JP2007271781A - 画像取込機能付き表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画素に光センサを内蔵した画像取込機能付き表示装置において、表示性能を維持しつつ信号線の極性反転駆動に起因した撮像画像への影響を除去することを課題とする。
【解決手段】光センサ30a、30bを画素3毎に設けることで開口率を調整し、各画素を通過する光の量のばらつきに起因した表示のざらつきが抑制されると共に、信号線X(1)〜(3072)を通じて供給する映像信号の電圧極性が反転する画素3に設けられた光センサ30bの出力を無効にすることで、画像を取り込む際に、異なる映像信号の電圧極性により電位が変動した信号線を通じて光センサ30bに供給されたプリチャージ電圧値の変動が原因となって発生する光電流の値のばらつきが解消する。
【選択図】図3
【解決手段】光センサ30a、30bを画素3毎に設けることで開口率を調整し、各画素を通過する光の量のばらつきに起因した表示のざらつきが抑制されると共に、信号線X(1)〜(3072)を通じて供給する映像信号の電圧極性が反転する画素3に設けられた光センサ30bの出力を無効にすることで、画像を取り込む際に、異なる映像信号の電圧極性により電位が変動した信号線を通じて光センサ30bに供給されたプリチャージ電圧値の変動が原因となって発生する光電流の値のばらつきが解消する。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像取込機能付き表示装置に関し、特に画素毎に光センサを備え、光を媒介にして画面から情報の入力が可能な画像取込機能付き表示装置に関する。
近年、画素毎に光センサを備え、光センサにより画面から入力された光を検出することで、画像を取り込む機能を備えた表示装置(以下、画像取込機能付き表示装置と称する)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
画像取込機能付き表示装置の表示領域においては光センサが設けられた画素が、交差して配線された複数の走査線及び複数の信号線の各交差部に配置されている。画像を表示する際の信号線の駆動方式には、駆動回路により信号線を通じて画素に供給する映像信号の電圧極性を1水平走査期間に対応する走査線毎に反転させる方式(水平ライン反転駆動やHライン反転駆動と呼ばれる)が一般である。
画像を取り込むに際には、プリチャージ回路により信号線を通じて画素毎の光センサをプリチャージした後に、画面上の表示領域において例えば人の指が近づいたときに指で反射した画面からの光を光センサにより受光し、受光量に応じて流れた電流値を検知することで、画面上における指の位置する領域が認識可能な撮像画像を得ることができる。
特開2004−93894号公報
しかしながら、従来の画像取込機能付き表示装置では、映像信号の極性反転に起因した信号線の電位の変動が、光センサに供給するプリチャージ電圧を変動させ、光センサに流れる光電流の値にばらつきが生じてしまう。このため、撮像画像に影響を与えてしまうという問題がある。
これに対し、極性が反転する画素には光センサを配置しないことが考えられるが、この場合には光センサが存在する画素とそうでない画素とで開口率の差が大きくなるため、画像表示の際に表示のざらつきや走査線に沿ったムラなどが生じ表示性能が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、画素に光センサを内蔵した画像取込機能付き表示装置において、表示性能を維持しつつ信号線の極性反転駆動に起因した撮像画像への影響を除去することを課題とする。
本発明に係る画像取込機能付き表示装置は、交差して配線された複数の走査線及び複数の信号線の各交差部に配置された画素と、画素毎に設けられた光センサと、信号線を通じて画素に映像信号を供給すると共に少なくとも走査線1行毎に画素に供給する映像信号の電圧極性を反転させる駆動回路と、信号線を通じて前記光センサにプリチャージ電圧を供給するプリチャージ回路と、映像信号の電圧極性が反転する画素に設けられた光センサの出力を無効になるように制御する光センサ出力制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、光センサを画素毎に設けることで開口率が調整され、各画素を通過する光の量のばらつきに起因した表示のざらつきが抑制されると共に、信号線を通じて供給する映像信号の電圧極性が反転する画素に設けられた光センサの出力を無効になるように制御することで、画像を取り込む際に異なる映像信号の電圧極性により電位が変動した信号線を通じて光センサに供給されたプリチャージ電圧値の変動が原因となって発生する光電流の値のばらつきが抑制される。
