JP2007257227A - マイクロコンピュータ - Google Patents

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Abstract

【課題】パルス信号の周期に応じて動作する外部機器を監視する場合に、中央処理装置の負担を軽減する。
【解決手段】マイクロコンピュータ(2)は、タイマ回路(4)とCPU(5)を備え、パルス信号の周期に応じて動作する冷却ファン(3)に期待される回転速度に対応したパルス信号の周期がCPUにより設定される第1レジスタ(35)と、タイマ制御回路(28)を有する。タイマ制御回路は、スピード測定モードにおいて、冷却ファンから供給されるパルス信号(TCMCYI)の測定周期(TR)毎のカウンタ(34)による計数値を、インプットキャプチャレジスタ(36)にロードする。タイマ制御回路がコンパレータ(39)に基づいて、インプットキャプチャレジスタの値が第1レジスタの値よりも大きいことを検出したとき、CPUは、パルス信号の周期を短縮するための第1制御パルス(PMn1)をパルス幅変調回路(10)に出力させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイマ回路を備えたマイクロコンピュータに関し、例えばパルス信号の周期に応じて動作する冷却ファン等の外部機器を制御するマイクロコンピュータに適用して有効な技術に関する。
例えばノートパソコン(以下、PCという)に内蔵された冷却ファンは、パルス信号の周期に応じて動作する装置であって、外気をPC内に取り込むことで、PC内の温度上昇を抑え、熱暴走等を防止する。このため、PCに設けられたマイクロコンピュータは、PCに不具合が生じないように、パルス信号の周期に基づいて冷却ファンの回転数を監視する機能が必要とされる。マイクロコンピュータは、タイマ回路と、中央処理装置と、パルス幅変調回路等を備えている。タイマ回路は、冷却ファンの回転数に応じた所定パルス周期におけるカウントアップ値を中央処理装置に参照させる。中央処理装置は、インプットキャプチャ動作により、その参照値の適否を判定し、判定結果に応じてパルス幅変調回路を制御することで、冷却ファンの回転数を増減させる。特許文献1には、クロック信号を計数するカウンタと、パルス信号のエッジ変化に同期して、カウンタの計数値がロードされるインプットキャプチャレジスタとを備えたタイマ回路が開示されている。
特開平8−75877号公報
本発明者は、パルス信号の周期に応じて動作する冷却ファン等の外部機器の監視に伴う中央処理装置の負担を軽減する手段について検討した。例えば、上記したインプットキャプチャ動作を用いたマイクロコンピュータでは、冷却ファンの回転数の監視を行うときには、その都度、中央処理装置がインプットキャプチャレジスタの値を参照しなければならず、負担がかかっていた。特に、冷却ファンはPCの作動中に常時動作する仕様もあるので、回転数の監視はある程度の頻度で行わなければならない。このため、中央処理装置は、冷却ファンの回転数の監視にリソースが使用されてしまい、例えばPCのキーボードの制御等、他の制御を行うことが困難となってしまう。
本発明の目的は、パルス信号の周期に応じて動作する外部機器を監視する場合に、中央処理装置の負担を軽減できるマイクロコンピュータを提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
本発明に係るマイクロコンピュータは、中央処理装置(5)と、前記中央処理装置によって第1動作モードが設定可能にされるタイマ回路(4)とを有する。前記タイマ回路は、前記中央処理装置によってアクセス可能にされる第1レジスタ(35)と、カウンタ(34)と、前記カウンタの計数値がロードされる第2レジスタ(36)と、前記第1レジスタの値と前記第2レジスタの値とを比較するコンパレータ(39)と、タイマ制御回路(28)とを有する。前記タイマ制御回路は、前記第1動作モードにおいて、前記マイクロコンピュータ(2)の外部から供給されるパルス信号(TCMCYI)の所定周期(TR)毎に、前記カウンタの計数値の初期化を行い、前記カウンタによる前記所定周期毎の計数値を前記第2レジスタにロードする。また、タイマ制御回路は、前記コンパレータに基づいて、前記第2レジスタの値と前記第1レジスタの値の大小関係を検出したとき、前記中央処理装置に割り込みを要求する。
