JP2007253659A - 2電源方式の車両用電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置が容易なうえ車重及び配線電力損失の増大の抑止と安全性の向上とが可能な2電源方式の車両用電源装置を提供すること。
【解決手段】発電機側バッテリ2の上方に隣接して回路モジュール(電力伝送装置)10を発電機側バッテリ2と一体に結合する。これにより、装置のコンパクト化及び配線の簡素化とともに、発電機側バッテリ2からのガス放出に対する対人被害を低減する。又は、発電機側バッテリ2に対して車両前方側又は側方外側に隣接して回路モジュール(電力伝送装置)10を発電機側バッテリ2と一体に結合する。これにより、装置のコンパクト化及び配線の簡素化とともに、発電機側バッテリ2に対する衝突安全性を向上する。
【選択図】図3

Description

本発明は、互いに電圧が異なる複数バッテリを有する2電源方式の車両用電源装置に関する。
近年、電圧が異なる二つのバッテリを用いた2電源方式の車両用電源装置がハイブリッド車やエンジン車やハイブリッド車において種々提案されている。この2電源方式の車両用電源装置では、エンジン駆動の発電機と発電機側バッテリとをもつ高電圧の発電機側電源系と、車載電気負荷とそれに給電する負荷側バッテリとをもつ低電圧の負荷側電源系と、発電機側電源系から負荷側電源系へ電圧変換して送電する電力伝送装置を設けるのが通常である。この2電源方式の車両用電源装置によれば、車載電気負荷へ印加する電源電圧レベルの変動を抑止しつつ、走行動力発生、回生電力充電、トルクアシスト電力放電などのために発電機側バッテリの充電レベル(SOC)を大幅に変動させることが可能となる。また、エンジン車では、エンジン停止中における車載電気負荷への給電を発電機側バッテリから行うことにより、負荷側電源系の電圧変動を抑止することが可能となる。車載電気負荷の一例として、照明負荷やラジオや制御装置など電圧低下を嫌う負荷が挙げられる。この種の2電源方式の車両用電源装置の例として、たとえば本出願人の出願になる下記の特許文献1が知られている。
なお、発電機側バッテリの容量不足を補償するために負荷側バッテリから発電機側電源系への給電も提案されている。発電機側バッテリとしては充放電の繰り返しに対する耐久性に優れたリチウム二次電池、水素吸蔵合金二次電池、電気二重層コンデンサの採用が提案されており、負荷側バッテリとしては経済性に優れた鉛二次電池の採用が好適である。特に、リチウム二次電池は、重量当たりの蓄電エネルギーに優れ、車両軽量化による燃費低減を実現することができる利点をもつ。
特開2002−345161号公報
しかしながら、上記した2電源方式の車両用電源装置は、単一バッテリを用いた従来のエンジン車用電源装置に比較して、発電機側バッテリと電力伝送装置との追加が必要となる。このため、これらを車両前部の狭小なエンジンルームに収容する場合、エンジンルーム内の機器配置が難しくなった。また、これら発電機側バッテリと電力伝送装置とをエンジンルーム外たとえば車両後部のトランクルーム内などに配置することも考えられるが、トランクルームのラッゲジスペースが減少する点では同じである。
また、発電機側バッテリと電力伝送装置との追加に伴って、配線が複雑化し、配線電力損失の増大、配線のための必要スペースの増大も生じた。
更に、発電機側バッテリとして、高エネルギー蓄電が可能又は充放電のサイクル寿命に優れたリチウム二次電池や水素吸蔵合金二次電池を発電機側バッテリとして用いることが好適であるが、これらのバッテリは、従来の鉛バッテリに比べて格段に高エネルギーを蓄積するため、車両衝突などによる破壊を防止するための耐衝撃性を向上させる必要があり、発電機側バッテリを車両衝突から保護するために更なる必要スペース又は重量の増大が生じるおそれがあった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、設置が容易なうえ車重及び配線電力損失の増大の抑止と安全性の向上とが可能な2電源方式の車両用電源装置を提供することをその目的としている。
上記課題を解決するためなされた下記の二つの発明は、エンジン駆動の発電機と、前記発電機により充電される発電機側バッテリとを含む発電機側電源系と、車載の電気負荷と、前記電気負荷に給電する負荷側バッテリとを含む負荷側電源系と、前記発電機側電源系から前記負荷側電源系に送電する電力伝送装置と、前記電力伝送装置を制御して前記送電を調節する制御回路とを備える2電源方式の車両用電源装置に適用される。
第1発明では特に、前記電力伝送装置が、前記発電機側バッテリの上にて前記発電機側バッテリと一体に結合されていることを特徴としている。
このように構成したこの発明の車両用電源装置によれば、電力伝送装置を発電機側バッテリの上部に一体に固定した構造を採用したために、従来の2電源方式の車両用電源装置を実車に搭載する上の問題点であった配置の困難性、車重増加及び配線電力損失増大といった問題点を解決することができ、小型車への2電源方式の車両用電源装置の実装が容易となる。なお、2電源方式の車両用電源装置自体の種々の効果自体についての説明は既述したので省略する。以下、本発明の効果を更に具体的に説明する。
まず第1の効果として、本発明では電力伝送装置を発電機側バッテリの上部に被せた姿勢にて発電機側バッテリと一体化した構造を採用しているため、衝突時などにおいて上方から発電機側バッテリに機械的衝撃が作用する場合でも、この機械的衝撃はまず電力伝送装置により吸収されてから発電機側バッテリに作用することになり、この電力伝送装置の衝撃吸収効果により発電機側バッテリの耐破壊性を向上することができる。なお、電力伝送装置は単に発電機側バッテリに搭載するのみではなく、何らかの機械的支持手段を通じて発電機側バッテリの底部又は発電機側バッテリ下の構造物に直接支持されることが好適である。もしくは、電力伝送装置に与えられる上方からの機械的衝撃を発電機側バッテリの下部構造物に逃がす部材を設けても良い。既述したように本発明の発電機側バッテリには大きなSOC変動の繰り返しが要求されるためそれに対する耐久性に優れたリチウム二次電池などが採用されるが、このような高エネルギー蓄積型のバッテリが機械的衝撃により破壊されると、大きなエネルギーが放出されて火災などの要因となる。本発明はこの問題に対する安全性を向上することができる。
次の効果として、発電機側バッテリとして好適なリチウム二次電池や水素合金二次電池は、通常、内部発生ガスを逃がすためのガス排出用安全弁をその上面に有している。したがって、点検などに際してバッテリ異常が生じてこのガス排出用安全弁が作動すると、高温(たとえば500℃)のガスが発電機側バッテリの上部から噴出し、対人被害が生じる可能性が生まれる。これに対して、本発明によれば、発電機側バッテリの上部の電力伝送装置がこの高温ガスの上方への噴出を遮蔽するため、たとえ点検者がエンジンルームなどを覗き込んでいた場合においても対人安全性を向上することができる。
次の効果として、発電機側バッテリの電極端子は通常その上面に配設される。したがって、本発明のごとく電力伝送装置を発電機側バッテリの上部に搭載した構造では、発電機側バッテリと電力伝送装置との間の電力用配線を電力伝送装置をその他の部位に配置した場合に比べて最短距離にて行うことができ、電力配線部材(たとえばバスバー)の小型軽量化、重量軽減及びコストダウンを図ることができるとともに、この配線の抵抗電力損失の低減による燃費向上も図ることができる。
更に他の効果として、発電機側バッテリ上に電力伝送装置を設けることにより、装置の水平面における必要スペースを大幅に減らすことができ、その結果としてこの発電機側バッテリと電力伝送装置とのアセンブリをたとえばエンジンルーム内に配置する場合、エンジンルーム内の機器配置自由度を拡大することができる。また、発電機側バッテリと電力伝送装置とをあらかじめ組み付けた後、車両のたとえばエンジンルーム内に組み付けることが容易となり、車両組み立て工数を削減することができる。
