JP2007266102A - 熱電変換モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】高温流体、低温流体との流体境膜による熱抵抗が存在しても高い発電出力を得ることが可能な熱電変換モジュールを提供する。
【解決手段】高温側に配置される第1絶縁性導熱板と、第1絶縁性導熱板上に交互に配置された柱状をなす複数のp型、n型の半導体熱電変換部材と、各半導体熱電変換部材を挟んで第1絶縁性導熱板と対向して低温側に配置された第2絶縁性導熱板と、第1絶縁性導熱板と各半導体熱電変換部材の間、および第2絶縁性導熱板と各半導体熱電変換部材の間にそれぞれ配置され、p型、n型の半導体熱電変換部材を直列接続する第1電極および第2電極とを備えた熱電変換モジュールであって、平均熱伝導率Kを有するp型、n型の半導体熱電変換部材を用い、第1絶縁性導熱板を熱伝達係数h1の高温流体で加熱し、第2絶縁性導熱板を熱伝達係数h2の低温流体で冷却して発電する際、前記p型、n型の半導体熱電変換部材の高さdを次式 [K(h1-1+h2-1)]/dの値が0.6〜1.7になるように設定する。
【選択図】 図2
【解決手段】高温側に配置される第1絶縁性導熱板と、第1絶縁性導熱板上に交互に配置された柱状をなす複数のp型、n型の半導体熱電変換部材と、各半導体熱電変換部材を挟んで第1絶縁性導熱板と対向して低温側に配置された第2絶縁性導熱板と、第1絶縁性導熱板と各半導体熱電変換部材の間、および第2絶縁性導熱板と各半導体熱電変換部材の間にそれぞれ配置され、p型、n型の半導体熱電変換部材を直列接続する第1電極および第2電極とを備えた熱電変換モジュールであって、平均熱伝導率Kを有するp型、n型の半導体熱電変換部材を用い、第1絶縁性導熱板を熱伝達係数h1の高温流体で加熱し、第2絶縁性導熱板を熱伝達係数h2の低温流体で冷却して発電する際、前記p型、n型の半導体熱電変換部材の高さdを次式 [K(h1-1+h2-1)]/dの値が0.6〜1.7になるように設定する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、熱電変換モジュールに関する。
資源の枯渇が予想される近未来において、エネルギーを有効に利用することは極めて重要な課題であり、種々のシステムが考案されている。その中でも、温度差が取れるシステムとして、ゼーベック効果と呼ばれる熱起電力を発生する熱電変換部材は、今まで排熱として無駄に環境中に捨てられていたエネルギーを回収する手段として期待されている。この熱電変換部材は、p型半導体熱電変換部材とn型半導体熱電変換部材を交互に直列に接続したモジュールとして使用されている。
特許文献1には、熱電変換モジュールを自動車の排気ガスの熱を回収ために利用することが開示されている。温度差を得るため、熱電変換モジュールは一方の絶縁性導熱板が排気ガスで加熱され、他方の絶縁性導熱板が冷却水で冷却される。熱電変換モジュールの電気出力Pは、あらゆる界面での熱抵抗がない場合、次式で表される。
P=α2(Th−Tc)2nS/4ρd
ここで、式中のαはp型、n型の半導体熱電変換部材平均ゼーベック係数、Thは高温流体(廃棄ガス)温度、Tcは低温流体(冷却水)温度、nはp型、n型の半導体熱電変換部材の総数、Sはp型、n型の半導体熱電変換部材の断面積、ρはp型、n型の半導体熱電変換部材の平均抵抗率、dはp型、n型の半導体熱電変換部材の高さを示す。
ここで、式中のαはp型、n型の半導体熱電変換部材平均ゼーベック係数、Thは高温流体(廃棄ガス)温度、Tcは低温流体(冷却水)温度、nはp型、n型の半導体熱電変換部材の総数、Sはp型、n型の半導体熱電変換部材の断面積、ρはp型、n型の半導体熱電変換部材の平均抵抗率、dはp型、n型の半導体熱電変換部材の高さを示す。
