JP2007264341A - 発光型ディスプレイのコントラストを高めるオプティカルシート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光型ディスプレイのディスプレイ画面に貼着することにより画面のコントラストを高める、低コストで製造容易なオプティカルシートを提供する。
【解決手段】オプティカルシート10は、レンズアレイ樹脂シート30とマスク層32とを備える。レンズアレイ樹脂シートは、第1樹脂層36と第2樹脂層38とが積層され、それらの界面に凹凸パターンが形成されることで、その界面に正のパワーを有する単位レンズ42の集合体であるレンズアレイが形成されている。レンズアレイ樹脂シートの第1面からレンズアレイ樹脂シートへ入射して各単位レンズへ入射する光束が、当該単位レンズにより収束されて、レンズアレイ樹脂シートの第2面の当該単位レンズの面積より狭い面積の出射領域44から出射する。マスク層は、レンズアレイ樹脂シートの第2面に被着形成されており、レンズアレイ樹脂シートの各単位レンズに対応した出射領域に開口46を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光型ディスプレイのコントラストを高めるオプティカルシート及びその製造方法に関する。
プラズマディスプレイ(PDP)、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ、それにバックライト型液晶ディスプレイなどの発光型ディスプレイでは、周囲環境が明るいと、外光反射のために、ディスプレイパネルの画面のコントラストが低下する。このコントラストの低下を防ぐための手段として、ディスプレイパネルに、外光反射を低下させるブラックマスク層を組込むということが行われており、その具体例としては、特開平10−241574号公報(特許文献1)や、特開2000−228151(特許文献2)に記載されているものがある。
特開平10−241574号公報 特開2000−228151号公報
しかしながら、ディスプレイパネルにブラックマスク層を組込むためには、細密度及び精度に関する要求条件の厳しい工程を必要とし、その工程に伴う製造コストの増大も無視し得ないものであった。
本発明の課題は、発光型ディスプレイのディスプレイ画面に貼着することにより、外光反射によるコントラストの低下を防止し、もって、ディスプレイ画面のコントラストを高める効果が得られる、低コストで容易に製造することのできるオプティカルシートを提供することにある。また、本発明の更なる課題は、かかるオプティカルシートを備えた発光型ディスプレイを提供することにある。また、本発明の更なる課題は、かかるオプティカルシートの製造方法を提供することにある。
かかる課題を解決するため、本発明に係るオプティカルシートは、透光性を有し互いに異なる屈折率を有する第1樹脂層と第2樹脂層とが積層され、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との界面に凹凸パターンが形成されることで該界面に正のパワーを有する単位レンズの集合体であるレンズアレイが形成されたレンズアレイ樹脂シートであって、該レンズアレイ樹脂シートの第1面から該レンズアレイ樹脂シートへ入射して各単位レンズへ入射する光束が、当該単位レンズにより収束されて、該レンズアレイ樹脂シートの第2面の当該単位レンズの面積より狭い面積の出射領域から出射するように構成したレンズアレイ樹脂シートと、前記レンズアレイ樹脂シートの前記第2面に被着形成され、前記レンズアレイ樹脂シートの各単位レンズに対応した前記出射領域に開口を有する、低反射率のマスク層とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る発光型ディスプレイは、かかるオプティカルシートをディスプレイパネルの前面に貼着したことを特徴とする。
