JP2007274657A - 移動通信制御システム、移動通信制御方法、パケット転送装置、基地局装置及び移動端末 - Google Patents

移動通信制御システム、移動通信制御方法、パケット転送装置、基地局装置及び移動端末 Download PDF

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Abstract

【課題】移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができ、これにより、MNのパケット送信の再開を早めることができ、nARでバッファリングしていたパケットをMNにより近いCEでバッファリングをすることで、MNのパケット受信の再開を早めることができ、パケット受信の再開の遅延を小さくすることで、MNの受信パケットのジッタを軽減することができる移動通信制御システムなどを提供する。
【解決手段】ネットワーク内を移動してパケット通信を行う移動端末1が、モバイルアクセス網間をハンドオーバする際に、ハンドオーバの実行時にモバイルアクセス網間で制御情報を共有し、ハンドオーバを実行した移動端末が、ハンドオーバの完了後にパケットの送受信の再開を即座にできるようにハンドオーバ前からモバイルアクセス網内でデータパケット転送用のパスを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信網において、IP通信のハンドオーバ時のパケット転送遅延及びパケットロス低減を実現する移動通信制御システム、移動通信制御方法、パケット転送装置、基地局装置及び移動端末に関する。
移動体通信を実現するための課題の1つに移動中の通信の維持が挙げられる。この課題は、携帯電話などにおける通話機能においては高い信頼性を持って実用化されている。しかし、IP通信においては多くの検討がなされているが実用化には至っていない。IP通信において、ノードの移動時にも通信を維持するためにはノードIDとロケーションIDの管理が必要である。ノードIDは通信を行うノードを特定する識別子であり、ロケーションIDはノードの位置を示す識別子である。ノードの移動後に、その位置を特定できる値にロケーションIDを変えることで、ネットワークはノードの位置に追従したデータ転送が可能となる。
また、ノードの移動に関わらず、ノードIDを同一とすることで移動前に通信を行っていた送信ノードとの通信を維持することができる。この機能を満たすための方式検討は、IP通信のセッションを維持する方式として、IETFにおけるMobile IP(以下、MIPとも言う)に関した議論で盛んに行われている。MIPでは、ノードIDにHome Address(以下、HoAとも言う)、ロケーションIDにCare of Address(以下、CoAとも言う)というIPアドレスを使用している。HoAとCoAの対応をとるノードをHome Agent(以下、HAとも言う)と呼んでいる。
MIPでは、接続しているAccess Router(以下、ARとも言う)が、移動前に接続しているAR(previous ARであって、以下、pARとも言う)から、移動後に接続するAR(new ARであって、以下、nARとも言う)に接続先が変わるとCoAが変わる。そのため、変更したCoAを常にHAに通知する必要がある(Binding Updateと言い、以下、BUとも言う)。また、HAを経由せずに通信を行なうために、MIPにおいて行なう経路最適化を実行している場合は、通信相手であるCorrespondent Node(以下、CNとも言う)に対してもBUを送信する必要がある。
移動前に使用していたCoA(precious CoAであって、以下、pCoAとも言う)と移動後に使用する新しいCoA(new Care of Addressであって、以下、nCoAとも言う)が一致することはない。このため、MNがBUを行うまでMNに対して送信されたパケットはMNに到達しない。特に、移動後に接続するARとの間で行う手続きを移動後に行うので、BUの送信が遅れてパケットの不到達時間が長くなりパケットロスが生じる。この問題を解決するために、IETF(Internet Engineering Task Force)ではFast Handovers for Mobile IPv6(以下、FMIPとも言う)の検討がなされている。FMIPの仕様は下記の非特許文献1によって公開されている。
FMIPは、移動前にnCoA決定などの処理を行うことで、BU送信タイミングを早めている。また、移動中のMNに向けて送信されたパケットの損失と到着遅延を避けるためのバッファリング機能も検討されている。それは、pARからnARに向けてパケットを転送し、nARでパケットバッファリングを行うことで、MNがnARへ移動を完了させたら即座にパケットを転送できるようにする機能である。しかし、接続している基地局が変わるハンドオーバの処理時に生じるパケットロスの問題は完全には解決されていない。これは、パケットロスがハンドオーバという短時間の間に処理しなければならない複雑なシグナリングが、MIPには存在することが原因となっている。また、ハンドオーバ時に非効率的なパケット転送経路を採ることも問題のひとつとなっている。
このような移動制御の問題を踏まえて、特定範囲内でのハンドオーバに際して、MIPのようなL3ハンドオーバを起こさない移動制御に対する検討がなされている。下記の特許文献1においては、インターネットのような不特定多数の接続者が存在するオープンネットワークでの移動制御とは異なり、モバイルアクセス網といった契約を行なった接続者のみが接続を行なうクローズドネットワークでの移動制御を効率的に行なう手法について扱っている。この移動制御の方法は、モバイルアクセス網にMNごとにタグVLANを用いたパスを構築し、このパスをMNの移動に追従させることでパケット転送を維持する方法である。また、MNに対して、このパスはL2をエミュレートしている(以下、このモバイルアクセス網をL2モビリティとも言う)。したがって、このモバイルアクセス網内での移動を行ってもIPアドレスの変更が起こらないため、MNのアプリケーションのセッション維持が容易に得られやすいという特徴を持っている。その結果、MIPでの移動制御とは異なり、MNでのCoAの変更、HA、CNへのCoA変更の通知といった複雑な処理とシグナリングが不要となり、ハンドオーバ処理の効率化を図っている。
特開2004−135080号公報(要約) Fast Handovers for Mobile IPv6,RFC4048 July 2005
特許文献1における移動制御は、MNがMNの近傍でのハンドオーバを行う際の移動制御(以下、マイクロモビリティ)をクローズドネットワークにおいて実現する手法である。このため、インターネット接続を行うMNに対してCNまでの完全な経路を提供することはできないので、インターネットへの接続を行う外部網との接続が欠かせない。現在、マイクロモビリティの手法として、L2モビリティでの制御方法に対する様々な検討が新たに起こっているが、マイクロモビリティの手法としては、MIPを用いる手法が有力視されている。したがって、特許文献1におけるモバイルアクセス網は、MIPを利用することが可能な外部網と接続することで、MNとCNの間でのIP通信を実現できる。このときのネットワーク構成の一例を図1に示す。
モバイルアクセス網内での制御シグナルは、AR間の処理に全く関与していないので図1の移動3のようにエリア間のハンドオーバを行った際、ハンドオーバ処理の性能はAR間での処理の速度に完全に依存してしまう。特に、図1のネットワークはMIP6などを使ったIPでのモビリティ制御技術を前提としているネットワークとは異なり、AR配下のネットワークが大きい。MIPなどでは、ARの配下には無線LANで使われるアクセスポイント(以下、APとも言う)があることが前提とされており、ARとMNの間に一定の範囲を持つネットワークが存在することを想定していない。そのため、FMIPにおいてパケットロスを避けるためにnARでパケットのバッファリングを行うが、そのバッファリングしたパケットを効率的にMNに転送することができない。
原因は次の点にある。特許文献1におけるモビリティ制御は、エリアをまたいだハンドオーバを実行すると、移動先エリアでの接続先であるCEとの無線リンクが確立されるまで、データパケット転送用のパスを確立する処理を行うことができない。また、データパケットのMNへの到達はパスが確立されてからなされるため、パス確立が遅れるとその分だけMNへのパケット転送の再開が遅れる。MIP、FMIPといったIPモビリティは、制御シグナルがデータパケットと同等に流れる設計となっているため、モバイルアクセス網内でのパスの確立に時間を要すると、制御シグナルの送受信を行なうことができず、ハンドオーバ処理遅延を大きくさせる。したがって、次の2点のことを引き起こし、FMIPで規定しているバッファイングパケットの効率的な転送を妨げる。1つ目は、nARでバッファリングしたパケットをMNへの送信を開始するトリガになるFNA(Fast Neighbor Advertisement)がnARに到達するまでに時間がかかることである。2つ目には、MNに対してバッファリングしたデータが到達するまでに時間がかかることである。
