JP2007257741A - 光情報記録媒体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光情報記録媒体毎に、反射率等の特性ばらつきの少ない光情報記録媒体を得る。
【解決手段】第1基板18上に形成された第1情報記録層20の反射率を、第1情報記録層20の光学濃度と第1反射率特性(特定膜厚の半透過反射膜22を形成した後での第1情報記録層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性)に基づいて割り出し、さらに、第1情報記録層20上に形成される半透過反射膜22の膜厚を、割り出された第1情報記録層20の反射率と第2反射率特性(半透過反射膜22を形成した後における第1情報記録層20の所望の光学濃度での半透過反射膜22の膜厚に対する第1情報記録層20の反射率特性)で割り出して、割り出した膜厚だけ半透過反射膜22を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】第1基板18上に形成された第1情報記録層20の反射率を、第1情報記録層20の光学濃度と第1反射率特性(特定膜厚の半透過反射膜22を形成した後での第1情報記録層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性)に基づいて割り出し、さらに、第1情報記録層20上に形成される半透過反射膜22の膜厚を、割り出された第1情報記録層20の反射率と第2反射率特性(半透過反射膜22を形成した後における第1情報記録層20の所望の光学濃度での半透過反射膜22の膜厚に対する第1情報記録層20の反射率特性)で割り出して、割り出した膜厚だけ半透過反射膜22を形成する。
【選択図】図1
Description
高エネルギー密度のレーザ光を用いて情報の書き込み(記録)や読取り(再生)が可能なヒートモード型の光情報記録媒体の製造方法に関する。
従来、レーザ光により情報の記録が可能な光情報記録媒体(光ディスク)が知られている。この光ディスクは、1層の情報記録層を有するものや、2層の情報記録層を有するもの等がある。
1層の情報記録層を有する第1光ディスクは、表面にプリグルーブが形成された基板と、該基板の表面に沿って形成された反射層と、該反射層上に形成された情報記録層と、該情報記録層上に形成された保護層とを有する。
2層の情報記録層を有する第2光ディスクは、表面に第1プリグルーブが形成された基板と、該基板の表面の凹凸に沿って形成された半透過反射層と、該半透過反射層上に形成された第1情報記録層と、該第1情報記録層上に形成され、且つ、表面に凹凸が形成された中間層と、該中間層の表面の凹凸に沿って形成された第2情報記録層と、該第2情報記録層上に形成された反射層と、該反射層上に形成された保護層とを有する(例えば特許文献1〜3参照)。反射層は、中間層の凹凸に沿って形成され、これにより、該反射層の凹凸は、第2情報記録層の第2プリグルーブとして機能することになる。
上述した第1光ディスクのプリグルーブや、第2光ディスクの第1プリグルーブ及び第2プリグルーブには、アドレス検知のためのアドレスピットが形成されるほか、スピンドルモータのサーボ制御、ピックアップのトラッキング制御やフォーカス制御を行うためのサーボ用プリピットが形成される。
また、第1光ディスクのプリグルーブや、第2光ディスクの第1プリグルーブ及び第2プリグルーブをウォブリングさせる例もある(例えば特許文献4参照)。ウォブリングさせることで、セクタアドレス等のセクタ管理情報を持たせたり、記録時の回転制御情報を、ウォブリングされたプリグルーブを再生することで得ることができるため、専用のアドレスピットやサーボ用プリピットを設けることが不要になり、これらアドレスピットやサーボ用プリピットの分だけデータの書き込み効率を向上させることができる。しかも、CLV回転制御等の連続データ書き込み時に有効な方式を採用することができるという利点もある。
ところで、情報記録層に色素を用いた場合、色素はスピンコートによって形成されるが、塗布された色素の膜厚により記録層の反射率が異なる。従って、光情報記録媒体の製造を行う場合は、塗布環境の影響で、塗布された色素の膜厚が光情報記録媒体毎にばらついてしまい、情報記録層の反射率が光情報記録媒体毎にばらついてしまうという問題があった。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、光情報記録媒体毎に、反射率等の特性ばらつきの少ない光情報記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
第1の本発明に係る光情報記録媒体の製造方法は、レーザ光が透過する透明層又は基板と、該透明層又は基板上に形成された記録層と、該記録層上に形成された反射膜とを有し、前記記録層に対する前記レーザ光の照射によって情報の記録及び/又は再生が可能な光情報記録媒体の製造方法において、前記透明層又は基板上に前記記録層を形成する工程と、形成された前記記録層の第1特性を測定する工程と、前記記録層上に前記反射膜を形成した後の前記記録層の第2特性が所定の特性になるように、前記測定された第1特性に基づいて前記反射膜の特性を調整しながら前記反射膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
これにより、光情報記録媒体毎に、反射率等の特性ばらつきの少ない光情報記録媒体を製造することができ、光情報記録媒体の歩留まりの向上を図ることができる。
そして、第1の本発明において、前記第1特性は、前記記録層の膜厚であり、前記記録層の第2特性は、前記反射膜を形成した後の前記記録層の反射率であり、前記反射膜の特性は、前記反射膜の膜厚であってもよい。
この場合、前記記録層の第1特性を、前記記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記反射膜の特性を決定するものであって、前記第1反射率特性は、特定膜厚の反射膜を形成した後での前記記録層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であり、前記第2反射率特性は、前記反射膜を形成した後における前記記録層の特定の膜厚での前記反射膜の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であってもよい。
