JP2007258255A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、基板上に自然酸化膜が形成されるのを抑制することができる基板処理装置を提供することを課題とする。
【解決手段】処理装置101は、ウエハを熱処理する処理室201と、処理室201内を加熱するヒータ206と、処理室201と炉口を介して連接するロードロック室141と、処理室201内へ水素ガスを供給する第3のガス供給源182と、前記炉口を開閉するための炉口ゲートバルブ147と、ロードロック室141内のガスを排出する排気装置300と、コントローラ240と、を備えている。そして、コントローラ240は、処理室201内が所定温度に加熱されている状態で、炉口ゲートバルブ147の開放、第3のガス供給源182によるガス供給、および、排出装置300によるガス排出を実行することで、処理室201内で加熱されたガスでロードロック室141内の壁面を加熱させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、基板を熱処理するための処理室と、処理室に連接されるロードロック室を備える基板処理装置に関する。
従来、基板処理装置として、基板を熱処理するための処理室と、処理室に連接されるロードロック室と、処理室とロードロック室とを繋ぐ開口を開閉する炉口ゲートバルブと、ロードロック室と外部とを繋ぐ開口を開閉する搬入出ゲートバルブとを備えた半導体製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような装置では、まず、閉塞されたロードロック室内をガス供給手段により大気圧まで増圧してから、搬入出ゲートバルブを開けて、外部からロードロック室内に基板を移送した後、搬入出ゲートバルブを閉じる。次に、閉塞されたロードロック室内を排気手段により処理室内の圧力まで減圧してから、炉口ゲートバルブを開けて、ロードロック室から処理室内に基板を移送した後、炉口ゲートバルブを閉じる。そして、最後に、閉塞された処理室を所定の圧力・温度に維持しつつ、所定のガスを供給することで、基板の熱処理を行っている。
特開2004−228359号公報(図1)
しかしながら、前記した技術では、搬入出ゲートバルブを開けたときに、ロードロック室内が大気に曝されるので、その大気中に含まれる水分がロードロック室内で液化してロードロック室内の壁面に付着することがある。このようにロードロック室内の壁面に水分が付着すると、次工程において炉口ゲートバルブを開けたときに、処理室内の加熱されたガスがロードロック室内に流れ込み、そのガスの熱により壁面の水分が蒸発して基板上に吸着する。そして、このように基板上に水分が吸着すると、その後に基板を高温状態の処理室に導入した際に、基板上の水分が、半導体素子の電気的特性に影響を与える自然酸化膜へと変化してしまうといった問題があった。
なお、このような問題に対しては、基板上の水分を、成膜前に処理室内にて高温水素アニールによるプリクリーニングを行うことで取り除く方法もあるが、近年における成膜温度の低温化に伴い、プリクリーニングの温度も低温化しなければならないので、水分を良好に取り除くことができないという問題があった。
そこで、本発明は、基板上に自然酸化膜が形成されるのを抑制することができる基板処理装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明は、基板を熱処理する処理室と、前記処理室内を加熱するための加熱手段と、前記処理室と開口を介して気密に連通するように配置される予備室と、前記処理室内へガスを供給するガス供給手段と、前記開口を開閉するためのシャッター手段と、前記予備室内のガスを排出するための排出手段と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記加熱手段により前記処理室内のガスが所定の温度に加熱されている状態で、前記シャッター手段による前記開口の開放、前記ガス供給手段による前記処理室内へのガスの供給、および、前記排出手段による前記予備室内のガスの排出を実行することで、前記処理室内において加熱されたガスで前記予備室内の壁面を加熱させる制御を行うように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、制御部は、まず、加熱手段により処理室内のガスが所定の温度に加熱されているか否かを判断する。そして、この制御部は、加熱されていると判断すると、シャッター手段による開口の開放、ガス供給手段による処理室内へのガスの供給、および、排出手段による予備室内のガスの排出を実行する。これにより、処理室内において加熱されたガスが予備室内に流れ込むため、予備室内の壁面に水分が付着している場合には、加熱されたガスにより水分が蒸発して排気手段により外部に排気される。
