JP2007267150A - 通信端末装置、PoCサーバ、無線制御装置 - Google Patents

通信端末装置、PoCサーバ、無線制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】音声パケットが流れるときにはシフトアップを行い、音声パケットが流れていないときにはシフトダウンを行い、ネットワークリソースの浪費を回避しつつ音質品質を確保できる。
【解決手段】音声パケット送信時にのみシフトアップさせるため、以下のいずれかの制御を行う。(1)発言権の取得後に、通信端末装置からシフトアップ要求を送信する。(2)発言権の許可後に、PoCサーバからシフトアップ要求を送信する。(3)PoC通信サービスの制御を行うPoCサーバに向けて送信されるパケットが蓄積されるバッファを含む装置を経由する場合には、発言権の取得後に、バッファの蓄積データ量について定められた閾値を超えるダミーデータを、通信端末装置又はPoCサーバから送信する。なお、閾値をより小なる値に設定すれば、少ない量のダミーデータ送信によりシフトアップできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は通信端末装置、PoCサーバ、無線制御装置に関し、特にPoC(Push-to-Talk over Cellular)通信に使用する通信端末装置、PoCサーバ、無線制御装置に関する。
携帯電話機等の移動端末装置をトランシーバのように使用することを可能にし、ボタンに触るだけで複数人によるグループ内でのコミュニケーションを実現する通信サービスとして、PoC通信が知られている。このPoC通信は1対1またはグループ間での迅速なコミュニケーション手段であり、PoC通信では端末装置をトランシーバのように利用することができる。会話を開始するための操作は、ダイヤルボタンを押すではなく、特定のボタンを押すという簡単な操作である。
PoC通信を行うには、通信路が形成されていることを前提とし、SIP(Session Initiation Protocol)によるRegistrationメッセージ、INVITEメッセージの後、RTP(Real Time Protocol)による発言権の取得が行われる。
通信路が形成されていない状態からPoC通信を開始し、終了するまでの処理について、図19〜図24を参照して説明する。図19には、PoC通信部を有する3つの端末TA、TB及びTCと、PoC通信サービスの制御を行うPoCサーバ100とが示されている。
PoC通信を行うには、前提として、通信路が形成されている状態になっている必要がある。通信路を形成するには、各端末からPoCサーバ100に向けて通信路確立要求信号50A、50B、50Cを送信する。これにより、この通信路確立要求信号50A、50B、50Cを受取ったPoCサーバ100は、図20に示されているように、各端末との間に通信路51A、51B、51Cを形成する。これら通信路51A、51B、51Cは、例えばGPRS(General Packet Radio Service)網やWLAN(Wireless Local AreANetwork)等のパケット通信が可能な通信路である。なお、PoCサーバは、加入者情報管理サーバ(Home Location Register Server)200に対して、その端末の位置登録処理等を行う。
(Registration処理、Invitation処理)
以上の処理によって通信路51A、51B、51Cを形成した後、Registration処理を行う。本例では、ユーザAの端末TAからRegistration処理を行い、ユーザA、ユーザB及びユーザCの三者からなるPoC通話グループを指定する。
Registration処理においては、ユーザAの端末TA、ユーザBの端末TB、ユーザCの端末TCからそれぞれREGISTERメッセージ52A、52B、52Cを送信する。この送信されたREGISTERメッセージに対するPoCサーバからの応答信号53A、53B、53Cをそれぞれ受信した後、200OK信号54A、54B、54Cが送出されると、Registration処理が完了となる。
Registration処理の後、Invitation処理に移行する。Invitation処理においては、図21に示されているように、ユーザAの端末TAから、同じPoC通話グループ内のユーザBの端末TB及びユーザCの端末TC宛に、INVITEメッセージ55Aを送信する。このINVITEメッセージには、宛先情報(ユーザBの端末TB、ユーザCの端末TCを識別するための情報)、送信元情報(ユーザAの端末TAを識別するための情報)、呼識別子(Call-ID等)、送信ルート等から構成されるヘッダ部分と、メディアの詳細情報(音声・映像の種別、帯域等)等から構成されるボディ部分とが含まれている。
PoCサーバ100を経由して送信されたINVITEメッセージ55B、55Cを受信した場合、ユーザB、ユーザCの端末TB、TCにおいて自動モードに設定されていれば、200OK信号56B、56Cが自動的に送出され、PoC通信が可能な状態になる。一方、手動モードに設定されていれば、まず180ringing信号が自動的に送出される(図示せず)。さらに、ボタンを押下する等の操作を行うと200OK信号56B、56Cが出力される。これにより、PoC通信が可能な状態になる。
ところで、ユーザAの端末TA及びユーザBの端末TBだけでPoC通信を行っている状態において、同じPoC通話グループ内のユーザCの端末TCにおいてボタンを押下する等の操作を行うと、200OK信号が出力されて、ユーザA、ユーザB及びユーザCの三者によるPoC通信可能な状態になる。つまり、同じPoC通話グループ内のメンバであれば、ボタンを押下する等の操作を行うことにより、後からPoC通信に参加することができる。
なお、PoC通信を切断する場合は、端末からPoCサーバに向けてBYEメッセージを送信する。これにより、その端末は、それまで参加していたPoC通話グループから離脱することになる。
以上の処理は、IETF(Internet Engineering Task Force)の仕様書RFC3261に規定されているSIP(Session Initiation Protocol)に従って行われる。
(発言権の取得)
PoC通信においては、発言権を取得しないと発言できない。つまり、発言権を取得している場合にのみ話し手になり、発言権を取得していない場合は聞き手になる。
