JP2007271783A - 光源装置及び光源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光を得る光源装置及び光源システムを提供する。
【解決手段】位相情報を持った第1のパルス光を発生する光源部11と、第1のパルス光を第2及び第3のパルス光に分割する分割部17と、分割された第2のパルス光を広帯域化する第1のフォトニック結晶ファイバ24と、分割された第3のパルス光を広帯域化する第2のフォトニック結晶ファイバ50と、第1のフォトニック結晶ファイバ24によって広帯域化された第2のパルス光のスペクトルを調整する第1の調整部19と、第2、第3のパルス光の位相を合わせる位相調整部28と、第1のフォトニック結晶ファイバ24により広帯域化されると共に第1の調整部19によりスペクトルが調整された第2のパルス光と第2のフォトニック結晶ファイバ50により広帯域化された第3のパルス光とを重ね合わせる重ね合わせ部46とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源装置及び光源システムに関し、特にフォトニック結晶ファイバを用いることにより、パルス光を広帯域化して出力する光源装置及び光源システムに関する。
入力された短パルスを広帯域化する光ファイバとして、クラッド部に複数の空孔を設けたいわゆるフォトニック結晶ファイバ(PCF:Photonic Crystal Fiber)と呼ばれるものがある。このフォトニック結晶ファイバは、ゼロ分散波長を調整することができるため、入力する短パルスの波長を自由に選択することができる。
このフォトニック結晶ファイバに対してフェムト秒からピコ秒の短パルスを入射するとスペクトルが広帯域化した白色光が得られることが知られている。この場合、入力される短パルスのピーク強度が大きいほど広帯域化する。また、フォトニック結晶ファイバは、一般の光ファイバよりも非線形性が強いためファイバの長さは1m程度で広帯域白色光が得られる。
かかるフォトニック結晶ファイバを用いた技術として、例えば、光パルスの波長を変換する波長変換装置が考えられている(特許文献1参照)。この装置では、入射されたパルス光を分岐してそれぞれのパルス光の波長をフォトニック結晶ファイバによって変換している。
特開2004−287074号公報
ところで、測定対象である物質の光吸収やラマン分光といった材料の分光評価を行う場合、光源として光強度の波長依存性(波長域ごとの光強度の差)が小さなものが必要とされている。例えば、物質を分光評価するものとして、コヒーレントアンチストークスラマン散乱法(CARS)を利用したCARS顕微鏡がある。このCARS顕微鏡は、二種類又はそれ以上のパルス光を試料に入射し、それらの間に起こる非線形光学過程によって試料から発せられるシグナル光を観察するものである。このようなシグナル光の観察において、試料に入射するパルス光の光強度の波長依存性が大きいと、分析対象から検出される信号の強度のばらつきが大きくなり、ダイナミックレンジの大きな検出器が必要になる問題がある。
ここで、例えば、CARS顕微鏡において、フォトニック結晶ファイバを用いて広帯域化したパルス光を光源として用いることが考えられている。この場合、上述したように、光強度の波長依存性は小さいほうが好ましい。図13、図14及び図15は、Ti:Sapphireレーザ(中心波長 800nm)を用いてフォトニック結晶ファイバに短パルスを入射して得られた光帯域白色光を測定した結果を示す。この図13〜図15に示すように、入力する短パルスのパワー(0mW〜170mW)が大きくなるほど光強度の波長依存性は小さくなるが、例えば図15(C)に示すように、入力パルスを大きくした条件においても、波長によって光強度が10〜20dB程度違う。従って、この差を小さくするためには、さらに入力パルスのパワーを大きくする必要がある。
しかしながら、入力パルスのパワーを大きくすると、フォトニック結晶ファイバの端面が損傷する問題があり、入力パルスのパワーの増加による出力パルスの波長依存度の低減には限界があった。
このような技術的課題を解決するためになされた本発明の目的は、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光を得ることができる光源装置及び光源システムを提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、光源装置において、複数の周波数成分を含み、これらの成分が互いの位相関係を保った第1のパルス光を発生する光源部と、第1のパルス光を第2及び第3のパルス光に分割する分割部と、分割された第2のパルス光を広帯域化する第1のフォトニック結晶ファイバと、分割された第3のパルス光を広帯域化する第2のフォトニック結晶ファイバと、第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された第2のパルス光のスペクトルを調整する第1の調整部と、第2及び第3のパルス光の位相を合わせる位相調整部と、第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化されるとともに第1の調整部によってスペクトルが調整された第2のパルス光と第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された第3のパルス光とを重ね合わせる重ね合わせ部とを備えることである。
また本発明の実施の形態に係る特徴は、光源システムにおいて、複数の周波数成分を含み、これらの成分が互いの位相関係を保った第1のパルス光を発生する光源部と、第1のパルス光を第2及び第3のパルス光に分割する分割部と、分割された第2のパルス光を広帯域化する第1のフォトニック結晶ファイバと、分割された第3のパルス光を広帯域化する第2のフォトニック結晶ファイバと、第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された第2のパルス光のスペクトルを調整する第1の調整部と、第2及び第3のパルス光の位相を合わせる位相調整部と、第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化されるとともに第1の調整部によってスペクトルが調整された第2のパルス光と第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された第3のパルス光とを重ね合わせる重ね合わせ部と、重ね合わせ部から出力される広帯域白色光のスペクトルを検出する検出部と、検出部によって検出されたスペクトルに基づいて、第1の調整部を調整する制御部とを備えることである。
本発明によれば、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光を得ることができる光源装置及び光源システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する記載は省略する。また、図面は模式的なものであり、各部の寸法等は現実のものと異なる。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本実施の形態に係る光源システム1は、短パルスレーザ光P10(以下、パルス光と呼ぶ)を広帯域白色光P20に変換して出力する光源装置10と、この光源装置10において得られる広帯域白色光P20の一部を取り出してそのスペクトルを検出する検出部54と、検出部54において検出されたスペクトルに基づいて、光源装置10の後述する構成要素を制御することにより、光源装置10において得られる広帯域白色光P20の波長依存性を調整する制御部60とを備える。
光源装置10は、フェムト秒からピコ秒の短パルスを出力する短パルスレーザ光源11と、光アイソレータ12と、短パルスレーザ光源11から出力されたパルス光P10を所定の分割比で分割する短パルス分割部17と、短パルス分割部17によって分割された一方のパルス光(第1のパルス光P11)の第1のフォトニック結晶ファイバ24に対する入力強度を調整する入力強度調整部19と、この強度調整部19において強度調整されたパルス光P11を通す第1のフォトニック結晶ファイバ24と、この第1のフォトニック結晶ファイバ24を通ることにより広帯域化した第1の出力パルス光P13を偏光調整、位相調整及び強度調整する偏光調整部27、位相調整部28及び出力強度調整部42と、上述した短パルス分割部17によって分割された他方のパルス光(第2のパルス光P17)を通す第2のフォトニック結晶ファイバ50と、この第2のフォトニック結晶ファイバ50を通ることにより広帯域化した第2の出力パルスP18と第1のフォトニック結晶ファイバ24を通った後偏光調整、位相調整及び強度調整された第1の出力パルスP13とを重ね合わせる重ね合わせ部46とを備える。
短パルスレーザ光源11は、Ti:Sapphireレーザ、ファイバレーザ又は半導体レーザ等を用いることができ、その発振波長は、出力しようとする波長域とフォトニック結晶ファイバ24、50のゼロ分散波長から決まり、この実施の形態の場合、400〜1600nmの範囲に選択する。
