JP2007272673A - コミュニティ参加型の情報共有システムおよび情報共有方法 - Google Patents

コミュニティ参加型の情報共有システムおよび情報共有方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サーバを用いることなく、複数の装置間でオブジェクトの設定情報を共有する。
【解決手段】ネットワークを介して相互に接続される複数のデータ処理装置からなり、これらデータ処理装置のそれぞれが、オブジェクトの情報を共有するためのコミュニティを定義するコミュニティ情報管理部110と、定義されたコミュニティの情報として、該コミュニティの識別情報、該コミュニティに参加するデータ処理装置のアドレス情報がそれぞれ関連付けられて格納されるデータベースと、上記オブジェクトを使用するための設定情報が格納される記憶部12と、記憶部12に格納されたオブジェクトの設定情報を、上記データベースに格納されたアドレス情報をあて先として送信するデータ転送部111と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、アプリケーションなどのオブジェクトの設定情報を複数の端末間で共有する情報共有システムに関する。
複数の端末上で同じアプリケーションを利用する場合、ユーザは、それぞれの端末において、そのアプリケーションを利用するための設定情報を入力する必要がある。例えば、ある端末上でアプリケーションの設定情報を変更した後、別の端末上で、その設定情報を変更したアプリケーションを使用する場合には、同様の設定情報の変更を行う必要がある。このように端末毎に設定情報を入力や更新を行うことは、ユーザにとって非常に面倒である。
そこで、複数の端末間で設定情報を共有することのできるシステムとして、特許文献1には、サーバと、このサーバに接続される複数の端末とからなり、サーバが、いずれかの端末から設定情報を受信すると、該受信した設定情報を他の端末にそれぞれ送信するように構成したシステムが提案されている。
さらに、特許文献1には、サーバと、このサーバに接続される複数の端末とからなり、サーバが、各端末に対して接続相手となる端末を指示し、各端末は、指示された接続相手の端末からデータを受信すると、該データを、指示された接続相手の端末のうちの、送信元以外の端末に送信するように構成したシステムが提案されている。
特開2004−133834号公報
しかしながら、上述した従来の情報共有システムはいずれもサーバを用いるため、その分、システムも大掛かりなってコストが高くなる、という問題がある。
加えて、サーバが各端末に設定情報を送信する従来の情報共有システムにおいては、ユーザは、端末上で設定したアプリケーションの設定情報をサーバへ送信したり、変更した設定情報をサーバから受信したりする必要がある。ユーザにとって、そのようなサーバへのアクセス処理は面倒である。
本発明の目的は、上記問題を解決し、サーバを用いることなく、複数の装置間でオブジェクトの設定情報を共有することのできる、低コストのコミュニティ参加型情報共有システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のコミュニティ参加型情報共有システムは、
ネットワークを介して相互に接続される複数のデータ処理装置からなり、
前記複数のデータ処理装置のそれぞれは、
当該データ処理装置と前記相互接続のなされた他のデータ処理装置との間で、これら装置にて使用されるオブジェクトの情報を共有するためのコミュニティを定義するコミュニティ情報管理部と、
前記コミュニティ情報管理部により定義されたコミュニティの情報として、該コミュニティの識別情報、該コミュニティに参加するユーザの識別情報、および前記他のデータ処理装置の前記ネットワークを介した通信を行うためのアドレス情報が、それぞれ関連付けられて格納されるデータベースと、
前記オブジェクトを使用するための設定情報が格納される記憶部と、
前記記憶部に格納された前記オブジェクトの設定情報を、前記データベースに格納された前記コミュニティの情報を参照して前記他のデータ処理装置に送信するデータ転送部と、を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、ユーザは、複数のデータ処理装置のいずれか1つを用いて自由にコミュニティを定義することができる。例えば、ユーザは、自身のみが使用する複数のデータ処理装置において、個別のコミュニティを定義することが可能である。そして、その定義したコミュニティにおいて、各データ処理装置の間でオブジェクトの設定情報(アプリケーションなどの設定情報)を共有することが可能である。このように、サーバを用いることなく、複数のデータ処理装置上で、オブジェクトの設定情報を共有することが可能である。
本発明によれば、サーバを用いることなく、オブジェクトの設定情報を共有することができるので、サーバを用いない分、コストを削減することができる。