なお、基板処理装置が以下のように構成されることで、予備室内の壁面が加熱されてもよい。すなわち、基板処理装置は、基板を熱処理する処理室と、前記処理室内を加熱するための加熱手段と、前記処理室と開口を介して気密に連通するように配置される予備室と、前記予備室内へガスを供給するガス供給手段と、前記開口を開閉するためのシャッター手段と、前記予備室内のガスを排出するための排出手段と、制御部と、を備え、前記制御部が、前記処理室内で熱処理された処理済みの基板を前記予備室に移送した状態で、前記シャッター手段による前記開口の閉塞、前記ガス供給手段による前記予備室内へのガスの供給、および、前記排出手段による前記予備室内のガスの排出を実行することで、前記基板の熱を奪ったガスで前記予備室内の壁面を加熱させる制御を行うように構成されていてもよい。
この場合には、制御部は、まず、処理室内で熱処理された処理済みの基板が予備室に移送されたか否かを判断する。そして、この制御部は、移送されたと判断すると、シャッター手段による開口の閉塞、ガス供給手段による予備室内へのガスの供給、および、排出手段による予備室内のガスの排出を実行する。これにより、基板の熱を奪ったガスで予備室内の壁面が加熱されるため、予備室内の壁面に水分が付着している場合には、加熱されたガスにより水分が蒸発して排気手段により外部に排気される。
本発明によれば、予備室内の壁面に水分が付着している場合であっても、処理室内の高温のガスや高温の基板から熱を奪ったガスによって、その水分を蒸発させて外部に捨てることができるので、基板上に自然酸化膜が形成されるのを抑制することができる。
本発明を実施するための最良の形態において、基板処理装置は、一例として、半導体装置(IC)を製造するための半導体製造装置として構成されている。なお、以下の説明では、基板処理装置として基板に酸化、拡散処理やCVD処理などを行なう縦型の装置(以下、単に処理装置という)を適用した場合について述べる。図1は、本発明の実施の形態に適用される処理装置の斜透視図として示されている。
図1に示されているように、シリコン等からなるウエハ(基板)200を収納したウエハキャリアとしてのカセット110が使用されている本発明の処理装置101は、筐体111を備えている。筐体111の正面壁111aの下方にはメンテナンス可能なように設けられた開口部としての正面メンテナンス口103が開設され、この正面メンテナンス口103を開閉する正面メンテナンス扉104が建て付けられている。正面メンテナンス扉104には、カセット搬入搬出口112が筐体111内外を連通するように開設されており、カセット搬入搬出口112はフロントシャッタ113によって開閉されるようになっている。カセット搬入搬出口112の筐体111内側にはカセットステージ114が設置されている。カセット110は、カセットステージ114上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、かつまた、カセットステージ114上から搬出されるようになっている。カセットステージ114は、工程内搬送装置によって、カセット110内のウエハ200が垂直姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置されるように構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央下部には、カセット棚105が設置されており、カセット棚105は複数段複数列にて複数個のカセット110を保管し、カセット110内のウエハ200を出し入れ可能となるように配置されている。カセット棚105は、スライドステージ106上に横行可能に設置されている。また、カセット棚105の上方には、バッファ棚107が設置されており、カセット110を保管するように構成されている。カセットステージ114とカセット棚105との間には、カセット搬送装置118が設置されている。カセット搬送装置118は、カセット110を保持したまま昇降可能なカセットエレベータ118aと、搬送機構としてのカセット搬送機構118bとで構成されており、カセットエレベータ118aとカセット搬送機構118bとの連続動作により、カセットステージ114、カセット棚105、バッファ棚107との間で、カセット110を搬送するように構成されている。
カセット棚105の後方には、ウエハ移載機構125が設置されており、ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウエハ移載装置125aおよびウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ(図示略)とで構成されている。前記ウエハ移載装置エレベータは、筐体111の側部に設置されている。これら、ウエハ移載装置エレベータおよびウエハ移載装置125aの連続動作により、ウエハ移載装置125aのツイーザ125cをウエハ200の載置部として、ボート217に対してウエハ200を装填(チャージング)および脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
