JP2007265625A - 貼り合わせ基板の製造方法、および電気光学装置の製造方法 - Google Patents

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JP2007265625A JP2006084935A JP2006084935A JP2007265625A JP 2007265625 A JP2007265625 A JP 2007265625A JP 2006084935 A JP2006084935 A JP 2006084935A JP 2006084935 A JP2006084935 A JP 2006084935A JP 2007265625 A JP2007265625 A JP 2007265625A
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Abstract

【課題】第1の基板と第2の基板とを、内側に気泡を残すことなく接着剤により貼り合わ
せることのできる貼り合わせ基板の製造方法、および電気光学装置の製造方法を提供する
こと。
【解決手段】4枚の第1の基板2に対して、斜線パターン61、第1の直線パターン61
および第2の直線パターン62を含む塗布パターン60をもって接着剤6を塗布した後、
第1の基板2の表面において、第2の基板3を第1の基板2の一方側端部201から他方
側端部202に向けて傾倒させて第1の基板2と第2の基板3とを前記接着剤6を介して
重ね合わせる。このため、第1の基板2と第2の基板3との間に気泡が残らない。
【選択図】図5

Description

本発明は、第1の基板と第2の基板とを接着剤により貼り合わせた貼り合わせ基板の製
造方法、およびこの製造方法を用いた発光装置に関するものである。
各種の電気光学装置のうち、例えば、有機EL(エレクトロルミネッセンス)装置では
、有機EL素子を備えた複数の画素が基板に形成されている。有機EL素子は、電子注入
電極とホール注入電極とからそれぞれ電子とホールとを発光層に注入し、注入された電子
およびホールを発光中心で再結合させて有機分子を励起状態にし、この有機分子が励起状
態から基底状態へと戻るときに蛍光を発生する。ここで、発光材料である蛍光物質を選択
すれば発光色を変化させることができるので、カラー画像を表示することも可能である。
このような有機EL装置では、液晶装置と同様、30インチを越えるようなものの製造
が検討されているが、その場合には基板も大型化するため、大型の基板上に半導体プロセ
スを利用して上記の各層を形成するには、大型で高価な設備装置を導入する必要があるな
どの問題点がある。
そこで、有機EL素子などを形成し終えた複数枚の基板を接着剤により大型基板と貼り
合わせて貼り合わせ基板を構成し、かかる貼り合わせ基板を用いて電気光学装置を構成す
るすることが提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2001−102171号公報 特開2002−297063号公報
ここで、基板を貼り合わせるには、通常、図7(a)、(b)、(c)に示すように、
例えば、4枚の第1の基板を並べた後、接着剤6を塗布し、しかる後に、大型の第2の基
板(図示せず)を第1の基板の一方側端部201から他方側端部202に向けて傾倒させ
て第1の基板と第2の基板とを接着剤を介して重ね合わせる。その際、接着剤6は、図7
(d)に示すように、第1の基板と第2の基板との間で展開されていく。
しかしながら、図7(a)、(b)、(c)に示すようなパターンで接着剤6を塗布し
た場合、例えば、図7(d)に示すように、接着剤6の展開が位置によって遅れてしまい
、接着剤6が基板間の隅々まで充填される前に第1の基板と第2の基板とが重なって、点
線で囲んだ端部28などに気泡が残ってしまうことがある。このような気泡は、電気光学
装置から光が正常に出射されることを妨げるため、好ましくない。また、図7(a)に示
すようにアスタリスク形状に接着剤6を塗布した場合には、点線で示す領域で接着剤6が
展開されない領域が発生し、気泡が残ってしまう。また、図7(b)に示すようにストラ
イプ状に接着剤6を塗布した場合には、接着剤6が均等に展開される前に回りこみが発生
し、空気の出口が塞がれて気泡が残ってしまう。また、図7(c)に示すようにドット状
に接着剤6を塗布した場合には、端部28まで接着剤6が展開されないという問題点があ
る。このような現象は、複数枚の基板を1枚の基板と貼り合わせる場合にも同様に発生す
る問題点である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、第1の基板と第2の基板とを、内側に気泡を
