JP2007264276A - 液晶表示装置の製造方法、及びそれに用いられるフォトマスク - Google Patents
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Abstract
【課題】一枚のフォトマスクによって設計通りの反射電極を形成し得る液晶表示パネルの製造方法、及びそれに用いるフォトマスクを提供する。
【解決手段】感光性樹脂によって形成された樹脂層に、フォトマスク20を用いて、露光機による露光を行う。フォトマスク20は、樹脂層にそれを貫通する貫通孔を形成するための第1のパターン26と、樹脂層に凹部又は凸部を形成するための複数の第2のパターン23〜25とを備えている。複数の第2のパターン23〜25は、隣接する第2のパターンの一方の中心と他方の中心との距離(パターンピッチ)Pt1〜Pt6が露光機の解像度R以下となるように配置される。
【選択図】図3
【解決手段】感光性樹脂によって形成された樹脂層に、フォトマスク20を用いて、露光機による露光を行う。フォトマスク20は、樹脂層にそれを貫通する貫通孔を形成するための第1のパターン26と、樹脂層に凹部又は凸部を形成するための複数の第2のパターン23〜25とを備えている。複数の第2のパターン23〜25は、隣接する第2のパターンの一方の中心と他方の中心との距離(パターンピッチ)Pt1〜Pt6が露光機の解像度R以下となるように配置される。
【選択図】図3
Description
本発明は、液晶表示装置の製造方法、特には、画素電極として反射電極を備えた液晶表示装置の製造方法、及びそれに用いられるフォトマスクに関する。
近年、液晶表示装置は、省電力化及び薄型化の点から、携帯端末、テレビ、コンピュータといった種々の分野で利用されている。また、液晶表示装置は、透過型と反射型とに大別され、このうち、バックライト装置を備えず、外部から入射した光を反射させて表示を行う反射型の液晶表示装置は、省電力化及び薄型化の点で優れている。このため、反射型の液晶表示装置は、携帯電話や、PDA、携帯ゲーム機といった携帯端末の分野において、注目を集めている。また、近年においては、透過型と反射型との両方の機能を備えた半透過型の液晶表示装置も開発されている。
ここで、従来からの反射型の液晶表示装置(例えば、特許文献1参照。)について図9及び図10を用いて説明する。図9は、従来の反射型液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の一部を示す平面図である。図10は、図9に示したアクティブマトリクス基板を切断線B−B´に沿って切断して得られた断面図である。図9及び図10は、アクティブマトリクス基板に設けられた複数の画素の一つを示している。また、図9においては、図10に示す樹脂層59の図示は省略している。
図9及び図10に示すように、反射型の液晶表示装置は、外部から液晶層(図示せず)を介して入射した光を反射させるため、反射電極61を備えている。反射電極61は、金属製の薄膜であり、樹脂層59の上に形成されている。また、反射電極61は、コンタクトホール60を介して、アクティブ素子として機能する薄膜トランジスタ(TFT)50のドレイン電極58に接続されており、画素電極として機能している。
TFT50は、透過型の液晶表示装置のそれと同様のものであり、ガラス基板51上に設けられたゲート電極52、それを覆うゲート絶縁膜53、更に、半導体層54、n+層55、ソース電極57、及びドレイン電極58を備えている。また、半導体層54の上には、チャンネルを保護するためのチャンネル保護膜56が形成されている。更に、TFT50は、樹脂層59によって覆われている。
また、樹脂層59の反射電極61が形成されている領域には、多数の凹部62が形成されており、反射電極61の表面は凸凹になっている。このため、外部からの光は様々な方向から反射電極61に入射するにも拘わらず、反射電極61は、表示画面の法線方向に沿って出射する光の強度を高めることができ、反射特性の向上が図られる。
また、特許文献1は、図9及び図10に示した液晶表示装置の製造方法として、反射電極の製造工程が異なる二種類の製造方法を開示している。一つの製造方法では、先ず、ポジ型の感光性樹脂によって樹脂層59を形成し、次いで、凹部形成用のパターン(透明領域)が設けられたフォトマスクを用いて、低照度で露光を行った後、現像液によって現像を行って感光した部分を除去する。これにより樹脂層59に凹部62(図9及び図10参照)が形成され、樹脂層59の表面は凸凹となる。
また、凹部62の形成後、コンタクトホール形成用のパターン(透明領域)が設けられた別のフォトマスクを用いて、高照度での露光と現像が行われてコンタクトホール60が形成される。その後、樹脂層59の凸凹となった部分に、反射電極61となる金属膜が形成される。
また、別の製造方法は、感光性樹脂によって樹脂層59が形成されるまでは、上述の製造方法と同じである。しかし、この別の製造方法では、凹部形成用のパターンと、コンタクトホール形成用のパターンとの両方が設けられたフォトマスクが用いられる。このフォトマスクでは、コンタクトホール形成用のパターンは透明領域によって形成されているが、凹部形成用のパターンは、透明領域よりも透過率が低くい半透明な領域によって形成されている。
このため、凹部形成用のパターンを通過した光は、コンタクトホール形成用のパターンを通過した光よりも強度が低くなる。よって、上記の別の製造方法によれば、一回の露光及び現像によって、一度に凹部62とコンタクトホール60が形成される。その後、上述の製造方法と同様に、凸凹となった部分に反射電極61となる金属膜が形成される。
特開2000−171794号公報
しかしながら、前者の製造方法においては、凹部62とコンタクトホール60とを形成するために二枚のフォトマスクが必要となるため、工程数が増加し、その結果、コストが増大してしまう。また、後者の製造方法においては、コストの増大化は抑制できるが、半透明な領域の透過率を調整するのが難しく、設計通りの凹部を形成するのが困難である。その結果、反射電極の形状を設計通りの形状にできず、反射電極において意図した反射特性が得られない場合がある。
