JP2007271970A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で、マイナスカールのシートにのみカール矯正を行う。
【解決手段】 シート搬送手段の下流に位置し、シート搬送手段より搬送されたシートを排紙トレイへと導く第1の位置と、両面印字時には前記シート搬送手段より搬送されたシートを再給紙手段へと導く第2の位置と、に回動して切り替わる両面切り替えフラッパを備えた画像形成装置において、シートを排紙トレイへと導く排紙動作時に、シート先端部がフラッパ下面の先端部を通過した後に、フラッパを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させる。この時、前記第2の位置においてはフラッパ下面とシート排出方向との干渉量が中央側よりも端部側の方を大きくなるよう構成することで、マイナスカールの矯正を行う。前記第1の位置から前記第2の位置への移動の有無、およびタイミングを制御することで、カール矯正のコントロールができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置においては、感光ドラム(電子写真感光体)に形成されたトナー像をシートに転写する。その後、定着装置にシートを搬送する。そして、定着装置において、トナー像が転写されたシートを加熱及び加圧することにより、トナー像がシートに定着される。
そして、定着装置によりトナー像が定着されたシートは、シート処理装置、或はシート排出積載部に送られる。また、シートの両面に画像を形成する場合には、片面に画像が形成されたシートを、両面パス(再搬送通路)を経て再度、画像形成部に搬送することにより、裏面に画像を形成するようにしている。
ところで、このような画像形成装置の場合、定着装置を通過する際、シートには吸湿量、印字率等により、カールが発生する場合がある。そして、このようにカールが発生すると、シート排出積載部に排出されるシートの先端がシート排出積載部に先に排出されているシートに接触して丸まってしまい、積載不良を起こすことがある。また、カールしたシートがシート処理装置や両面パス等に送られると、搬送不良(ジャム)やソート不良等の問題を発生させるおそれがある。
そこで、従来の画像形成装置においては、カールを矯正するカール矯正手段を設けるようにしたものがある。定着ニップを通過した後のシートに外気を吹き付け、シートの吸湿量及び表面温度を調整することによりカールを取り除くもの(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)がある。また、定着ニップを通過した後のシートにこしを付けることでカールの矯正を行うものがある。
そして、このようなシートにこし付けをしてカール矯正を行うものとしては、図9に示すようにものがある(例えば、特許文献3参照)。図9の構成は、定着部100を通過する際、上方にカールしたシートSを定着部100の下流に設けられたカール矯正手段101により下方にカール付けすることによりシートSのカール矯正を行う。
また、図10に示す構成では、排出ローラ対125の互いの接触位置がガイド128の先端位置よりもガイド側に位置している。搬送方向と直交する幅方向に複数に分割されて配設されているガイド128a,128b間の開口部とガイド128c,128d間の開口部にそれぞれ対向するように排出ローラ対125を配設している。この構成によって、排紙ニップ部または、排紙ニップ出口付近において、シートSを幅方向に波打たせるようにしている。波打たせることによりシートにこしを付け、シートSの幅方向における矯正を行う(例えば、特許文献4参照)。
特開2000―181274号公報 特開平7―172652号公報 特開平11―73048号公報 特開平9―240900号公報
ところで、このような従来のカール矯正手段を備えた画像形成装置においては、以下の問題がある。高印字でのプリント時など、通常、プラスカールしてしまうシートにマイナスカール矯正のこし付けを行うとプラスカールが悪化する。逆に、低印字でのプリント時など、通常、マイナスカールしてしまうシートにプラスカール矯正のこし付けを行うとマイナスカールが悪化する。なお、プラスカールとは印字面側へのカールである。マイナスカールとは非印字面側へのカールである。
一方、外気吹き付け等によってカールを矯正するようにした場合は、カール方向に応じた制御が可能であるが、構成が複雑となり、装置の大型化とコストアップにつながる。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、マイナスカールのシートにのみカール矯正を行い、プラスカールを悪化させない画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シートにトナー画像を定着させる定着手段、その下流に位置するシート搬送手段、さらに、シート搬送手段よりも下流に位置し、搬送されたシートを排紙トレイへと導く第1の位置と、両面印字時にはシートを再給紙手段へと導く第2の位置と、に回動して切り替わるフラッパを備えた画像形成装置において、前記フラッパは、シートを排紙トレイへと導く排紙動作時に、シート先端部がフラッパ下面の先端部を通過するまで第1の位置に待機し、その後、第1の位置から第2の位置に移動し、第2の位置においてはフラッパ下面とシート排出方向との干渉量が中央側よりも端部側の方が大きくなっていることを特徴とする。また、前記第1の位置から前記第2の位置への移動の有無およびタイミングを制御することで、カール矯正のコントロールを行う。