あるいは、前記記録層が色素を含む場合に、前記記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記反射膜の特性を決定するものであって、前記第1反射率特性は、前記特定膜厚の反射膜を形成した後での前記記録層における色素の光学濃度に対する前記記録層の反射率特性であり、前記第2反射率特性は、前記反射膜を形成した後における前記記録層の特定の光学濃度での前記反射膜の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であってもよい。
次に、第2の本発明に係る光情報記録媒体の製造方法は、基板と、該基板上に形成された反射膜と、該反射膜上に形成された記録層と、前記記録層上に形成され、レーザ光が透過する保護層とを有し、前記記録層に対する前記レーザ光の照射によって情報の記録及び/又は再生が可能な光情報記録媒体の製造方法において、前記基板上に前記反射膜を形成する工程と、前記反射膜上に前記記録層を形成する工程と、前記保護層が形成される前の前記記録層の第1特性を測定する工程と、前記記録層上に前記保護層を形成した後の前記記録層の第2特性が所定の特性になるように、前記測定された第1特性に基づいて前記保護層の特性を調整しながら前記保護層を形成する工程とを有することを特徴とする。
これにより、光情報記録媒体毎に、反射率等の特性ばらつきの少ない光情報記録媒体を製造することができ、光情報記録媒体の歩留まりの向上を図ることができる。
そして、第2の本発明において、前記記録層の第1特性は、前記記録層の膜厚であり、前記記録層の第2特性は、前記保護層を形成した後の前記記録層の反射率であり、前記保護層の特性は、前記保護層の膜厚であってもよい。
この場合、前記記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記保護層の特性を決定するものであって、前記第1反射率特性は、前記特定膜厚の保護層を形成した後における前記記録層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であり、前記第2反射率特性は、前記保護層を形成した後における前記記録層の特定の膜厚での前記保護層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であってもよい。
あるいは、前記記録層が色素を含む場合に、前記記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記保護層の特性を決定するものであって、前記第1反射率特性は、前記特定膜厚の保護層を形成した後での前記記録層における色素の光学濃度に対する前記記録層の反射率特性であり、前記第2反射率特性は、前記保護層を形成した後における前記記録層の特定の光学濃度での前記保護層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であってもよい。
次に、第3の本発明に係る光情報記録媒体の製造方法は、レーザ光が透過する第1基板と、該第1基板上に形成された第1記録層と、該第1記録層上に形成された第1反射膜とを有する第1記録媒体部と、第2基板と、該第2基板上に形成された第2反射膜と、該第2反射膜上に形成された第2記録層と、前記第2記録層上に形成された保護層とを有する第2記録媒体部とが貼り合わされて構成され、前記第1記録層及び/又は前記第2記録層に対する前記レーザ光の照射によって情報の記録及び/又は再生が可能な光情報記録媒体の製造方法において、前記第1基板上に前記第1記録層を形成する工程と、形成された前記第1記録層の第1特性を測定する工程と、前記第1記録層上に前記第1反射膜を形成した後の前記第1記録層の第2特性が所定の特性になるように、前記測定された第1特性に基づいて前記第1反射膜の特性を調整しながら前記第1反射膜を形成する工程と、前記第2基板上に前記第2反射膜を形成する工程と、前記第2反射膜上に前記第2記録層を形成する工程と、前記保護層が形成される前の前記第2記録層の第3特性を測定する工程と、前記第2記録層上に前記保護層を形成した後の前記第2記録層の第4特性が所定の特性になるように、前記測定された第3特性に基づいて前記保護層の特性を調整しながら前記保護層を形成する工程とを有することを特徴とする。
これにより、光情報記録媒体毎に、反射率等の特性ばらつきの少ない光情報記録媒体を製造することができ、光情報記録媒体の歩留まりの向上を図ることができる。
そして、第3の本発明において、前記第1記録層の第1特性は、前記第1記録層の膜厚であり、前記第1記録層の第2特性は、前記第1反射膜を形成した後の前記第1記録層の反射率であり、前記第1反射膜の特性は、前記第1反射膜の膜厚であり、前記第2記録層の第3特性は、前記第2記録層の膜厚であり、前記第2記録層の第4特性は、前記保護層を形成した後の前記第2記録層の反射率であり、前記保護層の特性は、前記保護層の膜厚であってもよい。
この場合、前記第1記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記第1反射膜の特性を決定し、前記第2記録層の第3特性から予め測定された第3反射率特性と第4反射率特性に基づいて前記保護層の特性を決定するものであって、前記第1反射率特性は、特定膜厚の前記第1反射膜を形成した後での前記第1記録層の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であり、前記第2反射率特性は、前記第1反射膜を形成した後における前記第1記録層の特定の膜厚での前記第1反射膜の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であり、前記第3反射率特性は、特定膜厚の前記保護層を形成した後での前記第2記録層の膜厚に対する前記第2記録層の反射率特性であり、前記第4反射率特性は、前記保護層を形成した後における前記第2記録層の特定の膜厚での前記保護層の膜厚に対する前記第2記録層の反射率特性であってもよい。
あるいは、前記第1記録層及び前記第2記録層がそれぞれ色素を含む場合に、前記第1記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記第1反射膜の特性を決定し、前記第2記録層の第3特性から予め測定された第3反射率特性と第4反射率特性に基づいて前記保護層の特性を決定するものであって、前記第1反射率特性は、特定膜厚の前記第1反射膜を形成した後での前記第1記録層における色素の光学濃度に対する前記第1記録層の反射率特性であり、前記第2反射率特性は、前記第1反射膜を形成した後における前記第1記録層の特定の光学濃度での前記第1反射膜の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であり、前記第3反射率特性は、特定膜厚の前記保護層を形成した後での前記第2記録層における色素の光学濃度に対する前記第2記録層の反射率特性であり、前記第4反射率特性は、前記保護層を形成した後における前記第2記録層の特定の光学濃度での前記保護層の膜厚に対する前記第2記録層の反射率特性であってもよい。