本発明は、上記の問題点に鑑み、管理範囲を超えたエリア間のハンドオーバを行う際に、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。これにより、MNのパケット送信の再開を早めることができる。また、nARでバッファリングしていたパケットをMNにより近いCEでバッファリングをすることで、MNのパケット受信の再開を早めることができる。パケット受信の再開の遅延を小さくすることで、MNの受信パケットのジッタを軽減することができる移動通信制御システム、移動通信制御方法、パケット転送装置、基地局装置及び移動端末を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御システムであって、前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行う移動端末が、前記モバイルアクセス網間をハンドオーバする際に、前記ハンドオーバの実行時に前記モバイルアクセス網間で制御情報を共有し、前記ハンドオーバを実行した前記移動端末が、前記ハンドオーバの完了後に前記パケットの送受信の再開を即座にできるように前記ハンドオーバ前から前記モバイルアクセス網内でデータパケット転送用のパスを形成する移動通信制御システムが提供される。この構成により、管理範囲を超えたエリア間のハンドオーバを行う際に、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。これにより、MNのパケット送信の再開を早めることができる。また、nARでバッファリングしていたパケットをMNにより近いCEでバッファリングをすることで、MNのパケット受信の再開を早めることができる。パケット受信の再開の遅延を小さくすることで、MNの受信パケットのジッタを軽減することができる。ここで、パケット転送装置は後述するPEに相当し、基地局装置は後述するCEに相当し、移動端末は後述するMNに相当する。
また、本発明の移動通信制御システムにおいて、FMIPを用いた移動制御を前記アクセルルータと前記移動端末間で行い、前記アクセスルータでバッファリングしたパケットを、前記移動端末の前記モバイルアクセス網間の前記ハンドオーバが完了する前に前記モバイルアクセス網の境界ノードである基地局装置に転送し、前記基地局装置でバッファリングを行うことは、本発明の好ましい態様である。この構成により、MNのパケット受信の再開を早めることができる。
また、本発明の移動通信制御システムにおいて、前記モバイルアクセス網間の前記ハンドオーバを行う前記移動端末が、前記ハンドオーバの実施を前記モバイルアクセス網の前記基地局装置への通知と前記ハンドオーバの実施を前記IP網の前記アクセスルータに通知し、前記パケット転送装置が、前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網の前記パケット転送装置に、前記移動端末の前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網にデータパケット転送用のパス形成要求の通知と前記アクセスルータでバッファリングしているパケットを前記基地局装置への転送を開始させるための通知を行うことは、本発明の好ましい態様である。この構成により、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。
また、本発明の移動通信制御システムにおいて、前記モバイルアクセス網間の前記ハンドオーバを行う前記移動端末が、前記ハンドオーバの実施を前記モバイルアクセス網の前記基地局装置に通知し、前記基地局装置から前記移動端末の前記モバイルアクセス網間の前記ハンドオーバの通知を受けた前記パケット転送装置が、前記ハンドオーバを行う先の前記モバイルアクセス網の前記パケット転送装置に、前記ハンドオーバを実施する前記移動端末のデータパケット転送用のパス形成の実施要求を通知し、前記移動端末の前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網でデータパケット転送用の前記パスを形成し、前記移動端末は前記ハンドオーバの実施を前記IP網の前記アクセルルータに通知し、前記パケット転送装置が、前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網の前記パケット転送装置に、前記アクセスルータでバッファリングしているパケットを前記基地局装置への転送を開始させるための通知を行うことは、本発明の好ましい態様である。この構成により、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。
また、本発明によれば、インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御システムにおける前記パケット転送装置であって、前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行う移動端末へのデータパケット転送用のパスを管理するパス管理手段と、前記IP網で前記移動端末の移動制御を行うFMIPの制御メッセージを解析し、処理するFMIPメッセージ処理手段と、前記移動端末がハンドオーバ後に送信するFNAメッセージを前記移動端末の代わりに前記FNAメッセージを生成し、前記アクセスルータに送信するproxy FNA生成手段と、前記移動端末が前記ハンドオーバを行う際に送信する制御メッセージの処理と前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網に前記移動端末が前記ハンドオーバの実施を通知するエリア間ハンドオーバ処理手段とを備えるパケット転送装置が提供される。この構成により、管理範囲を超えたエリア間のハンドオーバを行う際に、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。これにより、MNのパケット送信の再開を早めることができる。また、nARでバッファリングしていたパケットをMNにより近いCEでバッファリングをすることで、MNのパケット受信の再開を早めることができる。パケット受信の再開の遅延を小さくすることで、MNの受信パケットのジッタを軽減することができる。
また、本発明のパケット転送装置において、前記移動端末が前記ハンドオーバを実施する際に、前記ハンドオーバ先のモバイルアクセス網の他のパケット転送装置に前記移動端末用のデータパケット転送用パスの形成の要求を通知することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。
また、本発明のパケット転送装置において、前記移動端末が前記ハンドオーバを実施する際に、前記ハンドオーバ先のモバイルアクセス網の他のパケット転送装置に前記ハンドオーバ先の前記アクセスルータに前記移動端末用にバッファリングしているデータパケットを前記移動端末に代わって転送を開始する要求を前記アクセスルータに通知するための要求を通知することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。
また、本発明のパケット転送装置において、前記移動端末が前記ハンドオーバを実施する際に、前記ハンドオーバ先のモバイルアクセス網の他のパケット転送装置に前記ハンドオーバ先の前記アクセスルータに前記移動端末用にバッファリングしているデータパケットを前記移動端末に代わって転送を開始するように通知することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、MNのパケット受信の再開を早めることができる。
また、本発明のパケット転送装置において、前記移動端末が前記ハンドオーバを実施する際に、前記ハンドオーバ先のモバイルアクセス網の他のパケット転送装置に前記移動端末用のデータパケット転送用パスの形成の要求を通知と、前記ハンドオーバ先の前記アクセスルータに前記移動端末用にバッファリングしているデータパケットを前記移動端末に代わって転送を開始する要求を前記アクセスルータに通知するための要求の通知とを同時に行うことは、本発明の好ましい態様である。この構成により、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。
また、本発明によれば、インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御システムにおける前記基地局装置であって、前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行い、ハンドオーバを実施する移動端末の無線リンク確立状態を管理するMN管理手段と、前記モバイルアクセス網内で前記移動端末用のデータパケットを転送するパスを管理するパス管理手段と、前記ハンドオーバを完了する前に前記移動端末あてに転送されてきたデータパケットをバッファリングするバッファリング手段と、前記移動端末が前記ハンドオーバを完了し前記アクセスルータでバッファリングしていた前記移動端末あてのパケットの転送の開始を通知するメッセージの破棄と、前記移動端末あてのデータパケットの転送の開始を前記バッファリング手段に通知するFNA処理手段とを備える基地局装置が提供される。この構成により、管理範囲を超えたエリア間のハンドオーバを行う際に、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。これにより、MNのパケット送信の再開を早めることができる。また、nARでバッファリングしていたパケットをMNにより近いCEでバッファリングをすることで、MNのパケット受信の再開を早めることができる。パケット受信の再開の遅延を小さくすることで、MNの受信パケットのジッタを軽減することができる。
また、本発明によれば、インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御システムにおける前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行う移動端末であって、FMIPの制御メッセージの処理を行うFMIP制御手段と、前記ハンドオーバの実施の判定を行うハンドオーバ判定手段と、前記ハンドオーバの実施を前記モバイルアクセス網の前記基地局装置に通知するハンドオーバ通知手段とを備える移動端末が提供される。この構成により、管理範囲を超えたエリア間のハンドオーバを行う際に、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。これにより、MNのパケット送信の再開を早めることができる。また、nARでバッファリングしていたパケットをMNにより近いCEでバッファリングをすることで、MNのパケット受信の再開を早めることができる。パケット受信の再開の遅延を小さくすることで、MNの受信パケットのジッタを軽減することができる。
