JP2007254125A - シート積層束のエア抜き装置、および方法 - Google Patents

シート積層束のエア抜き装置、および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シート積層束の品質を損なうことなく、確実にずれを防止する。
【解決手段】エア抜き装置2は、加圧ローラ40と、積層束押さえ41とを備える。積層束押さえ41のシャフト47に設けられた接触子52は、積層束押さえ41が積層束27の上面27aに下降される途中で、積層束押さえ41よりも先に上面27aに接触する。スイッチ49は、積層束押さえ41の下面41aと接触子52の下面52aとが同面となったときにオンする。コントローラ60は、スイッチ49の挙動、および積層束押さえ41を移動させる第2サーボモータ62bに内蔵されたエンコーダ63bの検出結果に基づいて、加圧ローラ40の下降量Z1を求める。そして、求めた距離Z1の分だけ加圧ローラ40が下降移動するように、第1サーボドライバ61aを介して第1サーボモータ62aを動作させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート積層束のシート間に残存する空気を抜くシート積層束のエア抜き装置、および方法に関する。
近年の製版法(電子写真製版法を含む)では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷版などの平版印刷版が広く用いられている。平版印刷版の製造は、まず、一般にシート状またはコイル状のアルミニウム板などからなる支持体に、例えば、砂目立て、陽極酸化、シリケート処理、その他化成処理などの表面処理を単独または適宜組み合わせて行う。次いで、感光層または感熱層を形成する塗布膜を塗布し、乾燥処理を行って平版印刷版の原反を得る。
そして、この原反をシート加工工程に送り出し、シート加工工程において、スリッタで所定のスリット幅に裁断した後、走間カッタで所定のカット長に切断する。これにより、四角形なカットシート状の平版印刷版が得られる。カットシート状の平版印刷版は、集積装置で所定枚数積層され、積層束となる。
例えば、新聞社向けに出荷する平版印刷版は、専用のスキッドと呼ばれる積載台上にセットされた敷板(例えば、塩化ビニル製の板)の上に数百枚単位で積層される。そして、さらにスキッドを木製のパレットに乗せた状態で集積装置から包装工程に移されて包装される。包装後、積層束は、上面と下面が板で挟まれ、その板同士がボルトで強力に締め付けられて、印刷版製造工場から印刷工場へトラックなどで運搬される。
集積装置で集積された直後の積層束は、平版印刷版の間に空気が残存しているため、集積装置から包装工程に移され、ボルト締めされるまでの間に、積層束が部分的にずれることがあった。ずれが生じて平版印刷版が傷付くと、その部分が感光または感熱しない場合があり、反転現像する際にトナーカブリが生じる。
このため、積層束の上面にローラを押し付けながら移動させ、平版印刷版の間に残存する空気を抜くようにした電子写真平版印刷版の積載方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平9−194111号公報
ここで、積層束の上面の位置は、平版印刷版の厚みや平版印刷版の間に挿入する合紙の有無、スキッドや敷板、パレットの製作精度によって大幅に異なる。このため、特許文献1に記載の方法のように、積層束の上面とロールの接触位置が常に同じであると、ロールによる加圧量が弱すぎて空気が抜けなかったり、逆に強すぎて平版印刷版に傷が付いたりするおそれがあった。特許文献1には、ロールの加圧量の好適な範囲については記載されているが、本来ならば加圧量を一定に保つ必要がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、品質を損なうことなく、確実にずれを防止することができるシート積層束のエア抜き装置、および方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、四角形状のシートが複数枚積層されたシート積層束の上面の一端に加圧ローラを下降させ、前記上面の一端から他端に懸けて前記加圧ローラを移動させることで、前記シート間に残存する空気を抜くシート積層束のエア抜き装置において、基準位置から前記上面までの距離を測定する測距手段と、前記測距手段の測定結果に応じて、前記加圧ローラの下降量を制御する下降量制御手段とを備えたことを特徴とする。