図1に示されているように、バッファ棚107の後方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給するよう供給ファンおよび防塵フィルタで構成されたクリーンユニット134aが設けられており、クリーンエアを筐体111の内部に流通させるように構成されている。また、筐体111の側部には、クリーンエアを供給するよう供給ファンおよび防塵フィルタで構成された図示しないクリーンユニットが設置されており、クリーンユニットから吹き出されたクリーンエアは、ウエハ移載装置125aを流通した後に、図示しない排気装置に吸い込まれて、筐体111の外部に排気されるようになっている。
ウエハ移載装置125aの後側には、大気圧未満の圧力(以下、負圧という。)を維持可能な気密性能を有する筐体(以下、耐圧筐体という。)140が設置されており、この耐圧筐体140によりボート217を収容可能な容積を有するロードロック方式の待機室であるロードロック室(予備室)141が形成されている。
耐圧筐体140の正面壁140aには、ウエハ搬入搬出口142が開設されており、ウエハ搬入搬出口142は搬入出ゲートバルブ143によって開閉されるようになっている。耐圧筐体140の一対の側壁にはロードロック室141へ窒素ガス等の不活性ガスを給気するためのガス供給管144と、ロードロック室141を負圧に排気するための排気装置300(排出手段;図4参照)とがそれぞれ接続されている。ここで、この排気装置300は後述する駆動制御部237(図2参照)に電気的に接続されており、駆動制御部237からの信号で排気処理を実行または中止するようになっている。
ロードロック室141上方には、処理炉202が設けられている。処理炉202の下端部の開口は、炉口ゲートバルブ(シャッター手段)147により開閉されるように構成されている。ここで、この炉口ゲートバルブ147は後述する駆動制御部237(図2参照)に電気的に接続されており、駆動制御部237からの信号で開閉するようになっている。また、図1に模式的に示されているように、ロードロック室141にはボート217を昇降させるためのボートエレベータ115が設置されている。ボートエレベータ115に連結された連結具としての図示しないアームには蓋体としてのシールキャップ219が水平に据え付けられており、シールキャップ219はボート217を垂直に支持し、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は複数本の保持部材を備えており、複数枚(例えば、50枚〜150枚程度)のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
続いて、処理炉202と処理炉202の周辺構造について説明する。参照する図面おいて、図2は、本発明の実施の形態で好適に用いられる基板処理装置の処理炉および処理炉周辺の概略構成図であり、縦断面図として示されている。
図2に示されるように、処理炉202は加熱手段としてのヒータ206を有する。ヒータ206は円筒形状であり、ヒータ素線とその周囲に設けられた断熱部材より構成され、図示しない保持体に支持されることにより垂直に据え付けられている。
ヒータ206の内側には、ヒータ206と同心円状に反応管としてのアウターチューブ205が配設されている。アウターチューブ205は、石英(SiO2)または炭化珪素(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端が閉塞し下端が開口した有天円筒形状に形成されている。アウターチューブ205の内側の筒中空部には、処理室201が形成されており、基板としてのウエハ200がボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容されている。
アウターチューブ205の下方には、アウターチューブ205と同心円状にマニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えば、ステンレス等からなり、上端および下端が開口した円筒形状に形成されている。このマニホールド209はアウターチューブ205を支持するように設けられている。なお、マニホールド209とアウターチューブ205との間には、シール部材としてのOリングが設けられている。このマニホールド209が図示しない保持体に支持されることにより、アウターチューブ205は垂直に据え付けられた状態となっている。このアウターチューブ205とマニホールド209により反応容器が形成される。