また、本発明によれば、インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御方法であって、前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行う移動端末が前記モバイルアクセス網間をハンドオーバする際に、前記ハンドオーバの実行時に前記モバイルアクセス網間で制御情報を共有するステップと、前記ハンドオーバを実行した前記移動端末が、前記ハンドオーバの完了後に前記パケットの送受信の再開を即座にできるように前記ハンドオーバ前から前記モバイルアクセス網内でデータパケット転送用のパスを形成するステップとを有する移動通信制御方法が提供される。この構成により、管理範囲を超えたエリア間のハンドオーバを行う際に、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。これにより、MNのパケット送信の再開を早めることができる。また、nARでバッファリングしていたパケットをMNにより近いCEでバッファリングをすることで、MNのパケット受信の再開を早めることができる。パケット受信の再開の遅延を小さくすることで、MNの受信パケットのジッタを軽減することができる。
本発明の移動通信制御システム、移動通信制御方法、パケット転送装置、基地局装置及び移動端末は、上記構成を有し、管理範囲を超えたエリア間のハンドオーバを行う際に、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができる。これにより、MNのパケット送信の再開を早めることができる。また、nARでバッファリングしていたパケットをMNにより近いCEでバッファリングをすることで、MNのパケット受信の再開を早めることができる。パケット受信の再開の遅延を小さくすることで、MNの受信パケットのジッタを軽減することができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1に本発明の第1の実施の形態におけるネットワーク構成の一例を示す。なお、このネットワークの構成は上述した従来のネットワーク構成と基本的に同様である。MN1は、モバイルアクセス網とIP網を経由してインターネット54へ接続が可能となる。MN1がモバイルアクセス網内を移動している時は、マイクロモビリティ制御をモバイルアクセス網で行う。MN1がモバイルアクセス網間を移動する時は、IP網でのマクロモビリティ制御によって移動透過性を得ている。IP網でのマクロモビリティは、MIP6(Mobile IPv6)及びFMIPを使うことで実現している。したがって、MN1は、MIP6及びFMIPを使用できる端末である。
モバイルアクセス網50は、図1に示すように、CE(Customer Edge)10〜12、PE(Provider Edge)20で構成される。モバイルアクセス網50内は、PE20とCE10〜12を有線若しくは無線による直接接続を行なってもよいし、PE20とCE10〜12間でパケット転送を行うノードを複数設置してもよい。PE20−CE10〜12間に、モバイルアクセス網50内でのパケット転送先を決定できるパスを構成して、データパケットの転送を行う。パスの構成にはVLANタグ、MPLS(Multi protocol Label switch)、IPinIP トンネリングなどの技術を用いることができる。
パス上では、MN1とCNで相互にやり取りするパケットに記載されているアドレス(送信元アドレス及び送信先アドレス)とは異なった情報で転送先を決定し、パケット転送を行う。この転送先を決定する情報は、MN1がリンクしている位置を指し示している情報である。この情報にタグVLANを使った場合には、PE20とCE10〜12で、MN1若しくはMN1のデータフローに対してタグVLANを一意に割り当て、モバイルアクセス網50内をタグVLANでのスイッチを行って、パケットを転送する。また、パスは、PEとCEが一対一に構成されてもよいし、PEに対して複数のCEが対応する一対複数に構成されてもよい。
PE20と各CEと間のパスはL2をエミュレートしているので、パスを通る際はパケットのL2ヘッダが保全される。したがって、MN1とAR30の間では互いのL2アドレスを知っておりL3の隣接ノード同士になっている。モバイルアクセス網50内では、MN1の移動に伴い、パスの構成を変更し、パケット転送先をMN1がリンクしているCEに変更する。パス構成の変更には、PE20とCE間での制御シグナルのやり取りをしてもよいし、パス管理ノードを設置してPE20及びCEがパス管理ノードと制御シグナルのやり取りを行ってもよい。このような移動制御を行うことで、MN1のIPアドレスに依存しない位置管理とパケット転送を行っている。また、パス構成の決定にQoSを考慮し、パスを確立する際に帯域予約の実施や流量の少ない経路を選択することで、MN1が要求するサービスを保証することも可能である。
また、各CEはパスの始点及び終端点を示しており、モバイルアクセス網50内でのパケット転送の始点及び終端点を必ずしも示してはいない。図1では、MN1は各CEと無線リンクを確立することで通信が可能となっているが、各CEが無線伝送を行ってもよいし、各CEの配下に無線伝送を行うノードを設置してもよい。モバイルアクセス網51、52も同様の構成となっている。モバイルアクセス網50〜52は、同一業者が管理していてもよいし、モバイルアクセス網ごとに異種業者によって管理されていてもよい。モバイルアクセス網50〜52は、IP網53とそれぞれAR(AR30、AR31、AR32)を経由して接続している。AR30〜32はFMIPの機能を持つARである。IP網53内は、MN1とCNが生成するパケットに記載されるアドレス(送信元アドレス及び送信先アドレス)を利用して、IP層の情報を使ってパケット転送を行う網である。IP網53は、Router40を経由してインターネット54と接続している。
PE20〜22は相互通信が可能な構成となっている。図1のように、PE間で相互に直接接続しており、他のノードにパケット転送を委任しなくとも、相互通信が可能な構成となっていてもよいし、他のノードを経由してパケット送受信を可能とする構成でもよい。この各PEの相互接続は制御シグナルのやり取りを目的としている。MN1が移動2を実施したときは、モバイルアクセス網50内での移動なので、PE20からCE11へのパスがPE20からCE12へのパスに変更されることで移動制御が完了する。このとき、MIP6及びFMIPでの移動制御は行われないので、MN1のCoAの変更は起こらない。
したがって、移動2を実施したMN1は、接続先ARがAR30から変わっていないのでL3での移動を行っていないことになる。このような移動制御をL2モビリティとし、このときのハンドオーバをL2ハンドオーバと呼ぶこととする。また、AR間を移動した際にMIP6などでの移動制御によってCoAの変更が起こる移動制御をL3モビリティとし、AR間のハンドオーバをL3ハンドオーバと呼ぶこととする。移動3を実施したときのハンドオーバには、CE間のハンドオーバとAR間のハンドオーバが行なわれるので、L2ハンドオーバとL3ハンドオーバの両方がなされる。
次に、MN1が移動3を実施し、L3ハンドオーバが起ったときの処理について説明する。最初に本発明のシステムを使用しなかった場合の説明を行った後で、本発明の実施の一例を説明する。図2に、図1のネットワーク構成での従来技術を用いたL3ハンドオーバを行ったときのシーケンス図を示す。L3ハンドオーバを行うMN1の移動の様子は、図1の移動3にあたる。pCE(previous Customer Edge)は、移動前にMN1がリンクしていたCEを示す。移動3においてはCE12がpCEである。
pPE(previous Provider Edge)は、MN1が移動前にパケット転送経路として使用していたパスの上流側終端点である。移動3においてはPE20がpPEである。pARは、移動前にMN1がdefault routerとしていたARである。移動3においてはAR30がpARである。nARは、移動後にMN1がdefaulut routerとするARである。移動3においてはAR31がnARである。nPE(new Provider Edge)は、移動後にMN1がパケット転送経路として使用するパスの上流側終端点である。移動3においてはPE21がnPEである。nCE(new Customer Edge)は、MN1が移動後にリンクするCEを示す。移動3においてはCE14がnCEである。
ビーコンは各CEが無線伝送区間に定期的に送信している(S10、S20)もので、モバイルアクセス網のエリアを識別できるエリアIDとビーコンを送信しているCEを識別できるCE−IDを含んでいる。特定のCEからビーコンを受信すると、その特定のCEとリンクを確立することができることをMN1は把握し、ハンドオーバ先の候補とする。移動3を実施しようとしているMN1は、pCEとnCEから受信したビーコンの伝播強度などからハンドオーバの判定を行う。ハンドオーバの必要性があるとの判定結果となったら、MN1はS10とS20でのエリアIDの違いから、ハンドオーバがL3ハンドオーバの必要があることを検知する(S30)。