また、本発明に係るオプティカルシートの製造方法は、(イ)透光性を有し互いに異なる屈折率を有する第1樹脂層と第2樹脂層とが積層され、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との界面に凹凸パターンが形成されることで該界面に正のパワーを有する単位レンズの集合体であるレンズアレイが形成されたレンズアレイ樹脂シートであって、該レンズアレイ樹脂シートの第1面から該レンズアレイ樹脂シートへ入射して各単位レンズへ入射する光束が、当該単位レンズにより収束されて、該レンズアレイ樹脂シートの第2面の当該単位レンズの面積より狭い面積の出射領域から出射するように構成したレンズアレイ樹脂シートと、(ロ)前記レンズアレイ樹脂シートの前記第2面に被着形成され、前記レンズアレイ樹脂シートの各単位レンズに対応した前記出射領域に開口を有する、低反射率のマスク層とを備えるオプティカルシートの製造方法において、両面がいずれも平坦面の前記レンズアレイ樹脂シートを製作し、前記レンズアレイ樹脂シートの一方の面にネガ型フォトレジストを塗布し、他方の面から光を照射して塗布したネガ型フォトレジストを露光し、露光後に現像処理を行ってレジスト膜を形成し、前記レジスト膜を利用したリフトオフ法により前記レンズアレイ樹脂シートの前記一方の面に前記マスク層を被着形成することを特徴とする。
また、本発明に係るオプティカルシートの製造方法は、(イ)透光性を有し互いに異なる屈折率を有する第1樹脂層と第2樹脂層とが積層され、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との界面に凹凸パターンが形成されることで該界面に正のパワーを有する単位レンズの集合体であるレンズアレイが形成されたレンズアレイ樹脂シートであって、該レンズアレイ樹脂シートの第1面から該レンズアレイ樹脂シートへ入射して各単位レンズへ入射する光束が、当該単位レンズにより収束されて、該レンズアレイ樹脂シートの第2面の当該単位レンズの面積より狭い面積の出射領域から出射するように構成したレンズアレイ樹脂シートと、(ロ)前記レンズアレイ樹脂シートの前記第2面に被着形成され、前記レンズアレイ樹脂シートの各単位レンズに対応した前記出射領域に開口を有する、低反射率のマスク層とを備えるオプティカルシートの製造方法において、一方の面が平坦面で、他方の面に前記凹凸パターンが形成されることで該他方の面に正のパワーを有する単位レンズの集合体であるレンズアレイが形成された、レンズアレイ樹脂シート半製品を製作し、前記レンズアレイ樹脂シート半製品の前記一方の面にネガ型フォトレジストを塗布し、前記他方の面から光を照射して塗布したネガ型フォトレジストを露光し、露光後に現像処理を行ってレジスト膜を形成し、前記レジスト膜を利用したリフトオフ法により前記第1樹脂層の前記第1面上に前記マスク層を形成し、前記オプティカルシートを貼着すべきディスプレイパネル上に、透光性を有し前記第1屈折率と異なる第2屈折率を有する樹脂を用いて、前記第1樹脂層の前記第2面を貼着することで、前記レンズアレイ樹脂シートを製作することを特徴とする。
本発明に係るオプティカルシートは、低コストで容易に製造することができ、発光型ディスプレイのディスプレイ画面に貼着するだけで、ディスプレイ画面のコントラストを効果的に高めることができる。特に、ディスプレイパネルに組込むのではなく、ディスプレイパネルの前面に貼着するだけで利用することができるため、新規に製造する発光型ディスプレイばかりでなく、既存の発光型ディスプレイにも容易に適用することができる。
以下に添付図面を参照しつつ、本発明を実施するための好適な形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るオプティカルシート10を貼着した、発光型ディスプレイであるプラズマディスプレイ(PDP)のディスプレイパネル12の一部分を示した模式的断面図である。図示したように、PDPのディスプレイパネル12は、前面板14と、背面板16とを備えている。背面板16にはリブ18が形成されており、リブ18の間に夫々RGB3色の蛍光体が設けられることで画素20が形成されている。前面板14は、ガラス基板22と、このガラス基板22の背面に形成された透明電極層24と、この透明電極層24の上に形成された誘電体層26と、この誘電体層26の上に形成された酸化マグネシウム層28とを含んでいる。そして、ガラス基板22の前面に、本発明に係るオプティカルシート10が貼着されている。