光アイソレータ12は、ファラデー回転子13を偏光子(偏光プリズム)14、15で挟んだ構成を有し、フォトニック結晶ファイバ24、50の端面において反射した戻り光が短パルスレーザ光源11へ戻ることを防止する。
短パルス分割部17としては、無偏光ビームスプリッタを用いる。なお、分割比を可変とする場合には、λ/2波長板及び偏光ビームスプリッタを組み合わせたものを用いることができる。この場合、λ/2波長板を回転させることにより、偏光ビームスプリッタに入射されるパルス光P10の偏光方向を変化させ、これにより分割比を調整する。
入力強度調整部19は、λ/2波長板21及び偏光ビームスプリッタ22を備え、λ/2波長板21を回転させることにより、偏光ビームスプリッタ22に入射される第1のパルス光P11の偏光方向を変化させ、これにより偏光ビームスプリッタ22から第1のフォトニック結晶ファイバ24に出射される第1のパルス光P11の光強度を調整する。なお、入力強度調整部19としては、反射型のND(neutral density)フィルタ又は虹彩絞りを用いることもできる。
第1のフォトニック結晶ファイバ24は、その入力側に倍率が20〜60倍の対物レンズ23を有する。この対物レンズ23の倍率は、使用するフォトニック結晶ファイバ24のNA(Numerical Aperture)値を考慮して決定される。また第1のフォトニック結晶ファイバ24は、その出力側に対物レンズ25を有する。この対物レンズ25は、フォトニック結晶ファイバ24を通った光をコリメート光に調整する。
偏光調整部27は、偏光プリズムによって構成され、フォトニック結晶ファイバ24を通った第1の出力パルスP13から直線偏光成分を取り出すことにより、偏波保持タイプでないフォトニック結晶ファイバ24を通る際に回転した光の偏光面を調整する。この偏光調整部27によって第1の出力パルスP13の偏光面を調整することにより、後述する重ね合わせ部46において、第2のフォトニック結晶ファイバ50を通った第2の出力パルスP18と偏光面を合わせて重ね合わせることができる。
位相調整部28は、例えばミラー4枚を用い、これらミラー間の距離を可変とすることで入射光の位相を粗く調整する第1の調整部28a(図2(A))と、回折格子及び空間光変調器により入射光の周波数ごとに位相を微調整する第2の調整部28b(図2(B))とからなり、フォトニック結晶ファイバ24を通った出力パルスP13の位相を調整する。なお、位相調整部28としては、チャープミラーを用いることもできる。
図2(A)は、位相調整部28の位相を粗く調整する第1の調整部28aの構成を示し、この調整部28aは、4枚のミラー29〜33によって構成されている。これらのミラー29〜33は、偏光調整部27において偏光調整された第1の出力パルスP13を順次反射させて出力する。ミラー30、31は、互いに一体となって矢印aで示す方向に可動するようになされている。これにより、光路長を変化させて入射光の位相を調整することができる。
図2(B)は、位相調整部28の位相を微調整する第2の調整部28Bの構成を示し、この調整部28Bは、第1の調整部28a(図2(A))において位相が粗調整された第1の出力パルスP13を、ミラー34に受けて反射させ、レンズ35に導く。レンズ35を通った光は、回折格子36に入射される。回折格子36は、入射した光を波長ごとに分けて空間光変調器37に出力する。空間光変調器37は、回折格子36からの波長ごとの光をそれぞれ位相調整する。回折格子38は、空間光変調器37からの波長ごとに位相調整された光をまとめ、これをレンズ39、ミラー40を介して続く出力強度調整部42(図1)に出力する。
出力強度調整部42は、反射型のNDフィルタ43によって構成され、フォトニック結晶ファイバ24から出力された第1の出力パルスP13の強度を調整する。この出力強度調整部42としては、虹彩絞り及びビーム径を調整するためのビームエクスパンダを組み合わせたもの又はλ/2波長板と偏光ビームスプリッタを組み合わせたものを用いることもできる。
一方、第2のフォトニック結晶ファイバ50としては、第1のフォトニック結晶ファイバ24と同種類、同一長さのものが用いられる。この第2のフォトニック結晶ファイバ50の入力側には、倍率が20〜60倍の対物レンズ49が設けられる。この対物レンズ49の倍率は、使用するフォトニック結晶ファイバ50のNA値を考慮して決定される。また第2のフォトニック結晶ファイバ50の出力側には、対物レンズ51が設けられ、第2のフォトニック結晶ファイバ50を通った光をコリメート光に調整する。
短パルス分割部17と対物レンズ49との間には、ミラー48が設けられ、短パルス分割部17において分割された第2のパルス光P17を対物レンズ49に導くようになされている。また、対物レンズ51と重ね合わせ部46との間には、ミラー52が設けられ、対物レンズ51から出力される第2の出力パルスP18を重ね合わせ部46に導くようになされている。
重ね合わせ部46は、ビームスプリッタ又はミラーを用いることができる。
また、検出部54は、光源装置10の重ね合わせ部46において第1及び第2の出力パルスP13及びP18を重ね合わせることにより得られた広帯域白色光P20の一部を取り出すビームスプリッタ55と、ビームスプリッタ55において取り出された光のスペクトルを検出するスペクトル検出部56とを備える。
また、制御部60は、データベース61、入力部62及びパラメータ設定部63を備える。データベース61は、検出部54において検出された広帯域白色光P20のスペクトルを、該スペクトルが得られる場合の短パルス分割部17、入力強度調整部19、偏光調整部27、位相調整部28及び出力強度調整部42の各パラメータと対応付けて格納する。入力部62は、広帯域白色光P20として必要な波長域、光強度及び波長依存性等の情報の入力を受け付けるものである。パラメータ設定部63は、入力部62を介して入力された波長域、光強度及び波長依存性等の情報に基づいて、この入力された条件に近いスペクトルをデータベース61から検索すると共に、検索されたスペクトルに対応付けられたパラメータを選択し、これらのパラメータを短パルス分割部17、入力強度調整部19、偏光調整部27、位相調整部28及び出力強度調整部42に設定する。
例えば、短パルス分割部17においてλ/2波長板及び偏光ビームスプリッタの組み合わせた構成により分割比を調整する場合には、このλ/2波長板の回転角をパラメータとして設定する。また、入力強度調整部19においてλ/2波長板及び偏光ビームスプリッタの組み合わせた構成により光強度を調整する場合には、このλ/2波長板の回転角をパラメータとして設定する。また、偏光調整部27において偏光プリズムを用いて偏光面を調整する構成においては、この偏光プリズムの偏光軸の方向をパラメータとして設定する。また、位相調整部28において図2(A)、(B)に示した第1の調整部28a及び第2の調整部28Bを用いて位相を調整する構成においては、第1の調整部28aのミラー30、31の位置と、第2の調整部28Bの空間光変調器37の位相制御量をパラメータとして設定する。また、出力強度調整部42において反射型NDフィルタ43により光強度を調整する場合には、反射型NDフィルタ43の回転角をパラメータとして設定する。
かかる構成の光源装置10において、短パルスレーザ光源11から出射されたパルス光P10(図3(A))は、短パルス分割部17において第1及び第2のパルス光P11及びP17に分割される。
そして、第1のパルス光P11は、入力強度調整部19においてその強度が調整される。このように第1のパルス光P11について、第1のフォトニック結晶ファイバ24の入射側で光強度を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ24を通過した後の第1の出力パルスP13のスペクトル幅等のスペクトル形状を変えることができる。すなわち、第1のフォトニック結晶ファイバ24の入射側で光強度を小さくすると、第1の出力パルスP13のスペクトル幅は狭くなり、これに対して、入射側で光強度を大きくすると、第1の出力パルスP13のスペクトル幅は広くなる。
光強度が調整されたパルス光P11は、第1のフォトニック結晶ファイバ24を通過することにより、その帯域幅が広がった第1の出力パルスP13に変換される。この第1の出力パルスP13は、偏光調整部27において、一定の偏光面を持つ直線偏光に調整される。このように偏光面が調整されることにより、偏波保持タイプではない第1のフォトニック結晶ファイバ24を通過した出力パルスP13の偏光面が回転しても、第2のフォトニック結晶ファイバ50を通った第2の出力パルスP18と偏光面を合わせた状態で重ね合わせることができる。なお、本実施の形態の場合、第2のフォトニック結晶ファイバ50も偏波保持タイプではないため、第2のフォトニック結晶ファイバ50を通過した光もその偏光面が回転するが、第1のフォトニック結晶ファイバ24を通過した出力パルスP13を偏光調整部27によって偏光調整することで、互いの偏光面を合わせることができる。
