JP2007257068A - キーボード表示装置とその制御方法及び入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スクリーンキーボードによっては、入力に不要なキーが表示されたり、必要なキーの表示が小さくなって指示しにくかったり、指示したキーを見つけづらかったりする等の問題があった。
【解決手段】 入力用キーボードとして表示されるコントロールに対応する入力属性を保持し、その保持されている入力属性が使用可能を示しているコントロールのそれぞれの表示位置を決定する(S6)。こうして決定された表示位置に各コントロールを配置したキーボードを表示する(S7)。
【選択図】 図10
【解決手段】 入力用キーボードとして表示されるコントロールに対応する入力属性を保持し、その保持されている入力属性が使用可能を示しているコントロールのそれぞれの表示位置を決定する(S6)。こうして決定された表示位置に各コントロールを配置したキーボードを表示する(S7)。
【選択図】 図10
Description
本発明は、キーボードクリーンを表示してデータを入力するキーボードの表示装置及びその制御方法と、それを使用した入力装置に関するのものである。
タッチスクリーン式のデータ入力装置が知られており、このようなデータ入力装置ではスクリーンキーボードを使用し、そのキーボード上でタッチされた文字や数値等を入力できる。このようなデータ入力装置では従来は、単一なスクリーンキーボードが用いられていた。また或は、予め用意された数パターンの中からユーザがその都度スクリーンキーボードを選択的に切替えて表示するものが一般的である(特許文献1)。また、入力フィールド毎に入力ツールを用意し、それらを切替えて使用するものもある(特許文献2)。また、スクリーンキーボードの形状、配列、サイズを指定して、キーボードをカスタマイズする技術も存在する(特許文献3)。
特開平07−141090号公報
特公平05−022253号公報
特開2002−328771号公報
このように従来は、タッチスクリーンを使用して文字や数値等を入力するのに使用されるスクリーンキーボードは、単一、或は数パターンに限定され、文字入力の際にこれらが使用される。このためスクリーンキーボードによっては、入力に不要なキーが表示されたり、必要なキーの表示が小さくなって指示しにくかったり、指示したキーを見つけづらかったりする等の問題があった。
本発明の目的は、上述の従来技術の問題点を解決することにある。
本願発明の特徴は、
上記目的を達成するために本発明の一態様に係るキーボード表示装置は以下のような構成を備える。即ち、
入力用キーボードとして表示されるコントロールに対応する入力属性を保持する入力属性保持手段と、
前記入力属性保持手段に保持されている入力属性が使用可能を示しているコントロールのそれぞれの表示位置を決定する位置決定手段と、
前記位置決定手段により決定された表示位置に各コントロールを配置したキーボードを表示するキーボード表示手段と、
を有することを特徴とする。
入力用キーボードとして表示されるコントロールに対応する入力属性を保持する入力属性保持手段と、
前記入力属性保持手段に保持されている入力属性が使用可能を示しているコントロールのそれぞれの表示位置を決定する位置決定手段と、
前記位置決定手段により決定された表示位置に各コントロールを配置したキーボードを表示するキーボード表示手段と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係るキーボード表示装置の制御方法は以下のような構成を備える。即ち、
キーボードを表示し、当該表示されたキーボードに従って指示されたキーに対応するコードを発生するキーボード表示装置における制御方法であって、
入力用キーボードとして表示されるコントロールに対応する入力属性を保持する入力属性保持部に保持されている入力属性が使用可能を示しているコントロールのそれぞれの表示位置を決定する位置決定工程と、
前記位置決定工程で決定された表示位置に各コントロールを配置したキーボードを表示するキーボード表示工程と、
を有することを特徴とする。
キーボードを表示し、当該表示されたキーボードに従って指示されたキーに対応するコードを発生するキーボード表示装置における制御方法であって、
入力用キーボードとして表示されるコントロールに対応する入力属性を保持する入力属性保持部に保持されている入力属性が使用可能を示しているコントロールのそれぞれの表示位置を決定する位置決定工程と、
前記位置決定工程で決定された表示位置に各コントロールを配置したキーボードを表示するキーボード表示工程と、
を有することを特徴とする。
尚、この課題を解決するための手段は、本願発明の特徴の全てを列挙しているものではなく、特許請求の範囲に記載された他の請求項及びそれら特徴群の組み合わせも発明になり得る。
