JP2007270451A - ドア錠制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利便性を向上することが可能なドア錠制御装置を提供すること。
【解決手段】照合制御装置38は、車載ドアが開けられたことをトリガとして第1の車内通信制御と第2の車内通信制御とを交互に行う。そして、照合制御装置38は、第2の車内通信制御に基づいて、携帯機2からトランスポンダコード信号が送信されてきたとき、対応する携帯機2が利用された旨を認識するとともに、車載エンジンの始動を許可する。そして、照合制御装置38は、このように車載エンジンの始動を許可した場合であって、ドアロックスイッチ43が操作されたとき、車載ドアのロックを許可する。つまり、携帯機2にあって電池切れが発生している場合、第2の送信機能を用いることで車載エンジンの始動が許可されるとともに、降車時にドアロックスイッチ43を操作することでメカニカルキーを利用することなく車載ドアのロックが許可される。
【選択図】図1
【解決手段】照合制御装置38は、車載ドアが開けられたことをトリガとして第1の車内通信制御と第2の車内通信制御とを交互に行う。そして、照合制御装置38は、第2の車内通信制御に基づいて、携帯機2からトランスポンダコード信号が送信されてきたとき、対応する携帯機2が利用された旨を認識するとともに、車載エンジンの始動を許可する。そして、照合制御装置38は、このように車載エンジンの始動を許可した場合であって、ドアロックスイッチ43が操作されたとき、車載ドアのロックを許可する。つまり、携帯機2にあって電池切れが発生している場合、第2の送信機能を用いることで車載エンジンの始動が許可されるとともに、降車時にドアロックスイッチ43を操作することでメカニカルキーを利用することなく車載ドアのロックが許可される。
【選択図】図1
Description
本発明は、ドア錠を制御するドア錠制御装置に関する。
近年、対応する通信端末(電子キー)が利用されたときに作動制御装置により制御対象の作動を許可する電子キーシステムが提案されている。特許文献1には、対応する電子キー(携帯機)の所持者が車外の所定領域に進入してきた場合に、作動制御装置(車両側の送受信装置)により車載ドアのアンロックを自動的に許可する電子キーシステム(車両用遠隔操作装置)が開示されている。また、特許文献2には、対応する電子キー(運転者に所持される携帯機)が車内に持ち込まれた場合に、作動制御装置(車両に配設された送受信装置)により車載エンジンの始動を自動的に許可する電子キーシステム(車両用遠隔操作装置の一例であるスマートイグニッション装置)が開示されている。
この種の電子キーシステムでは、対応する電子キーの所持者による車両に対する接近を監視するため、車載ドアがロックされている状態において、作動制御装置から車外の所定領域にリクエスト信号が送信される。そして、リクエスト信号が電子キーにより受信されたとき、電子キー毎に個別に設定されたIDコードを含む信号(IDコード信号)が電子キーから送信される。そして、IDコード信号が作動制御装置により受信されたとき、作動制御装置により、IDコード信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かが判断される。そして、両IDコードが一致したとき、作動制御装置により、対応する電子キーが利用された旨が認識されて車載ドアのアンロックが許可される。そして、このように車載ドアのアンロックが許可されている状態でドアアウトサイドハンドルに触れると車載ドアがアンロックされる。
そして、このようにアンロックされた車載ドアを開閉することで乗車が可能になるのであるが、ここに、対応する電子キーの所持者による乗車を監視するため、車載ドアが開閉されたとき、作動制御装置から車内の所定領域にリクエスト信号が送信される。そして、リクエスト信号が電子キーにより受信されたとき、先程と同様のIDコード信号が電子キーから送信される。そして、IDコード信号が作動制御装置により受信されたとき、作動制御装置により、IDコード信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かが判断される。そして、両IDコードが一致したとき、作動制御装置により、対応する電子キーが利用された旨が認識されて車載エンジンの始動が許可される。そして、このように車載エンジンの始動が許可されている状態でエンジンスイッチを操作すると車載エンジンが始動される。
このような電子キーシステムに供される電子キーは、作動制御装置から送信されてくるリクエスト信号に応答してIDコード信号を送信するための電源として電池を備えている。このため、電子キーに電池切れが発生しているとき、そのような電子キーを所持して車両に近付いても車載ドアのアンロックが許可されないとともに、また、そのような電子キーを車内に持ち込んでも車載エンジンの始動が許可されない。
そこで、この種の電子キーには、ドアシリンダに適合するメカニカルキーが併用されるとともに、上記のような電池切れ時には、メカニカルキーを利用することで車載ドアをアンロックすることができるようになっている。
また、このような電子キーには、電池から電力を賄わずに、作動制御装置から送信されてくるトランスポンダ起動用電波から電力を賄うとともに、それによってトランスポンダ毎(電子キー毎)に個別に設定されたトランスポンダコードを含む信号(トランスポンダコード信号)を送信するトランスポンダが備えられている。そして、トランスポンダコード信号が作動制御装置により受信されたとき、作動制御装置により、トランスポンダコード信号に含まれているトランスポンダコードと基準トランスポンダコードとが一致しているか否かが判断される。そして、両トランスポンダコードが一致したとき、作動制御装置により、対応する電子キーが利用された旨が認識されて車載エンジンの始動が許可される。つまり、電池切れ時には、トランスポンダが供されることで車載エンジンを始動することができるようになっている。