本発明の目的は、上記の問題を解消し、一枚のフォトマスクによって反射電極の下地とコンタクトホールとを形成でき、且つ、反射電極の形状を、簡単に設計通りの形状にし得る液晶表示パネルの製造方法、及びそれに用いるフォトマスクを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における第1の液晶表示装置の製造方法は、反射電極が設けられたアクティブマトリクス基板を有する液晶表示装置の製造方法であって、(a)前記アクティブマトリクス基板のベース基板上に、感光性樹脂によって樹脂層を形成する工程と、(b)露光機によって、フォトマスクを介して、前記樹脂層に対して露光を行い、更に、現像を行って、前記樹脂層に、前記樹脂層を貫通する貫通孔と、凹部又は凸部とを形成する工程と、(c)前記樹脂層の前記凹部又は前記凸部が設けられた領域上に、前記反射電極となる金属膜を形成する工程とを少なくとも有し、前記(b)の工程で用いられる前記フォトマスクは、前記貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記凹部又は前記凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、前記複数の第2のパターンは、隣接する第2のパターンの一方の中心と他方の中心との距離が前記露光機の解像度以下となるように配置されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明における第2の液晶表示装置の製造方法は、反射電極が設けられたアクティブマトリクス基板を有する液晶表示装置の製造方法であって、(a)前記アクティブマトリクス基板のベース基板上に、感光性樹脂によって樹脂層を形成する工程と、(b)露光機によって、フォトマスクを介して、前記樹脂層に対して露光を行い、更に、現像を行って、前記樹脂層に、前記樹脂層を貫通する貫通孔と、凹部又は凸部とを形成する工程と、(c)前記樹脂層の前記凹部又は前記凸部が設けられた領域上に、前記反射電極となる金属膜を形成する工程とを少なくとも有し、前記(b)の工程で用いられる前記フォトマスクは、前記貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記凹部又は前記凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、前記複数の第2のパターンそれぞれは、矩形状の部分を有し、前記矩形状の部分の一辺の長さが、前記露光機の解像度の3分の1以下に設定されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明における第1のフォトマスクは、感光性樹脂によって形成された樹脂層に露光機による露光を行う際に用いられるフォトマスクであって、前記樹脂層にそれを貫通する貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記樹脂層に凹部又は凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、前記複数の第2のパターンは、隣接する第2のパターンの一方の中心と他方の中心との距離が前記露光機の解像度以下となるように配置されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明における第2のフォトマスクは、感光性樹脂によって形成された樹脂層に露光機による露光を行う際に用いられるフォトマスクであって、前記樹脂層にそれを貫通する貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記樹脂層に凹部又は凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、前記複数の第2のパターンそれぞれは、矩形状の部分を有し、前記矩形状の部分の一の辺の長さが、前記露光機の解像度の3分の1以下に設定されていることを特徴とする。
以上のように本発明においては、凹凸形成用のパターンは、パターンピッチが露光機の解像度以下となるように、又は矩形状部分を有するパターンの一辺の長さが露光機の解像度の3分の1以下となるように形成される。このため、凹凸の形成領域における入射光の焦点深度は、コンタクトホールの形成領域における入射光の焦点深度よりも浅いものとなる。よって、本発明の液晶表示装置の製造方法によれば、一枚のフォトマスクを用いた露光によって、樹脂層にコンタクトホールと凹凸とを同時に形成することができる。
また、本発明においては、凹凸形成用のパターンのパターンピッチ、大きさ、形状の設定により、入射光の焦点深度を簡単に調整できる。このため、本発明によれば、半透明な領域が設けられたフォトマスクを用いて凹凸の形成を行う従来の方法に比べ、容易に設計通りの凹凸を樹脂層に形成することができる。本発明によれば、設計通りの形状を備えた反射電極を簡単に形成でき、反射電極の反射特性の向上を図ることができる。
本発明における第1の液晶表示装置の製造方法は、反射電極が設けられたアクティブマトリクス基板を有する液晶表示装置の製造方法であって、(a)前記アクティブマトリクス基板のベース基板上に、感光性樹脂によって樹脂層を形成する工程と、(b)露光機によって、フォトマスクを介して、前記樹脂層に対して露光を行い、更に、現像を行って、前記樹脂層に、前記樹脂層を貫通する貫通孔と、凹部又は凸部とを形成する工程と、(c)前記樹脂層の前記凹部又は前記凸部が設けられた領域上に、前記反射電極となる金属膜を形成する工程とを少なくとも有し、前記(b)の工程で用いられる前記フォトマスクは、前記貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記凹部又は前記凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、前記複数の第2のパターンは、隣接する第2のパターンの一方の中心と他方の中心との距離が前記露光機の解像度以下となるように配置されていることを特徴とする。