本発明によれば、既に両面機用の部材として存在するフラッパを用いてカール矯正を行うことから、新たなスペースを必要とせず、コストアップも無く、有効なカール矯正が可能である。
また、フラッパをプラスカールするシートの時には動作させず、マイナスカールするシートの時にのみ、適切なタイミングで動作させる。これによって、プラスカールを悪化させること無くマイナスカールのカール矯正を行うことが出来る。
(実施例1)
以下、本発明の実施形態の画像形成装置である、例えば4色フルカラープリンタを説明する。図2は、4色フルカラープリンタの概略構成を示す縦断面図である。
なお、本発明の画像形成装置は、4色フルカラープリンタのみならず、カートリッジを1つだけ備えたモノクロプリンタであってもよい。また、搬送ベルト2の代わりに搬送ローラを使用してもよい。したがって、本発明の画像形成装置は、搬送ベルト4を備えた4色フルカラープリンタのみに限定されるものではない。
図2に示すように、4色フルカラープリンタ(以下、単に「プリンタ」と言う)20は、色の異なる4色に対応する4つのカートリッジAa乃至Adを備えている。カートリッジAa乃至Adは、感光体ドラム1a乃至1dの一部分を外部に露出させて備え、かつ帯電ローラ7a乃至7d、トナー供給ローラ8a乃至8d、及び異なる色のトナーを内蔵している。
次に、シートの片面に画像を形成する動作を説明する。
帯電ローラ7は、感光体ドラム1の表面を均一に帯電させる。露光装置6は、レーザによって感光体ドラム1の画像を形成する部分を露光して、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。次に、トナー供給ローラ8は、静電潜像部分にトナーを載せてトナー現像して、静電潜像をトナー像にする。このトナー像形成のタイミングに合わせて、給紙ローラ4や駆動ローラ3a,3bがカセット11からシートを送り出し、搬送ベルト2がそのシートを感光体ドラム1に搬送する。
その後、転写ローラ10が、バイアスをかけられて感光体ドラム1からシート上にトナー像を転写する。カートリッジAa乃至Adと転写ローラ10は、画像形成手段の一例である。定着器5は、シートを加熱、加圧してトナー像をシート上に定着させる。シート排出部材である例えば排紙ローラ12は、シートを排出シート積載手段である例えば排紙トレイ9に排出する。このとき、フラッパ13の先端部(図2において右端部)13aは、図3のごとく排紙ローラ12より上方に位置している(この位置を第1の位置とする)。このため、フラッパ13は、排紙ローラ12から排出されたシートを、排紙トレイ9に案内することができる。
シートの両面に画像を形成する動作を説明する。
シートをカセット11から送り出した後、排紙ローラ12によって排出するまでの動作は、前述したシートの片面に画像を形成する動作と同様である。
上部カバー17と一体のフラッパ13は、図4のごとくフラッパ13の先端13aが排紙ローラ12の下方に位置する(この位置を第2の位置とする)ようにするように回転する。この位置に移動することで、排紙ローラ12を通過したシートを反転ローラ14に案内する。フラッパ13、反転ローラ14は、両面反転機構26の一例である。
反転部材である例えば反転ローラ14は、装置本体である例えばプリンタ20の本体21に設けてある両面反転機構駆動源Eによって正逆回転するようになっている。反転ローラ14は、両面反転機構駆動源Eによって逆転して、シートをスイッチバック搬送し、表裏反転して再び画像形成部に搬送する。反転搬送路である例えば返送部15、16は、表裏反転されたシートを複数の搬送ローラ対25によってベルト2に搬送する。搬送ベルト2は、シートを感光体ドラム1に搬送する。転写ローラ10は、感光ドラム1のトナー像をシートに転写する。
このように、両面反転機構26は、プリンタ本体21の上部に設けた排紙トレイ9の上方に位置している。反転ローラ14と排紙ローラ12は、別々の部材に設けてある。
さて、以上のような構成を持つ画像形成装置において、フラッパ13の腕長さは、図5のように中央部から端部に向けて長くなっている。そして、マイナスカールと判断されるシートを排出する際には、シート先端部がフラッパ13下面の先端部13aを通過した後に、フラッパ13が上記第1の位置から上記第2の位置へと移動する。これにより、フラッパ13下面とシート排出方向との干渉量が中央側よりも端部側の方が大きくなり、図1のごとくにマイナスカールの矯正を行うことが出来る。この動作は、プラスカール時には実行せず、マイナスカール時にのみ適切なタイミングで行うことにより、プラスカールを悪化させること無く、マイナスカールの矯正のみを行うことが出来る。なお、動作の実行有無、および第1の位置から第2の位置へと移動タイミングは印字率や環境センサから得た情報を元にコントロールすることが出来る。
(実施例2)
実施例2として説明する画像形成装置は上述した実施例1と同様の構成であるがフラッパの動作が異なる。マイナスカールをすると判断されるシートを排出する際には、シート先端部がフラッパ13下面の先端部13aを通過した後に、フラッパ13が第1の位置と第2の位置の間にある第3の位置へと移動する。これにより、実施例1と同様にフラッパ13下面とシート排出方向との干渉量が中央側よりも端部側の方が大きくなり、マイナスカールの矯正を行うことが出来る。この時、第3の位置は印字率や環境センサの情報によって決定され、矯正したいカール量に応じて、図6のように第3の位置を制御することが出来る。第1の位置から第3の位置への移動タイミングも印字率や環境センサから得た情報を元にコントロールすることが出来ることから、実施例1に比較して、より精巧にカール取り制御を行うことが出来る。