偏光調整部27において偏光面が調整された出力パルスP13は、位相調整部28においてその位相が調整される。この位相調整により、第1の出力パルスP13と第2の出力パルスP18との位相が合わせられる。このように、第1の出力パルスP13の偏光調整及び位相調整がなされることにより、この第1の出力パルスP13と第2の出力パルスP18とを位相情報を保ったまま重ね合わせることが可能となると共に、重ね合わせられた後の広帯域白色光P20のスペクトルを入力強度調整部19によって制御することができる。
このように、第1のパルス光P13の光強度を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ24を通った後の出力パルスP13のスペクトルを変化させることができ、このスペクトルが変化した出力パルスP13(図3(B))と、第2のフォトニック結晶ファイバ50を通った後の出力パルスP18(図3(C))とを重ね合わせることにより、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50から出力される第1及び第2の出力パルスP13及びP18に比べて、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20(図3(D))が得られる。すなわち、入力強度調整部19において第1のフォトニック結晶ファイバ24に入射される前のパルス光P11の光強度を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ24を通った後の出力パルスP13のスペクトルを調整することができ、これにより、重ね合わせ部46から出力される広帯域白色光P20のスペクトルを調整することが可能となる。
また、本実施の形態のように短パルスレーザ光源11を用いる場合、光源として蛍光体や白色LEDを用いる場合とは異なり、短パルスレーザ光源11から出射されたパルス光P10は、位相情報を持っている。すなわち、パルス光P10は、複数の周波数成分を含み、これらの成分が互いの位相関係を保っている。フォトニック結晶ファイバ24、50を介して得られたパルス光P13、P18も位相情報を持っている。従って、このような位相情報を持っている第1の出力パルスP13を、位相調整部28によって第2の出力パルスP18の位相に合わせることで、位相情報を持ち、かつ、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20を得ることができる。このように周波数間の位相関係が保たれた広帯域白色光P20を用いることにより、例えば、コヒーレントアンチストークスラマン散乱法(CARS)等によって物質の分析を行う場合に、分析対象である物質の振動エネルギー等の情報を効率よく調べることができる。
本実施の形態によれば、位相情報を持ち、かつ、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20を得ることができる。これにより、分析対象から検出される信号の強度のばらつきを抑えることができ、この分、ダイナミックレンジの小さな検出器を用いることができるようになる。
(実施例1)
本実施の形態の場合、短パルスレーザ光源11の一実施例として、Ti:Sapphireレーザを用い、短パルスとして中心波長800nm、パルス幅100fs(100フェムト秒)、平均強度400mWのものを用いた。光アイソレータ12としては、ファラデー回転子と偏光子とを組み合わせたものを用いた。短パルス分割部17としては、ビームスプリッタを用いて平均強度200mWの2つの短パルスに分割し、入力強度調整部19にて、偏光ビームスプリッタ22とλ/2波長板21を用いて強度を調整した後、第1のフォトニック結晶ファイバ24に倍率40倍の対物レンズ49を用いて入力した。第1のフォトニック結晶ファイバ24には屈折率ガイドタイプの非線形性の大きいタイプを使用し、その長さは1mとした。第2のフォトニック結晶ファイバ24からの出力パルス(第1の出力パルスP13)の偏光、位相、強度を調整し、第2のフォトニック結晶ファイバ50からの出力パルス(第2の出力パルスP18)と重ね合わせ部46にて空間的時間的に重ね合わせた。偏光調整部27では偏光プリズムを用いて第1の出力パルスP13から直線偏光成分を取り出し、位相調整部では図2(A)に示したように、4枚のミラー29〜33のうち2枚のミラー30、31の位置を調整して位相を粗く調整し、これだけでは位相が合わない場合には、図2(B)に示したように回折格子36、38と空間光変調器37を用いて周波数別に位相を微調整した。出力強度調整部42では、反射型NDフィルタ43を用い、重ね合わせ部46ではビームスプリッタを用いた。
図4(A)に、第1のフォトニック結晶ファイバ24から出力される第1の出力パルスP13のスペクトルを示し、図4(B)に、第2のフォトニック結晶ファイバ50から出力される第2の出力パルスP18のスペクトルを示し、図4(C)に、重ね合わせ部46において重ね合わせた後の広帯域白色光P20のスペクトルを示す。このように第1のフォトニック結晶ファイバ24に入力されるパルス光P11の強度を変えることにより、第1のフォトニック結晶ファイバ24から出力される第1の出力パルスP13のスペクトルを変化させることができ、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50から出力される第1及び第2の出力パルスP13及びP18を重ね合わせることにより、光強度の波長依存性が小さく位相情報を持つ広帯域白色光P20を得ることができた。
(2)第2の実施の形態
図5に示すように、本発明の第2の実施形態に係る光源システム101は、図1について上述した光源システム1に比べて、第2のフォトニック結晶ファイバ50側においても、第2のパルス光P17の強度を調整すると共に、第2のフォトニック結晶ファイバ50を通った第2の出力パルスP18の偏光調整、位相調整及び強度調整を行う点が異なり、その他の部分は同一の構成を有する。従って、図1と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図5において、光源システム101の光源装置110は、図1について上述した光源装置10の構成に加えて、短パルス分割部17によって分割された第2のパルス光P17の入力強度を調整する入力強度調整部119と、第2のフォトニック結晶ファイバ50を通ることにより広帯域化した第2の出力パルスP18を偏光調整、位相調整及び強度調整する偏光調整部127、位相調整部128及び出力強度調整部142とを備える。
入力強度調整部119、偏光調整部127、位相調整部128及び出力強度調整部142は、第1のフォトニック結晶ファイバ24側に設けられた入力強度調整部19、偏光調整部27、位相調整部28及び出力強度調整部42と同様の構成を有する。
すなわち、入力強度調整部119は、λ/2波長板121及び偏光ビームスプリッタ122を備え、λ/2波長板121を回転させることにより、偏光ビームスプリッタ122に入射される第2のパルス光P17の偏光方向を変化させ、これにより偏光ビームスプリッタ122から第2のフォトニック結晶ファイバ50に出射される第2のパルス光P17の光強度を調整する。なお、入力強度調整部119としては、反射型のND(neutral density)フィルタ又は虹彩絞りを用いることもできる。
偏光調整部127は、偏光プリズムによって構成され、フォトニック結晶ファイバ50を通った第2の出力パルスP18から直線偏光成分を取り出すことにより、偏波保持タイプでないフォトニック結晶ファイバ50を通る際に回転した光の偏光面を調整する。この偏光調整部127によって第2の出力パルスP18の偏光面を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ24を通った第1の出力パルスP13と偏光面を合わせて重ね合わせることができる。
位相調整部128は、図1について上述した位相調整部28と同様にして、例えばミラー4枚を用い、これらミラー間の距離を可変とすることで入射光の位相を粗く調整する第1の調整部128a(図6(A))と、回折格子及び空間光変調器により入射光の周波数ごとに位相を微調整する第2の調整部128B(図6(B))とからなり、フォトニック結晶ファイバ50を通った出力パルスP18の位相を調整する。なお、位相調整部128としては、チャープミラーを用いることもできる。
図6(A)は、位相調整部128の位相を粗く調整する第1の調整部128aの構成を示し、この調整部128aは、4枚のミラー129〜133によって構成されている。これらのミラー129〜133は、偏光調整部127において偏光調整された第2の出力パルスP18を順次反射させて出力する。ミラー130、131は、互いに一体となって矢印aで示す方向に可動するようになされている。これにより、光路長を変化させて入射光の位相を調整することができる。