上記第1の液晶表示装置の製造方法においては、前記露光機が、複数個の光源と、前記フォトマスクを通過した光を集光させる投影光学系とを備え、前記露光機の解像度をR、前記複数個の光源の数をn、各光源の出射光の波長をλ1、λ2・・・λn、前記露光機が備える投影光学系の開口数をNA、及び前記露光機の固有値をkとしたときに、前記露光機の解像度Rが下記式(1)によって表される。
(数3)
R=k・(λ1+λ2+・・・+λn)/n/NA・・・・・(1)
R=k・(λ1+λ2+・・・+λn)/n/NA・・・・・(1)
なお、上記式(1)において固有値kは、一般にレジストプロセス定数と呼ばれるものであり、レジストプロセス等によって決定されるパラメータである。例えば、gh線ステッパ(水銀灯のg線(λ=436nm)とh線(λ=405nm)を光源とする露光機)の場合は、固有値kは、概ね1.0〜1.5の範囲で設定される。また、i線ステッパ(水銀灯のi線(λ=365nm)を光源とする露光機)の場合は、概ね0.8〜1.4の範囲で設定される。
また、上記第1の液晶表示装置の製造方法においては、前記複数の第2のパターンが格子状に配置され、前記フォトマスクの前記第1のパターン及び前記第2のパターンが形成されていない領域の複数個所が、二以上の第2のパターンによって囲まれているのが好ましい。この場合、樹脂層には凹凸が複数形成されるので、反射電極の反射率を高くすることができる。更に、反射電極の反射特性のバラつきを抑制でき、あらゆる方向に対して均一な反射特性を持った反射電極を得ることができる。
更に、上記第1の液晶表示装置の製造方法においては、前記複数の第2のパターンそれぞれが矩形状の部分を有し、前記矩形状の部分の一辺の長さが、前記露光機の解像度の3分の1以下、特には8分の1以上3分の1以下に設定されているのが好ましい。この場合は、樹脂層により理想的な凹凸を形成でき、反射特性の更なる向上を図ることができる。
また、本発明における第2の液晶表示装置の製造方法は、反射電極が設けられたアクティブマトリクス基板を有する液晶表示装置の製造方法であって、(a)前記アクティブマトリクス基板のベース基板上に、感光性樹脂によって樹脂層を形成する工程と、(b)露光機によって、フォトマスクを介して、前記樹脂層に対して露光を行い、更に、現像を行って、前記樹脂層に、前記樹脂層を貫通する貫通孔と、凹部又は凸部とを形成する工程と、(c)前記樹脂層の前記凹部又は前記凸部が設けられた領域上に、前記反射電極となる金属膜を形成する工程とを少なくとも有し、前記(b)の工程で用いられる前記フォトマスクは、前記貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記凹部又は前記凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、前記複数の第2のパターンそれぞれは、矩形状の部分を有し、前記矩形状の部分の一辺の長さが、前記露光機の解像度の3分の1以下に設定されていることを特徴とする。また、上記第2の液晶表示装置の製造方法では、前記矩形状の部分の一辺の長さは、前記露光機の解像度の8分の1以上3分の1以下に設定されているのが好ましい。
上記第2の液晶表示装置の製造方法においても、前記露光機が、複数個の光源と、前記フォトマスクを通過した光を集光させる投影光学系とを備え、前記露光機の解像度をR、前記複数個の光源の数をn、各光源の出射光の波長をλ1、λ2・・・λn、前記露光機が備える投影光学系の開口数をNA、及び前記露光機の固有値をkとしたときに、前記露光機の解像度Rが上記式(1)によって表される。
本発明における第1のフォトマスクは、感光性樹脂によって形成された樹脂層に露光機による露光を行う際に用いられるフォトマスクであって、前記樹脂層にそれを貫通する貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記樹脂層に凹部又は凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、前記複数の第2のパターンは、隣接する第2のパターンの一方の中心と他方の中心との距離が前記露光機の解像度以下となるように配置されていることを特徴とする。
また、本発明における第2のフォトマスクは、感光性樹脂によって形成された樹脂層に露光機による露光を行う際に用いられるフォトマスクであって、前記樹脂層にそれを貫通する貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記樹脂層に凹部又は凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、前記複数の第2のパターンそれぞれは、矩形状の部分を有し、前記矩形状の部分の一の辺の長さが、前記露光機の解像度の3分の1以下に設定されていることを特徴とする。上記第2のフォトマスクでは、前記矩形状の部分の一辺の長さは、前記露光機の解像度の8分の1以上3分の1以下に設定されているのが好ましい。
(発明の原理)
ここで、本発明の原理について図1及び図2を用いて説明する。図1は、フォトマスクのパターンサイズの違いによる焦点深度の変化を示す説明図であり、図1(a)はパターンのサイズが小さい場合、図1(b)はパターンのサイズが大きい場合を示している。なお、図1(a)及び図1(b)それぞれにおいて、最下段の図は樹脂層上の光強度を示している。
ここで、本発明の原理について図1及び図2を用いて説明する。図1は、フォトマスクのパターンサイズの違いによる焦点深度の変化を示す説明図であり、図1(a)はパターンのサイズが小さい場合、図1(b)はパターンのサイズが大きい場合を示している。なお、図1(a)及び図1(b)それぞれにおいて、最下段の図は樹脂層上の光強度を示している。
図1(a)及び図1(b)に示すように、露光機は、光源(図示せず)と投影光学系5とを備えている。光源から出射された光(出射光)は、フォトマスク1又は10を通過する。このとき、フォトマスク1又は10を通過した出射光は、フォトマスク1又は10に形成されたパターン4で回折され、これらを通過した光は回折光となる。また、回折光としては、0次、±1次、±2次の回折光や、更なる高次の回折光が発生する。