残すことなく接着剤により貼り合わせることのできる貼り合わせ基板の製造方法、および
電気光学装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、第1の基板と第2の基板とを貼り合せた貼り
合わせ基板の製造方法において、前記第1の基板の表面で線状の塗布パターンを形成する
ように接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記第1の基板の表面において、前記第2の
基板を前記第1の基板の一方側端部から他方側端部に向けて傾倒させて前記第1の基板と
前記第2の基板とを前記接着剤を介して重ね合わせる重ね合わせ工程とを有し、前記塗布
パターンは、前記第1の基板の前記一方側端部から前記他方側端部に向かう仮想の直線に
対して斜め方向に延びた複数の斜線パターンを含み、当該複数の斜線パターンはいずれも
、隣接する斜線パターンの先端部同士が離間していることを特徴とする。
本発明では、接着剤が第1の基板と第2の基板との間で展開されていく際、斜線パター
ンは、貼り合わせ方向およびそれに交差する方向の2方向成分をもって展開されるので、
接着剤が位置にかかわらず、略同等の速度で展開されていく。従って、端部においても第
1の基板と第2の基板との間に接着剤が充填されるので、気泡が残らない。また、斜線パ
ターンの先端部同士が離間しているため、接着剤が第1の基板と第2の基板との間で展開
される際、斜線パターン同士が部分的に繋がっても、空気の出口となるべき隙間が常に確
保されているので、第1の基板と第2の基板との間に気泡が残らない。
本発明は、例えば、前記第1の基板および第2の基板のうちの少なくとも一方が、透光
性基板である場合に適用される。
本発明において、前記塗布パターンは、さらに、前記第1の基板の前記一方側端部で前
記仮想の直線に対して直交する方向に延びた第1の直線パターンを含んでいることが好ま
しい。このように構成すると、第1の基板と第2の基板との貼り合わせの起点となる第1
の基板の一方側端部でも接着剤が隅まで均等に行き渡るので、第1の基板と第2の基板と
の間に気泡が残らない。
本発明において、前記複数の斜線パターンは、例えば、互いに平行に延びている構成を
採用することができる。
本発明において、前記複数の斜線パターンには、前記仮想の直線に対して一方側に傾い
て前記第1の基板の前記他方側端部に向けて延びた複数の第1の斜線パターンと、他方側
に傾いて前記第1の基板の前記他方側端部に向けて延びた複数の第2の斜線パターンとが
含まれている構成を採用することができる。
本発明において、前記複数の第1の斜線パターン同士は互いに平行に延び、前記複数の
第2の斜線パターン同士は互いに平行に延びている構成を採用することができる。
本発明において、前記塗布パターンでは、例えば、前記第1の斜線パターンおよび前記
第2の斜線パターンの基端部同士が接続してなるV字状パターンが前記第1の基板の前記
一方側端部から前記他方側端部に向かって複数、形成されている構成を採用することがで
きる。
本発明において、前記塗布パターンは、前記仮想の直線に平行な第2の直線パターンを
含み、前記複数の第1の斜線パターンおよび前記複数の第2の斜線パターンは、前記第2
の直線パターンの両側で前記第1の基板の前記他方側端部に向けて延びている構成を採用
することが好ましい。このように構成すると、第2の直線パターンから両側に向けては常
に接着剤が十分に供給される。従って、接着剤は、第1の基板と第2の基板との間の隅ま
で確実に展開され、充填される。この場合でも、斜線パターンが第2の直線パターンの両
側に配置されているため、斜線パターンの先端部同士は離間したままである。従って、接
着剤が第1の基板と第2の基板との間で展開される際、斜線パターン同士が部分的に繋が
っても、気泡の出口となるべき隙間が常に確保されているので、第1の基板と第2の基板
との間に気泡が残らない。
本発明は、1枚の第1の基板と、1枚の第2の基板とを貼り合わせる場合に適用できる
。また、複数枚の第1の基板と、1枚の第2の基板とを貼り合わせる場合にも適用できる
。後者の場合、前記第1の基板を面内方向に複数枚、配置する一方、前記接着剤塗布工程
では、当該複数枚の第1の基板の各々に対して前記塗布パターンを形成するように前記接
着剤を塗布し、前記重ね合わせ工程では、前記複数枚の第1の基板に対して1枚の前記第
2の基板を重ね合わせる。
本発明に係る貼り合わせ基板を用いた電気光学装置の製造方法では、前記第1の基板お
よび前記第2の基板の双方が透光性基板から構成され、前記第1の基板は、前記第2の基
板との接着面とは反対側の面に画素が形成されて、当該画素から出射された光が前記第1
の基板および前記第2の基板を透過して出射される構成を採用することができる。