PoC通信を行っている状態において、発言権を得るためには、RTP(Real-time Transport Protocol)に従った信号を送受信して、Floor Request信号を送信する必要がある。ここでは、図22に示されているように、ユーザAの端末TAからFloor Request信号57Aを送信する。このFloor Request信号57Aを受信したPoCサーバが発言権を許可する場合、PoCサーバはFloor Grant信号58AをユーザAの端末TAに返信する。このFloor Grant信号58Aには、発言権が許可された端末の識別情報、許可された時間を示す情報等が含まれている。
一方、図23に示されているように、Floor Request信号57Aを受信したPoCサーバにおいて発言権を許可しない場合、PoCサーバはFloor Deny信号59Aを返信する。
このFloor Deny信号59Aには、発言権が許可されなかった端末の識別情報、現在発言権を持っている端末の識別情報、許可された時間を示す情報等が含まれている。
発言権を有している端末において、ボタンを押しながら発話すれば、その音声がパケットデータとして同じPoC通話グループ内の他の端末に送信され、そのグループでの通話を行うことができる。ボタンを押している間は、発言権を有していることになるが、ボタンから指を離して押下をやめてしまうと、発言権が消滅する。この場合、ボタン押下をやめると、図24に示されているように、その端末からPoCサーバに向けてFloor Release信号60Aが送信され、どの端末にも発言権が無い状態(Floor Idle)になる。
ところで、パケット通信においては、共通チャネルと個別チャネルとを切替えて使用し、それらにパケットを割当てて送信している。共通チャネルは、複数のユーザによって共通に用いられるチャネルである。個別チャネルは、特定のユーザに専用に用いられるチャネルであり、共通チャネルよりも回線品質がよい。そして、共通チャネルを使用している状態から個別チャネルを使用している状態に切り替えることを「シフトアップ」という。例えば、384bpsのチャネルから32kbpsのチャネルにシフトアップすることが考えられる。逆に、個別チャネルを使用している状態から共通チャネルを使用している状態に切り替えることを「シフトダウン」という。
このように、送信データ量に応じてシフトアップ処理を行う点が、特許文献1に記載されている。特許文献1では、送信データ量が閾値を超えるかどうか判定し、閾値を超えた場合に共通チャネル回線から個別チャネル回線へのシフトアップ処理を行っている。
特開2005−218000公報
一定の音質品質を確保するためには、音声パケットを個別チャネルに割り当てることが望ましい。しかしながら、音声パケットは連続的流れているのではなく、断続的に流れているので、そのような場合に個別チャネルを常時割り当てることはネットワークリソースを浪費することになる。このため、ネットワークリソースの浪費を回避しつつ音質品質を確保するためには、音声パケットが流れている時間帯だけ厳密に個別チャネルを割り当てることが望ましい。つまり、音声パケットが流れるときにはシフトアップを行い、音声パケットが流れていない発言権制御信号の送信時などはシフトダウンを行うという制御が望ましい。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は音声パケットが流れるときにはシフトアップを行い、音声パケットが流れていないときにはシフトダウンを行う、という制御を行うことのできる通信端末装置、PoCサーバ、無線制御装置を提供することである。
本発明の請求項1による通信端末装置は、共通チャネルと個別チャネルとを切り替えて使用し、PoC通信サービスの制御を行うPoCサーバに向けてパケットを送信する通信端末装置であって、前記PoCサーバとの信号授受により発言権を取得する発言権取得手段と、前記発言権取得手段による発言権の取得後に、前記共通チャネルから前記個別チャネルへのシフトアップ処理のためのシフトアップ要求を送信するシフトアップ要求送信手段とを含むことを特徴とする。このような構成によれば、シフトアップ要求を送信することで、音声パケットが流れるときにはシフトアップを行い、音声パケットが流れていないときにはシフトダウンを行うことができる。
本発明の請求項2による通信端末装置は、PoC通信サービスの制御を行うPoCサーバに向けて送信されるパケットが蓄積されるバッファを含む装置を経由して、該PoCサーバにパケットを送信する通信端末装置であって、前記PoCサーバとの信号授受により発言権を取得する発言権取得手段と、前記発言権取得手段による発言権の取得後に、前記バッファの蓄積データ量について定められた閾値を超えるダミーデータを送信するダミーデータ送信手段とを含むことを特徴とする。このような構成によれば、ダミーデータを送信することで、音声パケットが流れるときにはシフトアップを行い、音声パケットが流れていないときにはシフトダウンを行うことができる。
本発明の請求項3によるPoCサーバは、PoC通信サービスの提供を受ける通信端末装置に向けて送信されるパケットが蓄積されるバッファを含む装置を経由して、該通信端末装置にパケットを送信するPoCサーバであって、前記通信端末装置との信号授受により発言権を許可する発言権許可手段と、前記発言権許可手段による発言権の許可後に、前記バッファの蓄積データ量について定められた閾値を超えるダミーデータを送信するダミーデータ送信手段とを含むことを特徴とする。このような構成によれば、ダミーデータを送信することで、音声パケットが流れるときにはシフトアップを行い、音声パケットが流れていないときにはシフトダウンを行うことができる。
本発明の請求項4によるPoCサーバは、PoC通信サービスの提供を受ける通信端末装置に向けて送信されるパケットが蓄積されるバッファを含む装置を経由して、該通信端末装置にパケットを送信するPoCサーバであって、前記通信端末装置との信号授受により発言権を許可する発言権許可手段と、前記発言権許可手段による発言権の許可後に、前記共通チャネルから前記個別チャネルへのシフトアップ処理のためのシフトアップ要求を送信するシフトアップ要求送信手段とを含むことを特徴とする。このような構成によれば、シフトアップ要求を送信することで、音声パケットが流れるときにはシフトアップを行い、音声パケットが流れていないときにはシフトダウンを行うことができる。
