イソキサゾリル)、オキサゾリル(例えば、2−オキサゾリル)、チアゾリル(例えば、2−チアゾリル)、ピリジル(例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピラジニル(例えば、2−ピラジニル)、ピリミジニル(例えば、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル)、ピリダジニル(例えば、3−ピリダジニル)、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル)、オキサジアゾリル(例えば、1,3,4−オキサジアゾリル)、チアジアゾリル(例えば、1,3,4−チアジアゾリル)等が挙げられる。
本明細書中、「アリールオキシ」としては、フェニルオキシ、ナフチルオキシ等が挙げられる。
本明細書中、「ヘテロアリールオキシ」としては、ピロリルオキシ、フリルオキシ、チエニルオキシ、イミダゾリルオキシ、ピラゾリルオキシ、イソチアゾリルオキシ、イソキサゾリルオキシ、オキサゾリルオキシ、チアゾリルオキシ、ピリジルオキシ、ピラジニルオキシ、ピリミジニルオキシ、ピリダジニルオキシ、テトラゾリルオキシ、オキサジアゾリルオキシ、チアジアゾリルオキシ等が挙げられる。好ましくは、フリルオキシ、チエニルオキシ、イミダゾリルオキシ、ピラゾリルオキシ、イソチアゾリルオキシ、イソキサゾリルオキシ、オキサゾリルオキシ、チアゾリルオキシ、ピリジルオキシ、ピラジニルオキシ、ピリミジニルオキシ、ピリダジニルオキシ等が挙げられる。
本明細書中、「非対称ケトン」とは、カルボニル基の炭素原子に結合している二つの置換基がそれぞれ異なる基であるケトン化合物を包含する。例えば、(置換されていてもよいアルキル)(置換されていてもよいアリール)ケトン化合物等が挙げられる。
本明細書中、「光学活性なアルコール」とは、上記「非対称ケトン」のカルボニル基部分が水酸基に還元された光学活性なアルコー化合物を包含する。例えば、(置換されていてもよいアルキル)(置換されていてもよいアリール)メチルアルコール化合物等が挙げられる。
本明細書中、「培養物」とは、菌株を培地(例えば、グルコース40 g、酵母エキス粉末(Difco社製)3 g、リン酸水素二アンモニウム13 g、リン酸二水素カリウム7 g、硫酸亜鉛・七水和物70 mg、硫酸マグネシウム・七水和物0.8 g、硫酸マンガン・四水和物10 mg、硫酸鉄・七水和物90 mg、硫酸銅・五水和物5 mg、および食塩0.1 gからなる液体培地)で培養した全培養物を意味する。
本明細書中、「菌体」とは、上記「培養物」を遠心分離して得られる沈殿物を意味する。
本明細書中、「酵素」とは、上記「非対称ケトン」を上記「光学活性なアルコール」に還元する能力を有する酵素を意味する。
本明細書中、「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
本明細書中、「アルキル」とは、炭素原子数1〜12の直鎖または分枝鎖のアルキルを包含する。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、neo−ペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル等が挙げられる。好ましくは、C1−C8アルキルが挙げられる。
本明細書中、「アルケニル」とは、炭素原子数が2〜12個であり、1個もしくは2個以上の二重結合を有する、直鎖または分枝鎖のアルケニルを包含する。例えば、ビニル、アリル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−ペンテニル、2−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−オクテニル等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルケニルが挙げられる。
本明細書中、「アルキニル」とは、炭素原子数が2〜12個であり、1個もしくは2個以上の三重結合を有する、直鎖または分枝鎖のアルキニルを包含する。例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、2−ブチニル、2−ペンチニル、2−ヘキシニル、2−ヘプチニル、2−オクチニル等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルキニルが挙げられる。
本明細書中、「シクロアルキル」とは、炭素原子数が3〜8個であるシクロアルキルを包含する。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルが挙げられる。好ましくはC3−C6シクロアルキルが挙げられる。
本明細書中、「アルキルオキシ」としては、炭素原子数が1〜12個であるアルキルオキシを包含する。例えば、メチルオキシ、エチルオキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、2−ペンチルオキシ、3−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、2−ヘキシルオキシ、3−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ等が挙げられる。好ましくは、C1−C8アルキルオキシが挙げられる。
本明細書中、「アルケニルオキシ」としては、炭素原子数が2〜12個であるアルケニルオキシを包含する。例えば、ビニルオキシ、アリルオキシ、1−プロペニルオキシ、2−ブテニルオキシ、2−ペンテニルオキシ、2−ヘキセニルオキシ、2−ヘプテニルオキシ、2−オクテニルオキシ等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルケニルオキシが挙げられる。
本明細書中、「アルキニルオキシ」としては、炭素原子数が2〜12個であるアルキニルオキシを包含する。例えば、エチニルオキシ、1−プロピニルオキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、2−ペンチニルオキシ、2−ヘキシニルオキシ、2−ヘプチニルオキシ、2−オクチニルオキシ等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルキニルオキシが挙げられる。
本明細書中、「アルキルチオ」としては、炭素原子数が1〜12個であるアルキルチオを包含する。例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、イソペンチルチオ、2−ペンチルチオ、3−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、イソヘキシルチオ、2−ヘキシルチオ、3−ヘキシルチオ、n−ヘプチルチオ、n−オクチルチオ等が挙げられる。好ましくは、C1−C8アルキルチオが挙げられる。
本明細書中、「アルケニルチオ」としては、炭素原子数が2〜12個であるアルケニルチオを包含する。例えば、ビニルチオ、アリルチオ、1−プロペニルチオ、2−ブテニルチオ、2−ペンテニルチオ、2−ヘキセニルチオ、2−ヘプテニルチオ、2−オクテニルチオ等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルケニルチオが挙げられる。
本明細書中、「アルキニルチオ」としては、炭素原子数が2〜12個であるアルキニルチオを包含する。例えば、エチニルチオ、1−プロピニルチオ、2−プロピニルチオ、2−ブチニルチオ、2−ペンチニルチオ、2−ヘキシニルチオ、2−ヘプチニルチオ、2−オクチニルチオ等が挙げられる。好ましくは、C2−C8アルキニルチオが挙げられる。
本明細書中、「置換されていてもよいアミノ」とは、前記「アルキル」、後記「アリール」、後記「ヘテロアリール」、後記「アシル」、後記「アルキルオキシカルボニル」および/または後記「アルキルスルホニル」で1または2個所置換されていもよいアミノを包含する。例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ、ベンジルアミノ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ、メチルオキシカルボニルアミノ、メタンスルホニルアミノ等が挙げられる。好ましくはアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルメチルアミノ、ジエチルアミノ、アセチルアミノ、メタンスルホニルアミノ等が挙げられる。
