JP2007255063A - 中空管を用いたべた基礎工法及びその中空管及びその施工方法 - Google Patents

中空管を用いたべた基礎工法及びその中空管及びその施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 中空耐圧盤の厚みを自由に設計することができるべた基礎中空盤を実現し、重ね合わせて容量を小さくし、運搬が容易で、現地での施工性が良く、信頼性の高い中空管を実現することを課題とする。
【解決手段】 鉛直方向に埋設された複数の中空管により中空部が形成されてなるべた基礎において、複数のパイプを鉛直方向に連結し、下部に浮き上がり防止用鍔部を設けた中空管により中空部を形成することを特徴とするべた基礎工法及びその中空管及びその施工方法としてものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリート建造物の最下層部の下側において該建造物を支持するための耐圧盤となるべた基礎に関し、特に中空部が形成された中空耐圧盤に関する。
従来のべた基礎における中空耐圧盤においては、各種開発されている。
これらは、特開2001−107499号公報や特開2000−282612号公報などに示されるように、いずれも円筒状のパイプを水平に寝かせた構造になっていた。
特開2001−107499号公報 特開2000−282612号公報
本発明は、軟弱地盤に対する新しいべた基礎工法を提供するものである。
中空耐圧盤において、従来のような横に配置した中空部の場合、中空管の厚みによりその耐圧盤の厚みが決定されてしまい、耐圧盤の厚みを自由に変えることができない。
また、工場から中空管を現地まで大量に運搬する必要があり、容量の大きさによる運搬コストの問題があった。
また、中空管を埋設する時に、コンクリートの自重で中空管が浮き上がりを起こしてしまう問題があった。
本発明の課題は、中空耐圧盤の厚みを自由に設計することができるべた基礎中空盤を実現し、運搬が容易で、施工性が良く、信頼性の高い中空管を実現することを課題とする。
上記の問題を解決するために、本発明の請求項1は、鉛直方向に埋設された複数の中空管により中空部が形成されてなるべた基礎工法において、複数のパイプを鉛直方向に連結した中空管により中空部を形成することを特徴とするべた基礎工法としてものである。該中空管の水平断面形状は、円形や楕円形、四角形や六角形などの多角形でも良い。
また、本発明の請求項2は、鉛直方向に埋設された複数の中空管により中空部が形成されてなるべた基礎中空盤において、複数のパイプを鉛直方向に連結した中空管により中空部を形成することを特徴とするべた基礎中空盤としたものである。
また、本発明の請求項3は、前記の請求項1又は請求項2に記載の中空管において、複数の短管を長さ方向に連結して一つの中空管を形成することを特徴とするべた基礎中空盤用中空管としたものである。
また、本発明の請求項4は、前記の短管は、複数の短管を互いに差し込んで重ね合わせることができるように、上部管径と下部管径が異なり、テーパ形状に形成されていることを特徴とするべた基礎中空盤用中空管としたものである。
また、本発明の請求項5は、前記のテーパ形状の短管の上部と下部とを互いに連結するための接続手段が設けられていることを特徴とするべた基礎中空盤用中空管としたものである。
また、本発明の請求項6は、前記のテーパ形状の短管の下部に、浮き上がりを防止するための鍔部による固定手段が設けられていることを特徴とするべた基礎中空盤用中空管としたものである。
また、本発明の請求項7は、鉛直方向に埋設された複数の中空管により中空部が形成されてなるべた基礎において、複数のパイプを鉛直方向に連結した中空管を配置し円筒状中空部を形成してコンクリートを打設することを特徴とする中空管を用いたべた基礎の施工方法としたものである。
本発明では以下の効果を奏する。
1)複数のパイプを鉛直方向に連結した中空管により中空部を形成することにより、耐圧盤の厚みを自由に変更することができる。
2)中空管の上部管径と下部管径が異なり、テーパ形状に形成されていることにより、高さ方向に中空管を積み重ねて、容量を小さくできるので運搬が容易となり、コストも削減できる。
3)短管の下部に鍔部による固定手段が設けられていることにより、浮き上がりを防止することができる。
4)中空管の空間部が利用可能である。
5)既設杭の再利用が可能である。
本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明による中空耐圧盤用の中空管の実施例を示す図である。
(1)は、上部短管1と下部短管2とを組み合わせて形成された中空管の側面図を示し、(2)は、(1)の平面図を示す。
上部短管1と下部短管2とは、接続ジョイント6により連結されている。
また、下部短管2の下部には、鍔部3が設けられており、コンクリート部5の上部にアンカーボルト4で固定されている。
このように、テーパ形状の短管とすることにより、各短管を互いに差し込んで重ね合わせることで運搬時の容量を小さくすることができ、現地での組み立てが容易となり、耐圧盤の厚みを自由に変更することが可能となる。
例えば、下部管径を40cm、上部管径を42cm、高さを20cmとして、短管ユニットとして組み合わせることで、自由に高さを調整することができる。
図2は、本発明による中空耐圧盤用の中空管の他の実施例を示す図である。
図は、上部短管10と下部短管11とを接続した状態を示す図であり、(1)は上部から見た平面図であり、鉄筋12の配筋状態を示し、(2)は側面図である。
上部短管10の上部に、鉄筋12の配筋ができるように、凹部13が設けられている。このように、短管10の一部に凹部13を設けることで鉄筋12の配筋を自由に行なうことが可能となる。
本図では上部短管10の上部に凹部13を設けたが、短管の上下いずれの端部に凹部を設けても良い。
本実施例では、短管は上部管径が小さく、下部管径が大きくした実施例であるが、上部管径を大きく、下部管径を小さくしても良い。
もちろん、上下の管径を同管径としても良い。
また、接続ジョイント部は、連結できればいずれのジョイント手段でも良く、ボルト止めや嵌め合わせ構造、ねじ構造などとしても良い。
また、下部短管の下部に設けてる鍔部の形状は、四角形の他、円形でも良く、アンカーボルト部のみを突出片としても良く、任意の形状とすることができる。
本発明による中空耐圧盤用の中空管の実施例を示す図である。 本発明による中空耐圧盤用の中空管の他の実施例を示す図である。
符号の説明
1、10 上部短管
2、11 下部短管
3 鍔部
4 アンカーボルト
5 コンクリート部
6 接続ジョイント
12 鉄筋
13 凹部