前記式から分かるように電気出力Pは、理想的な場合においてp型、n型の熱電変換部材の高さが低いほど大きくなる。しかしながら、現実には高温流体、低温流体が絶縁性導熱板のような固体に接している付近で流体境膜が存在し、大きな熱抵抗になる。したがって、前記式に示す電気出力Pとは半導体熱電変換部材の高さdの関係が成り立たなくなる。
特開2002−325470
本発明は、高温流体、低温流体との流体境膜による熱抵抗が存在しても高い発電出力を得ることが可能な熱電変換モジュールを提供することを目的とする。
本発明によると、高温側に配置される第1絶縁性導熱板と、
前記第1絶縁性導熱板上に交互に配置された柱状をなす複数のp型、n型の半導体熱電変換部材と、
前記各半導体熱電変換部材を挟んで前記第1絶縁性導熱板と対向して低温側に配置された第2絶縁性導熱板と、
前記第1絶縁性導熱板と前記各半導体熱電変換部材の間、および前記第2絶縁性導熱板と前記各半導体熱電変換部材の間にそれぞれ配置され、前記p型、n型の半導体熱電変換部材を直列接続する第1電極および第2電極とを備えた熱電変換モジュールであって、
平均熱伝導率Kを有する前記p型、n型の半導体熱電変換部材を用い、前記第1絶縁性導熱板を熱伝達係数h1の高温流体で加熱し、前記第2絶縁性導熱板を熱伝達係数h2の低温流体で冷却して発電する際、前記p型、n型の半導体熱電変換部材の高さdを次式(1)
[K(h1-1+h2-1)]/d …(1)
の値が0.6〜1.7になるように設定することを特徴とする熱電変換モジュールが提供される。
前記第1絶縁性導熱板上に交互に配置された柱状をなす複数のp型、n型の半導体熱電変換部材と、
前記各半導体熱電変換部材を挟んで前記第1絶縁性導熱板と対向して低温側に配置された第2絶縁性導熱板と、
前記第1絶縁性導熱板と前記各半導体熱電変換部材の間、および前記第2絶縁性導熱板と前記各半導体熱電変換部材の間にそれぞれ配置され、前記p型、n型の半導体熱電変換部材を直列接続する第1電極および第2電極とを備えた熱電変換モジュールであって、
平均熱伝導率Kを有する前記p型、n型の半導体熱電変換部材を用い、前記第1絶縁性導熱板を熱伝達係数h1の高温流体で加熱し、前記第2絶縁性導熱板を熱伝達係数h2の低温流体で冷却して発電する際、前記p型、n型の半導体熱電変換部材の高さdを次式(1)
[K(h1-1+h2-1)]/d …(1)
の値が0.6〜1.7になるように設定することを特徴とする熱電変換モジュールが提供される。
本発明によれば、高温流体、低温流体との流体境膜による熱抵抗が存在してもp型、n型の半導体熱電変換部材の高さを最適化することにより高い発電出力を得ることが可能な熱電変換モジュールを提供できる。
以下、本発明の実施形態に係る熱電変換モジュールを図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る熱電変換モジュールを示す斜視図、図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
高温側の第1絶縁性導熱板1、低温側の第2絶縁性導熱板2は、互いに対向して配置されている。これらの絶縁性導熱板1,2は、例えば窒化珪素、窒化アルミニウムのようなセラミックから作られることが好ましい。柱状(例えば四角柱状)をなす複数のp型、n型の半導体熱電変換部材3,4は、前記第1、第2の絶縁性導熱板1,2間にその板面に沿って交互、例えば市松状に配置されている。p型、n型の半導体熱電変換部材3,4は、四角柱状に限らず、三角柱状、五角柱状のような多角柱状、または円柱状であってもよい。また、各p型、n型の半導体熱電変換部材3,4は例えばハーフホイスラー系材料、スクッテルダイト系材料、ビスマス−テルル系材料、シリコン−ゲルマニウム系材料により作ることができる。