ここで、前記画素は、例えば、自発光素子を含んでいる構成を採用することがある。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明に用いた
各図では、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎
に縮尺を相違させてある。
(有機EL装置の全体構成)
図1(a)、(b)は、本発明の実施の形態1に係るアクティブマトリクス型の有機E
L装置の斜視図、および封止基板を貼る前の状態を示す斜視図である。図2は、図1に示
す有機EL表示装置の電気的構成を示す説明図である。図3は、図1に示す有機EL装置
における画素を拡大して示す断面図である。
図1(a)、(b)において、本形態の有機EL装置1は、いわゆるタイリング技術を
利用した30インチ以上の大型サイズであり、第1の基板2が複数枚(本形態では4枚)
、平面的に配列された状態で大型の第2の基板3に貼り合わされて貼り合わせ基板1′が
構成されている。また、第1の基板2には第2の基板3と反対側の面にガスバリア用の封
止基板4が貼り合わされている。第2の基板3は、第1の基板2の複数枚分よりわずかに
大きい。これに対して、封止基板4は、第1の基板2の複数枚分よりも小さく、第1の基
板2の一方面側21は、一部が封止基板4の端縁から張り出している。従って、第1の基
板2の一方面側21の端部に形成されている端子20の各々に対して、IC70がCOF
実装されたフレキシブル配線基板7を接続することができる。
図2に示すように、本形態の有機EL装置1も、等価回路的には、周知の有機EL装置
と同様、第1の基板2上には複数の走査線131と、走査線131に対して交差する方向
に延びる複数の信号線132と、信号線に並列に延びる複数の電源線133とが配線され
ている。また、走査線131及び信号線132の各交点毎に画素100が形成されている
。信号線132には、例えば、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナロ
グスイッチを含むデータ側駆動回路103が接続されている。また、走査線131にはシ
フトレジスタ及びレベルシフタを含む走査側駆動回路104が接続されている。
図2および図3に示すように、本形態の有機EL装置1の各画素100には、走査線1
31を介して走査信号がゲート電極に供給される画素スイッチング用のTFT123と、
このTFT123を介して信号線132から供給される画像信号を保持する保持容量13
5と、保持容量135によって保持された画像信号がゲート電極に供給される画素スイッ
チング用(駆動用)のTFT124とが形成されている。
このようなTFT123、124などを形成するために、第1の基板2には、ガラス基
板からなる基材上にシリコン酸化膜からなる下地保護膜2cが形成され、この下地保護膜
2c上に低温ポリシリコン膜からなる島状の半導体膜141が形成されている。半導体膜
141にはソース領域141a及びドレイン領域141bが高濃度Pイオン打ち込みによ
って形成され、Pが導入されなかった部分がチャネル領域141cとなっている。下地保
護膜2c及び半導体膜141の表面側にはゲート絶縁膜142が形成され、ゲート絶縁膜
142上にはAl、Mo、Ta、Ti、W等からなるゲート電極143(走査線)が形成
されている。ゲート電極143及びゲート絶縁膜142の表面側には、透明な第1層間絶
縁膜144aと第2層間絶縁膜144bとが形成されている。ゲート電極143は半導体
膜141のチャネル領域141cに対応する位置に設けられている。また、層間絶縁膜1
44a、144bには、半導体膜141のソース、ドレイン領域141a、141bにそ
れぞれ接続されるコンタクトホール145、146が形成されている。第2層間絶縁膜1
44b上には、ITO等からなる透明な画素電極111が所定の形状に形成されている。
画素電極111に対しては、コンタクトホール145を介してTFT124が接続されて
いる。
画素100には、さらに、TFT124を介して電源線133に電気的に接続したとき
に電源線133から駆動電流が流れ込む画素電極(陽極)111と、画素電極111と陰
極12との間に挟み込まれた発光機能層110(有機機能層)とを備えた有機EL素子1
01(自発光素子)が形成されている。
有機機能層110は、例えば、画素電極111上に積層された正孔注入/輸送層110
aと、正孔注入/輸送層110a上に形成された発光層(有機EL層)110bとから構
成されている。なお、発光層110bと陰極との間に電子注入/輸送層が形成される場合
もある。正孔注入/輸送層110aは、正孔を発光層110bに注入する機能を有すると
共に、正孔を正孔注入/輸送層110a内部において輸送する機能を有する。発光層11