本発明によれば、入力操作で使用するキーボードを自動的にカスタマイズして表示できる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
以下、本実施の形態に係るスクリーンキーボード制御装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るスクリーンキーボード制御装置のハードウェア構成を説明するブロック図である。
この装置は、CPU101、メモリ102、ハードディスク103、ディスプレイ104、タッチスクリーン105、ディスプレイアダプタ106、タッチスクリーンアダプタ107、バス108を含んでいる。ここでスクリーンキーボードとは、ディスプレイ104にキーボードのイメージを表示している状態で、タッチスクリーン105によりクリックが検出されと、その指示された位置に対応するキーボードのキーが指示されたものとして処理する。即ち、キーボードのパターンを表示している状態で、ユーザがそのキーボード上の所望の位置を指やペン等でタッチして指示することにより、その指示されたキーのキーコードを発生してキー入力を行うものである。
CPU101は、メモリ102に記憶されたプログラムを実行して各部を制御する。このプログラムは、ハードディスク103にインストールされており、実行時にメモリ102にロードされる形態でも良い。尚、このプログラムには、オペレーティングシステム、各種アプリケーション、スクリーンキーボード制御プログラム、タッチスクリーン制御プログラムなどが含まれる。これらのプログラムは、メモリカードやCD−ROM等の記憶媒体に記録されており、各記憶媒体に対応するドライブ装置を用いて読み取られ、ハードディスク103にインストールされている。また、通信回線等を利用して、これらのプログラムをメモリ102にダウンロードするようにしてもよい。
ディスプレイアダプタ106は、ディスプレイ104を接続し、それへの表示を制御している。タッチスクリーンアダプタ107は、タッチスクリーン105を接続して制御するためのユニットである。タッチスクリーン105は、ディスプレイ104と組合せて設置され、ディスプレイ104に表示された画像を透過してユーザが視認できる。そして、このディスプレイ104に表示されたグラフィカルユーザインタフェース(GUI)等の位置を、指やスタイラスペン等で画面に触れることで、タッチスクリーン105がこれを検知して座標情報に変換する。これにより、マウスカーソルでディスプレイ104上のGUIをクリックする場合と同等の操作を行なうことができる。尚、このタッチスクリーン105において、画面への接触を感知する方式には、圧力の変化を感知する感圧式や静電気による電気信号を感知する静電式等がある。
尚、当業者には明らかなように、このスクリーンキーボード制御装置のハードウェアは適宜変更できる。他の内部ハードウェア及び周辺装置、例えばフラッシュROM(又は等価な不揮発性メモリ)または光ディスクドライブなどが、図1に示されるハードウェアに追加して、またはそれらの代わりに使用されてもよい。
図2は、本実施の形態に係るスクリーンキーボード制御装置の機能を説明する機能ブロック図で、前述の図1と共通する部分は同じ記号で示し、それらの説明を省略する。
ディスプレイ制御部201は、GUI制御部203より描画命令を受けてディスプレイ104にGUIを表示する。タッチスクリーン制御部202は、タッチスクリーン105上でユーザが指やスタイラスペン等で画面に触れたことを検知すると、その位置情報を座標情報に変換し、GUI制御部203にクリック通知として通知する。GUIコントロール属性記憶部204は、GUI制御部203により管理されるGUIコントロールに関連付けられた属性情報を保存する。この属性情報は入力属性を含む。スクリーンキーボード制御部205は、GUI制御部203より、入力属性と共にスクリーンキーボード生成命令を入力する。これにより、その入力属性に応じて、スクリーンキーボードとしてディスプレイ104に表示するキー、キーの配置、キーの大きさなどを決定し、GUIコントロールとして作成し、GUI制御部203に指示する。アプリケーション部206は、GUIを表示するためにGUI制御部203にGUIコントロールの追加及び表示を指示する。またGUIが操作された場合には、GUI制御部203よりの通知を受けて、その指示されたキーなどに応じた処理を行う。