上記より、中央処理装置は、パルス信号の周期に応じて動作する外部機器が例えば冷却ファンであれば、冷却ファンが内蔵されたPC等の内部温度に応じて期待される冷却ファンの回転速度を示すパルス信号の周期を期待値として、第1レジスタに設定する。第2レジスタの値は、例えば選択されたクロック信号に応じて、パルス信号の測定周期の間にカウントアップされた計数値である。パルス信号の測定周期は、外部機器が冷却ファンであれば、冷却ファンは1回転で2つのパルス信号が出力されるように規格されているので、パルス信号の2周期分に相当する。要するに、第1動作モードは、冷却ファンの回転速度を測定するモードとされる。このようにすれば、中央処理装置は、タイマ回路によりパルス信号の測定周期毎に検出される第1レジスタの値と第2レジスタの値の大小関係によって、割り込みが要求されたときだけ、第1動作モードに応じた例外処理等を行うことになる。従って、マイクロコンピュータでは、パルス信号の周期に応じて動作する外部機器を監視する場合に、ハードウェアであるタイマ回路によってパルス信号の測定周期毎に割り込みの要求を行うことができるので、中央処理装置の負担を軽減できる。
本発明の具体的な一つの形態として、前記パルス信号の周期を制御するための制御情報を、前記マイクロコンピュータの外部に出力可能な周辺回路(10)を有する。前記タイマ制御回路は前記第2レジスタの値が前記第1レジスタの値よりも大きいことを検出したとき、前記中央処理装置は、前記割り込み要求に応答して前記パルス信号の周期を短縮するための第1制御情報(PWn1)を前記周辺回路に出力させる。ここでは、パルス信号の測定周期の間にカウントアップされた計数値である第2レジスタの値が、期待値である第1レジスタの値よりも大きいので、パルス信号の周期が伸張し、パルス幅が大きくなり、冷却ファンの回転が遅いと判定できる。この状態では、例えばPCの内部温度が上昇し、熱暴走等の不具合を生じる可能性がある。従って、上記第1制御情報を周辺回路に出力させることで、冷却ファンの回転速度を大きくして、熱暴走等を回避できる。
本発明の具体的な一つの形態として、前記パルス信号の周期を制御するための制御情報を、前記マイクロコンピュータの外部に出力可能な周辺回路を有する。前記タイマ制御回路は前記第2レジスタの値が前記第1レジスタの値よりも小さいことを検出したとき、前記中央処理装置は、前記割り込み要求に応答して前記パルス信号の周期を伸張するための第2制御情報(PWn2)を前記周辺回路に出力させる。ここでは、第2レジスタの値が第1レジスタの値よりも小さいので、パルス信号の周期が短縮し、パルス幅が小さくなり、冷却ファンの回転が速いと判定できる。この状態では、例えばPCの消費電力が増加してしまう。従って、上記第2制御情報を周辺回路に出力させることで、冷却ファンの回転速度を小さくして、消費電力の増加を回避できる。
本発明の具体的な一つの形態として、前記周辺回路は、前記中央処理装置の制御によって前記パルス信号のパルス幅を可変とする制御パルスを出力するパルス幅変調回路である。上記より、所定の外部機器が例えばパルス信号の周期に応じて動作するステッピングモータ等により駆動されているとき、パルス幅を可変とすることにより、回転速度等、各種動作を制御することができる。
本発明の具体的な一つの形態として、前記中央処理装置の動作プログラムを保有するROM(7)を有する。上記より、中央処理装置は、ROMから動作プログラムを読み出して、第1レジスタに期待値を予め設定し、その後は、タイマ回路から割り込みが要求されたときだけ、パルス幅変調回路を制御するという動作を実行できる。要するに、マイクロコンピュータは、パルス信号の周期に応じて動作する外部機器を監視する場合に、中央処理装置のリソースの使用量を抑えることができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
即ち、パルス信号の周期に応じて動作する外部機器を監視する場合に、中央処理装置の負担を軽減できる。