マニホールド209には、ガス排気管231が設けられるとともに、ガス供給管232が貫通するよう設けられている。ガス供給管232は、上流側で3つに分かれており、バルブ177,178,179とガス流量制御装置としてのMFC183,184,185を介して第1のガス供給源180,第2のガス供給源181,第3のガス供給源182にそれぞれ接続されている。MFC183,184,185およびバルブ177,178,179には、ガス流量制御部235が電気的に接続されており、供給するガスの流量が所望の流量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。ガス排気管231には、上流側から順に、図示しない圧力検出器としての圧力センサ、圧力調整器としてのAPCバルブ242および真空ポンプ等の真空排気装置246が設けられている。圧力センサおよびAPCバルブ242には、圧力制御部236が電気的に接続されており、圧力制御部236は、圧力センサにより検出された圧力に基づいてAPCバルブ242の開度を調節することにより、処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて制御するよう構成されている。なお、前記したガス供給管232、バルブ177,178,179、MFC183,184,185およびガス供給源180,181,182は、特許請求の範囲にいう「ガス供給手段」に相当する。
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞するための炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、例えばステンレス等の金属よりなり、円盤状に形成されている。シールキャップ219の上面には、マニホールド209の下端を支持する壁(天板251)と当接するシール部材としてのOリングが設けられている。シールキャップ219には、回転機構254が設けられている。回転機構254の回転軸255は、シールキャップ219を貫通してボート217に接続されており、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は、処理炉202の外側に設けられた昇降機構としての後述する昇降モータ248によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201に対し搬入搬出することが可能となっている。回転機構254および昇降モータ248には、駆動制御部237が電気的に接続されており、所望の動作をするよう所望のタイミングにて制御するよう構成されている。
基板保持具としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。なお、ボート217の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円板形状をした断熱部材としての断熱板216が水平姿勢で多段に複数枚配置されており、ヒータ206からの熱がマニホールド209側に伝わりにくくなるよう構成されている。
ヒータ206近傍には、処理室201内の温度を検出する温度検出体としての温度センサ(図示せず)が設けられる。ヒータ206および温度センサには、電気的に温度制御部238が接続されており、温度センサにより検出された温度情報に基づきヒータ206への通電具合を調節することにより処理室201内の温度が所望の温度分布となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
この処理炉202の構成において、第1の処理ガスは、第1のガス供給源180から供給され、MFC183でその流量が調節された後、バルブ177を介して、ガス供給管232により処理室201内に導入される。第2の処理ガスは、第2のガス供給源181から供給され、MFC184でその流量が調節された後、バルブ178を介してガス供給管232により処理室201内に導入される。第3の処理ガスは、第3のガス供給源182から供給され、MFC185でその流量が調節された後、バルブ179を介してガス供給管232より処理室201内に導入される。そして、処理室201内のガスは、ガス排気管231に接続された真空排気装置246により、処理室201から排気される。
ここで、本実施形態では、処理装置101を、ウエハ200上にEpi−SiGe膜を形成する装置とし、これに伴い、前記した第1の処理ガスをSiH4またはSi26、第2の処理ガスをGeH4、第3の処理ガスをH2として、説明を続けることとする。
次に、処理炉202の周辺の構成について説明する。
予備室としてのロードロック室141を形成する耐圧筐体140の外面に下基板245が設けられる。下基板245には、昇降台249と嵌合するガイドシャフト264および昇降台249と螺合するボール螺子244が設けられる。下基板245に立設したガイドシャフト264およびボール螺子244の上端に上基板247が設けられる。ボール螺子244は上基板247に設けられた昇降モータ248により回転される。ボール螺子244が回転することにより昇降台249が昇降するように構成されている。
