JP2007253217A - パネル締結方法及び該パネル締結方法を適用したパネル構造 - Google Patents

パネル締結方法及び該パネル締結方法を適用したパネル構造 Download PDF

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Abstract

【課題】十分な締結強度を有し且つ外観に優れた縁部を有するパネルを製作可能とするパネル締結方法及び該パネル締結方法を適用したパネル構造を提供する。
【解決手段】パネル10は、アウタパネル14とインナパネル16とが重ねられた状態で巻締め成形により締結された縁部19を有する。この場合、アウタパネル14及びインナパネル16は接合部Pにおいて接合された後、各先端面14a、16aがアウタパネル14及びインナパネル16により内包された状態で巻締め成形されており、縁部19は、アウタパネル14とインナパネル16とを接合した接合部Pを内包した状態で締結されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数のパネルを巻締め成形して締結するパネル締結方法及び該パネル締結方法を適用したパネル構造に関する。
従来、例えば、自動車のボンネット、トランク及びドア等の自動車用パネルの縁部には、アウタパネルとインナパネルとを重ね、アウタパネルの縁部に起立するように形成したフランジをインナパネルを挟み込むように折り曲げるヘミング構造が用いられている。
特許文献1には、インナパネルの縁部に対しアウタパネルの縁部を折り曲げることにより挟み込んで締結するヘミング工程後、該ヘミング工程により形成されたヘミング加工部位に対してスポット溶接を施すアフターヘム工程を行うことが記載されている。このアフターヘム工程は、前記ヘミング加工部位の結合強度を補強する目的で行われている。
図12は、上記従来の方法により締結されたパネル構造を説明するための一部省略縦断面図である。この場合には、先ず、略L字状に予備曲げされたアウタパネル100の先端面100aを含むヘムフランジ部100bを更に折り曲げることにより、インナパネル102の先端面102aを挟み込んで締結する。
次いで、スポット溶接ガン104により前記のように締結された縁部を溶接するわけであるが(アフターヘム工程)、この際、アウタパネル100の外表面100cにスポット溶接ガン104による打痕や熱ひずみが残留すると製品の外観が損なわれてしまう。そこで、この際、外表面100cの形状に沿ったバックバー106(下型)を当接させ、ヘムフランジ部100b側のみに電極を当てた状態で溶接を施している。
特開平7−124653号公報
ところで、上記従来の構成では図12の上側、すなわち、ヘムフランジ部100b側のみから溶接を行うため(インダイレクト溶接)、接合部に対して十分な加圧ができず、さらに、分流が発生し易いため十分な接合強度を得ることが困難である。
さらに、通常のスポット溶接装置等で用いられているCガン型等の設備を流用することができない上、ワークの形状に合わせたバックバー106も必要となるため、該設備を広汎に用いることが困難という問題がある。
本発明は、係る従来の課題を考慮してなされたものであり、設備の汎用性を高めることができると共に、十分な締結強度を有し且つ外観に優れた縁部を有するパネルを製作可能とするパネル締結方法及び該パネル締結方法を適用したパネル構造を提供することを目的とする。
本発明のパネル締結方法は、複数のパネルの縁部を締結するパネル締結方法において、前記各パネルを重ねて互いに位置決めする位置決め工程と、前記位置決め工程により位置決めされた前記各パネル同士を接合する接合工程と、前記接合工程により接合された前記各パネルの端部を巻締め成形して締結することで、前記各パネルの先端面を内包する形状の縁部を形成する成形工程とを有し、前記成形工程では、前記接合工程により前記各パネルに形成された接合部が前記縁部に内包されるように成形することを特徴とする。
このような方法によれば、縁部に接合部が内包されるようにすることで、該接合部を外観上目立たない位置とすることができ、締結後のパネルの外観を向上させることができ、さらに、十分な締結強度を得ることができる。また、予めパネル同士を接合してから巻締め成形を行うため、巻締め成形時のパネル同士の位置ずれを効果的に防止して、容易且つ適正な締結を行うことができる。
また、前記接合工程では、前記各パネルの夫々の先端面から所定距離離間した位置Pで接合すると、巻締め成形時、各パネルの接合部より先端面側でのずれ等を許容できるため、巻締め成形後のしわの発生が抑制され、容易に成形できる。
