JP2007259044A - 無線通信システム - Google Patents

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Kazunari Kihira
一成 紀平
Kazufumi Hirata
和史 平田
Hiroaki Miyashita
裕章 宮下
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Abstract

【課題】近年多くの無線通信システムに適用されているマルチキャリア伝送の特徴を利用することで、コストや装置規模の増加を抑制しつつ、通信品質の低下を防ぐことができる無線通信システムを得る。
【解決手段】基地局10と、移動局20とを設け、前記基地局10から、前記基地局の通信可能範囲である通信エリア200に存在する移動局20への通信についてマルチキャリア伝送を利用する無線通信システムであって、前記基地局10は、複数のサブキャリアを複数のサブキャリア群に分け、各サブキャリア群に対して異なる指向性ビームを割り当て、複数の指向性ビームにより同じ情報を同時に空間に放射し、前記移動局20は、前記複数の指向性ビームのうち伝送品質の良い指向性ビームにより送信された情報を選択、あるいは前記複数の指向性ビームにより送信された情報を合成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、基地局と移動局が設けられた無線通信システムに関するものであり、特に、シャドーイング率を改善した無線通信システムに関するものである。
近年、無線通信技術やネットワーク技術の発展を背景として、移動体無線通信システムにおいても、通信断を生じさせることなく、安定かつ通信品質の確保された無線通信が望まれている。こうしたなか、道路交通の安全性向上を目的として、無線を利用して必要な情報を提供する高度道路交通システムの技術開発が進められている。ここで、高度道路交通システムとは、情報技術を用いて、人、車両および道路を結びつけ、交通事故や渋滞などの道路交通問題の解決を目的として整備される新しいタイプの交通システムであり、1995年頃から政府を中心に推進されているシステムである。
交通事故の多くが交差点で生じることに鑑みると、交差点周辺の車両や歩行者の情報を各交差点において配信することが重要な要素となる。一方、この種の情報は、交差点に進入する全ての車両に確実に配信される必要があるが、通信品質劣化や、通信断を解決するための技術が必須となってくる。例えば、大型車両などによって通信路が遮られることによって発生するシャドーイングと呼ばれる現象などに起因して、通信断や通信品質劣化が発生し、必要な情報が伝達されない可能性が考えられる。したがって、上記のような交通システムを整備するに際し、シャドーイングに起因する通信品質劣化や、通信断を解決するための技術が必須となってくる。
従来から、移動体通信におけるシャドーイングに起因して生ずる通信品質劣化や、通信断を解決するための技術が、次のように提案されている。
複数の指向性アンテナからなるセクタアンテナを用いてアンテナダイバーシティ通信を行って通信品質を改善する無線通信方式を使用して通信品質を測定し、その測定結果をもとに新たな通信用指向性アンテナの選択を行う無線通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、移動局にデータ信号の送出を許可する意味を持つ許可信号を基地局の複数の指向性アンテナから順次送信し、移動局ではこの許可信号の受信電界強度があらかじめ定められたスレッショルドを越えた場合にデータ送信を行い、基地局では各指向性アンテナからの許可信号に対する移動局の応答率等を常時モニタし、応答率の高いアンテナでは許可信号の送出頻度を上げ、逆に応答率の低いアンテナでは送出頻度を下げる無線通信システム(例えば、特許文献2参照)が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、通信領域に存在する移動局に搭載された通信装置と更新を行う移動局データ無線通信システムにおいて、通信領域に存在する移動局の大きさと、移動局の予測位置に基づいてシャドーイングを予測し、移動体のアンテナ高さを調整する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許第3235821号公報 特開平7−131411号公報 特許第3589896号公報
しかしながら、上記の従来の無線通信システムでは、通信品質の判定機能が必要であり、また、シャドーイングを予測するための予測機能が必要であった。したがって、これらの従来の無線通信システムでは、基地局側の規模および機能が増大し、コスト増やサイズ増に直結するという問題点があった。特に、この種の交通システムは、設置数が膨大な数となるため、装置価格や装置規模を低減させることが重要な解決課題となる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、近年多くの無線通信システムに適用されているマルチキャリア伝送の特徴を利用することで、コストや装置規模の増加を抑制しつつ、通信品質の低下を防ぐことができる無線通信システムを得るものである。