複数の第1電極5は、前記複数のp型、n型の半導体熱電変換部材3,4の配列側の前記第1絶縁性導熱板1表面に形成され、前記第1絶縁性導熱板1側で隣接する前記p型、n型の半導体熱電変換部材3,4の端面と例えばAg系の活性ろうを介してそれぞれ接合、接続されている。複数の第2電極6は、前記複数のp型、n型の半導体熱電変換部材3,4の配列側の前記第2絶縁性導熱板2表面に形成され、前記第2絶縁性導熱板2側で隣接する前記p型、n型の半導体熱電変換部材3,4の端面と前記第1電極5とともに電気的に直列接続されるように例えばAg系の活性ろうを介してそれぞれ接合、接続されている。すなわち、複数の第1電極5は第1絶縁性導熱板1と各半導体熱電変換部材3,4の間に配置され、複数の第2電極6は第2絶縁性導熱板2と各半導体熱電変換部材3,4の間に配置され、これら第1、第2の電極5,6によりp型、n型の半導体熱電変換部材3,4を直列接続している。
このような熱電変換モジュールにおいて、平均熱伝導率Kを有するp型、n型の半導体熱電変換部材3,4を用い、第1絶縁性導熱板1を熱伝達係数h1の高温流体F1で加熱し、第2絶縁性導熱板2を熱伝達係数h2の低温流体F2で冷却して発電する際、前記p型、n型の半導体熱電変換部材3,4の高さd(図2図示)を次式(1)
[K(h1-1+h2-1)]/d …(1)
の値が0.6〜1.7になるように設定する。
[K(h1-1+h2-1)]/d …(1)
の値が0.6〜1.7になるように設定する。
前記各流体の熱伝達係数は、以下のようにして求められる。熱伝達係数hに熱交換器の代表長さLを乗じ、流体の熱伝導率λで除すと、無次元数になる。これをヌッセルト数と言いNuで表す。McAdamsによりNu数は次式(2)で表されることが明らかにされている(八田四郎次、前田四郎;“化学工学概論 新版”p76、共立出版株式会社、1981参照)。
Nu=0.0225・Re・Pr …(2)
前記式(2)のReは、レイノルズ数であり、uを流体の流速、mを流体の密度、μを粘度とすると、Reは次式(3)で表される。
前記式(2)のReは、レイノルズ数であり、uを流体の流速、mを流体の密度、μを粘度とすると、Reは次式(3)で表される。
Re=Lum/μ …(3)
前記式(2)のPrはプラントル数であり、Cを流体の定圧比熱とすると、Prは次式(4)で表される。
前記式(2)のPrはプラントル数であり、Cを流体の定圧比熱とすると、Prは次式(4)で表される。
Pr=Cμ/λ …(4)
以上の式(2)〜式(4)より流体の熱伝達率hは、熱交換器の形状、流体の流速、密度、粘度、定圧比熱、熱伝導率から求めることができる。
以上の式(2)〜式(4)より流体の熱伝達率hは、熱交換器の形状、流体の流速、密度、粘度、定圧比熱、熱伝導率から求めることができる。
前記各半導体熱電変換部材の高さdの設定において、前記式(1)の値が0.6〜1.7を外れると、高い発電出力を得ることが困難になる。前記各半導体熱電変換部材の高さdの設定において、より好ましい前記式(1)の値は0.7〜1.4である。
以上説明したように実施形態に係る熱電変換モジュールよれば、平均熱伝導率Kを有するp型、n型の半導体熱電変換部材3,4を用い、第1絶縁性導熱板1を熱伝達係数h1の高温流体F1で加熱し、第2絶縁性導熱板2を熱伝達係数h2の低温流体F2で冷却して発電する際、高温流体F1と第1絶縁性導熱板1との流体境膜による熱抵抗および低温流体F2と第2絶縁性導熱板2との流体境膜による熱抵抗がそれぞれ存在しても、前記p型、n型の半導体熱電変換部材3,4の高さdを次式(1)
[K(h1-1+h2-1)]/d …(1)
の値が0.6〜1.7になるように設定する、つまり半導体熱電変換部材3,4の高さを最適化する、ことによって高い発電出力を取り出すことができる。
[K(h1-1+h2-1)]/d …(1)
の値が0.6〜1.7になるように設定する、つまり半導体熱電変換部材3,4の高さを最適化する、ことによって高い発電出力を取り出すことができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