また、本発明によれば、コミュニティを通じて設定情報が他のデータ処理装置に自動的に提供されるので、サーバへのアクセス処理が必要な従来のシステムに比べて、情報共有のための操作が簡単である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるコミュニティ参加型情報共有システムの概略構成を示すブロック図である。図1を参照すると、コミュニティ参加型情報共有システムは、ユーザAによって使用される2台のデータ処理装置10、20と、他の複数のユーザによって使用されるデータ処理装置301〜30nと、これらデータ処理装置を相互に接続するネットワーク40とから構成される。ネットワーク40は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)をベースとするものであって、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いたメールの転送を行うことができるネットワークである。
データ処理装置10は通信機能を備えたコンピュータシステムであって、その主要部は、プログラムやデータなどを蓄積する記憶部12、キーボードやマウスなどの入力部13、CRTやLCDなどに代表される表示デバイスよりなる表示部14、ネットワーク40を介して外部装置との間で相互通信を行うモデムなどの通信部15、および入力部13からの入力を受け付けて各部の動作を制御する制御部11から構成されている。
記憶部12には、コミュニティを通じて情報の共有を行うことができるコミュニティ参加型情報共有アプリケーション(プログラム)や、自データ処理装置を識別するための一意な端末ID、SMTPを用いたメールの送受信を行うためのメールアドレス、ネットワーク40上における自データ処理装置のIPアドレス、といった情報が格納される。
制御部11は、入力部13から、コミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行する旨の入力を受け付けると、記憶部12に格納されているコミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行する。コミュニティ参加型情報共有アプリケーションにより、コミュニティを利用した情報の共有を行う処理機能が提供される。
図2に、コミュニティ参加型情報共有アプリケーションにより提供される処理機能部の概略を示す。図2を参照すると、この処理機能部は、コミュニティ情報管理部110、データ転送部111、およびデータ変換部112からなる。
コミュニティ情報管理部110は、コミュニティ参加型情報共有アプリケーションのインストール時において、ユーザ名、端末ID、メールアドレス、IPアドレスといった情報を入力するための入力画面を表示部14に表示し、該表示画面上で入力されたデータを記憶部12に格納する。コミュニティ情報管理部110は、入力部13から、コミュニティを定義する旨の入力を受け付けると、コミュニティを定義するための画面情報を表示部14に表示し、入力部13から、その表示画面上で入力されたデータ(コミュニティ情報)を受け付けると、該入力データを記憶部12に格納する。コミュニティ情報は、コミュニティ名、ユーザ名、端末ID、メールアドレス、IPアドレスといった情報を含む。コミュニティには、複数のユーザが参加する共通コミュニティと、あるユーザ(データ処理装置10を利用する場合はユーザA)によってのみ利用される個別コミュニティとがあり、共通コミュニティおよび個別コミュニティのそれぞれについて定義することが可能である。コミュニティ情報管理部110は、コミュニティ名が同一で、かつ、ユーザ名が同一であるコミュニティ情報を個別コミュニティの情報として管理し、コミュニティ名が同一で、かつ、ユーザ名が異なるコミュニティ情報を共通コミュニティの情報として管理する。
コミュニティ情報管理部110は、通信部15を通じて、他のデータ処理装置から、該他のデータ処理装置が属するコミュニティに参加するための「招待状」を受信した場合は、その「招待状」の内容とともに、コミュニティに参加するか否かを選択するための項目を含むコミュニティ参加用画面情報を表示部14に表示する。「招待状」は、上記のコミュニティ情報を含む。このコミュニティ情報には、コミュニティに属する全てのデータ処理装置のメールアドレスおよびIPアドレスの情報が含まれる。そして、コミュニティ情報管理部110は、入力部13を通じて、その表示画面上で、コミュニティに参加する旨の入力がなされたことを受け付けると、その表示した「招待状」の内容を記憶部12に格納するとともに、データ転送部111に対して、コミュニティに参加したことを他のデータ処理装置へ通知するように指示する。データ転送部111は、コミュニティ情報管理部110からの指示に従って、参加するコミュニティに属している全てのデータ処理装置に対して、コミュニティに参加したことを通知するとともに、自データ処理装置のメールアドレスおよびIPアドレスの情報を送信する。