図2は、図1のオプティカルシート10の構成を模式的に示した原理図である。この図に示したオプティカルシート10は、レンズアレイ樹脂シート30と、レンズアレイ樹脂シート30の前面に被着形成されたマスク層32と、マスク層32の上に形成された保護層34とを含んでいる。
レンズアレイ樹脂シート30は、第1樹脂層36と、第2樹脂層38と、第3樹脂層40とが積層されて形成されており、これら樹脂層36、38、40はいずれも、透光性を有する樹脂層であり、これら樹脂層の屈折率を夫々、N1、N2、及びN3で表す。第1樹脂層36の屈折率N1と、第2樹脂層38の屈折率N2とは互いに異なっている必要がある。第3樹脂層40の屈折率N3は、屈折率N1及びN2の一方と同一でもよく、どちらとも異なっていてもよい。また、第1樹脂層36または第2樹脂層38の構成によっては、第3樹脂層40を省略することも可能である。これら樹脂層36、38、40の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレートなどを使用することができる。
図示のごとく、透光性を有し互いに異なる屈折率N1、N2を有する第1樹脂層36と第2樹脂層38との界面に凹凸パターンが形成されており、これによって、この界面に、正のパワーを有する単位レンズ42の集合体であるレンズアレイが形成されている。単位レンズ42は、ドット状レンズとすることもでき、直線状レンズ(円筒レンズ)とすることもできる。単位レンズ40がドット状レンズである場合には、レンズアレイはマイクロレンズアレイとなり、単位レンズ42が直線状レンズである場合には、レンズアレイはレンチキュラレンズとなる。
図2に矢印で示したように、画素20の蛍光体が発する光束は、レンズアレイ樹脂シート30の第1面(図中の下面)から、このレンズアレイ樹脂シート30へ入射して、各単位レンズへ42入射する。そして、各単位レンズ42へ入射した光束が、当該単位レンズ42により収束されて、レンズアレイ樹脂シート30の第2面(図中の上面)の当該単位レンズ42の面積より狭い面積の出射領域44から出射するように、このレンズアレイ樹脂シート30は構成されている。
マスク層32は、レンズアレイ樹脂シート30の第2面に被着形成された低反射率の層であり、レンズアレイ樹脂シート30の各単位レンズ42に対応した出射領域44に開口46が形成されている。マスク層32は、黒色の層とすることが好ましい。また、マスク層32を、導電性材料層とすれば、PDPが発する電磁波を低減する効果が得られる。特に好ましいのは、マスク層32を、例えば、銅、クロム、もしくは銀化合物などを材料とした、黒色金属膜として形成するというものである。保護層34は、マスク層32の表面を保護するために設ける層であり、例えばポリエチレンテレフタレートなどの、硬質の透明樹脂から成る層とすることが好ましい。また、保護層34を、電磁波遮断フィルムから成る層とするのもよく、そうすれば、この保護層34によって、PDPが発する電磁波を低減する効果を得ることができる。
以上の構成によれば、画素20が発する光束は、その略々全てが、マスク層32の開口46を通過してディスプレイパネル12から出射し、一方、周期環境からディスプレイパネル12へ入射する外光は、その多くがマスク層32によって吸収される。そのため、ディスプレイパネル12の前面にオプティカルシート10を貼着することによって、画面のコントラストを高めることができる。
単位レンズ42及び開口46のピッチP1(図2参照)は、ディスプレイパネル12の画素20のピッチP2(図1参照)より十分に小さなものにしてある(P1<<P2)。このようにしているのは、もし、P1>P2であるならば、ディスプレイパネル12の解像度が低下してしまい、また、もし、P1とP2とが同程度であると、モワレ縞が発生して画質が低下するからである。ディスプレイ12が例えば家庭用の大型テレビジョンセットに用いられるものであるならば、レンズアレイにおける単位レンズ42のピッチP1を0.8mm以下とすれば、多くの場合良好な結果が得られる。また、ディスプレイパネル12が例えばパーソナルコンピュータ用の高解像度ディスプレイに用いられるものであるならば、レンズアレイにおける単位レンズ42のピッチP1を0.1mm以下とするのがよい。
