JP2007259716A - 屋上緑化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 緑化用植物をトレイで栽培するものとし、その植栽トレイを折板屋根に効率良く敷設することのできる屋上緑化システムを提供する。
【解決手段】 山部1aと谷部1bとが並列に交互に並ぶ折板1Aで葺かれた屋根の上に敷設される植栽トレイ2と、この植栽トレイを屋根に固定する固定部材3とを備える。植栽トレイ2は、平面形状が略長方形の底面部11と、この底面部の外周縁から上方に立ち上がる立縁部12とを有する。立縁部12の外側面に、隣合う植栽トレイ2同士を互いに結合する結合手段を設ける。固定部材3は、折板1A同士を接合する接合手段1cにより折板1Aの山部1aに取り付けられ、その取付部分の上方に位置する水平部分が、折板1Aの山部1aの上に載置された植栽トレイ2の立縁部12の上端面に係合することにより、この植栽トレイ2を折板1Aの山部1aに固定するものとする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、折板で葺かれた屋根の上を植物で緑化する屋上緑化システムに関する。
都市部でのヒートアイランド現象の対策の一つとして、建築物の屋上部を植栽で覆う屋上緑化が注目されている。この屋上緑化を、工場や倉庫等のような広い屋根面を有する建築物に対して行うと特に有効である。これら工場や倉庫の屋根は折板で葺かれていることが多いため、折板屋根を効果的に緑化する技術の確立が求められている。また、折板は比較的安価な屋根材であるため、折板屋根を効果的に緑化することができれば、工場や倉庫以外の建築物についても、新築、既築を問わず、屋上緑化を安価に実現することができる。
折板屋根を緑化する方法として、例えば、折板の谷部に培土を入れて植物を栽培する方法、折板の上に床板を載置して平坦な植栽床を形成し、その上に培土を盛って植物を栽培する方法、培土が収容されたトレイを折板の上に敷設し、トレイ内で植物を栽培する方法等がある。中でも、トレイを用いる方法は、他の方法に比べて、保水や排水の管理がしやすい、施工が容易である、安価に施工できる等、有利な点が多い。
トレイを用いる方法では、トレイは折板の山部の上に載置され、強風等で飛ばないように折板に固定される。特許文献1は、トレイが折板の山部に直接載置されている例であり、特許文献2,3は、折板の山部に支持金具を介してトレイが支持されている例である。これらの例に示されているように、従来は、トレイが1個ずつ折板に固定されていた。
特開2000−324953号公報 特開2004−245032号公報 特開2005−315046号公報
上記従来のように、トレイを1個ずつ折板に固定する構造であると、各トレイを折板に固定するのに時間を要し、施工の効率アップの障害となっていた。また、トレイを折板に固定する方法は種々あるが、折板にトレイ固定のための加工を施す必要がある場合は、その作業も施工の効率を悪くする要因となっていた。
この発明の目的は、緑化用植物をトレイで栽培するものとし、その植栽トレイを折板屋根に効率良く敷設することのできる屋上緑化システムを提供することである。
この発明の屋上緑化システムは、山部と谷部とが並列に交互に並ぶ折板で葺かれた屋根の上に敷設される植栽トレイと、この植栽トレイを屋根に固定する固定部材とを備えた屋上緑化システムであって、前記植栽トレイは、平面形状が略長方形の底面部と、この底面部の外周縁から上方に立ち上がる立縁部とを有し、前記立縁部の外側面に、隣合う植栽トレイ同士を互いに結合する結合手段が設けられたものであり、前記固定部材は、折板同士を接合する接合手段により前記折板の山部に取り付けられ、その取付部分の上方に位置する水平部分が、前記折板の山部の上に載置された前記植栽トレイの立縁部の上端面に係合することにより、この植栽トレイを前記折板の山部に固定するものであることを特徴とする。
この発明の構成によれば、植栽トレイの立縁部の外側面に、隣合う植栽トレイ同士を互いに結合する結合手段が設けられているため、他の結合具を用いずに、複数の植栽トレイを互いに結合させることができる。このように互いに結合された複数の植栽トレイを一纏めにして固定部材で折板の山部に固定すればよいので、植栽トレイの固定作業を効率良く行うことができる。また、折板同士を接合する接合手段により固定部材が折板の山部に取り付けられるため、折板にトレイ固定のための加工を施す必要が無く、さらに植栽トレイ固定作業の効率を向上させることができる。
