JP2007265783A - 直下型バックライト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正面方向の輝度をより一層向上できるとともに、発光面の輝度むらをさらに抑えることができる直下型バックライト装置を提供する。
【解決手段】光源と、反射板と、光拡散板と、光拡散シートとを備える直下型バックライト装置であって、光拡散板の面に、得られた値が最大となる方向に測定した中心線平均粗さ(Ra(max))が3μm〜1,000μmの凹凸構造が形成され、光拡散シートの面に略半球状の凸部が複数形成され、凸部は、その平均外径寸法が40μm以上であり、その外径寸法のばらつきを表す変動係数が20%未満であり、凸部が形成された面において、凸部が単位面積あたりに占める割合である占有率が75%以上であることを特徴とする直下型バックライト装置。
【選択図】 図8

Description

本発明は、直下型バックライト装置に関し、特に、正面方向の輝度をより一層向上できるとともに、発光面の輝度むらを抑えることができる直下型バックライト装置に関する。
従来、液晶ディスプレイ等のディスプレイ装置用のバックライト装置として、光源と、この光源からの光を反射する反射板と、光源からの直射光および反射板からの反射光を拡散照射して発光面となる光拡散板とを備える直下型バックライト装置が広く用いられている。例えば、複数本が並列に配置された線状光源と、この線状光源からの光を反射する反射板と、線状光源からの直射光および反射板からの反射光を拡散照射して発光面となる光拡散板とを備える直下型バックライト装置が広く用いられている。このような直下型バックライト装置では、線状光源の使用本数を増やすことにより、光拡散板の出射面の高輝度化を図ることができる。
しかしながら、直下型バックライト装置では、光源の真上部分の輝度が高くなり、この真上部分から離れるに従って輝度が低くなる傾向にある。このため、発光面に周期的輝度むらが生じることとなり、発光面の輝度均斉度が低下するという問題があった。このため、このような直下型バックライト装置を用いたディスプレイ装置では、その表示画面に表示むらが生じるという問題があった。
そこで、近年では、例えば、縞模様やドット状の光量補正パターンを光拡散板に印刷し、冷陰極管の真上に放射される光量を低減し、冷陰極管間に放射される光量を相対的に増やす手法(特許文献1)や、波型反射板を利用して、反射板からの反射光を線状光源と線状光源の中間に相当する領域へ集める手法(特許文献2)が提案されている。
特開平6−273760号公報 特開2001−174813号公報
しかしながら、特許文献1に示す方法では、光量補正パターンによって光量の一部が遮断されるため、冷陰極管が放射する光量の利用率が低下し、十分な輝度が得られないという問題があった。また、特許文献2に示す方法では、バックライト装置の構成が複雑になるという問題があった。
本発明の目的は、正面方向の輝度をより一層向上できるとともに、発光面の輝度むらをさらに抑えることができる直下型バックライト装置を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく検討した結果、光拡散板として、その表面に所定の凹凸構造を有するものを用い、さらに特定の構造の光拡散シートを設けることにより、直下型バックライト装置での正面方向の輝度をより一層向上できて、かつ輝度むらを抑えることができることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、以下の直下型バックライト装置が提供される。
(1)光源と、この光源からの光を反射する反射板と、前記光源からの直射光および前記反射板からの反射光を拡散照射する光拡散板と、この光拡散板から拡散照射された光の出射方向を調整する光拡散シートとを備える直下型バックライト装置であって、前記光拡散板の少なくともいずれかの面には、得られた値が最大となる方向に測定した中心線平均粗さ(Ra(max))が3μm〜1,000μmの凹凸構造が形成され、前記光拡散シートの少なくともいずれかの面には、略半球状の凸部が複数形成され、前記凸部は、その平均外径寸法が40μm以上であり、かつ、その外径寸法のばらつきを表す変動係数(標準偏差/前記平均外径寸法)が20%未満であり、前記凸部が形成された面において、前記凸部が単位面積あたりに占める割合である占有率が75%以上であることを特徴とする直下型バックライト装置。
(2)前記直下型バックライト装置において、前記光拡散シートを複数備えることを特徴とする直下型バックライト装置。
(3)前記直下型バックライト装置において、前記光拡散板は、矩形状に形成され、前記凹凸構造は、前記矩形状に形成された光拡散板の長手方向と略平行に延びる線状プリズムが複数並んだプリズム条列であり、前記線状プリズムは、当該線状プリズムの短手方向の断面形状が凹状または凸状の多角形であることを特徴とする直下型バックライト装置。
本発明の直下型バックライト装置によれば、正面方向の輝度をより一層向上できるとともに、発光面の輝度むらをさらに抑えることができるという効果がある。
本発明の実施形態に係る直下型バックライト装置について図面を参照して説明する。
図7及び図8は、本発明の第1実施形態に係る直下型バックライト装置を模式的に示す図である。本実施形態の直下型バックライト装置は、並列配置された複数本の線状光源2と、線状光源2からの光を反射する反射板3と、線状光源2からの直射光及び反射板3からの反射光を拡散照射する光拡散板1と、光拡散板1から拡散照射された光の出射方向を調整する光拡散シート104とを備えている。各部材の図示のため、光拡散シート104は図7においては示さず図8のみに示している。