単位レンズ42及び開口44のピッチP1が0.1mm以下のオプティカルシート10を製造することは、従来の一般的な加工方法を用いたのでは、必ずしも容易なことではない。ただし、以下に説明する本発明に係る製造方法を採用することによって、そのような微細なピッチを有するオプティカルシートを、低コストで容易に製造することができる。
図3に、図2のオプティカルシート10の変更例に係るオプティカルシート10’の構成を示した。この図3に示したオプティカルシート10’は、図2のオプティカルシート10におけるレンズアレイ樹脂シート30を、レンズアレイ樹脂シート30’に替えたものであり、その他の部分は図2のオプティカルシート10と同一である。図3のレンズアレイ樹脂シート30’は、第1樹脂層36、第2樹脂層38、及び第3樹脂層40の並び順と、第1樹脂層36と第2樹脂層38との界面に形成された単位レンズ42の膨出方向とが、図2のレンズアレイ樹脂シート30と逆になっていることが見て取れる。ただし、樹脂層の並び順や、単位レンズの形状は、本発明を実施する上で様々に設計し得るものであり、図2のオプティカルシート10と比べたときの、図3のオプティカルシート10’の重要な相違点は、その製造方法の違いにあり、これについても以下に説明する。
図4は、図2に示したオプティカルシート10の製造方法を説明するための模式図である。図4において、成形ロール100は、その周面に、第1樹脂層36と第2樹脂層38との界面に形成すべき凹凸パターンに対応したパターンが刻まれている。この成形ロール100へ、可撓性を有する巻取り可能な長尺のウェブ状の樹脂シート102が連続的に供給されている。この樹脂シート102は、完成後のオプティカルシート10において第3樹脂層40を形成するものであり、透光性を有し、屈折率がN3の樹脂から成る。成形ロール100の手前において、樹脂シート102の上面へ、紫外光(UV)が照射されることで硬化する液状のUV樹脂を、液状樹脂供給装置104から滴下して供給する。このUV樹脂は、硬化後の屈折率がN1の樹脂である。供給されたUV樹脂が、ロール100の周面に密着して移動している間に、樹脂シート102の下面から、そのUV樹脂にUVランプ106により紫外光を照射する。これによってUV樹脂が硬化して、図4にS10で示したように、樹脂シート102(第3樹脂層40)上に、図2に示した第1樹脂層36が形成される。
続いて、樹脂シート102上に形成された第1樹脂層36の更にその上に、第2樹脂層38を形成するための液状の硬化性樹脂を、液状樹脂供給装置108から滴下して供給した上で、それを平滑化ロール108に通す。この硬化性樹脂は、硬化後の屈折率N2が、UV樹脂の硬化後の屈折率N1とは異なるものである。平滑化ロール108に通されることで、硬化性樹脂が硬化して、通されたシートの全体が一定の厚さに仕上げられる。これによって、図4にS12で示したように、第1樹脂層36上に、図2に示した第2樹脂層38が形成され、以上によって、両面がいずれも平坦面のレンズアレイ樹脂シート30が製作される。
続いて、完成したレンズアレイ樹脂シート30の一方の面に、リフトオフ法を用いて、マスク層32を被着形成する。それには、レジスト供給装置112及び加熱ロール110により、レンズアレイ樹脂シート30の一方の面にネガ型フォトレジストを塗布し、プリベークを行う(S14)。続いて、レンズアレイ樹脂シート30の他方の面から、UVランプ116により紫外光を照射して、塗布したネガ型フォトレジストを露光する(S16)。このとき、レンズアレイ樹脂シート30の他方の面から照射された紫外光は、第1樹脂層36と第2樹脂層38との界面に形成された個々の単位レンズ42により集光されて、図2の出射領域44に集中するため、その部分のフォトレジストだけが硬化する。露光後に、現像処理槽118において現像処理を行ってレジスト膜を形成すると、露光時に紫外光が集中した、図2の出射領域44に対応した部分にレジスト膜が残る(S18)。続いて、着膜装置120において、蒸着法もしくはスパッタ法を用いて、レンズアレイ樹脂シート30のレジスト膜が形成された方の面に、銅、クロム、もしくは銀化合物などの黒色金属膜を着膜させる。着膜後の断面は図4にS20で示す通りである。続いて、レジスト膜剥離処理槽122においてレジスト膜剥離を行うと、黒色金属膜のうち、レジスト膜の上に形成されていた部分が除去されて、その他の部分の黒色金属膜だけが残る(S22)。これによって、レンズアレイ樹脂シート30の一方の面に、図2に示したマスク層32が形成される。