この発明において、前記植栽トレイの底面部は、下面に上側に凹む溝状の折板載置面部が平行に等間隔で形成され、この折板載置面部のピッチが、前記折板の山部のピッチに対し整数分の1であり、かつ折板載置面部の配列方向の植栽トレイ外形長が、前記折板載置面部のピッチの整数倍であるのが好ましい。さらに好ましくは、折板載置面部のピッチを、複数種の折板の各山部のピッチに対する公約数とする。
この構成とした場合、植栽トレイ底面部の折板載置面部が折板の山部により下から支持されるように、植栽トレイを敷設する。折板載置面部は上側に凹む溝状となっているため、この折板載置面部の部分に折板の山部またはこの山部に位置する前記接合手段が嵌り込んだ状態となり、折板載置面部の溝方向と交差する方向への植栽トレイの移動が規制され、植栽トレイの位置が安定する。
折板載置面部のピッチが折板の山部のピッチに対し整数分の1であると、折板の各山部または接合手段の位置を植栽トレイの折板載置面部の位置に合致させることができる。また、折板載置面部の配列方向の植栽トレイ外形長が折板載置面部のピッチの整数倍であると、植栽トレイを隙間無く並べた場合でも、折板の各山部または接合手段の位置を植栽トレイの折板載置面部の位置に合致させることができる。
この発明において、前記植栽トレイの底面部の上面における前記折板載置面部間の部分に、下側に凹む貯水部が形成されているものとしても良い。
植栽トレイの底面部の肉厚がほぼ一定であるとした場合、折板載置面部が上側に凹む溝状であるなら、折板載置面部間の部分は下側に凹む形状となる。この部分を貯水部とすれば、植栽トレイの水持ちが良好となる。
この発明において、前記植栽トレイの立縁部の上端コーナー部に、上側に積み重ねられた植栽トレイの下端コーナー部に係合して、この植栽トレイの水平方向の位置決めをする位置決め突起が設けられたものとしても良い。
上記位置決め突起を設けると、植栽トレイを水平方向に位置ずれすることなく上下に複数個積み重ねることができる。このため、運搬等が容易になる。
この発明の屋上緑化システムは、山部と谷部とが並列に交互に並ぶ折板で葺かれた屋根の上に敷設される植栽トレイと、この植栽トレイを屋根に固定する固定部材とを備えた屋上緑化システムであって、前記植栽トレイは、平面形状が略長方形の底面部と、この底面部の外周縁から上方に立ち上がる立縁部とを有し、前記立縁部の外側面に、隣合う植栽トレイ同士を互いに結合する結合手段が設けられたものであり、前記固定部材は、前記折板の山部に取り付けられ、その取付部分の上方に位置する水平部分が、前記折板の山部の上に載置された前記植栽トレイの立縁部の上端面に係合することにより、この植栽トレイを前記折板の山部に固定するものであるため、植栽トレイを折板屋根に効率良く敷設することができる。
この発明の実施形態を図面と共に説明する。図1ないし図3はそれぞれサイズの異なるハゼ締め式折板を用いた折板屋根への施工例、図4はボルト締め式折板を用いた折板屋根への施工例を示している。各施工例共、緑化用植物をトレイで栽培する形態の屋上緑化システムである。各図において、符合1A,1Bは折板、2は植栽トレイ、3は固定部材である。なお、折板1A,1Bは、山部1aと谷部1bとが交互に並列配置された断面波形の屋根材である。これらの施工例について説明する前に、屋上緑化システムで使用される植栽トレイ2について説明する。
図5ないし図8に植栽トレイを示す。この植栽トレイ2は、合成樹脂材料(例えばポリプロピレン)で成型されたもので、略長方形の底面部11と、この底面部11の外周縁から上方に立ち上がる立縁部12とを有し、上方に開口する底の浅い容器状をしている。
底面部11の下面には、長方形の短辺方向に、上側に凹む長い溝状の折板載置面部13が平行に等間隔で形成されている。一方、底面部11の上面における折板載置面部13間の部分は、全体的には下側に凹む形状であり、部分的に底の浅い部分14と深い部分15とが形成されている。そして、底の浅い部分14には水抜き孔16が穿設され、底の深い部分15は貯水部となっている。