この発明に係る無線通信システムは、基地局と、移動局とを設け、前記基地局から、前記基地局の通信可能範囲である通信エリアに存在する移動局への通信についてマルチキャリア伝送を利用する無線通信システムであって、前記基地局は、複数のサブキャリアを複数のサブキャリア群に分け、各サブキャリア群に対して異なる指向性ビームを割り当て、複数の指向性ビームにより同じ情報を同時に空間に放射し、前記移動局は、前記複数の指向性ビームのうち伝送品質の良い指向性ビームにより送信された情報を選択、あるいは前記複数の指向性ビームにより送信された情報を合成するものである。
この発明に係る無線通信システムは、近年多くの無線通信システムに適用されているマルチキャリア伝送の特徴を利用することで、コストや装置規模の増加を抑制しつつ、通信品質の低下を防ぐことができるという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る無線通信システムについて図1から図8までを参照しながら説明する。ここでは、ディジタルビームフォーミングの構成を例として説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る無線通信システムの全体構成を示す図である。なお、以降では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、この実施の形態1に係る無線通信システムは、基地局10と、車両(移動局)20と、大型車両(移動局)30とが設けられている。また、交差点100Aを中心に、紙面の上下方向および左右方向の十字状に延びる道路100が存在する。
基地局10は、交差点100Aの近傍(図1では左下方部)に設けられ、4つの指向性ビーム17−1〜17−4を有するアレーアンテナ(基地局用アンテナ)16を搭載している。また、車両(移動局)20は、左右方向の道路100上を走行しており、アンテナ(移動局用アンテナ)21を搭載している。同様に、大型車両(移動局)30は、左右方向の道路100上の車両20の前を走行しており、アンテナ(移動局用アンテナ)31を搭載している。
なお、基地局10、車両(移動局)20及び大型車両(移動局)30を取り囲むように破線で示した円の部分は、移動局20が基地局10との間で通信することができる概略の通信エリア(セル)200を示している。この通信エリア200は、基地局10のアレーアンテナ16の覆域や基地局10の送信電力などによって決定される。指向性ビーム17の数については4つを例示したが、この限りではなく、任意の数に対して適用可能である。
図2は、図1に示した基地局の構成を示すブロック図である。なお、図2では特に送信に関する機能に絞って図示している。
図2において、基地局10は、移動局との通信処理を行う通信処理部11と、この通信処理部11から送出される送信信号をマルチキャリア伝送の際の各サブキャリア(副搬送波)に対応させるために並び替える直並列変換部12と、複数のアンテナ素子および指向性ビームから送信するためにデータをコピーするデータコピー部13と、各サブキャリア群に対して独立に指向性ビームを形成するための振幅・位相を調整するビーム制御部14と、このビーム制御部14からの出力信号を対応するアンテナ素子毎に時間波形へ変換する逆離散フーリエ変換部15(15−1〜15−4)と、高周波信号を空間に放射するアレーアンテナ(基地局用アンテナ)16とが設けられている。
アレーアンテナ16は、アンテナ素子16−1〜16−4により構成される。なお、図2ではアンテナ素子の数が4つの場合を例示しているが、本発明はこれに制限されるものでもなく、任意の数に対して適用可能である。また、図2には記載していないが、逆離散フーリエ変換部15からの出力信号は、D/A変換器、周波数変換器、フィルタ、増幅器などのディジタルおよびアナログ回路により空間を伝搬する高周波信号に変換されることは言うまでもない。
図3は、図2に示した直並列変換部の構成を示すブロック図である。
図3において、直並列変換部12は、通信処理部11からの時系列の送信データを、マルチキャリア伝送に対応させるため周波数領域のデータとしてサブキャリア番号に対応するように配列変換する直並列変換器121が設けられている。
図4は、図2に示したデータコピー部の構成を示すブロック図である。
図4において、データコピー部13は、直並列変換部12から入力された送信データを、形成する指向性ビームの数とアンテナ素子の数に応じて、複製する複製器131が設けられている。
図5は、図2に示したビーム制御部の構成を示すブロック図である。