0bでは、正孔注入/輸送層110aから注入された正孔と、陰極12の側から注入され
た電子が再結合し、発光が得られる。ここで、多数の画素100は、赤色(R)、緑色(
G)、青色(B)の各色に対応するように構成される場合があり、このような色の対応は
、有機機能層110を構成する材料の種類などによって規定される。
陰極12は、カルシウム層12aとアルミニウム層12bとから構成され、第1の基板
2の端子形成領域を除く略全面に形成されている。アルミニウム層12bは、発光層11
0bから発せられた光を第1の基板2側に反射させるもので、Al膜の他、Ag膜、Al
とAgの積層膜等から構成される場合もある。
本形態の有機EL装置1において、画素100では、画素電極111の周縁部を取り囲
むように隔壁112がバンクとして形成されている。隔壁112は、有機機能層110を
形成する際、インクジェット法(液体吐出法)により吐出、塗布される液状組成物の塗布
領域を規定するものであり、その表面張力によって、液状組成物が均一な厚さで形成され
る。本形態において、隔壁112は、例えば、基板側に位置する無機物バンク層112a
と、無機物バンク層112aの上層に形成された有機物バンク層112bとから構成され
ている。無機物バンク層112aは、例えば、SiO2、TiO2等の無機材料からなる。
有機物バンク層112bは、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等の耐熱性、耐溶媒性のある
レジストから形成されている。
なお、封止基板4は、水や酸素の侵入を防ぐことによって陰極12あるいは有機機能層
110の酸化を防止するものであり、第1の基板2の一方面側21にエポキシ樹脂などと
いった平坦化機能を備えた封止樹脂40を介して貼り合わされている。また、第2の基板
3は第1の基板2の他方面側22に透明な接着剤30を介して貼り合わされている。
このように構成した有機EL装置1において、走査線131が駆動されてTFT123
がオン状態になると、そのときの信号線132の電位が保持容量135に保持され、この
保持容量135の状態に応じて駆動用のTFT124の導通状態が制御される。また、駆
動用のTFT124がオン状態になったとき、そのチャネルを介して電源線133から画
素電極111に電流が流れ、さらに、有機EL素子では、有機機能層110を通じて陰極
12に電流が流れる。そして、このときの電流量に応じて有機機能層110が発光する。
そして、有機機能層110から第1の基板2および第2の基板の3側に発した光は観測者
側に出射される一方、有機機能層110から第1の基板および第2の基板3とは反対側に
発した光は、陰極12によって反射されて第1の基板2および第2の基板3を透過し、出
射される。
従って、第1の基板2と第2の基板3との界面に気泡が存在していると、出射された光
により形成された画像の品位が低下する。そこで、本形態では、第1の基板2を第2の基
板3に貼り合わせて貼り合わせ基板とするにあたって、以下の方法(貼り合わせ基板の製
造方法/電気光学装置の製造方法)を採用する。
(製造方法)
図4(a)〜(d)は、図1に示す有機EL装置の製造方法において、第1の基板2を
第2の基板3に貼り合わせる方法を示す工程断面図である。図5(a)、(b)、(c)
は、図4(b)に示す工程で第1の基板2に対する接着剤の塗布パターンを示す平面図、
この接着剤が第1の基板と第2の基板との間で展開される様子を示す説明図、およびこの
接着剤が第1の基板と第2の基板との間で展開される様子を拡大して示す説明図である。
本形態では、図4(a)に示すように、一方面側21に有機EL素子101などを形成
し終えた第1の基板2を、一方面側21を下向きにしてステージ5上に載置する。本形態
では、4枚の第1の基板2を1枚の第2の基板3と貼り合わせるため、ステージ5を4台
、準備し、1台のステージ5に1枚の第1の基板2を載置する。そして、ステージ5を移
動させて第1の基板2同士の位置合わせを行い、第1の基板2の端部同士を突き合わせる
次に、図4(b)に示す接着剤塗布工程では、第1の基板2の他方面側22に、図5(
a)を参照して後述する線状の塗布パターンを形成するように接着剤6を塗布する。その
際、ピペット状の吐出装置69を用いて接着剤6を線状に塗布する。
次に、第1の基板2と第2の基板3との重ね合わせ工程を行う。それには、図4(c)
に示すように、第1の基板2の表面において、第2の基板3の端部を第1の基板2の一方
側端部201に位置合わせした後、第2の基板3を第1の基板2の他方側端部202に向
けて傾倒させ、図4(d)に示すように、第2の基板3を第1の基板2の表面で平伏させ
る。その結果、第1の基板2と第2の基板3とを接着剤6を介して重ね合わせることがで