なお、フォトマスク1及びフォトマスク10は、共に、ガラス板2の一方の主面に、遮光膜3を設けて形成されている。パターン4の形成領域には、遮光膜3は形成されておらず、パターン4の形成領域は透明領域となっている。
回折光は、投影光学系5に入射し、それによって、ガラス基板6上の樹脂層7上に結像される。そして、フォトマスク1及び10のパターン情報が樹脂層7上に伝達される。また、このとき、投写光学系5に入射する回折光が高次であるほど、パターン情報は正確に伝達される。逆に、投写光学系5に入射する回折光が低次であれば、パターン情報の伝達性は低下する。
また、できる限り高次の回折光を投写光学系5に入射させるには、回折光の回折角θを小さくすることによって行うことができる。回折光の回折角θは、フォトマスクのパターンサイズをd、露光機に備えられた光源の数をn(nは整数)、各光源の出射光の波長をλ1、λ2・・・λn、回折次数をm(m=0、1、2、3・・・)とすると、下記式(2)によって表すことができる。
(数4)
d・sinθ=m(λ1+λ2+・・・+λn)/n・・・・・(2)
d・sinθ=m(λ1+λ2+・・・+λn)/n・・・・・(2)
上記式(2)より、回折角θは、フォトマスクのパターンサイズdを大きくすることによって、また入射光の波長を小さくすることによって、小さくすることができる。
ところで、各光源の出射光の波長λ1、λ2・・・λnは、図1(a)及び図1(b)の両方において同一である。また、フォトマスク1のパターンサイズd1は、フォトマスク10のパターンサイズd2よりも小さいことから、回折角θ1(図1(a)参照)は、回折角θ2(図1(b)参照)より大きくなる。よって、図1(a)の例によれば、図1(b)の例に比べて、パターン情報の伝達性は低下する。
更に、図1(a)の例では、回折角θ1は、1次以上の回折光が投影光学系5に入射せず、0次回折光のみが、投影光学系5に入射するように設定されている。具体的には、パターンサイズd1が、露光機の解像度Rの3分の1以下に設定されている。但し、パターンサイズd1が小さすぎると、0次回折光の樹脂層7への入射も困難となることから、パターンサイズd1は、露光機の解像度Rの8分の1以上3分の1以下とするのが好ましい。
従って、図1の(a)の例では、1次以上の回折光は、樹脂層7上で、結像されず、0次回折光のみが樹脂層7に到達する。この結果、図1(a)の例では、樹脂層7上での光強度は弱く、焦点深度が浅くなるため、樹脂層7の表層近くの部分8のみが感光する。
これに対して、図1(b)の例では、回折角θ2は、0次回折光に加え、1次以上の回折光も投影光学系5に入射するように設定されている。従って、1次以上の回折光も、樹脂層7上で結像され、樹脂層7に到達する。この結果、図1(b)の例では、樹脂層7上での光強度は、図1(a)の例よりも強くなり、焦点深度が深くなるため、出射光は樹脂層7とガラス基板6との界面にまで達する。図1(b)の例では、感光した部分9は、樹脂層7の厚み全体に渡っている。
なお、図1(a)及び図1(b)において、樹脂層7は、ポジ型の感光性樹脂によって形成されている。よって、感光した部分8及び9は、その後の現像によって除去される。
このように、パターンサイズの設定によって焦点深度を変化させることにより、樹脂層7に貫通孔及び凹部のうちのいずれかを設けることができる。従って、パターンサイズが大きなパターンと、パターンサイズが小さなパターンとが設けられたフォトマスクを用いれば、一度の露光及び現像で、反射電極用の凹凸と、コンタクトホールとを同時に形成できる。
また、露光機の光源からの出射光の焦点深度は、フォトマスクに設けられたパターンのピッチによっても調整することができる。この点について図2を用いて説明する。図2は、フォトマスクのパターンピッチの違いによる焦点深度の変化を示す説明図であり、図2(a)はパターンピッチが狭い場合、図2(b)はパターンピッチが広い場合を示している。なお、図2において、図1で示された符号が付された部分は、図1において同符号が付された部分と同一である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、フォトマスク11と、フォトマスク12とは、隣接するパターン4間のパターンピッチの点で、異なっている。本明細書においてパターンピッチとは、隣接するパターンの一方の中心と他方の中心との距離をいう。図2(a)におけるパターンピッチP1は、図2(b)におけるパターンピッチP2よりも狭くなっている。
具体的には、図2(a)において、パターン4は、パターンピッチP1が露光機の解像度R以下となるように配置されている。例えば、g線(露光波長0.436nm)を出射する光源と、h線(露光波長0.405nm)を出射する光源とを備え、固有値kが1.5、投影光学系の開口数NAが0.1の露光機を用いた場合は、下記式(1)より、解像度Rは6μmとなる。この場合、図2(a)に示すパターン4は、パターンピッチが6μm以下となるように配置される。
(数5)
R=k・(λ1+λ2+・・・+λn)/n/NA・・・・・(1)
R=k・(λ1+λ2+・・・+λn)/n/NA・・・・・(1)
このように、パターンピッチP1が露光機の解像度R以下となると、フォトマスク11を通過した光の回折角は大きくなり、結像に寄与できない回折光が増加するため、樹脂層7に到達する光の光強度は弱くなる。よって、図2(a)の例では、フォトマスク11を通過した光は、樹脂層7とガラス基板6との界面まで到達できず、樹脂層7の表層近くの部分8のみを感光させる。従って、図1(a)の例と同様に、図2(a)の例でも、樹脂層7の表層近くに凹凸が形成される。
一方、図2(b)においては、パターン4は、パターンピッチP2が露光機の解像度Rよりも大きくなるように配置されている。よって、フォトマスク12を通過した光の回折角は小さくなり、結像に寄与できる回折光が増加するため、図2(a)の例とは反対に、樹脂層7に到達する光の光強度は強くなる。よって、図2(b)の例では、フォトマスク12を通過した光は、樹脂層7とガラス基板6との界面にまで到達し、樹脂層7の感光した部分9は樹脂層7の厚み全体に渡る。従って、図1(b)の例と同様に、図2(b)の例でも、樹脂層7を貫通する貫通孔が形成される。
