JP2007264689A - タッチパネル、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

タッチパネル、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】入力領域の周りの周辺領域を狭く形成することにより小型のタッチパネルを提供
する。
【解決手段】互いに対向する一対の基板2,3と、基板2,3間に設けられた発信子11
a,11bと、基板2,3間であって発信子11a,11bが設けられた位置と異なる位
置に設けられた受信子12a,12bとを有するタッチパネル1Aである。基板2,3の
間隔G0を発信子11a,11b及び受信子12a,12bを用いて維持することにより
、発信子11a,11b及び受信子12a,12bの周辺にスペーサ7を設ける必要がな
い。この結果、タッチパネル1Aの平面内において、発信子11a,11b及び受信子1
2a,12bの周囲の領域Vsを狭く形成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、平面領域内で触れられた位置を検出するタッチパネルに関する。また、本発
明は、そのタッチパネルを用いて構成される電気光学装置に関する。また、本発明は、そ
の電気光学装置を用いて構成される電子機器に関する。
現在、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)、パームトップコンピュータ等
といった電子機器に液晶表示装置等といった電気光学装置が広く用いられている。例えば
、電子機器の各種情報を画像として表示するために電気光学装置が用いられている。また
、現在、電子機器の制御演算部へ情報を入力するための入力装置を電子機器に付設するこ
とが行われている。この入力装置としてタッチパネルが知られている。
また、タッチパネルとしてSAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)方式を用い
たものが知られている。SAW方式とは、表面弾性波を発生させる発信子とその表面弾性
波を受信する受信子とを一対の基板のうちの一方の表面に備え、その表面弾性波の変化を
測定することによって位置を検出する方式である。この方式のタッチパネルでは、発信子
から発生した信号波である表面弾性波を受信子で受信する状態を作った上で、表面弾性波
の変化を検知することにより、平面内の位置を検知している。
タッチパネルとして、従来、一対の基板間に当該基板間の間隔を保持するスペーサを設
けた構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このタッチパネルでは、基
板間に設けるスペーサの高さを発信子及び受信子より高く設定することにより、発信子と
それに対向する基板との間及び受信子とそれに対向する基板との間に隙間を形成している
特開2004−348686号公報(第6頁、図3)
特許文献1に開示されたタッチパネルでは、一対の基板間の間隔を保持するために、発
信子及び受信子の近傍にもスペーサを設ける必要がある。それらの発信子及び受信子は、
一般に、基板上の領域であって入力操作が行われる領域の外側の領域、いわゆる額縁領域
に設けられている。従って、これらの発信子及び受信子の近傍領域にスペーサを設けるに
は広い額縁領域が必要なため、タッチパネルを小型にすることが難しかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、タッチパネルの額縁領域であ
る周辺領域を狭く形成することにより小型のタッチパネルを提供することを目的とする。
本発明に係るタッチパネルは、互いに対向する一対の基板と、該一対の基板間に設けら
れた発信子と、前記一対の基板間であって前記発信子が設けられた位置と異なる位置に設
けられた受信子とを有し、前記一対の基板は前記発信子及び前記受信子を用いて間隔が維
持されることを特徴とする。
上記構成において、発信子は、信号波として、例えば表面弾性波を発信する。表面波と
は、2つの異なった媒質間の境界に沿ってエネルギーを放射することなく伝播する波のこ
とである。そして、伝播する波が音波であり、伝播する媒質が固体である場合、その音波
は固体の表面に束縛されており、この場合の音波が表面弾性波である。
上記構成より成る本発明に係るタッチパネルによれば、一対の基板の間隔を発信子及び
受信子を用いて維持できるので、発信子及び受信子の周辺に、例えばスペーサ等といった
基板間の間隔を維持するための部材を設ける必要がなくなる。従って、タッチパネルの平
面内において、発信子及び受信子の周囲の領域を狭く形成できるので、小型のタッチパネ
ルを形成できる。
次に、本発明に係るタッチパネルにおいて、前記発信子及び前記受信子の1つの面は前
記一対の基板の一方の基板の表面に接触し、前記発信子及び前記受信子の前記1つの面の
反対側の面は前記一対の基板のうちの他方の基板の表面に接触することが望ましい。こう
すれば、一対の基板間の間隔と発信子及び受信子の高さとを一致させることができるので
、一対の基板間の間隔を確実に維持できる。
次に、本発明に係るタッチパネルは、前記発信子及び前記受信子は、前記一対の基板の
うちの一方の基板の表面上に設けられたくし型電極と、該くし型電極を覆う圧電体とを有
することが望ましい。この場合には、前記一方の基板の表面に接触する前記発信子及び前
記受信子の1つの面は前記くし型電極の面であり、前記他方の基板の表面に接触する前記
発信子及び前記受信子の反対側の面は前記圧電体の面である。この構造の発信子及び受信
子は、いわゆる圧電素子である。
図4(a)は、本発明に係るタッチパネルに用いられる圧電素子の一般的な構造を示す
斜視図である。また、図4(b)は、図4(a)のZ0−Z0線に従った断面図である。
図4(a)に示すように、圧電素子200は、媒質である基板203の表面に、例えばA
l(アルミニウム)等から成る一対のくし型電極201を設け、そのくし型電極201上
に、例えばZnO(酸化亜鉛)等といった薄膜状の圧電体202を設けて成る素子である
。一対のくし型電極201は、それぞれ、相手側へ向けて突出する歯状電極部201a又
は歯状電極部201bを有する。これらの歯状電極部201a,201bは、図4(b)
に示すように、互いに交互に配置されている。