図6(B)は、位相調整部128の位相を微調整する第2の調整部128Bの構成を示し、この調整部128Bは、第1の調整部128a(図6(A))において位相が粗調整された第2の出力パルスP18を、ミラー134に受けて反射させ、レンズ135に導く。レンズ135を通った光は、回折格子136に入射される。回折格子136は、入射した光を波長ごとに分けて空間光変調器137に出力する。空間光変調器137は、回折格子136からの波長ごとの光をそれぞれ位相調整する。回折格子138は、空間光変調器137からの波長ごとに位相調整された光をまとめ、これをレンズ139、ミラー140を介して続く出力強度調整部142(図5)に出力する。
出力強度調整部142は、反射型NDフィルタ143によって構成され、フォトニック結晶ファイバ50から出力された第2の出力パルスP18の強度を調整する。この出力強度調整部142としては、虹彩絞りとビームエキスパンダとを組み合わせたもの又はλ/2波長板と偏光ビームスプリッタを組み合わせたものを用いることもできる。
かかる構成の光源装置110においては、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50を通る両方のパルス光について、各々のスペクトルを調整して重ね合わせることにより、重ね合わせた後の広帯域白色光P20のスペクトルの制御を一段と容易に行うことができる。
かくして、本実施の形態によれば、位相情報を持ち、かつ、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20を得ることができる。これにより、分析対象から検出される信号の強度のばらつきを抑えることができ、この分、ダイナミックレンジの小さな検出器を用いることができるようになる。
なお、本実施の形態の場合、制御部60において、データベース61には、検出部54において検出された広帯域白色光P20のスペクトルを、該スペクトルが得られる場合の短パルス分割部17、入力強度調整部19、偏光調整部27、位相調整部28、出力強度調整部42、入力強度調整部119、偏光調整部127、位相調整部128及び出力強度調整部142の各パラメータと対応付けて格納する。入力部62は、広帯域白色光P20として必要な波長域、光強度及び波長依存性等の情報の入力を受け付け、パラメータ設定部63は、入力部62を介して入力された波長域、光強度及び波長依存性等の情報に基づいて、この入力された条件に近いスペクトル波形をデータベース61から検索すると共に、検索されたスペクトル波形に対応付けられたパラメータを選択し、これらのパラメータを短パルス分割部17、入力強度調整部19、偏光調整部27、位相調整部28、出力強度調整部42、入力強度調整部119、偏光調整部127、位相調整部128及び出力強度調整部142に設定する。これにより、入力部62を介して入力された条件に近いスペクトルの広帯域白色光P20を得ることができる。
(3)第3の実施の形態
図7に示すように、本発明の第3の実施形態に係る光源システム201は、図1について上述した光源システム1に比べて、位相調整部28の配置が異なり、その他の部分は同一の構成を有する。従って、図1と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図7において、光源システム201の光源装置210は、図1について上述した光源装置10の第1のフォトニック結晶ファイバ24の後段に設けられていた位相調整部28の配設位置を、第1のフォトニック結晶ファイバ24の前段に変更した構成を有する。
位相調整部28は、図2(A)、(B)に示したように、例えばミラー4枚を用い、これらミラー間の距離を可変とすることで入射光の位相を粗く調整する第1の調整部28a(図2(A))と、回折格子36、38(図2(B))及び空間光変調器37(図2(B))により入射光の周波数ごとに位相を微調整する第2の調整部28B(図2(B))とからなり、入力強度調整部19において強度調整されたパルス光P13の位相を調整する。なお、パルス光P11のパルス幅がピコ秒でありスペクトル幅が狭い場合には、第2の調整部28Bにおいて回折格子36、38を設けなくてもよい。
第1のフォトニック結晶ファイバ24の前段において位相調整されたパルス光P11は、第1のフォトニック結晶ファイバ24を通ることにより、その位相を保ったまま広帯域化され、第1の出力パルスP13として出力される。
このように、本実施の形態の光源装置210においては、第1のフォトニック結晶ファイバ24の前段に位相調整部28を設けて、第1のフォトニック結晶ファイバ24への入力前に位相調整を行うことにより、第1のフォトニック結晶ファイバ24から出力される第1の出力パルスP13の位相を、第2のフォトニック結晶ファイバ50から出力される第2の出力パルスP18の位相と合わせることができる。これにより、第1の出力パルスP13と第2の出力パルスP18とを位相情報を保ったまま重ね合わせることが可能となると共に、重ね合わせられた後の広帯域白色光P20のスペクトルを入力強度調整部19によって制御することができる。
また、第1のフォトニック結晶ファイバ24の前段において第1のパルス光P11の位相を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ24から出力される出力パルスP13のスペクトルを変えることもできる。
これらにより、重ね合わせ部46において第1及び第2の出力パルスP13及びP18を重ね合わせることにより得られる広帯域白色光P20のスペクトルの制御を行うことができる。
かくして、本実施の形態によれば、位相情報を持ち、かつ、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20を得ることができる。これにより、分析対象から検出される信号の強度のばらつきを抑えることができ、この分、ダイナミックレンジの小さな検出器を用いることができるようになる。
(4)第4の実施の形態
図8に示すように、本発明の第4の実施形態に係る光源システム301は、図7について上述した光源システム201に比べて、第2のフォトニック結晶ファイバ50側においても、第2のパルス光P17の強度及び位相を調整すると共に、第2のフォトニック結晶ファイバ50を通った第2の出力パルスP18の偏光調整及び強度調整を行う点が異なり、その他の部分は同一の構成を有する。従って、図7と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図8において、光源システム301の光源装置310は、図7について上述した光源装置210の構成に加えて、短パルス分割部17によって分割された第2のパルス光P17の入力強度及び位相を調整する入力強度調整部119及び位相調整部128と、第2のフォトニック結晶ファイバ50を通ることにより広帯域化した第2の出力パルスP18を偏光調整及び強度調整する偏光調整部127及び出力強度調整部142とを備える。
入力強度調整部119、位相調整部128、偏光調整部127及び出力強度調整部142は、第1のフォトニック結晶ファイバ24側に設けられた入力強度調整部19、位相調整部28、偏光調整部27及び出力強度調整部42と同様の構成を有する。
すなわち、入力強度調整部119は、λ/2波長板121及び偏光ビームスプリッタ122を備え、λ/2波長板121を回転させることにより、偏光ビームスプリッタ122に入射される第2のパルス光P17の偏光方向を変化させ、これにより偏光ビームスプリッタ122から第2のフォトニック結晶ファイバ50に出射される第2のパルス光P17の光強度を調整する。なお、入力強度調整部119としては、反射型のND(neutral density)フィルタ又は虹彩絞りを用いることもできる。
位相調整部128は、図7について上述した位相調整部28と同様にして、例えばミラー4枚を用い、これらミラー間の距離を可変とすることで入射光の位相を粗く調整する第1の調整部128a(図6(A))と、回折格子及び空間光変調器により入射光の周波数ごとに位相を微調整する第2の調整部128B(図6(B))とからなり、入力強度調整部119において強度調整されたパルス光P17の位相を調整する。なお、位相調整部128としては、チャープミラーを用いることもできる。
第1の調整部128aは、図6(A)に示したように、4枚のミラー129〜133によって構成されている。これらのミラー129〜133は、入力強度調整部119において強度調整された第2のパルス光P17を順次反射させて出力する。ミラー130、131は、互いに一体となって矢印aで示す方向に可動するようになされている。これにより、光路長を変化させて入射光の位相を調整することができる。
