JP2007264232A - 液晶表示装置および電子機器 - Google Patents

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JP2007264232A JP2006088209A JP2006088209A JP2007264232A JP 2007264232 A JP2007264232 A JP 2007264232A JP 2006088209 A JP2006088209 A JP 2006088209A JP 2006088209 A JP2006088209 A JP 2006088209A JP 2007264232 A JP2007264232 A JP 2007264232A
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Akihide Haruyama
明秀 春山
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Abstract

【課題】OCBモードの初期配向転移を低電圧で迅速に行うことができる液晶表示装置を
提供する。
【解決手段】本発明の液晶表示装置100は、液晶層50を挟持して対向配置されたTF
Tアレイ基板10及び対向基板20を備えたOCBモードの液晶表示装置であり、前記T
FTアレイ基板10の前記液晶層50側に、信号電極である走査線3aと、該走査線3a
に接続されたTFT13と、前記走査線3aとTFT13とを覆う層間絶縁膜12と、該
層間絶縁膜12上に形成されるとともに前記TFT13と接続された画素電極15とを有
しており、前記層間絶縁膜12における前記画素電極15の非形成部であって前記走査線
3a上の領域に、開口部(凹部)30が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶表示装置および電子機器に関するものである。
特に液晶テレビジョン等に代表される液晶表示装置の分野においては、近年、動画の画
質向上を目的として応答速度の速いOCB(Optical Compensated Bend)モードの液晶表
示装置が脚光を浴びている。OCBモードにおいて、初期状態では液晶が2枚の基板間で
スプレイ状に開いたスプレイ配向となっており、表示動作時には液晶が弓なりに曲がった
状態(ベンド配向)になっている必要がある。すなわち、表示動作時にベンド配向の曲が
りの度合いで透過率を変調することで高速応答性を実現している。
このようにOCBモードの液晶表示装置の場合、電源遮断時に液晶はスプレイ配向であ
るため、電源投入時にある閾値電圧以上の電圧を液晶に印加することによって初期のスプ
レイ配向から表示動作時のベンド配向に液晶の配向状態を転移させる、いわゆる初期転移
操作が必要となる。ここで、初期転移が十分になされないと表示不良が生じたり、所望の
高速応答性が得られなかったりする。そこで特許文献1には、画素電極と平面的に重なる
位置に蓄積容量電極を設け、かかる蓄積容量電極と平面的に重なる位置の画素電極に開口
部を設けた構成を採用し、画素領域内に斜め電界を生じさせることで初期配向転移を促進
する技術が開示されている。
特開2003−107531号公報
上記特許文献1に記載の液晶表示装置によれば、画素領域内に生じさせた斜め電界によ
り初期配向転移を促進させる効果を得ることができる。しかしながら、画素電極の開口部
と蓄積容量電極との間には、配線層と画素電極とを絶縁する絶縁層が位置しているため、
上記斜め電界を生じさせる作用は限定的なものであり、迅速な初期配向転移を行うには蓄
積容量電極及び対向電極に高電圧を印加する必要がある。またこの構成では、蓄積容量電
極が画素電極の中央部を横断しているため、画素開口率が犠牲になっている。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、OCBモードの初期配
向転移を低電圧で迅速に行うことができる液晶表示装置を提供することを目的としている
本発明の液晶表示装置は、上記課題を解決するために、液晶層を挟持して対向配置され
た第1基板と第2基板とを備え、動作モードがOCBモードである液晶表示装置において
、前記第1基板の前記液晶層側に、信号電極と、該信号電極に接続されたスイッチング素
子と、前記信号電極及びスイッチング素子を覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に形成さ
れるとともに前記スイッチング素子と接続された画素(VAのCPAのような島電極と異なり
、OCBの場合、通常の電極構造であるので画素電極に直させて頂きました。)電極と、を
有しており、前記層間絶縁膜における前記画素電極の非形成部であって前記信号電極上の
領域に、凹部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、前記信号電極上に凹部を形成しているので、前記信号電極へ初期転
移電圧を印加すると、当該凹部の形成位置では層間絶縁膜が除去されて液晶層と信号電極
との距離が狭くなっているので強い電界が形成される。そして、かかる電界が液晶層に作
用することで凹部の形成位置に対応してディスクリネーションが発生し、かかるディスク
リネーションを初期転移核とする初期配向転移が進行するようになる。
また前記初期転移手段を構成する凹部は、画素電極の非形成部(非形成領域)、すなわ
ち表示に寄与しない領域に設けられているので、前記凹部においてディスクリネーション
が発生することによる表示品質の低下は生じない。従って本発明によれば、迅速かつ均一
な初期配向転移により高画質の表示が得られる液晶表示装置を提供することができる。
本発明の液晶表示装置は、前記凹部が、前記層間絶縁膜を貫通して前記信号電極に達す
る開口部であることを特徴とする。前記層間絶縁膜に貫通孔を形成して信号電極を開口部
内に露出させることで、信号電極への電圧印加により形成される電界の強度も大きくなる
ため、より確実に凹部(開口部)上の液晶層にディスクリネーションを発生させることが
できる。従って本構成によれば、さらに円滑に初期配向転移を行うことができる。
本発明の液晶表示装置は、前記層間絶縁膜が複数の絶縁膜を積層してなるものであり、
前記凹部が、前記複数の絶縁膜のうち前記画素電極側に位置する一部の絶縁膜に形成され
た開口部からなることを特徴とする。このような構成とした場合にも、前記凹部の形成領
域において液晶層と信号電極との距離が狭くなるので、凹部の形成位置に強電界を形成す
ることができ、かかる電界により液晶層にディスクリネーションを発生させ、このディス
クリネーションを初期転移核として初期配向転移を円滑に進行させることができる。
本発明の液晶表示装置は、前記信号電極が、トランジスタである前記スイッチング素子
と接続された走査線又はデータ線、あるいは容量線であることを特徴とする。すなわち前
記信号電極としては、画素スイッチング素子に接続される各種信号配線を用いることがで
きる。また前記信号電極は走査線であることが好ましい。走査線には初期配向転移動作時
のみならず表示動作時にも他の信号配線に比して高い電圧が印加されるので、前記凹部の
形成位置に形成される電界もそれに応じて強くなり、より確実にディスクリネーションを
発生させることができ、初期配向転移を円滑に進行させることができる。また、前記走査
線又はデータ線上に前記凹部が形成されていれば、表示動作時に印加電圧が低くなる画素
電極の間の領域の液晶層に対して前記凹部を介して電界を作用させることができるので、
前記画素電極の間の領域における液晶層の配向状態を安定に維持できるという利点もある
本発明の液晶表示装置は、前記凹部が、前記画素電極の辺端に沿って複数配列されてい
ることを特徴とする。すなわち前記凹部は、画素電極の形状や寸法に応じて複数個設ける
ことができる。このような構成とすることで、いかなる形状、寸法の画素を備えた液晶表
示装置においても初期配向転移を円滑に進行させることが可能になる。
本発明の液晶表示装置は、前記凹部が、前記画素電極の辺端と対向する端縁部において
前記画素電極の辺端と非平行となる端縁形状を部分的に有していることを特徴とする。こ
のような構成とすることで、前記凹部と前記画素電極との間に形成される電界の主たる方
向が複数方向となるので、凹部の近傍に位置する液晶の配向方向を不均一にすることがで
き、ディスクリネーションの発生が促進される結果、初期配向転移がより円滑なものとな
る。
本発明の液晶表示装置は、前記第1基板の前記液晶層側の表面に配向膜が形成されてお
り、前記配向膜の配向規制方向が、前記凹部が配置された前記信号電極の延在方向と交差
する方向であることを特徴とする。すなわち、前記信号電極への初期転移電圧の印加時に
、前記信号電極上に形成されている凹部と前記画素電極との間に形成される電界の主たる
方向と、前記配向規制方向とが交差する方向であることが好ましい。このような構成とす
ることで、前記電界によって液晶の平面方向の向きを前記配向規制方向からずらすことが
できるので、前記電界の作用する領域に液晶がねじれ配向(ツイスト配向)した液晶領域
を少なくとも一時的に形成することができる。OCBモードの液晶層においては、ツイス