本明細書中、「アシル」とは、アルキル部分が前記「アルキル」であるアルキルカルボニルまたはアリール部分が後記「アリール」であるアリールカルボニルを包含する。「アルキル」および「アリール」はそれぞれ後述の「置換されていてもよいアルキル」および「置換されていてもよいアリール」において例示された置換基によって置換されていてもよい。例えば、アセチル、プロピオニル、ブチロイル、ベンゾイル等が挙げられる。
本明細書中、「アルキルオキシカルボニル」としては、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、n−プロピルオキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、n−ブチルオキシカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル等が挙げられる。
本明細書中、「アルキルスルホニル」としては、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルニル、n−ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、2−ペンチルスルホニル、3−ペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、イソヘキシルスルホニル、2−ヘキシルスルホニル、3−ヘキシルスルホニル、n−ヘプチルスルホニル、n−オクチルスルホニル等が挙げられる。
本明細書中、「アリール」とは、単環状もしくは縮合環状芳香族炭化水素を包含する。これは前記「シクロアルキル」、後記「非芳香族複素環基」と可能な全ての位置で縮合していてもよい。アリールが単環および縮合環のいずれである場合も、すべての可能な位置で結合しうる。例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントリル、テトラヒドロナフチル、1,3−ベンゾヂオキソリル、1,4−ベンゾジオキサニル等が挙げられる。好ましくは、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルが挙げられる。さらに好ましくは、フェニルが挙げられる。
本明細書中、「非芳香族複素環基」とは、任意に選ばれる、酸素原子、硫黄原子または窒素原子を環内に1個以上含む非芳香族の5〜7員環またはそれらが2個以上縮合した環を包含する。例えば、ピロリジニル(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル)、ピロリニル(例えば、3−ピロリニル)、イミダゾリジニル(例えば、2−イミダゾリジニル)、イミダゾリニル(例えば、イミダゾリニル)、ピラゾリジニル(例えば、1−ピラゾリジニル、2−ピラゾリジニル)、ピラゾリニル(例えば、ピラゾリニル)、ピペリジル(例えば、ピペリジノ、2−ピペリジル)、ピペラジニル(例えば、1−ピペラジニル)、モルホリニル(例えば、モルホリノ、3−モルホリニル)等が挙げられる。
本明細書中、「ヘテロアリール」とは、任意に選ばれる、酸素原子、硫黄原子または窒素原子を環内に1個以上含む5〜6員の芳香環を包含する。これは前記「シクロアルキル」、前記「アリール」、前記「非芳香族複素環基」、もしくは他のヘテロアリールと可能な全ての位置で縮合していてもよい。ヘテロアリールが単環および縮合環のいずれである場合も、すべての可能な位置で結合しうる。例えば、ピロリル(例えば、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、フリル(例えば、2−フリル、3−フリル)、チエニル(例えば、2−チエニル、3−チエニル)、イミダゾリル(例えば、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル)、ピラゾリル(例えば、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル)、イソチアゾリル(例えば、3−イソチアゾリル)、イソキサゾリル(例えば、3−イソキサゾリル)、オキサゾリル(例えば、2−オキサゾリル)、チアゾリル(例えば、2−チアゾリル)、ピリジル(例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピラジニル(例えば、2−ピラジニル)、ピリミジニル(例えば、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル)、ピリダジニル(例えば、3−ピリダジニル)、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル)、オキサジアゾリル(例えば、1,3,4−オキサジアゾリル)、チアジアゾリル(例えば、1,3,4−チアジアゾリル)等が挙げられる。
本明細書中、「アリールオキシ」としては、フェニルオキシ、ナフチルオキシ等が挙げられる。
本明細書中、「ヘテロアリールオキシ」としては、ピロリルオキシ、フリルオキシ、チエニルオキシ、イミダゾリルオキシ、ピラゾリルオキシ、イソチアゾリルオキシ、イソキサゾリルオキシ、オキサゾリルオキシ、チアゾリルオキシ、ピリジルオキシ、ピラジニルオキシ、ピリミジニルオキシ、ピリダジニルオキシ、テトラゾリルオキシ、オキサジアゾリルオキシ、チアジアゾリルオキシ等が挙げられる。好ましくは、フリルオキシ、チエニルオキシ、イミダゾリルオキシ、ピラゾリルオキシ、イソチアゾリルオキシ、イソキサゾリルオキシ、オキサゾリルオキシ、チアゾリルオキシ、ピリジルオキシ、ピラジニルオキシ、ピリミジニルオキシ、ピリダジニルオキシ等が挙げられる。
本明細書中、「非対称ケトン」とは、カルボニル基の炭素原子に結合している二つの置換基がそれぞれ異なる基であるケトン化合物を包含する。例えば、(置換されていてもよいアルキル)(置換されていてもよいアリール)ケトン化合物等が挙げられる。
本明細書中、「光学活性なアルコール」とは、上記「非対称ケトン」のカルボニル基部分が水酸基に還元された光学活性なアルコー化合物を包含する。例えば、(置換されていてもよいアルキル)(置換されていてもよいアリール)メチルアルコール化合物等が挙げられる。
本明細書中、「培養物」とは、菌株を培地(例えば、グルコース40 g、酵母エキス粉末(Difco社製)3 g、リン酸水素二アンモニウム13 g、リン酸二水素カリウム7 g、硫酸亜鉛・七水和物70 mg、硫酸マグネシウム・七水和物0.8 g、硫酸マンガン・四水和物10 mg、硫酸鉄・七水和物90 mg、硫酸銅・五水和物5 mg、および食塩0.1 gからなる液体培地)で培養した全培養物を意味する。
本明細書中、「菌体」とは、上記「培養物」を遠心分離して得られる沈殿物を意味する。
本明細書中、「酵素」とは、上記「非対称ケトン」を上記「光学活性なアルコール」に還元する能力を有する酵素を意味する。
本明細書中、「置換されていてもよいアルキル」、「置換されていてもよいアルキルオキシ」、および「置換されていてもよいアルキルチオ」における置換基としては、シクロアルキル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、メルカプト、アルキルチオ、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアミノ、アリール(例えば、フェニル)、ヘテロアリール(例えば、ピリジル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル)、非芳香族複素環基(例えば、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル)、アリールオキシ(例えば、フェニルオキシ)、アルキルスルホニル等が挙げられる。これらは、全ての可能な位置で1〜3個置換しうる。