昇降台249には、中空の昇降シャフト250が垂設され、昇降台249と昇降シャフト250の連結部は気密となっている。昇降シャフト250は、昇降台249とともに昇降するようになっている。昇降シャフト250は、耐圧筐体140の天板251を遊貫する。昇降シャフト250が貫通する天板251の貫通穴は、昇降シャフト250に対して接触することがない様充分な余裕がある。耐圧筐体140と昇降台249との間には昇降シャフト250の周囲を覆うように伸縮性を有する中空伸縮体としてのベローズ265がロードロック室141を気密に保つために設けられる。ベローズ265は、昇降台249の昇降量に対応できる充分な伸縮量を有し、ベローズ265の内径は、昇降シャフト250の外形に比べ充分に大きくベローズ265の伸縮で接触することがないように構成されている。
昇降シャフト250の下端には、昇降基板252が水平に固着される。昇降基板252の下面には、Oリング等のシール部材を介して駆動部カバー253が気密に取付けられる。昇降基板252と駆動部カバー253とで、駆動部収納ケース256が構成されている。この構成により、駆動部収納ケース256内部は、ロードロック室141内の雰囲気と隔離される。
また、駆動部収納ケース256の内部には、ボート217の回転機構254が設けられ、回転機構254の周辺は、冷却機構257により、冷却される。
電力供給ケーブル258が、昇降シャフト250の上端から昇降シャフト250の中空部を通って回転機構254に導かれて接続されている。また、冷却機構257、シールキャップ219には、冷却流路259が形成されており、冷却流路259には、冷却水を供給する冷却水配管260が接続され、昇降シャフト250の上端から昇降シャフト250の中空部を通っている。
昇降モータ248が駆動され、ボール螺子244が回転することで昇降台249および昇降シャフト250を介して駆動部収納ケース256が昇降する。
駆動部収納ケース256が上昇することにより、昇降基板252に気密に設けられるシールキャップ219が処理炉202の開口部である炉口161を閉塞し、ウエハ処理が可能な状態となる。駆動部収納ケース256が下降することにより、シールキャップ219とともにボート217が降下され、ウエハ200を外部に搬出できる状態となる。
ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238は、操作部、入出力部をも構成し、処理装置101全体を制御する主制御部239に電気的に接続されている。これら、ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238、主制御部239は、コントローラ240として構成されている。特に、本実施形態においては、コントローラ240は、ロードロック室141を乾燥させるための特別な機能を有している。
以下に、コントローラ240の特別な機能について図3を参照して説明する。参照する図面において、図3は、コントローラの制御フローを示すフローチャートである。
図3に示されるように、コントローラ240は、処理炉202が待機状態であるか否かを判断する機能(ステップS1)を有し、待機状態であると判断するまで前記判断処理を繰り返すようになっている(No)。なお、この待機状態の判断は、例えば、駆動制御部237から昇降モータ248に出力される信号に基づいてボート217の位置を推定するとともに、駆動制御部237から炉口ゲートバルブ147に出力される信号に基づいて炉口ゲートバルブ147の開閉状態を認識することで判断すればよい。ここで、「待機状態」とは、処理室201内にウエハ200が存在せず、かつ、炉口ゲートバルブ147が閉塞している状態をいい、ロードロック室141内にウエハ200が存在するか否かについては特に関係しない。すなわち、設定によってはロードロック室141内にウエハ200が存在するときに乾燥処理が実行されたり、ウエハ200が存在しないときに乾燥処理が実行されたりするが、どちらであっても良好に乾燥処理を実行できる。また、乾燥処理の実行は、ウエハ200の製造工程のどのタイミングで行ってもよいが、装置セットアップ時や装置のメンテナンス後に行うのが望ましい。
コントローラ240は、ステップS1で待機状態であると判断したときに(Yes)、処理室201内のガスがヒータ206によって所定温度(例えば200℃)まで加熱されているか否かを、図示せぬ温度センサからの信号に基づいて判断する機能(ステップS2)を有し、加熱されていると判断するまで前記判断処理を繰り返すようになっている(No)。また、コントローラ240は、加熱されていると判断したときに(Yes)、駆動制御部237によって炉口ゲートバルブ147の開放と排気装置300によるガスの排気とを実行させる機能を有するとともに(ステップS3,S4)、ガス流量制御部235によって第3のガス供給源182から所定量の水素ガス(H2)を所定時間おきに所定回数だけ処理室201内へ断続供給させる機能(ステップS5)を有している。さらに、コントローラ240は、ステップS5を終了させると、炉口ゲートバルブ147の閉塞と排気装置300によるガス排気の中止とを実行させるようになっている(ステップS6)。