圧電素子200を発信子として用いる場合には、電極部201aが正電位、電極部20
1bが負電位となるように、くし型電極201に高周波電圧を印加する。くし型電極20
1に電圧が印加されると、圧電体202の圧電効果により、その圧電体202に伸び縮み
の変形やすべり変形が発生し、基板203の表面に矢印B方向に進行する表面波Wsが励
振される。他方、圧電素子200を受信子として用いる場合には、表面波Wsを受信でき
る位置に圧電素子200を配置する。発信子によって励振されて進行してきた表面波Ws
が圧電素子200に到達すると、その表面波Wsによって圧電体202が変形する。圧電
体202が変形すると、圧電効果により電界が発生し、くし型電極201から電気信号を
出力することができる。
本発明態様では、一対の基板のうちの一方の基板の表面上にくし型電極を設け(すなわ
ち、接触させ)、他方の基板の表面に圧電体を接触させることにした。この構成によれば
、圧電体を一対の基板間の間隔に合わせて従来よりも厚く形成することにより、一対の基
板間の間隔を圧電素子によって維持することができる。
次に、本発明に係るタッチパネルは、前記発信子及び前記受信子は、前記一対の基板の
うちの一方の基板の表面上に設けられたくし型電極と、該くし型電極を覆う圧電体と、該
圧電体上に設けられたスペーサ部材とを有することが望ましい。この場合には、前記一方
の基板の表面に接触する前記発信子及び前記受信子の1つの面は前記くし型電極の面であ
り、前記他方の基板の表面に接触する前記発信子及び前記受信子の反対側の面は前記スペ
ーサ部材の面である。
この構成によれば、発信子及び受信子に用いる圧電素子としては、従来の構造と同じく
、薄膜状の圧電体を有した圧電素子を用いることができる。そして、圧電体上にスペーサ
部材を設けるので、そのスペーサ部材の高さを調節することにより、発信子及び受信子の
高さを容易に調節できる。こうすれば、一対の基板間の間隔を維持する構造を容易に実現
できる。
次に、本発明に係るタッチパネルは、前記一対の基板間に設けられた複数のスペーサと
、前記発信子から出て前記受信子によって受信される表面弾性波を用いて入力位置の検出
が行われる領域である入力領域と、該入力領域の外側の領域であって前記発信子及び前記
受信子が設けられた周辺領域とを有することが望ましい。そしてこの場合、前記周辺領域
内であって、前記一方の基板の端辺のうちの前記発信子が隣接する端辺と前記発信子との
間の領域、及び前記一方の基板の端辺のうちの前記受信子が隣接する端辺と前記受信子と
の間の領域には、前記スペーサが設けられないことが望ましい。
上記構成において、入力位置の検出は、例えば、入力手段によってタッチパネルの表面
に適宜の圧力で触れることにより行われる。入力手段としては、例えば、入力を行うオペ
レータの指や入力機器であるタッチペン等が考えられる。また、周辺領域は、入力位置の
検出が行われない領域、いわゆる額縁領域である。
本発明態様では、周辺領域内であって、前記一方の基板の端辺のうちの前記発信子が隣
接する端辺と前記発信子との間の領域、及び前記一方の基板の端辺のうちの前記受信子が
隣接する端辺と前記受信子との間の領域内にスペーサを設けていないので、一方の基板の
端辺のうちの発信子が隣接する端辺と当該発信子との間の領域、及び一方の基板の端辺の
うちの受信子が隣接する端辺と当該受信子との間の領域を狭くすることができる。従って
、タッチパネルの周辺領域である額縁領域を狭くすることができ、その結果、タッチパネ
ルを小型化できる。
次に、本発明に係るタッチパネルにおいて、前記周辺領域内であって、前記発信子の端
面又は前記受信子の端面を通って前記一方の基板の端辺と平行な線の外側には前記スペー
サが設けられないことが望ましい。この構成によれば、周辺領域である額縁領域を基板の
端辺に沿って狭くできるので、タッチパネルをより小型化できる。
次に、本発明に係る電気光学装置は、画像を表示する電気光学パネルと、該電気光学パ
ネルに付設されたタッチパネルとを有し、該タッチパネルは以上に記載された構成のタッ
チパネルであることを特徴とする。また、本発明に係る電気光学装置において、前記タッ
チパネルは前記電気光学パネルの前記画像が視認される側の面に対向して設けられること
が望ましい。
上記構成において、電気光学パネルは、電気的な入力条件を制御することにより、光学
的な出力状態を変化させることができるパネル構造体である。また、電気光学パネルは、
液晶等といった電気光学物質を含むパネル構造体であって、その電気光学物質の電気光学
的な作用を利用して表示を実現するものである。この電気光学パネルは、例えば、ガラス
等から成る基板上に電気光学物質を配置したり、一対の基板間に電気光学物質を封入する
ことによって形成される。この電気光学物質として、例えば液晶を用いれば、電気光学パ
ネルとしての液晶パネルが構成される。
本発明に係るタッチパネルは、一対の基板間の間隔を発信子及び受信子を用いて維持す
る構造としたので、発信子及び受信子の周辺にはスペーサを設ける必要が無くなり、発信
子及び受信子が設けられた周辺の領域、特に額縁領域を狭くすることができる。その結果
、本発明に係るタッチパネルは小型の電気光学装置に対して好適に用いることができる。
次に、本発明に係る電子機器は、以上に記載した構成の電気光学装置を有することを特
徴とする。本発明に係る電気光学装置は、発信子及び受信子が設けられた周辺の領域、特
に額縁領域を狭くしたタッチパネルを用いることにより小型化することができる。従って
、この電気光学装置を用いた本発明に係る電子機器においても小型化が可能である。
(タッチパネルの第1実施形態)
以下、本発明に係るタッチパネルをその一実施形態を挙げて説明する。なお、本発明が
この実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、これからの説明で
は必要に応じて図面を参照するが、この図面では、複数の構成要素から成る構造のうち重
要な構成要素をわかり易く示すため、各要素を実際とは異なった相対的な寸法で示す場合
がある。
図1は、本発明に係るタッチパネルの一実施形態の長手側の側面断面構造を示している
。図2は、図1のZ1−Z1線に従ったタッチパネルの平面断面構造を矢印C方向から見
た状態を示している。また、図1は、図2のZ2−Z2線に従った断面構造に相当する。
図3は、図2のZ3−Z3線に従ってタッチパネルの短手側の側面断面構造を示している