ト配向のエネルギー(ギブスエネルギー)状態はスプレイ配向とベンド配向の中間に位置
しており、ツイスト配向からベンド配向への配向転移は極めて容易に進行するため、上記
のように凹部の近傍にツイスト配向の液晶領域を形成することで、ベンド配向への配向転
移が凹部の近傍でさらに円滑に進行するようになり、画素全体においても初期配向転移が
迅速に完了する。
本発明の液晶表示装置は、前記画素電極の平面領域内に反射表示領域と透過表示領域と
が形成され、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方の前記液晶層側には、前記
反射表示領域における前記液晶層の厚さを前記透過表示領域における前記液晶層の厚さよ
りも小さくする液晶層厚調整層が設けられており、少なくとも前記透過表示領域における
動作モードがOCBモードとされて半透過反射型の液晶表示装置を構成しており、前記凹
部が、前記液晶層の厚さが厚い領域と薄い領域との間に形成された段差傾斜部との平面距
離が最小となる前記画素電極の外周位置に形成されていることを特徴とする。
前記段差傾斜部においては、液晶層厚が連続に変化しているため、当該段差傾斜部の外
側の表示領域に比してディスクリネーションが生じやすくなっている。そこで、かかる段
差傾斜部の近傍に初期転移手段として機能する前記凹部を配置することで、前記ディスク
リネーションの発生が促進され、初期配向転移をより円滑に行えるようになる。
本発明の液晶表示装置は、前記段差傾斜部が、前記画素電極を横断する帯状を成してお
り、前記凹部が、前記段差傾斜部と交差する前記画素電極の辺端の外周位置に形成されて
いることを特徴とする。前記段差傾斜部が画素電極を横切って形成されている場合には、
このように段差傾斜部と交差する位置の画素電極の辺端に隣接する位置に前記凹部を設け
ることが好ましい。このような構成とすることで、段差傾斜部においてディスクリネーシ
ョンが発生が促進され、初期配向転移をより円滑に行えるようになる。
本発明の液晶表示装置では、前記第1基板の液晶層側面又は前記第2基板の液晶層側面
であって、前記段差傾斜部と平面的に重なる領域に、前記液晶層の初期転移核を形成する
初期転移手段が設けられている構成とを組み合わせたものとすることもできる。このよう
な構成とすれば、液晶層厚が連続的に変化しているため表示にはほとんど寄与しない段差
傾斜部に前記初期転移手段を設けるので、画素開口率を低下させることなく液晶層の初期
配向転移をさらに円滑化することができる。またこのような構成とすれば、段差傾斜部で
はその外側の表示領域に比して液晶の配向状態が不均一であり、前記初期転移手段が設け
られていることによりディスクリネーションが発生し易い。本発明と組み合わせることで
、電圧印加により容易にディスクリネーションを生じるため、初期転移核の形成が容易で
ある。
上記初期転移手段は、前記第1基板の液晶層側面又は前記第2基板の液晶層側面に形成
された電極上に設けられた突起物である構成とすることができる。あるいは、前記電極に
形成された開口部である構成とすることができる。これらの突起物ないし開口部により、
前記電極への電圧印加により前記液晶層中に形成される電界を歪ませることができるので
、ディスクリネーションの発生を誘発して初期転移核の形成を促進することができる。
本発明の液晶表示装置では、前記第1基板の液晶層側又は前記第2基板の液晶層側に形
成された配向膜を具備し、前記配向膜の前記段差傾斜部と平面的に重なる領域に、前記液
晶層の初期転移核を形成する初期転移手段が設けられている構成とすることもできる。こ
のような構成とすれば、前記配向膜の配向規制力により前記段差傾斜部の平面領域に位置
する液晶層に、当該段差傾斜部の外側の表示領域と異なる配向の液晶領域を形成すること
ができ、かかる領域に発生するディスクリネーションを初期転移核として初期転移動作を
円滑に行わせることが可能になる。
上記構成において、上記段差傾斜部と平面的に重なる領域の前記配向膜の配向規制方向
を、当該領域の外側の表示領域とは異なる方向の配向規制方向とすることもできる。この
ような構成とすれば、前記配向規制方向の差異により画素内に複数の液晶領域を形成する
ことができ、これらの液晶領域の境界に発生するディスクリネーションを初期転移核とす
る初期転移動作を行わせることができる。
また、前記段差傾斜部と平面的に重なる領域の前記液晶層に、ねじれ方向の異なる複数
の液晶領域が形成されている構成とすることもできる。このような構成とすることでより
効果的に液晶領域境界にディスクリネーションを発生させることができる。また、前記ね
じれ方向の異なる複数の液晶領域が、ホモジニアス配向の液晶領域と、スプレイ配向の液
晶領域とを含む構成とすることもできる。この構成によれば、電圧印加時にスプレイ配向
領域がねじれホモジニアス配向状態の影響を受け、逆ねじれになり、ねじれホモジニアス
配向になる。この結果、前記ホモジニアス配向領域と前記スプレイ領域とそれ以外のスプ
レイ領域(配向手段以外の領域)の境界でディスクリネーションが発生し、ベンド転移が
進行する。このため、スプレイ状態のねじれ角であるツイスト角度90°未満に設定して
おくことにより、逆ねじれに配向状態に変化したねじれホモジニアス領域の角度を90°
より大きい角度にすることができる。そのためスプレイ配向の液晶領域における液晶のね
じれ角が90°未満であることが好ましい。
あるいは、前記段差傾斜部と平面的に重なる領域に垂直配向膜が形成されている構成と
することもできる。このような構成とすれば、前記段差傾斜部に対応する液晶層に、ベン
ド配向の一部と近似するハイブリッド配向の液晶領域を形成することができ、初期配向転
移の円滑性を高めることができる。
また半透過反射型の液晶表示装置においては、前記反射表示領域における動作モードが
R−OCBモードである構成とすることもできる。このような構成とすれば、反射表示領
域にベンド配向に近い液晶配列を有するハイブリッド配向の液晶領域が形成されているの
で、透過部と反射部の境界では、電圧印加時にベンド配向に転移し易くなる。また、前記
段差傾斜部に設けられた初期転移手段による初期配向転移の円滑化効果がさらに高まる。
また、半透過反射型の液晶表示装置においては、前記段差傾斜部と平面的に重なる領域
に前記信号電極が配置されている構成とすることもできる。このような構成とすることで
、前記信号電極への電圧印加によって形成される電界を前記段差傾斜部におけるディスク
リネーションの形成に利用することができ、初期配向転移をさらに円滑に行えるようにな
る。また、表示品質向上にに寄与しない領域を実質的に低減することができ、コントラス
トを向上させることができる。
本発明の液晶表示装置では、前記第1基板及び/又は第2基板の外面側に、屈折率異方
性が負の光学媒体をハイブリッド配向させてなる光学異方性層を備えていることが好まし
い。またこの場合、前記光学媒体は屈折率異方性が正のものであってもよい。
本発明の液晶表示装置では、前記第1基板及び/又は第2基板の外面側に、光学的に一
軸性又は二軸性を示す光学異方性層を備えていることが好ましい。
本発明の液晶表示装置では、屈折率異方性が正の一軸性光学媒体と、屈折率異方性が負
の一軸性光学媒体とを組み合わせてなる光学異方性層を備えていることが好ましい。
本発明の液晶表示装置における半透過反射では、前記液晶層を挟持する一対の円偏光板
を備えていることが好ましく、広帯域の円偏光板であることがより好ましい。
上記に挙げた光学補償板を具備した構成とすることで、コントラストの視角特性に優れ
る液晶表示装置とすることができる。
本発明の電子機器は、先に記載の本発明の液晶表示装置を備えたことを特徴とする。こ
の構成によれば、OCBモードの初期転移動作を円滑に行うことができ、高輝度、高速応
答の表示品質に優れた表示部を備えた電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明するが、本発明の技術範囲は
以下の実施の形態に限定されるものではない。また以下の説明で参照する各図面において
は、各構成要素を見易くするために各部の縮尺等を適宜変更して表示している。さらに本
明細書では、液晶表示装置の各構成部材における液晶層側を内側と呼び、その反対側を外
側と呼ぶことにする。また、画像表示の最小単位を「サブ画素」と呼び、各色カラーフィ
ルタを備えた複数のサブ画素の集合を「画素」と呼ぶこととする。また、サブ画素の平面
領域において、液晶表示装置の表示面側から入射する光を利用した表示が可能な領域を「
反射表示領域」と呼び、液晶表示装置の背面側(前記表示面と反対側)から入射する光を
利用した表示が可能な領域を「透過表示領域」と呼ぶ。さらに、「非選択電圧印加時」及
び「選択電圧印加時」とは、それぞれ「液晶層への印加電圧が液晶のしきい値電圧近傍で
ある時」及び「液晶層への印加電圧が液晶のしきい値電圧に比べて十分高い時」を意味し
ているものとする。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態である液晶表示装置100について、図1から図5を参
照して説明する。
本実施形態の液晶表示装置100は、画素スイッチング素子として薄膜トランジスタ(