次に、前記制御によるロードロック室141内の乾燥処理について図4を参照して説明する。参照する図面において、図4は、ロードロック室内の乾燥処理の様子を示す概略構成図である。
図4に示されるように、前記したような制御が実行されて、炉口ゲートバルブ147の開放、排気装置300によるガス排気および第3のガス供給源182からの水素ガス供給がなされると、処理室201内に供給された水素ガスは、処理室201内の熱を吸熱した後、ロードロック室141内に導入されて、その壁面を加熱する。このとき、その壁面に水分が付着している場合には、その加熱された水素ガスによって水分が蒸発し、この蒸発した水分が水素ガスとともに排気装置300を介して外部に排出されることとなる。そして、水素ガスの供給が所定回数断続的に行われた後は、炉口ゲートバルブ147が閉塞されるとともに、排気装置300によるガス排気が中止されることで、この乾燥処理が終了することとなる。
以上、前記した実施形態によれば次の如き優れた効果が発揮される。
ロードロック室141内の壁面に水分が付着している場合であっても、処理室201内の高温ガスから熱を奪った水素ガスによって、その水分を蒸発させて外部に捨てることができるので、ウエハ200上に自然酸化膜が形成されるのを抑制することができる。
ロードロック室141を乾燥させるために処理室201内へ導入するガスとして、熱伝達効率の良い水素ガスを使用することで、処理室201内の熱を効率良くロードロック室141内へ伝達することができるので、良好にロードロック室141内を乾燥させることができる。
水素ガスの供給を断続的に行うことで、処理室201内において高温ガスと水素ガスとが良好に混合されるので、水素ガスにより多くの熱量を吸収させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、ロードロック室141内の乾燥のために処理室201内へ導入するガスを、水素ガスとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば水素ガスと同様に熱伝達効率の良いヘリウムなどを利用してもよい。ただし、前記実施形態のように水素ガスを利用する場合には、水素ガスが処理ガスとしても利用できることから、ガス供給源等を新たに用意する必要がないので、水素ガスを利用するのが望ましい。
前記実施形態では、水素ガスの断続供給が終了したときにロードロック室141内の乾燥処理制御を終了させることとしたが、本発明はこれに限定されず、例えばロードロック室141内の熱的に弱い部分が所定温度まで上昇したときには、水素ガスの断続供給の終了前であっても強制的に乾燥処理制御を終了するようにしてもよい。なお、この場合、例えば、ロードロック室141内の熱的に弱い部分に温度センサを設けておき、その部分が所定温度まで上昇したときに、水素ガスの導入を停止するとともに、炉口ゲートバルブ147を閉める制御を行うようにコントローラ240を構成すればよい。
なお、ロードロック室141内の熱を処理装置101外へ放出させる熱放出手段を設けることで、ロードロック室141内および処理装置101内(ロードロック室141外)の過熱を抑制するように構成してもよい。ここで、熱放出手段としては、例えば、ロードロック室141内から処理装置101外へ延びる冷却板や、ロードロック室141内と処理装置101外との間を循環する冷媒を利用した熱交換器などを採用すればよい。
前記実施形態では、処理室201内の高温ガスを利用してロードロック室141内を乾燥させたが、本発明はこれに限定されず、例えば処理室201からロードロック室141に移送した処理済みのウエハ200の熱量をロードロック室141内の乾燥に利用してもよい。なお、このような処理済みのウエハ200の熱量を利用するには、図5に示すように、前記実施形態と同様の排気装置300を利用する他、不活性ガス供給システム400を利用すればよい。ここで、不活性ガス供給システム400は、前記実施形態で説明は省略しているが、ロードロック室141の昇圧用に設置されている既存の設備である。
図5に示すように、不活性ガス供給システム400は、ロードロック室141へ連通するガス供給管144と、ガス供給管144の上流側から順に設けられる不活性ガス供給源401、MFC402およびバルブ403とを備えて構成されている。そして、MFC402およびバルブ403には、ガス流量制御部235(図2参照)が電気的に接続されており、供給するガスの流量が所望の流量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。ここで、前記したガス供給管144、不活性ガス供給源401、MFC402およびバルブ403は、本発明のガス供給手段に相当する。