さらに、前記縁部の外端部を形成する面を外側端面と称するときに、前記成形工程では、前記接合部が外側端面よりも内側になるように巻締め成形すると、締結後のパネルで前記接合部が目立つことがなく、外観上特に好適である。
本発明のパネル構造は、重ねられた複数のパネルが締結された縁部を有するパネル構造であって、前記各パネルは所定位置において互いに接合された接合部を有し、前記各パネルの各先端面を内包するように巻締め成形されており、前記縁部の内側に前記接合部が配置された状態で構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、接合部が外観上目立たず、パネルの外観を向上させながら、十分な締結強度を得ることができる。
また、前記縁部の外端部を形成する面を外側端面と称するときに、前記接合部は、前記外側端面よりも内側の位置にあると、接合部が目立つことがなく、外観上特に好適である。
本発明では、複数のパネルを重ねた状態で位置決めした後、パネル同士を接合し、締結後の縁部に前記接合した部位が含まれるように巻締め成形する。このため、本発明により締結されたパネルは、前記接合した部位を外観上目立たない位置に移動させることができ、外観を向上させることができ、さらに、十分な締結強度を得ることができる。また、予めパネル同士を接合してから巻締め成形を行うため、巻締め成形時のパネル同士の位置ずれを効果的に防止して、容易且つ適正な締結を行うことができる。
以下、本発明に係るパネル締結方法について、このパネル締結方法が適用されたパネル構造との関係で実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパネル構造を有するパネル10の適用例である自動車後部ドア12の一部切欠斜視図であり、図2は、図1中のA矢視方向(車内側から自動車後部ドア12を見た方向)からの自動車後部ドア12の正面図である。
自動車後部ドア12は、アウタパネル14(第1のパネル)及びインナパネル16(第2のパネル)が縁部18で巻締め成形により締結されて形成されるパネル10と、該パネル10の上部に取り付けられる窓枠20とから構成される。アウタパネル14及びインナパネル16は、例えば、所定の形状に打抜き加工されている板金素材(金属製)である。
前記巻締め成形により締結されている縁部18は、例えば、図2の帯状網目部Hで示す部分であって、自動車後部ドア12の全周に亘って三次元的に延在している。なお、縁部18は、図3C又は図3Dに示すように、アウタパネル14の先端面14aとインナパネル16の先端面16aとが内包された状態で巻締め成形されて締結されている。
次に、上記のように巻締め成形により締結される縁部18の成形方法であるパネル締結方法の一例について、図3〜図6を参照して説明する。
図3Aは、本実施形態に係るパネル10の締結前に、アウタパネル14とインナパネル16とを重ねて位置決めをした状態を示す一部省略縦断面図であり、図3Bは、前記位置決めをしたアウタパネル14とインナパネル16とを接合した状態を示す一部省略縦断面図であり、図3Cは、前記接合した後、アウタパネル14及びインナパネル16を先端から略円形状に巻締め成形(カール成形)して縁部19を形成した状態を示す一部省略縦断面図であり、図3Cは、前記カール成形した縁部19を扁平に変形させ(潰し)ながら成形(シーム成形)して縁部18を形成した状態を示す一部省略縦断面図である。
先ず、図3Aに示すように、アウタパネル14とインナパネル16を重ねる。このとき、アウタパネル14をインナパネル16よりも距離L1だけずらして重ね、アウタパネル14とインナパネル16とを互いに位置決めする(位置決め工程)。なお、この際、アウタパネル14及びインナパネル16の先端面14a及び先端面16aを有する先端部は予め若干曲げられ、フランジ部14b及びフランジ部16bが形成されている(予備曲げ)。
次に、図3Bに示すように、アウタパネル14の先端から距離L2、インナパネル16の先端から距離L3の位置P(接合部P)にて、アウタパネル14とインナパネル16とを接合する(接合工程)。このような位置Pにて接合を行うことで、接合後の接合部Pに対して、アウタパネル14及びインナパネル16が、先端方向において夫々距離L2、L3の非固定部(遊び)を有していることになり、アウタパネル14及びインナパネル16では、前記非固定部にてずれ等が許容される。このため、後述する巻締め成形時、しわの発生が効果的に抑制されると共に、成形が容易となる。