Thin Film Transistor;以下「TFT」という。)を採用したアクティブマトリクス方式
の透過型液晶表示装置である。
図1(a)は液晶表示装置を各構成要素とともに対向基板の側から見た平面図であり、
図1(b)は図1(a)のH−H'線に沿う側面断面図である。図1に示すように、本実
施形態の液晶表示装置100では、TFTアレイ基板(第1基板)10と対向基板(第2
基板)20とがシール材52によって貼り合わされ、このシール材52によって区画され
た領域内に液晶層50が封入されており、シール材52の内周に沿って設けられた周辺見
切り53に囲まれた矩形状の領域が画像表示領域10aである。シール材52の外側の周
辺回路領域には、データ信号駆動回路101及び外部回路実装端子102がTFTアレイ
基板10の一辺に沿って形成されており、この一辺に隣接する2辺に沿って走査信号駆動
回路104がそれぞれ形成されている。走査信号駆動回路104同士は、配線105を介
して電気的に接続されており、駆動回路101,104はそれぞれ対応する外部回路実装
端子102と電気的に接続されている。また、対向基板20の角部にはTFTアレイ基板
10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通材106が配設されてい
る。
図2は、TFTを用いた液晶表示装置の等価回路図である。液晶表示装置の画像表示領
域には、データ線6a及び走査線3aが格子状に配置され、両者の交点付近には、画像表
示単位であるサブ画素が配置されている。マトリクス状に配置された複数のサブ画素には
、それぞれ画素電極15が形成されている。各画素電極15に対応して当該画素電極15
への通電制御を行うためのスイッチング素子であるTFT13が形成されている。TFT
13のソースに対してデータ線(信号電極)6aが電気的に接続されており、各データ線
6aを介してTFT13に画像信号S1、S2、‥、Snが供給される。またTFT13
のゲートには走査線(信号電極)3aが電気的に接続されており、走査線3aを介して所
定のタイミングでパルス的に走査信号G1、G2、‥、Gmが供給される。TFT13の
ドレインは画素電極15と電気的に接続されている。そして、走査線3aから供給された
走査信号G1、G2、‥、Gmにより、スイッチング素子であるTFT13を一定期間だ
けオン状態にすると、データ線6aから供給された画像信号S1、S2、‥、Snが、各
画素の液晶に所定のタイミングで書き込まれるようになっている。
液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、‥、Snは、画素電極15と後
述する共通電極との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。なお、保持された画
像信号S1、S2、‥、Snがリークするのを防止するため、画素電極15と容量線(信
号電極)3bとの間に蓄積容量7が形成され、液晶容量と並列に接続されている。そして
、上記のように液晶に電圧信号が印加されると、印加された電圧レベルにより液晶の配向
状態が変化する。これにより、液晶に入射した光が変調されて階調表示が可能となってい
る。
図3は本実施形態に係る液晶表示装置の説明図である。図3(a)は、液晶表示装置1
00の1画像表示単位を成すサブ画素の平面構成図であり、図3(b)は、図3(a)の
A−A’に沿う液晶表示装置100の断面構成図である。
図3(a)に示すように、矩形状の画素電極15の長手方向(図示X軸方向)に沿って
上述したデータ線6aが配置され、画素電極15の短辺方向(Y軸方向)に沿って上述し
た走査線3aが配置されており、走査線3aの画素電極15側に隣接して、当該走査線3
aと平行に延びる容量線3bが配置されている。データ線6aと走査線3aとの交点付近
に、ボトムゲート型のTFT13が形成されている。TFT13は、そのドレイン電極4
4が画素電極15側に延びた位置でコンタクトホール14を介して画素電極15と電気的
に接続されている。そして、画素電極15の+X側の短辺に隣接する走査線3a上に、Y
軸方向に長手の矩形状の開口部(凹部)30が形成されており、かかる開口部30はY軸
方向に関して前記短辺の略中央部に配置されている。サブ画素の一隅部には、TFTアレ
イ基板10と対向基板20との間隔を規制する柱状スペーサ59が立設されている。
図3(b)に示すように、液晶表示装置100は、液晶層50を挟持して対向配置され
たTFTアレイ基板10及び対向基板20と、TFTアレイ基板10の外面側(パネル背
面側)に配設されたバックライト(照明装置)60とを備えている。バックライト60と
しては、光源、リフレクタ、導光板などを有する公知の照明装置を用いることができる。
TFTアレイ基板10は、ガラスや石英、プラスチック等からなる透明な基板本体11
を基体としてなり、基板本体11の内面側(液晶層50側)に、走査線3a及び容量線3
bが形成されており、これら走査線3aと容量線3bとを覆って絶縁薄膜41が形成され
ている。絶縁薄膜41を介して走査線3aと対向する位置に平面視矩形状のアモルファス
シリコン膜からなる半導体層45が形成されており、また、半導体層45上に一部乗り上
げるようにしてソース電極6bとドレイン電極44とが形成されている。そして、これら
半導体層45、ソース電極6b、及びドレイン電極44を覆うようにして層間絶縁膜12
が形成されている。層間絶縁膜12を貫通してドレイン電極44に達するコンタクトホー
ル14が形成されている。層間絶縁膜12上にはITO(インジウム錫酸化物)等からな
る透明電極である画素電極15が形成されており、前記コンタクトホール14を介して層
間絶縁膜12上の画素電極15と前記ドレイン電極44(TFT13)とが電気的に接続
されている。
画素電極15及び層間絶縁膜12を覆って、ポリイミド等からなる配向膜18が形成さ
れている。配向膜18は、図3(b)に概念的に示す液晶51を膜面に略水平に配向させ
る水平配向膜であり、図3(a)に示すように画素電極15の短辺方向(Y軸方向)に沿
ってラビング処理されている(ラビング方向18a)。
また、TFT13の近傍に設けられた開口部30は、層間絶縁膜12及び絶縁薄膜41
を貫通して走査線3aに達する貫通孔となっており、当該開口部30の底部に露出した走
査線3a上に前記配向膜18が形成されている。この開口部30は、画素電極15とドレ
イン電極44とを接続するコンタクトホール14を開口する際に同時に形成することがで
きる。
対向基板20は、ガラスや石英、プラスチック等からなる透明な基板本体21を基体と
してなる。基板本体21の内面側(液晶層50側)には、サブ画素の周囲を縁取るブラッ
クマトリクス23が形成されており、ブラックマトリクス23上に、サブ画素毎に異なる
色光を透過するカラーフィルタを備えたCF層22が形成されている。CF層22は、T
FTアレイ基板10側に形成することもできる。
CF層22上には、ITO等のITO等の透明導電材料からなる共通電極25が基板本
体21の略全面に形成されており、共通電極25の表面には、ポリイミド等からなる配向
膜29が形成されている。配向膜29も液晶51を膜面に略水平に配向させる水平配向膜
であり、表面にラビング処理を施されている。配向膜29は、TFTアレイ基板10側の
配向膜18のラビング方向(配向規制方向)18aと平行な方向(29a)にラビング処
理されている。
TFTアレイ基板10と対向基板20との間に、OCBモードで動作する液晶層50が
挟持されており、液晶表示装置100の動作時には図3(b)に示すように液晶51がベ
ンド配向を呈し、高速応答動作が可能で、動画表示の品質に優れる液晶表示装置となって
いる。本実施形態の場合、液晶層50の層厚(セルギャップ)は4μmであり、屈折率異
方性(Δn)が0.155の液晶を用いて構成されている。なお、図3(b)は、基板1
0,20間でベンド配向を呈する液晶51の配向状態を概念的に示したものであり、実際
の配向状態とは必ずしも一致しない。
TFTアレイ基板10、対向基板20の外側には、それぞれ偏光板36,37が設けら
れている。これらの偏光板36,37は、特定方向に振動する直線偏光のみを透過させる
ものである。偏光板36の透過軸及び偏光板37の透過軸は、相互に略直交するように配
置されるとともに、配向膜18,29のラビング方向と略45°で交差する向きに配置さ
れている。(透過型なので)
さらに、偏光板36及び/又は偏光板37の内側には、光学補償フィルムを配置するこ
ともできる。光学補償フィルムを配置することにより、液晶表示装置を正面視ないし斜視
した場合の液晶層の位相差を補償することが可能になり、光漏れを減少させてコントラス
トを増加させることができる。光学補償フィルムとして、屈折率異方性が負のディスコテ
ィック液晶等をハイブリッド配向させてなる負の一軸性媒体(例えば、富士フィルム製の
WVフィルム)を使用することができる。また、屈折率異方性が正のネマチック液晶等を
ハイブリッド配向させてなる正の一軸性媒体(例えば、日本石油製のNHフィルム)を使
用することも可能である。さらに、負の一軸性媒体と正の一軸性媒体とを組み合わせて使
用することも可能である。その他、各方向の屈折率がnx>ny>nzとなる二軸性媒体