次に、第4の本発明に係る光情報記録媒体の製造方法は、レーザ光が透過する基板と、該基板上に形成された第1記録層と、該第1記録層上に形成された第1反射膜と、該第1反射膜上に形成された中間層と、該中間層上に形成された第2記録層と、該第2記録層上に形成された第2反射膜とを有し、前記第1記録層及び/又は前記第2記録層に対する前記レーザ光の照射によって情報の記録及び/又は再生が可能な光情報記録媒体の製造方法において、前記基板上に前記第1記録層を形成する工程と、形成された前記第1記録層の第1特性を測定する工程と、前記第1記録層上に前記第1反射膜を形成した後の前記第1記録層の第2特性が所定の特性になるように、前記測定された第1特性に基づいて前記第1反射膜の特性を調整しながら前記第1反射膜を形成する工程と、前記第1反射膜上に前記中間層を形成する工程と、前記中間層上に前記第2記録層を形成する工程と、前記第2記録層上に前記第2反射膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
これにより、光情報記録媒体毎に、反射率等の特性ばらつきの少ない光情報記録媒体を製造することができ、光情報記録媒体の歩留まりの向上を図ることができる。
そして、第4の本発明において、前記第1記録層の第1特性は、前記第1記録層の膜厚であり、前記第1記録層の第2特性は、前記第1反射膜を形成した後の前記第1記録層の反射率であり、前記第1反射膜の特性は、前記第1反射膜の膜厚であってもよい。
この場合、前記第1記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記第1反射膜の特性を決定するものであって、前記第1反射率特性は、特定膜厚の前記第1反射膜を形成した後での前記第1記録層の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であり、前記第2反射率特性は、前記第1反射膜を形成した後における前記第1記録層の特定の膜厚での前記第1反射膜の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であってもよい。
あるいは、前記第1記録層が色素を含む場合に、前記第1記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記第1反射膜の特性を決定するものであって、前記第1反射率特性は、特定膜厚の前記第1反射膜を形成した後での前記第1記録層における色素の光学濃度に対する前記第1記録層の反射率特性であり、前記第2反射率特性は、前記第1反射膜を形成した後における前記第1記録層の特定の光学濃度での前記第1反射膜の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であってもよい。
以上説明したように、本発明に係る光情報記録媒体の製造方法によれば、光情報記録媒体毎に、反射率等の特性ばらつきの少ない光情報記録媒体を製造することができ、光情報記録媒体の歩留まりの向上を図ることができる。
以下、本発明に係る光情報記録媒体の製造方法の実施の形態例を図1〜図11を参照しながら説明する。
まず、第1の実施の形態に係る光ディスク10Aは、図1に示すように、第1記録媒体部12Aと第2記録媒体部12Bとが中間層14を介して貼り合わされた構成を有する。
第1記録媒体部12Aは、表面に第1プリグルーブ16が形成された第1基板18を有する。そして、図2に示すように、第1基板18の表面には、第1プリグルーブ16の凹凸に沿って第1情報記録層20が形成され、該第1情報記録層20上に半透過反射膜22が形成されている。
第2記録媒体部12Bは、表面に第2プリグルーブ24が形成された第2基板26を有する。そして、図3に示すように、第2基板26の表面には、第2プリグルーブ24の凹凸に沿って反射膜28が形成され、該反射膜28上に第2情報記録層30が形成され、該第2情報記録層30上に保護層32が形成されている。
そして、第1記録媒体部12Aと第2記録媒体部12Bとを貼り合わせる際に、図1に示すように、第1基板18上に形成された第1情報記録層20と第2基板26上に形成された第2情報記録層30とを対向させ、さらに、これら第1記録媒体部12Aと第2記録媒体部12Bとの間に中間層14を介在させて貼り合わせることで、第1の実施の形態に係る光ディスク10Aが構成される。
第1情報記録層20に対して情報を記録する場合は、第1基板18の端面18aから第1情報記録層20に向かう方向に記録用のレーザ光34を照射し、レーザ光34を第1情報記録層20に結像させて情報(ピット)を記録する。このとき、第1情報記録層20のうち、第1プリグルーブ16のグルーブ36に対応した部分に情報が記録される。記録用のレーザ光34としては、600nm〜700nm(好ましくは620〜680nm、さらに好ましくは、630〜670nm)の範囲の発振波長を有する半導体レーザビームが用いられる。
第2情報記録層30に対して情報を記録する場合は、第1基板18の端面18aから第2情報記録層30に向かう方向に記録用のレーザ光34を照射し、レーザ光34を第2情報記録層30に結像させて情報(ピット)を記録する。このとき、第2情報記録層30のうち、第2プリグルーブ24のランド38に対応した部分に情報が記録される。
従って、第1情報記録層20と第2情報記録層30との間に中間層14を介在させることによって、第1情報記録層20に記録された情報と第2情報記録層30に記録された情報の干渉を防ぎ、第1情報記録層20及び第2情報記録層30で良好な記録再生信号を得ることができる。
次に、第1の実施の形態に係る光ディスク10Aの製造方法について図1〜図6を参照しながら説明する。
まず、図4のステップS1において、例えばポリカーボネート等の樹脂材料を射出成形あるいは押出成形することによって、表面に第1プリグルーブ16を有する第1基板18を作製する。その後、ステップS2において、第1基板18を冷却した後、ステップS3において、第1基板18の表面に、後に第1情報記録層20となる色素を塗布する。例えば、色素を含む塗布液(色素塗布液)を調製し、この色素塗布液をスピンコート法によって、第1基板18のうち、第1プリグルーブ16が形成されている表面に塗布し、第1情報記録層20を形成する。