Claims (7)

  1. 鉛直方向に埋設された複数の中空管により中空部が形成されてなるべた基礎工法において、複数のパイプを鉛直方向に連結した中空管により中空部を形成することを特徴とするべた基礎工法。
  2. 鉛直方向に埋設された複数の中空管により中空部が形成されてなるべた基礎中空盤において、複数のパイプを鉛直方向に連結した中空管により中空部を形成することを特徴とするべた基礎中空盤。
  3. 前記の請求項1又は請求項2に記載の中空管において、複数の短管を長さ方向に連結して一つの中空管を形成することを特徴とするべた基礎中空盤用中空管。
  4. 前記の短管は、複数の短管を互いに差し込んで重ね合わせることができるように、上部管径と下部管径が異なり、テーパ形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のべた基礎中空盤用中空管。
  5. 前記のテーパ形状の短管の上部と下部とを互いに連結するための接続手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のべた基礎中空盤用中空管。
  6. 前記のテーパ形状の短管の下部に、浮き上がりを防止するための鍔部による固定手段が設けられていることを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれかの項に記載のべた基礎中空盤用中空管。
  7. 鉛直方向に埋設された複数の中空管により中空部が形成されてなるべた基礎において、複数のパイプを鉛直方向に連結した中空管を配置し、中空部を鉛直方向に形成してコンクリートを打設することを特徴とする中空管を用いたべた基礎の施工方法。
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