続いて、マスク層32の上に保護層34を形成する。それには、保護層34を形成するための液状の硬化性樹脂を、液状樹脂供給装置124から供給した上で、それを平滑化ロール126に通す。平滑化ロール126に通されることで、硬化性樹脂が硬化して、通されてシートの全体が一定の厚さに仕上げられる。これによって、図4にS24で示したように、本発明に係るオプティカルシート10完成する。この完成したオプティカルシート10を、PDPなどの発光型ディスプレイのディスプレイパネルに貼着した状態を示したのが図4のS26である。
図5は、図3に示したオプティカルシート10’の製造方法を説明するための模式図であり、図4に示したものと同じ構成要素には、同一の引用符号を付してある。図5において、成形ロール100は、その周面に、第1樹脂層36と第2樹脂層38との界面に形成すべき凹凸パターンに対応したパターンが刻まれている。この成形ロール100へ、可撓性を有する巻取り可能な長尺のウェブ状の樹脂シート102が連続的に供給されている。この樹脂シート102は、完成後のオプティカルシート10において第3樹脂層40を形成するものであり、透光性を有し、屈折率がN3の樹脂から成る。成形ロール100の手前において、樹脂シート102の上面へ、紫外光(UV)が照射されることで硬化する液状のUV樹脂を、液状樹脂供給装置104から滴下して供給する。このUV樹脂は、硬化後の屈折率がN1の樹脂である。供給されたUV樹脂が、ロール100の周面に密着して移動している間に、樹脂シート102の下面から、そのUV樹脂にUVランプ106により紫外光を照射する。これによってUV樹脂が硬化して、図5にS30で示したように、樹脂シート102(第3樹脂層40)上に、図3に示した第1樹脂層36が形成される。こうして形成されたものは、図3に示したレンズアレイ樹脂シート30’の全体のうち、第2樹脂層38を欠いたレンズアレイ樹脂シート半製品である。そして、このレンズアレイ樹脂シート半製品は、一方の面が平坦面で、他方の面に凹凸パターンが形成されることで該他方の面に正のパワーを有する単位レンズの集合体であるレンズアレイが形成されたものとなっている。
続いて、レンズアレイ樹脂シート半製品の両面のうち、平坦面である方の面に、リフトオフ法を用いて、マスク層32を被着形成する。それには、レジスト供給装置112及び加熱ロール110により、レンズアレイ樹脂シート半製品の平坦面である方の面にネガ型フォトレジストを塗布し、プリベークを行う(S32)。続いて、レンズアレイ樹脂シート半製品の他方の面(第1樹脂層36が形成されている側の面)から、UVランプ116により紫外光を照射して、塗布したネガ型フォトレジストを露光する(S34)。このとき、レンズアレイ樹脂シート半製品の他方の面から照射された紫外光は、第1樹脂層36の表面に形成された個々の単位レンズ42により集光されて、図3の出射領域44に集中するため、その部分のフォトレジストだけが硬化する。露光後に、現像処理槽118において現像処理を行ってレジスト膜を形成すると、露光時に紫外光が集中した、図3の出射領域44に対応した部分にレジスト膜が残る(S36)。続いて、着膜装置120において、蒸着法もしくはスパッタ法を用いて、レンズアレイ樹脂シート半製品のレジスト膜が形成された方の面に、銅、クロム、もしくは銀化合物などの黒色金属膜を着膜させる。着膜後の断面は図5にS38で示す通りである。続いて、レジスト膜剥離処理槽122においてレジスト膜剥離を行うと、黒色金属膜のうち、レジスト膜の上に形成されていた部分が除去されて、その他の部分の黒色金属膜だけが残る(S40)。これによって、レンズアレイ樹脂シート半製品の一方の面に、図3に示したマスク層32が形成される。