この場合の接合方法として、本実施形態では、位置Pに対してスポット溶接Sを施すことでアウタパネル14とインナパネル16とを接合する。このようなスポット溶接Sは、例えば、図4に示すように、重ねたアウタパネル14及びインナパネル16の位置Pに対して、Cガン型のスポット溶接装置38を用いて行うとよい。すなわち、従来技術のバックバーを用いることなくアウタパネル14とインナパネル16とをCガン型のスポット溶接装置38を用いて接合する。これによって、アウタパネル14とインナパネル16とは上下両面から十分に加圧され、この間、溶接電流が導通されるため、十分な強度で接合される。なお、図4中の参照符号38a、38bはスポット溶接装置38の電極チップである。
なお、アウタパネル14とインナパネル16とを接合する方法としては、十分な接合強度が得られればよく、上記スポット溶接以外にも、例えば、摩擦攪拌接合、レーザ溶接又は接着剤により接合する方法等が挙げられる。
次に、図3Cに示すように、インナパネル16よりも距離L1ずれているアウタパネル14の先端からカール成形(巻締め成形)し、略円形状の縁部19を形成する(成形工程)。
この場合のカール成形方法としては、例えば、図5に示すように、前記接合されたアウタパネル14及びインナパネル16を載置台22の載置面24上に載置して、カール部26を有するカールパンチ28を載置面24上を矢印方向に摺動させながら移動させて巻締め成形する。
この際、アウタパネル14とインナパネル16とは距離L1を有して互いに位置決めされ、さらに、十分な強度で接合されている。従って、前記カール成形時、例えば、押さえパッド25(図5にて二点鎖線で示す)等によりアウタパネル14とインナパネル16とを位置決め固定しておく必要がなく、また、アウタパネル14とインナパネル16との互いの位置がずれることもない。このため、外観形状に優れた縁部19を容易に得ることができる。
さらに、上記のように、接合部Pに対して、アウタパネル14及びインナパネル16が先端方向において夫々距離L2、L3の非固定部(遊び)を有しているため、巻締め成形時におけるしわの発生を効果的に抑制できると共に、成形も容易である。
また、上記のように、カール成形時における押さえパッド25等での固定が不要である。従って、例えば、上方に大きく反った形状のためカールパンチ42と押さえパッド25とが干渉してしまうようなパネル10(図7参照)や、押さえパッド25での固定が困難である形状のパネル10(図8参照)に対しても、例えば、略半円状のカール部40を有するカールパンチ42を用いて容易にカール成形を施すことができる。
次いで、図3Dに示すように、前記縁部19を扁平に変形するように押圧する、すなわち縁部19を潰して巻締めるシーム成形を施して縁部18を形成する。
この場合のシーム成形方法としては、例えば、載置面24上でのカール成形後、成形された縁部19からカールパンチ28を退避させ、図6に示すように、シームパンチ30のシーム部32にて前記縁部19を扁平に変形させながらシーム成形する。このとき、縁部19から縁部18へと扁平に変形する過程では、アウタパネル14及びインナパネル16において塑性流動が生じる。そして、この塑性流動により、図10の矢印A方向(R部分へ向かう方向)の力が作用して縁部18における曲率半径Rを十分に小さくすることができ、ダレの発生が防止されるため、一層外観のよい縁部18を容易に得ることができる。
なお、本実施形態に係るパネル10では、その適用箇所、例えば、自動車を例とすると、ドアやボンネット等の各所での必要な締結強度や要求される外観形状等に応じて、上記カール成形のみを施した縁部19を形成して用いてもよく、必ずしもシーム成形まで行う必要はない。すなわち、例えば、比較的締結強度の要求が低い箇所に用いられるパネル10にはカール成形のみを施し、より高い締結強度の要求がある箇所に用いられるパネル10には、シーム成形まで施行する等使い分けてもよい。
また、パネル10では、図5及び図6に示す巻締め成形方法以外にも、例えば、重ねたアウタパネル14及びインナパネル16に接合工程を施し、その後、図12に示す従来の構成のようなヘミング加工によりヘムフランジ部100bを折り曲げ、さらに、図12中の先端面100a部分を支点として再度縁部自体を折り返すようにしてもよい。
次に、基本的には以上のように形成されるパネル10の作用効果について、主に図9及び図10を参照して説明する。図9は、カール成形後のパネル10の縁部19の一部省略縦断面図であり、図10は、シーム成形後のパネル10の縁部18の一部省略縦断面図である。