L3ハンドオーバの実施にはFMIP処理を行う。MN1は、移動前なので図1に示す無線リンク5を使って、RtSolPr(Router Solicitation for Proxy Advertisement)をpARに向けて送信し、L3ハンドオーバを実施予定であることを通知する(S40)。RtSolPrには、ハンドオーバ先であるCEのCE−IDを含めて送信し、L3ハンドオーバの実施に必要となるnARの情報を要求している。RtSolPtを受信したpARは、CE−IDからnARを特定し、nARの情報を含んでいるPrRtAdv(Proxy Router Advertisement)をMN1に向けて送信する(S50)。PrRtAdvには、nARのL2アドレス、IPアドレス、アドレス自動生成用のプレフィックスが含まれている。MN1は、PrRtAdvに含まれているプレフィックスからnCoAを生成する。nCoAの生成には、EUI−64(Extended Unique Identifier−64)フォーマットに従ったインターフェースIDを用いてもよいし、ランダムな数字を用いてもよい。
生成したnCoAをFBU(Fast Binding Update)に含めて、pARに向けて送信する(S60)。FBUを送信する目的は3つある。その目的は、ハンドオーバ前にnCoAがnARのリンク内において一意であることを検査すること、pCoAとnCoAの対応をpARとnARに通知しIPinIPトンネルを生成すること、nARでnCoAのプロキシ近隣キャッシュを生成してnCoAを他のノードで利用されるのを防ぐことである。pARは、MN1のL2アドレス、pCoA、MN1が生成したnCoAをHI(Handover Initiate)に含めてnARに送信する(S70)。
nARで、MN1が生成したnCoAは、nARのリンク内にて一意なアドレスであることが検査される。nCoAが一意なアドレスであることが保証されたら、nARはpARにHAck(Handover Acknowledge)を送信して、nCoAが利用可能なアドレスであることを通知する(S80)。nCoAの一意性が保証されなかった場合は、nARがMN1に新たなアドレスを割り当て、HAckを使ってpARに通知する。
HAckを受信したpARは、MN1が生成したnCoAが一意であった場合は、nCoAが有効なアドレスであることをFBack(Fast Binding Acknowledgement)を用いてMN1に通知する(S90)。MN1が生成したnCoAが一意でなかった場合は、nARが割り当てたnCoAをFBackに含めてMN1に通知する。
pARは、pCoAからnCoAへのトンネルを行うことでpCoAあてのパケットをnCoAあてにパケットの転送先を変更する(S100)。nCoAはnARが管理するリンク上で利用するアドレスなので、pARでnCoAあてのパケットの転送先をルーティングテーブルを参照して決定するとnARが転送先となる。また、MN1は、nARへリンクを変更する直前の状態でFBUを送信するので、pARとのリンク上から受信できなくなったpCoAあてのパケットをハンドオーバ後にnARとのリンク上から受信することは、パケットを順序よく受信することを妨げない。
このとき、nCoA宛のパケットをハンドオーバ処理中のMN1に変わってnARが受信する(S110、S120)。nCoAあてにpARから転送されてきたパケットを受信したnARは、MN1がハンドオーバを完了してnARとリンクするまでパケットをバッファリングする(S130)。MN1がpCEとのリンクがなくなり(disconnectされ)(S140)、nCEとリンク(connect)したら(S150)、nCEに対してnPEとnCEの間にパス構築の要求を行うパス接続要求を送信する(S160)。nCEは、MN1のパケット転送用パスの構築をnPEに要求するために、パス確立要求を送信する(S170)。
nPEはパス確立要求を受けたら、パス確立応答をnCEに向けて送信することで、nPEとnCE間にパスが確立される(S180)。パスをMPLS(Multi Protocol Label Switch)を用いて確立する場合は、このパス確立要求とパス確立応答のメッセージには、RSVP−TE(Resource reSerVation Protocol―Traffic Engineering)を用いることができる。RSVP−TEを用いることで、CEとPEの間のノード間でラベルの決定を行い、MN1へのデータパケット転送パスとしてのLSP(Label Switching Path)を確立することができる。
また、VLANタグ(Virtual LAN)を用いて、PEとCEの間にデータパケット転送用パスを確立することもできる。このとき、パス確立要求とパス確立応答のメッセージを用いて、PEとCEでMN用に使うVLANタグの値を共有することで、MN1へのデータパケットの転送を可能とするパスを一意に決定することができる。なお、パス確立要求とパス確立応答のメッセージがPEとCEの間にある中間ノードを経由するたびに、中間ノード内にてVLANの設定がなされていってもよい。また、あらかじめ中間ノードにVLANの設定を行っておき、PEとCEにおいて利用するVLANの値を選択することで、MN1にデータパケットを転送するパスの確立と変更を行なうようにしてもよい。
また、PEとCEの間でIPinIPトンネルを用いたパスを利用する場合においても同様に、パケットをカプセル化するために利用するIPアドレスを共有することで、MN1用のパスを一意に特定することができる。この場合、モバイルアクセス網内において行われるルーティングは静的でも動的でも構わない。MN1へのパスが確立されたら、nCEは、MN1に対してパスが確立されたことを通知するためにパス接続応答を送信する(S190)。
パス確立が完了したことを知ったMN1は、FNA(Fast Neighbor Advertisement)をnARに向けて送信する(S200)。FNAを送信するのに必要となるnARのL2アドレスとIPアドレスは、ハンドオーバ前にpARから受信したPrRtAdvから分かる。MN1が送信したFNAは、nCEを経由してパスを通り、nPEに到達後、nARに受信される(S210)。nARでFNAが受信されると、FNAはMN1のL2アドレスを持っているので、MN1のnCoAとL2アドレスからNeighbor cacheを生成し、MN1との隣接状態をREACHABLE(到達可能)にする。
FNAを受信したnARは、バッファしていたMN1のデータパケットをMN1へ向けて送信する(S220、S230)。このときの送信されたデータパケットは、送信元がCNのIPアドレスで送信先がpCoAのヘッダを送信元がpARで送信先がnCoAのヘッダでカプセルしたものである。MN1が、HoAとnCoAの対応を、BUメッセージでHA及びCNに通知するまでは、pARに転送されてくるpCoAあてのパケットをpARでnCoAあてにカプセルして転送されるパケットをMN1は受信する。受信したパケットからカプセルされたヘッダを外すことで移動前と変わらずに、パケットの受信が可能となる。
同様に、MN1がCNあてに送信するパケットは、送信元をpCoAとし送信先をCNのIPアドレスとしたヘッダに、送信元をnCoAとし送信先をpARとしたヘッダでカプセル化することで、BUが完了していない状態でのハンドオーバ先からのパケットの送信を可能としている。pARでは、カプセルされたヘッダを外してCNへ向けて転送することで、CNはMN1の移動に関わらずパケットの受信が可能である。CNへのBUの完了後には、CNが送信するパケットの送信先がpCoAからnCoAになるため、パケットはnARに直接転送されてくる。そのため、pARからのトンネルを使う必要がなくなる。このとき、送信先がpCoAのパケットをnARでバッファリングすることとnCoAあてに転送する必要がなくなる。
また、MN1がパケットを送信する際も同様に、CNへ向けて送信元をnCoAとして送信することが可能となり、pARを経由する必要がなくなる。以上のことより、nARでバッファしていたパケットがMN1への転送を再開するには、パス確立のためのS160〜S190の処理が完了し、バッファパケットの転送開始のトリガとなるFNA(S200、S210)がnARに到達する必要がある。この結果、nARでバッファしていたパケットがMN1に転送されるまでに、L2ハンドオーバ処理にかかる時間以上の時間を要し、MN1でのパケット受信状態に遅延、ジッタが生じる。
MN1がモバイルアクセス網間でのハンドオーバを実施した際に、連続的に受信していたパケットを即時にMN1が受信を再開するためには、nARでバッファリングを行っていたパケット(S130)を、nARよりMN1に近傍にあるnCEでバッファリングしている必要がある。また、MN1のL2ハンドオーバが完了後に、パス確立のためにS160〜S190の処理を行っていたのでは、nARからnCEにバッファリングパケットを即時に転送できないので、MN1のハンドオーバ前にnPEとnCEの間にパスを確立しておく必要がある。
以下では、この方式を取り入れた本発明の最良の実施形態の一例を説明する。なお、説明の際に用いられる図3aと図3bは一連のフローを示すものである。ネットワーク構成は図1を使って従来例を説明したときと同一である。S240、S250においてMN1がモバイルアクセス網間のハンドオーバを実施することを検知する(S260)。MN1は、L2ハンドオーバを起すことをpCEに通知する(S270)。このとき、ハンドオーバ先のCEを示すCE−IDを通知する。MN1からL2ハンドオーバ要求メッセージを受信したpCEはpPEに、MN1用のパスを変更することを要求する(S280)。この要求メッセージには、MN1のID、エリア間ハンドオーバであること示すためにハンドオーバ先のエリアIDとハンドオーバ先のCEを示すCE−IDを含める。
pPEは、MN1から送信されてくるFBUのフィルタリング(S290)とpARから送信されてくるFBackのフィルタリング(S300)を開始する。FBUとFBackを見ることで、MN1がnARのリンクで使用するnCoAをpPEは知ることができる。このnCoAは、エリア間ハンドオーバ処理に使用するので、pPEでFBU、FBackをインターセプトして(途中で取って)記録する。なお、インターセプトを行うことで生じる転送遅延の影響を避けるために、pPEでFBU、FBackをコピーし、オリジナルのFBU、FBackの転送を先に行い、メッセージ解析はコピーしたFBU、FBackを用いて行ってもよい。