を使用してもよい。
図4は、OCBモードの液晶表示装置における液晶の配向状態の説明図である。OCB
モードの液晶表示装置では、その初期状態(非動作時)において、図4(b)に示すよう
に液晶51がスプレイ状に開いた配向状態(スプレイ配向)になっており、表示動作時に
は、図4(a)に示すように液晶51が弓なりに曲がった配向状態(ベンド配向)になっ
ている。そして、表示動作時にベンド配向の曲がりの度合いで透過率を変調することによ
り、表示動作の高速応答性を実現し得るようになっている。
上述したように、OCBモードの液晶表示装置の場合、電源遮断時の液晶はスプレイ配
向であるため、電源投入時にある閾値電圧以上の電圧を液晶に印加することによって、図
4(b)に示す初期のスプレイ配向から、図4(a)に示す表示動作時のベンド配向に液
晶の配向状態を転移させる、いわゆる初期転移操作が必要となる。ここで、初期転移が十
分になされないと表示不良が生じたり、所望の高速応答性が得られなかったりする。
液晶層50の初期転移操作としては、走査線3aを線順次にONしつつ、画素電極15
と共通電極25との間に8V程度のパルス電圧を印加する方法を用いることができる。こ
のときに走査線3aに印加する電圧は、例えばON時に15V、OFF時に−11Vであ
る。そして、この初期転移電圧の印加によってサブ画素にディスクリネーションを発生さ
せれば、そのディスクリネーションが初期転移核となって初期転移が周辺に進行する。こ
れにより初期転移動作を円滑に行うことができる。
本実施形態では、サブ画素内に初期転移核となるディスクリネーションを発生させるた
め、図3に示したように、画素電極15に隣接する位置の走査線3a上に、層間絶縁膜1
2及び絶縁薄膜41を一部除去してなる開口部30を設けている。上述した開口部30が
設けられた領域では、走査線3aと液晶層50との間に配向膜18のみが位置しているの
で、絶縁薄膜41及び層間絶縁膜12と配向膜18とを介して走査線3aと液晶層50と
が離間されている他の領域に比して、液晶層50に作用する電界の強度が大きくなる。ま
た、開口部30は画素電極15に隣接して設けられている。そのため、走査線3aに初期
転移操作のためのパルスを入力した場合に、画素電極15と走査線3aとの間に強い電界
が形成され、開口部30の形成位置付近でディスクリネーションが発生し、初期転移核を
形成する。そして、この初期転移核において開始したスプレイ配向からベンド配向への配
向転移が周囲に進行し、サブ画素全体での液晶層50の初期配向転移が迅速に行われる。
このように本実施形態によれば、高電圧を印加することなく効果的に初期転移核を形成す
ることができるので、OCBモードの初期配向転移を350ms以下で高速に完了させる
ことができる。
また本実施形態では、開口部30を画素電極15の+X側の辺端と隣接する位置に形成
する一方、配向膜18,29のラビング方向18a、29aを、Y軸方向に平行な方向と
している。すなわち、図3(a)に示すように、開口部30と画素電極15との間に形成
される電界Eの主たる方向(X軸方向)が、液晶51の初期配向方向(Y軸方向)に対し
て交差する方向となるように開口部30が配置されている。このような構成とすることで
、初期転移操作によって開口部30近傍の液晶51が強制的にX軸方向に配向し、その結
果ラビングによりY軸方向に規制されている液晶領域と上記X軸方向に配向した液晶領域
との境界にディスクリネーションが発生し、そのディスクリネーションが初期転移核とな
る。
また、開口部30と画素電極15との間に横電界が形成されたとき、TFTアレイ基板
10近傍の液晶51がX軸方向に配向し、対向基板20近傍の液晶51は配向膜29の配
向規制力によりY軸方向に配向するので、液晶層50の層厚方向で液晶51がねじれて配
向した状態となる。OCBモードで動作する液晶層では、ツイスト配向のエネルギー(ギ
ブスエネルギー)状態は、図4に示すスプレイ配向におけるエネルギー状態とベンド配向
におけるエネルギー状態との中間に位置するため、ツイスト配向からベンド配向への配向
転移は極めて容易になる。そのため、本実施形態に係る開口部30の近傍ではベンド配向
への配向転移を迅速に進行させることができる。
このように、開口部30と画素電極15との間の電界Eの主たる方向と、ラビング方向
18a、29aとが互いに交差する方向となるように配置することで、開口部30の形成
位置に生じる強電界の作用のみを利用する場合に比して初期転移核の形成が促進され、初
期配向転移がより円滑に進行するようになる。
また本実施形態では、サブ画素の境界領域(隣接して配置された画素電極15の間の領
域)に開口部30が形成されていることから、表示動作時の液晶層50の配向状態の安定
性に優れた液晶表示装置となっている。画素電極15の間の領域(非形成領域)は、電圧
が印加されない領域であるため、隣接して配置された画素電極15が印加電圧が低い状態
(例えばノーマリホワイトで白表示の状態)に保持されていると、これらの画素電極15
の間の領域では画素電極15の平面領域よりも電界が弱くなるため、かかる領域の液晶層
50がベンド配向を保持することができなくなってしまうおそれがある。これに対して本
実施形態では、X軸方向に隣接する画素電極15の間に開口部30が配置されているので
、サブ画素の表示状態に関わりなく走査線3aに供給される選択信号の電圧によって開口
部30の形成位置の液晶層50に電界を作用させることができ、これにより液晶層50の
ベンド配向状態を良好に保持することができ、高品質の表示を安定に維持することができ
るようになっている。
また本実施形態の液晶表示装置100では、上記画素電極15の間の領域における液晶
層50の配向状態維持の観点から、隣接するサブ画素間で前記液晶層50に印加される信
号が逆極性となる方式で駆動する画素駆動手段を備えた構成とすることが好ましい。例え
ばライン反転駆動方式、ドット反転駆動方式でサブ画素を駆動する液晶表示装置とするこ
とが好ましい。このような構成とすることで、隣接ラインに属するサブ画素の間に横電界
が発生するようになるため、かかる横電界が前記開口部30上に形成される電界とともに
液晶層50に作用し、隣接する画素電極15の間の領域における液晶層50の配向状態を
より良好に維持できるようになる。またフリッカーやクロストークを効果的に防止し、高
品質の表示を得られる点でも有効である。
また本実施形態において、開口部30は走査線3aの平面領域内に設けられており、走
査線3aの形成領域は対向基板20側に形成されたブラックマトリクス23により遮光さ
れる領域である。すなわち本実施形態では、表示に利用されない領域に初期転移手段であ
る開口部30を設けており、また表示動作時に走査線3aに印加される電圧は初期転移動
作時に印加される電圧よりも低い電圧であるため、表示動作時に開口部30近傍に形成さ
れる電界が表示品質に影響することはほとんどなく、明るく高コントラストの表示を得る
ことができる。
なお、上記開口部30は、データ線6a上に形成されていてもよく、容量線3b上に形
成した構成とすることもできる。これらの構成とした場合にも、信号電極であるデータ線
6aないし容量線3bと液晶層50との距離が狭くなることから、液晶層50に対して強
電界を作用させることができ、ディスクリネーションの発生を促進して初期転移核を効率
よく形成することができる。ただし、走査線3aに印加される電圧は、上述したようにデ
ータ線6aや容量線3bよりも高く、表示動作時にも比較的高い電圧が印加されるため、
走査線3a上に開口部30を配置することでより大きな効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、開口部30が層間絶縁膜12と絶縁薄膜41の双方を貫通し
て形成されている場合について説明したが、開口部30が層間絶縁膜12のみを貫通して
いる構成としてもよい。この場合にも、開口部30が形成されていない走査線3a上の領
域と比較して開口部30における液晶層50に作用する電界が強くなるため、開口部30
の形成位置及びその近傍にディスクリネーションを発生させて初期転移核を形成する作用
を得ることができ、初期配向転移を円滑に進行させる効果を得ることができる。すなわち
、開口部30は走査線3aと液晶層50との距離を狭める作用を奏するものであればよく
、画素電極15と走査線3aとの間に複数の絶縁膜が形成されている場合には、画素電極
15側に位置する1層又は複数層の絶縁膜に開口部が形成されていればよい。また、単層
構造の絶縁膜が形成されている場合であっても当該絶縁膜を貫通しない程度の凹部が形成
された構成としてもよい。
上記実施形態では、画素電極15の短辺の略中央部に1つの開口部30を設けた構成と
しているが、本実施形態に係る液晶表示装置100にあっては、走査線3aの平面領域内
であって画素電極15の非形成領域に少なくとも1つの開口部30が設けられていればよ
いので、画素電極15の長辺に沿って走査線3aが延びている構成(すなわちX軸方向に
延びる走査線3aが形成されている構成)では、開口部30は画素電極15の長辺に沿っ
た位置に設けられることとなる。
また、開口部30の形成箇所の数、及び平面形状についても図3に示した平面視矩形状