きる。その際、接着剤6は、第1の基板2と第2の基板3との間で展開され充填される。
しかる後に、接着剤6を硬化させ、第1の基板2と第2の基板3との貼り合わせ基板1′
を形成する。
(接着剤の塗布パターン)
このような貼り合わせ基板1′の製造工程において、本形態では、図4(b)に示す接
着剤塗布工程において、図5(a)に示す線状の塗布パターン60を第1の基板2の端部
からやや内側に位置する領域に形成するように接着剤6を塗布する。
すなわち、本形態では、第1の基板2の一方側端部201から他方側端部202に向か
う仮想の直線P(貼り合わせ方向)を設定したとき、塗布パターン60は、まず、仮想の
直線Pに対して斜め方向に延びた複数の斜線パターン61を含んでおり、かかる複数の斜
線パターン61はいずれも、隣接する斜線パターンパターンの先端部同士が離間している
。ここで、複数の斜線パターン61には、仮想の直線Pに対して一方側に傾いて第1の基
板2の他方側端部202に向けて延びた複数の第1の斜線パターン611と、他方側に傾
いて第1の基板2の他方側端部202に向けて延びた複数の第2の斜線パターン622と
が含まれている。本形態では、複数の第1の斜線パターン611同士は互いに平行に延び
、複数の第2の斜線パターン622同士は互いに平行に延びている。さらに、第1の斜線
パターン611および第2の斜線パターン612は、基端部同士が接続してなるV字状パ
ターン615を形成しており、かかるV字状パターン615は、第1の基板2の一方側端
部201から他方側端部202に向かって複数、形成されている。ここで、斜線パターン
61は、第1の基板2の外周端部からやや内側に形成されている。
また、塗布パターン60は、第1の基板2の一方側端部201で仮想の直線Pに対して
直交する方向に延びた第1の直線パターン62を含んでいる。ここで、第1の直線パター
ン62は、第1の基板2の外周端部からやや内側に形成されている。
さらに、塗布パターン60は、仮想の直線Pに平行な第2の直線パターン63を含んで
いる。ここで、第2の直線パターン63は、第1の基板2の幅方向の中央で延びており、
かつ、V字状パターン615における第1の斜線パターン611と第2の斜線パターン6
12との接続部分を通っている。このため、複数の第1の斜線パターン611および複数
の第2の斜線パターン612は、第2の直線パターン63の両側で第1の基板2の他方側
端部202に向けて延びた状態にある。なお、第1の直線パターン62も、第1の基板2
の外周端部からやや内側に形成されている。
(本形態の主な効果i)
このような構成の塗布パターン60を用いると、以下に説明するように接着剤6が第1
の基板2と第2の基板3との間で展開されるとき、接着剤6の流れを好適に制御できるの
で、第1の基板2と第2の基板3との間に隙間無く接着剤6を行き渡らせることができ、
かつ、第1の基板2と第2の基板3との間に気泡が残らない。
すなわち、本形態では、まず、接着剤6が第1の基板2の略全面に均等に配置されてい
るため、接着剤6は、図5(b)に示すように、第1の基板2と第2の基板3との間で均
等に展開されていき、第1の基板2と第2の基板3との間に隙間無く充填される。しかも
、塗布パターン60の斜線パターン61は、仮想の直線Pで示す方向成分と、仮想の直線
Pと直交する方向成分をもって展開されるので、接着剤6の全体が略同等の速度で展開さ
れていく。従って、図5(b)に点線で囲んだ端部28でも、第1の基板2と第2の基板
3との間に気泡が残らない。
また、複数の斜線パターン61はいずれも、隣接する斜線パターン61の先端部同士が
離間しているため、接着剤6が第1の基板2と第2の基板3との間で展開される際、図5
(b)に示すように、斜線パターン61同士が部分的に繋がっても、矢印Aで示すように
、気泡の出口となるべき隙間が常に確保されているので、第1の基板2と第2の基板3と
の間に気泡が残らない。
また、第1の基板2と第2の基板3との貼り合わせの起点となる第1の基板2の一方側
端部201には第1の直線パターン62が形成されているので、接着剤6は、第1の基板
2と第2の基板3との間の隅まで確実に展開され、充填される。
さらに、仮想の直線Pに平行な第2の直線パターン63が第1の基板2の幅方向の中央
で延びているため、中央から両側に向けては常に接着剤6が十分に供給される。従って、
接着剤6は、第1の基板2と第2の基板3との間の隅まで確実に展開され、充填される。
よって、本形態を採用して貼り合わせ基板1′を製造すると、第1の基板2と第2の基
板3との間に気泡が残らない。それ故、図1(a)、(b)に示すように、貼り合わせ基
板1′を用いて電気光学装置1を構成した場合において、有機EL素子から出射された光