なお、上記した発電機側バッテリとしては、充放電の繰り返しに対する耐久性に優れたリチウム二次電池、水素吸蔵合金二次電池、電気二重層コンデンサなどが好適である。また、電力伝送装置としては、インバータ型やチョッパ型のDC−DCコンバータやシリーズレギュレータを採用することができる。更に、電力伝送装置は、必要時に発電機側バッテリを発電機側電源系から遮断するスイッチをもつこともできる。このスイッチは発電機及び電力伝送装置と発電機側バッテリとの間や、発電機側バッテリの低位電極端子と接地ラインとの間に配置されることができる。
好適な態様において、前記発電機側バッテリと前記電力伝送装置との間に配置されるとともに車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリ又は前記電力伝送装置を冷却する冷却用金属体を有する。この冷却用金属体は、発電機側バッテリ又は電力伝送装置のヒートシンク又は冷却フィンとしての機能をもつ。これにより、発電機側バッテリ又は電力伝送装置の温度上昇を良好に行うことができる。そのうえ、電力伝送装置(特にその内部で最も冷却が必要な半導体スイッチング素子)に比べて格段に温度上昇制限が厳しい発電機側バッテリを、この冷却用金属体により電力伝送装置から良好に隔離することができるため、電力伝送装置の発生熱が発電機側バッテリを加熱することにより、発電機側バッテリが過熱するのを良好に防止することができる。なお、発電機側バッテリは電機絶縁性の必要から樹脂製のバッテリケースに収容されるのが通常であり、このバッテリケースの許容耐熱温度限界は半導体スイッチング素子の許容温度限界により格段に低い。更に、発電機側バッテリへの上方からの機械的衝撃は電力伝送装置と冷却用金属体との両方の変形により緩和されるため、発電機側バッテリの耐機械的安全性は更に向上する。もちろん、この冷却用金属体が発電機側バッテリの底部又はその下の構造物に機械的衝撃を発電機側バッテリの上部構造を介することなく伝達する部材を採用することもできる。
好適な態様において、前記冷却用金属体は、前記車両走行風又は強制冷却風を、側方から取り入れ、前記冷却用金属体の表面に沿いつつ通過させ、側方から排出する冷却風通路に面している。これにより、車両走行風又は強制冷却風により少ない圧損で良好に冷却用金属体を冷却することができる。なお、この冷却風通路は、冷却用金属体の他に電力伝送装置の下面や発電機側バッテリの上面などにより区画されることができる。
好適な態様において、前記冷却用金属体の冷却風通路に車両走行風又は強制冷却風を案内する冷却風案内ダクトを有する。このようにすれば、車両走行風又は強制冷却風を良好に冷却用金属体に案内することができ、冷却性能を向上することができる。
好適な態様において、前記冷却用金属体は、前記電力伝送装置及び前記発電機側バッテリの両方を冷却する。このようにすれば、電力伝送装置と発電機側バッテリとを冷却するための送風経路を共用化することができるため、送風機構の簡素化を実現することができる。
好適な態様において、前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリと前記電力伝送装置との間にて前記発電機側バッテリ側に配置されるとともに車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリを冷却する第1の冷却用金属体と、前記第1の冷却用金属体と前記前記電力伝送装置との間にて前記電力伝送装置側に配置されるとともに車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記電力伝送装置を冷却する第2の冷却用金属体とを有する。このようにすれば、既述した理由により高温化が可能な電力伝送装置用の第2の冷却用金属体と、更なる低温化が必要な発電機側バッテリの第1の冷却用金属体とを温度を変更することができ、第2の冷却用金属体の小型化と、第1の冷却用金属体の低温化とを実現することができる。なお、この態様において、冷却風通路において、第1の冷却用金属体と第2の冷却用金属体とを直列に配置することにより、第1の冷却用金属体を冷却した車両走行風又は強制冷却風により第2の冷却用金属体を冷却するようにすることができ、この場合には車両走行風又は強制冷却風の全量を発電機側バッテリ及び電力伝送装置の冷却に用いることができるうえ、発電機側バッテリを低温化する冷却系を簡素に構成することができる。
好適な態様において、前記発電機側バッテリの端子と前記電力伝送装置の発電機側端子とを接続するバスバーを有し、前記発電機側バッテリの端子は、前記発電機側バッテリのバッテリケースの上面に配設され、前記電力伝送装置の発電機側端子は、前記電力伝送装置の下面に配置されていることを特徴としている。これにより、両者間の電力配線距離を更に短縮して、その抵抗電力損失の低減や部材重量の軽減を図ることができる。
好適な態様において、前記バスバーは、車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリ又は前記電力伝送装置を冷却する冷却用金属体を兼ねることを特徴としている。すなわち、この態様によれば、発電機側バッテリの端子と電力伝送装置の発電機側端子とを接続するバスバーは冷却風通路に露出する。これにより車両走行風又は強制冷却風によりバスバーを良好に冷却することができる。更に説明すると、バスバーは、電力伝送装置の半導体スイッチング素子や発電機側バッテリ内部の電極体に熱的に良好に結合しているために、バスバーの冷却はそれらの冷却に大きな効果がある。そのうえ、高温の半導体スイッチング素子から発電機側バッテリへの熱伝導を車両走行風又は強制冷却風によるバスバー冷却により良好に阻止して発電機側バッテリの温度上昇阻止も実現することができる。好適な態様において、このバスバーは、一体に形成されるか又は後で装着された冷却フィンをもつことができ、実質的に上記した冷却用金属体を兼ねることができる。このようにすれば、発電機側バッテリや電力伝送装置の一層の冷却が可能となる。
好適な態様において、前記発電機側バッテリは、前記発電機側バッテリのバッテリケースの上面に配設されて内部発生ガスを排出するためガス排出用安全弁を有し、前記冷却用金属体は、前記ガス排出用安全弁の上方に位置して前後左右方向に延設されて前記ガス排出用安全弁から噴出するガスが上方へ噴き上げるのを阻止する。すなわち、この態様によれば、冷却用金属体は発電機側バッテリのガス排出用安全弁の上方に配置されて、ガス排出用安全弁から吹き出したガスが電力伝送装置に到達するのを阻止する。なお、リチウム二次電池などにおいて、このガスの温度は非常に高温(たとえば500℃)となる。たとえばアルミ合金などからなる冷却用金属体は大きな熱容量と良好な放熱面積と良好な熱伝導性とをもつため、電力伝送装置が上記ガスにより高温となったり、熱的に不良となったりするのを良好に阻止することができる。そのうえ、通常時においては、この冷却用金属体は、車両走行風又は強制冷却風により冷却されて電力伝送装置又は発電機側バッテリの冷却を行う機能を果たすことができる。
好適な態様において、前記発電機側バッテリは、リチウム二次電池又は水素吸蔵合金二次電池又は電気二重層コンデンサのいずれかを含む。これにより、発電機側バッテリの頻繁な充放電の繰り返しが可能となる。
好適な態様において、前記電力伝送装置又は前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリよりも水平方向に突出していることを特徴とする。これにより、最も脆弱な発電機側バッテリに車両衝突等による水平方向の機械的衝撃が加わるのを抑止することができ、最も回避すべき発電機側バッテリの破壊安全性を良好に向上することができる。なお、冷却用金属体を電力伝送装置よりも水平方向よりも突出させると電力伝送装置への機械的衝撃の入力も軽減することができる。
好適な態様において、前記電力伝送装置又は冷却用金属体は、前記発電機側バッテリよりも車両の前方へ突出している。これにより、車両の正面衝突により生じる前方からの発電機側バッテリへの衝突衝撃も良好に阻止することができる。
好適な態様において、前記電力伝送装置又は冷却用金属体は、前記発電機側バッテリよりも車両の側方外側向きに突出している。これにより、車両の側方衝突により生じる側方からの発電機側バッテリへの衝突衝撃も良好に阻止することができる。