そして、一般的には、キー本体に電子キーとメカニカルキーとトランスポンダとの三者が収容されてなる単一のキー装置がユーザにより携帯されており、このことから、この種のキー装置は携帯機と称されている。
特開2002−029385号公報(段落番号0002〜0007)
特開2001−311333号公報(段落番号0002〜0005)
電子キーに電池切れが発生している場合のユーザの執る行動について説明すると、かかる場合、乗車に際してキー本体からメカニカルキーを取り出すとともに、それを用いて車載ドアをアンロックする。また、降車に際してキー本体からメカニカルキーを取り出すとともに、それを用いて車載ドアをロックする。即ち、電池切れ時には、乗車時及び降車時の2度に亘ってキー本体からメカニカルキーを取り出す必要があるとともに、それを用いた操作(アンロック操作及びロック操作)についても2度に及んでいた。従って、電池切れが生じていない通常時にあってメカニカルキーを用いることなく車載ドアのアンロックやロックを行っているユーザにしてみれば、そのような2度に亘るキー操作は非常に煩雑なものとなっていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、利便性を向上することが可能なドア錠制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電池から電力を賄って第1の信号を送信する第1の送信機能を有するとともに、電池から電力を賄わずに第2の信号を送信する第2の送信機能を有する通信端末から第1の信号又は第2の信号が送信されてきたとき、車載機器に対する給電が許可される車両に適用され、その車両のドア錠を制御するドア錠制御装置において、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可された場合であって、ドアを車外からロックする場合に操作されるドアロックスイッチが操作されたとき、ドアのロックを許可する制御手段を備えていることをその要旨としている。
同構成によると、通信端末にあって電池切れが発生している場合、第2の送信機能を用いることで車載機器に対する給電が許可されるとともに、降車時にドアロックスイッチを操作することでメカニカルキーを利用することなくドアのロックが許可される。つまり、電池切れ時において、乗車時及び降車時の2度に亘ってメカニカルキーを用いた操作を強いられる訳ではなく、そのようなキー操作は1度(乗車時のみ)で足りる。従って、利便性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のドア錠制御装置において、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末を手に持つように指示する指示手段を備えていることをその要旨としている。
同構成によると、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末を手に持つように指示される。つまり、車載機器に対する給電が停止された後に通信端末をあえて手に持たせることで、ユーザに対して通信端末の車外への持ち出しが促される。従って、降車に伴う通信端末の車内への置き忘れを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のドア錠制御装置において、指示手段は、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末を手に持って行う操作を指示することをその要旨としている。
同構成によると、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末を手に持って行う操作が指示される。つまり、車載機器に対する給電が停止された後に通信端末を手に持って行う操作を行わせることで、ユーザに対して通信端末の車外への持ち出しが促される。従って、降車に伴う通信端末の車内への置き忘れを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のドア錠制御装置において、制御手段は、車載機器に対する給電が停止された後にあって通信端末を手に持って行う操作を経てドアロックスイッチが操作されたことを条件として、ドアのロックを許可することをその要旨としている。
同構成によると、降車時に通信端末を手に持って行う操作が行われたことを条件として、ドアのロックが許可される。従って、通信端末のインロックを防止することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のドア錠制御装置において、指示手段は、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末の車外への持ち出しを促すメッセージを報知する報知手段を含んでいることをその要旨としている。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のドア錠制御装置において、指示手段は、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末の車外への持ち出しを促すメッセージを報知する報知手段を含んでいることをその要旨としている。