本明細書中、「置換されていてもよいアルケニル」、「置換されていてもよいアルキニル」、「置換されていてもよいアルケニルオキシ」、「置換されていてもよいアルキニルオキシ」、「置換されていてもよいアルケニルチオ」、および「置換されていてもよいアルキニルチオ」における置換基としては、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、メルカプト、アルキルチオ、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアミノ、アリール(例えば、フェニル)、ヘテロアリール(例えば、ピリジル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル)、非芳香族複素環基(例えば、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル)、アリールオキシ(例えば、フェニルオキシ)、アルキルスルホニル等が挙げられる。これらは、全ての可能な位置で1個以上置換しうる。
本明細書中、「置換されていてもよいアリール」、「置換されていてもよいアリールオキシ」、「置換されていてもよいヘテロアリール」、「置換されていてもよいヘテロアリールオキシ」、および「置換されていてもよい非芳香族複素環基」における置換基としては、アルキル、トリフルオロメチル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ(例えば、フェノキシ)、メルカプト、アルキルチオ、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルキルオキシカルボニル、アルキルスルホニル、置換されていてもよいアミノ、アリール(例えば、フェニル)、置換基群Cにより1〜3箇所置換されていてもよいヘテロアリール(例えば、ピリジル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル)、非芳香族複素環基(例えば、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル)等が挙げられる。これらは、全ての可能な位置で1個以上置換しうる。
本明細書中、「置換されていてもよいアルケニル」、「置換されていてもよいアルキニル」、「置換されていてもよいアルケニルオキシ」、「置換されていてもよいアルキニルオキシ」、「置換されていてもよいアルケニルチオ」、および「置換されていてもよいアルキニルチオ」における置換基としては、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、メルカプト、アルキルチオ、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルキルオキシカルボニル、置換されていてもよいアミノ、アリール(例えば、フェニル)、ヘテロアリール(例えば、ピリジル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル)、非芳香族複素環基(例えば、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル)、アリールオキシ(例えば、フェニルオキシ)、アルキルスルホニル等が挙げられる。これらは、全ての可能な位置で1個以上置換しうる。
本明細書中、「置換されていてもよいアリール」、「置換されていてもよいアリールオキシ」、「置換されていてもよいヘテロアリール」、「置換されていてもよいヘテロアリールオキシ」、および「置換されていてもよい非芳香族複素環基」における置換基としては、アルキル、トリフルオロメチル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、アリールオキシ(例えば、フェノキシ)、メルカプト、アルキルチオ、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルキルオキシカルボニル、アルキルスルホニル、置換されていてもよいアミノ、アリール(例えば、フェニル)、置換基群Cにより1〜3箇所置換されていてもよいヘテロアリール(例えば、ピリジル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル)、非芳香族複素環基(例えば、モルホリニル、ピロリジニル、ピペラジニル)等が挙げられる。これらは、全ての可能な位置で1個以上置換しうる。
式(I)または式(II)で示される化合物のR1、R2、およびnの好ましい置換基群を(Ia)〜(If)で示す。それらの可能な組合せの化合物が好ましい。
R1は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R2はそれぞれ独立して、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましい。
nは、(Ie)2〜4が好ましく、さらに(If)2が好ましい。
R1は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R2はそれぞれ独立して、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましい。
nは、(Ie)2〜4が好ましく、さらに(If)2が好ましい。
式(III)または式(IV)で示される化合物のR1、R3、およびR4の好ましい置換基群を(Ia)〜(Id)または(Ig)〜(Ii)で示す。それらの可能な組合せの化合物が好ましい。
R1は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R3は、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましく、(Ig)アルキルオキシが最も好ましい。
R4は、(Ih)ハロゲン原子が好ましく、さらに、(Ii)塩素原子または臭素原子がましい。
R1は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R3は、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましく、(Ig)アルキルオキシが最も好ましい。
R4は、(Ih)ハロゲン原子が好ましく、さらに、(Ii)塩素原子または臭素原子がましい。
式(V)または式(VI)で示される化合物のR5、R6、R7、R8、R9、およびR10の好ましい置換基群を(Ia)〜(Id)または(Ig)〜(Io)で示す。それらの可能な組合せの化合物が好ましい。
R5は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R6は、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましく、(Ig)アルキルオキシが最も好ましい。
R7は、(Ih)ハロゲン原子が好ましく、さらに、(Ii)塩素原子または臭素原子がましい。
R8は、(Ij)水素原子又はアルキルが好ましく、さらに、(Ik)水素原子が好ましい。
R9は、(Il)水素原子又はアルキルが好ましく、さらに、(Im)水素原子が好ましい。
R10は、(In)水素原子又はアルキルが好ましく、さらに、(Io)水素原子が好ましい。
R5は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R6は、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましく、(Ig)アルキルオキシが最も好ましい。
R7は、(Ih)ハロゲン原子が好ましく、さらに、(Ii)塩素原子または臭素原子がましい。
R8は、(Ij)水素原子又はアルキルが好ましく、さらに、(Ik)水素原子が好ましい。
R9は、(Il)水素原子又はアルキルが好ましく、さらに、(Im)水素原子が好ましい。
R10は、(In)水素原子又はアルキルが好ましく、さらに、(Io)水素原子が好ましい。
式(VII)で示される化合物のR11、R12、およびR13の好ましい置換基群を(Ia)〜(Id)または(Ig)〜(Ii)で示す。それらの可能な組合せの化合物が好ましい。
R11は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R12は、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましく、(Ig)アルキルオキシが最も好ましい。
R13は、(Ih)ハロゲン原子が好ましく、さらに、(Ii)塩素原子または臭素原子がましい。