その後、ステップS4において、第1基板18の表面に塗布された色素層(第1情報記録層20)の欠陥検査及び色素層の光学濃度を測定する。例えばCCDカメラ等を使用して塗布層の欠陥を検出し、さらに、分光光度計を使用して第1情報記録層20の光学濃度を測定する。このとき、光学濃度の測定値は、例えば580nmの値を使用する。
この製造方法では、図5に示すように、第1情報記録層20上に、特定膜厚、例えば14nmの半透過反射膜22を形成した後における第1情報記録層20の反射率を、色素層の光学濃度との関係でプロットした第1反射率特性40aを利用する。つまり、図5に示す第1反射率特性40aは、半透過反射膜22を形成した後における色素層の光学濃度に対する第1情報記録層20の反射率特性を示す。この第1反射率特性40aは、例えば波長が650nmのレーザ光で再生したときの反射率の変化を示す。
この第1の実施の形態では、所望の光学濃度として例えば0.65を目標としており、この場合、反射率として例えば17.4%が得られる。しかし、実際の色素塗布工程では、色素の膜厚が光ディスク毎に厚くなったり薄くなったりする。膜厚が厚くなる、すなわち、色素の光学濃度が高くなる場合、目標とする反射率(目標反射率)17.4%に比べ反射率は高くなる。反対に、膜厚が薄くなる、すなわち、色素の光学濃度が低くなる場合、目標反射率17.4%に比べ反射率は低くなる。
そこで、この第1の実施の形態では、後述するように、半透過反射膜22の膜厚を調整して、第1記録媒体部12A全体の反射率が目標反射率になるように調整する。
なお、コンピュータ等によって第1反射率特性40aを管理する場合は、取得した第1反射率特性40aをデータ列にしてメモリに情報テーブルとして記憶させる等の方法が好ましく行われる。
そして、ステップS5において、測定した色素層の光学濃度から、半透過反射膜22を形成した後における反射率を図5の第1反射率特性40aから割り出す。
その後、図4のステップS6において、第1情報記録層20を乾燥するためのアニール処理を行う。例えば温度80℃で3時間のアニール処理等が施される。
特に、この製造方法では、図6に示すように、所望の光学濃度を有する色素層からなる第1情報記録層20上に半透過反射膜22を形成した後における第1情報記録層20の反射率を半透過反射膜22の膜厚との関係でプロットした第2反射率特性40bを利用する。つまり、図6に示す第2反射率特性40bは、半透過反射膜22を形成した後における第1情報記録層20の所望の光学濃度での半透過反射膜22の膜厚に対する第1情報記録層20の反射率特性を示す。この第2反射率特性40bにおいても、例えば波長が650nmのレーザ光で再生したときの反射率の変化を示す。この場合も、取得した第2反射率特性40bを情報テーブルとしてメモリに記憶して管理すればよい。
第1情報記録層20を形成した後、図4のステップS7において、前記ステップS5にて割り出した反射率(半透過反射膜22を14nm形成した後の反射率)と図6の第2反射率特性40bに基づいて、該第1情報記録層20上に形成すべき半透過反射膜22の膜厚を割り出す。
割り出し方の一手法を説明すると、まず、図6に示す第2反射率特性40bの特性線42を今回の光学濃度の測定値から第1反射率特性によって決定した反射率に応じて上下に平行移動させる。具体的には、目標反射率を例えば17.4%とし、光学濃度の測定値から第1反射率特性40aを元に算出される反射率を例えば16%としたとき、目標反射率を示す基準線44が反射率16%となる位置まで特性線42を平行移動する。この場合、下方に平行移動される。平行移動した後の特性線42aを基準に目標反射率17.4%に対する半透過反射膜22の膜厚を割り出す。今回の光学濃度の測定値を元に第1反射率特性40aから算出される反射率が16%以外であっても同様に行うことができる。
つまり、第1情報記録層20における色素の光学濃度が所望の光学濃度(例えば0.65)を有する場合、図6の第2反射率特性から半透過反射膜22の膜厚を例えば14nmとすることによって、第1記録媒体部12A全体の反射率は目標反射率17.4%を得ることができる。
そして、第1情報記録層20における色素の光学濃度の測定値が目標の0.65より低い場合には、半透過反射膜22の膜厚を14nmより厚く調整することで目標反射率にすることができる。反対に、第1情報記録層20における色素の光学濃度の測定値が目標の0.65より高い場合には、半透過反射膜22の膜厚を14nmより薄く調整することで目標反射率にすることができる。
そして、ステップS8において、第1情報記録層20の表面に半透過反射膜22を、割り出した膜厚だけ例えばスパッタ法にて形成する。この段階で第1記録媒体部12Aが完成する。
一方、図4のステップS101において、例えばポリカーボネート等の樹脂材料を射出成形あるいは押出成形することによって、表面に第2プリグルーブ24を有する第2基板26を作製する。その後、ステップS102において、第2基板26を冷却した後、ステップS103において、第2基板26の表面に、反射膜28を例えばスパッタ法にて形成する。
その後、ステップS104において、第2情報記録層30となる色素を塗布する。例えば、色素を含む塗布液(色素塗布液)を調製し、この色素塗布液をスピンコート法によって、反射膜の表面に塗布する。
その後、ステップS105において、反射膜28の表面に塗布された色素層(第2情報記録層30)の欠陥検査及び色素層の光学濃度を測定する。例えばCCDカメラ等を使用して色素層の欠陥を検出し、さらに、分光光度計を使用して色素層の光学濃度を測定する。
この製造方法では、図5の第1反射率特性40aの場合と同様に、予め特定膜厚の保護層32を形成した後における反射率を色素層の光学濃度との関係でプロットした第3反射率特性40cを利用する。つまり、第3反射率特性40cは、仮に決定した特定膜厚の保護層32を形成した後における色素層の光学濃度に対する反射率特性を示す。この場合も、取得した第3反射率特性40cを情報テーブルとしてメモリに記憶して管理すればよい。
そして、ステップS106において、分光光度計にて測定した色素層の光学濃度から、反射率を第3反射率特性40cから割り出す。
その後、ステップS107において、第2情報記録層30を乾燥するためのアニール処理を行う。例えば温度80℃で3時間のアニール処理等が施される。