第2の調整部128Bは、図6(B)に示したように、第1の調整部128a(図6(A))において位相が粗調整された第2のパルス光P17を、ミラー134に受けて反射させ、レンズ135に導く。レンズ135を通った光は、回折格子136に入射される。回折格子136は、入射した光を波長ごとに分けて空間光変調器137に出力する。空間光変調器137は、回折格子136からの波長ごとの光をそれぞれ位相調整する。回折格子138は、空間光変調器137からの波長ごとに位相調整された光をまとめ、これをレンズ139、ミラー140を介して第2のフォトニック結晶ファイバ50の対物レンズ49に出力する。
偏光調整部127は、偏光プリズムによって構成され、フォトニック結晶ファイバ50を通った第2の出力パルスP18から直線偏光成分を取り出すことにより、偏波保持タイプでないフォトニック結晶ファイバ50を通る際に回転した光の偏光面を調整する。この偏光調整部127によって第2の出力パルスP18の偏光面を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ24を通った第1の出力パルスP13と偏光面を合わせて重ね合わせることができる。
出力強度調整部142は、反射型のNDフィルタ143によって構成され、フォトニック結晶ファイバ50から出力された第2の出力パルスP18の強度を調整する。この出力強度調整部142としては、虹彩絞りとビームエキスパンダを組み合わせたもの又はλ/2波長板と偏光ビームスプリッタとを組み合わせたものを用いることもできる。
かかる構成の光源装置310においては、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50を通る両方のパルス光について、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50への入力前に位相調整を行うことにより、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50から出力される第1及び第2の出力パルスP13及びP18の位相を合わせることができる。これにより、第1の出力パルスP13と第2の出力パルスP18とを位相情報を保ったまま重ね合わせることが可能となると共に、重ね合わせられた後の広帯域白色光P20のスペクトルを入力強度調整部19及び119によって精度よく制御することができる。
また、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50の前段において第1のパルス光P11及びP17の位相をそれぞれ調整することにより、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50から出力される出力パルスP13及びP18のスペクトルをそれぞれ変えることもできる。
これらにより、重ね合わせ部46において第1及び第2の出力パルスP13及びP18を重ね合わせることにより得られる広帯域白色光P20のスペクトルの制御を一段と精度よく行うことができる。
かくして、本実施の形態によれば、位相情報を持ち、かつ、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20を得ることができる。これにより、分析対象から検出される信号の強度のばらつきを抑えることができ、この分、ダイナミックレンジの小さな検出器を用いることができるようになる。
なお、本実施の形態の場合、制御部60において、データベース61には、検出部54において検出された広帯域白色光P20のスペクトルを、該スペクトルが得られる場合の短パルス分割部17、入力強度調整部19、位相調整部28、偏光調整部27、出力強度調整部42、入力強度調整部119、位相調整部128、偏光調整部127及び出力強度調整部142の各パラメータと対応付けて格納する。入力部62は、広帯域白色光P20として必要な波長域、光強度及び波長依存性等の情報の入力を受け付け、パラメータ設定部63は、入力部62を介して入力された波長域、光強度及び波長依存性等の情報に基づいて、この入力された条件に近いスペクトル波形をデータベース61から検索すると共に、検索されたスペクトル波形に対応付けられたパラメータを選択し、これらのパラメータを短パルス分割部17、入力強度調整部19、位相調整部28、偏光調整部27、出力強度調整部42、入力強度調整部119、位相調整部128、偏光調整部127及び出力強度調整部142に設定する。これにより、入力部62を介して入力された条件に近いスペクトルの広帯域白色光P20を得ることができる。
(5)第5の実施の形態
図9に示すように、本発明の第5の実施形態に係る光源システム401は、図1について上述した光源システム1に比べて、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150として偏波保持タイプのものを用いるとともに、その前段に偏光調整部20及び120を設け、また第2のフォトニック結晶ファイバ150の後段に偏光調整部127を設ける点が異なり、その他の部分は同一の構成を有する。従って、図1と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
偏光調整部20は、λ/2波長板により構成され、第1のフォトニック結晶ファイバ124の偏波保持方向に対して、パルス光P11の偏光方向を変化させることにより、第1のフォトニック結晶ファイバ124から出力される第1の出力パルスP13のスペクトルを変化させることができる。
また、偏光調整部120は、λ/2波長板により構成され、第2のフォトニック結晶ファイバ150の偏波保持方向に対して、パルス光P17の偏光方向を変化させることにより、第2のフォトニック結晶ファイバ150から出力される第2の出力パルスP18のスペクトルを変化させることができる。
第2のフォトニック結晶ファイバ150の後段には、偏光調整部127が設けられている。この偏光調整部127は、図1に示した偏光調整部27と同様に、偏光プリズムによって構成され、第2のフォトニック結晶ファイバ150を通った第2の出力パルスP18から直線偏光成分を取り出すことにより、その偏光面を調整する。この偏光調整部127によって第2の出力パルスP18の偏光面を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ124を通った第1の出力パルスP13と偏光面を合わせて重ね合わせることができる。なお、この偏光調整部127を省略して、第1のフォトニック結晶ファイバ124の後段に設けられた偏光調整部27のみの調整によって、第1及び第2の出力パルスP13及びP18の偏光面を合わせるようにしてもよい。
このようにして、偏波保持タイプの第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150の前段に設けられた偏光調整部20及び120によってパルス光P11及びP17の偏光面を調整することにより、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150から出力される第1及び第2の出力パルスP13及びP18のスペクトルを制御することができる。
かくして、本実施の形態においては、図1に示した偏波保持タイプでない第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50に代えて、偏波保持タイプのフォトニック結晶ファイバ124及び150を用いると共に、図1について上述した入力強度調整部17、位相調整部28及び出力強度調整部42によってスペクトル調整を行う構成に加えて第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150の前段に設けられた偏光調整部20及び120によるスペクトルの制御を行うことにより、第1の出力パルスP13と第2の出力パルスP18とを重ね合わせた場合に、第1のフォトニック結晶ファイバ124から出力される出力パルスP13に比べて、波長依存性の小さな広帯域白色光P20を得ることができる。
本実施の形態によれば、位相情報を持ち、かつ、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20を得ることができる。これにより、分析対象から検出される信号の強度のばらつきを抑えることができ、この分、ダイナミックレンジの小さな検出器を用いることができるようになる。
なお、本実施の形態の場合、制御部60において、データベース61には、検出部54において検出された広帯域白色光P20のスペクトルを、該スペクトルが得られる場合の短パルス分割部17、入力強度調整部19、偏光調整部20、偏光調整部27、位相調整部28、出力強度調整部42、偏光調整部120、及び偏光調整部127の各パラメータと対応付けて格納する。入力部62は、広帯域白色光P20として必要な波長域、光強度及び波長依存性等の情報の入力を受け付け、パラメータ設定部63は、入力部62を介して入力された波長域、光強度及び波長依存性等の情報に基づいて、この入力された条件に近いスペクトル波形をデータベース61から検索すると共に、検索されたスペクトル波形に対応付けられたパラメータを選択し、これらのパラメータを短パルス分割部17、入力強度調整部19、偏光調整部20、偏光調整部27、位相調整部28、出力強度調整部42、偏光調整部120、及び偏光調整部127に設定する。これにより、入力部62を介して入力された条件に近いスペクトルの広帯域白色光P20を得ることができる。