本発明において光源は、図7に示す線状光源に限定されず、点状の光源などであってもよいが、線状光源を好ましく採用することができる。線状光源2の形状としては、直線状に加えて、平行な2本の管が一つの略半円でつながれ一本になったU字状、平行な3本の管が二つの略半円でつながれ一本になったN字状、および平行な4本の管が三つの略半円でつながれ一本になったW字状を挙げることができる。
本発明において、隣接する光源の中心間の距離(図7の例においては線状光源2間の距離aに相当)は、15mm〜150mmであることが好ましく、20mm〜100mmであることがより好ましい。前記距離を上記範囲とすることにより、直下型バックライト装置の消費電力を低減できるとともに、当該装置の組み立てが容易になり、かつ発光面の輝度むらを抑えることができる。
光源が線状光源である場合において、その本数は、特に限定されない。例えば、本発明の直下型バックライト装置を32インチの液晶表示装置に用いる場合には、線状光源の数としては、例えば、16本、14本、12本、8本等の偶数本や、奇数本とすることができる。
反射板3の材質としては、白色または銀色に着色された樹脂、および金属等を用いることができ、軽量化の観点から樹脂が好ましい。また、反射板3の色は、輝度均斉度を向上できる観点から白色であることが好ましいが、輝度と輝度均斉度を高度にバランスさせるため、白色と銀色とを混合してもよい。
光拡散板1は、入射光を拡散照射する板材である。
光拡散板を構成する材質としては、ガラス、混合しにくい2種以上の樹脂の混合物、透明樹脂に光拡散剤を分散させたもの、および1種類の透明樹脂等を用いることができる。これらの中で、軽量であること、成形が容易であることから樹脂が好ましく、輝度向上が容易である点からは1種類の透明樹脂が好ましく、全光線透過率とヘーズの調整が容易である点からは透明樹脂に光拡散剤を分散させたものが好ましい。
前記透明樹脂とは、JIS K7361−1に基づいて、両面平滑な2mm厚の板で測定した全光線透過率が70%以上の樹脂のことであり、例えば、ポリエチレン、プロピレン−エチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、芳香族ビニル単量体と低級アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体、ポリエチレンテレフタレート、テレフタル酸−エチレングリコール−シクロヘキサンジメタノール共重合体、ポリカーボネート、アクリル樹脂、および脂環式構造を有する樹脂などを挙げることができる。なお、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸のことである。
これらの中でも、透明樹脂としては、ポリカーボネート、ポリスチレン、芳香族ビニル単量体を10%以上含有する芳香族ビニル系単量体と低級アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合体、および脂環式構造を有する樹脂等の吸水率が0.25%以下である樹脂が、吸湿による変形が少ないので、反りの少ない大型の光拡散板を得ることができる点で好ましい。
脂環式構造を有する樹脂は、流動性が良好であり、大型の光拡散板を効率よく製造できる点でより好ましい。脂環式構造を有する樹脂と光拡散剤の混合物は、光拡散板に必要な高透過性と高拡散性とを兼ね備え、色度が良好なので、好適に用いることができる。
脂環式構造を有する樹脂は、主鎖および/または側鎖に脂環式構造を有する樹脂である。機械的強度、耐熱性などの観点から、主鎖に脂環式構造を含有する樹脂が特に好ましい。脂環式構造としては、飽和環状炭化水素(シクロアルカン)構造、および不飽和環状炭化水素(シクロアルケン、シクロアルキン)構造などを挙げることができる。機械的強度、耐熱性などの観点から、シクロアルカン構造およびシクロアルケン構造が好ましく、中でもシクロアルカン構造が最も好ましい。脂環式構造を構成する炭素原子数は、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲であるときに、機械的強度、耐熱性及び光拡散板の成形性の特性が高度にバランスされ、好適である。
脂環式構造を有する樹脂中の脂環式構造を有する繰り返し単位の割合は、使用目的に応じて適宜選択すればよいが、通常50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上である。脂環式構造を有する繰り返し単位の割合が過度に少ないと、耐熱性が低下し好ましくない。なお、脂環式構造を有する樹脂中における脂環式構造を有する繰り返し単位以外の繰り返し単位は、使用目的に応じて適宜選択される。
脂環式構造を有する樹脂の具体例としては、(1)ノルボルネン単量体の開環重合体及びノルボルネン単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環共重合体、並びにこれらの水素添加物、ノルボルネン単量体の付加重合体及びノルボルネン系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との付加共重合体などのノルボルネン重合体;(2)単環の環状オレフィン重合体及びその水素添加物;(3)環状共役ジエン重合体及びその水素添加物;(4)ビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体及びビニル脂環式炭化水素系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との共重合体、並びにこれらの水素添加物、ビニル芳香族単量体の重合体の芳香環の水素添加物及びビニル芳香族単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との共重合体の芳香環の水素添加物などのビニル脂環式炭化水素重合体;などを挙げることができる。
