JP2007252106A - 誘導子型同期機 - Google Patents

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Abstract

【課題】多容量化、かつ小型化が可能であり、冗長化を図ることができる誘導子型同期機を提供すること。
【解決手段】第一界磁コイル3Aが配された第一界磁側固定子5A,5Bと、回転軸2が固定され、第一N極誘導子6A、及び、第一S極誘導子7Aを有する第一回転子8A,8Bと、第一電機子コイル10Aが配された第一電機子側固定子11と、第二界磁コイル3Bが配された第二界磁側固定子13A,13Bと、回転軸2が固定され、第二N極誘導子6B、及び、第二S極誘導子7Bを有する第二回転子15A,15Bと、第二電機子コイル10Bが配された第二電機子側固定子16とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電機子の極性変化と回転軸の回転とが同期して回転する誘導子型同期機に関する。
従来から、界磁コイルが配された回転子と、この界磁コイルに対向するように電機子コイルが配された固定子と、回転子に固定接続された回転軸とを備えた発電機又は電動機が使用されている。このような同期機の場合、回転軸の一端に接続されたスリップリング等によって、回転する界磁コイルに給電している。例えば、特許文献1,2参照。)。
特開昭54−116610号公報 特開平6−86517号公報
しかしながら、上記従来の誘導子型同期機にて大きな回転力を得る場合、コイルに大量の電流を流す必要があることから、コイルを含めた同期機全体が大型化してしまう。また、回転子には常電導コイルが配されているので、回転軸の出力を増大させる場合には、コイルに大量の電流を流す必要がある。そのため、多容量化を図るためには、回転運動を伴うコイルに給電するための構造がますます複雑、かつ、大型になってしまう。また、多容量化しても誘導子型同期機が停止しないように信頼性を維持する必要がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、小型化、かつ多容量化が可能であり、冗長化を図ることができる誘導子型同期機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、誘導子型同期機に係る第1の解決手段として、N極及びS極を形成する第一界磁体が配された第一界磁側固定子と、回転軸が固定され、前記第一界磁体によって形成されるN極に対向するように配された第一N極誘導子、及び、前記第一界磁体によって形成されるS極に対向するように配された第一S極誘導子を有する第一回転子と、前記第一N極誘導子及び前記第一S極誘導子に対向して第一電機子コイルが配された第一電機子側固定子と、N極及びS極を形成する第二界磁体が配された第二界磁側固定子と、前記回転軸が固定され、前記第二界磁体によって形成されるN極に対向するように配された第二N極誘導子、及び、前記第二界磁体によって形成されるS極に対向するように配された第二S極誘導子を有する第二回転子と、前記第二N極誘導子及び前記第二S極誘導子に対向して第二電機子コイルが配された第二電機子側固定子とを備えていることを特徴とする手段を採用する。
この手段は、第一界磁側固定子の第一界磁体と第一電機子側固定子の第一電機子コイルとを励磁することによって、第一回転子を介して回転軸を回転させることができる。同様に、第二界磁側固定子の第二界磁体と第二電機子側固定子の第二電機子コイルとを励磁することによって、第二回転子を介して回転軸を回転して回転力を供給することができる。
また、各回転子には電源供給が必要な部材が配されていないので、固定子のみに電源供給及び固定子のみを冷却すればよく、電気系及び冷却系を簡単な構成にすることができる。さらに、同一の回転軸が第一回転子と第二回転子とに接続されているので、双方の回転力を合わせて一つの回転軸に出力することができ、多容量化を図ることができる。また、第一回転子又は第二回転子の何れか一方を回転させることができない場合でも、他方の回転子が回転可能であれば、回転軸を回転させることができ、誘導子型同期機の冗長化を図ることができる。
誘導子型同期機に係る第2の解決手段として、上記第1の手段において、前記第一界磁体、前記第一電機子コイル、前記第二界磁体、及び前記第二電機子コイルがそれぞれ超電導材で形成されていることを特徴とする手段を採用する。
この手段は、各界磁体及び各電機子コイルが超電導材で形成されているので、従来と同じ電流量であっても各界磁体や各電機子コイルの大きさを従来よりも小さくすることができ、誘導子型同期機をさらに小型化することができる。