また、上記画像取込機能付き表示装置における駆動回路は、走査線2行毎に画素に供給する映像信号の電圧極性を反転させることを特徴とする。
本発明にあっては、走査線2行毎に信号線を通じて供給する映像信号の電圧極性が反転する画素に設けられた光センサの出力を無効になるように制御することで、画像を取り込む際に異なる映像信号の電圧極性により電位が変動した信号線を通じて光センサに供給されたプリチャージ電圧値の変動が原因となって発生する光電流の値のばらつきが抑制される。
本発明の画像取込機能付き表示装置によれば、表示性能を維持しつつ信号線の極性反転駆動に起因した撮像画像への影響を除去することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。
図1のブロック図に示すように、一実施の形態に係る画像取込機能付き表示装置は、ガラス製のアレイ基板1上の中央に位置する表示領域2と、その周辺に配置された周辺回路群を備えている。
表示領域2においては、交差して配線された複数の走査線Y及び信号線Xの各交差部に画素3が複数配列されている。画素3には光センサが設けられている。ここでは例えば、XGA型の表示パネルとして768本の走査線Y(1)〜Y(768)及び3072本の信号線X(1)〜X(3072)が交差して配線されているものとする。
表示領域2の下端の領域には信号線駆動回路4及びプリチャージ回路5及びアナログスイッチ6が配置される。信号線駆動回路4は、信号線X(1)〜X(3072)を通じて画素3に映像信号を供給すると共に走査線Y(1)〜Y(768)の1行毎に画素3に供給する映像信号の電圧極性を反転させる(水平ライン反転駆動方式)。水平ライン反転駆動方式については後で詳細に説明する。
プリチャージ回路5は、信号線を通じて画素3に設けられた光センサにプリチャージ電圧を供給する。ここでは3本毎の信号線にX(1)、X(4)・・・X(3070)にプリチャージ電圧を供給する。
アナログスイッチ6は、信号線駆動回路4の出力線及びプリチャージ回路5の出力線のどちらか一方を信号線に接続するように時分割で切り換えを行う。このように信号線を通じて信号線駆動回路4から映像信号を供給すると共にプリチャージ回路5から光センサにプリチャージ電圧を供給するようにしている。
表示領域2の右端の領域には走査線駆動回路7と、リセット制御信号線駆動回路8とが配置される。走査線駆動回路7は、走査線Y(1)〜Y(768)を通じて制御信号を供給する。リセット制御信号線駆動回路8は、内部にシフトレジスタとバッファ回路を備え、シフトレジスタを順に伝搬するシフトパルスに基づいてバッファ回路からリセット制御信号線を通じて光センサにリセット制御信号を供給する。
表示領域2の左端の領域には内部にシフトレジスタ及びバッファ回路を備えた出力制御信号線駆動回路9が配置される。出力制御信号線駆動回路9は、シフトレジスタを順に伝搬するシフトパルスに基づいてバッファ回路から出力制御信号線を通じて光センサに出力制御信号を供給する。
表示領域2の上端の領域にはコンパレータを備えたアナログ・デジタル変換回路10と、内部にシフトレジスタ及びバッファ回路を備えたデータ出力回路11とが配置されている。コンパレータが光センサの出力電位と基準電位とを比較した結果をデジタル出力し、シフトレジスタがデジタルデータを格納する。バッファ回路がシフトレジスタで格納したデータを撮像データとして出力する。
次に、水平ライン反転駆動方式について詳細に説明する。図2は、信号線駆動回路4から信号線X(1)〜X(3072)を通じて画素に供給される映像信号の電圧極性をプラス・マイナスで示したものである。同図(a)に示すように、k番目のフレームにおいて、1行目の走査線Y(1)に対応する画素には正の電圧極性、2行目の走査線Y(2)に対応する画素には負の電圧極性、3行目の走査線Y(3)に対応する画素には正の電圧極性を有する映像信号が供給される。また、ここでは同図(b)に示すようにフレーム毎に画素に供給する信号線の電圧極性が反転するようにしている(フレーム反転駆動)。
本実施の形態では、水平ライン反転駆動により供給される映像信号の電圧極性が反転する画素に設けられた光センサの出力を無効にする。図3は、表示領域2に配列された画素3を示している。画素3は、赤色、緑色、青色それぞれの映像信号を表示する副画素として画素回路30R及び画素回路30G及び画素回路30Bと、光センサとを備えている。
