以下に、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。まず、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第一実施形態である回胴式遊技機の概略正面図、図2はその回胴式遊技機の概略ブロック図である。
第一実施形態の回胴式遊技機は、図1及び図2に示すように、第一回胴リール11a,第二回胴リール11b,第三回胴リール11cと、表示窓12と、メダル投入口13と、クレジット数表示部14と、MAXベットボタン15と、一枚投入ボタン16と、ベット枚数表示部17と、スタートレバー18と、第一停止ボタン19a,第二停止ボタン19b,第三停止ボタン19cと、清算ボタン21と、払出数表示部22と、メダル放出口23と、メダル受皿24と、払出装置25と、画像表示部30と、電飾表示部40と、スピーカ部50と、投入メダル検出センサ61と、MAXベットボタン操作検出センサ62と、一枚投入ボタン操作検出センサ63と、スタートレバー操作検出センサ64と、第一停止ボタン操作検出センサ65a,第二停止ボタン操作検出センサ65b,第三停止ボタン操作検出センサ65cと、第一回胴リール駆動手段66a,第二回胴リール駆動手段66b,第三回胴リール駆動手段66cと、主制御基板70と、演出制御基板80と、電源ユニット90とを備える。ここで、画像表示部30、電飾表示部40及びスピーカ部50が本発明の演出手段に該当する。
図1に示すように、回胴式遊技機の中央部のやや上側には、第一回胴リール11a、第二回胴リール11b、第三回胴リール11cが配設されている。各回胴リール11a,11b,11cは、複数の図柄を一列に配した図柄列を有しており、回転可能に構成されている。これらの回胴リール11a,11b,11cは、複数の図柄を変動させる変動表示及びその変動表示を停止させる停止表示が可能な図柄表示手段としての役割を果たすものである。第一回胴リール11aは第一回胴リール駆動手段66aにより駆動され、第二回胴リール11bは第二回胴リール駆動手段66bにより駆動され、そして、第三回胴リール11cは第三回胴リール駆動手段66cにより駆動される。ここで、各回胴リール駆動手段66a,66b,66cとしては、例えばステッピングモータが用いられる。これら回胴リール駆動手段66a,66b,66cの制御は、主制御基板70により行われる。
各回胴リール11a,11b,11cに配される図柄には、例えば、赤色の数字「7」図柄(赤7図柄)、青色の数字「7」図柄(青7図柄)、BAR図柄、リプレイ図柄、スイカ図柄、ベル図柄、チェリー図柄等がある。各回胴リール11a,11b,11cの外周には、これらの図柄が合計21個若しくはそれ以下の個数、配されている。また、回胴リール11a,11b,11c毎に各図柄の数及び図柄の配置順序は異なっている。
表示窓12は回胴リール11a,11b,11cに対応する位置に設けられた透明な窓部である。遊技者は、図1に示すように、第一回胴リール11a,第二回胴リール11b,第三回胴リール11cの停止時において表示窓12からそれぞれの回胴リール11a,11b,11cに付された三つの図柄を目視することができる。
メダル投入口13は、遊技者がメダル(遊技媒体)を投入するための投入口である。投入メダル検出センサ61はメダル投入口13の内部に設けられており、メダルがメダル投入口13に投入されたことを検出するものである。投入メダル検出センサ61からの検出信号は主制御基板70に送られる。主制御基板70は、かかる投入メダル検出センサ61からの検出信号に基づいて、メダルが何枚投入されたのかを認識することができる。
表示窓12のすぐ下側には、クレジット数表示部14が設けられている。クレジット数表示部14は、メダルのクレジット数(貯留数)を所定の範囲内(例えば50枚以内)で表示するものである。メダル投入口13からメダルを投入すると、主制御基板70は、投入メダル検出センサ61からの信号に基づいて、現在のクレジット数からその投入したメダルの数だけ増加させた数を計数して貯留し、クレジット数表示部14に表示させる。また、主制御基板70は、ゲーム(遊技)において所定の役が成立すると、その役に対応して払い出されるメダルの払出枚数を現在のクレジット数に加算し、その加算した数をクレジット数表示部14に表示させる。
MAXベットボタン15及び一枚投入ボタン16は、メダルを賭けてゲーム(遊技)を行う旨を指示するための遊技指示手段であり、表示窓12の左下側に設けられている。MAXベットボタン15は、メダルを三枚賭けてゲームを行うことを選択するボタンであり、また、一枚投入ボタン16は、メダルを一枚、二枚又は三枚賭けてゲームを行うことを選択するボタンである。具体的には、一枚投入ボタン16を一回押すことにより、メダルを一枚賭けてゲームを行うことが選択され、一枚投入ボタン16を二回押すことにより、メダルを二枚賭けてゲームを行うことが選択され、そして、一枚投入ボタン16を三回押すことにより、メダルを三枚賭けてゲームを行うことが選択される。すなわち、一枚投入ボタン16を三回押すことは、MAXベットボタン15を一回押すことと同じである。MAXベットボタン操作検出センサ62はMAXベットボタン15が押されたことを検出するものであり、一枚投入ボタン操作検出センサ63は一枚投入ボタン16が押されたことを検出するものである。各センサ62,63からの検出信号は、主制御基板70に送られる。これにより、主制御基板70は、メダルを何枚賭けてゲームを行うのかを認識することができる。
表示窓12の左下側には、ベット枚数表示部17が設けられている。かかるベット枚数表示部17は、当該ゲームにおいて賭けられたメダルの枚数を表示するものである。具体的には、一枚投入ボタン16が一回押されると、主制御基板70は、ベット枚数表示部17の「一」の部分に対応するランプを点灯させる。一枚投入ボタン16が二回押されると、主制御基板70は、ベット枚数表示部17の「二」の部分に対応するランプを点灯させる。そして、一枚投入ボタン16が三回押され、又はMAXベットボタン15が押されると、主制御基板70は、ベット枚数表示部17の「三」の部分に対応するランプを点灯させる。
第一実施形態では、三つの回胴リール11a,11b,11cを停止させて所定の図柄を揃えるための入賞ラインが五つ設定されている。すなわち、表示窓12の上部、中央部、下部のそれぞれを通り水平方向に延びた三つのラインと、表示窓12の左上から右下に向かって延びるラインと、表示窓12の左下から右上に向かって延びるラインとである。メダルを何枚賭けるかに応じて、有効な入賞ラインが異なる。メダルを一枚賭けてゲームを行う場合には、表示窓12の中央部を通り水平方向に延びる一つの入賞ラインだけが有効な入賞ラインとなる。メダルを二枚賭けてゲームを行う場合には、表示窓12の上部、中央部、下部のそれぞれを通り水平方向に延びた三つの入賞ラインだけが有効な入賞ラインとなる。そして、メダルを三枚賭けてゲームを行う場合には、五つの入賞ラインすべてが有効な入賞ラインとなる。三つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、五つの入賞ラインのうち有効な入賞ライン上に所定の図柄が揃い、所定の役が成立すると、当該ゲームが入賞となり、所定数のメダルが払い出される。
スタートレバー(開始手段)18は、ゲームを開始する旨を指示するために遊技者が操作するものである。メダル投入口13から一回のゲームに必要な数のメダルが投入されるか、又は、既に一回のゲームに必要な数のメダルがクレジットされている状態でMAXベットボタン15の操作、若しくは一枚投入ボタン16の必要回数の操作のうちいずれかの操作が行われることにより、スタートレバー18の操作が可能となる。ここで、一回のゲームは、スタートレバー18が操作されることにより開始し、三つの停止ボタン19a,19b,19cがすべて押された後、次回のゲームを行うためにメダルが投入され又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下されることにより終了する。スタートレバー操作検出センサ64は、スタートレバー18が操作されたことを検出するものである。スタートレバー操作検出センサ64は、スタートレバー18が操作されたことを検出すると、ゲーム開始信号を主制御基板70に送る。主制御基板70は、投入メダル検出センサ61、MAXベットボタン操作検出センサ62、一枚投入ボタン操作検出センサ63のいずれかから信号を受けているときに、スタートレバー操作検出センサ64からゲーム開始信号を受けると、ゲーム開始の処理を行う。具体的には、主制御基板70は、ゲーム開始信号を受けると、乱数値を取得し、その乱数値に基づいて役の抽選処理を行うと共に、前回のゲーム開始信号の受信時から4.1秒以上経過していれば直ちに、4.1秒経過前であれば4.1秒経過後に、三つの回胴リール11a,11b,11cの回転動作を開始する。
第一停止ボタン19aは第一回胴リール11aの回転動作の停止を指示するためのものであり、第二停止ボタン19bは第二回胴リール11bの回転動作の停止を指示するためのものであり、第三停止ボタン19cは第三回胴リール11cの回転動作の停止を指示するためのものである。これらの停止ボタン19a,19b,19cは本発明の停止手段に該当する。第一停止ボタン操作検出センサ65aは第一停止ボタン19aが押されたことを検出するものであり、第二停止ボタン操作検出センサ65bは第二停止ボタン19bが押されたことを検出するものであり、第三停止ボタン操作検出センサ65cは第三停止ボタン19cが押されたことを検出するものである。各停止ボタン操作検出センサ65a,65b,65cからの検出信号は、主制御基板70に送られる。主制御基板70は、停止ボタン操作検出センサ65a,65b,65cからの検出信号を受けると、当該停止ボタン操作検出センサに対応する回胴リールの回転動作を所定の制御方法により停止する。こうして、三つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、それらの回胴リール11a,11b,11cに付されている図柄が有効な入賞ライン上において特定の組合せとなると、役が成立することになる。