なお、パネル10では、図9及び図10に示すように、カール成形後の縁部19及びシーム成形後の縁部18において、アウタパネル14の外表面14cから曲げられた面、すなわち、縁部19や縁部18の外端部を形成する面を外側端面Soutと称し、この外側端面Soutとは先端面14aを挟んで反対側に形成される面を内側端面Sinと称するものとする。この場合、上記した縁部19や縁部18の外端部とは、アウタパネル14を巻締めする方向(ワークであるパネル10の内側に向かう方向)に形成された端部(図9及び図10にて内側端面Sinを形成している面)とは反対側、すなわち、アウタパネル14を巻締めする方向とは反対方向に形成された端部であると換言することもできる。
本実施形態に係るパネル10では、上記のように、アウタパネル14とインナパネル16とを重ねて位置決めした後、Cガン型のスポット溶接装置38を用いてスポット溶接Sを施し、これらを接合している。従って、接合部Pでは、インナパネル16だけでなく、アウタパネル14の外表面14cにもスポット溶接Sによる打痕が形成されている。そして、このような打痕がパネル10の外表面に位置してしまうと製品としてのパネル10の外観を大きく損なうことになる。
そこで、本実施形態では、図9及び図10に示すように、接合部Pにおける打痕が縁部18、19内に含まれるようにカール成形(シーム成形)を行い、前記打痕がパネル10の外表面に位置するのを効果的に防止している。
この場合、例えば、カール成形により形成された縁部19では、アウタパネル14の外表面14cに沿った直線と略直角に交差する外側端面Soutの接線Tよりも内側端面Sin側(図9の矢印A方向)に接合部Pが到達するまで巻締め成形すると、接合部Pが目立つことがなく、外観上特に好適である。同様に、図10に示すように、シーム成形後の縁部18においても、接線Tよりも矢印A方向に接合部P(打痕)が位置するようにすると、接合部Pが目立つことがなく、外観上特に好適である。
このように、カール成形やシーム成形では、接合部Pが、縁部18、19の外側端面Soutよりも内側、つまり、外側端面Soutよりもパネル10(ワーク)の内側になるように巻締め成形すれば、外観のよい縁部18、19を得ることができる。
ところで、上記従来の構成では、縁部を締結した後、外表面にバックバーを当てた状態で溶接を行うことで、製品の外表面に打痕が現れることを防止するようにしていたため、上記のように、溶接時に十分な加圧が行えず接合強度が不十分であるという問題があった。
これに対して、本実施形態では、パネル10の締結前に接合を行うようにしているため、上記従来の構成にように縁部を締結した後で接合する場合に比べて、接合作業が容易であると共に、十分な強度で接合することができる。また、上記のようなカール成形やシーム成形により縁部18、19を形成しているため、従来のようなヘミング構造に比べ、該縁部18、19での締結強度が一層高い。そして、アウタパネル14及びインナパネル16の先端面14a及び先端面16aを内包するように締結するため、当該先端面14a、16aでの錆の発生を大幅に抑制することができる。
さらに、本実施形態では、前記接合後、上記のように接合部Pをパネル10の外表面(アウタパネル14の外表面14c及び外側端面Sout)からワークの内側に隠すようにしてカール成形を行っている。従って、パネル10の外表面に接合部P(打痕)が現れ、製品の外観を損なうような事態を防ぎながらも、アウタパネル14とインナパネル16とを十分な締結強度により締結することが可能となる。
なお、図10に示すように、シーム成形後の縁部18における外側端面Soutのアウタパネル14からの曲げ角度θが90°以下であると、曲率半径Rを十分に小さくすることができ、ダレの発生が防止されて縁部18の外観が一層向上する。また、図10に示すように、縁部18においてアウタパネル14とインナパネル16が互いに重なる方向(図10中の点線Bの方向)には隙間がないように、アウタパネル14とインナパネル16とを相互に接触させてシーム成形を施すと、縁部18において上記塑性流動が生じるため、当該縁部18での締結強度が一層向上すると共に、外観が一層向上するため好適である。
本実施形態のパネル10では、さらに、上記接合工程におけるスポット溶接Sをアウタパネル14及びインナパネル16の縁部に沿って所定間隔おきに複数箇所に施してもよい(図11参照)。
このようにすると、カール成形時、アウタパネル14とインナパネル16とは互いに位置決めされて接合されているため、互いにずれることはないが、各接合部P間での微小なずれや個別のパネルの伸縮等が許容された状態にある。このため、カール成形時、接合部Pと接合部Pとの間(非接合部)が緩衝部として機能するため、該接合部Pを基準とするしわの発生を大幅に抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