本発明の請求項5による無線制御装置は、PoC通信サービスの制御を行うPoCサーバと前記PoC通信サービスの提供を受ける通信端末装置との間で送受信されるパケットが蓄積されるバッファを含む無線制御装置であって、前記バッファの蓄積データ量について、前記共通チャネルから前記個別チャネルへのシフトアップのために定められた閾値を、外部からの指示に従ってより小なる閾値に設定するための閾値設定手段を含むことを特徴とする。このような構成によれば、PoCサーバや通信端末装置からの指示によって閾値を変更することができるので、ダミーデータを送信してシフトアップさせる場合に、ダミーデータのデータ量がより少なくて済み、ネットワークリソースの浪費を回避しつつ音質品質を確保できる。
本発明によれば、音声パケットが流れるときにはシフトアップを行い、音声パケットが流れていないときにはシフトダウンを行う、という制御を実現できるので、ネットワークリソースの浪費を回避しつつ音質品質を確保することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示されている。
(システムの構成例)
図1は本発明による通信端末装置、PoCサーバ、無線制御装置を含む通信システムの概略構成を示す図である。同図において、本システムは、コアネットワーク(Core Network)であるNWCNと、リージョナルエリアネットワーク(Regional Area Network)NWRANと、通信端末装置Tとを含んで構成されている。
(NWCN)
NWCNには、後述するPoCサーバが設けられている。このPoCサーバは、先述したように、PoC通信サービスの制御を行うサーバ装置である。このPoCサーバは、図示せぬCPU、通信部、メモリ、入出力部、表示部等、一般的なサーバ装置としてのハードウェア構成を有している。
この他、PoCサーバは、後述する第6実施形態の場合、図2(a)に示されているように、通信端末装置に発言権を許可する発言権許可機能101と、シフトアップ要求を送信するシフトアップ要求送信機能102とを含んで構成される。また、PoCサーバは、後述する第2実施形態から第5実施形態のうちのいずれかの場合、図2(b)に示されているように、通信端末装置に発言権を許可する発言権許可機能101と、ダミーデータを送信するダミーデータ送信機能103とを含んで構成される。
(NWRAN)
NWRANには、後述するバッファを有する無線制御装置、個別チャネル、共通チャネルについてのリソース割当て方法を制御するNW制御装置が設けられている。
(通信端末装置)
通信端末装置Tは、PoC通信サービスを利用するユーザが使用する装置である。この通信端末装置Tは、図示せぬCPU、通信部、メモリ、入出力操作部、表示部等、一般的な携帯電話端末としてのハードウェア構成を有しており、一般的な携帯電話機の構成に加えて、PoC通信サービスを実現するためのPoCアプリケーション(APL)部11と、無線制御部12とを有している。
この他、通信端末装置Tは、後述する第1実施形態の場合、図3(a)に示されているように、PoCサーバに発言権を要求する発言権要求機能13と、シフトアップ要求を送信するシフトアップ要求送信機能14とを含んで構成される。また、通信端末装置Tは、後述する第2実施形態から第5実施形態のうちのいずれかの場合、図3(b)に示されているように、PoCサーバに発言権を要求する発言権要求機能13と、ダミーデータを送信するダミーデータ送信機能15とを含んで構成される。
以下、本発明の第1実施形態から第6実施形態について、項を分けて説明する。
(第1実施形態)
本実施形態では、通信端末装置が、アプリケーションに応じてシフトアップ要求を送出する。発言権を取得した通信端末装置Tは、自端末が音声パケットを送出することを把握できる。そこで、事前に、シフトアップ要求を通信端末装置Tから送出してシフトアップを指示する。
このようなシフトアップ処理について、図4を参照して説明する。同図に示されているように、本実施形態では、まず、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部とNWCN内のPoCサーバとの間でFloor request信号/Floor grant信号の授受が行われる(ステップS11)。次に、通信端末装置T内において、PoCアプリケーション部から無線制御部にシフトアップ指示が行われる(ステップS12)。その後、通信端末装置T内の無線制御部からNWRAN内の無線制御装置に向けてシフトアップ要求が送信され、個別チャネルへのシフトアップ処理が行われる(ステップS13)。このシフトアップ要求の送信は、例えばEvent4a信号を送出することによって行われる。すなわち、元々、通信端末装置側で上り用のデータを蓄積するバッファ内のデータ量が閾値を超えた場合には、Event4a信号を送出することになっているので、それを送信すればよい。
本実施形態による通信システムの動作例について図5を参照して説明する。同図は、通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。同図には、通信端末装置T、無線制御装置10、ネットワーク制御装置(以下、NW制御装置と呼ぶ)20、PoCサーバ100について、それぞれの間の信号やデータの授受が示されている。
同図において、通信端末装置TからFloor request信号が送出されると、この信号は無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に入力される(ステップS101)。PoCサーバ100は発言権を許可する場合、Floor grant信号を送信し、この信号はNW制御装置20、無線制御装置10を介して通信端末装置Tに入力される(ステップS102)。
通信端末装置Tは、Floor grant信号を受信することにより、PoCの発言権を取得したことを検出でき、音声を送出できる状態になる(ステップS103)。このため、通信端末装置Tは、無線制御装置10に対してシフトアップ要求を送出する(ステップS104)。本実施形態では、例えば、Event4a信号を送出する。このシフトアップ要求を受取った無線制御装置10は、シフトアップ要求応答を通信端末装置Tに返信する(ステップS105)。その後、無線制御装置10は、音声伝送に最適なチャネルを使用する状態に遷移する(ステップS106)。本例では、共通チャネルを使用している状態から個別チャネルを使用している状態に切り替える。