これらの中でも、耐熱性、機械的強度等の観点から、ノルボルネン重合体およびビニル脂環式炭化水素重合体が好ましく、ノルボルネン単量体の開環重合体水素添加物、ノルボルネン単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環共重合体水素添加物、ビニル芳香族単量体の重合体の芳香環の水素添加物及びビニル芳香族単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との共重合体の芳香環の水素添加物がさらに好ましい。
前記光拡散剤は、光線を拡散させる性質を有する粒子であり、無機フィラーと有機フィラーとに大別できる。無機フィラーとしては、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、マグネシウムシリケート、およびこれらの混合物を挙げることができる。有機フィラーとしては、アクリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリシロキサン樹脂、メラミン樹脂、およびベンゾグアナミン樹脂等を挙げることができる。これらの中でも、有機フィラーとしては、ポリスチレン樹脂、ポリシロキサン樹脂、およびこれらの架橋物からなる微粒子が、高分散性、高耐熱性、成形時の着色(黄変)がない点で好ましく、これらの中でも、より耐熱性に優れる点でポリシロキサン樹脂の架橋物からなる微粒子がより好ましい。
前記光拡散剤の形状としては、例えば、球状、立方状、針状、棒状、紡錘形状、板状、鱗片状、および繊維状などを挙げることができ、これらの中でも、光の拡散方向を等方的にできる点で球状が好ましい。前記光拡散剤は、透明樹脂内に均一に分散された状態で使用される。
透明樹脂に分散させる光拡散剤の割合は、光拡散板の厚みや、線状光源の間隔などに応じて適宜選択できるが、通常は、分散物の全光線透過率が60%〜98%となるように光拡散剤の含有量を調整することが好ましく、65%〜95%となるように光拡散剤の含有量を調整することがより好ましい。また、光拡散剤の割合は、ヘーズが20%〜100%となるように光拡散剤の含有量を調整することが好ましく、25%〜100%となるように光拡散剤の含有量を調整することがより好ましい。全光線透過率およびヘーズを上記好適な範囲とすることにより、輝度および輝度均斉度をより向上させることができる。
なお、全光線透過率とは、JIS K7361-1に基づいて、両面平滑な2mm厚みの板で測定した値であり、ヘーズとはJIS K7136により両面平滑な2mm厚みの板で測定した値である。
光拡散板1の厚みは、0.4mm〜5mmであることが好ましく、0.8mm〜4mmであることがより好ましい。光拡散板の厚みを上記好適な範囲とすることにより、自重による撓みを抑えることができるとともに、成形の容易化を図ることができる。
次に、光拡散板1の外形について説明する。
図3は、図7に示す実施態様中の光拡散板1を模式的に示す縦断面図である。図3に示すように、光拡散板1は、線状光源2からの光が入射する光入射面1Aと、光入射面1Aから入射した光を拡散照射する光出射面1Bとを備えている。
光入射面1Aおよび光出射面1Bの少なくともいずれかの面には、得られた値が最大となる方向に測定した中心線平均粗さ(Ra(max))が3μm〜1,000μmである凹凸構造が形成されている。前記凹凸構造は、例えば、断面凹状または凸状の多角形からなる線状プリズムが略平行に複数並んだプリズム条列とすることができる。なお、本実施形態では、前記凹凸構造は光出射面1Bに設けられている。また、前記凹凸構造は、断面凹状または凸状の三角形からなる線状プリズム4(以下、三角プリズム4という場合がある)が互いに隣接し、または間隔をあけて複数並んだプリズム条列5である。図7に示すように、各三角プリズム4は、線状光源2の長手方向と略平行に形成されている。複数の三角プリズム4の断面形状は、すべて略同一の形状である。この際、三角プリズム4を構成する三角形の頂角θ11が60°〜170°であり、かつ同一面内で隣り合う三角プリズム4同士の間隔Pt11が20μm〜700μmであることが好ましい。このような構成により、発光面の輝度むらを抑えることができる。
なお、前記中心線平均粗さRaは、JIS B0601に基づいて、対象面に直角な平面での断面図の曲線から、所定波長より長い成分を位相補償形高域フィルタで除去した粗さ曲線について求めることができ、あるいは、超深度形状測定顕微鏡などを用いて直読することもできる。
本発明において、光拡散板は、前記実施形態には限定されない。例えば、前記実施形態では、光拡散板1の表面に形成された凹凸構造を断面三角形状の三角プリズムを複数有するプリズム条列としたが、前記凹凸構造を下記変形例に示すような形状とすることができる。このような例においても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
<光拡散板 第1変形例>