例えば、上記実施形態では、パネル10として、アウタパネル14及びインナパネル16の2枚からなるものを説明したが、これに限らず、前記パネル10を3枚以上から構成してもよい。
また、上記実施形態のパネル10については、自動車後部ドア12を例示して説明したが、これに限らず、その他の箇所についても適用可能となることはもちろんである。例えば、自動車の各部として前部ドア、ボンネット、トランク等が挙げられ、さらに、パネル10の適用範囲は、自動車用に限定されないことは言うまでもない。
さらに、図5及び図6等に示すカール成形方法及びシーム成形方法は、本発明を実現するための一例であって、本発明はこれらに限定されないことは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係るパネル構造を有するパネルの適用例である自動車後部ドアの一部切欠斜視図である。 図1中のA矢視方向からの前記自動車後部ドアの正面図である。 図3Aは、前記パネルの締結前に、アウタパネルとインナパネルとを重ねて位置決めをした状態を示す一部省略縦断面図であり、図3Bは、前記位置決めをしたアウタパネルとインナパネルとを接合した状態を示す一部省略縦断面図であり、図3Cは、前記接合した後、アウタパネル及びインナパネルにカール成形をした状態を示す一部省略縦断面図であり、図3Dは、前記カール成形をした縁部にシーム成形をした状態を示す一部省略縦断面図である。 前記アウタパネルと前記インナパネルとを接合する方法の一例を示す説明図である。 前記パネルの縁部をカール成形する方法の一例を示す説明図である。 前記パネルの縁部をシーム成形する方法の一例を示す説明図である。 前記カール成形を上方に大きく反った形状のパネルに適用する例を示す説明図である。 前記カール成形を押さえパッドでの固定が困難である形状のパネルに適用する例を示す説明図である。 前記パネルのカール成形後の縁部の一部省略縦断面図である。 前記パネルのシーム成形後の縁部の一部省略縦断面図である。 前記接合工程における接合箇所の一例を示す概略斜視図である。 従来の方法により締結されたパネル構造を説明するための一部省略縦断面図である。
符号の説明
10…パネル 12…自動車後部ドア
14、100…アウタパネル
14a、16a、100a、102a…先端面
14b、16b…フランジ部 16、102…インナパネル
18、19…縁部 22…載置台
24…載置面 26、40…カール部
28、42…カールパンチ 30…シームパンチ
32…シーム部 38…スポット溶接装置

Claims (5)

  1. 複数のパネルの縁部を締結するパネル締結方法において、
    前記各パネルを重ねて互いに位置決めする位置決め工程と、
    前記位置決め工程により位置決めされた前記各パネル同士を接合する接合工程と、
    前記接合工程により接合された前記各パネルの端部を巻締め成形して締結することで、前記各パネルの先端面を内包する形状の縁部を形成する成形工程とを有し、
    前記成形工程では、前記接合工程により前記各パネルに形成された接合部が前記縁部に内包されるように成形することを特徴とするパネル締結方法。
  2. 請求項1記載のパネル締結方法において、
    前記接合工程では、前記各パネルの夫々の先端面から所定距離離間した位置Pで接合することを特徴とするパネル締結方法。
  3. 請求項1又は2記載のパネル締結方法において、
    前記縁部の外端部を形成する面を外側端面と称するときに、
    前記成形工程では、前記接合部が外側端面よりも内側になるように巻締め成形することを特徴とするパネル締結方法。
  4. 重ねられた複数のパネルが締結された縁部を有するパネル構造であって、
    前記各パネルは所定位置において互いに接合された接合部を有し、前記各パネルの各先端面を内包するように巻締め成形されており、
    前記縁部の内側に前記接合部が配置された状態で構成されていることを特徴とするパネル構造。
  5. 請求項4記載のパネル構造において、
    前記縁部の外端部を形成する面を外側端面と称するときに、
    前記接合部は、前記外側端面よりも内側の位置にあることを特徴とするパネル構造。
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