平均熱伝導率2.9W/mK、平均抵抗率1.95Ωcm、平均ゼーベック係数277μV/Kのハーフホイスラー焼結体から切り出した縦横2.7mm、高さ1.0mmの角柱体からなるp型、n型の熱電変換部材144個を用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すように配置して熱電変換モジュールを作製した。なお、第1、第2の絶縁性導熱板としては、熱伝導率が200W/mKの窒化アルミニウムからなる幅
40mm、長さ40mm、厚さ0.5mmのものを用いた。
平均熱伝導率2.9W/mK、平均抵抗率1.95Ωcm、平均ゼーベック係数277μV/Kのハーフホイスラー焼結体から切り出した縦横2.7mm、高さ1.0mmの角柱体からなるp型、n型の熱電変換部材144個を用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すように配置して熱電変換モジュールを作製した。なお、第1、第2の絶縁性導熱板としては、熱伝導率が200W/mKの窒化アルミニウムからなる幅
40mm、長さ40mm、厚さ0.5mmのものを用いた。
同様に高さの異なる熱電変換部材をそれぞれ144個用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すようにそれぞれ配置して19種の熱電変換モジュールを作製した。
次いで、図1、図2に示すように温度500℃、熱伝達係数320W/m2K(=h1)の高温ガスで第1絶縁性導熱板1を加熱し、温度20℃、熱伝達係数3000W/m2K(=h2)の冷却水で第2絶縁性導熱板2を冷却して発電を行った。
前記表1から明らかなように半導体熱電変換部材の高さが10.0mm(A値が1.00)のNo.10の熱電変換モジュールは、最高出力(5.94W)が得られることがわかる。A値が0.6〜1.7の範囲(半導体熱電変換部材の高さが6.0〜16.0mm)のNo.6−16の熱電変換モジュールは、最高出力の95%以上の出力が得られることがわかる。
(実施例2)
実施例1と同様なハーフホイスラー焼結体から切り出した角柱体からなる高さの異なるp型、n型の熱電変換部材を用いて、10種の熱電変換モジュールを作製した。
実施例1と同様なハーフホイスラー焼結体から切り出した角柱体からなる高さの異なるp型、n型の熱電変換部材を用いて、10種の熱電変換モジュールを作製した。
次いで、図1、図2に示すように温度500℃、熱伝達係数670W/m2K(=h1)の高温ガスで第1絶縁性導熱板1を加熱し、温度20℃、熱伝達係数4000W/m2K(=h2)の冷却水で第2絶縁性導熱板2を冷却して発電を行った。
前記表2から明らかなように半導体熱電変換部材の高さが5.0mm(A値が1.00)のNo.5の熱電変換モジュールは、最高出力(11.80W)が得られることがわかる。A値が0.6〜1.7の範囲(半導体熱電変換部材の高さが3.0〜8.0mm)のNo.3−8の熱電変換モジュールは、最高出力の95%以上の出力が得られることがわかる。
(実施例3)
平均熱伝導率2.8W/mK、平均抵抗率1.15Ωcm、平均ゼーベック係数197μV/Kのスクッテルダイト焼結体から切り出した縦横2.7mm、高さ1.0mmの角柱体からなるp型、n型の熱電変換部材144個を用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すように配置して熱電変換モジュールを作製した。なお、第1、第2の絶縁性導熱板は実施例1と同様のものを用いた。
平均熱伝導率2.8W/mK、平均抵抗率1.15Ωcm、平均ゼーベック係数197μV/Kのスクッテルダイト焼結体から切り出した縦横2.7mm、高さ1.0mmの角柱体からなるp型、n型の熱電変換部材144個を用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すように配置して熱電変換モジュールを作製した。なお、第1、第2の絶縁性導熱板は実施例1と同様のものを用いた。