その後、通信端末装置Tが音声パケットを送信すると、その音声パケットは、個別チャネルによって、無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に送信される(ステップS107)。
以上のようにシフトアップ制御を行った場合の作用について、図6を参照して説明する。同図は、音声信号、発言権制御信号が、個別チャネル、共通チャネルのいずれで送信されるかを示す図である。同図の横軸は時間の経過を示し、同図の縦軸はデータ量を示している。
同図に示されているように、音声信号を送信する場合は、上述したように通信端末装置Tからシフトアップ要求が送出されてシフトアップされるため、個別チャネルが用いられる。その後、発言権制御信号を送信する場合には、上述とは逆にシフトダウンされるため、共通チャネルが用いられる。その後再び音声信号を送信する場合は、上述したようにシフトアップされるため、個別チャネルが用いられる。以下、同様に、音声信号を送信する場合にのみ、シフトアップされるため、ネットワークリソースの浪費を回避しつつ音質品質を確保することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、シフトアップできるデータ量のダミーデータを、通信端末装置側から送信することにより、シフトアップ処理を行う。
このようなシフトアップ処理について、図7を参照して説明する。同図に示されているように、本実施形態では、まず、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部とNWCN内のPoCサーバとの間でFloor request信号/Floor grant信号の授受が行われる(ステップS21)。次に、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部からNWCN内のPoCサーバに向けて大容量のダミーデータが送信される(ステップS22)。このダミーデータは、音声品質に影響を与えない信号によって送信される。例えば、周知のPingやSIPを利用して送信される。ダミーデータのデータ量は、例えば数kByteである。
このダミーデータは、NWRAN内の無線制御装置に設けられているバッファを経由するため、その蓄積データ量が閾値に達し、個別チャネルへのシフトアップ処理が行われる(ステップS23)。
ここで、無線制御装置には上りパケット蓄積用バッファ、下りパケット蓄積用バッファが設けられており、いずれか一方のバッファが閾値を超えた場合に、上りパケット、下りパケットの両方についてシフトアップ処理を行う。
この無線制御装置10内のバッファの構成例について図8(a)を参照して説明する。同図(a)において、バッファBFには、送信すべきデータが順に入力されて蓄積され、その蓄積された順序で出力される。このバッファBFを構成するメモリ空間の予め定められた位置には出力端子Th1が設けられている。バッファBFに蓄積されているデータ量が少ない場合は、出力端子Th1から信号が出力されることは無い。一方、ダミーデータが送信されることによってバッファBFに蓄積されているデータ量が増加し、予め定められている閾値に達すると、出力端子Th1から信号が出力され、この信号をトリガとして、シフトアップ処理が行われる。
本実施形態による通信システムの動作例について図9を参照して説明する。同図は、通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。同図には、通信端末装置T、無線制御装置10、NW制御装置20、PoCサーバ100について、それぞれの間の信号やデータの授受が示されている。
同図において、通信端末装置TからFloor request信号が送出されると、この信号は無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に入力される(ステップS201)。PoCサーバ100は発言権を許可する場合、Floor grant信号を送信し、この信号はNW制御装置20、無線制御装置10を介して通信端末装置Tに入力される(ステップS202)。
通信端末装置Tでは、Floor grant信号を受信することにより、PoCの発言権を取得したことを検出でき、音声を送出できる状態になる(ステップS203)。このため、通信端末装置Tは、シフトアップできるデータ量のダミーデータを、PoCサーバ100に向けて送信する(ステップS204)。
このダミーデータが送信されると、無線制御装置10では、バッファのデータ蓄積量が予め定められた閾値を超えるため、音声伝送に最適なチャネルを使用する状態に遷移する(ステップS205)。本例では、共通チャネルを使用している状態から個別チャネルを使用している状態に切り替える。
その後、通信端末装置Tが音声パケットを送信すると、その音声パケットは、個別チャネルによって、無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に送信される(ステップS206)。
以上のようにシフトアップ制御を行った場合の作用について、図10(a)を参照して説明する。同図(a)は、音声信号、発言権制御信号が、個別チャネル、共通チャネルのいずれで送信されるかを示す図である。同図の横軸は時間の経過を示し、同図の縦軸はデータ量を示している。
同図に示されているように、音声信号を送信する場合は、その直前にダミーデータが送信される。このため、バッファの蓄積データ量が予め定められた閾値TH1を超えることになり、上述したようにシフトアップされるので、個別チャネルが用いられる。このダミーデータはシフトアップされるまでの短時間だけ送信されるのであり、ネットワークリソースへの影響は少ないと考えられる。
その後、発言権制御信号を送信する場合には、上述とは逆にシフトダウンされるため、共通チャネルが用いられる。その後再び音声信号を送信する場合は、同様にダミーデータが送信されてシフトアップされるため、個別チャネルが用いられる。以下、同様に、ダミーデータを事前に送信することにより、音声信号を送信する場合にのみシフトアップされるため、ネットワークリソースの浪費を回避しつつ音質品質を確保することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、シフトアップできるデータ量のダミーデータを、PoCサーバ側から送信することにより、シフトアップ処理を行う。