GUI制御部203は、アプリケーション部206からのGUIコントロールの追加や表示命令を受け、ディスプレイ制御部201へGUIコントロールを描画するための描画命令を送る。更に、GUIコントロールを表示している座標情報を管理する。また、タッチスクリーン制御部202からクリック通知を受取ると、ユーザが触れた座標に存在するGUIコントロールがクリックされたものと判定する。そして、その指示されたGUIコントロールの種類に応じた処理を行う。このとき、エディットボックスなどの文字入力フィールドコントロールがクリックされた場合には、そのクリックされた文字入力フィールドコントロールを操作対象コントロールとする。更に、その文字入力フィールドコントロールの入力属性をGUIコントロール属性記憶部204より取得し、スクリーンキーボード制御部205に対して、スクリーンキーボードの生成命令を送る。またスクリーンキーボード上のキーが指示(クリック)されたと判定した場合には、スクリーンキーボード制御部205にその指示されたキーを通知する。スクリーンキーボード制御部205は、クリックされたキーに対応する文字を判定し、GUI制御部203に文字入力命令を送る。GUI制御部203は、この文字入力命令を受けると、現在操作対象コントロールとなっているGUIコントロールに対して、文字入力がされたことを通知する。また、現在操作対象となっているコントロール又はスクリーンキーボード以外のGUIコントロールがクリックされた場合には、現在表示されているスクリーンキーボードを破棄する。
図3は、本実施の形態に係るGUIコントロール属性記憶部204に記憶されているGUIコントロールに関連付けられた属性情報を説明する図である。
コントロールID301は、コントロールを一意に識別するためのIDを格納している。このコントロールIDは、制御対象のコントロールを識別するために使用される。コントロール名302は、コントロールに付けられた名前を格納している。コントロール種303は、コントロールの種類を格納している。ここでコントロール種としては、文字を入力するコントロールであるエディットコントロール、固定文字列を表示するテキストコントロール、ボタンを表示するボタンコントロール等様々なものがある。表示位置304は、GUIコントロールを表示するXY座標を格納している。サイズ305は、GUIコントロールの縦横の表示サイズを格納している。入力属性306は、コントロール種がエディットコントロール(文字の入力)である場合のみに使用される。この入力属性306には、使用可能文字リスト307、使用可能文字種リスト308、使用可能機能キーリスト309が含まれる。以下、それぞれを説明する。
使用可能文字リスト307は、エディットコントロールに入力可能な文字の文字コードをリストで格納する。使用可能文字種リスト308は、エディットコントロールに入力可能な文字の種別をリストで格納する。ここで使用可能文字種として、半角英小文字、半角英大文字、半角数字、半角記号、全角文字が指定可能である。ここでは、半角英小文字、半角英大文字を区別するが、これらをまとめて半角英字とし、半角英小文字、半角英大文字を含む使用可能文字種として扱うことも可能である。使用可能機能キーリスト309は、エディットコントロールに文字を入力する際に、使用可能な機能キーをリストで格納する。機能キーとしては、「Shift」「Tab」「Space」「Back Space」「Lock」「Ctrl」「Alt」「Enter」、入力切替えキー、変換キーが指定可能である。
これらコントロールID301、コントロール名302、コントロール種303、及び入力属性306は、アプリケーション部206がGUI制御部203にGUIコントロールを追加する際に指定する。これによりGUI制御部203は、GUIコントロール属性記憶部204に、その指定されたコントロール属性情報を保存し、必要な時に参照する。その他のGUIコントロールの属性情報を格納することも当然考えられるが、ここでは省略する。
以下、スクリーンキーボード制御部205により入力属性に応じて生成されるスクリーンキーボードについて説明する。
図4は、本実施の形態に係るスクリーンキーボードの表示例を示す図である。
このスクリーンキーボードでは、キーボードの全てのキーがキー入力可能な形態で表示されている。これは入力属性が反映されていない基本となるスクリーンキーボードである。
図5〜図7は、入力属性306の使用可能文字リスト307が、「a」から「z」,「A」から「Z」、「1」から「0」及び空白文字が指定されている。また使用可能機能キーリスト309には、「Shift」「Back Space」「Lock」「Enter」が指定された場合に生成されるスクリーンキーボードの一例を示している。もしくは、使用可能文字種リスト307に、半角英小文字、半角英大文字、半角数字が指定され、使用可能機能キーリスト309に「Shift」「Back Space」「Lock」「Enter」が指定された場合も同様になる。ここでは、上述したように半角英小文字、半角英大文字を区別しているが、これらをまとめて半角英字とし、半角英小文字、半角英大文字を含む使用可能文字種として扱うことも可能である。この場合には、半角英字、半角数字が指定され、使用可能機能キーリスト309に「Shift」「Back Space」「Lock」「Enter」が指定された場合に、これら図5〜図7のスクリーンキーボードが表示される。