第2発明は特に、前記電力伝送装置は、前記発電機側バッテリに対して車両前方側又は側方外側に隣接配置されて前記発電機側バッテリと一体に結合されていることを特徴としている。
このように構成したこの発明の車両用電源装置によれば、電力伝送装置を発電機側バッテリの前部又は側方外側にて一体に固定した構造を採用したために、従来の2電源方式の車両用電源装置を実車に搭載する上の問題点であった配置の困難性、車重増加及び配線電力損失増大といった問題点を解決することができ、小型車への2電源方式の車両用電源装置の実装が容易となる。なお、2電源方式の車両用電源装置自体の種々の効果自体についての説明は既述したので省略する。以下、本発明の効果を更に具体的に説明する。
まず第1の効果として、本発明では電力伝送装置を発電機側バッテリに対して車両前方側又は側方外側に隣接する位置にて発電機側バッテリと一体化した構造を採用しているため、正面衝突の際に発電機側バッテリに前方から、側方衝突の際に発電機側バッテリに側方外側から発電機側バッテリに加えられる衝突衝撃を電力伝送装置により緩和することができる。つまり、これら衝突衝撃はまず電力伝送装置により吸収、緩和されてから発電機側バッテリに作用することになり、この電力伝送装置の衝撃吸収効果により発電機側バッテリの耐破壊性を向上することができる。なお、電力伝送装置は単に発電機側バッテリに直接固定される他、なんらかの機械的支持部材を通じて発電機側バッテリ固定用の構造物又は車体に固定されることが好適である。もしくは、電力伝送装置に与えられる前方又は側方外側からの衝突衝撃が発電機側バッテリに直接伝達されないようにそれを車体に逃がす部材を設けても良い。既述したように本発明の発電機側バッテリには大きなSOC変動の繰り返しが要求されるためそれに対する耐久性に優れたリチウム二次電池などが採用されるが、このような高エネルギー蓄積型のバッテリが機械的衝撃により破壊されると、大きなエネルギーが放出されて火災などの要因となる。本発明はこの問題に対する安全性を向上することができる。
次の効果として、本発明では発電機側バッテリと電力伝送装置とが隣接して一体に結合されるため、両者間の電力配線長を短縮することができ、電力配線部材(たとえばバスバー)の小型軽量化、重量軽減及びコストダウンを図ることができるとともに、この配線の抵抗電力損失の低減による燃費向上も図ることができる。
更に他の効果として、発電機側バッテリと電力伝送装置とを一体構成したので、発電機側バッテリと電力伝送装置とをあらかじめ組み付けた後、車両のたとえばエンジンルーム内に組み付けることが容易となり、車両組み立て工数を削減することができる。
なお、上記した発電機側バッテリとしては、充放電の繰り返しに対する耐久性に優れたリチウム二次電池、水素吸蔵合金二次電池、電気二重層コンデンサなどが好適である。また、電力伝送装置としては、インバータ型やチョッパ型のDC−DCコンバータやシリーズレギュレータを採用することができる。更に、電力伝送装置は、必要時に発電機側バッテリを発電機側電源系から遮断するスイッチをもつこともできる。このスイッチは発電機及び電力伝送装置と発電機側バッテリとの間や、発電機側バッテリの低位電極端子と接地ラインとの間に配置されることができる。
好適な態様において、前記発電機側バッテリと前記電力伝送装置との間に配置されるとともに車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリ又は前記電力伝送装置を冷却する冷却用金属体を有することを特徴としている。この冷却用金属体は、発電機側バッテリ又は電力伝送装置のヒートシンク又は冷却フィンとしての機能をもつ。これにより、発電機側バッテリ又は電力伝送装置の温度上昇を良好に行うことができる。そのうえ、電力伝送装置(特にその内部で最も冷却が必要な半導体スイッチング素子)に比べて格段に温度上昇制限が厳しい発電機側バッテリを、この冷却用金属体により電力伝送装置から良好に隔離することができるため、電力伝送装置の発生熱が発電機側バッテリを加熱することにより、発電機側バッテリが過熱するのを良好に防止することができる。なお、発電機側バッテリは電機絶縁性の必要から樹脂製のバッテリケースに収容されるのが通常であり、このバッテリケースの許容耐熱温度限界は半導体スイッチング素子の許容温度限界により格段に低い。更に、発電機側バッテリへの前方又は側方外側からの衝突衝撃は電力伝送装置と冷却用金属体との両方の変形により緩和されるため、発電機側バッテリの耐機械的安全性は更に向上する。もちろん、この冷却用金属体から発電機側バッテリへの衝突衝撃の入力を防ぐために冷却用金属体を発電機側バッテリを介することなく車体に支持する構造物を採用することもできる。
好適な態様において、前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリと前記電力伝送装置とを結ぶ線に対して略直角の方向へ前記冷却用金属体の表面に沿いつつ前記車両走行風又は強制冷却風を通過させる冷却風通路を有する。これにより、車両走行風又は強制冷却風は発電機側バッテリや電力伝送装置に邪魔されることなく、少ない圧損で良好に冷却用金属体を冷却することができる。なお、この冷却風通路は、冷却用金属体の他に電力伝送装置の側面や発電機側バッテリの側面などにより区画されることができる。
好適な態様において、前記冷却用金属体の冷却風通路に車両走行風又は強制冷却風を案内する冷却風案内ダクトを有する。このようにすれば、車両走行風又は強制冷却風を良好に冷却用金属体に案内することができ、冷却性能を向上することができる。
好適な態様において、前記冷却用金属体は、前記電力伝送装置及び前記発電機側バッテリの両方を冷却する。このようにすれば、電力伝送装置と発電機側バッテリとを冷却するための送風経路を共用化することができるため、送風機構の簡素化を実現することができる。
好適な態様において、前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリと前記電力伝送装置との間にて前記発電機側バッテリ側に配置されるとともに車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリを冷却する第1の冷却用金属体と、前記第1の冷却用金属体と前記前記電力伝送装置との間にて前記電力伝送装置側に配置されるとともに車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記電力伝送装置を冷却する第2の冷却用金属体とを有する。このようにすれば、既述した理由により高温化が可能な電力伝送装置用の第2の冷却用金属体と、更なる低温化が必要な発電機側バッテリの第1の冷却用金属体とを温度を変更することができ、第2の冷却用金属体の小型化と、第1の冷却用金属体の低温化とを実現することができる。なお、この態様において、冷却風通路において、第1の冷却用金属体と第2の冷却用金属体とを直列に配置することにより、第1の冷却用金属体を冷却した車両走行風又は強制冷却風により第2の冷却用金属体を冷却するようにすることができ、この場合には車両走行風又は強制冷却風の全量を発電機側バッテリ及び電力伝送装置の冷却に用いることができるうえ、発電機側バッテリを低温化する冷却系を簡素に構成することができる。
好適な態様において、前記発電機側バッテリの端子と前記電力伝送装置の発電機側端子とを接続するバスバーを有し、前記バスバーは、車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリ又は前記電力伝送装置を冷却する冷却用金属体を兼ねることを特徴としている。すなわち、この態様によれば、発電機側バッテリの端子と電力伝送装置の発電機側端子とを接続するバスバーは冷却風通路に露出する。これにより車両走行風又は強制冷却風によりバスバーを良好に冷却することができる。更に説明すると、バスバーは、電力伝送装置の半導体スイッチング素子や発電機側バッテリ内部の電極体に熱的に良好に結合しているために、バスバーの冷却はそれらの冷却に大きな効果がある。そのうえ、高温の半導体スイッチング素子から発電機側バッテリへの熱伝導を車両走行風又は強制冷却風によるバスバー冷却により良好に阻止して発電機側バッテリの温度上昇阻止も実現することができる。好適な態様において、このバスバーは、一体に形成されるか又は後で装着された冷却フィンをもつことができ、実質的に上記した冷却用金属体を兼ねることができる。このようにすれば、発電機側バッテリや電力伝送装置の一層の冷却が可能となる。