立縁部12は、詳しくは、底面部11の外周縁から上方に立ち上がる立ち上がり部分12aと、この立ち上がり部分12aの上端から外方に延びる水平部分12bと、この水平部分12bの外端から下方に垂下する垂下部分12cからなっている。このような折り返し構造とすることで、強度アップが図られている。4辺の各垂下部分12cの中央下部には、他の部分よりも内側に折り込まれた手掛け17が形成されている。
また、4辺の各垂下部分12cの両端付近には、結合手段としての係合部18と被係合部19とがそれぞれ別々に設けられている。図7に示すように、係合部18は、垂下部分12cから外側に突出する凸状のものであり、その先端部18aは水平方向に若干張り出している。被係合部19は、垂下部分12cの上端から下端付近に至る溝状であり、係合部18の形状に対応して、最奥部19aの水平方向の幅が若干広くなっている。係合部18を被係合部19に上方から挿入することにより、両者が係合させられる。この係合部18と被係合部19とからなる結合手段により、一対の植栽トレイ2を互いの立縁部12同士が接する状態に整列配置した場合に、一方の植栽トレイ2の係合部18が他方の植栽トレイ2の被係合部19に係合して、両植栽トレイ2が互いに結合される。
さらに、立縁部12の上端コーナー部、すなわち水平部分12bのコーナー部には、図8に示すように、上方に突出する平面視L形の位置決め突起20が設けられている。この位置決め突起20は、上下に植栽トレイ2を積み重ねた場合に、下側の植栽トレイ2の位置決め突起20が上側の植栽トレイ2の下端コーナー部に係合して、両植栽トレイ2の水平方向の位置決めをするものである。
前記折板載置面部13のピッチp0は、折板1の山部のピッチに対し整数分の1としてある。さらに、折板1の山部のピッチが異なる複数種の折板1A,1Bに対しても上記関係が成立するように、折板載置面部のピッチp0を、各折板の各山部のピッチに対する公約数としている。例えば、図1の折板1Aの山部のピッチp1が300mm、図2の折板1Aの山部のピッチp2が400mm、図3の折板1Aの山部のピッチp3が500mm、図4の折板1Bの山部のピッチp4が200mmである場合、折板載置面部のピッチp0は100 mmとすれば良い。
また、折板載置面部13の配列方向の植栽トレイ外形長aは、前記折板載置面部のピッチp0の整数倍としてある。例えば、折板載置面部のピッチp0が100mmであるとすれば、植栽トレイ外形長aを700mmとする。
図1ないし図3の施工例について説明する。これら各施工例は、ハゼ締め式折板1Aを用いた折板屋根に対してなされたものである。植栽トレイ2は、折板1Aの山部1aから上に突出するハゼ1cの上に載置される。ハゼ1cは折板同士を接合する接合手段である。各植栽トレイ2は、折板載置面部13でハゼ1cにより下から支持される。
これらの植栽トレイ2を、前述の結合方法により複数個ずつ縦横整列状態に結合する。図1の施工例では、3×6の計18個の植栽トレイ2が互いに結合され、図2および図3の施工例では3×3の計9個の植栽トレイ2が互いに結合されている。折板載置面部13のピッチp0が、折板1Aの山部のピッチに対し整数分の1、かつ図1ないし図3の各折板1Aの山部のピッチに対する公約数であるため、図1ないし図3のいずれの折板1Aについても、各植栽トレイ2は、折板載置面部13でハゼ1cにより下から支持される。また、折板載置面部13の配列方向の植栽トレイ外形長aが折板載置面部のピッチp0の整数倍としてあるため、各植栽トレイ2は、折板載置面部13でハゼ1cにより下から支持される。
そして、この複数個の植栽トレイ群を一纏めにして折板1Aに固定する。その固定は、図9ないし図11に示すように、固定部材3としてのハゼ掴み金具30および飛散防止金具31を用いて行う。ハゼ掴み金具30は、ハゼ1cを跨ぐように折板1Aの山部1aに設けられ、下端側の一対の挟持部30aによりハゼ1cを両側から挟持するものである。飛散防止金具31は、ハゼ掴み金具30にボルト32およびナット33により連結される。飛散防止金具31の上部は水平部分31aとその先のフック状部分31bとからなり、水平部分31aが植栽トレイ2の立縁部12の上側に被さり、フック状部分31bが前記立縁部12の内側に入り込んで係合することにより、植栽トレイ2を折板1Aに固定する。ハゼ掴み金具30の両側の植栽トレイ2は、別々の飛散防止金具31により固定される。それぞれの飛散防止金具31は、重ねてハゼ掴み金具30に連結される。