MN1はPtSolPrを送信して、PrRtAdvをpARに要求する(S310)。PrRtAdvを受信した(S320)MN1は、FBUをpARに送信する(S330)。なお、RtSolPr(S310)が送信されて、PrRtAdv(S320)が送信されているが、定期的にPrRtAdvを送信しているFMIP処理を行うこともできる。この場合には、定期的にS320で通知されるprefixを用いてnCoA生成を行い、FBUを送信する。
pPEは、FBUをインターセプトして、MN1がnARのリンクで使用することを予定しているnCoAを読み取り、仮のnCoAとして記録する(S340)。また、FBUメッセージのシーケンス番号を記録する。このシーケンス番号は、FBUの応答メッセージであるFBackでも同一の番号を使用するので、記録内容とFBackメッセージとの対応を取るためにシーケンス番号を記録する。
HIとHAckのやり取り(S350、S360)を経て、pARはpCoAあてのパケットをnCoAあてに転送する(S380)。pARが転送したデータパケット(S400)はnARでバッファリングされる(S410)。HAckを受信したpARは、MN1がFBUで通知したnCoAがnARのリンク上で唯一のアドレスであることが確認できたので、FBackメッセージでnCoAが使用可能であることをMN1に通知する(S370)。
FBackを受信したpPEは、FBackからメッセージのシーケンス番号とMN1のnCoAを読み取る。pPEで記録していた内容とシーケンス番号の一致する記録を検索し、仮のnCoAとして記録していたnCoAをnARのリンク上での単一性が保証された推奨nCoAとして記録する。なお、FBUでMN1が通知したnCoAがnARのリンク上での単一性がなかった場合は、nARがMN1にアドレスの割り当て、HAckで通知する。このときは、pARは割り当てられたnCoAをFBackに含めてMN1に通知するのでpPEはこのnCoAを記録する。
FBackを受信したpPEは、nPEにエリア間ハンドオーバ実施の通知を行うために必要となる情報を集めることが完了する。必要となる情報は、ハンドオーバ先であるnCEのID(nCE−ID)、ハンドオーバ先のエリアがリンクしているnARのID(nAR−ID)、MN1のnCoA、MN1のL2アドレスである。nCE−IDは、各CEからビーコンを受信したMN1が、各CEの中からハンドオーバ先に決定したCEのIDなので、MN1はL2ハンドオーバ要求メッセージ(S270)に含めて送信し、pCEがパス変更要求メッセージに含めてpPEに送信する(S280)。したがって、pPEはnCE−IDの情報を入手できる。
nAR−IDはCEとARの対応リストを参照して特定する。pPEが、対応リストを静的に持つことでARの特定が可能としてよい理由は以下による。CE、PE、ARは移動するネットワーク機器ではないので、動的な経路制御を行うことで各機器間のリンク状態は動的に変化することはあっても、各機器間の管理対応関係は動的には変更しない。あるARが接続するモバイルアクセス網内のPEとCEは変わらない。そのため、モバイルアクセス網に接続しているARのリストをpPEが静的に持っていても、ネットワーク構成の特定が可能である。
従って、pPEがCEとARの対応リストを持つことでnAR−IDの特定が可能である。なお、同様のリストは各PEで持っているので、pPEでnAR−IDを特定せず、エリア間ハンドオーバ通知メッセージで通知するnCE−IDを用いて、nPEでCEとAR対応リストからnAR−IDを特定してもよい。なお、PEとARの対応リストをCEが持っており、pCEにてnARを特定し、パス変更要求メッセージ(S280)に含めて通知してもよい。また、PEとARが一対一に接続している場合には、nAR―IDはnPEで一意に特定できるので、CEとARの対応リストはなくてもよい。
MN1のnCoAをS390でpPEは特定する。MN1が生成したnCoAであって、nARが割り当てたnCoAであっても、エリア間ハンドオーバの処理に差異は生じない。PEとCE間のパスは、MN1とARに対してL2をエミュレートしているので、pPEが受信するMN1からのパケットのL2ヘッダには、MN1のL2アドレスが記載されている。pPEは、FBU、FBackのL2ヘッダを参照することで、MN1のL2アドレスの把握が可能であるので、MN1のnCoAを記録する際にL2アドレスも同時に記録する。
pPEは、MN1がエリア間ハンドオーバを実施することを通知するメッセージをnPEに送信する(S420)。送信先であるnPEを特定するために、pPEではCEとPEの対応リストを持っており、パス変更要求メッセージ(S280)内のnCE−IDからnPEを特定する。なお、pCEでnCEとnPEの対応リストを持ち、ビーコン内のnCE−IDからハンドオーバ先のエリアでのnPEを特定してパス変更要求メッセージに含んでもよい。この場合は、pPEはパス変更要求メッセージを受信したときにメッセージを参照することでnPEを特定する。
メッセージを受信したnPEは、MN1用のパスを確立するためのメッセージをnCEに向けて送信する(S430)。送信先であるnCEは、エリア間ハンドオーバ通知メッセージから特定できる。モバイルアクセス網内でのS430とS440のやり取りによって、各中継ノードにパス上をパケット転送するための情報を伝播してnPEとnCE間にパスが確立される。なお、エリア間ハンドオーバ通知メッセージに、MN1が要求しているQoS(Quallity of Service)情報を含めることで、ハンドオーバ前と同一のQoS要求を満たすパスを確立することが可能となる。
nCEでは、MN1がL2ハンドオーバ完了後に送信するFNAをインターセプトするために、フィルタリングを開始する(S450)。なお、インターセプトを行うことで生じる転送遅延の影響を避けるために、nPEでFNAコピーし、オリジナルのFNAの転送を先に行い、メッセージ解析はコピーしたFNAを用いて行ってもよい。パス事前確立応答メッセージを受けて、パスの確立が完了したことを知ったnPEは、proxy FNAを生成して(S460)、nARに送信する(S470)。FNAは、MN1がL2ハンドオーバ完了後にnARに向けて、L2ハンドオーバが完了したことを通知し、MN1のNeighbor cacheをnAR上に生成させ、nARでバッファしていたpCoA宛のパケットをMN1に送信を開始させるものである。proxy FNAは、MN1が送信するFNAの代わりに、nPEが生成してnARに送信することで、MN1のL2ハンドオーバが完了するよりも以前に、nARにNeighbor cacheを生成し、pCoAあてのパケットの送信を開始させるものである。
RFC4068に準拠してproxy FNAメッセージの生成の際には、proxy FNAのL2ヘッダの送信先をnARのL2アドレスとし、送信元をMN1のL2アドレスとする。proxy FNAのL3ヘッダの送信元をMN1のnCoAとし、送信先をnARのIPアドレスとする。proxy FNAのメッセージ本体には、MN1のL2アドレスを含む。なお、ハンドオーバ直後のMN1がARにNeighbor cacheを生成させるために送信する広告メッセージとFNAが異なるフォーマットで構成されている場合、proxy FNAは、この広告メッセージのフォーマットに準拠する構成でも構わない。
Proxy FNAを受信したnARは、Neighbor cacheを生成する(S480)。バッファしていたデータパケットをMN1のnCoAあてに送信を開始する(S490)。また、バッファしていたデータパケット以外のpARから転送されてきたパケットも同様にnCoAあてに送信を開始する(S500)。nPEでは、これらのデータパケットをMN1用に確立したパス上を通して、nCEに到達するように転送を行う(S510、S520)。nCEでは、S510、S520で転送されてきたデータパケットをバッファリングする(S530)。
MN1は、pCEとのリンクを切断(disconnect)し(S540)、nCEとリンク(connect)すると(S550)、ハンドオーバ先のエリアに確立されているパスへの接続を要求するメッセージをnCEに送信する(S560)。nCEは、MN1用にパスを確保しているので、パス接続応答メッセージをMN1に送信して、パケット送受信が可能であることを通知する(S570)。なお、nCEは、パス確立から一定時間以内にMN1からの接続がなかった場合、MN1用に確立したパスを削除するためのパス削除要求メッセージをnPEに向けて送信してもよい。MN1がnARに向けて送信したFNAをnCEが受信したら(S580)、nCEでFNAの転送を行わずに破棄し(S590)、バッファしていたMN1あてのパケットを転送する(S600)。
図4〜図7にハンドオーバ時に各ノードで行われる処理のフローチャートを示した。図4にpCEのフローチャート、図5にpPEのフローチャート、図6にnPEのフローチャート、図7にnCEのフローチャートを示す。各フローチャートには、図3に示したハンドオーバ時の各ノードでの処理を示している。
ここで、pCEにおける処理のフローについて図4を用いて説明する。図4に示すように、まず、MN1からL2ハンドオーバ要求を受信したか否かを判断する(S610)。受信したと判断した場合にはpPEにパス変更要求を送信する(S620)。
次に、pPEにおける処理のフローについて図5を用いて説明する。図5に示すように、まず、pCEからパス変更要求メッセージを受信する(S630)。そして、MN1からFBUを受信したか否かを判断する(S640)。FBUを受信した場合、MN1の仮のnCoAを記録する(S650)。そして、nARからFBackを受信したか否かを判断する(S660)。受信した場合、FBackに含まれているnCoAをMN1用の推奨nCoAとして記録する(S670)。そして、エリア間ハンドオーバ通知メッセージをnPEに送信する(S680)。