好適な態様において、前記発電機側バッテリは、リチウム二次電池又は水素吸蔵合金二次電池又は電気二重層コンデンサのいずれかを含む。これにより、発電機側バッテリの頻繁な充放電の繰り返しが可能となる。
好適な態様において、前記電力伝送装置又は前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリに対して車両前方側に隣接配置されて、前記発電機側バッテリよりも側方外側に突出している。これにより、最も脆弱な発電機側バッテリに車両正面衝突及び車両側方衝突の両方において、発電機側バッテリに衝突衝撃が加わるのを抑止することができ、最も回避すべき発電機側バッテリの破壊安全性を良好に向上することができる。なお、冷却用金属体を電力伝送装置よりも側方外側に突出させると電力伝送装置への側方外側からの衝突衝撃の入力も軽減することができる。
好適な態様において、前記電力伝送装置又は前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリに対して車両側方外側に隣接配置されて、前記発電機側バッテリよりも前方に突出している。これにより、最も脆弱な発電機側バッテリに車両正面衝突及び車両側方衝突の両方において、発電機側バッテリに衝突衝撃が加わるのを抑止することができ、最も回避すべき発電機側バッテリの破壊安全性を良好に向上することができる。なお、冷却用金属体を電力伝送装置よりも前方に突出させると電力伝送装置への前方からの衝突衝撃の入力も軽減することができる。
本発明の2電源方式の車両用電源装置の好適な実施態様を図面を参照して以下に説明する。なお、この発明は下記の実施形態だけに限定解釈されるものではなく、本発明の技術思想を他の公知技術又はそれと同等の技術を組み合わせて実現してもよいことはもちろんである。
(第1実施形態)
第1実施形態の車両用電源装置の回路構成を図1に示すブロック回路図を参照して説明する。
1は図示しないエンジンにより駆動される発電機であり、整流器を内蔵している。発電機1は発電機側バッテリ2に電源ライン3を通じて給電している。発電機側バッテリ2は定格電圧が14.8Vのリチウム二次電池により構成されており、4セルを直列接続して構成されている。リチウムに二次電池は温度や過充電や過放電に対する保護が重要であり、実際には種々の保護回路を有するが、それについては説明を省略する。発電機1、発電機側バッテリ2及び電源ライン3は本発明で言う発電機側電源系を構成している。
4は負荷側バッテリであり、複数の電気負荷5に負荷給電ライン6を通じて給電している。負荷側バッテリ4は定格電圧が12.7Vの鉛バッテリであり、車両用バッテリとして広く市販されているものが称されている。負荷側バッテリ4、電気負荷5及び負荷給電ライン6は本発明で言う負荷側電源系を構成している。
7は、負荷側電源系が必要とする電力を電源ライン3から負荷給電ライン6に送電する電力伝送装置であり、チョッパ型など種々の回路形式のDC−DCコンバータの他、両電源系間の電圧差に等しい電圧降下を発生するシリーズレギュレータなどを用いて構成されている。その他、電力伝送装置7は、発電機側バッテリ2の正極端子と電源ライン3との間又は発電機側バッテリ2の負極端子と接地との間にMOSトランジスタなどのスイッチを有してもよい。このスイッチの開放により必要に応じて発電機側バッテリ2を発電機側電源系から分離することができる。
8は、電力伝送装置7などを制御するマイコン内蔵のコントローラ(制御回路)8であり、電力伝送装置7とコントローラ8とは系間送電回路を構成している。コントローラ8は、読み込んだ負荷側バッテリ4の電圧Vpbと所定の目標電圧値Vthとの偏差ΔVが0となるように電力伝送装置7に制御電圧を出力して、いわゆるネガティブフィードバック制御を行う。これにより、通常状態においては、負荷給電ライン6の電圧は負荷側バッテリ4の所定の電位レベルに安定に保持されるとともに、発電機側電源系から負荷側電源系への給電停止時などにおいて、負荷側バッテリ4は電気負荷5に給電する。なお、発電機側電源系に電気負荷を接続することも可能であり、電力伝送装置7の逆方向送電動作により負荷側バッテリ4から発電機側電源系に逆送電することも可能である。また、コントローラ8は、車両減速時に発電機1の発電量を増大させる。増加した発電電流は発電機側バッテリ2のSOCが許容する範囲にて発電機側バッテリ2を充電する。コントローラ8は、発電電流が発電電流を増大すれば、過剰な発電電力は発電機側バッテリ2の充電に消費される。コントローラ8は、この回生制動が終了した後、発電機側バッテリ2に蓄電された回生蓄電電力量を電力伝送装置7を通じて負荷側電源系側に放電し、所定のSOCレベルに復帰する。所定のSOCレベルとしてはたとえば50乃至60%の採用が好適である。その他、発電機側バッテリ2の蓄電電力量は、エンジン始動時やトルクアシスト時やアイドルストップ時における電気負荷5への給電に使用される。上記説明したように、発電機側バッテリ2には頻繁な充放電が要求されるため充放電サイクルの繰り返しに対する劣化が少ないリチウム二次電池が採用され、負荷側バッテリ4には電気負荷5の電源電圧変動を抑止する機能をもてばよいため鉛二次電池が採用される。
なお、上記説明では、2電源方式の車両用電源装置をもつエンジン車を説明したが、2電源方式の車両用電源装置を有するハイブリッド車においても本質的に同じ構成、動作を採用することができる。
電力伝送装置7及びコントローラ8を実装した系間送電回路としての回路モジュール10の形状を図2を参照して説明する。この回路モジュール10は、ベースプレート71、パワーMOSトランジスタを内蔵する両面電極型のカードモジュール72、73、半導体モジュールにより構成されるコントローラ8、ヒートシンク74、75、樹脂モールド部76、絶縁シート77を有している。78はカードモジュール72、73の制御電極端子をなすリード電極であり、コントローラ8の電極端子と接続されている。79は後述する電池ガス案内するための金属製のガス案内部材であり、樹脂モールド部76の下面中央に固定されている。
ベースプレート71には絶縁シート77を挟んでカードモジュール72、73及びコントローラ8が実装、固定されている。カードモジュール72、73の下面720、730にはヒートシンク74、75が個別に固定され、樹脂モールド部76はこれらの部材を一体化するとともに、カードモジュール72、73及びコントローラ8間の電気絶縁を実現している。
カードモジュール72の両面720、721は内蔵のパワーMOSトランジスタの一対の主電極を構成し、カードモジュール73の両面730、731は内蔵のパワーMOSトランジスタの一対の主電極を構成している。この実施例では、カードモジュール72の下面720はヒートシンク74を通じて発電機側電源系の電源ライン3に接続され、カードモジュール73の下面730はヒートシンク75を通じて接地ラインに接続されている。また、カードモジュール72の上面は主電極721をなし、カードモジュール73の上面は主電極731をなす。カードモジュール72、73は、図示しない配線に接続されてDC−DCコンバータを構成している。ベースプレート71は、このDC−DCコンバータの高電位側の出力端子を構成している。
もちろん、電力伝送装置7をなすDC−DCコンバータとしては、種々の回路形式があり、図2はそのモジュール化の一例を示す。また、ヒートシンク74、75やベースプレート71は、電極端子を兼ねないようにしてもよい。電力伝送装置7としては、DC−DCコンバータの他、シリーズレギュレータを採用することができる。