このように、複数個の植栽トレイ群を一纏めにして折板1Aに固定することができるので、植栽トレイ2の固定作業を効率良く行うことができる。また、折板同士を接合する接合手段であるハゼ1cを利用して固定部材30,31が折板1Aの山部1aに取り付けられるため、折板1Aにトレイ固定のための加工を施す必要が無く、より一層固定作業を効率良く行うことができる。
図4の施工例について説明する。この施工例は、ボルト締め式折板1Bを用いた折板屋根に対してなされたものである。植栽トレイ2は、折板1Bの山部1aの上に直接載置される。各植栽トレイ2は、折板載置面部13で折板1の山部1aにより下から支持される。この植栽トレイ2を、前記同様、複数個ずつ縦横整列状態に結合する。この場合も、折板載置面部13のピッチp0が、折板1の山部のピッチに対し整数分の1であるため、植栽トレイ2は、折板載置面部13で山部1aにより下から支持される。また、折板載置面部13の配列方向の植栽トレイ外形長aが折板載置面部のピッチp0の整数倍としてあるため、各植栽トレイ2は、折板載置面部13で山部1aにより下から支持される。
そして、この複数個の植栽トレイ群を一纏めにして折板1Bに固定する。その固定は、図12ないし図14に示すように、固定部材3としての飛散防止金具35を用いて行う。飛散防止金具35は、折板1B同士を接合する接合手段である接合ボルト36により折板1Bの山部1aに取り付けられる。飛散防止金具35の上部は水平部分35aとその先のフック状部分35bとからなり、水平部分35aが植栽トレイ2の立縁部12の上側に被さり、フック状部分35bが前記立縁部12の内側に入り込んで係合することにより、植栽トレイ2を折板1Bに固定する。この飛散防止金具35は両側の植栽トレイ2を共に固定することができる。
この施工例の場合も、複数個の植栽トレイ群を一纏めにして折板1Bに固定することができるので、植栽トレイ2の固定作業を効率良く行うことができる。また、接合手段である接合ボルト36を利用して固定部材3である飛散防止金具35が折板1Bの山部1aに取り付けられるため、折板1Bにトレイ固定のための加工を施す必要が無く、より一層固定作業を効率良く行うことができる。
図15は植栽トレイによる植物の栽培方法を示す説明図である。植栽トレイ2内の底部にポリプロピレン製の吸水マット40を敷き、その上に培土41を充填して、植栽基盤を作る。培土41の厚みは30mm程度とする。培土41としては、通常の園芸用土を使用することができる。栽培する植物(植栽)42は、ツル性の地被植物が好ましく、例えばツルマンネン草が最適である。ツルマンネン草は、耐乾性、耐寒性に優れた多肉植物であり、横に広がって伸びる性質があり、繁殖力が旺盛で、開花後も衰退しないという特長を有するからである。
上記した植栽トレイ2への植物の植付けは、施工現場で行なっても良いが、事前に別の場所で行なっておき、施工現場では既に植物の植え付けられている植栽トレイ2を折板屋根に敷設するだけとするのが良い。その方が、植物の苗の育成環境を良好に保つことができ、また現場での施工作業が簡略になる。植栽トレイ2を敷設した後、根が十分に活着していない植栽42が風等で飛ばされるのを防止するため、飛散防止ネット43で被覆するのが望ましい(図1〜図3に図示)。この飛散防止ネット43は、植栽トレイ2を折板1A,1Bに固定するとき同時に固定すると良い。
施工完了後は、特に手入れ等を必要としない。植栽トレイ2内の底部に吸水マット40が敷かれているため、保水性に優れ、また植栽トレイ2の底部に貯水部15が設けられているため、ある程度の水を貯えておくことができる。加えて、ツルマンネン草は耐乾性で、生命力が強いので、無潅水でも生育可能である。余分な水は水抜き孔16から排出されるため、根腐れ等が生じない。
この屋上緑化システムで使用される植栽トレイ2は、リサイクル材である再生ポリプロピレン等で作ることができ、しかも繰り返し使用することができるため、自然環境に良好である。また、植栽トレイ2の材料であるポリプロピレンは耐光性があり、劣化にも強い。このため、長期間使用することができ、経済的である。また、この植栽トレイ2は、位置決め突起20が設けられているため、水平方向に位置ずれすることなく上下に複数個積み重ねることができる。このため、運搬等が容易である