図2には、本発明の実施形態に係るマイクロコンピュータが適用された制御システムの概略構成が例示される。制御システム1は、例えばPC等に用いられ、マイクロコンピュータ2と、パルス信号(TCMCYI)の周期に応じて動作する冷却ファン3等とを備えている。マイクロコンピュータ2は、タイマ回路(TCM)4と、中央処理装置(CPU)5等とを備え、内部バス6により相互に接続されている。CPU5は、リードオンリーメモリ(ROM)7に格納された動作プログラム等に基づいて、マイクロコンピュータ2の全ての制御を行う。ROM7は、CPU5が実行すべき動作プログラムや固定データを記憶する。ランダムアクセスメモリ(RAM)8は、CPU5による演算結果を記憶し、また、CPU5の作業領域ともなる。割り込みコントローラ(INT)9は、タイマ回路4から出力された割り込み信号4Aを受付けて、この割り込み信号4Aに応じた割り込み要求9AをCPU5に行う。パルス幅変調回路(PWM)10は、CPU5が割り込み要求9Aに応答して出力した信号に基づいて、パルス幅の大きい第1制御パルス(PWn1)やパルス幅の小さい第2制御パルス(PWn2)を出力する。さらに、マイクロコンピュータ2は、内部バス6を介して相互に接続されたシリアルコミュニケーションインタフェース(SCI)11と、ウォッチドッグタイマ(WDT)12と、アナログ・デジタル変換回路(A/D)13と、16ビットタイマ(TMR)14と、図示を省略するクロック発生回路を備えている。
冷却ファン3は、例えばパルス信号の周期に応じて動作する不図示のステッピングモータにより駆動される装置であって、ファンが1回転する毎に2つのパルス信号を出力する。冷却ファン3は、PCの筐体内に外気を取り込み、取り込んだ外気を再びPCの筐体外に送り出すことで、PCの筐体内の温度上昇を抑えて、マイクロコンピュータ2の熱暴走等を回避する。PCの筐体内に取り込まれた外気の風量や風速は、冷却ファン3の回転速度に対応しており、例えば回転速度が大きい程、風量や風速が増し、PCの筐体内の温度上昇を抑える効果が大きくなる。一方、回転速度が大き過ぎると、PCの消費電力が上昇してしまい、例えばPCを内蔵バッテリのみで駆動するとき、駆動時間が著しく低下してしまう。このため、冷却ファン3の回転速度は、PCの筐体内の温度と消費電力のいずれか又は両方を考慮した値とする必要がある。以下、この値に対応したパルス信号の周期を、説明の便宜上、期待値という。冷却ファン3の回転速度は、出力されるパルス信号の周期に基づいて測定可能とされ、例えばパルス信号の周期が期待値よりも伸張された場合には、パルス幅が大きく回転速度が遅くなったことを示し、パルス信号の周期が期待値よりも短縮されれば、パルス幅が小さく回転速度が速くなったことを示す。
冷却ファン3には、例えば12Vの電源電圧を供給する電源15が接続され、さらに、この電源15から供給される電流をパルス信号とするためのスイッチング動作を行うNチャンネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSと記す)16が配線17を介して接続されている。また、冷却ファン3には、配線18を介して外部インタフェース端子19が接続され、この配線18にはパルス信号が出力される。また、配線18は、分岐点20を有し、分岐先には抵抗21を介して3.3Vの電源電圧を供給する電源22が接続されている。この電源22は、配線18の電位の初期値を3.3Vに決定する。抵抗21は、電源22から電流が急激に流れないようにして、電源15の駆動能力が電源22から影響されないようにする。外部インタフェース端子19は、配線18を介してタイマ回路4に接続されている。これにより、タイマ回路4には、冷却ファン3からパルス信号が入力される。
NMOS16のゲートは、配線23を介して外部インタフェース端子24に接続されている。この配線23は、分岐点25を有し、分岐先は抵抗26を介してグランド27に接続されている。これにより、配線23の初期値は、0Vとされる。さらに、外部インタフェース端子24は、配線23を介してパルス幅変調回路10に接続されている。このため、NMOS16のゲートには、パルス幅変調回路10から配線23を介して第1制御パルス又は第2制御パルスが供給される。パルス幅変調回路10は、パルス信号のパルス幅を小さくするとき、NMOS16のスイッチング動作を速くするために、NMOS16のゲートにパルス幅の小さい第1制御パルスを供給する。また、パルス幅変調回路10は、パルス信号のパルス幅を大きくするとき、NMOS16のスイッチング動作を遅くするために、NMOS16のゲートにパルス幅の大きい第2制御パルスを供給する。
図1には、タイマ回路4の概略構成の一例が示される。