同図に示すように、奇数行の走査線Y(1)、Y(3)・・・、Y(767)に対応して配列された画素3に設けられた光センサ30aの出力を有効にする。一方で、偶数行目の走査線Y(2)、Y(4)・・・Y(768)に対応して配列された画素3に設けられた光センサ30bの出力を固定して、出力を無効にする。
まず、ここでは一例として図3の表示領域において1行目の走査線Y(1)に対応して配列される一画素の詳細について説明する。図4の回路図に示すように画素回路30Rは、走査線Y(1)及び信号線X(1)の交差部に配置された画素TFTと、補助容量CSと、液晶容量LCとを備える。画素TFTには例えばnチャネル型のMOS−FETを使用し、具体的にはドレイン端子が補助容量CSと液晶容量LCに接続され、ソース端子が信号線X(1)に接続され、ゲート端子が走査線Y(1)に接続される。また、アレイ基板1に対向して配置された図示しない対向基板上には画素回路30Rに対応して赤色の色相を有するカラーフィルタが配置されている。
これにより画素回路30Rにおいて信号線X(1)を通じて供給された赤色の映像信号に相当する電圧が補助容量CS及び液晶容量LCで保持されると共に、赤色のカラーフィルタを通過する光により赤色の表示が行われる。
画素回路30Gは、走査線Y(1)及び信号線X(2)の交差部に配置された画素TFTと、補助容量CSと、液晶容量LCとを備える。具体的には、画素TFTとして使用されるnチャネル型のMOS−FETのドレイン端子が補助容量CSと液晶容量LCに接続され、ソース端子が信号線X(2)に接続され、ゲート端子が走査線Y(1)に接続される。図示しない対向基板上には画素回路30Gに対応して緑色の色相を有するカラーフィルタが配置されている。
これにより画素回路30Gにおいて信号線X(2)を通じて供給された緑色の映像信号に相当する電圧が補助容量CS及び液晶容量LCで保持されると共に、緑色のカラーフィルタを通過する光により緑色の表示が行われる。
画素回路30Bは、走査線Y(1)及び信号線X(3)の交差部に配置された画素TFTと、補助容量CSと、液晶容量LCとを備える。具体的には、画素TFTとして使用されるnチャネル型のMOS−FETのドレイン端子が補助容量CSと液晶容量LCに接続され、ソース端子が信号線X(3)に接続され、ゲート端子が走査線Y(1)に接続される。図示しない対向基板上には画素回路30Bに対応して青色の色相を有するカラーフィルタが配置されている。
これにより画素回路30Bにおいて信号線X(3)を通じて供給された青色の映像信号に相当する電圧が補助容量CS及び液晶容量LCで保持されると共に、青色のカラーフィルタを通過する光により青色の表示が行われる。
CS(1)は、走査線Y(1)に対応した各画素TFTの補助容量CSを構成する補助容量線である。ここでは走査線Y(1)を通じて供給される制御信号と共に補助容量線CS(1)を通じて補助容量CSに供給される電圧は、水平ライン反転駆動に従って走査線1行毎に反転する。
光センサ30aは、プリチャージ制御用スイッチング素子としてのTFT1と、ソースフォロワ回路としてのTFT2と、出力制御用スイッチング素子としてのTFT3と、光センサ素子31及びセンサ容量Cとを備えた構成である。ここではTFT1〜TFT3にはnチャネル型のMOS−FETを使用する。CRT(1)は、プリチャージ制御用スイッチング素子であるTFT1のオン・オフを制御するためのリセット制御信号線である。OPT(1)は、センサ容量Cの電位を出力する際の出力制御用スイッチング素子であるTFT3をオンするための出力制御信号線である。
具体的には、TFT1のドレイン端子が信号線X(1)に接続され、ソース端子がセンサ容量C及び光センサ素子31の一端及びTFT2のゲート端子に並列に接続され、ゲート端子がリセット制御信号線CRT(1)に接続される。TFT2のソース端子が信号線X(2)に接続され、ドレイン端子がTFT3のソース端子に接続され、ゲート端子が光センサ素子31及びセンサ容量Cの一端に接続される。
TFT3のソース端子がTFT2のドレイン端子に接続され、ドレイン端子が信号線X(3)に接続され、ゲート端子が出力制御信号線OPT(1)に接続される。光センサ素子31及びセンサ容量Cにおいては、一端がTFT1のソース端子及びTFT2のゲート端子に並列に接続され、他端が信号線X(2)に接続される。
図5の画素3のレイアウトに示すように光センサ30aにおいて光センサ素子31は、画素回路30R及び画素回路30G及び画素回路30Bそれぞれの領域を横断するように配置されている。また画素回路30R及び画素回路30G及び画素回路30Bそれぞれの画素ピッチを51μmにして、それぞれの面積を等しくしている。