誘導子型同期機に係る第3の解決手段として、上記第1又は第2の手段において、前記第一界磁側固定子、前記第一回転子、及び前記第一電機子側固定子を収納する第一筐体と、前記第二界磁側固定子、前記第二回転子、及び前記第二電機子側固定子を収納する第二筐体とを備えていることを特徴とする手段を採用する。
この手段は、一つの回転軸を介して、内部に同様の構成を有する筐体同士を連結することができ、誘導子同期機の多容量化を容易に図ることができる。また、何れかの筐体内で不具合が発生しても、当該筐体を中味ごと取り外して修理することができ、メンテナンス性を向上させることができる。
誘導子型同期機に係る第4の解決手段として、上記第1又は第2の手段において、前記第一界磁側固定子、前記第一回転子、及び前記第一電機子側固定子と、前記第二界磁側固定子、前記第二回転子、及び前記第二電機子側固定子とをまとめて収納する一つの筐体を備えていることを特徴とする手段を採用する。
この手段は、一つの回転軸を介して、内部に同様の構成を有する筐体同士を連結することができ、誘導子同期機の多容量化を容易に図ることができる。また、第一界磁側固定子、第一回転子、及び第一電機子側固定子と、第二界磁側固定子、第二回転子、及び第二電機子側固定子とを一つの筐体内に収納することによって、回転軸線方向の長さを短くしてより小型化することができる。
本発明によれば、各界磁体及び各電機子コイルのすべてに電流を給電することによって回転軸の回転力を向上して多容量化を図ることができる。さらに、第一界磁側固定子の第一界磁体及び第一電機子側固定子の第一電機子コイル、又は第二界磁側固定子の第二界磁体及び第二電機子側固定子の第二電機子コイルの何れか一方のみの給電であっても、回転軸を回転させることができ、誘導子型同期機の冗長化を図ることができる。また、各界磁体及び各電機子コイルのすべてが超電導材で形成されている場合には、誘導子型同期機をさらに小型化することができる。
本発明の第1の実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
第1の実施形態に係る超電導電動機(誘導子型同期機)1は、図1及び図2に示すように、回転軸2に沿って連結された、アキシャルギャップ型の第一電動機1Aと第二電動機1Bとを備えている。
第一電動機1Aは、互いに対向するように左右対称に配されて、N極及びS極が同心円上に形成されるように第一界磁コイル(第一界磁体)3Aが配され、回転軸2を回転自在、かつ、貫通可能に支持した一対の第一界磁側固定子5A、5Bと、磁性体からなり第一界磁コイル3Aによって形成されるN極に対向して磁化される第一N極誘導子6A、及び、磁性体からなり第一界磁コイル3Aによって形成されるS極に対向して磁化される第一S極誘導子7Aを有し、一対の第一界磁側固定子5A、5Bに挟まれて配された一対の第一回転子8A、8Bと、第一N極誘導子6A及び第一S極誘導子7Aに対向して第一電機子コイル10Aが配されて、回転軸2を回転自在、かつ、貫通可能に支持し、一対の第一回転子8A、8Bに挟まれて配された第一電機子側固定子11と、これらを収納する第一筐体12とを備えている。
第二電動機1Bは、互いに対向するように左右対称に配されて、N極及びS極が同心円上に形成されるように第二界磁コイル(第二界磁体)3Bが配され、回転軸2を回転自在、かつ、貫通可能に支持した一対の第二界磁側固定子13A、13Bと、磁性体からなり第二界磁コイル3Bによって形成されるN極に対向して磁化される第二N極誘導子6B、及び、磁性体からなり第二界磁コイル3Bによって形成されるS極に対向して磁化される第二S極誘導子7Bを有し、一対の第二界磁側固定子13A、13Bに挟まれて配された一対の第二回転子15A、15Bと、第二N極誘導子6B及び第二S極誘導子7Bに対向して第二電機子コイル10Bが配されて、回転軸2を回転自在、かつ、貫通可能に支持し、一対の第二回転子15A、15Bに挟まれて配された第二電機子側固定子16と、これらを収納する第二筐体17とを備えている。
回転軸2は、一対の第一回転子8A,8Bに固定された第一回転軸2Aと、一対の第二回転子15A,15Bに固定された第二回転軸2Bとを備えている。第一回転軸2Aと第二回転軸2Bとは、軸接続部2Cにて一体に接続されている。
なお、第一電動機1Aと第二電動機1Bとは同様の構成とされているので、以下、図3に示す第一電動機1Aを中心に説明する。