この回路モジュール10を用いた系間送電回路と発電機側バッテリ2とにより構成した電池アセンブリ100、すなわち電力伝送装置付き発電機側バッテリの例を図3、図4に示す。図3は、電池アセンブリ100を車両前方から後方へみた正面図を示し、図4は電池アセンブリ100を車両側方からみた側面図を示す。この電池アセンブリ100は車両のエンジンルーム後部に配置されている。図3、図4において、電池アセンブリ100は車体に公知の種々の方法で固定された底板11上に固定されている。
電池アセンブリ100は、底板11上に固定された発電機側バッテリ2と、発電機側バッテリ2上に固定された回路モジュール10と、発電機側バッテリ2及び回路モジュール10を囲覆する樹脂製のバッテリカバー12とからなる。710はベースプレート71の複数の冷却フィンであり、上方へ突出している。各冷却フィン710は、互いに車両左右方向に所定間隔を隔ててそれぞれ車両前後方向に延設されている。隣接する冷却フィン710の間のスペースは冷却風が車両前後方向に流れる冷却風通路を構成している。741はヒートシンク74の複数の冷却フィンであり、下方へ突出している。各冷却フィン741は、互いに車両左右方向に所定間隔を隔ててそれぞれ車両前後方向に延設されている。隣接する冷却フィン741の間のスペースは冷却風が車両前後方向に流れる冷却風通路を構成している。751はヒートシンク75の複数の冷却フィンであり、下方へ突出している。各冷却フィン751は、互いに車両左右方向に所定間隔を隔ててそれぞれ車両前後方向に延設されている。隣接する冷却フィン751の間のスペースは冷却風が車両前後方向に流れる冷却風通路を構成している。
発電機側バッテリ2は、その上面にガス排出用安全弁20と、+電極端子21と−電極端子22とを有している。+電極端子21はヒートシンク74の冷却フィン741に電気伝導良好に密着あるいは固定されており、−電極端子22はヒートシンク75の冷却フィン751に電気伝導良好に密着あるいは固定されて、発電機側バッテリ2と回路モジュール10との電気接続がなされている。
ガス排出用安全弁20は、ガス案内部材79の直下に配置されており、発電機側バッテリ2の内部が高圧となってガス排出用安全弁20から上方へガスが噴出した場合でも、このガスの流れを前後方向へ偏向することにより、高温のガスが樹脂モールド部76に接触しないようにしている。
なお、回路モジュール10の天地を逆転すれば、ガス排出用安全弁20から噴出した高温ガスは、熱容量が大きいベースプレート71に衝突して冷却されるため、ガス案内部材79を省略することができる。ただし、この場合、発電機側バッテリ2の+電極端子21と回路モジュール10の電極端子を兼ねるヒートシンク74との電気接続のためのバスバー、並びに、発電機側バッテリ2の−電極端子22と回路モジュール10の電極端子を兼ねるヒートシンク75との電気接続のためのバスバーを追加する必要がある。なお、この実施例ではヒートシンク74、75は発電機側バッテリ2を冷却するための冷却用金属体を兼ねている。
もちろん、回路モジュール10とその下の発電機側バッテリ2との間の空間に回路モジュール10を冷却するための冷却フィン付きの冷却用金属体と、発電機側バッテリ2を冷却するための冷却フィン付きの冷却用金属体と別々に配置することもできる。これら両冷却フィン付きの冷却用金属体は電気的に同電位とできる他、必要に応じて分離などにより相互の電気絶縁を図っても良い。
バッテリカバー12は、車両左右方向において、図3に示すように発電機側バッテリ2の左右側面に略接触しており、図4に示すように発電機側バッテリ2の前端面と後端面との間に所定隙間を維持して対面している。これらの隙間は、バッテリカバー12内に車両走行風又は強制冷却風を流すための冷却風通路(矢印にて図示)を構成している。バッテリカバー12の前端面下部には冷却風案内ダクト13の下流端に連結された冷却風吸入口121が設けられ、バッテリカバー12の後端面下部には冷却風をエンジンルーム内に排出するための冷却風吐出口122が形成されている。
冷却風の流れを説明すると、冷却風案内ダクト13の上流端は車両前部のエンジンルームの前部に開口しており、車両走行風を取り込む。冷却風案内ダクト13の途中部分には冷却ファン機構200が介設されている。冷却ファン機構200を図5を参照して説明する。
131は冷却風案内ダクト13の上流部、132は冷却風案内ダクト13の下流部であり、14は遠心ファンでいる。上流部131の下流端は遠心ファン14の吸入口に連結され、下流部132の上流端は遠心ファン14の吹き出し口に連結されている。Mは遠心ファン14を駆動するモータである。15は、冷却風案内ダクト13の上流部131と下流部132とを連結するバイパスダクトであり、遠心ファン14をバイパスしている。16はバイパスダクト15の入り口部分に樹脂ヒンジにより回動自在に設けられた逆止ダンパである。逆止ダンパ16は、冷却風案内ダクト13の上流部131が下流部132よりも正圧となる場合に差圧により開き、冷却風案内ダクト13の上流部131が下流部132よりも負圧となる場合に差圧により閉じる。遠心ファン14を駆動する場合には強制冷却風がバッテリカバー12に導入され、遠心ファン14を駆動せず、車両走行風が強い場合には車両走行風がバッテリカバー12に導入される。遠心ファン14は発電機側バッテリ2又は回路モジュール10の温度が所定のしきい値レベルを超える場合に駆動される。このようにすれば、非常に簡素な構成により、車両走行風及び強制冷却風をバッテリカバー12内に必要に応じて導入して発電機側バッテリ2や回路モジュール10を冷却することができる。なお、上記した樹脂ヒンジの代わりに金属回転軸を用いて逆止ダンパ16をバイパスダクト15に固定してもよく、冷却ファン機構200として図5以外の機構を採用しても良い。また、この冷却ファン機構200が吹き出す冷却風を他の機器の冷却に用いても良い。
バッテリカバー12の冷却風吸入口121からバッテリカバー12内に流入した冷却風は、発電機側バッテリ2の前壁面を冷却しつつベースプレート71やヒートシンク74、75を冷却し、その後、発電機側バッテリ2の後壁面を冷却しつつ冷却風吐出口122から排出される。発電機側バッテリ2の冷却性を向上するために、その前壁面や後壁面に冷却フィンを追設してもよい。
(変形態様)
上記した第1実施形態では、回路モジュール10は発電機側バッテリ2の上部に搭載、固定されたが、回路モジュール10をなんらかの支持部材を通じて底板11に固定しても良い。
その他の変形態様を図6、図7を参照して説明する。図6は電池アセンブリ100を車両前方から後方へみた正面図を示し、図7はバッテリカバー12を破断した電池アセンブリ100の平面図を示す。この変形態様では回路モジュール10は、発電機側バッテリ2の上に密着固定されており、回路モジュール10はガス排出用安全弁20の周囲を囲む孔29が設けられている。バッテリカバー12は金属板により形成されているが、バッテリカバー12は図示しない絶縁シートを介してヒートシンク74、75の冷却フィン741、751から電気絶縁されつつヒートシンク74、75に密着している。このようにすれば、バッテリカバー12はガス排出用安全弁20から上方へのガス排出を阻止するとともに、ヒートシンク74、75とともに本発明で言う冷却用金属体を構成することができる。また、この変形態様では、回路モジュール10は発電機側バッテリ2よりも左右及び前後に幅広に形成されているので、車両衝突に対する衝撃を発電機側バッテリ2に先んじて負担することができる。
その他の変形態様を説明する。バッテリカバー(共通カバー)12を金属板製とする場合、このバッテリカバー12は、発電機側バッテリ2又は回路モジュール10の接地電極端子に接続される接地用バスバーを兼ねるようにしてもよい。この時、回路モジュール10から素子冷却のために突出するヒートシンク74、75やベースプレート71を素子の電極端子にそれに対して電気導通可能に接続するか、熱伝導性が良好な絶縁シートを用いて電気絶縁可能に接触させるかは適宜選択できる事項にすぎない。