R11は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R12は、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましく、(Ig)アルキルオキシが最も好ましい。
R13は、(Ih)ハロゲン原子が好ましく、さらに、(Ii)塩素原子または臭素原子がましい。
式(VIII)で示される化合物のR1、R3、R14、R15、R16、およびR17の好ましい置換基群を(Ia)〜(Id)または(Ig)〜(Ii)で示す。それらの可能な組合せの化合物が好ましい。
R1は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R3は、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましく、(Ig)アルキルオキシが最も好ましい。
R14は、(Ip)アルキル好ましく、さらに、(Iq)C1−C8アルキルが好ましい。
R15は、(Ir)ハロゲン原子又はアルキル好ましく、さらに、(Is)ハロゲン原子が好ましい。
R16は、(It)ハロゲン原子又はアルキル好ましく、さらに、(Iu)ハロゲン原子が好ましい。
R17は、(Iv)ハロゲン原子又はアルキル好ましく、さらに、(Iw)アルキルが好ましい。
R1は、(Ia)アルキル又はシクロアルキルが好ましく、さらに、(Ib)C1−C8アルキルが好ましい。
R3は、(Ic)ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルキルオキシが好ましく、さらに、(Id)ハロゲン原子又はアルキルオキシが好ましく、(Ig)アルキルオキシが最も好ましい。
R14は、(Ip)アルキル好ましく、さらに、(Iq)C1−C8アルキルが好ましい。
R15は、(Ir)ハロゲン原子又はアルキル好ましく、さらに、(Is)ハロゲン原子が好ましい。
R16は、(It)ハロゲン原子又はアルキル好ましく、さらに、(Iu)ハロゲン原子が好ましい。
R17は、(Iv)ハロゲン原子又はアルキル好ましく、さらに、(Iw)アルキルが好ましい。
本発明製造方法は、光学活性なトロンボポイエチン受容体アゴニストおよび重要な中間体の製造法として有用である。
本発明に係る化合物は、以下の工程で製造することができる。出発物質の式(I)で示される化合物は、市販品または式(IX)で示される化合物のHalをアシルに変換することにより製造することができる。
(式中、R1、R2、R3、R4、R14、R15、R16、R17、R18、およびnは上記と同意義;Halはハロゲン原子)
工程1は式(IX)で表される化合物をグリニャール試薬とし、アルキルカルボニルクロリドと反応することにより、式(I)で表される化合物を製造する工程である。
グリニャール試薬は、テトラヒドロフラン中、反応温度0℃〜溶媒還流温度で、反応時間は5分〜48時間で製造することができる。マグネシウムは式(IX)で表される化合物に対して0.5〜4当量用いることができる。
グリニャール試薬とアルキルカルボニルクロリドの反応は、反応温度0℃〜溶媒還流温度で、反応時間は5分〜48時間で製造することができる。アルキルカルボニルクロリドは式(IX)で表される化合物に対して0.5〜4当量用いることができる。
必要であれば、カラムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等により精製することができる。
工程2は式(I)で表される化合物を微生物由来の還元酵素を用いて不斉還元し、式(II)で表される化合物を製造する工程である。
還元酵素を含む菌体は、菌株を適当な液体培地で培養し得ることができる。
菌株としては、キャンディダ・クルセイ、キャンディダ・トロピカリス、キャンディダ・アルビカンス、キャンディダ・グラブラータ、キャンディダ・パラクルセイ、キャンディダ・ユティリス、キャンディダ・プシュードトロピカリス、キャンディダ・ルゴサ、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス、ロードトルーラ・ルブラ、及びサッカロマイセス・セレビシアエを単独または混合して用いることができる。好ましくは、キャンディダ・クルセイ IFO−0841、キャンディダ・クルセイ IFO−1162、キャンディダ・クルセイ IFO−1664、受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858、キャンディダ・トロピカリス ATCC−20336、キャンディダ・トロピカリス IFO−0589、キャンディダ・トロピカリス IFO−0006、キャンディダ・トロピカリス IFO−0618、キャンディダ・トロピカリス IFO−0587、キャンディダ・トロピカリス IFO−1400、キャンディダ・アルビカンス ATCC−36232、キャンディダ・アルビカンス IFO−1388、キャンディダ・グラブラータ IFO−0005、キャンディダ・グラブラータ IFO−0622、キャンディダ・パラクルセイ IFO−1068、キャンディダ・ユティリス IFO−1086、キャンディダ・プシュードトロピカリス IFO−1065、キャンディダ・ルゴサ ATCC−10571、キャンディダ・ルゴサ ATCC−14830、ロードトルーラ・クルチニス・ヴァー・ダイレネンシス IFO−0415、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0901、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0902、サッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−16043、又はサッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−46786であり、さらに好ましくは、キャンディダ・クルセイ IFO−0841、キャンディダ・クルセイ IFO−1162、キャンディダ・クルセイ IFO−1664、及び受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858、キャンディダ・トロピカリスATCC−20336、ロドトルーラ・クルチニス バラエティ ダイレネンシス IFO−0415、ロドトルーラ・ルブラ IFO−0901、又はロドトルーラ・ルブラ IFO−0902である。
式(I)で表される化合物が1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノンの場合は、キャンディダ・クルセイ IFO−0841、キャンディダ・クルセイ IFO−1162、キャンディダ・クルセイ IFO−1664、受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858、ロドトルーラ・クルチニス バラエティ ダイレネンシス IFO−0415、ロドトルーラ・ルブラ IFO−0902、又はサッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−46786が好ましい。
式(I)で表される化合物が1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘキサン−1−オンの場合は、ロドトルーラ・ルブラ IFO−0902が好ましい。
液体培地として、例えば、グルコース40 g、酵母エキス粉末(Difco社製)3 g、リン酸水素二アンモニウム13 g、リン酸二水素カリウム7 g、硫酸亜鉛・七水和物70 mg、硫酸マグネシウム・七水和物0.8 g、硫酸マンガン・四水和物10 mg、硫酸鉄・七水和物90 mg、硫酸銅・五水和物5 mg、および食塩0.1 gからなる液体培地(1 L、pH 7.0)を用いることができる。
培養方法として、例えば、この液体培地をメンブランフィルターにより濾過滅菌した後に、あらかじめ180℃、90分間乾熱滅菌した試験管にそれぞれ5 mLずつ無菌的に分注し、それらに菌株を各1白金耳ずつ無菌的に植菌し、30℃で24時間振とう培養する方法を用いることができる。
菌体は、培養後に遠心分離して集めることができる。
この菌体を用いて、式(I)で示される化合物を不斉還元することができる。例えば、集めた菌体を100 mMリン酸緩衝液(pH 7.0)各2 mLに縣濁後、50%グルコース溶液(80μL)と式(I)で示される化合物(1 mg)を加え、この反応液を30℃で20時間振とうすることにより式(II)で示される化合物を得ることができる。なお、変換率(%)および光学異性体過剰率(%ee)はHPLC分析により、標準品とのピーク面積の比較から求めることができる。