第一実施形態の回胴式遊技機では、役の種類として、大役と、スイカ小役と、ベル小役と、チェリー小役と、リプレイ役(再遊技役)とがある。このうち、スイカ小役、ベル小役、チェリー小役は、小当りである小役と称されるものである。主制御基板70による役の抽選処理によりスイカ小役に当選したときには、遊技者は三つのスイカ図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。そして、三つのスイカ図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、スイカ小役が成立する。また、主制御基板70による役の抽選処理によりベル小役に当選したときには、遊技者は三つのベル図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。そして、三つのベル図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、ベル小役が成立する。更に、主制御基板70による役の抽選処理によりチェリー小役に当選したときには、遊技者は第一回胴リール11aに配されたチェリー図柄を有効な入賞ライン上に停止させることが可能となる。そして、第一回胴リール11aに配されたチェリー図柄が有効な入賞ライン上に停止すると、チェリー小役が成立する。かかる小役が成立したときには、それぞれの小役の種類に応じて所定枚数のメダルが払い出される。
また、主制御基板70による役の抽選処理によりリプレイ役に当選したときには、遊技者は三つのリプレイ図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。三つのリプレイ図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、リプレイ役が成立する。このリプレイ役が成立した場合には、回胴式遊技機は、再遊技の状態、すなわち、今回のゲームに賭けたメダルの枚数と同数のメダルが自動投入され、遊技者が新たにメダルを投入することなく、再度、ゲームを行うことが可能な状態となる。尚、第一実施形態では、リプレイ役はメダルの払出しがないことから、リプレイ役を小役に含めていないが、次の遊技のための新たなメダルの投入操作が不要なので、その遊技に使用したメダルが払い出されたと仮定して、リプレイ役を小役として取扱うことも可能である。
大役には、BB(ビッグボーナス)、CTBB1(チャレンジタイムビッグボーナス1)、CTBB2(チャレンジタイムビッグボーナス2)という三種類の役がある。主制御基板70による役の抽選処理によりBBに当選すると、遊技者は、三つの赤7図柄を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。三つの赤7図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、BBが成立する。このBBが成立した場合には、回胴式遊技機は、BBゲームに突入する。BBゲームでは、ベル小役、スイカ小役、チェリー小役の当選確率が飛躍的に向上して、遊技者が短期間に多量のメダルを獲得することができる。このBBゲームは、メダルの払出枚数が345枚を超えたときに終了する。また、主制御基板70による役の抽選処理によりCTBB1に当選すると、遊技者は、三つの青7図柄を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。この三つの青7図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CTBB1が成立する。一方、主制御基板70による役の抽選処理によりCTBB2に当選すると、遊技者は、三つのBAR図柄を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。この三つのBAR図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CTBB2が成立する。かかるCTBB1又はCTBB2が成立した場合には、回胴式遊技機は、CTBB1ゲーム又はCTBB2ゲームに突入する。CTBB1ゲーム又はCTBB2ゲームでは、リール制御が特殊な制御状態となり、役の抽選結果に関係なく、遊技者の技量次第でいずれの小役をも有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。ここで、CTBB1ゲームは、メダルの払出枚数が253枚を超えたら終了し、CTBB2ゲームは、メダルの払出枚数が110枚を超えたら終了する。
払出数表示部22は、成立した役に対応して払い出されるメダルの払出枚数を表示するものである。払出数表示部22の制御は主制御基板70により行われる。メダル放出口23からは、例えば、遊技者が清算ボタン21を押した場合にそのときのクレジット数に対応する数のメダルが放出される。メダル受皿24は、メダル放出口23から放出されるメダルを蓄積するための皿である。また、払出装置25は、所定の回転機構(不図示)を利用してメダルを一枚ずつメダル放出口23から払い出す装置である。かかる払出装置25の動作は、主制御基板70により制御される。
画像表示部30は、表示窓12の上側に設けられている。第一実施形態では、画像表示部30として液晶表示装置を用いている。画像表示部30は、複数の文字、数字、図形やキャラクター等の画像を変動表示することにより、役の成立の予告、所定の情報の告知、その他の遊技に関わる演出を行う。例えば、大当り確定を予告するプレミアム演出を行ったり、入賞ライン上に揃えるべき図柄の種類を告知したりする。この画像表示部30は本発明の画像表示手段に該当する。また、画像表示部30の演出制御は、主制御基板70からのコマンド(指令信号)に基づいて演出制御基板80により行われる。尚、画像表示部30の構成については後に詳述する。
電飾表示部40は、複数の表示用ランプを点灯表示することにより、各種の遊技状態を報知したり、遊技に関わる演出を行ったりするものである。第一実施形態では、表示用ランプとして、発光ダイオード(light-emitting diode)を用いている。この電飾表示部40の制御は、主制御基板70からのコマンドに基づいて演出制御基板80により行われる。かかる電飾表示部40は、図1に示すように、前扉の裏側であってその外周の各部に設けられている。
スピーカ部50は、音により遊技に関わる演出を行うものである。スピーカ部50の制御は、主制御基板70からのコマンドに基づいて演出制御基板80により行われる。かかるスピーカ部50は、図1及び図2に示すように、第一ドアスピーカ51と、第二ドアスピーカ52と、背面スピーカ53とを有する。第一ドアスピーカ51及び第二ドアスピーカ52はそれぞれ、前扉の裏側上部の左側、右側に設けられている。すなわち、図1において、前扉上部に点線で描いた円の部分が第一ドアスピーカ51及び第二ドアスピーカ52である。また、背面スピーカ53は回胴式遊技機の背面側に設けられている。
電源ユニット(電源手段)90は、外部から供給される交流の電圧100Vの電力を直流の各種電圧(例えば24V、12V、5V)に変換して、各部に電力を供給するものである。この電源ユニット90は、回胴式遊技機の下部に配置されている。また、電源ユニット90は、例えば落雷等で電力供給が中断する際に電源を遮断する旨の電源遮断信号を主制御基板70、演出制御基板80に出力し、電力供給が回復する際には電源を復帰する旨の電源復帰信号を主制御基板70、演出制御基板80に出力する。主制御基板70及び演出制御基板80はそれぞれ、電源遮断信号を受けると、所定の電源遮断時処理を行い、電源復帰信号を受けると、所定の電源復帰時処理を行う。実際には、電源復帰信号として、電源遮断信号と同じものが用いられている。このため、以下では、電源復帰信号のことを、電源遮断信号とも称することにする。
電源遮断信号は、電源ユニット90から主制御基板70、演出制御基板80へ個別に出力される。具体的に、主制御基板70と電源ユニット90とは、主制御基板70に出力される電源遮断信号の信号線により接続されている。一方、演出制御基板80と電源ユニット90とは、演出制御基板80に出力される電源遮断信号の信号線により接続されるが、この信号線は、配線引回しの都合上、主制御基板70を経由して配設されている。尚、図2では、各部が出力する信号の信号線のみを示しており、電源ユニット90が各部に供給する電力の電力線については省略して示している。
主制御基板70は、主に遊技内容やメダルの払出しの制御及び管理を行う。かかる主制御基板70は、図2に示すように、乱数発生手段71と、ROM72と、RAM73と、バックアップRAM74と、CPU75とを備えている。ROM72には、遊技内容の制御等に関する各種のプログラムが格納されている。また、RAM73は、各種のデータを一時的に記憶する作業用のメモリである。バックアップRAM74は、通電時に蓄電手段により充電しておくことで、例えば落雷等で電源ユニット90から電力が供給されなくなるような場合に、RAM73に記憶されている各種のデータをバックアップするためのものである。
CPU75は、ROM72に格納されたプログラムを実行することにより、遊技内容の制御を行ったり、演出制御基板80を制御することによって演出の制御を行ったりする。具体的に、CPU75は、乱数値に基づく役抽選処理を行う役抽選手段としての役割と、回胴リール11a,11b,11cの駆動・停止処理、遊技状態の管理、演出制御基板80へのコマンドの送信処理等を行う遊技制御手段としての役割とを果たす。
まず、乱数値に基づく役の抽選処理を説明する。乱数発生手段71は、所定範囲の数値を順次発生すると共に、所定のタイミングで当該数値を乱数値として取得し、その取得した乱数値をCPU75に送出するものである。第一実施形態では、乱数発生手段71として、2バイトのハードウェア乱数カウンタを用いることにしている。このため、乱数発生手段71の発生する数値の範囲は、0から65535までの範囲である。したがって、取得される乱数値もこの範囲内の数である。かかる乱数発生手段71は、スタートレバー操作検出センサ64からのゲーム開始信号を受けたときに、乱数値を取得する。その乱数値はCPU75に送られ、CPU75はその送られた乱数値に基づいて役の抽選処理を行う。ここで、ROM72には、役と乱数値との対応関係を示した役抽選テーブルが格納されている。CPU75は、乱数発生手段71から送られた乱数値が、役抽選テーブルにおいていずれの役に対応するかを調べることにより、どの役に当選したか、はずれであるかを決定する。CPU75は、役抽選の結果に基づいて、遊技内容の制御を行ったり、所定のコマンドを演出制御基板80に送ったりする。