コミュニティに参加後、コミュニティ情報管理部110は、入力部13から、参加しているコミュニティにおいて共有可能なオブジェクト(アプリケーションなどの設定情報を含む情報ファイル)を作成する旨の入力を受け付けると、オブジェクト作成画面情報を表示部14に表示する。そして、コミュニティ情報管理部110は、入力部13から、その表示画面上で作成したオブジェクトを登録する旨の入力を受け付けると、その作成したオブジェクトの情報を記憶部12に格納するとともに、データ転送部111に対して、その作成したオブジェクトの情報を他のデータ処理装置へ通知するように指示する。データ転送部111は、コミュニティ情報管理部110からの指示に従って、参加しているコミュニティに属している全てのデータ処理装置に対して、作成したオブジェクトの情報を送信する。データ転送部111は、個別コミュニティおよび共通コミュニティの各コミュニティ別にオブジェクトの情報を送信することができる。
また、コミュニティ情報管理部110は、入力部13から、記憶部12に格納したオブジェクトの内容を編集・更新する旨の入力を受け付けると、該当するオブジェクトの内容を編集・更新するための画面情報を表示部14に表示する。そして、コミュニティ情報管理部110は、入力部13から、その表示画面上でオブジェクトを編集・更新した旨の入力を受け付けると、その編集・更新したオブジェクトの情報を記憶部12に格納するとともに、データ転送部111に対して、その編集・更新したオブジェクトの情報を他のデータ処理装置へ通知するように指示する。データ転送部111は、コミュニティ情報管理部110からの指示に従って、参加しているコミュニティに属している全てのデータ処理装置に対して、編集・更新したオブジェクトの情報を送信する。
また、コミュニティ情報管理部110は、現在参加しているコミュニティに属する他のデータ処理装置から、新規に作成したオブジェクト(コミュニティにおいて共有されるもの)の情報を受信すると、受信したオブジェクトの情報を記憶部12に格納する。さらに、コミュニティ情報管理部110は、現在参加しているコミュニティに属する他のデータ処理装置から、記憶部12に格納されているオブジェクト(コミュニティにおいて共有されるもの)に関する編集・更新の情報を受信すると、データ変換部112に対して、受信した編集・更新の情報に基づくデータ変換を指示する。データ変換部112は、コミュニティ情報管理部110からの変換指示に従って、記憶部12に格納されているオブジェクト情報を受信した編集・更新の情報に基づいて更新する。
図1において、データ処理装置20の主要部も、データ処理装置10と同様の構成で、制御部21、記憶部22、入力部23、表示部24、および通信部25からなる。記憶部22にも、コミュニティ参加型情報共有アプリケーション(プログラム)や、自データ処理装置を識別するための一意な端末ID、SMTPを用いたメールの送受信を行うためのメールアドレス、ネットワーク40上における自データ処理装置のIPアドレス、といった情報(プログラムやデータ)が予め格納されている。コミュニティ参加型情報共有アプリケーションにより、図2に示した処理機能部と同様の処理機能部が提供される。
データ処理装置301〜30nのそれぞれも、データ処理装置10と同様の構成で、制御部31、記憶部32、入力部33、表示部34、および通信部35からなる。記憶部32にも、コミュニティ参加型情報共有アプリケーション(プログラム)や、自データ処理装置を識別するための一意な端末ID、SMTPを用いたメールの送受信を行うためのメールアドレス、ネットワーク40上における自データ処理装置のIPアドレス、といった情報(プログラムやデータ)が予め格納されている。コミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行することで、図2に示した処理機能部と同様の処理機能部が提供される。
次に、本実施形態のコミュニティ参加型情報共有システムにおける情報共有の動作について説明する。情報共有には、データ処理装置10、20が参加する個別コミュニティにおける情報共有と、データ処理装置10、20、301〜30nのそれぞれが参加する共通コミュニティにおける情報共有とがある。
(1)個別コミュニティ:
ユーザAによって利用されるデータ処理装置10、20間における個別コミュニティを利用した情報の共有について説明する。
(1−1)個別コミュニティへの参加:
ここでは、データ処理装置10にて個別コミュニティを定義し、その定義した個別コミュニティに、データ処理装置20が新規に参加する場合の動作を説明する。
まず、ユーザAは、データ処理装置10上で、入力部13を通じて、コミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行するための入力操作を行う。データ処理装置10では、制御部11が、その入力操作を受け付けて、記憶部12に格納されているコミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行する。