図9に示すように、光拡散板11は、略平坦な光入射面11Aと、凹凸構造が形成された光出射面11Bとを備えている。光出射面11Bの凹凸構造は、繰り返し単位である凸構造13が複数形成された構造である。各凸構造13は、図10に示すように、3個以上の平面を有する構造であり(図10では、四角錐の凸構造として図示されている)、輝度むら改善の点で、光拡散板11の長辺および短辺とは異なる方向に周期的に配列されることが好ましい。この際、前記周期は、20μm〜700μmであることが好ましく、30μm〜400μmであることがより好ましい。
前記凸構造13は、得られた値が最大となる方向に測定した中心線平均粗さ(Ra(max))が3μm〜1,000μmであり、3μm〜800μmであることが好ましく、4μm〜500μmであることがより好ましい。また、前記凸構造は、光出射面11Bの全体に形成されていてもよいし、光出射面11Bの一部(例えば、光学的に有効な面)にのみ形成されていてもよい。なお、得られた値が最大となる方向とは、隣り合う四角錐の頂点間を通る方向のことである。
前記凸構造としては、例えば、角錐状および角錐台状とすることができる。前記角錐としては、三角錐、四角錐、五角錐、および六角錐等の多角錐とすることができる。前記角錐台としては、三角錐台、四角錐台、五角錐台、六角錐台等の多角錐台とすることができる。このような角錐状または角錐台状とすることにより、正面からずれた位置から観察しても十分な輝度を有する。なお、前記複数の凸構造は、1種類の構造だけからなるものでもよいし、複数種類の構造を組み合わせてなるものとしてもよい。
また、複数の凸構造は、例えば、成形が容易である点から、プリズム条列を構成する線状プリズムの長手方向とは異なる向きにV字状の切り込みを入れて得られる形状とすることができる。この際、前記線状プリズムの形状としては、例えば、断面多角形状等とすることができる。
なお、3個以上の平面を有する凹凸構造としては、前記凸構造と同形状の凹構造としてもよい。この場合、複数の前記凹構造は、例えば、成形が容易である点から、プリズム条列を構成する線状プリズムの長手方向とは異なる向きにV字状の切り込みを入れて得られる凸形状を有する転写部材の当該凸形状を転写して得られるものとすることができる。
図11に示すように、前記凹凸構造において、光拡散板11の厚み方向に平行で、かつ光拡散板の長辺および短辺と平行な断面(図中の線分Aによる断面)では、凸構造13の面13Aに相当する線分には、傾き(X1、X2;度)の異なる2種類の線分が存在する。なお、本発明では、図11のX1に示すように、右上がり、左上がりのいずれの場合であっても、その角度が同じ数値であれば同じ種類のものとする。
このような構成の光拡散板において、傾きX1,X2は、隣接する線状光源の中心間の距離をa(mm)、線状光源の中心と光拡散板11の光入射面との距離をb(mm)として、12.5−11×(b/a)<X1またはX2<85−28.5×(b/a)の関係1を満たすことが好ましい。このような構成により、輝度および輝度均斉度をともに向上できる。
また、前記距離a,bは、それぞれ直下型バックライト装置内で一定の値であることが好ましいが、一定の値でなくてもよい。距離a,bの値が一定でない場合には、前記関係1において、距離a,bが最も小さい値のときに成立するものとする。
前記距離bは、直下型バックライト装置の厚みと輝度均斉度を考慮して設計すればよいが、2mm〜30mmであることが好ましく、3mm〜25mmであることがより好ましい。前記距離bを上記範囲とすることにより、輝度むらを低減でき、かつランプの発光効率の低下を防ぐことができる。あわせて、バックライト全体の厚さを薄くできる。
本変形例1では、繰り返し単位を凸構造としたが、前記凸構造と同様の形状の凹構造であってもよい。この場合には、本変形例1の形状を有する転写部材を用いて、表面形状を転写することにより、繰り返し単位が凹構造の光拡散板を得ることができる。なお、上記好適な構成(例えば、前記関係1を満たすこと等)は、凹凸構造が凹構造である場合についても同様に成り立つことが好ましい。
<光拡散板 第2変形例>
図12に示すように、前記凹凸構造において、前記三角プリズムを、当該三角形を構成する2つの斜面と、前記光入射面に略平行な平面とのなす角度が等しくなるように形成し、三角プリズムの位置が、この三角プリズムに最も近い線状光源2から離れるに従って、前記角度が連続的又は断続的に大きくなるように光拡散板101を構成してもよい。このような構成によれば、発光面において、線状光源2間に対応する部分の輝度を向上させることができ、発光面の輝度均斉度を高めることができる。
<光拡散板 第3変形例>
図13に示すように、前記凹凸構造が、少なくとも4つの面を含んで構成される断面凹状または凸状の多角形からなる線状プリズム(以下、複合プリズムという場合がある)が隣接し、または間隔をあけて並んだ構成である光拡散板102とすることができる。このような構成とすることにより、発光面の輝度均斉度をより一層高めることができる。
前記複合プリズムとしては、少なくとも4つの面のうち、ある2つの面と他の2つの面とが、当該光拡散板の厚み方向および線状プリズムの長手方向を含む平面に対し互いに逆向きに傾斜した構成であることが好ましい。このような構成によれば、適度な間隔で配置された光源の上に、当該複合プリズムを有する光拡散板を配置した際に、発光面では、隣接する光源の間に前記面の数に基づいて光源の像が複数観察されるようになるため、発光面の輝度均斉度を高めることができる。
<光拡散板 第4変形例>