が第1の基板2および第2の基板3を透過し、出射される際、かかる光の出射が気泡で妨
げられることがないので、品位の高い画像を表示することができる。
[その他の実施の形態]
上記実施の形態では、塗布パターン60に、斜線パターン61(第1の斜線パターン6
11、第2の斜線パターン612)、第1の直線パターン62、および第2の直線パター
ン63が含まれている構成であったが、図6(a)に示す塗布パターン60のように、互
いに平行な斜線パターン61、および第1の直線パターン62が形成されている構成を採
用してもよい。また、図6(b)に示す塗布パターン60のように、第1の斜線パターン
611と第2の斜線パターン612とがV字パターン615を形成している斜線パターン
61、および第1の直線パターン62が形成されている構成を採用してもよい。さらに、
図6(c)に示す塗布パターン60のように、第1の斜線パターン611と第2の斜線パ
ターン612と基端側および先端側の双方で離間した斜線パターン61、および第1の直
線パターン62が形成されている構成を採用してもよい。
また、上記実施の形態では、4枚の第1の基板2を1枚の第2の基板3に貼り合わせる
例であったが、2枚あるいは3枚、さらに4枚以上の第1の基板2を1枚の第2の基板3
に貼り合わせる場合に本発明を適用してもよい。また、1枚の第1の基板2を1枚の第2
の基板3に貼り合わせる場合に本発明を適用してもよい。
さらに、上記形態では、出射される光が気泡で妨げられないことを目的に本発明を適用
したため、第1の基板2あるいは第2の基板3が透光性基板である例であったが、第1の
基板2と第2の基板3との間に気泡が存在していると、温度変化による気泡の膨張、収縮
が発生し、第1の基板2および第2の基板3に無用な応力が加わる。従って、かかる気泡
に起因する応力を解消することを目的に本発明を適用してもよい。この場合には、第1の
基板2あるいは第2の基板3が透光性基板である必要はない。
さらにまた、上記形態では、第1の基板2が単板の状態で第2の基板3に貼り合わせた
が、第1の基板2が他の基板と貼り合わされてパネル状になっている場合において、この
パネルを構成する第1の基板2を第2の基板3と貼り合わせる場合に本発明を適用しても
よい。このような構成は、例えば、液晶パネルを大型パネル化する場合に有用である。
[電子機器への適用]
本発明を適用した電気光学装置については、マルチメディア対応のパーソナルコンピュ
ータ(PC)、モバイルコンピュータ、エンジニアリング・ワークステーション(EWS
)、ページャ、あるいは携帯電話機、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型ま
たはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーシ
ョン装置、POS端末、タッチパネルなどの電子機器に適用できる他、30インチを越え
るような大画面を備えた電子機器を構成するのに搭載される。さらに、本発明を適用した
電気光学装置、各種光源や、デジタル複写機やプリンタなどの画像形成装置における露光
用ヘッドとして用いることができる。
(a)、(b)は、本発明を適用したアクティブマトリクス型の有機EL装置の斜視図、および封止基板を貼る前の状態を示す斜視図である。 図1に示す有機EL表示装置の電気的構成を示す説明図である。 図1に示す有機EL装置における画素を拡大して示す断面図である。 (a)〜(d)は、図1に示す有機EL装置の製造方法において、第1の基板を第2の基板に貼り合わせる方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)、(c)は、図1に示す貼り合わせ基板を製造する際に第1の基板に塗布する接着剤の塗布パターンを示す平面図、この接着剤が第1の基板と第2の基板との間で展開される様子を示す説明図、およびこの接着剤が第1の基板と第2の基板との間で展開される様子を拡大して示す説明図である。 (a)、(b)、(c)は、図1に示す貼り合わせ基板を製造する際に第1の基板に塗布する接着剤の別の塗布パターンを示す平面図である。 従来の接着剤の塗布パターンを示す説明図である。
符号の説明
1・・有機EL装置(電気光学装置)、1′・・貼り合わせ基板、2・・第1の基板、3
・・第2の基板、4・・封止基板、5・・ステージ、6・・接着剤、60・・接着剤の塗
布パターン、61・・斜線パターン、61・・第1の直線パターン、62・・第2の直線
パターン、101・・有機EL素子、611・・第1の斜線パターン、612・・第2の
斜線パターン、615・・V字状パターン

Claims (11)

  1. 第1の基板と第2の基板とを貼り合せた貼り合わせ基板の製造方法において、
    前記第1の基板の表面で線状の塗布パターンを形成するように接着剤を塗布する接着剤