コミュニティ参加型情報共有アプリケーションの実行後、ユーザAが、入力部13にて、個別コミュニティを定義する旨の入力を行うと、図2に示したコミュニティ情報管理部110が、個別コミュニティ定義画面情報を表示部14に表示する。ユーザAが、個別コミュニティ定義画面上で、ユーザ名、端末ID、メールアドレス、IPアドレスといった情報を含むコミュニティ情報を入力すると、コミュニティ情報管理部110が、その入力されたコミュニティ情報を記憶部12に格納する。こうして、データ処理装置10にて個別コミュニティが定義される。
データ処理装置20は、データ処理装置10にて定義された個別コミュニティに参加する場合、その個別コミュニティに属する任意のデータ処理装置から「招待状」を受け取る必要がある。「招待状」は、個別コミュニティに属する全てのデータ処理装置のメールアドレスおよびIPアドレスの情報を含む。ここでは、個別コミュニティに属するデータ処理装置は、データ処理装置10の1台だけであるので、データ処理装置10が、自装置のメールアドレスa1およびIPアドレスA1の情報を含む「招待状」を、予め与えられたデータ処理装置20のメールアドレスa2またはIPアドレスA2に向けて送信する。
「招待状」の送信にあたって、データ処理装置10は、データ処理装置20のメールアドレスa2またはIPアドレスA2を予め取得する必要がある。ユーザAが、「招待状」の送付先として、データ処理装置20のメールアドレスa2またはIPアドレスA2をデータ処理装置10に予め入力してもよい。また、ユーザAが、データ処理装置20上で、予め入手したIPアドレスA1の情報に基づいて、データ処理装置10へアクセスし、「招待状」の送付先として、自装置のメールアドレスa2またはIPアドレスA2をデータ処理装置10に送信してもよい。
データ処理装置20を使用するにあたり、ユーザAは、入力部23にて、コミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行するための入力操作を行う。データ処理装置20では、制御部21が、その入力操作を受け付けて、記憶部22に格納されているコミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行する。これにより、図2に示した処理機能部と同様の処理機能部が提供される。以下では、図2に示した処理機能部の符号「110」、「111」、「112」をそれぞれ「210」、「211」、「212」に置き換えたものを、データ処理装置20上で提供される処理機能部として説明する。
コミュニティ参加型情報共有アプリケーションが実行されたデータ処理装置20では、コミュニティ情報管理部210が、データ処理装置10から受信した「招待状」の内容とともに、コミュニティに参加するか否かを選択するための項目を含むコミュニティ参加用画面情報を表示部24に表示する。ユーザAが、入力部23を通じて、コミュニティに参加する旨の入力を行うと、コミュニティ情報管理部210が、その表示した「招待状」の内容を記憶部22に格納するとともに、データ転送部211が、個別コミュニティに参加したことを、「招待状」に含まれるメールアドレスまたはIPアドレスによって特定されるデータ処理装置(ここでは、データ処理装置10)に向けて通知する。この通知の際、データ転送部211は、自データ処理装置20のメールアドレスa2またはIPアドレスA2の情報も一緒に送信する。
データ処理装置10では、コミュニティ情報管理部110が、データ処理装置20から受信したメールアドレスa2またはIPアドレスA2を、コミュニティ情報として記憶部12に格納する。
上述の動作により、各データ処理装置10、20の記憶部12、22には、同じ内容のコミュニティ情報が格納されることとなる。
(1−2)個別コミュニティにおける情報の共有:
ここでは、データ処理装置10にて個別コミュニティにて供給するオブジェクトを作成し、その作成したオブジェクトをデータ処理装置20で更新する場合の動作を説明する。
ユーザAが、データ処理装置10にて、オブジェクトを作成する旨の入力を行うと、コミュニティ情報管理部110が、オブジェクト作成画面情報を表示部14に表示する。ユーザAが、その表示画面上で、作成したオブジェクトを登録する旨の入力を行うと、コミュニティ情報管理部110が、作成したオブジェクトの情報を記憶部12に格納する。そして、データ転送部111が、記憶部12に格納されているコミュニティ情報に基づいて、コミュニティに属している全てのデータ処理装置(ここでは、データ処理装置20)に対して、作成したオブジェクトの情報を送信する。
データ処理装置20では、ユーザAによって当該装置が起動されたタイミングで、コミュニティ情報管理部210が、データ処理装置10から、新規に作成したオブジェクトの情報を受信する。そして、コミュニティ情報管理部210が、その受信したオブジェクトの情報を記憶部12に格納する。これにより、データ処理装置10、20の記憶部12、22には、同じ内容のオブジェクトの情報が格納されることになる。