同様に高さの異なる熱電変換部材をそれぞれ144個用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すようにそれぞれ配置して14種の熱電変換モジュールを作製した。
次いで、図1、図2に示すように温度500℃、熱伝達係数710W/m2K(=h1)の高温ガスで第1絶縁性導熱板1を加熱し、温度20℃、熱伝達係数4000W/m2K(=h2)の冷却水で第2絶縁性導熱板2を冷却して発電を行った。
前記表3から明らかなように半導体熱電変換部材の高さが8.0mm(A値が1.00)のNo.8の熱電変換モジュールは、最高出力(6.35W)が得られることがわかる。A値が0.6〜1.7の範囲(半導体熱電変換部材の高さが5.0〜13.0mm)のNo.5−13の熱電変換モジュールは、最高出力の95%以上の出力が得られることがわかる。
(実施例4)
実施例3と同様なスクッテルダイト焼結体から切り出した角柱体からなる高さの異なるp型、n型の熱電変換部材を用いて、14種の熱電変換モジュールを作製した。
実施例3と同様なスクッテルダイト焼結体から切り出した角柱体からなる高さの異なるp型、n型の熱電変換部材を用いて、14種の熱電変換モジュールを作製した。
次いで、図1、図2に示すように温度500℃、熱伝達係数410W/m2K(=h1)の高温ガスで第1絶縁性導熱板1を加熱し、温度20℃、熱伝達係数400W/m2K(=h2)の冷却水で第2絶縁性導熱板2を冷却して発電を行った。
前記表4から明らかなように半導体熱電変換部材の高さが14.0mm(A値が1.00)のNo.7の熱電変換モジュールは、最高出力(3.62W)が得られることがわかる。A値が0.6〜1.7の範囲(半導体熱電変換部材の高さが10.0〜22.0mm)のNo.5−11の熱電変換モジュールは、最高出力の95%以上の出力が得られることがわかる。
(実施例5)
平均熱伝導率1.3W/mK、平均抵抗率1.25Ωcm、平均ゼーベック係数193μV/Kのビスマス−テルル系焼結体から切り出した縦横2.7mm、高さ1.0mmの角柱体からなるp型、n型の熱電変換部材144個を用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すように配置して熱電変換モジュールを作製した。なお、第1、第2の絶縁性導熱板は実施例1と同様のものを用いた。
平均熱伝導率1.3W/mK、平均抵抗率1.25Ωcm、平均ゼーベック係数193μV/Kのビスマス−テルル系焼結体から切り出した縦横2.7mm、高さ1.0mmの角柱体からなるp型、n型の熱電変換部材144個を用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すように配置して熱電変換モジュールを作製した。なお、第1、第2の絶縁性導熱板は実施例1と同様のものを用いた。
同様に高さの異なる熱電変換部材をそれぞれ144個用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すようにそれぞれ配置して11種の熱電変換モジュールを作製した。
次いで、図1、図2に示すように温度200℃、熱伝達係数305W/m2K(=h1)の高温ガスで第1絶縁性導熱板1を加熱し、温度20℃、熱伝達係数2000W/m2K(=h2)の冷却水で第2絶縁性導熱板2を冷却して発電を行った。
前記表5から明らかなように半導体熱電変換部材の高さが6.0mm(A値が1.00)のNo.6の熱電変換モジュールは、最高出力(1.05W)が得られることがわかる。A値が0.6〜1.7の範囲(半導体熱電変換部材の高さが4.0〜10.0mm)のNo.4−10の熱電変換モジュールは、最高出力の95%以上の出力が得られることがわかる。
(実施例6)