次に、回胴リール11a,11b,11cの駆動・停止処理を説明する。CPU75は、遊技の制御の一つとして、回胴リール11a,11b,11cを駆動及び停止させるリール制御を行う。このCPU75のリール制御には、リールの駆動開始制御、リールの駆動停止制御がある。リールの駆動開始制御とは、所定枚数のメダルが投入されることを条件に、スタートレバー18が押されたときに、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動動作を開始するように制御することをいう。具体的に、CPU75は、投入メダル検出センサ61からメダルが投入された旨の信号が送られて、所定枚数のメダルが投入されたことを認識したこと、又は、MAXベットボタン操作検出センサ62若しくは一枚投入ボタン操作検出センサ63から信号が送られたことを条件として、その後、スタートレバー操作検出センサ64からの信号を受けたときに、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動を開始する。また、リールの駆動停止制御とは、回胴リールが駆動している場合、当該回胴リールに対する停止ボタンが押されたときに、当該回胴リールの駆動を停止するように制御することをいう。具体的に、CPU75は、回胴リールが駆動している場合、当該回胴リールに対する停止ボタンが押され、その停止ボタンに対する停止ボタン操作検出センサから当該停止ボタンが押された旨の信号を受けたときに、当該回胴リールの駆動を停止する。
また、CPU75のリール制御には、リールの駆動開始制御、リールの駆動停止制御の他、例えば、役に当選した場合に行われるリール引込み制御、役に当選しなかった場合に行われるはずれ制御等がある。リール引込み制御とは、停止ボタンが押されたときに、その押されたタイミングで有効な入賞ライン上にある図柄を含めて当該図柄から所定のコマ数(例えば、5コマ)の範囲内に当該役を構成する図柄が存在するときに、その図柄を当該有効な入賞ライン上に引き込むように回胴リールの停止位置を制御することをいう。但し、遊技者が停止ボタンを押したタイミングにおいて上記の所定のコマ数の範囲内に当該役を構成する図柄が存在しないときには、リールの引込み制御が働かず、押したなりの図柄が有効な入賞ライン上に停止する。したがって、このときには、当該役を構成する図柄は有効な入賞ライン上に揃わず、当該役は成立しないことになる。一方、はずれ制御とは、有効な入賞ラインには大役、小役、リプレイ役のいずれの役も成立しないように、回胴リールの停止位置を制御することをいう。したがって、この場合には、遊技者が特定の役を狙って停止ボタンを押したとしても、どのような役も成立せず、ゲームの結果はいわゆる「はずれ」となる。
次に、遊技状態の管理について説明する。第一実施形態の回胴式遊技機では、遊技機の遊技状態として、「一般遊技状態」、「高確率再遊技状態」、「BB遊技状態」、「CTBB1遊技状態」、「CTBB2遊技状態」等の各種の遊技状態が設定されている。ここで、「一般遊技状態」は、通常の遊技状態のことであり、「高確率再遊技状態」は、乱数値に基づく役の抽選処理においてリプレイ役に当選する確率が高く設定された遊技状態である。「BB遊技状態」は、遊技者が最も多量のメダルを獲得可能なBBゲームを実行する遊技状態である。また、「CTBB1遊技状態」は、BBゲームに次いで遊技者が多量のメダルを獲得可能なCTBB1ゲームを実行する遊技状態であり、「CTBB2遊技状態」は、BBゲーム及びCTBB1ゲームに次いで遊技者が多量のメダルを獲得可能なCTBB2ゲームを実行する遊技状態である。CPU75は、役抽選の結果及び当該ゲームの結果に基づいて遊技状態の移行を制御する。このように遊技機が複数の遊技状態を有することにより、遊技状態に応じて多彩な内容の遊技を実現することができる。
次に、演出制御基板80へのコマンド送信処理について説明する。CPU75から演出制御基板80に送信するコマンド(指令信号)には多くの種類がある。例えば、役抽選処理の結果に基づいて作成される遊技の演出に関するコマンド(演出コマンド)や、各回胴リール11a,11b,11cの状態に関するコマンド等がある。
CPU75は、遊技者によって所定の操作が行われて、各回胴リール11a,11b,11cの状態が変化したときに、当該回胴リールの状態に関するコマンドを作成し、その作成したコマンドを演出制御基板80に出力する。具体的には、遊技者がスタートレバー18を押下して、三つの回胴リール11a,11b,11cが回転し始めると、CPU75は、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動が開始したことを表す「回胴リール駆動開始コマンド」を作成する。また、遊技者が第一停止ボタン19aを押下して、第一回胴リール11aの回転が止まると、CPU75は、第一回胴リール11aの駆動が停止したことを表す「第一回胴リール停止コマンド」を作成する。遊技者が第二停止ボタン19bを押下して、第二回胴リール11bの回転が止まると、CPU75は、第二回胴リール11bの駆動が停止したことを表す「第二回胴リール停止コマンド」を作成する。そして、遊技者が第三停止ボタン19cを押下して、第三回胴リール11cの回転が止まると、CPU75は、第三回胴リール11cの駆動が停止したことを表す「第三回胴リール停止コマンド」を作成する。
また、CPU75は、スタートレバー18が押下されたときに、上述の役抽選処理を行うと共に、その役抽選の結果に応じた演出コマンドを生成し、その生成した演出コマンドを演出制御基板80に出力する。この演出コマンドの内容は役抽選の結果等を示すものであり、演出制御基板80はかかる演出コマンドに基づいて遊技の演出内容を決定することになる。このように、CPU75は、演出制御基板80に演出コマンド等を送ることにより、演出制御基板80を制御している。
尚、回胴式遊技機に関しては、さまざまな規格が定められている。その一つに、スタートレバー18を操作してから4.1秒を経過しないと、次にスタートレバー18を操作しても、回胴リール11a,11b,11cが回転しないという規格がある。このため、CPU75は、かかる規格に合致するように、回胴リール11a,11b,11cの駆動開始制御を行う。但し、スタートレバー18を操作してから4.1秒以内に、次にスタートレバー18を操作した場合であっても、CPU75が、投入メダル検出センサ61、MAXベットボタン操作検出センサ62、一枚投入ボタン操作検出センサ63のいずれかから信号をすでに受けていれば、乱数値に基づく役抽選処理は行われる。
また、CPU75は、電源遮断時処理、電源復帰時処理を行う。電源遮断時処理とは、電源遮断時に電源ユニット90から電源遮断信号を受けた場合に、RAM73に記憶されている各種のデータをバックアップRAM74に転送することにより、RAM73に記憶される各種のデータを保存して、当該電源遮断時における各部の動作状態を保持する処理のことである。電源復帰時処理とは、電源復帰時に電源ユニット90から電源遮断信号を受けた場合に、バックアップRAM74に記憶されている各種のデータをRAM73に転送することにより、RAM73に記憶される各種のデータの内容を電源遮断時における内容に戻し、各部の動作状態を当該電源遮断時における各部の動作状態に回復させる処理のことである。例えば、電源遮断時に三つの回胴リール11a,11b,11cが回転していた場合、電源遮断時処理が行われ、その後、電源復帰時処理が行われると、三つの回胴リール11a,11b,11cの回転している動作状態が再現されることになる。また、電源遮断時に一つの回胴リール11aが停止しているが、二つの回胴リール11b,11cが回転していた場合、電源遮断時処理が行われ、その後、電源復帰時処理が行われると、一つの回胴リール11aが停止し、二つの回胴リール11b,11cが回転している状態が再現されることになる。
演出制御基板80は、主制御基板70と通信ケーブル線を介して接続されている。かかる演出制御基板80は、主に遊技演出に関わる機能を実現する。演出制御基板80は、図2に示すように、ROM81と、RAM(作業用記憶手段)82と、バックアップRAM(バックアップ用記憶手段)83と、CPU84とを有する。ROM81には、遊技の演出に関する各種のプログラムが格納されている。RAM82は、各種のデータを一時的に記憶する作業用のメモリである。かかるデータには、後述する警告タイマーの値、各種のフラグの内容等が含まれる。バックアップRAM83は、通電時に蓄電手段により充電しておくことで、例えば落雷等で電源ユニット90から電力が供給されなくなるような場合に、RAM82に記憶されている各種のデータをバックアップするためのものである。
CPU84は、ROM81に格納されたプログラムを実行することにより、遊技の演出の制御を行う。すなわち、CPU84は、主制御基板70からの演出コマンド等に基づいて遊技の演出内容を決定し、その決定した遊技の演出内容にしたがって画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する演出制御手段としての役割を果たす。ここで、ROM81には、プログラムの他に、演出内容決定用テーブルが格納されている。かかる演出内容決定用テーブルは、遊技状態毎に設けられている。演出内容決定用テーブルには、画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50のそれぞれに行わせる遊技演出の内容を定めた演出組合せデータが多数記述されており、その遊技演出の内容を決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている。CPU84は、主制御基板70から演出コマンドを受けたとき、所定の演出内容決定用テーブルにおいて当該演出コマンド(役抽選の結果)に対する抽選確率を用いて、演出内容の抽選を行い、一つの演出組合せデータを決定する。そして、CPU84は、その決定した演出組合せデータに基づいて画像表示部30、電飾表示部40、スピーカ部50を制御する。特に、画像表示部30を制御する場合には、CPU84は、その決定した演出組合せデータに基づいて通常演出の表示コマンドを作成し、その通常演出の表示コマンドを画像表示部30に送信する。通常演出の表示コマンドは、画像表示部30に行わせる画像演出の内容を示すものである。画像表示部30は、かかる通常演出の表示コマンドを受け取ると、その通常演出の表示コマンドに応じた内容の画像を表示することになる。