次に、ユーザAが、データ処理装置20にて、入力部23を通じて、記憶部22に格納したオブジェクトの情報を更新する旨の入力を行うと、コミュニティ情報管理部210が、該当するオブジェクトの内容を編集・更新画面情報を表示部24に表示する。ユーザAが、その表示画面上でオブジェクト内容を更新すると、コミュニティ情報管理部210が、その更新したオブジェクトの情報を記憶部22に格納するとともに、データ転送部111が、その更新したオブジェクトの情報(更新情報)をデータ処理装置10に送信する。
データ処理装置10では、ユーザAによって当該装置が起動されたタイミングで、コミュニティ情報管理部110が、データ処理装置20から、オブジェクトの更新情報を受信する。そして、データ変換部112が、受信した更新情報に基づいて、記憶部12に格納されているオブジェクト情報を更新する。
(2)共通コミュニティ:
データ処理装置10、20、301〜30nのそれぞれが参加する共通コミュニティを利用した情報の共有について説明する。
(2−1)共通コミュニティへの参加:
ここでは、データ処理装置301にて共通コミュニティを定義し、その定義した共通コミュニティに、データ処理装置10が新規に参加する場合の動作を説明する。
データ処理装置301において、コミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行するための入力操作を行うと、制御部31が、その入力操作を受け付けて、記憶部32に格納されているコミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行する。これにより、図2に示した処理機能部と同様の処理機能部が提供される。以下では、図2に示した処理機能部の符号「110」、「111」、「112」をそれぞれ「310」、「311」、「312」に置き換えたものを、データ処理装置データ処理装置301上で提供される処理機能部として説明する。
コミュニティ参加型情報共有アプリケーションの実行後、ユーザが、入力部33にて、共通コミュニティを定義する旨の入力を行うと、コミュニティ情報管理部310が、共通コミュニティ定義画面情報を表示部34に表示する。ユーザが、共通コミュニティ定義画面上で、コミュニティ名、ユーザ名、端末ID、メールアドレス、IPアドレスといった情報を含むコミュニティ情報を入力すると、コミュニティ情報管理部310が、その入力されたコミュニティ情報を記憶部32に格納する。こうして、データ処理装置301にて共通コミュニティが定義される。
データ処理装置10は、共通コミュニティに参加する場合、その共通コミュニティに属する任意のデータ処理装置(ここでは、データ処理装置301とする。)から「招待状」を受け取る必要がある。「招待状」は、共通コミュニティに属する全てのデータ処理装置のメールアドレスおよびIPアドレスの情報を含む。ここでは、共通コミュニティに属するデータ処理装置を、データ処理装置301〜30nとする。データ処理装置301は、データ処理装置301〜30nのメールアドレスおよびIPアドレスの情報を含む「招待状」を、予め与えられたデータ処理装置10のメールアドレスa1またはIPアドレスA1に向けて送信する。
「招待状」の送信にあたって、データ処理装置301は、データ処理装置10のメールアドレスa1またはIPアドレスA1を予め取得する必要がある。データ処理装置301への、データ処理装置10のメールアドレスa1またはIPアドレスA1の提供は、例えば、ユーザAが、データ処理装置10上で、予め入手したデータ処理装置301のIPアドレス情報に基づいて、データ処理装置データ処理装置301へアクセスし、「招待状」の送付先として、自装置のメールアドレスa1またはIPアドレスA1をデータ処理装置301に送信することにより行う。
ユーザAは、データ処理装置10の入力部13にて、コミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行するための入力操作を行う。データ処理装置10では、制御部11が、その入力操作を受け付けて、記憶部12に格納されているコミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行する。
コミュニティ参加型情報共有アプリケーションが実行されたデータ処理装置10では、コミュニティ情報管理部110が、データ処理装置301から受信した「招待状」の内容とともに、共通コミュニティに参加するか否かを選択するための項目を含むコミュニティ参加用画面情報を表示部14に表示する。ユーザAが、入力部13を通じて、共通コミュニティに参加する旨の入力を行うと、コミュニティ情報管理部110が、その表示した「招待状」の内容を記憶部12に格納するとともに、データ転送部111が、個別コミュニティに参加したことを、「招待状」に含まれるメールアドレスまたはIPアドレスによって特定されるデータ処理装置(ここでは、データ処理装置301〜30n)に向けて通知する。この通知の際、データ転送部111は、自データ処理装置10のメールアドレスa2またはIPアドレスA2の情報も一緒に送信する。
データ処理装置301〜30nのそれぞれでは、コミュニティ情報管理部310が、データ処理装置10から受信したメールアドレスa2またはIPアドレスA2を、コミュニティ情報として記憶部32に格納する。