ののものを1つのみ形成した構成に限定されるものではない。図5は、開口部30の他の
構成例を示す平面構成図である。
図5(a)に示す構成例は、平面視矩形状の開口部30を走査線3aの延在方向に沿っ
て複数配列した構成である。かかる構成は、例えば画素電極15の平面寸法を大きくした
ために1つの開口部30を設けても十分に迅速な初期配向転移を行えないような場合に好
適である。走査線3aに沿って延びる帯状の開口部30を形成してもよいが、図5(a)
に示すように複数個を間隔をあけて配置することで、開口部30の角部付近において画素
電極15との間に斜め方向の電界Eが生じるので液晶の配向方向を不均一化することがで
き、より効果的にディスクリネーションを発生させて初期転移核を形成することができる
次に、図5(b)に示す構成例は、平面視ひょうたん形(めがね形)の開口部30aが
走査線3aの延在方向に沿って複数配列された構成である。このような構成とした場合に
も、図5(a)に示す開口部30を配列したものと同様の作用効果を得ることができるが
、本構成例では図示のように画素電極15と対向する側の開口部30aの端縁形状が画素
電極15の辺端延在方向(Y軸方向)と非平行であり、その結果電界Eが略円形状の開口
部から略放射状に形成されるため、液晶の配向方向をより不均一化して効果的にディスク
リネーションを発生させることができ、初期転移核の形成を促進することができる。
次に、図5(c)に示す構成例は、平面視略帯状の開口部30bが走査線3aの延在方
向に沿って形成され、かつ開口部30bに幅の狭い部分(狭幅部)30b1が所定間隔で
形成されている構成である。図5(d)に示す構成例は、平面視で算盤珠を連設したよう
な形状(鋸歯形)の開口部30cが走査線3aの延在方向に沿って形成されている構成で
ある。
これらの構成とした場合にも、図5(a)に示す開口部30を配列したものと同様の作
用効果を得ることができ、また図5(b)に示した構成と同様に、画素電極15の辺端の
延在方向(Y軸方向)と交差する方向(非平行方向)の端縁形状を有する開口部30b、
30cによって、画素電極15と開口部との間の電界EがX軸方向と交差する方向に形成
されるため、液晶の配向方向をより不均一化して効果的にディスクリネーションを発生さ
せることができ、初期転移核の形成を促進することができる。
(第2の実施形態)
次に、図6を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図6(a)は、第2
実施形態に係る液晶表示装置200の1サブ画素の平面構成図であり、図6(b)は、図
6(a)のB−B’線に沿う液晶表示装置200の断面構成図である。
本実施形態の液晶表示装置200は、第1実施形態に係る液晶表示装置100と同様の
基本構成を具備したアクティブマトリクス方式の透過型液晶表示装置である。従って図6
では先の液晶表示装置100と共通の構成要素には同一の符号を付し、以下の説明では共
通の構成についての詳細な説明は省略する。
図6(a)に示すサブ画素には、画素電極15と画素電極15の辺端に沿って延びる走
査線3a及びデータ線6aが設けられており、走査線3aの画素電極15側に隣接して容
量線3bが設けられている。そして、画素電極15の短辺に隣接する走査線3a上の絶縁
膜に開口部30が形成されており、画素電極15の長辺に隣接するデータ線6a上の絶縁
膜に開口部(凹部)130が形成されている。データ線6a上に形成された開口部130
は、データ線6aの延在方向(X軸方向)にほぼ等間隔に3つ配置されている。
図6(b)に示す断面構造を見ると、TFTアレイ基板10を構成する基板本体11上
にTFT13が形成されており、TFT13を覆って層間絶縁膜12が形成されている。
層間絶縁膜12上に画素電極15がパターン形成され、画素電極15を含む層間絶縁膜1
2上を覆って配向膜18が形成されている。そして、TFT13に近接する位置の層間絶
縁膜12及び絶縁薄膜41を貫通して走査線3aに達する開口部30が形成されており、
画素電極15の長辺に隣接する位置に層間絶縁膜12を貫通してデータ線6aに達する開
口部130が形成されている。一方、対向基板20の構成は第1実施形態の液晶表示装置
100と同様である。また液晶表示装置200では、液晶層50に当接する配向膜18,
29のラビング方向18a、29aが、いずれも図6(a)の+X方向を0°としたとき
の45°斜め方向とされている。
データ線6a上に形成された開口部130は、開口部30と同様の作用を有するもので
あり、データ線6aに電圧を印加することで、かかる開口部130上に形成される電界に
より液晶51の配向を乱してディスクリネーションを発生させることができる。そして、
かかるディスクリネーションを初期転移核とするスプレイ配向からベンド配向への初期配
向転移を進行させることができる。
上記構成を備えた本実施形態の液晶表示装置200では、走査線3a上に形成された開
口部30に加えて、データ線6a上に3つの開口部130を形成し、画素電極15を取り
囲むようにして初期転移手段である開口部30,130を配置している。これにより、初
期転移動作時には画素電極15を取り囲む2つの開口部30と6つの開口部130の付近
でディスクリネーションが発生することとなり、各々のディスクリネーションを初期転移
核としてサブ画素全体の初期配向転移が進行するため、先の第1実施形態に比しても迅速
な初期転移操作が可能である。
またデータ線6a上にも開口部130を設けているので、データ線6a上に位置する液
晶層50に対しても表示動作時に定常的に電界を作用させることができ、当該領域におけ
る液晶層50の配向状態の維持をより良好なものとすることができる。また、データ線6
a上の領域は対向基板20のブラックマトリクス23により覆われる領域であるため、上
記のように定常的に電界を作用させたとしても、それによる配向状態の変化は表示にはほ
とんど影響しない。
またさらに本実施形態では、配向膜18,29のラビング方向18a、29aが45°
斜め方向とされているので、図6(a)に示すように、開口部30と画素電極15との間
に形成される電界E1の主たる方向(X軸方向)、及び開口部130と画素電極15との
間に形成される電界E2の主たる方向(Y軸方向)の両方が、前記ラビング方向18a、
29aと交差するような配置となっている。このような構成とすることで、前記電界E1
、E2の作用により開口部30及び開口部130の近傍に、液晶がねじれ配向(ツイスト
配向)した領域が形成され、ツイスト配向からベンド配向への配向転移が容易に進行する
OCBモードの特徴を利用した初期配向転移を行うことができる。従って本実施形態によ
れば、開口部30及び開口部130を設けたことによる初期配向転移の迅速化効果を最大
限発揮させることができる。
本実施形態では、データ線6a上に形成される開口部130について、平面視矩形状の
ものが等間隔に配列されている構成としたが、開口部130の配置個数や平面形状は本実
施形態の態様に限定されるものではない。すなわち、X軸方向に延びる帯状の開口部13
0をデータ線6a上に形成してもよく、図5(b)から図5(d)に示したように異なる
平面形状の開口部を形成してもよい。また、開口部130についても貫通孔であることを
要せず、層間絶縁膜12の層厚方向に一部を除去してなる凹部とすることができるのは勿
論である。
(第3の実施形態)
次に、図7から図11を参照して本発明の第3実施形態の液晶表示装置300について
説明する。
図7(a)は、第3実施形態の液晶表示装置300における1サブ画素の平面構成図で
あり、図7(b)は図7(a)に示すD−D’線に沿う断面構成図である。
本実施形態の液晶表示装置300は、TFTアクティブマトリクス方式の半透過反射型
液晶表示装置であり、図7(b)に示すように、TFTアレイ基板10の液晶層50側に
対向基板20側から入射した光を反射する反射電極15rを有している。また、前記反射
電極15rの形成領域に対応する反射表示領域Rにおける液晶層50の厚さを、反射電極
15rが存在しない透過表示領域Tにおける液晶層50の厚さよりも小さくするための液
晶層厚調整層24を有するマルチギャップ方式の液晶表示装置である。
図7(a)に示すように、矩形状の画素電極15の長手方向に沿って上述したデータ線
6aが配置され、画素電極15の一短辺に沿って上述した走査線3aが配置されており、
走査線3aの画素電極15側には、当該走査線3aと平行に延びる容量線3bが配置され
ている。データ線6aと走査線3aとの交点付近に、ボトムゲート型のTFT13が形成
されている。TFT13は、そのドレイン電極44が画素電極15側に延びた位置でコン
タクトホール14を介して画素電極15と電気的に接続されている。画素電極15は、X
軸方向に並んで形成されるとともに互いに電気的に接続された反射電極15rと透明電極
15tとを有している。また、画素電極15の+X側の短辺に隣接する走査線3a上に開
口部(凹部)30が形成されており、画素電極15の長辺に隣接するデータ線6a上に開
口部(凹部)130が配列形成されている。
図7(b)に示すように、TFTアレイ基板10の基板本体11の内側に、走査線3a
及び容量線3bが形成されており、これら走査線3aと容量線3bとを覆って絶縁薄膜4
