JP2007256457A - 透過型スクリーン及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像の全方位の視野と明るさが制御された高品位な画像を得ることができ、かつリアプロジェクションテレビに適合した透過型スクリーンを提供する。
【解決手段】 フィルム基材12の一方の面に単位凸レンズ11aを2次元に配列してマイクロレンズアレイ11を形成し、フィルム基材12の他方の面に遮光層14を積層し、単位凸レンズ11aの光軸上に位置する遮光層14の箇所に単位凸レンズ11aごとに光透過部13aを形成し、遮光層14のフィルム基材12と反対の面に単位凸レンズ11aを通して光透過部13aを透過する光を拡散して出射する拡散層15を積層した。
【選択図】図1
【解決手段】 フィルム基材12の一方の面に単位凸レンズ11aを2次元に配列してマイクロレンズアレイ11を形成し、フィルム基材12の他方の面に遮光層14を積層し、単位凸レンズ11aの光軸上に位置する遮光層14の箇所に単位凸レンズ11aごとに光透過部13aを形成し、遮光層14のフィルム基材12と反対の面に単位凸レンズ11aを通して光透過部13aを透過する光を拡散して出射する拡散層15を積層した。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクションテレビなどの背面投射型ディスプレイなどに用いられる透過型スクリーン及びその製造方法に関し、特にマイクロレンズシートを用いてなる透過型スクリーン及びその製造方法に関する。
従来、背面投射型テレビジョン向けに使用される透過型スクリーンは、レンチキュラーレンズや拡散層、若しくはそれらの組み合わせによって構成され、背面投射型テレビジョン特有の視野の狭さを補うようにしている。ここで、レンチキュラーレンズは主に画面水平方向の視野を拡げる役割を果たし、また、拡散層は全方位の視野を拡げ、結果として特に垂直方向の視野を拡げる役割を果たしている。
近年では、透過型スクリーンを構成するレンチキュラーレンズシートの代わりにクロスレンチキュラーレンズシートを用いて水平方向と垂直方向に映像光を拡げる方法、さらにはマイクロレンズシートを用いて全方位に映像光を拡げる方法が提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。
特開2003−167298号公報
特開2004−078049号公報
特開平11−174207号公報
特開2002−357869号公報
特に上記マイクロレンズシートは全方位に視野を拡げることができる理想的なレンズシートであるが、リアプロジェクションテレビへのアプリケーションとして、視野、コントラストといった性能面で現行のレンチキュラーレンズスクリーンを凌ぐ現実的かつ具体的な構造や製造方法に関する提案がなされていないのが現状である。
本発明は、上記のような技術的背景を考慮してなされたものであり、特に全方位にわたって視野の広いプロジェクションテレビを実現するための透過型スクリーン及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の透過型スクリーンは、透光性のフィルム基材と、前記フィルム基材の一方の面に単位凸レンズを2次元に配列して形成したマイクロレンズアレイと、前記フィルム基材の他方の面に積層された遮光層と、前記単位凸レンズの光軸上に位置する前記遮光層の箇所に前記単位凸レンズごとに形成された光透過部と、前記遮光層の前記フィルム基材と反対の面に積層され前記単位凸レンズを通して前記光透過部を透過する光を拡散して出射する拡散層とを備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる透過型スクリーンの製造方法は、透光性フィルム基材の一方の面に単位凸レンズを2次元に配列してマイクロレンズシートを形成するレンズシート形成工程と、前記フィルム基材の他方の面に粘着性感光層を形成する感光層形成工程と、電離放射線を前記マイクロレンズシートの前記単位凸レンズ側から照射し該単位凸レンズで集光された電離放射線により該電離放射線の集光部分に対応する前記粘着性感光層の箇所を硬化して光透過部を形成する硬化処理工程と、前記光透過部以外の前記粘着性感光層の表面を黒色に着色して遮光層を形成する遮光層形成工程と、前記粘着性感光層と反対に位置する前記遮光層の表面および前記フィルム基材と反対に位置する前記光透過部の表面に拡散層を形成する拡散層形成工程とを備えることを特徴とする。
本発明の透過型スクリーン及びその製造方法によれば、画像の全方位の視野と明るさが制御された高品位な画像を得ることができ、かつリアプロジェクションテレビに適合した透過型スクリーンを得ることができる。