上述の動作により、データ処理装置10、データ処理装置301〜30nの記憶部12、22、32には、同じ内容のコミュニティ情報が格納されることとなる。
(2−2)共通コミュニティにおける情報の共有:
ここでは、上記の「(1−2)個別コミュニティにおける情報の共有」におけるコミュニティの作成手順と同様な手順で、すでに共通コミュニティにて供給するオブジェクトが作成されている状態とし、その作成したオブジェクトをデータ処理装置10で更新する場合の動作を説明する。
ユーザAが、データ処理装置10にて、入力部13を通じて、記憶部12に格納した共通コミュニティに関するオブジェクトの情報を更新する旨の入力を行うと、コミュニティ情報管理部110が、該当するオブジェクトの内容を編集・更新画面情報を表示部14に表示する。ユーザAが、その表示画面上でオブジェクト内容を更新すると、コミュニティ情報管理部110が、その更新したオブジェクトの情報を記憶部22に格納するとともに、データ転送部111が、その更新したオブジェクトの情報(更新情報)をデータ処理装置301〜30nに送信する。
データ処理装置301〜30nそれぞれでは、ユーザによって当該装置が起動されたタイミングで、コミュニティ情報管理部310が、データ処理装置30から、オブジェクトの更新情報を受信する。そして、データ変換部312が、受信した更新情報に基づいて、記憶部32に格納されているオブジェクト情報を更新する。
次に、本実施形態のコミュニティ参加型情報共有システムの動作を具体的な例を挙げて説明する。
図3に、本実施形態のコミュニティ参加型情報共有システムにおいて行われる、個別コミュニティおよび共通コミュニティを用いた情報の共有の概念図を示す。
図3に示すように、本実施形態のコミュニティ参加型情報共有システムでは、個別コミュニティ200と共通コミュニティ300とが定義される。個別コミュニティ200には、ユーザAによって使用される複数のデータ処理装置201〜203、400が参加する。共通コミュニティ300には、ユーザAによって使用されるデータ処理装置400、ユーザBによって使用されるデータ処理装置301、302、およびユーザCによって使用されるデータ処理装置303が参加する。
各コミュニティ200、300に参加するためには、データ処理装置201〜203、301〜303、400のそれぞれは、参加するコミュニティ名、ユーザ名、一意な端末ID、メールアドレス、IPアドレスといったコミュニティ情報を登録する必要がある。コミュニティ情報は、例えば、図4に示すような内容でデータベース化して、各データ処理装置にインストールされているコミュニティ参加型情報共有アプリケーションごとに管理される。図4に示す例では、コミュニティ名、ユーザ名、端末ID、メールアドレス、IPアドレスの項目があり、各項目に、コミュニティに参加しているデータ処理装置の情報が格納されている。
ユーザは、複数のコミュニティに参加することができる。コミュニティには、複数のユーザが参加することができる。ただし、各ユーザが利用するデータ処理装置に割り振られる端末ID、メールアドレスおよびIPアドレスは装置ごとにそれぞれ一意なものが設定される。コミュニティにおいて共有されるオブジェクト(ドキュメントファイルなど)は、各データ処理装置それぞれのローカルディスクに保存される。
図3に示した例では、ユーザAは、コミュニティ参加型情報共有アプリケーションを利用し、他のユーザと情報(アプリケーションやファイルの情報など)を共有するために共通コミュニティ300に参加している。共通コミュニティ300のコミュニティ名を「Community1」とする。この共通コミュニティ300には、他の利用者であるユーザBやユーザCが参加しており、ユーザAは、これらのユーザB、Cと情報(アプリケーションやファイルの情報など)を共有する。共通コミュニティ300に関するコミュニティ情報は、図4に示した「Community1」に関する部分に対応する。
共通コミュニティ300において、あるユーザが、自身の所有するデータ処理装置上で情報を登録すると、このデータ処理装置が、図4に示したデータベースを参照し、共通コミュニティ300に参加している全データ処理装置のIPアドレスやメールアドレスに向けて、登録した情報を配信する。例えば、ユーザAが、データ処理装置400上で情報の登録を行うと、データ処理装置400が、共通コミュニティ300に参加しているデータ処理装置301〜303に向けて登録情報を配信する。
次に、コミュニティ情報のデータベース化について説明する。
ユーザAは、自身の所有するデータ処理装置201にコミュニティ参加型情報共有アプリケーションをインストールしたときに、ユーザ名、端末ID、メールアドレス、IPアドレスを入力し、初期設定を行う。コミュニティ参加型情報共有アプリケーションを実行して自分用の個別コミュニティを定義した場合は、図5の(1)に示すように、「MyCommunity」という欄が作成され、そこに初期設定時に入力された情報(ユーザ名、端末ID、メールアドレス、IPアドレス)が格納されて、設定ファイルの管理が行われる。