次に、一例として、図3の表示領域において2行目の走査線Y(2)に対応して配列される一画素の詳細について説明する。図6の回路図に示すように、画素3における画素回路30R、30G、30Bの構成については図4で説明した構成と同様である。異なる点は、図6に示すように光センサ30bでは、光センサ出力制御手段としてソースフォロワ回路であるTFT2のゲート端子を光センサ素子31及びセンサ容量Cの一端ではなく、信号線X(2)に接続する点である。
具体的には、TFT1のドレイン端子が信号線X(2)に接続され、ソース端子がセンサ容量C及び光センサ素子31の一端及びTFT2のゲート端子に並列に接続され、ゲート端子がリセット制御信号線CRT(2)に接続される。TFT2のソース端子が信号線X(2)に接続され、ドレイン端子がTFT3のソース端子に接続され、ゲート端子が信号線X(2)に接続される。
TFT3のソース端子がTFT2のドレイン端子に接続され、ドレイン端子が信号線X(3)に接続され、ゲート端子が出力制御信号線OPT(2)に接続される。光センサ素子31及びセンサ容量Cは、一端がTFT1のソース端子及びTFT2のゲート端子に並列に接続され、他端が信号線X(2)に接続される。
図7は、光センサ30bを備えた画素のレイアウトを示している。ここでも画素3においては、画素回路30R及び画素回路30G及び画素回路30Bそれぞれの画素ピッチを51μmにして、それぞれの面積を等しくしている。また、ここでは光センサ30bが画素3において占める面積を、光センサ30aが画素3において占める面積と等しく調整し、表示領域2に配列されたそれぞれの画素の開口率を等しくする。
このような構成にしたことで、画像を表示する際には、表示領域2において、走査線Y(1)〜Y(768)の1行毎に信号線X(1)〜X(3072)を通じて画素に映像信号が供給され、各画素3を通過する光を利用してカラー表示が実現される。ここで、各画素3には面積の等しい光センサ30a又は光センサ30bを設けることで、それぞれの画素の開口率を等しく調整することが可能となるので、各画素を通過する光の量のばらつきに起因した表示のざらつきが抑制される。
一方で、画像を取り込む際には、まず、プリチャージ回路5から、信号線3本毎にX(1)、X(4)・・・X(3070)にプリチャージ電圧を供給する。次に、リセット制御信号線駆動回路8からリセット制御信号線CRT(1)、(2)・・・(768)を通じてリセット制御信号が供給され光センサ30a、光センサ30bそれぞれにおいてTFT1がオンする。TFT1を介してプリチャージ電圧がセンサ容量Cに供給されプリチャージが行われる。
所定の期間、例えば、表示領域2に人の指が近づいた場合に、指で反射した画面からの光が光センサ30a、光センサ30bの光センサ素子31で受光され、受光量に応じて光電流が流れる。これによりセンサ容量Cの電位が変動する。更に、出力制御信号線駆動回路9から出力制御信号線OPT(1)、(2)・・・(768)を通じて出力制御信号が供給され、TFT3がオンする。
このとき、光センサ30aにおいて、グランドに接続された信号線X(2)に対してTFT2で増幅されたセンサ容量Cの電位が信号線X(3)を通じてアナログ・デジタル変換回路10に撮像データとして出力される。一方で、光センサ30bにおいて、グランドに接続された信号線X(2)とTFT2のゲート端子が接続されているので、TFT2はオフしている。この結果、ハイレベルの電位が信号線X(3)を通じてアナログ・デジタル変換回路10には常に出力される。
これにより、出力された撮像データにおいては異なる映像信号の電圧極性により電位が変動した信号線を通じて光センサ30bに供給されたプリチャージ電圧値の変動が原因となって発生する光電流の値のばらつきが解消される。
更に、撮像データは、アナログ・デジタル変換回路10のコンパレータでデジタル信号に変換され、データ出力回路11により出力される。この結果、出力されたデータを基にして得られた撮像画像からは信号線の極性反転駆動に起因した影響が除去され、画面上における指の位置する領域を認識することができる。
したがって、本実施の形態によれば、光センサ30a、30bを画素3毎に設けることで開口率を調整し、各画素を通過する光の量のばらつきに起因した表示のざらつきを抑制すると共に、信号線X(1)〜(3072)を通じて供給する映像信号の電圧極性が反転する画素3に設けられた光センサ30bの出力を無効にすることで、画像を取り込む際に、異なる映像信号の電圧極性により電位が変動した信号線を通じて光センサ30bに供給されたプリチャージ電圧値の変動が原因となって発生する光電流の値のばらつきが解消する。もって、表示性能を維持しつつ信号線の極性反転駆動に起因した撮像画像への影響を除去することができる。