前記加圧ローラの下降前に、前記加圧ローラの下降位置よりも外側の位置に下降され、前記加圧ローラの移動時に前記外側の位置を押さえる押さえ部材をさらに備え、前記測距手段は、前記押さえ部材に取り付けられていることが好ましい。
前記測距手段は、前記押さえ部材が前記外側の位置に下降される途中で、前記押さえ部材よりも先に前記上面に接触し、前記押さえ部材が前記外側の位置に下降されるまでその状態を維持する接触子と、前記押さえ部材が前記外側の位置に下降されたときに、前記接触子によりオンされるスイッチと、前記押さえ部材の下降量を検出する計量器とからなり、前記押さえ部材が下降される前の、前記上面に接触する前記押さえ部材の下面の位置を前記基準位置とし、前記下降量制御手段は、前記スイッチの挙動、および前記計量器の検出結果に基づいて、前記加圧ローラの下降量を求めることが好ましい。
前記押さえ部材を上下移動させるためのサーボモータをさらに備え、前記計量器は、前記サーボモータに内蔵されるエンコーダ、またはリニアスケールであることが好ましい。
前記測距手段は、その取り付け位置を前記基準位置として、前記押さえ部材が下降される前に、前記取り付け位置から前記上面までの距離を非接触で測定する変位センサであり、前記下降量制御手段は、前記取り付け位置、および前記変位センサの測定結果に基づいて、前記加圧ローラの下降量を求めることが好ましい。
前記シートは、平版印刷版であることが好ましい。
また、本発明は、四角形状のシートが複数枚積層されたシート積層束の上面の一端に加圧ローラを下降させ、前記上面の一端から他端に懸けて前記加圧ローラを移動させることで、前記シート間に残存する空気を抜くシート積層束のエア抜き方法において、基準位置から前記上面までの距離を測定し、この測定結果に応じて、前記加圧ローラの下降量を制御することを特徴とする。
前記シートは、平版印刷版であることが好ましい。
本発明のシート積層束のエア抜き装置、および方法によれば、基準位置からシート積層束の上面までの距離を測距手段で測定し、測距手段の測定結果に応じて、加圧ローラの下降量を下降量制御手段で制御するので、加圧量が常に一定となるように加圧ローラの下降量を決定することができる。したがって、品質を損なうことなく、確実にずれを防止することができる。
図1において、本発明のシート積層束のエア抜き装置2を組み込んだ平版印刷版10の加工ライン11には、送出機12、13、レベラ14、重ね合わせ装置15、ノッチャー16、スリッタ装置17、18、測長装置19、走間カッタ20、コンベア21、および集積装置22などが設けられている。
送出機12には、長尺状の平版印刷版10(原反)がコイル状に巻回されて装着されている。送出機12は、平版印刷版10を巻き戻して加工ライン11に送り出す。平版印刷版10は、送出機12で中央位置を走行するように制御されているが、走行中の寄りなどにより中央位置から幅方向にずれる場合がある。このため、CPC(センターポジションコントロール)装置(図示せず)によって、規定の中央位置を走行するように規制されている。
CPC装置は、例えば、長尺状の平版印刷版10の幅方向のエッジ部分の位置を検出するカメラを配設し、このカメラで検出したエッジ部分の位置に応じて、平版印刷版10を巻き掛けたローラを傾斜させ、平版印刷版10の幅方向の中央位置が一定の位置を走行するように構成される。このようにして中央位置を走行するように規制された平版印刷版10は、レベラ14でカールを矯正された後、重ね合わせ装置15で合紙23が重ね合わされて帯電接着される。
一方、合紙23は、コイル状に巻かれた状態で送出機13に装着されている。送出機13は、合紙23を巻き戻して加工ライン11に送り出す。送出機13から送り出された合紙23は、搬送のための張力がダンサローラなどで付与された後、EPC(エッジ部分ポジションコントロール)装置(図示せず)によって、幅方向の搬送位置がラインの中央になるように規制される。EPC装置により搬送位置を規制された合紙23は、スリッタ装置17によって所定の幅寸法にトリミングされる。
スリッタ装置17の左右スリット位置は、精度良くライン中央に振り分けされて位置決めされている。このため、スリッタ装置17でトリミングされた合紙23は、ライン中央を走行し、同様にライン中央を走行する平版印刷版10と、重ね合わせ装置15で重ね合わされる。以下、長尺状の平版印刷版10と合紙23とが重ね合わされたものをウエブ24という。