このように、パターンピッチの設定によっても、樹脂層7に貫通孔及び凹部のうちのいずれかを設けることができる。従って、パターンピッチが解像度より大きなパターンと、パターンピッチが解像度以下のパターンとが設けられたフォトマスクを用いた場合も、一度の露光及び現像で、反射電極用の凹凸と、コンタクトホールとを同時に形成できる。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における液晶表示装置の製造方法、及びそれに用いるフォトマスクについて、図3〜図8を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態におけるフォトマスクについて図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態におけるフォトマスクを示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)中の切断線A−A´に沿って切断した断面図、図3(c)はフォトマスクを通過した光の露光対象物上の光強度を示す図である。
以下、本発明の実施の形態における液晶表示装置の製造方法、及びそれに用いるフォトマスクについて、図3〜図8を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態におけるフォトマスクについて図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態におけるフォトマスクを示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)中の切断線A−A´に沿って切断した断面図、図3(c)はフォトマスクを通過した光の露光対象物上の光強度を示す図である。
図3(a)及び図3(b)に示すフォトマスク20は、感光性樹脂によって形成された樹脂層(図示せず)に、露光機(図示せず)による露光を行う際に用いられる。フォトマスク20は、樹脂層を貫通する貫通孔を形成するための第1のパターン26と、樹脂層に凹部又は凸部を形成するための第2のパターン23〜25とを備えている。
本実施の形態では、フォトマスク20は、ガラス板21の一方の主面に遮光膜22を設けることによって形成されている。また、第1のパターン26及び第2のパターン23〜25は、ガラス板21の一方の主面全体に遮光膜22を形成した後、露光及び現像によって、これらのパターンの形成領域に相当する部分を除去することで形成されている。第1のパターン26及び第2のパターン23〜25が形成された部分は、透明領域となっている。一方、第1のパターン26及び第2のパターン23〜25が形成されていない部分(図3(a)においてハッチングが施された領域)は、遮光領域となっている。
また、後述するように、本実施の形態では、露光対象となる樹脂層は、ポジ型の感光性樹脂によって形成される。よって、本実施の形態においては、第2のパターン23〜25は凹部を形成するためのパターンであり、第2のパターン23〜25を通過した光の入射領域には、凹部が形成される。第1のパターン26を通過した光が入射した領域には、貫通孔が形成される。
また、本実施の形態では、第2のパターン23〜25は長方形状を呈しており、それぞれの長辺Tの長さは同一に設定されている。但し、第2のパターン23〜25それぞれの短辺の長さは異なっており、第2のパターン23の短辺D1が最も大きく、次いで、第2のパターン24の短辺D2が大きく、第2のパターン25の短辺D3が最も小さく設定されている。これは、後述の図4(b)に示すように、形成される凹部の深さをランダムにして、散乱特性に優れた反射電極を形成するためである。また、第1のパターン26は正方形状を呈している。図3(a)において「S」は、第1のパターン26の辺を示している。
更に、第2のパターン23〜25は、格子状に配置されている。具体的には、第2のパターン23と24とは、図1中の矢印で示すY方向に沿って交互に、それぞれの長辺方向をY方向に向けて(直列に)配列されている。第2のパターン23と24とのY方向の列は、複数条あり、図1中の矢印で示すX方向において一定の間隔をあけて配置されている。また、第2のパターン23と24とのY方向の列は、隣り合う列の第2のパターン23と第2のパターン24とがX方向において対向するように構成されている。
第2のパターン25は、X方向に沿って、それぞれの長辺方向をX方向に向けて(直列に)配列されている。第2のパターン25のX方向の列も、複数条あり、Y方向において一定の間隔をあけて配置されている。また、第2のパターン25のX方向の列は、Y方向における第2のパターン23と24との間を横切るように配置されている。
このように、第2のパターン23〜25が格子状に配置されているため、遮光領域の複数個所、言い換えると、遮光領域の格子の目に相当する領域は、二以上の第2のパターン23〜25によって囲まれた状態となる。
また、図2(a)に示した例と同様に、第2のパターン23〜25は、隣接する第2のパターンの一方の中心と他方の中心との距離(パターンピッチ)が、露光機の解像度R以下となるように配置されている。なお、本実施の形態において「パターンが隣接する」とは、任意の方向において隣り合っており、該方向において二つのパターンの間に、別のパターンが存在していないことをいう。
具体的には、X方向における第2のパターン23と24とのパターンピッチPt1、及びY方向における第2のパターン23と24とのパターンピッチPt2は解像度R以下に設定されている。同様に、X方向における第2のパターン25間のパターンピッチPt3、及びY方向における第2のパターン25間のパターンピッチPt4も解像度R以下に設定されている。更に、第2のパターン23と25とのパターンピッチPt5、及び第2のパターン24と25とのパターンピッチPt6も解像度R以下に設定されている。
また、図1(a)に示した例と同様に、第2のパターン23〜25それぞれの短辺D1、D2及びD3は、解像度Rの3分の1以下、好ましくは解像度Rの8分の1以上3分の1以下に設定されている。例えば、上述したように、解像度Rが6μmである場合は、短辺D1、D2及びD3は0.75μm〜2μmの範囲で設定される。