以下、本発明にかかる透過型スクリーン及びその製造方法の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明にかかる透過型スクリーン及びその製造方法は、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1により本発明の透過型スクリーンであるマイクロレンズスクリーンの実施の形態について説明する。
図1において、マイクロレンズスクリーン100は、透光性のフィルム基材12と、このフィルム基材12の一方の面に単位凸レンズ11aを2次元に配列して形成したマイクロレンズアレイ11と、フィルム基材12の他方の面に電離放射線硬化型の樹脂からなる粘着性感光層13を介して積層された遮光層14と、この遮光層13のフィルム基材12と反対の面に積層された拡散層15とを備え、遮光層14の単位凸レンズ11aの光軸上に位置する箇所には単位凸レンズ11aごとに光透過部13aが形成されている。
図1により本発明の透過型スクリーンであるマイクロレンズスクリーンの実施の形態について説明する。
図1において、マイクロレンズスクリーン100は、透光性のフィルム基材12と、このフィルム基材12の一方の面に単位凸レンズ11aを2次元に配列して形成したマイクロレンズアレイ11と、フィルム基材12の他方の面に電離放射線硬化型の樹脂からなる粘着性感光層13を介して積層された遮光層14と、この遮光層13のフィルム基材12と反対の面に積層された拡散層15とを備え、遮光層14の単位凸レンズ11aの光軸上に位置する箇所には単位凸レンズ11aごとに光透過部13aが形成されている。
このようなマイクロレンズスクリーンによれば、全方位にわたって視野の広いプロジェクションテレビを実現することができるとともに、画像の全方位の視野と明るさが制御された高品位な画像を得ることができ、かつリアプロジェクションテレビに適合した透過型のマイクロレンズスクリーンを提供できる。
次に、本発明の透過型スクリーンであるマイクロレンズスクリーンの製造装置及び製造方法の実施例を図2〜図4に基づいて説明する。
図2はマイクロレンズスクリーンを連続して製造する製造装置の概略説明図を示すものである。
図2に示すように製造装置は、フィルム基材12を巻回した供給ロール21から供給されるフィルム基材12に紫外線硬化性樹脂を塗布する塗布装置22と、フィルム基材12の紫外線硬化性樹脂塗布側に単位凸レンズが2次元に配列された状態に形成するために外周表面にマイクロレンズの逆形状が形成されたマイクロレンズ成型用ロール23a及びその加圧用ロール23bと、これらロールによる単位凸レンズの成形後の紫外線硬化性樹脂に紫外線を照射して硬化する紫外線照射装置24と、マイクロレンズが形成されたフィルム基材12の反レンズ側に、紫外線感光性樹脂フィルム26を巻回した供給ロール26aから供給される紫外線感光性樹脂フィルム26を積層する1対のラミネート用ロール25a,25bと、紫外線感光性樹脂フィルム26の巻取りロール26b及び紫外線感光性樹脂フィルム26に紫外線感光性樹脂を転写する転写手段27と、フィルム基材12にラミネートされた紫外線感光性樹脂に単位凸レンズを通し紫外線を集光照射して単位凸レンズに対向する領域を部分的に露光し硬化する紫外線照射装置28と、転写紙29を巻回した転写紙供給ロール29aから供給される転写紙29にて黒色の転写層を紫外線感光性樹脂の硬化された部分以外の紫外線感光性樹脂表面に形成するための一対のラミネート用ロール30a,30bと、使用済みの転写紙を巻取る巻取りロール29bとから構成されている。
図2はマイクロレンズスクリーンを連続して製造する製造装置の概略説明図を示すものである。
図2に示すように製造装置は、フィルム基材12を巻回した供給ロール21から供給されるフィルム基材12に紫外線硬化性樹脂を塗布する塗布装置22と、フィルム基材12の紫外線硬化性樹脂塗布側に単位凸レンズが2次元に配列された状態に形成するために外周表面にマイクロレンズの逆形状が形成されたマイクロレンズ成型用ロール23a及びその加圧用ロール23bと、これらロールによる単位凸レンズの成形後の紫外線硬化性樹脂に紫外線を照射して硬化する紫外線照射装置24と、マイクロレンズが形成されたフィルム基材12の反レンズ側に、紫外線感光性樹脂フィルム26を巻回した供給ロール26aから供給される紫外線感光性樹脂フィルム26を積層する1対のラミネート用ロール25a,25bと、紫外線感光性樹脂フィルム26の巻取りロール26b及び紫外線感光性樹脂フィルム26に紫外線感光性樹脂を転写する転写手段27と、フィルム基材12にラミネートされた紫外線感光性樹脂に単位凸レンズを通し紫外線を集光照射して単位凸レンズに対向する領域を部分的に露光し硬化する紫外線照射装置28と、転写紙29を巻回した転写紙供給ロール29aから供給される転写紙29にて黒色の転写層を紫外線感光性樹脂の硬化された部分以外の紫外線感光性樹脂表面に形成するための一対のラミネート用ロール30a,30bと、使用済みの転写紙を巻取る巻取りロール29bとから構成されている。