図14に示すように、前記凹凸構造が、光入射面の法線を軸として線対称な、断面凹状又は凸状の多角形からなる線状プリズムを複数有する構成であって、線状プリズムの長手方向に垂直で、かつ光入射面と平行な方向において、線状光源の幅寸法の範囲内に、複数種類の線状プリズムの全種類が含まれた光拡散板103とすることができる。このような構成とすることにより、発光面の輝度均斉度をより一層高めることができる。
本発明の直下型バックライト装置は、前記光源、反射板及び光拡散板に加え、光拡散板から拡散照射された光の出射方向を調整する光拡散シートを備える。
再び図8に示す第1実施態様を参照して説明すると、本実施形態においては、光拡散シート104は、光拡散板1の出射面側に設けられ、光拡散シート104の出射面側に略半球状の凸部105が複数形成されている。第1実施態様においては光拡散シートの出射面側に凸部が形成されているが、本発明の装置においては、光拡散シートの入射面側又は両面に当該凸部が形成されていてもよい。
本発明において、光拡散シートは、光拡散板の面上に1枚のみ設けられてもよく、2枚以上設けられてもよい。また、後述するプリズムシートと組み合わせて設けられてもよい。本発明において、「略半球状」の凸部とは、半球のみならず、円又は楕円の弓形を、その弦の垂直二等分線を軸にして回転させた回転体(例えば図15に示す、半径R154である円の一部である弓形151を、その弦152の垂直二等分線153を回転軸にして回転させた、図16に示す回転体160)又はこれに近似した形状の凸部とすることができる。
光拡散シートのより具体的な例を、図1を参照して説明する。図1に示す光拡散シートは、PETフィルム等の基体フィルム19上に、バインダー樹脂中に球状の微粒子を懸濁させた懸濁液を塗布し、バインダー樹脂を固化させることにより、固化バインダー樹脂層12中に微粒子15を固定させ、樹脂層12上に微粒子15の凸部を形成したものである。図1に示す光拡散シートにおいては、微粒子15が樹脂層12から突出した部分が、略半球状の凸部を構成している。この例においては、凸部の弦の長さDm11が、凸部の外径となる。
本発明の装置において、光拡散シートの材質は特に限定されないが、例えば前記のように基体フィルム、バインダー樹脂及び微粒子を含んで構成する場合、バインダー樹脂としては、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等の光学的透明性を有する樹脂が使用できる。好ましい樹脂としては、耐候性を有しつつ高透明性であるアクリル系樹脂、特に好ましくはアクリルポリウレタン2液硬化タイプのものが挙げられ、樹脂粒子を多量に充填しても強靭な塗膜が得られるよう、架橋密度の高くなるようなOH価の大きいものを使用することが望ましい。
凸部を形成するための球状微粒子としては、アクリル系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子、ナイロン系樹脂粒子、スチレン系樹脂粒子、ポリエチレン系樹脂粒子、ベンゾグアナミン系樹脂粒子、ウレタン系樹脂粒子等が挙げられる。
基体フィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム等の透明プラスチックフィルム、脂環式構造を有する樹脂のフィルム、トリアセチルセルロースフィルム等を使用できる。中でも耐候性や加工適性の観点からポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましく用いられる。
本発明の装置における光拡散シートは、基体フィルム、微粒子及びバインダー樹脂からなるものに限定されない。例えば、バインダー樹脂を固化させた後基体フィルムから剥離してなるものを用いることもできる。また、基体フィルム、微粒子及びバインダー樹脂からなる光拡散シートの形状を型にとり、当該型に樹脂を流し込む等して成形した、図2に示すような一体構造の光拡散シート28を構成してもよい。このような一体構造の光拡散シートの材質は、特に限定されないが、また前記バインダー樹脂に例示した樹脂と同様の材料を用いて構成することができる。
本発明において、光拡散シートの凸部の平均外径寸法は40μm以上であり、好ましくは50μm以上(100μm以下)である。また、その外径寸法のばらつきをしめす変動係数(標準偏差/平均外径寸法)は、20%未満、好ましくは10%未満である。一般に、凸部を表面に有する光拡散シートであって当該凸部の平均外径寸法が大きく且つその変動係数が小さいものは、バックライト装置に組み入れた場合、輝度は向上するが輝度むらはあまり向上しない傾向にある。しかしながら、本発明の装置においては、当該凸部を前記特定の形状とし、さらに特定形状の光拡散板と組み合わせることにより、輝度および輝度むらのいずれもが向上する。
光拡散シートの、前記凸部が形成された面において、前記凸部が単位面積あたりに占める割合である占有率は75%以上、好ましくは85%以上である。ここで、占有率は、光拡散シートをその凸部を有する面に垂直な方向から見た場合において、面中の凸部が占める部分の面積の割合をいう。当該占有率は、光拡散シートの顕微鏡観察などにより、凸部外径寸法と共に容易に測定することができる。また、当該占有率の調整は、前記バインダー樹脂に前記微粒子を添加する割合等を調節することにより、適宜行うことができる。