続いて、マスク層32の上に保護層34を形成する。それには、保護層34を形成するための液状の硬化性樹脂を、液状樹脂供給装置124から供給した上で、それを平滑化ロール126に通す。平滑化ロール126に通されることで、硬化性樹脂が硬化して、通されたシートの全体が一定の厚さに仕上げられる。以上によって製作されたものは、図3に示したオプティカルシート10’の全体のうち、レンズアレイ樹脂シート30’の第2樹脂層38だけを欠いたものであり、いわば、オプティカルシート半製品である。これを図5にS42で示した。
続いて、オプティカルシート10’を貼着すべきPDPなどの発光型ディスプレイのディスプレイパネル上に、第2樹脂層38を形成するための液状の硬化性樹脂を用いて、第1樹脂層36の凹凸パターンが形成された表面を貼着する。この硬化性樹脂は、硬化後の屈折率N2が、第1樹脂層36を形成しているUV樹脂の硬化後の屈折率N1とは異なるものである。これによって、図5にS44で示したように、第1樹脂層36とディスプレイパネル12の前面板14との間に図3に示した第2樹脂層38が形成されて、レンズアレイ樹脂シート30’が完成し、従って、図3のオプティカルシート10’が完成する。
本発明の実施の形態に係るオプティカルシートを貼着した、発光型ディスプレイであるプラズマディスプレイのディスプレイパネルの一部分を示した模式的断面図である。 図1のオプティカルシートの構成を模式的に示した原理図である。 図2のオプティカルシートの変更例に係るオプティカルシートの構成を示した図2と同様の原理図である。 図2に示したオプティカルシートの製造方法を説明するための模式図である。 図3に示したオプティカルシートの製造方法を説明するための模式図である。
符号の説明
10……オプティカルシート、10’……オプティカルシート、12……ディスプレイパネル、20……ディスプレイパネルの画素、30……レンズアレイ樹脂シート、30’レンズアレイ樹脂シート、32……マスク層、34……保護層、36……第1樹脂層、38……第2樹脂層、40……第3樹脂層、42……単位レンズ、44……高速の出射領域、46……マスク層の開口。

Claims (12)

  1. 透光性を有し互いに異なる屈折率を有する第1樹脂層と第2樹脂層とが積層され、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との界面に凹凸パターンが形成されることで該界面に正のパワーを有する単位レンズの集合体であるレンズアレイが形成されたレンズアレイ樹脂シートであって、該レンズアレイ樹脂シートの第1面から該レンズアレイ樹脂シートへ入射して各単位レンズへ入射する光束が、当該単位レンズにより収束されて、該レンズアレイ樹脂シートの第2面の当該単位レンズの面積より狭い面積の出射領域から出射するように構成したレンズアレイ樹脂シートと、
    前記レンズアレイ樹脂シートの前記第2面に被着形成され、前記レンズアレイ樹脂シートの各単位レンズに対応した前記出射領域に開口を有する、低反射率のマスク層と、
    を備えることを特徴とするオプティカルシート。
  2. 前記マスク層が黒色の層であることを特徴とする請求項1記載のオプティカルシート。
  3. 前記マスク層が導電性材料層であることを特徴とする請求項1又は2記載のオプティカルシート。
  4. 前記単位レンズが直線状レンズであり、前記レンズアレイがレンチキュラレンズであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のオプティカルシート。
  5. 前記単位レンズがドット状レンズであり、前記レンズアレイがマイクロレンズアレイであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のオプティカルシート。
  6. 前記レンズアレイにおける前記単位レンズのピッチが0.8mm以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載のオプティカルシート。
  7. 前記レンズアレイにおける前記単位レンズのピッチが0.1mm以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載のオプティカルシート。