図1において、タッチパネル1Aは、矢印Aで示す入力側に位置する入力基板2と、入
力側から見て入力基板2の裏側に位置する対向基板3とを、矢印A方向から見て正方形又
は長方形で枠状の接着材4で貼り合せることによって形成されている。入力基板2は、矢
印A方向から平面的に見て四角形、具体的には正方形又は長方形に形成されている。この
入力基板2は、例えば、透光性のガラス等を用いて形成される可撓性を有する基板であり
、例えば、約0.1mmの厚さに形成されている。この入力基板2の外側表面には、保護
膜6が、例えば貼着されて設けられている。この保護膜6は、例えば可撓性を有し破損し
難い材料、例えばフィルム状のプラスチックを用いて形成することができる。
対向基板3は、矢印A方向から平面的に見て四角形、具体的には正方形又は長方形に形
成されている。この対向基板3は、例えば、透光性のガラス、透光性のプラスチック等に
よって、例えば約0.5mmの厚さに形成されている。
また、入力基板2と対向基板3の間には複数のスペーサ7が設けられている。そして、
入力基板2と対向基板3との間には接着材4によって間隔、いわゆるセルギャップG0が
形成されている。上記複数のスペーサ7はそのセルギャップG0を保持している。複数の
スペーサ7は透光性の樹脂、例えば、アクリル樹脂をフォトリソグラフィ処理によってパ
ターニングすることによって設けることができる。本実施形態において、個々のスペーサ
7は円柱形状に形成されている。なお、スペーサ7の形状は円柱形状に限らず、例えば角
柱形状等にすることもできる。
複数のスペーサ7は、個々が等しい高さに形成される。これらのスペーサ7の自然状態
時の高さは入力基板2と対向基板3との間隔であるセルギャップG0よりも高い。入力基
板2と対向基板3とを接着材4を用いて貼り合わせると、スペーサ7の高さが縮んでセル
ギャップG0と一致する。
本実施形態におけるタッチパネル1Aは、対向基板3の表面上に超音波の表面波、すな
わち表面弾性波を形成すると共に入力手段8、例えば人間の指(図3参照)によって押さ
れた位置をその表面波の変化に基づいて検出する、いわゆるSAW方式のタッチパネルで
ある。ここで表面波とは、2つの異なった媒質間の境界に沿い、エネルギーを放射するこ
となく伝搬する波のことである。本実施形態においては固体である対向基板3上を表面波
Wsが伝搬する。このように、固体の表面上を伝搬し、その表面に束縛されている音波が
表面弾性波である。このようなタッチパネル1Aは、例えば、以下に説明するような構成
とすることができる。
図2及び図3において、基板3の内側の表面には、第1発信子11aと、第2発信子1
1bと、第1受信子12aと、第2受信子12bが設けられている。また、それらの素子
の間に、第1反射アレイ13aと、第2反射アレイ13bと、第3反射アレイ13cと、
第4反射アレイ13dとが設けられている。第1発信子11a、第2発信子11b、反射
アレイ13a〜13dは表面波形成手段として作用する。また、第1受信子12a及び第
2受信子12bは表面波受波手段として作用する。
図2において、タッチパネル1Aの平面内の領域は、鎖線で囲まれた領域である入力領
域V0と、その入力領域V0の周辺領域である額縁領域Vsとに分けることができる。入
力領域V0は、タッチパネル1Aの平面内における中央部分の領域であり、入力手段8(
図3参照)によって押されて位置検出が行われる領域である。この入力領域V0は反射ア
レイ13a〜13dに囲まれた領域である。他方、入力領域V0の外側の額縁領域Vsは
、位置検出が行われない非入力領域である。この額縁領域Vs内に、発信子11a,11
b、受信子12a,12b及び反射アレイ13a〜13dが設けられている。
第1発信子11aは、接着材4の内側であって、対向基板3の長辺3aと短辺3dとが
成す角部の近傍に設けられている。また、第2発信子11bは、接着材4の内側の領域で
あって、対向基板3の長辺3cと短辺3bとが成す角部の近傍に設けられている。また、
第1受信子12a及び第2受信子12bは、対向基板3の長辺3cと短辺3dとが成す角
部の近傍に設けられている。
第1発信子11aの入力端子及び第2発信子11bの入力端子は発信制御回路14の出
力端子に接続されている。発信制御回路14は、第1発信子11a及び第2発信子11b
へ所望の電圧を安定状態で印加する。また、第1受信子12aの出力端子及び第2受信子
12bの出力端子は位置検出回路15の入力端子に接続されている。位置検出回路15は
、第1受信子12a及び第2受信子12bの出力信号に基づいて表面波の大きさを演算す
る回路や、時間を計数する計時回路等を含んで構成されている。
図1において第1発信子11a及び第2発信子11bは、超音波を発生する要素であり
、従って、基板3のうちそれらの発信子11a,11bが設けられた側の表面に表面波W
sを励振する要素である。また、第1受信子12a及び第2受信子12bは、対向基板3
の表面を伝わってきた表面波Wsを受信する要素である。これらの第1発信子11a、第
2発信子11b、第1受信子12a及び第2受信子12bのそれぞれは、圧電素子を用い
て形成されている。本実施形態で用いる圧電素子は、図4(a)に示すように、媒質であ
る対向基板3の表面に、例えばAl(アルミニウム)等から成るくし型電極201を設け
、そのくし型電極201上に、例えばZnO(酸化亜鉛)等とった圧電体202を設けて
成る素子である。くし型電極201においては、図4(b)に示す断面において、電極部
201aと電極部201bとが交互に配置されている。
圧電素子200を図2の発信子11a,11bとして用いる場合には、図4(a)にお
いて、電極部201aが正電位となり、電極部201bが負電位となるように、図2の発
信制御回路14から図4(a)のくし型電極201に高周波電圧を印加する。くし型電極
201に電圧が印加されると、圧電体202の圧電効果により、その圧電体202に伸び
縮みの変形やすべり変形が発生し、対向基板3の表面に矢印B方向に進行する表面波Ws
が励振される。他方、圧電素子200を図2の受信子12a,12bとして用いる場合に
は、表面波Wsを受信できる位置に図4(a)の圧電素子200を配置する。発信子11
a,11bによって励振されて進行してきた表面波Wsが圧電素子200に到達すると圧
電体202が変形する。圧電体202が変形すると、圧電効果により電界が発生し、くし