また、CPU84は、回胴リールが回転したまま放置されている場合に回胴リールの回転の停止を遊技者に促すための警告画像を画像表示部30に表示させる制御を行う。この警告画像としては、例えば、「リールを止めて下さい」という警告メッセージを含むものが用いられる(図15(b)参照)。第一実施形態では、警告画像の表示(警告演出)が行われるのは、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動が開始してから、いずれの停止ボタンも操作されることなく所定の基準時間が経過したとき、又は、三つの回胴リール11a,11b,11cのうち少なくとも一つの回胴リールが駆動している場合であって、第一回胴リール11a若しくは第二回胴リール11bの駆動が停止してから、他のいずれの停止ボタンも操作されることなく所定の基準時間が経過したときである。ここでは、所定の基準時間を、例えば5分としている。
具体的に、CPU84は、警告タイマーを用いて、上記の基準時間の経過を判断している。この警告タイマーはいわゆるソフトウェアタイマーであり、本発明の計時手段に該当する。かかる警告タイマーの計時する値(計時データ)はRAM82に記憶されている。CPU84は、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動が開始したと判断したとき、又は、第一回胴リール11a若しくは第二回胴リール11bの駆動が停止したと判断したときに、その時点における警告タイマーの値の如何にかかわらず、警告タイマーの値を基準時間に対応する値(初期設定値)に設定する。そして、警告タイマーは、CPU84により基準時間に対応する値が設定されたときに、一定時間が経過する度にその値を1ずつデクリメントしていく計時動作を新たに開始する。これにより、警告タイマーの値がゼロになると、CPU84は、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動が開始したとき又は第一回胴リール11a若しくは第二回胴リール11bの駆動が停止したときから、基準時間が経過したことを認識することができる。
また、CPU84は、各回胴リール11a,11b,11cが駆動しているかどうかを、第一回胴リール停止コマンドフラグ、第二回胴リール停止コマンドフラグ、第三回胴リール停止コマンドフラグで管理している。これらのフラグの内容は、RAM82に記憶される。具体的に、CPU84は、主制御基板70から第一回胴リール停止コマンドが送られたときに、第一回胴リール停止コマンドフラグをオンにする。CPU84は、主制御基板70から第二回胴リール停止コマンドが送られたときに、第二回胴リール停止コマンドフラグをオンにする。そして、CPU84は、主制御基板70から第三回胴リール停止コマンドが送られたときに、第三回胴リール停止コマンドフラグをオンにする。一方、CPU84は、主制御基板70から回胴リール駆動コマンドが送られたときに、第一回胴リール停止コマンドフラグ、第二回胴リール停止コマンドフラグ、第三回胴リール停止コマンドフラグをすべてオフにする。CPU84は、これらのフラグの状態に基づいて、警告タイマーの値を基準時間に対応する値に設定するタイミングを決定している。
CPU84は、三つの回胴リール11a,11b,11cのうち少なくとも一つの回胴リールが駆動している場合に、警告タイマーの値がゼロになったと判断すると、警告画像を表示する旨の警告表示コマンド(第一指令信号)を画像表示部30に送信し、一方、警告タイマーの値がゼロでないと判断すると、警告画像を表示しない旨の警告非表示コマンド(第二指令信号)を画像表示部30に送信する。画像表示部30は、警告表示コマンドを受け取ったときに、所定の警告画像の表示を行い、警告非表示コマンドを受け取ったときに、現在表示している警告画像の表示を終了する。
また、CPU84は、警告表示コマンドの出力の有無を、メッセージ表示中フラグ(管理データ)で管理している。このメッセージ表示中フラグの内容は、RAM82に記憶される。具体的に、CPU84は、三つの回胴リール11a,11b,11cのうち少なくとも一つの回胴リールが駆動している場合に、警告タイマーの値がゼロになったと判断すると、メッセージ表示中フラグをオンにする。一方、警告タイマーの値がゼロでないと判断すると、メッセージ表示中フラグをオフにする。したがって、CPU84は、メッセージ表示中フラグの内容により、画像表示部30が現在、警告画像を表示しているかどうかを管理することができる。
更に、CPU84は、電源遮断時処理、電源復帰時処理を行う。これらの処理の内容は、主制御基板70のCPU75が行うものと略同じである。すなわち、電源遮断時処理とは、電源遮断時に電源ユニット90から電源遮断信号を受けた場合に、RAM82に記憶されている各種のデータをバックアップRAM83に転送することにより、RAM82に記憶される各種のデータを保存して、当該電源遮断時における各部の動作状態を保持する処理のことである。電源復帰時処理とは、電源復帰時に電源ユニット90から電源遮断信号を受けた場合に、バックアップRAM83に記憶されている各種のデータをRAM82に転送することにより、RAM82に記憶される各種のデータの内容を電源遮断時における内容に戻し、各部の動作状態を当該電源遮断時における各部の動作状態に回復させる処理のことである。特に、CPU84は、かかる処理を行った後、RAM82に記憶されているメッセージ表示中フラグがオンであると判断すると、すなわち、当該電源遮断時に画像表示部30が警告画像を表示していたと判断すると、画像表示部30に再度、警告表示コマンドを送信する。これにより、電源遮断時に警告画像を画像表示部30に表示していた場合には、電源復帰時にもその警告画像を表示することができる。
次に、画像表示部30の構成について詳しく説明する。図3は画像表示部30の概略ブロック図である。
画像表示部30は、図3に示すように、表示制御CPU31と、ROM32と、表示制御VDP(Video Display Processor)33と、画像ROM34と、VRAM35と、液晶パネル36とを有する。ROM32には、画像表示の制御に関する各種のプログラムが格納されており、画像ROM34には、多数の画像データが格納されている。当然、警告画像を表す警告画像データも画像ROM34に格納されている。また、表示制御CPU31には、RAM31aが内蔵されている。このRAM31aはデータを一時的に記憶する作業用のメモリである。
尚、画像表示部30には、バックアップRAMが設けられていない。したがって、電源復帰時に、電源遮断時に表示していた画像を画像表示部30に再表示させるには、演出制御基板80のCPU84が所定の指令信号を画像表示部30に出力しなければならない。
表示制御CPU31は、ROM32に格納されたプログラムを実行することにより、画像表示の制御を行うものである。具体的に、表示制御CPU31は、演出制御基板80から通常演出の表示コマンドが送られると、表示制御VDP33を制御して、当該通常演出の表示コマンドに応じた内容の画像を液晶パネル36に表示させる。また、表示制御VDP33は、表示制御CPU31の指示を受けて、画像データをVRAM35に展開すると共に、そのVRAM35に展開した画像データをそのVRAM35内のフレームバッファ35aに転送するものである。フレームバッファ35a内の画像データは所定のタイミングで液晶パネル36に送られる。表示制御VDP33が画像データをフレームバッファ35aに転送する動作が繰り返し行われることにより、画像が液晶パネル36上でアニメーションとして表示されることになる。
ROM32には、プログラムの他に、通常演出テーブルと、シナリオテーブルとが格納されている。これらのテーブルは、表示制御CPU31が画像表示の制御を行う際に用いられる。通常演出テーブルは、通常演出の表示コマンドの種類に応じて複数設けられている。この通常演出テーブルには、一つの画面を構成するのに必要な情報が含まれている。図4は通常演出テーブルを説明するための図である。各通常演出テーブルには、図4に示すように、シナリオテーブルアドレスと、複数組の画像データアドレス及びVRAMアドレスと、テーブル終端コードとが記述されている。シナリオテーブルアドレスは、当該通常演出テーブルと関連付けられたシナリオテーブルのアドレスである。画像データアドレス及びVRAMアドレスは、一画面を構成するある画像要素について、画像ROM34に格納されているその画像データのアドレス及び当該画像データをVRAM35に展開するときのVRAM35内のアドレスである。これら各組の画像データアドレス及びVRAMアドレスの全体が、一つの画面を構成するのに必要な情報である。例えば、ある画面に、画像要素として、背景、主人公のキャラクターが含まれている場合、画像データアドレス1には、その背景を表す画像データのアドレスが指定され、画像データアドレス2には、その主人公のキャラクターを表す画像データのアドレスが指定される。また、テーブル終端コードは、当該通常演出テーブルの終端を示すコードである。
シナリオテーブルには、このシナリオテーブルと関連付けられた通常演出テーブルによって規定される画面において、各画像要素をアニメーションとして表現するための情報が含まれている。図5はシナリオテーブルを説明するための図である。シナリオテーブルには、図5に示すように、複数のシナリオデータと、テーブル終端コードとが記述されている。各シナリオデータには、タイマー値と、画像要素特定データと、位置データと、効果データとが含まれる。タイマー値は、当該シナリオデータに基づいて構成される画面を液晶パネル36に表示しておく時間である。画像要素特定データは、位置や効果を変更して表示すべき画像要素を特定するデータである。位置データは、当該画像要素特定データで特定される画像要素を画面内のどの位置に表示するかを示すデータである。効果データは、当該画像要素特定データで特定される画像要素をどのような効果をかけて表示するかを示すデータである。具体的に、効果データの内容としては、拡大、縮小、回転等がある。また、テーブル終端コードは、当該シナリオテーブルの終端を示すコードである。