また使用可能機能キー309を指定せず、固定で「Shift」「Tab」「Space」「Back Space」「Lock」「Ctrl」「Alt」「Enter」、入力切替えキー、変換キーの機能キーを常に有効とする。或は使用可能文字種リスト308、使用可能機能キーリスト309に指定された文字や文字種に応じて、必要とされる機能キーを表示することも可能である。例えば、全角文字が設定されている場合には、入力切替キー(半角/全角切替えキー、漢字キー)、変換キーを使用可能とする。また半角英大文字又は半角英字が設定されている場合には、「Shift」キー、「Lock」キーを使用可能とする。
図5及び図7では、使用可能文字リスト307、使用可能文字種リスト308で指定された文字を入力するために必要なキーと、使用可能機能キーリスト309で指定された機能キーとを使用可能キーとし、これら使用可能キーのみを表示している。
また図6に示すキーボードの配列は、図4に示す基本となるスクリーンキーボードとキー配列が同じである。しかし図6では、使用可能キー以外を使用不可状態としてグレイ表示している。また別の制御方法として、図6で使用不可状態として表示したキーを非表示にすることも可能である。これにより、入力不可である文字や記号等をユーザが誤って入力するのを防止できる。
また図5では、使用可能キーのみを表示し、更にスクリーンキーボードを表示しているウィンドウ内で、有効なキーのみを拡大して表示している。また図7は使用可能キーのみを表示し、更に、スクリーンキーボードを表示しているウィンドウ内で、有効な各キーのサイズは同じで、その間隔を広げて表示している。
次に図5に示すスクリーンキーボードのキーの大きさやキーの配置を決定するためのロジックを説明する。上述した方法により、使用可能なキーが決定されると、各キーの表示サイズを決定する。
そして図10は、このキー配列の決定処理を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムは実行時にメモリ102に記憶されており、CPU101の制御の下に実行される。
この処理の開始前には、GUIコントロール属性記憶部204に記憶されている使用可能文字リスト307、使用可能文字種リスト308及び使用可能機能キーリスト309に基づいて、スクリーンキーボードに表示する文字キー、機能キーを決定する。まずステップS1で、スクリーンキーボードの表示ウインドウの表示サイズを横方向をWx,縦方向をWyとする。これらサイズ情報は、ユーザが任意に指定できるようにしても良い。次にステップS2で、使用可能キーのスクリーンキーボードにおける各キーの横方向の長さをXn、横方向の間隔をBxとする。ここでは文字や記号キーと、機能キーとのサイズをそれぞれ別々に設定可能にしても良い。次にステップS3で、各キーの配列行(m:m=1〜R)(Rは、このキーボードのキー配列の行数を示す)における横方向の長さの合計Xmを求める。ここでm行における使用可能キーの個数をNmとすると、m行における横方向のキー配列の長さの合計長さXm(m=1〜R)は、
Xm=Xn×Nm+(Nm−1)×Bx …式(1)
となる。
Xm=Xn×Nm+(Nm−1)×Bx …式(1)
となる。
例えば、図4において、5行目の横方向の長さの合計X5は、「Shift(左)」,「z」,「x」,「c」,「v」,「b」,「n」,「m」,「Shift(左)」の各キーの横方向の長さの合計となる。またこの行の使用可能キーの個数N5は「9」である。尚、「Enter」キーは、3行目と4行目に跨っているため、両方の行に含めて考える。
こうして求めた1〜m行のそれぞれキー配列の長さの合計Xmの内、最大長である行の長さをXmaxとする。
そして、次の式(2)を満たす最小の拡大率Zm(minZm)を求める。
Zm=Wx/Xmax …式(2)
次にステップS4で、縦方向のキーの配列高さYrを求める。ここではスクリーンキーボードにおける各キーの縦方向の長さをXyとする。ここで、「Enter」キーは3行目と4行目に跨っているため、この「Enter」キーの縦方向の長さは考慮しない。
次にステップS4で、縦方向のキーの配列高さYrを求める。ここではスクリーンキーボードにおける各キーの縦方向の長さをXyとする。ここで、「Enter」キーは3行目と4行目に跨っているため、この「Enter」キーの縦方向の長さは考慮しない。
これら条件の下で、R行からなるキー配列の縦方向の合計長さYrは、
Yr=R×Xy+(R−1)×By …式(3)
となる。
Yr=R×Xy+(R−1)×By …式(3)