ウエブ24は、ノッチャー16に移送される。ノッチャー16では、ウエブ24の耳部が打ち抜かれる。ノッチャー16によって耳部が打ち抜かれたウエブ24は、スリッタ装置18に移送される。スリッタ装置18は、トリミング上刃25とトリミング下刃26とで、ウエブ24を所定のスリット幅にトリミングする。トリミング上刃25とトリミング下刃26とは、ノッチャー16の打ち抜き位置に応じて、平版印刷版10の幅方向に移動可能となっている。このため、ウエブ24を連続裁断しながら、トリミング幅を変更することができる。
スリッタ装置18でトリミングされたウエブ24は、測長装置19で送り長が検出されながら、設定されたカット長で走間カッタ20により切断される。これにより、カットシート状の平版印刷版10aが得られる。なお、平版印刷版10aのサイズは、例えば、厚み0.1〜0.5mm、長尺方向の寸法(スリット幅)200〜2000mm、短尺方向の寸法(カット幅)400〜2000mmとなっている。
カットシート状の平版印刷版10aは、そのサイズ(スリット幅、カット長、直角度)が測定され、合格品と不良品に振り分けられた後、合格品がコンベア21によって集積装置22に移送される。
集積装置22では、合紙23が貼り合わされた複数枚、例えば数百枚の平版印刷版10aが積層される。これにより、平版印刷版10aと合紙23とが交互に積層された、平版印刷版10aの積層束27が得られる。積層束27は、上面と下面にボール紙からなる一対の当て板28a、28bが当てられた状態で、スキッド29上に載置された敷板30の上に乗せられて、荷姿測定装置(図示せず)に移送される。敷板30には、平版印刷版10aのサイズよりも大きな四角形の塩化ビニル製の板が用いられる。
ここで、積層束27の端面は面一ではなく、平版印刷版10aを積層する際のずれにより多少の凹凸があり、この凹凸が規格を超えないように管理する必要がある。そこで、荷姿測定装置により、隣接する平版印刷版10a同士の凹凸差の最大値や、積層束27全体の凹凸の最大ずれ幅を求め、これらが規格の範囲内であるか否かを判断する。
荷姿測定装置で合格とされた積層束27は、荷姿測定装置に移送されたときと同じ状態で、エア抜き装置2に移送される。なお、以下の説明では、平版印刷版10aの長尺方向をX軸方向、平版印刷版10aの短尺方向をY軸方向、および鉛直方向をZ軸方向(ともに図2参照)とする。
図2において、エア抜き装置2には、加圧ローラ40と、積層束押さえ41とが設けられている。加圧ローラ40は、長手方向がY軸方向に平行となるように配置されている。加圧ローラ40は、図示する積層束27の上面27aの一端に、Z軸方向に沿って下降する。そして、この一端からX軸方向の他端に懸けて移動して、平版印刷版10aの間に残存する空気を抜く。
加圧ローラ40には、その回転軸を回転自在に軸支する支持板42が取り付けられている。支持板42には、三本のシャフト43が等間隔で立設されており、このシャフト43には、バネ44が挿通されている。バネ44は、その一端が支持板42に、他端が調整板45にそれぞれ係合され、支持板42から調整板45を離す方向に付勢している。
調整板45には、シャフト43が挿通される穴46が穿たれている。調整板45には、ラックアンドピニオンギヤなどの移動機構(図示せず)が接続されている。この移動動機構により、調整板45がバネ44の付勢に抗して下方に移動されると、加圧ローラ40による上面27aへの加圧量が強まり、調整板45がバネ44の付勢に準じて上方に移動すると、加圧量が弱まる。このように、調整板45を上下移動させることにより、平版印刷版10aのサイズや種類に応じた適正な値となるように加圧量が調整される。
積層束押さえ41は、加圧ローラ40と同様に、長手方向がY軸方向に平行となるように配置されている。積層束押さえ41は、加圧ローラ40の下降位置よりも外側の位置に、Z軸方向に沿って下降する。そして、加圧ローラ40の移動時に、外側の位置を所定の押圧量で押さえ、加圧ローラ40の移動によって平版印刷版10aがずれることを防止する。
積層束押さえ41の上面中央には、シャフト47が立設されている。シャフト47には、下端側にアーム48が、上端側にスイッチ49がそれぞれ取り付けられている。アーム48には、穴50が穿たれ、この穴50にロッド51が挿通されている。