なお、第2のパターン23〜25の長辺Tの長さは特に限定されるものではない。但し、長辺Tの長さが長すぎると、パターンピッチが大きくなり、単位面積当たりに形成できる凹凸の数を減少させてしまう。更に、長辺Tの長さが短すぎると、パターンピッチが小さくなり、マスクを通る光が、全体にぼけてしまい、設計通りの凹凸が形成できず、単に樹脂層の膜厚を減らすだけの結果となる。これらのことを踏まえ、フォトマスクを透過する光強度の最適化をはかるという理由から長辺Tの長さは、解像度Rの0.6分の1〜1.2分の1に設定するのが好ましい。
一方、第1のパターン26と第2のパターン23とのパターンピッチPT7、及び第1のパターン26と第2のパターン24とのパターンピッチPT8は、解像度Rよりも大きな値に設定されている。第1のパターン26は、第2のパターン23〜25に対して孤立している。また、第1のパターン26の一辺Sの長さは、解像度Rの1.5分の1以上の値に設定される。例えば、上述したように、解像度Rが6μmである場合は、辺Sは4μm程度に設定される。
このような構成により、図3(a)及び図3(b)に示すフォトマスク20を通過した光の樹脂層上の光強度は、図3(c)に示すものとなる。よって、図3(a)及び(b)に示したフォトマスクを用いれば、露光対象となる樹脂層に、コンタクトホール形成用の貫通孔と、凹凸形成用の凹部とを同時に形成できる。
また、第2のパターン23〜25を通過した光の光強度、更には、焦点深度は、これらのパターンピッチや大きさ、形状によって調整できるため、これらの調整によって、設計者が意図した凹凸を容易に樹脂層に形成できる。
次に、本発明の実施の形態における液晶表示装置の製造方法について図4及び図5を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態における液晶表示装置の製造方法を示す図であり、図4(a)〜図4(c)は、一連の主な工程を示す断面図である。図5は、図4(c)に示す工程の実施によって得られた画素の一つを示す斜視図である。また、図4及び図5は、反射型液晶表示装置の製造工程の一部であって、アクティブマトリクス基板上に反射電極を形成する工程のみを図示している。
最初に、図4(a)に示すように、アクティブマトリクス基板のベース基板27上に、ポジ型の感光性樹脂によって樹脂層30を形成し、露光機によって、フォトマスク20を介して、樹脂層30への露光を行う。これにより、フォトマスク20の第1のパターン26、第2のパターン23〜25(第2のパターン25は図示せず)を通過した光が、樹脂層30に入射し、樹脂層30の光が入射した部分は感光する。図4(a)において、31、32、33は感光した部分を示している。
本実施の形態では、ベース基板27はガラス基板である。また、樹脂層30は、ベース基板27上に、ゲート絶縁膜28やドレイン電極29を備えるTFT(図9及び図10参照)を形成し、その後に形成されている。また、図4(a)には図示していないが、フォトマスク20と、樹脂層30との間には、投影光学系(図1及び図2参照)が配置されている。更に、図4(a)においては、フォトマスク20のパターン23〜26と樹脂層7の感光した部分31〜33との対応を説明するため、フォトマスク20は樹脂層7に合わせて縮小して図示している。
次に、図4(b)に示すように、現像を行って、感光した部分31、32及び33を除去すると、樹脂層30には、コンタクトホール形成用の貫通孔36と、反射電極の下地となる凹凸を形成するための凹部34及び35とが形成される。次に、図4(c)及び図5に示すように、加熱処理によって、樹脂層30を収縮させると、樹脂層30の表面は滑らかな凹凸形状となる。
また、上述したように、第2のパターン23〜25が格子状に配置されているため、図5に示すように、樹脂層30において突出した部分はマトリクス状に配列され、樹脂層30には凹凸が複数形成される。また、凹凸は一定のパターンで連続して形成されている。よって、後述するように反射電極が形成されると、あらゆる方向に対して均一な反射特性を持った反射電極が得られることとなる。なお、図5において、破線は突出した部分の等高線を示している。
その後、図4(d)に示すように、凹凸及び貫通孔36の内面が覆われるようにITO膜が形成され、更にそれがパターニングされて透明電極37が形成される。そして、透明電極37の上に金属膜が形成され、それがパターニングされて反射電極38が形成される。
このように、本実施の形態によれば、図3(a)及び図3(b)に示したフォトマスクのみで、コンタクトホール形成用の貫通孔36と、反射電極の下地となる凹凸を形成するための凹部31及び32とが同時に形成される。また、凹部31及び32の形状は、設計者の意図通りとなっている。
本実施の形態においては、第2のパターンは、パターンピッチが露光機の解像度R以下となり、更に、矩形状に形成された第2のパターンの一辺の長さが露光機の解像度の3分の1以下となるように形成されるが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明においては、第2のパターンが、パターンピッチが露光機の解像度R以下となるように形成されているだけの態様であっても良い。また、第2のパターンが、矩形状に形成され、第2のパターンの一辺の長さが露光機の解像度の3分の1以下となるように形成されているだけの態様であっても良い。これらのいずれの態様であっても、一枚のフォトマスクのみで、コンタクトホール形成用の貫通孔と、反射電極の下地となる凹凸を形成するための凹部とが同時に形成される。また、これらの態様でも、凹凸の形状は、簡単に設計者の意図通りにできる。
また、本実施の形態では、図3(a)及び図3(b)に示したように、フォトマスクには、第2のパターンとして、短辺の長さが異なる長方形状のパターンが形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図6に示すように、全ての第2のパターン40が、長辺及び短辺の長さが同一の長方形状に形成されている態様であっても良い。図6に示したフォトマスクを用いた場合は、均一な凹凸を規則正しく形成することができる。図6は、本発明の実施の形態におけるフォトマスクの他の例を示す平面図である。