なお、光拡散シートの両面に前記凸部が形成されている場合は、その各々の面のうち少なくともいずれか一方の面において、上記凸部の形状、外径寸法、その変動係数、及び占有率の条件が全て満たされていれば、本発明の要件を満たし、本発明の効果を得ることができる。また、本発明の装置が複数枚の光拡散シートを備える場合は、少なくともそのいずれか一枚のいずれか一方の面において、上記諸条件が全て満たされていれば、本発明の要件を満たす。
本発明の直下型バックライト装置は、任意に、さらに輝度および輝度均斉度を向上させるための光学部材を適宜備えることができる。このような光学部材としては、例えばプリズムシートを挙げることができる。これらの光学部材は、例えば、光拡散板における光源から遠い側に設けられる。
また、発光面の輝度をより一層向上させる目的で、以下に示す反射型偏光子を配置してもよく、この反射型偏光子を前記光学部材の光源から遠い側に設けることができる。
反射型偏光子としては、ブリュースター角による偏光成分の反射率の差を利用した反射型偏光子(例えば、特表平6-508449号公報に記載のもの);コレステリック液晶による選択反射特性を利用した反射型偏光子;具体的には、コレステリック液晶からなるフィルムと1/4波長板との積層体(例えば、特開平3-45906号公報に記載のもの);微細な金属線状パターンを施工した反射型偏光子(例えば、特開平2-308106号公報に記載のもの);少なくとも2種の高分子フィルムを積層し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、特表平9-506837号公報に記載のもの);高分子フィルム中に少なくとも2種の高分子で形成される海島構造を有し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、米国特許第5,825,543号明細書に記載のもの);高分子フィルム中に粒子が分散し、屈折率異方性による反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、特表平11-509014号公報に記載のもの);高分子フィルム中に無機粒子が分散し、サイズによる散乱能差に基づく反射率の異方性を利用する反射型偏光子(例えば、特開平9-297204号公報に記載のもの);などが使用できる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されない。なお、部及び%は、特に制限のない限り重量基準である。
(実施例1)
透明樹脂として脂環式構造を有する樹脂(日本ゼオン株式会社製、ゼオノア1060R、屈折率1.53)99.7重量部と、光拡散剤としてポリシロキサン系重合体の架橋体の微粒子(GE東芝シリコーン株式会社製、トスパール120)0.3重量部とが混合された組成物のペレットから、図3に模式的に示す、頂角θ11が110度、ピッチPt11が70μmの断面二等辺三角形のプリズムに対応する形状の金型を使用し、射出成形により表面に前述プリズム形状が転写された外形310mm×210mm、厚み約2.0mmの光拡散板1を作製した。
また厚さ100μmのPETフィルムの一方の表面に、下記記載の光拡散板用樹脂溶液を塗布し乾燥することにより光拡散層を積層し光拡散シート1を作製した。光拡散板用樹脂溶液はアクリルポリオール(大日本インキ化学工業株式会社製アクリディックA-807)100重量部に対してアダクト型弾性タイプのヘキサメチレンジイソシアネート(三井武田ケミカル株式会社製デュラネートE−402−90T)をNCO:OH(モル比)=1:1となるように固形分で32重量部添加してバインダー樹脂を調製し、このバインダー樹脂100重量部に対してポリメチルメタクリレート微粒子(粒径55μm,変動係数7%)を380重量部、溶媒として酢酸エチルとメチルエチルケトンの重量比1:1混合液を200重量部混合し、十分に攪拌して塗工液を調製した。完成した拡散シートを超深度顕微鏡(キーエンス社製 VK-9500)で観察すると、粒径の平均値が55.7μm、変動係数が7%、粒子の占有率が79%であった。
次に、内寸幅300mm、奥行き200mm、深さ18mmの開口部を持つ筐体の底面および側面に反射シート(株式会社ツジデン製、製品名RF188)を貼り付けて反射板とし、直径3mm、長さ360mmの冷陰極管8本を、底面から1.5mm離し、中心間距離を25mmとして、開口部長手方方向に平行に、奥行き方向に均等に並列配置し、これにインバーターを接続して作製した照明用装置の上に、前記光拡散板を、そのプリズム条列が冷陰極管と平行で光出射面側に位置するように設置した。この上に、前期光拡散シート1を二枚、偏光板(サンリッツ社製)を一枚載せ、バックライト装置を作製した。
次いで、管電流5.5mAとなるよう冷陰極管を点灯し、二次元色分布測定器(コニカミノルタ社製、機種名CA1500W)を用いて短手方向中心線上で等間隔に100点の輝度を測定し、下記の数式(3)と数式(4)に従って平均輝度Laと輝度均斉度Luを算出したところ、平均輝度は4420cd/m2で、輝度均斉度は1.7であった。また目視観察の結果、冷陰極管は視認されず、画質は良好であった。
平均輝度 La=(L1+L2)/2 数式(3)
輝度均斉度 Lu=((L1−L2)/La)×100 数式(4)
(L1:輝度の上下変動における、輝度極大値の平均)
(L2:輝度の上下変動における、輝度極小値の平均)
輝度均斉度は、輝度の均一性を示す指標であり、この数値が小さい程、輝度の均一性は高い。
(実施例2)
光拡散シートの製造時に、ポリメチルメタクリレート微粒子の配合割合を590重量部とした他は実施例1と同様にし、光拡散シート2を作製した。この完成した光拡散シート2を超深度顕微鏡で観察すると、粒径の平均値が55.7μm、変動係数が7%、粒子の占有率が86%であった。