ロッド51の下端には、接触子52が取り付けられている。また、ロッド51のアーム48の下部には、バネ53が挿通されている。バネ53は、その一端がアーム48の下面に、他端がロッド51に形成された鍔54にそれぞれ係合され、アーム48から接触子52を離す方向に付勢している。
スイッチ49は、例えば、対象物に向けて光を発する発光素子と、対象物からの反射光を受光する受光素子とからなるフォトセンサなどの光学式スイッチや、リミットスイッチなどの機械式スイッチからなる。スイッチ49は、ロッド51がバネ53の付勢に抗して、穴50に沿って上方向に移動されたときに、ロッド51の上端を検知する。詳しくは後述するように、このスイッチ49は、上面27aに接触する積層束押さえ41の下面41aと、接触子52の下面52a(ともに図5〜図7参照)とが同面となったときに、丁度ロッド51の上端を検知する位置に設けられている。
図3において、コントローラ60は、エア抜き装置2の動作を統括的に制御する。コントローラ60には、第1、第2サーボドライバ61a、61bが接続されている。コントローラ60は、この第1、第2サーボドライバ61a、61bを介して、第1、第2サーボモータ62a、62bの動作を制御する。
第1、第2サーボモータ62a、62bは、ギヤやカム(図示せず)などを介してシャフト43、47にそれぞれ接続されている。シャフト43、47(つまり、加圧ローラ40、積層束押さえ41)は、第1、第2サーボモータ62a、62bの回転によりZ軸方向に上下移動可能となっている。
第1、第2サーボモータ62a、62bには、その回転位置を検出するエンコーダ63a、63bが内蔵されている。エンコーダ63a、63bは、検出した回転位置を第1、第2サーボドライバ61a、61bにフィードバックする。また、エンコーダ63bは、検出した回転位置をコントローラ60にフィードバックする。第1、第2サーボドライバ61a、61bは、このフィードバックされた回転位置に基づいて、第1、第2サーボモータ62a、62bの回転量(すなわち、加圧ローラ40、積層束押さえ41の移動量)を制御する。
コントローラ60には、スイッチ49が接続され、スイッチ49からの検知信号が入力される。詳しくは後述するように、コントローラ60は、スイッチ49からの検知信号を受けて、そのときエンコーダ63bから入力された回転位置を元に、初期位置A(図5〜図7参照)にあるときの積層束押さえ41の下面41aと上面27aとのZ軸方向の距離Z1(図5〜図7参照)を求める。そして、求めた距離Z1の分だけ加圧ローラ40が下降移動するように、第1サーボドライバ61aを介して第1サーボモータ62aを動作させる。
次に、上記の如く構成されたエア抜き装置2で、積層束27のエア抜きを行う手順について、図4のフローチャートおよび図5〜図7を参照して説明する。まず、図5に示すように、第1、第2サーボモータ62a、62bによって、加圧ローラ40、および積層束押さえ41が積層束27の少し上方の初期位置Aに移動されている状態で、敷板30を介してスキッド29上に集積された積層束27がコンベア(図示せず)により台上(図示せず)に搬送されてセットされる。なお、加圧ローラ40、および積層束押さえ41が初期位置Aにあるときの積層束押さえ41の下面41aのZ軸方向の座標を0とする。つまり、下面41aの位置は、請求項1に記載の基準位置に相当する。
積層束27が台上にセットされると、第2サーボドライバ61bの制御の下に第2サーボモータ62bが動作され、初期位置Aから上面27aの位置B(以下、上面位置という。また、Z軸方向の座標をZ1とする。)に向けて積層束押さえ41が下降される。この下降移動の途中で、図6に示すように、積層束押さえ41の下面41aが上面27aに接触する前に、接触子52の下面52aが上面27aに接触する。
接触子52の下面52aが上面27aに接触した後、積層束押さえ41がしばらく下降していくと、接触子52がバネ53の付勢に抗してアーム48の方向に近付いていく。そして、図7に示すように、下面41aが上面27aに接触したときに、ロッド51の上端がスイッチ49により検知され、この検知信号がコントローラ60に入力される。なお、第2サーボモータ62bは、スイッチ49でロッド51の上端が検知された後も動作され、積層束押さえ41による押圧量が、平版印刷版10aのサイズや種類に応じた適正な値となったときに停止される。