同構成によると、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末の車外への持ち出しを促すメッセージが報知される。従って、降車に伴う通信端末の車内への置き忘れを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のドア錠制御装置において、通信端末との間での双方向通信を確立するためのトリガ信号を送信する送信手段と、送信手段から送信されたトリガ信号に基づいて通信端末から送信されてくる第2の信号を受信する受信手段とを備え、制御手段は、ドアロックスイッチが操作されたとき、送信手段からトリガ信号を送信させるとともに、そのトリガ信号に基づいて、受信手段により第2の信号が受信されたとき、ドアのロックを禁止することをその要旨としている。
同構成によると、通信端末から第2の信号が送信されてくるということは、通信端末とドア錠制御装置との間での双方向通信が確立されているということである。つまり、この場合、通信端末が車外に持ち出されていない(通信端末が車内に置き忘れられている)ということになるから、ドアのロックを許可するべきでない。従って、通信端末のインロックを防止することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のドア錠制御装置において、送信手段からトリガ信号が送信されたことに基づいて、受信手段により第2の信号が受信されたとき、通信端末が置き忘れられている旨を警告する警告手段を備えていることをその要旨としている。
同構成によると、通信端末が置き忘れられている旨の警告に基づいて、通信端末を車外に持ち出させることができる。従って、降車に伴う通信端末の車内への置き忘れを防止することができる。
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
本発明によれば、利便性を向上することができる。
本発明によれば、利便性を向上することができる。
以下、本発明を自動車の電子キーシステムに具体化した一実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態の自動車には、電子キーシステム1が適用されている。電子キーシステム1は、自動車の所有者によって所持される携帯機2と、自動車側に設けられるセキュリティ装置3とを備えるとともに、携帯機2とセキュリティ装置3との間での双方向通信が可能である。
図1に示すように、本実施形態の自動車には、電子キーシステム1が適用されている。電子キーシステム1は、自動車の所有者によって所持される携帯機2と、自動車側に設けられるセキュリティ装置3とを備えるとともに、携帯機2とセキュリティ装置3との間での双方向通信が可能である。
携帯機2は、無線通信による受信機能及び無線通信による送信機能を有するとともに、受信アンテナ21、受信回路22、マイコン23、送信回路24、送信アンテナ25、電池26、トランスポンダ27を備えている。受信アンテナ21は、セキュリティ装置3から送信されてくるリクエスト信号を受信するための媒体である。受信回路22は、受信アンテナ21により受信されたリクエスト信号を復調して受信信号を生成するとともに、受信信号をマイコン23に出力する。
マイコン23は、不揮発性のメモリ23aを備えている。メモリ23aには、携帯機2毎に個別に設定されたIDコード(携帯機2のIDコード)が記憶されている。マイコン23は、受信回路22から受信信号が入力されたとき、リクエスト信号に応答するために、携帯機2のIDコードを含む信号(IDコード信号)を生成するとともに、IDコード信号を送信回路24に出力する。送信回路24は、マイコン23から入力されたIDコード信号を所定周波数(本実施形態では300MHz)の電波に変調する。送信アンテナ25は、送信回路24により変調されたIDコード信号を送信するための媒体である。
電池26は、リクエスト信号に応答してIDコード信号を送信するための電源として機能するボタン型電池(一次電池)により構成されている。
トランスポンダ27には、トランスポンダ27毎、つまり携帯機2毎に個別に設定されたトランスポンダコード(携帯機2のトランスポンダコード)が記憶されている。トランスポンダ27は、セキュリティ装置3から送信されてくるトランスポンダ起動用電波から電力を賄うとともに、それによってトランスポンダコードを含む信号(トランスポンダコード信号)を所定周波数(本実施形態では134KHz)の電波に変調してそれを送信する。
トランスポンダ27には、トランスポンダ27毎、つまり携帯機2毎に個別に設定されたトランスポンダコード(携帯機2のトランスポンダコード)が記憶されている。トランスポンダ27は、セキュリティ装置3から送信されてくるトランスポンダ起動用電波から電力を賄うとともに、それによってトランスポンダコードを含む信号(トランスポンダコード信号)を所定周波数(本実施形態では134KHz)の電波に変調してそれを送信する。
尚、IDコード信号は、第1の信号に相当するとともに、トランスポンダコード信号は、第2の信号に相当する。つまり、携帯機2は、電池26から電力を賄って第1の信号(IDコード信号)を送信する第1の送信機能を有するとともに、電池26から電力を賄わずに第2の信号(トランスポンダコード信号)を送信する第2の通信機能を有している。
セキュリティ装置3は、無線通信による送信機能及び無線通信による受信機能を有するとともに、送信回路31、送信アンテナ32、受信アンテナ33、受信回路34、給電回路35、送受信回路36、送受信アンテナ37、照合制御装置38を備えている。送信回路31は、照合制御装置38から入力されるリクエスト信号を所定周波数(本実施形態では134KHz)の電波に変調する。送信アンテナ32は、送信回路31により変調されたリクエスト信号を送信するための媒体であるとともに、車外送信アンテナ32aと車内送信アンテナ32bとを備えている。