以下、本実施の形態の理解を更に容易にするために、比較例として従来の画像取込機能付き表示装置において、水平ライン反転駆動方式による信号線の極性反転に起因した撮像画像への影響について詳細に説明する。
まず、正極表示が与える影響について説明する。例えば、走査線の3行目Y(3)に対応した画素に正極の映像信号を書き込む際に、補助容量線CS(3)を通じて画素TFTの補助容量の一端にローレベルの電位を供給すると共に、走査線Y(3)を通じてハイレベルのゲート信号を供給し、画素TFTをオンする。これにより信号線X(1)を通じて供給された正極の映像信号が画素TFTに書き込まれる。映像信号の書き込みが終了した後に、例えば信号線X(1)を通じて光センサへプリチャージ電圧の供給が開始される。ここではプリチャージ電圧は5Vとする。
図9は、走査線の3行目Y(3)に対応する画素に正極の映像信号が書き込まれた後の信号線X(1)の電位を示している。ここでは電圧無印加時に白表示を行うノーマリホワイトとし、0Vから5Vの範囲の映像信号が信号線を通じて供給される。
時刻t1において走査線4行目Y(4)に対応した画素に負極の映像信号を書き込むべく1水平走査期間が開始される。このとき、光センサのプリチャージはまだ完了しておらず、信号線X(1)の電位は、プリチャージ電圧5Vまで上昇中である。
時刻t2において極性反転された負極の映像信号を書き込むべく補助容量線CS(4)を通じて画素TFTの補助容量の一端にハイレベルの電位が供給される。これに伴ってプリチャージ電圧が供給されている信号線X(1)の電位がプラス方向に変動する。
時刻t3において光センサへのプリチャージが完了する。このとき、結果として光センサのセンサ容量Cに供給されたプリチャージ電圧は、信号線X(1)の電位の変動のために5Vよりも若干高い5V+αになってしまう。
時刻t4において光センサからデータ出力が開始される。時刻t5において走査線Y(4)を通じてローレベルのゲート信号が供給され画素TFTがオンする。これにより信号線X(1)を通じて供給された負極の映像信号が画素TFTに書き込まれる。
次に、負極表示が与える影響について説明する。例えば、走査線の6行目Y(6)に対応した画素に負極の映像信号を書き込む際には、補助容量線CS(6)を通じて画素TFTの補助容量の一端にハイレベルの電位を供給すると共に、走査線Y(6)を通じてローレベルのゲート信号を供給し、画素TFTをオンする。これにより信号線X(1)を通じて供給された負極の映像信号が画素TFTに書き込まれる。映像信号の書き込みが終了した後に、例えば信号線X(1)を通じて光センサへ5Vのプリチャージ電圧の供給が開始される。
図10は、走査線の6行目Y(6)に対応する画素に正極の映像信号が書き込まれた後の信号線X(1)の電位を示している。
時刻t1において走査線7行目Y(7)に対応した画素に正極の映像信号を書き込むべく1水平走査期間が開始される。このとき、光センサのプリチャージはまだ完了しておらず、信号線X(1)の電位は、プリチャージ電圧5Vまで上昇中である。
時刻t2において極性反転された正極の映像信号を書き込むべく補助容量線CS(4)を通じて画素TFTの補助容量の一端にローレベルの電位が供給される。このときプリチャージ電圧が供給されている信号線X(1)の電位がマイナス方向に変動する。
時刻t3において光センサへのプリチャージが完了する。このとき、結果として光センサのセンサ容量Cに供給されるプリチャージ電圧は、信号線X(1)の電位の変動のために5Vよりも若干低い5V−βになってしまう。
時刻t4において光センサからデータ出力が開始される。時刻t5において走査線Y(7)を通じてハイレベルのゲート信号が供給され画素TFTがオンする。これにより信号線X(1)を通じて供給された正極の映像信号が画素TFTに書き込まれる。
このように従来の画像取込機能付き表示装置では、信号線を介して光センサをプリチャージする際に、極性反転した信号線の電位により光センサに供給されるプリチャージ電圧が変動してしまい、プリチャージ電圧にα+βの差が生じることになる。例えば、正極表示時のプリチャージ電圧が5.2Vになり、負極表示時のプリチャージ電圧が4.8Vになったような場合にはプリチャージ電圧に0.4Vの差が生じてしまう。
このため、水平ライン反転駆動方式において、画素毎に設けられた光センサを全て出力させるような比較例の構成では、画像取り込み時において光センサを流れる光電流の値にばらつきが生じてしまい、取り込まれた撮像画像は正極と負極でズレが生じるという問題があった。