光拡散シート1に代えてこの光拡散シート2を用いた他は、実施例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4785cd/m2、輝度均斉度は1.8であった。また目視観察の結果、冷陰極管は視認されず、画質は良好であった。
(実施例3)
2枚の光拡散シートのうち1枚をプリズムシート(住友スリーエム株式会社製、BEFIII)に置き換え、光源側からプリズムシート、光拡散シート2の順番に設けた他は、実施例2と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4939cd/m2、輝度均斉度は1.7であった。また目視観察の結果、冷陰極管は視認されず、画質は良好であった。
(実施例4)
光拡散板上のシートを、光源側から順に、市販の拡散シート(株式会社きもと製、188GM−2)、光拡散シート2とした他は、実施例2と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。この市販光拡散シートを超深度顕微鏡で観察すると、粒径の平均値が16.8μm、変動係数が35%、粒子の占有率が72%であった。平均輝度は4609cd/m2、輝度均斉度は1.6であった。また目視観察の結果、冷陰極管は視認されず、画質は良好であった。
(実施例5)
光拡散シートの製造時に、ポリメチルメタクリレート微粒子として粒径70μm、変動係数8%のものを380重量部を用いた他は実施例1と同様にし、光拡散シート3を作製した。この完成した光拡散シート2を超深度顕微鏡で観察すると、粒径の平均値が71μm、変動係数が8%、粒子の占有率が79%であった。
光拡散シート1に代えてこの光拡散シート3を用いた他は、実施例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4445cd/m2、輝度均斉度は1.9であった。また目視観察の結果、冷陰極管は視認されず、画質は良好であった。
(実施例6)
実施例2において得た光拡散シート2に、ニッケルスパッタで電導薄膜を形成し、スルファミン酸ニッケル水溶液中で回転電鋳を行い、厚さ0.5mmの原版を作成した。その原版上に、ポリエチレングリコールジアクリレート(新中村化学 NKエステルA−400)酢酸エチル50%溶液100重量部及び光硬化開始剤としてのイルガキュア907(チバスペシャリティケミカル社商品名)1.5重量部の混合物を塗布し、積算光量450mJ/cm2の紫外線を照射した後に室温で二時間放置して溶剤を除去し、アクリル系樹脂のみの一体物である光拡散シート4を作製した。この完成した光拡散シート4を超深度顕微鏡で観察すると、厚みが150μm、粒径の平均値が55.7μm、変動係数が7%、粒子の占有率が86%であった。
光拡散シート1に代えてこの光拡散シート4を用いた他は、実施例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4762cd/m2、輝度均斉度は1.8であった。また目視観察の結果、冷陰極管は視認されず、画質は良好であった。
(実施例7)
図4〜6に模式的に示すプリズム形状の光拡散板2を得るため、当該プリズム形状に対応する形状の金型を作成した。図4〜6に示す形状は、頂角が90度のバイトによるピッチ70μmの切削を、90度で交差する2方向に行い得られる形状である。図4は当該形状の模式的な上面図であり、図5は図4の点線CS71に沿った縦断面図であり、図6は図4の点線CS72に沿った縦断面図である。切削方向と拡散板の辺とがなす角θ71=θ72は、30°とした。また、図5及び図6に示す断面において、プリズム頂角θ73=θ74=90°であり、ピッチPt71=Pt72=70μmである。
透明樹脂として脂環式構造を有する樹脂(日本ゼオン株式会社製、ゼオノア1060R、屈折率1.53)99.9重量部と、光拡散剤としてポリシロキサン系重合体の架橋体の微粒子(GE東芝シリコーン株式会社製、トスパール120)0.1重量部とが混合された組成物のペレットから、上記金型を使用し、射出成形により表面に前述プリズム形状が転写された外形310mm×210mm、厚み約2.0mmの光拡散板2を作製した。
光拡散板1に代えてこの光拡散板2を用いた他は、実施例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4508cd/m2、輝度均斉度は1.9であった。また目視観察の結果、冷陰極管は視認されず、画質は良好であった。
(比較例1)
透明樹脂として脂環式構造を有する樹脂(日本ゼオン株式会社製、ゼオノア1060R、屈折率1.53)99.2重量部と、光拡散剤としてポリシロキサン系重合体の架橋体の微粒子(GE東芝シリコーン株式会社製、トスパール120)0.8重量部とが混合された組成物のペレットから、プリズム形状のない金型を使用し、射出成形により平板の外形310mm×210mm、厚み約2.0mmの光拡散板3を作製した。
光拡散板1をこの光拡散板3に変え、その上のシートを市販の拡散シート(株式会社きもと製、188GM−2)二枚に代えた他は、実施例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4229cd/m2、輝度均斉度は2.3であった。また目視観察の結果、冷陰極管がぼんやり視認され、画質は悪かった。
(比較例2)