ここで、図2に2点鎖線で示すように、車外送信アンテナ32aからのリクエスト信号は、車外においてドアアウトサイドハンドルから約1m離れた地点まで達する領域(車外の所定領域A32)の範囲内に送信される。また、図3に2点鎖線で示すように、車内送信アンテナ32bからのリクエスト信号は、車内の略全域に及んで且つ車外に殆ど及ばない領域(車内の所定領域B32)の範囲内に送信される。
その結果、車外の所定領域A32或いは車内の所定領域B32の範囲内において、携帯機2とセキュリティ装置3との間での双方向通信が可能となる。つまり、リクエスト信号は、携帯機2とセキュリティ装置3との間での双方向通信を確立するためのトリガ信号である。これにより、車外の所定領域A32或いは車内の所定領域B32の範囲内にリクエスト信号が送信されている状態で、その範囲内に携帯機2が持ち込まれたとき、携帯機2によりリクエスト信号が受信されて同携帯機2からIDコード信号が送信されることになる。
受信アンテナ33は、リクエスト信号に応答して携帯機2から送信されてくるIDコード信号を受信するための媒体である。受信回路34は、受信アンテナ33により受信されたIDコード信号を復調して受信信号を生成するとともに、受信信号を照合制御装置38に出力する。
給電回路35は、照合制御装置38から給電指令信号が入力されたとき、トランスポンダ起動用電波を生成するのに必要な電力を送受信回路36に供給する。送受信回路36は、照合制御装置38からトランスポンダ起動用信号が入力されたとき、給電回路35から供給される電力に基づいて所定周波数(本実施形態では134KHz)のトランスポンダ起動用電波を生成する。送受信アンテナ37は、送受信回路36により生成されたトランスポンダ起動用電波を送信するための媒体である。
ここで、図3に示すように、送受信アンテナ37は、運転席の前方に設けられたパワースイッチ39に内蔵されたコイルアンテナよりなる。そして、図3に2点鎖線で誇張して示すように、送受信アンテナ37からのトランスポンダ起動用電波は、車内における極めて狭い領域、本実施形態では運転席に座った状態で手が届く領域、具体的には送受信アンテナ37から約20mm離れた地点まで達する領域(車内の所定領域B37)の範囲内に送信される。
その結果、車内の所定領域B37の範囲内において、携帯機2とセキュリティ装置3との間での双方向通信が可能となる。つまり、トランスポンダ起動用電波は、携帯機2とセキュリティ装置3との間での双方向通信(ただし、リクエスト信号をトリガ信号とする双方向通信よりも狭域の双方向通信)を確立するためのトリガ信号である。これにより、車内の所定領域B37の範囲内にトランスポンダ起動用電波が送信されている状態で、その範囲内にトランスポンダ27が存在する態様で携帯機2が持ち込まれたとき、トランスポンダ起動用電波からトランスポンダ27が電力を賄ってトランスポンダ27からトランスポンダコード信号が送信されることになる。具体的には、トランスポンダ27をパワースイッチ39に向けるようにして携帯機2がパワースイッチ39に対して翳されると、トランスポンダ27からトランスポンダコード信号が送信される。
送受信アンテナ37は、このようにしてトランスポンダ27から送信されてくるトランスポンダコード信号を受信するための媒体である。そして、送受信回路36は、送受信アンテナ37により受信されたトランスポンダコード信号を復調して受信信号を生成するとともに、受信信号を照合制御装置38に出力する。
照合制御装置38は、不揮発性のメモリ38aを備えている。メモリ38aには、対応する携帯機2のIDコードと同一のIDコード(基準IDコード)が記憶されるとともに、対応する携帯機2のトランスポンダコードと同一のトランスポンダコード(基準トランスポンダコード)が記憶されている。照合制御装置38は、対応する携帯機2の所持者による乗車に伴う自動車に対する接近(車外の所定領域A32に対する進入)を監視するため、車載ドアがロックされている状態において、送信回路31にリクエスト信号を出力する。つまり、この場合、照合制御装置38は、第1の車外通信制御を実行する。その結果、車外送信アンテナ32aからリクエスト信号が送信される。
照合制御装置38は、第1の車外通信制御に基づいて、受信回路34から受信信号が入力されたとき、受信信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かを判断する。つまり、この場合、照合制御装置38は、IDコード照合を実行する。そして、照合制御装置38は、IDコード照合により両IDコードが一致したとき、対応する携帯機2が利用された旨を認識する。
照合制御装置38には、ドアアウトサイドハンドルが触れられた旨を検出するためのタッチセンサ41が電気的に接続されている。タッチセンサ41は、ドアアウトサイドハンドルが触れられたとき、ドアアウトサイドハンドルが触れられた旨を示す検出信号をドアアウトサイドハンドルが触れられている期間に亘って照合制御装置38に出力する。
照合制御装置38は、タッチセンサ41から検出信号が入力されたとき、ドアアウトサイドハンドルが触れられた旨を認識する。そして、照合制御装置38は、第1の車外通信制御に基づいて、対応する携帯機2が利用された旨を認識している状態で、ドアアウトサイドハンドルが触れられた旨を認識したとき、ドアロックモータ42を駆動して車載ドアをアンロックする。
照合制御装置38には、外部から押圧操作可能なボタンを備えたプッシュスイッチよりなるとともに、車載ドアを車外からロックする場合に操作されるドアロックスイッチ43が電気的に接続されている。ドアロックスイッチ43は、ボタンが押圧されたとき、ボタンが押圧された旨を示す検出信号をボタンが押圧されている期間に亘って照合制御装置38に出力する。