型電極201から電気信号を出力することができる。出力された電気信号は図2の位置検
出回路15に入力され、押圧位置の位置検出に利用される。
各反射アレイ13a,13b,13c,13dは、対向基板3の表面を伝搬する表面波
を所定の方向に反射するための要素である。第1反射アレイ13aは、対向基板3の長辺
3aに沿って配設され、第1発信子11aによって励振されて第1反射アレイ13a上を
伝搬する表面波WsをX方向へ順次反射する。また、第2反射アレイ13bは、対向基板
3の短辺3bに沿って配設され、第2発信子11bによって励振されて第2反射アレイ1
3b上を伝搬する表面波WsをY方向へ順次反射する。
また、第3反射アレイ13cは、対向基板3の長辺3cに沿って配設され、第1反射ア
レイ13aによって反射されてX方向へ進んだ表面波Wsを第1受信子12aに向けて反
射する。また、第4反射アレイ13dは、対向基板3の短辺3dに沿って配設され、第2
反射アレイ13bによって反射されてY方向へ進んだ表面波Wsを第2受信子12bに向
けて反射する。発信制御回路14は、第1発信子11aと第2発信子11bとを時系列的
に交互に駆動する。これにより、入力基板2の内側表面には、あるタイミングでは図2(
a)に示すようにX方向へ進む表面波Wsが形成され、他のあるタイミングではY方向へ
進む表面波Wsが形成される。
以下、タッチパネル1Aによって入力基板2の押圧位置を検出するための動作を説明す
る。図2において、第1発信子11aを駆動するタイミングが到来すると、第1発信子1
1aに電界が印加されて対向基板3の長辺3aの部分に表面波が励振される。この表面波
は第1反射アレイ13aによって順次に反射される。そして、対向基板3の中央領域であ
る入力領域V0の全域にX方向に伝搬する表面波が形成される。対向基板3の表面をX方
向に伝搬した表面波は、第3反射アレイ13cによって反射されて第1受信子12aに入
力され、この第1受信子12aは、電気信号を位置検出回路15へ出力する。このとき、
第1発信子11aに近い領域を通る表面波と遠い領域を通る表面波とでは、表面波が伝わ
る距離が異なるために、第1受信子12aに到達するまでの時間に差が生じている。
ここで、図3に示すように、例えば、指等といった入力手段8によって点P0の位置で
入力基板2を押すと、入力基板2が点P0において撓んで曲がる。これにより、入力基板
2と対向基板3の互いに対向する表面が点P0において接触する。こうして入力基板2と
対向基板3とが接触すると、対向基板3の表面に形成された表面波のうち、点P0を通る
表面波が変化(例えば、減衰)し、その変化した表面波が第1受信子12aに入力される
。第1受信子12aは、入力された表面波を電気信号に変換して出力する。この電気信号
は図2の位置検出回路15に入力され、この位置検出回路15よって表面波の変化及び到
達時間を測定することができる。変化した表面波の到達時間は押圧された点P0(図3参
照)の座標位置と相関しているので、位置検出回路15は押された点P0のX方向の位置
を検出することができる。
一方、第2発信子11bを駆動するタイミングが到来すると、第1発信子11aに代え
て第2発信子11bに電界が印加されて短辺3bの部分に表面波が励振される。この表面
波は第2反射アレイ13bによって順次に反射される。そして、対向基板3の入力領域V
0の全域にY方向に伝搬する表面波が形成される。対向基板3の表面をY方向に伝搬した
表面波は、第4反射アレイ13dによって反射され第2受信子12bに入力され、この第
2受信子12bは電気信号を位置検出回路15へ出力する。このとき、第2発信子11b
に近い領域を通る表面波と遠い領域を通る表面波とでは、表面波が伝わる距離が異なるた
めに、第2受信子12bに到達するまでの時間に差が生じている。
ここで、図3に示すように、例えば、指等によって点P0の位置で入力基板2を押すと
、入力基板2が点P0において撓んで曲がる。これにより、入力基板2と対向基板3の互
いに対向する表面が点P0において接触する。入力基板2と対向基板3とが接触すると、
対向基板3の表面に形成された表面波のうち、点P0を通る表面波が変化(例えば、減衰
)し、その変化した表面波が第2受信子12bに入力される。第2受信子12bは、入力
された表面波を電気信号に変換して出力する。この電気信号は図2の位置検出回路15に
入力され、この位置検出回路15によって表面波の変化及び到達時間を測定することがで
きる。変化した表面波の到達時間は押された点P0(図3参照)の座標位置と相関してい
るので、位置検出回路15は押圧された点P0のY方向の位置を検出することができる。
本実施形態では対向基板3の厚さが約0.5mmと厚くなっているので、対向基板3は
容易には撓まないようになっている。これに対し、入力基板2の厚さは約0.1mmと薄
くなっているので、入力基板2は入力手段8によって押されたときに容易に撓むようにな
っている。これにより、入力手段8が入力基板2に軽く触れただけでもその接触位置を正
確に検知することができる。
以下、発信子11a,11b及び受信子12a,12bとそれらの近傍の構造について
説明する。図1において、発信子11a,11b及び受信子12a,12bのそれぞれは
、対向基板3のうちの入力基板2に対向する表面上に設けられている。そして、発信子1
1a,11b及び受信子12a,12bは、入力基板2のうちの対向基板3に対向する表
面に接触している。すなわち、発信子11a,11b及び受信子12a,12bの高さh
1は、基板2と基板3の間の間隔であるセルギャップG0と一致している。なお、本実施
形態においては、発信子11a,11b及び受信子12a,12bの構成要素である圧電
体202(図4(a)参照)が入力基板2の表面に接触している。
接着材4の上面、発信子11a,11bの上面、受信子12a,12bの上面、及びス
ペーサ7の上面は全て入力基板2の内部表面に接触している。接着材4、発信子11a,
11b、受信子12a,12b、及びスペーサ7のそれぞれの自然状態時の高さは基本的
には互いに同じに設定すれば良い。こうすれば、入力基板2と対向基板3とを接着材4に
よって貼り合わせたときに、接着材4、発信子11a,11b、受信子12a,12b、
及びスペーサ7の各上面が全て入力基板2の内部表面に接触する。
接着材4、発信子11a,11b、受信子12a,12b、及びスペーサ7の各々の自