その後、ユーザAが、コミュニティ参加型情報共有アプリケーションを別のデータ処理装置202、203にインストールして初期設定を行う際に、共通のユーザ名を用いることで、各データ処理装置201〜203の登録情報が紐付けられ、図5の(2)に示すように「MyCommunity」にデータ処理装置202、203の登録情報が追加される。
また、ユーザAが共通コミュニティに参加した場合は、図5の(4)に示すように、その共通コミュニティに参加しているメンバの情報が追加される。その後、共通コミュニティ用の自身の情報として、図5の(3)に示すように、「MyCommunity」の欄に格納されている登録情報をコミュニティ名だけを新規に参加した共通コミュニティ名「Community1」に変更して新たな情報として登録する。
図5の(1)〜(4)の登録情報は、データ処理装置201上にしか存在しない。ここで、この登録情報を、「MyCommunity」で管理するオブジェクトとすることによって、「MyCommunity」に登録された情報を、TCP/IPもしくはメールによって、ユーザAの利用するデータ処理装置202、203に配信することができる。データ処理装置202、203では、配信されたオブジェクトを処理することにより、ユーザAが参加している共通コミュニティの情報を取得することができる。その結果、データ処理装置202、203において、共通コミュニティに再登録するといった作業を省くことが出来る。
また、本実施形態によれば、ユーザAは、複数のデータ処理装置のいずれか1つを用いて自由にコミュニティを定義することができる。例えば、ユーザAは、自身のみが使用するデータ処理装置10、20において、個別のコミュニティを定義することが可能である。そして、その定義したコミュニティにおいて、各データ処理装置10、20の間でオブジェクトの設定情報(アプリケーションなどの設定情報)を共有することが可能である。このように、サーバを用いることなく、複数のデータ処理装置上で、オブジェクトの設定情報を共有することが可能であるので、サーバを用いない分、コストを削減することができる。加えて、コミュニティを通じて設定情報が他のデータ処理装置に自動的に提供されるので、サーバへのアクセス処理が必要な従来のシステムに比べて、情報共有のための操作が簡単である。
以上説明した本実施形態のコミュニティ参加型情報共有システムは、本発明の一例であり、その構成および動作は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。例えば、コミュニティ参加型情報共有アプリケーション上で管理されている各コミュニティに登録されているオブジェクトが階層構造である場合は、その階層構造を表現するようなファイルに書き出し、これを「MyCommunity」に登録することによって、オブジェクトの階層構造もユーザが利用する複数の端末で共有することができる。具体的には、図6に示すように、上位の階層1−1と、この階層1−1の下位に位置する階層2−1、2−2と、階層2−2の下位に位置する階層3−1とからなり、階層2−1にオブジェクト2−1−1、2−1−2が格納され、階層2−2にオブジェクト2−2−1、2−2−2が格納され、階層3−1にオブジェクト3−1−1、3−1−2が格納された階層構造の場合は、この階層構造に関する情報を、図7に示すような各階層と各オブジェクトの関係を表した情報ファイルを生成して「MyCommunity」に登録する。これにより、オブジェクトの表示順などを、各データ処理装置上で一定に保つことができ、ユーザのオブジェクト管理の手間を軽減することができる。
本発明の一実施形態であるコミュニティ参加型情報共有システムの概略構成を示すブロック図である。 コミュニティ参加型情報共有アプリケーションにより提供される処理機能部の概略を示すブロック図である。 図1に示すコミュニティ参加型情報共有システムにおける、個別コミュニティおよび共通コミュニティを用いた情報の共有の概念図である。 コミュニティ情報を登録するデータベースの一例を示す図である。 図1に示すコミュニティ参加型情報共有システムにおいて行われるコミュニティ情報の登録手順を説明するための図である。 設定情報の一例を示す図である。 図6に示す設定情報を含むファイルの一例を示す図である。
符号の説明
10、20、301〜30n データ処理装置
11、21、31、41 制御部
12、22、32、42 記憶部
13、23、33、43 入力部
14、24、34、44 表示部
15、25、35、45 通信部
40 ネットワーク
110 コミュニティ情報管理部
111 データ転送部
112 データ変換部

Claims (7)

  1. ネットワークを介して相互に接続される複数のデータ処理装置からなり、
    前記複数のデータ処理装置のそれぞれは、
    当該データ処理装置と前記相互接続のなされた他のデータ処理装置との間で、これら装置にて使用されるオブジェクトの情報を共有するためのコミュニティを定義するコミュニティ情報管理部と、