図5において、ビーム制御部14は、各指向性ビームに関する重み係数を演算する重み係数演算器141と、指向性ビーム17−1〜17−4を実現する振幅・位相値をそれぞれのサブキャリア群内のサブキャリアに乗算する重み係数乗算器142(142−1〜142−4(142−2、142−3は図面に記載されていないが、同様の機能を有する)とが設けられている。
図8は、図1に示した移動局(車両)の構成を示すブロック図である。
図8において、移動局(車両)20は、アンテナ素子21と、FFT処理部22と、受信品質測定部23と、通信処理部24とが設けられている。
つぎに、この実施の形態1に係る無線通信システムの動作について図面を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態1に係る無線通信システムの基地局の指向性ビームの割り当て方法を示す図である。また、図7は、この発明の実施の形態1に係る無線通信システムの基地局の別の指向性ビームの割り当て方法を示す図である。
ここでは、通信に障害を与えると推測される要因として、大型車両30を例にとって説明する。また、指向性ビームを複数同時に形成可能なアンテナとして、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテナ16を用いて説明する。
図1に示すように、車両20と大型車両30が道路100を走行中にそれぞれアンテナ21とアンテナ31を用いて基地局10との間で通信を行う。基地局10においては、マルチキャリア伝送を基に、送信信号を指向性ビーム17−1〜17−4に割り当てる。つまり、サブキャリアをいくつかのグループ(サブキャリア群という。)に分け、各サブキャリア群に対して異なる指向性ビームを割り当てることで、同時刻に信号を送信することができる。このとき、各サブキャリア群には同じ送信信号(情報)を乗せることにより、最も良い受信状態となるサブキャリア群を移動局で選択することが可能となる。また、車両(移動局)20では、指向性ビーム17−1〜17−4により送信された各サブキャリア群の受信信号を合成して受信品質を向上させることもできる。
このように、マルチキャリア伝送を利用して、送信信号を複数のサブキャリア群で同時送信し、かつそれら各サブキャリア群に対しては異なる指向性ビームを割り当てることで、車両(移動局)20では受信状態の良いデータ、すなわち伝送路状態の良い指向性ビームにより送信されたデータ(情報)を選択あるいは、複数のサブキャリア群のデータ(情報)を合成することができる。
このとき、図1に示すように、大型車両30が近接するような走行状態でも、異なる方向に最大ピークを有する指向性ビームにより空間多重を施しているので、シャドーイングを回避できる指向性ビームが存在する。つまり、周囲の電波を反射する構造物での反射・散乱を経て車両(移動局)20に到来したパスの信号を受信することができることを意味する。従って、時分割で指向性ビームを切替えて、車両(移動局)20で測定した受信品質を基地局10にフィードバックするなどの複雑な処理を行わずとも、常に最適な指向性ビームにより送信されたデータを受信することが車両(移動局)20のみで容易に行える特徴を有する。
基地局10の動作を詳細に説明する。通信処理部11で生成された送信データは、直並列変換部12に入力される。時系列の送信データS(1)、S(2)、・・・、S(m)は、図3に示すように、マルチキャリア伝送に対応させるため周波数領域のデータとしてサブキャリア番号に対応するように直並列変換器121により配列変換がなされる。ここで、mは前述の各サブキャリア群内に配置されるサブキャリア数を表す。
次に、データコピー部13に入力されたm個単位の送信データは、図4に示すように、形成する指向性ビームの数とアンテナ素子数に応じて、複製器131で複製される。ここで、指向性ビームの数は、サブキャリア群の数に等しい。本実施の形態1では、4素子、4ビームを例にとって図示しているので、16組のデータの複製が実行されることになる。
次に、複製されたデータは、ビーム制御部14に入力される。このビーム制御部14では、各サブキャリア群に異なる指向性ビームを割り当てるために、入力された信号に対して振幅・位相を調整する。異なる形状の指向性ビームを形成するためには、各アンテナ素子への信号に対して独立に振幅・位相を調整する必要がある。従って、重み係数乗算器142−1〜142−4は、図5に示すように、指向性ビーム17−1〜17−4を実現する振幅・位相値をそれぞれのサブキャリア群内のサブキャリアに乗算する。各指向性ビームに関する重み係数は、重み係数演算器141によって制御される。ここで、各サブキャリア群内のサブキャリアに対しては同一の指向性ビームを割り当てるので、ビーム制御部14の重み係数演算器141で独立に演算する必要がある重み係数の総数は、サブキャリア群数(すなわち、指向性ビーム数)×アンテナ素子数となる。最後に、各アンテナ素子との対応づけを行うため、重み係数乗算器142−1〜142−4の出力データの順序を並べ替える。