コントローラ60では、スイッチ49から検知信号を受けたときにエンコーダ63bから入力された回転位置を元にZ1が求められる。続いて、加圧ローラ40の下降量がZ1となるように、第1サーボドライバ61aを介して第1サーボモータ62aが動作され、これにより加圧ローラ40が上面27aの一端に接触される。そして、調整板45により加圧量が適正な値に調整された後、加圧ローラ40が上面27aの一端からX軸方向の他端に懸けて回転移動され、平版印刷版10a間に残存する空気が抜かれる。
加圧ローラ40によるエア抜きの終了後、第1、第2サーボドライバ61a、61bにより第1、第2サーボモータ62a、62bが動作され、加圧ローラ40、および積層束押さえ41が初期位置Aに戻される。そして、次の積層束27がある場合は、エア抜きが終了した積層束27を台から次の工程に送り出し、再び新たな積層束27を台にセットして、上記一連の処理を繰り返す。
以上説明したように、初期位置Aにあるときの積層束押さえ41の下面41aから積層束27の上面27aまでの距離を測定し、この測定結果に基づいて加圧ローラ40の下降量を決定するようにしたので、常に一定の加圧量で加圧することができる。これにより、加圧量が弱すぎて空気が抜けなかったり、逆に強すぎて平版印刷版10aに傷が付いたりすることがない。
また、エア抜き装置2に既存で備え付けられる積層束押さえ41に、スイッチ49、ロッド51、および接触子52を設けたので、省スペース化を実現することができる。
上記実施形態では、下面41aと下面52aとが同面となったときに、丁度ロッド51の上端を検知する位置にスイッチ49を設けているが、機械的な誤差によって、スイッチ49がロッド51の上端を検知したときに、必ずしも下面41aと下面52aとが同面とならない場合がある。この場合は、スイッチ49がロッド51の上端を検知してから、下面41aと下面52aとが同面になるまでの積層束押さえ41の下降量をオフセット量としてZ1に加算し、Z1を補正する。
なお、基準位置から上面27aまでの距離を測定する手段としては、図8に示す変位センサ70を用いてもよい。変位センサ70は、シャフト47に取り付けられ、例えば、超音波式変位計やレーザー変位計からなる。変位センサ70は、加圧ローラ40および積層束押さえ41が初期位置Aにあるときに、その取り付け位置C(Z軸方向の座標を0とする。また、この場合、取り付け位置Cが請求項1に記載の基準位置に相当する。)から上面位置Bまでの距離Z2を測定する。変位センサ70は、コントローラ60に接続されており、測定結果をコントローラ60に入力する。
コントローラ60では、変位センサ70から入力されるZ2から、取り付け位置Cから下面41aまでの距離Z3(既知)が減算され、加圧ローラ40の下降量Z1’が求められる。そして、上記実施形態と同様に、加圧ローラ40の下降量がZ1’となるように、第1サーボドライバ61aを介して第1サーボモータ62aが動作される。このようにすれば、スイッチ49や接触子52などの機構を設けることなく、非接触で加圧ローラ40の下降量を求めることができる。
基準位置から上面27aまでの距離を測定する手段としては、上記実施形態の他にも、種々の態様を適用することができる。例えば、下面41aに上面27aとの接触を検知する圧力センサやリミットスイッチを設けておき、接触を検知したときの積層束押さえ41の下降量を求めるようにしてもよい。
また、サーボモータは、上記実施形態の回転型に限らず、リニア(直動)型のものを用いてもよい。この場合は、エンコーダ63a、63bではなく、リニアスケールを用いて、積層束押さえ41の下降量を検出する。
上記実施形態では、一個のスイッチ49や変位センサ70を用いて、基準位置から上面27aまでの距離を測定しているが、本発明はこれに限定されず、スイッチ49や変位センサ70をY軸方向に複数個配置し、それぞれの点で基準位置から上面27aまでの距離を測定し、これらを平均したものを用いてもよい。あるいは、複数点の測定結果からY軸方向に対する上面27aの傾きを求め、求めた傾きとなるように、X軸方向を軸にして加圧ローラ40を回転させるようにしてもよい。
上記実施形態では、シートとして平版印刷版10aの例で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、薄板鉄板や樹脂シートなどの積層束にも適用することができる。