    塗布工程と、
    前記第1の基板の表面において、前記第2の基板を前記第1の基板の一方側端部から他
    方側端部に向けて傾倒させて前記第1の基板と前記第2の基板とを前記接着剤を介して重
    ね合わせる重ね合わせ工程とを有し、
    前記塗布パターンは、前記第1の基板の前記一方側端部から前記他方側端部に向かう仮
    想の直線に対して斜め方向に延びた複数の斜線パターンを含み、
    当該複数の斜線パターンはいずれも、隣接する斜線パターンの先端部同士が離間してい
    ることを特徴とする貼り合わせ基板の製造方法。
  2. 前記第1の基板および第2の基板のうちの少なくとも一方は、透光性基板であることを
    特徴とする請求項1に記載の貼り合わせ基板の製造方法。
  3. 前記塗布パターンは、さらに、前記第1の基板の前記一方側端部で前記仮想の直線に対
    して直交する方向に延びた第1の直線パターンを含んでいることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の貼り合わせ基板の製造方法。
  4. 前記複数の斜線パターンは、互いに平行に延びていることを特徴とする請求項1乃至3
    の何れか一項に記載の貼り合わせ基板の製造方法。
  5. 前記複数の斜線パターンには、前記仮想の直線に対して一方側に傾いて前記第1の基板
    の前記他方側端部に向けて延びた複数の第1の斜線パターンと、他方側に傾いて前記第1
    の基板の前記他方側端部に向けて延びた複数の第2の斜線パターンとが含まれていること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の貼り合わせ基板の製造方法。
  6. 前記複数の第1の斜線パターン同士は互いに平行に延び、前記複数の第2の斜線パター
    ン同士は互いに平行に延びていることを特徴とする請求項5に記載の貼り合わせ基板の製
    造方法。
  7. 前記塗布パターンでは、前記第1の斜線パターンおよび前記第2の斜線パターンの基端
    部同士が接続してなるV字状パターンが前記第1の基板の前記一方側端部から前記他方側
    端部に向かって複数、形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の貼り合
    わせ基板の製造方法。
  8. 前記塗布パターンは、さらに、前記仮想の直線に平行な第2の直線パターンを含み、
    前記複数の第1の斜線パターンおよび前記複数の第2の斜線パターンは、前記第2の直
    線パターンの両側で前記第1の基板の前記他方側端部に向けて延びていることを特徴とす
    る請求項5乃至7の何れか一項に記載の貼り合わせ基板の製造方法。
  9. 前記第1の基板を面内方向に複数枚、配置し、
    前記接着剤塗布工程では、当該複数枚の第1の基板の各々に対して前記塗布パターンを
    形成するように前記接着剤を塗布し、
    前記重ね合わせ工程では、前記複数枚の第1の基板に対して1枚の前記第2の基板を重
    ね合わせることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の貼り合わせ基板の製造
    方法。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の貼り合わせ基板を用いた電気光学装置の製造方法
    であって、
    前記第1の基板および前記第2の基板の双方が透光性基板から構成され、
    前記第1の基板は、前記第2の基板との接着面とは反対側の面に画素が形成されて、当
    該画素から出射された光が前記第1の基板および前記第2の基板を透過して出射されるこ
    とを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  11. 請求項10において、前記画素は、自発光素子を含んでいることを特徴とする電気光学
    装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013187008A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Konica Minolta Inc 照明器具および照明パネルの剥離方法
JP2016201236A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 Dic株式会社 発光装置、照明器具及び情報表示装置ならびに発光装置の製造方法

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