(6)第6の実施の形態
図10に示すように、本発明の第6の実施形態に係る光源システム501は、図5について上述した光源システム101に比べて、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150として偏波保持タイプのものを用いるとともに、その前段に偏光調整部20及び120を設け、また第2のフォトニック結晶ファイバ150の後段に偏光調整部127を設ける点が異なり、その他の部分は同一の構成を有する。従って、図5と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
偏光調整部20は、λ/2波長板により構成され、第1のフォトニック結晶ファイバ124の偏波保持方向に対して、パルス光P11の偏光方向を変化させることにより、第1のフォトニック結晶ファイバ124から出力される第1の出力パルスP13のスペクトルを変化させることができる。
また、偏光調整部120は、λ/2波長板により構成され、第2のフォトニック結晶ファイバ150の偏波保持方向に対して、パルス光P17の偏光方向を変化させることにより、第2のフォトニック結晶ファイバ150から出力される第2の出力パルスP18のスペクトルを変化させることができる。
第2のフォトニック結晶ファイバ150の後段には、偏光調整部127が設けられている。この偏光調整部127は、図5に示した偏光調整部27と同様に、偏光プリズムによって構成され、第2のフォトニック結晶ファイバ150を通った第2の出力パルスP18から直線偏光成分を取り出すことにより、その偏光面を調整する。この偏光調整部127によって第2の出力パルスP18の偏光面を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ124を通った第1の出力パルスP13と偏光面を合わせて重ね合わせることができる。なお、この偏光調整部127を省略して、第1のフォトニック結晶ファイバ124の後段に設けられた偏光調整部27のみの調整によって、第1及び第2の出力パルスP13及びP18の偏光面を合わせるようにしてもよい。
このようにして、偏波保持タイプの第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150の前段に設けられた偏光調整部20及び120によってパルス光P11及びP17の偏光面を調整することにより、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150から出力される第1及び第2の出力パルスP13及びP18のスペクトルを制御することができる。
かくして、本実施の形態においては、図5に示した偏波保持タイプでない第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50に代えて、偏波保持タイプのフォトニック結晶ファイバ124及び150を用いると共に、図5について上述した、第1のパルス光P11(第1の出力パルスP13)及び第2のパルス光P17(第2の出力パルスP18)の両方についてスペクトル調整する構成に加えて第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150の前段に偏光調整部20及び120を設けてスペクトル制御を行うことにより、第1の出力パルスP13と第2の出力パルスP18とを重ね合わせた場合に、第1のフォトニック結晶ファイバ124から出力される出力パルスP13に比べて、波長依存性の小さな広帯域白色光P20を得ることができる。
本実施の形態によれば、位相情報を持ち、かつ、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20を得ることができる。これにより、分析対象から検出される信号の強度のばらつきを抑えることができ、この分、ダイナミックレンジの小さな検出器を用いることができるようになる。
なお、本実施の形態の場合、制御部60において、データベース61には、検出部54において検出された広帯域白色光P20のスペクトルを、該スペクトルが得られる場合の短パルス分割部17、入力強度調整部19、偏光調整部20、偏光調整部27、位相調整部28、出力強度調整部42、入力強度調整部119、偏光調整部120、偏光調整部127、位相調整部128及び出力強度調整部142の各パラメータと対応付けて格納する。入力部62は、広帯域白色光P20として必要な波長域、光強度及び波長依存性等の情報の入力を受け付け、パラメータ設定部63は、入力部62を介して入力された波長域、光強度及び波長依存性等の情報に基づいて、この入力された条件に近いスペクトル波形をデータベース61から検索すると共に、検索されたスペクトル波形に対応付けられたパラメータを選択し、これらのパラメータを短パルス分割部17、入力強度調整部19、偏光調整部20、偏光調整部27、位相調整部28、出力強度調整部42、入力強度調整部119、偏光調整部120、偏光調整部127、位相調整部128及び出力強度調整部142に設定する。これにより、入力部62を介して入力された条件に近いスペクトルの広帯域白色光P20を得ることができる。
(7)第7の実施の形態
図11に示すように、本発明の第7の実施形態に係る光源システム601は、図7について上述した光源システム201に比べて、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150として偏波保持タイプのものを用いるとともに、その前段に偏光調整部20及び120を設け、また第2のフォトニック結晶ファイバ150の後段に偏光調整部127を設ける点が異なり、その他の部分は同一の構成を有する。従って、図7と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
偏光調整部20は、λ/2波長板により構成され、第1のフォトニック結晶ファイバ124の偏波保持方向に対して、パルス光P11の偏光方向を変化させることにより、第1のフォトニック結晶ファイバ124から出力される第1の光帯域白色光P13のスペクトルを変化させることができる。
また、偏光調整部120は、λ/2波長板により構成され、第2のフォトニック結晶ファイバ150の偏波保持方向に対して、パルス光P17の偏光方向を変化させることにより、第2のフォトニック結晶ファイバ150から出力される第2の光帯域白色光P18のスペクトルを変化させることができる。
第2のフォトニック結晶ファイバ150の後段には、偏光調整部127が設けられている。この偏光調整部127は、図7に示した偏光調整部27と同様に、偏光プリズムによって構成され、第2のフォトニック結晶ファイバ150を通った第2の出力パルスP18から直線偏光成分を取り出すことにより、その偏光面を調整する。この偏光調整部127によって第2の出力パルスP18の偏光面を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ124を通った第1の出力パルスP13と偏光面を合わせて重ね合わせることができる。なお、この偏光調整部127を省略して、第1のフォトニック結晶ファイバ124の後段に設けられた偏光調整部27のみの調整によって、第1及び第2の出力パルスP13及びP18の偏光面を合わせるようにしてもよい。
このようにして、偏波保持タイプの第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150の前段に設けられた偏光調整部20及び120によってパルス光P11及びP17の偏光面を調整することにより、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150から出力される第1及び第2の出力パルスP13及びP18のスペクトルを制御することができる。
かくして、本実施の形態においては、図7に示した偏波保持タイプでない第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50に代えて、偏波保持タイプのフォトニック結晶ファイバ124及び150を用いると共に、図7について上述したように位相調整部28を第1のフォトニック結晶ファイバ24の前段に設けてパルス光P11の位相を調整する構成に加えて第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150の前段に偏光調整部20及び120を設けてスペクトル制御を行うことにより、第1の出力パルスP13と第2の出力パルスP18とを重ね合わせた場合に、第1のフォトニック結晶ファイバ124から出射される出力パルスP13に比べて、波長依存性の小さな広帯域白色光P20を得ることができる。