    前記コミュニティ情報管理部により定義されたコミュニティの情報として、該コミュニティの識別情報、該コミュニティに参加するユーザの識別情報、および前記他のデータ処理装置の前記ネットワークを介した通信を行うためのアドレス情報が、それぞれ関連付けられて格納されるデータベースと、
    前記オブジェクトを使用するための設定情報が格納される記憶部と、
    前記記憶部に格納された前記オブジェクトの設定情報を、前記データベースに格納された前記コミュニティの情報を参照して前記他のデータ処理装置に送信するデータ転送部と、を有する、コミュニティ参加型情報共有システム。
  2. 前記複数のデータ処理装置のそれぞれは、
    情報の入力が可能な入力部をさらに有し、
    前記データ転送部は、前記入力部から、前記記憶部に格納された前記オブジェクトの設定情報を更新する旨の入力を受け付けると、該更新情報を、前記データベースに格納された前記コミュニティの情報を参照して前記他のデータ処理装置に送信する、請求項1に記載のコミュニティ参加型情報共有システム。
  3. 前記複数のデータ処理装置のそれぞれは、
    前記他のデータ処理装置から前記オブジェクトの設定情報の更新情報を受信した場合に、該受信した更新情報に基づいて前記記憶部に格納された前記オブジェクトの設定情報を更新するデータ変換部を、さらに有する、請求項2に記載のコミュニティ参加型情報共有システム。
  4. 前記コミュニティ情報管理部は、前記データベースに格納されたコミュニティの情報について、前記コミュニティ識別情報が同一で、かつ、前記ユーザ識別情報が同一であるコミュニティの情報を個別コミュニティの情報として管理し、前記コミュニティ識別情報が同一で、かつ、前記ユーザ識別情報が異なるコミュニティの情報を共通コミュニティの情報として管理し、
    前記データ転送部は、前記個別コミュニティおよび共通コミュニティの各コミュニティ別に前記オブジェクトを使用するための設定情報の送信が可能とされている、請求項1に記載のコミュニティ参加型情報共有システム。
  5. ネットワークを介して他のデータ処理装置と相互に接続されるデータ処理装置であって、
    当該データ処理装置と前記他のデータ処理装置との間で、これら装置にて使用されるオブジェクトの情報を共有するためのコミュニティを定義するコミュニティ情報管理部と、
    前記コミュニティ情報管理部により定義されたコミュニティの情報として、該コミュニティの識別情報、該コミュニティに参加するユーザの識別情報、および前記他のデータ処理装置の前記ネットワークを介した通信を行うためのアドレス情報が、それぞれ関連付けられて格納されるデータベースと、
    前記オブジェクトを使用するための設定情報が格納される記憶部と、
    前記記憶部に格納された前記オブジェクトの設定情報を、前記データベースに格納された前記コミュニティの情報を参照して前記他のデータ処理装置に送信するデータ転送部と、を有する、データ処理装置。
  6. ネットワークを介して他のデータ処理装置と相互に接続されるデータ処理装置により行われるコミュニティ参加型情報共有方法であって、
    コミュニティ情報管理部が、当該データ処理装置と前記他のデータ処理装置との間で、これら装置にて使用されるオブジェクトの情報を共有するためのコミュニティを定義するステップと、
    データベースが、前記コミュニティ情報管理部により定義されたコミュニティの情報として、該コミュニティの識別情報、該コミュニティに参加するユーザの識別情報、および前記他のデータ処理装置の前記ネットワークを介した通信を行うためのアドレス情報を、それぞれ関連付けて保持するステップと、
    記憶部が、前記オブジェクトを使用するための設定情報を保持するステップと、
    データ転送部が、前記記憶部に保持された前記オブジェクトの設定情報を、前記データベースに格納された前記コミュニティの情報を参照して前記他のデータ処理装置に送信するステップと、を含む、コミュニティ参加型情報共有方法。
  7. ネットワークを介して他のデータ処理装置と相互に接続されるデータ処理装置に用いられるプログラムであって、
    当該データ処理装置と前記他のデータ処理装置との間で、これら装置にて使用されるオブジェクトの情報を共有するためのコミュニティを定義する処理と、
    定義された前記コミュニティの情報として、該コミュニティの識別情報、該コミュニティに参加するユーザの識別情報、および前記他のデータ処理装置の前記ネットワークを介した通信を行うためのアドレス情報を、それぞれ関連付けてデータベースに保持させる処理と、
    前記オブジェクトを使用するための設定情報を記憶部に記憶させる処理と、
    前記記憶部に保持された前記オブジェクトの設定情報を、前記データベースに格納された前記コミュニティの情報を参照して前記他のデータ処理装置に送信する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
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