然状態時の高さは必ずしも同一でなくても良い。必要なことは、入力基板2と対向基板3
とを接着材4で貼り合わせた際に、入力基板2の内部表面が発信子11a,11b及び受
信子12a,12bの各上面に接触するということである。この条件が満たされるのであ
れば、接着材4及びスペーサ7の自然状態時の高さは発信子11a,11b及び受信子1
2a,12bの高さに比べて高くても、あるいは低くても良い。しかしながら、一般的に
考えれば、接着材4の自然状態時の高さが、発信子11a,11b及び受信子12a,1
2bの自然状態時の高さよりもわずかに低く、接着材4によって入力基板2と対向基板3
とを貼り合わせたときに、接着材4がわずかに伸びた状態で発信子11a,11b及び受
信子12a,12bの各上面が入力基板2の内部に接触すると考えられる。
次に、発信子11a,11b及び受信子12a,12bの近傍の構造について、図5を
用いて説明する。本実施形態では、特に、第2発信子11bの近傍の構造を例に挙げて説
明するが、第1発信子11a、第1受信子12a及び第2受信子12bの近傍における構
造も第2発信子11bと同様であり、それらの説明は省略する。図5(a)は、図2にお
いて矢印Z4で示す部分を拡大して示している。また、図5(b)は、従来のタッチパネ
ルにおける、図5(a)に相当する部分の構造を示している。なお、図5(b)に示す従
来のタッチパネルにおいて、本実施形態のタッチパネルと同じ要素は同じ符号を付して説
明する。
まず、従来のタッチパネルについて説明する。従来のタッチパネルにおいては、発信子
及び受信子の高さがセルギャップより低く形成されることにより、入力基板と発信子又は
入力基板と受信子の間に空間が形成されている。そのため、図5(b)に示すように、第
2発信子11bと当該発信子11bに隣接する接着材4との間の領域にスペーサ7を設け
ている。こうすることにより、発信子及び受信子の近傍における入力基板と対向基板の間
隔であるセルギャップをスペーサ7によって保持している。
このように、第2発信子11bと当該発信子11bに隣接する接着材4との間の領域に
スペーサ7を設けるために、発信子11bとそれに隣接する接着材4との間の領域の幅t
1’及びt2’を広く設定する必要があった。それ故、額縁領域Vsを広く設定する必要
があった。
これに対し、本実施形態のタッチパネルでは、図1に示すように、発信子11a,11
b及び受信子12a,12bが入力基板2の表面と対向基板3の表面の両方に接触してい
る。これにより、発信子11a,11b及び受信子12a,12bの近傍の領域において
、入力基板2と対向基板3との間隔であるセルギャップG0を、スペーサ7を用いること
なく、発信子11a,11b及び受信子12a,12bによって維持することができる。
また、本実施形態では、額縁領域Vs内であって、発信子11bと、当該発信子11b
が隣接する基板3の端辺3b及び3cとの間の領域内にスペーサ7を設けていないので、
発信子11bと、当該発信子11bが隣接する基板3の端辺3bとの間の領域の幅t1、
及び発信子11bと、当該発信子11bが隣接する基板3の端辺3cとの間の領域の幅t
2を狭くすることができる。従って、タッチパネルの額縁領域Vsを狭くすることができ
、その結果、タッチパネルを小型化できる。
(タッチパネルの第2実施形態)
図6は、本発明に係るタッチパネルの他の実施形態を示している。この実施形態のタッ
チパネル1Bは図1に示した先の実施形態に対して発信子11a,11b及び受信子12
a,12bを構成する圧電子に改変を加えたものである。この実施形態において、図1の
実施形態と同じ構成要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略することに
する。
図1に示した先の実施形態では、発信子11a,11b及び受信子12a,12bの構
成要素である圧電体202(図4(a)参照)が入力基板2の内部表面に接触する構造で
あった。これに対し、本実施形態に係るタッチパネル1Bでは、図6に示すように、発信
子11a,11b及び受信子12a,12bの圧電体202上にスペーサ部材9を設け、
そのスペーサ部材9と入力基板2の表面とが接触する構造となっている。
この構成によれば、スペーサ部材9によって寸法調整ができるので、発信子11a,1
1b及び受信子12a,12bには、従来の構造と同じく、薄膜状の圧電体を有した圧電
素子を用いることができる。そして、圧電体202上にスペーサ部材9を設けるので、そ
のスペーサ部材9の高さを調節することにより、発信子11a,11bとスペーサ部材9
とを含めた全体の高さ、及び受信子12a,12bとスペーサ部材9とを含めた全体の高
さを容易に調節できる。こうすれば、一対の基板2,3間の間隔を維持する構造を容易に
実現できる。
(タッチパネルの第3実施形態)
図7は、本発明に係るタッチパネルのさらに他の実施形態を示している。この実施形態
のタッチパネル1Cにおいて、図1の実施形態と同じ構成要素は同じ符号を付して示すこ
とにして、その説明は省略することにする。本実施形態では、図7に示すように、入力領
域V0の周辺領域、いわゆる額縁領域Vs内であって、発信子11a,11bの端面及び
受信子12bの端面のそれぞれを通って対向基板3の端辺3a,3b,3c,3dと平行
な仮想線L0の外側にはスペーサ7が設けられていない。
本実施形態では発信子11a,11b及び受信子12a,12bによって入力基板2(
図1参照)と対向基板3との間隔を維持することにしたので、上記のように仮想線L0の
外側にスペーサ7を設けないことにしても、発信子11a,11b及び受信子12a,1
2bによって十分な基板間隔を維持できる。そして、仮想線L0外側にスペーサ7を設け
ないことにすれば、額縁領域Vsを狭くでき、ひいてはタッチパネル1Cを小型に形成で
きる。
(その他の実施形態)
以上に記載した実施形態では、図1に示す対向基板3のうちの入力基板2に対向する表
面に表面弾性波を形成したが、本発明は入力基板2のうちの対向基板3に対向する表面に
表面弾性波を形成する場合も含むものである。この場合には、発信子11a,11b及び
受信子12a,12bは入力基板2の表面上に設けられる。また、この場合には、対向基
板3のうちの入力基板2に対向する表面に、ガラスより柔らかい材料、例えば、透光性の
フィルムや透光性の樹脂等を用いて薄膜を形成することが望ましい。この薄膜を設けるこ