その他の変形態様を図8を参照して説明する。この変形態様は、バッテリカバー12が、バッテリ2の上面のみを覆う形状としたものである。400は発電機側バッテリ2の電極端子に固定される冷却フィンであり、この冷却フィン400の上に回路モジュール10が搭載されている。回路モジュール10はその上面から突出する冷却フィン500を有し、冷却フィン500は回路モジュール10の内部の素子を冷却する。冷却風案内ダクト13からバッテリカバー12内に導入された車両走行風又は強制冷却風はまず冷却フィン400を冷却した後、上方に反転して冷却フィン500を冷却する。バッテリカバー12は、内部に冷却風通路を形成するとともに回路モジュール10を保護し、更に、回路モジュール10及びバッテリカバー12は上方からの機械的衝撃に対して発電機側バッテリ2を保護するとともに、発電機側バッテリ2の上面のガス排出用安全弁からガスが上方へ噴出するのを防止する。なお、この変形態様においても回路モジュール10又はバッテリカバー12を発電機側バッテリ2よりも前後方向又は左右方向へ突出させて水平方向の機械的衝撃が発電機側バッテリ2に加えられるのを邪魔するようにしてもよい。
その他、冷却風案内ダクト13とバッテリカバー12とをベースプレート71やヒートシンク74、75に熱伝達良好に結合された金属板により形成してもよい。このようにすれば、発電機側バッテリ2や回路モジュール10の冷却効果を更に改善することができる。また、冷却風案内ダクト13の一部又は前部を車体をなす金属板により構成してもよい。具体的には、樋状の冷却風案内ダクト13を車体をなす金属板に被せてダクトとすればよい。この冷却風案内ダクト13内に回路モジュール10や発電機側バッテリ2と外部の発電機又は負荷側バッテリ4とを接続するためのケーブルや制御配線を延設してもよい。
(実施効果)
上記した実施形態によれば、回路モジュール10を発電機側バッテリ2の上部に一体に固定した構造を採用したために、装置をコンパクトに構成できるとともに、両者間の配線距離を最小化することができ、車重増加及び配線電力損失増大を回避することができる。また、この電池アセンブリ100に上部から圧力が加えられても、回路モジュール10が緩衝効果をもつため発電機側バッテリ2の機械的安全性を改善することができる。更に、回路モジュール10によりガス排出用安全弁20から上方へのガスの噴出を防止することができ、対人被害の発生を防止することができる。
また、回路モジュール10のカードモジュール72、73と発電機側バッテリ2との間に冷却用金属体としてのヒートシンク74、75を配置したので、冷却風により冷却されるカードモジュール72、73の発熱が発電機側バッテリ2に伝達されるのを防止することができる。すなわち、ヒートシンク74、75はカードモジュール72、73と発電機側バッテリ2との両方を冷却することができる。したがって、回路モジュール10よりも温度上昇制限が厳しい発電機側バッテリ2を、冷却用金属体すなわちヒートシンク74、75により発熱体である回路モジュール10から熱的に隔離することができ、回路モジュール10の熱が発電機側バッテリ2に悪影響を与えるのを阻止することができる。
また、ヒートシンク74、75はバスバーを兼ねるため構成の簡素化と重量軽減を図ることができる。更に、バッテリカバー12は、冷却風通路の創成とともに回路モジュール10と発電機側バッテリ2との機械的、電気的保護の効果を生じさせるという利点をもつ。なお、バッテリカバー12は発電機側バッテリ2を介することなく車体に固定することができるのはもちろんである。
(第2実施形態)
第2実施形態の車両用電源装置の回路構成を以下に説明する。第2実施形態で用いる車両用電源装置の回路構成は、図1に示す実施形態1の車両用電源装置と同じであるため、回路構成の説明は省略する。
電力伝送装置7及びコントローラ8を実装した系間送電回路としての回路モジュール10の形状を図9を参照して説明する。この回路モジュール10は、ベースプレート71、パワーMOSトランジスタを内蔵する両面電極型のカードモジュール72、73、半導体モジュールにより構成されるコントローラ8、ヒートシンク74、75、樹脂モールド部76、絶縁シート77を有している。78はカードモジュール72、73の制御電極端子をなすリード電極であり、コントローラ8の電極端子と接続されている。
ベースプレート71には絶縁シート77を挟んでカードモジュール72、73及びコントローラ8が実装、固定されている。カードモジュール72、73の主面720、730にはヒートシンク74、75が個別に固定され、樹脂モールド部76はこれらの部材を一体化するとともに、カードモジュール72、73及びコントローラ8間の電気絶縁を実現している。
カードモジュール72の両主面720、721は内蔵のパワーMOSトランジスタの一対の主電極を構成し、カードモジュール73の両主面730、731は内蔵のパワーMOSトランジスタの一対の主電極を構成している。この実施例では、カードモジュール72の主面720はヒートシンク74を通じて発電機側電源系の電源ライン3に接続され、カードモジュール73の主面730はヒートシンク75を通じて接地ラインに接続されている。また、カードモジュール72の主面721は主電極をなし、カードモジュール73の主面731は主電極をなす。カードモジュール72、73は、図示しない配線に接続されてDC−DCコンバータを構成している。ベースプレート71は、このDC−DCコンバータの高電位側の出力端子を構成している。
もちろん、電力伝送装置7をなすDC−DCコンバータとしては、種々の回路形式があり、図9はそのモジュール化の一例を示す。また、ヒートシンク74、75やベースプレート71は、電極端子を兼ねないようにしてもよい。電力伝送装置7としては、DC−DCコンバータの他、シリーズレギュレータを採用することができる。
この回路モジュール10を用いた系間送電回路と発電機側バッテリ2とにより構成した電池アセンブリ100、すなわち電力伝送装置付き発電機側バッテリの例を図10、図11に示す。図10は、電池アセンブリ100を下方から上方へ見上げた断面平面図を示し、図11は電池アセンブリ100を車両側方からみた断面側面図を示す。ただし、図10、図11において、発電機側バッテリ2は断面図示されていない。電池アセンブリ100は車両のエンジンルーム後部に配置されている。図10、図11において、電池アセンブリ100は車体に公知の種々の方法で固定された底板11上に固定されている。
電池アセンブリ100は、図11に示す底板11上に固定された発電機側バッテリ2と、発電機側バッテリ2の前端面に固定された回路モジュール10と、発電機側バッテリ2及び回路モジュール10を囲覆する樹脂製のバッテリカバー12とからなる。710はベースプレート71の複数の冷却フィンであり、回路モジュール10から前方へ突出している。各冷却フィン710は、互いに車両左右方向に所定間隔を隔ててそれぞれ上下方向に延設されている。隣接する冷却フィン710の間のスペースは冷却風が上下方向に流れる冷却風通路を構成している。741はヒートシンク74の複数の冷却フィンであり、後方へ突出している。各冷却フィン741は、互いに車両左右方向に所定間隔を隔ててそれぞれ上下方向に延設されている。隣接する冷却フィン741の間のスペースは冷却風が上下方向に流れる冷却風通路を構成している。751はヒートシンク75の複数の冷却フィンであり、後方へ突出している。各冷却フィン751は、互いに車両左右方向に所定間隔を隔ててそれぞれ上下方向に延設されている。隣接する冷却フィン751の間のスペースは冷却風が上下方向に流れる冷却風通路を構成している。
発電機側バッテリ2は、図11に示すようにその上面にガス排出用安全弁20と、+電極端子21と−電極端子22とを有している。+電極端子21とガス排出用安全弁20と−電極端子22とは車両左右方向に一列に並んでいるため、図11においてガス排出用安全弁20は破線で示され、−電極端子22を示す線は明示されていない。+電極端子21と−電極端子22は、ヒートシンク74、75と同様の冷却フィン付きのヒートシンク構造を有している。+電極端子21はヒートシンク74の冷却フィン741に図示しないバスバーにより接続されており、−電極端子22もヒートシンク74の冷却フィン741にバスバー1000により接続されている。これにより、発電機側バッテリ2と回路モジュール10との電気接続がなされている。