なお、各指向性ビームを形成するための重み係数については、基地局10の設置時に予め設定した固定値としてもよいし、いくつかの組合せを重み係数演算器141に保存しておきそれらを状況に応じて切替えてもよい。さらに、通信環境に応じて適応的に更新することでより優れた特性を得ることももちろん可能である。
ここで、指向性ビームの割り当て方法については、図6に示すように、サブキャリア群1からサブキャリア群Nに対して、指向性ビーム17−1〜17−Nをそれぞれ対応させることで異なる指向性ビームによる同時送信が可能となる。Nはサブキャリア群数(指向性ビーム数)であり、図1〜図5での説明では4である。
なお、指向性ビームの形状や配置についてはすべての指向性ビームを同一のパターンとし、空間上に等間隔に配置してもよいし、通信エリア200の伝送路状態に応じて個別に設定しても良い。つまり、指向性ビームのパターン形状や配置、およびその数などについてはビーム制御部14で信号処理のみで調整できるので、容易に通信エリア毎の最適化あるいは通信トラフィックに応じた最適化が可能である。
ビーム制御部14で振幅・位相を調整された送信データは、逆離散フーリエ変換部15−1〜15−4でそれぞれ逆離散フーリエ変換、さらにガードインターバル挿入などの処理が施され、時間波形に変換され、アレーアンテナ16の各アンテナ素子16−1〜16−4を介して空間に放射される。
なお、この実施の形態1では、逆離散フーリエ変換により時間波形に変換したが、これは各サブキャリアが直交する周波数配置となる直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を例にとり示している。もちろん、他のマルチキャリア伝送に属する方式に対しても本発明は適用可能である。
また、上記の説明では単純に時系列順(1、2、・・・、m)をひとまとめとしてサブキャリアを分割していた。すなわち、図6に示すように、サブキャリア群1からサブキャリア群NというようにN分割する方法である。このとき、各サブキャリア群に割り当てられる送信データが同一のものであることは既に述べた。
このほかに、サブキャリア群の分割法については、図7に示すように、サブキャリア群1からサブキャリア群Nとして交互にサブキャリアを割り当てても良い。もちろん、この他にもランダムな位置にサブキャリアを割り当てる方法なども適用可能である。
このようにして、マルチキャリア方式におけるサブキャリアをグループ化し、それらに異なる指向性ビームを割り当てることで、同一の送信データを異なる伝送路を経由して車両(移動局)20に配信することが可能となる。これにより、シャドーイングの発生確率を大幅に低減可能であり、通信品質の向上も期待できる。
次に、移動局(車両)20における受信処理について説明する。アンテナ素子21で受信された信号は、図8に示すように、ディジタル信号に変換された後でFFT処理部22においてFFT(高速フーリエ変換)により周波数領域の信号に変換され、各サブキャリア信号に分離される。各サブキャリア群の信号は指向性ビームにより異なる伝送路を到来しているので、様々な品質のデータが混在している。そこで、受信品質測定部23では、各サブキャリア群のデータの品質を測定して、最終的に受信データとして利用する最も状態の良いサブキャリア群を選択する。選択されたサブキャリア群のデータは通信処理部24に入力されて、復調などの処理を施され情報を復元する。このようにして、最適な受信データを移動局側の処理だけで簡易に判定可能であるので、リアルタイムに伝送路変動に対応することが可能である。
なお、上記では、受信品質測定部23は、最も状態の良いサブキャリア群のみを選択したが、ある閾値以上の品質である複数のサブキャリア群を選択して、それら選択されたサブキャリア群間の各サブキャリアを合成することでさらに品質を改善することが可能となる。
また、移動局(車両)20は、複数のアンテナ素子21からなるアレーアンテナと、アンテナ素子の数と同じ数のFFT処理部22を複数のアンテナ素子21のそれぞれの後段に並列に設け、複数のFFT処理部22に接続された受信品質測定部23では、各サブキャリア群のデータの品質を測定して、最終的に受信データとして利用する最も状態の良いサブキャリア群を選択する。あるいは、受信品質測定部23は、ある閾値以上の品質である複数のサブキャリア群を選択して、それら選択されたサブキャリア群間の各サブキャリアを合成してもよい。
なお、上記の品質の測定については、たとえば各サブキャリア群の特定の位置に挿入された既知のパイロットシンボル等を用いることで、容易に実現することができる。
