JP2007262936A - スクリュー流体機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対の雌ロータ2及び雄ロータ1が噛み合って回転することにより、作動室4となる歯溝の容積が拡大縮小し、拡大中の作動室4に外部より気体を吸入し、作動室4の容積が縮小に転じることにより、内部に閉じ込めた気体を所定の圧力まで圧縮するスクリュー流体機械において、雌ロータ2及び雄ロータ1相互の間に形成される隙間の大きさは、吸入側端面から所定範囲において、他の範囲によりも大きくされている。
【選択図】図1
Description
図1は雌ロータ及び雄ロータの断面の一部分を示し、図2は雌ロータの側面図である。図3ならびに図4はロータのねじれを示す模式図である。図5はオイルフリースクリュー圧縮機本体を示す。図6はロータのリード誤差を測定した結果である。図7は1ピッチ分の長さの雌ロータ及び雄ロータ対と、その歯面上にシール線を示す。
雌雄2つのロータは軸直角断面上において歯形と呼ぶ輪郭形状を有し、軸方向に移動するに従って、その移動距離に比例して歯形を回転させ、包絡線となる外面がねじ状の歯面を成す。雌雄でねじれ方向が逆となり、ロータは互いに噛み合う。また、歯形断面形状は完全に均一でなく、熱変形補償等を目的に軸方向で少量の変化を伴うようにされることもある。
隙間は、理想的には区切られるべき高圧の作動室と低圧の作動室を連通し、内部漏洩をもたらすため、流体機械の性能を向上させるうえでは漏洩となり、好ましくない存在である。したがって、ロータの歯面はできるだけ高精度に加工し、この隙間を必要最小限にする。
しかし、加工を始めるロータの端部付近においては、加工反力が安定せず、熱変形も加工が連続する部分とは異なり変形の補正が極めて難しい。したがって、ロータの端面近くにおける加工精度向上は他の部分と比較して難しい。
ねじれた歯を有する雄ロータ1と雌ロータ2は、ケーシング3に収納され、互いに噛み合い回転する。ロータの歯溝は、ケーシング3内面と相手ロータに塞がれて、複数の作動室を形成する。そのうちのひとつの作動室4は図2中にハッチングで示した部分の空間である。
雄ロータ1の軸の一端がケーシング3外部に露出し、ここから回転動力を入力する。雌ロータ2及び雄ロータ1の軸上には同期歯車5,6を固定しており、これらが噛み合って雄ロータ1から雌ロータ2に回転動力を伝達する。同期歯車5,6のバックラッシに対し、それを囲むようにロータ対1,2のバックラッシは大きく設定するため、雌ロータ2及び雄ロータ1の歯面は互いに直接接触はしない。
オイルフリースクリュー圧縮機においては、油冷式スクリュー圧縮機のようにロータ表面に給油しないため、通常は金属製であるロータ表面が相対速度大で互いに接触するとロータ歯面を著しく損傷する。その損傷を防止するため、また接触摩擦の無いスムースな回転を維持する目的でロータ間のシール線上に微小な隙間を設けている。
シール線上の隙間を適正にするためには、歯面を高精度に加工する必要がある。通常は歯面を切削や研削で加工するため、加工による反力が工具やロータ素材(ワーク)に作用し弾性変形する。また、加工による発熱もあり、工具やロータ素材が熱変形を起こす。これら弾性変形と熱変形は歯面の精度を低下させる要因になるが、端部付近を除いては、比較的に剛性も高く、ほぼ十分な精度まで補正することができるのが現状である。つまり、ロータの歯溝は一方の端から他方の端に向かって順に切削あるいは研削で加工するのが一般的であり、加工を開始する一方の端においては上述した加工反力や熱変形が安定せず、補正が非常に難しい。したがって、ロータの一方の端部付近においては、他の部分よりも精度を向上するのが難しく、特にリード誤差として具現化されることが多い。
歯面上で減肉する部分を図1に示す歯形で説明する。雄ロータの前進面11,雄ロータの後進面12,雌ロータの前進面13,雌ロータの後進面14の少なくとも一箇所を減肉する。減肉する部分と減肉量については、ロータ加工方法によって異なる精度やリード誤差の傾向に合わせて選択する。例えば、雌ロータの前進面13と後進面14に50〜100μm程度の減肉を施している。
これをつるまき線に沿って示すと図3のように吸入側端に近い範囲において、前進面
13aは回転方向に角度位相を進ませ、後進面14bは遅らせることになる。吸入側端に近い範囲における減肉量を一律にせず、図4に示すように、吸入側端部を最大とし、吐出端に近づくにつれて徐々に減少するように減肉量を分布させることが望ましい。
横軸にロータの軸方向位置を、縦軸にリード誤差をとり、リード誤差は歯面が太る方向を上、痩せる方向を下にして図6に示すグラフのような傾向となる。リード誤差は設計値に対する誤差よりも雌ロータ及び雄ロータの差異が重要であるため、必ずしも誤差が小さければ良いわけではない。また、吸入側に対して高温となる吐出側で歯形を微小に減肉しておく熱変形補償を施したロータの場合には、リード誤差は吸入側ほど歯面が太る右上がりのグラフとなる。吸入側端近くの減肉は、ロータ全長にわたるリード誤差全体の傾向から痩せる方向にあるため、グラフ上では下にずれて示される。
Claims (8)
- 一対の雌ロータ及び雄ロータが噛み合って回転することにより、作動室となる歯溝の容積が拡大縮小し、拡大中の前記作動室に外部より気体を吸入し、前記作動室の容積が縮小に転じることにより、内部に閉じ込めた気体を所定の圧力まで圧縮するスクリュー流体機械において、
前記雌ロータ及び雄ロータ相互の間に形成される隙間の大きさは、吸入側端面から所定範囲において、他の範囲によりも大きくされたことを特徴とするスクリュー流体機械。 - 請求項1に記載のものにおいて、前記雌ロータ及び雄ロータの少なくともいずれかの歯面を前記所定範囲で減肉したことを特徴とするスクリュー流体機械。
- 請求項1に記載のものにおいて、前記雌ロータ及び雄ロータの少なくともいずれかの歯面が前記所定範囲で減肉され、該減肉される範囲は前記雌ロータ及び雄ロータの全長に対して1/10〜1/4とされたことを特徴とするスクリュー流体機械。
- 請求項1に記載のものにおいて、前記雌ロータ及び雄ロータの少なくともいずれかで、前進面ならびに後進面の少なくとも一方は、前記所定範囲において、他の範囲よりも痩せる方向に歯面を減じたことを特徴とするスクリュー流体機械。
- 請求項1に記載のものにおいて、前記雌ロータ及び雄ロータの少なくともいずれかで、前進面ならびに後進面の少なくとも一方は、前記所定範囲において、歯面の割り出し角度を他の範囲に比較して歯面が痩せる方向に修正したことを特徴とするスクリュー流体機械。
- 請求項1に記載のものにおいて、前記雌ロータの各歯溝は、前記所定範囲で前進面は回転方向に進めた回転角度、後進面は遅らせた回転角度で加工されたことを特徴とするスクリュー流体機械。
- 請求項1に記載のものにおいて、前記雌ロータ及び雄ロータの少なくともいずれかの歯面は、前記所定範囲で吸入側端部を最大とし、吐出端に近づくにつれて徐々に減肉したことを特徴とするスクリュー流体機械。
- 請求項1に記載のものにおいて、前記雌ロータ及び雄ロータの少なくともいずれかの歯面は、吸入側から吐出側に向かって工具を進めることで加工されることを特徴とするスクリュー流体機械。
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