次に、nPEにおける処理のフローについて図6を用いて説明する。図6に示すように、pPEからエリア間ハンドオーバ通知のメッセージを受信したか否かを判断する(S690)。受信した場合、パス事前確立要求メッセージを送信する(S700)。そして、nCEからパス事前確立応答を受信したか否かを判断する(S710)。受信した場合、proxy FNAを送信する(S720)。
次に、nCEにおける処理のフローについて図7を用いて説明する。図7に示すように、nPEからパス事前確立要求を受信したか否かを判断する(S730)。受信した場合、nPEへパス事前確立応答メッセージを送信する(S740)。そして、MN1あてのデータパケットをバッファリングする(S750)。MN1からのFNAを受信したか否かを判断する(S760)。受信した場合、FNAを破棄する(S770)。そして、データパケットを送信する(S780)。
図8〜図10には各ノードの構成例を示すブロック図を挙げる。なお、各図において、本発明のネットワークを制御する機能に着目して図示しているため、データパケットの送信、受信、転送処理を行う機能は省略して図示している。
図8に本発明におけるMNの構成の一例を示すブロック図を示す。ブロックにより図示しているMNが有する機能は、ハードウェア及び/又はソフトウェアで実現可能である。MNは、受信手段100、送信手段110、ビーコン解析手段120、ハンドオーバ判定手段130、ハンドオーバ通知手段140、FMIP制御手段150を有する。以下、エリア間ハンドオーバ実施時を例に、MNが有する各機能の動作について説明する。
受信手段100は無線リンクを経由してパケットの受信を行う手段である。同様に、送信手段110は無線リンクを経由してパケットの送信を行う手段である。各CEからビーコンを受信した場合に、ビーコン解析手段120にてビーコン内部のデータ解析を行い、モバイルアクセス網のエリアを区別するための「エリアID」、CEを識別するための「CE−ID」を得る。ハンドオーバ判定手段130において、ハンドオーバ先のCEを決定し、ハンドオーバ通知手段140はハンドオーバの実行をpCEにL2ハンドオーバ要求メッセージを送信する。FMIP制御手段150において、MNのFMIPでの制御に必要となる処理を行う。
図9に、本発明におけるCEの構成の一例を示すブロック図を示す。ブロックにより図示しているCEが有する機能は、ハードウェア及び/又はソフトウェアで実現可能である。CEは、受信手段160、送信手段170、受信手段180、送信手段190、パス管理手段200、MN管理手段210、FNA処理手段220、バッファリング手段230、ビーコン生成手段240を有する。以下、エリア間ハンドオーバ実施時を例に、CEが有する各機能の動作について説明する。
受信手段160はモバイルアクセス網を経由してパケットの受信を行う手段である。同様に、送信手段170はモバイルアクセス網を経由してパケットの送信を行う手段である。受信手段180は無線リンクを経由してパケットの受信を行う手段である。同様に、送信手段190は無線リンクを経由してパケットの送信を行う手段である。CEは、ビーコン生成手段240において、CEが属しているモバイルアクセス網のエリアIDと自ノードのID(CE−ID)を含めたビーコンを生成する。
CEが、MN1に対してpCEとしてハンドオーバ処理を行うときには、pPEにMN1のエリア間ハンドオーバの通知が主な処理となる。L2ハンドオーバ要求メッセージを受信したCEは、MN管理手段210にて、メッセージ解析を行い、ハンドオーバ先を特定する。パス管理手段200において、パス変更要求メッセージを生成してpPEに送信する。pPEは、MN1へのデータパケット転送に使用しているパスの対向エッジノードがpPEとなる。
CEが、MN1に対してnCEとしてハンドオーバ処理を行うときには、MN1のハンドオーバ完了前にnPEとの間にパスを確立することとデータパケットのバッファリングを行うことが主な処理となる。CEがnPEからパス事前確立要求メッセージを受信すると、パス管理手段200において、自ノードに対してハンドオーバを完了していないMN1に対してのパス管理テーブル400を生成し、パスの確立処理を行う。パス管理テーブル400は、MN1のパスの管理とMN1との接続状態の管理を行う。パス管理手段は、パス管理テーブル400に新たに追加したnCoAあてのデータパケットをバッファリングするための領域確保とバッファリング開始をバッファリング手段230に指示する。
図11にエリア間ハンドオーバを実行する際に、パス管理手段200が管理するパス管理テーブル400の構成の一例を示す。パス管理テーブル400内のMN―IDの項目では、MNを識別するIDであり、MNの電話番号でもL2アドレスでも構わない。MN―L2アドレスの項目は、MNがARとの間でパケットの送受信を行う際に使用するL2アドレスを管理している。MNがL2アドレスを持つ構成のネットワークである場合には、MNとリンクしているCEでは、MNが送信するパケットを受信することでL2アドレスを知ることができる。また、リンク前のCEでも、パス事前確立要求メッセージ(S430)にL2アドレスを含めることでnCEはL2アドレスを知ることができる。なお、MNがL2アドレスを持たず、ARとのパケット通信に必要となるL2アドレスを、パス確立のたびにモバイルアクセス網内のノードが割り振る場合には、この割り振られたL2アドレスをパス管理テーブル400に記載する。
MNのCoAの項目には、パス事前確立要求メッセージでnPEからnCEに通知さるnCoAを記載する。バッファリング手段230は、このnCoAあてにパス上を転送されてくるデータパケットをバッファリングする。L2接続状態とL3近隣広告の項目には、ハンドオーバしてくるMNとの接続状態を管理するために使用する。L2接続状態は、L2ハンドオーバが完了していない時に、「未接続」となる。MNとCEとの間で無線リンクが確立されて、MNからパス接続要求メッセージ(S560)を受信した時に、「接続中」という状態になる。
L3近隣広告の項目には、MNがL2ハンドオーバを完了して、MNからFNAを受信したどうかを記載する。FNAを受信したFNA処理手段220は、パス管理手段200にFNAの受信を通知し、パス管理手段200は、L3近隣広告を「広告済」とする。FNA処理手段220は、バッファリング手段230に、バッファしたデータパケットのMNへの転送を指示する。また、FNA処理手段220はFNAを破棄する。
図11において、ID−MN1のMNは、L2接続状態が「未接続」でL3近隣広告が「未広告」となっている。これは、MNがエリア間ハンドオーバの通知をpCEに行ったが、nCEにL2ハンドオーバが完了していない状態である。ID−MN2は、L2ハンドオーバを完了し、FNAの送信も完了している状態である。このときは、MNへのデータパケットの転送が行われている状態である。ID−MN3は、L2ハンドオーバは完了しているが、FNAの送信が完了していない状態である。
PEの項目には、パスを確立する先となるPEのIDを入れ、パスIDの項目には、確立したパスのIDを入れる。なお、QoS保証に必要となるMNの要求項目などのパス管理上に必要となる他の情報を入れてもよい。
図10に本発明におけるPEの構成の一例を示すブロック図を示す。ブロックにより図示しているPEが有する機能は、ハードウェア及び/又はソフトウェアで実現可能である。PEは、受信手段250、送信手段260、受信手段270、送信手段280、受信手段290、送信手段300、FMIPメッセージの処理手段310、エリア間ハンドオーバ処理手段320、proxy FNA生成手段330、パス管理手段340を有する。以下、エリア間ハンドオーバ実施時を例に、PEが有する各機能の動作について説明する。
受信手段250はARからパケットの受信を行う手段である。同様に、送信手段260はARにパケットの送信を行う手段である。受信手段270はモバイルアクセス網を経由してパケットの受信を行う手段である。同様に、送信手段280はモバイルアクセス網を経由してパケットの送信を行う手段である。受信手段290は、隣接するPEからパケットの受信を行う手段である。同様に、送信手段300は隣接するPEへパケットの送信を行う手段である。
pPEとしてハンドオーバ処理を行う場合、受信手段270は、パス変更要求メッセージ(S280)をpCEより受信する。パス管理手段340は、パス変更要求メッセージから、エリア間ハンドオーバを行うMNの情報を得て、パス管理テーブル410に記録する。
図12に、エリア間ハンドオーバを実行する際に、パス管理手段340が管理するパス管理テーブル410の構成の一例を示す。パス管理テーブル410において、MN−ID、MN−L2アドレス、パスIDは、パス管理テーブル420と同等のものを指す。CEの項目には、パスの対向ノードになるCEのIDを入れる。各MNに対するパス管理テーブル410内の記録のうち、ハンドオーバ前から実行している通信を維持するために必要となる情報は、パス変更要求メッセージ(S280)を受信する前からある。ハンドオーバ処理の際に、nCE、nAR、nPEは新たに記録される情報で、CoAとCoAの状態の項目はpCoAからnCoAに関する情報へと変更される。
MN−CoAの項目には、MNが使用しているCoAを記載する。エリア間ハンドオーバをしていないMNは現状使用しているCoAを入れ、エリア間ハンドオーバの処理を実行中のMNに対してはnCoAを入れる。MN−CoAの項目には、nCoAの状態を記載する。FBU(S330)を送信して、nARのリンク上のnCoAの一意性の検証が終わるまでは、nCoAは仮のアドレスなので、「tentative」の状態とする。FBack(S370)が戻ってきて、FBUで仮アドレスとしていたnCoAの一意性が保証されたら、nCoAは推奨アドレスとなるので、「preferred」とする。