となる。
そして、この式(3)から、次の式(4)を満たす縦方向の拡大率Zyを求める。
Zy=Wy/Yr …式(4)
次にステップS5で、これら式(2)と式(4)から得られた拡大率minZxmとZyの内、小さい方の拡大率を表示拡大率Zとする。これにより、各キーは横方向の長さは(xn×Z)、縦方向の長さは(Yr×Z)に拡大されて表示される。
次にステップS5で、これら式(2)と式(4)から得られた拡大率minZxmとZyの内、小さい方の拡大率を表示拡大率Zとする。これにより、各キーは横方向の長さは(xn×Z)、縦方向の長さは(Yr×Z)に拡大されて表示される。
次にステップS6で、こうして拡大表示される各キーの表示位置を求め、ステップS7で、その求めた表示位置に各キーを配列して表示する。
次にステップS6の、各キーを配置する座標位置を決定する処理について説明する。
まず、スクリーンキーボードのウィンドウの左上を原点(0,0)とする。そして、使用可能キーが存在しないキー行を省いたm行目のキーの表示縦座標SYmは、以下の式(5)により求められる。
SYm=(m−1)×(Yr×Z)+(m−1)×By …式(5)
続いて、各キーを配置する横方向の座標SXmn(m行、n列)を決定する。なお、ここで機能キー「ESC」、「漢字」、「Tab」、「Lock」、「Shift(左)」、「Ctrl(左)」は、スクリーンキーボードの表示ウィンドウ左端に配置されるため、これらキーのSXmnは「0」である。また「BS(Back Space)」、「Enter」、「SHift(右)」、「Ctrl(右)」は、スクリーンキーボードの表示ウィンドウの右端に位置しているため、これらキーのSXmnは、
SXmn=Wx−(xn×Z) …式(6)
となる。
続いて、各キーを配置する横方向の座標SXmn(m行、n列)を決定する。なお、ここで機能キー「ESC」、「漢字」、「Tab」、「Lock」、「Shift(左)」、「Ctrl(左)」は、スクリーンキーボードの表示ウィンドウ左端に配置されるため、これらキーのSXmnは「0」である。また「BS(Back Space)」、「Enter」、「SHift(右)」、「Ctrl(右)」は、スクリーンキーボードの表示ウィンドウの右端に位置しているため、これらキーのSXmnは、
SXmn=Wx−(xn×Z) …式(6)
となる。
次に、これら右端、左端に位置しているキー以外のキーの横座標を決定する。
各キー(対象キー)の配置可能範囲な横座標SXmnの範囲は以下のように表される。
[対象キーより左にあるキーの横幅の合計]+[対象キーより左にあるキーの個数]×Bx≦SXmn≦[対象キーより右にあるキーの横幅の合計]+[対象キーより右にあるキーの個数]×Bx
ここで、一番単純な方法としては、以下の式(7)に従って求めてもよい。
[対象キーより左にあるキーの横幅の合計]+[対象キーより左にあるキーの個数]×Bx≦SXmn≦[対象キーより右にあるキーの横幅の合計]+[対象キーより右にあるキーの個数]×Bx
ここで、一番単純な方法としては、以下の式(7)に従って求めてもよい。
SXmn=[対象キーより左にあるキーの横幅の合計]+[対象キーより左にあるキーの個数]×Bx …式(7)
図8は、こうして求めたSXmnを用いてキーを配置したスクリーンキーボードの配列例を示す図である。
図8は、こうして求めたSXmnを用いてキーを配置したスクリーンキーボードの配列例を示す図である。
しかし、図4に示す元のキーボードでは、各行のキー配列は、隣接する行と比較すると少しキー位置が横方向にずれて配置されている。よって、この横方向のずれをできるだけ真似ることにより、元のキーボードに対して違和感のないキー配列とすることができる。このようなキー位置のズレを考慮したキー配列の例を図5に示す。この図5では、図4における各行のキーの横方向の位置ずれを反映したキー配列に変更されている。
このようなキー位置の修正処理を図11のフローチャートで示す。この処理は、必要に応じて図10のステップS6で実行される。
ここでは、上記の方法で決まった、m行、n番目のキーの横方向の位置SXmnを基に、各キーの位置を調整をする。
図11のステップS11で、このような位置補正を行うかどうかを判定し、位置補正を実行しないときは、そのまま処理を終了する。位置補正を行う場合はステップS12に進み、各行毎のキーの位置ズレ量を求める。
即ち、図4で示した基本のスクリーンキーボードの「1」「q」「a」「z」「Alt(左)」のキーの横位置のずれを、「1」キーを基準に、Dq,Da,Dz,Daltとする。これら値を基に、m行における補正値Cmを以下の計算式で仮決めする。
Cm=Dm×Z
ここで、Dmは、m行目におけるズレ量を示す。例えば、図4の3行目では、D3=Dqとなり、4行目では、D4=(Dq+Da)となる。