このようなシフトアップ処理について、図11を参照して説明する。同図に示されているように、本実施形態では、まず、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部とNWCN内のPoCサーバとの間でFloor request信号/Floor grant信号の授受が行われる(ステップS31)。次に、NWCN内のPoCサーバから通信端末装置T内のPoCアプリケーション部に向けて大容量のダミーデータが送信される(ステップS32)。このダミーデータは、音声品質に影響を与えない信号によって送信される。例えば、周知のSIP Notify信号を利用して送信される。ダミーデータのデータ量は、例えば数kByteである。
このダミーデータは、NWRAN内の無線制御装置に設けられているバッファを経由するため、その蓄積データ量が閾値に達し、個別チャネルへのシフトアップ処理が行われる(ステップS33)。
なお、無線制御装置10内のバッファの構成については、図8(a)を参照して説明した第2実施形態の場合と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態による通信システムの動作例について図12を参照して説明する。同図は、通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。同図には、通信端末装置T、無線制御装置10、NW制御装置20、PoCサーバ100について、それぞれの間の信号やデータの授受が示されている。
同図において、通信端末装置TからFloor request信号が送出されると、この信号は無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に入力される(ステップS301)。PoCサーバ100は発言権を許可する場合、Floor grant信号を送信し、この信号はNW制御装置20、無線制御装置10を介して通信端末装置Tに入力される(ステップS302)。
ここで、PoCサーバ100は、発言権許可のためのFloor grant信号を送信したことにより、通信端末装置Tから音声パケットが送出されると判断できる(ステップS303)。このため、PoCサーバ100は、シフトアップできるデータ量のダミーデータを、通信端末装置Tに向けて送信する(ステップS304)。このダミーデータが送信されると、無線制御装置10では、バッファのデータ蓄積量が予め定められた閾値を超えるため、音声伝送に最適なチャネルを使用する状態に遷移する(ステップS305)。
上記のFloor grant信号を受信することにより、PoCの発言権を取得したことを検出できた通信端末装置Tは、音声を送出できる状態になり、音声パケットを送信する(ステップS306)。その音声パケットは、個別チャネルによって、無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に送信される。
以上のようにシフトアップ制御を行った場合の作用は、図10(a)を参照して説明した第2実施形態の場合と同様である。すなわち、ダミーデータを事前に送信することにより、音声信号を送信する場合にのみシフトアップされるため、ネットワークリソースの浪費を回避しつつ音質品質を確保することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、上記の第2実施形態において、バッファのデータ蓄積量について定められている閾値を変更する。つまり、より低い閾値を設定することにより、シフトアップのために送信するダミーデータのデータ量がより少なくて済むことになる。
この場合、サービス単位で閾値を下げ、PoCサービスの音声パケット送信中は常に閾値が下がった状態になる。このため、発言権取得の際にシフトアップせず、ダミーデータ送信の際にシフトアップするような閾値に設定する必要がある。
このようなシフトアップ処理について、図13を参照して説明する。同図(a)に示されているように、本実施形態では、まず、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部からNWCN内のPoCサーバに向けて発信要求が送信される(ステップS40)。この発信要求を受信したNWCN内のPoCサーバは、NWRAN内の無線制御装置に向けてRAB(Radio Access Bearer)設定によるPoC制御通知を送信する(ステップS41)。この通知を受取ったNWRAN内の無線制御装置では、バッファの閾値についてシフトアップ用の閾値が設定され、その閾値が通信端末装置T内の無線制御部に通知される(ステップS42)。本実施形態では、例えば、100Byte程度の閾値とする。
次に、同図(b)に示されているように、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部とNWCN内のPoCサーバとの間でFloor request信号/Floor grant信号の授受が行われる(ステップS43)。そして、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部からNWCN内のPoCサーバに向けて大容量のダミーデータが送信される(ステップS44)。このダミーデータは、音声品質に影響を与えない信号によって送信される。例えば、周知のPingやSIPを利用して送信される。ダミーデータのデータ量は、例えば数100Byteである。
このダミーデータは、NWRAN内の無線制御装置に設けられているバッファを経由するため、その蓄積データ量が閾値に達し、個別チャネルへのシフトアップ処理が行われる(ステップS45)。
ここで、無線制御装置10内のバッファの構成例について図8(b)を参照して説明する。同図(b)において、バッファBFには、送信すべきデータが順に入力されて蓄積され、その蓄積された順序で出力される。ただし、同図(a)の場合とは異なり、2つの出力端子Th1、Th2が設けられており、さらにそれら出力端子Th1、Th2から導出される信号を入力とするセレクタSELが設けられている。
セレクタSELは、出力端子Th1、Th2から導出される信号のいずれか一方を、閾値設定信号に応じて選択して出力するように構成されている。出力端子Th1からの信号を導出するようにセレクタSELが設定されている場合、同図(a)の場合と同様の動作となる。