とにより、入力手段8(図3参照)によって押されて曲がった入力基板2が薄膜に接触し
たときに、入力基板2の表面に形成された表面波が変化(例えば、減衰)し易くなり、そ
れ故、入力された位置を正確に検知することができる。
また、上記実施形態では、信号波として表面弾性波を用いたが、仮に表面弾性波以外の
信号波を使用可能であるならば、そのような信号波を用いることができることは、もちろ
んである。
(電気光学装置の実施形態)
次に、本発明に係る電気光学装置をその一実施形態を挙げて説明する。なお、本発明が
この実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、これからの説明で
は必要に応じて図面を参照するが、この図面では、複数の構成要素から成る構造のうち重
要な構成要素をわかり易く示すため、各要素を実際とは異なった相対的な寸法で示す場合
がある。
図8は、本発明に係る電気光学装置の一実施形態である液晶表示装置31を分解状態で
示している。また、図9は、図8のZ5−Z5線に従った液晶表示装置31の断面構造を
示している。図8において、液晶表示装置31は、電気光学パネルとしての液晶パネル3
2と、この液晶パネル32に実装された半導体要素としての駆動用IC33と、照明装置
34と、タッチパネル1Aとを有する。照明装置34は、矢印Aが描かれている観察側か
ら見て液晶パネル32の背面側に配置されてバックライトとして機能する。
タッチパネル1Aは、基本的に図1に示したタッチパネル1Aと同じ構成である。但し
、本実施形態のタッチパネル1Aでは、入力基板2の外側表面に設けられる保護膜6が第
1偏光板によって形成されている。この第1偏光板である保護膜6は、図8に示す液晶パ
ネル32の構成要素の1つとして機能するものである。
照明装置34は、光源、具体的には点状光源としてのLED(Light Emitting Diode)
36と、LED36から出射された点状の光を面状に変換して出射する導光体37とを有
する。導光体37は、例えば透光性の樹脂によって形成される。LED36は、複数個、
本実施形態では3個設けられている。各LED36から出た光は導光体37の内部へ導入
され、その導光体37の光出射面37bから面状の光として出射して液晶パネル32へ供
給される。なお、光源は、LED36以外の点状光源や、冷陰極管等といった線状光源に
よって構成することもできる。また、導光体37の光出射面37b及びその反対側の面に
は必要に応じて光反射膜、光拡散膜、その他の光学フィルムが設けられるが、図ではそれ
らの図示を省略している。
液晶パネル32は、第1液晶パネル基板51と、第2液晶パネル基板52と、第1偏光
板として機能する保護膜6と、第2液晶パネル基板52の下面に設けられた第2偏光板6
bとを有する。第1液晶パネル基板51と第2液晶パネル基板52は、矢印A方向から見
て枠状のシール材54によって貼り合わされている。第1液晶パネル基板51は、透光性
を有するガラス、プラスチック等から成る基板上にフォトリソグラフィ処理等によって所
定の光学要素を形成することによって形成される。また、第2液晶パネル基板52も、透
光性を有するガラス、プラスチック等から成る基板上にフォトリソグラフィ処理等によっ
て所定の光学要素を形成することによって形成される。
第1偏光板6は保護膜としてタッチパネル1Aの中に組み込まれる。第2偏光板6bは
、第2液晶パネル基板52の外側表面に、例えば貼着によって設けられる。第1偏光板(
保護膜)6の偏光軸と第2偏光板6bの偏光軸は液晶駆動モードに応じた所定の相対角度
に設定されている。
タッチパネル1Aは、液晶パネル32を挟んで照明装置34の反対側に配置される。こ
のタッチパネル1Aは、矢印Aが描かれた観察側から平面的に見て枠状の接着部材40に
よって、液晶パネル32に接着されている。また、このタッチパネル1Aに関しては、入
力基板2が矢印Aで示す観察側に位置し、対向基板3が液晶パネル32側に位置する。
図9に示すように、第1液晶パネル基板51は、第2液晶パネル基板52の一方の外側
へ張り出す張出し部55を有する。駆動用IC33は、例えば、ACF(Anisotropic Co
nductive Film:異方性導電膜)を用いてCOG(Chip On Glass)技術によって張出し部
55上に実装されている。
詳しい図示は省略するが、液晶パネル32を構成する第1液晶パネル基板51及び第2
液晶パネル基板52は、それぞれ、互いに対向する表面に電極を有している。さらに、そ
れらの基板間には、図8に示すように、シール材54によって形成された隙間、いわゆる
セルギャップに液晶が封入されて液晶層56が形成される。照明装置34から液晶パネル
32へ面状の光が供給されるとき、液晶パネル32の内部で互いに対向する一対の電極に
印加する電圧を画素ごとに制御することにより、液晶を通過する光を画素ごとに変調する
。こうして変調された光をタッチパネル1Aの第1偏光板(保護膜)6に通すことにより
、その偏光板6の光出射側に文字、数字、図形等といった像を表示する。これにより、矢
印Aで示す観察側から液晶パネル32の表示を観察することができる。
液晶パネル32は任意の表示モードによって構成できる。例えば、液晶駆動方式でいえ
ば、単純マトリクス方式及びアクティブマトリクス方式のいずれであっても良い。また、
液晶モードの種別でいえば、TN(Twisted Nematic)、STN(Super Twisted Nematic
)、VA(Vertically Aligned:垂直配向)、ECB(Electrically Controlled Birefr
ingence:電界制御複屈折モード)その他任意の液晶を用いることができる。また、採光
方式でいえば、反射型、透過型又は透過及び反射兼用の半透過反射型のいずれであっても
良い。
反射型とは、太陽光、室内光等といった外部光を液晶パネル32の内部で反射させて表
示に用いる方式である。また、透過型とは、液晶パネル32を透過する光を用いて表示を
行う方式である。また、半透過反射型とは、反射型表示と透過型表示の両方を選択的に行
うことができる方式である。なお、本実施形態では照明装置34がバックライトとして設
けられているので、採光方式としては透過型又は半透過反射型が採用されていることにな
る。
単純マトリクス方式とは、各画素に能動素子を持たず、走査電極とデータ電極との交差
部が画素またはドットに対応し、駆動信号が直接に印加されるマトリクス方式である。こ