この屋上緑化システムによる折板屋根の緑化が建物環境に及ぼす影響を把握するために、屋上緑化した場合と屋上緑化しない場合とで建物の温度にどのような違いがでるか実験を行なった。
・実験期間:2005年2月〜2006年2月
・実験地 :大和工商リース株式会社京都伏見展示場
・対象建物:同一建物の屋根の半分には屋上緑化を行い、残りの半分には屋上緑化を行なわないものとした(図16参照)。
・実験方法:屋上緑化箇所の屋根表面の温度、屋上緑化箇所の室温、非屋上緑化箇所の屋根表面の温度、非屋上緑化箇所の室温、および外気温を測定した。
・実験結果:例として、2005年5月3日の観測データを図17、図18に示す。
実験結果より、屋上緑化を行なうと、屋根表面の温度に関して20℃程度の遮熱効果があることが分かった。また、室温に関しては、一年を通じて約2℃弱の遮熱効果があると推測された。
(A)はこの発明の屋上緑化システムをハゼ締め式折板を用いた折板屋根に適用した施工例の正面図、(B)はその平面図である。 (A)は同屋上緑化システムを異なるハゼ締め式折板を用いた折板屋根に適用した施工例の正面図、(B)はその平面図である。 (A)は同屋上緑化システムをさらに異なるハゼ締め式折板を用いた折板屋根に適用した施工例の正面図、(B)はその平面図である。 (A)は同屋上緑化システムをボルト締め式折板を用いた折板屋根に適用した施工例の正面図、(B)はその平面図である。 (A)は同屋上緑化システムに使用される植栽トレイの平面図、(B)は同植栽トレイの正面図、(C)は同植栽トレイの側面図である。 図5(A)のVI−VI断面図である。 対向して設けた一対の植栽トレイの要部を示す平面図である。 (A)は植栽トレイの要部の平面図、(B)はその正面図である。 図3のA部の拡大図である。 図9のX−X断面図である。 図9のXI−XI断面図である。 図4のB部の拡大図である。 図12のXIII−XIII断面図である。 図12のIX−IX断面図である。 植物栽培時の植栽トレイの断面図である。 実験をした建物の斜視図である。 観測データのグラフである。 異なる観測データのグラフである。
符号の説明
1A,1B…折板
1a…山部
1b…谷部
1c…ハゼ(接合手段)
2…植栽トレイ
3…固定部材
11…底面部
12…立縁部
13…折板載置面部
15…貯水部
16…水抜き孔
18…係合部(結合手段)
19…被係合部(結合手段)
20…位置決め突起
30…ハゼ掴み金具(固定部材)
31,35…飛散防止金具(固定部材)
36…接合ボルト(接合手段)

Claims (4)

  1. 山部と谷部とが並列に交互に並ぶ折板で葺かれた屋根の上に敷設される植栽トレイと、この植栽トレイを屋根に固定する固定部材とを備えた屋上緑化システムであって、
    前記植栽トレイは、平面形状が略長方形の底面部と、この底面部の外周縁から上方に立ち上がる立縁部とを有し、前記立縁部の外側面に、隣合う植栽トレイ同士を互いに結合する結合手段が設けられたものであり、
    前記固定部材は、折板同士を接合する接合手段により前記折板の山部に取り付けられ、その取付部分の上方に位置する水平部分が、前記折板の山部の上に載置された前記植栽トレイの立縁部の上端面に係合することにより、この植栽トレイを前記折板の山部に固定するものであることを特徴とする屋上緑化システム。
  2. 請求項1において、前記植栽トレイの底面部は、下面に上側に凹む溝状の折板載置面部が平行に等間隔で形成され、この折板載置面部のピッチが、前記折板の山部のピッチに対し整数分の1であり、かつ折板載置面部の配列方向の植栽トレイ外形長が、前記折板載置面部のピッチの整数倍である屋上緑化システム。
  3. 請求項1または請求項2において、前記植栽トレイの底面部の上面における前記折板載置面部間の部分に、下側に凹む貯水部が形成された屋上緑化システム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記植栽トレイの立縁部の上端コーナー部に、上側に積み重ねられた植栽トレイの下端コーナー部に係合して、この植栽トレイの水平方向の位置決めをする位置決め突起が設けられた屋上緑化システム。
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