図3はマイクロレンズスクリーンの製造方法の工程を示す説明図である。
このマイクロレンズスクリーンの製造方法は、透光性フィルム基材の一方の面に単位凸レンズを2次元に配列してマイクロレンズシートを形成するレンズシート形成工程41と、フィルム基材の他方の面に紫外線感光性樹脂層を形成する感光樹脂層形成工程(特許請求の範囲に記載した感光層形成工程に相当する)42と、紫外線をマイクロレンズシートの単位凸レンズ側から照射し該単位凸レンズで集光された紫外線により該紫外線の集光部分に対応する紫外線感光性樹脂層の箇所を露光し硬化して光透過部を形成する硬化処理工程43と、光透過部以外の未硬化の紫外線感光性樹脂層の表面を黒色に着色して遮光層を形成する遮光層形成工程44と、光透過部を含めた遮光層の表面に拡散層を形成する拡散層形成工程45とから構成される。
このマイクロレンズスクリーンの製造方法は、透光性フィルム基材の一方の面に単位凸レンズを2次元に配列してマイクロレンズシートを形成するレンズシート形成工程41と、フィルム基材の他方の面に紫外線感光性樹脂層を形成する感光樹脂層形成工程(特許請求の範囲に記載した感光層形成工程に相当する)42と、紫外線をマイクロレンズシートの単位凸レンズ側から照射し該単位凸レンズで集光された紫外線により該紫外線の集光部分に対応する紫外線感光性樹脂層の箇所を露光し硬化して光透過部を形成する硬化処理工程43と、光透過部以外の未硬化の紫外線感光性樹脂層の表面を黒色に着色して遮光層を形成する遮光層形成工程44と、光透過部を含めた遮光層の表面に拡散層を形成する拡散層形成工程45とから構成される。
次に、製造方法の詳細について説明する。
上述した製造装置を使用して、以下のプロセスでマイクロレンズシートを作製する。フィルム基材12としては、紫外線透過性を有する透明な樹脂フィルムが好ましく、マイクロレンズが形成されるフィルム基材12の面には紫外線硬化性樹脂の液接着処理が施されてあることが一層好ましい。フィルム基材12の材質としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)などを使用することができる。
上述した製造装置を使用して、以下のプロセスでマイクロレンズシートを作製する。フィルム基材12としては、紫外線透過性を有する透明な樹脂フィルムが好ましく、マイクロレンズが形成されるフィルム基材12の面には紫外線硬化性樹脂の液接着処理が施されてあることが一層好ましい。フィルム基材12の材質としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)などを使用することができる。
紫外線硬化性樹脂の塗布装置22は、特に限定されるものではないが、ドクターブレード,ダイコートなどの塗布装置が望ましい。フィルム基材12の一方の面への紫外線硬化性樹脂の塗布厚さは、形成するマイクロレンズの形状によって異なるが、0.1mm〜0.2mmが適当である。
なお、塗布厚さは、樹脂の粘度やフィルム基材12の送り速度などによって調整することができる。
なお、塗布厚さは、樹脂の粘度やフィルム基材12の送り速度などによって調整することができる。
次に、紫外線硬化性樹脂が塗布されたフィルム基材12を、マクロレンズ成型用ロール23aと加圧用ロール23b間に通し、マイクロレンズ成型用ロール23aの形状を紫外線硬化性樹脂層に転写すると同時に、紫外線照射装置24から紫外線を照射することにより樹脂を硬化して、図1に示すように単位凸レンズが2次元に配列された状態のマイクロレンズアレイを形成する(レンズシート形成工程41)。
次に、フィルム基材12のマイクロレンズと反対の他方の面に各単位凸レンズに対応したパターンの光透過部を有する遮光層を形成する方法について図2〜図4を参照して説明する。なお、本説明においては下記のものを使用する。
フィルム基材(マイクロレンズシート)12は、厚さが0.075mmの透明基材(PET)上に紫外線硬化型樹脂(ウレタンアクリレート系)の硬化物から成るマイクロレンズアレイ11を形成したものであり、このマイクロレンズアレイ11を構成する単位凸レンズ11aは水平方向と垂直方向でその断面が異なる形状をしている。すなわち、水平方向では0.1mm±0.01mmの範囲でランダムなレンズ幅で、曲率半径が0.05mmの断面を有し、垂直方向では0.75mm±0.075mmの範囲でランダムなレンズ幅で、曲率半径が0.02mmの断面を有する。マイクロレンズシートのサイズは1200mm×900mmである。また、フォトポリマーには、デュポン社製のクロマリンフィルムが使用される。また、保護層にはマイラーフィルムが使用される。