照合制御装置38は、ドアロックスイッチ43から検出信号が入力されたとき、車載ドアを車外からロックするための操作が行われた旨を認識する。そして、照合制御装置38は、対応する携帯機2の所持者による降車に伴う自動車に対する接近(車外の所定領域A32に対する進入)を監視するため、このように車載ドアを車外からロックするための操作が行われた旨を認識したとき、送信回路31にリクエスト信号を出力する。つまり、この場合、照合制御装置38は、第2の車外通信制御を実行する。その結果、車外送信アンテナ32aからリクエスト信号が送信される。
照合制御装置38は、第2の車外通信制御に基づいて、受信回路34から受信信号が入力されたとき、受信信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かを判断する。つまり、この場合、照合制御装置38は、IDコード照合を実行する。そして、照合制御装置38は、IDコード照合により両IDコードが一致したとき、対応する携帯機2が利用された旨を認識する。そして、照合制御装置38は、第2の車外通信制御に基づいて、対応する携帯機2が利用された旨を認識したとき、ドアロックモータ42を駆動して車載ドアをロックする。
照合制御装置38には、車載ドアの開閉状態を検出するためのドアカーテシスイッチ51が電気的に接続されている。ドアカーテシスイッチ51は、車載ドアが開いているとき、車載ドアが開いている旨を示す検出信号を車載ドアが開いている期間に亘って照合制御装置38に出力する。また、ドアカーテシスイッチ51は、車載ドアが閉まっているとき、車載ドアが閉まっている旨を示す検出信号を車載ドアが閉まっている期間に亘って照合制御装置38に出力する。
照合制御装置38は、ドアカーテシスイッチ51から車載ドアが閉まっている旨を示す検出信号が入力されている状態で、同ドアカーテシスイッチ51から車載ドアが開いている旨を示す検出信号が入力されたとき、車載ドアが開けられた旨を認識する。そして、照合制御装置38は、対応する携帯機2の所持者による乗車(車内の所定領域B32に対する進入)を監視するため、このように車載ドアが開けられた旨を認識したとき、送信回路31にリクエスト信号を出力する。つまり、この場合、照合制御装置38は、第1の車内通信制御を実行する。その結果、車内送信アンテナ32bからリクエスト信号が送信される。また、照合制御装置38は、車載ドアが開けられた旨を認識したとき、給電回路35に給電指令信号を出力するとともに、送受信回路36にトランスポンダ起動用信号を出力する。つまり、この場合、照合制御装置38は、第2の車内通信制御を実行する。その結果、送受信アンテナ37からトランスポンダ起動用電波が送信される。
ここで、照合制御装置38は、車載ドアが開けられた旨を認識したとき、第1の車内通信制御と第2の車内通信制御とを交互に実行する。その結果、車内送信アンテナ32bから送信されるリクエスト信号と、送受信アンテナ37から送信されるトランスポンダ起動用電波とが、車内において互いに干渉することはない。
照合制御装置38は、第1の車内通信制御に基づいて、受信回路34から受信信号が入力されたとき、受信信号に含まれているIDコードと基準IDコードとが一致しているか否かを判断する。つまり、この場合、照合制御装置38は、IDコード照合を実行する。そして、照合制御装置38は、IDコード照合により両IDコードが一致したとき、対応する携帯機2が利用された旨を認識する。
照合制御装置38には、外部から押圧操作可能なボタンを備えたプッシュスイッチよりなるとともに、車載エンジンを始動する場合に操作されるパワースイッチ39が電気的に接続されている。パワースイッチ39は、ボタンが押圧されたとき、ボタンが押圧された旨を示す検出信号をボタンが押圧されている期間に亘って照合制御装置38に出力する。
照合制御装置38は、パワースイッチ39から検出信号が入力されたとき、車載エンジンを始動するための操作が行われた旨を認識する。そして、照合制御装置38は、第1の車内通信制御に基づいて、対応する携帯機2が利用された旨を認識している状態で、車載エンジンを始動するための操作が行われた旨を認識したとき、セルモータ53を駆動して車載エンジンを始動する。
照合制御装置38は、第2の車内通信制御に基づいて、送受信回路36から受信信号が入力されたとき、受信信号に含まれているトランスポンダコードと基準トランスポンダコードとが一致しているか否かを判断する。つまり、この場合、照合制御装置38は、トランスポンダコード照合を実行する。そして、照合制御装置38は、トランスポンダコード照合により両トランスポンダコードが一致したとき、対応する携帯機2が利用された旨を認識する。そして、照合制御装置38は、第2の車内通信制御に基づいて、対応する携帯機2が利用された旨を認識している状態で、車載エンジンを始動するための操作が行われた旨を認識したとき、セルモータ53を駆動して車載エンジンを始動する。
次に、電子キーシステム1の特徴点について説明する。
さて、携帯機2にあって電池26に電池切れが発生している場合、そのような携帯機2を所持して自動車に近付いても、その携帯機2からリクエスト信号に応答してIDコード信号が送信されない。つまり、このような携帯機2の所持者がドアアウトサイドハンドルに触れても、車載ドアはアンロックされない。従って、このような場合、その者は、携帯機2に装着されているメカニカルキーをキー本体から取り外してそれをドアシリンダに挿入して回動させることで車載ドアをアンロックすることになる。
さて、携帯機2にあって電池26に電池切れが発生している場合、そのような携帯機2を所持して自動車に近付いても、その携帯機2からリクエスト信号に応答してIDコード信号が送信されない。つまり、このような携帯機2の所持者がドアアウトサイドハンドルに触れても、車載ドアはアンロックされない。従って、このような場合、その者は、携帯機2に装着されているメカニカルキーをキー本体から取り外してそれをドアシリンダに挿入して回動させることで車載ドアをアンロックすることになる。