の方式に対する液晶モードとしては、TN、STN、VA、ECBモード等のうちのいず
れか1つが用いられる。次に、アクティブマトリクス方式とは、画素又はドットごとに能
動素子が設けられ、書き込み期間では能動素子がON状態となってデータ電圧が書き込ま
れ、他の期間では能動素子がOFF状態になって電圧が保持されるマトリクス方式である
。この方式で使用する能動素子には3端子型と2端子型がある。3端子型の能動素子には
、例えば、TFT(Thin Film Transistor)がある。また、2端子型の能動素子には、例
えば、TFD(Thin Film Diode)がある。
上記のような液晶パネル32において、カラー表示を行う場合には、第1液晶パネル基
板51又は第2液晶パネル基板52にカラーフィルタが設けられる。カラーフィルタは、
特定の波長域の光を選択的に透過する複数のフィルタによって形成される。例えば、3原
色であるB(青),G(緑),R(赤)の1色ずつを基板上の各画素に対応させて所定の
配列、例えばストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列で並べることによって形成され
る。
本実施形態の液晶表示装置31はタッチパネル1Aとして図1に示したタッチパネル1
Aと同じ構成のタッチパネルを用いたので、この液晶表示装置31は図1のタッチパネル
1Aが奏することができる効果を同様に奏することができる。
例えば、図1において、入力基板2と対向基板3の間の間隔を発信子11a,11b及
び受信子12a,12bによって維持する構造としたので、発信子11a,11b及び受
信子12a,12bが設けられた額縁領域Vsを狭くすることができる。その結果、タッ
チパネル1Aを小型化できる。従って、図1と同じ構造のタッチパネル1Aを用いた本実
施形態の液晶表示装置31も小型化できる。
(その他の実施形態)
図8に示した実施形態では電気光学装置として液晶表示装置を例示したが、本発明は液
晶表示装置以外の電気光学装置にも適用できる。例えば、有機EL装置、プラズマディス
プレイ装置等にも本発明を適用できる。また、図6に示したスペーサ部材9を用いたタッ
チパネル1Bを用いて電気光学装置を構成することもできる。また、図9において、入力
基板2の内部表面に表面弾性波を形成することもできる。また、図9において、対向基板
3を第1液晶パネル基板51で兼用させることもできる。
(電子機器の第1実施形態)
以下、本発明に係る電子機器を実施形態を挙げて説明する。なお、この実施形態は本発
明の一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図10は、本発明に係る電子機器の一実施形態を示している。ここに示す電子機器は、
電気光学装置の一例である液晶表示装置101と、これを制御する制御回路102とを有
する。制御回路102は、表示情報出力源105、表示情報処理回路106、電源回路1
07及びタイミングジェネレータ108によって構成される。液晶表示装置101は、図
8に示す液晶表示装置31によって構成される。すなわち、液晶表示装置101は、液晶
パネル32と、タッチパネル1Aと、駆動用IC33に含まれる駆動回路104とを有す
る。
表示情報出力源105は、RAM(Random Access Memory)等といったメモリや、各種デ
ィスク等といったストレージユニットや、ディジタル画像信号を同調出力する同調回路等
を備え、タイミングジェネレータ108により生成される各種のクロック信号に基づいて
、所定フォーマットの画像信号等といった表示情報を表示情報処理回路106に供給する
次に、表示情報処理回路106は、増幅・反転回路や、ローテーション回路や、ガンマ
補正回路や、クランプ回路等といった周知の回路を多数備え、入力した表示情報の処理を
実行して、画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路104へ供給する。ここで、駆
動回路104は、走査線駆動回路やデータ線駆動回路と共に、検査回路等を総称したもの
である。また、電源回路107は、上記の各構成要素に所定の電源電圧を供給する。
タッチパネル1Aはオペレータによる入力操作に応じて入力領域Y0内の位置を検知し
、その検知結果を位置信号として、例えば表示情報出力源105へ伝送する。表示情報出
力源105は伝送された位置信号に基づいて画像信号を演算する。
図8の液晶表示装置31は、発信子及び受信子が設けられた周辺の領域、特に額縁領域
を狭くした小型のタッチパネルを用いている。このように、内蔵するタッチパネル1Aを
小型に形成できることにより、液晶表示装置31それ自体も小型に形成できる。従って、
この液晶表示装置31を用いた本実施形態の電子機器も小型に形成できる。
(電子機器の第2実施形態)
図11は、本発明に係る電子機器の他の実施形態であるハンディターミナル110を示
している。図11において、このハンディターミナル110は、液晶表示装置121と、
ファンクションキー113と、電源入力スイッチ114とを有する。液晶表示装置121
は、タッチパネル111と、その下に配置された液晶パネル112とを有する。オペレー
タは、ファンクションキー113に印刷されたアイコンや、液晶パネル112の画面を見
ながら、タッチパネル111上の位置を押圧によって直接に指示することにより、データ
入力を行うことができる。
液晶表示装置121は図8に示す液晶表示装置31によって構成されている。すなわち
、タッチパネル111は図1に示すタッチパネル1Aによって構成され、液晶パネル11
2は図8の液晶パネル32によって構成されている。図8の液晶表示装置31は、発信子
及び受信子が設けられた周辺の領域、特に額縁領域を狭くした小型のタッチパネルを用い
ている。このように、内蔵するタッチパネル1Aを小型に形成できることにより、液晶表
示装置31それ自体も小型に形成できる。従って、この液晶表示装置31を用いた本実施
形態のハンディターミナル110も小型に形成できる。
(その他の実施形態)
本発明は図11に示すようなハンディターミナルに限られず、種々の電子機器に適用で
きる。このような電子機器としては、例えば、携帯電話機、電子ブック、パーソナルコン
ピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直