必要であれば、カラムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等により精製することができる。
なお、式(II)で示される化合物の*を付した不斉炭素の絶対配置は、式(II)で示される化合物またはその誘導体のX線結晶解析による一般的な方法を用いて決定することができる。
例えば、(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノールの場合は、p
−ブロモ安息香酸エステル誘導体に変換し、X線結晶解析より(S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノールと決定した。
工程3は式(II)で表される化合物をアルキル化し、式(X)で表される化合物を製造する工程である。
溶媒中、塩基存在下、反応温度0℃〜80℃で、反応時間は5分〜48時間、ハロアルキルを式(II)で表される化合物に対して0.5〜5当量用いて反応することができる。
塩基は式(II)で表される化合物に対して0.5〜5当量用いることができる。塩基としては、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウムなどが好ましい。
溶媒としては、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが好ましく、これらを単独あるいは混合溶媒として用いることができる。
必要であれば、カラムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等により精製することができる。
工程4は式(X)で表される化合物をグリニャール試薬とし、塩化クロロアセチルと反応することにより、式(XI)で表される化合物を製造する工程である。
グリニャール試薬は、テトラヒドロフラン中、反応温度0℃〜溶媒還流温度で、反応時間は5分〜48時間で製造することができる。マグネシウムは式(X)で表される化合物に対して0.5〜4当量用いることができる。
グリニャール試薬と塩化クロロアセチルの反応は、反応温度0℃〜溶媒還流温度で、反応時間は5分〜48時間で製造することができる。塩化クロロアセチルは式(X)で表される化合物に対して0.5〜4当量用いることができる。
必要であれば、カラムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等により精製することができる。
なお、工程5〜工程7はWO 01/53267記載の方法と同様な方法で行うことができる。
(式中、R1、R2、R3、R4、R14、R15、R16、R17、R18、およびnは上記と同意義;Halはハロゲン原子)
工程1は式(IX)で表される化合物をグリニャール試薬とし、アルキルカルボニルクロリドと反応することにより、式(I)で表される化合物を製造する工程である。
グリニャール試薬は、テトラヒドロフラン中、反応温度0℃〜溶媒還流温度で、反応時間は5分〜48時間で製造することができる。マグネシウムは式(IX)で表される化合物に対して0.5〜4当量用いることができる。
グリニャール試薬とアルキルカルボニルクロリドの反応は、反応温度0℃〜溶媒還流温度で、反応時間は5分〜48時間で製造することができる。アルキルカルボニルクロリドは式(IX)で表される化合物に対して0.5〜4当量用いることができる。
必要であれば、カラムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等により精製することができる。
工程2は式(I)で表される化合物を微生物由来の還元酵素を用いて不斉還元し、式(II)で表される化合物を製造する工程である。
還元酵素を含む菌体は、菌株を適当な液体培地で培養し得ることができる。
菌株としては、キャンディダ・クルセイ、キャンディダ・トロピカリス、キャンディダ・アルビカンス、キャンディダ・グラブラータ、キャンディダ・パラクルセイ、キャンディダ・ユティリス、キャンディダ・プシュードトロピカリス、キャンディダ・ルゴサ、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス、ロードトルーラ・ルブラ、及びサッカロマイセス・セレビシアエを単独または混合して用いることができる。好ましくは、キャンディダ・クルセイ IFO−0841、キャンディダ・クルセイ IFO−1162、キャンディダ・クルセイ IFO−1664、受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858、キャンディダ・トロピカリス ATCC−20336、キャンディダ・トロピカリス IFO−0589、キャンディダ・トロピカリス IFO−0006、キャンディダ・トロピカリス IFO−0618、キャンディダ・トロピカリス IFO−0587、キャンディダ・トロピカリス IFO−1400、キャンディダ・アルビカンス ATCC−36232、キャンディダ・アルビカンス IFO−1388、キャンディダ・グラブラータ IFO−0005、キャンディダ・グラブラータ IFO−0622、キャンディダ・パラクルセイ IFO−1068、キャンディダ・ユティリス IFO−1086、キャンディダ・プシュードトロピカリス IFO−1065、キャンディダ・ルゴサ ATCC−10571、キャンディダ・ルゴサ ATCC−14830、ロードトルーラ・クルチニス・ヴァー・ダイレネンシス IFO−0415、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0901、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0902、サッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−16043、又はサッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−46786であり、さらに好ましくは、キャンディダ・クルセイ IFO−0841、キャンディダ・クルセイ IFO−1162、キャンディダ・クルセイ IFO−1664、及び受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858、キャンディダ・トロピカリスATCC−20336、ロドトルーラ・クルチニス バラエティ ダイレネンシス IFO−0415、ロドトルーラ・ルブラ IFO−0901、又はロドトルーラ・ルブラ IFO−0902である。
式(I)で表される化合物が1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノンの場合は、キャンディダ・クルセイ IFO−0841、キャンディダ・クルセイ IFO−1162、キャンディダ・クルセイ IFO−1664、受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858、ロドトルーラ・クルチニス バラエティ ダイレネンシス IFO−0415、ロドトルーラ・ルブラ IFO−0902、又はサッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−46786が好ましい。
式(I)で表される化合物が1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘキサン−1−オンの場合は、ロドトルーラ・ルブラ IFO−0902が好ましい。
液体培地として、例えば、グルコース40 g、酵母エキス粉末(Difco社製)3 g、リン酸水素二アンモニウム13 g、リン酸二水素カリウム7 g、硫酸亜鉛・七水和物70 mg、硫酸マグネシウム・七水和物0.8 g、硫酸マンガン・四水和物10 mg、硫酸鉄・七水和物90 mg、硫酸銅・五水和物5 mg、および食塩0.1 gからなる液体培地(1 L、pH 7.0)を用いることができる。
培養方法として、例えば、この液体培地をメンブランフィルターにより濾過滅菌した後に、あらかじめ180℃、90分間乾熱滅菌した試験管にそれぞれ5 mLずつ無菌的に分注し、それらに菌株を各1白金耳ずつ無菌的に植菌し、30℃で24時間振とう培養する方法を用いることができる。