本発明のエア抜き装置を組み込んだ平版印刷版の加工ラインの構成を示す概略図である。 エア抜き装置の構成を示す斜視図である。 エア抜き装置の電気的構成を示すブロック図である。 エア抜き装置で積層束のエア抜きを行う手順を示すフローチャートである。 加圧ローラ、および積層束押さえが初期位置にある状態を示す説明図である。 積層束の上面に接触子の下面が接触した状態を示す説明図である。 積層束の上面に積層束押さえの下面が接触した状態を示す説明図である。 別の実施形態を示す平面図である。
符号の説明
2 エア抜き装置
10、10a 平版印刷版
27 積層束
27a 上面
40 加圧ローラ
41 積層束押さえ
41a 下面
49 スイッチ
52 接触子
52a 下面
60 コントローラ
61a、61b 第1、第2サーボドライバ
62a、62b 第1、第2サーボモータ
63a、63b エンコーダ
70 変位センサ

Claims (8)

  1. 四角形状のシートが複数枚積層されたシート積層束の上面の一端に加圧ローラを下降させ、前記上面の一端から他端に懸けて前記加圧ローラを移動させることで、前記シート間に残存する空気を抜くシート積層束のエア抜き装置において、
    基準位置から前記上面までの距離を測定する測距手段と、
    前記測距手段の測定結果に応じて、前記加圧ローラの下降量を制御する下降量制御手段とを備えたことを特徴とするシート積層束のエア抜き装置。
  2. 前記加圧ローラの下降前に、前記加圧ローラの下降位置よりも外側の位置に下降され、前記加圧ローラの移動時に前記外側の位置を押さえる押さえ部材をさらに備え、
    前記測距手段は、前記押さえ部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート積層束のエア抜き装置。
  3. 前記測距手段は、前記押さえ部材が前記外側の位置に下降される途中で、前記押さえ部材よりも先に前記上面に接触し、前記押さえ部材が前記外側の位置に下降されるまでその状態を維持する接触子と、
    前記押さえ部材が前記外側の位置に下降されたときに、前記接触子によりオンされるスイッチと、
    前記押さえ部材の下降量を検出する計量器とからなり、
    前記押さえ部材が下降される前の、前記上面に接触する前記押さえ部材の下面の位置を前記基準位置とし、
    前記下降量制御手段は、前記スイッチの挙動、および前記計量器の検出結果に基づいて、前記加圧ローラの下降量を求めることを特徴とする請求項2に記載のシート積層束のエア抜き装置。
  4. 前記押さえ部材を上下移動させるためのサーボモータをさらに備え、
    前記計量器は、前記サーボモータに内蔵されるエンコーダ、またはリニアスケールであることを特徴とする請求項3に記載のシート積層束のエア抜き装置。
  5. 前記測距手段は、その取り付け位置を前記基準位置として、前記押さえ部材が下降される前に、前記取り付け位置から前記上面までの距離を非接触で測定する変位センサであり、
    前記下降量制御手段は、前記取り付け位置、および前記変位センサの測定結果に基づいて、前記加圧ローラの下降量を求めることを特徴とする請求項2に記載のシート積層束のエア抜き装置。
  6. 前記シートは、平版印刷版であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のシート積層束のエア抜き装置。
  7. 四角形状のシートが複数枚積層されたシート積層束の上面の一端に加圧ローラを下降させ、前記上面の一端から他端に懸けて前記加圧ローラを移動させることで、前記シート間に残存する空気を抜くシート積層束のエア抜き方法において、
    基準位置から前記上面までの距離を測定し、
    この測定結果に応じて、前記加圧ローラの下降量を制御することを特徴とするシート積層束のエア抜き方法。
  8. 前記シートは、平版印刷版であることを特徴とする請求項7に記載のシート積層束のエア抜き方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101397093B1 (ko) 2012-09-17 2014-05-19 주식회사 씨엘디 라미네이팅 장치
KR20230022584A (ko) * 2021-08-09 2023-02-16 팩컴코리아(주) 자동 인라인 정합 제품 적재 시스템
CN118458474A (zh) * 2024-07-10 2024-08-09 常州鑫德源恒耐火板装饰材料股份有限公司 一种高压树脂层积板生产用自动转运输送装置

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