一対の第一界磁側固定子5A、5Bは、パーメンダー、珪素鋼板、鉄、パーマロイ等の磁性体からなり、設置面に固定されるヨーク18と、ヨーク18に埋設されて互いに対向して配された断熱冷媒容器20とを備えている。ヨーク18には、第一回転軸2Aよりも大径の貫通孔18aが配されている。貫通孔18aには、第一回転軸2Aを回転支持するための軸受21が配されている。
断熱冷媒容器20は、第一回転軸2Aとの接続位置を中心としてヨーク18に凹状に形成された円周溝18bに沿って配されている。第一界磁コイル3Aは、ビスマス系、イットリウム系といった超電導材から構成されており、円周溝18bに沿って巻回されて断熱冷媒容器20内に収納されている。このため、第一界磁コイル3Aを励磁した際には、径方向に分かれて磁極が発生する。
一対の第一回転子8A、8Bは、円盤形状とされてFRPやステンレス等の非磁性体からなり、中心部にて第一回転軸2Aを固定支持する回転子本体22を備えている。第一N極誘導子6Aは、回転子本体22の中心に対して点対称となる位置にて回転子本体22の板幅方向に貫通して形成されている。この際、第一N極誘導子6Aの一端面6aが、第一界磁コイル3AのN極発生位置と対向するように、かつ、他端面6bが、第一電機子コイル10Aと対向するように配されている。
第一S極誘導子7Aは、回転子本体22の中心に対して点対称となる位置、かつ、第一N極誘導子6Aとは90度の位相差を有する位置にて回転子本体22の板幅方向に貫通して形成されている。この際、第一S極誘導子7Aの一端面7aが、第一界磁コイル3AのS極発生位置と対向するように、かつ、他端面7bが、第一電機子コイル10Aと対向するように配されている。なお、第一N極誘導子6A及び第一S極誘導子7Aは、パーメンダー、珪素鋼板、鉄、パーマロイ等の磁性体から構成されている。
第一電機子側固定子11は、FRPやステンレス等の非磁性体からなる固定子本体23を備えている。固定子本体23の中心部には、第一回転軸2Aが貫通する貫通孔23aが配されている。貫通孔23aの径方向外方周辺には、中心位置に対して同一円周上に断熱冷媒容器20が埋設されている。この断熱冷媒容器20内には、ビスマス系、イットリウム系といった超電導材からなる第一電機子コイル10Aが配されている。第一電機子コイル10Aの中空部には、大きな界磁磁束密度を得るために、パーメンダー、珪素鋼板、鉄、パーマロイ等の高透磁性材料からなる円柱状磁性体25が配されている。
第一界磁コイル3A及び第二界磁コイル3Bには、直流電気配線26を介して直流電源27が接続されている。また、第一電機子コイル10A及び第二電機子コイル10Bには、交流電気配線28を介して交流電源30が接続されている。
断熱冷媒容器20には、冷却配管31を介して液体窒素を冷媒とする冷却器32が接続されている。この冷却器32は、不図示の駆動電源と接続されている。
次に、本実施形態に係る超電導電動機1の作用・効果について説明する。
まず、冷却器32を駆動して、第一界磁コイル3A、第二界磁コイル3B、第一電機子コイル10A、及び第二電機子コイル10Bをそれぞれ液体窒素によって冷却して超電導状態とする。
次に、直流電源27から直流電流を第一界磁コイル3A、第二界磁コイル3Bにそれぞれ給電する。このとき、各界磁コイルの径方向外側にN極及び径方向内側にS極がそれぞれ形成される。この際、第一界磁側固定子5A及び第二界磁側固定子13Aと、第一界磁側固定子5B及び第二界磁側固定子13Bとの間で、直流電流の向きに応じてそれぞれ異なる磁極の向きとなる。これによって、各N極誘導子6A、6Bの第一電機子側固定子11及び第二電機子側固定子16のそれぞれと対向する他端面6bにN極が導出される。一方、各S極誘導子7A、7Bの第一電機子側固定子11及び第二電機子側固定子16のそれぞれと対向する他端面7bにS極が導出される。
この状態で、交流電源30から三相交流を第一電機子コイル10A及び第二電機子コイル10Bに給電する。このとき、三相間の位相差によって、各電機子コイル10A、10Bには第一回転軸2A及び第二回転軸2Bまわりに回転する回転磁界が発生する。この回転磁界が各N極誘導子6A、6B及び各S極誘導子7A、7Bに対して、一対の第一回転子8A、8B間及び一対の第二回転子15A、15B間で同一方向の回転軸線回りの回転力を発生させ、第一回転軸2A及び第二回転軸2Bが一つの回転軸2として一体になって回転する。
この超電導電動機1によれば、各界磁コイル3A、3Bと各電機子コイル10A、10Bとにそれぞれ電流を流して励磁することによって、一対の第一回転子8A、8B及び一対の第二回転子15A、15Bを介して回転軸2を回転して回転力を供給することができる。この際、各界磁コイル3A、3B及び各電機子コイル10A、10Bが超電導材で形成されているので、従来と同じ電流量であっても界磁コイルや電機子コイルの大きさを従来よりも小さくすることができ、超電導電動機を小型化することができる。