以上のように、この実施の形態1では、基地局10と移動局20で単独で指向性ビームの選択・合成処理が可能であり、なんらかのフィードバック処理などは必要ない。従って、処理が簡易であり、かつ遅延などの劣化要因もないために非常に効率よくシャドーイングの回避さらには通信品質の改善が可能となる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る無線通信システムについて図9及び図10を参照しながら説明する。ここでは、ディジタルビームフォーミングの構成を例として説明する。図9は、この発明の実施の形態2に係る無線通信システムの基地局の構成を示すブロック図である。また、図10は、この発明の実施の形態2に係る無線通信システムの基地局の指向性ビームの割り当て方法を示す図である。
図9において、基地局10は、移動局との通信処理を行う通信処理部11と、この通信処理部11から送出される送信信号をマルチキャリア伝送の際の各サブキャリアに対応させるために並び替える直並列変換部12と、複数のアンテナ素子および指向性ビームから送信するためにデータをコピーするデータコピー部13と、各サブキャリア群に対して独立に指向性ビームを形成するための振幅・位相を調整するビーム制御部14と、このビーム制御部14の出力データの配置を変換する配置変換部18(18−1〜18−4)と、各配置変換部18−1〜18−4からの出力信号を対応するアンテナ素子毎に時間波形へ変換する逆離散フーリエ変換部15(15−1〜15−4)と、高周波信号を空間に放射するアレーアンテナ(基地局用アンテナ)16とが設けられている。
配置変換部18−1〜18−4以外は、上記の実施の形態1と同様の構成となる。この実施の形態2では、ビーム制御部14の出力データの配置をある単位時間毎に入れ替える処理を行う。
これは、サブキャリア群とそれに割り当てられる指向性ビームの関係を交換することを意味する。例えば、ある指向性ビームで送信するサブキャリア群を、図6に示すサブキャリア群1からサブキャリア群2に変更するということである。この原理を図10に示す。図10ではシンボル毎に対応を変換する場合を説明している。なお、交換の手順は、配置変換部18−1〜18−4間で同じとする。
このように、時間方向でも指向性ビームの切替を施すことで伝搬路環境の変化への追従が改善できる。なお、変換のタイミングや順序は上述の限りではなく、様々な設定が可能であり、各通信エリアに応じた最適化も可能である。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る無線通信システムについて図11を参照しながら説明する。ここでは、ディジタルビームフォーミングの構成を例として説明する。図11は、この発明の実施の形態3に係る無線通信システムの全体構成を示す図である。
図11は、図1において電波を反射する構造物40を追加したものである。
上記の各実施の形態では、大型車両30の影響で、車両20と基地局10とがシャドーイング関係にある場合であっても、ビルやガードレールなどで反射する反射パスを利用することで通信品質の改善が可能となることについて説明した。この実施の形態3では、通信エリア200内に電波を反射するビルやガードレールなどの適当な構造物が存在しない場合、あるいは少ない場合は、反射波を意図的に発生させるための構造物40を設置することで、大型車両30による車両20のシャドーイングを回避することができる。なお、同様な効果は、基地局の増設によって対処できるが、基地局を複数設置する場合に比べ、コストの低廉化を図ることができる。
以上説明したように、この実施の形態3に係る無線通信システムでは、上記の実施の形態1の構成において、基地局10の通信エリア200内に指向性ビームを反射させる構造物40を設置するようにしているので、基地局を複数設置する場合に比べ、コストの低廉化を図ることができる。また、意図的に配置する構造物40であるので、通信環境を改善するような配置を実現することができ、より効率的に通信品質を向上できる。
この発明の実施の形態1に係る無線通信システムの全体構成を示す図である。 図1に示した基地局の構成を示すブロック図である。 図2に示した直並列変換部の構成を示すブロック図である。 図2に示したデータコピー部の構成を示すブロック図である。 図2に示したビーム制御部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る無線通信システムの基地局の指向性ビームの割り当て方法を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る無線通信システムの基地局の別の指向性ビームの割り当て方法を示す図である。 図1に示した移動局(車両)の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る無線通信システムの基地局の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る無線通信システムの基地局の指向性ビームの割り当て方法を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る無線通信システムの全体構成を示す図である。