タイマ回路4は、CPU5によって冷却ファン3の回転速度を測定するモード(以下、スピード測定モードと記す)が設定可能とされ、冷却ファン3からのパルス信号(TCMCYI)を入力とし、パルス信号の周期が期待値からずれていたときに、割り込み信号4Aを割り込みコントローラ9に出力するモジュールである。タイマ回路4は、タイマ制御回路(LOGIC)28等を有する。タイマ制御回路28は、内部データバス29を介して、コントロールレジスタ(TCMCR)30と、ステータスレジスタ(TCMCSR)31と、インタラプトイネーブルレジスタ(TCMIER)32とに接続されている。タイマ制御回路28は、コントロールレジスタ30に保持された所定のビットに応じて信号SAを生成する。タイマ制御回路28は、クロック選択回路(CLKSEL)33に信号SAを出力することにより、マイクロコンピュータ2内の図示を省略するクロック発生回路で発生するシステムクロックを分周した内部クロック(φ/2〜φ/256)のいずれか、又はマイクロコンピュータ2の外部から供給された外部クロック(TCMCKI)を選択する。クロック選択回路33は、選択したクロック信号(TCK)をカウンタ(TCMCNT)34に供給する。
カウンタ34は、例えば16ビットのアップカウンタである。カウンタ34は、オーバフローすると信号SBをタイマ制御回路28に出力する。そして、タイマ制御回路28は、ステータスレジスタ31のOVFビットを「1」に設定すると共に、タイマ制御回路28内の図示を省略する割り込み発生回路によって、TOVIで示される割り込み信号4Aを出力する。但し、このOVFによる割り込み信号4Aは、インタラプトイネーブルレジスタ32のOVIEビットが「1」に設定されているときに有効とされる。このため、タイマ制御回路28は、内部データバス29を介してインタラプトイネーブルレジスタ32のOVIEビットを「1」に設定する必要がある。また、タイマ制御回路28は、コントロールレジスタ30のCSTビットを「0」に設定すると共に、信号SCをカウンタ34に出力する。信号SCが入力されると、カウンタ34は、計数値の初期化(以下、クリアという)を行う。ここで、タイマ制御回路28は、スピード測定モードにおいて、パルス信号の測定周期(TR)毎に信号SCを発生させて、カウンタの計数値をクリアする。このパルス信号の測定周期とは、ファンの1回転毎の周期であって、冷却ファン3の仕様に従い、ここではパルス信号の2周期分とされる。図4で詳述するが、測定周期の始点は、パルス信号の1番目の立ち上がりエッジとされ、その終点は3番目の立ち上がりエッジとされる。
第1レジスタ35は、例えばCPU5によってアクセス可能であって、CPU5によりコントロールレジスタ30のTCMMDSビットが「1」に設定されると、スピード測定モードに対応した周期上限レジスタ(TCMMLCM)として使用される。周期上限レジスタとして使用される第1レジスタ35には、パルス信号の測定周期での上限値がCPU5によって設定される。パルス信号の測定周期での上限値は、上記した期待値であって、例えば冷却ファン3から出力されるパルス信号の周期が期待値以上に伸張すると、PCの筐体内の温度が上昇して熱暴走等の不具合を生じてしまう。また、第1レジスタ35は、CPU5によってTCMMDSビットが「0」に設定されると、通常モードとされるタイマモードに対応したコンペアマッチレジスタとして使用される。
タイマ制御回路28は、タイマ制御回路28内の図示を省略する同期回路によって、パルス信号の測定周期の終点である3番目の立ち上がりエッジが検出されると、インプットキャプチャ信号を示す信号SDを、インプットキャプチャレジスタ(TCMICR)36及びインプットキャプチャバッファレジスタ(TCMICRF)38に出力する。信号SDが入力されると、インプットキャプチャレジスタ36には、そのときのカウンタ34の計数値が内部データバス37を介して転送される。要するに、タイマ制御回路28は、測定周期毎のカウンタ34の計数値をインプットキャプチャレジスタ36に転送する。さらに、タイマ制御回路28は、カウンタ34の計数値をインプットキャプチャレジスタ36に転送すると、ステータスレジスタ31のICPFビットを「1」に設定すると共に、割り込み発生回路によって、TICIで示される割り込み信号4Aを出力する。信号SDが入力されると、インプットキャプチャバッファレジスタ38には、信号SDが入力される前のインプットキャプチャレジスタ36の値が転送される。