また、本発明においては、第2のパターンの形状は矩形に限定されず、設計者が意図する凹凸が得られる形状であれば良い。但し、フォトマスクの設計を容易にする点からは、第2のパターンは矩形状の部分を有するものであるのが好ましく、この場合は、矩形状の部分の一辺の長さが露光機の解像度の3分の1以下になっていれば良い。
矩形以外の第2のパターンとしては、例えば、図7に示すT字形状に形成された第2のパターンが挙げられる。図7に示したフォトマスクを用いた場合は、単位面積あたりの凹凸の数を増やすことができる。なお、図7も、本発明の実施の形態におけるフォトマスクの他の例を示す平面図である。
更に、本発明においては、第2のパターンとして、各々の形状が異なるパターンを形成しても良いし、それぞれをランダムに配置しても良い。例えば、図8に示す例では、形状や大きさが異なるパターン42が形成されている。図8に示すフォトマスクを用いれば、反射電極の散乱特性の更なる向上を図ることができる。なお、図8も、本発明の実施の形態におけるフォトマスクの他の例を示す平面図である。
また、本実施の形態においては、反射型の液晶表示装置を製造する例について説明しているが、本発明は、反射型と透過型との両方の機能を備えた半透過型の液晶表示装置に適用することもできる。この場合においては、画素電極の形成領域の一部にのみ凹凸を設け、凹凸を設けていない部分においては、図4(c)に示した透明電極37のみを形成すれば良い。
更に、本実施の形態は、露光対象となる樹脂層がポジ型の感光性樹脂で形成されている例について示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明においては、露光対象となる樹脂層はネガ型の感光性樹脂で形成されていても良い。この場合は、例えば、図3(a)及び図6〜図8に示された遮光領域(ハッチングが施された領域)を透明領域とし、透明領域を遮光領域としたフォトマスクが用いられる。更に、図4(b)に示した現像工程が終了すると、樹脂層には、凹部の代わりに凸部が形成される。
また、本発明の液晶表示装置の製造方法では、上述したように、本発明のフォトマスクを用いた一回の露光及び現像によって、反射電極の下地となる凹凸形状と、コンタクトホールとなる貫通孔とが形成される。このため、本発明を用いて複数の液晶表示装置(液晶表示パネル)を作製した場合、反射電極の凹部及び凸部とコンタクトホールとの位置関係は、作製された全ての液晶表示装置において同一となる。また、フォトマスクに位置ズレが生じたときは、反射電極の凹部及び凸部とコンタクトホールとの両方に同一の位置ズレが生じることとなる。
これに対して、凹凸形状と貫通孔とをそれぞれ別のフォトマスクによって形成する従来の製造方法を用いて、複数の液晶表示装置(液晶表示パネル)を作製した場合は、フォトマスク毎に位置ズレが生じる。よって、反射電極の凹部及び凸部とコンタクトホールとには別々に位置ズレが生じ、これらの位置関係は、作製された液晶表示装置毎に異なることとなる。
従って、反射電極の凹部及び凸部とコンタクトホールとの位置関係を調べれば、液晶表示装置が、本発明の製造方法によって作製されているか、凹凸形状と貫通孔とをそれぞれ別のフォトマスクによって形成する従来の製造方法によって作製されているかを判別できる。
本発明のフォトマスクは液晶表示装置の製造に有用である。よって、本発明のフォトマスク及び液晶表示装置の製造方法は、産業上の利用可能性を有している。
1、10、11、12、20 フォトマスク
2 ガラス板
3 遮光膜
4 パターン(透明領域)
5 投影光学系
6、27 ガラス基板(ベース基板)
7、30 樹脂層
8、9、31、32、33 樹脂層の感光した部分
23、24、25、40〜42 第2のパターン
26 第1のパターン
28 ゲート絶縁膜
29 ドレイン電極
34、35 凹部
36 貫通孔
37 透明電極
38 反射電極
2 ガラス板
3 遮光膜
4 パターン(透明領域)
5 投影光学系
6、27 ガラス基板(ベース基板)
7、30 樹脂層
8、9、31、32、33 樹脂層の感光した部分
23、24、25、40〜42 第2のパターン
26 第1のパターン
28 ゲート絶縁膜
29 ドレイン電極
34、35 凹部
36 貫通孔
37 透明電極
38 反射電極
Claims (8)
- 反射電極が設けられたアクティブマトリクス基板を有する液晶表示装置の製造方法であって、
(a)前記アクティブマトリクス基板のベース基板上に、感光性樹脂によって樹脂層を形成する工程と、
(b)露光機によって、フォトマスクを介して、前記樹脂層に対して露光を行い、更に、現像を行って、前記樹脂層に、前記樹脂層を貫通する貫通孔と、凹部又は凸部とを形成する工程と、
(c)前記樹脂層の前記凹部又は前記凸部が設けられた領域上に、前記反射電極となる金属膜を形成する工程とを少なくとも有し、
前記(b)の工程で用いられる前記フォトマスクは、前記貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記凹部又は前記凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、
前記複数の第2のパターンは、隣接する第2のパターンの一方の中心と他方の中心との距離が前記露光機の解像度以下となるように配置されていることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 前記露光機が、複数個の光源と、前記フォトマスクを通過した光を集光させる投影光学系とを備え、
前記露光機の解像度をR、前記複数個の光源の数をn、各光源の出射光の波長をλ1、λ2・・・λn、前記露光機が備える投影光学系の開口数をNA、及び前記露光機の固有値をkとしたときに、前記露光機の解像度Rが下記式(1)によって表される請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
(数1)
R=k・(λ1+λ2+・・・+λn)/n/NA・・・・・(1) - 前記複数の第2のパターンが格子状に配置され、前記フォトマスクの前記第1のパターン及び前記第2のパターンが形成されていない領域の複数個所が、二以上の第2のパターンによって囲まれている請求項1または2に記載の液晶表示装置の製造方法。