視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワ
ードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等が考えられる。
本発明に係るタッチパネルの一実施形態を示す断面図である。 図1のタッチパネルの平面断面図である。 図2のZ3−Z3線に従った断面図である。 圧電素子の構造を示す図であり、(a)は一部破断斜視図であり、(b)は(a)のZ0−Z0線に従った断面図である。 (a)は図2の矢印Z4で示す部分を拡大して示す図であり、(b)は従来のタッチパネルの対応する部分を示す図である。 本発明に係るタッチパネルの他の実施形態を示す断面図である。 本発明に係るタッチパネルのさらに他の実施形態を示す平面断面図である。 本発明に係る電気光学装置の一実施形態を分解状態で示す斜視図である。 図8のZ5−Z5線に従って電気光学装置の内部構造を示す断面図である。 本発明に係る電子機器の一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る電子機器の他の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1A,1B,1C.タッチパネル、 2.入力基板、 3.対向基板、 4.接着材、
6.保護膜(第1偏光板)、 6b.第2偏光板、 7.スペーサ、 8.入力手段、
11a.第1発信子、 11b.第2発信子、 12a.第1受信子、
12b.第2受信子、 13a.第1反射アレイ、 13b.第2反射アレイ、
13c.第3反射アレイ、 13d.第4反射アレイ、
31.液晶表示装置(電気光学装置)、 32.液晶パネル、
33.駆動用IC、 34.照明装置、 36.LED、 37.導光体、
40.接着材、 51.第1液晶パネル基板、 52.第2液晶パネル基板、
54.シール材、 55.張出し部、 56.液晶層、
101,121.液晶表示装置(電気光学装置)、
110.ハンディターミナル(電子機器)、 200.圧電素子、
201.くし型電極、 201a,201b.電極部、 202.圧電体、
203.基板、 V0.入力領域、 Vs.額縁領域(周辺領域)、
G0.セルギャップ、 Ws.表面弾性波

Claims (9)

  1. 互いに対向する一対の基板と、
    該一対の基板間に設けられた発信子と、
    前記一対の基板間であって前記発信子が設けられた位置と異なる位置に設けられた受信
    子と、を有し、
    前記一対の基板は前記発信子及び前記受信子を用いて間隔が維持される
    ことを特徴とするタッチパネル。
  2. 請求項1記載のタッチパネルにおいて、前記発信子及び前記受信子の1つの面は前記一
    対の基板の一方の基板の表面に接触し、前記発信子及び前記受信子の前記1つの面の反対
    側の面は前記一対の基板の他方の基板の表面に接触することを特徴とするタッチパネル。
  3. 請求項2記載のタッチパネルにおいて、
    前記発信子及び前記受信子は、前記一対の基板のうちの一方の基板の表面上に設けられ
    たくし型電極と、該くし型電極を覆う圧電体とを有し、
    前記一方の基板の表面に接触する前記発信子及び前記受信子の1つの面は前記くし型電
    極の面であり、
    前記他方の基板の表面に接触する前記発信子及び前記受信子の反対側の面は前記圧電体
    の面である
    ことを特徴とするタッチパネル。
  4. 請求項2記載のタッチパネルにおいて、
    前記発信子及び前記受信子は、前記一対の基板のうちの一方の基板の表面上に設けられ
    たくし型電極と、該くし型電極を覆う圧電体と、該圧電体上に設けられたスペーサ部材と
    を有し、
    前記一方の基板の表面に接触する前記発信子及び前記受信子の1つの面は前記くし型電
    極の面であり、
    前記他方の基板の表面に接触する前記発信子及び前記受信子の反対側の面は前記スペー
    サ部材の面である
    ことを特徴とするタッチパネル。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のタッチパネルにおいて、前記一対の基板
    間に設けられた複数のスペーサと、
    前記発信子から出て前記受信子によって受信される表面弾性波を用いて入力位置の検出
    が行われる領域である入力領域と、
    該入力領域の外側の領域であって前記発信子及び前記受信子が設けられた周辺領域と、
    を有し、
    前記周辺領域内であって、前記一方の基板の端辺のうちの前記発信子が隣接する端辺と
    前記発信子との間の領域、及び前記一方の基板の端辺のうちの前記受信子が隣接する端辺
    と前記受信子との間の領域には、前記スペーサが設けられない
    ことを特徴とするタッチパネル。
  6. 請求項5記載のタッチパネルにおいて、前記周辺領域内であって、前記発信子の端面又
    は前記受信子の端面を通って前記一方の基板の端辺と平行な線の外側には前記スペーサが
    設けられないことを特徴とするタッチパネル。
  7. 画像を表示する電気光学パネルと、
    該電気光学パネルに付設されたタッチパネルと、を有し、
    該タッチパネルは請求項1から請求項6のいずれか1つに記載されたタッチパネルであ
    ることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項7記載の電気光学装置において、前記タッチパネルは、前記電気光学パネルの前
    記画像が視認される側の面に対向して設けられることを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項7又は請求項8記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。

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JP2004348686A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Fujitsu Component Ltd タッチパネル及び表示装置

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