平均熱伝導率5.3W/mK、平均抵抗率1.27Ωcm、平均ゼーベック係数190μV/Kのシリコン−ゲルマニウム系焼結体から切り出した縦横2.7mm、高さ1.0mmの角柱体からなるp型、n型の熱電変換部材144個を用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すように配置して熱電変換モジュールを作製した。なお、第1、第2の絶縁性導熱板は実施例1と同様のものを用いた。
平均熱伝導率5.3W/mK、平均抵抗率1.27Ωcm、平均ゼーベック係数190μV/Kのシリコン−ゲルマニウム系焼結体から切り出した縦横2.7mm、高さ1.0mmの角柱体からなるp型、n型の熱電変換部材144個を用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すように配置して熱電変換モジュールを作製した。なお、第1、第2の絶縁性導熱板は実施例1と同様のものを用いた。
同様に高さの異なる熱電変換部材をそれぞれ144個用意し、これらのp型、n型の熱電変換部材を図1、図2に示すようにそれぞれ配置して12種の熱電変換モジュールを作製した。
次いで、図1、図2に示すように温度830℃、熱伝達係数500W/m2K(=h1)の高温ガスで第1絶縁性導熱板1を加熱し、温度30℃、熱伝達係数30W/m2K(=h2)の冷却水で第2絶縁性導熱板2を冷却して発電を行った。
前記表6から明らかなように半導体熱電変換部材の高さが12.0mm(A値が1.00)のNo.6の熱電変換モジュールは、最高出力(9.79W)が得られることがわかる。A値が0.6〜1.7の範囲(半導体熱電変換部材の高さが8.0〜20.0mm)のNo.4−10の熱電変換モジュールは、最高出力の95%以上の出力が得られることがわかる。
1…第1絶縁性導熱板、2…第2絶縁性導熱板、3…p型半導体熱電変換部材、4…n型半導体熱電変換部材、5…第1電極、6…第2電極。
Claims (5)
- 高温側に配置される第1絶縁性導熱板と、
前記第1絶縁性導熱板上に交互に配置された柱状をなす複数のp型、n型の半導体熱電変換部材と、
前記各半導体熱電変換部材を挟んで前記第1絶縁性導熱板と対向して低温側に配置された第2絶縁性導熱板と、
前記第1絶縁性導熱板と前記各半導体熱電変換部材の間、および前記第2絶縁性導熱板と前記各半導体熱電変換部材の間にそれぞれ配置され、前記p型、n型の半導体熱電変換部材を直列接続する第1電極および第2電極とを備えた熱電変換モジュールであって、
平均熱伝導率Kを有する前記p型、n型の半導体熱電変換部材を用い、前記第1絶縁性導熱板を熱伝達係数h1の高温流体で加熱し、前記第2絶縁性導熱板を熱伝達係数h2の低温流体で冷却して発電する際、前記p型、n型の半導体熱電変換部材の高さdを次式(1)
[K(h1-1+h2-1)]/d …(1)
の値が0.6〜1.7になるように設定することを特徴とする熱電変換モジュール。 - 前記p型、n型の半導体熱電変換部材がハーフホイスラー系材料からなることを特徴とする請求項1記載の熱電変換モジュール。
- 前記p型、n型の半導体熱電変換部材がスクッテルダイト系材料からなることを特徴とする請求項1記載の熱電変換モジュール。
- 前記p型、n型の半導体熱電変換部材がビスマス−テルル系材料からなることを特徴とする請求項1記載の熱電変換モジュール。
- 前記p型、n型の半導体熱電変換部材がシリコン−ゲルマニウム系材料からなることを特徴とする請求項1記載の熱電変換モジュール。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
- 2006-03-27 JP JP2006086037A patent/JP2007266102A/ja active Pending
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