コンパレータ39は、内部データバス37,40を介してインプットキャプチャレジスタ36と第1レジスタ35に接続されており、スピード測定モードにおいて、測定周期毎にインプットキャプチャレジスタ36に転送されたカウンタの計数値と、周期上限レジスタとして使用される第1レジスタ35に設定された期待値とを比較する。このとき、コンパレータ39は、パルス信号の測定周期の間にカウントアップされた計数値であるインプットキャプチャレジスタ36の値が、期待値である第1レジスタ35の値よりも大きいとき、周期上限オーバフローを示す信号SEをタイマ制御回路28に出力する。そして、タイマ制御回路28は、ステータスレジスタ31のMAXOVFビットを「1」に設定すると共に、不図示の割り込み発生回路によりTOVMIで示される割り込み信号4Aを出力する。但し、このMAXOVFによる割り込み信号4Aは、インタラプトイネーブルレジスタ32のMAXOVIEビットが「1」に設定されているときに有効とされる。このため、タイマ制御回路28は、内部データバス29を介してインタラプトイネーブルレジスタ32のMAXOVIEビットを「1」に設定する必要がある。一方、コンパレータ39は、タイマモードにおいて、コンペアマッチレジスタとして使用される第1レジスタ35の値と、コントロールレジスタ30のCSTビットを「1」に設定することでカウントアップ動作を開始するカウンタ34の値とを比較し、両者の値が一致すればコンペアマッチを示す信号SEをタイマ制御回路28に出力する。この場合、タイマ制御回路28の割り込み発生回路は、信号SEに基づいてTCMIで示される割り込み信号4Aを出力する。上記したこれらの割り込み信号4Aは、割り込みコントローラ9より対応する割り込み要求9AとしてCPU5に出力される。
図3には、スピード測定モードにおけるタイマ回路4の動作を示すフローチャートが例示される。まず、CPU5は、パルス幅変調回路10から出力される制御パルスの初期設定を行う(S1)。これにより、冷却ファン3の回転速度は、パルス幅変調回路10の制御パルスに基づいた初期値とされる。次に、CPU5は、コントロールレジスタ30のTCMMDSビットを「0」に設定して、タイマモードとする(S2)。これは、スピード測定モードにおけるカウンタ34は、CSTビットの値にかかわらず、計数動作を続ける仕様となっており、その計数動作を停止させるには予めタイマモードとする必要があるためである。この状態で、タイマ制御回路28は、コントロールレジスタ30のCSTビットを「0」に設定する(S3)。これにより、カウンタ34は、計数動作を停止して、計数値が「H’0000」にクリアされる。
次に、CPU5は、第1レジスタ35に期待値を設定する(S4)。これにより、第1レジスタ35は、スピード測定モードにおいて周期上限レジスタとして使用される。そして、タイマ制御回路28は、インタラプトイネーブルレジスタ32のOVIEビットとMAXOVIEビットを共に「1」に設定する(S5)。これにより、タイマ回路4によるスピード測定において、ステータスレジスタ31のOVFビットによるTOVI、MAXOVFビットによるVMIでそれぞれ示される割り込み信号4Aが有効とされる。次に、CPU5は、コントロールレジスタ30のTCMMDSビットを「1」に設定して、スピード測定モードとする(S6)。このようにすれば、タイマ回路4は、冷却ファン3に対するスピード測定を開始する。
図4には、タイマ回路4によるスピード測定を示すタイミングチャートが例示される。このタイミングチャートは、冷却ファン3から出力されるパルス信号(TCMCYI)の測定周期(TR)、即ち、パルス信号の2周期での各種値の変化を示している。ここで、TCKは、クロック選択回路33で選択されたクロック信号である。TCMCNTは、カウンタ34の計数値を示す。TCMICRは、インプットキャプチャレジスタ36の値を示す。MAXOVFは、ステータスレジスタ31の周期上限オーバフローを示すビットである。そして、TCMICRFは、インプットキャプチャバッファレジスタ38の値を示す。
時刻t0において、タイマ制御回路28の同期回路がTCMCYIの1番目の立ち上がりエッジを検出すると、タイマ制御回路28は、これに同期して時刻t1においてインプットキャプチャ信号を発生させる。このインプットキャプチャ信号は、時刻t2で立ち下がり、そのときTCMCNTがクリアされ、「H’0000」となる。要するに、TCMCNTは、TCMCYIの1番目の立ち上がりエッジに同期して、タイマ制御回路28によりクリアされる。