また、表示制御CPU31は、警告画像の表示を行うかどうかを、警告表示コマンド実行処理フラグで管理している。具体的に、表示制御CPU31は、演出制御基板80から警告表示コマンドが送られたときに、警告表示コマンド実行処理フラグをオンにし、一方、演出制御基板80から警告非表示コマンドが送られたときには、警告表示コマンド実行処理フラグをオフにする。表示制御CPU31は、警告表示コマンド実行処理フラグがオンであると、表示制御VDP33を制御して、警告画像を液晶パネル36に表示させる。そして、警告表示コマンド実行処理フラグがオフであると、警告画像の表示を行わない。
特に、第一実施形態では、表示制御CPU31は、警告画像を表示する際に、警告画像にフェード効果をかけることにしている。具体的には、表示制御CPU31は、警告画像を、まず一定時間、一定の明るさで点灯表示し、次に徐々に暗くなるように点灯表示し、その後、再び徐々に明るくなるように点灯表示する。そして、このような点灯表示の制御を繰り返し行う。これにより、フェード効果がかけられた警告画像が表示される。
次に、第一実施形態の回胴式遊技機において主制御基板70のCPU75が行う処理の手順について説明する。主制御基板70には、割り込み信号が一定の周期で繰り返し入力されるような構成になっている。そして、主制御基板70のCPU75は、割り込み信号が送られる度に、全体的な処理(メインルーチン)を繰り返し実行する。このメインルーチンには、回胴リールの駆動・停止処理、メダル払出処理、役抽選処理等の各処理がサブルーチンとして含まれている。以下では、主制御基板70のCPU75が行う処理として、回胴リールの駆動・停止処理を説明する。図6は主制御基板70のCPU75が行う回胴リールの駆動・停止処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、主制御基板70のCPU75は、三つの回胴リール11a,11b,11cがすべて停止しているかどうかを判断する(S11)。CPU75は、三つの回胴リール11a,11b,11cがすべて停止していると判断すると、メダルが投入されたか又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押されたかどうかを判断する(S12)。すなわち、CPU75は、投入メダル検出センサ61、MAXベットボタン操作検出センサ62又は一枚投入ボタン操作検出センサ63から検出信号が送られてきたかどうかを判断する。かかる検出信号が送られてきていないと判断すると、CPU75は、図6に示す処理を終了する。一方、かかる検出信号が送られてきていると判断すると、CPU75は、スタートレバー18が押されたかどうかを判断する(S13)。すなわち、CPU75は、スタートレバー操作検出センサ64から検出信号が送られてきたかどうかを判断する。スタートレバー操作検出センサ64から検出信号が送られてきていないと判断すると、CPU75は、図6に示す処理を終了する。一方、スタートレバー操作検出センサ64からの検出信号が送られてきていると判断すると、CPU75は、ゲームが開始されたことを認識する。そして、CPU75は、回胴リール駆動手段66a,66b,66cを制御して、第一回胴リール11a、第二回胴リール11b、第三回胴リール11cを回転させる(S14)。次に、CPU75は、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動が開始した旨の回胴リール駆動開始コマンドを演出制御基板80に送信する(S15)。その後、CPU75は、図6の処理を終了する。
また、CPU75は、ステップS11の処理において、三つの回胴リール11a,11b,11cがすべて停止していないと判断すると、第一回胴リール11aが停止状態にあるかどうかを判断する(S16)。第一回胴リール11aが停止状態になければ、CPU75は、第一停止ボタン19aが押されたかどうかを判断する(S17)。すなわち、CPU75は、第一停止ボタン操作検出センサ65aから検出信号が送られてきたかどうかを判断する。かかる検出信号が送られてきていると判断すると、CPU75は、第一回胴リール駆動手段66aを制御して、第一回胴リール11aの駆動を停止させる(S18)。その後、CPU75は、第一回胴リール11aの駆動が停止した旨の第一回胴リール停止コマンドを演出制御基板80に送信する(S19)。
ステップS16の処理において第一回胴リール11aが停止状態にあると判断した場合、又はステップS17の処理において第一停止ボタン19aが押されていないと判断した場合には、CPU75は、第二回胴リール11bが停止状態にあるかどうかを判断する(S20)。第二回胴リール11bが停止状態になければ、CPU75は、第二停止ボタン19bが押されたかどうかを判断する(S21)。すなわち、CPU75は、第二停止ボタン操作検出センサ65bから検出信号が送られてきたかどうかを判断する。かかる検出信号が送られてきていると判断すると、CPU75は、第二回胴リール駆動手段66bを制御して、第二回胴リール11bの駆動を停止させる(S22)。その後、CPU75は、第二回胴リール11bの駆動が停止した旨の第二回胴リール停止コマンドを演出制御基板80に送信する(S23)。
ステップS20の処理において第二回胴リール11bが停止状態にあると判断した場合、又はステップS21の処理において第二停止ボタン19bが押されていないと判断した場合には、CPU75は、第三回胴リール11cが停止状態にあるかどうかを判断する(S24)。第三回胴リール11cが停止状態にあると判断すると、CPU75は、図6の処理を終了する。一方、第三回胴リール11cが停止状態にないと判断すると、CPU75は、第三停止ボタン19cが押されたかどうかを判断する(S25)。すなわち、CPU75は、第三停止ボタン操作検出センサ65bから検出信号が送られてきたかどうかを判断する。かかる検出信号が送られてきていないと判断すると、CPU75は、図6の処理を終了する。一方、かかる検出信号が送られてきていると判断すると、CPU75は、第三回胴リール駆動手段66cを制御して、第三回胴リール11cの駆動を停止させる(S26)。その後、CPU75は、第三回胴リール11cの駆動が停止した旨の第三回胴リール停止コマンドを演出制御基板80に送信する(S27)。そして、CPU75は、図6の処理を終了する。
次に、第一実施形態の回胴式遊技機において演出制御基板80のCPU84が行う処理の手順について説明する。上述した主制御基板70と同様に、演出制御基板80にも、割り込み信号が一定の周期で繰り返し入力されるような構成になっている。そして、演出制御基板80のCPU84は、割り込み信号が送られる度に、全体的な処理(メインルーチン)を繰り返し実行する。このメインルーチンには、コマンド受信処理、警告タイマーデクリメント処理、警告コマンド送信処理、演出制御処理等の各処理がサブルーチンとして含まれている。以下では、演出制御基板80のCPU84が行う処理として、コマンド受信処理、警告タイマーデクリメント処理、及び警告コマンド送信処理を説明する。
最初に、コマンド受信処理を説明する。図7は演出制御基板80のCPU84が行うコマンド受信処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、演出制御基板80のCPU84は、第一回胴リール停止コマンドを受信したかどうかを判断する(S31)。第一回胴リール停止コマンドを受信したと判断すると、CPU84は、第一回胴リール停止コマンドフラグをオンにする(S32)。その後、CPU84は、警告タイマーの値を5分に対応する値に設定する(S33)。ここで、この時点で警告タイマーの値がある値を示していても、警告タイマーの値は5分に対応する値に再設定される。警告タイマーの値は、後述の警告タイマーデクリメント処理により一定時間が経過する度に1ずつデクリメントされるので、CPU84は、後に警告タイマーの値がゼロであることを検知すると、第一回胴リール11aが停止してから5分の時間が経過したことを認識することができる。
ステップS31の処理において第一回胴リール停止コマンドを受信していないと判断した場合、又はステップS33の処理が終了した場合には、CPU84は、第二回胴リール停止コマンドを受信したかどうかを判断する(S34)。第二回胴リール停止コマンドを受信したと判断すると、CPU84は、第二回胴リール停止コマンドフラグをオンにする(S35)。その後、CPU84は、警告タイマーの値を5分に対応する値に設定する(S36)。ここで、この時点で警告タイマーの値がある値を示していても、警告タイマーの値は5分に対応する値に再設定される。これにより、CPU84は、後に警告タイマーの値がゼロであることを検知すると、第二回胴リール11bが停止してから5分の時間が経過したことを認識することができる。
ステップS34の処理において第二回胴リール停止コマンドを受信していないと判断した場合、又はステップS36の処理が終了した場合には、CPU84は、第三回胴リール停止コマンドを受信したかどうかを判断する(S37)。第三回胴リール停止コマンドを受信したと判断すると、CPU84は、第三回胴リール停止コマンドフラグをオンにする(S38)。
ステップS37の処理において第三回胴リール停止コマンドを受信していないと判断した場合、又はステップS38の処理が終了した場合には、CPU84は、回胴リール駆動開始コマンドを受信したかどうかを判断する(S39)。回胴リール駆動開始コマンドを受信していないと判断すると、CPU84は、図7の処理を終了する。一方、回胴リール駆動開始コマンドを受信したと判断すると、CPU84は、第一回胴リール停止コマンドフラグをオフにする(S40)。さらに、第二回胴リール停止コマンドをオフにする(S41)と共に、第三回胴リール停止コマンドをオフにする(S42)。その後、CPU84は、警告タイマーの値を5分に対応する値に設定する(S43)。ここで、この時点で警告タイマーの値がある値を示していても、警告タイマーの値は5分に対応する値に再設定される。これにより、CPU84は、後に警告タイマーの値がゼロであることを検知すると、三つの回胴リール11a,11b,11cの駆動が開始してから5分の時間が経過したことを認識することができる。そして、CPU84は、図7の処理を終了する。