また、各回転子にはコイルが配されていないので、固定子のみに電源供給及び固定子のみを冷却すればよく、電気系及び冷却系を簡単な構成にすることができる。
従って、超電導電動機を小型化した状態で、各界磁コイル3A、3B及び各電機子コイル10A、10Bのすべてに電流を給電することによって、回転軸2の回転力を向上して多容量化を図ることができる。
さらに、何らかの故障によって、一対の第一界磁側固定子5A、5Bの第一界磁コイル3A及び第一電機子側固定子11の第一電機子コイル10A、又は一対の第二界磁側固定子の第二界磁コイル3B及び第二電機子側固定子16の第二電機子コイル10Bの何れか一方のみの給電となっても、回転軸2を回転させることができ、電動機の冗長化を図ることができる。
また、第一回転軸2Aの端部2Aa及び第二回転軸2Bの端部2Baとなる回転軸2の両端から回転力を出力することができる。
また、第一回転軸2Aの端部2Aa又は第二回転軸2Bの端部2Baにさらに別の超電導電動機を接続することによって、さらなる多容量化を実現することができる。
次に、第2の実施形態について図4及び図5を参照して説明する。
なお、第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る超電導電動機40が、一対の第一界磁側固定子5A、41、一対の第一回転子8A、8B、及び第一電機子側固定子11と、一対の第二界磁側固定子42、13B、一対の第二回転子15A、15B、及び第二電機子側固定子16とをまとめて収納する一つの筐体43を備えているとした点である。
即ち、第一界磁側固定子41と第二界磁側固定子42とが一つの共通するヨーク45を備えることによって、第1の実施形態に係る第一電動機1Aと第二電動機1Bとが一体となって構成されている。
ここで、界磁コイル3A、3Bは、互いの磁界の影響を受けないようにヨーク45内に配されている。なお、回転軸46は、予め一体に形成されている。
本実施形態に係る超電導電動機40は、第1の実施形態に係る超電導電動機1と同様の方法によって駆動される。
従って、この超電導電動機40によれば、第1の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。特に、第一界磁側固定子41と第二界磁側固定子42とが共通のヨーク45を備えているので、回転軸方向の長さをより短くすることができ、超電導電動機の大きさをより小型にすることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、誘導子型同期機として電動機について説明しているが、これと同じ構造の発電機としても構わない。
また、超電導電動機に係る断熱冷媒容器20を冷却する冷却器32はすべて共通のものとしているが、冷却手段として、一対の第一界磁側固定子及び第一電機子側固定子に係る断熱冷却容器を冷却する第一冷却手段と、一対の第二界磁側固定子及び第二電機子側固定子に係る断熱冷却容器を冷却する第二冷却手段と二系統のものを備えても構わない。
この場合、一方の冷却手段が故障した場合でも、他方の冷却手段によって超電導状態を維持することができ、冷却可能な界磁コイル及び電機子コイルによって回転軸2を回転駆動することができる。
同様に、一対の第一界磁側固定子及び第一電機子側固定子に係る電源と、一対の第二界磁側固定子及び第二電機子側固定子に係る電源とをさらに二系統に分けても構わない。この場合も何れか一方の電気系統を冗長系統として使用することができる。
また、上記第1の実施形態では、超電導電動機をアキシャルギャップ型としているが、ラジアルギャップ型の構成であっても、同様の作用・効果を奏することができる。
例えば、超電導電動機50の第一電動機50Aは、図6に示すような、円筒状に形成された第一電機子側固定子51を備えている。第一電機子側固定子51は、径方向内方に突出した四つの突起部52Aが内周面の周方向に等間隔に配されたヨーク52を備え、突起部52Aに第一電機子コイル10Aが巻回されて断熱冷媒容器20にて冷却されている。第一界磁側固定子53は、第一電機子側固定子51の内周面に嵌合されており、第一回転子55が第一電機子側固定子51及び第一界磁側固定子53の双方に対向するように囲まれて配されている。