また、この図5に示す方法においては、コントローラ240は図6に示す制御フローに基づいて制御を実行するようになっている。なお、以下の説明において、前記実施形態(図3)と同じブロックについては、同じ処理を行っているため、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
コントローラ240は、まず、処理済みウエハ200がロードロック室141内に移送されたか否かを判断し(ステップS11)、移送されたと判断するまで前記判断処理を繰り返す(No)。なお、この判断は、例えば、図2に示す駆動制御部237から昇降モータ248に出力される信号に基づいてボート217の位置を推定することで判断すればよい。
コントローラ240は、ステップS11において移送されたと判断すると(Yes)、炉口ゲートバルブ147が閉塞されたか否かを判断し(ステップS12)、閉塞されたと判断するまで前記判断処理を繰り返す(No)。なお、この判断は、例えば、駆動制御部237から炉口ゲートバルブ147に出力される信号に基づいて炉口ゲートバルブ147の開閉状態を認識することで判断すればよい。
コントローラ240は、ステップS12において閉塞されたと判断すると(Yes)、前記実施形態と同様にロードロック室141内の排気を実行するとともに(ステップS4)、不活性ガス供給源401から所定量の不活性ガスを所定時間おきに所定回数だけロードロック室141内へ断続供給する(ステップS13)。そして、コントローラ240は、ステップS13による断続供給が終了すると、前記実施形態と同様にロードロック室141内の排気を中止させる(ステップS14)。
なお、このように制御を実行すると、図5に示すように、ガス供給管144からロードロック室141内に導入された不活性ガスは、処理済みウエハ200の熱を奪った後、その熱をロードロック室141の壁面へと伝達させる。そのため、壁面に水分が付着している場合には、その加熱された不活性ガスによって水分が蒸発し、この蒸発した水分を不活性ガスとともに排気装置300を介して外部に排出させることができる。さらに、この方法では、不活性ガスによって処理済みウエハ200の冷却も同時に行うことができるといった効果を奏することとなる。
なお、図5に示す形態や前記した図4に示す形態のいずれにおいても、水素ガスまたは不活性ガスを断続供給することとしたが、本発明はこれに限定されず、連続供給するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に適用される処理装置の斜透視図である。 本発明の実施の形態で好適に用いられる基板処理装置の処理炉および処理炉周辺の概略構成図である。 コントローラの制御フローを示すフローチャートである。 ロードロック室内の乾燥処理の様子を示す概略構成図である。 他の実施形態に係るロードロック室内の乾燥処理の様子を示す概略構成図である。 図5の実施形態に係るコントローラの制御フローを示すフローチャートである。
符号の説明
101 処理装置
141 ロードロック室(予備室)
144 ガス供給管
147 炉口ゲートバルブ(シャッター手段)
161 炉口(開口)
179 バルブ(ガス供給手段)
182 第3のガス供給源(ガス供給手段)
185 MFC(ガス供給手段)
200 ウエハ(基板)
201 処理室
206 ヒータ(加熱手段)
232 ガス供給管(ガス供給手段)
240 コントローラ(制御部)
300 排気装置(排出手段)
400 不活性ガス供給システム
401 不活性ガス供給源
402 MFC
403 バルブ

Claims (1)

  1. 基板を熱処理する処理室と、
    前記処理室内を加熱するための加熱手段と、
    前記処理室と開口を介して気密に連通するように配置される予備室と、
    前記処理室内へガスを供給するガス供給手段と、
    前記開口を開閉するためのシャッター手段と、
    前記予備室内のガスを排出するための排出手段と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記加熱手段により前記処理室内のガスが所定の温度に加熱されている状態で、前記シャッター手段による前記開口の開放、前記ガス供給手段による前記処理室内へのガスの供給、および、前記排出手段による前記予備室内のガスの排出を実行することで、前記処理室内において加熱されたガスで前記予備室内の壁面を加熱させる制御を行うように構成されることを特徴とする基板処理装置。
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