光拡散シートを実施例1で使用した二枚に変えた他は、比較例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4379cd/m2、輝度均斉度は2.6であった。また目視観察の結果、冷陰極管がはっきり視認され、画質は劣悪であった。
(比較例3)
光拡散シートを実施例2で使用した二枚に変えた他は、比較例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4733cd/m2、輝度均斉度は2.7であった。また目視観察の結果、冷陰極管がはっきり視認され、画質は劣悪であった。
(比較例4)
光拡散シートを市販の光拡散シート(株式会社きもと製、188GM−2)二枚に変えた他は、実施例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4242cd/m2、輝度均斉度は1.5であった。また目視観察の結果、冷陰極管は視認されず、画質は良好であった。
(比較例5)
光拡散シートの製造時に、ポリメチルメタクリレート微粒子(粒径50μm,変動係数7%)を32重量部用いた他は実施例1と同様にし、光拡散シート5を作製した。この完成した光拡散シート5を超深度顕微鏡で観察すると、粒径の平均値が51μm、変動係数が7%、粒子の占有率が40%であった。
光拡散シートを前期光拡散シート5二枚に変えた他は、実施例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4032cd/m2、輝度均斉度は2.2であった。また目視観察の結果、冷陰極管がぼんやり視認され、画質は悪かった。
(比較例6)
光拡散板上のシートをプリズムシート(住友スリーエム株式会社製、BEFIII)、市販の光拡散シート(株式会社きもと製、188GM−2)の順番に変えた他は、実施例1と同様に、バックライト装置を作製して、評価を行った。平均輝度は4635cd/m2、輝度均斉度は2.2であった。また目視観察の結果、冷陰極管がぼんやり視認され、画質は悪かった。
本発明の直下型バックライト装置における光拡散シートの一例を模式的に示す縦断面図である。 本発明の直下型バックライト装置における光拡散シートの別の一例を模式的に示す縦断面図である。 本発明の直下型バックライト装置における光拡散板の一例を模式的に示す縦断面図である。 本発明の直下型バックライト装置における光拡散板の別の一例を模式的に示す上面図である。 図4に示す光拡散板の、線CS71に沿った縦断面図である。 図4に示す光拡散板の、線CS72に沿った縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る直下型バックライト装置を模式的に示す斜視図である。 図7に示す装置の縦断面図である。 本発明の第1変形例に係る光拡散板を示す斜視図である。 本発明の第1変形例に係る光拡散板の光出射面の一部を示す斜視図である。 本発明の第1変形例に係る光拡散板の断面図である。 本発明の第2変形例に係る光拡散板を示す斜視図である。 本発明の第3変形例に係る光拡散板を示す斜視図である。 本発明の第4変形例に係る光拡散板を示す斜視図である。 本発明の装置における、光拡散シートの略半球状の凸部の一例を構成する図形を示す概念図である。 本発明の装置における光拡散シートの略半球状の凸部の一例である、図15に示す図形の回転体を示す斜視図である。
符号の説明
1,11,101,102,103 光拡散板
1A,11A 光入射面
1B,11B 光出射面
2 線状光源(蛍光ランプ)
3 反射板
4 線状プリズム(三角プリズム)
5 プリズム条列
12 バインダー樹脂層
13 凸構造
13A 面
15 微粒子
19 基体フィルム
28 光拡散シート
21 ガラス管
22 放電媒体
104 光拡散シート
105 凸部
151 弓形
152 弦
153 回転軸
160 回転体(凸部)
A 長径
a,b 距離
B 短径
P ピッチ
T 高さ
X1,X2 傾き

Claims (3)

  1. 光源と、この光源からの光を反射する反射板と、前記光源からの直射光および前記反射板からの反射光を拡散照射する光拡散板と、この光拡散板から拡散照射された光の出射方向を調整する光拡散シートとを備える直下型バックライト装置であって、
    前記光拡散板の少なくともいずれかの面には、得られた値が最大となる方向に測定した中心線平均粗さ(Ra(max))が3μm〜1,000μmの凹凸構造が形成され、
    前記光拡散シートの少なくともいずれかの面には、略半球状の凸部が複数形成され、
    前記凸部は、その平均外径寸法が40μm以上であり、かつ、その外径寸法のばらつきを表す変動係数(標準偏差/前記平均外径寸法)が20%未満であり、
    前記凸部が形成された面において、前記凸部が単位面積あたりに占める割合である占有率が75%以上であることを特徴とする直下型バックライト装置。
  2. 請求項1に記載の直下型バックライト装置において、
    前記光拡散シートを複数備えることを特徴とする直下型バックライト装置。
  3. 請求項1または2に記載の直下型バックライト装置において、
    前記光拡散板は、矩形状に形成され、
    前記凹凸構造は、前記矩形状に形成された光拡散板の長手方向と略平行に延びる線状プリズムが複数並んだプリズム条列であり、
    前記線状プリズムは、当該線状プリズムの短手方向の断面形状が凹状または凸状の多角形であることを特徴とする直下型バックライト装置。
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