一方、出力端子Th2からの信号を導出するようにセレクタSELが設定されている場合、バッファBFに蓄積されているデータ量が、同図(a)の場合よりも少ない閾値に達した段階で出力端子Th2から信号が出力され、この信号がセレクタSELを介して導出される。この信号をトリガとして、シフトアップ処理が行われる。つまり、このセレクタSELは、共通チャネルから個別チャネルへのシフトアップのために定められた閾値を、外部からの指示に従って、より小なる閾値に設定している。
このため、ダミーデータが送信されることによってバッファBFに蓄積されているデータ量が増加し、予め定められている閾値に達するとシフトアップ処理が行われる点で、本実施形態の動作は上記の第2実施形態と同じであるが、閾値を低く設定できるため、送信すべきダミーデータのデータ量が第2実施形態の場合よりも少なくて済む。このように、より少ない量のダミーデータを事前に送信することにより、音声信号を送信する場合にのみシフトアップされるため、ネットワークリソースの浪費をさらに軽減しつつ音質品質を確保することができる。
本実施形態による通信システムの動作例について図14を参照して説明する。同図は、通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。同図には、通信端末装置T、無線制御装置10、NW制御装置20、PoCサーバ100について、それぞれの間の信号やデータの授受が示されている。
同図において、通信端末装置Tが発信要求を送信すると(ステップS401)、その要求は無線制御装置10、NW制御装置20を介して、PoCサーバ100に入力される(ステップS402、S402、S403)。この要求を受取ったPoCサーバ100は、シフトアップさせるための閾値を検索する(ステップS404)。この検索によって得られた閾値データを含む発信要求応答をPoCサーバ100が送信すると、その応答はNW制御装置20を介して無線制御装置10に入力される(ステップS405、S406)。ここで、無線制御装置10は、シフトアップするための閾値を設定し(ステップS407)、さらに上記発信要求応答を通信端末装置Tに向けて送信する(ステップS408)。この発信要求応答を受取った通信端末装置TはPoC通信可能な状態になる。
その後、通信端末装置TからFloor request信号が送出されると、この信号は無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に入力される(ステップS409)。PoCサーバ100は発言権を許可する場合、Floor grant信号を送信し、この信号はNW制御装置20、無線制御装置10を介して通信端末装置Tに入力される(ステップS410)。
通信端末装置Tでは、Floor grant信号を受信することにより、PoCの発言権を取得したことを検出でき、音声を送出できる状態になる(ステップS411)。このため、通信端末装置Tは、発信要求応答によって受取った閾値データを超えるデータ量(つまり、設定されたシフトアップ閾値を超えるデータ量)のダミーデータを、PoCサーバ100に向けて送信する(ステップS412)。
このダミーデータが送信されると、無線制御装置10では、バッファのデータ蓄積量が設定された閾値を超えるため、音声伝送に最適なチャネルを使用する状態に遷移する(ステップS413)。本例では、共通チャネルを使用している状態から個別チャネルを使用している状態に切り替える。
その後、通信端末装置Tが音声パケットを送信すると、その音声パケットは、個別チャネルによって、無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に送信される(ステップS414)。
以上のようにシフトアップ制御を行った場合の作用について、図10(b)を参照して説明する。同図(b)は、音声信号、発言権制御信号が、個別チャネル、共通チャネルのいずれで送信されるかを示す図である。同図の横軸は時間の経過を示し、同図の縦軸はデータ量を示している。
同図に示されているように、音声信号を送信する場合は、その直前にダミーデータが送信される。このため、バッファの蓄積データ量が予め定められた閾値TH2を超えることになり、上述したようにシフトアップされるので、個別チャネルが用いられる。このとき、図10(a)を参照して説明した場合と異なるのは、閾値TH2が上記図10(a)中の閾値TH1よりも小さい値に設定されていることである。すなわち、TH2<TH1である。このため、本実施形態においてシフトアップさせるために送信されるダミーデータのデータ量は、図10(a)を参照して説明した第2実施形態の場合よりも少なくて済むことになる。
その後、発言権制御信号を送信する場合には、上述とは逆にシフトダウンされるため、共通チャネルが用いられる。その後再び音声信号を送信する場合は、同様に、第2実施形態の場合よりも少ない量のダミーデータが送信されてシフトアップされるため、個別チャネルが用いられる。以下、同様に、より少ない量のダミーデータを事前に送信することにより、音声信号を送信する場合にのみシフトアップされるため、ネットワークリソースの浪費をさらに軽減しつつ音質品質を確保することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、上記の第3実施形態において、バッファのデータ蓄積量について定められている閾値を変更する。つまり、より低い閾値を設定することにより、シフトアップのために送信するダミーデータのデータ量がより少なくて済むことになる。
このようなシフトアップ処理について、図15を参照して説明する。同図(a)に示されているように、本実施形態では、まず、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部からNWCN内のPoCサーバに向けて発信要求が送信される(ステップS50)。この発信要求を受信したNWCN内のPoCサーバは、NWRAN内の無線制御装置に向けてRAB設定によるPoC制御通知を送信する(ステップS51)。この通知を受取ったNWRAN内の無線制御装置では、バッファの閾値についてシフトアップ用の閾値が設定され、その閾値が通信端末装置T内の無線制御部に通知される(ステップS52)。本実施形態では、例えば、100Byte程度の閾値とする。
次に、同図(b)に示されているように、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部とNWCN内のPoCサーバとの間でFloor request信号/Floor grant信号の授受が行われる(ステップS53)。そして、NWCN内のPoCサーバから通信端末装置T内のPoCアプリケーション部に向けて大容量のダミーデータが送信される(ステップS54)。このダミーデータは、音声品質に影響を与えない信号によって送信される。例えば、周知のSIP Notify信号を利用して送信される。ダミーデータのデータ量は、例えば数100Byteである。