時刻t3において、タイマ制御回路28の同期回路がTCMCYIの3番目の立ち上がりエッジを検出すると、タイマ制御回路28は、これに同期して時刻t4においてインプットキャプチャ信号を発生させる。また、時刻t4でのインプットキャプチャの立ち上がりエッジに同期して、時刻t5においてキャプチャが発生する。TCMICRは、キャプチャが発生する前は値「A」であり、この値「A」が時刻t5においてTCMICRFに転送される。そのため、時刻t5以降のTCMICRFは、「A」とされる。このインプットキャプチャ信号は、時刻t5で立ち下がり、そのときTCMCNTが再びクリアされ、「H’0000」となる。TCMCNTは、TCKに従ってカウントアップされ、パルス信号の測定周期に対応する時刻t2〜t5の間で、その値が「D」とされる。要するに、TCMCNTは、TCMCYIの3番目の立ち上がりエッジに同期して、タイマ制御回路28により「D」から「H’0000」にクリアされる。さらにそのとき、時刻t5において、TCMCNTの値「D」がTCMICRに転送される。そのため、TCMICRは、キャプチャの発生により、「A」から「D」に変化することになる。
タイマ制御回路38は、コンパレータ39に基づいて、時刻t5でのTCMICRの値と、上記した第1レジスタ35の期待値とを比較して、両者の大小関係を検出する。そして、時刻t5でのTCMICRの値が、第1レジスタ35の期待値よりも大きければ、タイマ制御回路28は、MAXOVFの値を「1」に設定する。
再び、図3のフローチャートに戻って説明する。タイマ制御回路28は、図4で例示したスピード測定の結果、ステータスレジスタ31のOVFビット又はMAXOVFビットの値が「1」か否かを判定する(S7)。OVFビット又はMAXOVFビットの値が「1」であれば、タイマ制御回路28の割り込み発生回路は、割り込みを発生させる(S8)。この割り込みは、TOVI又はTOVMIで示される割り込み信号4Aとされる。次に、タイマ制御回路28の割り込み発生回路は、MAXOVFビットの値が「1」か否かを判定し(S9)、その値が図4に例示したように「1」であれば、上記TOVMIで示される割り込み信号4Aを割り込みコントローラ9に出力する(S10)。その後、CPU5は、割り込みコントローラ9からの割り込み要求9Aに応じて、周期上限オーバフローに対応する処理を行う。要するに、CPU5は、MAXOVFビットが「1」であれば、パルス信号の周期が伸張し、パルス幅が大きくなり、冷却ファン3の回転が遅いと判定できる。この状態では、PCの筐体内の温度が上昇し、熱暴走等の不具合を生じる可能性がある。従って、CPU5は、上記した第1制御パルスをパルス幅変調回路10に出力させることで、冷却ファン3の回転速度を大きくして、熱暴走等を回避できる。
一方、ステップS9で、MAXOVFビットの値が「1」でなければ、OVFビットの値が「1」であることになり、割り込み発生回路は、上記TOVIで示される割り込み信号4Aを割り込みコントローラ9に出力する。その後、CPU5は、割り込みコントローラ9からの割り込み要求9Aに応じて、冷却ファン3の回転がストップ状態にあると判定して、これに対応する処理を行う(S11)。これは、カウンタ34がオーバフローするのは、パルス信号の2周期分の間に、タイマ制御回路28の同期回路がパルス信号の1番目の立ち上がりエッジを検出できなかったことを意味しており、このような状況は、冷却ファン3がストップ状態にあると考えられるためである。要するに、CPU5は、OVFビットが「1」であれば、例えばパルス幅変調回路10から冷却ファン3の回転を開始させるための制御パルスを出力させ、それでも回転が開始されなければ警告音を発生する等の適宜の処理を行う。このようにして、ステップS10、S11における例外処理を終了する。
また、ステップS7で、OVFビット、MAXOVFビットの値が共に「0」であれば、CPU5は、コントロールレジスタ30のTCMMDSビットを「0」に設定して、再びタイマモードとし(S12)、測定を終了する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記した第1レジスタ35には、冷却ファン3の回転速度が遅くなり、熱暴走等が生じてしまうことを回避するために、測定周期での上限値を設定するようにしたが、これに限定されない。例えば、第1レジスタ35に、測定周期での下限値を設定して、周期下限レジスタとして使用してもよい。このようにすれば、タイマ回路4は、冷却ファン3の回転速度が必要以上に速くなったことを示す割り込み信号4Aを割り込みコントローラ9に出力することになる。