1が形成されている。絶縁薄膜41を介して走査線3aと対向する位置に平面視矩形状の
アモルファスシリコン膜からなる半導体層45が形成されており、また、半導体層45上
に一部乗り上げるようにしてソース電極6bとドレイン電極44とが形成されている。そ
して、これら半導体層45、ソース電極6b、及びドレイン電極44を覆うようにして層
間絶縁膜12が形成されている。層間絶縁膜12を貫通してドレイン電極44に達するコ
ンタクトホール14が形成されており、層間絶縁膜12上に形成された透明電極15t(
画素電極15)の一部が当該コンタクトホール14内に埋設されて、透明電極15tとT
FT13とが電気的に接続されている。層間絶縁膜12と絶縁薄膜41とを貫通して走査
線3aに達する開口部30が形成され、層間絶縁膜12を貫通してデータ線6aに達する
開口部130が形成されている。
層間絶縁膜12上には、表面に凹凸を有する樹脂層16が部分的に形成されている。樹
脂層16の表面には、AlやAg等の高反射率の金属材料からなる反射電極(反射層)1
5rが形成されており、前記樹脂層16は、反射電極15rの反射光を散乱させる光散乱
手段として機能する。反射電極15rに隣接してITO等の透明導電性材料からなる透明
電極15tが形成されており、これらの反射電極15r及び透明電極15tが導通接続さ
れて、画素電極15を形成している。そして、反射電極15rの形成領域が、図示のサブ
画素における反射表示領域Rに対応し、透明電極15tの形成領域が透過表示領域Tに対
応している。
反射電極15r及び透明電極15tを覆って、ポリイミド等からなる配向膜18が形成
されている。この配向膜18は液晶51を膜面に略水平に配向させる水平配向膜であり、
図7(a)に示すように、画素電極15の長手方向(図示X軸方向)に沿ってラビング処
理されている。
一方、対向基板20の基板本体21の内側(液晶層50側)には、サブ画素毎に異なる
色光を透過するカラーフィルタを備えたCF層22が形成されている。カラーフィルタは
、サブ画素内で色度の異なる2種類の色材領域に区画されている構成とすることが好まし
い。具体的には、透過表示領域Tの平面領域に対応して第1の色材領域が設けられ、反射
表示領域Rの平面領域に対応して第2の色材領域が設けられており、第1の色材領域の色
度が、第2の色材領域の色度より大きいものとされている構成を採用できる。また、反射
表示領域Rの一部に非着色領域を設ける構成としてもよい。このような構成とすることで
、カラーフィルタを表示光が1回のみ透過する透過表示領域Tと、2回透過する反射表示
領域Rとの間で表示光の色度が異なるのを防止でき、反射表示と透過表示の見映えを揃え
て表示品質を向上させることができる。なお、CF層22は、TFTアレイ基板10側に
形成することもできる。
CF層22の内側には、反射表示領域Rにおける液晶層50の厚さを透過表示領域Tに
おける液晶層50の厚さよりも小さくする液晶層厚調整層24が設けられている。半透過
反射型の液晶表示装置では、反射表示領域Rへの入射光は液晶層50を2回透過して表示
光として用いられるが、透過表示領域Tへの入射光は液晶層50を1回しか透過しない。
これにより反射表示領域Rと透過表示領域Tとの間で液晶層50の実質的なリタデーショ
ンが異なることとなり、何ら調整しないとすれば光透過率に差異を生じて均一な画像表示
が得られないことになる。そこで液晶層厚調整層24を設けることにより、反射表示領域
Rにおける液晶層50の層厚(例えば2μm程度)が、透過表示領域Tにおける液晶層5
0の層厚(例えば4μm程度)の半分程度に設定されて、反射表示領域R及び透過表示領
域Tにおける液晶層50のリタデーションが略同一に設定されている。このように、液晶
層厚調整層24により実現したマルチギャップ構造により、反射表示領域R及び透過表示
領域Tにおいて均一な画像表示を得ることができるようになっている。
反射表示領域Rと透過表示領域Tとの境界領域には、液晶層厚調整層24に起因する段
差傾斜部70が形成されており、反射表示領域Rから透過表示領域Tにかけて液晶層50
の層厚が連続的に変化している。この段差傾斜部の傾斜角は、基板本体21の表面に対し
て10°〜30°程度である。一般に液晶層厚調整層24の段差傾斜部70では、液晶の
配向状態が乱れやすく表示品質が低下しやすい。そこで本実施形態の液晶表示装置は、段
差傾斜部70を透過表示領域Tに配置することにより、反射表示を重視した構成になって
いる。
この液晶層厚調整層24の構成材料として、アクリル樹脂等の電気絶縁性及び感光性を
有する材料を採用することが望ましい。感光性材料を採用することにより、フォトリソグ
ラフィを用いたパターニングが可能になり、液晶層厚調整層24を精度よく形成すること
ができる。なお、液晶層厚調整層24は、TFTアレイ基板10側に設けることもでき、
TFTアレイ基板10と対向基板20の双方に設けられていてもよい。
液晶層厚調整層24が形成された対向基板20の内側には、ITO等の透明導電材料か
らなる共通電極25が略全面に形成されており、共通電極25の表面には、ポリイミド等
からなる配向膜29が形成されている。配向膜29も液晶51を膜面に略水平に配向させ
る水平配向膜であり、表面にラビング処理を施されている。本実施形態の第1の態様では
、この対向基板20側の配向膜29について、部分的に異なる方向のラビング処理が施さ
れたものとなっている。すなわち、図7(a)に斜線模様を付して示した矩形状の領域で
ある段差傾斜部70の外側の表示領域では、配向膜29は、TFTアレイ基板10側の配
向膜18のラビング方向(配向規制方向)18aと平行な方向(29a)にラビング処理
されているが、前記段差傾斜部70の平面領域では、配向膜29には配向膜18のラビン
グ方向18aと100°の角度を成して交差する方向(29b)にラビング処理が施され
ている。
そして図7(b)に示すように、TFTアレイ基板10と対向基板20との間に、OC
Bモードで動作する液晶層50が挟持されている。本実施形態では、透過表示領域T及び
反射表示領域Rともに水平配向膜が形成されて、透過表示領域T及び反射表示領域Rの液
晶層50が、ともにOCBモードで動作するようになっている。
あるいは、反射表示領域Rの液晶層50についてハイブリッド配向した構成を採用し、
反射表示領域Rの液晶層50をR−OCBモードで動作するものとすることができる。こ
の場合、反射表示領域Rに位置する部分の配向膜29を垂直配向膜とすることで、TFT
アレイ基板10側では液晶51が水平配向し、対向基板20側では液晶51が垂直配向し
たハイブリッド配向を実現することができる。このように反射表示領域Rにベンド配向に
近似したハイブリッド配向の液晶領域を設けることで、初期配向転移をさらに迅速に行え
るようになる。
TFTアレイ基板10、対向基板20の外側には、それぞれ偏光板36,37が設けら
れている。これらの偏光板36,37は、特定方向に振動する直線偏光のみを透過させる
ものである。偏光板36の基板本体11側には、λ/4位相差板31とλ/2位相差板3
3とが積層され、偏光板37と基板本体21との間には、λ/4位相差板32とλ/2位
相差板34とが積層されている。すなわち本実施形態の液晶表示装置300は、広帯域円
偏光板を具備した構成である。さらに、偏光板36及び/又は偏光板37の内側には、光
学補償フィルムを配置することができるのは勿論であり、かかる光学補償フィルムとして
は第1実施形態で説明したWVフィルム等を使用することができる。
図8(a)は、図7に示す段差傾斜部70における配向膜29を拡大して示す図である
。本実施形態では、サブ画素内に初期転移核となるディスクリネーションを発生させるた
め、図7(a)に示す液晶層厚調整層24の段差傾斜部70と平面的に重なる位置におけ
る配向膜29に対して、表示領域のラビング方向29aと異なるラビング方向29bに沿
うラビング処理を施している。すなわち、スプレイ配向の表示領域とは異なるツイスト配
向の液晶領域を、段差傾斜部70と平面的に重なる領域に形成しておき、初期転移電圧を
印加したときに段差傾斜部70の平面領域のツイスト配向状態の液晶領域を、外側の表示
領域における配向状態と異ならせることで液晶領域の境界にディスクリネーションを発生
させ、初期転移核を形成するようになっている。OCBモードで動作する液晶層では、ス
プレイ配向のエネルギー状態とベンド配向のエネルギー状態との中間にツイスト配向のエ
ネルギー状態が位置しているため、本実施形態のようにサブ画素内に意図的にツイスト配
向の液晶領域を形成することは、スプレイ配向からベンド配向への初期配向転移を促進し
、円滑にかつ迅速に転移操作を行えるようにすることにきわめて有効である。かかる構成
において、初期配向転移が円滑に行われるようにするには、配向膜18,29のプレチル
ト角を5°〜9°程度とすることが好ましい。これは、2°〜3°程度の小さいプレチル
ト角では、段差傾斜部70に対応する液晶領域のツイスト配向を維持することが難しく、
ベンド配向への配向転移を促進する効果の小さい配向状態をとりやすくなるからである。
段差傾斜部70と平面的に重なる領域の配向膜29について選択的に異なる方向の配向
処理を施すには、基板本体21上に形成した配向膜29に対して、X軸方向のラビング処