本実施の形態によれば、位相情報を持ち、かつ、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20を得ることができる。これにより、分析対象から検出される信号の強度のばらつきを抑えることができ、この分、ダイナミックレンジの小さな検出器を用いることができるようになる。
なお、本実施の形態の場合、制御部60において、データベース61には、検出部54において検出された広帯域白色光P20のスペクトルを、該スペクトルが得られる場合の短パルス分割部17、入力強度調整部19、位相調整部28、偏光調整部20、偏光調整部27、出力強度調整部42、偏光調整部120及び偏光調整部127の各パラメータと対応付けて格納する。入力部62は、広帯域白色光P20として必要な波長域、光強度及び波長依存性等の情報の入力を受け付け、パラメータ設定部63は、入力部62を介して入力された波長域、光強度及び波長依存性等の情報に基づいて、この入力された条件に近いスペクトル波形をデータベース61から検索すると共に、検索されたスペクトル波形に対応付けられたパラメータを選択し、これらのパラメータを短パルス分割部17、入力強度調整部19、位相調整部28、偏光調整部20、偏光調整部27、出力強度調整部42、偏光調整部120及び偏光調整部127に設定する。これにより、入力部62を介して入力された条件に近いスペクトルの広帯域白色光P20を得ることができる。
(8)第8の実施の形態
図12に示すように、本発明の第8の実施形態に係る光源システム701は、図8について上述した光源システム301に比べて、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150として偏波保持タイプのものを用いるとともに、その前段に偏光調整部20及び120を設け、また第2のフォトニック結晶ファイバ150の後段に偏光調整部127を設ける点が異なり、その他の部分は同一の構成を有する。従って、図8と同一の部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
偏光調整部20は、λ/2波長板により構成され、第1のフォトニック結晶ファイバ124の偏波保持方向に対して、パルス光P11の偏光方向を変化させることにより、第1のフォトニック結晶ファイバ124から出力される第1の光帯域白色光P13のスペクトルを変化させることができる。
また、偏光調整部120は、λ/2波長板により構成され、第2のフォトニック結晶ファイバ150の偏波保持方向に対して、パルス光P17の偏光方向を変化させることにより、第2のフォトニック結晶ファイバ150から出力される第2の光帯域白色光P18のスペクトルを変化させることができる。
第2のフォトニック結晶ファイバ150の後段には、偏光調整部127が設けられている。この偏光調整部127は、図8に示した偏光調整部27と同様に、偏光プリズムによって構成され、第2のフォトニック結晶ファイバ150を通った第2の出力パルスP18から直線偏光成分を取り出すことにより、その偏光面を調整する。この偏光調整部127によって第2の出力パルスP18の偏光面を調整することにより、第1のフォトニック結晶ファイバ124を通った第1の出力パルスP13と偏光面を合わせて重ね合わせることができる。なお、この偏光調整部127を省略して、第1のフォトニック結晶ファイバ124の後段に設けられた偏光調整部27のみの調整によって、第1及び第2の出力パルスP13及びP18の偏光面を合わせるようにしてもよい。
このようにして、偏波保持タイプの第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150の前段に設けられた偏光調整部20及び120によってパルス光P11及びP17の偏光面を調整することにより、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150から出力される第1及び第2の出力パルスP13及びP18のスペクトルを制御することができる。
かくして、本実施の形態においては、図8に示した偏波保持タイプでない第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ24及び50に代えて、偏波保持タイプのフォトニック結晶ファイバ124及び150を用いると共に、図8について上述したように位相調整部28を第1のフォトニック結晶ファイバ24の前段に設けてパルス光P11の位相を調整すると共に位相調整部128を第2のフォトニック結晶ファイバ50の前段に設けてパルス光P17の位相を調整して第1のフォトニック結晶ファイバ24を通る第1のパルス光P11(第1の出力パルスP13)及び第2のフォトニック結晶ファイバ50を通る第2のパルス光P17(第2の出力パルスP18)の両方についてスペクトル調整する構成に加え、第1及び第2のフォトニック結晶ファイバ124及び150の前段に偏光調整部20及び120を設けてスペクトル制御を行うことにより、第1の出力パルスP13と第2の出力パルスP18とを重ね合わせた場合に、第1のフォトニック結晶ファイバ124から出射される出力パルスP13に比べて、波長依存性の小さな広帯域白色光P20を得ることができる。
本実施の形態によれば、位相情報を持ち、かつ、光強度の波長依存性が小さな広帯域白色光P20を得ることができる。これにより、分析対象から検出される信号の強度のばらつきを抑えることができ、この分、ダイナミックレンジの小さな検出器を用いることができるようになる。
なお、本実施の形態の場合、制御部60において、データベース61には、検出部54において検出された広帯域白色光P20のスペクトルを、該スペクトルが得られる場合の短パルス分割部17、入力強度調整部19、位相調整部28、偏光調整部20、偏光調整部27、出力強度調整部42、入力強度調整部119、位相調整部128、偏光調整部120、偏光調整部127及び出力強度調整部142の各パラメータと対応付けて格納する。入力部62は、広帯域白色光P20として必要な波長域、光強度及び波長依存性等の情報の入力を受け付け、パラメータ設定部63は、入力部62を介して入力された波長域、光強度及び波長依存性等の情報に基づいて、この入力された条件に近いスペクトル波形をデータベース61から検索すると共に、検索されたスペクトル波形に対応付けられたパラメータを選択し、これらのパラメータを短パルス分割部17、入力強度調整部19、位相調整部28、偏光調整部20、偏光調整部27、出力強度調整部42、入力強度調整部119、位相調整部128、偏光調整部120、偏光調整部127及び出力強度調整部142に設定する。これにより、入力部62を介して入力された条件に近いスペクトルの広帯域白色光P20を得ることができる。
(他の実施の形態)
上述の各実施の形態においては、制御部60を用いて所望のスペクトルに近いスペクトルを有する広帯域白色光P20を得る場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、各パラメータを手動により設定するようにしてもよい。
第1の実施の形態に係る光源システムを示すブロック図である。 図1の位相調整部の構成を示す略線図である。 図1の光源システムにおけるパルス光の変化を示す特性曲線図である。 図1の光源システムにおけるパルス光の変化を示す特性曲線図である。 第2の実施の形態に係る光源システムを示すブロック図である。 図5の位相調整部の構成を示す略線図である。 第3の実施の形態に係る光源システムを示すブロック図である。 第4の実施の形態に係る光源システムを示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る光源システムを示すブロック図である。 第6の実施の形態に係る光源システムを示すブロック図である。 第7の実施の形態に係る光源システムを示すブロック図である。 第8の実施の形態に係る光源システムを示すブロック図である。 フォトニック結晶ファイバに入射される短パルスの光強度と出力波形との関係を示す特性曲線図である。 フォトニック結晶ファイバに入射される短パルスの光強度と出力波形との関係を示す特性曲線図である。 フォトニック結晶ファイバに入射される短パルスの光強度と出力波形との関係を示す特性曲線図である。
符号の説明
1、101、201、301、401、501、601、701 光源システム
10、110、210、310、410、510、610、710 光源装置
11 短パルスレーザ光源
12 光アイソレータ
13 ファラデー回転子
14、15 偏光子
17 短パルス分割部
19、119 入力強度調整部
20、27、120、127 偏光調整部
21 λ/2波長板
22 偏光ビームスプリッタ
24、50、124、150 フォトニック結晶ファイバ
23、25、49、51 対物レンズ
28、128 位相調整部
42、142 出力強度調整部
43、143 反射型NDフィルタ
46 重ね合わせ部
54 検出部
55 ビームスプリッタ