菌体は、培養後に遠心分離して集めることができる。
この菌体を用いて、式(I)で示される化合物を不斉還元することができる。例えば、集めた菌体を100 mMリン酸緩衝液(pH 7.0)各2 mLに縣濁後、50%グルコース溶液(80μL)と式(I)で示される化合物(1 mg)を加え、この反応液を30℃で20時間振とうすることにより式(II)で示される化合物を得ることができる。なお、変換率(%)および光学異性体過剰率(%ee)はHPLC分析により、標準品とのピーク面積の比較から求めることができる。
必要であれば、カラムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等により精製することができる。
なお、式(II)で示される化合物の*を付した不斉炭素の絶対配置は、式(II)で示される化合物またはその誘導体のX線結晶解析による一般的な方法を用いて決定することができる。
例えば、(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノールの場合は、p
−ブロモ安息香酸エステル誘導体に変換し、X線結晶解析より(S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノールと決定した。
工程3は式(II)で表される化合物をアルキル化し、式(X)で表される化合物を製造する工程である。
溶媒中、塩基存在下、反応温度0℃〜80℃で、反応時間は5分〜48時間、ハロアルキルを式(II)で表される化合物に対して0.5〜5当量用いて反応することができる。
塩基は式(II)で表される化合物に対して0.5〜5当量用いることができる。塩基としては、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウムなどが好ましい。
溶媒としては、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが好ましく、これらを単独あるいは混合溶媒として用いることができる。
必要であれば、カラムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等により精製することができる。
工程4は式(X)で表される化合物をグリニャール試薬とし、塩化クロロアセチルと反応することにより、式(XI)で表される化合物を製造する工程である。
グリニャール試薬は、テトラヒドロフラン中、反応温度0℃〜溶媒還流温度で、反応時間は5分〜48時間で製造することができる。マグネシウムは式(X)で表される化合物に対して0.5〜4当量用いることができる。
グリニャール試薬と塩化クロロアセチルの反応は、反応温度0℃〜溶媒還流温度で、反応時間は5分〜48時間で製造することができる。塩化クロロアセチルは式(X)で表される化合物に対して0.5〜4当量用いることができる。
必要であれば、カラムクロマトグラフィー、蒸留、再結晶等により精製することができる。
なお、工程5〜工程7はWO 01/53267記載の方法と同様な方法で行うことができる。
本明細書中に記載の菌株は、「受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ(Candida krusei) RF−7858」以外は市販品である。市販品は、財団法人・発酵研究所(IFO、ただし平成14年6月30日に製品評価技術基盤機構バイオテクノロジー本部・生物遺伝資源部門(NBRC)に移管している)またはThe global bioresouce centerにあるAmerican Type Culture Collection(ATCC)から入手した。「受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ(Candida krusei) RF−7858」は、“ヨーグルトきのこ”から分離され、“MY寒天上で、クリーム状のコロニーを形成し、栄養細胞は卵型〜ソーセージ型(3.0〜5.0x5.0〜12.0)を呈する。またグリセロールを酸化する。Biggy寒天培地で褐色、扁平でしわのあるコロニーを形成”という科学的性質を有する。その菌株「Candida krusei RF−7858」は、平成18年2月15日に、独立行政法人 産業技術総合研究所内 特許生物寄託センター(茨城県つくば市東1−1−1 中央第6)に、「Candida krusei RF−7858」(受託番号FERM P−20799)なる表示で寄託されている。
以下に実施例および試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
実施例1 1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノンの不斉還元
グルコース40 g、酵母エキス粉末(Difco社製)3 g、リン酸水素二アンモニウム13 g、リン酸二水素カリウム7 g、硫酸亜鉛・七水和物70 mg、硫酸マグネシウム・七水和物0.8 g、硫酸マンガン・四水和物10 mg、硫酸鉄・七水和物90 mg、硫酸銅・五水和物5 mg、および食塩0.1 gからなる液体培地(1 L、pH 7.0)をメンブランフィルターにより濾過滅菌した後に、あらかじめ180℃、90分間乾熱滅菌した試験管にそれぞれ5 mLずつ無菌的に分注した。これらの液体培地に表1に示した菌株を各1白金耳ずつ無菌的に植菌し、30℃で24時間振とう培養した。培養後、遠心分離して菌体を集めた。
集めた菌体を100 mMリン酸緩衝液(pH 7.0)各2 mLに縣濁後、50%グルコース溶液(80μL)と1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン(1 mg)を加え、この反応液を30℃で20時間振とうした。HPLC分析により、標準品とのピーク面積の比較から、変換率(%)および光学異性体過剰率(%ee)を求めた。それらの数値を表1に示した。
HPLC分析条件を以下に示す。
1)逆相HPLC分析条件および分析ピークの保持時間
カラム:INTACT社製 Unison UK-18(3μm), 4.6i.d. x 50mm、検出:UV210nm、カラム恒温槽:25℃、移動相:CH3CN/H2O + 0.1%ギ酸 系グラジェント
混合比(20%-(8min)-95%-(2min)-95%-(0.5min)-20%-(2.5min)-20%)、
流速:1mL/min
1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン:5.4分、
1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール:4.5分
2)キラル分析条件および分析ピークの保持時間
カラム:ダイセル社製 Chiralcel OD-H, 4.6i.d. x 150mm、検出:UV210nm、カラム恒温槽:25℃、移動相:n-ヘキサン/i-プロパノール 9:1、流速:0.5mL/min
1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン:6.0分、
(S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール(P1):6.9分、
(R)−(+)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール(P2):8.0分
実施例2 1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オンの不斉還元
実施例1と同様の手法で、1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オンから(S)−(−)−1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オールを合成した。
分析条件を以下に示す。
1)逆相HPLC分析におけるピークの保持時間
1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オン:8.52分
1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オール:7.51分
2)キラル分析におけるピークの保持時間