  8. 前記マスク層の表面を覆って保護する透明樹脂から成る保護層を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載のオプティカルシート。
  9. 前記保護層が電磁波遮断フィルムから成ることを特徴とする請求項8記載のオプティカルシート。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項記載のオプティカルシートをディスプレイパネルの前面に貼着したことを特徴とする発光型ディスプレイ。
  11. (イ)透光性を有し互いに異なる屈折率を有する第1樹脂層と第2樹脂層とが積層され、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との界面に凹凸パターンが形成されることで該界面に正のパワーを有する単位レンズの集合体であるレンズアレイが形成されたレンズアレイ樹脂シートであって、該レンズアレイ樹脂シートの第1面から該レンズアレイ樹脂シートへ入射して各単位レンズへ入射する光束が、当該単位レンズにより収束されて、該レンズアレイ樹脂シートの第2面の当該単位レンズの面積より狭い面積の出射領域から出射するように構成したレンズアレイ樹脂シートと、(ロ)前記レンズアレイ樹脂シートの前記第2面に被着形成され、前記レンズアレイ樹脂シートの各単位レンズに対応した前記出射領域に開口を有する、低反射率のマスク層とを備えるオプティカルシートの製造方法において、
    両面がいずれも平坦面の前記レンズアレイ樹脂シートを製作し、
    前記レンズアレイ樹脂シートの一方の面にネガ型フォトレジストを塗布し、他方の面から光を照射して塗布したネガ型フォトレジストを露光し、露光後に現像処理を行ってレジスト膜を形成し、
    前記レジスト膜を利用したリフトオフ法により前記レンズアレイ樹脂シートの前記一方の面に前記マスク層を被着形成する、
    ことを特徴とするオプティカルシートの製造方法。
  12. (イ)透光性を有し互いに異なる屈折率を有する第1樹脂層と第2樹脂層とが積層され、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層との界面に凹凸パターンが形成されることで該界面に正のパワーを有する単位レンズの集合体であるレンズアレイが形成されたレンズアレイ樹脂シートであって、該レンズアレイ樹脂シートの第1面から該レンズアレイ樹脂シートへ入射して各単位レンズへ入射する光束が、当該単位レンズにより収束されて、該レンズアレイ樹脂シートの第2面の当該単位レンズの面積より狭い面積の出射領域から出射するように構成したレンズアレイ樹脂シートと、(ロ)前記レンズアレイ樹脂シートの前記第2面に被着形成され、前記レンズアレイ樹脂シートの各単位レンズに対応した前記出射領域に開口を有する、低反射率のマスク層とを備えるオプティカルシートの製造方法において、
    一方の面が平坦面で、他方の面に前記凹凸パターンが形成されることで該他方の面に正のパワーを有する単位レンズの集合体であるレンズアレイが形成された、レンズアレイ樹脂シート半製品を製作し、
    前記レンズアレイ樹脂シート半製品の前記一方の面にネガ型フォトレジストを塗布し、前記他方の面から光を照射して塗布したネガ型フォトレジストを露光し、露光後に現像処理を行ってレジスト膜を形成し、
    前記レジスト膜を利用したリフトオフ法により前記第1樹脂層の前記第1面上に前記マスク層を形成し、
    前記オプティカルシートを貼着すべきディスプレイパネル上に、透光性を有し前記第1屈折率と異なる第2屈折率を有する樹脂を用いて、前記第1樹脂層の前記第2面を貼着することで、前記レンズアレイ樹脂シートを製作する、
    ことを特徴とするオプティカルシートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015040822A1 (ja) * 2013-09-20 2015-03-26 株式会社 東芝 ディスプレイ装置とその製造方法

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