図12のID−MN6は、エリア間ハンドオーバ処理が起こっていないため、CoAの項目には、通信に使用中であるIP−pCoA6が入っており、nCE―ID,nAR−ID、nPE−IDは空欄となっている。なお、使用しているCoAがIP−pCoA6となっているが、ID−MN6はハンドオーバ前のMNなので、ハンドオーバ処理中のID−MN4やID−MN5が生成するnCoAと区別するためにpCoAと記載した。
エリア間ハンドオーバを実行中のMNのCoAが「preferred」の状態になったら、エリア間ハンドオーバ通知メッセージ(S420)を送信することをエリア間ハンドオーバ処理手段320に指示する。エリア間ハンドオーバ通知メッセージには、パス管理テーブル410を参照して、nCE−ID、nAR−ID、MNのnCoA、MNのL2アドレスを含める。なお、nAR−ID、nPE―IDの特定の手段は、CE若しくはPE若しくは他のノードに持っていればよい。
nCoA、nCoAの状態をパス管理テーブル410に記載するために、FMIPメッセージ処理手段310で、MNとAR間でやり取りされるメッセージの解析を行う。FBUから、仮のnCoAを抜き出し、FBackから推奨nCoAを抜き出す。PEがnPEとして、ハンドオーバ処理を行うとき、エリア間ハンドオーバ通知メッセージ(S420)を受信したパス管理手段340は、S420から必要情報を取り出してパス管理テーブル430に記録する。図13にパス管理テーブル420の構成の一例を示す。
エリア間ハンドオーバ通知メッセージより、nCE−ID、nAR―ID、MNのnCoA、MNのL2アドレスが分かるので、パス管理テーブル420に記録する。パス管理手段340は、パスIDを割り当て、パス管理テーブル420に記載する。パケット転送の際には、パス管理テーブル420の情報を使って転送先の決定を行う。図13のID−MN7に対する記録に関しては、エリア間ハンドオーバ通知を受信したばかりの状態で、パス確立用の情報の割り当てがなされていないので、CEとパスIDの欄が空欄となっている。
なお、パス確立に必要となる情報の割り当ては、PEで行わず他のノードで行っても構わない。また、パスIDがパス確立処理の後に確定しても構わない。また、パス管理テーブル420にQoS保証に使用する情報を記載するなどの他の情報を含みても構わない。
なお、パス管理テーブル410とパス管理テーブル420が、一つのテーブルとなっていても、複数のテーブルとなっていても構わない。
パス管理手段340は、エリア間ハンドオーバ処理手段320に、nPEとnCEとの間にパスを確立するために、パス事前確立要求メッセージ(S430)を、パス管理テーブル420の内容に従って送信するように指示する。エリア間ハンドオーバ処理手段320は、パス事前確立応答メッセージ(S450)を受信すると、パス確立が完了したことをパス管理手段340に通知する。パス管理手段340は、proxy FNA生成手段330に、proxy FNAを生成し、nARに送信するように指示する。proxy FNA生成に使用する情報は、パス管理テーブル420に記載されている情報を使用する。それはMNのL2アドレスとMNのnCoAである。
<第2の実施の形態>
図3のシーケンスにおいて、MN1からのパス変更要求(S280)を受信したpPEがパス確立の要求をnPEに向けて行う。MN1のnCoAが確定するまで、ハンドオーバ先のエリア内でのパスを確立する要求を行ない第1の実施の形態とは異なり、パスの確立を事前に行う。MN1のnCoAが確定したら、pPEはnPEにnCoAの通知を行い、nPEはproxy FNAを生成する。このときの処理のシーケンスを図14a及び図14bに示す。なお、図14a及び図14bは一連の処理のシーケンスを示すものである。
第1の実施の形態との差異は、パス確立に必要となる情報をpPEに送信するために、エリア間ハンドオーバ通知−1を送信し(S800)、proxy FNAを送信するために必要となる情報を送信するために、エリア間ハンドオーバ通知−2を送信する(S810)。S800後にnPEはパス確立を実施し、S810後にproxy FNAを生成及び送信を行い、nARでバッファリングしているパケットの転送を開始させる。proxy FNAの生成(S820)は、第1の実施の形態とは異なり、S810を受信後すぐに行う。第1の実施の形態とは異なり、pARがFBackを受信してから、nARでバッファリングしていたパケットをnCEに転送させるまでの時間を減らすことができる。
<第3の実施の形態>
図3のシーケンスにおいて、pPEでS340とS390の2つのステップを経て、MN1のnCoAを把握しているが、FBackに含まれているnCoAを参照することのみでMN1がハンドオーバ先で使用するnCoAを把握する。この場合も、MN1とARの間でFMIPの処理を行うことが可能であり、本発明のハンドオーバ処理の効率化も行える。
<第4の実施の形態>
第1の実施の形態とは異なり、図1のモバイルアクセス網内にてMN1が送受信するパケットのL2ヘッダが保全されないモバイルアクセス網を用いる。モバイルアクセス網内ではIPinIP等のトンネリングを行い、PEとCE間では、モバイルアクセス網内で管理された経路制御に則って、移動制御とIPルーティングでのパケット転送を行う。このとき、ARとMN1は互いに近隣ノードとして認識しないので、互いのNeighbor cacheを持たない。したがって、PEでMN1のL2アドレスをARにproxy Neighbor Advertisementすることで、ARに近隣ノードとしてMN1のNeighbor cacheをつくることができる。同様に、CEがARのL2アドレスをproxy Neighbor AdvertisementすることでMN1にARのNeighbor cacheをつくることができる。
PEは、ARにパケットを転送する際に、L2の送信元アドレスをMN1とし、CEはMN1にパケットを転送する際に、L2の送信元アドレスをARとすることで、ARとMN1の間のL2でのリンクをエミュレートする。これは、L3の近隣関係を維持している。この場合も、MN1とARの間でFMIPの処理を行うことが可能であり、本発明のハンドオーバ処理の効率化も行える。
<第5の実施の形態>
図1でPE間が直接接続されているが、PE間の直接接続のないネットワーク構成をとっているときの実施例を説明する。PEがIP網内でルーティングが可能なIPアドレスを持つことで、エリア間ハンドオーバ通知メッセージがARを経由してIP網内をルーティングさせることが可能となる。この場合も、MN1とARの間でFMIPの処理を行うことが可能であり、本発明のハンドオーバ処理の効率化も行える。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。なお、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えばバイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明に係る移動通信制御システム、移動通信制御方法、パケット転送装置、基地局装置及び移動端末は、管理範囲を超えたエリア間のハンドオーバを行う際に、移動前にパスを確立することで、パケット転送の再開を移動前から準備することができ、これにより、MNのパケット送信の再開を早めることができ、nARでバッファリングしていたパケットをMNにより近いCEでバッファリングをすることで、MNのパケット受信の再開を早めることができ、パケット受信の再開の遅延を小さくすることで、MNの受信パケットのジッタを軽減することができるため、移動体通信網において、IP通信のハンドオーバ時のパケット転送遅延及びパケットロス低減を実現する移動通信制御システム、移動通信制御方法、パケット転送装置、基地局装置及び移動端末に有用である。
本発明に関わるネットワーク構成の一例を示す図 従来においてエリア間のハンドオーバ実施時の処理のシーケンスを示す図 本発明の第1の実施の形態におけるエリア間のハンドオーバ実施時の処理のシーケンスの一部を示すシーケンスチャート 本発明の第1の実施の形態におけるエリア間のハンドオーバ実施時の処理のシーケンスの一部を示すシーケンスチャート 本発明の第1の実施の形態におけるエリア間のハンドオーバ実施時のpCEの処理のフローを示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態におけるエリア間のハンドオーバ実施時のpPEの処理のフローを示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態におけるエリア間のハンドオーバ実施時のnPEの処理のフローを示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態におけるエリア間のハンドオーバ実施時のnCEの処理のフローを示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態におけるMNの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態におけるCEの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態におけるPEの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態におけるCEが持つパス管理テーブルの構成の一例を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるpPEが持つパス管理テーブルの構成の一例を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるnPEが持つパス管理テーブルの構成の一例を示す図 本発明の第2の実施の形態におけるエリア間のハンドオーバ実施時の処理のシーケンスの一部を示すシーケンスチャート 本発明の第2の実施の形態におけるエリア間のハンドオーバ実施時の処理のシーケンスの一部を示すシーケンスチャート