56 スペクトル検出部
60 制御部
61 データベース
62 入力部
63 パラメータ設定部

Claims (20)

  1. 複数の周波数成分を含み、これらの成分が互いの位相関係を保った第1のパルス光を発生する光源部と、
    前記第1のパルス光を第2及び第3のパルス光に分割する分割部と、
    前記分割された第2のパルス光を広帯域化する第1のフォトニック結晶ファイバと、
    前記分割された第3のパルス光を広帯域化する第2のフォトニック結晶ファイバと、
    前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第2のパルス光のスペクトルを調整する第1の調整部と、
    前記第2及び第3のパルス光の位相を合わせる位相調整部と、
    前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化されるとともに前記第1の調整部によってスペクトルが調整された前記第2のパルス光と前記第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第3のパルス光とを重ね合わせる重ね合わせ部と
    を備えることを特徴とする光源装置。
  2. 前記第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第3のパルス光のスペクトルを調整する第2の調整部を備え、
    前記重ね合わせ部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化されるとともに前記第1の調整部によってスペクトルが調整された前記第2のパルス光と前記第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化されるとともに前記第2の調整部によってスペクトルが調整された前記第3のパルス光とを重ね合わせることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の調整部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第2のパルス光の光強度を調整することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記第1の調整部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第2のパルス光の位相を調整することを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記第2の調整部は、前記第2のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第3のパルス光の光強度を調整することを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  6. 前記第2の調整部は、前記第2のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第3のパルス光の位相を調整することを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記位相調整部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第2のパルス光の位相を調整することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  8. 前記位相調整部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第2のパルス光の位相を調整することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  9. 前記位相調整部は、前記第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第3のパルス光の位相を調整することを特徴とする請求項7に記載の光源装置。
  10. 前記位相調整部は、前記第2のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第3のパルス光の位相を調整することを特徴とする請求項8に記載の光源装置。
  11. 前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第2のパルス光の偏光面と前記第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第3のパルス光の偏光面とを合わせる偏光調整部を備えることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  12. 前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第2のパルス光の偏光面と前記第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第3のパルス光の偏光面とを合わせる偏光調整部を備えることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  13. 前記偏光調整部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第2のパルス光の偏光面を調整することを特徴とする請求項11に記載の光源装置。
  14. 前記偏光調整部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第2のパルス光の偏光面を調整することを特徴とする請求項12に記載の光源装置。
  15. 前記偏光調整部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第2のパルス光の偏光面を調整することを特徴とする請求項11に記載の光源装置。
  16. 前記偏光調整部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第2のパルス光の偏光面を調整することを特徴とする請求項12に記載の光源装置。
  17. 前記偏光調整部は、前記第2のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第3のパルス光の偏光面を調整することを特徴とする請求項15に記載の光源装置。
  18. 前記偏光調整部は、前記第2のフォトニック結晶ファイバに入力される前記第3のパルス光の偏光面を調整することを特徴とする請求項16に記載の光源装置。
  19. 複数の周波数成分を含み、これらの成分が互いの位相関係を保った第1のパルス光を発生する光源部と、
    前記第1のパルス光を第2及び第3のパルス光に分割する分割部と、
    前記分割された第2のパルス光を広帯域化する第1のフォトニック結晶ファイバと、
    前記分割された第3のパルス光を広帯域化する第2のフォトニック結晶ファイバと、
    前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第2のパルス光のスペクトルを調整する第1の調整部と、
    前記第2及び第3のパルス光の位相を合わせる位相調整部と、
    前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化されるとともに前記第1の調整部によってスペクトルが調整された前記第2のパルス光と前記第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第3のパルス光とを重ね合わせる重ね合わせ部と、
    前記重ね合わせ部から出力される広帯域白色光のスペクトルを検出する検出部と、
    前記検出部によって検出されたスペクトルに基づいて、前記第1の調整部を調整する制御部と
    を備えることを特徴とする光源システム。
  20. 前記第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化された前記第3のパルス光のスペクトルを調整する第2の調整部を備え、
    前記重ね合わせ部は、前記第1のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化されるとともに前記第1の調整部によってスペクトルが調整された前記第2のパルス光と前記第2のフォトニック結晶ファイバによって広帯域化されるとともに前記第2の調整部によってスペクトルが調整された前記第3のパルス光とを重ね合わせ、
    前記制御部は、前記検出部によって検出されたスペクトルに基づいて、前記第2の調整部を調整することを特徴とする請求項19に記載の光源システム。
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