理を行った後、配向膜29上にポジ型のフォトレジストを塗布し、前記段差傾斜部70の
平面領域に対応する開口を形成するようにフォトレジストの露光、現像処理を行う。そし
て、前記フォトレジストの開口に対してX軸方向に対して100°の角度を成す方向にラ
ビング処理を施し、フォトレジストを剥離すれば、段差傾斜部70の平面領域に対応する
領域に所定の配向規制力を呈する領域を選択的に形成してなる配向膜29を得ることがで
きる。
また例えば、光配向処理を用いることができる。この場合、光反応性材化合物の塗膜を
形成した後、かかる塗膜に対してマスクを介した偏光紫外線照射処理を行うことで、塗膜
の一部領域に対して選択的に配向処理を施すことができる。本実施形態の液晶表示装置3
00では、最初にデータ線6aに沿った方向(X軸方向)に液晶を配向させるように光照
射処理を行い、その後に段差傾斜部70と平面的に重なる領域に、X軸方向に対し100
°の角度を成して液晶を配向させる光照射処理を行えばよい。あるいは、上記2回の光照
射処理の順序を入れ替えてもよい。
そして本実施形態では、図7(a)に示すように、上記初期転移手段が設けられた段差
傾斜部70と画素電極15の長辺とが交差する位置に隣接して、データ線6a上に開口部
130が形成されている。このような構成とすることで、段差傾斜部70の初期転移手段
と協動して開口部130が初期転移核の形成手段として機能するため、サブ画素の中央部
において極めて効率よく初期転移核が形成されることとなり、初期配向転移がムラなく迅
速に進行する液晶表示装置となる。
このように開口部130を傾斜段差部70の近傍に配置する構成において、本実施形態
のように段差傾斜部70が画素電極15の平面領域を横切って形成されている場合には、
図7に示したように段差傾斜部70の端部が配置された画素電極15の辺端に隣接して開
口部130を設ければよく、段差傾斜部70が複数のサブ画素に跨って延在している場合
も同様である。また、段差傾斜部70が、走査線3aに沿う画素電極15の辺端と交差す
る構成である場合には、当該交差位置に隣接して開口部30を配置すればよい。
一方、画素電極15の平面領域内に島状に液晶層厚調整層24が設けられていると、上
記段差傾斜部70は画素電極15の辺端と交差しない位置に形成されることも想定される
。この場合には、画素電極15の外周位置において、段差傾斜部70と最も近接する位置
に前記開口部130又は開口部30を配置すればよい。このような構成とすることで、段
差傾斜部の平面領域に設けられた初期転移手段と開口部とを協動して機能させることがで
きる。
なお、本実施形態では、図7に示したように、段差傾斜部70の平面領域内に当該領域
の外側の表示領域とは液晶の配向状態が異なる液晶領域を形成しているので、初期転移動
作が完了した後の表示動作時にも、段差傾斜部70の近傍でディスクリネーションが残る
場合がある。しかしながら、一般に液晶層厚調整層24の段差傾斜部70では液晶が傾斜
配向するので、平坦部に比べて配向状態が乱れやすい。すなわち、液晶層厚調整層の段差
傾斜部は、開口率やコントラスト等の表示品質の向上に寄与していない。そこで、その液
晶層厚調整層24の段差傾斜部70に初期転移手段を設けることにより、その初期転移手
段の周辺にディスクリネーションが残っても、表示動作時における表示品質の低下を最小
限に抑えることができる。また表示品質を高めるために、傾斜部のと平面的に重なる領域
にブラックマトリックスを配置してもよい。また本実施形態では対向基板20の配向膜2
9について表示領域とは異なる配向処理を行った場合について説明したが、TFTアレイ
基板10の配向膜18に同様の配向処理を施して段差傾斜部70の平面領域に異なる配向
状態の液晶領域を形成してもよい。
上記第1の態様では、段差傾斜部70と平面的に重なる領域の配向膜29に、段差傾斜
部70の外側の表示領域とは異なる配向処理を施して初期転移手段を構成していたが、段
差傾斜部70の平面領域に設ける初期転移手段としては、図8(b)に示す第2の態様、
図9に複数の構成例を示す第3の態様、及び図10に複数の構成例を示す第4の態様のい
ずれをも適用することができる。
図8(b)に示す第2の態様は、段差傾斜部70の平面領域内の配向膜29に、部分的
に異なる方向のラビング処理が施されたものとなっている。すなわち、配向膜29は、配
向膜18のラビング方向18aと105°の角度を成して交差する第1の方向(29c)
にラビング処理が施された第1の領域71と、前記配向膜18のラビング方向18aと7
0°の角度を成して交差する第2の方向(29d)にラビング処理が施された第2の領域
72とを備えたものとなっている。この第2の態様では、上記第1の領域71と第2の領
域72とが形成されていることで、段差傾斜部70の平面領域内に、異なるツイスト方向
を有するツイスト配向の液晶領域が形成されるようになっている。ただし、図8(b)に
点模様を付して示す第1の領域71では、配向膜29のラビング方向29cは配向膜18
のラビング方向18aに対して105°の角度を成しているが、その一方で段差傾斜部7
0は+X方向に向かって下る傾斜面を成しているため、実際には105°のツイスト配向
ではなく75°ツイストのホモジニアス配向を呈する液晶領域が形成される。一方、第2
の領域72では、70°ツイストのスプレイ配向を呈する液晶領域が形成される。
そして、第1の領域71と第2の領域72とで異なる配向状態の液晶領域が形成される
ことから、初期転移動作時には、図8(b)に示す両液晶領域の境界部(波線を伏した部
位)70xに沿ってディスクリネーションラインが発生し、かかるディスクリネーション
ラインが初期転移核となってスプレイ配向からベンド配向への初期配向転移が進行する。
また、段差傾斜部70には2種類のツイスト配向領域が形成されているため、これらと他
の液晶領域との境界に発生するディスクリネーションを起点とする初期転移も進行する。
またさらに、Y軸方向に関して段差傾斜部70と隣接する位置に開口部130が配置され
ているため、開口部130の形成位置に発生したディスクリネーションを初期転移核とす
る初期配向転移も進行する。そのため、本態様の初期転移手段を具備した液晶表示装置3
00は、先の実施形態の液晶表示装置に比しても円滑な初期転移操作を進行させることが
できるものとなる。
段差傾斜部70と平面的に重なる領域の配向膜29について選択的に異なる方向の配向
処理を施すには、例えば、基板本体21上に形成した配向膜29に対して、X軸方向のラ
ビング処理を行った後、配向膜29上にポジ型のフォトレジストを塗布し、前記第1の領
域71に対応する開口を形成するようにフォトレジストの露光、現像処理を行う。そして
、前記フォトレジストの開口(第1の領域71)に対してX軸方向に対して105°の角
度を成す方向にラビング処理を施し、フォトレジストを剥離する。その後、配向膜29上
にポジ型のフォトレジストを塗布し、前記第2の領域72に対応する開口を形成するよう
にフォトレジストの露光、現像処理を行う。その後、前記フォトレジストの開口(第2の
領域72)に対してX軸方向に対して70°の角度を成す方向にラビング処理を施し、フ
ォトレジストを剥離する。このようにして、段差傾斜部70の平面領域に対応する領域に
、2種類の異なる配向規制力を呈する領域が形成された配向膜29を得ることができる。
次に、図9(a)〜図9(e)に複数の構成例を示す第3の態様では、初期転移手段と
して、段差傾斜部70と平面的に重なる領域の画素電極15にスリットないし切欠を設け
た構成である。すなわち、液晶層50に対する電圧印加手段である画素電極15にスリッ
トおよび/または切り欠きを設けることで、初期転移電圧の印加により様々な方向の斜め
電界を発生させるものである。図9(a)では、クランク状に繰り返し折れ曲がった複数
のスリット73aが形成されている。図9(b)および(c)では、渦巻状のスリット7
3bが1個または複数個形成されている。図9(d)では、蛇腹状のスリット73cおよ
び切り欠き73dが形成されている。図9(e)では、稲妻状の複数のスリット73eが
形成されている。なお、スリットおよび/または切り欠きを上記以外の形状とすることも
可能である。
このように、様々な方向に折れ曲がったスリットおよび/または切り欠きを形成すれば
、初期転移電圧の印加により段差傾斜部70の平面領域に、様々な方向の斜め電界を発生
させることが可能になる。これに伴って、誘電率異方性が正の液晶は、様々な方向に回動
しつつ、電界方向に沿って再配向しようとする。これにより、段差傾斜部70にディスク
リネーションを発生させ、かかるディスクリネーションを初期転移核として初期配向転移
を進行させることができる。
次に、図10(a)〜図10(c)に複数の構成例を示す第4の態様は、初期転移手段
として、段差傾斜部70と平面的に重なる領域の画素電極15の表面、またはその下層に
突起を設けた構成である。かかる突起として、初期の液晶を様々な方向に傾斜配向させる
とともに、初期転移電圧の印加により傾斜部の表面に様々な方向の斜め電界を発生させる
ものを形成する。図11は、前記突起を画素電極15上に設けた構成を採用した液晶表示
装置300の部分断面構成図である。