特に、この製造方法では、図6の第2反射率特性40bの場合と同様に、所望の光学濃度を有する第2情報記録層30上に保護層32を形成した後における第2情報記録層30の反射率を保護層32の膜厚との関係でプロットした第4反射率特性40dを取得する。つまり、第4反射率特性40dは、保護層32を形成した後における第2情報記録層30の所望の光学濃度での保護層32の膜厚に対する第2情報記録層30の反射率特性を示す。この場合も、取得した第4反射率特性40dを情報テーブルとしてメモリに記憶して管理すればよい。
第2情報記録層30を形成した後、次のステップS108において、前記ステップS106にて割り出した反射率(光学濃度の測定値から第3反射率特性40cに基づいて算出される反射率)と第4反射率特性40dに基づいて、該第2情報記録層30上に形成すべき保護層32の膜厚を割り出す。この割り出し方法も、上述したように、図6に示す第2反射率特性40bを使用した場合と同様の手法を用いることができる。
そして、図4のステップS109において、第2情報記録層30の表面に保護層32を、割り出した膜厚だけ例えばスパッタ法にて形成する。この段階で第2記録媒体部12Bが完成する。
その後、図4のステップS201において、第1記録媒体部12Aと第2記録媒体部12Bを貼り合わせる。このとき、第1記録媒体部12A上に形成された半透過反射膜22と第2記録媒体部12B上に形成された保護層32とを対向させ、さらに、これら第1記録媒体部12Aと第2記録媒体部12Bとの間に中間層14を介在させて貼り合わせる。この貼り合わせによって、第1の実施の形態に係る光ディスク10Aが完成する。
このように、第1の実施の形態に係る光ディスク10Aの製造方法においては、第1記録媒体部12Aの反射率を、第1情報記録層20の光学濃度と第1反射率特性40aに基づいて割り出し、さらに、第1情報記録層20上に形成される半透過反射膜22の膜厚を、割り出された第1記録媒体部12Aの反射率と第2反射率特性40bで割り出して、割り出した膜厚だけ半透過反射膜22を形成するようにしたので、製造する第1記録媒体部12Aごとの反射率等の特性ばらつきを低減することができ、第1記録媒体部12Aを有する光ディスクの特性の向上並びに歩留まりの向上を図ることができる。
また、第1の実施の形態に係る光ディスク10Aの製造方法においては、第2記録媒体部12Bの反射率を、第2情報記録層30の光学濃度と第3反射率特性40cに基づいて割り出し、さらに、第2情報記録層30上に形成される保護層32の膜厚を、割り出された第2記録媒体部12Bの反射率と第4反射率特性40dで割り出して、割り出した膜厚だけ保護層32を形成するようにしたので、製造する第2記録媒体部12Bごとの反射率等の特性ばらつきを低減することができ、第2記録媒体部12Bを有する光ディスクの特性の向上並びに歩留まりの向上を図ることができる。
しかも、この第1の実施の形態では、特性ばらつきの少ない第1記録媒体部12Aと同じく特性ばらつきの少ない第2記録媒体部12Bを貼り合わせるようにしたので、第1記録媒体部12Aと第2記録媒体部12Bとを有する光ディスク10Aの全体の特性ばらつきを低減することができ、該光ディスク10Aの特性の向上並びに歩留まりの向上を図ることができる。
次に、第2の実施の形態に係る光ディスク10Bについて図7を参照しながら説明する。
この第2の実施の形態に係る光ディスク10Bは、上述した第1の実施の形態に係る光ディスク10Aとほぼ同様の構成を有するが、第2基板26の表面は平坦面で、代わりに中間層14と第2情報記録層30との界面に凹凸が形成され、この凹凸が反射膜28の表面に反映されて第2情報記録層30の第2プリグルーブ24として機能している点と、反射膜28と第2基板26との間に接着層46が介在されている点で異なる。
ここで、第2の実施の形態に係る光ディスク10Bの製造方法について図7及び図8を参照しながら説明する。
まず、図8のステップS301〜S308は、上述した図4に示すステップS1〜S8と同様の工程を踏むため、ここではその説明を省略する。
そして、図8のステップS308を経て、第1記録媒体部12Aを作製した後、ステップS309において、半透過反射膜22上に中間層14を形成する。
中間層14の形成方法としては、フォトポリマーを用いる2Pプロセスが用いられる。すなわち、第1記録媒体部12Aと透明スタンパをフォトポリマー(UV硬化樹脂)により貼り合せ、その後、ステップS310において、スタンパを剥離することで中間層14となるUV硬化樹脂上にスタンパの凹凸を転写させる。
その後、ステップS311において、中間層14上に、第2情報記録層30となる色素を塗布する。例えば、色素を含む塗布液(色素塗布液)を調製し、この色素塗布液をスピンコート法によって、中間層14の表面に塗布して第2情報記録層30を形成する。
その後、ステップS312において、中間層14の表面に塗布された第2情報記録層30の欠陥検査を実施する。例えばCCDカメラ等を使用して塗布液の欠陥を検出する。
その後、ステップS313において、第2情報記録層30を乾燥するためのアニール処理を行う。例えば温度80℃で3時間のアニール処理等が施される。
そして、ステップS314において、第2情報記録層30の表面に反射膜28を、スパッタ法にて形成する。
その後、ステップS315において、反射膜28上に接着層46を形成し、次いで、接着層46上に第2基板26を接着することにより、第2記録媒体部12Bが完成すると共に、第1記録媒体部12Aと第2記録媒体部12Bとを有する第2の実施の形態に係る光ディスク10Bが完成する。
このように、第2の実施の形態に係る光ディスク10Bの製造方法においては、第1の実施の形態と同様に、第1記録媒体部12Aの反射率を、第1情報記録層20の光学濃度と第1反射率特性40aに基づいて割り出し、さらに、第1情報記録層20上に形成される半透過反射膜22の膜厚を、割り出された第1記録媒体部12Aの反射率と第2反射率特性40bで割り出して、割り出した膜厚だけ半透過反射膜22を形成するようにしたので、製造する第1記録媒体部12Aごとの反射率等の特性ばらつきを低減することができ、第1記録媒体部12Aを有する光ディスクの特性の向上並びに歩留まりの向上を図ることができる。結果として、該光ディスク10Bの特性の向上並びに歩留まりの向上を図ることができる。
ここで、実施例1〜20と比較例1〜20について、反射率についての評価を行った実験例を説明する。
まず、実施例1〜20、比較例1〜20の内容は以下のとおりである。