なお、電極端子21のヒートシンク部分とヒートシンク74とをL字上に一体化し、電極端子22のヒートシンク部分とヒートシンク75とをL字上に一体化すればバスバー1000を省略することができる。その他、電極端子22とヒートシンク75とを接地できる場合には、それらを後述するバッテリカバー12を金属製とし、バッテリカバー12を通じて車体に接地することもできる。樹脂製のバッテリカバー12の下面には、図11に示すように、金属板製のガス案内部材79が固定されている。このガス案内部材79は発電機側バッテリ2から高温のガスが噴出する場合に、このガスによりバッテリカバー12が悪影響を受けるのを防止するために設けられたものである。
ガス排出用安全弁20は、図11に示すように発電機側バッテリ2の上部においてガス案内部材79の直下に配置されており、発電機側バッテリ2の内部が高圧となってガス排出用安全弁20から上方へガスが噴出した場合でも、このガスの流れを前後方向へ偏向することにより、高温のガスが上方へ噴出しないようにしている。
バッテリカバー12は、樹脂製であって、発電機側バッテリ2の前端面に隣接する回路モジュール10と発電機側バッテリ2の上面とを覆っており、ベースプレート71の冷却フィン710の隙間やヒートシンク74、75の冷却フィン741、751の隙間や電極端子21の冷却フィンの隙間に車両走行風又は強制冷却風を送風する冷却風通路を区画形成している。
バッテリカバー12の前端面下部には冷却風案内ダクト13の下流端に連結された冷却風吸入口121が設けられ、バッテリカバー12の後端面下部には冷却風をエンジンルーム内に排出するための冷却風吐出口122が形成されている。
冷却風の流れを説明すると、冷却風案内ダクト13の上流端は車両前部のエンジンルームの前部に開口しており、車両走行風を取り込む。冷却風案内ダクト13の途中部分には実施形態1にて既述した冷却ファン機構200(図5参照)が介設されている。
バッテリカバー12の冷却風吸入口121からバッテリカバー12内に流入した冷却風は、ベースプレート71やヒートシンク74、75を冷却し、その後、発電機側バッテリ2の電極端子21、22を冷却しつつ冷却風吐出口122から発電機側バッテリ2の後側面に沿いつつ下方に排出される。
(変形態様)
上記実施例では、回路モジュール10は発電機側バッテリ2の前部に固定されたが、回路モジュール10をなんらかの支持部材を通じて車両の底板11に固定しても良い。
また、回路モジュール10を発電機側バッテリ2の前端面ではなく発電機側バッテリ2の側方外側に配置しても良い。このようにすれば、車両の側方衝突が生じた場合における発電機側バッテリ2の損傷を減らせる。
バッテリカバー(共通カバー)12を金属板製とする場合、このバッテリカバー12は、発電機側バッテリ2又は回路モジュール10の接地電極端子に接続される接地用バスバーを兼ねるようにしてもよい。この時、回路モジュール10から素子冷却のために突出するヒートシンク74、75やベースプレート71を素子の電極端子にそれに対して電気導通可能に接続するか、熱伝導性が良好な絶縁シートを用いて電気絶縁可能に接触させるかは適宜選択できる事項にすぎない。
その他、冷却風案内ダクト13とバッテリカバー12とをベースプレート71やヒートシンク74、75に熱伝達良好に結合された金属板により形成してもよい。このようにすれば、発電機側バッテリ2や回路モジュール10の冷却効果を更に改善することができる。また、冷却風案内ダクト13の一部又は前部を車体をなす金属板により構成してもよい。具体的には、樋状の冷却風案内ダクト13を車体をなす金属板に被せてダクトとすればよい。この冷却風案内ダクト13内に回路モジュール10や発電機側バッテリ2と外部の発電機又は負荷側バッテリ4とを接続するためのケーブルや制御配線を延設してもよい。
(実施効果)
この実施例によれば、回路モジュール10を発電機側バッテリ2の前端面に一体に固定した構造を採用したために、装置をコンパクトに構成できるとともに、両者間の配線距離を最小化することができ、車重増加及び配線電力損失増大を回避することができる。また、車両の正面衝突により電池アセンブリ100に前部から圧力が加えられても、回路モジュール10が緩衝効果をもつため発電機側バッテリ2の機械的安全性を改善することができる。更に、バッテリカバー12やガス遮蔽用金属体であるガス案内部材79によりガス排出用安全弁20から上方へのガスの噴出を防止することができ、対人被害の発生を防止することができる。
また、回路モジュール10のカードモジュール72、73と発電機側バッテリ2との間に冷却用金属体としてのヒートシンク74、75を配置したので、冷却風により冷却されるカードモジュール72、73の発熱が発電機側バッテリ2に伝達されるのを防止することができる。すなわち、ヒートシンク74、75はカードモジュール72、73と発電機側バッテリ2との両方を冷却することができる。したがって、回路モジュール10よりも温度上昇制限が厳しい発電機側バッテリ2を、冷却用金属体すなわちヒートシンク74、75により発熱体である回路モジュール10から熱的に隔離することができ、回路モジュール10の熱が発電機側バッテリ2に悪影響を与えるのを阻止することができる。
また、ヒートシンク74、75はバスバーを兼ねるため構成の簡素化と重量軽減を図ることができる。更に、バッテリカバー12は、冷却風通路の創成とともに回路モジュール10と発電機側バッテリ2との機械的、電気的保護の効果を生じさせるという利点をもつ。なお、バッテリカバー12は発電機側バッテリ2を介することなく車体に固定することができるのはもちろんである。
第1、第2実施形態の車両用電源装置の回路構成を示すブロック回路図である。 第1実施形態の電力伝送装置及びコントローラを実装した系間送電回路としての回路モジュールの形状を示す縦断面図である。 第1実施形態の回路モジュールと発電機側バッテリ2とを一体化した電池アセンブリを車両前方から後方へみた正面図である。 第1実施形態の図3の電池アセンブリを車両側方からみた側面図である。 第1実施形態の冷却ファン機構を示す模式平面図である。 変形態様の電池アセンブリを車両前方から後方へみた正面図である。 図6の電池アセンブリの平面図である。 変形態様の電池アセンブリを車両側方からみた側面図である。 第2実施形態の電力伝送装置及びコントローラを実装した系間送電回路としての回路モジュールの形状を示す縦断面図である。 第2実施形態の回路モジュールと発電機側バッテリ2とを一体化した電池アセンブリを下方から上方へ見上げた場合の断面平面図である。 図10の電池アセンブリを車両側方から見た断面側面図である。
符号の説明
1 発電機
2 発電機側バッテリ
3 電源ライン
4 負荷側バッテリ
5 電気負荷
6 負荷給電ライン
7 電力伝送装置
8 コントローラ
10 回路モジュール
11 底板
12 バッテリカバー
13 冷却風案内ダクト
14 遠心ファン
15 バイパスダクト
16 逆止ダンパ
20 ガス排出用安全弁
21 電極端子
22 電極端子
29 孔
71 ベースプレート
72 カードモジュール
73 カードモジュール
74 ヒートシンク
75 ヒートシンク
76 樹脂モールド部
77 絶縁シート
78 制御端子
79 ガス案内部材
100 電池アセンブリ
121 冷却風吸入口
122 冷却風吐出口
200 冷却ファン機構
710 冷却フィン
741 冷却フィン
751 冷却フィン

Claims (19)

  1. エンジン駆動の発電機と、前記発電機により充電される発電機側バッテリとを含む発電機側電源系と、車載の電気負荷と、前記電気負荷に給電する負荷側バッテリとを含む負荷側電源系と、前記発電機側電源系から前記負荷側電源系に送電する電力伝送装置と、前記電力伝送装置を制御して前記送電を調節する制御回路とを備える2電源方式の車両用電源装置において、