フィルム基材(マイクロレンズシート)12は、厚さが0.075mmの透明基材(PET)上に紫外線硬化型樹脂(ウレタンアクリレート系)の硬化物から成るマイクロレンズアレイ11を形成したものであり、このマイクロレンズアレイ11を構成する単位凸レンズ11aは水平方向と垂直方向でその断面が異なる形状をしている。すなわち、水平方向では0.1mm±0.01mmの範囲でランダムなレンズ幅で、曲率半径が0.05mmの断面を有し、垂直方向では0.75mm±0.075mmの範囲でランダムなレンズ幅で、曲率半径が0.02mmの断面を有する。マイクロレンズシートのサイズは1200mm×900mmである。また、フォトポリマーには、デュポン社製のクロマリンフィルムが使用される。また、保護層にはマイラーフィルムが使用される。
フィルム基材12のマイクロレンズアレイ11が形成される面と反対の面には、図4(A)に示すように紫外線感光性樹脂層13が形成され(感光樹脂層形成工程42)、さらに、紫外線感光性樹脂層13の表面には保護層16が積層されている。この保護層16は紫外線感光性樹脂層13に紫外線による硬化処理が終了した時点で剥離される。
このように構成された積層体に対して、図4(A)に示すように、マイクロレンズアレイ11の上方から紫外線17を垂直に照射し、各単位凸レンズ11aによって集光された紫外線17により紫外線感光性樹脂層13の部分の未硬化状態の樹脂を露光して硬化する(硬化処理工程43)。この硬化された部分が光透過部13aとなる(図4(B)参照)。また、遮光層14による感光性樹脂層13表面への遮光処理は遮光層形成工程44でなされる。具体的には、感光性樹脂13の露光部と非露光部とでの粘着性の有無の違いを利用して行う。
このように構成された積層体に対して、図4(A)に示すように、マイクロレンズアレイ11の上方から紫外線17を垂直に照射し、各単位凸レンズ11aによって集光された紫外線17により紫外線感光性樹脂層13の部分の未硬化状態の樹脂を露光して硬化する(硬化処理工程43)。この硬化された部分が光透過部13aとなる(図4(B)参照)。また、遮光層14による感光性樹脂層13表面への遮光処理は遮光層形成工程44でなされる。具体的には、感光性樹脂13の露光部と非露光部とでの粘着性の有無の違いを利用して行う。
上記感光性樹脂層13を構成する紫外線感光性樹脂フィルム26としては、紫外線による露光部が反応により非粘着性となり、未露光部が粘着性である特性を示すことが好ましい。また、この紫外線感光性樹脂フィルムには、例えばクロマリンフィルム(商品名;デュポン社製)が用いられ、110℃に加熱されたラミネート用ロール25a,25bを通して、フィルム基材12の反レンズ側にラミネートする。次いで、紫外線照射装置28から紫外線を照射することによって、単位凸レンズ11aの集光作用に基づく集光部及び非集光部に対応する非粘着部と粘着部を紫外線感光性樹脂フィルム26に形成し、この紫外線感光性樹脂フィルム26から表面の保護フィルム(図4(A)の保護層16に相当する)を剥離した後、ラミネート用ロール30a,30bに通すことによって、転写紙供給ロール29aから供給される転写紙29から前記粘着部のみに黒色の転写層を転移させ、光透過部13aが開放された遮光層14を形成する。この遮光層14の加圧転写には、例えばクロマリンインキフォイル(商品名;デュポン社製)などが用いられ、遮光層(ブラックマトリクス)における開口面積は、紫外線の露光量やフィルムの送り速度によって調整することができる。
なお、紫外線感光性樹脂フィルムのラミネートに代えて、液状の紫外線感光性樹脂を塗布して形成することでも可能であり、また、黒色の転写層を転移させることに代えて、前記粘着部のみに黒色粉体トナーを付着させて遮光パターンを形成することでも可能であり、これは本発明の要旨を逸脱するものではなく、また、これに限定されるものではない。
上記マイクロレンズシートの反レンズ側の面に拡散層フィルムを積層することでマイクロレンズスクリーンが構成される(拡散層形成工程45)。拡散層フィルムとしては、例えばYS300(商品名;ソマール工業株式会社製)などが用いられ、マイクロレンズシートの反レンズ側の面に粘着加工を施すことで常温積層することができる。この拡散層フィルムには目的に応じて、帯電防止機能または反射防止機能を有する層を形成することができる。
また、上記マイクロレンズシートは、透光性樹脂基板に積層することでマイクロレンズスクリーンとなる。マイクロレンズシートの反レンズ面側に粘着加工を施すことで常温積層することができる。透光性樹脂基板には目的に応じて拡散機能、帯電防止機能、または反射防止機能を有する層を形成することができる。拡散機能や帯電防止機能は樹脂基板に予め練りこむことでも可能であり、表面に塗布することでも可能であり、または拡散機能若しくは帯電防止機能を有するフィルム等を貼りあわせることでも可能である。