次に、警告タイマーデクリメント処理を説明する。図8は演出制御基板80のCPU84が行う警告タイマーデクリメント処理の手順を説明するためのフローチャートである。
この警告タイマーデクリメント処理では、CPU84は、警告タイマーの値がゼロよりも大きいかどうかを判断する(S51)。警告タイマーの値がゼロであると判断すると、CPU84は、警告タイマーデクリメント処理を終了する。一方、警告タイマーの値がゼロよりも大きいと判断すると、CPU84は、警告タイマーの値を1だけデクリメントする(S52)。CPU84が行うメインルーチンは一定時間が経過する度に行われるので、警告タイマーの値もかかる一定時間が経過する度にデクリメントされることになる。そして、CPU84は、警告タイマーデクリメント処理を終了する。
次に、警告コマンド送信処理を説明する。図9は演出制御基板80のCPU84が行う警告コマンド送信処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、CPU84は、第一回胴リール停止フラグ、第二回胴リール停止フラグ、第三回胴リール停止フラグがすべてオンであるかどうか、すなわち、三つの回胴リール11a,11b,11cがすべて停止しているかどうかを判断する(S61)。三つの回胴リール11a,11b,11cがすべて停止していると判断すると、CPU84は、警告コマンド送信処理を終了する。一方、三つの回胴リール11a,11b,11cのうち少なくとも一つの回胴リールが回転していると判断すると、CPU84は、警告タイマーの値がゼロであるかどうかを判断する(S62)。警告タイマーの値がゼロであると判断すると、CPU84は、メッセージ表示中フラグをオンにする(S63)。その後、警告表示コマンドを画像表示部30に送信する(S64)。一方、警告タイマーの値がゼロでないと判断すると、CPU84は、メッセージ表示中フラグをオフにする(S65)。その後、警告非表示コマンドを画像表示部30に送信する(S66)。そして、ステップS64の処理又はステップS66の処理の後、CPU84は、警告コマンド送信処理を終了する。
次に、第一実施形態の回胴式遊技機において画像表示部30の表示制御CPU31が行う処理の手順について説明する。図10は画像表示部30の表示制御CPU31が行う全体的な処理(メインルーチン)の手順を説明するためのフローチャートである。
図10に示す処理は、電源が投入されたときに開始される。まず、表示制御CPU31は、システムタイマーをクリアする(S111)。そして、表示制御CPU31は、演出タイマーをクリアする(S112)。さらに、表示制御CPU31は、フェードタイマーをクリアする(S113)。すなわち、表示制御CPU31には、かかる三つのタイマーが設けられている。これらのタイマーはソフトウェアタイマーである。ここで、システムタイマーは、図10に示すメインルーチンを繰り返し実行するタイミングを決定するために用いられるものである。演出タイマーは、シナリオテーブルに含まれるタイマー値を設定するためのものである。そして、フェードタイマーは、フェード効果をかけて警告画像を表示する際にその警告画像の明るさの度合いを決定するために用いられるものである。次に、表示制御ROM31は、表示制御VDP33を制御して、画像ROM34に格納されている警告画像データをVRAM35の特定エリアに転送させる(S114)。このように、警告画像データは、電源が投入された時点で予めVRAM35に記憶される。
上記のステップS111からステップS114までの処理は、電源が投入された時にだけ実行される電源投入時の処理である。これに対し、図10におけるステップS115からステップS121までの処理は、表示制御CPU31が行うメインルーチンになっている。すなわち、ステップS115からステップS121までの処理は、まず、電源投入時に実行されるが、その後は、割り込み信号が一定の周期で表示制御CPU31に送られる度に、繰り返し実行される。ここでは、この割り込み信号として、液晶パネル36上に1フレームの画像が表示されたときに液晶パネル36から送られる信号(VSYNC割り込み信号)を用いている。通常、1フレームの画像を表示するのに30msを要するので、VSYNC割り込み信号は30ms経過する度に表示制御CPU31に送られる。したがって、ステップS115からステップS121までの処理は、30ms経過する度に実行されることになる。実際、表示制御CPU31は、VSYNC割り込み信号が送られてきたかどうかを、システムタイマーの値によって判断している。すなわち、表示制御CPU31は、VSYNC割り込み信号が送られてくると、メインルーチンとは別に、割り込み処理として、システムタイマーの値を1だけインクリメントする処理を行う。そして、表示制御CPU31は、システムタイマーの値に基づいてステップS115からステップS121までの処理を実行するタイミングを決定している。
次に、ステップS115では、表示制御CPU31は、演出制御基板80からのコマンドを受信したかどうかを判断する。ここで、受信したコマンドはRAM31aに一時記憶される。コマンドを受信したと判断すると、表示制御CPU31は、コマンド実行処理を行う(S116)。ステップS115の処理においてコマンドを受信していないと判断した場合又はステップS116の処理が終了した場合、表示制御CPU31は、シナリオ実行処理を行う(S117)。その後、表示制御CPU31は、警告表示コマンド実行処理を行う(S118)。コマンド実行処理、シナリオ実行処理、及び警告表示コマンド実行処理については、後に詳しく説明する。
次に、表示制御CPU31は、システムタイマーの値が「1」以上であるかどうかを判断する(S119)。システムタイマーの値が「1」以上であると判断すると、表示制御CPU31は、VSYNC割り込み信号が送られてきたことを認識する。そして、システムタイマーの値を「0」にクリアする(S120)。これにより、次回、VSYNC割り込み信号が送られてくると、再びシステムタイマーの値が「1」になるので、表示制御CPU31は、かかるシステムタイマーの値に基づいて今回のVSYNC割り込み信号が送られてから30ms経過したかどうかを判断することができる。次に、表示制御CPU31は、フェードタイマーの値を1だけインクリメントする(S121)。このメインルーチンは30ms経過する度に実行されるので、フェードタイマーの値は、30msが経過する度に1ずつ増加することになる。その後、ステップS115に移行する。
次に、図10のメインルーチンに含まれるコマンド実行処理、シナリオ実行処理、警告表示コマンド実行処理について説明する。最初に、コマンド実行処理について説明する。図11は画像表示部30の表示制御CPU31が行うコマンド実行処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、表示制御CPU31は、演出制御基板80から送られたコマンドが通常演出の表示コマンドであるかどうかを判断する(S131)。その送られたコマンドが通常演出の表示コマンドでないと判断すると、表示制御CPU31は、ステップS134に移行する。一方、その送られたコマンドが通常演出の表示コマンドであると判断すると、表示制御CPU31は、通常演出表示コマンド実行処理を行う(S132)。
ここで、通常演出表示コマンド実行処理について説明する。図12は画像表示部30の表示制御CPU31が行う通常演出表示コマンド実行処理の手順を説明するためのフローチャートである。まず、表示制御CPU31は、演出制御基板80から送られた通常演出の表示コマンドに基づいて通常演出の種類を認識し、その認識した種類に対応する通常演出テーブルを参照する(S141)。次に、表示制御CPU31は、その通常演出テーブルに記述されているシナリオテーブルアドレスを取得する(S142)。この取得したシナリオテーブルアドレスはRAM31aに記憶される。その後、表示制御CPU31は、その通常演出テーブルのテーブル値を更新する(S143)。テーブル値とは、通常演出テーブルにおける各行を指定するアドレスである。テーブル値を更新することにより、更新後のテーブル値は、現在のテーブル値によって指定される行から一つ下の行を指定するテーブル値となる。例えば、図4に示す通常演出テーブルにおいて、現在のテーブル値がシナリオテーブルアドレスの行を指定しているとする。このとき、テーブル値を更新すると、その更新したテーブル値は、画像データアドレス1及びVRAMアドレス1の行を指定することになる。
次に、表示制御CPU31は、その更新したテーブル値が通常演出テーブルにおける最終行、すなわちテーブル終端コードの行を指定しているかどうかを判断する(S144)。その更新したテーブル値が通常演出テーブルの最終行を指定していると判断すると、表示制御CPU31は、図12の通常演出表示コマンド実行処理を終了する。一方、その更新したテーブル値が通常演出テーブルの最終行を指定していないと判断すると、表示制御CPU31は、その更新したテーブル値の指定する行に対応する画像データアドレス及びVRAMアドレスを取得し、その取得した画像データアドレス及びVRAMアドレスを表示制御VDP33に送る。そして、表示制御VDP33は、かかる画像データアドレス及びVRAMアドレスを受け取ると、その画像データアドレスに対応する画像ROM34内の画像データを、そのVRAMアドレスに対応するVRAM35内の位置に転送する(S145)。その後、表示制御CPU31は、テーブル値を更新する(S146)。そして、表示制御CPU31は、ステップS144に移行する。かかるステップS144からステップS146までの処理を繰り返し行うことにより、一つの画面を構成する各画像要素に対する画像データがすべてVRAM35内に展開されることになる。