このダミーデータは、NWRAN内の無線制御装置に設けられているバッファを経由するため、その蓄積データ量が閾値に達し、個別チャネルへのシフトアップ処理が行われる(ステップS55)。
なお、無線制御装置10内のバッファの構成については、図8(b)を参照して説明した第4実施形態の場合と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態による通信システムの動作例について図16を参照して説明する。同図は、通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。同図には、通信端末装置T、無線制御装置10、NW制御装置20、PoCサーバ100について、それぞれの間の信号やデータの授受が示されている。
同図において、通信端末装置Tが発信要求を送信すると(ステップS501)、その要求は無線制御装置10、NW制御装置20を介して、PoCサーバ100に入力される(ステップS502、S502、S503)。この要求を受取ったPoCサーバ100は、シフトアップさせるための閾値を検索する(ステップS504)。この検索によって得られた閾値データを含む発信要求応答をPoCサーバ100が送信すると、その応答はNW制御装置20を介して無線制御装置10に入力される(ステップS505、S506)。ここで、無線制御装置10は、シフトアップするための閾値を設定し(ステップS507)、さらに上記発信要求応答を通信端末装置Tに向けて送信する(ステップS508)。この発信要求応答を受取った通信端末装置TはPoC通信可能な状態になる。
その後、通信端末装置TからFloor request信号が送出されると、この信号は無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に入力される(ステップS509)。PoCサーバ100は発言権を許可する場合、Floor grant信号を送信し、この信号はNW制御装置20、無線制御装置10を介して通信端末装置Tに入力される(ステップS510)。
ここで、PoCサーバ100は、発言権許可のためのFloor grant信号を送信したことにより、通信端末装置Tから音声パケットが送出されると判断できる(ステップS511)。このため、PoCサーバ100は、シフトアップできるデータ量のダミーデータを、通信端末装置Tに向けて送信する(ステップS512)。このダミーデータが送信されると、無線制御装置10では、バッファのデータ蓄積量が予め定められた閾値を超えるため、音声伝送に最適なチャネルを使用する状態に遷移する(ステップS513)。
上記のFloor grant信号を受信することにより、PoCの発言権を取得したことを検出できた通信端末装置Tは、音声を送出できる状態になり、音声パケットを送信する(ステップS514)。その音声パケットは、個別チャネルによって、無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に送信される。
以上のようにシフトアップ制御を行った場合の作用は、図10(b)を参照して説明した第4実施形態の場合と同様である。すなわち、より少ない量のダミーデータを事前に送信することにより、音声信号を送信する場合にのみシフトアップされるため、ネットワークリソースの浪費をさらに軽減しつつ音質品質を確保することができる。
(第6実施形態)
PoCサーバ100は、発言権取得の管理を行っているので、発言権を取得した通信端末装置Tから音声パケットが送出されることが把握できる。そこで、シフトアップ要求をPoCサーバ装置から送出してシフトアップを指示する。
このようなシフトアップ処理について、図17を参照して説明する。同図に示されているように、本実施形態では、まず、通信端末装置T内のPoCアプリケーション部とNWCN内のPoCサーバとの間でFloor request信号/Floor grant信号の授受が行われる(ステップS61)。次に、NWCN内のPoCサーバからNWRAN内の無線制御装置に向けてシフトアップ要求が送信される(ステップS62)。このシフトアップ要求の送信は、例えばGTP信号、NWMP信号を送出することによって行われる。つまりシグナリング処理によってシフトアップ指示が行われる。これにより、NWRAN内の無線制御装置において、個別チャネルへのシフトアップ処理が行われる(ステップS63)。
本実施形態による通信システムの動作例について図18を参照して説明する。同図は、通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。同図には、通信端末装置T、無線制御装置10、NW制御装置20、PoCサーバ100について、それぞれの間の信号やデータの授受が示されている。
同図において、通信端末装置TからFloor request信号が送出されると、この信号は無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に入力される(ステップS601)。PoCサーバ100は発言権を許可する場合、Floor grant信号を送信し、この信号はNW制御装置20、無線制御装置10を介して通信端末装置Tに入力される(ステップS602)。通信端末装置Tは、Floor grant信号を受信することにより、PoCの発言権を取得したことを検出でき、音声を送出できる状態になる。
ここで、PoCサーバ100は、発言権許可のためのFloor grant信号を送信したことにより、通信端末装置Tから音声パケットが送出されると判断できる(ステップS603)。このため、PoCサーバ100は、無線制御装置10に対してシフトアップ要求を送出する(ステップS604)。本実施形態では、例えば、GTP信号、NWMPと信号を送出する。
このシフトアップ要求は、NW制御装置20を介して無線制御装置10に入力される(ステップS605)。このシフトアップ要求を受取った無線制御装置10は、音声伝送に最適なチャネルを使用する状態に遷移する(ステップS606)。本例では、共通チャネルを使用している状態から個別チャネルを使用している状態に切り替える。