そして、その者がこのようにして乗車してくると、車載ドアが開けられたことをトリガとして第1の車内通信制御(車内の所定領域B32に対するリクエスト信号の送信)と第2の車内通信制御(車内の所定領域B37に対するトランスポンダ起動用電波の送信)とが交互に行われる。ここに、その者が所持している携帯機2は電池切れを起こしているのであるから、その携帯機2からリクエスト信号に応答してIDコード信号が送信されない。つまり、このような携帯機2の所持者が服のポケットに携帯機2をしまい込んでいる状態でパワースイッチ39を操作しても、車載エンジンは始動されない。従って、このような場合、その者は、トランスポンダ27をパワースイッチ39に向けるようにして携帯機2をパワースイッチ39に対して翳すことによって携帯機2とセキュリティ装置3との間での双方向通信を確立させるとともに、その状態でパワースイッチ39を操作することで車載エンジンを始動することになる。
そして、やがてエンジン停止後において降車に至るのであるが、このときの携帯機2の所持者の執る行動について説明すると、車載ドアを開けて車外に出た後、車載ドアを閉めるとともに、ドアロックスイッチ43を操作する。すると、本実施形態にあって照合制御装置38は、「第2の車内通信制御に基づいて、対応する携帯機2が利用された旨を認識したことによって直近のエンジン始動を許可したこと」を根拠として、今回のドアロックスイッチ43の操作が、対応する携帯機2の所持者によるものである旨を認識する。そして、照合制御装置38は、ドアロックモータ42を駆動して車載ドアをロックする。
尚、照合制御装置38は、携帯機2から第2の信号(トランスポンダコード信号)が送信されてきたことに基づいて車載エンジンの始動が許可された場合であって、ドアロックスイッチ43が操作されたとき、車載ドアのロックを許可する制御手段に相当する。
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)携帯機2にあって電池切れが発生している場合、第2の送信機能を用いることで車載エンジンの始動が許可されるとともに、降車時にドアロックスイッチ43を操作することでメカニカルキーを利用することなく車載ドアのロックが許可される。つまり、電池切れ時において、乗車時及び降車時の2度に亘ってメカニカルキーを用いた操作を強いられる訳ではなく、そのようなキー操作は1度(乗車時のみ)で足りる。従って、利便性を向上することができる。
(1)携帯機2にあって電池切れが発生している場合、第2の送信機能を用いることで車載エンジンの始動が許可されるとともに、降車時にドアロックスイッチ43を操作することでメカニカルキーを利用することなく車載ドアのロックが許可される。つまり、電池切れ時において、乗車時及び降車時の2度に亘ってメカニカルキーを用いた操作を強いられる訳ではなく、そのようなキー操作は1度(乗車時のみ)で足りる。従って、利便性を向上することができる。
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・図1に破線で示すように、表示装置60を照合制御装置38に電気的に接続してもよい。この場合、携帯機2から第2の信号(トランスポンダコード信号)が送信されてきたことに基づいて車載エンジンの始動が許可されたとき、エンジン停止後の段階で、照合制御装置38は、携帯機2を手に持つように指示するメッセージを表示するように表示装置60に対して指令を出す。そして、表示装置60は、このような指令を受けたとき、かかるメッセージを表示する。言い換えると、照合制御装置38と表示装置60とにより、携帯機2を手に持つように指示する指示手段を構成してもよい。尚、表示装置60を用いた視覚的な報知に代えて又は加えて、携帯機2を手に持つように指示する音声メッセージを発するスピーカを用いた聴覚的な報知を行ってもよい。
・図1に破線で示すように、表示装置60を照合制御装置38に電気的に接続してもよい。この場合、携帯機2から第2の信号(トランスポンダコード信号)が送信されてきたことに基づいて車載エンジンの始動が許可されたとき、エンジン停止後の段階で、照合制御装置38は、携帯機2を手に持つように指示するメッセージを表示するように表示装置60に対して指令を出す。そして、表示装置60は、このような指令を受けたとき、かかるメッセージを表示する。言い換えると、照合制御装置38と表示装置60とにより、携帯機2を手に持つように指示する指示手段を構成してもよい。尚、表示装置60を用いた視覚的な報知に代えて又は加えて、携帯機2を手に持つように指示する音声メッセージを発するスピーカを用いた聴覚的な報知を行ってもよい。
同構成によると、携帯機2から第2の信号(トランスポンダコード信号)が送信されてきたことに基づいて車載エンジンの始動が許可されたとき、エンジン停止後の段階で、携帯機2を手に持つように指示される。つまり、エンジン停止後に携帯機2をあえて手に持たせることで、ユーザに対して携帯機2の車外への持ち出しが促される。従って、降車に伴う携帯機2の車内への置き忘れを防止することができる。
・上記メッセージとして「エンジンをかけるときと同じようにして携帯機をパワースイッチに翳して下さい。」を採用してもよい。この場合、携帯機2から第2の信号(トランスポンダコード信号)が送信されてきたことに基づいて車載エンジンの始動が許可されたとき、エンジン停止後の段階で、照合制御装置38は、上記のような報知指令を出すとともに、給電回路35に給電指令信号を出力し、さらに送受信回路36にトランスポンダ起動用信号を出力する。つまり、この場合、照合制御装置38は、第3の車内通信制御を実行する。その結果、送受信アンテナ37からトランスポンダ起動用電波が送信される。