こうして、通常演出表示コマンド実行処理が終了すると、表示制御CPU31は、演出タイマーの値を「0」にクリアする(S133)。次に、ステップS131の処理において演出制御基板80から送られたコマンドが通常演出の表示コマンドでないと判断した場合、又はステップS133の処理が終了した場合、表示制御CPU31は、演出制御基板80から送られたコマンドが警告表示コマンドであるかどうかを判断する(S134)。その送られたコマンドが警告表示コマンドでないと判断すると、表示制御CPU31は、ステップS137に移行する。一方、その送られたコマンドが警告表示コマンドであると判断すると、表示制御CPU31は、警告表示コマンド実行処理フラグをオンにする(S135)。その後、表示制御CPU31は、フェードタイマーの値を「0」にクリアする(S136)。これにより、フェードタイマーの値は、警告表示コマンドが表示制御CPU31に送られてきたときから、図10のメインルーチンが実行される度に1ずつインクリメントされることになる。そして、表示制御CPU31は、ステップS137に移行する。
ステップS137では、表示制御CPU31は、演出制御基板80から送られたコマンドが警告非表示コマンドであるかどうかを判断する。その送られたコマンドが警告非表示コマンドであると判断すると、表示制御CPU31は、警告表示コマンド実行処理フラグをオフにする(S138)。ステップS137の処理においてその送られたコマンドが警告非表示コマンドでないと判断した場合又はステップS138の処理が終了した場合、表示制御CPU31は、図11のコマンド実行処理を終了する。
次に、シナリオ実行処理について説明する。図13は画像表示部30の表示制御CPU31が行うシナリオ実行処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、表示制御CPU31は、通常演出の表示コマンドがクリア状態にあるかどうかを判断する(S151)。表示制御CPU31が通常演出の表示コマンドを演出制御基板80から受信した直後は、その通常演出の表示コマンドはRAM31aに一時記憶されている。通常演出の表示コマンドがクリア状態にないと判断すると、表示制御CPU31は、ROM31aに記憶されている通常演出の表示コマンドをクリアする(S152)。その後、表示制御CPU31は、演出タイマーの値を「1」に設定する(S153)。このように、ステップS152及びS153の処理は、表示制御CPU31が通常演出の表示コマンドを演出制御基板80から受信した直後にだけ実行される処理である。
ステップS151の処理において通常演出の表示コマンドがクリア状態にあると判断した場合又はステップS153の処理が終了した場合、表示制御CPU31は、演出タイマーの値を1だけデクリメントする(S154)。次に、表示制御CPU31は、演出タイマーの値が「0」であるかどうかを判断する(S155)。演出タイマーの値が「0」でないと判断すると、表示制御CPU31は、図13のシナリオ実行処理を終了する。一方、演出タイマーの値が「0」であると判断すると、表示制御CPU31は、所定のシナリオテーブルにおいて現在のテーブル値に対応するタイマー値を取得し、演出タイマーの値をその取得したタイマー値に設定する(S156)。ここで、所定のシナリオテーブルとは、通常演出表示コマンド実行処理におけるステップS142の処理で取得したシナリオテーブルアドレスに対応するシナリオテーブルのことである。また、テーブル値とは、シナリオテーブルの各行を指定するアドレスのことである。このステップS156の処理において設定された演出タイマーの値(シナリオテーブルに含まれるタイマー値)は、当該タイマー値を含むシナリオデータに基づいて構成される画面を液晶パネル36に表示しておく時間を意味する。すなわち、演出タイマーの設定値により、一つのフレームの画像から次のフレームの画像を液晶パネル36に表示するタイミングが制御されることになる。
次に、表示制御CPU31は、当該シナリオテーブルにおいて、現在のテーブル値に対応する画像要素特定データ、位置データ、効果データを取得し、それら取得したデータを表示制御VDP33に送る。そして、表示制御VDP33は、かかる画像要素特定データ、位置データ、効果データを受け取ると、その画像要素特定データに対応する画像要素についてのVRAM35内の画像データを、位置データに対応するフレームバッファ35a内の位置に、効果データに対応する効果をかけて転送する(S157)。その後、表示制御CPU31は、テーブル値を更新する(S158)。すなわち、現在のテーブル値によって指定される行から一つ下の行を指定するテーブル値を、新たなテーブル値とする。そして、表示制御CPU31は、図13のシナリオ実行処理を終了する。
上述したことから分かるように、ステップS156の処理で設定された演出タイマーの値は、シナリオ実行処理が行われる度にステップS154の処理により1だけデクリメントされる。このため、ステップS155において、以前にステップS156の処理で設定された演出タイマーの値が「0」でないと判断されている限り、すなわち、その設定された演出タイマーの値に対応する時間が経過するまでは、ステップS157の処理が行われず、液晶パネル36に表示されている画面の内容はそのまま変動しない。そして、その設定された演出タイマーの値に対応する時間が経過すると、ステップS157の処理が行われ、液晶パネル36に表示されている画面の内容が変動することになる。このように、かかるシナリオ実行処理が行われることにより、画像のアニメーション表示を実現することができる。
次に、警告表示コマンド実行処理について説明する。図14は画像表示部30の表示制御CPU31が行う警告表示コマンド実行処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、表示制御CPU31は、警告表示コマンド実行処理フラグがオンであるかどうかを判断する(S161)。警告表示コマンド実行処理フラグがオフであると判断すると、表示制御CPU31は、図14の警告表示コマンド実行処理を終了する。一方、警告表示コマンド実行処理フラグがオンであると判断すると、表示制御CPU31は、フェードタイマーの値が「50」より大きいかどうかを判断する(S162)。ここで、フェードタイマーの値は、図10のメインルーチンが実行される度に1だけインクリメントされる。フェードタイマーの値が「50」より大きいと判断すると、表示制御CPU31は、フェードタイマーの値を「0」にクリアする(S163)。
ステップS162の処理においてフェードタイマーの値が「50」以下であると判断した場合又はステップS163の処理が終了した場合、表示制御CPU31は、フェードタイマーの値が「30」以下であるかどうかを判断する(S164)。フェードタイマーの値が「30」以下であると判断すると、表示制御CPU31は、ブレンド率を「0」に設定する(S165)。このブレンド率は、フェード効果をかけた警告画像の表示を実現するために、今回表示する警告画像の明るさの度合いを表すものである。第一実施形態では、ブレンド率は「0」から「10」までの11段階の各値をとることができる。ブレンド率が「0」であるときに警告画像は最も明るく表示され、ブレンド率が大きくなればなるほど警告画像はだんだん暗く表示される。一方、フェードタイマーの値が「30」より大きいと判断すると、表示制御CPU31は、フェードタイマーの値が「40」以下であるかどうかを判断する(S166)。そして、フェードタイマーの値が「40」以下であると判断すると、表示制御CPU31は、フェードタイマーの値が「31」から「40」までの範囲内にあることを認識し、ブレンド率を1だけインクリメントする(S167)。一方、フェードタイマーの値が「40」より大きいと判断すると、表示制御CPU31は、フェードタイマーの値が「41」から「50」までの範囲内にあることを認識し、ブレンド率を1だけデクリメントする(S168)。
ステップS165、S167又はS168の処理が終了した後、表示制御CPU31は、VRAM35内の警告画像データをフレームバッファ35aの所定の位置に、現在のブレンド率に応じたフェード効果をかけて転送する(S169)。こうして、警告画像がフレームバッファ35aに転送されると、液晶パネル36にその警告画像が表示されることになる。その後、表示制御CPU31は、図14の警告表示コマンド実行処理を終了する。
上述したように、フェードタイマーの値は、図10のメインルーチンが実行される度に、すなわち30ms経過する度に1だけインクリメントされる。このため、図14の警告表示コマンド実行処理が繰り返し実行されると、警告画像は、まず、900msの間、明るく点灯表示され、次の300msの間に30ms経過する度に徐々に暗くなるように表示され、その後の300msの間に30ms経過する度に徐々に明るくなるように表示される。そして、かかる点灯表示の動作が繰り返し行われることになる。
いま、警告画像の具体例を説明する。図15は警告画像の具体例を説明するための図である。図15(a)には、警告画像がまだ表示されていない場合の画面を示している。すなわち、この画面には、所定の通常演出の内容を表す画像だけが表示されている。一方、図15(b)に示す画面には、所定の通常演出の内容を表す画像に加えて、警告画像が表示されている。この警告画像は、画面内の上部中央の位置に表示され、「リールと止めて下さい」という警告メッセージが含まれている。かかる警告画像が表示されて一定時間が経過すると、警告画像は、図15(c)に示すように、少し暗く表示される。このように警告画像を、フェード効果をかけて表示することにより、警告画像が表示されていることを遊技者に容易に気づかせることができる。
次に、第一実施形態の回胴式遊技機において演出制御基板80のCPU84が行う電源遮断時処理、電源復帰時処理について説明する。演出制御基板80のCPU84は、電源ユニット90から電源遮断信号を受けると、上述したメインルーチンの実行を中止し、電源遮断時処理又は電源復帰時処理を実行する。
最初に、電源遮断時処理を説明する。図16は演出制御基板80のCPU84が行う電源遮断時処理の手順を説明するためのフローチャートである。
電源遮断時に電源遮断信号が電源ユニット90から演出制御基板80のCPU84に送られると、まず、CPU84は、すべてのレジスタのデータをRAM82に転送する(S211)。ここで、各レジスタには、例えば、その時点でのプログラムの進行状況に関するデータなど、その時点における各種の設定データが記憶されている。次に、CPU84は、RAM82に記憶されているすべてのデータをバックアップRAM83に転送する(S212)。これにより、当該電源遮断時における各部の動作状態が保持される。その後、CPU84は、RAM82に記憶されているデータについてのチェックサムをとり、そのチェックサムの値をバックアップRAM83に転送して保存する(S213)。このチェックサムの値は、電源復帰時処理においてバックアップRAM83に記憶されているデータが正しくバックアップされたものであるかどうかを判断するために利用される。以上で、図16の電源遮断時処理が終了する。その後、CPU84は、何ら処理を行わず、電力の供給が中断されるのを待つことになる。尚、主制御基板70のCPU75が行う電源遮断時処理は、かかる演出制御基板80のCPU84が行う電源遮断時処理と全く同じである。