図10(a)では、島状の複数の突起74aが帯状電極表面に形成されている。この島
状突起74aは、例えば高さ1.2μm、直径10μmに形成されている。また図10(
b)では、稲妻状の複数の突起(突条)74bが形成されている。また図10(c)では
、直線状の突起74cが幅方向両端部に形成されている。これらの突起の構成材料として
、ノボラック系のポジ型フォトレジストを採用することが可能である。そのレジストの現
像後に約220℃でポストベイクを実施することにより、なだらかな突起形状を得ること
ができる。
このような突起を形成すれば、初期の液晶を様々な方向に傾斜配向させることが可能に
なり、また初期転移電圧の印加により段差傾斜部70と平面的に重なる領域の画素電極1
5の表面に様々な方向の斜め電界を発生させることが可能になる。これに伴って、誘電率
異方性が正の液晶は、様々な方向から様々な方向に回動しつつ、電界方向に沿って再配向
しようとする。これにより、段差傾斜部70にディスクリネーションを発生させ、かかる
ディスクリネーションを初期転移核として初期配向転移を進行させることができる。
なお、上記第3の実施形態では、画素電極15の短辺端に沿う位置に走査線3aを配置
し、この走査線3aの近傍に容量線3bを配置しているが、上述したように段差傾斜部7
0の平面領域は表示に寄与しないため、段差傾斜部70と平面的に重なる位置に、金属配
線部材である走査線3a、容量線3bを配置してもよい。図12は、かかる構成を採用し
た変形例におけるサブ画素の平面構成を示す図である。このような構成とすることで、段
差傾斜部70はサブ画素における遮光領域となり、かかる領域にディスクリネーションが
残ったり、配向乱れが生じたとしても表示には影響しない。また、段差傾斜部70と平面
的に重なる位置に走査線3aを配置すれば、走査線3aへの印加電圧によって生じる電界
を段差傾斜部70の液晶層50に作用させることができ、かかる電界によって発生するデ
ィスクリネーションを初期転移核とした初期配向転移をさらに円滑に進行させることがで
きる効果が得られる。
(電子機器)
図13は、本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図である。図13に示す携帯電話1
300は、本発明の液晶表示装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボ
タン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。本発明の
液晶表示装置は、表示品質の低下を最小限に抑えつつ、OCBモードの初期転移動作を円
滑に行うことができるので、表示品質に優れる表示部を具備した携帯電話1300を提供
することができる。
上記各実施の形態の液晶表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナル
コンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニ
タ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓
、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備
えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器において
も、明るく、高コントラストの表示が可能になっている。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
すなわち、各実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更
が可能である。例えば、上記各実施の形態では、画素スイッチング素子としてTFT素子
を用いた場合について説明したが、TFT素子に代えてTFD素子(二端子型非線形素子
)を用いてもよいのは勿論である。
第1実施形態に係る液晶表示装置の全体構成図。 同、回路構成図。 同、サブ画素の平面構成図及び液晶表示装置の断面構成図。 OCBモードの液晶の配向状態を示す説明図。 開口部の平面構成の変形例を示す図。 第2実施形態に係る液晶表示装置のサブ画素及び断面構成を示す図。 第3実施形態に係る液晶表示装置のサブ画素及び断面構成を示す図。 同、段差傾斜部に設けられた初期転移手段を説明するための平面構成図。 同、初期転移手段の構成例を示す図。 同、初期転移手段の構成例を示す図。 図10に示す初期転移手段を具備した液晶表示装置の部分断面構成図。 第3実施形態に係る液晶表示装置の変形例を示す平面構成図。 電子機器の一例を示す斜視構成図。
符号の説明
100,200,300 液晶表示装置、10 TFTアレイ基板(第1基板)、20
対向基板(第2基板)、50 液晶層、3a 走査線(信号電極)、3b 容量線(信
号電極)、6a データ線(信号電極)、12 層間絶縁膜、13 TFT(スイッチン
グ素子)、15 画素電極、18 配向膜、18a ラビング方向(配向規制方向)、2
4 液晶層厚調整層、29 配向膜、29a ラビング方向(配向規制方向)、30,3
0a,30b,30c 開口部(凹部)、41 絶縁薄膜(層間絶縁膜)、45 半導体
層、50 液晶層、51 液晶、70 段差傾斜部、130 開口部(凹部)

Claims (10)

  1. 液晶層を挟持して対向配置された第1基板と第2基板とを備え、動作モードがOCBモ
    ードである液晶表示装置において、
    前記第1基板の前記液晶層側に、信号電極と、該信号電極に接続されたスイッチング素
    子と、前記信号電極及びスイッチング素子を覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜上に形成さ
    れるとともに前記スイッチング素子と接続された画素電極と、を有しており、
    前記層間絶縁膜における前記画素電極の非形成部であって前記信号電極上の領域に、凹
    部が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記凹部が、前記層間絶縁膜を貫通して前記信号電極に達する開口部であることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記層間絶縁膜が複数の絶縁膜を積層してなるものであり、前記凹部が、前記複数の絶
    縁膜のうち前記画素電極側に位置する一部の絶縁膜に形成された開口部からなることを特
    徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記信号電極が、トランジスタである前記スイッチング素子と接続された走査線又はデ
    ータ線、あるいは容量線であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の
    液晶表示装置。
  5. 前記凹部が、前記画素電極の辺端に沿って複数配列されていることを特徴とする請求項
    1から4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記凹部が、前記画素電極の辺端と対向する端縁部において前記画素電極の辺端と非平
    行となる端縁形状を部分的に有していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項
    に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1基板の前記液晶層側の表面に配向膜が形成されており、前記配向膜の配向規制
    方向が、前記凹部が配置された前記信号電極の延在方向と交差する方向であることを特徴
    とする請求項1から6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記画素電極の平面領域内に反射表示領域と透過表示領域とが形成され、前記第1基板
    及び前記第2基板の少なくとも一方の前記液晶層側には、前記反射表示領域における前記
    液晶層の厚さを前記透過表示領域における前記液晶層の厚さよりも小さくする液晶層厚調
    整層が設けられており、少なくとも前記透過表示領域における動作モードがOCBモード
    とされて半透過反射型の液晶表示装置を構成しており、
    前記凹部が、前記液晶層の厚さが厚い領域と薄い領域との間に形成された段差傾斜部と
    の平面距離が最小となる前記画素電極の外周位置に形成されていることを特徴とする請求
    項1から7のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  9. 前記段差傾斜部が、前記画素電極を横断する帯状を成しており、前記凹部が、前記段差
    傾斜部と交差する前記画素電極の辺端の外周位置に形成されていることを特徴とする請求
    項8に記載の液晶表示装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機
    器。
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