(実施例1)
図4に示す第1の実施の形態に係る光ディスク10Aの製造方法のうち、ステップS1〜S8の工程と同様の工程(図10のステップS401〜S409)を踏んで実施例1に係る光ディスクを作製した。
図4に示す第1の実施の形態に係る光ディスク10Aの製造方法のうち、ステップS1〜S8の工程と同様の工程(図10のステップS401〜S409)を踏んで実施例1に係る光ディスクを作製した。
具体的には、まず、図9のステップS401において、第1基板18の成形を行った。この場合、射出成形により第1基板18を成形した。この成形では、ポリカーボネート樹脂をスパイラル状の第1プリグルーブ16(深さ120nm、溝幅365nm、トラックピッチ0.74μm)を有する厚さ0.570mm、直径120mmの第1基板18に成形し、これを第1情報記録層20を形成するための基板とした。
その後、ステップS402において、第1基板18の冷却を行った。
その後、ステップS403において、第1基板18の表面に、後に第1情報記録層20となる色素を塗布した。この場合、以下の化学式(化1)で示されるオキソノール色素と、以下の化学式(化2)で示されるオキソノール色素を90:10の比率で混合し、この混合色素1.00gを2,2,3,3−テトラフルオロ−プロパノール100mlに溶解した塗布液を調製し、この塗布液をスピンコート法により第1基板18の第1プリグルーブ16が形成されている面上に塗布した。色素の光学濃度は波長580nmで0.65を目標としている。
その後、ステップS404において、第1基板18の表面に塗布された色素層(第1情報記録層20)の欠陥検査及び色素層の光学濃度を測定した。例えばCCDカメラ等を使用して色素層の欠陥を検出し、さらに、分光光度計を使用して色素塗布液の光学濃度を測定した。この実施例1での色素の光学濃度は0.651であった。
その後、ステップS405において、濃度計にて測定した色素塗布液の光学濃度から、第1情報記録層20の反射率を図5の第1反射率特性40aから割り出した。
その後、ステップS406において、第1情報記録層20を乾燥するためのアニール処理を行った。例えば温度80℃で3時間のアニール処理を施した。
その後、ステップS407において、第1情報記録層20上に形成すべき半透過反射膜22の膜厚を、割り出した今回の第1情報記録層20の反射率と図6の第2反射率特性40bから割り出した。割り出した半透過反射膜22の膜厚は14.0nmであった。
その後、ステップS408において、第1情報記録層20の表面に半透過反射膜22を、割り出した膜厚だけスパッタ法にて形成した。半透過反射膜22としてAgNdCu合金(ターゲット組成Ag98.4at%:Nd0.7at%:Cu0.9at%)を用いた。
その後、ステップS409において、半透過反射膜22上に接着剤を介してポリカーボネート製のダミー基板を貼り合わせて、実施例1に係る光ディスクを作製した。接着剤は、紫外線硬化樹脂(ダイキュアクリアSD640 大日本インキ化学工業製)を用いた。
(実施例2〜20)
上述した実施例1と同様に、半透過反射膜の膜厚を調整しながら実施例2〜20を作製した。実施例2〜20における第1情報記録層の色素の光学濃度、半透過反射膜の膜厚の内訳を図10に示す。
上述した実施例1と同様に、半透過反射膜の膜厚を調整しながら実施例2〜20を作製した。実施例2〜20における第1情報記録層の色素の光学濃度、半透過反射膜の膜厚の内訳を図10に示す。
(比較例1〜20)
基本的には上述した実施例1と同様に比較例1〜20を作製したが、半透過反射膜の膜厚を、第1情報記録層の色素の光学濃度に拘わらず一定(14.0nm)とした。比較例1〜20における第1情報記録層の色素の光学濃度、半透過反射膜の膜厚の内訳を図11に示す。
基本的には上述した実施例1と同様に比較例1〜20を作製したが、半透過反射膜の膜厚を、第1情報記録層の色素の光学濃度に拘わらず一定(14.0nm)とした。比較例1〜20における第1情報記録層の色素の光学濃度、半透過反射膜の膜厚の内訳を図11に示す。
(評価)
実施例1〜20並びに比較例1〜20に係る光ディスクの反射率を測定した。この測定では、DDU−1000(パルステック社製、レーザ波長=660nm、対物レンズ開口数=0.60)を用い、線速度を3.8m/sとして、再生を行うことにより、実施例1〜20並びに比較例1〜20に係る光ディスクの反射率を測定した。
実施例1〜20並びに比較例1〜20に係る光ディスクの反射率を測定した。この測定では、DDU−1000(パルステック社製、レーザ波長=660nm、対物レンズ開口数=0.60)を用い、線速度を3.8m/sとして、再生を行うことにより、実施例1〜20並びに比較例1〜20に係る光ディスクの反射率を測定した。
図10に実施例1〜20に係る光ディスクの反射率の結果を示し、図11に比較例1〜20に係る光ディスクの反射率の結果を示す。
図10に示すように、実施例1〜20においては、第1情報記録層20における色素の光学濃度の平均値は0.649であり、標準偏差は0.021であった。
実施例1〜20の内訳(第1情報記録層20の色素の光学濃度、半透過反射膜22の膜厚)からもわかるように、半透過反射膜22の膜厚調整により、半透過反射膜22の膜厚は光学濃度が0.65より高い場合には14nmより薄く、逆に、光学濃度が0.65より低い場合には14nmより厚く調整されている。これにより、実施例1〜20の反射率の平均値は、17.33%であり、標準偏差は0.05%となっている。しかも、実施例1〜20に係る光ディスク全てが、反射率17.4%±0.3%に納まっている。
一方、図11に示すように、比較例1〜20においては、第1情報記録層20における色素の光学濃度の平均値は0.649であり、標準偏差は0.021であった。
また、比較例1〜20の反射率の平均値は17.37%であり、標準偏差は0.33%であった。比較例1〜20に係る光ディスクのうち、反射率が17.4%±0.3%となった枚数は20枚中、14枚であった。
以上のように、実施例1〜20は、比較例1〜20に比べて反射率の変動が小さいことがわかる。
なお、本発明に係る光情報記録媒体の製造方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A、10B…光ディスク 12A…第1記録媒体部
12B…第2記録媒体部 20…第1情報記録層
22…半透過反射膜 28…反射膜
30…第2情報記録層 32…保護層
40a〜40d…第1反射率特性〜第4反射率特性
12B…第2記録媒体部 20…第1情報記録層