この場合、第一N極誘導子56Aは、図7に示すように、帯状、かつ、段差状とされて一端56aが第一界磁コイル3AのN極発生位置に対向するように配され、他端56b側が第一電機子コイル10Aと対向するように配されている。また、第一S極誘導子57Aは、図8に示すように、帯状に形成され、一端57aが第一界磁コイル3AのS極発生位置に対向するように配され、第一回転子55の側面に対して折り返されるように形成されて他端57b側が第一電機子コイル10Aと対向するように配されている。なお、図示しないが第二電動機も同様の構成とする。
この超電導電動機50を駆動する場合、第一界磁コイル3Aに直流電源27から直流電流を給電し、第一電機子コイル10Aに交流電源30から三相交流を給電することによって、第一電機子側固定子51の内周面に、第一回転軸2Aの軸線回りに回転磁界が発生する。従って、上述のように第一回転子55が回転し、これにともなって第一回転軸2Aが回転する。
また、一対の第一界磁側固定子及び一対の第二界磁側固定子に係る界磁コイルの代わりに界磁体として永久磁石を配しても構わない。この場合、永久磁石を冷却して通電させる必要がないので、超電導電動機をさらに小型化することができる。
また、超電導電動機の第一電動機と第二電動機との形状や出力が同一であっても、互いに異なるものであっても構わない。
本発明の第1の実施形態に係る超電導電動機を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る超電導電動機の内部構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る超電導電動機の要部を示す一部断面斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る超電導電動機を示す一部断面斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る超電導電動機の内部構造を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る超電導電動機の内部構造を示す断面図である。 図6のI-I線断面図である。 図6のII-II線断面図である。
符号の説明
1,40,50 超電導電動機(誘導子型同期機)、2,46 回転軸、3A 第一界磁コイル(第一界磁体)、3B 第二界磁コイル(第二界磁体)、5A,5B,41,53 第一界磁側固定子、6A,56A 第一N極誘導子、6B 第二N極誘導子、7A,57A 第一S極誘導子、7B 第二S極誘導子、8A,8B,55 第一回転子、10A 第一電機子コイル、10B 第二電機子コイル、11,51 第一電機子側固定子、12 第一筐体、13A,13B,42 第二界磁側固定子、15A,15B 第二回転子,16 第二電機子側固定子、17 第二筐体、43 筐体

Claims (4)

  1. N極及びS極を形成する第一界磁体が配された第一界磁側固定子と、
    回転軸が固定され、前記第一界磁体によって形成されるN極に対向するように配された第一N極誘導子、及び、前記第一界磁体によって形成されるS極に対向するように配された第一S極誘導子を有する第一回転子と、
    前記第一N極誘導子及び前記第一S極誘導子に対向して第一電機子コイルが配された第一電機子側固定子と、
    N極及びS極を形成する第二界磁体が配された第二界磁側固定子と、
    前記回転軸が固定され、前記第二界磁体によって形成されるN極に対向するように配された第二N極誘導子、及び、前記第二界磁体によって形成されるS極に対向するように配された第二S極誘導子を有する第二回転子と、
    前記第二N極誘導子及び前記第二S極誘導子に対向して第二電機子コイルが配された第二電機子側固定子とを備えていることを特徴とする誘導子型同期機。
  2. 前記第一界磁体、前記第一電機子コイル、前記第二界磁体、及び前記第二電機子コイルがそれぞれ超電導材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の誘導子型同期機。
  3. 前記第一界磁側固定子、前記第一回転子、及び前記第一電機子側固定子を収納する第一筐体と、前記第二界磁側固定子、前記第二回転子、及び前記第二電機子側固定子を収納する第二筐体とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導子型同期機。
  4. 前記第一界磁側固定子、前記第一回転子、及び前記第一電機子側固定子と、前記第二界磁側固定子、前記第二回転子、及び前記第二電機子側固定子とをまとめて収納する一つの筐体を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導子型同期機。
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