そして、この状態で、前記メッセージに基づいて、ユーザにより携帯機2がパワースイッチ39に翳されると、携帯機2とセキュリティ装置3との間での双方向通信が確立されるため、照合制御装置38は、対応する携帯機2が利用された旨を認識する。つまり、この場合、照合制御装置38は、エンジン停止後にあって携帯機2を手に持って行う操作が行われた旨を認識する。そして、照合制御装置38は、携帯機2から第2の信号(トランスポンダコード信号)が送信されてきたことに基づいて車載エンジンの始動が許可されたとき、エンジン停止後にあって携帯機2を手に持って行う操作を経てドアロックスイッチ43が操作されたことを条件として、車載ドアのロックを許可する。
同構成によると、携帯機2から第2の信号(トランスポンダコード信号)が送信されてきたことに基づいて車載エンジンの始動が許可されたとき、エンジン停止後の段階で、携帯機2を手に持って行う操作が指示される。つまり、エンジン停止後に携帯機2を手に持って行う操作を行わせることで、ユーザに対して携帯機2の車外への持ち出しが促される。従って、降車に伴う携帯機2の車内への置き忘れを防止することができる。また、降車時に携帯機2を手に持って行う操作が行われたことを条件として、車載ドアのロックが許可される。従って、車内に携帯機2が存在している状態で車載ドアをロックしてしまう、いわゆる携帯機2のインロックを防止することができる。
・上記メッセージとして「車内に携帯機を忘れないようにして下さい。」を採用してもよい。尚、表示装置60やスピーカは、携帯機2の車外への持ち出しを促すメッセージを報知する報知手段に相当する。同構成によると、携帯機2から第2の信号(トランスポンダコード信号)が送信されてきたことに基づいて車載エンジンの始動が許可されたとき、エンジン停止後の段階で、携帯機2の車外への持ち出しを促すメッセージが報知される。従って、降車に伴う携帯機2の車内への置き忘れを防止することができる。
・携帯機2を挿入するスロットを備えるとともに、そのスロットに送受信アンテナ37が設けられていてもよい。この場合、ドアロックスイッチ43が操作されたとき、照合制御装置38は、給電回路35に給電指令信号を出力するとともに、送受信回路36にトランスポンダ起動用信号を出力する。つまり、この場合、照合制御装置38は、第4の車内通信制御を実行する。その結果、送受信アンテナ37からトランスポンダ起動用電波が送信される。そして、第4の車内通信制御に基づいて、携帯機2からトランスポンダコード信号が送信されてきたとき、照合制御装置38は、車載ドアのロックを禁止する。
同構成によると、携帯機2から第2の信号(トランスポンダコード信号)が送信されてくるということは、携帯機2とセキュリティ装置3との間での双方向通信が確立されているということである。つまり、この場合、携帯機2が車外に持ち出されていない(携帯機2が車内に置き忘れられている)ということになるから、車載ドアのロックを許可するべきでない。従って、携帯機2のインロックを防止することができる。
尚、送受信アンテナ37は、携帯機2との間での双方向通信を確立するためのトリガ信号(トランスポンダ起動用電波)を送信する送信手段に相当する。また、送受信アンテナ37は、送信手段(この場合、送受信アンテナ37)から送信されたトリガ信号(トランスポンダ起動用電波)に基づいて携帯機2から送信されてくる第2の信号(トランスポンダコード信号)を受信する受信手段に相当する。そして、照合制御装置38は、ドアロックスイッチ43が操作されたとき、送受信アンテナ37からトリガ信号(トランスポンダ起動用電波)を送信させるとともに、そのトリガ信号に基づいて、送受信アンテナ37により第2の信号(トランスポンダコード信号)が受信されたとき、ドアのロックを禁止する制御手段に相当する。
・送信手段(送受信アンテナ37)からトリガ信号(トランスポンダ起動用電波)が送信されたことに基づいて、受信手段(送受信アンテナ37)により第2の信号(トランスポンダコード信号)が受信されたとき、携帯機2が置き忘れられている旨を警告する警告手段(例えば、図1に破線で示す表示装置60)を備えていてもよい。
同構成によると、携帯機2が置き忘れられている旨の警告に基づいて、携帯機2を車外に持ち出させることができる。従って、降車に伴う携帯機2の車内への置き忘れを防止することができる。
・ロックスイッチやアンロックスイッチを有する携帯機2が供される電子キーシステムに具体化してもよい。ロックスイッチは、車両から離れた地点(例えば、車両から最長で約5m離れた地点)から遠隔操作により車載ドアをロックしたい場合に操作されるものである。アンロックスイッチは、車両から離れた地点(例えば、車両から最長で約5m離れた地点)から遠隔操作により車載ドアをアンロックしたい場合に操作されるものである。尚、これらの遠隔操作は、電池26から電力が賄われることで実現される。
そして、このような携帯機2にあって電池切れが発生している場合、メカニカルキーを用いることで車載ドアをアンロックする。そして、車内において携帯機2をパワースイッチ39に翳すことでエンジン始動が許可されたとき、エンジン停止後にあってドアロックスイッチ43を操作することでメカニカルキーを用いることなく車載ドアのロックが許可される。従って、前記実施形態と同様に、利便性を向上することができる。勿論、上記した種々の置き忘れ防止策を講じてもよい。
・車載機器に対する給電が許可されることは、車載エンジンの始動が許可されることに限定されない。つまり、車載機器に対する給電が許可されることには、カーステレオ等のアクセサリ類に対する給電が許可されることが含まれる。また、車載機器に対する給電が許可されることには、カーエアコン等の電装品に対する給電が許可されることが含まれる。