22…半透過反射膜 28…反射膜
30…第2情報記録層 32…保護層
40a〜40d…第1反射率特性〜第4反射率特性
Claims (16)
- レーザ光が透過する透明層又は基板と、該透明層又は基板上に形成された記録層と、該記録層上に形成された反射膜とを有し、前記記録層に対する前記レーザ光の照射によって情報の記録及び/又は再生が可能な光情報記録媒体の製造方法において、
前記透明層又は基板上に前記記録層を形成する工程と、
形成された前記記録層の第1特性を測定する工程と、
前記記録層上に前記反射膜を形成した後の前記記録層の第2特性が所定の特性になるように、前記測定された第1特性に基づいて前記反射膜の特性を調整しながら前記反射膜を形成する工程とを有することを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項1記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記第1特性は、前記記録層の膜厚であり、
前記記録層の第2特性は、前記反射膜を形成した後の前記記録層の反射率であり、
前記反射膜の特性は、前記反射膜の膜厚であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項2記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記反射膜の特性を決定するものであって、
前記第1反射率特性は、特定膜厚の反射膜を形成した後での前記記録層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であり、
前記第2反射率特性は、前記反射膜を形成した後における前記記録層の特定の膜厚での前記反射膜の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項2記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記記録層は色素を含み、
前記記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記反射膜の特性を決定するものであって、
前記第1反射率特性は、前記特定膜厚の反射膜を形成した後での前記記録層における色素の光学濃度に対する前記記録層の反射率特性であり、
前記第2反射率特性は、前記反射膜を形成した後における前記記録層の特定の光学濃度での前記反射膜の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 基板と、該基板上に形成された反射膜と、該反射膜上に形成された記録層と、前記記録層上に形成され、レーザ光が透過する保護層とを有し、前記記録層に対する前記レーザ光の照射によって情報の記録及び/又は再生が可能な光情報記録媒体の製造方法において、
前記基板上に前記反射膜を形成する工程と、
前記反射膜上に前記記録層を形成する工程と、
前記保護層が形成される前の前記記録層の第1特性を測定する工程と、
前記記録層上に前記保護層を形成した後の前記記録層の第2特性が所定の特性になるように、前記測定された第1特性に基づいて前記保護層の特性を調整しながら前記保護層を形成する工程とを有することを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項5記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記記録層の第1特性は、前記記録層の膜厚であり、
前記記録層の第2特性は、前記保護層を形成した後の前記記録層の反射率であり、
前記保護層の特性は、前記保護層の膜厚であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項6記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記保護層の特性を決定するものであって、
前記第1反射率特性は、前記特定膜厚の保護層を形成した後における前記記録層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であり、
前記第2反射率特性は、前記保護層を形成した後における前記記録層の特定の膜厚での前記保護層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項6記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記記録層は色素を含み、
前記記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記保護層の特性を決定するものであって、
前記第1反射率特性は、前記特定膜厚の保護層を形成した後での前記記録層における色素の光学濃度に対する前記記録層の反射率特性であり、
前記第2反射率特性は、前記保護層を形成した後における前記記録層の特定の光学濃度での前記保護層の膜厚に対する前記記録層の反射率特性であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - レーザ光が透過する第1基板と、該第1基板上に形成された第1記録層と、該第1記録層上に形成された第1反射膜とを有する第1記録媒体部と、第2基板と、該第2基板上に形成された第2反射膜と、該第2反射膜上に形成された第2記録層と、前記第2記録層上に形成された保護層とを有する第2記録媒体部とが貼り合わされて構成され、前記第1記録層及び/又は前記第2記録層に対する前記レーザ光の照射によって情報の記録及び/又は再生が可能な光情報記録媒体の製造方法において、
前記第1基板上に前記第1記録層を形成する工程と、
形成された前記第1記録層の第1特性を測定する工程と、
前記第1記録層上に前記第1反射膜を形成した後の前記第1記録層の第2特性が所定の特性になるように、前記測定された第1特性に基づいて前記第1反射膜の特性を調整しながら前記第1反射膜を形成する工程と、
前記第2基板上に前記第2反射膜を形成する工程と、
前記第2反射膜上に前記第2記録層を形成する工程と、
前記保護層が形成される前の前記第2記録層の第3特性を測定する工程と、
前記第2記録層上に前記保護層を形成した後の前記第2記録層の第4特性が所定の特性になるように、前記測定された第3特性に基づいて前記保護層の特性を調整しながら前記保護層を形成する工程とを有することを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項9記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記第1記録層の第1特性は、前記第1記録層の膜厚であり、