符号の説明
1 MN
2、3 移動パターン
4、5、6 無線リンク
10、11、12、13、14、15、16、17、18 CE(Customer Edge)
20、21、22 PE(Provider Edge)
30、31、32 AR(Access Router)
40 Router
50、51、52 モバイルアクセス網
53 IP網
54 インターネット
100、160、180、250、270、290 受信手段
110、170、190、270、280、300 送信手段
120 ビーコン解析手段
130 ハンドオーバ判定手段
140 ハンドオーバ通知手段
150 FMIP制御手段
200、340 パス管理手段
210 MN管理手段
220 FNA処理手段
230 バッファリング手段
240 ビーコン生成手段
310 FMIPメッセージの処理手段
320 エリア間ハンドオーバ処理手段
330 proxy FNA生成手段
400、410、420 パス管理テーブル

Claims (12)

  1. インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、
    前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御システムであって、
    前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行う移動端末が、前記モバイルアクセス網間をハンドオーバする際に、前記ハンドオーバの実行時に前記モバイルアクセス網間で制御情報を共有し、
    前記ハンドオーバを実行した前記移動端末が、前記ハンドオーバの完了後に前記パケットの送受信の再開を即座にできるように前記ハンドオーバ前から前記モバイルアクセス網内でデータパケット転送用のパスを形成する移動通信制御システム。
  2. FMIPを用いた移動制御を前記アクセルルータと前記移動端末間で行い、前記アクセスルータでバッファリングしたパケットを、前記移動端末の前記モバイルアクセス網間の前記ハンドオーバが完了する前に前記モバイルアクセス網の境界ノードである基地局装置に転送し、前記基地局装置でバッファリングを行う請求項1に記載の移動通信制御システム。
  3. 前記モバイルアクセス網間の前記ハンドオーバを行う前記移動端末が、前記ハンドオーバの実施を前記モバイルアクセス網の前記基地局装置への通知と前記ハンドオーバの実施を前記IP網の前記アクセスルータに通知し、
    前記パケット転送装置が、前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網の前記パケット転送装置に、前記移動端末の前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網にデータパケット転送用のパス形成要求の通知と前記アクセスルータでバッファリングしているパケットを前記基地局装置への転送を開始させるための通知を行う請求項1又は2に記載の移動通信制御システム。
  4. 前記モバイルアクセス網間の前記ハンドオーバを行う前記移動端末が、前記ハンドオーバの実施を前記モバイルアクセス網の前記基地局装置に通知し、
    前記基地局装置から前記移動端末の前記モバイルアクセス網間の前記ハンドオーバの通知を受けた前記パケット転送装置が、前記ハンドオーバを行う先の前記モバイルアクセス網の前記パケット転送装置に、前記ハンドオーバを実施する前記移動端末のデータパケット転送用のパス形成の実施要求を通知し、前記移動端末の前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網でデータパケット転送用の前記パスを形成し、
    前記移動端末は前記ハンドオーバの実施を前記IP網の前記アクセルルータに通知し、
    前記パケット転送装置が、前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網の前記パケット転送装置に、前記アクセスルータでバッファリングしているパケットを前記基地局装置への転送を開始させるための通知を行う請求項1又は2に記載の移動通信制御システム。
  5. インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、
    前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御システムにおける前記パケット転送装置であって、
    前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行う移動端末へのデータパケット転送用のパスを管理するパス管理手段と、
    前記IP網で前記移動端末の移動制御を行うFMIPの制御メッセージを解析し、処理するFMIPメッセージ処理手段と、
    前記移動端末がハンドオーバ後に送信するFNAメッセージを前記移動端末の代わりに前記FNAメッセージを生成し、前記アクセスルータに送信するproxy FNA生成手段と、
    前記移動端末が前記ハンドオーバを行う際に送信する制御メッセージの処理と前記ハンドオーバ先の前記モバイルアクセス網に前記移動端末が前記ハンドオーバの実施を通知するエリア間ハンドオーバ処理手段とを、
    備えるパケット転送装置。
  6. 前記移動端末が前記ハンドオーバを実施する際に、前記ハンドオーバ先のモバイルアクセス網の他のパケット転送装置に前記移動端末用のデータパケット転送用パスの形成の要求を通知する請求項5に記載のパケット転送装置。
  7. 前記移動端末が前記ハンドオーバを実施する際に、前記ハンドオーバ先のモバイルアクセス網の他のパケット転送装置に前記ハンドオーバ先の前記アクセスルータに前記移動端末用にバッファリングしているデータパケットを前記移動端末に代わって転送を開始する要求を前記アクセスルータに通知するための要求を通知する請求項5に記載のパケット転送装置。
  8. 前記移動端末が前記ハンドオーバを実施する際に、前記ハンドオーバ先のモバイルアクセス網の他のパケット転送装置に前記ハンドオーバ先の前記アクセスルータに前記移動端末用にバッファリングしているデータパケットを前記移動端末に代わって転送を開始するように通知する請求項5に記載のパケット転送装置。
  9. 前記移動端末が前記ハンドオーバを実施する際に、前記ハンドオーバ先のモバイルアクセス網の他のパケット転送装置に前記移動端末用のデータパケット転送用パスの形成の要求を通知と、前記ハンドオーバ先の前記アクセスルータに前記移動端末用にバッファリングしているデータパケットを前記移動端末に代わって転送を開始する要求を前記アクセスルータに通知するための要求の通知とを同時に行う請求項5に記載のパケット転送装置。
  10. インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、
    前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御システムにおける前記基地局装置であって、
    前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行い、ハンドオーバを実施する移動端末の無線リンク確立状態を管理するMN管理手段と、
    前記モバイルアクセス網内で前記移動端末用のデータパケットを転送するパスを管理するパス管理手段と、
    前記ハンドオーバを完了する前に前記移動端末あてに転送されてきたデータパケットをバッファリングするバッファリング手段と、
    前記移動端末が前記ハンドオーバを完了し前記アクセスルータでバッファリングしていた前記移動端末あてのパケットの転送の開始を通知するメッセージの破棄と、前記移動端末あてのデータパケットの転送の開始を前記バッファリング手段に通知するFNA処理手段とを、
    備える基地局装置。
  11. インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、
    前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御システムにおける前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行う移動端末であって、
    FMIPの制御メッセージの処理を行うFMIP制御手段と、
    前記ハンドオーバの実施の判定を行うハンドオーバ判定手段と、
    前記ハンドオーバの実施を前記モバイルアクセス網の前記基地局装置に通知するハンドオーバ通知手段とを、
    備える移動端末。
  12. インターネットとの境界ノードであるルータと対向の境界ノードであるアクセルルータとを有するレイヤ3での移動制御を行うIP網と、
    前記アクセスルータと接続している境界ノードであるパケット転送装置と対向の境界ノードである基地局装置とを有する、トンネリング技術を用いてデータパケット転送と移動制御を行う複数のモバイルアクセス網との複数網を結ぶネットワークにおける移動通信制御方法であって、
    前記ネットワーク内を移動してパケット通信を行う移動端末が前記モバイルアクセス網間をハンドオーバする際に、前記ハンドオーバの実行時に前記モバイルアクセス網間で制御情報を共有するステップと、
    前記ハンドオーバを実行した前記移動端末が、前記ハンドオーバの完了後に前記パケットの送受信の再開を即座にできるように前記ハンドオーバ前から前記モバイルアクセス網内でデータパケット転送用のパスを形成するステップとを、
    有する移動通信制御方法。
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