1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オン:4.69分
(S)−(−)−1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オール(P1):5.39分、
(R)−(+)−1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オール(P2):6.51分
実施例1 1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノンの不斉還元
グルコース40 g、酵母エキス粉末(Difco社製)3 g、リン酸水素二アンモニウム13 g、リン酸二水素カリウム7 g、硫酸亜鉛・七水和物70 mg、硫酸マグネシウム・七水和物0.8 g、硫酸マンガン・四水和物10 mg、硫酸鉄・七水和物90 mg、硫酸銅・五水和物5 mg、および食塩0.1 gからなる液体培地(1 L、pH 7.0)をメンブランフィルターにより濾過滅菌した後に、あらかじめ180℃、90分間乾熱滅菌した試験管にそれぞれ5 mLずつ無菌的に分注した。これらの液体培地に表1に示した菌株を各1白金耳ずつ無菌的に植菌し、30℃で24時間振とう培養した。培養後、遠心分離して菌体を集めた。
集めた菌体を100 mMリン酸緩衝液(pH 7.0)各2 mLに縣濁後、50%グルコース溶液(80μL)と1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン(1 mg)を加え、この反応液を30℃で20時間振とうした。HPLC分析により、標準品とのピーク面積の比較から、変換率(%)および光学異性体過剰率(%ee)を求めた。それらの数値を表1に示した。
HPLC分析条件を以下に示す。
1)逆相HPLC分析条件および分析ピークの保持時間
カラム:INTACT社製 Unison UK-18(3μm), 4.6i.d. x 50mm、検出:UV210nm、カラム恒温槽:25℃、移動相:CH3CN/H2O + 0.1%ギ酸 系グラジェント
混合比(20%-(8min)-95%-(2min)-95%-(0.5min)-20%-(2.5min)-20%)、
流速:1mL/min
1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン:5.4分、
1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール:4.5分
2)キラル分析条件および分析ピークの保持時間
カラム:ダイセル社製 Chiralcel OD-H, 4.6i.d. x 150mm、検出:UV210nm、カラム恒温槽:25℃、移動相:n-ヘキサン/i-プロパノール 9:1、流速:0.5mL/min
1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン:6.0分、
(S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール(P1):6.9分、
(R)−(+)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール(P2):8.0分
実施例2 1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オンの不斉還元
実施例1と同様の手法で、1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オンから(S)−(−)−1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オールを合成した。
分析条件を以下に示す。
1)逆相HPLC分析におけるピークの保持時間
1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オン:8.52分
1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オール:7.51分
2)キラル分析におけるピークの保持時間
1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オン:4.69分
(S)−(−)−1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オール(P1):5.39分、
(R)−(+)−1−(3−ブロモ-−2−メトキシフェニル)ヘプタン−1−オール(P2):6.51分
実施例3 (S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノールの合成
酵母エキス粉末(Difco社製)9 g、リン酸水素二アンモニウム39 g、リン酸二水素カリウム21 g、硫酸マグネシウム・七水和物2.4 g、硫酸マンガン・四水和物30 mg、硫酸亜鉛・七水和物0.21 g、硫酸鉄・七水和物0.27 g、硫酸銅・五水和物15 mg、および食塩0.3 gからなる液体培地(3 L、pH7.0)を100 mLずつ、500 mL容の広口コルベンに分注し、121℃で20分間高圧蒸気滅菌した。炭素源としては、グルコース500 gに水を加えて1 Lにしたものを121℃で20分間高圧蒸気滅菌したのち、上記培地にそれぞれ8 mLずつ加えた。
Candida krusei IFO-0841の試験管斜面培養物に上記培地(10 mL)を無菌的に加えて調整した縣濁液(1 mL)を、これらの液体培地に無菌的に植菌し、28℃で24時間振とう培養した。培養後、遠心分離して菌体を集めた。
集めた菌体(25 g)に100 mMリン酸緩衝液(pH7)を加え全量を50 mLとした溶液と50%グルコース溶液(4 mL)を、1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン(2.5 g)を加えた500 mLの広口コルベンに加え、この反応液を28℃で27時間振とうした。反応液中のグルコース濃度は、適宜グルコースを添加して4%に維持した。またpHは、6.5から7の範囲に、適宜14%アンモニア水にて調整した。実施例1の条件でHPLC分析したところ変換率:97%、光学異性体過剰率:100%eeであった。
反応液にセライト3 gおよび酢酸エチル50 mLを加え、室温で10分攪拌後、ろ過した。ろ液を留去することにより、目的とする(S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール(P1)(2.19 g、100%ee)を得た。
旋光度:[α]D(CHCl3 , 22℃, c=1.003)-23.8±0.6°
実施例4 (S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノールの効率的な抽出処理方法
実施例3の反応液の一部(30 mL)に、セライト1.8 gならびにアセトン30 mLを加え、ろ過した。ろ液の有機層を留去後、水層を酢酸エチル(30 mL)で抽出した。溶媒を留去し、(S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール(P1)(0.87 g、100%ee)を得た。
酵母エキス粉末(Difco社製)9 g、リン酸水素二アンモニウム39 g、リン酸二水素カリウム21 g、硫酸マグネシウム・七水和物2.4 g、硫酸マンガン・四水和物30 mg、硫酸亜鉛・七水和物0.21 g、硫酸鉄・七水和物0.27 g、硫酸銅・五水和物15 mg、および食塩0.3 gからなる液体培地(3 L、pH7.0)を100 mLずつ、500 mL容の広口コルベンに分注し、121℃で20分間高圧蒸気滅菌した。炭素源としては、グルコース500 gに水を加えて1 Lにしたものを121℃で20分間高圧蒸気滅菌したのち、上記培地にそれぞれ8 mLずつ加えた。
Candida krusei IFO-0841の試験管斜面培養物に上記培地(10 mL)を無菌的に加えて調整した縣濁液(1 mL)を、これらの液体培地に無菌的に植菌し、28℃で24時間振とう培養した。培養後、遠心分離して菌体を集めた。