- 前記複数の第2のパターンそれぞれが矩形状の部分を有し、前記矩形状の部分の一辺の長さが、前記露光機の解像度の3分の1以下に設定されている請求項1〜3のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
- 反射電極が設けられたアクティブマトリクス基板を有する液晶表示装置の製造方法であって、
(a)前記アクティブマトリクス基板のベース基板上に、感光性樹脂によって樹脂層を形成する工程と、
(b)露光機によって、フォトマスクを介して、前記樹脂層に対して露光を行い、更に、現像を行って、前記樹脂層に、前記樹脂層を貫通する貫通孔と、凹部又は凸部とを形成する工程と、
(c)前記樹脂層の前記凹部又は前記凸部が設けられた領域上に、前記反射電極となる金属膜を形成する工程とを少なくとも有し、
前記(b)の工程で用いられる前記フォトマスクは、前記貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記凹部又は前記凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、
前記複数の第2のパターンそれぞれは、矩形状の部分を有し、前記矩形状の部分の一辺の長さが、前記露光機の解像度の3分の1以下に設定されていることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 前記露光機が、複数個の光源と、前記フォトマスクを通過した光を集光させる投影光学系とを備え、
前記露光機の解像度をR、前記複数個の光源の数をn、各光源の出射光の波長をλ1、λ2・・・λn、前記露光機が備える投影光学系の開口数をNA、及び前記露光機の固有値をkとしたときに、前記露光機の解像度Rが下記式(1)によって表される請求項5に記載の液晶表示装置の製造方法。
(数2)
R=k・(λ1+λ2+・・・+λn)/n/NA・・・・・(1) - 感光性樹脂によって形成された樹脂層に露光機による露光を行う際に用いられるフォトマスクであって、
前記樹脂層にそれを貫通する貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記樹脂層に凹部又は凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、
前記複数の第2のパターンは、隣接する第2のパターンの一方の中心と他方の中心との距離が前記露光機の解像度以下となるように配置されていることを特徴とするフォトマスク。 - 感光性樹脂によって形成された樹脂層に露光機による露光を行う際に用いられるフォトマスクであって、
前記樹脂層にそれを貫通する貫通孔を形成するための第1のパターンと、前記樹脂層に凹部又は凸部を形成するための複数の第2のパターンとを備え、
前記複数の第2のパターンそれぞれは、矩形状の部分を有し、前記矩形状の部分の一の辺の長さが、前記露光機の解像度の3分の1以下に設定されていることを特徴とするフォトマスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006088771A JP2007264276A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 液晶表示装置の製造方法、及びそれに用いられるフォトマスク |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006088771A JP2007264276A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 液晶表示装置の製造方法、及びそれに用いられるフォトマスク |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007264276A true JP2007264276A (ja) | 2007-10-11 |
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JP2006088771A Withdrawn JP2007264276A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 液晶表示装置の製造方法、及びそれに用いられるフォトマスク |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007264276A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022160279A1 (zh) * | 2021-01-29 | 2022-08-04 | 京东方科技集团股份有限公司 | 阵列基板、显示面板及电子设备 |
-
2006
- 2006-03-28 JP JP2006088771A patent/JP2007264276A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022160279A1 (zh) * | 2021-01-29 | 2022-08-04 | 京东方科技集团股份有限公司 | 阵列基板、显示面板及电子设备 |
CN115668041A (zh) * | 2021-01-29 | 2023-01-31 | 京东方科技集团股份有限公司 | 阵列基板、显示面板及电子设备 |
CN115668041B (zh) * | 2021-01-29 | 2024-04-02 | 京东方科技集团股份有限公司 | 阵列基板、显示面板及电子设备 |
US11984453B2 (en) | 2021-01-29 | 2024-05-14 | Boe Technology Group Co., Ltd. | Array substrate, display panel and electronic device |
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