ここで、Dmは、m行目におけるズレ量を示す。例えば、図4の3行目では、D3=Dqとなり、4行目では、D4=(Dq+Da)となる。
次にステップS13で、各行のキーの位置ズレの調整を行う。ここではまず、各列の左端に表示される機能キーがあるかを調べる。例えば、2行目のキー「1」の補正後の横方向の位置x2,1は、
x2,1=C2+(「漢字」キーのxn)×Z+Bx=(「漢字」キーの表示幅)+Bx
また3行目のキー「q」では、補正後の横方向の位置x3,1は、
x3,1=C3+(「Tab」キーのxn)×Z+Bx=Dq+(「Tab」キーの表示幅)+Bx
となる。
x2,1=C2+(「漢字」キーのxn)×Z+Bx=(「漢字」キーの表示幅)+Bx
また3行目のキー「q」では、補正後の横方向の位置x3,1は、
x3,1=C3+(「Tab」キーのxn)×Z+Bx=Dq+(「Tab」キーの表示幅)+Bx
となる。
更に、4行目のキー「a」では、補正後の横方向の位置x4,1は、
x4,1=C4+(「Lock」キーのxn)×Z+Bx
=Dq+Da+(「Lockb」キーの表示幅)+Bx
となる。
x4,1=C4+(「Lock」キーのxn)×Z+Bx
=Dq+Da+(「Lockb」キーの表示幅)+Bx
となる。
次に、各行について、以下の計算式を満たすかどうかを判断する。
Wx≧[左端機能キーを除いたキーの横サイズと間隔の合計]+Cm
もし、上記条件を満たさない行があれば、以下の様にCmを再度調整して最終的な補正値Cm'を決定する。
もし、上記条件を満たさない行があれば、以下の様にCmを再度調整して最終的な補正値Cm'を決定する。
Cm'=Wx−[左端機能キーを除いたキーの横サイズと間隔の合計]
このようにして求めた最終的なCm'により、その行の各キーの位置SXmnを更に修正する。
このようにして求めた最終的なCm'により、その行の各キーの位置SXmnを更に修正する。
SXmn=SXmn+Cm'
とする。
とする。
このようにして決定したm行目の各キーの横方向の座標SXmnと、縦方向の座標SYm(=m×Xy+By)とを基に、各キーを配置する位置を決定する。
こうしてステップS13における各キーの位置調整を実行することにより、できるだけ通常のキーボードの配置に近いキー配列を実現したスクリーンキーボードの表示ウインドウを生成できる。
また使用可能キーが、「1」から「0」,「+」,「-」,「*」,「/」,「=」,「.」だけの場合は、図9で示すようなテンキー形式のスクリーンキーボードを生成して表示しても良い。
この場合も、有効なキーだけを取り出し、それらのキーを所望のサイズのウインドウ内に配置することにより、前述の処理と同様にして実現できる。
尚、本発明は、このようなスクリーンキーボード表示装置を備える入力装置にも適用できる。このような入力装置において、表示されたキーボード上の位置が前述のタッチスクリーン105上でタッチされて指示されると、その指示された位置に対応する表示キーに応じて、そのキーコードが入力される。このようなキーコードの発生処理は周知の入力装置における処理と共通しているため、ここでは、その処理及び構成の説明は省略している。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成され得る。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、様々なものが使用できる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。その場合、ダウンロードされるのは、本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する形態としても良い。その場合、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムが実行可能な形式でコンピュータにインストールされるようにする。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される形態以外の形態でも実現可能である。例えば、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれるようにしてもよい。この場合、その後で、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (13)
- 入力用キーボードとして表示されるコントロールに対応する入力属性を保持する入力属性保持手段と、
前記入力属性保持手段に保持されている入力属性が使用可能を示しているコントロールのそれぞれの表示位置を決定する位置決定手段と、
前記位置決定手段により決定された表示位置に各コントロールを配置したキーボードを表示するキーボード表示手段と、