(実施例3)
実施例1や実施例2におけるフラッパ13は、第1の位置を十分上方にとれる場合には、図7のようなアーチ型になっていても良い。ただし、第2の位置および第3の位置において、フラッパ13下面とシート排出方向との干渉量が中央側よりも端部側の方が大きくなっている限り、フラッパ13の腕長さは任意に決定してよい。
(実施例4)
実施例1や実施例2、実施例3におけるフラッパ13は、カール矯正時にシートが当接する部分を図8のようにコロ33で構成しても良い。コロにすることで、シートに対して当接跡を残すことなくカール矯正を行うことが出来る。ただし、第2の位置および第3の位置において、フラッパ13下面とシート排出方向との干渉量が中央側よりも端部側の方が大きくなっている限り、フラッパ13の腕長さは任意に決定してよい。
本発明によってシートのカール矯正がなされる様子を示す斜視図。 本発明の実施形態の画像形成装置である例えば4色フルカラープリンタの概略構成を示す縦断面図。 フラッパの第1の位置を示す図。 フラッパの第2の位置を示す図。 フラッパの形状例1を示す図。 フラッパの第3の位置およびその範囲を示す図。 フラッパの形状例2と、これによりシートのカール矯正がなされる様子を示す斜視図。 シート押えコロを取り付けたフラッパの形状例3を示す図。 従来のカール矯正手段の例を示す図 従来のカール矯正手段の他の例を示す図。
符号の説明
Aa乃至Ad カートリッジ(画像形成手段)
B 両面反転機構駆動部(反転駆動手段)
C 両面用上部カバー
D 両面返送部
E 両面反転機構駆動源
1a乃至1d 感光体ドラム
9 排紙トレイ(排出シート積載手段)
10 転写ローラ(画像形成手段)
12 排紙ローラ(シート排出部材)
13 フラッパ
13a フラッパの先端
14 反転ローラ(反転部材)
15 返送部(反転搬送路)
16 返送部(反転搬送路)
17 上部カバー(開閉部材)
17a 上部カバーの回動基端部
18 開閉支点(開閉支点部)
20 4色フルカラープリンタ(画像形成装置)
21 プリンタ本体(装置本体)
21a プリンタ本体の正面
22 排紙コロ(排紙ローラ対向部材)
26 両面反転機構
30 4色フルカラープリンタ(画像形成装置)
31 プリンタ本体(装置本体)
33 シート押えコロ
S シート

Claims (6)

  1. シートにトナー画像を定着させる定着手段と、前記定着手段の下流に位置するシート搬送手段と、前記シート搬送手段よりも下流に位置し、搬送されたシートを排紙トレイへと導く第1の位置と、両面印字時のためにシートを再給紙手段へと導く第2の位置と、に回動して切り替わるフラッパと、を備えた画像形成装置において、
    前記フラッパは、シートを前記排紙トレイへと導く排紙動作時に、シート先端部がフラッパ下面の先端部を通過するまで前記第1の位置に待機し、その後、前記第1の位置から前記第2の位置に移動し、前記第2の位置においては前記フラッパ下面とシート排出方向との干渉量が中央側よりも端部側の方が大きくなっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記フラッパの前記第1の位置から前記第2の位置への移動の有無およびタイミングを、印字率や環境センサの情報によって制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. シートにトナー画像を定着させる定着手段と、前記定着手段の下流に位置するシート搬送手段と、前記シート搬送手段よりも下流に位置し、搬送されたシートを排紙トレイへと導く第1の位置と、両面印字時のためにシートを再給紙手段へと導く第2の位置と、に回動して切り替わるフラッパと、を備えた画像形成装置において、
    前記フラッパは、シートを前記排紙トレイへと導く排紙動作時に、シート先端部がフラッパ下面の先端部を通過するまで前記第1の位置に待機し、その後、前記第1の位置と前記第2の位置との間にある第3の位置に移動し、前記第3の位置においてはフラッパ下面とシート排出方向との干渉量が中央側よりも端部側の方が大きくなっていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記第3の位置は、印字率や環境センサの情報によって決定されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記フラッパの前記第1の位置から前記第3の位置への移動の有無およびタイミングを印字率や環境センサの情報によって制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記フラッパ下面の端部側にはシート押えコロを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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JP2020104960A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
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