また、無線制御装置10は、シフトアップ要求応答をPoCサーバ100に向けて返信する(ステップS607)。このシフトアップ要求応答は、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に入力される(ステップS608)。
その後、通信端末装置Tが音声パケットを送信すると、その音声パケットは、個別チャネルによって、無線制御装置10、NW制御装置20を介してPoCサーバ100に送信される(ステップS609)。
以上のようにシフトアップ制御を行った場合の作用は、図6を参照して説明した第1実施形態の場合と同様である。すなわち、音声信号を送信する場合にのみ、シフトアップされるため、ネットワークリソースの浪費を回避しつつ音質品質を確保することができる。
(変形例)
上述したダミーデータの代わりに、意味のあるデータを送信してもよい。例えば、リアルタイムで送る必要はない(すなわち、いつ送信してもよい)データ(例えば、音声ではない、テキストデータや画像データ)を送信するという手法も考えられる。具体的には、待ち合わせ場所やお店の地図を示すデータを送信すれば、ネットワークリソースが無駄になることはない。
本発明は、PoC通信サービスにおける音声品質向上に利用することができる。
本発明による通信端末装置、PoCサーバ、無線制御装置を含む通信システムの概略構成を示す図である。 PoCサーバの機能構成例を示す図である。 通信端末装置の機能構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態によるシフトアップ処理を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態によるシフトアップを行った場合の作用を示す図である。 本発明の第2実施形態によるシフトアップ処理を示す概略図である。 無線制御装置内のバッファの構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態による通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態によるシフトアップを行った場合の作用を示す図である。 本発明の第3実施形態によるシフトアップ処理を示す概略図である。 本発明の第3実施形態による通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態によるシフトアップ処理を示す概略図である。 本発明の第4実施形態による通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第5実施形態によるシフトアップ処理を示す概略図である。 本発明の第5実施形態による通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第6実施形態によるシフトアップ処理を示す概略図である。 本発明の第6実施形態による通信システムを構成する各装置の動作を示すシーケンス図である。 通信路が形成されていない状態からPoC通信を開始する場合の処理を示す図である。 Registration処理の状態を示す図である。 Invitation処理の状態を示す図である。 PoC通信を行っている状態において、発言権を取得するための処理を示す図である。 PoC通信を行っている状態において、発言権を取得できなかった場合の処理を示す図である。 PoC通信を行っている状態において、発言権を開放する場合の処理を示す図である。
符号の説明
10 無線制御装置
11 PoCアプリケーション部
12 無線制御部
13 発言権要求機能
14 シフトアップ要求送信機能
15 ダミーデータ送信機能
20 ネットワーク制御装置
100 PoCサーバ
101 発言権許可機能
102 シフトアップ要求送信機能
103 ダミーデータ送信機能
BF バッファ
SEL セレクタ
T 通信端末装置
TA、TB、TC 端末

Claims (5)

  1. 共通チャネルと個別チャネルとを切り替えて使用し、PoC通信サービスの制御を行うPoCサーバに向けてパケットを送信する通信端末装置であって、前記PoCサーバとの信号授受により発言権を取得する発言権取得手段と、前記発言権取得手段による発言権の取得後に、前記共通チャネルから前記個別チャネルへのシフトアップ処理のためのシフトアップ要求を送信するシフトアップ要求送信手段とを含むことを特徴とする通信端末装置。
  2. PoC通信サービスの制御を行うPoCサーバに向けて送信されるパケットが蓄積されるバッファを含む装置を経由して、該PoCサーバにパケットを送信する通信端末装置であって、前記PoCサーバとの信号授受により発言権を取得する発言権取得手段と、前記発言権取得手段による発言権の取得後に、前記バッファの蓄積データ量について定められた閾値を超えるダミーデータを送信するダミーデータ送信手段とを含むことを特徴とする通信端末装置。
  3. PoC通信サービスの提供を受ける通信端末装置に向けて送信されるパケットが蓄積されるバッファを含む装置を経由して、該通信端末装置にパケットを送信するPoCサーバであって、前記通信端末装置との信号授受により発言権を許可する発言権許可手段と、前記発言権許可手段による発言権の許可後に、前記バッファの蓄積データ量について定められた閾値を超えるダミーデータを送信するダミーデータ送信手段とを含むことを特徴とするPoCサーバ。
  4. PoC通信サービスの提供を受ける通信端末装置に向けて送信されるパケットが蓄積されるバッファを含む装置を経由して、該通信端末装置にパケットを送信するPoCサーバであって、前記通信端末装置との信号授受により発言権を許可する発言権許可手段と、前記発言権許可手段による発言権の許可後に、前記共通チャネルから前記個別チャネルへのシフトアップ処理のためのシフトアップ要求を送信するシフトアップ要求送信手段とを含むことを特徴とするPoCサーバ。
  5. PoC通信サービスの制御を行うPoCサーバと前記PoC通信サービスの提供を受ける通信端末装置との間で送受信されるパケットが蓄積されるバッファを含む無線制御装置であって、前記バッファの蓄積データ量について、前記共通チャネルから前記個別チャネルへのシフトアップのために定められた閾値を、外部からの指示に従ってより小なる閾値に設定するための閾値設定手段を含むことを特徴とする無線制御装置。
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