    前記電力伝送装置は、前記発電機側バッテリの上にて前記発電機側バッテリと一体に結合されていることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  2. 請求項1記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記発電機側バッテリと前記電力伝送装置との間に配置されるとともに車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリ又は前記電力伝送装置を冷却する冷却用金属体を有することを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  3. 請求項2記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記冷却用金属体は、前記車両走行風又は強制冷却風を、側方から取り入れ、前記冷却用金属体の表面に沿いつつ通過させ、側方から排出する冷却風通路に面していることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  4. 請求項3記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記冷却用金属体の冷却風通路に車両走行風又は強制冷却風を案内する冷却風案内ダクトを有することを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  5. 請求項2記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記冷却用金属体は、前記電力伝送装置及び前記発電機側バッテリの両方を冷却することを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  6. 請求項1記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記発電機側バッテリの端子と前記電力伝送装置の発電機側端子とを接続するバスバーを有し、前記発電機側バッテリの端子は、前記発電機側バッテリのバッテリケースの上面に配設され、前記電力伝送装置の発電機側端子は、前記電力伝送装置の下面に配置されていることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  7. 請求項6記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記バスバーは、車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリ又は前記電力伝送装置を冷却する冷却用金属体を兼ねることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  8. 請求項1記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記発電機側バッテリは、前記発電機側バッテリのバッテリケースの上面に配設されて内部発生ガスを排出するためガス排出用安全弁を有し、
    前記冷却用金属体は、前記ガス排出用安全弁の上方に位置して前後左右方向に延設されて前記ガス排出用安全弁から噴出するガスが上方へ噴き上げるのを阻止することを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  9. 請求項1又は2記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記電力伝送装置又は前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリよりも水平方向に突出していることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  10. 請求項9記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記電力伝送装置又は前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリよりも車両の前方へ突出していることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  11. 請求項9記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記電力伝送装置又は冷却用金属体は、前記発電機側バッテリよりも車両の側方外側向きに突出していることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  12. エンジン駆動の発電機と、前記発電機により充電される発電機側バッテリとを含む発電機側電源系と、車載の電気負荷と、前記電気負荷に給電する負荷側バッテリとを含む負荷側電源系と、前記発電機側電源系から前記負荷側電源系に送電する電力伝送装置と、前記電力伝送装置を制御して前記送電を調節する制御回路とを備える2電源方式の車両用電源装置において、
    前記電力伝送装置は、前記発電機側バッテリに対して車両前方側又は側方外側に隣接配置されて前記発電機側バッテリと一体に結合されていることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  13. 請求項12記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記発電機側バッテリと前記電力伝送装置との間に配置されるとともに車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリ又は前記電力伝送装置を冷却する冷却用金属体を有することを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  14. 請求項13記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリと前記電力伝送装置とを結ぶ線に対して略直角の方向へ前記冷却用金属体の表面に沿いつつ前記車両走行風又は強制冷却風を通過させる冷却風通路を有することを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  15. 請求項14記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記冷却用金属体の冷却風通路に車両走行風又は強制冷却風を案内する冷却風案内ダクトを有することを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  16. 請求項13記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記冷却用金属体は、前記電力伝送装置及び前記発電機側バッテリの両方を冷却することを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  17. 請求項12記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記発電機側バッテリの端子と前記電力伝送装置の発電機側端子とを接続するバスバーを有し、前記バスバーは、車両走行風又は強制冷却風により冷却されて前記発電機側バッテリ又は前記電力伝送装置を冷却する冷却用金属体を兼ねることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  18. 請求項12又は13記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記電力伝送装置又は前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリに対して車両前方側に隣接配置されて、前記発電機側バッテリよりも側方外側に突出していることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
  19. 請求項12又は13記載の2電源方式の車両用電源装置において、
    前記電力伝送装置又は前記冷却用金属体は、前記発電機側バッテリに対して車両側方外側に隣接配置されて、前記発電機側バッテリよりも前方に突出していることを特徴とする2電源方式の車両用電源装置。
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