そこで、上述したように本実施の形態では、信号線X(1)〜(3072)を通じて供給する映像信号の電圧極性が反転する画素3に設けられた光センサ30bの出力を無効にすることで、各画素において異なる映像信号の電圧極性により電位が変動した信号線を通じて光センサ30bに供給されたプリチャージ電圧値の変動が原因となって発生する光電流の値のばらつきが解消する。更に、光センサ30a、30bを画素3毎に設けることで開口率を調整し、各画素を通過する光の量のばらつきに起因した表示のざらつきを抑制する。もって、表示性能を維持しつつ信号線の極性反転駆動に起因した撮像画像への影響を除去することができる。
尚、上記実施の形態では水平ライン反転駆動方式により、走査線1行毎に画素に供給する映像信号の電圧極性を反転させる構成にしたが、これに限られるものではない。例えば、走査線2行毎に画素に供給する映像信号の電圧極性を反転させるような構成にしてもよい。
このような構成においても、信号線を通じて供給する映像信号の電圧極性が反転する画素に設けられた光センサの出力を無効になるように制御することで、本実施の形態と同等な効果を奏することができる。
上記実施の形態では光センサの出力制御手段として、画像を取り込む際に、光センサ30bのソースフォロワ回路であるTFT2のゲート端子を信号線X(2)に接続することでTFT2をオフにし、光センサからの出力をハイレベルに固定して光センサを無効にしたが、これに限られるものではなく、光センサのTFT2を常にオンするようにして光センサからの出力をローレベルに固定して光センサの出力を無効にしてもよい。
更には、光センサに供給する出力制御信号やリセット制御信号などの外部からの制御信号により光センサの動作を制御することで光センサを無効にするような構成にしてもよい。
1…アレイ基板
2…表示領域
3…光センサ内蔵画素
4…信号線駆動回路
5…プリチャージ回路
6…アナログスイッチ
7…走査線駆動回路
8…リセット制御信号線駆動回路
9…出力信号線駆動回路
10…アナログ・デジタル変換回路
11…データ出力回路
30R…画素回路(赤)
30G…画素回路(緑)
30B…画素回路(青)
30a…光センサ
30b…出力制御された光センサ
31…光センサ素子
X…信号線
Y…走査線
C…センサ容量
CS…補助容量(補助容量線)
CRT…リセット制御信号線
OPT…出力制御信号線
TFT1…プリチャージ制御用スイッチング素子(nチャネル型のMOS−FET)
TFT2…ソースフォロワ回路(nチャネル型のMOS−FET)
TFT3…出力制御用スイッチング素子(nチャネル型のMOS−FET)
2…表示領域
3…光センサ内蔵画素
4…信号線駆動回路
5…プリチャージ回路
6…アナログスイッチ
7…走査線駆動回路
8…リセット制御信号線駆動回路
9…出力信号線駆動回路
10…アナログ・デジタル変換回路
11…データ出力回路
30R…画素回路(赤)
30G…画素回路(緑)
30B…画素回路(青)
30a…光センサ
30b…出力制御された光センサ
31…光センサ素子
X…信号線
Y…走査線
C…センサ容量
CS…補助容量(補助容量線)
CRT…リセット制御信号線
OPT…出力制御信号線
TFT1…プリチャージ制御用スイッチング素子(nチャネル型のMOS−FET)
TFT2…ソースフォロワ回路(nチャネル型のMOS−FET)
TFT3…出力制御用スイッチング素子(nチャネル型のMOS−FET)
Claims (2)
- 交差して配線された複数の走査線及び複数の信号線の各交差部に配置された画素と、
前記画素毎に設けられた光センサと、
前記信号線を通じて前記画素に映像信号を供給すると共に少なくとも走査線1行毎に画素に供給する映像信号の電圧極性を反転させる駆動回路と、
前記信号線を通じて前記光センサにプリチャージ電圧を供給するプリチャージ回路と、
前記映像信号の電圧極性が反転する画素に設けられた光センサの出力を無効になるように制御する光センサ出力制御手段と、
を備えることを特徴とする画像取込機能付き表示装置。 - 前記駆動回路は、走査線2行毎に画素に供給する映像信号の電圧極性を反転させることを特徴とする請求項1に記載の画像取込機能付き表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006095359A JP2007271781A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | 画像取込機能付き表示装置 |
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