符号の説明
10 基地局、11 通信処理部、12 直並列変換部、13 データコピー部、14 ビーム制御部、15 逆離散フーリエ変換部、16 アレーアンテナ、17 指向性ビーム、18 配置変換部、20 移動局(車両)、21 アンテナ素子、22 FFT処理部、23 受信品質測定部、24 通信処理部、30 大型車両、31 アンテナ、40 構造物、100A 交差点、100 道路、121 直並列変換器、131 複製器、141 重み係数演算器、142 重み係数乗算器、200 通信エリア。

Claims (9)

  1. 基地局と、移動局とを備え、前記基地局から、前記基地局の通信可能範囲である通信エリアに存在する移動局への通信についてマルチキャリア伝送を利用する無線通信システムであって、
    前記基地局は、複数のサブキャリアを複数のサブキャリア群に分け、各サブキャリア群に対して異なる指向性ビームを割り当て、複数の指向性ビームにより同じ情報を同時に空間に放射し、
    前記移動局は、前記複数の指向性ビームのうち伝送品質の良い指向性ビームにより送信された情報を選択、あるいは前記複数の指向性ビームにより送信された情報を合成する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記基地局は、
    異なる指向方向を有する複数の指向性ビームを形成するために振幅・位相を調整し、各サブキャリア群に対してそれぞれ指向性ビームを割り当てるビーム制御部と、
    前記ビーム制御部からの出力信号を対応するアンテナ素子毎に時間波形の信号へ変換する複数の逆離散フーリエ変換部と、
    複数のアンテナ素子から構成され、前記複数の逆離散フーリエ変換部の出力に基づき複数の指向性ビームにより同じ情報を各アンテナ素子から同時に空間に放射するアレーアンテナとを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記基地局は、
    異なる指向方向を有する複数の指向性ビームを形成するために振幅・位相を調整し、各サブキャリア群に対してそれぞれ指向性ビームを割り当てるビーム制御部と、
    前記複数のサブキャリアの各サブキャリア群に対してそれぞれ指向性ビームを割り当てる際に、ある単位時間毎に割り当てる指向性ビームを入れ替える複数の配置変換部と、
    前記複数の配置変換部からの出力信号を対応するアンテナ素子毎に時間波形の信号へ変換する複数の逆離散フーリエ変換部と、
    複数のアンテナ素子から構成され、前記複数の逆離散フーリエ変換部の出力に基づき複数の指向性ビームにより同じ情報を各アンテナ素子から同時に空間に放射するアレーアンテナとを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記複数のサブキャリアは、各々直交関係を満足する周波数配置である
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の無線通信システム。
  5. 前記ビーム制御部は、ディジタルビームフォーミングにより前記指向性ビームを形成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の無線通信システム。
  6. 前記通信エリア内に電波を反射する構造物が存在しない場合、あるいは少ない場合には、電波を意図的に反射させる構造物を前記通信エリア内に配置する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の無線通信システム。
  7. 前記移動局は、
    前記複数のサブキャリアの各サブキャリア群の品質を測定し、最も受信状態の良いサブキャリア群を受信信号として選択する受信品質測定部を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の無線通信システム。
  8. 前記移動局は、
    前記複数のサブキャリアの各サブキャリア群の品質を測定し、ある閾値以上の品質をもつサブキャリア群を選択し、選択した複数のサブキャリア群の受信信号を合成する受信品質測定部を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の無線通信システム。
  9. 前記移動局は、
    複数のアンテナ素子から構成され、前記複数のサブキャリアの各サブキャリア群を各アンテナ素子でそれぞれ受信するアレーアンテナをさらに含む
    ことを特徴とする請求項7又は8記載の無線通信システム。
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