そして、CPU5は、割り込みコントローラ9からの割り込み要求9Aに応答して、パルス信号の周期を伸張するための第2制御パルスをパルス幅変調回路10に出力させる。その結果、冷却ファン3の回転速度が必要以上に速くなってしまい、例えばPCの消費電力が大きくなるような状況を回避できる。また、冷却ファン3は、ファンの1回転毎に2つのパルス信号を出力するようにしたが、これに限定されず、パルス信号を適宜の数だけ出力するようにしてもよい。例えばファンの1回転毎に3つのパルス信号を出力する仕様とされる冷却ファンの回転速度を監視する場合には、パルス信号の測定周期はパルス信号の3周期分とされ、その終点はパルス信号の4番目の立ち上がりエッジとされる。このような場合には、タイマ制御回路28は、パルス信号の4番目の立ち上がりエッジに同期してカウンタ34の計数値をクリアすればよい。さらに、上記したマイクロコンピュータ2は、冷却ファン3に限らず、パルス信号の周期に応じて動作する適宜の外部機器を監視することができるので、制御システム1に限定されず、適宜の制御システムに適用できる。
タイマ回路の概略構成を例示する説明である。 本発明の実施形態に係るマイクロコンピュータが適用される制御システムの概略構成を例示する説明図である。 スピード測定モードにおけるタイマ回路の動作の一例を示すフローチャートである。 タイマ回路によるスピード測定を例示するタイミングチャートである。
符号の説明
1 制御システム
2 マイクロコンピュータ
3 冷却ファン
4 タイマ回路(TCM)
5 中央処理装置(CPU)
6 内部データバス
7 リードオンリーメモリ(ROM)
9 割り込みコントローラ(INT)
10 パルス幅変調回路(PWM)
28 タイマ制御回路(LOGIC)
30 コントロールレジスタ(TCMCR)
31 ステータスレジスタ(TCMCSR)
32 インタラプトイネーブルレジスタ(TCMIER)
33 クロック選択回路(CLKSEL)
34 カウンタ(TCMCNT)
35 第1レジスタ
36 インプットキャプチャレジスタ(TCMICR)
38 インプットキャプチャバッファレジスタ(TCMICRF)
39 コンパレータ(COMP)

Claims (5)

  1. 中央処理装置と、前記中央処理装置によって第1動作モードが設定可能にされるタイマ回路とを有するマイクロコンピュータであって、
    前記タイマ回路は、前記中央処理装置によってアクセス可能にされる第1レジスタと、カウンタと、前記カウンタの計数値がロードされる第2レジスタと、前記第1レジスタの値と前記第2レジスタの値とを比較するコンパレータと、タイマ制御回路とを有し、
    前記タイマ制御回路は、前記第1動作モードにおいて、前記マイクロコンピュータの外部から供給されるパルス信号の所定周期毎に、前記カウンタの計数値の初期化を行い、
    前記カウンタによる前記所定周期毎の計数値を前記第2レジスタにロードし、
    前記コンパレータに基づいて、前記第2レジスタの値と前記第1レジスタの値の大小関係を検出したとき、前記中央処理装置に割り込みを要求するマイクロコンピュータ。
  2. 前記パルス信号の周期を制御するための制御情報を、前記マイクロコンピュータの外部に出力可能な周辺回路を有し、
    前記タイマ制御回路が前記第2レジスタの値が前記第1レジスタの値よりも大きいことを検出したとき、前記中央処理装置は、前記割り込み要求に応答して前記パルス信号の周期を短縮するための第1制御情報を前記周辺回路に出力させる請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  3. 前記パルス信号の周期を制御するための制御情報を、前記マイクロコンピュータの外部に出力可能な周辺回路を有し、
    前記タイマ制御回路が前記第2レジスタの値が前記第1レジスタの値よりも小さいことを検出したとき、前記中央処理装置は、前記割り込み要求に応答して前記パルス信号の周期を伸張するための第2制御情報を前記周辺回路に出力させる請求項1記載のマイクロコンピュータ。
  4. 前記周辺回路は、前記中央処理装置の制御によって前記パルス信号のパルス幅を可変とする制御パルスを出力するパルス幅変調回路である請求項2又は請求項3記載のマイクロコンピュータ。
  5. 前記中央処理装置の動作プログラムを保有するROMを有する請求項1記載のマイクロコンピュータ。
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