集めた菌体(25 g)に100 mMリン酸緩衝液(pH7)を加え全量を50 mLとした溶液と50%グルコース溶液(4 mL)を、1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノン(2.5 g)を加えた500 mLの広口コルベンに加え、この反応液を28℃で27時間振とうした。反応液中のグルコース濃度は、適宜グルコースを添加して4%に維持した。またpHは、6.5から7の範囲に、適宜14%アンモニア水にて調整した。実施例1の条件でHPLC分析したところ変換率:97%、光学異性体過剰率:100%eeであった。
反応液にセライト3 gおよび酢酸エチル50 mLを加え、室温で10分攪拌後、ろ過した。ろ液を留去することにより、目的とする(S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール(P1)(2.19 g、100%ee)を得た。
旋光度:[α]D(CHCl3 , 22℃, c=1.003)-23.8±0.6°
実施例4 (S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノールの効率的な抽出処理方法
実施例3の反応液の一部(30 mL)に、セライト1.8 gならびにアセトン30 mLを加え、ろ過した。ろ液の有機層を留去後、水層を酢酸エチル(30 mL)で抽出した。溶媒を留去し、(S)−(−)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)エタノール(P1)(0.87 g、100%ee)を得た。
キャンディダ・クルセイ、キャンディダ・トロピカリス、キャンディダ・アルビカンス、キャンディダ・グラブラータ、キャンディダ・パラクルセイ、キャンディダ・ユティリス、キャンディダ・プシュードトロピカリス、キャンディダ・ルゴサ、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス、ロードトルーラ・ルブラ、及びサッカロマイセス・セレビシアエからなる群より選ばれる菌株の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を、非対称ケトン化合物と接触させることにより、光学活性なアルコール化合物の製造方法を見出した。
Claims (19)
- キャンディダ・クレセイの培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を非対称ケトン化合物と接触させることを特徴とする光学活性なアルコール化合物の製造方法。
- 菌体を接触させる請求項1記載の製造方法。
- キャンディダ・クルセイが、キャンディダ・クルセイ IFO−0841、キャンディダ・クルセイ IFO−1162、キャンディダ・クルセイ IFO−1664、及び受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858からなる群より選ばれる請求項1又は2記載の製造方法。
- 受託番号がFERM P−20799のキャンディダ・クルセイ RF−7858。
- 非対称ケトン化合物が式(I):
(式中、R1はアルキル又はシクロアルキル;R2はハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニルオキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアルケニルチオ、置換されていてもよいアルキニルチオ、置換されていてもよいアミノ、ニトロ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ、又は置換されていてもよい非芳香複素環式基;nは0〜5の整数)
で示される化合物であり、光学活性なアルコール化合物が式(II):
(式中、R1、R2、及びnは上記と同意義;*は不斉炭素を表わす)
で示される化合物である請求項1〜3いずれかに記載の製造方法。 - R1がメチルである請求項5又は6記載の製造方法。
- R3がメチルオキシである請求項6記載の製造方法。
- キャンディダ・トロピカリス、キャンディダ・アルビカンス、キャンディダ・グラブラータ、キャンディダ・パラクルセイ、キャンディダ・ユティリス、キャンディダ・プシュードトロピカリス、キャンディダ・ルゴサ、ロードトルーラ・グルチニス・ヴァー・ダイレネンシス、ロードトルーラ・ルブラ、及びサッカロマイセス・セレビシアエからなる群より選ばれる菌株の培養物、菌体、又はそれらに存在する酵素を、式(V):
(式中、R5はアルキル又はシクロアルキル;R6、R7、R8、R9、及びR10は、それぞれ独立してハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキルオキシ、置換されていてもよいアルケニルオキシ、置換されていてもよいアルキニルオキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアルケニルチオ、置換されていてもよいアルキニルチオ、置換されていてもよいアミノ、ニトロ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいヘテロアリールオキシ、又は置換されていてもよい非芳香複素環式基)
で示される非対称ケトン化合物と反応させることを特徴とする、式(VI):
(式中、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は上記と同意義;*は不斉炭素を表わす)
で示される光学活性なアルコール化合物の製造方法。 - 菌株が、キャンディダ・トロピカリス ATCC−20336、キャンディダ・トロピカリス IFO−0589、キャンディダ・トロピカリス IFO−0006、キャンディダ・トロピカリス IFO−0618、キャンディダ・トロピカリス IFO−0587、キャンディダ・トロピカリス IFO−1400、キャンディダ・アルビカンス ATCC−36232、キャンディダ・アルビカンス IFO−1388、キャンディダ・グラブラータ IFO−0005、キャンディダ・グラブラータ IFO−0622、キャンディダ・パラクルセイ IFO−1068、キャンディダ・ユティリス IFO−1086、キャンディダ・プシュードトロピカリス IFO−1065、キャンディダ・ルゴサ ATCC−10571、キャンディダ・ルゴサ ATCC−14830、ロードトルーラ・クルチニス・ヴァー・ダイレネンシス IFO−0415、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0901、ロードトルーラ・ルブラ IFO−0902、サッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−16043、又はサッカロマイセス・セレビシアエ ATCC−46786である請求項9記載の製造方法。
- 菌株が、キャンディダ・トロピカリスATCC−20336、ロドトルーラ・クルチニス バラエティ ダイレネンシス IFO−0415、ロドトルーラ・ルブラ IFO−0901、又はロドトルーラ・ルブラ IFO−0902である請求項9記載の製造方法。
- R5がアルキル又はシクロアルキルであり、R6がハロゲン原子、アルキル、又はアルキルオキシであり、R7がハロゲン原子であり、R8、R9、及びR10が水素原子である請求項9〜11のいずれかに記載の製造方法。
- R5がメチル又はn−ヘキシルである請求項9〜11のいずれかに記載の製造方法。
- 菌体を用いる請求項9〜13のいずれかに記載の製造方法。
- R12がアルキルオキシである請求項15記載の光学活性なアルコール化合物。
- R12がC1−C6アルキルオキシである請求項15記載の光学活性なアルコール化合物。
- R1はアルキルであり、R3はアルキルオキシであり、R15又はR16はそれぞれ独立してハロゲン原子であり、R17はアルキルである請求項18記載の製造方法。
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JP2005245439A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-09-15 | Api Corporation | (s)−2−ペンタノール又は(s)−2−ヘキサノールの製造方法 |
-
2007
- 2007-03-15 JP JP2007066466A patent/JP2007275058A/ja active Pending
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