を有することを特徴とするキーボード表示装置。 - 前記入力属性は、文字種及び機能名を含むことを特徴とする請求項1に記載のキーボード表示装置。
- 前記入力属性は、半角及び全角の区別情報を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のキーボード表示装置。
- 前記入力属性保持手段に保持されている入力属性が使用不可を示しているコントロールを、前記使用可能なコントロールと識別可能に表示する手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載のキーボード表示装置。
- 前記位置決定手段は、前記キーボードの全体のサイズと、前記入力属性が使用可能を示しているコントロールの数とに応じて、各コントロールの間隔及びサイズのすくなくともいずれかを変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のキーボード表示装置。
- 前記位置決定手段は、前記各コントロールの位置を、実際のキーボードの各キーの配置に応じて変更することを特徴とする請求項5に記載のキーボード表示装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のキーボード表示装置と、
前記キーボード表示装置に表示されたキーボード上で指示された位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段により検出された位置に対応するコントロールを判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された前記コントロールに対応するキーコードを発生するコード発生手段と、
を有することを特徴とする入力装置。 - キーボードを表示し、当該表示されたキーボードに従って指示されたキーに対応するコードを発生するキーボード表示装置における制御方法であって、
入力用キーボードとして表示されるコントロールに対応する入力属性を保持する入力属性保持部に保持されている入力属性が使用可能を示しているコントロールのそれぞれの表示位置を決定する位置決定工程と、
前記位置決定工程で決定された表示位置に各コントロールを配置したキーボードを表示するキーボード表示工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - 前記入力属性は、文字種及び機能名を含むことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
- 前記入力属性は、半角及び全角の区別情報を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
- 前記入力属性保持部に保持されている入力属性が使用不可を示しているコントロールを、前記使用可能なコントロールと識別可能に表示する工程を更に有することを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
- 前記位置決定工程は、前記キーボードの全体のサイズと、前記入力属性が使用可能を示しているコントロールの数とに応じて、各コントロールの間隔及びサイズのすくなくともいずれかを変更することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の制御方法。
- 前記位置決定項工程では、前記各コントロールの位置を、実際のキーボードの各キーの配置に応じて変更することを特徴とする請求項12に記載の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006077398A JP2007257068A (ja) | 2006-03-20 | 2006-03-20 | キーボード表示装置とその制御方法及び入力装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014225115A (ja) * | 2013-05-16 | 2014-12-04 | 株式会社沖データ | 入力装置及び画像処理装置 |
JP2016212914A (ja) * | 2011-03-16 | 2016-12-15 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 適応タッチスクリーンキーパッド上に表示される文字を拡大する方法 |
-
2006
- 2006-03-20 JP JP2006077398A patent/JP2007257068A/ja not_active Withdrawn
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