次に、電源復帰時処理を説明する。図17は演出制御基板80のCPU84が行う電源復帰時処理の手順を説明するためのフローチャートである。
電源復帰時に電源遮断信号が電源ユニット90から演出制御基板80のCPU84に送られると、まず、CPU84は、バックアップRAM83に記憶されているデータについてのチェックサムをとる。そして、そのチェックサムの値と上述の電源遮断時処理におけるステップS213の処理の際にとられたチェックサムの値とが一致するかどうかを判断する(S221)。それらチェックサムの値が一致しないと判断すると、CPU84は、バックアップに失敗したことを認識し、初期化処理を行う(S222)。かかる初期化処理では、各種の設定データが初期値に設定される。したがって、各部の動作状態は電源遮断時における各部の動作状態に復帰することはない。そして、CPU84は、図17の電源復帰時処理を終了し、その後、メインルーチンの実行を再開する。
一方、ステップS221の処理においてチェックサムの値が一致すると判断すると、CPU84は、バックアップに成功したことを認識し、バックアップRAM83に記憶されている各種のデータをRAM82に転送する(S223)。これにより、例えば、警告タイマーの値は電源遮断時における値に設定され、メッセージ表示中フラグの内容は電源遮断時における内容に設定されることになる。その後、CPU84は、RAM82に記憶されているメッセージ表示中フラグがオンであるかどうかを判断する(S224)。メッセージ表示中フラグがオンであると判断すると、CPU84は、電源遮断時に警告画像が画像表示部30に表示されていたことを認識し、当該電源遮断時における表示状態を維持すべく、警告表示コマンドを画像表示部30に再度、出力する(S225)。これにより、画像表示部30には、警告画像が表示されることになる。次に、CPU84は、RAM82に記憶されている各種のデータにしたがって各部を制御することにより、各部の動作状態を電源遮断時における各部の動作状態に復帰させる(S226)。そして、CPU84は、図17の電源復帰時処理を終了し、その後、メインルーチンの実行を再開する。
また、ステップS224の処理においてメッセージ表示中フラグがオフであると判断すると、CPU84は、RAM82に記憶されている各種のデータにしたがって各部を制御する(S226)。これにより、この場合も、各部の動作状態は電源遮断時における各部の動作状態に復帰することになる。そして、CPU84は、電源復帰時処理を終了し、その後、メインルーチンの実行を再開する。尚、主制御基板70のCPU75が行う電源復帰時処理は、図17の処理フローにおいてステップS224及びS225の処理がない点を除き、演出制御基板80のCPU84が行う電源復帰時処理と同じである。
第一実施形態の回胴式遊技機では、演出制御基板のCPUは、三つの回胴リールが回転している場合に、警告タイマーの計時する時間が所定の基準時間に達したと判断すると、警告表示コマンドを画像表示部に出力して画像表示部に警告画像を表示させる。これにより、回胴リールが回転を行ったまま放置されていることを遊技者に報知することができる。また、演出制御基板のCPUは、電源遮断時に電源ユニットから電源遮断信号を受けた場合に、RAMに記憶されている各種のデータをバックアップRAMに転送し、電源復帰時に電源ユニットから電源遮断信号を受けた場合に、バックアップRAMに記憶されている各種のデータをRAMに転送することによりRAMに記憶される各種のデータの内容を電源遮断時における内容に戻し、その後、RAMに記憶されているメッセージ表示中コマンドに基づいて当該電源遮断時に画像表示部が警告画像を表示していたと判断すると、画像表示部に再度、警告表示コマンドを出力する。これにより、警告画像が電源遮断時に表示されていた場合、電源復帰時にもその警告画像を画像表示部に表示することができるので、回胴リールが勝手に停止するだろうと遊技者が誤解することはなくなる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態の回胴式遊技機は、上記の第一実施形態のものと同じ構成要素を備えている。このため、以下では、第一実施形態の説明の際に用いた図面を参照して、第二実施形態の回胴式遊技機を説明することにする。また、第二実施形態において、第一実施形態のものと同一の機能を有するものには、同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第二実施形態の回胴式遊技機が第一実施形態のものと異なる点は、演出制御基板80のCPU84が行う電源復帰時処理の内容だけである。具体的に、第一実施形態では、CPU84は、電源復帰時処理により、警告画像の表示状態を含めた各部の動作状態を電源遮断時における各部の動作状態に復帰させている。これに対し、第二実施形態では、CPU84は、電源復帰時処理により、警告画像の表示状態を除いた各部の動作状態を電源遮断時における各部の動作状態に復帰させると共に、警告画像の表示状態を非表示状態にリセットすることにしている。尚、第二実施形態の回胴式遊技機におけるその他の点は、上記の第一実施形態におけるものと同じである。
次に、第二実施形態の回胴式遊技機において演出制御基板80のCPU84が行う電源復帰時処理について説明する。図18は演出制御基板80のCPU84が行う電源復帰時処理の手順を説明するためのフローチャートである。
電源復帰時に電源遮断信号が電源ユニット90から演出制御基板80のCPU84に送られると、まず、CPU84は、バックアップRAM83に記憶されているデータについてのチェックサムをとる。そして、そのチェックサムの値と電源遮断時処理の際にとられたチェックサムの値とが一致するかどうかを判断する(S321)。それらチェックサムの値が一致しないと判断すると、CPU84は、バックアップに失敗したことを認識し、初期化処理を行う(S322)。かかる初期化処理では、各種の設定データが初期値に設定される。したがって、各部の動作状態は電源遮断時における各部の動作状態に復帰することはない。そして、CPU84は、図18の電源復帰時処理を終了し、その後、メインルーチンの実行を再開する。
一方、ステップS321の処理においてチェックサムの値が一致すると判断すると、CPU84は、バックアップに成功したことを認識し、バックアップRAM83に記憶されている各種のデータをRAM82に転送する(S323)。これにより、例えば、警告タイマーの値は電源遮断時における値に設定され、メッセージ表示中フラグの内容は電源遮断時における内容に設定されることになる。その後、CPU84は、RAM82に記憶されている警告タイマーの値及びメッセージ表示中フラグの内容をリセットする(S324)。すなわち、警告タイマーの値を基準時間に対応する値に設定すると共に、メッセージ表示中フラグをオフにする。こうして、RAM82に記憶されている各種のデータのうち、警告タイマーの値とメッセージ表示中フラグの内容だけが初期化される。次に、CPU84は、RAM82に記憶されている各種のデータにしたがって各部を制御することにより、警告画像の表示状態を除いて、各部の動作状態を電源遮断時における各部の動作状態に復帰させる(S325)。そして、CPU84は、図18の電源復帰時処理を終了し、その後、メインルーチンの実行を再開する。
尚、第二実施形態では、演出制御基板80のCPU84は、必ずしも警告表示コマンドの出力の有無をメッセージ表示中フラグで管理する必要はない。第一実施形態と異なり、CPU84は、電源復帰時処理において、メッセージ表示中フラグの内容に基づいて電源遮断時に警告画像が画像表示部30に表示されていたかどうかを判断する必要がないからである。
第二実施形態の回胴式遊技機では、演出制御基板のCPUは、電源遮断時に電源ユニットから電源遮断信号を受けた場合に、RAMに記憶されている各種のデータをバックアップRAMに転送し、電源復帰時に電源ユニットから電源遮断信号を受けた場合に、バックアップRAMに記憶されている各種のデータをRAMに転送することによりRAMに記憶される各種のデータの内容を電源遮断時における内容に戻し、その後、RAMに記憶されている計時データを初期設定値に設定する。これにより、警告画像が電源遮断時に表示されていた場合、電源復帰時にその警告画像を画像表示部に表示しないようにすることができるので、遊技者は不快感を受けることなく、気持ちよく遊技を行うことができる。
尚、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施形態では、演出制御基板のCPUが、三つの回胴リールの駆動が開始したときに、又は、第一回胴リール若しくは第二回胴リールの駆動が停止したときに、警告タイマーの値を基準時間に対応する値に設定する場合について説明したが、演出制御基板のCPUは、三つの回胴リールの駆動が開始したときに、又は、三つの回胴リールのうち少なくとも二つの回胴リールが駆動している場合においてその駆動しているいずれか一つの回胴リールの駆動が停止したときに、警告タイマーの値を基準時間に対応する値に設定するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、演出制御基板のCPUが、警告表示コマンドを画像表示部に出力して、画像表示部に警告画像を表示する演出(警告演出)を行わせる場合について説明したが、演出制御基板のCPUは、回胴リールが回転したまま放置されている場合に回胴リールの回転の停止を遊技者に促すための警告演出を、画像表示部だけでなく又は画像表示部の代わりに、電飾表示部やスピーカ部に行わせるようにしてもよい。例えば、電飾表示部は、赤色の光の点灯と消灯とを繰り返すことにより、警告演出を行うことが可能である。また、スピーカ部は、「リールを止めて下さい。」という音声を発生させることにより、警告演出を行うことが可能である。