このような本実施の形態によれば、画像の全方位の視野と明るさが制御された高品位な画像を得ることができるマイクロレンズスクリーンを提供できるほか、リアプロジェクションテレビに適した透過型スクリーンを提供できる。
11……マイクロレンズアレイ、11a……単位凸レンズ、12……フィルム基材、13……粘着性感光層、13a……光透過部、14……遮光層、15……拡散層、16……保護層、17……紫外線、21……供給ロール、22……塗布装置、23a……マイクロレンズ成型用ロール、23ba……加圧用ロール、24……紫外線照射装置、25a,25b……ラミネート用ロール、26……紫外線感光性樹脂フィルム、26a……供給ロール、26b……巻取りロール、27……転写手段、28……紫外線照射装置、29……転写紙、29a……転写紙供給ロール、29b……巻取りロール、30a,30b……ラミネート用ロール、41……レンズシート形成工程、42……感光樹脂層形成工程、43……硬化処理工程、44……遮光層形成工程、45……拡散層形成工程。
Claims (8)
- 透光性のフィルム基材と、
前記フィルム基材の一方の面に単位凸レンズを2次元に配列して形成したマイクロレンズアレイと、
前記フィルム基材の他方の面に積層された遮光層と、
前記単位凸レンズの光軸上に位置する前記遮光層の箇所に前記単位凸レンズごとに形成された光透過部と、
前記遮光層の前記フィルム基材と反対の面に積層され前記単位凸レンズを通して前記光透過部を透過する光を拡散して出射する拡散層と、
を備えることを特徴とする透過型スクリーン。 - 前記拡散層の光出射側の面に帯電防止層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の透過型スクリーン。
- 前記拡散層の光出射側の面に反射防止及び耐擦傷機能を有する層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の透過型スクリーン。
- 前記拡散層の光出射側の面に防眩機能および耐擦傷機能を有する層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の透過型スクリーン。
- 透光性フィルム基材の一方の面に単位凸レンズを2次元に配列してマイクロレンズシートを形成するレンズシート形成工程と、
前記フィルム基材の他方の面に粘着性感光層を形成する感光層形成工程と、
電離放射線を前記マイクロレンズシートの前記単位凸レンズ側から照射し該単位凸レンズで集光された電離放射線により該電離放射線の集光部分に対応する前記粘着性感光層の箇所を硬化して光透過部を形成する硬化処理工程と、
前記光透過部以外の前記粘着性感光層の表面を黒色に着色して遮光層を形成する遮光層形成工程と、
前記粘着性感光層と反対に位置する前記遮光層の表面および前記フィルム基材と反対に位置する前記光透過部の表面に拡散層を形成する拡散層形成工程と、
を備えることを特徴とする透過型スクリーンの製造方法。 - 前記粘着性感光層は電離放射線硬化型樹脂であることを特徴とする請求項5記載の透過型スクリーンの製造方法。
- 前記遮光層は、前記粘着性感光層に黒色の着色層が形成された転写シートを前記着色層が接するように重ね合わせ、前記硬化処理工程を経た後、前記粘着性感光層の未硬化部分の粘性を利用して前記着色層を未硬化部分にのみ付着させ、硬化部分の着色層を前記マクロレンズシートから剥離することで形成されることを特徴とする請求項5記載の透過型スクリーンの製造方法。
- 前記遮光層は、前記硬化処理工程を経た後の前記粘着性感光層の未硬化部分の粘性を利用して黒色の粉体を前記部分に付着させることで形成されることを特徴とする請求項5記載の透過型スクリーンの製造方法。
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WO2009118946A1 (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-01 | シャープ株式会社 | 光学部材、照明装置、表示装置、テレビ受信装置、及び光学部材の製造方法 |
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WO2009118946A1 (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-01 | シャープ株式会社 | 光学部材、照明装置、表示装置、テレビ受信装置、及び光学部材の製造方法 |
CN101978292A (zh) * | 2008-03-27 | 2011-02-16 | 夏普株式会社 | 光学构件、照明装置、显示装置、电视接收装置以及光学构件的制造方法 |
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