尚、照合制御装置38は、第1の車内通信制御又は第2の車内通信制御に基づいて、対応する携帯機2が利用された旨を認識している状態で、電源OFF状態からブレーキ操作が行われずにパワースイッチ39が操作されたとき、アクセサリ類に対する給電を行う(ACC状態)。
一方、照合制御装置38は、第1の車内通信制御又は第2の車内通信制御に基づいて、対応する携帯機2が利用された旨を認識している状態で、ACC状態からブレーキ操作が行われずにパワースイッチ39が操作されたとき、カーエアコン等の電装品に対する給電を行う(IG状態)。
他方、照合制御装置38は、第1の車内通信制御又は第2の車内通信制御に基づいて、対応する携帯機2が利用された旨を認識している状態で、電源OFF状態、ACC状態、又はIG状態からブレーキ操作が行われながらパワースイッチ39が操作されたとき、車載エンジンを始動する(ST状態)。
2…携帯機(通信端末)、3…セキュリティ装置(ドア錠制御装置)、26…電池、37…送受信アンテナ(送信手段、受信手段)、38…照合制御装置(制御手段、指示手段)、43…ドアロックスイッチ、60…表示装置(指示手段、報知手段、警告手段)。
Claims (7)
- 電池から電力を賄って第1の信号を送信する第1の送信機能を有するとともに、電池から電力を賄わずに第2の信号を送信する第2の送信機能を有する通信端末から第1の信号又は第2の信号が送信されてきたとき、車載機器に対する給電が許可される車両に適用され、その車両のドア錠を制御するドア錠制御装置において、
通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可された場合であって、ドアを車外からロックする場合に操作されるドアロックスイッチが操作されたとき、ドアのロックを許可する制御手段を備えていることを特徴とするドア錠制御装置。 - 請求項1に記載のドア錠制御装置において、
通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末を手に持つように指示する指示手段を備えていることを特徴とするドア錠制御装置。 - 請求項2に記載のドア錠制御装置において、
指示手段は、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末を手に持って行う操作を指示することを特徴とするドア錠制御装置。 - 請求項3に記載のドア錠制御装置において、
制御手段は、車載機器に対する給電が停止された後にあって通信端末を手に持って行う操作を経てドアロックスイッチが操作されたことを条件として、ドアのロックを許可することを特徴とするドア錠制御装置。 - 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のドア錠制御装置において、
指示手段は、通信端末から第2の信号が送信されてきたことに基づいて車載機器に対する給電が許可されたとき、車載機器に対する給電が停止された後の段階で、通信端末の車外への持ち出しを促すメッセージを報知する報知手段を含んでいることを特徴とするドア錠制御装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のドア錠制御装置において、
通信端末との間での双方向通信を確立するためのトリガ信号を送信する送信手段と、
送信手段から送信されたトリガ信号に基づいて通信端末から送信されてくる第2の信号を受信する受信手段とを備え、
制御手段は、ドアロックスイッチが操作されたとき、送信手段からトリガ信号を送信させるとともに、そのトリガ信号に基づいて、受信手段により第2の信号が受信されたとき、ドアのロックを禁止することを特徴とするドア錠制御装置。 - 請求項6に記載のドア錠制御装置において、
送信手段からトリガ信号が送信されたことに基づいて、受信手段により第2の信号が受信されたとき、通信端末が置き忘れられている旨を警告する警告手段を備えていることを特徴とするドア錠制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006094635A JP2007270451A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | ドア錠制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006094635A JP2007270451A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | ドア錠制御装置 |
Publications (1)
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JP2007270451A true JP2007270451A (ja) | 2007-10-18 |
Family
ID=38673538
Family Applications (1)
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JP2006094635A Pending JP2007270451A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | ドア錠制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007270451A (ja) |
-
2006
- 2006-03-30 JP JP2006094635A patent/JP2007270451A/ja active Pending
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