前記第1記録層の第2特性は、前記第1反射膜を形成した後の前記第1記録層の反射率であり、
前記第1反射膜の特性は、前記第1反射膜の膜厚であり、
前記第2記録層の第3特性は、前記第2記録層の膜厚であり、
前記第2記録層の第4特性は、前記保護層を形成した後の前記第2記録層の反射率であり、
前記保護層の特性は、前記保護層の膜厚であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項10記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記第1記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記第1反射膜の特性を決定し、
前記第2記録層の第3特性から予め測定された第3反射率特性と第4反射率特性に基づいて前記保護層の特性を決定するものであって、
前記第1反射率特性は、特定膜厚の前記第1反射膜を形成した後での前記第1記録層の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であり、
前記第2反射率特性は、前記第1反射膜を形成した後における前記第1記録層の特定の膜厚での前記第1反射膜の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であり、
前記第3反射率特性は、特定膜厚の前記保護層を形成した後での前記第2記録層の膜厚に対する前記第2記録層の反射率特性であり、
前記第4反射率特性は、前記保護層を形成した後における前記第2記録層の特定の膜厚での前記保護層の膜厚に対する前記第2記録層の反射率特性であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項10記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記第1記録層及び前記第2記録層はそれぞれ色素を含み、
前記第1記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記第1反射膜の特性を決定し、
前記第2記録層の第3特性から予め測定された第3反射率特性と第4反射率特性に基づいて前記保護層の特性を決定するものであって、
前記第1反射率特性は、特定膜厚の前記第1反射膜を形成した後での前記第1記録層における色素の光学濃度に対する前記第1記録層の反射率特性であり、
前記第2反射率特性は、前記第1反射膜を形成した後における前記第1記録層の特定の光学濃度での前記第1反射膜の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であり、
前記第3反射率特性は、特定膜厚の前記保護層を形成した後での前記第2記録層における色素の光学濃度に対する前記第2記録層の反射率特性であり、
前記第4反射率特性は、前記保護層を形成した後における前記第2記録層の特定の光学濃度での前記保護層の膜厚に対する前記第2記録層の反射率特性であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - レーザ光が透過する基板と、該基板上に形成された第1記録層と、該第1記録層上に形成された第1反射膜と、該第1反射膜上に形成された中間層と、該中間層上に形成された第2記録層と、該第2記録層上に形成された第2反射膜とを有し、前記第1記録層及び/又は前記第2記録層に対する前記レーザ光の照射によって情報の記録及び/又は再生が可能な光情報記録媒体の製造方法において、
前記基板上に前記第1記録層を形成する工程と、
形成された前記第1記録層の第1特性を測定する工程と、
前記第1記録層上に前記第1反射膜を形成した後の前記第1記録層の第2特性が所定の特性になるように、前記測定された第1特性に基づいて前記第1反射膜の特性を調整しながら前記第1反射膜を形成する工程と、
前記第1反射膜上に前記中間層を形成する工程と、
前記中間層上に前記第2記録層を形成する工程と、
前記第2記録層上に前記第2反射膜を形成する工程とを有することを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項13記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記第1記録層の第1特性は、前記第1記録層の膜厚であり、
前記第1記録層の第2特性は、前記第1反射膜を形成した後の前記第1記録層の反射率であり、
前記第1反射膜の特性は、前記第1反射膜の膜厚であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項14記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記第1記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記第1反射膜の特性を決定するものであって、
前記第1反射率特性は、特定膜厚の前記第1反射膜を形成した後での前記第1記録層の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であり、
前記第2反射率特性は、前記第1反射膜を形成した後における前記第1記録層の特定の膜厚での前記第1反射膜の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 請求項14記載の光情報記録媒体の製造方法において、
前記第1記録層は色素を含み、
前記第1記録層の第1特性から予め測定された第1反射率特性と第2反射率特性に基づいて前記第1反射膜の特性を決定するものであって、
前記第1反射率特性は、特定膜厚の前記第1反射膜を形成した後での前記第1記録層における色素の光学濃度に対する前記第1記録層の反射率特性であり、
前記第2反射率特性は、前記第1反射膜を形成した後における前記第1記録層の特定の光学濃度での前記第1反射膜の膜厚に対する前記第1記録層の反射率特性であることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
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